JPH0819295B2 - 結晶性ポリプロピレン組成物 - Google Patents

結晶性ポリプロピレン組成物

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JPH0819295B2
JPH0819295B2 JP61267162A JP26716286A JPH0819295B2 JP H0819295 B2 JPH0819295 B2 JP H0819295B2 JP 61267162 A JP61267162 A JP 61267162A JP 26716286 A JP26716286 A JP 26716286A JP H0819295 B2 JPH0819295 B2 JP H0819295B2
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polymer
crystalline polypropylene
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styrene
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築 若槻
保彦 東尾
和気 若松
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は結晶性の優れたポリプロピレン組成物に関す
るものである。
〈従来技術〉 ポリプロピレンは剛性が高く、機械的強度の大きい優れ
た合成樹脂であるが、結晶化速度が比較的遅いポリマー
である。よって用途分野によっては成形後の結晶性が低
い為に剛性が低下したり、比較的大きな球晶が生成する
為に透明性が劣り、商品価値を損う場合がある事が問題
であった。
この為、今までにポリプロピレンの結晶性及び剛性を
改良する試みがいくつか提案されている。例えば芳香族
カルボン酸のアルミニウム塩又はナトリウム塩(特開昭
58-80329号公報)、芳香族カルボン酸、芳香族リン酸金
属塩、ソルビトール誘導体(特公昭55-12460号公報、特
開昭58-129036号公報)などを添加するとこれらが結晶
核の核発生剤(以下「造核剤」という)となって上記問
題点が軽減されることが知られている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 これら造核剤のうちでは、ソルビトール誘導体が優れ
た造核効果を示すが、ソルビトール誘導体は樹脂よりブ
リードして、製膜時にロール汚れを生じたり、加工時の
臭気が強く用途的に制限がある。また一般によく用いら
れる芳香族カルボン酸のアルミニウム塩は一部耐候剤と
の併用でポリプロピレンが着色したり、フィルムに成形
した時にボイドが多数生じたりする欠点がある。
〈問題点を解決する為の手段〉 本発明者らは、かかる欠点に鑑み鋭意検討を行った結
果、次式で表わされるスチレン若しくはスチレン誘導体
のラジカル重合体又はアニオン重合体の芳香族核を水素
添加した重合体(A)(以下重合体(A)という)を0.
05〜10000wtppmブレンドする事によって、結晶性ポリプ
ロピレンの結晶性及び剛性を改良できる事を見出し本発
明に至った。ここでラジカル重合体とは、ラジカル重合
触媒による重合体をいい、またアニオン重合体とは、ア
ニオン重合触媒(配位アニオン重合触媒を除く)による
重合体をいう(以下、同じ。) (式中、R1は水素原子又はアルキル基を、R2は水素原
子、アルキル基又はハロゲン原子を表わす。) ここで言う結晶性ポリプロピレンとは、プロピレン単
独重合体、プロピレンと炭素数2〜18個の他のα−オレ
フィンとのランダム又はブロック共重合体を意味するも
のである。また本発明で用いられるスチレン誘導体の重
合体とは、該スチレン誘導体単独重合体又は該スチレン
誘導体と少量の他の該スチレン誘導体との共重合体であ
る。
本発明に用いられるスチレン若しくはスチレン誘導体
の具体例として、スチレン、o-メチルスチレン、m-メチ
ルスチレン、p-メチルスチレン、o,p-ジメチルスチレ
ン、o-エチルスチレン、m-エチルスチレン、o-エチルス
チレン、o-クロルスチレン、p-クロルスチレン、α‐メ
チルスチレン等があげられる。
スチレン誘導体の重合に用いられるラジカル重合用触媒
にはアゾ化合物又は過酸化物の様な熱分解によって容易
にラジカルを生成する化合物が用いられ、アゾ化合物に
はアゾイソブチロニトリル、過酸化物には過酸化水素、
過硫酸塩、ヒドロペルオキシド、過酸化ジアルキル、過
酸化ジアシル、過酸化エステル等がある。またアニオン
重合用触媒には、Sr、Ca、K、Na、Li、Mg等のアルキル
又はアルコキシ化合物が用いられる。
該スチレン誘導体の重合方法はエマルジョン、サスペ
ンジョン、バルク重合等特に制限はない。
重合体(A)は、上記スチレン誘導体のラジカル重合
体又はアニオン重合体をラネー・ニッケル、パラジウ
ム、ルテニウム、白金等の触媒を用いて温度50〜300
℃、水素圧力常圧〜200kg/cm2・Gの条件下で水素添加
して得られる。水素添加率はできるだけ高い法が好まし
い。また重合体(A)は結晶性ポリプロピレン組成物か
らのブリードを防止する為には、分子量の大きい方が良
く、数平均分子量3000以上が好ましく10000以上がさら
に好ましい。
本発明の結晶性ポリプロピレン組成物中の重合体
(A)の含有量は、結晶性ポリプロピレン本来の物性を
変化させることなく改良効果が発現する為には0.05wtpp
m〜10000wtppmが必要であり、好ましくは0.5wtppm〜500
0wtppmである。
本発明に用いられる結晶性ポリプロピレンは配位アニ
オン重合触媒を用いて製造され、例えばチタン化合物と
有機アルミニウム化合物からなる触媒系で好適に製造さ
れる。チタン化合物としては、東洋ストーファー社、東
邦チタニウム社、丸紅・ソルベー社等から市販されてい
る三塩化チタン触媒等が挙げられる。また特開昭57-599
16号公報、特開昭55-133408号公報等に記載されたマグ
ネシウム化合物にチタン化合物が担持された触媒も好適
に使用される。有機アルミニウム化合物としては、AlXa
R3-a(X:ハロゲン原子、アルコキシ基、又は水素原子、
R:炭素1〜18のアルキル基、a:0≦a<3なる数)で示
されるアルキルアルミニウム化合物が好ましく、具体的
化合物例としてAl(CH3)3、Al(C2H5)3、Al(C2H5)2Cl、AL
(C2H5)2Br、Al(C2H5)2(OC2H5)、Al(C2H5)2(OC4H9)、Al
(C2H5)(OC4H9)2、Al(C2H5)Cl2、Al(C4H9)3、Al(C2H9)2C
l、Al(C5H13)3、Al(C5H13)2Cl等及びこれらの混合物が
挙げられる。また重合時に重合体の立体規則性を向上さ
せる為に、カルボン酸エステル、リン酸エステル又はケ
イ酸エステル等の電子供与体を添加し、プロピレンを重
合することも可能である。
結晶性ポリプロピレンと該重合体(A)とのブレンド
は、通常のα−オレフィン重合体のブレンドに適用され
ているブレンド方法例えば、両者の重合体粉末同志、造
粒ペレット同志、重合体粉末と造粒ペレットをヘンシェ
ルミキサー等で混合し、ブラベンダー、ロール、バンバ
リーミキサー又は造粒機等での溶融混練によって行なわ
れ、さらには該重合体溶液による混合によっても行なわ
れる。本発明の結晶性ポリプロピレン組成物にはポリプ
ロピレンに通常配合される熱及び光安定剤、帯電防止
剤、酸化防止剤、カーボンブラック、顔料、難燃剤等の
全ての種類の添加剤が必要に応じて配合される、更に低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリブテン、
EPゴム等の他の重合体及びマイカ、タルク等のフィラー
等を混合して用いる事が出来る。
本発明の結晶性プロピレン組成物は射出成形、圧空成
形、真空成形、押出し成形、ブロー成形、延伸等の周知
技術によって、シート、フィルム、容器、繊維等の多種
類の製品にする事が出来る。
以下実施例によって本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
なお実施例において示されているメルトインデックス
(以下 MIという)、結晶化温度、曲げ弾性率は下記の
方法に従って測定したものである。
(1)MI JIS K 6758に従って測定した。
(2)結晶化温度 示差走査熱量計(DSC)を用いて、4℃/分の降温ス
ピードで測定を行なった。
(3)曲げ弾性率 JIS K 6758に従って測定した。
〈実施例〉 実施例1 (1)水素添加 市販のスチレン単独重合体(日本ポリスチレン社製)
をシクロヘキサン溶媒中150℃、該重合体濃度5wt%、水
素分圧30kg/cm2・G、アルミナ担持ルテニウム触媒(Ru
含有量wt%)濃度3wt%、反応時間8時間の条件下に水
素添加した。得られた重合体(A)を反応溶液より単離
し四塩化炭素溶媒を用いてGPC測定を行なった所、ポリ
スチレン換算数平均分子量は97000であった。またこの
重合体(A)のUVスペクトルにはベンゼン環に基づく吸
収は認められなかった。
(2)結晶性ポリプロピレン組成物 上記重合体(A)0.1gを四塩化炭素20mlに溶解させ、
この溶液をMI 2のプロピレン単独重合体粉末20gに均一
に含浸させた。次いで四塩化炭素を減圧乾燥で除去した
後に、安定剤としてプロピレン単独重合体100重量部に
対してステアリン酸カルシウム0.05重量部、BHT(2,6-
ジ‐t-ブチルヒドロキシトルエン)の0.2重量部、Irgan
ox 1010(チバガイギー社製酸化防止剤、テトラキス
〔メチレン‐3(3′,5′‐ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕メタン0.05重量部を添加
してロール混練を行なった。この組成物の曲げ弾性率及
び結晶化温度を測定し、上記の重合体(A)をブレンド
しないMI 2のプロピレン単独重合体の測定値(比較例
1)と共に表1に示した。
実施例2及び3 実施例1における重合体(A)の量を実施例2では0.
02g実施例3では0.002gに変える以外は、実施例1と全
く同様にして、ポリプロピレンと重合体(A)とのブレ
ンド物の物性を測定し、表1に示した。
〈発明の効果〉表1に見られる様に本発明に基づく結晶
性ポリプロピレン組成物は、結晶化温度が高く、曲げ弾
性率も高い。結晶性の優れたポリプロピレンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 25:02) (56)参考文献 特開 昭62−1739(JP,A) 特開 昭62−1738(JP,A) 特開 昭57−190033(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式で表わされるスチレン若しくはスチレ
    ン誘導体のラジカル重合触媒による重合体又はアニオン
    重合触媒(配位アニオン重合触媒を除く)による重合体
    の芳香族核を水素添加した重合体(A)を0.05〜10000w
    tppm含有する事を特徴とする結晶性ポリプロピレン組成
    物。 (式中、R1は水素原子又はアルキル基を、R2は水素原
    子、アルキル基又はハロゲン原子を表す。)
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