JPH08175324A - クランプ付リトラクター - Google Patents

クランプ付リトラクター

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JPH08175324A
JPH08175324A JP6337016A JP33701694A JPH08175324A JP H08175324 A JPH08175324 A JP H08175324A JP 6337016 A JP6337016 A JP 6337016A JP 33701694 A JP33701694 A JP 33701694A JP H08175324 A JPH08175324 A JP H08175324A
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JP
Japan
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clamp
webbing
retractor
out direction
pull
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JP6337016A
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English (en)
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Sadanori Osumi
貞▲徳▼ 大隅
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/405Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency responsive to belt movement and vehicle movement
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/341Belt retractors, e.g. reels comprising energy-absorbing means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/42Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency having means for acting directly upon the belt, e.g. by clamping or friction

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両取付け性が良く、且つ車両衝突時に乗員
の身体に生じる運動エネルギーを効率よく吸収すること
ができる良好なクランプ解除機構を備えたクランプ付リ
トラクターを提供する。 【構成】 ベース1に配設されたクランプ規制部材16
は、楔形状のクランプ6をウェビング締め付け位置へ案
内する摺接面16a と、ウェビング26の引出し部をクラン
プ6との間で締付け係合するための受圧面16b とを有す
る。該クランプ規制部材16は、ベース背板1eに対して平
行移動可能にリトラクターに配設されると共に、クラン
プ6により所定以上の荷重が加えられた時に係止用屈曲
部20が変形して該クランプ規制部材16のウェビング引出
し方向の移動を可能とする塑性変形部24によってウェビ
ング引出し方向の移動が規制されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シートベルト装置の
リトラクター(巻取り装置)に関し、特に車両緊急時に
ウェビングを直接挟持してウェビング引き出し量を最少
限にするクランプ機構を備えたクランプ付リトラクター
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の乗員等を座席に拘束するこ
とにより衝突の衝撃から乗員を保護する為にシートベル
ト装置が用いられているが、このシートベルト装置を構
成するリトラクターの中には、衝突等の車両緊急時にウ
ェビングが巻付けられている巻取り軸のウェビング引き
出し方向の回転をロックする緊急ロック機構のみなら
ず、ウェビングを直接挟み込んでシートベルトの伸び出
しを止めるクランプ機構を備えたものがある。
【0003】ところが、衝突等の車両緊急時には前記ク
ランプ機構により挟持されたウェビングにその破断強度
以上の力が作用することが考えられる。即ち、上記の如
きクランプ機構によりシートベルトの伸び出しを阻止さ
れたリトラクターに対し、更にウェビングを引き出そう
とする強力な引張り力が加わると、ウェビング挟持部分
にはより強くウェビングを挟持しようとする力が集中的
に加わる可能性がある。また、衝突による衝撃力が極め
て大きいときには、乗員の身体に急激な減速度を作用さ
せることになり、この結果、シートベルトによる乗員へ
の負荷が大きくなる可能性がある。
【0004】そこで、例えば特開平4−252761号
及び実開平4−43550号公報等に開示されたクラン
プ付リトラクターのように、ウェビングに所定以上の引
張り力が加えられると、ウェビングを挟持している回動
挟持部材の一部が塑性変形したり、回動挟持部材の一端
部を回動可能に支持しているケース(リトラクターベー
ス)やシャフトの一部が変形又は破断し、該ウェビング
を挟持している挟持力を解除できるクランプ解除機構を
備えたものが種々提案されている。即ち、クランプ機構
の作動を解除してシートベルトを所定量繰り出させるこ
とにより、乗員の身体に生じる減速度を緩和して乗員の
身体をより確実に保護したものがある。
【0005】一方、クランプ機構としては、上記の如く
リトラクターベースに一端部を回動可能に支持された回
動挟持部材がウェビングを挟持することによってシート
ベルトの伸び出しを阻止するクランプ機構とは別に、楔
形状のクランプ部材がリトラクターベースに固定された
案内部材の摺接面とベース背板との間に食い込むように
してウェビングを挟持することによってシートベルトの
伸び出しを阻止するクランプ機構があるが、このような
クランプ機構の場合には、構成部材の違いにより前述の
如き各種のクランプ解除機構を応用することができな
い。
【0006】従って、この様な楔形状のクランプ部材を
用いたクランプ機構に応用できるクランプ解除機構とし
ては、例えば特開平4−266553号及び実開平4−
43551号公報等に開示されているクランプ解除機構
がある。前記特開平4−266553号のクランプ解除
機構は、ベルト引込器(リトラクター)とウェビング締
付手段(クランプ機構)とが、規定値に達すると同時に
塑性変形してベルト引込器から遠ざかるウェビング締付
手段の限定運動を許す結合手段によって結合されてお
り、規定荷重値以上のウェビング引張り力がウェビング
締付手段に作用すると、前記結合手段が裂断してウェビ
ング締付手段によるウェビングの挟持を解除するように
構成されている。
【0007】又、前記実開平4−43551号のクラン
プ解除機構は、挟持手段のウェビングに対向する面に設
けられた挟持部(歯部)が、ウェビングに作用する引張
り力により剪断可能とされており、ウェビングに所定以
上の引張り力が加えられると、挟持部が剪断して挟持手
段によるウェビングの挟持を解除するように構成されて
いる。
【0008】更に、実開平4−62255号公報には塑
性変形によるエネルギー吸収機構が開示されており、U
形屈曲板の折返部が塑性変形して移動することによりエ
ネルギーを吸収するように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平4−266553号のクランプ解除機構を備えたリ
トラクターにおいては、所定以上のウェビング引張り力
がウェビング締付手段に作用すると、結合手段が裂断し
て前記ウェビング締付手段がベルト引込器から遠ざかる
方向へ移動する。また、前記実開平4−43551号の
クランプ解除機構を備えたリトラクターにおいては、所
定以上のウェビング引張り力が挟持手段に作用すると、
挟持部が剪断して一気にウェビング挟持力が解除され
る。
【0010】即ち、これらクランプ解除機構において
は、ウェビング挟持力が解除されると同時に、巻取り軸
に巻装されたウェビングの巻き締まりが生じる為、クラ
ンプ解除後にはウェビングが急激に伸び出してしまうの
で、ウェビングに作用するウェビング張力が一旦急激に
下がり、その後に、緊急ロック機構による巻取り軸のウ
ェビング引き出し方向回転のロックによって場合によっ
ては再びウェビング張力が急激に上昇してしまう。
【0011】従って、これらクランプ解除機構は、車両
衝突時の乗員拘束において、クランプ解除直後のエネル
ギー吸収性を低下させ、且つ荷重落ち込み後の再度の荷
重増加を大きくし、その立上り勾配を急勾配にさせてし
まう。そこで、結果的には乗員の運動エネルギー吸収が
充分に行われにくくなり、乗員に加わる衝撃も効果的に
低減することが難しいという問題がある。
【0012】更に、前記実開平4−62255号のエネ
ルギー吸収機構をリトラクターに取り入れる場合、リト
ラクターのベースより下方へ延びるロアステーにU形屈
曲板の折返部を形成し、車体パネルに固定されたケーシ
ングを介してリトラクター本体を車体に固着することに
なるので、所定以上のウェビング引張り力がリトラクタ
ーに作用すると前記折返部が塑性変形してリトラクター
本体が上方へ移動すると共に、リトラクターのベースよ
り上方へ延びるアッパーステーによる車体固定は難しく
なり、車両取付け性が良くないという問題がある。又、
前記ロアステーのみによって車体パネルに固定されたリ
トラクター本体には余分な振動が発生し易いことが考え
られる。
【0013】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、車両取付け性が良く、且つ車両衝突時に
乗員の身体に生じる運動エネルギーを効率よく吸収する
ことができる良好なクランプ解除機構を備えたクランプ
付リトラクターを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、車
両緊急時に巻取り軸のウェビング引き出し方向の回転を
ロックする緊急ロック機構に連動して移動可能な楔形状
のクランプ部材が、リトラクターの巻取り軸に巻装され
たウェビングの引出し部をリトラクターのベース背板と
の間で締め付け係合することにより、リトラクターから
のウェビングの伸びだしを阻止するクランプ機構を備え
たクランプ付リトラクターにおいて、クランプ部材のウ
ェビング対向面と反対側の平面部と摺接して前記クラン
プ部材をウェビング締め付け係合位置へ案内する摺接面
と、ウェビングを挟んでクランプ部材のウェビング対向
面により押圧される受圧面とを有するクランプ規制部材
が、前記ベース背板に対して平行移動可能にリトラクタ
ーに配設されると共に、前記クランプ部材により所定以
上の荷重が加えられた時に塑性変形して該クランプ規制
部材のウェビング引出し方向の移動を可能とする保持手
段によってウェビング引出し方向の移動を規制されてお
り、前記保持手段がクランプ部材のウェビング引出し方
向の移動に伴って変形させられることにより、前記クラ
ンプ規制部材がクランプ部材のウェビング挟持力を維持
しながらウェビング引出し方向へ移動するように構成さ
れていることを特徴とするクランプ付リトラクターによ
り達成される。
【0015】尚、前記保持手段としては、前記ベース背
板に形成された塑性変形部分の係止用屈曲部と、該係止
用屈曲部の屈曲形状に対応する断面形状を備えて前記ク
ランプ規制部材の背面側に構成された案内スリットとを
用いることができ、クランプ部材のウェビング引出し方
向の移動に伴って前記塑性変形部分の係止用屈曲部が前
記クランプ規制部材の案内スリットによって塑性変形さ
せられることにより、前記クランプ規制部材がクランプ
部材のウェビング挟持力を維持しながらウェビング引出
し方向へ移動するように構成される。
【0016】また、前記保持手段としては、一端部が前
記クランプ規制部材に固着された長尺状の金属板等から
形成された塑性変形部材の係止用屈曲部と、該係止用屈
曲部の屈曲形状に対応する断面形状を備えて前記リトラ
クターベースに構成された案内スリットとを用いること
ができ、クランプ部材のウェビング引出し方向の移動に
伴って前記塑性変形部材の係止用屈曲部が前記リトラク
ターベースの案内スリットによって塑性変形させられる
ことにより、前記クランプ規制部材がクランプ部材のウ
ェビング挟持力を維持しながらウェビング引出し方向へ
移動するように構成される。
【0017】
【作用】本発明の上記構成によれば、緊急ロック機構が
作動してクランプされた状態のウェビングに所定以上の
引張り力が作用すると、ウェビングを挟持するクランプ
部材を介してクランプ規制部材にも所定以上の荷重が加
えられるので、クランプ規制部材はクランプ部材のウェ
ビング引出し方向の移動に伴って保持手段を塑性変形さ
せながらクランプ部材と共にウェビング引出し方向へ移
動し、クランプ機構が解除される。
【0018】そして、クランプ規制部材がクランプ部材
と共にウェビング引出し方向に移動することでリトラク
ターからウェビングが伸び出してクランプ機構が解除さ
れた後も、クランプ規制部材は移動を規制している保持
手段を塑性変形させながらウェビング引出し方向に移動
し、それと同時に巻取り軸に巻装されたウェビングは巻
き締まる。
【0019】そこで、保持手段の変形抵抗及びウェビン
グの巻き締まり抵抗によって乗員の運動エネルギーが効
果的に消費されると共に、クランプ解除時におけるウェ
ビングは引張り力の急激な落ち込みが防止されて一定の
引出し力を維持したままリトラクターから引き出され
る。また、前記保持手段が塑性変形してクランプ規制部
材がクランプ部材と共にウェビング引出し方向に移動す
ることによりクランプ機構が解除されるので、リトラク
ター本体を移動可能に車体に固定する必要はなく、リト
ラクターのベースを車体パネルに強固に固定することが
できると共に車両取付け性も良くなる。
【0020】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例
を詳細に説明する。図1及び図2に示した本発明の第1
実施例であるクランプ付きリトラクターの分解斜視図に
おいて、ベース1はその大部分がコの字断面を有し、対
向する各ベース側板1a,1bには対向してそれぞれ貫
通孔1cが穿設されており、該貫通孔1cにはウェビン
グが巻回されるボビン2を固設した巻取り軸4が左右の
プラスチックブッシュ3a,3bを介して回動自在に軸
架されている。該巻取り軸4の一端には、公知の巻取り
バネ装置5が配置されており、巻取り軸4はウェビング
を巻取る方向に常時付勢されている。
【0021】一方、巻取り軸4の他端には緊急時にウェ
ビングの引き出しを阻止するための緊急ロック機構が配
置されている。この緊急ロック機構は、巻取り軸4の他
端部に固定された爪車であるラッチプレート4aを有
し、その外方には巻取り軸4の一部が突出され、そこに
は貫通孔9cを挿通されたテンションプレート9と、内
歯13aを有するラッチ部材であるラッチカップ13と
が遊嵌されている。なお、ラッチカップ13に形成され
たスプリングハンガ13bとテンションプレート9に形
成されたスプリングハンガ9aとにはリターンスプリン
グ12が装着され、ラッチカップ13は矢印X2 方向に
回動する付勢力が作用されている。そして、前記ラッチ
カップ13の外側に位置する巻取り軸4には、図示しな
い公知のロック手段及び慣性部材が配置されており、衝
突等の緊急時にウェビングにテンションがかかり、巻取
り軸4に所定以上の衝撃的なウェビング引き出し方向
(矢印X1 方向)の回動力が作用されると、前記ラッチ
カップ13をリターンスプリング12の付勢力に抗して
矢印X1 方向へ回動する。
【0022】また、前記ラッチプレート4aに係合する
ことによりラッチプレート4aのウェビング引き出し方
向(矢印X1 方向)の回転を抑止する爪部材であるポー
ル11が、ポールピン10を介してラッチプレート4a
から係脱可能にベース側板1b外方に軸支されている。
該ポールピン10は、対向する各ベース側板1a,1b
に穿設された貫通孔25及び長穴21を挿通して橋架さ
れており、貫通孔25との係合部を中心として外方端側
軸部10aが揺動可能となっている。
【0023】また、前記ポールピンの外方端側軸部10
aには、前記テンションプレート9の第1揺動端部に形
成された貫通孔9bが嵌挿される。そこで、前記ポール
11は、長穴21に沿って揺動回転中心を変位すること
ができる。そして、ポール11にはポールガイド突起1
1bが突設され、該ポールガイド突起11bはラッチカ
ップ13の外周部に突出形成されているポールガイド孔
13cに挿入される。
【0024】更に、前記ベース側板1bの下部には車体
加速度感知手段30を構成するセンサーケース31が固
設され、この中空部内にはセンサーであるボールウエイ
ト33が載置されると共に、係止突起32aを有するセ
ンサーアーム32が揺動可能に取り付けられている。そ
して、これら緊急ロック機構を覆うベース側板1bの外
側にはセンサーカバー14が配設されている。
【0025】図示しないダストカバーにより覆われる前
記ベース1の内側上方には、ウェビングを直接挟持する
ことによってウェビングの引き出しを阻止するクランプ
機構が設けられている。図3に示す要部縦断面図を併せ
参照して説明すると、前記クランプ機構は、ウェビング
26を締め付け係合するためのクランプ歯部6cが形成
された楔形状のクランプ部材であるクランプ6と、該ク
ランプ6の狭窄状先端部を収容可能な楔状開口16cが
形成されたクランプ規制部材16と、該クランプ規制部
材16のウェビング引出し方向の移動を規制する保持手
段を構成する塑性変形部分24及び案内スリット29と
を有している。 前記クランプ規制部材16は鋳造、鍛
造又はプレス加工等によって一体成形されている。該ク
ランプ規制部材16の楔状開口16cは、クランプ6の
ウェビング対向面と反対側の平面部6dと摺接して前記
クランプ6をウェビング締め付け係合位置へ案内する摺
接面16aと、ウェビング26を挟んでクランプ6のウ
ェビング対向面により押圧される受圧面16bと、ウェ
ビング幅方向の両側面とからなり、摺接面16aがベー
ス背板1eに平行な受圧面16bに対して上方側で近接
する所定の傾斜角度を持つように形成されている。
【0026】一方、前記ベース背板1eには、ウェビン
グ長手方向に沿って延びる一対の帯状の塑性変形部分2
4がプレス加工されると共に、該塑性変形部分24の下
方部にはリトラクター内方へ突出すべく断面半円状に屈
曲形成された係止用屈曲部20が形成されている。そし
て、この係止用屈曲部20に対向する前記クランプ規制
部材16の背面側(ベース背板1eに対向する面側)に
は、前記係止用屈曲部20の屈曲形状に対応する断面形
状を備えた案内スリット29が構成されている。該案内
スリット29は、前記クランプ規制部材16の背面に凹
設された断面半円状の溝部16eと、該クランプ規制部
材16に挿着されたピン19とからなり、これら溝部1
6eとピン19との間に前記係止用屈曲部20の屈曲形
状に対応する断面形状を備えた隙間を構成している。
【0027】そこで、溝部16eを係止用屈曲部20に
合わせるようにしてベース背板1eに配設された前記ク
ランプ規制部材16は、保持孔16fに挿着されたピン
19と前記溝部16eとが前記係止用屈曲部20を挟持
することによって、図3に示すようにウェビング引出し
方向の移動を規制された状態でリトラクターに保持され
る。この状態では、クランプ規制部材16の受圧面16
bが設けられた側は、ベース背板1eと当接しており、
クランプ6から受圧面16b方向に作用する力はベース
背板1eで受けられるようになっている。
【0028】そして、狭窄状先端部が上方側に位置し、
その平面部6dがクランプ規制部材16の摺接面16a
に面接触状態で位置決めされるクランプ6のクランプ歯
部6cは、挟持するウェビング26の表面に対して常に
平行に配設されるので、クランプ規制部材16の摺接面
16aに沿って摺動するクランプ6はウェビング26を
均等に締め付け係合することができる。又、クランプ6
の後端側に突設された係合部6bとクランプ規制部材1
6の後端面16dとの間にはリターンスプリング15が
配設されており、該クランプ6をウェビング26と非係
合な方向に付勢している。
【0029】前記クランプ6の下方には、前記リターン
スプリング15により付勢されているクランプ6の移動
を規制するクランプレバー7が配設されており、該クラ
ンプレバー7はベース側板1bの外側に配設されて前記
テンションプレート9に係合するアウタープレート8と
共に、緊急ロック機構に連動して前記クランプ6をウェ
ビング締め付け方向に移動させる連動手段であるレバー
部材を構成している。
【0030】前記クランプレバー7は、クランプ6の側
壁に突設された枢軸6aに係合する切り欠き部7fを形
成された一対の板状部材7a,7bと、これらに架け渡
されてクランプ6の後端壁に当接する連結部7cとから
成り、その孔7dが対向するベース側板1a,1bに形
成した貫通孔23に挿通したレバーピン17により回動
自在に軸支される。前記アウタープレート8は、前記貫
通孔23を貫通したレバーピン17の一端部にその孔8
bが貫通され、ベース側板1bに沿って回動自在に軸支
されている。更に、該アウタープレート8は、内方へ突
出することによりベース側板1bの長穴22を挿通して
板状部材7aの係合穴7eに係合する内方側軸部8a
と、前記テンションプレート9の第2揺動端部に形成さ
れた係合部9dに係合する当接部8cとを有している。
【0031】そして、クランプレバー7は、クランプ6
の後端壁と連結部7cが当接することにより、リターン
スプリング15の付勢力に抗してクランプ6の移動を規
制している。即ち、クランプ6は枢軸6aが板状部材7
a,7bの揺動端側に形成された切り欠き部7fに支持
され、その後端壁が連結部7cに支持されることによ
り、そのクランプ歯部6cがウェビング26と非係合な
位置に保持されている。従って、アウタープレート8が
上方へ回転すると、内方側軸部8aを介してクランプレ
バー7が上方へ回転させられる。上方へ回転させられた
クランプレバー7は、リターンスプリング15の付勢力
に抗してクランプ6の枢軸6aを押圧することによっ
て、平面部6dをクランプ規制部材16の摺接面16a
に沿って摺動させながら該クランプ6をウェビング26
と係合する方向に移動させる。この時、前記長穴22が
内方側軸部8aと干渉することはない。
【0032】更に、前記テンションプレート9のスプリ
ングハンガ9aには、一端が前記レバーピン17に係止
されたリターンスプリング18の他端が係止されてお
り、該テンションプレート9は前記リターンスプリング
12の付勢力より大きなリターンスプリング18の付勢
力によって矢印X2 方向へ回転付勢されている。そこ
で、前記ポールピン10は長穴21の背板側端面21a
側でウェビング巻取り方向に付勢されている。
【0033】従って、クランプレバー7とアウタープレ
ート8とからなる前記レバー部材と、前記テンションプ
レート9とによって、前記クランプ6をウェビング挟持
方向に移動させてウェビング26の引き出しを阻止し得
る第1の位置とウェビング26の引き出しを可能とする
第2の位置とにそれぞれ位置させる制御手段が構成され
ている。
【0034】次に、上記クランプ付リトラクターの作動
について説明する。先ず、通常使用時においては、図3
に示す如く、クランプレバー7の係合穴7eに係合する
アウタープレート8の内方側軸部8aがリターンスプリ
ング15の付勢力により前記長穴22内の下側端に位置
しており、クランプ6はリターンスプリング15の付勢
力によってウェビング26と非係合な方向に付勢されて
いる。又、図6に示すように、ラッチカップ13はスプ
リングハンガ13bとテンションプレート9のスプリン
グハンガ9aとに装着されたリターンスプリング12の
付勢力によって、矢印X2 方向に付勢されており、ポー
ルガイド孔13cにポールガイド突起11bが係合する
ポール11は、ラッチプレート4aと非係合な方向に付
勢されているので、ウェビング26の引き出しは自在で
ある。
【0035】しかして、衝突等の緊急時にウェビング2
6にテンションがかかり、巻取り軸4に所定以上の衝撃
的なウェビング引き出し方向(矢印X1 方向)の回動力
が作用すると、図示しない慣性部材が慣性力を受けて巻
取り軸4のウェビング引き出し方向の回転に対し回転遅
れを生じる。すると、ロック手段が作動し、ロック部材
28の係合部28aがラッチカップ13の内歯13aに
係合するので、フランジ27の回動力がラッチカップ1
3に伝達され、該ラッチカップ13をリターンスプリン
グ12の付勢力に抗して矢印X1 方向へ回動する。そし
て、ポールガイド突起11bに係合するポールガイド孔
13cがこのポールガイド突起11bを介してポール1
1を矢印Z方向へ回動してラッチプレート4aに係合部
11aを係合させる。
【0036】ポール11の係合部11aがラッチプレー
ト4aに係合した状態で、巻取り軸4が更に矢印X1
向へ回動すると、ポール11を軸支しているポールピン
10がテンションプレート9を介して作用しているリタ
ーンスプリング15及びリターンスプリング18の付勢
力に抗して前記長穴21内の背板側端面21aから正面
側端面21b方向に移動するので、テンションプレート
9は矢印X1 方向へ回動させられる。すると、テンショ
ンプレート9の係合部9dがアウタープレート8の当接
部8cを介して該アウタープレート8を矢印Y方向へ回
動するので、長穴22を挿通した内方側軸部8aを介し
てクランプレバー7も矢印Y方向へ回動させられる。
【0037】そこで、クランプレバー7の揺動端側に形
成された切り欠き部7fに支持されたクランプ6は、ク
ランプ規制部材16の摺接面16aに沿って上方へ直ち
に移動させられる。該摺接面16aは、前記受圧面16
bに対して上方側が近接するように傾斜しているので、
図4に示すようにリターンスプリング15の付勢力に抗
して上方へ摺動させられた楔形状のクランプ6はウェビ
ング挟持方向(矢印W方向)へ移動し、摺接面16aと
受圧面16bとの間に食い込むようにしてウェビング2
6を挟持する。
【0038】ここで、ウェビング26を挟持するクラン
プ6とクランプ規制部材16との間には垂直抗力が発生
し、クランプ規制部材16にはベース背板1eに沿って
ウェビング引出し方向へ移動させようとする押圧力が作
用するので、該クランプ規制部材16を係止している前
記塑性変形部分24の係止用屈曲部20には該クランプ
規制部材16をリトラクター上方へ移動させようとする
力が作用する。しかしながら、ウェビング26に作用す
る引張り力が所定の引張り力よりも小さく、クランプ6
及びクランプ規制部材16を介して塑性変形部分24の
係止用屈曲部20に加えられる荷重が所定の荷重よりも
小さい場合には、係止用屈曲部20は変形を起こさない
だけの十分な剛性を有しているので、クランプ規制部材
16はウェビング引出し方向の移動を規制され、ウェビ
ング26はクランプ6と受圧面16bに挟持されて引き
出しが阻止される。
【0039】この際、クランプ6の各面に対するこれら
摺接面16a及び受圧面16bの平行度や、各摺接面1
6a及び受圧面16bの平面度は、高い寸法精度を有し
ており、クランプ6のクランプ歯部6cはウェビング2
6を均一な締め付け力で挟持することが容易となるの
で、安定したウェビングのクランプ力を得ることがで
き、確実にウェビング26の引出しを阻止することがで
きる 尚、ポール11を軸支しているポールピン10は、前記
長穴21内の正面側端面21bに当接した時点で移動が
停止し、巻取り軸4の矢印X1 方向への回動を阻止する
が、このポールピン10が正面側端面21bに当接する
タイミングは、前記クランプ歯部6cがウェビング26
に完全に食い込んだ直後に当接するタイミングに合わせ
られる。このクランプ6とポール11の作動タイミング
は、前記当接部8c及び長穴21の形状をそれぞれ適宜
変更することにより、任意に変えることができる。
【0040】また、車両が緊急時、所定以上の速度変化
を受けた場合にも、前記車体加速度感知手段30がロッ
ク手段を作動させて上述の如くクランプ機構及び緊急ロ
ック機構が作動する。そして、ウェビング26に作用さ
れたテンションが解除された時には、クランプ6を挟持
方向に保持する力がなくなり、クランプ6はリターンス
プリング15の付勢力によってウェビング26と非係合
な方向に付勢され、クランプ機構が解除される。それと
同時にテンションプレート9もリターンスプリング18
の付勢力によって解除方向(矢印X2 方向)に回転し、
クランプ6とテンションプレート9は初期位置へ戻る。
更にウェビング26を巻き込ませると、ポール11が矢
印Z方向と反対方向に回動され、ラッチプレート4aと
係合部11aとのロックが解除される。更にウェビング
26を巻き込ませると、ロック部材28の係合部28a
とラッチカップ13の内歯13aとの係合が解除され、
ラッチカップ13はリターンスプリング12の付勢力に
よって矢印X2 方向に回動されて初期位置に戻され、ウ
ェビング26の引き出しが自在となる。
【0041】ところが、上記の如きクランプ状態におい
て、衝突時の衝撃力が過度に大きくなりウェビング26
の引張り力Fが更に大きくなると、クランプ6は更に矢
印W方向へ移動しようとするので、摺接面16a及び受
圧面16bに対するクランプ6の突っ張り力(垂直抗
力)も増大する。即ち、所定以上の引張り力Fがウェビ
ング26に作用することにより、クランプ6がクランプ
規制部材16をリトラクター上方へ移動させようとして
前記塑性変形部分24の係止用屈曲部20に作用する力
も所定以上の荷重となるので、クランプ規制部材16は
クランプ6のウェビング引出し方向の移動に伴って、案
内スリット29が塑性変形部分24をしごくように塑性
変形させながらクランプ6と共にウェビング引出し方向
へ移動し、クランプ機構が解除される。
【0042】そして、クランプ規制部材16がクランプ
6と共にウェビング引出し方向に移動することでリトラ
クターからウェビング26が伸び出してクランプ機構が
解除された後も、図5に示すようにクランプ規制部材1
6は移動を規制している塑性変形部分24を変形させな
がらウェビング引出し方向に距離L1 だけ移動し、それ
と同時にボビン2に巻回されたウェビング26は巻き締
まって長さL1 だけ伸び出す。
【0043】従って、塑性変形部分24の変形抵抗及び
ウェビング26の巻き締まり抵抗によって乗員の運動エ
ネルギーが効果的に消費されると共に、クランプ解除時
におけるウェビング26は引張り力の急激な落ち込みが
防止されて一定の引出し力を維持したままリトラクター
から引き出される。そこで、クランプ解除後にウェビン
グ26のウェビング張力が急激に落ち込むのを防止する
ことにより、衝突初期における乗員の運動エネルギー吸
収性が向上すると共に、荷重落ち込み後の再度の荷重増
大を抑えることができ、乗員に加わる衝撃を効果的に緩
和することができる。
【0044】即ち、図7に示したウェビング伸び出し量
と引張り力Fとの関係を示すグラフから明らかなよう
に、グラフ中に破線で示した従来のクランプ付きリトラ
クターは、クランプ機構が解除されると同時に、巻取り
軸に巻装されたウェビングの巻き締まりが生じ、ウェビ
ングが急激に伸び出してしまうので、ウェビングに作用
するウェビング張力が一旦急激に下がると共に、緊急ロ
ック機構による巻取り軸のウェビング引き出し方向回転
のロックによって再びウェビング張力が急激に上昇して
いるのに対し、グラフ中に実線で示した本実施例のクラ
ンプ付きリトラクターにおいては、クランプ解除後にウ
ェビング張力が急激に落ち込むのを防止されることによ
り、荷重落ち込み後の再度の荷重増大が抑えられてい
る。
【0045】又、本第1実施例のクランプ付リトラクタ
ーは、前記塑性変形部分24がしごかれるように塑性変
形し、クランプ規制部材16がクランプ6と共にウェビ
ング引出し方向に移動することによりクランプ機構が解
除されるので、リトラクター本体を移動可能に車体に固
定する必要はなく、リトラクターのベース1を車体パネ
ルに強固に固定することができると共に車両取付け性も
良くなる。
【0046】図8乃至図11は本発明の第2実施例であ
るクランプ付きリトラクターの要部分解斜視図及び要部
縦断面図であるが、上記第1実施例と同様の構成部材に
ついては詳細な説明を省略する。本第2実施例のクラン
プ付きリトラクターのクランプ機構は、図8及び図9に
示したように、ウェビング26を締め付け係合するため
のクランプ歯部6cが形成された楔形状のクランプ部材
であるクランプ6と、該クランプ6の狭窄状先端部を収
容可能な楔状開口43cが形成されたクランプ規制部材
43と、該クランプ規制部材43のウェビング引出し方
向の移動を規制する保持手段を構成する塑性変形部材4
4及び案内スリット48とを有している。
【0047】前記第1実施例のクランプ規制部材16と
同様に一体成形されたクランプ規制部材43の楔状開口
43cは、クランプ6のウェビング対向面と反対側の平
面部6dと摺接して前記クランプ6をウェビング締め付
け係合位置へ案内する摺接面43aと、ウェビング26
を挟んでクランプ6のウェビング対向面により押圧され
る受圧面43bと、ウェビング幅方向の両側面とからな
り、摺接面43aがベース背板41eに平行な受圧面4
3bに対して上方側で近接する所定の傾斜角度を持つよ
うに形成されている。
【0048】一方、前記ベース背板41eにはウェビン
グ長手方向に沿って延びるガイド穴42が形成されてお
り、前記クランプ規制部材43の背面に突設された係合
突起部43fが該ガイド穴42に係合し、該クランプ規
制部材43はベース背板41eに対して平行移動自在に
配設されている。更に、長尺状の金属板等から形成され
た塑性変形部材44は、一端部がビス47により前記ク
ランプ規制部材43に固着されており、その下方にはリ
トラクター外方へ突出すべく断面半円状に屈曲形成され
た係止用屈曲部40が形成されている。そして、前記ガ
イド穴42の下方部に位置するベース41の背面側に
は、前記係止用屈曲部40の屈曲形状に対応する断面形
状を備えた案内スリット48が構成されている。該案内
スリット48は、ベース41の各ベース側板41a,4
1bに対向してそれぞれ穿設された貫通孔46a,46
b,46cに橋架される三本のピン45a,45b,4
5cとからなり、これらピン45a,45b,45cの
間に前記係止用屈曲部40の屈曲形状に対応する断面形
状を備えた隙間を構成している。
【0049】そこで、塑性変形部材44の一端部に固着
されたクランプ規制部材43は、貫通孔46a,46
b,46cに橋架されたピン45a,45b,45cが
前記係止用屈曲部40を挟持することによって、図9に
示すようにウェビング引出し方向の移動を規制された状
態でリトラクターに保持される。次に、本第2実施例の
クランプ機構の作動について説明する。
【0050】先ず、衝突等の緊急時にウェビング26に
テンションがかかり、巻取り軸4に所定以上の衝撃的な
ウェビング引き出し方向の回動力が作用されると、図1
0に示すように、クランプレバー7によってクランプ規
制部材43の摺接面43aに沿って上方へ直ちに移動さ
せられ、リターンスプリング15の付勢力に抗して上方
へ揺動させられた楔形状のクランプ6は、ウェビング挟
持方向(矢印W方向)へ移動し、摺接面43aと受圧面
43bとの間に食い込むようにしてウェビング26を挟
持する。
【0051】この時、ウェビング26に作用する引張り
力が所定の引張り力よりも小さく、クランプ6及びクラ
ンプ規制部材43を介して塑性変形部材44の係止用屈
曲部40に加えられる荷重が所定の荷重よりも小さい場
合には、係止用屈曲部40は変形を起こさないだけの十
分な剛性を有しているので、クランプ規制部材43はウ
ェビング引出し方向の移動を規制され、ウェビング26
はクランプ6と受圧面43bに挟持されて引き出しが阻
止される。
【0052】そして、上記の如きクランプ状態におい
て、衝突時の衝撃力が過度に大きくなりウェビング26
の引張り力Fが更に大きくなると、クランプ6は更に矢
印W方向へ移動しようとするので、摺接面43a及び受
圧面43bに対するクランプ6の突っ張り力(垂直抗
力)も増大する。即ち、所定以上の引張り力Fがウェビ
ング26に作用することにより、クランプ6がクランプ
規制部材16と共に塑性変形部材44をリトラクター上
方へ移動させようとして前記係止用屈曲部40に作用す
る力も所定以上の荷重となるので、クランプ規制部材4
3はクランプ6のウェビング引出し方向の移動に伴っ
て、案内スリット48が塑性変形部材44をしごくよう
に塑性変形させながらクランプ6と共にウェビング引出
し方向へ移動し、クランプ機構が解除される。
【0053】そして、クランプ規制部材43がクランプ
6と共にウェビング引出し方向に移動することでリトラ
クターからウェビング26が伸び出してクランプ機構が
解除された後も、図11に示すようにクランプ規制部材
43は移動を規制している塑性変形部材44を変形させ
ながらウェビング引出し方向に距離L2 だけ移動し、そ
れと同時にボビン2に巻回されたウェビング26は巻き
締まって長さL2 だけ伸び出す。
【0054】従って、塑性変形部材44の変形抵抗及び
ウェビング26の巻き締まり抵抗によって乗員の運動エ
ネルギーが効果的に消費されると共に、クランプ解除時
におけるウェビング26は引張り力の急激な落ち込みが
防止されて一定の引出し力を維持したままリトラクター
から引き出される。従って、上記第1実施例のクランプ
機構と同様に、本第2実施例のクランプ機構は、クラン
プ解除後にウェビング26のウェビング張力が急激に落
ち込むのを防止することにより、衝突初期における乗員
の運動エネルギー吸収性が向上すると共に、荷重落ち込
み後の再度の荷重増大を抑えることができ、乗員に加わ
る衝撃を効果的に緩和することができる。
【0055】又、本第2実施例のクランプ付リトラクタ
ーは、前記塑性変形部材44が変形し、クランプ規制部
材43がクランプ6と共にウェビング引出し方向に移動
することによりクランプ機構が解除されるので、リトラ
クター本体を移動可能に車体に固定する必要はなく、リ
トラクターのベース41を車体パネルに強固に固定する
ことができると共に車両取付け性も良くなる。
【0056】尚、本発明における案内部材及び保持部材
の形状や、該保持部材における変形部の位置や数等の構
成は、上記各実施例のものに限定されるものではなく、
種々の変更が可能であることは勿論である。又、本発明
は上記各実施例のクランプ付リトラクターに限定される
ものではなく、クランプ規制部材や保持手段等の構成部
材の形状や数などは種々の変更が可能であることは勿論
である。例えば、上記の如くクランプ機構が解除される
際のウェビングの引張り荷重及び解除後の引張り荷重
は、案内スリットの形状を変化させたり、塑性変形部分
の剛性を変化させることにより適宜設定することがで
き、ウェビングの伸び出し長さも同様に必要量の設定が
容易である。
【0057】更に、本発明は上記実施例の如き緊急ロッ
ク機構の構成に限らず、他の慣性感知手段やロック手段
を備えた緊急ロック機構を有するクランプ付リトラクタ
ーに応用することも可能である。
【0058】
【発明の効果】即ち、本発明のクランプ付リトラクター
によれば、車両緊急時に所定以上の引張り力がウェビン
グに作用すると、クランプ規制部材はクランプ部材のウ
ェビング引出し方向の移動に伴って保持手段を塑性変形
させながらクランプ部材と共にウェビング引出し方向へ
移動してクランプ機構を解除するので、クランプ機構が
解除された後も、クランプ規制部材は移動を規制してい
る保持手段を変形させながらウェビング引出し方向に移
動し、それと同時に巻取り軸に巻装されたウェビングは
巻き締まる。
【0059】そこで、保持手段の変形抵抗及びウェビン
グの巻き締まり抵抗によって乗員の運動エネルギーが効
果的に消費されると共に、クランプ解除時におけるウェ
ビングは引張り力の急激な落ち込みが防止されて一定の
引出し力を維持したままリトラクターから引き出され
る。即ち、クランプ解除後にウェビングのウェビング張
力が急激に落ち込むのを防止することにより、衝突初期
における乗員の運動エネルギー吸収性が向上すると共
に、荷重落ち込み後の再度の荷重増大を抑えることがで
き、乗員に加わる衝撃を効果的に緩和することができ
る。
【0060】また、前記保持手段が変形してクランプ規
制部材がクランプ部材と共にウェビング引出し方向に移
動することによりクランプ機構が解除されるので、リト
ラクター本体を移動可能に車体に固定する必要はなく、
リトラクターのベースを車体パネルに強固に固定するこ
とができると共に車両取付け性も良くなる。従って、車
両取付け性が良く、且つ車両衝突時に乗員の身体に生じ
る運動エネルギーを効率よく吸収することができる良好
なクランプ解除機構を備えたクランプ付リトラクターを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づくクランプ付リトラ
クターの分解斜視図の一部である。
【図2】図1に示したクランプ付リトラクターの残り部
分の分解斜視図である。
【図3】図1に示したクランプ付リトラクターのクラン
プ機構の作動説明用の要部縦断面図である。
【図4】図1に示したクランプ付リトラクターのクラン
プ機構の作動説明用の要部縦断面図である。
【図5】図1に示したクランプ付リトラクターのクラン
プ機構の作動説明用の要部縦断面図である。
【図6】図1に示したクランプ付リトラクターの緊急ロ
ック機構の作動説明用の要部拡大図である。
【図7】本発明の第1実施例に基づくクランプ付リトラ
クターのウェビング伸び出し量とウェビング引張り力と
の関係を示すグラフである。
【図8】本発明の第2実施例に基づくクランプ付きリト
ラクターの要部分解斜視図である。
【図9】本発明の第2実施例に基づくクランプ機構の作
動説明用の要部縦断面図である。
【図10】本発明の第2実施例に基づくクランプ機構の
作動説明用の要部縦断面図である。
【図11】本発明の第2実施例に基づくクランプ機構の
作動説明用の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 ベース 1a 側板 1b 側板 1e ベース背板 4 巻取り軸 6 クランプ 7 クランプレバー 8 アウタープレート 9 テンションプレート 10 ポールピン 11 ポール 15 リターンスプリング 16 ロアプレート 19 ピン 20 係止用屈曲部 24 塑性変形部分 26 ウェビング 29 案内スリット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両緊急時に巻取り軸のウェビング引き
    出し方向の回転をロックする緊急ロック機構に連動して
    移動可能な楔形状のクランプ部材が、リトラクターの巻
    取り軸に巻装されたウェビングの引出し部をリトラクタ
    ーのベース背板との間で締め付け係合することにより、
    リトラクターからのウェビングの伸びだしを阻止するク
    ランプ機構を備えたクランプ付リトラクターにおいて、 クランプ部材のウェビング対向面と反対側の平面部と摺
    接して前記クランプ部材をウェビング締め付け係合位置
    へ案内する摺接面と、ウェビングを挟んでクランプ部材
    のウェビング対向面により押圧される受圧面とを有する
    クランプ規制部材が、前記ベース背板に対して平行移動
    可能にリトラクターに配設されると共に、前記クランプ
    部材により所定以上の荷重が加えられた時に塑性変形し
    て該クランプ規制部材のウェビング引出し方向の移動を
    可能とする保持手段によってウェビング引出し方向の移
    動を規制されており、 前記保持手段がクランプ部材のウェビング引出し方向の
    移動に伴って変形させられることにより、前記クランプ
    規制部材がクランプ部材のウェビング挟持力を維持しな
    がらウェビング引出し方向へ移動するように構成されて
    いることを特徴とするクランプ付リトラクター。
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