JPH0774122B2 - 血小板の保存方法 - Google Patents

血小板の保存方法

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JPH0774122B2
JPH0774122B2 JP1075216A JP7521689A JPH0774122B2 JP H0774122 B2 JPH0774122 B2 JP H0774122B2 JP 1075216 A JP1075216 A JP 1075216A JP 7521689 A JP7521689 A JP 7521689A JP H0774122 B2 JPH0774122 B2 JP H0774122B2
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和則 一戸
晃 井原
一久 本間
真子 武
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、血小板の保存方法の改良に関するもので、特
に血小板の凝集能を維持して、長期間保存を可能にした
ものである。
[従来の技術] 血小板は、第7図に示すような可撓性のポリ塩化ビニル
から構成され、親バック82と複数の子バック83よりなる
血液バック81を用いて全血を、一度親バック内に採取し
た後、所定の方法により子バック83内に分離収集する方
法やあるいは、所定の成分採血法により直接採取する方
法より収集した後、第7図に示した子バック83と類似す
る可撓性の塩化ビニル製バック内に注入され、ゆっくり
と振とうを付与させながら保存される。
しかしながらこれらの血小板の保存方法では、血小板で
保存できる最大限は日本国内では72時間とされ、これ以
上経過すると血小板の凝集能が低下して保存が不可能と
されていた。
このように、保存の許容期間が短いために、血小板を採
取してから、1〜3日間の内に患者に血小板を輸血しな
くてはならなかった。
特にHLA適合血小板輸血を必要とする患者へ供給する場
合は、HLA適合の供血者を1〜3日間の内に確保する必
要があり、非常に困難であった。
そこで本発明は、以上の課題を解決するために鋭意対検
討を重ねた結果、血小板の凝集能を維持しつつ、長期保
存が可能となる血小板の保存方法を見出した。
[課題を解決するための手段] 本発明は、血小板保存液を収容する外袋1と、血小板を
収容する半透膜の内袋2から構成される血小板保存バッ
クを用いて血小板を保存する方法であって、血小板を半
透膜の内袋内に注入して、所定量の血小板保存液を外袋
1内に注入した後、該血小板保存バックをロータリアジ
テーターに装着し、回転による振とうを付与しながら血
小板を浮遊させ、栄養を補給しつつ、保存する血小板の
保存方法を提供するものである。
[作用] 血小板は、所定の容積を有する半透膜の内袋に封入され
ている。このため血小板は、半透膜を介して外袋の血小
板保存液から充分な栄養を補給することができ、所定の
凝集能を維持しつつ長期保存が可能となる。
さらに、血小板保存バックに適度な回転による振とうを
付与しつつ適宜新鮮な血小板保存液を付与することによ
り、長期保存を確実に行うことができる。
[実施例] 第1図は本発明に使用する血小板保存バックを示すもの
であり、外袋1とその内部に収納されている半透膜製の
内袋2とから構成されている。
前記外袋1は二枚の軟質合成樹脂の周囲を袋状にシール
して作られたものであり、下端部には複数の外液操作口
3が設けられている。
この操作口3は、必要に応じてプロテクターで密封され
ている。
また外袋1のコーナー部のシール部には、後述するロー
タリーアジテーターへの取り付け穴4が開口されてい
る。
前記内袋2はチューブ状半透膜の両端部開口口をシール
して作られたものであり、上端部には内液操作口6が設
けられている。
この内液操作口6は前記外袋1の外部に付き出ている。
この内袋2、は保護ネット5で覆われている。
本実施例の外袋1は、例えばポリ塩化ビニル酢酸ビニル
共重合体、ポリオレフィン等の較質プラスチック製であ
り、シート厚0.4mm、容量は2.000である。
また内袋の2は、例えば再生セルロース、セルロースア
セテートなどのセルロース糸膜またはポリアクリロニト
リル、ポリメチルメタクリレート、ポリスルホン、ポリ
カーボネート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどの合成膜製であり、膜厚20μm、分画分子量1
0,000、容量は100mlである。
次に、血小板保存バックを使用して、血小板を保存する
方法について説明する。
最初に、前記内袋2に所定の成分採血等によって得た血
小板を注入するが、この操作はクリーンベンチ内で行
う。
まず、第2図に示すように100mlの濃縮血小板血漿(以
下「血小板」と略記する)の封入されたバック10に連結
チューブ11を接続し、他方を内液操作口6に接続する。
この連結チューブ11は、チューブ両端部に輸液針12、13
が設けられており、チューブの中間部には、クランプ14
が取り付けられている。
このクランプ14は最初、閉にしておき、操作口6とバッ
ク10を接続した後、開にすることにより、血小板を落差
により注入する。
次に、第3図に示すようにあらかじめ作製しておいた2
のMCDB−15培地を封入した保存液バック50に、上記と
同じ構成の連結チューブ11を接続し、落差により注入す
る。
第4図に示したようなロータリーアジテーターを、22℃
に設定された恒温器に設置し、上記血小板保存バッグを
セットする。
このアジテーターは、ボックス61の回転板60が適度に傾
けて設けられており、該回転板60は、ボックス61に内蔵
された駆動機構によって回転可能となっている。またそ
の回転板60の四隅には、上記保存バッグを固定するため
の止め具62が設けられており、外袋1の取り付け穴4を
止め具62によって回転板60に固定できるようになってい
る。
保存バッグを回転板60に装着した後、回転板を緩やかに
回転させることにより、保存を開始する。
120時間の保存が終了した後は、血小板保存バッグをロ
ータリーアジテーターより外し、第5図に示すような回
収バッグ70を準備する。
この回収バッグ70には誘導チューブ71が連結されてお
り、その先端部に輸液針72が取り付けられている。
この誘導チューブ71は、あらかじめバッグに近い部分を
同図に示すように緩く結び、ループ73を作っておく。
次に内液操作口6に回収バッグ70の輸液針72を接続し、
落差により内液を誘導チューブ71を介して回収バッグ70
に回収する。
回収後、誘導チューブ71のループ73を固く結んでシール
した後、輸液針72を内液操作口6から外す。
結び目のすぐそばに、もう1箇所同様の結び目を作って
シールし、不要部分を除去する。
以上のようにして行った実施例に基づいて、血小板の保
存状況を確認するために血小板凝集能試験を行い、その
結果を第6図及び表1に示した。
これらの結果より本発明のほうが比較例よりも血小板の
凝集能が高く、血小板の長期保存が可能であることがわ
かる。
なお、比較例は、成分採血により得た100ml(5単位)
の濃縮血小板血漿を容量300mlのポリ塩化ビニル製の血
液バッグに注入し、緩やかに振とうして保存を行ったも
のである。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、血小板を半透膜製の袋
に封入すること。回転による振とうを付与すること。
等の相乗効果により、血小板は、半透膜を介して血小板
保存液から充分な栄養を補給することができ、所定の凝
集能を維持しつつ長期保存が可能となる。
また本発明は、血小板保存液の研究をさらに進めること
により、より一層の血小板保存効果の向上が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に使用する血小板保存バッグの概略
図、第2図は血小板保存バッグの内袋に血小板を注入す
る際の概略図、第3図は血小板保存バッグの外袋に血小
板保存液を注入する際の概略図、第4図は本発明で使用
されるロータリーアジテーターの概略図、第5図は内袋
に細胞回収バッグを接続した状態を示す概略図、第6図
は、血小板凝集能試験の結果を表わすグラフ、第7図は
血液バッグの概略図である。 図中、1は外袋、2は内袋、3は外液操作口、5は内袋
保護ネット、6は内液操作口、10は血小板入りバッグ、
11は連結チューブ、50は保存液バッグ、70は血小板回収
バッグである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武 真子 神奈川県相模原市横山台1丁目26番7号 川澄化学工業株式会社相模原事業所内 審査官 脇村 善一

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血小板保存液を収容する外袋と、血小板を
    収容する半透膜の内袋から構成される血小板保存バック
    を用いて血小板を保存する方法であって、血小板を半透
    膜の内袋内に注入して、所定量血小板保存液を外袋内に
    注入した後、該血小板保存バックをロータリアジテータ
    ーに装着し、回転による振とうを付与しながら血小板を
    浮遊させ、栄養を補給しつつ、保存することを特徴とす
    る血小板の保存方法。
JP1075216A 1989-03-29 1989-03-29 血小板の保存方法 Expired - Fee Related JPH0774122B2 (ja)

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JPH0693907B2 (ja) * 1991-07-26 1994-11-24 川澄化学工業株式会社 血小板保存用器具
JPH0698178B2 (ja) * 1991-08-28 1994-12-07 関口 定美 血小板保存方法及び血小板保存器具
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