JPH07634B2 - 2―アミノ―9―(2,3,5―トリ―0―ベンジル―β―D―アラビノフラノシル)アデニンの製造方法および新規な中間体 - Google Patents

2―アミノ―9―(2,3,5―トリ―0―ベンジル―β―D―アラビノフラノシル)アデニンの製造方法および新規な中間体

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JPH07634B2
JPH07634B2 JP3501945A JP50194591A JPH07634B2 JP H07634 B2 JPH07634 B2 JP H07634B2 JP 3501945 A JP3501945 A JP 3501945A JP 50194591 A JP50194591 A JP 50194591A JP H07634 B2 JPH07634 B2 JP H07634B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 (1)技術分野 本発明は、2−アミノ−9−(2,3,5−トリ−O−ベン
ジル−β−D−アラビノフラノシル)アデニン(V)の
製造方法、および2−フルオロ−アラ−AMP.細胞毒剤の
製造に有用な、ある新規な中間体に関する。詳しくは本
発明は、保護した化合物2,6−ジ(アルコキシアセトア
ミド)プリン(II)を、2,3,5−トリ−O−ベンジル−
α−D−アラビノフラノシルクロライド(III)と反応
させて、2,6−ジ(アルコキシアセトアミド)−9−
(2,3,5−トリ−O−ベンジル−β−D−アラビノフラ
ノシル)プリン(IV)を作り、次にアルコキシアセチル
基を除去して、標題の糖で保護した化合物Vを高収率で
製造する方法に関する。
(2)先行技術 John A.Montgomeryの米国特許第4,188,378号(1980年2
月12日)の実施例2Bは、2−アミノ−9−(2,3,5−ト
リ−O−ベンジル−β−D−アラビノフラノシル)アデ
ニン(V)の製造を示している。これを達成するため、
2,3,5−トリ−O−ベンジル−1−O−p−ニトロベン
ゾイル−β−D−アラビノフラノースを、エチレンクロ
ライド中でフラノシルクロライド(III)に変換し、2,6
−ジアセトアミドプリン(II)と反応させる。生成した
中間体(IV)を、つぎにメタノール中でソジウムメトキ
サイドで処理して2つのアセチル基を除去し、目標とす
る2−アミノアデニン(V)を全体として34%の収率で
得る。これはMontgomery等によりJ.Hetero.Chem.16,157
(1979)に以前に報告されたのと同じ経路であり、同誌
では全体の収率は40%であると報告されている。この方
法は明らかに収率が低い方法である。引用した特許の実
施例2Aにおいて、Montgomeryは、別の反応順序により化
合物(V)製造している。これは2,6−ジクロロプリン
を前もって製造しておき(示されていない)、それを次
にエタノール中でソジウムアジドで処理して、実施例1
に記載されたように2,6−ジアジドプリンを製造する。
これを接触的水素化し、化合物(V)を得る。これは明
らかに長い、望ましくない経路である。
目的 それ故、2,6−ジアミノ−9−(2,3,5−トリ−O−ベン
ジル−β−D−アラビノフラノシル)プリンを、高収率
で製造する方法を提供するのが本発明の目的である。さ
らに、新規な中間体を提供するのも本発明の目的であ
る。さらに、経済的である方法を提供することも本発明
の目的である。これ等および他の目的は、以下の記載に
より一層明らかになるであろう。
一般的記述 本発明は、化合物、2,6−ジアミノ−9−(2,3,5−トリ
−O−ベンジル−β−D−アラビノフラノシル)プリン
(V)の製造方法に関し、その方法は、 (a)2,6−ジ(アルコキシアセトアミド)プリン(I
I)を、2,3,5−トリ−O−ベンジル−α−D−アラビノ
フラノシルクロライド(III)(アルキ(alk)とは直鎖
は分枝の、1〜6個の炭素素子を有する低級アルキル基
をいう)と、非極性水不溶性有機溶媒中において、塩酸
受容体存在下に反応させ、2,6−ジ(アルコキシアセト
アミド)−9−(2,3,5−トリ−O−ベンジル−β−D
−アラビノフラノシル)プリン(IV)を最初の反応混合
物中に作り、 (b)その最初の反応物から、中間体(IV)を、非極性
有機溶媒を除去することにより分離し、 (c)中間体(IV)から2,6−ジアルコキシアセチル基
を除去して、化合物(V)を製造する。化合物(II)と
して化合物、2,6−ジ(メトキシアセトアミド))プリ
ンが好ましい。
本発明は、新規な中間体、2,6−ジ(アルコキシアセト
アミド)−9−(2,3,5−トリ−O−ベンジル−β−D
−アラビノフラノシル)プリン(IV)に関する。
アルキ(alk)は好ましくはメチル基である。中間体(I
V)、シロップは定量的収率で得られ、ソジウムメトキ
サイドで容易に変換され、本発明の方法により、高収率
で目標とする化合物(V)を形成する。
中間体(II)および(IV)中のアルキル基は、直鎖また
は分枝の、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、またはヘキシル基から選択する。メチルが好まし
い。
工程(a)における非極性溶媒は、ジクロロメタン、ま
たはアセトニトリルとすることができる。
工程(a)における反応は、好ましくは80℃〜85℃での
間の温度で行う。75℃と100℃の間の高い温度を用いる
ことができる。反応混合物は通常、少くとも約18時間溶
媒中で還流する。
酸受容体は、任意の適合したアミン、または他のルイス
塩基である。ジイソプロピルエチルアミンが好ましい。
分枝篩(モレキュラーシーブ)も用いることができる。
水は工程(b)において反応混合物から除去する。n−
プロパノールのような種々の脱水剤を用いることができ
る。
工程(c)で、2,6−ジアルコキシアセチル基を除き、
2,3,5−トリ−O−ベンジル−2,6−ジアミノプリン(I
V)を提供する反応のために、反応混合物を低級アルカ
ノール中、約45℃および55℃の間の温度に保つ。低級ア
ルカノールはメチルまたはエチルアルコールとすること
ができる。これらの基を除去する他の方法は、閉鎖系中
における、メタノール中のメチルアミンまたはアンモニ
ア、メタノールまたはエタノールである。
具体的な記述 改良された方法による2−フルオロ−アラ−AMPの製造
のための8工程の順序は次の通りである。
本方法における最も顕著な改良は、2,6−ジアミノプリ
ンについて、2つの保護アセチル基をメトキシアセチル
基で置換することである。2,6−ジアミノプリンおよび
メトキシ酢酸無水物から90%の収率で製造した、2,6−
ジ(メトキシアセトアミド)プリン(II)は、保護した
1−クロロ−α−D−アラビノースと非常に良く結合
し、結合した生成物(IV)を、本質的に100%収率で与
える。これは、上の先行技術で記述した、クロロシュガ
ーとわずか34〜40%収率で結合する2,6−ジアセトアミ
ドプリンと極めて対照的である。さらに反応時間は、5
日に対して、16〜18時間(一晩)に減少し、そして酸受
容体としての分子篩(反応中にこわれる)をジイソプロ
ピルエチルアミンに置きかえることができる。
さらに、中間体(II)の高い溶解性のため、カップリン
グ工程に用いる溶媒(エチレンジクロライド)の容積を
10倍減らすことができ、かくて中間体(IV)の大規模生
産を容易にする。
保護されたジアミン(V)の2−フルオロ誘導体(VI)
への低温ジアゾ化−フルオル化は十分に研究され、反応
を300gレベルまで、そしてより不利だが500gまで、のス
ケールとすることができる。保護されたヌクレオシド
(VI)のヌクレオシド(VII)への水素化−脱ベンジル
化は80%の平均収率で良好に進行した。炭素触媒上への
パラジウムを本質的にシュミレートするために、より安
価なパラジウムクロライドを活性炭存在下に用いた。
さらに以前の報告(前に述べたMontgomery,米国特許お
よびJ.Het.Chem)は接触的水素化は部分的脱フルオル化
をもたらすと述べている。本発明書に記載した方法は、
水素化を塩酸存在下で行う場合、脱フルオル化がなく、
精製工程を簡単にする。
最後に、ヌクレオシド(VII)の、目標とする5′−ホ
スフェート(VIII)へのホスホリル化で起る一定しない
収率という問題は、本質的に無水のヌクレオシドを用い
ることにより解決した。反応均一性を達成するための時
間は20分からほぼ3時間に伸びたが、良好品質生産物の
75〜79%(平均76%)という再現性ある収率が達成でき
た。良好な収率を維持するために、反応混合物中に痕跡
の水分を提供する注意をはらわねばならないことが見出
された。
実験 メトキシ酢酸無水物(I) メトキシ酢酸(360g、4モル)および無水酢酸(409g、
4モル)の混合物を、バブルプレート(bubble-plate)
蒸溜カラムおよびフラクションカッター(fraction cut
ter)を備えた2lの3つ口フラスコ中で、攪拌しながら
加熱した。酢酸および無水酢酸を、内部温度が164℃に
達する迄、大気圧で蒸溜した。圧力を下げ、生成物を、
65〜71℃、0.2mmHgで集め、229g(71%)の純粋な標記
化合物を得た。全体で34.8kgのメトキシ酢酸を処理して
26.1kg(83%)の無水物(I)を得た。
材料 メトキシ酢酸 無水酢酸 2,6−ジ(メトキシアセトアミド)プリン(II) 2,6−ジアミノプリン−水和物(504g、3.0モル)とメト
キシ酢酸無水物(1.53kg、9.46モル)とのピリジン(3.
5L)中の混合物を、攪拌しながら加熱(スチームバス)
した。温度を約10分内に88℃に上げ、混合物は均一にな
った。そのあと温度は自発的に103℃に上昇した(発
熱)。反応混合物を一時間攪拌し、その間に温度は97℃
に下がり、固体が沈澱し始めた。加熱を止め反応温度は
58℃に下がった。反応混合物をメチルエチルケトン(3.
5l)で徐々に希釈し、次にゆっくり一晩攪拌した。その
固体を集め、フィルターケーキをメチルエチルケトン
(800ml)で洗浄した。そのケーキをビーカーに移し、
メチルエチルケトン(6l)とともに攪拌した。その固体
生成物を濾過により集め、メチルエチルケトン(2l)で
洗い、一晩風乾した。風乾した物質は、次に80〜85℃/
0.3mmHgで18時間恒量まで乾燥し、790g(90%)の標記
ジアミド(II)、融点219〜220℃を得た。
この方法で、全量で7.35kgの2,6−ジアミノプリンと22.
33kgのメトキシ酢酸無水物(I)を処理して、11.70kg
(91%)の標記ジアミド(II)を得た。
元素分析.C11H14N6O4(294.27)に対する計算値:C,44.
89;H,4.79;N,28.56。測定値:C,44.91;H,4.71;N,28.36。
材料 2,6−ジアミノプリン メチルエチルケトン メトキシ酢酸無水物 ピリジン 2,3,5−トリ−O−ベンジル−α−D−アラビノシルク
ロライド(III) メチレンクロライド(6.25l)中の2,3,5−トリ−O−ベ
ンジル−1−O−p−ニトロベンゾイル−β−D−アラ
ビノフラノース(1.25kg、2.2モル)の機械的に攪拌し
た溶液に、4〜6℃で2時間、塩化水素をバブルした。
反応混合物を16℃に温め、N2を10分間パージし、焼結ガ
ラス分散管を通して濾過した。残った固体、p−ニトロ
安息香酸をメチレンクロライドで洗浄した(2×1.25
l)。溶媒を、大部分のメチレンクロライドが除去され
るまで、攪拌しながら23〜27℃(内部)で除去した(ア
スピレーター)。エチレンジクロライド(EDC,1.25l)
を加え、次に内部温度37℃まで除去した(アスピレータ
ー)。
遊離したp−ニトロ安息香酸を滴定すると、クロロシュ
ガー(III)の収率は、シロップの重量 975g、101%と
一致して、本質的に定量的であることがわかった。
材料 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1−O−p−ニトロベン
ゾイル−β−D−アラビノース メチレンクロライド 塩化水素、気体 エチレンジクロライド 2,6−ジ(メトキシアセトアミド)−9−(2,3,5−トリ
−O−ベンジル−β−D−アラビノフラノシル)プリン
(IV) 2,6−ジ(メトキシアセトアミド)プリン(II)(646
g、2.20モル)をエチレンジクロライド(EDC)(4.8l)
中に懸濁した。その混合物を、蒸溜により、600mlのEDC
を除去することにより乾燥した。上で作ったα−クロロ
シュガー(III)(2.20モル)の濃縮した溶液、続いて
新たに蒸溜したジイソプロピルエチルアミン(354g、2.
75モル)を、該懸濁液に加えた。その混合物を攪拌しな
がら一晩還流させ(スチームバス)、その熱溶液を脱イ
オン化した水(4l)中に攪拌しながら注いだ。有機層を
分離し、水相をEDC(1.5l)で洗浄した。いっしょにし
た有機層を脱イオン水(2×2l)で洗浄した。EDCを攪
拌しながら除去した(アスピレーター、スチームバ
ス)。残渣をn−プロパノール(2l)と共に共沸させ、
n−プロパノールは蒸溜により除去し、化合物IVを、シ
ロップとして得た。収量は1.55kg、101%であり、本質
的に定量的であった。
材料 2,6−ジ(メトキシアセトアミド)プリン(II) α−クロロシュガー(III) エチレンジクロライド ジイソプロピルエチルアミン n−プロパノール 2−アミノ−9−(2,3,5−トリ−O−ベンジル−β−
D−アラビノフラノシル)アデニン(V) 保護した2,6−ジ(メトキシアセトアミド)プリン(I
V)(1.55kg、2.20モル)を攪拌しながらメタノール
(3.6l)に溶解し、46〜48℃に温めた。ソジウムメトキ
サイドの溶液(250mlのメタノール中30g、95%、0.55モ
ル)を加え、その溶液を61℃に加温した。反応は約1時
間で完了し(t1c)、その時点で生成物は沈澱し始め
た。混合物を30℃に冷却し、次に一晩冷蔵した。その生
成物を集め、氷−冷メタノール(800ml)で洗浄し、風
乾して、標記化合物(V)823g(68%)、融点60〜62%
を得た。
材料 中間体(IV) ソジウムメトキサイド(95%) メタノール、無水(R) エーテル、無水(R) 9−(2,3,5−トリ−O−ベンジル−β−D−アラビノ
フラノシル)−2−フルオロアデニン(VI) テトラヒドロフラン(1.125l)中の、保護したヌクレオ
シドV(300g、0.543モル)の機械的に攪拌した溶液を
−32℃に冷却した(ドライアイス−アセトン)。フルオ
ロホウ酸(48%、150ml)を35〜40分かけて加えた。温
度を添加の間−23℃〜21℃に上げ、その温度を冷却によ
り維持した。水(75ml)中の亜硝酸ナトリウム(62g、
0.899モル)の溶液を10分かけて、次に残りのフリオロ
ホウ酸(1)を55分かけて、温度を−23℃〜−21℃の
間に維持しながら、添加した。混合物を−23℃〜−21℃
で、2.5時間攪拌し、次に攪拌しながら、酢酸エチル
(1.5l)と氷(1.5kg)の混合物中に注いだ。水中に水
酸化ナトリウム(510ml)の50%溶液を加えて、pHを8
に調節した。酢酸エチル相を分離し、水相を酢酸エチル
で抽出した(1、600ml)。酢酸エチル相および抽出
液をいっしょにし、脱イオン水(2×500ml)で洗浄し
(2×500ml)、濃縮した(アスピレーター、スチーム
バス)。残渣をベンゼンで共沸させ(2×750ml)、半
固体状の塊をエタノール(360ml)に溶解した。ベンゼ
ン(70ml)を溶液に加え、攪拌し、固体が沈澱しはじめ
た時、43℃に冷却した。この時点で、アンモニアで飽和
した冷エタノール(360ml)を加え、混合物を24℃まで
急速に冷却した(アイスバス)。その混合物を次に冷蔵
庫に一晩貯蔵した。その沈澱を集め、エタノール(250m
l)および石油エーテル(400ml)で洗浄し、風乾して、
有機性の副生物および残りの塩を含む、129gの粗生成
物、融点155〜7℃を得た。
この方法で、3.10kgの出発物質(V)を処理して、1.25
kg(40.1%)の粗生成物(VI)を得た。このものを下に
記載したように(方法A)再結晶して、1.00kg(32.1
%)の精製した生成物、融点156.5〜158℃と、2番目の
収穫物(crop)80g(2.6%)を得た。また同じ方法で、
2.40kgの前駆体Vを処理し、1.02kg(42.3%)の粗VIを
得た。2番目の収穫物、100gを母液から単離した。粗
(VI)1.02kgを、上記の80gの2番目の収穫物といっし
ょにし、再結晶し(方法B)、910gの精製した生成物
と、97gの2番目の収穫物を得た。かくして全体で5.50k
gの前駆体(V)を処理して、次の工程で用いる1.91kg
(34.5%)の純粋な物質と、207g(3.7%)の2番目の
収穫物を得た。
化合物(VI)の精製工程 方法A:粗生成物(1.25kg)を、90%エタノール−ベンゼ
ンに(10ml/g;還流まで予熱)、2つのバッチ、900gお
よび350g、で溶解した。ノリット(Norit)Aを、スチ
ームでジャケットした漏斗を用いて、セライトパッドを
通して濾過した熱溶液に、加えた。濾過したケーキを、
90%エタノール−ベンゼン(1)で洗浄した。いっし
ょにした濾液を室温に一晩冷却した。固体を集め、エタ
ノール(1)、および石油エーテル(1.5l)で洗浄
し、60℃、0.3mmHgで2時間乾燥し、1.00kgの精製した
生成物、融点156〜158℃を得た。母液は1.8lに濃縮した
(アスピレーター、スチームバス)。沈澱した固体を、
混合物を還流するまで加熱することにより、溶解した。
その溶液を室温まで冷却した。生じた混合物を濾過し、
80gの第2の収穫物を得た。
方法B:方法は、再結晶溶媒が90%エタノール−ベンゼン
(10ml/g)ではなく、92%エタノール−トルエン(10ml
/g)である点を除いて、上と同じであった。
材料 2−アミノ−9−(2,3,5−トリ−O−ベンジル−β−
D−アラビノフラノシル)アデニン(V) THF フルオロボリックアシッド(48%) 亜硝酸ナトリウム 酢酸エチル 水酸化ナトリウム、50%水溶液 エタノール、3A、特別に変性 アンモニア、気体 ベンゼン トルエン 石油エーテル(35〜60℃) ノリットA、酸で洗浄 セライト、分析グレード 9−β−D−アラビノフラノシル−2−フルオロアデニ
ン(VII) 濃塩酸(0.5ml/gヌクレオシド、50ml、0.608モル)を、
メトキシエタノール(500ml)中の中間体VI(100g、0.1
80モル)の懸濁液に加え、均一な黄色溶液とし、その溶
液に塩化パラジウム(3.0g)およびノリットA(10g)
を加えた。その混合物に水素をフラッシュし(2×20ps
ig)、水素圧を50psigに上げた。10分後、2psigに下っ
た圧力を50psigに戻した。その方法を、もはや水素吸収
がなくなるまでもう2回繰り返した(全時間、50分)。
出発物質はt1cでは存在しなかった。触媒をセライトベ
ッドを通して除去し、フィルターケーキをメトキシエタ
ノールで洗浄した(2×50ml)。濾液を冷却し(アイス
バス)、濃水酸化アンモニウム(〜55ml)をpH〜8まで
加えた(明るいピンク色)。沈澱(NH4Cl)を濾過によ
り除去し、濾液を絶乾近くまで濃縮した。生じた固体を
水(150ml)でスラリーにし、濾過し、エタノール(50m
l)で洗浄し、55gの粗生成物を得た(風乾)。粗生成物
を、熱エタノール−水(1.6l、1:1v/v)から再結晶し、
風乾後、44g(一水和物として81%)の標記ヌクレオシ
ドVII、融点264〜266℃(分解)を得た。
この方法で、全量3.15kgの保護したヌクレオシドを処理
し、1.53kgの粗製の風乾した生成物を得た。粗生成物は
熱エタノール−水(30ml/g、46l、1:1v/v)から再結晶
し、90℃、0.3mmHgで24時間乾燥し、純粋な無水の標記
化合物(VII)、1.295kg(80%、平均収率)、融点264
〜266℃(分解)を得た。λmax(H2O)261nm(ε=15、10
0) 元素分析値.C10H12FN5O4(285.24)に対する計算値:C,
42.11;H,4.24;F,6.66;N,24.55.測定値:C,42.00;H,4.40;
F,6.60;N,24.61. 材料 2−メトキシエタノール 塩化パラジウム 濃塩酸(37.3%) ノリットA 濃水酸化アンモニウム エタノール、3A、特別に変性 セルロース粉末、CF-11 9−β−D−アラビノフラノシル−2−フルオロアデニ
ン−5′−ホスフェート(VIII) NSC 312887 最後の785gの中間体(VII)を処理するのに用いる典型
的な100gの実験を記述する。オキシ塩化リン(80.0g、4
9ml、523ミリモル)を、冷たい(0℃、アイスバス)ト
リメチルホスフェート(1)に加え、その溶液を0℃
に1時間保った。9−β−D−アラビノフラノシル−2
−フルオロアデニン(VII)(100.0g、350.6ミリモル)
を攪拌しながら一度に加えた。反応混合物は2時間50分
後均一になった(明るい黄色の溶液)。反応混合物を冷
蔵庫(〜1℃)に15時間置いた。出発物質はtlcでは存
在しなかった。水(70ml)を加え、その溶液を、3時間
0℃で攪拌した。その混合物を次に、冷たい(〜0℃、
アイスバス)メチレンクロライド(8l)中に攪拌しなが
ら注ぎ、攪拌しながら、透明なメチレンクロライドの相
が得られるまでアイスバス中に保持した(1時間)。メ
チレンクロライドはデカンテーションにより除き、残り
の黄色のゴム状(gummy)の塊りを、温い(〜50℃)水
(700ml)に溶解した。その溶液に結晶種を入れ、室温
で一晩放置した。生じた結晶生成物を濾過により集め、
水(50ml)およびエタノール(2×50ml)で洗浄した。
その生成物を、室温、0.3mmHgで4時間乾燥し、78.5gの
最初の収穫物(crop material)(tlcで痕跡の不純
物)、融点200〜205℃(分解)を得た(〜185℃で前も
って褐色化)。
粗製のゴム状生成物を単離した後に残ったメチレンクロ
ライド上澄液を水で抽出した(3×500ml)。水抽出物
をいっしょにし、ダウエックス−50(酸型)樹脂を入れ
たカラム(560×80mm)にしみ渡らせた。そのカラムを
水で溶出し、生成物を含むフラクション(UVモニターお
よびtlcによる)を集めた。その水溶液を、次に少体積
(約250ml)まで濃縮し(アスピレーター)、常温まで
一晩冷やした。生じた結晶性固体を濾過により除き、少
量の水、引き続きエタノールで洗浄し、上のように乾燥
し、最初の収穫物と同じ純度(tlcによる)を有する11.
0gの生成物を得た。同じ方法で、最初の収穫物からの母
液を上に記述したように処理し、他の収穫物と同じ純度
(tlcによる)の、10.5gの生成物を得た。いっしょにし
た収量は100gである(一水和物として計算した70%)。
この方法で、785gのよく乾燥した(24時間、90℃、0.3m
mHg)、本質的に無水の出発ヌクレオシド(VII)を処理
して、799g(一水和物として計算して76%)の良好な品
質の標記化合物(VIII)を得た。しかし、最初のシリー
ズの実験においては、一水和物として510gのヌクレオシ
ドを処理してわずか351g(54%)を得たのみである。こ
れは1295gの前駆体(VII)からの、全体の収量1150g(6
8%)に対応する(注1を参照のこと)。
最終の再結晶(注2を参照) 上記物質1134gを、5バッチで、前もって加熱した脱イ
オン水に溶解した(82℃、15ml/g)。その化合物は3〜
5分のうちに73〜75℃で溶解した。5つのバッチからの
溶液を濾紙を通して濾過し、濾液を22lフラスコに移し
た。その溶液を攪拌し、生成物分解を最小にするため45
〜50℃に急速に冷却した。この時点で、生成物は結晶し
始め、混合物を、沈澱が本質的に完了するまで、約一時
間かけてゆっくり冷やした(注3を参照)。その溶液
は、次に2時間かけて22℃に冷やし(ウォターバス)、
次に一時間冷却した(アイスバス)。生じた沈澱(ミル
ク状スラリー)をフィルタークロスを通す濾過により、
4バッチで集めた。完了に6時間要した。フィルターケ
ーキを冷たい脱イオン水(1.25l)およびエタノール
(1.8l)で逐次洗浄した。
その生成物を室温、0.3mmHgで、24時間乾燥し、この時
点で0.8水和物として916gの重量があった。その生成物
をさらに、55〜60℃、0.3mmHgで72時間乾燥し、881g(8
2%回収)の無水の物質を得た。前駆体ヌクレオシドVII
からの平均収率は56%であった。母液を再処理し、更な
る生成物を単離した。
注1:予備実験でヌクレオシド(VII)を風乾後、真空
下、室温で数日間乾燥して、一水和物を得た。その一水
和物は反応が進行するに従い、反応媒体中に容易に溶解
し(〜20分)、過剰のオキシ塩化リンが水和水をこわす
のに適当なようであり、収率は65〜68%であった。現在
の研究では、10gでの探索実験および、次の3回の100g
での実験のうち2回は意にかなった収率を与えた。しか
し最後の2回の100gでの実験(同時に行った)では、収
率は平均して41%であり、試みの試験を問題をなくすた
めに、再び行なった。
先ずそのヌクレオシドを24時間、0.33mmHg、90℃で乾燥
し、本質的に無水の物質を得た。トリメチルホスフェー
ト反応溶媒を蒸溜し、初溜および後溜部分を廃てた。こ
の変化により、均一な反応系を得るための時間は2時間
50分に伸びた。しかし、室温、0.3mmHgで4時間乾燥し
た後の、一水和物としての生成物(VIII)に基づく収率
は再現性があり、かつ著しく改善された(75〜79%、平
均76%)。
注2:最後の工程における広範な取扱いを考慮して、最後
の再結晶は偶然に入った水溶性不純物を除去するために
必要である。しかしながら、その酸性の生成物は熱水中
で不安定である。再結晶中に幾分かの分解が起こり、純
度の真の改良がなされない。最終工程における注意深い
取扱いによって、最後の再結晶を避けることができる。
注3:沈澱が完結する以前に温度を32〜33℃に下げると、
その生成物はゲルとして沈澱するであろう。
材料 トリメチルホスフェート オキシ塩化リン(d=1.645) メチレンクロライド モレキュラーシーブ、4A ダウエックス 50W-X2、50〜100メッシュ アルコール、3A、特別に変性 物理的および分析データ 2−フルオロ−アラ−アデノシン 5′−ホスフェー
ト、NSC312887 ロット番号3 融点:202-203℃(分解)、190℃で褐色 元素分析:C10H13FN5O7Pとして計算(365.21) 計算値 測定値 C 32.89 32.77 H 3.59 3.74 N 19.17 19.04 F 5.20 4.96 P 8.48 8.40 紫外吸収データ (pH7緩衝液) λmax(H2O)262nm ε14,900 (0.1N HCl) λmax(H2O)262nm ε13,100 (0.1N NaOH) λmax(H2O)261nm ε15,600 薄層クロマトグラフ:(EMシリカゲル 60 F-254,240) iso-PrOH-H2O-NH4OH(7:2:1)、 Rf=0.30、痕跡の不純物 n-PrOH-MeOH-H2O-NH4OH(4:3:2:1)、Rf=0.41、痕跡の
不純物 MeOH-H2O-NH4OH(75:25:1)、 Rf=0.70、痕跡の不純物 溶解性データ:25℃、加熱なし フリーの酸: 水:9mg/ml(8.7および9.3mg/ml)、 2det′ns、pH〜2 エタノール:不溶 ナトリウム塩: 水:>100mg/ml(上限は測定せず) 上記の記述は、本発明の説明のためのみであり、本発明
は以下の請求の範囲によってのみ限定されるものである
ことを意図する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カラマス,リチャード,エル. アメリカ合衆国48192 ミシガン州ワイア ンドッテ,ウイルソン コート 18151 (56)参考文献 J.Chem.Soc.Perkin trams.1,1975(No.10)P. 934−942

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(V) で表わされる2,6−ジアミノ−9−(2,3,5−トリ−O−
    ベンジル−β−D−アラビノフラノシル)プリン(V)
    の製造方法であって、 (a)式(II) (式中、Rは、直鎖または分枝鎖の、C1-6アルコキシメ
    チルである)で表わされる2,6−ジ(アルコキシアセト
    アミド)プリン(II)を、式(III) で表わされる2,3,5−トリ−O−ベンジル−1−クロロ
    −α−D−アラビノフラノース(III)と、非極性水不
    溶性有機溶媒中で、塩酸受容体の存在下に反応させて、
    式(IV) (式中、Rは前記定義に同じである)で表わされる2,6
    −ジ(アルコキシアセトアミド)−9−(2,3,5−トリ
    −O−ベンジル−β−D−アラビノフラノシル)プリン
    (IV)を最初の反応混合物中で製造し、 (b)非極性有機溶媒を除去することにより、最初の反
    応混合物から中間体(IV)を分離し、 (c)中間体(IV)から2,6−ジアルコキシアセト基を
    除去する、 ことによりなり、2,6−ジアミノ−9−(2,3,5−トリ−
    O−ベンジル−β−D−アラビノフラノシル)プリン
    (V)の製造方法。
  2. 【請求項2】式(V) で表わされる2,6−ジアミノ−9−(2,3,5−トリ−O−
    ベンジル−β−D−アラビノフラノシル)プリン(V)
    の製造方法であって、 (a)式 (式中、Rは直鎖または分枝鎖の、C1-6アルコキシメチ
    ルである)で表わされる2,6−ジ(アルコキシアセトア
    ミド)プリン(II)を、式(III) で表わされる2,3,5−トリ−O−ベンジル−1−クロロ
    −α−D−アラビノフラノース(III)と、非極性水不
    溶性有機溶媒中で,塩酸受容体存在下に反応させて、式
    (IV) (式中、Rは前記定義に同じである)で表わされる2,6
    −ジ(アルコキシアセトアミド)−9−(2,3,5−トリ
    −O−ベンジル−β−D−アラビノフラノシル)プリン
    (IV)を最初の反応混合物中で製造し、 (b)非極性水不溶性有機溶媒を除去することにより、
    最初の反応混合物から中間体(IV)を分離し、 (c)中間体(IV)をソジウムメトキサイドと、エタノ
    ールおよびメタノールからなる群より選択された低級ア
    ルカノール中で反応させ、 (d)第二の反応混合物から、沈澱により、目的とする
    2,6−ジアミノ−9−(2,3,5−トリ−O−ベンジル−β
    −D−アラビノフラノシル)プリン(V)を分離する: ことによりなる、2,6−ジアミノ−9−(2,3,5−トリ−
    O−ベンジル−β−D−アラビノフラノシル)プリン
    (V)の製造方法。
  3. 【請求項3】非極性水不溶性有機溶媒がジクロロエタン
    であり、低級アルカリノールがメタノールである、請求
    項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】塩酸受容体が有機溶媒中に供給されたジイ
    ソプロピルエチルアミンである、請求項2に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】塩酸受容体が非極性水不溶性有機溶媒中に
    供給されたモレキュラーシーブである、請求項3に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】非極性水不溶性有機溶媒がジクロロエタン
    であり、塩酸受容体がジイソプロピルエチルアミンであ
    り、反応を約80〜85℃の温度で行う、請求項2に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】非極性水不溶性有機溶媒がジクロロエタン
    であり、最初の反応混合物を少くとも約18時間還流させ
    る、請求項2に記載の方法。
  8. 【請求項8】還流した後の最初の反応混合物を、水で抽
    出し、水を最初の反応混合物から分離し、次に中間体
    (IV)を非極性水不溶性有機溶媒から分離する、請求項
    7に記載の方法。
  9. 【請求項9】n−プロパノールを、水を反応混合物から
    分離した後に、最初の反応混合物に加え、残った水およ
    びジクロロエタンをその非極性水不溶性有機溶媒中で共
    沸させ、次にn−プロパノールを反応混合物から除去す
    る、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】第二の反応混合物中において、低級アル
    カノールがメタノールであり、第二の反応混合物を45〜
    55℃の間の温度に少くとも約3時間保持し、そして常温
    で少くとも約18時間保持する。請求項2に記載の方法。
  11. 【請求項11】非極性水不溶性有機溶媒がジクロロエタ
    ンであり、最初の反応混合物を少くとも約18時間還流
    し、第二の反応混合物中の低級アルカノールがメタノー
    ルであり、第二の反応混合物を、約45〜55℃の間の温度
    に、少くとも約3時間維持する、請求項2に記載の方
    法。
  12. 【請求項12】還流した後の最初の反応混合物を、水で
    抽出する請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】n−プロパノールを、水を最初の反応混
    合物から分離した後に、最初の反応混合物に加え、残っ
    た水およびジクロロエタンをその非極性水不溶性有機溶
    媒中で共沸させ、次にn−プロパノールを反応混合物か
    ら除去する、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】第二の反応混合物の温度が約45〜55℃で
    ある、請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】式(II)においてRがメトキシメチル基
    である、請求項2に記載の方法。
  16. 【請求項16】式(IV) (式中、Rは、直鎖または分枝鎖の、C1-6アルコキシメ
    チルである)で表わされる2,6−ジ(アルコキシアセト
    アミド)−9−(2,3,5−トリ−O−ベンジル−β−D
    −アラビノフラノシル)プリン。
  17. 【請求項17】式(IV)においてRがメトキシメチル基
    である、請求項16に記載の化合物。
JP3501945A 1989-12-04 1990-11-30 2―アミノ―9―(2,3,5―トリ―0―ベンジル―β―D―アラビノフラノシル)アデニンの製造方法および新規な中間体 Expired - Fee Related JPH07634B2 (ja)

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