JPH0796824B2 - 建材の乾式施工構造 - Google Patents

建材の乾式施工構造

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JPH0796824B2
JPH0796824B2 JP1324450A JP32445089A JPH0796824B2 JP H0796824 B2 JPH0796824 B2 JP H0796824B2 JP 1324450 A JP1324450 A JP 1324450A JP 32445089 A JP32445089 A JP 32445089A JP H0796824 B2 JPH0796824 B2 JP H0796824B2
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雄 秋田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は大形タイル等建材の乾式施工構造に関し、詳
しくは固定具及び支持具を介して建材を躯体面に固定す
る施工構造に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 比較的大形のタイル等建材を躯体面に張付・固定するた
めの施工構造として、従来、第6図及び第7図に示すも
のが知られている。このうち第6図のものは、アンカー
ボルト100によってL字状金具102を躯体面104に固定す
るとともに、このL字状金具102に平板状金具106を連結
し、そしてこの平板状金具106により上段の建材108の下
端面を支持するとともに、予め上下段の各建材108に設
けたピン穴に共通の位置決ピン110を挿入して上下段の
建材108を位置決めするようにしたものである。
しかしながらこの施工構造の場合、建材108の厚みが厚
いものであるときには特に支障は生じないものの、建材
108の厚みが薄い場合には、上下段の建材108の間にシー
ル材112を詰めたとき、金具106及び位置決めピン110が
邪魔となってシール材112の厚みを十分に確保できず、
このため躯体,建材108等が膨張・収縮したり、経年変
化したときにシール切れを起してしまう問題がある。
第7図に示す施工構造はこれを解決すべく案出されたも
のであって、上下各段の建材108にボルト114を一部埋め
込んだ上抜け止ピン116によって抜け止めし、そして下
段の建材108についてはL字状金具102に固定したT字状
金具117の下向きの折曲げ片118を建材裏面に密着させた
状態でこれをボルト114,ナット124により建材108に固定
し、また上段の建材108についてはボルト114,ナット124
によりバックハンガー金具122を固定してこれをT字状
金具の上向きの折曲げ片120に係止し、以て上下段の建
材108を躯体面104に張付・固定するようにしたものであ
る。
この施工構造においては、第6図の施工構造のように上
段の建材108と下段の建材108との間に平板状金具106,位
置決ピン110の如き障害物が無いので上述したようなシ
ール切れの問題は生じないが、反面この施工構造の場
合、建材108の取付部品としての抜け止めピン116が各建
材毎に必要となる他、施工に当ってこの抜け止めピン11
6を建材108に形成したピン穴内部に挿入した上でこれを
ボルト114に設けた嵌合穴に嵌め込む作業が必要であ
り、施工が面倒となるとともに構造が複雑となって施工
コストが高くなってしまう。
またこの施工構造では、建材108に対して穴開け加工を
施さなければならず、しかもその穴開け加工は面倒な作
業であるため、建材のコストも高くなってしまう。
(課題を解決するための手段) 本発明はこのような課題を解決するためになされたもの
であり、その要旨は、建材の板厚方向に延びる挿通部と
該挿通部の先端で該建材の裏面と平行方向に拡がる形態
の係合部とを有する一様な断面形状の係止溝を該建材裏
面に沿って左右方向に延びるように且つ該建材の左右端
面で開口するように設け、端部に大径の頭部を有するボ
ルト等固定具を該係止溝内に挿入して頭部を該係合部に
係合させることにより抜け止めする一方、躯体面に対し
て支持具を上下位置調節可能に取り付けるとともに、該
支持具に対して連結具を該躯体面と直角方向の位置を調
節可能に連結し、該連結具を前記固定具にて前記建材裏
面に固定することにより該建材を該躯体面に張付・固定
するように成したことにある。
(作用及び発明の効果) 本発明の施工構造にあっては、建材裏面の係止溝にボル
ト等固定具を挿入して大径の頭部をその溝の係合部に係
合させて抜け止めし、そしてこの固定具によって建材裏
面を連結具を介して躯体面に取り付けた支持具に固定す
ることにより建材を躯体面に張付・固定することができ
る。
このように本発明の施工構造の場合、ボルト等固定具の
抜け止めのための部品及び抜け止めのための作業を特に
必要とせず、固定具を支持具に連結ないし係合させるだ
けで建材を容易に躯体面に取り付けることができる。こ
れにより施工作業が簡単となるとともに施工構造が単純
化し、施工コストが安価となる。
また本発明の施工構造にあっては、建材に抜け止めピン
挿入用の穴開け加工を施さなくても良くなるため、建材
自身のコストも安価となる他、その裏面の係止溝を四隅
のみならず中央部その他任意の位置に形成することが可
能となり、而してその係止溝を建材全幅に亙って連続的
に形成しておけば、固定個所を自由に選択できるように
なるし、更には建材を所望寸法に切断した場合において
もこれを支障なく躯体面に固定できるようになる。
加えて本発明においては、係止溝が建材の左右端面で開
口しているために、ボルト等固定具をその端面の開口部
を通じて係止溝に挿入することが可能であり、従って固
定具の係止溝への装着作業が容易である利点を有する。
本発明の施工構造においては、係止溝が建材の左右方向
に形成されているため、係止溝における固定具の固定位
置を左右に調節することによって、左右の建材と建材と
の間の間隙(縦目地)の幅を調節することが可能であ
る。
また支持具に対する連結具の固定位置を躯体面と直角方
向に位置調節することによって、建材の同方向の位置調
節、即ち出入り調節することが可能である。更に支持具
を躯体面に対して上下位置調節することで、建材の上下
方向の位置調節も可能である。
即ち、本発明によれば建材の左右位置調節,出入り調
節,上下位置調節が可能であり、建材の張付施工面を良
好な仕上がり状態とすることができる。
(実施例) 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
第2図において10は600mm×600mm以上の大きさのセラミ
ックス建材(厚み16mm)であって、裏面の四隅に係止溝
12が形成されている。この係止溝12は、第3図に示して
いるように断面形状が建材裏面より板厚方向内部に向う
ストレートな挿通部14と、挿通部14に連続して形成され
た係合部16から成る形状とされている。この係止溝12は
建材10の左右端面で開口している。係合部16は、建材10
の板厚と直角方向、即ち建材裏面と平行な方向に拡がる
形態のものであって、係止面17を有している。
第1図はこの係止溝12を利用して建材10を躯体面18に張
付・固定する具体例を示している。この図において、20
は躯体面18に対して縦方向の長穴20aにおいてアンカー
ボルト22により上下位置調節可能に固定された支持具と
してのL字状金具であって、このL字状金具20に連結具
としてのT字状金具24がボルト26,ナット28により、L
字状金具20の長穴20bにおいて躯体面18と直角方向(出
入り方向)位置が調節可能に連結されている。
一方建材10の係止溝挿通部14にはボルト30の軸部が挿通
され、そしてその先端の大径の頭部32が係合部16に係合
されている。即ち頭部32と係合部16との係合作用によ
り、ボルト30の抜け止めがなされている。
而して図中下段の建材10においては、その裏面がT字状
金具24の下向きの折曲げ片38に密着させられた状態でボ
ルト30とナット34とにより固定されており、また上段の
建材10においては、バックハンガー金具36がボルト30と
ナット34とにより固定され、そのバックハンガー金具36
がT字状金具24の上向きの折曲げ片40に係止・固定され
ている。
このように本例の施工構造によれば、ボルト30を建材10
の係止溝12に挿入してこれをT字状金具24,L字状金具20
に連結ないし係合させるだけで建材10の張付施工を行う
ことができる。これにより施工作業が簡単となり、また
施工構造も単純化する。
尚建材裏面の係止溝12は、例えば第4図に示す方法にて
成形することができる。
この図において48は枠型,50は上型,52は下型,54は凸型
部,56はストッパシリンダ,58はストッパブロックであ
る。尚第5図に示しているように凸型部54の上端にはゴ
ム弾性体60が固設されている。
本例の方法においては、先ず上型50を開いた状態で下型
52及び凸型部54を所定量下降させて枠型48と下型52との
間に成形凹所を形成する。尚この例では凸型部54の下降
量に対し、下型52の下降量の方が多くされている。その
理由は後に詳述する。
次に(B)に示しているように成形凹所内に建材10の原
料粉体を充填し、次いで(C)に示しているようにスト
ッパシリンダ56を作動させてストッパブロック58を突き
出し、その後上型50を下降させて原料粉体を圧縮成形す
る。その際枠下げブロック51にて枠型48を当初の成形凹
所の深さ、即ち粉入れ深さの約1/2程度押し下げ、また
これと共に図示しない昇降シリンダにより凸型部54をス
トッパブロック58に当たる位置まで下降させる。このよ
うにして原料粉体の加圧工程が済んだら、次に枠型48を
下降或いは上型50及び下型52を上昇させ、そして上型50
が枠型48の上面より離れる時点で(D)に示しているよ
うにストッパブロック58を引き込めて凸型部54を下降さ
せ、凸型部54を成形体より抜き出す。引き続いて枠型48
と上型50及び下型52を相対移動させて枠型48の上面と下
型52の上面とが面一となったら、上型50を離して、成形
体を取出装置により取り出す。
このようにして建材の成形体が得られるが、その成形の
際、凸型部54によって上記係止溝12が同時に成形され
る。第5図はその様子を具体的に示している。図示のよ
うに凸型部54の上端にはゴム弾性体60が固設されている
ため、原料粉体を加圧すると同時にゴム弾性体60が加圧
方向と直角方向に弾性変形し((B)参照)、これによ
り係止溝12における係合部が成形される((C)参
照)。
さて本例では上記したように第4図の工程(B)におい
て下型52と凸型部54との下降量を異ならせている。これ
は第5図(A)に示しているように、係止溝12を成形す
る部分(イ)と他の部分(ロ)とで粉体の圧縮率に差が
生ずるのを防止するためである。即ち例えば粉入れ深さ
が40mmでこれを20mmまで圧縮し、また係止溝12を裏面よ
り10mm深さで形成する場合を考えると、凸型部54を当初
から10mmだけ突出させておいた場合、(ロ)の部分では
原料粉体が粉入れ深さの1/2まで圧縮されることとなる
が、(イ)の部分では原料粉体が2/3まで圧縮されるこ
ととなり、圧縮率に差ができてしまう。そこで本例では
凸型部54を当初は20mm突出させておいて原料粉体を成形
凹所内に充填し、その後これを10mm引き込めて原料粉体
の加圧圧縮を行うようにしているのである。このように
すると粉体の圧縮率は(イ)の部分,(ロ)の部分何れ
も1/2となり且つ係止溝12の深さは10mmとなる。
以上本発明の実施例を詳述したが、本発明はその他の形
態・態様で構成・実施可能である。
例えば建材裏面の四隅のみならず中央部その他の適宜の
個所に係止溝を設けることが可能であり、更にこれを断
続的に複数形成することもできるし、連続して形成する
ことも可能である。係止溝をこのように連続して形成し
た場合には、建材を切断して用いる場合においてもこれ
を躯体面に固定するに際して何等支障を生じない利点が
生ずる。
その他係止溝の縦断面,横断面形状を他の形状とするこ
とも可能であるし、またゴムの材質はシリコンゴム,ウ
レタンゴムその他加圧により変形能力を持つものであれ
ば他の材質のものを適宜用い得るなど、本発明はその主
旨を逸脱しない範囲において、当業者の知識に基づき様
々な変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である建材の乾式施工構造の
断面図であり、第2図は同建材の斜視図、第3図は同建
材の係止溝の形状を示す図である。第4図は同建材の一
成形方法の各工程を示す説明図であり、第5図は同成形
方法の作用説明図、第6図及び第7図は夫々従来の施工
構造とその不具合を説明するための説明図である。 10:建材、12:係止溝 14:挿通部、16:係合部 30:ボルト、32:頭部 48:枠型、50:上型 52:下型、54:凸型部 60:ゴム弾性体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建材の板厚方向に延びる挿通部と該挿通部
    の先端で該建材の裏面と平行方向に拡がる形態の係合部
    とを有する一様な断面形状の係止溝を該建材裏面に沿っ
    て左右方向に延びるように且つ該建材の左右端面で開口
    するように設け、端部に大径の頭部を有するボルト等固
    定具を該係止溝内に挿入して頭部を該係合部に係合させ
    ることにより抜け止めする一方、躯体面に対して支持具
    を上下位置調節可能に取り付けるとともに、該支持具に
    対して連結具を該躯体面と直角方向の位置を調節可能に
    連結し、該連結具を前記固定具にて前記建材裏面に固定
    することにより該建材を該躯体面に張付・固定するよう
    に成したことを特徴とする建材の乾式施工構造。
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