JPH0796668B2 - 剥離性樹脂の製造方法 - Google Patents

剥離性樹脂の製造方法

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JPH0796668B2
JPH0796668B2 JP62308716A JP30871687A JPH0796668B2 JP H0796668 B2 JPH0796668 B2 JP H0796668B2 JP 62308716 A JP62308716 A JP 62308716A JP 30871687 A JP30871687 A JP 30871687A JP H0796668 B2 JPH0796668 B2 JP H0796668B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は剥離性樹脂の製造方法に関し、更に詳しくは粘
着テープ、粘着ラベル及び粘着シート等の如く粘着剤を
用いた製品において、粘着面に重なって接するテープ等
の基材裏面や剥離紙の表面を剥離性にすることができる
剥離性樹脂の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、上記目的に使用される剥離性処理剤としては、長
鎖アルキル基を結合したアクリル酸系、ポリエステル系
及びポリアミド等の如き高分子化合物とオルガノポリシ
ロキサン系化合物が知られており、粘着テープや粘着シ
ートの背面又は剥離紙の表面に剥離性を付与し、剥離面
を形成するために使用されている。これらの剥離性処理
剤のうちでは、オルガノポリシロキサン系化合物が剥離
性及び残留接着性等の特性に優れていることは公知であ
る。
(発明が解決しようとする問題点) 従来のオルガノポリシロキサン系化合物は、上記特性を
有するものの剥離力が適度でなく、又、基材へ塗工する
際に高温焼付を必要とするため、熱可塑性の基材フィル
ムには使用できないという問題があった。又、基材によ
っては基材に対する密着性が不十分であり、多種類の基
材には利用できないという欠点があった。
又、剥離性ポリシロキサン化合物は臨界表面張力が小さ
いために、その剥離面に筆記することができず、又、剥
離面に感圧型或いは感熱型の粘着剤を塗布するときに、
しばしばハジキ現象が生じ、良好な塗布面を形成できな
いという問題があった。
従って、本発明の目的は、低温焼き付けが可能で熱可塑
性樹脂フイルム等にも適用可能な剥離性樹脂を提供する
ことである。
又、本発明の別の目的は、基材に対する選択性がなく、
いずれの基材に対しても剥離面を形成できる剥離性樹脂
を提供することである。
更に本発明の別の目的は、表面に水性インキや油性イン
キで筆記可能な剥離面を形成できる剥離性樹脂を提供す
ることである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本
発明は、反応性基を有するポリシロキサン化合物と有機
ポリイソシアネートとの反応生成物であって、少なくと
も1個の遊離のイソシアネート基を有する反応生成物
と、イソシアネート基と反応し得る基を有する樹脂とを
反応させることを特徴とする剥離性樹脂の製造方法であ
る。
(作用) 反応性基を有するポリシロキサン化合物と有機ポリイソ
シアネートとの反応生成物であって、少なくとも1個の
遊離のイソシアネート基を有する反応生成物と、イソシ
アネート基と反応し得る基を有する樹脂とを反応させて
なる剥離性樹脂を用いることによって、基材に対する選
択性がなく、熱可塑性樹脂フイルム等にも適用可能な剥
離面を形成することができ、更にこの剥離面には、水性
インキや油性インキで筆記可能である。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。
本発明で使用する反応性基を有するポリシロキサン化合
物は、分子中に1個又は2個以上の反応性基、例えば、
アミノ基、エポキシ基、水酸基、メルカプト基、カルボ
キシル基等を有するポリシロキサンである。
反応性基を有するポリシロキサン化合物の好ましい例と
しては、例えば下記の如き化合物が挙げられる。
(1)アミノ変性シリコーンオイル (m=1乃至10、n=2乃至10、R=CH3又は0CH3(m=1乃至10、n=2乃至10、R=CH3又は0CH3(m=0乃至200) (n=2乃至10) (分岐点=2乃至3、k=2乃至200、m=2乃至200、
n=2乃至200、R=低級アルキル基) (m=1乃至200、R=低級アルキル基) (2)エポキシキ変性シリコーンオイル (n=1乃至200) (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=1乃至200) (分岐点=2乃至3、k=2乃至200、m=2乃至200、
n=2乃至200、R=低級アルキル基) (n=1乃至10) (m=1乃至10、n=1乃至10) (3)アルコール変性シリコーンオイル (n=1乃至200) (m=1乃至10、n=2乃至10) (m=0乃至50、n=0乃至200) (p=1乃至10、m=10乃至200)200、n=1乃至5) (n=1乃至200、R=低級アルキル基) (4)メルカプト変性シリコーンオイル (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=2乃至10) (分岐点=2乃至3、k=2乃至200、m=2乃至200、
n=2乃至200、R=低級アルキル基) (m=1乃至200、R=低級アルキル基) (5)カルボキシル変性シリコーンオイル (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=1乃至200) (分岐点=2乃至3、k=2乃至200、m=2乃至200、
n=2乃至200、R=低級アルキル基) (m=1乃至200、R=低級アルキル基) 以上の如き反応性基を有するポリキロキサン化合物は、
本発明において好ましい化合物の例示であって、本発明
はこれらの例示に限定されるされるものではなく、上述
の例示の化合物及びその他の化合物は、現在市販されて
おり、市場から容易に入手し得るものであり、いずれも
本発明において使用できるものである。
本発明方法では、上記のような反応性基を有するポリシ
ロキサンと後記のようなポリイソシアネートを、ポリイ
ソシアネート基のイソシアネート基の少なくとも1個が
残るように反応させてイソシアネート基を有する反応生
成物(中間体)を得る。例えば、2官能性のポリシロキ
サン化合物と多官能性とポリイソシアネートをイソシア
ネート基リッチで反応させる。
次いで、この反応生成物のイソシアネーと基と反応し得
る基を有する樹脂とを反応させる(樹脂の変性)ことに
よって、側鎖にポリシロキサンセグメントが結合した樹
脂が得られる。
イソシアネート基と反応し得る各種樹脂のうち、本発明
において好ましいものは、ポリウレタン系樹脂、ポリウ
レア系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等のビニルアル
コールをモノマー成分として含有する樹脂等のビニル樹
脂、アクリルポリオール等のアクリル樹脂等であり、特
に好ましいものは、ポリウレタン系樹脂及び/又はポリ
ウレア系樹脂である。ポリウレタン系樹脂を代表例とし
てその製造方法を以下に説明する。
ポリシロキサンセグメントを側鎖として有するポリウレ
タン系樹脂は、ポリオール、ポリイソシアネート及び鎖
伸長剤を反応させてポリウレタン系樹脂を調整する際又
は調整後に、好ましくは前記反応性ポリシロキサン化合
物とイソシアネート化合物から1個のイソシアネート基
を有する中間体を調製しておき、これをポリウレタン樹
脂に反応させることによって得られる。
ポリウレタン用のポリオールとしては、従来公知のポリ
ウレタン用ポリオールはいずれも使用でき、例えば、好
ましいものとして末端基が水酸基であり、分子量が300
乃至4,000の ポリエチレンアジペート、 ポリエチレンプロピレンアジペート、 ポリエチレンブチレンアジペート、 ポリジエチレンアジペート、 ポリブチレンアジペート、 ポリエチレンサクシネート、 ポリブチレンサクシネート、 ポリエチレンセバケート、 ポリブチレンセバケート、 ポリテトラメチレンエーテルグリコール、 ポリ−ε−カプロラクトンジオール、 ポリヘキサメチレンアジペート、 カーボネトポリオール ポリプロピレングリコー等、及び上記ポリオール中に適
当な量のポリオキシエチレン鎖を含有するものが挙げら
れる。
有機ポリイソシアネートとしては、従来公知のいずれの
ものも使用できるが、例えば、好ましいものとして、 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、 水添加MDI、 イソホロンジイソシアネート、 1,3−キシリレンジイソシアネート、 1,4−キシリレンジイソシアネート 2,4−トリレンジイソシアネート、 2,6−トリレンジイソシアネート、 1,5−ナフタレンジイソシアネート、 m−フェニレンジイソシアネート、 p−フェニレンジイソシアネート等があり、或いはこれ
らの有機ポリイソシアネートと低分子量のポリオールや
ポリアミンとを末端イソシアネートとなるように反応さ
せて得られるウレタンプレポリマー等も当然使用するこ
とができる。
鎖伸長剤としては、従来公知のいずれのものも使用でき
るが、例えば、好ましいものとしては、 エチレングリコール、 プロピレングリコール、 ジエチレングリコール、 1,4−ブタンジオール、 1,6−ヘキサンジオール、 エチレンジアミン、 1,2−プロピレンジアミン、 トリメチレンジアミン、 テトラメチレンジアミン、 ヘキサメチレンジアミン、 デカメチレンジアミン、 イソホロンジアミン、 m−キシリレンジアミン、 ヒドラジン、 水等がある。
上述の如き材料から得られるポリシロキサンセグメント
を側鎖に含有するポリウレタン系樹脂は、いずれも剥離
性樹脂としてて使用できるが、好ましいものは、ポリシ
ロキサンセグメントが樹脂中で約0.2乃至70重量%を占
めるものであり、ポリシロキサンセグメントが約0.2重
量%末端では本発明の所期の目的達成が不十分となり、
又、70重量%を越える量では基材に対する接着性等の低
下等の問題が生じ好ましくない。
尚、ポリウレア系樹脂及びポリウレタンウレア系樹脂
は、上記においてポリオールの全部又は一部に代えてポ
リアミンを用いることによって同様にして得られる。
又、好ましいものは分子量2乃至50万のものであり、最
も好ましいものは分子量2乃至25万のものである。
以上の如きポリシロキサンセグメント含有ポリウレタン
系樹脂は、従来公知の製造法によって容易に得ることが
できる。これらのポリウレタン系樹脂は、無溶剤で調製
してもよいし、有機溶剤中で調製したものでもよいが、
工程的には剥離性処理剤を調製すべき有機溶剤中で調製
することにより、そのまま剥離性処理剤の調製に利用で
きるので有利である。
このような有機溶剤として好ましいものは、メチルエチ
ルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチルイソブ
チルケトン、ジエチルケトン、ギ酸メチル、ギ酸エチ
ル、ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等であり、又、アセトン、シクロヘキサン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、メタノール、イソプロピルア
ルコール、ブタノール、トルエン、キシレン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、パークロルエチ
レン、トリクロルエチレン、メチルセロソルブ、ブチル
セルソルブ、セロソルブアセテート等も使用できる。以
上の有機溶剤は勿論混合有機溶剤としても使用すること
ができる。
このような有機溶剤中でポリウレタン系樹脂を調製する
ことによりポリシロキサンセグメントを有するポリウレ
タン系樹脂溶液が得られるが、その固形分は同一又は他
溶剤の添加或いは除去により約5乃至60重量%の範囲と
するのが好ましい。尚、上記ポリウレタン系樹脂の使用
形態は、溶液の状態でも、該樹脂が部分的或いは全面的
に析出した状態の分散液でもよい(以下単に溶液とい
う)。
上記のポリウレタン樹脂溶液はそれ自体で剥離性処理剤
であり、そのままで使用できるとともに、更に種々の添
加剤、例えば、着色剤、架橋剤、安定剤、充填剤等の如
き公知の添加剤を任意に添加することができる。
特に、添加剤の一種として従来公知の離型性物質、例え
ば、木粉、タルク、シリカ、窒化ホウ素、アルミナ、ポ
リエチレン樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、シリ
コーン樹脂粉末、メラミン樹脂粉末、フッ素樹脂粉末、
フェノール樹脂粉末等を前記ポリシロキサンセグメント
含有樹脂100重量部当り0乃至200重量部の範囲で添加す
ることができる。更に添加剤としては、一般の熱可塑性
や熱硬化性の樹脂も併用することができる。
以上の例は主としてポリウレタン系樹脂についての説明
であるが、勿論ポリウレタン系以外の前記の樹脂につい
ても全く同様に、樹脂中に側鎖としてのポリシロキサン
セグメントを導入し、同様に剥離性樹脂として使用する
ことができる。
(効果) 以上の如き本発明によれば、側鎖にポリシロキサンセグ
メントを有する樹脂が得られ、この樹脂を用いることに
より、低温焼付可能で基材にに対する選択性がなく、且
つペン等で筆記可能で、適度な剥離力を有する剥離面を
形成することができる。
次に実施例及び評価例等を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、文中部又は%とあるのは特に断りのない限り
重量基準である。
実施例1(中間体の製造例) (中間体の製造) トリメチロールプロパン1モルとトリレンジイソシアネ
ート(TDI)3モルとの付加体(コロネートL、日本ポ
リウレタン社製、NCO%=12.5%、固型分75%)175部を
酢酸エチル500部と50℃でよく撹拌しながら、この中に
下記の構造を有する末端アミノプロピルポリジメチルシ
ロキサン(分子量2,200)880部を徐々に滴下し反応させ
る。
(nは分子量が2,200となる値である) 反応終了後、酢酸エチルを蒸発させと透明液体状の中間
体976部が得られた。
この中間体の赤外吸収スペクトルによれば、2,270/cmの
遊離イソシアネート基による吸収は残っており、且つ1,
090/cmに−Si−O−C基による吸収帯を示していた。
又、この中間体のフリーのイソシアネート基を定量する
と、理論値が0.83%であるのに対して、実測値は0.78%
であった。
従って、上記の中間体の主たる構造は、下記式推定され
る。
参考例2 下記の構造を有する末端ヒドロキシプロピルポリジメチ
ルシロキサン(分子量980)196部に、酢酸エチル300部
とフェニルイソシアネート24部を加え、60℃で良く撹拌
して反応させ透明液状の反応生成物213部が得られた。
(nは分子量が980となる値である) 次にヘキサメチレンジイソシアネートと水との付加体
(ジュラネート24A−100、旭化成(株)製、NCO%=23.
5%)52部と酢酸エチル100部とを60℃でよく撹拌しなが
ら、この中に上記の反応生成物220部を徐々に滴下し反
応させ、無色透明の液状の中間体263部が得られた。
この中間体の赤外吸収スペクトルによれば、2,270/cmの
遊離イソシアネート基による吸収は残っており、又1,09
0/cmに−Si−O−C基による吸収帯を示していた。
この中間体のフリーのイソシアネート基を定量すると、
理論値が1.54%であるのに対して、実測値は0.78%であ
った。
従って、上記の中間体の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
(樹脂の変性) 末端に水酸基を有する分子量2,000のポリブチレンアジ
ペー150部、1,3−ブチレングリコール20部及びトリレン
ジイソシアネート52部をメチルエチルケトン412部で付
加反応させ、粘度200ポイズ/20℃のポリウレタン樹脂溶
液(固形分35%)を得た。
このポリウレタン溶液100部に上記の中間体5部を加
え、80℃で3時間反応させて中間体とポリウレタンが結
合した変性樹脂を得た。
得られた変性樹脂は赤外吸収スペクトルによりイソシア
ネト基は認められなかった。これは中間体が樹脂にグラ
フト結合したものと推定される。
実施例2 (中間体の製造) 下記の構造を有する末端ヒドロキシプロピルポリジメチ
ルシロキサン(分子量980)196部に、酢酸エチル600部
とフェニルイソシアネート24部を加え、60℃で良く撹拌
して反応させ透明液状の反応生成物213部が得られた。
(nは分子量が980となる値である) 次にヘキサメチレンジイソシアネートと水との付加体
(ジュラネート24A−100、旭化成(株)製、NCO%=23.
5%)52部と酢酸エチル100部とを60℃でよく撹拌しなが
ら、この中に上記の反応生成物220部を徐々に滴下し反
応させ、無色透明の液状の中間体263部が得られた。
この中間体の赤外吸収スペクトルによれば、2,270/cmの
遊離イソシアネート基による吸収は残っており、又1,09
0/cmに−Si−O−C基による吸収帯を示していた。
この中間体のフリーのイソシアネート基を定量すると、
理論値が1.54%であるのに対して、実測値は1.37%であ
った。
従って、上記の中間体の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
(樹脂の変性) 上記の中間体を使用する他は実施例1と同様にして変性
樹脂を得た。得られた変性樹脂は赤外吸収スペクトルに
よりイソシアネト基は認められなかった。これは中間体
が樹脂にグラフト結合したものと推定される。
実施例3 (中間体の製造) 下記の構造式を有する末端アミノプロピルポリジメチル
シロキサン(分子量1,150)230部、酢酸エチル600部と
n−ブチルアルデヒド15部を加え、80℃で良く撹拌して
反応させ、生成した水を減圧下に系外に除去しながら3
時間反応させて、透明液状の反応生成物238部が得られ
た。
(nは分子量が1,150となる値である) 次に、トリメチロールプロパン1モルとキシリレンジイ
ソシアネート3モルとの付加体(タケネートD110N、武
田薬品製、NCO%=11.5%、固形分75%)186部と酢酸エ
チル300部を室温で良く撹拌しながら、この中に上記反
応生成物490部を徐々に滴下し、60℃で反応させた。
反応終了後、酢酸エチルを蒸発させると透明液体状の中
間体610部が得られた。
この中間体の赤外吸収スペクトルによれば、2,270/cmの
遊離イソシアネート基による吸収は残っており、且つ1,
090/cmに−Si−O−C基による吸収帯を示していた。
又、この中間体のフリーのイソシアネート基を定量する
と、理論値が1.34%であるのに対して、実測値は1.25%
であった。
従って、上記の中間体の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
(樹脂の変性) 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合系樹
脂(積水化学製 エスレックA)のメチルエチルケトン
溶液(固形分30%)100部に、上記の中間体3部を加え8
0℃で3時間反応させて、中間体とビニル樹脂とが結合
した変性樹脂を得た。得られた変性樹脂は赤外吸収スペ
クトルによりイソシアネート基は認められなかった。こ
れは中間体が樹脂にグラフト結合したものと推定され
る。
実施例4 (中間体の製造) 2,6−トリレンジイソシアネート35部と酢酸エチル110部
を60℃で良くかきまぜながら、この中に下記の構造を有
する末端メルカプトポリジメチルシロキサン(分子量1,
580)316部を徐々に滴下し反応させる。
(k、m、nは分子量が1,580になる値である) 反応終了後、酢酸エチルを蒸発させると透明液体状の中
間体340部が得られた。
この中間体の赤外吸収スペクトルによれば、2,270/cmの
遊離イソシアネート基による吸収は残っており、且つ1,
090/cmに−Si−O−C基による吸収帯を示していた。
又、この中間体のフリーのイソシアネート基を定量する
と、理論値が2.39%であるのに対して、実測値は2.12%
であった。
従って、上記の中間体の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
(k、m、nは分子量が1,580になる値である) (樹脂の変性) ポリビニルブチラール樹脂(エスレックB、積水化学
製)のメチルエチルケトン溶液(固形分30%)100部
に、上記の中間体3部を加え80℃で3時間反応させて、
中間体とビニル樹脂とが結合した変性樹脂を得た。
得られた変性樹脂は赤外吸収スペクトルによりイソシア
ネト基は認められなかった。これは中間体が樹脂にグラ
フト結合したものと推定される。
実施例5 (中間体の製造) ヘキサメチレンジイソシアネート52部と酢酸エチル160
部を、60℃で良く撹拌しながら、この中に下記の構造を
有する末端ヒドロキシプロピルポリジメチルシロキサン
(分子量2,250)450部を徐々に滴下し反応させる。
(nは分子量が2,250になる値である) この中間体の赤外吸収スペクトルによれば、2,270/cmの
遊離イソシアネート基による吸収は残っており、且つ1,
090/cmに−Si−O−C基による吸収帯を示していた。
又、この中間体のフリーのイソシアネート基を定量する
と、理論値が1.67%であるのに対して、実測値は1.52%
であった。
従って、上記の中間体の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
(nは分子量が2,250になる値である) (樹脂の変性) アクリルポリオール(ヒタロイド3001、日立化成製、固
形分50%)を良く撹拌しながら、上記の中間体5部と酢
酸ビニル5部を加え、4時間反応させて中間体と樹脂と
が結合した変性樹脂を得た。
得られた変性樹脂は赤外吸収スペクトルによりイソシア
ネト基は認められなかった。これは中間体が樹脂にグラ
フト結合したものと推定される。
比較参考例1 実施例1の変性前のポリウレタン樹脂溶液。
比較参考例2 ポリシロキサン樹脂(信越化学工業製、KS−841)100部
とこれに付随する触媒(PL−7)1部とをトルエン1,00
0部に溶解し、ポリシロキサン樹脂の塗布液とした。
評価例1〜5及び評価比較例1〜2 下記の剥離性処理剤を夫々用い、100%モジュラス60Kg/
cm2で厚み50μmのポリ塩化ビニルフイルムの片面に、
固形分0.6g/m2の塗布量となるように均一に塗布し、80
℃で30秒間加熱乾燥して剥離性処理剤層を有する試料を
作製した。尚、温度を100℃以上にすると、ポリ塩化ビ
ニルフィルムが軟化フィルムとしての形状を保てなかっ
た。
このように作製した塗布基材上に幅20mmのアクリル系粘
着テープ(積水化学製)を自重2Kgのゴムローラにて圧
着し、常温(20℃、湿度52%)で1日及び高温(40℃、
湿度90%以上)で3日それぞれ放置後の剥離力、残留接
着力、残留接着力保持率、剥離性被膜層の脱落性及びマ
ジックインキによる筆記性について測定し、下記表1に
その結果を示した。
評価例1 実施例1の樹脂溶液 100部 コロネートL(トリメチロールプロパンとTDIの付加
物) 2部 メチルエチルケトン(MEK) 250部 評価例2 実施例2の樹脂溶液 100部 コロネートL 2部 フッ素樹脂粉末(ダイキン工業製 ルブロンL−2)5
部 MEK 250部 評価例3 実施例3の樹脂溶液 100部 コロネートL 2部 MEK 250部 評価例4 実施例4の樹脂溶液 100部 コロネートL 2部 シリコーン樹脂粉末(東芝シリコーン製 トスパール12
0) 5部 MEK 250部 評価例5 実施例5の樹脂溶液 100部 コロネートL 2部 シリコーン樹脂粉末(東芝シリコーン製 トスパール12
0) 5部 MEK 250部 評価比較例1 比較参考例1の樹脂溶液 100部 シリコーンオイル (東レシリコーン製 SH200) MEK 250部 評価比較例2 比較参考例2の樹脂溶液 100部 各特性の評価は下記に従った。
剥離力: 剥離性被膜層に幅20mmの粘着テープを貼り付け、40℃で
20g/cm2荷重の条件で24時間保存した後、300mm/分の速
度で180゜の角度で引っ張り、剥離するのに要する力
(g)を測定した(20℃)。
残留接着力: 前記剥離性測定後の粘着テープをステンレス板#280に
貼着し、2kgのテープローラーに一往復かけ、30分後に3
00mm/分の速度で180゜の角度で引っ張り、剥離するのに
要する力(g)を測定した(20℃)。
残留接着力保持率: 剥離抵抗に供しなかった清浄な粘着テープをステンレス
板#280に貼着し、ステンレス板に対する接着力(320g/
20mm)を100%とした場合の残留接着力の%を示してい
る。
脱落性: 剥離性皮膜層に50g/cm2の荷重でガーゼを一往復させた
後の試料に対しての剥離性皮膜層の脱落性テストを行
う。
マジックインキによる筆記性: 剥離性被膜層に市販に油性マジックインキで字を書き、
筆記の際のインキのはじきの有無を調べた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏村 雅司 東京都北区浮間4―18―13 (72)発明者 後藤 知子 埼玉県川口市西青木4―4―33 (72)発明者 栗山 勝美 埼玉県越谷市下間久里1135―1 (56)参考文献 特開 昭49−7346(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応性基を有するポリシロキサン化合物と
    有機ポリイソシアネートとの反応生成物であって、少な
    くとも1個の遊離のイソシアネート基を有する反応生成
    物と、イソシアネート基と反応し得る基を有する樹脂と
    を反応させることを特徴とする剥離性樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】前記ポリシロキサンの反応性基がアミノ
    基、エポキシ基、水酸基、メルカプト基及びカルボキシ
    ル基から選択される少なくとも一種の基である特許請求
    の範囲第(1)項に記載の剥離性樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】イソシアネート基と反応し得る基を有する
    樹脂が、ポリウレタン系樹脂、ポリウレア系樹脂、アク
    リル樹脂又はビニル樹脂である特許請求の範囲第(1)
    項に記載の剥離性樹脂の製造方法。
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