JPH082525B2 - 飾り用の透かし穴を有する陶磁器の鋳込み成形方法及び成形型 - Google Patents

飾り用の透かし穴を有する陶磁器の鋳込み成形方法及び成形型

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JPH082525B2
JPH082525B2 JP2217943A JP21794390A JPH082525B2 JP H082525 B2 JPH082525 B2 JP H082525B2 JP 2217943 A JP2217943 A JP 2217943A JP 21794390 A JP21794390 A JP 21794390A JP H082525 B2 JPH082525 B2 JP H082525B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,見栄えの良い飾り用の透かし穴を有する陶
磁器を精度よくかつ能率良く製造することができる,鋳
込み成形方法及び成形型に関する。
〔従来技術〕
一般に飾り用透かし穴は,コーヒーカップのハンドル
(取手部)や果物盛り合わせ皿の高台等の通磁器に設け
られることがある。
即ち,上記飾り用透かし穴は,上記陶磁器のデザイン
効果を高めたり,更には陶磁器の軽量化を図るために設
けられている。
そして,上記飾り用透かし穴は,上記陶磁器のハンド
ルや高台において,各種形状,例えば,円形,楕円形,
三か月形,S字形,扇形等の各種各様の形状を有してい
る。また,該飾り用透かし穴の大きさは,大小さまざま
である。
また,上記飾り用透かし穴としては,上記陶磁器のほ
かに,ローソクの燭台の高台,皿の下台部(浜)に設け
られた透かし穴,バスケット陶磁器の透し彫りなどがあ
る。
〔解決しようとする課題〕
しかしながら,上記従来技術には次のような問題があ
る。
即ち、陶磁器は,一般に石膏型の成形型内に陶磁器素
地を形成する泥漿を鋳込み,素地成形体を成形する方法
により製造されている。
しかし,従来の方法においては,上記飾り用透かし穴
の形成部分を石膏型により形成することは,次の理由に
より困難である。
即ち,上記飾り用透かし穴は,上記ごとく各種形状を
有すると共に,その大きさが極めて小さい場合がある。
そのため,石膏型では該飾り用透かし穴形成部分のそれ
ぞれの部分において局部的な吸水のアンバランスを生
じ,形の崩れを生じ易い。また,該飾り用透かし穴形成
部分は,形状が複雑であったり極めて小さい場合には,
その脱型が極めて困難である。特に,石膏型では,切り
立った端部又は逆テーパー端部を有する飾り用透かし穴
の形成は困難である。
そこで,上記飾り用透かし穴は,一旦上記陶磁器の素
地成形体を形成した後,手彫等の手作業により成形せざ
るを得ない。
しかし,かかる手作業は,作業が煩雑であり,非能率
である。また,手作業による飾り用透かし穴は,形状,
大きさが不揃いとなり,見栄えが良くない。
本発明は,かかる従来技術の問題点に鑑みてなされた
もので,見栄えの良い飾り用透かし穴を有する陶磁器を
精度よくかつ能率良く製造することができる,鋳込み成
形方法及び成形型を提供しようとするものである。
〔課題の解決手段〕
本願の第1発明は,飾り用の透かし穴を設けた陶磁器
を,上型と下型とからなる成形型を用いて鋳込み成形す
る方法であって,上記上型と下型には,両者を合体する
ことにより透かし穴を除く陶磁器本体を形成する成形用
凹部と,該成形用凹部に穿設された貫通孔とが設けられ
ており, 該貫通孔に,上記透かし穴の形状に相応した外形状を
有する弾性ゴム体を挿通し, 次いで,成形型内に泥漿を鋳込み,排泥後上記弾性ゴ
ム体を抜き取ることを特徴とする陶磁器の鋳込み成形方
法にある。
第1発明において最も注目すべきことは,成形用凹部
に貫通孔を設け,該貫通孔に,透かし穴の形状に相応し
た外形状を有する弾性ゴム体を挿通し,その後に泥漿を
流し込むことである。
上記飾り用透かし穴とは,陶磁器のハンドル(取手
部)や高台等に設けた各種形状の装飾用の空隙部をい
う。
上記陶磁器としては,コーヒーカップ,果物盛り合わ
せ皿,ローソク燭台,バスケット陶磁器などがある。
また,上記弾性ゴム体としては,上記飾り用透かし穴
の内形状と略同形の外形状を有するものを用いる。上記
弾性ゴム体は,貫通孔の外部に位置する把持部と,該把
持部より突出した飾り用透かし穴形成部分とを有するこ
とが好ましい。これにより,該弾性ゴム体の貫通孔への
挿着が容易となる。
また,弾性ゴム体に成形型に嵌るノッチ(切り欠き
溝)を設けることが好ましい。これにより,鋳込み成形
時に鋳込み泥漿の圧力によって弾性ゴム体が成形型から
外れることがなく,一方成形品の型出し時には弾性ゴム
体は容易に抜き取ることができる。
また,弾性ゴム体の材質としては,シリコンゴム,ウ
レタンゴム,アクリルゴム,ニトリルゴム,多孔質のプ
ラスチック等がある。このうち,特に上記シリコンゴム
は,吸水性がなく,水切り良好で耐水性に優れると共
に,離型性,成形性,精密性に優れる。そのため,寸法
安定性が良く,しかも耐久性に優れている。また,上記
多孔質のプラスチックを用いる場合には,吸水性があ
り,しかも弾力性に優れるので,飾り用透かし穴の周辺
が大きい厚みの成形品の製造に好都合である。
次に,本願の第2発明は,上記鋳込み成形方法に用い
る鋳込み成形型であり,飾り用の透かし穴を設けた陶磁
器を鋳込み成形するための成形型であって, 該成形型は,上型と下型とを有しており,該上型と下
型には,両者を合体することにより透かし穴を陶磁器本
体を形成する成形用凹部と,該成形用凹部に穿設された
貫通孔とが設けられており,該貫通孔に,上記透かし穴
の形状に相応した外形状を有する弾性ゴム体を着脱可能
に挿通してなることを特徴とする陶磁器の鋳込み成形型
にある。
第2発明において最も注目すべきことは,成形用凹部
に貫通孔を設け,該貫通孔に透かし穴の形状に相応した
外形状を有する弾性ゴム体を着脱可能に挿通したことで
ある。
上記成形型は,例えばJISR9111(陶磁器型材用セッコ
ウ)の不純物0.1%以下の2水石膏によりつくられる。
これにより,該成形型は寸法精度に優れ,かつ吸水性が
良くなる。
また,上記において着脱可能とは,泥漿鋳込み時には
装着しておき,素地成形体が一定の水分含有量となった
後に抜き取ることができることをいう。
〔作用及び効果〕
鋳込み成形方法に関する第1発明においては,まず成
形型における貫通孔に上記弾性ゴム体を挿通する。これ
は,該弾性ゴム体の外表面と略同形の飾り用透かし穴を
有する素地成形体を形成するためである。その後,成形
型内に陶磁器素地の泥漿を鋳込み,排泥する。これによ
り,上記成形型内に素地成形体を得る。
その後,水分13〜20%,好ましくは15〜18%位まで半
脱水する。その後,上記弾性ゴム体を素地成形体より抜
き取る。これにより,上記弾性ゴム体が配置されていた
部分に,飾り用透かし穴が精度良く形成される。即ち,
該飾り用透かし穴の周縁が切り立った端部,テーパー状
の端部であっても精度良く飾り用透かし穴を形成するこ
とができる。
したがって,上記第1発明によれば,見栄えの良い飾
用透かし穴を有する陶磁器を能率良く製造することが可
能な,陶磁器の鋳込み成形方法を提供することができ
る。
このようにして,得られた素地成形体は,常法により
焼成し,陶磁器とする。
一方,鋳込み成形型に関する第2発明によれば,前記
鋳込み成形方法を容易に実施することができる成形型を
提供することができる。
〔実施例〕
第1実施例 本発明にかかる陶磁器の鋳込み成形方法及び成形型に
つき,第1図〜第5図を用いて説明する。
本例は,コーヒーカップ1における取手部11を,第1
発明により製造しようとするものである(第1図,第2
図参照)。
まず,本例における成形型3は,第2図〜第4図に示
すごとく,飾り用透かし穴110を有する素地成形体9
(第1図)を成形するためのものである。そして,該成
形型3は上記素地成形体9を形成するための取手部成形
用凹部311,321を有する。そして,該取手部成形用凹部3
11,312には,第4図及び第5図に示すごとく,透かし穴
形成位置に貫通孔が設けられており,透かし穴110(第
1図)の形状に相当する外形状を有した弾性ゴム体4を
着脱可能に挿通する。
上記成形型3は,第2図に示すごとく,上型31と下型
32とよりなる。
そして,上記上型31と下型32とは,第2図に示すごと
く,略中央部においてそれぞれ取手部成形用凹部311,32
1を有する。該取手部成形用凹部311,321は,上記コーヒ
ーカップ1の取手部11を上下に2分割した略同形の凹部
形状を有する。
ここで注目すべきことは,上記取手部成形用凹部311,
321には,その上方中央部において,上記弾性ゴム体を
挿入するための貫通孔312,322が設けられていることで
ある。そして,該弾性ゴム体挿入用の貫通孔312,322
は,飾り用透かし穴110(第1図)と同様の略三か月形
状を有する。
また,上記上型31と下型32には,両型を重ね合わせる
ために用いられる凸状ダボ313,324と、これと対応した
形状の凹状受け部323,314を有する。また,上記上型31
は,第3図,第4図に示すごとく,上面310に貫通孔312
の外側に形成した指挿入部313を有する。また,該上型3
1は,上記貫通孔312と指挿入部313との間に,凹状の段
部318を有する。
上記弾性ゴム体4は,第5図に示すごとく,把持部41
と,透かし穴形成部分となる挿入偏平部42とを有する。
該挿入偏平部42は,飾り用透かし穴の形状と略同一の三
か月状を有する。そして,弾性ゴム体4は,耐水性,離
型性,精密性,耐久性に優れたシリコンゴムにより構成
する。
次に,上記成形型3及び弾性ゴム体4を用いた鋳込み
成形方法につき,第1図〜第5図を用いて説明する。
まず,上記上型31と下型32とを,第2図及び第3図に
示すごとく,凸ダボ313,324を凹状受け部323,314内に挿
入し,重ね合わせてセットする。
次に,上記成形型3の弾性ゴム体挿入用の貫通孔312,
322に,上記弾性ゴム体4の挿入偏平部42を挿入する
(第4図)。
次いで,上記成形型3の泥漿注入口315,325(第2
図)より泥漿(図示略)を取手部成形用凹部311,321内
に流し込む。
次に,一定時間経過後に排泥し,成形型3内に含水成
形体(通常含水率,湿量基準で13〜20重量%程度)から
なる取手部11の素地成形体9を形成する。
そして,上記素地成形体9を成形型3より脱型する直
前に,上記弾性ゴム体4を引き抜く。これにより,第1
図に示すごとく,上記弾性ゴム体4を挿着していたとこ
ろに,飾り用透かし穴110が形成された素地成形体9を
得る。
その後,上記素地成形体9を取手部成形用凹部311,32
1より脱型する。そして,半乾燥状態(上記素地成形体
9の含水率が1〜10重量%程度)まで乾燥収縮させる。
これにより,第1図に示すごとく,飾り用透かし穴110
を有する取手部11の素地成形体9を得ることができる。
本例によれば,素地成形体9に飾り用透かし穴110
を,精度良く形成することができる。しかも,この形成
作業は,上記弾性ゴム体4を成形型3の貫通孔312,322
に着脱するという,極めて簡単な操作である。そのた
め,本例によれば,見栄えのよい飾り用透かし穴110を
有する陶磁器の素地成形体9を,精度よくかつ能率良く
成形できる。
また,本例においては,上記弾性ゴム体4は,シリコ
ンゴムにより構成しているため,弾性ゴム体4自体に吸
水性がなく,また水切りが良好で耐水性に優れる。ま
た,該弾性ゴム体4は,素地成形体との離型性が良く,
成形性,精密性に優れる。また,該弾性ゴム体4は,寸
法安定性が良く,しかも強度,弾性力が大きいので,耐
久性に優れている。
なお,上記取手部11の素地成形体9は,第1図に示す
ごとく,別途作っておいたコーヒーカップ1の本体に,
共土を用いて接合する。このようにして,得られた取っ
手部11の素地成形体9は,常法により焼成し,陶磁器と
する。
第2実施例 本例にかかる鋳込み形成方法及び成形型につき,第6
図及び第7図を用いて説明する。
即ち,本例は,上記第1実施例におけるコーヒーカッ
プ1に代えて,高台21に飾り用透かし穴210を有する果
物盛り合わせ皿2の陶磁器を鋳込み成形しようとするも
のである。その他の構成は,上記第1実施例と同様であ
る。
上記果物盛り合わせ皿2は,第6図に示すごとく,果
物を盛り合わせる本体20と,その下方に延設した高台21
とを有する。
そして,上記高台21は,湾曲状の飾り用透かし穴210
と,装飾模様部211とを有する。
そのため,これに相応して,成形型(図示略)を準備
する。該成形型は,上型と下型(第2図参照)とよりな
り,該上型と下型には弾性ゴム体挿入用貫通孔(第3図
参照)を配設する。
そして,上記貫通孔には,第7図に示すごときシリコ
ンゴムよりなる弾性ゴム体5を挿入する。該弾性ゴム体
5は,第7図に示すごとく,把持部51と,該把持部51よ
り突出する湾曲挿入部52とを有する。
そこで,上記第1実施例と同様に,成形型内に泥漿を
流し込み,次いで排泥等を行う。これにより,第6図に
示すごとく,高台21に飾り用透かし穴210を有する果物
盛り皿2の素地成形体9を得る。
したがって,本例によれば,上記第1実施例と同様
に,飾り用透かし穴210を有する陶磁器を精度よくかつ
能率良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は第1実施例を示し,第1図は「コーヒ
ーカップ」陶磁器の一部側面図,第2図は上型と下型か
らなる成形型の展開図,第3図はセットした成形型の平
面図,第4図は第3図のA−A矢視断面図,第5図は弾
性ゴム体の斜視図,第6図及び第7図は第2実施例を示
し,第6図は「果物盛り合わせ皿」陶磁器の一部側面
図,第7図は弾性ゴム体の斜視図である。 1……「コーヒーカップ」陶磁器, 11……取手部, 110……飾り用透かし穴, 2……「果物盛り合わせ皿」陶磁器, 21……高台, 210……飾り用透かし穴, 3……成形型, 31……上型, 32……下型, 311,321……取手部成形用凹部, 312,322……貫通孔, 4,5……弾性ゴム体, 9……素地成形体,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飾り用の透かし穴を設けた陶磁器を,上型
    と下型とからなる成形型を用いて鋳込み成形する方法で
    あって,上記上型と下型には,両者を合体することによ
    り透かし穴を除く陶磁器本体を形成する成形用凹部と,
    該成形用凹部に穿設された貫通孔とが設けられており, 該貫通孔に,上記透かし穴の形状に相応した外形状を有
    する弾性ゴム体を挿通し, 次いで,成形型内に泥漿を鋳込み,排泥後上記弾性ゴム
    体を抜き取ることを特徴とする陶磁器の鋳込み成形方
    法。
  2. 【請求項2】第1請求項において,上記弾性ゴム体はシ
    リコンゴムであることを特徴とする陶磁器の鋳込み成形
    方法。
  3. 【請求項3】飾り用の透かし穴を設けた陶磁器を鋳込み
    成形するための成形型であって, 該成形型は,上型と下型とを有しており,該上型と下型
    には,両者を合体することにより透かし穴を除く陶磁器
    本体を形成する成形用凹部と,該成形用凹部に穿設され
    た貫通孔とが設けられており,該貫通孔に,上記透かし
    穴の形状に相応した外形状を有する弾性ゴム体を着脱可
    能に挿通してなることを特徴とする陶磁器の鋳込み成形
    型。
  4. 【請求項4】第3請求項において,上記弾性ゴム体はシ
    リコンゴムであることを特徴とする陶磁器の鋳込み成形
    型。
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JPS63120604A (ja) * 1986-11-10 1988-05-25 株式会社東芝 成形体の製造方法
JPH069808B2 (ja) * 1989-07-11 1994-02-09 株式会社イナックス 開口付成形体の泥漿鋳込み成形法

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