JPH0818005A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH0818005A
JPH0818005A JP14300094A JP14300094A JPH0818005A JP H0818005 A JPH0818005 A JP H0818005A JP 14300094 A JP14300094 A JP 14300094A JP 14300094 A JP14300094 A JP 14300094A JP H0818005 A JPH0818005 A JP H0818005A
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JP
Japan
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connection
wiring
metal wiring
load
differential amplifier
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JP14300094A
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Inventor
Yasuhiro Kamatani
康弘 鎌谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】差動増幅器の正相出力と逆相出力の2つの出力
をバランスよく取り出すことのできる安定した半導体集
積回路を提供する。 【構成】差動増幅回路を構成するNPN型トランジスタ
1と2の夫々のコレクタ6と26と、負荷抵抗7と27
を各々配線17と37で接続し、更に配線40で上記の
両抵抗を電源に接続し、該配線の中点39からの両抵抗
への接続用配線19と20の巾、形状を略同じにし、両
抵抗と夫々の配線とのコンタクト窓12と32の形状、
大きさを略同じにして該増巾器の正相と逆相の出力を平
衡して取出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波信号増幅回路に
適した半導体集積回路、特に差動増幅回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路は高周波信号処理
回路にも利用されるようになってきた。
【0003】以下に、従来の半導体集積回路において差
動増幅器を構成する場合の該差動増幅器のゲインについ
て説明する。
【0004】図5は従来の差動増幅器の回路図であり、
図5において、111,112は第1および第2のトランジス
ター、113は電圧源、114,115は第1および第2の負荷
抵抗、116,117はバイアス抵抗、120はカップリングコ
ンデンサ、121は入力信号源、122はバイアス電源、123
は電流源、124,125は出力端子である。
【0005】以上のように構成された差動増幅器の動作
を説明する。図5の差動増幅器の出力端子124の電圧Vo
1と入力信号源121の間の利得G1、差動増幅器の出力
端子125の電圧Vo2と入力信号源121の間の利得G2、
負荷抵抗114,115の抵抗値をRc、電流源123の電流値を
Io、カップリングコンデンサ120の入力信号に対するイ
ンピーダンスの値は入力信号源121の出力インピーダン
スに対して十分低いインピーダンスであるとすると、利
得G1,G2は、
【0006】
【数1】G1=−Rc/(4Vt/Io)
【0007】
【数2】G2=Rc/(4Vt/Io) となる。
【0008】ここで、G1の“−”は入力信号に対する
出力信号の位相が逆相であることを示し、Vtは熱起電
力と呼ばれるもので、Vt=kT/qで求められ、kは
ボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子の電荷量、V
tは室温で約26mVである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では半導体集積回路化した場合に、半導体集
積回路は使用される接続用の金属配線のインピーダンス
が無視できない。
【0010】以下に従来の半導体集積回路について説明
する。図6は従来の半導体集積回路で構成される差動増
幅器の一部を示すパターン平面図であり、1は第1のN
PN型トランジスタ、21は第2のNPN型トランジス
タ、2,22はP型半導体基板上に成長させたN型エピタ
キシャル層、3,23は素子を分離するためのP型半導体
領域、4,24はそれぞれ前記P型半導体領域3,23で絶
縁分離された前記N型エピタキシャル層2,22内に拡散
されたベース用のP型半導体領域、5,25はそれぞれ前
記P型半導体領域4,24内に拡散されたエミッタ用のN
型半導体領域、6,26はそれぞれ前記N型エピタキシャ
ル層2,22に拡散されたコレクタコンタクト用のN型半
導体領域、7,27は前記N型エピタキシャル層2,22と
は異なるN型エピタキシャル層に拡散されたP型半導体
領域で構成される負荷用の抵抗、8,38は前記第1およ
び第2のNPN型トランジスタ1,21のコレクタ6,26
と電気的に接続する接続用の金属配線、14,34は半導体
抵抗素子接続用の金属配線、15は前記第1のNPN型ト
ランジスタ1のエミッタ5と前記第2のNPN型トラン
ジスタ21のエミッタ25から電流源に接続する接続用の金
属配線、16は前記第1のNPN型トランジスタ1のベー
ス4と入力およびバイアス抵抗を接続する接続用の金属
配線、36は前記第2のNPN型トランジスタ21のベース
24とバイアス抵抗を接続する接続用の金属配線、17は前
記第1のNPN型トランジスタ1のコレクタ6と負荷用
の抵抗7を接続する第1の接続用の金属配線、37は前記
第2のNPN型トランジスタ21のコレクタ26と負荷用の
抵抗27を接続する第2の接続用の金属配線、18は負荷用
の抵抗7と負荷用の抵抗27を接続する第3の接続用の金
属配線、19は負荷用の抵抗27と電圧源を接続する接続用
の金属配線、9,10,11,12,13,29,30,31,32,33
は、P型半導体領域(ベース)4,24と、N型半導体領域
(エミッタ)5,25と、N型半導体領域(コレクタ)6,26
と、負荷用の接続用の金属配線8,15,16,17,18,3
6,37,38とを電気的に接続するコンタクト窓である。
【0011】以上のように構成された半導体集積回路の
動作を説明する。
【0012】まず、半導体集積回路で使われる接続用の
金属配線のインピーダンスについて説明する。図8は図
6に用いられる接続用の金属配線の平面図であり、41は
接続用の金属配線、42,43はコンタクト窓である。図8
における接続用の金属配線の抵抗成分Rは一般に(数3)
で表される。
【0013】
【数3】R=ρL/W+ρn/2 (数3)において、ρは金属配線の比抵抗、Lは金属配線
の長さ、Wは金属配線の線幅、nは金属配線が直角に折
曲げられたときのコーナーの数であり、このコーナー部
分は実験値に基づいて1/2のシート抵抗で換算でき
る。
【0014】同様に、金属配線のインダクタンス成分H
は(数4)で求められる。
【0015】
【数4】H=log(L/W)+0.224W/L+1.193 (数4)において、Lは金属配線の長さ、Wは金属配線の
線幅、単位は〔nH〕である。
【0016】図6において、第1,第2のNPN型トラ
ンジスタ1,21は、P型半導体領域4,24をベース領
域、N型半導体領域6,26をコレクタ領域、N型半導体
領域5,25をエミッタ領域として構成される。このうち
前記P型半導体領域4,24(ベース)は、それぞれコンタ
クト窓10,30を介して接続用の金属配線16,36と電気的
に接続される。同様に、N型半導体領域5,25(エミッ
タ)、N型半導体領域6,26(コレクタ)は、それぞれコ
ンタクト窓9と29、11と31を介して接続用の金属配線1
5,17および37と電気的に接続される。P型半導体領域
で構成される負荷用の抵抗7,27は、それぞれコンタク
ト窓12,13,32,33を介して接続用の金属配線17,37,
18と電気的に接続される。
【0017】図5と図6を対応させると、図5の第1,
第2のトランジスタ111,112は図6の第1,第2のNP
N型トランジスタ1,21であり、図5の負荷用の抵抗11
4,115は図6の負荷用の抵抗7,27であり、図6の接続
用の金属配線16は図5でいうところのバイアス抵抗116
とカップリングコンデンサ120を介して入力信号源121に
接続される。図6の接続用の金属配線36は図5でいうと
ころのバイアス抵抗117に接続される。図6の接続用の
金属配線15は図5でいうところの電流源123に接続さ
れ、図6の接続用の金属配線17は図5でいうところの出
力端子124に接続される。図6の接続用の金属配線37は
図5でいうところの出力端子125に接続される。図6の
接続用の金属配線18は図5でいうところの電圧源113に
接続される。
【0018】次に、図6の各接続用の金属配線のインピ
ーダンスを考慮して等価回路を書くと図7のようにな
る。図6に示す接続用の金属配線18のコンタクト窓13と
コンタクト窓33の間の接続用の金属配線の抵抗成分をR
1(171)、インダクタンス成分をL1(170)、接続用の金
属配線18のコンタクト窓33と電圧源153の間の接続用の
金属配線の抵抗成分をR2(173)、インダクタンス成分
をL2(172)、接続用の金属配線17のコンタクト窓11と
コンタクト窓12の間の接続用の金属配線の抵抗成分をR
3(181)、インダクタンス成分をL3(180)、接続用の金
属配線37のコンタクト窓31とコンタクト窓32の間の接続
用の金属配線の抵抗成分をR4(183)、インダクタンス
成分をL4(182)とする。
【0019】また図7において、151,152は第1,第2
のトランジスタ、153は電圧源、154,155は負荷用の抵
抗(RC)、156,157はバイアス抵抗、160はカップリン
グコンデンサ、161は入力信号源、162はバイアス電源、
163は電流源、164,165は出力端子である。
【0020】図7のように構成された差動増幅器の出力
端子164の電圧Vo51と入力信号源161の間の利得G51、
位相差P51、差動増幅器の出力端子165の電圧Vo52と入
力信号源161の間の利得G52、位相差P52、負荷用の抵
抗154,155の抵抗値をRc、電流源163の電流値をIo、
カップリングコンデンサ160の入力信号に対するインピ
ーダンスの値は、入力信号源161の出力インピーダンス
に対して十分低いインピーダンスであるとすると、
【0021】
【数5】G51=−(Rc+R1+ωL1+R3+ωL3)
/(4Vt/Io)
【0022】
【数6】P51=tan~1(−(ωL1+ωL3)/(Rc+R1
+R3))
【0023】
【数7】G52=Rc/(4Vt/Io)
【0024】
【数8】P52=tan~1(−ωL4/(Rc+R4)) ただし、ω=2πfとなる。
【0025】ここで、G51の“−”は入力信号に対する
出力信号の位相が逆相であることを示し、ωL1は周波
数fのときのインピーダンス2πfL1、VtはkT/
qで表され、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは
電子の電荷量、Vtは室温で約26mVである。
【0026】次に、実際の半導体集積回路でのR1,L
1,R3,L3,R4およびL4の値を求めると、接続
用の金属配線18において、ρ=16mΩ、L=60μm、W=
10μm、n=0とすると、(数3)よりR1=0.096Ωとな
る。同様に(数4)において、L=60μm、W=10μmを代
入するとL1=2.98(nH)となる。
【0027】また、接続用の金属配線17において、ρ=
16mΩ、L=30μm、W=10μm、n=0とすると、(数
3)よりR3=0.048Ωとなる。同様に(数4)において、
L=30μm、W=10μmを代入するとL3=2.37(nH)とな
る。
【0028】また接続用の金属配線37において、ρ=16
mΩ、L=30μm、W=10μm、n=0とすると、(数3)
よりR4=0.048Ωとなる。同様に(数4)において、L
=30μm、W=10μmを代入するとL4=2.37(nH)とな
る。
【0029】いま、直流ゲインを求めると、インピーダ
ンスωL1,ωL3,ωL4は0Ωとなる。ここで負荷
用の抵抗154,155の抵抗値Rcを200Ω、電流源163の電
流値Ioを1mAとすると、G51は5.74dB、G52は5.70dB
となる。
【0030】次に周波数が200MHzの場合、インピーダン
スωL1は3.8Ωとなる。ここで負荷用の抵抗154,155
の抵抗値Rcを200Ω、電流源163の電流値Ioを1mAとす
ると、G51は6.03dB、G52は5.83dBとなり、上記の従来
の構成では本来同じ大きさになるべき出力が異なり、特
に高周波では顕著になる。同様に位相差はP51が181.9
°、P52が0.9゜となり、本来P51とP52の位相差が180
゜となるべきものが181゜となる。この2つの信号を用
いてさらに増幅する場合に、アンバランスであるため理
想とする信号が取り出せないという欠点を有していた。
【0031】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、差動増幅器の正相出力と逆相出力の2つの出力をバ
ランスよく取り出すことのできる半導体集積回路を提供
することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の半導体集積回路は、差動増幅回路を構成す
る第1のトランジスタのコレクタと第1の負荷抵抗を第
1の配線材料にて接続し、第2のトランジスタのコレク
タと第2の負荷抵抗を第2の配線材料にて接続し、前記
第1の負荷抵抗と第2の負荷抵抗を第3の配線材料で接
続して電源供給点に接続し、前記第3の配線材料の中心
付近から前記第1の負荷抵抗への配線材料の幅,形状,
大きさと前記第3の配線材料の中心付近から前記第2の
負荷抵抗への配線材料の幅,形状,大きさをほぼ同じに
し、かつ前記第1の配線材料と前記第1の負荷抵抗との
コンタクト部の形状,大きさと前記第2の配線材料と前
記第2の負荷抵抗とのコンタクト部の形状,大きさをほ
ぼ同じに形成したことを特徴とする。また、前記第1の
配線材料と前記第2の配線材料の幅,形状および第1の
負荷抵抗と第2の負荷抵抗とのコンタクト部の形状,大
きさをほぼ同じに形成する。
【0033】
【作用】本発明によれば、上記構成によって半導体集積
回路で構成された差動増幅器の負荷と電源の間に直列に
挿入される接続用の金属配線のインピーダンスの大きさ
に関係なく、差動増幅器の正相出力,逆相出力の出力レ
ベルをほとんど等しくすることができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の各実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0035】図1は本発明の第1の実施例における半導
体集積回路で構成される差動増幅器の一部を示すパター
ン平面図である。図1において、図6に示す従来例と同
一箇所は同一番号を付与しており、従来例と異なる点を
中心に説明する。図1において、40は負荷用の抵抗7と
負荷用の抵抗27と電圧源を接続する第3の接続用の金属
配線、39は第3の接続用の金属配線40上のコンタクト窓
13とコンタクト窓33の中点、19は、第3の接続用の金属
配線40のうち、負荷用の抵抗7と中点39の間の接続用の
金属配線、20は第3の接続用の金属配線40のうち、負荷
用の抵抗27と中点39の間の接続用の金属配線である。そ
して、一方の出力は負荷用の抵抗7と第1のNPN型ト
ランジスタ1のコレクタ6をつなぐ第1の接続用の金属
配線17から負荷用の抵抗7に近いところから接続用の金
属配線8で取り出す。同様に、もう一方の出力も負荷用
の抵抗27と第2のNPN型トランジスタ21のコレクタ26
をつなぐ第2の接続用の金属配線37から負荷用の抵抗27
に近いところから接続用の金属配線38で取り出す。
【0036】また、第1,第2のNPN型トランジスタ
1,21は、P型半導体領域4,24をベース領域、N型半
導体領域6,26をコレクタ領域、N型半導体領域5,25
をエミッタ領域として構成される。前記P型半導体領域
4,24はそれぞれコンタクト窓10,30を介して接続用の
金属配線16,36と電気的に接続される。同様に、N型半
導体領域5,6と25,26は、それぞれコンタクト窓9,
11と29,31を介して接続用の金属配線15,17,37と電気
的に接続される。P型半導体領域で構成される負荷用の
抵抗7,27は、それぞれコンタクト窓12,13,32,33を
介して第1,第2,第3の接続用の金属配線17,37,40
と電気的に接続される。
【0037】次に、差動増幅回路を集積化した半導体集
積回路の構成図である図1と、接続用の金属配線のライ
ンインピーダンスを配慮した等価回路を示す図2を対照
しながら説明する。
【0038】まず、図1中の第3の接続用の金属配線40
は、電源用の配線であり、電圧源153からの電源電圧が
中点39に向かって供給され、抵抗成分R13(179)と、イ
ンダクタンス成分L13(178)を有している。そして、中
点39を境にして同質の接続用の金属配線19と20に分岐さ
れる。
【0039】次に、図1中の接続用の金属配線19は、図
1中のP型半導体領域7(トランジスタ151の負荷用の抵
抗)の一端にあるコンタクト窓13と前記中点39との間を
接続する配線であり、抵抗成分R11(175)とインダクタ
ンス成分L11(174)とを有している。
【0040】次に、図1中の接続用の金属配線20は、図
1中のP型半導体領域27(トランジスタ152の負荷用の抵
抗)の一端にあるコンタクト窓33と前記中点39との間を
接続する配線であり、抵抗成分R12(176)とインダクタ
ンス成分L12(177)とを有している。
【0041】次に、図1中の第1の接続用の金属配線17
は、図1中のP型半導体領域7の他端にあるコンタクト
窓12と第1のNPN型トランジスタ1(図2中のトラン
ジスタ151)のコレクタ用のコンタクト窓11との間を接続
する配線であり、抵抗成分R3(181)とインダクタンス
成分L3(180)とを有している。
【0042】次に、図1中の第2の接続用の金属配線37
は、図1中のP型半導体領域27の他端にあるコンタクト
窓32と第2のNPN型トランジスタ21(図2中のトラン
ジスタ152)のコレクタ用のコンタクト窓31との間を接続
する配線であり、抵抗成分R4(183)とインダクタンス
成分L4(182)とを有している。
【0043】次に、図1中の接続用の金属配線15は、第
1のNPN型ランジスタ1のエミッタ用のコンタクト窓
9と第2のNPN型ランジスタ21のコンタクト窓29との
間を共通接続し、電流源163の電流が供給される。
【0044】そして、図1中の接続用の金属配線16は、
第1のNPN型ランジスタ1(図2中のトランジスタ15
1)のベース入力用の配線であり、図1中の接続用の金属
配線36は、第2のNPN型ランジスタ21(図2中のトラ
ンジスタ152)のベース入力用の配線であり、両方の接続
用の金属配線16,36から入力信号が得られ、接続用の金
属配線8(図2中の出力端子164)と接続用の金属配線38
(図2中の出力端子165)から出力信号を取り出す。
【0045】なお、図1の第1の接続用の金属配線17と
第2の接続用の金属配線37の長さがアンバランスになっ
ているが、意識的にアンバランスにしたものではなく、
差動増幅回路以外の周辺回路、例えば電流源163やバイ
アス用の電圧源162等を集積化する際に、レイアウトの
都合で結果的にアンバランスになった状態を描いてい
る。
【0046】次に、図2の等価回路を基に回路の動作を
説明する。図2の差動増幅回路の出力端子164の電圧Vo
51と入力信号源161の間の利得G151、位相差P151、差
動増幅器の出力端子165の電圧Vo52と入力信号源161の
間の利得G152、位相差P152は負荷用の抵抗154,155の
抵抗値をRc、電流源163の電流値をIo、カップリング
コンデンサ160の入力信号に対するインピーダンスの値
は入力信号源161の出力インピーダンスに対して十分低
いインピーダンスであるとすると、
【0047】
【数9】G151=−(Rc+R11+ωL11)/(4Vt/Io)
【0048】
【数10】G152=(Rc+R12+ωL12)/(4Vt/Io) となる。
【0049】ここで、G151の“−”は入力信号に対す
る出力信号の位相が逆相であることを、ωL11は周波数
fのときのインピーダンス2πfL11、ωL12は周波数
fのときのインピーダンス2πfL12、VtはkT/q
で表され、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電
子の電荷量、Vtは室温で約26mVである。
【0050】次に、図1および図2に基づいて動作を説
明すると、図2において、電流源163はトランジスタ15
1,152のエミッタ共通接続点に定電流を与え、それらの
ベースには抵抗156と157を通じて電圧源162からの共通
のバイアス電圧が与えられて、トランジスタ151と152は
直流バイアスされ、それぞれ電流源163の電流値の1/2
の大きさのエミッタ電流で動作する。信号源161は交流
信号を発生し、カップリングコンデンサ160を介してト
ランジスタ151,152のベース間に交流信号を与える。そ
して、トランジスタ151並びに152は、その交流入力信号
に応じてコレクタ電流の交流成分を増幅する。トランジ
スタ151と152のコレクタ電流の交流成分は同一振幅で逆
位相であるから、図1中の負荷用の抵抗7と27を共通接
続する接続用の金属配線19,20の中点39では、それら2
つの交流電流が相殺され、接続用の金属配線40に流れる
電流は電流源163と同じ直流電流となる。したがって、
電源用の接続用の金属配線40がインダクタンス成分L13
(178)を有していても、その金属配線に交流電流が流れ
ないため、抵抗成分R13(179)による電圧降下によっ
て、中点39の電位が僅かに下がる程度の影響に留まり、
そのことが差動増幅回路の交流動作には直接影響しな
い。
【0051】一方、交流動作については、第1の出力端
子164(図1中の接続用の金属配線8)の出力振幅が、ト
ランジスタ151のコレクタ電流の交流成分Ic1(AC)と、
図1中のコンタクト窓12から中点39までのインピーダン
スとの積で決定され、第2の出力端子165(図1中の接続
用の金属配線38)の出力振幅が、トランジスタ152のコレ
クタ電流の交流成分Ic2(AC)と、図1中のコンタクト窓
32から中点39までのインピーダンスとの積で決定され、
そして信号源161と出力端子164間の利得G151と、信号
源161と出力端子165間の利得G152は前記(数9),(数1
0)で決まる。
【0052】したがって、図1に示す第1の実施例は、
接続用の金属配線17と接続用の金属配線37の長さが異な
っても、接続用の金属配線19並びに20の長さ,線幅等の
形状を同一にすることで、中点39から出力端子164,165
までのインピーダンスが等しくなり、バランスのよい差
動出力振幅が得られる。また、接続用の金属配線40は、
直流電流しか流れないため、抵抗成分R13(179)の電圧
降下を無視することが可能であれば、製造プロセスの加
工精度で決定される最小ルールの線幅でも問題とならな
い。
【0053】上記の説明は、1段構成の差動増幅回路に
ついて説明したが、同様の構成の差動増幅回路を縦続接
続して高利得を得る場合は、電源用パッドから延々と引
き延ばして数多くの回路ブロックに電源電圧を供給する
電源用基幹配線40′に各回路ブロックの接続用の金属配
線40に相当する配線を接続すれば、電源用基幹配線40′
での交流電流の重畳が避けられる。そして、差動増幅回
路を縦続接続した場合、後段側の差動増幅回路から前段
側の差動増幅回路への交流信号の混入が避けられ、波形
歪みやクロストーク,電源ラインを介した帰還ループに
よる発振現象等の問題の生じない高利得の差動増幅が実
現できる。
【0054】なお、上記実施例は、接続用の金属配線が
すべて1層の配線層のみで構成されるものであるが、第
1層目の配線層と第2層目の配線層とを組み合わせて用
いることも可能である。この場合、図1中の接続用の金
属配線19,20は第1層目の配線層で構成し、電源用基幹
配線40′は第2層目の配線層で構成すると都合がよい。
例えば、中点39の位置にスルーホールを設け、第1層目
の接続用の金属配線19,20と第2層目の配線層による電
源用基幹配線40′を結合すればよく、そのスルーホール
が上記実施例の接続用の金属配線40と同じ役割を果た
し、接続用の金属配線40はあえて必要でない。この場
合、スルーホールの形状は最小ルールのものを用い、第
1層目と第2層目の接触部分が大きくならないように配
慮する。電源用基幹配線40′を配設する方向は、接続用
の金属配線19,20と同一方向であっても、交差方向であ
ってもよく、差動増幅回路のブロックを跨るように配置
されても何ら問題は生じない。また、1段の差動増幅回
路をセル化して、同一セルを連続的に配列し、それに沿
って配置した電源用基幹配線40′にスルーホールを通じ
てそれぞれ共通接続するというように、レイアウトが簡
便にできるという利点もある。
【0055】次に、本実施例における実際の半導体集積
回路でのR11,R12およびL11,L12の値を求める。前
記(数3)において、ρ=16mΩ、L=60μm、W=10μ
m、n=0とするとR11=R12=0.096Ωとなる。同様に
(数4)において、L=60μm、W=10μmを代入するとL
11=L12=2.98(nH)となる。いま、直流ゲインを求める
とインピーダンスωL11,ωL12は0Ωとなる。ここで
負荷用の抵抗154,155の抵抗値Rcを200Ω、電流源163
の電流値Ioを1mAとすると、G151は5.684dB、G152は
5.684dBとなる。次に周波数を200MHzの場合、インピー
ダンスωL11,ωL12は3.8Ωとなる。ここで、負荷用
の抵抗154,155の抵抗値Rcを200Ω、電流源163の電流
値Ioを1mAとすると、G151は5.848dB、G152は5.848d
Bとなる。
【0056】以上のように、本実施例によれば、差動増
幅器の正相出力と逆相出力の2つの出力をバランスよく
取り出すことのできる半導体集積回路を提供することが
できる。
【0057】図3は本発明の第2の実施例における半導
体集積回路で構成される差動増幅器の一部を示すパター
ン平面図である。図3は前記図1に示す第1の実施例お
よび従来例の図6と同一箇所は同一番号を付与してお
り、図1と異なる点を中心に説明する。
【0058】図3に示す第2の実施例は接続用の金属配
線17と接続用の金属配線37の長さが同じであって、中点
39から出力端子164,165までのインピーダンスを図1の
実施例に比べ、より等しくし、バランスのよい差動出力
振幅が得られるようにしたものである。
【0059】また、図3の等価回路である図4に示すト
ランジスタ151,152のコレクタのコンタクト窓11,31の
近傍から出力用の接続用の金属配線8,38を取り出すと
きは、抵抗用のP型拡散領域7,27の一端に接続される
電源側の接続用の金属配線19,20の形状をバランスさせ
るだけでなく、P型拡散領域7,27の他端に接続される
接続用の金属配線17,37も長さ,線幅等の形状をバラン
スさせる。
【0060】このようにすれば、配線材料を含めた負荷
抵抗が左右でバランスし、第1の実施例と同様に、バラ
ンスのよい差動出力振幅が得られる。
【0061】次に、差動増幅回路を集積化した半導体集
積回路の構成図である図3と、接続用の金属配線のライ
ンインピーダンスを配慮した等価回路を示す図4を対照
しながら説明する。
【0062】まず、図3中の接続用の金属配線40は、電
源用の配線であり、電圧源153からの電源電圧が中点39
に向かって供給され、抵抗成分R13(179)と、インダク
タンス成分L13(178)を有している。そして、中点39を
境にして同質の接続用の金属配線19と20に分岐される。
【0063】次に、図3中の接続用の金属配線19は、図
3中のP型半導体領域7(トランジスタ151の負荷用の抵
抗)の一端にあるコンタクト窓13と前記中点39との間を
接続する配線であり、抵抗成分R11(175)とインダクタ
ンス成分L11(174)とを有している。
【0064】次に、図3中の接続用の金属配線20は、図
3中のP型半導体領域27(トランジスタ152の負荷用の抵
抗)の一端にあるコンタクト窓33と前記中点39との間を
接続する配線であり、抵抗成分R12(176)とインダクタ
ンス成分L12(177)とを有している。
【0065】次に、図3中の接続用の金属配線17は、図
3中のP型半導体領域7の他端にあるコンタクト窓12と
第1のNPN型トランジスタ1(図4中のトランジスタ1
51)のコレクタ用のコンタクト窓11との間を接続する配
線であり、抵抗成分R3(181)とインダクタンス成分L
3(180)とを有している。
【0066】次に、図3中の接続用の金属配線37は、図
3中のP型半導体領域27の他端にあるコンタクト窓32と
第2のNPN型トランジスタ21(図4中のトランジスタ1
52)のコレクタ用のコンタクト窓31との間を接続する配
線であり、抵抗成分R4(183)とインダクタンス成分L
4(182)とを有している。
【0067】次に、図3中の接続用の金属配線15は、第
1のNPN型トランジスタ1のエミッタ用のコンタクト
窓9と第2のNPN型トランジスタ21のコンタクト窓29
との間を共通接続し、電流源163の電流が供給される。
【0068】そして、図3中の接続用の金属配線16は、
第1のNPN型トランジスタ1(図4中のトランジスタ1
51)のベース入力用の配線であり、図3中の接続用の金
属配線36は、第2のNPN型トランジスタ21(図4中の
トランジスタ152)のベース入力用の配線であり、両方の
接続用の金属配線16,36から入力信号が得られ、接続用
の金属配線8(図4中の出力端子164)と接続用の金属配
線38(図4中の出力端子165)から出力信号を取り出す。
【0069】以上のように本実施例は、差動増幅回路以
外の周辺回路を含めて接続用の金属配線17と37の長さが
バランスし、集積化に好適である。
【0070】図4のように構成された差動増幅器の出力
端子164の電圧Vo51と入力信号源161の間の利得G151、
差動増幅器の出力端子165の電圧Vo52と入力信号源161
の間の利得G152は負荷用の抵抗154,155の抵抗値をR
c、電流源163の電流値をIo、カップリングコンデンサ
ー160の入力信号に対するインピーダンスの値は入力信
号源161の出力インピーダンスに対して十分低いインピ
ーダンスであるとする
【0071】と、
【数11】 G151=−(Rc+R11+ωL11)/(4Vt/Io)
【0072】
【数12】 G152=(Rc+R12+ωL12)/(4Vt/Io) となる。
【0073】ここで、G151の“−”は入力信号に対す
る出力信号の位相が逆相であること、ωL11は周波数f
のときのインピーダンス2πfL11、ωL12は周波数f
のときのインピーダンス2πfL12、VtはkT/qで
表され、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子
の電荷量、Vtは室温で約26mVである。
【0074】次に実際の半導体集積回路でのR11,R12
およびL11,L12の値を求める。
【0075】(数3)において、ρ=16mΩ、L=60μm、
W=10μm、n=0とするとR11=R12=0.096Ωとな
る。同様に(数4)において、L=60μm、W=10μmを代
入するとL11=L12=2.98(nH)となる。いま、直流ゲイ
ンを求めると、インピーダンスωL11,ωL12は0Ωと
なる。負荷用の抵抗154,155の抵抗値Rcを200Ω、電流
源163の電流値Ioを1mAとすると、G151は5.684dB、G
152は5.684dBとなる。次に周波数を200MHzの場合、イン
ピーダンスωL11、ωL12は3.8Ωとなる。負荷用の抵
抗154,155の抵抗値Rcを200Ω、電流源163の電流値Io
を1mAとすると、G151は5.848dB、G152は5.848dBとな
る。
【0076】以上のように、本実施例によれば、差動増
幅器の正相出力と逆相出力の2つの出力をバランスよく
取り出すことのできる半導体集積回路を提供することが
できる。
【0077】なお、本実施例ではいずれもNPN型トラ
ンジスタで差動増幅器を構成したが、PNP型トランジ
スタやMOSトランジスタで構成してもよい。
【0078】さらに、上記実施例では差動増幅器を例に
あげて説明したが、本発明はカレントミラー回路に使用
する場合等、広く応用できることは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】本発明は、差動増幅回路を構成する第1
のトランジスタのコレクタと第1の負荷抵抗を第1の配
線材料にて接続し、第2のトランジスタのコレクタと第
2の負荷抵抗を第2の配線材料にて接続する。さらに、
第1の負荷抵抗と第2の負荷抵抗を第3の配線材料で接
続して電源供給点に接続し、第3の配線材料の中心付近
から第1の負荷抵抗への配線材料の幅,形状,大きさと
第3の配線材料の中心付近から第2の負荷抵抗への配線
材料の幅,形状,大きさをほぼ同じにし、かつ第1の配
線材料と第1の負荷抵抗とのコンタクト部の形状,大き
さと、前記第2の配線材料と第2の負荷抵抗とのコンタ
クト部の形状,大きさをほぼ等しくするような構成にし
たことにより、差動増幅器の正相出力と逆相出力の2つ
の出力をバランスよく取り出すことのできる安定した半
導体集積回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体集積回路
で構成される差動増幅器の一部を示すパターン平面図で
ある。
【図2】図1の半導体集積回路の等価回路図である。
【図3】本発明の第2の実施例における半導体集積回路
で構成される差動増幅器の一部を示すパターン平面図で
ある。
【図4】図3の半導体集積回路の等価回路図である。
【図5】従来の差動増幅器の回路図である。
【図6】従来の半導体集積回路で構成される差動増幅器
のパターン平面図である。
【図7】図6に示す従来の半導体集積回路の差動増幅器
の等価回路図である。
【図8】図6に示す接続用の金属配線の平面図である。
【符号の説明】
1,21…NPN型トランジスタ、 2,22…N型エピタ
キシャル層、 3,4,23,24…P型半導体領域、
5,6,25,26…N形半導体領域、 7,27…P形半導
体領域で構成される負荷抵抗、 9,10,11,12,13,
29,30,31,32,33…コンタクト窓、 8,15,16,1
7,18,19,20,36,37,38,40…接続用の金属配線、
14,34…半導体抵抗素子、 40′…電源用基幹配線、
111,112,151,152…トランジスタ、 113,153…電
圧源、 114,115,154,155…負荷用の抵抗、 116,1
17,156,157…バイアス抵抗、 120,160…カップリン
グコンデンサ、 121,161…信号源、 122,162…バイ
アス電源、 123,163…電流源、124,125,164,165…
出力端子。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路において、差動増幅回路
    を構成する第1のトランジスタのコレクタと第1の負荷
    抵抗を第1の配線材料にて接続し、第2のトランジスタ
    のコレクタと第2の負荷抵抗を第2の配線材料にて接続
    し、前記第1の負荷抵抗と前記第2の負荷抵抗を第3の
    配線材料で接続して電源供給点に接続し、前記第3の配
    線材料の中心付近から前記第1の負荷抵抗への配線材料
    の幅,形状,大きさと前記第3の配線材料の中心付近か
    ら前記第2の負荷抵抗への配線材料の幅,形状,大きさ
    をほぼ同じにし、かつ前記第1の配線材料と前記第1の
    負荷抵抗とのコンタクト部の形状,大きさと前記第2の
    配線材料と前記第2の負荷抵抗とのコンタクト部の形
    状,大きさをほぼ同じに構成したことを特徴とする半導
    体集積回路。
  2. 【請求項2】 第1の配線材料と第2の配線材料の幅,
    形状および第1の負荷抵抗,第2の負荷抵抗とのコンタ
    クト部の形状,大きさをほぼ同じに形成したことを特徴
    とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 差動増幅回路の出力を第1および第2の
    トランジスタのコレクタにできるだけ近い配線材料から
    取り出すことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回
    路。
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