JPH08115697A - 電子顕微鏡装置 - Google Patents

電子顕微鏡装置

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Publication number
JPH08115697A
JPH08115697A JP6251922A JP25192294A JPH08115697A JP H08115697 A JPH08115697 A JP H08115697A JP 6251922 A JP6251922 A JP 6251922A JP 25192294 A JP25192294 A JP 25192294A JP H08115697 A JPH08115697 A JP H08115697A
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JP
Japan
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roll film
sample
electron beam
electron
photographing
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JP6251922A
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English (en)
Inventor
Katsuhisa Yonehara
勝久 米原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08115697A publication Critical patent/JPH08115697A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高品質、高解像度で切れ目の無い連続電子顕
微鏡写真を得る。 【構成】 試料4を透過した電子線像6は、マスク10
で露光領域が定められたロールフィルム12aに可動ス
リット板11を移動させて撮影する。1視野の撮影が終
了するとシャッター8が閉じ、その間に試料4及びロー
ルフィルム12aは、連続した視野の写真がロールフィ
ルム12a上に継ぎ目なく形成されるように移動され
る。シャッター8にはファラデーカップ8aが設けられ
ていて、シャッター閉の時に、次に撮影される電子線像
の線量を測定し、その測定値に基づいて照射系レンズ部
3の励磁電流を制御することで露光量制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料を透過した電子線
像を拡大して観察する電子顕微鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子顕微鏡では、広視野で、かつ超微細
構造レベルでの像観察が要求されることがある。そのよ
うな場合、高倍率で数枚〜数十枚の連続視野を撮影し、
引き伸ばした写真をつないで全体の所見を得るつなぎ写
真が用いられる。従来の透過電子顕微鏡における透過電
子線像の記録は、蛍光板の下にあるシートフィルムに露
光することによって行われる。シートフィルムは真空状
態にあるカメラ室のフィルム挿入箱に保持されていて、
撮影の時に必要に応じて1枚ずつ露光され、露光後はフ
ィルム受け箱に投入される。この方法でつなぎ写真を作
成するには、視野が途切れないように細心の注意を払い
ながら、試料微動を動かすという煩雑な操作が必要であ
る。さらに、下記のような幾つかの問題点がある。
【0003】(1)写真の視野ぎりぎりの部分では、レ
ンズの球面収差等により像の歪みが現われ、写真どうし
の端を合わすことができない。そこで、つなぎ写真にす
るためには、隣接視野の写真の両端を視野幅の1/5〜
1/6程度オーバーラップさせて撮影することが必要と
なる。写真をつなぐ際には、オーバーラップ部分を切り
取ってつなぎ合わせる作業が必要となる。 (2)1視野ずつの撮影視野範囲と位置を憶ておき、そ
の上短時間に焦点合わせや露光時間、露光量の設定を行
なうことは非常に煩雑である。また撮影視野全ての焦点
及び露光(黒化度)を同一に合わせるためには相当の熟
練を必要とする。 (3)現像時に十数枚のシートフィルムを全て同じ黒化
度に合わせるように細心の注意を払わなければならず、
また印画紙に引き伸ばす時にも同様な注意が必要であ
る。
【0004】上記作業中にネガキズや露光ムラ等によ
り、1枚でも視野が抜けるとつなぎ写真とはならない。
このような煩雑な操作を解消するものとしては、例え
ば、特開昭61−126750号、特開平1−9735
9号のように露光時間、露光量を最初にセットすれば、
試料を自動送りして自動撮影を行うようにしたものが知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭61−12
6750号、特開平1−97359号の方法は、撮影に
シートフィルムを使用するため、やはり数十枚のシート
フィルムの現像、引き伸ばしを行った後、ジグソーパズ
ルのような写真のつなぎ合わせ作業が必要であり、この
ような後処理作業が軽減されることはない。また収差に
対する配慮もなされていないため、つなぎ写真はオーバ
ーラップが必要となる。さらに、視野ごとに変化する露
光に対して適正露光量を得るための配慮がなされていな
いため、つなぎ写真全体にわたって同一黒化度とするこ
とは非常に困難である。また細心の注意を払い、引き伸
ばし現像を行ってつなぎ写真を作成しても、視野によっ
ては黒化度の違いによるムラが現れる。
【0006】本発明の第一の目的は、透過電子線像を拡
大する電子顕微鏡装置において、結像系レンズ部による
収差が少ない透過電子線像の連続撮影が可能な電子顕微
鏡装置を提供することにある。本発明の第二の目的は、
フィルム現像、ネガ及び写真のオーバーラップ、写真の
つなぎ作業等の後処理作業量を最少限にし、撮影視野の
切れ目のない連続撮影を可能にした電子顕微鏡装置を提
供することにある。
【0007】本発明の第三の目的は、各視野とも同一の
黒化度が容易に得られ、しかも広視野写真にした時、視
野によって黒化度の違いによるムラが生じないような露
光補正を可能にした電子顕微鏡装置を提供することにあ
る。本発明はさらに、経済性にも優れた電子顕微鏡装置
を提供するものであるが、それらについては以下に詳述
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第一の目的を達成す
るため、本発明では、マスク、直線状の貫孔部を有した
可動スリット板を用い、試料を透過した電子線像の収差
部分を、上記マスクでカットすることにより、無収差の
視野範囲のみの画像を撮影できるようにした。前記第二
の目的を達成するため、シートフィルムに代えてロール
フィルムを使用し、試料微動駆動部、シャッター装置、
ロールフィルム巻取り(送り)駆動部をCPUで駆動制
御するようにした。このとき、撮影視野が僅かに重な
り、その重なり部分が二重露光されるように試料及びロ
ールフィルムの移動量を制御する。また、フィルム巻取
り方向と試料微動による電子線像の移動方向とが同一方
向になるように像回転用補正レンズを設け、任意の方向
の連続視野撮影を可能にした。
【0009】前記第三の目的を達成するため、シャッタ
ー装置にファラデーカップを組み込んだ。ファラデーカ
ップで計測した電子線量に基づいて露光制御を行う。露
光制御は、試料に照射する電子線密度を制御することに
よって、または可動スリット板のスリット幅や移動速度
を制御することによって行われる。マスクの開口部の寸
法は、結像系レンズ部で発生する収差の影響が、透過電
子線像(撮影像)に現れない寸法とする。また、可動ス
リット板のスリット幅及び/又は移動速度は、主操作制
御部のCPUを使用し、ロールフィルムの解像度を十分
満足できるような輝度及び画像情報が得られるように主
駆動同期制御部を介して微調整することができる。
【0010】さらに撮影回数などの諸条件等は、CRT
等のモニタ装置上にグラフィック表示され、一度セット
すれば、焦点合わせ、露光条件等は全ての撮影に亘って
同一条件に自動制御されるため、フィルム現像、引き伸
ばし等の後処理作業の能率化が図れる。
【0011】
【作用】可動スリット板を移動して1視野を撮影した
後、ロールフィルムを1視野分巻き取り、試料を所定距
離だけ移動して次の視野をロールフィルム上で連続させ
て撮影する。スリット露光して、撮影視野が数十μm〜
数mm重なるよう試料及びロールフィルムの移動を制御
すると、視野縁部位置でのマスクエッジによる露光量の
低下を補償し、境界部分の不連続性を完全になくするこ
とができる。
【0012】試料を透過した電子線像の透過電子線量を
最初にメイン蛍光板に流れる電流により測定し、露光量
を決定すれば、可動スリット板スリット幅及び/又は可
動スリット板の移動速度が決まる。その後、各々の視野
の電子線量をファラデーカップで測定し、補正が必要で
あれば、露光制御部で適正露光時間あるいは露光量を瞬
時に算出し、照射系レンズ部で露光量補正を自動的に行
うことで、ロールフィルムに撮影された一連の視野が均
一な露光となり、ムラのない高品質の写真を得ることが
できる。なお、露光量の測定はメイン蛍光板を使用する
ことなくファラデーカップのみで行うこともできる。
【0013】加えて、最終投射レンズ近傍に像回転用補
正レンズと像回転制御部を設けたことにより、ロールフ
ィルムの巻取り(送り)方向と試料の撮影方向を主駆動
同期制御部を介して微調整し一致させることができるた
め、試料面の任意の方向での連続撮影が可能となる。本
発明では電子顕微鏡用シートフィルムを使用せず、一般
に市販されている安価なロールフィルム及びロールフィ
ルムホールダを使用できるので、高価なシートフィルム
用カセットが不要となる。シートフィルム現像のための
諸々の設備も不要で、かつそれに伴う一連の熟練操作も
必要としない。また、ロールフィルムを使用するため、
従来手作業で行われていたジグソーパズルのような写真
のつなぎ合わせ作業も不要となる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。図1は、本発明による電子顕微鏡装置の一実施例の
全体構成図であり、ロールフィルムを用いて自動で連続
視野を撮影中の状態を示したものである。電子銃部1か
ら発生した電子線2は、照射系レンズ部3によって試料
4に照射される。試料4は、対物レンズ5aで焦点を合
わせ、結像系レンズ部5によって拡大される。拡大結像
された透過電子線像6は、観察室のメイン蛍光板9に投
影される。ここで、自動で連続視野を撮影するために
は、透過電子線像6の撮影方向(視野移動方向)と、ロ
ールフィルム12aの巻き取り方向を一致させることが
必要となる。そのため最終投射レンズ5bの近傍に像回
転用補正レンズ7を設けた。像回転制御部7aで像回転
用補正レンズ7を制御して透過電子線像6を同倍率で光
軸を中心に回転させ、透過電子線像6の視野移動方向を
ロールフィルム12aの巻き取り方向に一致させること
により、任意の方向での連続撮影が可能となる。
【0015】この像回転用補正レンズ7は、電子レンズ
内での像回転角φが次式で表されることを利用して視野
中心で像を回転するものである。 φ=(e/8mE)1/2・∫B(z)dz ただし、式中、mは及びeは電子の質量及び電荷、Eは
加速電圧、B(z)は光軸上の磁束密度であり、B
(z)についての積分はレンズ磁界の有効範囲にわたっ
て行う。
【0016】また、試料4を移動させるための試料微動
駆動部4a、シャッター装置8を動かすためのシャッタ
ー装置駆動部8b、メイン蛍光板9を動かすためのメイ
ン蛍光板駆動部9a、可動スリット板11を動かすため
の可動スリット板駆動部11a、ロールフィルム12a
の巻取り(送り)ためのロールフィルム巻取り駆動部1
2b等の駆動動作あるいは待ち動作等のタイミングは、
主駆動同期制御部13でコントロールされる。試料4の
移動量は、主駆動同期制御部13のCPUで撮影倍率等
から算出され、実際の試料移動量は必要に応じて試料微
動駆動部4aで検出され、試料微動位置X−Yメモリ部
4bに記憶される。
【0017】露光量等の撮影条件は、像投影時メイン蛍
光板9に流れる電流と、シャッター装置8が閉のときシ
ャッターに組み込まれたファラデーカップ8aで測定さ
れる電子線量をもとに、露光制御部14を介して照射条
件制御部14aで決定される。ファラデーカップ8aに
よる測定値は、メイン蛍光板9による測定値に換算する
ことができ、また、メイン蛍光板9を使用せず、ファラ
デーカップ8aのみで電子線量を測定するようにするこ
とも可能である。露光制御部14で獲得したデータは主
操作制御部15のCPUにも送られる。
【0018】シャッター8の開閉は、主駆動同期制御部
13の制御下にシャッター駆動部8bが行う。可動スリ
ット板11の移動速度(露光時間)は、可動スリット板
11を動かすための可動スリット板駆動部11aを介し
て、主駆動同期制御部13で制御される。可動スリット
板11は、スリット幅固定のものでもよいし、スリット
幅可変のものでもよい。可動スリット板11のスリット
幅、移動速度は、主操作制御部15のCPUを使用し、
ロールフィルム12aの解像度を十分満足できるような
輝度及び画像情報が得られるように、主駆動同期制御部
13を介して微調整することができる。マスク10の開
口部の寸法は、結像系レンズ部5で発生する収差の影響
が、透過電子線像6(撮影像)に生じないような寸法と
する。
【0019】装置の主な操作は、主操作制御部15のC
PUを介して行われ、それらの操作に必要な条件は、条
件データメモリ部16から呼び出され、あるいは入力部
を有するCRT等の表示モニタ装置17から入力され、
グラフィック表示される。以上の操作で得られた諸条件
は、全て主操作制御部15を介して条件データメモリ部
16に記憶され、必要に応じて呼び出して使用される。
【0020】図2は、装置の可動部の動作を説明する図
である。図2(a)は、撮影中の試料4、シャッター装
置8、直線状のスリットを有する可動スリット板11及
びロールフィルム12aの動作状態を示し、図2(b)
は、撮影終了時の各可動部の動作状態と次の視野を撮影
するための準備状態を示したものである。図2(c)
は、各駆動部の動作出力電圧波形を時間経過に従って示
したものである。図中、Δtは待ち時間、tは露光時
間、t’は撮影準備時間を示す。
【0021】図2(a)、(c)に示すように、撮影は
可動スリット板駆動部11aの動作出力電圧波形によ
り、予め設定した適正露光時間(t秒)で、可動スリッ
ト板11が白抜き矢印の方向に移動していくことで、ロ
ールフィルム12a上に透過電子線像6が直線状に露光
されることにより行われる。t秒間の露光により撮影が
完了後、図2(b)、(c)に示すようにシャッター装
置駆動部8bの動作出力電圧波形により、矢印の方向に
シャッター装置8が90°回転し、透過電子線像6をカ
ットする。撮影開始前、可動スリット板11のスリット
はマスク10の下方位置にあり、撮影開始と共にマスク
開口部を走査し、再びマスク10の下に入って停止す
る。従って、撮影視野はマスク10の開口部寸法で決定
される。
【0022】シャッター装置の閉動作と同時に、次の視
野を撮影するための準備が始まり、試料は、図2(c)
に示すように、Δt遅れて発生した試料微動駆動部4a
の動作出力電圧波形パルスによって次の視野に移り、次
の視野の露光量をファラデーカップ8aで測定する。露
光制御部14は適正露光量を算出し、最初の視野の露光
量と比較して変化があれば、照射条件制御部14aを介
し、照射系レンズ部3の励磁電流を変えて試料を照射す
る電子密度を変えることにより露光量の補正を行う。な
お、露光量の補正は、スリット板11の移動速度を調整
することでも行うことができる。
【0023】試料微動駆動部4aによる試料4の移動量
は、主駆動同期制御部13のCPUにて撮影倍率及びマ
スク10の開口寸法に基づいて正確に計算され、白抜き
矢印の方向に移動される。その間、ロールフィルム巻取
り(送り)駆動部12bは、Δt遅れて発生した動作出
力電圧波形パルスによって、ロールフィルム12aの次
の未露光部をマスク10の開口部下方に移動させる。こ
のとき、露光開始端部及び露光終了端部はマスクのエッ
ジ効果のため他の部分に比較して露光量が低下するの
で、露光終了端部が次の露光で数十μm〜数mmの適当
な距離だけ二重露光されるように、試料4の移動とロー
ルフィルム12aの巻き取り量を調整する。二重露光さ
せるロールフィルム長さは、マスク10とロールフィル
ム12aの間の隙間距離及びシャッタータイミング等に
よって決まる。このように端部を僅かな距離ずつ二重露
光させながら連続する視野を順次露光することにより、
継ぎ目を全く意識させない広視野写真を撮影することが
できる。また、可動スリット板11は、可動スリット板
駆動部11aの動作出力電圧波形の指示により、白抜き
矢印方向に移動して撮影開始状態に戻り、撮影準備完了
となる。
【0024】図3は、CPUによる主操作制御部、主駆
動同期制御部及び条件データメモリ部の動作をフローチ
ャートで説明したものであり、図4は透過電子線像の撮
影時間経過を図示したものである。以下、図3、図4を
用いて、本実施例の動作を説明する。
【0025】メイン蛍光板9上に投影された透過電子線
像6を観察して視野の選択をする(ステップ30)。露
光条件は、次式で決定される。 I・t=K ここで、Iは露光量、tは露光時間、Kはフィルムの黒
化度で一定値である。上式から判るように、フィルムが
一定の黒化度を保つためには、予め露光時間を決め、後
で露光量を調整する方法と、予め露光量を決め、後で露
光時間を調整する方法があるが、ここでは前者の方法で
説明する。
【0026】ステップ31で露光時間を決定する。フィ
ルム感度にもよるが、露光時間としては通常3〜4秒の
値をセットする。次に、撮影を全自動で行うか、手動で
行うかを選択決定する(ステップ32)。撮影を全自動
で行う場合は、まず撮影倍率を決め(ステップ33)、
撮影開始視野を選び、主操作制御部15の撮影開始視野
位置メモリスイッチを押すと、試料微動位置X−Yメモ
リ部4bに、撮影開始視野位置が記憶される(ステップ
34)。次に撮影最終終了視野を選び、主操作制御部1
5の撮影最終終了視野位置メモリスイッチを押すと、試
料微動位置X−Yメモリ部4bに撮影最終終了視野位置
が記憶される(ステップ35)。主操作制御部15のC
PUは、撮影開始視野位置、撮影最終終了視野位置、撮
影倍率及びマスク開口の寸法から撮影時の一視野あたり
の試料4の移動量および撮影回数を算出し、CRT等の
表示モニタ装置17にグラフィック表示する。
【0027】次にロールフィルム12aに希望視野を自
動連続撮影させるために、主操作制御部15の像回転ツ
マミで透過電子線像6の撮影方向(視野移動方向)をロ
ールフィルム12aの移動方向に一致させる(ステップ
36)。最終投射レンズ5b近傍に像回転用補正レンズ
7を設けたことにより、全方位任意の方向の連続撮影が
可能となる。続いて、対物レンズ5aを調整してメイン
蛍光板9に投影された透過電子線像6の焦点合わせを行
う(ステップ37)。ステップ31で設定した露光時間
tに合った最適露光量Iになるように、主操作制御部1
5の露光量調整ツマミを合わせ、主操作制御部15の露
光量メモリスイッチを押す(ステップ38)。この操作
で露光量はメモリに記憶され、各視野ごとに適正露光量
になるよう、露光制御部14を介し、照射系レンズ部3
の励磁電流が調整される。主操作制御部15の近傍に設
置された設定条件表示OKモニタ、すなわち表示モニタ
装置17によって最終設定条件を確認し(ステップ3
9)、設定漏れあるいは撮影条件変更があれば、このス
テップで再設定を行う(ステップ40)。
【0028】ここまでの操作で得られた諸条件は、全て
主操作制御部15を介して条件データメモリ部16に記
憶される。またこのような操作は、図4(a)の状態で
行なわれる。撮影開始操作は、主操作制御部15の撮影
開始スイッチを押すと、図4(b)に示すようにシャッ
ター装置8が矢印の方向に90°回転し、透過電子線像
6をカットする。それと同時にメイン蛍光板9が上が
り、撮影開始準備完了状態になる。Δt秒後に、図4
(c)に示すように、シャッター装置8が矢印の方向に
90°回転し、透過電子線像6が投影され、そののちΔ
t秒後に可動スリット板11が動作し、撮影が開始され
る(ステップ41)。図4(d)に示すように露光が進
行し、スリット板がマスク10の開口部の他端に達して
1視野の撮影が終了すると、シャッタ装置8が矢印の方
向に90゜回転する〔図4(e)〕。図4(f)に示す
ように、試料微動駆動部4aにより試料4は白抜き矢印
の方向へ送られて次の視野に移り、可動スリット板11
は点線白抜き矢印の方向へ送られ、次の撮影準備に入
る。この時、シャッター装置8に組み込まれたファラデ
ーカップ8aにより電子線量を測定し、予めセットした
露光量になるように露光制御部14、照射条件制御部1
4aを介して照射系レンズ部3をコントロールする。露
光により撮影済みのロールフィルム12aは、ロールフ
ィルム巻取り(送り)駆動部12bにより白抜き矢印の
方向へ送られ、次の未露光部がマスクの開口部に露出さ
れる。
【0029】図4(c)〜(f)の動作を必要な回数だ
け繰り返すことにより、連続して各視野を撮影し、最終
視野を撮影したのち図4(a)の状態として終了する
(ステップ42)。この間の撮影進行状態等は、逐一表
示モニタ装置17にグラフィック表示して確認すること
ができる。手動で1視野ずつ撮影する場合は、まず希望
の撮影視野を探し決定する(ステップ43)。その後、
撮影倍率を決め(ステップ44)、ロールフィルム12
aの巻取り方向に透過電子線像6の移動方向が一致する
ように、主操作制御部15の像回転ツマミで像回転角を
調整する(ステップ45)。続いて、対物レンズ5aを
調整してメイン蛍光板9に投影された透過電子線像6の
焦点合わせを行なう(ステップ46)。ステップ31で
設定した露光時間tに合った最適露光量Iになるよう
に、主操作制御部15の露光量調整ツマミで合わせる
(ステップ47)。ここまでの操作は図4(a)の状態
で行われる。主操作制御部15の撮影開始スイッチを押
す(ステップ48)と、図4(b)に示すようにメイン
蛍光板9が上がり、設定した露光時間t秒間に前述した
図4(c)〜(f)に示すような過程を経て撮影は終了
する。さらに撮影を続ける場合は、希望の最終視野が撮
影されるまで、ステップ43からステップ49の操作を
繰り返し行ない、図4(a)の状態で終了する(ステッ
プ42)。
【0030】図5に、シャッター装置の例を示す。図5
(a),(b)は、シャッター装置の2つの例を示す斜
視図であり、(a’),(b’)はその断面図である。
(c)は、他の例の断面図である。シャッター装置は、
最終投射レンズ5bの近傍でどの位置に取り付けるかに
より形状を変える必要があるが、動作の高速性を考える
と、同一方向への90゜回転で電子線2を通過、遮断さ
せる動作、すなわち開閉動作を行うことができる棒状体
シャッターとし、電子線通過孔が設けられていない2つ
の側面にファラデーカップ8aを1個ずつ合計2個組み
込むのが好ましい。ファラデーカップ8aは、透過電子
線像を構成している電子線を100%取り込むことが可
能な孔径を有し、孔の深さは、取り込んだ電子線が反射
しても孔より飛び出さないような十分な深さにする。
【0031】上述の説明では、ロールフィルムの露光量
制御を照射系レンズ部3によって、すなわち照射系レン
ズ部の励磁電流を制御することによって試料に照射され
る電子線密度を変えることで行ったが、可動スリット板
のスリット幅又は移動速度を制御することによっても露
光量の制御を行うことができるのはもちろんである。図
6は、可動スリット板の代わりに照射系に走査偏向コイ
ルを用い、直接直線状の透過電子線像を得る他の実施例
の説明図である。(a)〜(f)は、直線状の透過電子
線像の撮影時間経過を図示したものである。
【0032】図6(a)の状態でメイン蛍光板9上に投
射された像を観察して、撮影視野の選択、焦点合わせ、
撮影開始視野位置、撮影終了視野位置等の決定を行う。
その後、主操作制御部15の撮影開始スイッチを押す
と、図6(b)に示すようにシャッター装置8が矢印の
方向に90°回転し、透過電子線像6をカットする。こ
の時ファラデーカップ8aで電子線量を測定し、予めセ
ットした適正露光量になるように、自動的に照射系レン
ズ部3をコントロールし露光量を決定する。その後メイ
ン蛍光板9が上がり、撮影開始準備完了状態になる。Δ
t秒後に電子線2は、図6(c)に示すように、照射系
レンズ3で直径0.5μm程度のスポットサイズに絞ら
れ、走査偏向コイル3aの作用により試料4上をX軸方
向に2.2m/秒、Y軸方向に0.12μm/秒程度の
スピードで走査を開始する。Δt秒後にシャッター装置
8が矢印方向に自動的に90°回転し、撮影が開始され
る。図6(d)は、撮影半ばの各部の動作状態を示し、
図6(e)は1視野目の撮影終了時の各部の動作状態を
示す。
【0033】撮影終了Δt秒後にシャッター装置8が矢
印方向に90゜回転し、透過電子線像6をカットして、
次の撮影準備状態に入る。図6(f)に示すように、試
料微動駆動部4aにより試料4が白抜き矢印方向へ送ら
れ、次の視野に移り、ロールフィルム12aの露光済み
部分は、ロールフィルム巻取り(送り)駆動部12bに
より白抜き矢印方向へ送られ、次の未露光部分がマスク
10の開口部に露出される。この時、シャッター装置8
に組み込まれたファラデーカップ8aにより電子線量を
測定し、予めセットした露光量になるように露光制御部
14、照射条件制御部14aを介して照射系レンズ部3
を制御し、撮影開始準備完了状態になる。図6(c)〜
(f)までの動作を必要な回数だけ繰り返すことによ
り、連続して各視野を撮影し、最終視野を撮影して終了
する。
【0034】上の説明では、ロールフィルム12aの露
光量制御を照射系レンズ部3の励磁電流を制御すること
によって試料4に照射される電子線密度を変えることで
行っているが、走査偏向コイル3aによる電子線の走査
速度を変えることによっても露光量を制御することがで
きる。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、高品質でかつ高解像度
の切れ目の無い連続写真を容易に得ることができ、フィ
ルム現像、引き伸ばし作業、写真のつなぎ合わせ作業等
の後処理作業の負担が大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子顕微鏡装置の一実施例の全体
構成図。
【図2】装置の可動部の動作を説明する図。
【図3】撮影動作を説明するフローチャート。
【図4】透過電子線像の撮影手順の説明図。
【図5】シャッター装置の例を示す図。
【図6】他の実施例による透過電子線像の撮影手順を説
明する図。
【符号の説明】
1…電子銃部、2…電子線、3…照射系レンズ部、3a
…走査偏向コイル、4…試料、4a…試料微動駆動部、
4b…試料微動位置X−Yメモリ部、5…結像系レンズ
部、5a…対物レンズ、5b…最終投射レンズ、6…透
過電子線像、7…像回転用補正レンズ、7a…像回転制
御部、8…シャッター装置、8a…ファラデーカップ、
8b…シャッター装置駆動部、9…メイン蛍光板、9a
…メイン蛍光板駆動部、10…マスク、11…可動スリ
ット板、11a…可動スリット板駆動部、12…ロール
フィルムカメラ(ホールダ)、12a…ロールフィル
ム、12b…ロールフィルム巻取り(送り)駆動部、1
3…主駆動同期制御部、14…露光制御部、14a…照
射条件制御部、15…主操作制御部、16…条件データ
メモリ部、17…表示モニタ装置(CRT)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料微動手段と、試料を透過した電子線
    像を撮影するロールフィルムと、ロールフィルム駆動手
    段と、ロールフィルムの露光領域を定めるマスクと、マ
    スクの下方に設けられた可動スリット板と、試料微動手
    段及びロールフィルム駆動手段を制御する制御手段とを
    含み、前記制御手段は隣接する撮影視野が連続して切れ
    目なくロールフィルム上に撮影されるように試料微動駆
    動手段及びロールフィルム駆動手段を制御することを特
    徴とする電子顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、撮影視野の縁部が二重
    露光されるように試料微動手段及びロールフイルム駆動
    手段の駆動量を制御することを特徴とする請求項1記載
    の電子顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】 試料微動手段と、電子線を試料上で二次
    元的に走査させる走査偏向コイルと、試料を透過した電
    子線像を撮影するロールフィルムと、ロールフィルム駆
    動手段と、ロールフィルムの露光領域を定めるマスク
    と、試料微動手段及びロールフィルム駆動手段を制御す
    る制御手段とを含み、前記制御手段は隣接する撮影視野
    が連続して切れ目なくロールフィルム上に撮影されるよ
    うに試料微動駆動手段及びロールフィルム駆動手段を制
    御することを特徴とする電子顕微鏡装置。
  4. 【請求項4】 連続撮影における像の移動方向とロール
    フィルムの移動方向とを一致させるための像回転機構を
    備えることを特徴とする請求項1、2又は3記載の電子
    顕微鏡装置。
  5. 【請求項5】 電子線像の光路中に、電子線像遮断時に
    遮断した電子線の線量を測定できるファラデーカップを
    設けたシャッター手段を備えることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項記載の電子顕微鏡装置。
  6. 【請求項6】 前記シャッター手段は回転軸を有する棒
    状体を含み、該棒状体には前記回転軸と交差する電子線
    貫通孔と該電子線貫通孔から回転軸の回りに90゜回転
    した位置に配置された2個のファラデーカップが設けら
    れていることを特徴とする請求項5記載の電子顕微鏡装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ファラデーカップで測定した電子線
    量に基づいて試料に照射する電子線密度を制御する手段
    を備えることを特徴とする請求項5又は6記載の電子顕
    微鏡装置。
  8. 【請求項8】 前記ファラデーカップで測定した電子線
    量に基づいて可動スリット板のスリット幅又は移動速度
    を制御する手段を備えることを特徴とする請求項5又は
    6記載の電子顕微鏡装置。
JP6251922A 1994-10-18 1994-10-18 電子顕微鏡装置 Pending JPH08115697A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008282775A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Hitachi High-Technologies Corp 透過型電子顕微鏡及び撮影方法
KR20230107401A (ko) * 2011-05-30 2023-07-14 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 대전 입자 다중-빔릿 장치

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