JPH0794518B2 - 複合重合法 - Google Patents

複合重合法

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JPH0794518B2
JPH0794518B2 JP8722188A JP8722188A JPH0794518B2 JP H0794518 B2 JPH0794518 B2 JP H0794518B2 JP 8722188 A JP8722188 A JP 8722188A JP 8722188 A JP8722188 A JP 8722188A JP H0794518 B2 JPH0794518 B2 JP H0794518B2
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靖郎 服部
裕一 北川
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は優れた物性と加工性を有する原料ゴムである複
合重合体の製造方法に関する。更に詳しくは70%以上の
トランス結合を有するポリブタジエンブロックと60%以
下のトランス結合を有するポリブタジエンブロックより
なるブロック重合体及び60%以下のトランス結合を有す
るポリブタジエンとを主成分とする複合重合体の製造方
法に関する。
〔従来の技術〕
高いトランス結合、例えば70%以上がトランス結合であ
るポリブタジエン及びその製造方法として、次の3種類
の方法が知られている。(1)遷移金属化合物と有機金
属化合物とからなるギグラー触媒を使用する方法(2)
アルカリ土類金属化合物を主成分とするアニオン重合触
媒を使用する方法(3)希土類金属化合物を主成分とす
る触媒を使用する方法である。
上記した第(1)の方法は、ニッケル、コバルト、チタ
ン、バナジウム等の遷移金属化合物を主成分とするもの
で高度に立体規則性重合が行なわれることが知られてお
り、例えば、チタン金属を用いるブタジエンの重合法と
して、四価のチタン金属化合物のハロゲン化マグネシウ
ムとの担体を用いる方法(特開昭51-67387号)がある。
また、バナジウム化合物を主成分とする場合、トランス
結合含率の極めて高い重合体を得ることができる。例え
ば、四価のハロゲン化バナジウムと有機アルミニウムと
の複合触媒を用いてイソプレンを重合する方法(特開昭
50-36585号)、更には、三価或いは四価のバナジウム化
合物と有機アルミニウム及び四価のチタン化合物とで成
る複合触媒を用いてイソプレンを重合する方法(特開昭
49-29386号、特開昭50-122586号)等が知られている。
また、第(2)の方法に属するものとしては、バリウ
ム、ストロンチウム、カルシウム化合物を主成分とする
もので、バリウム−ジ−tert−ブトキシドと有機リチウ
ム(特開昭47-3728号)、或いはバリウム−ジ−tert−
ブトキシドと有機マグネシウム(特開昭52-48910号)等
を用いてブタジエンの重合を行う例があり、更にはバリ
ウム或いはストロンチウムの有機化合物と有機リチウム
及びIIB或いはIIIAの金属の有機金属化合物を用いて共
役ジエンの重合を行なう方法(特開昭52-30543号)等も
知られている。
更に、第(3)の方法に属するものとしては、希土類金
属化合物を主触媒とし、助触媒として有機マグネシウム
化合物を用いる複合触媒が知られいる。例えば、特開昭
59-1508号であり、Di、Nd、Pr等のバーサチック酸塩、
或いは特殊なα、γ−ジケトン錯体を用いる方法が提案
されている。
また、特開昭61-19611号ではセリウム、ユーロピウムの
化合物、特開昭61-97311号ではランタン化合物を主触媒
とする同類の触媒系を用いる重合が提案され、高いトラ
ンス結合を有するブタジエン重合体が効率良く得られて
いる。
更に、有機リチウム化合物を触媒として60%以下のトラ
ンス結合にブタジエン重合することも公知であり、その
詳細は、例えば「ザ・ステレオ ラバー」ウィリマム,
M,サルトマン編,1977年刊行の第4章に詳述されてい
る。ここでは、非極性溶剤下、リチウム金属あるいは有
機リチウム化合部によるブタジエン重合することにより
トランス結合48〜50%の重合体が得られること及びこの
系への極性化合物の添加が1,2結合の上昇と1,4結合の低
下をもたらすことが報告されている。
又、高トランス結合のブタジエン共重合体と高ビニル結
合のブタジエン共重合体のブロックポリマーを成分の一
つとする複合ポリマーとその製造方法に関する提案もあ
る(特開昭61-238845号)。その明細書(特許請求の範
囲1)によれば、 「以下のものからなる群から選ばれるゴム重合体を含む
組成物。
I.高トランス共重合体/高ビニル重合体のジブロック共
重合体。
II.高トランス共重合体と高ビニル重合体とのブレン
ド。
III.高トランス共重合体/高ビニル重合体のジブロック
共重合体、高トランス共重合体、及び高ビニル重合体の
ブレンド又は混合物。
a).ここで、高トランス共重合体はブタジエン−1,3
−と、スチレン及びイソプレンからなる群から選ばれる
少なくとも一つの共重合可能な単量体との共重合体であ
り、約−70℃未満のTgをもち、ブタジエンセグメント中
に約75ないし85%のトランス単位と約8%までのビニル
単位の全含有量をもち組成物の25ないし80重量%を占め
ている。
b).高ビニル重合体はホモポリブタジエンとスチレン
及びイソプレンからなる群から選ばれる少なくとも一つ
の単量体とブタジエン−1,3−との共重合体とからなる
群から選ばれる少なくとも一つの重合体であり、約−70
℃より大きく約−35℃を越えないTgをもち、ブタジエン
セグメント中に約40ないし80%のビニル単位をもつ。
c).また組成物中で、スチレン及び/又はイソブレン
の全体量は約5ないし約20重量%であり、ビニル基の全
体量は約30ないし60%である。」 が提案され、また、この重合体組成物を製造する方法
が、その特許請求の範囲9に示され、その要点は、明細
書中に以下のように示される。
「HTSBR−b−HVSBR共重合体類の製法は、約60ないし95
%、好ましくは約85%の転化率までシクロヘキサン中で
ブタジエンとスチレンを共重合させるのに、有機マグネ
シウム化合物と有機アルミニウム化合物、又は有機マグ
ネシウム/有機アルミニウム錯体に組み合わせたアルコ
ールのバリウム塩を使用してHTSBR(ブロックA)を形
成させ、続いてナトリウム(好適)、カリウム又はルビ
ジウムのアルコラート、又はその混合物、及び強ルイス
酸、さらに所望により追加単量体を添加してHVSBR(ブ
ロックB)を形成させることからなる。生ずるSBRは各
ブロックに優勢的にランダム分布のスチレン単位をも
つ。ブロックAにおけるトランス−1,4配置の高い含有
量はDSC(differential scanning calorimetyy.差動走
査熱量測定)と結晶融点から観察されるように、幾分の
結晶温度を生じさせるが、結晶融点はトランス−1,4含
有量とスチレン水準の調整によって室温(約25℃)近く
又はそれより低くに下げることができる。生ずる重合体
類は低下した常温流れと優れた加工性をもつ。」 〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、上記の方法は、得られるポリマーの第1ブロッ
クが高トランス共重合体であることより、単独重合体に
比してTg値が高目のものとなり、Tm値(結晶融点)も低
目ないしは存在しないものとなり、高トランスブロック
部分のもたらすゴムとしての優れた物性(コールドフロ
ー性の改良、硬さ、モジュラスの改良、耐摩耗性の改良
等)の発現が不十分である。逆に、その効果と発現する
ために必要以上に高い割合の高トランス共重合体部分の
増加は発熱性、低温性能の低下をもたらし好ましいもの
でなかった。
また、第2ブロックもこのブロックを形成させる第2段
階の重合をナトリウムのアルコラート等を添加して実施
することにより、必然的にビニル含量の高い重合体であ
るHVSBRとなり、一般的にコールドフロー、硬さ、モジ
ュラス、強度の改良を最も必要としているビニル含量の
低いBR(ポリブタジエンゴム)ないしはSBR(スチレン
−ブタジエン共重合ゴム)に適用することができないも
のであった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上述の問題点を一挙に解決する優れた物性と加
工性を有する70%以上のトランス結合を有するポリブタ
ジエンブロックと60%以下のトランス結合を有するポリ
ブタジエンブロックよりなるブロック共重合体及び60%
以下のトランス結合を有するポリブタジエンとを主成分
とする複合重合体の製造方法を提案するものである。す
なわち、本発明は、 (a) ブタジエンと不活性溶剤からなるモノマー混合
液を調合する工程、 (b) バリウム、ストロンチウム、カルシウム化合物
と有機リチウム化合物又は有機マグネシウム化合物を含
有する触媒にて0〜150℃の温度下にブタジエンを70%
以上のトランス結合に重合する工程、 (c) 引き続き、上記触媒に更に有機リチウム化合物
を加え、30〜200℃の温度下にブタジエンを60%以下の
トランス結合に重合する工程、 (d) 得られた複合重合体より不活性溶剤を除去する
工程よりなる複合重合体の製造方法である。
本発明における第1段階はブタジエンと不活性溶剤から
なるモノマー混液を調合する工程であり、用いる不活性
溶剤としては、使用触媒を失活させるものでなければ特
に制限されないが、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−
ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族又は脂環族炭化水
素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素が好まし
い。又これらは2種以上の混合物であっても、あるいは
少量の不純物を含むものであっても良い。モノマー混液
はモノマー濃度1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%
に調合され、その中には有機リチウム化合物に対してモ
ル比で1以下のアレン類、例えばプロパジエン、1,2−
ブタジエン、1,2−ペンタジエン、1,2−オクタジエン等
が含まれるものであっても良い。更に混液中にはブタジ
エン以外の重合体成分として少量の他のブタジエンと共
重合可能な単量体成分としてイソプレン、2,3−ジメチ
ル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2,4−ヘキ
サジエン、2−フエニル−1,3−ブタジエンの共役ジエ
ン、あるいは、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、メトキシスチレン、ジビニルベンゼン、1−
ビニルナフタリン等の芳香族ビニル炭化水素を含むもの
であっても良い。
本発明の第2の工程は、バリウム、ストロンチウム、カ
ルシウム化合物と有機リチウム化合物または有機マグネ
シウム化合物を含有する触媒にて0〜150℃の温度下に
ブタジエンを70%以上のトランス結合に重合する工程で
ある。この工程に用いることのできる触媒としては、以
下の高トランスにブタジエンを重合することができるバ
リウム、ストロンチウム、カルシウム化合物と有機リチ
ウムまたは有機マグネシウム化合物を含有する触媒であ
り、その例として (イ) バリウムジ第3プトオキシドと有機リチウムよ
りなる触媒(特公昭47-3728号) (ロ) バリウムジ第3アルコキシドとジブチルマグネ
シウムよりなる触媒(特公昭52-48910号) (ハ) 下式バリウム化合物と有機リチウムよりなる触
媒(特開昭52-9090号) (ニ) バリウムまたはストロンチウム化合物と有機リ
チウム化合物及びIIBまたはIIIAの有機金属化合物から
なる触媒(特公昭52-30543号) (ホ) Me(MR1R2R3R4)2またはMe(M′R′4) (式中Meはバリウム、カルシウム、ストロンチウム、M
はホウ素または亜鉛を表わす)と有機リチウムよりなる
触媒(特開昭52-17591号) (ヘ) バリウム、ストロンチウム、またはカルシウム
の化合物と有機リチウムおよびIIBまたはIIIAの有機金
属化合物、アルカリ金属のアルコラート等からなる触媒
(特開昭52-98077号) (ト) バリウムの有機化合物と有機リチウム・マグネ
シウム化合物からなる触媒、あるいはこれらに更に有機
アルミニウム化合物からなる触媒(特開昭55-38827号,
特開昭56-112916号) が挙げられる。
本発明で用いるられるバリウム、ストロンチウムおよび
カルシウム化合物として好ましいものはバリウムの有機
化合物であり下式で表現することができ、特に好ましい
ものはバリウムのアルコラートまたはフェノール塩であ
る。
(a) BaY−R)2 (式中Rは脂肪族、脂環族または芳香族の炭化水素基か
ら選択されたものであり、Yは酸素または硫黄原子であ
る)。
これらの例としては、下記化合物のバリウム塩が挙げら
れる。
すなわち、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコー
ル、n−ヘキシルアルコール、シクロヘキシルアルコー
ル、アリルアルコール、シクロペンテニルアルコール、
ベンジルアルコール、フェノール、カテコール、1−ナ
フトール、2・6−ジ−tert−ブチルフェノール、2・
4・6−トリ−tert−ブチルフェノール、ノニルフェノ
ール、4−フェニルフェノール、エタンチール、1−ブ
タンチール、チオフェノール、シクロヘキサンチオー
ル、2−ナフタレンチオール、カプリル酸、ラウリル
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、リノール酸、リノレイン酸、ナフトエ酸、安息
香酸、ヘキサンチール酸、デカンチール酸、トリデカン
チオノール酸、チオ安息香酸、酸性炭酸tert−ブチル、
酸性炭酸ヘキシル、酸性炭酸フェニル、チオ酸性炭酸te
rt−ブチル、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n
−ブチルアミン等である。
また、有機リチウム化合物の例としては次のようなもの
があげられる。すなわち、エチルリチウム、n−プロピ
ルリチウム、イソ−プロピルリチウム、n−ブチルリチ
ウム、イソアミルリチウム、sec−アミルリチウム、n
−ヘキシルリチウム、n−オクチルリチウム、アリルリ
チウム、n−プロペニルリチウム、イソ−ブテニルリチ
ウム、ベンジルリチウム、フェニルリチウム、1,1−ジ
フェニルリチウム、テトラメチレンジリチウム、ペンタ
メチレンジリチウム、ヘキサメチレンジリチウム、ジフ
ェニルエチレンジリチウム、テトラフェニルエタンジリ
チウム、1,5−ジリチウムナフタリン、1,4−ジリチオシ
クロヘキサン、ポリブタジェニルリチウム、ポリイソブ
テニルリチウム、ポリスチリルリチウム等である。
更に、有機マグネシウム化合物は、下式で表現すること
ができる。
R2Mg (式中Rは脂肪族、脂環族または芳香族の炭化水素基か
ら選択されたものである)。
有機マグネシウム化合物の例としては次のものがあげら
れる。すなわちジエチルマグネシウム、ジ−n−プロピ
ルマグネシウム、ジ−イソ−プロピルマグネシウム、ジ
−n−ブチルマグネシウム、ジ−tert−ブチルマグネシ
ウム、ジ−n−ヘキシルマグネシウム、ジ−n−プロピ
ルマグネシウム、ジフェニルマグネシウム等である。
本発明において上記の有機リチウム化合物と有機マグネ
シウム化合物を併用する場合、これをあらかじめ混合、
反応させ有機リチウム・マグネシウム化合物として利用
することは触媒の重合溶剤に対する溶解性を高め、好ま
しい実施形態である。また、この実施形態において更に
有機アルミニウム化合物をも併用するのも有用な方法で
あり、その例として下式で表現する有機アルミニウム化
合物があり、特に好ましいものはトリアルキルアルミニ
ウムである。
R3Al (式中Rは脂肪族、脂環族または芳香族の炭化水素基か
ら選択されたものである)。
有機アルミニウム化合物の例としては次のものがあげら
れる。すなわち、トリ−iso−ブチルアルミニウム、ト
リ−n−プロピルアルミニウム、トリ−iso−プロピル
アルミニウム等である。
本発明で使用する触媒量はバリウム、ストロンチウム、
またはカルシウム化合物でモノマー100グラムに対して
0.005〜50あるいは0.01〜10ミリモルであることが好ま
しい。
重合は上記の触媒を用いて0℃〜150℃、好ましくは30
〜120℃で実施され、その重合形式は回分法であっても
連続法であってもよい。重合はブタジエンを70%以上の
トランス結合に重合するものであって、この(b)段階
で重合される高トランス重合体の全複合重合体中におけ
る割合が1〜70重量%、好ましくは3〜60重量%、更に
好ましくは5〜50重量%になるよう重合を進行させる。
次の(c)工程では、引き続き、上記触媒に更に有機リ
チウム化合物を加え、30〜200℃の温度下にブタジエン
を60%以下のトランス結合に重合する。追加添加する有
機リチウム化合物はその好適な例として、メチルリチウ
ム、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソプロ
ピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチ
ウム、tert−ブチルリチウム、イソアミルリチウム、se
c−アミルリチウム−n−ヘキシルリチウム、n−オク
チルリチウム、アリルリチウム、ペンジルリチウム、フ
ェニルリチウム、1,1−ジフェニルリチウム、チトラメ
チレンジリチウム、ペンタメチレンジリチウム、1,2−
ジリチオ−1,1,2,2−テトラフェニルエタン、1,3−ビス
(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼン等が
挙げられる。好ましくは、n−ブチルリチウム、sec−
ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、1,3−ビス
(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼン等の
有機リチウム化合物が挙げられる。
その添加量はモノマー100グラムに対して0.1〜10ミリモ
ル、好ましくは0.3〜5ミリモルである。また、この後
から加わる有機リチウム化合物と同時に触媒の重合活性
を高める、或いは1,2ビニル結合を高め、トランス結合
を更に低いものとする目的でルイス塩基を用いることが
できる。好適に用いることができるルイス塩基として
は、エチル、チオエーテル類、アミン類があり、その様
な例としては、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、
ジフェニルエーテル、テトラヒドロフラン、アニソー
ル、ジグライム等のエーテル類、ジメチルアミン、ジエ
チルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジ
−n−ブチルアミン、アニリン、ジフェニルアミン、N
−エチルアニリン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレ
ンジアミン、ジピペリジノエタン等のアミン類、更に
は、チオフェン、テトラヒドロチオフェン、2,5−ジヒ
ドロチオフェン等のチオエーテル類を挙げることができ
る。好ましくは、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、トリエチルアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルエ
チレンジアミンである。使用する電子供与性化合物の量
は、化合物のもつルイス塩基としての強さにより異なる
が、一般的に言って、塩基性の強い化合物は、塩基性の
弱い化合物に比べて、少量でよい。好ましい使用量は、
有機リチウム化合物1モル当たり0.01〜50モル程度であ
る。重合は上記の有機リチウムを追添した触媒にて、30
〜200℃、好ましくは50〜150℃の温度下に実施される。
この段階において、工程(a)で調合されたモノマー混
液ないしは、他の組成に調合されたモノマー混液を重合
系内へ導入してもよい。
この場合、(b)の工程で未反応であった残存モノマー
と、(c)の工程で導入されるモノマーの両方が(c)
工程で重合される。(c)工程で重合されるモノマー
は、ブタジエン単独又はブタジエンと共重合可能なモノ
マーとブタジエンの混合物であり、ブタジエンと共重合
可能なモノマーとしては、イソプレン、2,3−ジメチル
−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2,4−ヘキサ
ジエン、2−フェニル−1,3−ブタジエン等の共役ジエ
ン、或いはスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトル
エン、メトキシスチレン、ジビニルベンゼン、1−ビニ
ルナフタリン等の芳香族ビニル炭化水素である。
本段階における重合はブタジエンを60%以下、好ましく
は55%以下のトランス結合に、好ましくはシス結合40%
以下、ビニル結合10〜85%に重合するものであって、こ
の(c)段階で重合される低トランス重合体の全複合重
合体中における割合は30〜99重量%、好ましくは40〜97
重量%、更に好ましくは50〜95重量%となるよう重合を
進行させる。
重合反応は所定の重合率に達したのち、公知の重合停止
剤を反応系に加えて停止させ、共役ジエン重合体の製造
における通常の脱溶剤、乾燥の工程をとることができ
る。
本発明の方法によって得られる複合重合体は、70%以上
の高トランス結合に重合したゴム状ないしは樹脂状のポ
リブタジエンブロックと60%以下のトランス結合に重合
したゴム状のポリブタジエンブロックからなるブロック
ポリマー及び60%以下のトランス結合を有するポリブタ
ジエンを主成分とするものであり、重合体の分子量は用
いる触媒の組成もしくは濃度等を調整することにってコ
ントロールでき数千〜数十万の範囲である。更に重合体
の分子量分布は用いる触媒の組成等を調整することによ
ってコントロールできMw/Mnが1.1〜5.0の範囲である
が、好ましい物性を得る為には、1.1〜4.0の範囲のもの
とすべきである。また公知のカップリング反応技術例え
ばエステル化合物、ポリエポキシ化合物、ハロゲン化炭
化水素合物、ハロゲン化硅素化合物及びハロゲン化スズ
化合物等リビングポリマーの反応性末端を利用したカッ
プリング剤またはジビニルベンゼン等多官能性モノマー
を重合の途中または終了後重合系に添加する方法等よに
ってポリマー類に分岐構造をもたせたり、分子量分布を
拡大したりすることも、必要により可能である。
本発明の方法によって得られる重合体の用途はそのポリ
マー構造及び性質によって広範である。例えば、タイヤ
トレッド、カーカス、サイドウォール等のゴム状重合体
としての用途に利用でき加工性、耐摩耗性、発熱性等に
優れた性質を示す。
又、ポリスチレン等の衝撃性を改良する強靱化剤しとし
てもコールドフロー性をまったく示さずかつ粒径コント
ロール性、剛性と衝撃性のバランス、油に対する耐環境
応力クラック性(ESCR)に優れる耐衝撃性ポリスチレン
(HIPS)を提供するものである。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜3 充分に乾燥した700ml耐圧ガラスボトル3本を打栓し、
更に乾燥窒素で内部を3時間パージした。60gの1,3−ブ
タジエンを含む300gn−ヘキサン混液をボトル内に封入
した後、各々にバリウムストロンチウム及びカルシウム
ジノニルフェノキシド0.1ミリモル、n−ブチルリチウ
ム0.15ミリモル、ジブチルマグネシウム、0.15ミリモル
を添加し、60℃で2時間重合を行なった。一部をサンプ
リングした後このものに更にn−ブチルリチウム、1.0
ミリモルを追添し、100℃で更に1時間重合を行なっ
た。重合後メタノールを添加して反応を停止させ更に多
量のメタノールで重合体を沈澱、分離した後、50℃で真
空乾燥し、複合重合体を得た。この複合重合体及び途中
のサンプリングしたものの分析値を第1表に示す。
実施例4 内容積10lで、高さ対内径の比が(L/D)4であるステン
レス鋼製の、攪拌機及びジャケット付反応器を2基直列
に接続し、1基目の底部から1,3−ブタジエンのn−ヘ
キサン溶液及び触媒としてバリウムジノニルフェノキシ
ド、ジブチルマグネシウム、ブチルリチウム及びトリエ
チルアルミニウムを連続的にフィードし、内温を70℃に
保って重合を行なわせた。モノマー混合液の濃度は18重
量%とし、モノマーのフィード速度は0.67kg/hrとし
た。触媒のフィード量はモノマー100g当り、バリウムノ
ニルフェノキシドは0.15ミリモル、ジブチルマグネシウ
ムは0.20ミリモル、ブチルリチウムは0.20ミリモル、ト
リエチルアルミニウム0.30ミリモルとした。
1基目の反応器出口よりサンプリングを行ないコンバー
ジョンを測定した結果33.4%であり、得られた重合体の
ミクロ構造は、トランス85%、ビニル4%、シス11%で
あった。GPCによる平均分子量はMw=5.5万、Mn=2.2万
であり、GPC形はなだらかな1山であった。
1基目から出た重合体溶液を2基目底部に導入し、更に
2基目底部より追加の1,3−ブタジエンのn−ヘキサン
溶液及びn−ブチルリチウムを導入した。2基目に導入
したモノマー混合液の濃度は18重量%、モノマーのフィ
ード速度は0.67kg/hrとした。2基目に導入したブチル
リチウム量は、2基目に導入したモノマー100g当り、2.
0ミリモルとした。2基目の反応器内温を120℃に保って
重合を行なわせた後、2基目の反応器を出たポリマー溶
液に、2,4−ジタ−シャリ−ブチル−p−クレゾールを
0.6phr(100重量部のゴム当たりの重量部)連続的に混
合し、熱水中に導入してスチームストリッピングを行な
って溶媒を除去した。得られたゴムは熱ロールにて乾燥
した。
2基目出口でのコンバーションは99.8%であつた。得ら
れたゴムのミクロ構造は、トランス57%、ビニル11%、
シス32%であり、ムーニー粘度はML1+4(100℃)30、GP
Cによる平均分子量はMw=16万、Mn=6.7万であり、GPC
形はなだらかな1山であった。
この実施例4の最終ポリマーと実施例4の途中サンプリ
ングポリマーとn−ブチルリチウム単独で重合したトラ
ンス含量52%、重量平均分子量10万のポリマーの1/1ブ
レンド物の分別を試みた。各ポリマー2gをn−ヘキサン
/シクロヘキサン混合溶剤100mlに加熱溶解後これを0
℃まで冷却、遠心分離して沈澱と溶液に分離した。この
ものの分析値を表2に示す。第2表より実施例1の最終
ポリマーである複合重合体は、高トランス樹脂状ポリブ
タジエンホモポリマーをほとんど含まず、主成分はブロ
ックポリマーであることが示唆される。
以上のように、得られたゴムは、トランス85%のポリブ
タジエンブロック15重量%とトランス50%のポリブタジ
エンブロック85重量%からなるブロック重合体を主成分
とする複合重合体であった。
得られたゴムのコールドフローを測定したところ、実質
的にコールドフローしなかった。
実施例4のゴム:3日後もコールドフロー無し ジエン35(市販品):半日で倒れる。
(30°の傾斜した台の上に3cm×3cm×10cm(高さ)の直
方体のゴム試料を固定し、傾斜状況を観察した。) 実施例5 実施例4と同じ反応器を用い、同様にして1基目の重合
を行なった。
同様に1基目から出た重合体溶液を2基目底部に導入
し、更に2基目底部より追加の1,3−ブタジエン、スチ
レン、n−ヘキサンからなるモノマー混合液とn−ブチ
ルリチウムを導入した。モノマー混合液の濃度は26重量
%、1,3−ブタジエンのフィード速度は0.69kg/hr、スチ
レンのフィード速度は0.46kg/hrとした。また、2基目
の反応器の高さの下から2/3の位置から1,3−ブタジエ
ン、n−ヘキサンからなる追加のモノマー混合液を導入
した。このモノマー混合液の濃度は26重量%、1,3−ブ
タジエンのフィード速度は0.41kg/hrとした。
2基底部に導入したn−ブチルリチウムの量は、2基目
に導入した全モノマー100g当たり、2.0ミリモルであっ
た。2基目の反応器内温を120℃に保って重合を行なわ
せた後、2基目の反応器を出たポリマー溶液に、実施例
5と同様に2,4−ジタ−シャリ−ブチル−p−クレゾー
ルを加え、同様にしてゴムを得た。
2基目出口でのコンバーションは1,3−ブタジエンが99.
5%、スチレンが98.5%であった。得られたゴムのミク
ロ構造は、赤外分光光度計を用い、ハンプトンの方法で
測定した結果、結合スチレン20.5重量%、ポリブタジエ
ン部のミクロ構造はトランス57%、ビニル11%、シス32
%であり、ムーニー粘度はML1+4(100℃)40、GPCによ
る平均分子量はMw=17万、Mn=7.3万であり、GPC形はな
だらかな1山であった。また、ブロックスチレン含量は
全ゴム当たり0.1重量%であった。なお、ブロックスチ
レンの測定はオスミウム酸分解法により行なった(J.Po
ly.Sci.1,429(1946)。) 得られた複合重合体を実施例4と同様に分別を行ったと
ころ、沈澱は複合重合体に対し1.3重量%であり、本ポ
リマーもブロックポリマーであることが示唆される。
以上の様に、得られたゴムは、トランス85%のポリブタ
ジエンブロック10重量%と結合スチレン25重量%、ポリ
ブタジエン部のトランス52%のランダムSBRブロック90
重量%からなるブロックポリマーを主成分とする複合重
合体であった。
比較例1 充分に乾燥した700ml耐圧ガラスボトルを打栓し、更に
乾燥窒素で内部を3時間パージした。23gの1,3−ブタジ
エンと4gのスチレンを含む135gシクロヘキサン混液をボ
トル内に封入した後、Ba-Mg-Al開始剤(Ba/Mg/Al=0.18
/0.57/0.04単位ミリモル/100gモノマー、米国特許4,29
7,240号に記載のもの)を添加し、60℃で1時間重合を
行なった。一部をサンプリングした後、このものに更に
33gの1,3−ブタジエンを含む165gシクロヘキサン混合液
及び、Ma第3アミレートとTMEDAのシクロヘキサン溶液
(Na/Mgモル比=0.77、TMEDA/Mgモル比0.61になるよう
にした。)を追添し、50℃で1時間重合を行なわせた。
その後、メタノールを添加して反応を停止させ、実施例
1と同様にして重合体を得た。得られた重合体及び途中
のサンプリングしたものの分析値を第3表に示す。
比較例2 比較例1と同様にして行なった。
ただし、Ba-Mg-Al開始剤を添加し、60℃で5時間重合を
行ない、これにNa第3アミレート及びTMEDAを追添し、5
0℃で1時間重合を行なわせた。結果を第3表に示す。
途中サンプリングしたTSBR重合体は、実施例1と同じ、
n−ヘキサン/シクロヘキサン混合溶剤を用いる方法か
らはトランスによる結晶化は起らず、沈澱物を分解する
ことが出来なかった。また、最終的に得られた重合体も
同様であった。また、得られた重合体のコールドフロー
性は実施例4に示す方法で評価して「1日で倒れる。」
ものであって好ましいものでなかった。
〔発明の効果〕 以上の実施例、比較例より明らかなように、本発明の複
合重合法はコールドフロー性が優れる比較的ビニル含量
の低い複合重合体BR(ポリブタジエンゴム)ないしはSB
R(スチレン−ブタジエン共重合ゴム)を得る極めて効
率の良い方法を提供するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) ブタジエンと不活性溶剤からなる
    モノマー混合液を調合する工程、 (b) バリウム、ストロンチウム、カルシウム化合物
    と有機リチウム化合物又は有機マグネシウム化合物を含
    有する触媒にて0〜150℃の温度下にブタジエンを70%
    以上のトランス結合に重合する工程、 (c) 引き続き、上記触媒に更に有機リチウム化合物
    を加え、30〜200℃の温度下にブタジエンを60%以下の
    トランス結合に重合する工程、 (d) 得られた複合重合体より不活性溶剤を除去する
    工程よりなる複合重合体の製造方法。
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