JPH0769999A - 第一アミンをアルデヒドから製造する方法 - Google Patents

第一アミンをアルデヒドから製造する方法

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JPH0769999A JP6124014A JP12401494A JPH0769999A JP H0769999 A JPH0769999 A JP H0769999A JP 6124014 A JP6124014 A JP 6124014A JP 12401494 A JP12401494 A JP 12401494A JP H0769999 A JPH0769999 A JP H0769999A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第一アミンをアルデヒドから製造する方法 【構成】 アルデヒドと希釈剤を混合することによって
アルデヒドから第一アミンを製造するにあたり、希釈剤
としてアルコール又は水を使用する場合、混合温度はヘ
ミアセタール又はアルデヒド水和物の形成を妨げるため
に最高5℃であり、そして混合物をアンモニア、水素及
び水素化触媒から成る混合物と接触させ、それによって
イミンの形成を妨害し、60〜180℃の温度及び20
〜60バールの圧力でアルデヒド基の1モルあたり少な
くとも15モルのアンモニアを使用する、及び更に処理
を実施するための装置を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第一アミンをアルデヒ
ドから製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】第一アミン及びジアミン、たとえばヘキ
サメチレンジアミンは、有機化合物の合成に於ける重要
な構成成分である。これらをたとえばアルデヒドの又は
オレフイン二重結合のオゾン分解から導かれた他の生成
物の還元アミノ化によって製造することができる。カル
ボニル化合物の還元アミノ化は、かなりの間知られてい
たので、第二及び第三アミンの形成を妨げることがで
き、かつ第一アミンが短い反応時間の後、純粋な形で及
び高い収率で得られる方法は、今まで見い出され得なか
った。 したがって、J. Am. Chem. Soc. 70(194
8)、第1315頁−第1316頁には、アンモニアを
ケトン及びアルデヒドと塩化アンモニウム、アンモニア
飽和された無水メタノール、水素及び触媒として酸化白
金の存在下に還元アルキル化すること及びその収率は1
0ないし最高69%であると記載されている。
【0003】米国特許第2,657,240号にはシク
ロヘキセンを飽和脂肪族アルコール中でオゾン化し、オ
ゾン分解生成物を過剰のアンモニアで水素化触媒の存在
下に、次いで又は同時に水素で処理してヘキサメチレン
ジアミンとなすことが記載されているが、この場合低い
収率で及び長い反応時間の後にしか上記生成物は得られ
ない。
【0004】オレフイン二重結合をオゾンと反応させ、
次いでオゾン分解生成物をアンモニア及び水素と水素化
触媒の存在下に反応させてアミンを製造することも、ポ
ラート(Pollart) 及びミラー(Miller), J. Org. Chem.
27,(1962)、第2392頁−第2394頁中に
記載されている。しかしながら種々のオレフインの変換
度合いは、12.5%〜最高71%でしかない。ホワイ
ト(White) 等、“テトラヘドロンレター”(Tetrahedron
Letters) No.39,(1971)、第3591頁−
第3593頁によれば、この方法の改良は、三段階法、
すなわちa)アルコール中でのオレフインのオゾン分
解、b)オゾン分解生成物の接触水素化、c)ロジウム
触媒を用いる50〜60℃の温度で又はラネーニッケル
触媒を用いる80〜100℃の温度での還元アミノ化に
よって達成されると述べている。しかしこの場合もまた
収率は最高80%である。
【0005】ダイパー(Diaper)及びミッチル(Mitchel
l)、“カナディアン ジャーナル オブケミストリー”
(Canadian Journal of Chemistry) 、第40巻(196
2)、第1189頁−第1195頁には、アルケノー
ル、アルケンカルボン酸エステル、アルケンカルボン酸
及びアルケンアミドのオゾン分解生成物を還元アミノ化
し、アミノアルカノール、アミノアルカンカルボン酸エ
ステル、アミノアルカンカルボン酸及びアミノアルカン
アミドとなすことが記載されている。しかしながらこの
場合もまた収率は満足なものでなく、反応時間も長い。
【0006】ドイツ特許第824,492号明細書に
は、対応するジアルデヒドをアンモニア、水素化触媒及
び水素から成る反応混合物に高圧で加えることによって
長鎖の脂肪族ジアミンを製造する方法が開示されてい
る。そこには、希釈剤を可能な限り使用しない方がよい
と記載されている。しかしその実施例によれば、使用さ
れるジアルデヒドに対する希釈剤として水を使用してい
る。しかしこのタイプの反応処理で、反応は徐々に及び
副生成物の形成と共にしか進行しない。
【0007】ホウベン ヴェイル(Houben Weyl) 、“有
機化学の方法”(Methoden derorganishen Chemie)、第
XI巻、1,1957,第604頁には、プロピオンア
ルデヒドをメタノール、ラネーニッケル、液体アンモニ
ア及び水素から成る混合物に138℃の温度で加え、消
費された水素を補給して40〜140気圧の圧力で維持
しながら反応温度を上げることによって、プロピルアミ
ンを製造する方法が記載されている。しかしこれは比較
的に多量の副生成物を生じる。
【0008】ドイツ特許第2647317号明細書に
は、対応するα,ω- ジアルデヒドの還元アミノ化によ
って飽和又は不飽和の脂肪族、線状α,ω- ジアミンを
製造するにあたり、上記アルデヒドを第一段階でアンモ
ニアの添加によってジイミンとなし、次いでこれを水素
と触媒によって還元し、ジアミンとなす上記ジアミンの
二段階工程による製造方法が記載されている。この方法
による収率は90%までであるが、二段階処理法は、工
業的に実施される方法で要求される装置の点でかなり多
くの費用が必要となる。ヨーロッパ特許公開第0,40
0,426号公報には、同様にα,ω- ジアルデヒドを
対応する第一α,ω- ジアミンへ二段階で変換するにあ
たり、ジアルデヒドを第一段階で第一アミン、たとえば
ブチルアミンと反応させ、次いで反応生成物を第二段階
でアンモニア、水素及び水素化触媒の存在下に反応させ
る、上記二段階の変換方法が記載されている。二段階処
理方法であることの他に、この方法は第一アミンが先ず
製造され、その後これを反応混合物から再び除去しなけ
ればならないという欠点も有する。
【0009】フランス特許第2,656,864号明細
書には、脂肪族ジアミンを対応するジアルデヒドから二
段階で製造するにあたり、第一段階でジアルデヒドをア
ルコールと、ジ- ヘミアセタールを形成する条件下で反
応させ、このアセタールをアンモニア、水素及び水素化
触媒による処理によってアミノ化及び水素化反応する、
上記二段階処理方法が記載されている。反応の選択率は
89%になるはずであるが、オクタンジアールから出発
するジアミノオクタンの望ましい収率は実際にほんの5
2%にすぎない。更にいくらか改良された収率を有す
る、記載された方法はジアミンの製造方法に限られてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、驚くべき
ことに、モノアルデヒド及び1個より多くのアルデヒド
基を有する有機化合物をともに、第一段階で及び極めて
純粋な生成物の極めて高い収率で還元アミノ化すること
ができ、その際反応時間は極めて短いことを見い出し
た。このことはアルデヒドと希釈剤を併用することによ
って達成され、その際に希釈剤としてアルコール又は水
を使用する場合、混合物中にヘミー又はセミアセタール
又はアルデヒド水和物が全く形成されない様に十分に低
い温度で混合物を併用し、そして混合の直後に混合物を
アンモニア、水素化触媒及び水素と接触させ、それによ
ってイミンの形成が妨げられるので、アンモニアと水素
はアルデヒド基と直接接触し、アルデヒド誘導体と接触
しない。
【0011】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は希釈
剤、アンモニア──この際アルデヒド基の1モルあたり
アンモニア少なくとも15モルを使用する──、水素化
触媒及び水素の存在下にアルデヒドから第一アミンを製
造し、形成されたアミンを反応混合物から単離するにあ
たり、アルデヒドを希釈剤と混合し、その際希釈剤とし
てアルコール又は水を使用する場合、混合温度は最高5
℃であり、それによってヘミアセタール又はアルデヒド
水和物は形成されず、その直後に混合物をアンモニア、
水素及び水素化触媒と60〜180℃の温度及び20〜
60バールの圧力で実質上同時に接触させることを特徴
とする、上記方法を提供することである。
【0012】本発明の方法を実施するために、アルデヒ
ドを希釈剤中に溶解する。本発明の目的にとって、アル
デヒドは脂肪族又は芳香族モノアルデヒド又は1個より
多くのアルデヒド基を有する脂肪族化合物、特にジアル
デヒドである。脂肪族アルデヒドは、飽和又は不飽和
の、直鎖状、分枝状又は環状アルカン、アルケン又はア
ルキンを示し、これらはアルデヒド基1個のみ又は数個
によって及び更に反応条件下で不活性である基、たとえ
ばフエニル- 、アルコール- 、アルコキシ- 、アミノ-
、カルボン酸- 、カルボン酸エステル- 及びカルボキ
シアミド基によって置換されていてよい。フエニル基は
同様にアルキル基又は上記官能基によって置換されてい
てよい。芳香族モノアルデヒドはフエニル基、ナフチル
基又はヘテロ芳香族環、たとえばピロール- 、フラン-
、チオフエン- 又はピリジン環であり、この環中に炭
素原子の1つに結合する水素原子の1つをアルデヒド基
に代え、かつ上記環は置換されていないか又は反応条件
下で不活性である基、たとえばアルキル基及び(又は)
上記基によって置換されていてよい。脂肪族アルデヒド
はC- 原子数4〜22のアルカナール、アルケナール、
アルカンジアール又はアルケンジアールであり、これは
置換されていないか又はアルコール、アルコキシ- 、ア
ミノ- 、カルボン酸- 又はカルボン酸エステル基によっ
て置換されていてよく、かつこれは直鎖状であるのが好
ましい。好ましい芳香族アルデヒドはベンズアルデヒド
であり、これは置換されていないか又はアルキル- 、ア
ルコキシ- 、アルコール- 、アミノ- 、カルボン酸- 又
はカルボン酸エステル基によって置換されていてよい。
好ましいヘテロ芳香族アルデヒドは、ピロール- 又はピ
リジンアルデヒドである。
【0013】好ましいアルキル- 及びアルコキシ基は、
C- 原子数1〜6、特に好ましくは1〜3を有する。ア
ミノ基は置換されていないか又はアルキル- 又はフエニ
ル基によって置換されている。
【0014】使用することができる希釈剤は、反応条件
下で不活性である希釈剤であり、たとえば脂肪族炭化水
素、たとえばヘキサン、ペンタン、芳香族炭化水素、た
とえばトルエン、キシレン、エーテル、たとえばイソプ
ロピルエーテル、メチルt-ブチルエーテル、ピリジ
ン、水及びアルコール又はこの様な希釈剤の混合物であ
る。アルコール、トルエン、メチルt.ブチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ピリジン、水、
特に好ましくはC- 原子数1〜8の脂肪族アルコール、
たとえばメタノール、エタノール、イソプロパノール、
ヘキサノール、オクタノールを使用するのが好ましく、
この際C- 原子1〜3のアルコールが特に有利である。
希釈剤をアルデヒドに対して過剰に、好ましくはアルデ
ヒド重量に対して5〜30倍過剰に使用する。使用され
るアルデヒドは、希釈剤中に溶解していなければならな
い。
【0015】アルデヒドの還元アミノ化で希釈剤を使用
することが収率、純度及び反応時間にとって極めて重要
であること及び反応時間にとって極めて重要であること
及びアンモニアと水素がアルデヒド基それ自体と反応
し、通常アルデヒドとアルコールとの接触で生じるヘミ
アセタールと、通常アルデヒドと水との接触で生じるア
ルデヒド水和物と、又は水素及び水素化触媒を使用せず
に通常アルデヒドとアンモニアの接触で生じるイミンと
反応しないことを見い出したことは、予期されなかった
ことである。また、ヘミアセタール又はアルデヒド水和
物の形成は、5℃以下の、アルデヒドとアルコール及び
(又は)水の混合温度で妨げられ、その際水の場合にそ
の凝固点が一般にアルデヒドとの混合によって上昇する
ことが分った。更に水の凝固点を、水と混和する第二の
有機−希釈剤の添加によって上昇させることができる。
混合後、混合物をできる限り急速にかつ実質上同時にア
ンモニア、水素化触媒及び水素と接触させ、それによっ
てイミンの形成を妨げる。常法の様に、アンモニア、水
素及び水素化触媒を、アルデヒドと希釈剤の混合物に加
えるか又はアルデヒドと希釈剤の混合物をアンモニアと
水素、場合により希釈剤及び水素化触媒との混合物に加
える。
【0016】アンモニアを、水素化触媒と水素及び場合
により希釈剤と混合するのが好ましい。アルデヒドと希
釈剤の混合物を、60〜200℃、好ましくは80〜1
30℃の温度に加熱されたこの混合物に加える。この際
反応は、加圧下で進行し20〜60バール、好ましくは
40〜60バールの圧力を使用する。圧力は実質上アン
モニア、使用される希釈剤及び水素の部分圧から成る。
アンモニアの部分圧は、反応温度で極めて高いので、ア
ンモニアを最初に希釈剤と共に装填し、それによって全
圧の低下が達成される。
【0017】この反応条件下で、液相及び気相が反応器
中に生じる。アンモニアを、アルデヒドに対して高いモ
ル過剰で使用する。アルデヒド1モルにつき少なくとも
15、好ましくは20〜50、極めて好ましくは20〜
35モルのアンモニアを使用する。使用される水素化触
媒は、カルボニル化合物の還元アミノ化に使用される慣
用の触媒、たとえばニッケル、コバルト、白金又はパラ
ジウム触媒又は金属化合物、たとえば酸化物──これは
相互に及び(又は)他の金属又は金属化合物、たとえば
鉄、ロジウム又は銅との合金となる、これらと混在する
又はこれらで被覆されている──である。この場合触媒
を、そのまま使用する、慣用の担体上に付与する、又は
固定床触媒又はモノリシック触媒として使用することが
できる。
【0018】一般にアルデヒド1モルにつき触媒0.5
gを使用する。しかし触媒の最適量はその有効性に依存
するので、より多量の又はより少量の触媒量の使用が有
利である。最適な触媒及び最適な触媒量を予備試験によ
って夫々のアルデヒドに関して容易に決定することがで
きる。不飽和アルデヒドを使用する場合、使用される触
媒は、反応条件下でC- C多重結合を攻撃しないもので
ある。この様な触媒、たとえばニッケル触媒が知られて
いる。
【0019】水素を、常法で反応混合物中に加え、好ま
しくは水素圧を液相上に付与し、少なくとも3バール、
好ましくは少なくとも5バールの水素部分圧を付与し、
維持する。この際より高い水素圧が有利である。
【0020】本発明の還元を実施する場合、反応混合物
中に存在する夫々のアルデヒド基をアミノ基に変換す
る。常法での経験に基づき、必要な反応時間は極めて短
い。全く予期されなかったことに、反応は一般に30分
半以内に終了するが、多くの場合数分後すでに終了す
る。
【0021】反応を連続的に又は非連続的に実施するこ
とができるが、連続的に実施するのが好ましい。反応の
最後又は連続反応の処理での滞留時間を、常法の様に、
クロマトグラフィーによって決定するのが好ましい。反
応の終了後、アンモニア及び希釈剤を、触媒の分離後に
反応混合物から除去する。残留物は、アルデヒドから生
じるアミンを高純度で及び常に90%よりはるかに高い
収率で含有する。場合によりたとえばクロマトグラフィ
ー又は蒸留による更なる精製工程を続けることができ
る。蒸留されないアミンもその塩の1つに、たとえばハ
イドロクロライド、ハイドロスルフアート又はアセター
トに変えて更に精製することができる。
【0022】更に、本発明は、図に記載した様に、処理
を実施するための装置を提供する。図中、Aは反応され
るべきアルデヒドを供給するための冷却可能な装置であ
り、Sは希釈剤を輸送するための冷却可能な装置であ
り、Mは冷却することができる混合器であり、RCは圧
力が漏れない反応器であり、これは加熱可能であり、混
合装置ST及び触媒Cを、更に水素H2 、アンモニアN
2 、希釈剤S及びアルデヒドAのための供給管及び生
成物、アンモニア及び場合により水素及び希釈剤を含有
する、完全に反応した混合物RMを排出するための装置
を有する。Dは後処理装置、好ましくは蒸留装置であ
り、これ中で揮発性アンモニア及び場合により水素を完
全に反応した混合物から除き、希釈剤を蒸発し、生成物
を単離する。
【0023】反応の実施のために、アルデヒドAを、溶
液の温度が5℃を越えない様に混合器M中で希釈剤S中
に溶解する。反応器RCにアンモニアNH3 、水素H2
及びニッケル触媒を80〜150℃の温度で及び20〜
60バールの圧力で装填する。この条件下で、ガス相g
と液相lが生じる。アンモニア圧があまり高くなった場
合、希釈剤を添加することができる。アンモニアは、希
釈剤中に少なくとも一部溶解するか又はこれと混合され
るので、全圧はこの方法で降下する。使用される希釈剤
中のアルデヒドの溶液を、この液相1に加える。液相及
びガス相の十分な混合を、混合装置によって、たとえば
撹拌器によって行う。一般に反応は、実質上瞬時に行わ
れ及び一般に反応器中での反応成分の極めて短い滞留し
か必要とされない。より反応性の小さいアルデヒドは、
より長い滞留時間が必要である。反応時間、すなわち、
最適の滞留時間、すなわち反応成分の供給率及び完全に
反応した混合物の排出率を、夫々のアルデヒドに対して
予備試験によって困難なく決定することができる。完全
に反応した反応混合物RMを排出し、同時の、触媒Cの
望まれない排出を、たとえばフリットの使用によって防
ぐ。次いで反応混合物RMを蒸留装置に供給する。そこ
でアンモニアを及び場合により水素及び希釈剤を生成物
から分離し、次いで反応器に再供給される。この際希釈
剤をたとえば形成された反応水の除去のために場合によ
り前もって精製するか、又は完全に反応した反応混合物
RMを装置に関係なく排出後、常法で後処理する。反応
混合物中のアルデヒド濃度の律動的連続変化が最適の変
換にとって有利であることが分った。したがって容易に
その時に応じて決定することができる特定の間隔で、ア
ルデヒド/希釈剤の混合物の代わりに希釈剤のみを反応
器に加え、アルデヒドの添加をしばらく中断するのが好
ましい。
【0024】上述の方法で、極めて純粋な第一アミン
が、高収率でかつ極めて短い反応時間で製造される。し
たがって本発明は、技術上有利である。
【0025】
【実施例】以下に、本発明を例によって説明する。 〔例1〕アンモニア215.6g(12.65モル)、
メタノール150ml及びSiO2 /Al2 3 上に約
55−60%ニッケルを含有する。エンゲルハルト社製
ニッケル触媒Ni5256 5gを、2l加圧反応器中
に入れ、110℃の温度に加熱する。水素で加圧した
後、全圧58バールを調整する。液相及び気相が生じ
る。
【0026】純度97.3%を有する1,8- オクタン
ジアルデヒド6.77gをメタノール50ml中に−5
〜0℃の温度で溶解する。約0℃の温度で保たれたこの
溶液を、25分かけて加圧反応器中の撹拌された液相に
加える。計量された水素消費は、この溶液の添加の終了
後、約5分で終り、反応混合物を、触媒を担持するフリ
ットを介して反応器から取り出す。アンモニアを反応混
合物から蒸発し、メタノール及び形成された反応水を蒸
留する。残留物7.4gを気泡管で蒸留し、純度99%
を有する1,8- オクタンジアミン6.42gが生じ、
これは純粋なアルデヒドに対して理論値の95%であ
る。 〔例2〕処理を例1に記載した様に実施するが、連続的
に行う。最初にアンモニアを装填後、触媒懸濁液及び水
素、アンモニア1440ml/h、メタノール800m
l/h及び1,8- オクタンジアルデヒド28.4ml
/hを、加圧反応器の液相に入れ、全圧58バールを水
素の供給によって維持する。反応溶液2228.4ml
/hを、反応器から同時に排出する。排出を25分後ご
とに反応溶液約557mlを取り出すことによって行
う。各留分を別々に後処理する。表1中にまとめられた
結果が得られる:表 1 サイクル 蒸発残留物(g) ジアミン(g) 収率 理論値の% 1 5.3 4.9 71.4 2 7.4 6.2 90.8 3 8.9 7.3 106.4 4 3.2 1.4 20.4 5 3.4 0.8 11.7 総計 28.2 20.6 60.1 〔例3〕処理を例2に記載した様に実施するが、加圧反
応器にアンモニアを装填後、触媒及び水素、アンモニア
2500ml/h、メタノール1500ml/h及び
1,8- オクタンジアルデヒド83.8ml/hを加圧
反応器の液相に入れる。24分後毎に1,8- オクタン
ジアルデヒドの供給を停止し、夫々の時間でアンモニア
500ml及びメタノール150mlを12分間加え
る。同時に、反応混合物2283.5mlを連続的に3
6分毎に反応器から取り出す。この際この混合物を夫々
別々に処理する。
【0027】表2中にまとめられ結果が得られる:表 2 サイクル 蒸発残留物(g) ジアミン(g) 収率 理論値の% 1 34.3 30.3 93.5 2 35.7 29.4 90.8 3 33.2 30.4 93.8 4 35.1 29.7 91.7 5 32.5 30.0 92.6 総計 170.8 149.8 92.4 〔例4及び5〕例1に記載した方法に実施するが、トル
エン150ml及びメチルt.- ブチルエーテル150
ml夫々をメタノール150mlの代りに加圧反応器に
及びトルエン50ml及びメチルt.- ブチルエーテル
50ml夫々をメタノールの代りに1,8- オクタンジ
アルデヒドの溶剤として使用し、夫々理論値の90.1
%又は87.8%の1,8- オクタンジアミンの収率が
得られる。 〔例6〕処理を例1に記載した方法で実施するが、純度
98.3%を有する1、12-ドデカンジアルデヒドを
1,8- オクタンジアルデヒドの代りに使用する。この
際純度98%を有する1,12- ドデカンジアミン9.
75gを生じ、すなわちこれは純粋アルデヒドに対して
理論値の97%の収率である。 〔例7〕処理を例3中に記載された様に実施するが、ア
ンモニア5000ml/h、1,12- ドデカンジアル
デヒド250g/h及びメタノール5000ml/hを
使用し、同時に12分毎に反応混合物2050mlを排
出する。反応成分の平均滞留時間、すなわち反応器容量
か実質上回復される時間は3.98分である。得られた
1,12- ドデカンジアミンの収率は、97%以上であ
り、純度は約98%である。 〔例8〜22〕例8〜22を例3中に記載された方法で
実施するが、種々のアルデヒドAを出発化合物として、
種々のアルデヒド濃度C(モル/l)及び反応成分の種
々の滞留時間h(分)を使用する。表3中にまとめられ
た結果が得られる:表 3 例 A c v h 8 CH3(CH2)6CHO 0.35 MeOH 25 9 CH3(CH2)6CHO 0.40 MeOH 25 10 H3COOC-(CH2)6-CHO 0.80 MeOH/トルエン 25 11 H3COOC-(CH2)6-CHO 0.80 ピリジン 25 12 OH-CH2(CH2)6-CHO 0.60 MeOH 25 13 (H3CO)2-CH-(CH2)6-CHO 0.50 MeOH 25 14 CH3(CH2)7-CHO 0.60 MeOH 11 15 NaOOC-(CH2)7-CHO 0.80 MeOH 25 16 NaOOC-(CH2)10-CHO 0.10 H2O/ピリジン 4 17 ベンズアルデヒド 0.35 MeOH 40 18 バニリン 0.15 MeOH 60 19 ピペロナール 0.30 MeOH 60 20 ベラトロアルデヒド 0.15 MeOH 40 21 ピリジン-2- アル 0.50 MeOH 11 22 ピリジン-4- アル 0.25 MeOH 60 後処理後、アルデヒドとジアルデヒドに相当するアミン
及びジアミンが夫々の場合に出発化合物(100%純粋
アルデヒドは、実質上100%純粋アミンを生じる。)
として使用さるアルデヒドに実質上同等の純度で及び9
0%以上の収率で得られる。
【0028】アミン及びジアミンの純度を、化学的に純
粋な物質との比較により、ガスクマロマグラフィーによ
って測定する。
【0029】
【発明の効果】本発明の方法によれば、単一工程で高純
度の第一アミンが、高収率かつ極めて短い反応時間で得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一アミンをアルデヒドから製造するための装
置を示した説明図である。
【符号の説明】
A アルデヒドを供給するための冷却可能な装置又は
アルデヒド S 希釈剤を搬送するための冷却可能な装置又は希釈
剤 M 冷却可能な混合器 RC 圧力の漏れない反応器 ST 混合装置 C 触媒 RM 完全に反応した混合物 D 後処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 211/27 213/02 215/08 217/08 227/08 229/06 // C07B 61/00 300 (72)発明者 フリードリッヒ・ヘベスベルガー オーストリア国、4073ウイルヘリング、ラ イト/ ホルツハウゼルストラーセ、9 (72)発明者 エドウアルト・アルトナー オーストリア国、4040リンツ、ガルバニス トラーセ、6 (72)発明者 エンゲルベルト・クロイムシユタイン オーストリア国、4070エフエルデイング、 シーフエルプラッツ、22 (72)発明者 ロ−ベルト・ハール オーストリア国、4210エンゲルウイッツド ルフ、ペーターホーフガッセ、26 (72)発明者 エルンスト・ルスト オーストリア国、4020リンツ、リービッヒ ストラーセ、6

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希釈剤、アンモニア──この際アルデヒ
    ド基の1モルあたりアンモニア少なくとも15モルを使
    用する──、水素化触媒及び水素の存在下にアルデヒド
    から第一アミンを製造し、形成されたアミンを反応混合
    物から単離するにあたり、アルデヒドを希釈剤と混合
    し、その際希釈剤としてアルコール又は水を使用する場
    合、混合温度は最高5℃であり、それによってヘミアセ
    タール又はアルデヒド水和物は形成されず、その直後に
    混合物をアンモニア、水素及び水素化触媒と60〜18
    0℃の温度及び20〜60バールの圧力で実質上同時に
    接触させることを特徴とする、上記方法。
  2. 【請求項2】 使用される希釈剤はC- 原子数1〜8の
    アルコールである、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 アルデヒドとアルコールの又はアルデヒ
    ドと水の混合温度は−5〜0℃である、請求項2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 使用されるアルデヒドは、C- 原子数4
    〜22のアルカナール、アルケナール、アルカンジアー
    ル又はアルケンジアール、又は置換されていない又はヒ
    ドロキシル基又はC- 原子数1〜6のアルコキシ基によ
    って置換されたベンズアルデヒド、ピロールアルデヒド
    又はピリジンアルデヒドである、請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 80〜130℃の反応温度を保つ、請求
    項1ないし4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 使用される水素化触媒はニッケル触媒で
    ある、請求項1ないし5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応を40〜60バールの圧力下に実施
    する、請求項1ないし6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 冷却することができ、アルデヒドAと希
    釈剤Sのための供給装置及び希釈剤のための又はアルデ
    ヒドと希釈剤との混合物のための排出装置を備えた混合
    器Mが反応器RCと導管によって連結され、その反応器
    は圧力が漏れずかつ加熱可能であり、さらに混合装置S
    T及びアンモニアNH3 と水素H2 のための供給導管を
    備えており、この際この反応器は、触媒Cの排出は妨げ
    るが完全に反応した反応混合物RMを排出するための装
    置を備え、そして反応器RCは反応器中で生成されたア
    ミンをアンモニアから、場合により水素及び希釈剤Sか
    ら分離することができる蒸留装置Dに導管によって場合
    により連結され、蒸留装置Dは分離されたアンモニア及
    び水素を輸送することができる導管によって反応器RC
    に、及び分離された、場合により精製された希釈剤を輸
    送することができる導管によって混合器Mにそれぞれ連
    結されていることを特徴とする、第一アミンをアルデヒ
    ドから連続的に製造するための装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載された装置を使用する、
    請求項1ないし7のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 反応器RC中のアルデヒドの濃度を、
    アルデヒド供給をしばらく止めることによって及び純粋
    な希釈剤及び場合によりアンモニアを導入することによ
    って連続的に変化させる、請求項9記載の方法。
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