JPH0833619B2 - バルクロール状感光材料包装体 - Google Patents

バルクロール状感光材料包装体

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JPH0833619B2
JPH0833619B2 JP63060300A JP6030088A JPH0833619B2 JP H0833619 B2 JPH0833619 B2 JP H0833619B2 JP 63060300 A JP63060300 A JP 63060300A JP 6030088 A JP6030088 A JP 6030088A JP H0833619 B2 JPH0833619 B2 JP H0833619B2
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    • G03C3/00Packages of films for inserting into cameras, e.g. roll-films, film-packs; Wrapping materials for light-sensitive plates, films or papers, e.g. materials characterised by the use of special dyes, printing inks, adhesives

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は円筒状の遮光性多層共押出しインフレーショ
ンフィルムを用いてバルクロール状の感光材料を密封包
装した包装体に関するものである。
〔従来の技術〕
バルクロールのように、光に曝されるとその品質価値
を失うものについては、光を完全に遮る包装袋を用いて
包装されている。この包装体で用いる包装袋は、上記遮
光性のほか、被包装物の大きさや重量に応じた十分な物
理強度、すなわち引張り強度、引裂き強度、衝撃穴あけ
強度等が必要である。さらに開口部のヒートシールによ
る密封を行う場合はヒートシール適性が必要である。
また、感光材料と包装袋との摩擦による帯電を防止す
るために帯電防止性も必要である。
従来、バルクロールのような重量のある感光材料の包
装袋に使用される積層フィルムとしては、遮光性物質を
添加した高圧法分岐状低密度ポリエチレン(以下LDPEと
表示)樹脂フィルム層とアルミニウム箔層、晒クラフト
紙層とをLDPE樹脂溶融押出し接着層で順次積層したもの
があった。
その他、バルクロールのような高価で重量のある感光
材料の包装体は、ヤング率が大きく耐熱性があるアルミ
ニウムを真空蒸着したナイロンフィルムやポリエステル
フィルムと積層した遮光性シートフィルムを用いて、バ
ルクロールを竹の子のように数周巻き付け、両端部をテ
ープや紐で密封した包装体とするか、感光材料をチャッ
ク付きの数層からなる黒色遮光性織物の遮光袋に収納し
た包装体としていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、アルミニウムを真空蒸着したナイロン
フィルムやポリエステルフィルムと積層した遮光性シー
トフィルムを数周巻き付けた包装体では、遮光性シート
フィルムが高価であるうえに多重に使用されるため高価
格となり、しかも遮光性シートフィルムの巻き付け先端
による押され跡や圧力カブリやスリ傷等が発生するだけ
でなく、セーフライト下での作業性が悪く、一人では密
封包装体を製造することが困難であった。
またチャック付きの数層からなる黒色遮光性織物の遮
光袋に収納する包装体では、該黒色遮光性織物の遮光袋
は非常に高価であるため、通いの遮光袋として使用しな
いと包装コストの点で実用できず、通いの遮光袋として
使用すると、使用する度に毎回付着物や遮光袋に侵入し
た不純混入物の除去作業が必要となり、この手間が大き
な問題であるうえにセーフライト下での作業性が悪く一
人では密封包装体を製造することが困難であった。
またインフレーションフィルム成形法で円筒状のフィ
ルムを作製して包装体を製造することも考えられたが従
来のインフレーション遮光フィルムでは、インフレーシ
ョンフィルムの物理強度、柔軟性、作業性、インフレー
ションフィルム成形性及び円筒状フィルムを作製し、体
積の大きく重いバルクロールを密封包装するのに必須な
特性である、ブロッキング防止性、遮光性、帯電防止
性、平滑性等の総ての特性を満足するものが得られず重
量のある感光材料の包装体に用いることができなかっ
た。
本発明は以上の問題点を解決し、安価にバルクロール
状感光材料の包装を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するためになされたもので
あって、中、高密度のポリエチレン樹脂を含む内層とL
−LDPE樹脂を含む外層を有する円筒状の遮光性多層共押
出しインフレーションフィルムを用いて密封包装するこ
とにより解決したものである。
すなわち本発明は、メルトインデックスが0.3g/10分
以上、密度が0.936g/cm3以上のポリエチレン樹脂を0.5
〜70重量%と酸化防止剤を0.01〜2.0重量%含むポリオ
レフィン樹脂系フィルム層を内層とし、直鎖状低密度ポ
リエチレン樹脂系フィルム層を外層とした少なくとも1
層以上に遮光性物質を0.05〜20重量%含む多層共押出し
インフレーションフィルムを用いて、円筒状に巻き取っ
たバルクロール状感光材料を、該内層が該感光材料に接
する如く円芯円筒状に包んでなるバルクロール状感光材
料包装体に関するものである。
本発明においては、遮光性の多層共押出しインフレー
ションフィルムで円筒状の帯状感光材料を包んでいる。
インフレーションフィルムと感光材料の間隙は、特に問
わないが、資材の無駄の排除と被包した感光材料の無駄
な損傷を避ける立場から、円筒状感光材料の被包が可能
な範囲で狭い方が好ましい。
また、遮光性の多層共押出しインフレーションフィル
ムは、ポリオレフィン樹脂系フィルム層が内層に、L−
LDPE樹脂系フィルム層が外層に位置するようになってい
る。
ポリオレフィン樹脂系フィルム層は、ポリオレフィン
樹脂のみで構成される必要はなく、少なくとも前記の密
度0.936g/cm3(JISK 6760)以上のポリエチレン(以下P
Eと表示)樹脂を0.5〜70重量%含んでいれば、例えば他
のL−LDPE樹脂、LDPE樹脂等のポリエチレン樹脂や、エ
チレン−エチルアクリレート(以下EEAと表示)樹脂、
エチレン・酢酸ビニル共重合体(以下EVAと表示)樹脂
等の後記する外層で用いるエチレン共重合体樹脂等を含
むことができる。
この必須である中・高密度のPE樹脂はポリオレフィン
樹脂系フィルム層の0.5〜70重量%を占める。
ポリオレフィン樹脂系フィルム層中の上記PE樹脂が0.
5重量%未満では多層共押出しインフレーション遮光性
フィルムのブロッキング防止が完全でなくなり、70重量
%をこえると該フィルムの物理強度が低下して内層同士
が滑り易くなり、シワや筋が多発して多層共押出しイン
フレーション遮光性フィルムのロスが多くなり実用化困
難である。
この中、高密度PE樹脂は、メルトインデックス(JISK
6760)(以下MIと記載)が0.3g/10分以上であり、MIが
0.5g/10分以上で密度が0.936g/cm3〜0.965g/cm3が好ま
しい。
MIが0.3g/10分未満ではフィルム成形性が悪く、且つ
縦方向に大きく分子配向しやすく、縦、横の物理強度の
バランスが良いフィルムを得ることができにくい。また
塊状の故障が多発して感光材料を傷つけやすくなる。
密度が0.936g/cm3未満ではブロッキング防止性に優れ
た高ヤング率のポリオレフィン樹脂系フィルム層を得る
ことができにくい。
中、高密度PE樹脂と共に用いられるエチレン共重合体
樹脂は、ヒートシール適性、物理強度、フィルム成形性
等の点から20重量%以上の使用が好ましい。
また、ポリオレフィン樹脂系フィルム層にはブロッキ
ングの防止と成形性、安定性、帯電防止性等の向上のた
めに、遮光性物質、酸化防止剤、脂肪酸及び、脂肪酸化
合物、帯電防止剤、滑剤を添加することが好ましく、特
に酸化防止剤の添加が必須である。
この遮光性物質は各層に混練または分散可能であっ
て、可視光線及び紫外線等を透過させないものをいう。
本発明に使用可能な遮光性物質としては、各種カーボン
ブラック、グラファイト、酸化鉄、亜鉛華、酸化チタ
ン、クレー、アルミニウム粉末、アルミニウムペース
ト、炭酸カルシウム、マイカ、硫酸バリウム、タルク、
カドミウム系顔料、弁柄、コバルトブルー、銅フタメシ
アニン系顔料、モノアゾまたはポリアゾ系顔料、アニリ
ンブラック等の有機系顔料や無機系顔料及び着色染料等
が挙げられる。
この中でも遮光能力が大きく安価であるカーボンブラ
ックと金属粉末が好ましい。
特にファーネスカーボンブラックが遮光能力、経済
性、感光材料の品質確保、多層共押出しインフレーショ
ン遮光性フィルムの物理強度確保、ブツの発生防止等の
点で好ましい。
添加量は上記特性確保の点で0.05〜20重量%とする好
ましい。
また、カーボンブラックのほか、カーボンブラックと
同様に光吸収性の遮光性物質であるアニリンブラックや
グラファイト等をポリオレフィン樹脂系フィルム層及び
/又はL−LDPE樹脂系フィルム層に添加するのも好まし
い。
酸化防止剤としては、各種文献や特許に開示されてい
る各種の酸化防止剤を用いることができる。ただしロー
ル状感光材料の種類、特に使用される感光色素や感光材
料の感光度によって酸化防止剤の種類やグレードや添加
量を選択する必要がある。
以下、代表例を示すが本発明は、これらの酸化防止剤
に限定されるものではない。
最も好ましい酸化防止剤であるフェノール系酸化防止
剤としては、n−オクダデシル−3(3′,5′−ジ−t
−ブチル4′ヒドロキシフェニル)プロピネート、2,6
ジ−t−ブチル4−メチルフェノール、2,6ジ−t−ブ
チル−p−クレゾール、2,2′−メチレンビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス
(3−メチル6−t−ブチルフェノール)、4,4′−ブ
チリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、ステアリル−β(3,5−ジ−4−ブチル4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)
ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、オ
クタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート、テトラキス〔メチレン−
3(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕メタン等であり、市販品として
はチバガイギー社のイルガノックス各種と住友化学
(株)のSumilizer BHR,Sumiliz-erBH-76,SumilizerWX-
R,SumilizerBP-101等がある。
次に好ましい酸化防止剤であるホスファイト系酸化防
止剤としては、トリノニルフェニルホスファイト、トリ
フェニルホスファイト等がある。
この他、プラスチックデータハンドブック(KK工業調
査会発行)794〜799ページに開示された各種酸化防止剤
やプラスチック添加剤データー集(KK化学工業社発行)
327〜329ページに開示された各種酸化防止剤、PLASTICS
AGE ENCYCLOPEDIA進歩編1986(KKプラスチック・エー
ジ社発行)211〜212ページに開示された各種酸化防止剤
等がある。
これらの酸化防止剤添加量は、感光材料の種類により
差があるがハロゲン化銀写真感光材料で感光色素を含む
場合、酸化、還元作用を利用している製品のため0.01〜
2.0重量%の範囲にする。脂肪酸の好ましい代表例はオ
レイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、リシノール酸、
ナフテン酸、オクチル酸、フタル酸、アジピン酸、セバ
チン酸、アセチルリシノール酸、マレイン酸等の飽和及
び不飽和脂肪酸である。また、脂肪酸化合物の好ましい
代表例は、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、ステア
リン酸アミド、ビス脂肪酸アミド、ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸バリウム、ラ
ウリン酸カルシウム、オクチル酸亜鉛、オレイン酸ブチ
ル、ステアリン酸ブチル等である。
帯電防止剤としては、陽イオン系界面活性剤、陰イオ
ン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、両性界面活性
剤の他、カーボンブラックや金属粉末、炭素繊維や金属
繊維及びグラファイト等がある。
滑剤としては、シリコーン系では各種グレードのジメ
チルポリシロキサン及びジメチルポリシロキサンの変性
体があり、脂肪酸アミド系ではオレイン酸アミド、ステ
アリン酸アミド、エルカ酸アミド、ビス脂肪酸アミド等
があり、さらにアルキルアミン、高級アルコール、パラ
フィン、ワックス、高級脂肪酸系等がある。
また、遮光性の多層共押出しインフレーションフィル
ムで外層となるL−LDPE樹脂系フィルム層は、最外層と
して柔軟性を有しながら多層共押出しインフレーション
遮光性フィルムの物理強度、特に衝撃穴あけ強度や引裂
き強度を確保し、円筒状の多層共押出しインフレーショ
ン遮光性フィルムでロール状感光材料の両端を密封する
際の作業性の向上とピンホールの発生を防止し、遮光性
物質の分散性の向上等を確保するための層である。
L−LDPE樹脂系フィルム層に含まれるエチレン共重合
体樹脂は、必須樹脂であるエチレンとα−オレフィンの
共重合体樹脂であるL−LDPE樹脂の他、EVA樹脂、EEA樹
脂、EMA樹脂、EAA樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−
不飽和カルボン酸エステル共重合体樹脂、エチレン−不
飽和カルボン酸共重合体樹脂等である。
L−LDPE樹脂系フィルム層中にこれらエチレン共重合
体樹脂が30重量%以上含むように構成されていれば、LD
PE樹脂、ポリプロピレン樹脂、HDPE樹脂等の他の樹脂を
1種以上混練することができる。
L−LDPE樹脂は第3のポリエチレン樹脂と称され、中
低圧法、高圧法両ポリエチレン樹脂の利点を併せもつ省
エネルギー、省資源という時代の要請に合致する低コス
ト、高強度の樹脂である。この樹脂は低圧法又は高圧改
良法でエチレンと炭素数が3〜13個、好ましくは4〜10
個のα−オレフィンを共重合させたコポリマーでエチレ
ン含有量が85〜99.5モル%の線状の直鎖に短分岐をもっ
た構造の低中密度のポリエチレン系樹脂である。
α−オレフィンとしてはブテン−1、オクテン−1、
ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘプテン−
1、などが使用され、その量はポリマーの0.5〜15モル
%程度である。密度は一般に低・中密度ポリエチレン樹
脂程度とされているが市販品では0.87〜0.95g/cm3、も
っとも一般的なL−LDPE樹脂としては0.90〜0.94g/cm3
の範囲内にあるものが多い。
L−LDPE樹脂の具体例を商品名で示せば、Gレジン、
TUFLN(UCC社)、ダウレックス(ダウケミカル社)、ス
クレアー(デュポンカナダ社)、マーレックス(フィリ
ップス社)、ネオゼックスとウルトゼックス(三井石油
化学)、日石リニレックス(日本石油化学)、NUCポリ
エチレン−LL、TUFTHENE(日本ユニカー)、出光ポリエ
チレンL、MORETEC(出光石油化学)、スタミレックス
(DSM社)などが挙げられる。
このL−LDPE樹脂系フィルム層には、ブロッキング防
止、酸化防止、成形故障防止、帯電防止のために、遮光
性物質、脂肪酸化合物及びブロッキング防止剤、滑剤の
1以上を含ませることが好ましい。
ブロッキング防止剤は、シリカ、珪藻土類、カルシウ
ムシリケート、珪酸アルミニウム、タルク、珪酸マグネ
シウム、炭酸カルシウム、高級脂肪酸ポリビニルエステ
ル、n−オクタデシルウレア、ジカルボン酸エステルア
ミド等である。
なお、遮光性物質及び脂肪酸化合物、滑剤は、前記ポ
リオレフィン樹脂系フィルム層の場合と同じものを用い
ることができる。
なお、また必要によっては表面の最外層であるL−LD
PE樹脂系フィルム層には光反射性遮光性物質である金属
粉末や白色顔料を添加し、感光材料と接触する側の最内
層のポリオレフィン樹脂系フィルム層には光吸収性の遮
光性物質であるカーボンブラックやアニリンブラック、
グラファイト等を添加するのも好ましい。
また、前記ポリオレフィン樹脂系フィルム層及びL−
LDPE樹脂系フィルム層には、各種添加剤を添加すること
ができる。
添加剤の代表例を以下に記載するが、本発明はこれに
限定されるものではなく、公知のあらゆるものの中から
選択できる。
また、ポリオレフィン樹脂系フィルム層とL−LDPE樹
脂系フィルム層との間に中間層を積層し、3層以上の積
層フィルムとしてもよい。
本発明のバルクロール状感光材料包装体は、上記特殊
樹脂組成の多層共押出しインフレーション遮光性フィル
ムによって初めて効果を発揮し、ハロゲン化銀写真感光
材料である各種ロール状フィルム、各種ロール状印画紙
やジアゾ感光材料、感熱感光材料、光定着型感熱感光材
料、転写型熱現像感光材料、直接ポジ型感光材料、感光
性樹脂感光材料、紫外線硬化型感光材料、磁気材料等の
ロール状フィルム、ロール状印画紙の近距離の移動、例
えば感光層塗布工程から貯蔵庫や裁断工程、包装工程等
への移動や貯蔵場の包装体として好適である。ここにバ
ルクロールとは、重量が大きく、大容量となる直径25cm
以上、長さ50cm以上の原反や、広巾ロールのままで輸送
する包装体のことであり、パンケーキ等の国内、国外へ
の遠距離輸送の包装体として好適である。
〔作用〕
本発明の包装体は、被覆材の内層がHDPE系樹脂を含む
ポリオレフィン樹脂系フィルム層、外層がL−LDPE樹脂
系フィルム層で押し出された遮光性の多層共押出しイン
フレーションフィルムであるため、内層のフィルム層は
ブロッキングを生ぜず、またエチレン共重合体樹脂や酸
化防止剤を含有するため柔軟性、物理強度、帯電防止性
等が良好である。外層のフィルム層には遮光性物質、滑
剤を含有せしめて柔軟性、滑性、遮光性、帯電防止性、
物理強度を良化し、遮光性の多層共押出しインフレーシ
ョンフィルム成形に際しては添加剤のブリードアウトに
よるローラー付着が少ないため、これによる感光材料へ
の悪影響を与えることが無い。
従って感光材料を被覆する時に、遮光性の多層共押出
しインフレーションフィルムを開くのが容易で、感光材
料への付きもないため包装が容易であり、柔軟性がある
ので包装体端末のインフレーションフィルムの締結をし
っかりと行うことができる。
また、感光材料と多層共押出しインフレーション遮光
性フィルムは共に同芯円筒状であるため良く合致した包
装体とすることができる。
〔実施例〕
本発明による包装体の一実施例を第1図から第3図に
基づいて説明する。
第1図は包装体の斜視図、第2図及び第3図は包装体
の製造方法を示す図である。
第1図において、符号15は円筒状感光材料で、この円
筒状感光材料15は、帯状感光材料13が中空軸の巻芯14に
巻き取られて円筒状に形成され、その端末が粘着テープ
16で固定されたものである。この円筒状感光材料15は包
装材料である円筒状の遮光性多層共押出しインフレーシ
ョンフィルム6によってその胴部分を同芯円筒状に包ま
れ、両側面の多層共押出しインフレーションフィルム6
はそれぞれ巻芯14、14方向に折り曲げられて寄せ合せら
れ、その端末が紐20により締結されて密封されている。
そして、このような包装体21は、巻芯14を挿通したシャ
フト24により、台車17に懸架され、一時貯蔵室、加工処
理場等へ容易に運搬されるようになっている。
以上のような包装体を製造するには、第2図に示すよ
うに、まず多層共押出しインフレーションフィルム6を
ポリオレフィン樹脂系フィルム層が内側にL−LDPE樹脂
系フィルム層が外側になるように、巻取り機22の一方の
支柱23に被嵌させる。そして、巻芯14に挿通したシャフ
ト24を巻取り機22にセットする。巻芯14を回転させて帯
状感光材13を巻取る。こうして帯状感光材13を巻取った
後、末端を粘着テープ16で固定する。
次に、第3図に示すように、多層共押出しインフレー
ションフィルム6を伸ばして図中矢印方向に移動させて
円筒状感光材料15を被包する。
そして、両側を多層共押出しインフレーションフィル
ム6を巻芯14方向に折り曲げて被覆し、その端末を紐20
で締結して密封し包装体が完成する。
第4図は、包装体の他の実施例の一部切欠いた側面図
である。
この図に示す包装体21は、多層共押出しインフレーシ
ョンフィルム6の端末を巻芯14内に押し込め、その外側
から耳カバー18を取着したものである。そして、この包
装体21は、台車19の円弧状の凹分25に積載され容易に運
搬可能となっている。
次に、比較的小さい寸法の包装体の実施例について第
5図及び第6図に基づいて説明する。
第5図は包装体の縦断面図、第6図は包装体の製造方
法を示す図である。
第5図に示す包装体21は、第4図に示す包装体21と略
同様に、巻芯14内に多層共押出しインフレーションフィ
ルム6の端末が押し込められ、その外側から耳カバー18
が中心突起を嵌合して取着されている。この耳カバー18
は、円筒状感光材料15が小型であるため、円筒状感光材
料15の直径より大きく形成されており、円筒状感光材料
15を外圧から効果的に保護している。
また、この包装体21は、直か置きが可能であり、さら
に、運搬性の向上と衝突からの保護及び商品価値の向上
のため、ボール箱や段ボール箱に収納される。
このような包装体21を製造するには、第6図に示すよ
うに、円筒状の多層共押出しインフレーション遮光性フ
ィルム6と円筒状感光材料15を矢印の方向に移動させて
被包し、両側面の多層共押出しインフレーション遮光性
フィルム6を巻芯14の方向に折り曲げ、その端末を巻芯
14に押し込み、さらに、耳カバー18の中心突起を押し込
んで密封し包装体とする。
本発明の包装体に使用する多層共押出しインフレーシ
ョン遮光性フィルムの成形方法を第7図から第9図に基
づいて説明する。
第7図はインフレーションフィルムの製造装置の概略
図、第8図及び第9図は第7図の中の図A,B部の拡大断
面図である。
第7図において、ポリオレフィン樹脂系フィルム層を
構成する樹脂を押し出し機1aに、L−LDPE樹脂系フィル
ム層を構成する樹脂を押し出し機1bに投入し、それぞれ
加熱溶融する。次に、リングダイス2の内側のスリット
からポリオレフィン樹脂系フィルム層11を、外側のスリ
ットからL−LDPE樹脂系フィルム層12を押し出す。この
とき、送風管3からの圧縮空気とエアーリング4からの
冷却空気により、第7図中A部の拡大断面図である第8
図に示すように、内側にポリオレフィン樹脂系フィルム
層11が、外側にL−LDPE樹脂系フィルム層12が位置する
チューブ状樹脂フィルム6が成形される。
このチューブ状樹脂フィルム6は、引取用スクイズロ
ール(ニップロール)8・8ガイドローラ5…5及びガ
イド板7・7を介して上昇するが、このときL−LDPE樹
脂系フィルム層12がこれらと接するので、ガイドローラ
5…5等に添加物が付着することはない。
そして、引取用スクイズロール8・8で平板状に折り
畳まれ、B部の拡大断面図である第9図に示すように、
ポリオレフィン樹脂系フィルム層11が接した状態で巻取
り機22で巻き取られる。従って、内層間にブロッキング
が発生しない。
次に本発明品I、II、比較品I、II、IIIおよび従来
品Iの特性を比較した実験結果について説明する。
本発明品I 円周が2700mmで、層構成は内層が、密度が0.954g/c
m3、MIが1.1g/10分のHDPE樹脂20重量%と、エチレンと
オクテン−1の共重合体樹脂である密度が0.920g/cm3
MIが2.0g/10分のL−LDPE樹脂76.9重量%と、ファーネ
スカーボンブラック3重量%と、酸化防止剤0.1重量%
からなる厚さ35μmのポリオレフィン樹脂系フィルム層
である。外層が、密度0.920g/cm3、MIが2.1g/10分のエ
チレンと4−メチルペンテン−1の共重合体樹脂である
L−LDPE樹脂96.75重量%と、ファーネスカーボンブラ
ック3重量%とオレイン酸アミド0.05重量%とブロッキ
ング防止剤として合成シリカ0.2重量%からなる厚さ35
μmのL−LDPE樹脂系フィルム層である。
2層共押出しインフレーション遮光性フィルムを用い
て、長さを2500mmに切断後巻芯14を巻取機22に取りつけ
る前に第2図のように巻取機22の支柱23に円筒状に取り
つけた後、紙製の巻芯を取り付け、レントゲンフィルム
の巻取りを行った。
得られた巾1000mm、円周2500mmのロール状レントゲン
フィルムに、第3図に示す要領で上記2層共押出しイン
フレーション遮光性フィルムで覆って包み、第1図に示
すように巻芯部で2層共押出しインフレーション遮光性
フィルムの端末をテープ20により完全密封して包装体と
なし、台車に懸架したまま赤灯の点灯している製品貯蔵
庫に1週間放置した。
1週間後の品質に異常は認められなかった。
本発明品II 本発明品Iで用いた2層共押出しインフレーション遮
光性フィルムは内層の樹脂組成が、HDPE樹脂を20重量%
から2重量%へ、L−LDPE樹脂を76.9重量%から94.9重
量%へ変更する以外は、本発明品Iと全く同一の組成、
層構成の2層共押出しインフレーション遮光性フィルム
を用いて、本発明品Iと同様のロール状レントゲンフィ
ルムの包装体を作製し、本発明品Iと同様に貯蔵試験を
行った。
1週間後の品質に異常は認められなかった。
比較品I 層構成は、内層が、密度が0.920g/cm3、MIが2.0g/10
分のエチレンとオクテン−1の共重合体樹脂であるL−
LDPE樹脂97重量%と、ファーネスカーボンブラック3重
量%からなる厚さ35μmのL−LDPE樹脂フィルム層であ
る。外層が、密度が0.920g/cm3、MIが2.1g/10分のエチ
レンと4−メチルペンテン−1の共重合体樹脂であるL
−LDPE樹脂96.75重量%と、ファーネスカーボンブラッ
ク3重量%と、オレイン酸アミド0.05重量%と、合成シ
リカ0.2重量%からなる厚さ35μmのL−LDPE樹脂フィ
ルム層である2層共押出しインフレーション遮光性フィ
ルムを用いる他は本発明品Iと全く同様な被包装体、製
造方法により包装体を作製した。
比較品II 層構成は、内層が、密度が0.954g/cm3、MIが1.1g/10
分のHDPE樹脂95重量%と、ファーネスカーボンブラック
3重量%と、ステアリン酸カルシウム2重量%からなる
厚さ35μmのポリオレフィン樹脂系フィルム層である。
外層が密度が0.920g/cm3、MIが2.1g/10分のエチレンと
4−メチルペンテン−1の共重合体樹脂であるL−LDPE
樹脂96.75重量%と、ファーネスカーボンブラック3重
量%と、オレイン酸アミド0.05重量%とブロッキング防
止剤として合成シリカ0.2重量%からなる厚さ35μmの
L−LDPE樹脂系フィルム層である2層共押出しインフレ
ーション遮光性フィルムを用いる他は、本発明品Iと全
く同様な被包装体、製造方法により包装体を作製した。
比較品III 比較品IIの2層共押出しインフレーション遮光性フィ
ルムの層構成を反対にし、内層を外層に、外層を内層に
して押し出した2層共押出しインフレーション遮光性フ
ィルムを用いる他は、本発明品Iと全く同様な被包装
体、製造方法により包装体を作製した。
比較品IV 層構成は、密度が0.923g/cm3、MIが2.4g/10分のLDPE
樹脂96.95重量%とファーネスカーボンブラック3重量
%とオレイン酸アミド0.05重量%からなる厚さ70μm、
円周2700mmの遮光性のシングルインフレーションフィル
ムを用いる他は本発明品Iと全く同様な被包装体、製造
方法により包装体を作製した。
各実験結果を第1表に示す。
評価は下記による。
◎…非常に優れている ○…優れている ●…可(実用限度内) ▲…問題あり(改良必要) ×…実用不可 ※Aアンチブロッキング性 上記フィルム成形の内容により作成したインフレーシ
ョンフィルムを巻き取った後、折径330mm×220mmにカミ
ソリで切断し、この切断口の開口のし易さから判断し
た。
※Bフィルム成形性 インフレーションフィルム成形機を用いて本発明のイ
ンフレーションフィルムを製造した時のモーター負荷
(電流値)、バブルの安定性、フロストラインの位置、
フィッシュアイやブツやフィルムシワやフィルム厚薄ム
ラ等のトータルインフレーションフィルム製造適性によ
り評価する。
※C白粉発生防止性 各サンプルをダイキャップが1mm、ブロー比が2.1でイ
ンフレーションフィルム成形機を用いて作成した時のパ
スロール及び巻き取りフィルムに付着している白粉、及
び白粉のかたまりの少ない度合いを外観目視検査により
判定 ※D物理強度 感光物質用包装材料に要求される引裂き強度(JIS P8
116に準ずる)、衝撃穴あけ強度(JIS P8134に準ず
る)、破裂強度(JIS P8112に準ずる)、ヒートシール
強度等のトータル物理強度により評価する。
※Eしわ、筋の発生防止性 各サンプルをダイキャップが1mm、ブロー比が2.1でイ
ンフレーションフィルム成形機を用いて作成した時のし
わ、筋の発生しにくさの度合いを、フィルムの外観目視
検査より判定 ※F柔軟性 JIS P8125に準ずる測定値及び密封包装作業中の手触
りより判定 ※G耐ピンホール性 実施例の内容で各フィルムを用いて円周が2500mm、製
品巾が1000mmのロール状感光材料であるレントゲン感光
乳剤塗布済ロールを第1図のような包装体にし1000ルッ
クスの蛍光灯下に3時間放置後、レントゲンロールフィ
ルムの上側1周を現像処理しカブリの発生程度により判
定 ※H密封包装適性 本発明の包装体の製造方法に従って第1図の形状の密
封包装体を一人で作成する時の作業のし易さにより判定 〔発明の効果〕 本発明は、ロール状感光材料を所定のポリオレフィン
樹脂系フィルム層を内層とし、所定のL−LDPE樹脂系フ
ィルム層を外層として押し出した遮光性の多層共押出し
インフレーションフィルムを用いて包装した同芯円筒状
の包装体であるため、感光材料と被覆材が良く合致して
資材の無駄がない。該包装材料はブロッキングせず帯電
防止性があり、柔軟で耐ピンホール性があるため包装作
業は一人でも容易に行うことができる。
また該包装材料は安価で遮光性に富み、物理強度に優
れているので、低コストで保存性、取り扱い性に優れた
包装体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明包装体の概要説明正面図、第2図、第3
図は製造方法を示す斜視図、第4図は本発明の他の包装
体の一部切欠側面図、第5図は本発明包装体の断面図、
第6図は製造方法を示す斜視図、第7図はインフレーシ
ョンフィルム製造装置の概略図、第8図は第7図A部の
拡大断面図、第9図は第7図B部の拡大断面図である。 6……多層共押出しインフレーション遮光性フィルム 13……感光材料、14……巻芯 15……円筒状に巻きとった帯状感光材料 17……台車、18……耳カバー 19……直か置き台車、22……巻取り機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 3/00 W

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メルトインデックスが0.3g/10分以上、密
    度が0.936g/cm3以上のポリエチレン樹脂を0.5〜70重量
    %と酸化防止剤を0.01〜2.0重量%含むポリオレフィン
    樹脂系フィルム層を内層とし、直鎖状低密度ポリエチレ
    ン樹脂系フィルム層を外層とした少なくとも1層以上に
    遮光性物質を0.05〜20重量%含む遮光性の多層共押出し
    インフレーションフィルムを用いて、円筒状に巻き取っ
    たバルクロール状感光材料を、該内層が該感光材料に接
    する如く同芯円筒状に包んでなるバルクロール状感光材
    料包装体
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