JPH0859285A - 赤外可視波長変換ガラス材 - Google Patents
赤外可視波長変換ガラス材Info
- Publication number
- JPH0859285A JPH0859285A JP21940594A JP21940594A JPH0859285A JP H0859285 A JPH0859285 A JP H0859285A JP 21940594 A JP21940594 A JP 21940594A JP 21940594 A JP21940594 A JP 21940594A JP H0859285 A JPH0859285 A JP H0859285A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chloride
- mol
- glass
- glass material
- infrared
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Glass Compositions (AREA)
- Luminescent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 塩化ガドリニウムを主成分のガラス形成剤
とし、アルカリ土類塩化物をガラス形成助剤として含む
ガラス母材に塩化エルビウムを含有させてなる赤外可視
波長変換ガラス材。 【効果】 光変換効率および取扱性に優れ、かつ製造
の容易な赤外可視波長変換ガラス材が得られる。
とし、アルカリ土類塩化物をガラス形成助剤として含む
ガラス母材に塩化エルビウムを含有させてなる赤外可視
波長変換ガラス材。 【効果】 光変換効率および取扱性に優れ、かつ製造
の容易な赤外可視波長変換ガラス材が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外光を可視光に変換
する赤外可視波長変換材料に関する。より詳しくは、変
換効率および取扱性に優れ、しかも製造が容易であり、
ディスプレイ用蛍光体、赤外光検知体あるいはアップコ
ンバージョンレーザーの材料等に幅広い応用が可能な赤
外可視波長変換ガラス材に関する。
する赤外可視波長変換材料に関する。より詳しくは、変
換効率および取扱性に優れ、しかも製造が容易であり、
ディスプレイ用蛍光体、赤外光検知体あるいはアップコ
ンバージョンレーザーの材料等に幅広い応用が可能な赤
外可視波長変換ガラス材に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】一般に蛍光発光においては、放
出光は入射光(励起光)より波長が長くなるが、希土類
イオン含有物質の中には励起光よりも短波長の光を放出
するアップコンバージョンと呼ばれる蛍光を示すものが
ある。これは、希土類イオンの電子が光子の2段階吸収
などによって励起されることによるものである。具体的
には、赤外光を励起光とし可視光を発する蛍光体が知ら
れており、肉眼では見えない赤外光の光路を識別する材
料として用いられているほか、ディスプレイ用蛍光体、
あるいは、赤外レーザーと組み合わせて可視光レーザー
の光源としての利用が期待されている。特に透明ガラス
材料からなる蛍光体は、(i) 透明であるために可視光発
生の際の損失や散乱が少ない、(ii)ファイバー等の任意
の形態に成型することができる、(iii) 励起光の波長ゆ
らぎに伴う吸収効率の変動が小さいので、温度や電流等
の影響により出力波長が変動しやすい半導体レーザーを
励起光として用いた場合でも比較的安定した出力が得ら
れる等の利点がある。
出光は入射光(励起光)より波長が長くなるが、希土類
イオン含有物質の中には励起光よりも短波長の光を放出
するアップコンバージョンと呼ばれる蛍光を示すものが
ある。これは、希土類イオンの電子が光子の2段階吸収
などによって励起されることによるものである。具体的
には、赤外光を励起光とし可視光を発する蛍光体が知ら
れており、肉眼では見えない赤外光の光路を識別する材
料として用いられているほか、ディスプレイ用蛍光体、
あるいは、赤外レーザーと組み合わせて可視光レーザー
の光源としての利用が期待されている。特に透明ガラス
材料からなる蛍光体は、(i) 透明であるために可視光発
生の際の損失や散乱が少ない、(ii)ファイバー等の任意
の形態に成型することができる、(iii) 励起光の波長ゆ
らぎに伴う吸収効率の変動が小さいので、温度や電流等
の影響により出力波長が変動しやすい半導体レーザーを
励起光として用いた場合でも比較的安定した出力が得ら
れる等の利点がある。
【0003】例えば、特開平3-295828号公報には、重金
属酸化物あるいは希土類元素酸化物を含有する酸化物ガ
ラス蛍光体が記載されている。また特開平4-12035 号公
報にはZrおよびBaのフッ化物を主成分とする、L
a、Al、Na、InからなるZBLANとよばれるガ
ラスにErおよびYbの各フッ化物を含有するフッ化物
ガラス蛍光体が開示されており、特開平4-328191号公報
には、アルカリ金属、LiおよびZrの各フッ化物を主
成分として、Er、Tm、Hoの何れかおよびYbのフ
ッ化物を含有する希土類含有フッ化物ガラス蛍光体が提
案されている。
属酸化物あるいは希土類元素酸化物を含有する酸化物ガ
ラス蛍光体が記載されている。また特開平4-12035 号公
報にはZrおよびBaのフッ化物を主成分とする、L
a、Al、Na、InからなるZBLANとよばれるガ
ラスにErおよびYbの各フッ化物を含有するフッ化物
ガラス蛍光体が開示されており、特開平4-328191号公報
には、アルカリ金属、LiおよびZrの各フッ化物を主
成分として、Er、Tm、Hoの何れかおよびYbのフ
ッ化物を含有する希土類含有フッ化物ガラス蛍光体が提
案されている。
【0004】しかし、これらのガラス材料も現状では波
長変換効率が不十分である。例えば上記ZBLAN では、格
子振動の最大エネルギーが400〜500cm-1と大きい
が、一般に格子振動エネルギーが大きいと多フォノン緩
和時間が短くなるため(J. P.van der Ziel et al. J. A
ppln. Phys. 60, (1986) 4262-67)、波長変換効率が低
下する。さらに,上記ガラス材料は何れもフッ化物ない
し酸化物であるが、均質なガラス材を得るのが難しいと
云う問題がある。
長変換効率が不十分である。例えば上記ZBLAN では、格
子振動の最大エネルギーが400〜500cm-1と大きい
が、一般に格子振動エネルギーが大きいと多フォノン緩
和時間が短くなるため(J. P.van der Ziel et al. J. A
ppln. Phys. 60, (1986) 4262-67)、波長変換効率が低
下する。さらに,上記ガラス材料は何れもフッ化物ない
し酸化物であるが、均質なガラス材を得るのが難しいと
云う問題がある。
【0005】
【発明の解決課題】本発明は、従来のガラス材における
上記問題を解決し、ガラス化が容易で、かつ発光強度が
強く、赤外半導体レーザー光を励起光として実用に耐え
る強度および安定性で可視光を放出する赤外可視波長変
換ガラス材の提供を目的とする。
上記問題を解決し、ガラス化が容易で、かつ発光強度が
強く、赤外半導体レーザー光を励起光として実用に耐え
る強度および安定性で可視光を放出する赤外可視波長変
換ガラス材の提供を目的とする。
【0006】
【課題解決の手段】本出願人は、先に、エルビウム(E
r)イオンを発光源物質とし、発光補助物質としてガド
リニウム(Gd)イオンを含むハロゲン化物からなる蛍
光体を提案した(特願平5-237190号)。この蛍光体は予
備励起が不要でしかも変換効率が高い特徴を有する。本
発明者等は、かかる研究成果に基づいてさらに検討を続
けた結果、塩化ガドリニウム(塩化Gd)を単なる発光
補助物質としてではなく、アルカリ土類塩化物をガラス
形成補助剤として併用することにより、塩化Gdをガラ
ス母材の主成分とする塩化物ガラスを形成できることを
見出し、これを光透過用ガラス材として提案した(特願
平6-95477 号)。本発明は、この塩化Gdをガラス母材
の主成分としアルカリ土類塩化物をガラス形成助剤とす
る塩化物ガラスに、発光中心としてErイオンを含有さ
せることによって、優れたアップコンバージョン特性を
有する赤外励起発光体を得たものである。
r)イオンを発光源物質とし、発光補助物質としてガド
リニウム(Gd)イオンを含むハロゲン化物からなる蛍
光体を提案した(特願平5-237190号)。この蛍光体は予
備励起が不要でしかも変換効率が高い特徴を有する。本
発明者等は、かかる研究成果に基づいてさらに検討を続
けた結果、塩化ガドリニウム(塩化Gd)を単なる発光
補助物質としてではなく、アルカリ土類塩化物をガラス
形成補助剤として併用することにより、塩化Gdをガラ
ス母材の主成分とする塩化物ガラスを形成できることを
見出し、これを光透過用ガラス材として提案した(特願
平6-95477 号)。本発明は、この塩化Gdをガラス母材
の主成分としアルカリ土類塩化物をガラス形成助剤とす
る塩化物ガラスに、発光中心としてErイオンを含有さ
せることによって、優れたアップコンバージョン特性を
有する赤外励起発光体を得たものである。
【0007】すなわち、本発明によれば以下の構成を有
する赤外可視波長変換ガラス材が提供される。 (1)塩化Gdを主成分のガラス形成剤とし、アルカリ
土類塩化物をガラス形成助剤とする塩化物ガラス母材に
塩化Erを含有させてなる赤外可視波長変換ガラス材。 (2)上記ガラス形成助剤が、塩化Ba、塩化Sr、塩
化Caまたはこれらの2種以上の組合せである上記(1)
の赤外可視波長変換ガラス材。 (3)塩化Gd35〜92モル%、塩化Ba7〜45モ
ル%および塩化Er0.15〜33モル%からなる上記
(2) の赤外可視波長変換ガラス材。 (4)塩化Gd54〜81モル%、塩化Sr18〜43
モル%、および塩化Er0.15〜16モル%からなる
上記(2) の赤外可視波長変換ガラス材。 (5)塩化Gd54〜81モル%、塩化Ca18〜41
モル%、および塩化Er0.15〜12モル%からなる
上記(2) の赤外可視波長変換ガラス材。 (6)塩化Gd35〜90モル%、塩化Ba1〜48モ
ル%、および塩化Sr1〜42モル%であって塩化Ba
と塩化Srの合計量が6〜49モル%、塩化Er0.1
5〜30モル%からなる請求項2の赤外可視波長変換ガ
ラス材。 (7)塩化Gd40〜90モル%、塩化Ba1〜48モ
ル%および塩化カルシウム1〜40モル%であって塩化
Baと塩化Caの合計量が6〜49モル%、塩化Er
0.15〜30モル%からなる請求項2の赤外可視波長
変換ガラス材。 (8)塩化Gd50〜81モル%、塩化Sr1〜42モ
ル%および塩化Ca1〜40モル%であって塩化Srと
塩化Caの合計量が18〜43モル%、塩化Er0.1
5〜17モル%からなる請求項2の赤外可視波長変換ガ
ラス材。 (9)塩化Gd35〜91モル%、塩化Ba1〜48モ
ル%、塩化Sr1〜42モル%および塩化カルシウム1
〜40モル%であって塩化Baと塩化Srと塩化Caの
合計量が7〜49モル%、塩化Er0.15〜30モル
%からなる請求項2の赤外可視波長変換ガラス材。
する赤外可視波長変換ガラス材が提供される。 (1)塩化Gdを主成分のガラス形成剤とし、アルカリ
土類塩化物をガラス形成助剤とする塩化物ガラス母材に
塩化Erを含有させてなる赤外可視波長変換ガラス材。 (2)上記ガラス形成助剤が、塩化Ba、塩化Sr、塩
化Caまたはこれらの2種以上の組合せである上記(1)
の赤外可視波長変換ガラス材。 (3)塩化Gd35〜92モル%、塩化Ba7〜45モ
ル%および塩化Er0.15〜33モル%からなる上記
(2) の赤外可視波長変換ガラス材。 (4)塩化Gd54〜81モル%、塩化Sr18〜43
モル%、および塩化Er0.15〜16モル%からなる
上記(2) の赤外可視波長変換ガラス材。 (5)塩化Gd54〜81モル%、塩化Ca18〜41
モル%、および塩化Er0.15〜12モル%からなる
上記(2) の赤外可視波長変換ガラス材。 (6)塩化Gd35〜90モル%、塩化Ba1〜48モ
ル%、および塩化Sr1〜42モル%であって塩化Ba
と塩化Srの合計量が6〜49モル%、塩化Er0.1
5〜30モル%からなる請求項2の赤外可視波長変換ガ
ラス材。 (7)塩化Gd40〜90モル%、塩化Ba1〜48モ
ル%および塩化カルシウム1〜40モル%であって塩化
Baと塩化Caの合計量が6〜49モル%、塩化Er
0.15〜30モル%からなる請求項2の赤外可視波長
変換ガラス材。 (8)塩化Gd50〜81モル%、塩化Sr1〜42モ
ル%および塩化Ca1〜40モル%であって塩化Srと
塩化Caの合計量が18〜43モル%、塩化Er0.1
5〜17モル%からなる請求項2の赤外可視波長変換ガ
ラス材。 (9)塩化Gd35〜91モル%、塩化Ba1〜48モ
ル%、塩化Sr1〜42モル%および塩化カルシウム1
〜40モル%であって塩化Baと塩化Srと塩化Caの
合計量が7〜49モル%、塩化Er0.15〜30モル
%からなる請求項2の赤外可視波長変換ガラス材。
【0008】
【発明の具体的な開示】本発明のガラス材では、塩化ガ
ドリニウム(GdCl3 )をガラス形成剤とする。塩化
物ガラスは、フッ化物ガラスよりも多フォノン緩和速度
が小さいので、赤外可視光変換において高い変換効率が
実現される。なお従来知られている塩化物ガラスの代表
例は塩化亜鉛(ZnCl2 )をガラス母材とするもので
あるが、ZnCl2 は潮解性が著しい。塩化Gdはこの
ような欠点を有しない。なお、本発明においては、塩化
Gdは、ガラス母材の主成分としての量が必要であり、
ガラス材の全組成中、少なくとも約40モル%、通常は
50モル%以上を含有する必要がある。
ドリニウム(GdCl3 )をガラス形成剤とする。塩化
物ガラスは、フッ化物ガラスよりも多フォノン緩和速度
が小さいので、赤外可視光変換において高い変換効率が
実現される。なお従来知られている塩化物ガラスの代表
例は塩化亜鉛(ZnCl2 )をガラス母材とするもので
あるが、ZnCl2 は潮解性が著しい。塩化Gdはこの
ような欠点を有しない。なお、本発明においては、塩化
Gdは、ガラス母材の主成分としての量が必要であり、
ガラス材の全組成中、少なくとも約40モル%、通常は
50モル%以上を含有する必要がある。
【0009】塩化Gd単独ではガラス化しないので従
来、塩化Gdをガラス母材とする塩化物ガラスは知られ
ていない。塩化Gdと共に一定量のアルカリ土類塩化物
をガラス形成助剤として併用することによりガラス化が
可能となる。併用されるアルカリ土類塩化物としては、
塩化Ba、塩化Sr、塩化Caが好適である。これらは
2種以上併用しても良い。これらを2種以上用いたもの
はさらに安定なガラス材を得ることができる。塩化Ba
はZnCl2 系ガラスなどにおいてガラス形成助剤とし
て常用されているが、塩化Ba自体はガラス化せず、塩
化Gdと併用例も従来は知られていない。塩化Gdと塩
化Baとからなるガラス材は本発明者等により初めて提
案された(特願平6-95477 号)。一方、塩化Srはガラ
ス形成助剤として従来使用されているが、塩化Gdと併
用した例は知られていない。塩化Caについても同様で
ある。なお、これらのガラス形成助剤の中では、ガラス
転移点の最も高いガラス材料が得られるBaCl2 が最
も好ましい。
来、塩化Gdをガラス母材とする塩化物ガラスは知られ
ていない。塩化Gdと共に一定量のアルカリ土類塩化物
をガラス形成助剤として併用することによりガラス化が
可能となる。併用されるアルカリ土類塩化物としては、
塩化Ba、塩化Sr、塩化Caが好適である。これらは
2種以上併用しても良い。これらを2種以上用いたもの
はさらに安定なガラス材を得ることができる。塩化Ba
はZnCl2 系ガラスなどにおいてガラス形成助剤とし
て常用されているが、塩化Ba自体はガラス化せず、塩
化Gdと併用例も従来は知られていない。塩化Gdと塩
化Baとからなるガラス材は本発明者等により初めて提
案された(特願平6-95477 号)。一方、塩化Srはガラ
ス形成助剤として従来使用されているが、塩化Gdと併
用した例は知られていない。塩化Caについても同様で
ある。なお、これらのガラス形成助剤の中では、ガラス
転移点の最も高いガラス材料が得られるBaCl2 が最
も好ましい。
【0010】発光中心として、上記ガラス材中にErイ
オンが含有される。Erイオンは、赤外励起光(励起波
長1500nm、 980nmおよび 810nm)によって緑色(約460
〜560nm )の発光を生じる。Erイオンの含有量が過少
であると発光強度が微弱となるため、塩化Erの添加量
は0.15モル%以上が好ましく、1モル%以上がより
好ましい。一方、塩化Erの量が過剰であるとイオン間
のエネルギー伝達が支配的となって濃度消光により発光
効率が低下し、またガラス化を妨げるため、その添加量
は最大33モル%であり、好ましくは15モル%以下で
ある。
オンが含有される。Erイオンは、赤外励起光(励起波
長1500nm、 980nmおよび 810nm)によって緑色(約460
〜560nm )の発光を生じる。Erイオンの含有量が過少
であると発光強度が微弱となるため、塩化Erの添加量
は0.15モル%以上が好ましく、1モル%以上がより
好ましい。一方、塩化Erの量が過剰であるとイオン間
のエネルギー伝達が支配的となって濃度消光により発光
効率が低下し、またガラス化を妨げるため、その添加量
は最大33モル%であり、好ましくは15モル%以下で
ある。
【0011】本発明に係る赤外可視波長変換ガラス材の
組成範囲の一例を図1に示す。図1はGdCl3 −Ba
Cl2 −ErCl3 からなるガラス材の組成範囲を示す
3元系ガラス化範囲であり、本発明のガラス材は図1の
斜線部の組成範囲において得られる。斜線部の組成範囲
から外れると、結晶化速度が非常に大きくなるため、急
冷してもガラス化が困難となり、一部または全体が失透
(結晶化)する。斜線部における各成分の上限・下限値
は、GdCl3 38〜92モル%、BaCl27〜50
モル%、ErCl3 0〜33モル%である。とくに塩化
Gd55〜93モル%、塩化Ba7〜45モル%および
塩化Er1〜15モル%の範囲で緑色光の発光強度が高
く、この組成範囲が最も好適である。
組成範囲の一例を図1に示す。図1はGdCl3 −Ba
Cl2 −ErCl3 からなるガラス材の組成範囲を示す
3元系ガラス化範囲であり、本発明のガラス材は図1の
斜線部の組成範囲において得られる。斜線部の組成範囲
から外れると、結晶化速度が非常に大きくなるため、急
冷してもガラス化が困難となり、一部または全体が失透
(結晶化)する。斜線部における各成分の上限・下限値
は、GdCl3 38〜92モル%、BaCl27〜50
モル%、ErCl3 0〜33モル%である。とくに塩化
Gd55〜93モル%、塩化Ba7〜45モル%および
塩化Er1〜15モル%の範囲で緑色光の発光強度が高
く、この組成範囲が最も好適である。
【0012】GdCl3 −SrCl2 −ErCl3 の場
合には以下の組成範囲が好ましい。塩化Gd:54〜8
1モル%、塩化Sr:18〜43モル%、塩化Er:
0.15〜16モル%、好ましくは1〜15モル%。
合には以下の組成範囲が好ましい。塩化Gd:54〜8
1モル%、塩化Sr:18〜43モル%、塩化Er:
0.15〜16モル%、好ましくは1〜15モル%。
【0013】GdCl3 −CaCl2 −ErCl3 の場
合には以下の組成範囲が好ましい。塩化Gd:54〜8
1モル%、塩化Ca:18〜41モル%、塩化Er:
0.15〜12モル%、好ましくは1〜12モル%。
合には以下の組成範囲が好ましい。塩化Gd:54〜8
1モル%、塩化Ca:18〜41モル%、塩化Er:
0.15〜12モル%、好ましくは1〜12モル%。
【0014】GdCl3 −BaCl2 −SrCl2 −E
rCl3 の場合には以下の組成範囲が好ましい。塩化G
d:35〜90モル%、塩化Ba:1〜48モル%、塩
化Sr:1〜42モル%、(但し、塩化Baと塩化Sr
の合計量:6〜49モル%)、塩化Er:0.15〜3
0モル%、好ましくは1〜15モル%。
rCl3 の場合には以下の組成範囲が好ましい。塩化G
d:35〜90モル%、塩化Ba:1〜48モル%、塩
化Sr:1〜42モル%、(但し、塩化Baと塩化Sr
の合計量:6〜49モル%)、塩化Er:0.15〜3
0モル%、好ましくは1〜15モル%。
【0015】GdCl3 −BaCl2 −CaCl2 −E
rCl3 の場合には以下の組成範囲が好ましい。塩化G
d:40〜90モル%、塩化Ba:1〜48モル%、塩
化Ca:1〜40モル%、(但し、塩化Baと塩化Ca
の合計量:6〜49モル%)、塩化Er:0.15〜3
0モル%、好ましくは1〜15モル%。
rCl3 の場合には以下の組成範囲が好ましい。塩化G
d:40〜90モル%、塩化Ba:1〜48モル%、塩
化Ca:1〜40モル%、(但し、塩化Baと塩化Ca
の合計量:6〜49モル%)、塩化Er:0.15〜3
0モル%、好ましくは1〜15モル%。
【0016】GdCl3 −SrCl2 −CaCl2 −E
rCl3 の場合には以下の組成範囲が好ましい。塩化G
d:50〜81モル%、塩化Sr:1〜42モル%、塩
化Ca:1〜40モル%、(但し、塩化Srと塩化Ca
の合計量:18〜43モル%)、塩化Er:0.15〜
17モル%、好ましくは1〜15モル%。
rCl3 の場合には以下の組成範囲が好ましい。塩化G
d:50〜81モル%、塩化Sr:1〜42モル%、塩
化Ca:1〜40モル%、(但し、塩化Srと塩化Ca
の合計量:18〜43モル%)、塩化Er:0.15〜
17モル%、好ましくは1〜15モル%。
【0017】GdCl3 −BaCl2 −SrCl2 −C
aCl2 −ErCl3 の場合には以下の組成範囲が好ま
しい。塩化Gd:35〜91モル%、塩化Ba:1〜4
8モル%、塩化Sr:1〜42モル%、塩化Ca:1〜
40モル%、(但し、塩化Baと塩化Srと塩化Caの
合計量:7〜50モル%)、塩化Er:0.15〜30
モル%、好ましくは1〜15モル%。
aCl2 −ErCl3 の場合には以下の組成範囲が好ま
しい。塩化Gd:35〜91モル%、塩化Ba:1〜4
8モル%、塩化Sr:1〜42モル%、塩化Ca:1〜
40モル%、(但し、塩化Baと塩化Srと塩化Caの
合計量:7〜50モル%)、塩化Er:0.15〜30
モル%、好ましくは1〜15モル%。
【0018】上記ガラス形成助剤(BaCl2 、SrC
l2 、CaCl2 )と共にLiCl、NaCl、KC
l、RbCl、CsCl、PbCl2 およびTlClを
併用すれば更に安定なガラス材を得ることができる。こ
れらの添加量は約30モル%未満である。因みに、本発
明のガラス形成助剤(BaCl2 、SrCl2 、CaC
l2 )に加えて、これらLiCl、NaCl、KCl、
RbCl、CsCl、PbCl2 およびTlClをGd
Cl3 と共に用いるとガラス転移点が低くなる。
l2 、CaCl2 )と共にLiCl、NaCl、KC
l、RbCl、CsCl、PbCl2 およびTlClを
併用すれば更に安定なガラス材を得ることができる。こ
れらの添加量は約30モル%未満である。因みに、本発
明のガラス形成助剤(BaCl2 、SrCl2 、CaC
l2 )に加えて、これらLiCl、NaCl、KCl、
RbCl、CsCl、PbCl2 およびTlClをGd
Cl3 と共に用いるとガラス転移点が低くなる。
【0019】本発明の塩化物ガラス材は、精製乾燥した
原料の塩化物粉末を所定量調合した混合粉末を塩素ガス
雰囲気または真空下で加熱溶融し、急冷して得られる。
得られた急冷体のX線回折曲線は、図2に例示するよう
に、結晶体に見られるような鋭いピークが認められず、
ガラス質であることが確認できる。また、これは、図3
の示差熱分析曲線に例示されるように、ガラス転移点が
認められ、これによってもガラス質であることが分か
る。
原料の塩化物粉末を所定量調合した混合粉末を塩素ガス
雰囲気または真空下で加熱溶融し、急冷して得られる。
得られた急冷体のX線回折曲線は、図2に例示するよう
に、結晶体に見られるような鋭いピークが認められず、
ガラス質であることが確認できる。また、これは、図3
の示差熱分析曲線に例示されるように、ガラス転移点が
認められ、これによってもガラス質であることが分か
る。
【0020】
【実施例および比較例】以下に本発明の実施例を比較例
と共に示す。なお、本実施例は例示であり、本発明の範
囲を限定するものではない。
と共に示す。なお、本実施例は例示であり、本発明の範
囲を限定するものではない。
【0021】実施例1 ガラス母材のGdCl3 および発光物質であるErCl
3 粉末は、それぞれ純度99.95 %以上の市販Gd2 O3
またはEr2 O3 から常法により合成した後に加熱溶融
して塩化ガスを吹き込み完全に脱水精製したものを用い
た。またガラス形成助剤のBaCl2 粉末は320℃の
乾燥容器中で2日間乾燥した高純度の無水結晶を用い
た。これらの原料粉末をGdCl3 91.5モル%、BaC
l2 7.3 モル%、ErCl3 1.2 モル%の割合に調合し
た混合粉末を透明石英ガラス管(内径1.5mm,肉厚0.6mm,
長さ200mm )に真空封入してアンプルを作成し、これを
加熱炉にて600℃で15分間溶融させた。得られた融
液をアンプルごと直ちに250℃まで急冷し、そのまま
徐冷を行なって薄いピンク色の透明体を得た。この透明
体をX線回折により測定したところ、その散乱強度の曲
線は図2に示すように、結晶体に見られるような鋭いピ
ークが認められず、ガラス質であることが確認された。
また、この透明体の示差熱分析曲線は、図3に示すよう
に、260℃付近でガラス転移点(Tg)が認められ、この
測定からもガラス質であることが確認された。
3 粉末は、それぞれ純度99.95 %以上の市販Gd2 O3
またはEr2 O3 から常法により合成した後に加熱溶融
して塩化ガスを吹き込み完全に脱水精製したものを用い
た。またガラス形成助剤のBaCl2 粉末は320℃の
乾燥容器中で2日間乾燥した高純度の無水結晶を用い
た。これらの原料粉末をGdCl3 91.5モル%、BaC
l2 7.3 モル%、ErCl3 1.2 モル%の割合に調合し
た混合粉末を透明石英ガラス管(内径1.5mm,肉厚0.6mm,
長さ200mm )に真空封入してアンプルを作成し、これを
加熱炉にて600℃で15分間溶融させた。得られた融
液をアンプルごと直ちに250℃まで急冷し、そのまま
徐冷を行なって薄いピンク色の透明体を得た。この透明
体をX線回折により測定したところ、その散乱強度の曲
線は図2に示すように、結晶体に見られるような鋭いピ
ークが認められず、ガラス質であることが確認された。
また、この透明体の示差熱分析曲線は、図3に示すよう
に、260℃付近でガラス転移点(Tg)が認められ、この
測定からもガラス質であることが確認された。
【0022】実施例2〜5 実施例1と全く同一の原料を用い、表1に示すモル比に
調合したGdCl3 −BaCl2 −ErCl3 混合粉末
を実施例1と全く同様にして処理して透明なガラス材を
得た。得られたガラス材を肉眼で観察したところ、内部
にも表面にも結晶の析出は認められなかった。実施例1
と同様にして透明体がガラス体であることを確認した。
調合したGdCl3 −BaCl2 −ErCl3 混合粉末
を実施例1と全く同様にして処理して透明なガラス材を
得た。得られたガラス材を肉眼で観察したところ、内部
にも表面にも結晶の析出は認められなかった。実施例1
と同様にして透明体がガラス体であることを確認した。
【0023】実施例6〜9 BaCl2 に代えてSrCl2 を用い、表1に示すモル
比に調合したGdCl3 −SrCl2 −ErCl3 混合
粉末を実施例1と全く同様に処理して透明なガラス材を
得た。なお、原料のSrCl2 は320℃の乾燥容器中
で2日間乾燥した高純度の無水結晶を用いた。得られた
ガラス材を肉眼で観察したところ、内部にも表面にも結
晶の析出は認められなかった。実施例1と同様にして透
明体がガラス体であることを確認した。
比に調合したGdCl3 −SrCl2 −ErCl3 混合
粉末を実施例1と全く同様に処理して透明なガラス材を
得た。なお、原料のSrCl2 は320℃の乾燥容器中
で2日間乾燥した高純度の無水結晶を用いた。得られた
ガラス材を肉眼で観察したところ、内部にも表面にも結
晶の析出は認められなかった。実施例1と同様にして透
明体がガラス体であることを確認した。
【0024】実施例10〜14 BaCl2 に代えてCaCl2 を用い、表1に示すモル
比に調合したGdCl3 −CaCl2 −ErCl3 混合
粉末を実施例1と全く同様に処理して透明なガラス材を
得た。なお、原料のCaCl2 は320℃の乾燥容器中
で2日間乾燥した高純度の無水結晶を用いた。得られた
ガラス材を肉眼で観察したところ、内部にも表面にも結
晶の析出は認められなかった。実施例1と同様にして透
明体がガラス体であることを確認した。
比に調合したGdCl3 −CaCl2 −ErCl3 混合
粉末を実施例1と全く同様に処理して透明なガラス材を
得た。なお、原料のCaCl2 は320℃の乾燥容器中
で2日間乾燥した高純度の無水結晶を用いた。得られた
ガラス材を肉眼で観察したところ、内部にも表面にも結
晶の析出は認められなかった。実施例1と同様にして透
明体がガラス体であることを確認した。
【0025】実施例15〜18 ガラス形成助剤として実施例1のBaCl2 に加えてS
rCl2 を用い、表1に示すモル比に調合したGdCl
3 −BaCl2 −SrCl2 −ErCl3 混合粉末を実
施例1と全く同様に処理して透明なガラス材を得た。な
お、原料のBaCl2 およびSrCl2 は320℃の乾
燥容器中で2日間乾燥した高純度の無水結晶を用いた。
得られたガラス材を肉眼で観察したところ、内部にも表
面にも結晶の析出は認められなかった。実施例1と同様
にして透明体がガラス体であることを確認した。
rCl2 を用い、表1に示すモル比に調合したGdCl
3 −BaCl2 −SrCl2 −ErCl3 混合粉末を実
施例1と全く同様に処理して透明なガラス材を得た。な
お、原料のBaCl2 およびSrCl2 は320℃の乾
燥容器中で2日間乾燥した高純度の無水結晶を用いた。
得られたガラス材を肉眼で観察したところ、内部にも表
面にも結晶の析出は認められなかった。実施例1と同様
にして透明体がガラス体であることを確認した。
【0026】実施例19〜22 ガラス形成助剤として実施例1のBaCl2 に加えてC
aCl2 を用い、表1に示すモル比に調合したGdCl
3 −BaCl2 −CaCl2 −ErCl3 混合粉末を実
施例1と全く同様に処理して透明なガラス材を得た。な
お、原料のBaCl2 およびCaCl2 は320℃の乾
燥容器中で2日間乾燥した高純度の無水結晶を用いた。
得られたガラス材を肉眼で観察したところ、内部にも表
面にも結晶の析出は認められなかった。実施例1と同様
にして透明体がガラス体であることを確認した。
aCl2 を用い、表1に示すモル比に調合したGdCl
3 −BaCl2 −CaCl2 −ErCl3 混合粉末を実
施例1と全く同様に処理して透明なガラス材を得た。な
お、原料のBaCl2 およびCaCl2 は320℃の乾
燥容器中で2日間乾燥した高純度の無水結晶を用いた。
得られたガラス材を肉眼で観察したところ、内部にも表
面にも結晶の析出は認められなかった。実施例1と同様
にして透明体がガラス体であることを確認した。
【0027】実施例23〜26 ガラス形成助剤として実施例1のBaCl2 に代えてS
rCl2 とCaCl2を用い、表1に示すモル比に調合
したGdCl3 −SrCl2 −CaCl2 −ErCl3
混合粉末を実施例1と全く同様に処理して透明なガラス
材を得た。なお、原料のSrCl2 およびCaCl2 は
320℃の乾燥容器中で2日間乾燥した高純度の無水結
晶を用いた。得られたガラス材を肉眼で観察したとこ
ろ、内部にも表面にも結晶の析出は認められなかった。
実施例1と同様にして透明体がガラス体であることを確
認した。
rCl2 とCaCl2を用い、表1に示すモル比に調合
したGdCl3 −SrCl2 −CaCl2 −ErCl3
混合粉末を実施例1と全く同様に処理して透明なガラス
材を得た。なお、原料のSrCl2 およびCaCl2 は
320℃の乾燥容器中で2日間乾燥した高純度の無水結
晶を用いた。得られたガラス材を肉眼で観察したとこ
ろ、内部にも表面にも結晶の析出は認められなかった。
実施例1と同様にして透明体がガラス体であることを確
認した。
【0028】実施例27〜32 ガラス形成助剤として実施例1のBaCl2 に加えてS
rCl2 とCaCl2を用い、表1に示すモル比に調合
したGdCl3 −BaCl2 −SrCl2 −CaCl2
−ErCl3 混合粉末を実施例1と全く同様に処理して
透明なガラス材を得た。なお、原料のBaCl2 、Sr
Cl2 およびCaCl2 は320℃の乾燥容器中で2日
間乾燥した高純度の無水結晶を用いた。得られたガラス
材を肉眼で観察したところ、内部にも表面にも結晶の析
出は認められなかった。実施例1と同様にして透明体が
ガラス体であることを確認した。
rCl2 とCaCl2を用い、表1に示すモル比に調合
したGdCl3 −BaCl2 −SrCl2 −CaCl2
−ErCl3 混合粉末を実施例1と全く同様に処理して
透明なガラス材を得た。なお、原料のBaCl2 、Sr
Cl2 およびCaCl2 は320℃の乾燥容器中で2日
間乾燥した高純度の無水結晶を用いた。得られたガラス
材を肉眼で観察したところ、内部にも表面にも結晶の析
出は認められなかった。実施例1と同様にして透明体が
ガラス体であることを確認した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】発光スペクトルの測定 実施例2で得られたガラス材を石英アンプルから取り出
して長さ約5mmの円柱状に切断し、切断部を面研磨して
長さ5mmにした後、波長810nmの半導体レーザ(30mW)
で励起して緑色発光スペクトルを測定した。比較のため
常法に従いフッ化物ガラス(47 ZrF4 ・22BaF2 ・4LaF
3 ・3AlF3 ・5NaF・16 YbF3 ・3ErF3 )を用い同一形状
に作製し面研磨して得た試料について、発光強度を同様
に測定した。結果は図4に示す通りであり、実施例2
(実線)のガラス材は波長550nm付近の緑色強度がフ
ッ化物ガラス(波線)に比べて約20倍も高い。
して長さ約5mmの円柱状に切断し、切断部を面研磨して
長さ5mmにした後、波長810nmの半導体レーザ(30mW)
で励起して緑色発光スペクトルを測定した。比較のため
常法に従いフッ化物ガラス(47 ZrF4 ・22BaF2 ・4LaF
3 ・3AlF3 ・5NaF・16 YbF3 ・3ErF3 )を用い同一形状
に作製し面研磨して得た試料について、発光強度を同様
に測定した。結果は図4に示す通りであり、実施例2
(実線)のガラス材は波長550nm付近の緑色強度がフ
ッ化物ガラス(波線)に比べて約20倍も高い。
【0032】実施例2、7、11、15、19、23、
28並びに比較例1、2および3のガラス材(いずれも
サンプル形状等は上記と同じ。)についても、上記波長
の励起光を用いて、緑色発光強度(波長550nm )を測定
した。フッ化物ガラス(47ZrF4 ・22BaF2 ・4LaF3 ・
3AlF3 ・5NaF・16 YbF3 ・3ErF3 )による発光強度と比
較した概略値(比)を表3に纏めて示す。なお比較例1
〜3は、各々、ErCl3 の調合量を0.1モル%とし
た他は実施例1、6、10に準じて表2のモル比で製造
したものである。
28並びに比較例1、2および3のガラス材(いずれも
サンプル形状等は上記と同じ。)についても、上記波長
の励起光を用いて、緑色発光強度(波長550nm )を測定
した。フッ化物ガラス(47ZrF4 ・22BaF2 ・4LaF3 ・
3AlF3 ・5NaF・16 YbF3 ・3ErF3 )による発光強度と比
較した概略値(比)を表3に纏めて示す。なお比較例1
〜3は、各々、ErCl3 の調合量を0.1モル%とし
た他は実施例1、6、10に準じて表2のモル比で製造
したものである。
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】本発明の赤外可視波長変換材料はガラス
材であるので、結晶体の波長変換材料と比較して製造が
容易であり、ファイバー等の種々の形状の製品とするこ
とが可能である。また、結晶と比べて希土類イオンの吸
収がブロードであるために、励起光の波長ゆらぎがあっ
ても吸収効率の変動が小さく、よって発光効率の変動が
少ない。従って、温度や電流等の影響により出力波長が
変動しやすい半導体レ−ザーを励起光として用いた場合
でも、比較的安定した出力が得られる。また、本発明で
はガラス母材として塩化Gdおよびアルカリ土類金属の
塩化物を用いているためガラス転移点が200℃以上と
従来の塩化物ガラス(ガラス転移点が175℃程度)に
比べて格段に高いガラス転移点を有する。この結果、耐
熱性に優れた成品を得ることができる。さらに本発明の
波長変換ガラス材は、最大の特長として、従来のフッ化
物系波長変換ガラス材と比べて光変換効率が各段に優れ
ている利点を有する。このため、従来の赤外可視波長変
換材料と同様に赤外光検知体に使用できるばかりではな
く、ディスプレイやアップコンバージョン方式による緑
色レーザー等、幅広い分野への応用が可能である。
材であるので、結晶体の波長変換材料と比較して製造が
容易であり、ファイバー等の種々の形状の製品とするこ
とが可能である。また、結晶と比べて希土類イオンの吸
収がブロードであるために、励起光の波長ゆらぎがあっ
ても吸収効率の変動が小さく、よって発光効率の変動が
少ない。従って、温度や電流等の影響により出力波長が
変動しやすい半導体レ−ザーを励起光として用いた場合
でも、比較的安定した出力が得られる。また、本発明で
はガラス母材として塩化Gdおよびアルカリ土類金属の
塩化物を用いているためガラス転移点が200℃以上と
従来の塩化物ガラス(ガラス転移点が175℃程度)に
比べて格段に高いガラス転移点を有する。この結果、耐
熱性に優れた成品を得ることができる。さらに本発明の
波長変換ガラス材は、最大の特長として、従来のフッ化
物系波長変換ガラス材と比べて光変換効率が各段に優れ
ている利点を有する。このため、従来の赤外可視波長変
換材料と同様に赤外光検知体に使用できるばかりではな
く、ディスプレイやアップコンバージョン方式による緑
色レーザー等、幅広い分野への応用が可能である。
【図1】本発明に係る塩化Gd2 −塩化Ba−塩化Er
の3元系ガラス化範囲を示すグラフ。
の3元系ガラス化範囲を示すグラフ。
【図2】実施例1のガラス材のX線回折チャート。
【図3】実施例1のガラス材の示差熱分析曲線を示すグ
ラフ。
ラフ。
【図4】実施例1のガラス材と従来のフッ化物ガラスの
発光強度を示すスペクトル図。
発光強度を示すスペクトル図。
Claims (9)
- 【請求項1】塩化ガドリニウムを主成分のガラス形成剤
とし、アルカリ土類塩化物をガラス形成助剤とする塩化
物ガラス母材に塩化エルビウムを含有させてなる赤外可
視波長変換ガラス材。 - 【請求項2】上記ガラス形成助剤が、塩化バリウム、塩
化ストロンチウム、塩化カルシウムまたはこれらの2種
以上の組合せである請求項1の赤外可視波長変換ガラス
材。 - 【請求項3】塩化ガドリニウム35〜92モル%、塩化
バリウム7〜45モル%および塩化エルビウム0.15
〜33モル%からなる請求項2の赤外可視波長変換ガラ
ス材。 - 【請求項4】塩化ガドリニウム54〜81モル%、塩化
ストロンチウム18〜43モル%および塩化エルビウム
0.15〜16モル%からなる請求項2の赤外可視波長
変換ガラス材。 - 【請求項5】塩化ガドリニウム54〜81モル%、塩化
カルシウム18〜41モル%および塩化エルビウム0.
15〜12モル%からなる請求項2の赤外可視波長変換
ガラス材。 - 【請求項6】塩化ガドリニウム35〜90モル%、塩化
バリウム1〜48モル%および塩化ストロンチウム1〜
42モル%であって塩化バリウムと塩化ストロンチウム
の合計量が6〜49モル%、塩化エルビウム0.15〜
30モル%からなる請求項2の赤外可視波長変換ガラス
材。 - 【請求項7】塩化ガドリニウム40〜90モル%、塩化
バリウム1〜48モル%および塩化カルシウム1〜40
モル%であって塩化バリウムと塩化カルシウムの合計量
が6〜49モル%、塩化エルビウム0.15〜30モル
%からなる請求項2の赤外可視波長変換ガラス材。 - 【請求項8】塩化ガドリニウム50〜81モル%、塩化
ストロンチウム1〜42モル%および塩化カルシウム1
〜40モル%であって塩化ストロンチウムと塩化カルシ
ウムの合計量が18〜43モル%、塩化エルビウム0.
15〜17モル%からなる請求項2の赤外可視波長変換
ガラス材。 - 【請求項9】塩化ガドリニウム35〜91モル%、塩化
バリウム1〜48モル%、塩化ストロンチウム1〜42
モル%および塩化カルシウム1〜40モル%であって塩
化バリウムと塩化ストロンチウムと塩化カルシウムの合
計量が7〜49モル%、塩化エルビウム0.15〜30
モル%からなる請求項2の赤外可視波長変換ガラス材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21940594A JPH0859285A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 赤外可視波長変換ガラス材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21940594A JPH0859285A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 赤外可視波長変換ガラス材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0859285A true JPH0859285A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16734898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21940594A Withdrawn JPH0859285A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 赤外可視波長変換ガラス材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0859285A (ja) |
-
1994
- 1994-08-22 JP JP21940594A patent/JPH0859285A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5955388A (en) | Transparent oxyflouride glass-ceramic composition and process of making | |
| JP3158202B2 (ja) | 高エネルギーレーザーに有用なリン酸塩ガラス | |
| US3714059A (en) | Neodymium glass laser having room temperature output at wavelengths shorter than 1060 nm | |
| US3717583A (en) | Neodymium glass laser having room temperature output at wavelengths shorter than 1060 nm. | |
| JP4179641B2 (ja) | Tb又はEuを含有するフツ燐酸塩蛍光ガラス | |
| US7637124B2 (en) | Bismuth containing fluorophosphate glass and method for making thereof | |
| US6410467B1 (en) | Antimony oxide glass with optical activity | |
| US5240885A (en) | Rare earth-doped, stabilized cadmium halide glasses | |
| EP0589198B1 (en) | Rare earth-doped, stabilized cadmium halide glasses | |
| US6444599B1 (en) | Rare earth element-halide environments in oxyhalide glasses | |
| US6344425B1 (en) | Fluorotellurite, amplifier glasses | |
| JPH0859285A (ja) | 赤外可視波長変換ガラス材 | |
| JPH0986958A (ja) | 波長変換ガラス材 | |
| Chialanza et al. | The effect of cation modifier on improving the luminescent properties of borate glasses doped with Yb3+ and Er3+ | |
| JPH0859286A (ja) | 青色発光ガラス材 | |
| JPH08217489A (ja) | 波長変換ガラス材 | |
| JPH10251041A (ja) | 波長変換ガラス材 | |
| JPH08217491A (ja) | 波長変換ガラス材 | |
| RU2824890C1 (ru) | Люминесцентное свинцовое оксифторидное стекло | |
| JPH08217487A (ja) | 波長変換ガラス材 | |
| JPH08217488A (ja) | 波長変換ガラス材 | |
| JPH08217490A (ja) | 波長変換ガラス材 | |
| JPH07133135A (ja) | 赤外可視波長変換ガラス材 | |
| JPH08208268A (ja) | レーザーガラス及び光ファイバー | |
| JPH08259942A (ja) | 赤外励起蛍光体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011106 |