JPH0892557A - 4−(4−フェニルブチル)ビシクロヘキサン誘導体 - Google Patents
4−(4−フェニルブチル)ビシクロヘキサン誘導体Info
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- JPH0892557A JPH0892557A JP6224820A JP22482094A JPH0892557A JP H0892557 A JPH0892557 A JP H0892557A JP 6224820 A JP6224820 A JP 6224820A JP 22482094 A JP22482094 A JP 22482094A JP H0892557 A JPH0892557 A JP H0892557A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(I)
【化1】
(R1:C1〜12のアルキル基、X1〜X4:H又は
D、但し少なくとも1個はD、Y1及びY2:それぞれ独
立的にH又はF、Z:F、Cl、CN、R2、OR2、O
CN、CF3、OCF3、OCF2H又はOCH2CF3、
R2:C1〜12のアルキル又はC2〜12のアルケニ
ル)で表わされる化合物の2種以上からなる混合物。 【効果】 この混合物は、工業的にも容易に製造するこ
とができる。更にこの混合物は、組成物のネマチック相
上限温度を低下させずに、融点を効果的に低下させる。
しかも低温でも結晶を析出させ難いという優れた特徴を
有する。従って、低温での使用が期待される液晶表示素
子、特にアクティブマトリクス駆動用液晶表示素子の構
成材料として極めて有用である。
D、但し少なくとも1個はD、Y1及びY2:それぞれ独
立的にH又はF、Z:F、Cl、CN、R2、OR2、O
CN、CF3、OCF3、OCF2H又はOCH2CF3、
R2:C1〜12のアルキル又はC2〜12のアルケニ
ル)で表わされる化合物の2種以上からなる混合物。 【効果】 この混合物は、工業的にも容易に製造するこ
とができる。更にこの混合物は、組成物のネマチック相
上限温度を低下させずに、融点を効果的に低下させる。
しかも低温でも結晶を析出させ難いという優れた特徴を
有する。従って、低温での使用が期待される液晶表示素
子、特にアクティブマトリクス駆動用液晶表示素子の構
成材料として極めて有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気光学的液晶表示材料
の特性を改善することができる、重水素原子を有する液
晶化合物からなる混合物に関し、更に詳しくは、低温領
域で長期間結晶を析出させない優れた効果を有する4−
(4−フェニルブチル)ビシクロヘキサン誘導体の混合
物に関する。
の特性を改善することができる、重水素原子を有する液
晶化合物からなる混合物に関し、更に詳しくは、低温領
域で長期間結晶を析出させない優れた効果を有する4−
(4−フェニルブチル)ビシクロヘキサン誘導体の混合
物に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、時計、電卓をはじめと
して、各種測定機器、自動車用パネル、ワープロ、電子
手帳、プリンター、コンピューター、テレビ等に用いら
れるようになっている。液晶表示方式としては、その代
表的なものにTN(捩れネマチック)型、STN(超捩
れネマチック)型、DS(動的光散乱)型、GH(ゲス
ト・ホスト)型あるいはFLC(強誘電性液晶)等があ
り、また駆動方式としても従来のスタティック駆動から
マルチプレックス駆動が一般的になり、最近ではこのよ
うな単純マトリックス駆動から、TFT(Thin Film Tr
ansistor)やMIM(Metal-Insulator-Metal)等を用
いたアクティブマトリックス駆動が実用化されている。
して、各種測定機器、自動車用パネル、ワープロ、電子
手帳、プリンター、コンピューター、テレビ等に用いら
れるようになっている。液晶表示方式としては、その代
表的なものにTN(捩れネマチック)型、STN(超捩
れネマチック)型、DS(動的光散乱)型、GH(ゲス
ト・ホスト)型あるいはFLC(強誘電性液晶)等があ
り、また駆動方式としても従来のスタティック駆動から
マルチプレックス駆動が一般的になり、最近ではこのよ
うな単純マトリックス駆動から、TFT(Thin Film Tr
ansistor)やMIM(Metal-Insulator-Metal)等を用
いたアクティブマトリックス駆動が実用化されている。
【0003】これらの表示方式や駆動方式に応じて、液
晶組成物に種々の特性が要求されているが、(1)液晶
相の温度範囲が低温から高温まで広く、広い温度範囲で
駆動できること、(2)しきい値電圧が低く、低電圧で
駆動可能なこと、(3)低粘性であり、高速応答可能な
ことは、表示方式や駆動方式によらず、どの液晶組成物
にも共通して要求されている重要な特性である。
晶組成物に種々の特性が要求されているが、(1)液晶
相の温度範囲が低温から高温まで広く、広い温度範囲で
駆動できること、(2)しきい値電圧が低く、低電圧で
駆動可能なこと、(3)低粘性であり、高速応答可能な
ことは、表示方式や駆動方式によらず、どの液晶組成物
にも共通して要求されている重要な特性である。
【0004】現在までのところ、こうした要求特性を単
独で満たす液晶化合物は知られておらず、種々の液晶化
合物を混合することによって所望の特性を有する液晶組
成物を得ているのが現状である。
独で満たす液晶化合物は知られておらず、種々の液晶化
合物を混合することによって所望の特性を有する液晶組
成物を得ているのが現状である。
【0005】このうち、幅広い温度範囲で液晶相を示す
液晶組成物を得るために、液晶相の温度領域の異なる種
々の液晶化合物を混合する方法が用いられている。この
ような手法を用いる場合、例えば、液晶組成物のネマチ
ック相−等方性液体相転移温度(以下、TN-I点とい
う。)を上昇させる場合には、TN-I点の高い液晶化合
物の混合割合を高くすればよい。しかしながら、このよ
うな化合物はネマチック相の下限温度(以下、TC-N点
という。)も高いので、必然的に得られる液晶組成物の
TC-N点も上昇してしまい、低温で結晶が析出してしま
うものが多く、実用的な液晶組成物として用いることが
できなくなる場合が多い。
液晶組成物を得るために、液晶相の温度領域の異なる種
々の液晶化合物を混合する方法が用いられている。この
ような手法を用いる場合、例えば、液晶組成物のネマチ
ック相−等方性液体相転移温度(以下、TN-I点とい
う。)を上昇させる場合には、TN-I点の高い液晶化合
物の混合割合を高くすればよい。しかしながら、このよ
うな化合物はネマチック相の下限温度(以下、TC-N点
という。)も高いので、必然的に得られる液晶組成物の
TC-N点も上昇してしまい、低温で結晶が析出してしま
うものが多く、実用的な液晶組成物として用いることが
できなくなる場合が多い。
【0006】このようなことから、ネマチック相の温度
範囲が低温領域から高温領域まで広い実用的な液晶組成
物を調製する場合には、一般的に融点の低い液晶化合物
と室温付近でネマチック相を示す液晶化合物とTN-I点
の高い化合物を、経験的に10〜20種類混合すること
により、液晶相の温度範囲を調整している。
範囲が低温領域から高温領域まで広い実用的な液晶組成
物を調製する場合には、一般的に融点の低い液晶化合物
と室温付近でネマチック相を示す液晶化合物とTN-I点
の高い化合物を、経験的に10〜20種類混合すること
により、液晶相の温度範囲を調整している。
【0007】しかしながら、温度範囲を拡大すると同時
に、実際には使用目的に応じて、電気光学的特性や粘性
も最適化しなければならないため、液晶組成物の構成成
分となる液晶化合物としては、他の化合物との相溶性も
含めて数々の要求特性をある程度満たすものでなければ
使用できない。従って、数多い液晶化合物の中でも、実
用的な液晶組成物を調製する上で使用できる化合物の選
択範囲はかなり限定される。
に、実際には使用目的に応じて、電気光学的特性や粘性
も最適化しなければならないため、液晶組成物の構成成
分となる液晶化合物としては、他の化合物との相溶性も
含めて数々の要求特性をある程度満たすものでなければ
使用できない。従って、数多い液晶化合物の中でも、実
用的な液晶組成物を調製する上で使用できる化合物の選
択範囲はかなり限定される。
【0008】例えば、現在、液晶表示装置の主流となり
つつあるTFTやMIM等のアクティブマトリクス駆動
方式用の液晶組成物にも、前述の(1)から(3)の特
性が要求されるが、これらに加えて第4番目の特性とし
て、(4)高い電圧保持率を有することが更に要求され
る。これは、液晶組成物の電圧保持率が低いと、駆動さ
せたはずの画素の輝度が変化するフリッカ現象が起きて
しまうからである。
つつあるTFTやMIM等のアクティブマトリクス駆動
方式用の液晶組成物にも、前述の(1)から(3)の特
性が要求されるが、これらに加えて第4番目の特性とし
て、(4)高い電圧保持率を有することが更に要求され
る。これは、液晶組成物の電圧保持率が低いと、駆動さ
せたはずの画素の輝度が変化するフリッカ現象が起きて
しまうからである。
【0009】一般的に、液晶組成物の電圧保持率を高く
するためには、デバイス中での熱や光等に対して化学的
に安定で、しかも比抵抗値が高くなければならない。こ
のような要求特性を満たす液晶化合物が種々検討された
結果、従来、TN、STNに用いられていた化合物の中
でも、エステル基、シアノ基、ピリミジン環あるいはジ
オキサン環等を有する液晶化合物は、電圧保持率を低下
させるので、アクティブマトリクス用には適さないこと
が明らかになった。
するためには、デバイス中での熱や光等に対して化学的
に安定で、しかも比抵抗値が高くなければならない。こ
のような要求特性を満たす液晶化合物が種々検討された
結果、従来、TN、STNに用いられていた化合物の中
でも、エステル基、シアノ基、ピリミジン環あるいはジ
オキサン環等を有する液晶化合物は、電圧保持率を低下
させるので、アクティブマトリクス用には適さないこと
が明らかになった。
【0010】また、アクティブマトリクス駆動方式にお
いても、表示方式は従来のTN表示方式と同じであるた
め、液晶組成物の誘電率異方性(Δε)は全体として正
であることが必須である。しかしながら、従来使用され
ていたΔεが正の液晶化合物(以下、p形液晶化合物と
する。)の中でも比較的大きなΔεを有するものも、同
様に電圧保持率を低下させるので、下記のような化合物
はアクティブマトリクス駆動用には適さないことが明ら
かになった。
いても、表示方式は従来のTN表示方式と同じであるた
め、液晶組成物の誘電率異方性(Δε)は全体として正
であることが必須である。しかしながら、従来使用され
ていたΔεが正の液晶化合物(以下、p形液晶化合物と
する。)の中でも比較的大きなΔεを有するものも、同
様に電圧保持率を低下させるので、下記のような化合物
はアクティブマトリクス駆動用には適さないことが明ら
かになった。
【0011】
【化3】
【0012】(式中、Rはアルキル基を表わす。)その
ため、現在では液晶組成物のΔεを正の適当な値にする
ために、官能基としてフルオロ基やクロロ基を有する化
合物、例えば、下記のようなp形液晶化合物がアクティ
ブマトリクス用の材料として用いられている。
ため、現在では液晶組成物のΔεを正の適当な値にする
ために、官能基としてフルオロ基やクロロ基を有する化
合物、例えば、下記のようなp形液晶化合物がアクティ
ブマトリクス用の材料として用いられている。
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】(式中、Rはアルキル基を表わし、R’は
アルキル基、アルケニル基又はアルコキシアルキル基を
表わす。) しかしながら、これらの化合物を用いてアクティブマト
リクス駆動に必要な電気光学的特性を達成することはで
きても、アクティブマトリクスに用いられる液晶化合物
は、比較的TN-I点が高いものが多いので、TC-N点が十
分に低い液晶組成物を調製することは非常に難しい。
アルキル基、アルケニル基又はアルコキシアルキル基を
表わす。) しかしながら、これらの化合物を用いてアクティブマト
リクス駆動に必要な電気光学的特性を達成することはで
きても、アクティブマトリクスに用いられる液晶化合物
は、比較的TN-I点が高いものが多いので、TC-N点が十
分に低い液晶組成物を調製することは非常に難しい。
【0016】この問題を解決するために、前記フルオロ
系化合物のうち、同一骨格を有し、且つ末端アルキル基
の炭素原子数が2〜7までの範囲で互いに異なる同族体
を数種添加することによって液晶組成物のTC-N点を低
下させる方法が用いられている。しかしながら、この方
法ではTC-N点はさほど低下せず、しかも末端アルキル
基の炭素原子数が大きくなるほど粘性が上昇する傾向が
あるので、結果的には前述の(3)の応答特性を悪化さ
せてしまう。
系化合物のうち、同一骨格を有し、且つ末端アルキル基
の炭素原子数が2〜7までの範囲で互いに異なる同族体
を数種添加することによって液晶組成物のTC-N点を低
下させる方法が用いられている。しかしながら、この方
法ではTC-N点はさほど低下せず、しかも末端アルキル
基の炭素原子数が大きくなるほど粘性が上昇する傾向が
あるので、結果的には前述の(3)の応答特性を悪化さ
せてしまう。
【0017】このように、前述の(1)から(4)の特
性をすべて満足するアクティブ用液晶組成物は現在のと
ころ得られておらず、アクティブマトリクス用の液晶組
成物としては、(2)〜(4)の特性を満たすことを優
先させており、(1)の温度範囲については、TC-N点
が充分に低くないものでも使用せざるを得ない状況であ
り、当然、低温では結晶が析出しやすいものが多い。
性をすべて満足するアクティブ用液晶組成物は現在のと
ころ得られておらず、アクティブマトリクス用の液晶組
成物としては、(2)〜(4)の特性を満たすことを優
先させており、(1)の温度範囲については、TC-N点
が充分に低くないものでも使用せざるを得ない状況であ
り、当然、低温では結晶が析出しやすいものが多い。
【0018】また、STN液晶表示装置に用いられる液
晶組成物には、前述の(1)から(3)の特性に加え
て、更に4番目の特性として(5)液晶組成物の弾性定
数比(K33/K11)が大きく、高コントラストを達成す
ることが要求されている。更に、STN表示方式は、特
にラップトップコンピューター等の汎用機器に多く適用
されているため、(2)のしきい値電圧が低いことも重
要な要求特性である。
晶組成物には、前述の(1)から(3)の特性に加え
て、更に4番目の特性として(5)液晶組成物の弾性定
数比(K33/K11)が大きく、高コントラストを達成す
ることが要求されている。更に、STN表示方式は、特
にラップトップコンピューター等の汎用機器に多く適用
されているため、(2)のしきい値電圧が低いことも重
要な要求特性である。
【0019】液晶組成物のしきい値電圧を低下させるた
めには、下記の式に従って、液晶組成物の誘電率異方性
Δεを大きくするか、弾性定数Kを小さくする必要があ
る。
めには、下記の式に従って、液晶組成物の誘電率異方性
Δεを大きくするか、弾性定数Kを小さくする必要があ
る。
【0020】
【数1】
【0021】(式中、kは比例定数を、Vthはしきい値
電圧を、Δεは誘電率異方性をそれぞれ表わす。) ここで、Δεの非常に大きな液晶化合物としては例え
ば、下式のような化合物があるが、Δεの大きすぎる化
合物を多量に使用すると、電流値の増大等の問題を引き
起こす場合が多く、実際に液晶表示装置として使用する
場合、信頼性の面で問題がある。
電圧を、Δεは誘電率異方性をそれぞれ表わす。) ここで、Δεの非常に大きな液晶化合物としては例え
ば、下式のような化合物があるが、Δεの大きすぎる化
合物を多量に使用すると、電流値の増大等の問題を引き
起こす場合が多く、実際に液晶表示装置として使用する
場合、信頼性の面で問題がある。
【0022】
【化6】
【0023】(式中、Rはアルキル基を表わす。) また、弾性定数の小さい液晶組成物は、p形液晶化合物
からなる母体液晶と、TN-I点が高く、且つ弾性定数の
比較的小さく、Δεが負の液晶化合物(以下、n形液晶
化合物とする。)の3環系液晶化合物若しくは3環系p
形液晶化合物を混合する方法によって調製される。
からなる母体液晶と、TN-I点が高く、且つ弾性定数の
比較的小さく、Δεが負の液晶化合物(以下、n形液晶
化合物とする。)の3環系液晶化合物若しくは3環系p
形液晶化合物を混合する方法によって調製される。
【0024】弾性定数比K33/K11の値が大きいp形液
晶化合物として、例えば、下式の化合物が用いられる。
晶化合物として、例えば、下式の化合物が用いられる。
【0025】
【化7】
【0026】(式中、R’はアルキル基、アルケニル基
又はアルコキシアルキル基を表わし、Xは水素原子又は
フッ素原子を表わす。) 従って、STNにおけるしきい値電圧特性とコントラス
ト特性を満たすために、このようなp形液晶化合物と前
述の3環系のp形あるいはn形液晶化合物を混合する
と、低温領域で結晶が析出しやすい傾向があるという問
題がある。そこで、アクティブマトリクスの場合と同様
に、同一骨格を有し、且つR’の炭素原子数が互いに異
なる同族体を何種類も添加したり、R’がアルケニル基
である場合、二重結合の位置が互いに異なる同族体を何
種類も添加して、得られる液晶組成物のTC-N点を低下
させている。
又はアルコキシアルキル基を表わし、Xは水素原子又は
フッ素原子を表わす。) 従って、STNにおけるしきい値電圧特性とコントラス
ト特性を満たすために、このようなp形液晶化合物と前
述の3環系のp形あるいはn形液晶化合物を混合する
と、低温領域で結晶が析出しやすい傾向があるという問
題がある。そこで、アクティブマトリクスの場合と同様
に、同一骨格を有し、且つR’の炭素原子数が互いに異
なる同族体を何種類も添加したり、R’がアルケニル基
である場合、二重結合の位置が互いに異なる同族体を何
種類も添加して、得られる液晶組成物のTC-N点を低下
させている。
【0027】しかしながら、このような方法では、炭素
原子数の違いあるいは二重結合の位置の違いによって、
化合物の弾性定数比K33/K11の値も大きく異なるの
で、結局、得られる液晶組成物の弾性定数比K33/K11
が小さくなり、コントラストが低下してしまう場合が多
い。また、同族体を添加する方法ではTC-N点の低下に
も限界があることに加えて、粘性が増大し、応答速度が
遅くなるという問題もあり、これらの問題点を考慮した
上で液晶組成物の組成設計をすることは非常に難しい。
原子数の違いあるいは二重結合の位置の違いによって、
化合物の弾性定数比K33/K11の値も大きく異なるの
で、結局、得られる液晶組成物の弾性定数比K33/K11
が小さくなり、コントラストが低下してしまう場合が多
い。また、同族体を添加する方法ではTC-N点の低下に
も限界があることに加えて、粘性が増大し、応答速度が
遅くなるという問題もあり、これらの問題点を考慮した
上で液晶組成物の組成設計をすることは非常に難しい。
【0028】現状では、しきい値電圧が1.2V程度の
しきい値電圧の低いSTN用液晶組成物も調製されては
いるが、上述のように弾性定数比K33/K11の値が充分
大きくないので、低電圧駆動で、高いコントラストのS
TN液晶表示装置は現在のところ作製されていない。
しきい値電圧の低いSTN用液晶組成物も調製されては
いるが、上述のように弾性定数比K33/K11の値が充分
大きくないので、低電圧駆動で、高いコントラストのS
TN液晶表示装置は現在のところ作製されていない。
【0029】ここまで説明してきたように、前述の
(1)の液晶相の温度範囲の広い液晶組成物としては、
液晶組成物のTN-I点が高いことはもちろん、TC-N点が
低いことも要求されるが、実際には、TC-N点よりも高
い温度であっても、長期間低温領域で保存すると結晶が
析出してしまう材料も少なくないので、信頼性の高い液
晶表示装置には、低温領域でも長期間液晶組成物中に結
晶が析出せず、表示画面全体に環境温度変化による表示
欠陥のないことが要求される。
(1)の液晶相の温度範囲の広い液晶組成物としては、
液晶組成物のTN-I点が高いことはもちろん、TC-N点が
低いことも要求されるが、実際には、TC-N点よりも高
い温度であっても、長期間低温領域で保存すると結晶が
析出してしまう材料も少なくないので、信頼性の高い液
晶表示装置には、低温領域でも長期間液晶組成物中に結
晶が析出せず、表示画面全体に環境温度変化による表示
欠陥のないことが要求される。
【0030】液晶組成物のTC-N点は、個々の液晶単体
物質で構成される混合系組成物が過冷却現象を示す場合
が多いので、TC-N点は液晶組成物を液体窒素等で固化
あるいはガラス状態に充分低温(例えば−70℃)に冷
却して結晶化をはかり、しかるのちに温度を徐々に上昇
させながら固体からネマチック相への転移温度を測定
し、これをもってTC-N点としている。
物質で構成される混合系組成物が過冷却現象を示す場合
が多いので、TC-N点は液晶組成物を液体窒素等で固化
あるいはガラス状態に充分低温(例えば−70℃)に冷
却して結晶化をはかり、しかるのちに温度を徐々に上昇
させながら固体からネマチック相への転移温度を測定
し、これをもってTC-N点としている。
【0031】しかしながら、成分数が10〜20種類の
実用的な液晶組成物の場合、共融混合物ではないため、
前述の測定に基づくネマチック相の下限温度より高い温
度で保存したとしても、結晶が析出してしまう場合が多
々あり、結局駆動可能な温度範囲は狭められてしまう。
実用的な液晶組成物の場合、共融混合物ではないため、
前述の測定に基づくネマチック相の下限温度より高い温
度で保存したとしても、結晶が析出してしまう場合が多
々あり、結局駆動可能な温度範囲は狭められてしまう。
【0032】例えば、TC-N点が−70℃であるにもか
かわらず、室温で結晶が析出するというものも珍しくな
い。また、前述のように車載用あるいは航空機用などに
は−40℃から110℃までの幅広い温度範囲で安定に
ネマチック相を示すことが要求されているが、−55℃
の低温で保存しても結晶が析出しない液晶組成物は現在
のところ得られていない。そのため、実際に車載用とし
て汎用されている液晶組成物でさえ、例えば、−25℃
で保存すると1週間程度で結晶が析出してしまうものも
ある。
かわらず、室温で結晶が析出するというものも珍しくな
い。また、前述のように車載用あるいは航空機用などに
は−40℃から110℃までの幅広い温度範囲で安定に
ネマチック相を示すことが要求されているが、−55℃
の低温で保存しても結晶が析出しない液晶組成物は現在
のところ得られていない。そのため、実際に車載用とし
て汎用されている液晶組成物でさえ、例えば、−25℃
で保存すると1週間程度で結晶が析出してしまうものも
ある。
【0033】このような例からも、液晶組成物のTC-N
点が非常に低くても、それより高い温度で結晶が析出し
ないとは限らないので、前述の(1)の特性を満たすも
のとしては、TC-N点が低いことではなく、低温領域で
も結晶が析出しないことが高い信頼性を得るために必要
とされる。
点が非常に低くても、それより高い温度で結晶が析出し
ないとは限らないので、前述の(1)の特性を満たすも
のとしては、TC-N点が低いことではなく、低温領域で
も結晶が析出しないことが高い信頼性を得るために必要
とされる。
【0034】以上述べたように、液晶組成物はその表示
方式や駆動方式に適応するように種々の液晶化合物を混
合することによって調製されるが、現在使用されている
液晶化合物だけでは特性の改善には限界がある。特に、
汎用の液晶組成物は電気光学的特性を満足することに主
眼が置かれて組成設計されている場合が多い。しかしな
がら、そのような汎用の液晶組成物の中でも、特にTF
TやMIM等のアクティブマトリクス駆動方式用の液晶
組成物や、STN液晶表示装置用の液晶組成物において
は、(1)の液晶相の温度範囲が広いものであって、且
つ低温領域で結晶が析出しないことで、実用上高い信頼
性を得ている材料はほとんど存在しない。
方式や駆動方式に適応するように種々の液晶化合物を混
合することによって調製されるが、現在使用されている
液晶化合物だけでは特性の改善には限界がある。特に、
汎用の液晶組成物は電気光学的特性を満足することに主
眼が置かれて組成設計されている場合が多い。しかしな
がら、そのような汎用の液晶組成物の中でも、特にTF
TやMIM等のアクティブマトリクス駆動方式用の液晶
組成物や、STN液晶表示装置用の液晶組成物において
は、(1)の液晶相の温度範囲が広いものであって、且
つ低温領域で結晶が析出しないことで、実用上高い信頼
性を得ている材料はほとんど存在しない。
【0035】前述の(2)〜(5)の特性をほぼ満足す
る汎用の液晶組成物は、その使用目的により温度は異な
るが、比較的低い温度で保存しても約1カ月間結晶が析
出しなければ、信頼性の高い実用液晶として認識されて
いる。
る汎用の液晶組成物は、その使用目的により温度は異な
るが、比較的低い温度で保存しても約1カ月間結晶が析
出しなければ、信頼性の高い実用液晶として認識されて
いる。
【0036】しかしながら、このような液晶組成物を用
いた場合、それを構成材料とする液晶表示装置は使用す
る環境温度が当然制限されている。このようなことから
も明らかなように、より低温でも結晶が析出しない、信
頼性の高い液晶組成物であって、各種の表示方式や駆動
方式に要求される電気光学的特性を充分に満足する液晶
組成物が望まれているにもかかわらず、このような液晶
組成物は現在のところ得られていないのである。
いた場合、それを構成材料とする液晶表示装置は使用す
る環境温度が当然制限されている。このようなことから
も明らかなように、より低温でも結晶が析出しない、信
頼性の高い液晶組成物であって、各種の表示方式や駆動
方式に要求される電気光学的特性を充分に満足する液晶
組成物が望まれているにもかかわらず、このような液晶
組成物は現在のところ得られていないのである。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、液晶材料に添加することにより低温領域に
おける結晶析出の問題点を顕著に改善できるという効果
を示し、しかもしきい値電圧等の電気光学的特性等を悪
化させることのない液晶材料を提供することにある。
する課題は、液晶材料に添加することにより低温領域に
おける結晶析出の問題点を顕著に改善できるという効果
を示し、しかもしきい値電圧等の電気光学的特性等を悪
化させることのない液晶材料を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討したが、現在汎用されている
液晶化合物だけでは、前述のように特性の改善には限界
があった。従って、本発明者らは、汎用の液晶組成物に
は全く用いられていない液晶材料を開発する必要がある
と考えた。
を解決するために鋭意検討したが、現在汎用されている
液晶化合物だけでは、前述のように特性の改善には限界
があった。従って、本発明者らは、汎用の液晶組成物に
は全く用いられていない液晶材料を開発する必要がある
と考えた。
【0039】そこで、本発明者らは種々の文献に着目し
たが、その中で重水素原子(D)を有する液晶化合物に
ついては、以下に示すように既に数例の報告がある。 1) H.Gasparoux等,Ann.ReV.Phys.Chem.,27, 175(1976) 2) G.W.Gray等, Mol.Cryst.Liq.Cryst.,41, 75(1977) 3) A.J.Leadbetter等, J.Phys.[Paris]coll C3, 40,
125(1979) 4) A.Kolbe等, Z.Naturforsch.,23a, 1237(1968) 5) J.D.Rowell等, J.Chem.Phys.,43, 3442(1965) 6) W.D.Philips等, J.Chem.Phys.,41, 2551(1964) 7) A.F.Martins等, Mol.Cryst.Liq.Cryst.,14, 85(197
1) 8) E.T.Samulski等, Phys.Rev.Lett.,29, 340(1972) 9) H.Zimmermann等,Liquid Crystals.,4, 591(1989)
たが、その中で重水素原子(D)を有する液晶化合物に
ついては、以下に示すように既に数例の報告がある。 1) H.Gasparoux等,Ann.ReV.Phys.Chem.,27, 175(1976) 2) G.W.Gray等, Mol.Cryst.Liq.Cryst.,41, 75(1977) 3) A.J.Leadbetter等, J.Phys.[Paris]coll C3, 40,
125(1979) 4) A.Kolbe等, Z.Naturforsch.,23a, 1237(1968) 5) J.D.Rowell等, J.Chem.Phys.,43, 3442(1965) 6) W.D.Philips等, J.Chem.Phys.,41, 2551(1964) 7) A.F.Martins等, Mol.Cryst.Liq.Cryst.,14, 85(197
1) 8) E.T.Samulski等, Phys.Rev.Lett.,29, 340(1972) 9) H.Zimmermann等,Liquid Crystals.,4, 591(1989)
【0040】しかしながら、これらの報告において、4
−アルコキシ安息香酸のカルボキシル基における水素原
子(H)を重水素原子(D)で置換した例(文献(1))
以外はすべて、末端基中の水素原子(H)を重水素原子
(D)で置換するか、あるいはベンゼン環に結合する水
素原子(H)を重水素原子(D)で置換した例であっ
た。しかもこれらの文献には、その化合物を液晶組成物
に添加した例すらも記載されていない。
−アルコキシ安息香酸のカルボキシル基における水素原
子(H)を重水素原子(D)で置換した例(文献(1))
以外はすべて、末端基中の水素原子(H)を重水素原子
(D)で置換するか、あるいはベンゼン環に結合する水
素原子(H)を重水素原子(D)で置換した例であっ
た。しかもこれらの文献には、その化合物を液晶組成物
に添加した例すらも記載されていない。
【0041】そこで、本発明者らは、これまでに報告さ
れていない、飽和炭化水素環に結合する水素原子(H)
を重水素原子(D)で置換することを試みたが、これに
よって得られる液晶材料は、前述の文献からは全く予想
もできないような、優れた特性を有していることが明ら
かになった。
れていない、飽和炭化水素環に結合する水素原子(H)
を重水素原子(D)で置換することを試みたが、これに
よって得られる液晶材料は、前述の文献からは全く予想
もできないような、優れた特性を有していることが明ら
かになった。
【0042】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、一般式(I)
に、一般式(I)
【0043】
【化8】
【0044】(式中、R1は炭素原子数1〜12のアル
キル基を表わし、X1、X2、X3及びX 4はそれぞれ独立
的に水素原子(H)又は重水素原子(D)を表わすが、
少なくとも1個は重水素原子(D)を表わし、Y1及び
Y2はそれぞれ独立的に水素原子又はフッ素原子を表わ
し、Zはフッ素原子、塩素原子、シアノ基、−R2、−
OR2、−OCN、−CF3、−OCF3、−OCF2H又
は−OCH2CF3を表わし、R2は炭素原子数1〜12
のアルキル基又は炭素原子数2〜12のアルケニル基を
表わし、シクロヘキサン環はトランス配置である。)で
表わされる2種以上の化合物が、(1)互いにX1〜X4
における重水素原子(D)の数及び/又は置換位置が異
なり、且つ(2)互いにR1、Y1、Y2及びZが同一で
あることを特徴とする、前記一般式(I)で表わされる
化合物の2種以上からなる混合物(以下、一般式(I)
の混合物とする。)を提供する。
キル基を表わし、X1、X2、X3及びX 4はそれぞれ独立
的に水素原子(H)又は重水素原子(D)を表わすが、
少なくとも1個は重水素原子(D)を表わし、Y1及び
Y2はそれぞれ独立的に水素原子又はフッ素原子を表わ
し、Zはフッ素原子、塩素原子、シアノ基、−R2、−
OR2、−OCN、−CF3、−OCF3、−OCF2H又
は−OCH2CF3を表わし、R2は炭素原子数1〜12
のアルキル基又は炭素原子数2〜12のアルケニル基を
表わし、シクロヘキサン環はトランス配置である。)で
表わされる2種以上の化合物が、(1)互いにX1〜X4
における重水素原子(D)の数及び/又は置換位置が異
なり、且つ(2)互いにR1、Y1、Y2及びZが同一で
あることを特徴とする、前記一般式(I)で表わされる
化合物の2種以上からなる混合物(以下、一般式(I)
の混合物とする。)を提供する。
【0045】この一般式(I)の混合物において、R1
は炭素原子数1〜7の直鎖状アルキル基を表わし、Zは
フッ素原子、塩素原子、シアノ基、炭素原子数1〜7の
直鎖状アルキル基若しくはアルコキシル基、炭素原子数
2〜7のアルケニル基若しくはアルケニルオキシ基、−
OCF3又は−OCH2CF3を表わすことが好ましい。
は炭素原子数1〜7の直鎖状アルキル基を表わし、Zは
フッ素原子、塩素原子、シアノ基、炭素原子数1〜7の
直鎖状アルキル基若しくはアルコキシル基、炭素原子数
2〜7のアルケニル基若しくはアルケニルオキシ基、−
OCF3又は−OCH2CF3を表わすことが好ましい。
【0046】更に詳細には、Y1、Y2及びZのうち少な
くとも1個はフッ素原子を表わすことが好ましく、Zと
してはフッ素原子又は−OCF3が好ましい。上述のよ
うに、一般式(I)の混合物の特徴は、一般式(I)に
おいて、X1、X2、X3及びX4はそれぞれ独立的に、水
素原子(H)又は重水素原子(D)を表わし、且つその
うちの少なくとも1個は重水素原子(D)である化合物
の2種以上からなり、しかもその2種以上の化合物にお
いて、(1)互いにX1〜X4における重水素原子(D)
の数及び/又は置換位置が異なり、且つ(2)互いにR
1、Y1、Y2及びZが同一であることを特徴とする点に
ある。即ち、一般式(I)において、R1、Y1、Y2及
びZを固定した場合に、一般式(I)の化合物には立体
異性体を含めると約10種以上もの化合物が存在し得る
ことになる。
くとも1個はフッ素原子を表わすことが好ましく、Zと
してはフッ素原子又は−OCF3が好ましい。上述のよ
うに、一般式(I)の混合物の特徴は、一般式(I)に
おいて、X1、X2、X3及びX4はそれぞれ独立的に、水
素原子(H)又は重水素原子(D)を表わし、且つその
うちの少なくとも1個は重水素原子(D)である化合物
の2種以上からなり、しかもその2種以上の化合物にお
いて、(1)互いにX1〜X4における重水素原子(D)
の数及び/又は置換位置が異なり、且つ(2)互いにR
1、Y1、Y2及びZが同一であることを特徴とする点に
ある。即ち、一般式(I)において、R1、Y1、Y2及
びZを固定した場合に、一般式(I)の化合物には立体
異性体を含めると約10種以上もの化合物が存在し得る
ことになる。
【0047】ところが、後述するようにその製造工程に
おいて、これらの10種の化合物を選択的に1種ずつ製
造することは、製造工程が煩雑になり産業上有利ではな
い。このため重水素原子(D)の数及び/又は置換位置
の違いによる10種の同族体のうちの数種の化合物から
なる混合物の状態で使用することは液晶材料として何等
差し支えがない。
おいて、これらの10種の化合物を選択的に1種ずつ製
造することは、製造工程が煩雑になり産業上有利ではな
い。このため重水素原子(D)の数及び/又は置換位置
の違いによる10種の同族体のうちの数種の化合物から
なる混合物の状態で使用することは液晶材料として何等
差し支えがない。
【0048】逆に混合物として用いることにより、低温
領域における結晶析出が起こり難くなることや、他の液
晶化合物との相溶性が向上するといった優れた特性が得
られ、むしろ一般式(I)で表わされる1種の化合物単
独で用いる場合よりも好ましい。
領域における結晶析出が起こり難くなることや、他の液
晶化合物との相溶性が向上するといった優れた特性が得
られ、むしろ一般式(I)で表わされる1種の化合物単
独で用いる場合よりも好ましい。
【0049】また、このような本発明の混合物の中で
も、一般式(I)で表わされる2種以上の化合物からな
る混合物における重水素原子(D)の数の割合が、一般
式(I)におけるX1〜X3に対して30〜95%の範囲
にある混合物が好ましく、40〜90%の範囲がより好
ましく、60〜90%の範囲が特に好ましい。
も、一般式(I)で表わされる2種以上の化合物からな
る混合物における重水素原子(D)の数の割合が、一般
式(I)におけるX1〜X3に対して30〜95%の範囲
にある混合物が好ましく、40〜90%の範囲がより好
ましく、60〜90%の範囲が特に好ましい。
【0050】本発明に係わる一般式(I)の混合物は、
一般式(II’)
一般式(II’)
【0051】
【化9】
【0052】(式中、R1は一般式(I)におけると同
じ意味を表わす。)で表わされるトランス−4’−アル
キルビシクロヘキサン−4−オンに換えて、一般式(I
I)
じ意味を表わす。)で表わされるトランス−4’−アル
キルビシクロヘキサン−4−オンに換えて、一般式(I
I)
【0053】
【化10】
【0054】(式中、R1は炭素原子数1〜12のアル
キル基を表わし、X1、X2、X3及びX 4はそれぞれ独立
的に水素原子(H)又は重水素原子(D)を表わすが、
少なくとも1個は重水素原子(D)を表わし、シクロヘ
キサン環はトランス配置である。)で表わされる2種以
上の化合物が、(1)互いにX1〜X4における重水素原
子(D)の数及び/又は置換位置が異なり、且つ(2)
互いにR1が同一であることを特徴とする、前記一般式
(II)で表わされる重水素置換されたトランス−4’
−アルキルビシクロヘキサン−4−オンの2種以上から
なる混合物(以下、一般式(II)の混合物とする)を
中間体として用いることにより、重水素置換されていな
い通常の4−(4−フェニルブチル)ビシクロヘキサン
誘導体の場合と全く同様にして製造することができる。
キル基を表わし、X1、X2、X3及びX 4はそれぞれ独立
的に水素原子(H)又は重水素原子(D)を表わすが、
少なくとも1個は重水素原子(D)を表わし、シクロヘ
キサン環はトランス配置である。)で表わされる2種以
上の化合物が、(1)互いにX1〜X4における重水素原
子(D)の数及び/又は置換位置が異なり、且つ(2)
互いにR1が同一であることを特徴とする、前記一般式
(II)で表わされる重水素置換されたトランス−4’
−アルキルビシクロヘキサン−4−オンの2種以上から
なる混合物(以下、一般式(II)の混合物とする)を
中間体として用いることにより、重水素置換されていな
い通常の4−(4−フェニルブチル)ビシクロヘキサン
誘導体の場合と全く同様にして製造することができる。
【0055】この一般式(II)の混合物は本発明者が
初めて開発したものであり、一般式(II’)の化合物
をジクロロメタン等の非プロトン性溶媒に溶解し、アル
コラート等の塩基存在下に重水と反応させることにより
得ることができる。
初めて開発したものであり、一般式(II’)の化合物
をジクロロメタン等の非プロトン性溶媒に溶解し、アル
コラート等の塩基存在下に重水と反応させることにより
得ることができる。
【0056】反応は室温〜溶媒の還流温度が望ましく、
また、反応を促進するために、臭化テトラブチルアンモ
ニウム等の4級アンモニウム塩を共存させることも好ま
しい。
また、反応を促進するために、臭化テトラブチルアンモ
ニウム等の4級アンモニウム塩を共存させることも好ま
しい。
【0057】この一般式(II)の混合物から、例えば
以下のようにして本発明の一般式(I)の混合物を得る
ことができる。
以下のようにして本発明の一般式(I)の混合物を得る
ことができる。
【0058】
【化11】
【0059】(式中、R1、X1、X2、X3及びX4は一
般式(I)におけると同じ意味を表わす。) まず、一般式(II)の混合物をを式(III)のウィ
ッティヒ反応剤と反応させ、酸で加水分解後、得られた
シクロヘキサン環が(シス,トランス)及び(トラン
ス,トランス)の異性体混合物を塩基で(トランス,ト
ランス)に異性化させて、一般式(IV)で表わされる
2種以上の化合物が、(1)互いにX1〜X4における重
水素原子(D)の数及び/又は置換位置が異なり、且つ
(2)互いにR1が同一であることを特徴とする、前記
一般式(II)で表わされる重水素置換されたトランス
−4’−アルキルビシクロヘキサン−トランス−4−カ
ルバルデヒドの2種以上からなる混合物(以下、一般式
(IV)の混合物とする)を得ることができる。
般式(I)におけると同じ意味を表わす。) まず、一般式(II)の混合物をを式(III)のウィ
ッティヒ反応剤と反応させ、酸で加水分解後、得られた
シクロヘキサン環が(シス,トランス)及び(トラン
ス,トランス)の異性体混合物を塩基で(トランス,ト
ランス)に異性化させて、一般式(IV)で表わされる
2種以上の化合物が、(1)互いにX1〜X4における重
水素原子(D)の数及び/又は置換位置が異なり、且つ
(2)互いにR1が同一であることを特徴とする、前記
一般式(II)で表わされる重水素置換されたトランス
−4’−アルキルビシクロヘキサン−トランス−4−カ
ルバルデヒドの2種以上からなる混合物(以下、一般式
(IV)の混合物とする)を得ることができる。
【0060】
【化12】
【0061】(式中、R1、X1、X2、X3及びX4は一
般式(I)におけると同じ意味を表わす。) この一般式(IV)の混合物と式(III)のウィッテ
ィヒ反応剤とを更に3回繰り返し反応させることによ
り、一般式(V)で表わされる2種以上の化合物が、
(1)互いにX1〜X4における重水素原子(D)の数及
び/又は置換位置が異なり、且つ(2)互いにR1が同
一であることを特徴とする、前記一般式(V)で表わさ
れる重水素置換されたトランス−4’−アルキルビシク
ロヘキサン−4−ブタナールの2種以上からなる混合物
(以下、一般式(V)の混合物とする)を得ることがで
きる。
般式(I)におけると同じ意味を表わす。) この一般式(IV)の混合物と式(III)のウィッテ
ィヒ反応剤とを更に3回繰り返し反応させることによ
り、一般式(V)で表わされる2種以上の化合物が、
(1)互いにX1〜X4における重水素原子(D)の数及
び/又は置換位置が異なり、且つ(2)互いにR1が同
一であることを特徴とする、前記一般式(V)で表わさ
れる重水素置換されたトランス−4’−アルキルビシク
ロヘキサン−4−ブタナールの2種以上からなる混合物
(以下、一般式(V)の混合物とする)を得ることがで
きる。
【0062】
【化13】
【0063】あるいは、式(III)の化合物を3回繰
り返し反応させるかわりに、式(IIIa)のジオキソ
ラン環を含むウィッティヒ反応剤を反応させ、水素添加
した後にジオキソラン環を加水分解することによっても
得ることができ、この方法によればより短い工程で一般
式(V)の混合物を得ることができる。ここで用いた一
般式(V)に係わる一般式(Va)
り返し反応させるかわりに、式(IIIa)のジオキソ
ラン環を含むウィッティヒ反応剤を反応させ、水素添加
した後にジオキソラン環を加水分解することによっても
得ることができ、この方法によればより短い工程で一般
式(V)の混合物を得ることができる。ここで用いた一
般式(V)に係わる一般式(Va)
【0064】
【化14】
【0065】(式中、R1は炭素原子数1〜12のアル
キル基を表わし、X1、X2、X3及びX 4はそれぞれ独立
的に水素原子(H)又は重水素原子(D)を表わすが、
少なくとも1個は重水素原子(D)を表わし、nは2又
は3の整数を表わす。)で表わされる2種以上の化合物
が、(1)互いにX1〜X4における重水素原子(D)の
数及び/又は置換位置が異なり、且つ(2)互いにR1
及びnが同一であることを特徴とする、前記一般式(V
a)で表わされる化合物の2種以上からなる混合物も新
規であり、本発明はこの一般式(Va)の混合物も提供
する。
キル基を表わし、X1、X2、X3及びX 4はそれぞれ独立
的に水素原子(H)又は重水素原子(D)を表わすが、
少なくとも1個は重水素原子(D)を表わし、nは2又
は3の整数を表わす。)で表わされる2種以上の化合物
が、(1)互いにX1〜X4における重水素原子(D)の
数及び/又は置換位置が異なり、且つ(2)互いにR1
及びnが同一であることを特徴とする、前記一般式(V
a)で表わされる化合物の2種以上からなる混合物も新
規であり、本発明はこの一般式(Va)の混合物も提供
する。
【0066】また、このような一般式(Va)の混合物
の中でも、一般式(Va)で表わされる2種以上の化合
物からなる混合物における重水素原子(D)の数の割合
が、一般式(Va)におけるX1〜X3に対して30〜9
5%の範囲にある混合物が好ましく、40〜90%の範
囲がより好ましく、60〜90%の範囲が特に好まし
い。
の中でも、一般式(Va)で表わされる2種以上の化合
物からなる混合物における重水素原子(D)の数の割合
が、一般式(Va)におけるX1〜X3に対して30〜9
5%の範囲にある混合物が好ましく、40〜90%の範
囲がより好ましく、60〜90%の範囲が特に好まし
い。
【0067】これに係わる一般式(V)の混合物を中間
体として、本発明の一般式(I)の混合物をそのY1、
Y2及びZに応じて、以下のようにして製造することが
できる。 イ) 一般式(I)において、Z=F、R2、−OR2、
−CF3、−OCF3又は−OCF2Hである混合物の場
合
体として、本発明の一般式(I)の混合物をそのY1、
Y2及びZに応じて、以下のようにして製造することが
できる。 イ) 一般式(I)において、Z=F、R2、−OR2、
−CF3、−OCF3又は−OCF2Hである混合物の場
合
【0068】
【化15】
【0069】(式中、R1、X1、X2、X3、X4、Y1及
びY2は一般式(I)におけると同じ意味を表わす。) Zが上記の基の場合、グリニヤール反応剤に対して不活
性であるので、一般式(VI)の4−ブロモ体を直接マ
グネシウムでグリニヤール反応剤として、一般式(V)
の混合物と反応させ、得られたベンジルアルコール誘導
体を脱水してブテン誘導体とし、次いで水素添加して得
ることができる。 ロ) 一般式(I)において、Z=−OR2、−OCH2
CF3である混合物の場合
びY2は一般式(I)におけると同じ意味を表わす。) Zが上記の基の場合、グリニヤール反応剤に対して不活
性であるので、一般式(VI)の4−ブロモ体を直接マ
グネシウムでグリニヤール反応剤として、一般式(V)
の混合物と反応させ、得られたベンジルアルコール誘導
体を脱水してブテン誘導体とし、次いで水素添加して得
ることができる。 ロ) 一般式(I)において、Z=−OR2、−OCH2
CF3である混合物の場合
【0070】
【化16】
【0071】(式中、R1、X1、X2、X3、X4、Y1、
Y2及びR2は一般式(I)におけると同じ意味を表わ
す。) 前述のイ)において、一般式(VI)の4−ブロモ体と
してZ=−OCH3である化合物を用いて同様に行うこ
とにより、一般式(I)においてZ=−OCH 3である
混合物を得ることができる。これを脱メチル化(ヨウ化
トリメチルシリル、三臭化ホウ素、塩化アルミニウム、
臭化水素酸等を用いることができる。)して、一般式
(Ioh)のフェノール誘導体の混合物が得られる。こ
の一般式(Ioh)の混合物を塩基存在下に、R2Wあ
るいはWCH2CF3(式中、Wは臭素原子、沃素原子又
はp−トルエンスルホニル基等の脱離基を表わす。)と
反応させることにより、Zが−OR2及び−OCH2CF
3である一般式(I)の混合物を得ることができる。
Y2及びR2は一般式(I)におけると同じ意味を表わ
す。) 前述のイ)において、一般式(VI)の4−ブロモ体と
してZ=−OCH3である化合物を用いて同様に行うこ
とにより、一般式(I)においてZ=−OCH 3である
混合物を得ることができる。これを脱メチル化(ヨウ化
トリメチルシリル、三臭化ホウ素、塩化アルミニウム、
臭化水素酸等を用いることができる。)して、一般式
(Ioh)のフェノール誘導体の混合物が得られる。こ
の一般式(Ioh)の混合物を塩基存在下に、R2Wあ
るいはWCH2CF3(式中、Wは臭素原子、沃素原子又
はp−トルエンスルホニル基等の脱離基を表わす。)と
反応させることにより、Zが−OR2及び−OCH2CF
3である一般式(I)の混合物を得ることができる。
【0072】あるいは、この一般式(Ioh)のフェノ
ール誘導体は、後述の一般式(Inh)のアニリン誘導
体の混合物を硫酸水溶液中で亜硝酸ナトリウムと反応さ
せてジアゾニウム塩とし、これを分解することによって
も得ることができる。 ハ) 一般式(I)において、Z=−OCF2Hである
混合物の場合
ール誘導体は、後述の一般式(Inh)のアニリン誘導
体の混合物を硫酸水溶液中で亜硝酸ナトリウムと反応さ
せてジアゾニウム塩とし、これを分解することによって
も得ることができる。 ハ) 一般式(I)において、Z=−OCF2Hである
混合物の場合
【0073】
【化17】
【0074】(式中、R1、X1、X2、X3、X4、Y1及
びY2は一般式(I)におけると同じ意味を表わす。) 前述のロ)で得られた一般式(Ioh)の混合物を蟻酸
エステルとし、これを三弗化ジメチルアミノ硫黄(DA
ST)等によりフッ素化することによっても得ることが
できる。 ニ) 一般式(I)において、Z=−CNである混合物
の場合
びY2は一般式(I)におけると同じ意味を表わす。) 前述のロ)で得られた一般式(Ioh)の混合物を蟻酸
エステルとし、これを三弗化ジメチルアミノ硫黄(DA
ST)等によりフッ素化することによっても得ることが
できる。 ニ) 一般式(I)において、Z=−CNである混合物
の場合
【0075】
【化18】
【0076】(式中、R1、X1、X2、X3、X4、Y1及
びY2は一般式(I)におけると同じ意味を表わす。) 前述のイ)において、一般式(VI)の化合物に換え
て、一般式(VI)においてZ=Hに相当する一般式
(VIh)の化合物を用いることにより、一般式(I)
においてZ=Hに相当する一般式(Ih)の混合物が得
られる。
びY2は一般式(I)におけると同じ意味を表わす。) 前述のイ)において、一般式(VI)の化合物に換え
て、一般式(VI)においてZ=Hに相当する一般式
(VIh)の化合物を用いることにより、一般式(I)
においてZ=Hに相当する一般式(Ih)の混合物が得
られる。
【0077】これを塩化アルミニウム等のルイス酸存在
下にシュウ酸クロリドと反応させて酸クロリドとし、次
いでアンモニアと反応させて一般式(Iam)のアミド
混合物が得られる。これを塩化チオニル等で脱水するこ
とにより、一般式(I)においてZ=−CNの混合物を
得ることができる。
下にシュウ酸クロリドと反応させて酸クロリドとし、次
いでアンモニアと反応させて一般式(Iam)のアミド
混合物が得られる。これを塩化チオニル等で脱水するこ
とにより、一般式(I)においてZ=−CNの混合物を
得ることができる。
【0078】あるいは、この中間体である酸クロリド
は、一般式(Ih)の混合物をアセチル化した後、アル
カリ水溶液中、臭素で酸化してカルボン酸とし、次いで
塩化チオニル等の塩素化剤と反応させても得ることがで
きる。
は、一般式(Ih)の混合物をアセチル化した後、アル
カリ水溶液中、臭素で酸化してカルボン酸とし、次いで
塩化チオニル等の塩素化剤と反応させても得ることがで
きる。
【0079】あるいは、一般式(Ih)の混合物を沃素
/過沃素酸により直接沃素化し、次いでシアン化銅(I)
と反応させることによっても一般式(I)においてZ=
−CNの混合物を得ることができる。 ホ) 一般式(I)において、Z=Clの混合物の場合
/過沃素酸により直接沃素化し、次いでシアン化銅(I)
と反応させることによっても一般式(I)においてZ=
−CNの混合物を得ることができる。 ホ) 一般式(I)において、Z=Clの混合物の場合
【0080】
【化19】
【0081】(式中、R1、X1、X2、X3、X4、Y1及
びY2は一般式(I)におけると同じ意味を表わす。) 一般式(Iam)のアミド混合物をアルカリ水溶液中で
臭素と反応させることにより、一般式(Inh)のアニ
リン誘導体の混合物が得られる。これを塩酸存在下に亜
硝酸ナトリウムと反応させてジアゾニウム塩とし、これ
を塩化銅(I)により分解することにより、一般式(I)
においてZ=Clの混合物を得ることができる。 ヘ) 一般式(I)において、Z=−OCNの混合物の
場合 一般式(Ioh)のフェノール誘導体をトリエチルアミ
ン等の塩基性物質存在下に臭化シアンと反応させること
により、一般式(I)においてZ=−OCNの混合物を
得ることができる。
びY2は一般式(I)におけると同じ意味を表わす。) 一般式(Iam)のアミド混合物をアルカリ水溶液中で
臭素と反応させることにより、一般式(Inh)のアニ
リン誘導体の混合物が得られる。これを塩酸存在下に亜
硝酸ナトリウムと反応させてジアゾニウム塩とし、これ
を塩化銅(I)により分解することにより、一般式(I)
においてZ=Clの混合物を得ることができる。 ヘ) 一般式(I)において、Z=−OCNの混合物の
場合 一般式(Ioh)のフェノール誘導体をトリエチルアミ
ン等の塩基性物質存在下に臭化シアンと反応させること
により、一般式(I)においてZ=−OCNの混合物を
得ることができる。
【0082】上記の各製造工程において、Y1及びY2の
少なくとも一方がFである場合に、イ)の工程では対応
する一般式(VI)の化合物が入手しにくい場合があ
る。あるいはニ)の工程では置換基Zが必ずしも望みの
位置に選択的に導入しにくい場合もある。こうした場合
には、前記中間体の一般式(Ih)の混合物をブチルリ
チウム等でリチオ化して、一般式(Ili)のフェニル
リチウム誘導体とし、これを直接アルキル化あるいはア
ルケニル化するか(一般式(I)においてZ=R 2の場
合)、あるいは二酸化炭素と反応させることにより一般
式(Ix)のカルボン酸の混合物を得て、これから前述
の方法により得ることができる。
少なくとも一方がFである場合に、イ)の工程では対応
する一般式(VI)の化合物が入手しにくい場合があ
る。あるいはニ)の工程では置換基Zが必ずしも望みの
位置に選択的に導入しにくい場合もある。こうした場合
には、前記中間体の一般式(Ih)の混合物をブチルリ
チウム等でリチオ化して、一般式(Ili)のフェニル
リチウム誘導体とし、これを直接アルキル化あるいはア
ルケニル化するか(一般式(I)においてZ=R 2の場
合)、あるいは二酸化炭素と反応させることにより一般
式(Ix)のカルボン酸の混合物を得て、これから前述
の方法により得ることができる。
【0083】斯くして得られる一般式(I)の混合物の
例をその相転移温度とともに第1表に掲げる。
例をその相転移温度とともに第1表に掲げる。
【0084】
【表1】
【0085】(表中、Crは結晶相を、Smはスメクチ
ック相を、Nはネマチック相を、Iは等方性液体相をそ
れぞれ表わす。また、#は結晶化しないためその融点が
不明であることを示す。またD化率はその混合物におけ
るX1〜X4の総数に対する重水素原子(D)の数の割合
を示したものである。) 得られた一般式(I)の混合物は、対応する重水素置換
されていない化合物と比較すると融点がやや低く、組成
物とした場合に低温でも結晶が析出しにくいという特徴
を有している。
ック相を、Nはネマチック相を、Iは等方性液体相をそ
れぞれ表わす。また、#は結晶化しないためその融点が
不明であることを示す。またD化率はその混合物におけ
るX1〜X4の総数に対する重水素原子(D)の数の割合
を示したものである。) 得られた一般式(I)の混合物は、対応する重水素置換
されていない化合物と比較すると融点がやや低く、組成
物とした場合に低温でも結晶が析出しにくいという特徴
を有している。
【0086】その例として、ネマチック液晶として現在
汎用されているホスト液晶(A)
汎用されているホスト液晶(A)
【0087】
【化20】
【0088】(式中、シクロヘキサン環はトランス配置
を表わし、「%」は「重量%」を表わす。)70重量%
及び第1表中の(No.5)の混合物30重量%から成
る混合液晶(A−5)を調製したところ、61℃以下で
ネマチック相を示した。この組成物を0℃及び−20℃
で保存したところ、2週間経過してもどちらも結晶の析
出や白濁は観察できなかった。
を表わし、「%」は「重量%」を表わす。)70重量%
及び第1表中の(No.5)の混合物30重量%から成
る混合液晶(A−5)を調製したところ、61℃以下で
ネマチック相を示した。この組成物を0℃及び−20℃
で保存したところ、2週間経過してもどちらも結晶の析
出や白濁は観察できなかった。
【0089】これに対し、ホスト液晶(A)70重量%
及び、(No.5)の化合物に対応するが、重水素置換
されていない式(R−5)
及び、(No.5)の化合物に対応するが、重水素置換
されていない式(R−5)
【0090】
【化21】
【0091】の化合物30重量%からなる混合液晶(A
R−1)を調製したところ、61℃以下でネマチック相
を示した。同様にして0℃及び−20℃で保存したとこ
ろ、0℃では変化はなかったが、−20℃では1週間で
微量の結晶の析出によると考えられるわずかな白濁が認
められた。
R−1)を調製したところ、61℃以下でネマチック相
を示した。同様にして0℃及び−20℃で保存したとこ
ろ、0℃では変化はなかったが、−20℃では1週間で
微量の結晶の析出によると考えられるわずかな白濁が認
められた。
【0092】次に、特にアクティブマトリックス用とし
て好適なホスト液晶(B)
て好適なホスト液晶(B)
【0093】
【化22】
【0094】(式中、シクロヘキサン環はトランス配置
を表わし、「%」は「重量%」を表わす。)を調製し
た。このホスト液晶(B)は116.7℃以下でネマチ
ック相を示し、その融点は11℃である。
を表わし、「%」は「重量%」を表わす。)を調製し
た。このホスト液晶(B)は116.7℃以下でネマチ
ック相を示し、その融点は11℃である。
【0095】このホスト液晶(B)70重量%及び(N
o.5)の混合物30重量%からなる混合液晶(B−
1)を調製したところ、104℃以下でネマチック相を
示した。これを0℃及び−20℃で保存したところ、共
に2週間経過しても結晶の析出や白濁は観察できなかっ
た。
o.5)の混合物30重量%からなる混合液晶(B−
1)を調製したところ、104℃以下でネマチック相を
示した。これを0℃及び−20℃で保存したところ、共
に2週間経過しても結晶の析出や白濁は観察できなかっ
た。
【0096】これに対し、ホスト液晶(B)70重量%
及び、重水素置換されていない式(R−5)の化合物3
0重量%からなる混合液晶(BR−5)を調製したとこ
ろ、104.5℃以下でネマチック相を示した。これを
同様に0℃及び−20℃で保存したところ、0℃では2
週間経過しても結晶の析出や白濁は観察できなかった
が、−20℃ではわずかな白濁が認められた。
及び、重水素置換されていない式(R−5)の化合物3
0重量%からなる混合液晶(BR−5)を調製したとこ
ろ、104.5℃以下でネマチック相を示した。これを
同様に0℃及び−20℃で保存したところ、0℃では2
週間経過しても結晶の析出や白濁は観察できなかった
が、−20℃ではわずかな白濁が認められた。
【0097】以上のことから、本発明に係わる一般式
(I)で表わされる重水素置換された液晶性化合物から
なる混合物は、低温で結晶を析出させ難くくすることが
できる実用的な液晶材料として極めて有用であることが
明らかである。
(I)で表わされる重水素置換された液晶性化合物から
なる混合物は、低温で結晶を析出させ難くくすることが
できる実用的な液晶材料として極めて有用であることが
明らかである。
【0098】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、本発明を更に
説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0099】化合物の構造は、重水素化されていない既
知の化合物と、キャピラリーガスクロマトグラフ及び薄
層クロマトグラフを比較し同一の保持時間(あるいはR
f値)を示すこと、及び核磁気共鳴スペクトル(NM
R)、質量スペクトル(MS)、赤外吸収スペクトル
(IR)により確認した。またD化率はNMRにより測
定したが、その測定に用いたNMRは日本電子(株)製
JNM−GSX400(400MHz1H)である。た
だし、一般式(I)における混合物のD化率は中間体の
一般式(II)における混合物のD化率と同一とみなし
た。
知の化合物と、キャピラリーガスクロマトグラフ及び薄
層クロマトグラフを比較し同一の保持時間(あるいはR
f値)を示すこと、及び核磁気共鳴スペクトル(NM
R)、質量スペクトル(MS)、赤外吸収スペクトル
(IR)により確認した。またD化率はNMRにより測
定したが、その測定に用いたNMRは日本電子(株)製
JNM−GSX400(400MHz1H)である。た
だし、一般式(I)における混合物のD化率は中間体の
一般式(II)における混合物のD化率と同一とみなし
た。
【0100】なお、化合物名及び構造式の前に記したd
4−は、一般式(I)においてはブチレン基を介してベ
ンゼン環と結合したシクロヘキサン環の2位及び6位
(X1〜X4)の4個の水素原子、他の化合物においては
それらに対応する4個の水素原子(X1〜X4)のうち1
〜4個が重水素置換されている化合物の混合物であるこ
とを表わすものとする。
4−は、一般式(I)においてはブチレン基を介してベ
ンゼン環と結合したシクロヘキサン環の2位及び6位
(X1〜X4)の4個の水素原子、他の化合物においては
それらに対応する4個の水素原子(X1〜X4)のうち1
〜4個が重水素置換されている化合物の混合物であるこ
とを表わすものとする。
【0101】(参考例1) トランス−4’−プロピル
ビシクロヘキサン−4−オンの重水素化
ビシクロヘキサン−4−オンの重水素化
【0102】
【化23】
【0103】ナトリウムメトキシド60gを重水(D化
率99.8%)500mlに溶解した。これにジクロロ
メタン500mlに溶解したトランス−4−プロピルビ
シクロヘキサン−4−オン500gを加え、更に臭化テ
トラブチルアンモニウム2.5gを加えて10時間溶媒
の還流温度で加熱攪拌した。放冷後、有機層を分離し、
水層はジクロロメタンで抽出した後回収した。有機層を
併せ、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥し
た。
率99.8%)500mlに溶解した。これにジクロロ
メタン500mlに溶解したトランス−4−プロピルビ
シクロヘキサン−4−オン500gを加え、更に臭化テ
トラブチルアンモニウム2.5gを加えて10時間溶媒
の還流温度で加熱攪拌した。放冷後、有機層を分離し、
水層はジクロロメタンで抽出した後回収した。有機層を
併せ、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥し
た。
【0104】溶媒を溜去してシクロヘキサノン環の2位
及び/又は6位が重水素置換された混合物であるd4−
トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン−4−オン
508gを得た。NMRによりそのD化率を測定したと
ころ約82%であった。
及び/又は6位が重水素置換された混合物であるd4−
トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン−4−オン
508gを得た。NMRによりそのD化率を測定したと
ころ約82%であった。
【0105】(参考例2、3)参考例1と同様にして、
シクロヘキサノン環の2位及び/又は6位が重水素置換
されたd4−トランス−4’−エチルビシクロヘキサン
−4−オン及びd4−トランス−4’−ブチルビシクロ
ヘキサン−4−オンを得た。NMRによりそのD化率を
測定したところ約80%及び約84%であった。
シクロヘキサノン環の2位及び/又は6位が重水素置換
されたd4−トランス−4’−エチルビシクロヘキサン
−4−オン及びd4−トランス−4’−ブチルビシクロ
ヘキサン−4−オンを得た。NMRによりそのD化率を
測定したところ約80%及び約84%であった。
【0106】(参考例4) d4−トランス−4’−プ
ロピルビシクロヘキサン−トランス−4−カルバルデヒ
ドの合成
ロピルビシクロヘキサン−トランス−4−カルバルデヒ
ドの合成
【0107】
【化24】
【0108】塩化メトキシメチルトリフェニルホスホニ
ウム260gをテトラヒドロフラン(THF)800m
lに懸濁させた。これを氷冷し、t−ブトキシカリウム
86gをゆっくり添加し、0℃で1時間攪拌した。参考
例1で得られたd4−トランス−4’−プロピルビシク
ロヘキサン−4−オン120gをTHF600mlに溶
解し、同温度で30分間で滴下した。更に30分攪拌し
た後、室温に戻し、水400mlを加えた。水層を分液
除去し、有機層を濃縮し、ヘキサン500mlを加え、
不溶物を濾別した。沈澱はヘキサンで洗滌し、濾液を集
め濃縮した。得られた油状の粗生成物をTHF600m
lに溶解し、10%塩酸600mlを加え、1時間加熱
攪拌した。放冷後、酢酸エチル600mlで抽出し、水
で洗滌した後、溶媒を溜去した。得られた油状物をエタ
ノール1000mlに溶解し、20%水酸化ナトリウム
水溶液100mlを加え、2時間攪拌した。水1000
mlを加え、析出した沈澱を濾過した。沈澱は水500
ml、次いでメタノール500mlで洗浄し、更に減圧
下に乾燥してd4−トランス−4’−プロピルビシクロ
ヘキサン−トランス−4−カルバルデヒドの白色結晶1
15gを得た。
ウム260gをテトラヒドロフラン(THF)800m
lに懸濁させた。これを氷冷し、t−ブトキシカリウム
86gをゆっくり添加し、0℃で1時間攪拌した。参考
例1で得られたd4−トランス−4’−プロピルビシク
ロヘキサン−4−オン120gをTHF600mlに溶
解し、同温度で30分間で滴下した。更に30分攪拌し
た後、室温に戻し、水400mlを加えた。水層を分液
除去し、有機層を濃縮し、ヘキサン500mlを加え、
不溶物を濾別した。沈澱はヘキサンで洗滌し、濾液を集
め濃縮した。得られた油状の粗生成物をTHF600m
lに溶解し、10%塩酸600mlを加え、1時間加熱
攪拌した。放冷後、酢酸エチル600mlで抽出し、水
で洗滌した後、溶媒を溜去した。得られた油状物をエタ
ノール1000mlに溶解し、20%水酸化ナトリウム
水溶液100mlを加え、2時間攪拌した。水1000
mlを加え、析出した沈澱を濾過した。沈澱は水500
ml、次いでメタノール500mlで洗浄し、更に減圧
下に乾燥してd4−トランス−4’−プロピルビシクロ
ヘキサン−トランス−4−カルバルデヒドの白色結晶1
15gを得た。
【0109】(参考例5、6)参考例4において、d4
−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン−4−オ
ンに換えて、参考例2で得られたd4−トランス−4−
エチルビシクロヘキサン−4−オン及び参考例3で得ら
れたd4−トランス−4’−ブチルビシクロヘキサン−
4−オンを用いることにより、d4−トランス−4’−
エチルビシクロヘキサン−トランス−4−カルバルデヒ
ド及びd4−トランス−4’−ブチルビシクロヘキサン
−トランス−4−カルバルデヒドを得た。
−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン−4−オ
ンに換えて、参考例2で得られたd4−トランス−4−
エチルビシクロヘキサン−4−オン及び参考例3で得ら
れたd4−トランス−4’−ブチルビシクロヘキサン−
4−オンを用いることにより、d4−トランス−4’−
エチルビシクロヘキサン−トランス−4−カルバルデヒ
ド及びd4−トランス−4’−ブチルビシクロヘキサン
−トランス−4−カルバルデヒドを得た。
【0110】(実施例1) d4−トランス−4’−プ
ロピルビシクロヘキサン−トランス−4−ブタナールの
合成
ロピルビシクロヘキサン−トランス−4−ブタナールの
合成
【0111】
【化25】
【0112】臭化3−(1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)プロピルトリフェニルホスホニウム255gをTH
F800ml中に懸濁させ、氷冷した。t−ブトキシカ
リウム75gをゆっくり添加し、5〜10℃で1時間攪
拌した。参考例4で得られたd4−トランス−4’−プ
ロピルビシクロヘキサン−トランス−4−カルバルデヒ
ド114gをTHF600mlに溶解し、同温度で30
分で滴下した。更に30分攪拌した後室温に戻し、水1
200mlを加えた。少量の稀塩酸で中和後、有機層を
分離した。溶媒を溜去し、残渣をヘキサン800mlに
溶解し、不溶のトリフェニルホスフィンオキシドを濾別
した。10%過酸化水素水を加え1時間攪拌し、析出結
晶を濾別し、濾液は分液後、水で洗滌し、更にメタノー
ル/水=1/1の混合溶媒500mlで3回洗滌した。
ヘキサン層を乾燥後濃縮して、d 4−トランス−4’−
プロピル−トランス−4−[3−(1,3−ジオキソラ
ン−2−イル)プロペン−1−イル]ビシクロヘキサン
の粗生成物130gを得た。
ル)プロピルトリフェニルホスホニウム255gをTH
F800ml中に懸濁させ、氷冷した。t−ブトキシカ
リウム75gをゆっくり添加し、5〜10℃で1時間攪
拌した。参考例4で得られたd4−トランス−4’−プ
ロピルビシクロヘキサン−トランス−4−カルバルデヒ
ド114gをTHF600mlに溶解し、同温度で30
分で滴下した。更に30分攪拌した後室温に戻し、水1
200mlを加えた。少量の稀塩酸で中和後、有機層を
分離した。溶媒を溜去し、残渣をヘキサン800mlに
溶解し、不溶のトリフェニルホスフィンオキシドを濾別
した。10%過酸化水素水を加え1時間攪拌し、析出結
晶を濾別し、濾液は分液後、水で洗滌し、更にメタノー
ル/水=1/1の混合溶媒500mlで3回洗滌した。
ヘキサン層を乾燥後濃縮して、d 4−トランス−4’−
プロピル−トランス−4−[3−(1,3−ジオキソラ
ン−2−イル)プロペン−1−イル]ビシクロヘキサン
の粗生成物130gを得た。
【0113】この全量を酢酸エチル700mlに溶解
し、パラジウム/硫酸バリウム15gを加え、オートク
レーブ中、水素圧2気圧下で6時間攪拌した。触媒を濾
別後、溶媒を溜去し、更にエタノールから再結晶してd
4−トランス−4’−プロピル−トランス−4−[3−
(1,3−ジオキソラン−2−イル)プロピル]ビシク
ロヘキサンの白色結晶106gを得た。
し、パラジウム/硫酸バリウム15gを加え、オートク
レーブ中、水素圧2気圧下で6時間攪拌した。触媒を濾
別後、溶媒を溜去し、更にエタノールから再結晶してd
4−トランス−4’−プロピル−トランス−4−[3−
(1,3−ジオキソラン−2−イル)プロピル]ビシク
ロヘキサンの白色結晶106gを得た。
【0114】この全量をトルエン550mlに溶解し、
蟻酸400mlを加え、50℃で6時間攪拌した。放冷
後、水400mlを加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリ
ウム次いで水で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を溜去してスメクチック状のd4−トランス−
4’−プロピルビシクロヘキサン−トランス−4−ブタ
ナール98gを得た。
蟻酸400mlを加え、50℃で6時間攪拌した。放冷
後、水400mlを加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリ
ウム次いで水で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を溜去してスメクチック状のd4−トランス−
4’−プロピルビシクロヘキサン−トランス−4−ブタ
ナール98gを得た。
【0115】(実施例2、3) d4−トランス−4’
−エチルビシクロヘキサン−トランス−4−ブタナール
及びd4−トランス−4’−ブチルビシクロヘキサン−
トランス−4−ブタナールの合成 参考例7において、d4−トランス−4’−プロピルビ
シクロヘキサン−トランス−4−カルバルデヒドに換え
て、参考例5で得られたd4−トランス−4’−エチル
ビシクロヘキサン−トランス−4−カルバルデヒド及び
参考例6で得られたd4−トランス−4’−ブチルビシ
クロヘキサン−トランス−4−カルバルデヒドを用いた
以外は参考例7と同様にして、d4−トランス−4’−
エチルビシクロヘキサン−トランス−4−ブタナール及
びd4−トランス−4’−ブチルビシクロヘキサン−ト
ランス−4−ブタナールを得た。
−エチルビシクロヘキサン−トランス−4−ブタナール
及びd4−トランス−4’−ブチルビシクロヘキサン−
トランス−4−ブタナールの合成 参考例7において、d4−トランス−4’−プロピルビ
シクロヘキサン−トランス−4−カルバルデヒドに換え
て、参考例5で得られたd4−トランス−4’−エチル
ビシクロヘキサン−トランス−4−カルバルデヒド及び
参考例6で得られたd4−トランス−4’−ブチルビシ
クロヘキサン−トランス−4−カルバルデヒドを用いた
以外は参考例7と同様にして、d4−トランス−4’−
エチルビシクロヘキサン−トランス−4−ブタナール及
びd4−トランス−4’−ブチルビシクロヘキサン−ト
ランス−4−ブタナールを得た。
【0116】(実施例4) d4−トランス−4’−プ
ロピル−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフル
オロフェニル)ブチル]ビシクロヘキサン(第1表中の
No.5の混合物)の合成
ロピル−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフル
オロフェニル)ブチル]ビシクロヘキサン(第1表中の
No.5の混合物)の合成
【0117】
【化26】
【0118】乾燥したTHF10ml中に削り状マグネ
シウム2.8gを加えた。これに1−ブロモ−3,4,
5,−トリフルオロベンゼン20.0gのTHF80m
l溶液を、穏やかな還流が持続する速度で滴下した。滴
下終了後、更に1時間攪拌し放冷した。氷冷下、実施例
1で得られたd4−トランス−4’−プロピルビシクロ
ヘキサン−トランス−4−ブタナール22.0gのTH
F50ml溶液を内温が15℃を超さないよう注意して
1時間で滴下した。室温で更に1時間攪拌した後、攪拌
しながら稀塩酸を水層が弱酸性となるまで加えた。酢酸
エチル200mlで抽出し、有機層を水、次いで飽和食
塩水で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
減圧下に溜去して得られた油状物をトルエン150ml
に溶解し、p−トルエンスルホン酸1水和物1.2gを
加え、還流下に共沸する水を除去しながら6時間加熱攪
拌した。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次い
で水で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
溜去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン)を用いて精製して、d4−トラ
ンス−4’−プロピル−トランス−4−[4−(3,
4,5−トリフルオロフェニル)−3−ブテン−1−イ
ル]ビシクロヘキサン22.0gを得た。
シウム2.8gを加えた。これに1−ブロモ−3,4,
5,−トリフルオロベンゼン20.0gのTHF80m
l溶液を、穏やかな還流が持続する速度で滴下した。滴
下終了後、更に1時間攪拌し放冷した。氷冷下、実施例
1で得られたd4−トランス−4’−プロピルビシクロ
ヘキサン−トランス−4−ブタナール22.0gのTH
F50ml溶液を内温が15℃を超さないよう注意して
1時間で滴下した。室温で更に1時間攪拌した後、攪拌
しながら稀塩酸を水層が弱酸性となるまで加えた。酢酸
エチル200mlで抽出し、有機層を水、次いで飽和食
塩水で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
減圧下に溜去して得られた油状物をトルエン150ml
に溶解し、p−トルエンスルホン酸1水和物1.2gを
加え、還流下に共沸する水を除去しながら6時間加熱攪
拌した。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次い
で水で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
溜去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン)を用いて精製して、d4−トラ
ンス−4’−プロピル−トランス−4−[4−(3,
4,5−トリフルオロフェニル)−3−ブテン−1−イ
ル]ビシクロヘキサン22.0gを得た。
【0119】この全量を酢酸エチル100mlに溶解し
た。これに2.2gの5%パラジウム炭素を加え、水素
圧4Kg/cm2で4時間室温で攪拌した。セライト濾
過により触媒を除去し、減圧下に溶媒を溜去して、d4
−トランス−4’−プロピル−トランス−4−[4−
(3,4,5−トリフルオロフェニル)ブチル]ビシク
ロヘキサン22gを得た。これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン)を用いて精製し、更にエタ
ノール/ヘキサン混合溶媒(9/1)から再結晶して、
白色結晶状の精製物18.0gを得た。 相転移温度:20℃(C→S),64℃(S−N),8
8.5℃(N−I)
た。これに2.2gの5%パラジウム炭素を加え、水素
圧4Kg/cm2で4時間室温で攪拌した。セライト濾
過により触媒を除去し、減圧下に溶媒を溜去して、d4
−トランス−4’−プロピル−トランス−4−[4−
(3,4,5−トリフルオロフェニル)ブチル]ビシク
ロヘキサン22gを得た。これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン)を用いて精製し、更にエタ
ノール/ヘキサン混合溶媒(9/1)から再結晶して、
白色結晶状の精製物18.0gを得た。 相転移温度:20℃(C→S),64℃(S−N),8
8.5℃(N−I)
【0120】(比較例1) トランス−4’−プロピル
−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフルオロフ
ェニル)ブチル]ビシクロヘキサンの合成 出発原料として、d4−トランス−4’−プロピルビシ
クロヘキサン−4−オンに換えて、重水素化されていな
いd4−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン−
4−オンを用いた以外は参考例1、7及び実施例1と同
様にして、重水素化されていないトランス−4’−プロ
ピル−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフルオ
ロフェニル)ブチル]ビシクロヘキサンを得た。この化
合物の相転移温度は以下の通りであった。 相転移温度:23℃(C→Sm),63℃(Sm−
N),89℃(N−I)
−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフルオロフ
ェニル)ブチル]ビシクロヘキサンの合成 出発原料として、d4−トランス−4’−プロピルビシ
クロヘキサン−4−オンに換えて、重水素化されていな
いd4−トランス−4’−プロピルビシクロヘキサン−
4−オンを用いた以外は参考例1、7及び実施例1と同
様にして、重水素化されていないトランス−4’−プロ
ピル−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフルオ
ロフェニル)ブチル]ビシクロヘキサンを得た。この化
合物の相転移温度は以下の通りであった。 相転移温度:23℃(C→Sm),63℃(Sm−
N),89℃(N−I)
【0121】(実施例5) d4−トランス−4’−エ
チル−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフルオ
ロフェニル)ブチル]ビシクロヘキサン(第1表中のN
o.4の混合物)の合成 実施例4において、d4−トランス−4’−プロピルビ
シクロヘキサン−トランス−4−ブタナールに換えて、
実施例2で得られたd4−トランス−4’−エチルビシ
クロヘキサン−トランス−4−ブタナールを用いた以外
は実施例4と同様にして、d4−トランス−4’−エチ
ル−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフルオロ
フェニル)ブチル]ビシクロヘキサンを得た。その相転
移温度は第1表にまとめて示した。
チル−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフルオ
ロフェニル)ブチル]ビシクロヘキサン(第1表中のN
o.4の混合物)の合成 実施例4において、d4−トランス−4’−プロピルビ
シクロヘキサン−トランス−4−ブタナールに換えて、
実施例2で得られたd4−トランス−4’−エチルビシ
クロヘキサン−トランス−4−ブタナールを用いた以外
は実施例4と同様にして、d4−トランス−4’−エチ
ル−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフルオロ
フェニル)ブチル]ビシクロヘキサンを得た。その相転
移温度は第1表にまとめて示した。
【0122】(実施例6) d4−トランス−4’−ブ
チル−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフルオ
ロフェニル)ブチル]ビシクロヘキサン(第1表中のN
o.6の混合物)の合成 実施例4において、d4−トランス−4’−プロピルビ
シクロヘキサン−トランス−4−ブタナールに換えて、
実施例3で得られたd4−トランス−4’−ブチルビシ
クロヘキサン−トランス−4−ブタナールを用いた以外
は実施例4と同様にして、d4−トランス−4’−ブチ
ル−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフルオロ
フェニル)ブチル]ビシクロヘキサンを得た。その相転
移温度は第1表にまとめて示した。
チル−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフルオ
ロフェニル)ブチル]ビシクロヘキサン(第1表中のN
o.6の混合物)の合成 実施例4において、d4−トランス−4’−プロピルビ
シクロヘキサン−トランス−4−ブタナールに換えて、
実施例3で得られたd4−トランス−4’−ブチルビシ
クロヘキサン−トランス−4−ブタナールを用いた以外
は実施例4と同様にして、d4−トランス−4’−ブチ
ル−トランス−4−[4−(3,4,5−トリフルオロ
フェニル)ブチル]ビシクロヘキサンを得た。その相転
移温度は第1表にまとめて示した。
【0123】(実施例7) d4−トランス−4’−プ
ロピル−トランス−4−[4−(3,4−ジフルオロフ
ェニル)ブチル]ビシクロヘキサン(第1表中のNo.
2の混合物)の合成 実施例4において、1−ブロモ−3,4,5−トリフル
オロベンゼンに換えて、1−ブロモ−3,4−ジフルオ
ロベンゼンを用いた以外は実施例4と同様にして、d4
−トランス−4’−プロピル−トランス−4−[4−
(3,4−ジフルオロフェニル)ブチル]ビシクロヘキ
サンを得た。その相転移温度は第1表にまとめて示し
た。
ロピル−トランス−4−[4−(3,4−ジフルオロフ
ェニル)ブチル]ビシクロヘキサン(第1表中のNo.
2の混合物)の合成 実施例4において、1−ブロモ−3,4,5−トリフル
オロベンゼンに換えて、1−ブロモ−3,4−ジフルオ
ロベンゼンを用いた以外は実施例4と同様にして、d4
−トランス−4’−プロピル−トランス−4−[4−
(3,4−ジフルオロフェニル)ブチル]ビシクロヘキ
サンを得た。その相転移温度は第1表にまとめて示し
た。
【0124】(実施例8) d4−トランス−4’−プ
ロピル−トランス−4−[4−(4−フルオロフェニ
ル)ブチル]ビシクロヘキサン(第1表中のNo.1の
混合物)の合成 実施例4において、1−ブロモ−3,4,5−トリフル
オロベンゼンに換えて、1−ブロモ−4−フルオロベン
ゼンを用いた以外は実施例4と同様にして、d 4−トラ
ンス−4’−プロピル−トランス−4−[4−(4−フ
ルオロフェニル)ブチル]ビシクロヘキサンを得た。そ
の相転移温度は第1表にまとめて示した。
ロピル−トランス−4−[4−(4−フルオロフェニ
ル)ブチル]ビシクロヘキサン(第1表中のNo.1の
混合物)の合成 実施例4において、1−ブロモ−3,4,5−トリフル
オロベンゼンに換えて、1−ブロモ−4−フルオロベン
ゼンを用いた以外は実施例4と同様にして、d 4−トラ
ンス−4’−プロピル−トランス−4−[4−(4−フ
ルオロフェニル)ブチル]ビシクロヘキサンを得た。そ
の相転移温度は第1表にまとめて示した。
【0125】(実施例9) d4−トランス−4’−プ
ロピル−トランス−4−[4−(4−トリフルオロメト
キシフェニル)ブチル]ビシクロヘキサン(第1表中の
No.3の混合物)の合成 実施例4において、1−ブロモ−3,4,5−トリフル
オロベンゼンに換えて、1−ブロモ−4−トリフルオロ
メトキシベンゼンを用いた以外は実施例4と同様にし
て、d4−トランス−4’−プロピル−トランス−4−
[4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ブチル]
ビシクロヘキサンを得た。その相転移温度は第1表にま
とめて示した。
ロピル−トランス−4−[4−(4−トリフルオロメト
キシフェニル)ブチル]ビシクロヘキサン(第1表中の
No.3の混合物)の合成 実施例4において、1−ブロモ−3,4,5−トリフル
オロベンゼンに換えて、1−ブロモ−4−トリフルオロ
メトキシベンゼンを用いた以外は実施例4と同様にし
て、d4−トランス−4’−プロピル−トランス−4−
[4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ブチル]
ビシクロヘキサンを得た。その相転移温度は第1表にま
とめて示した。
【0126】(実施例10) 液晶組成物の調製(1)
【0127】
【化27】
【0128】(式中、シクロヘキサン環はトランス配置
を表わし、「%」は「重量%」を表わす。)からなるホ
スト液晶(A)を調製した。ホスト液晶(A)は54.
5℃以下でネマチック(N)相を示す。
を表わし、「%」は「重量%」を表わす。)からなるホ
スト液晶(A)を調製した。ホスト液晶(A)は54.
5℃以下でネマチック(N)相を示す。
【0129】このホスト液晶(A)70重量%及び、実
施例1で得られた(No.5)の混合物30重量%から
なる混合液晶(A−5)を調製した。この混合液晶のN
相の上限温度は61℃であった。この組成物を0℃及び
−20℃で保存したところ、2週間経過しても、どちら
も結晶の析出や白濁は観察できなかった。
施例1で得られた(No.5)の混合物30重量%から
なる混合液晶(A−5)を調製した。この混合液晶のN
相の上限温度は61℃であった。この組成物を0℃及び
−20℃で保存したところ、2週間経過しても、どちら
も結晶の析出や白濁は観察できなかった。
【0130】(比較例2)ホスト液晶(A)70重量%
及び、比較例1で得られた重水素化されていない式(R
−5)
及び、比較例1で得られた重水素化されていない式(R
−5)
【0131】
【化28】
【0132】のトランス−4’−プロピル−トランス−
4−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ブチ
ル]ビシクロヘキサン30重量%からなる混合液晶(A
R−5)を調製した。この混合液晶のN相の上限温度は
61℃で(A−1)と同様であった。次にこの組成物を
同様に0℃及び−20℃で保存したところ、0℃では変
化がなかったが、−20℃では1週間で微量の結晶の析
出によると考えられるわずかな白濁が認められた。
4−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ブチ
ル]ビシクロヘキサン30重量%からなる混合液晶(A
R−5)を調製した。この混合液晶のN相の上限温度は
61℃で(A−1)と同様であった。次にこの組成物を
同様に0℃及び−20℃で保存したところ、0℃では変
化がなかったが、−20℃では1週間で微量の結晶の析
出によると考えられるわずかな白濁が認められた。
【0133】このことから、本発明の重水素置換された
一般式(I)の混合物は、従来より使用されている液晶
組成物に添加することにより、低温でも結晶を析出させ
にくくしていることが明らかである。
一般式(I)の混合物は、従来より使用されている液晶
組成物に添加することにより、低温でも結晶を析出させ
にくくしていることが明らかである。
【0134】(実施例11) 液晶組成物の調製(2) 特にアクティブマトリックス用として好適なホスト液晶
(B)
(B)
【0135】
【化29】
【0136】(式中、シクロヘキサン環はトランス配置
を表わし、「%」は「重量%」を表わす。)を調製し
た。このホスト液晶(B)は116.7℃以下でネマチ
ック相を示し、その融点は11℃である。
を表わし、「%」は「重量%」を表わす。)を調製し
た。このホスト液晶(B)は116.7℃以下でネマチ
ック相を示し、その融点は11℃である。
【0137】このホスト液晶(B)70重量%及び(N
o.5)の混合物30重量%からなる混合液晶(B−
1)を調製したところ、104℃以下でネマチック相を
示した。これを0℃及び−20℃で保存したところ、共
に2週間経過しても結晶の析出や白濁は観察できなかっ
た。
o.5)の混合物30重量%からなる混合液晶(B−
1)を調製したところ、104℃以下でネマチック相を
示した。これを0℃及び−20℃で保存したところ、共
に2週間経過しても結晶の析出や白濁は観察できなかっ
た。
【0138】(比較例3)ホスト液晶(B)70重量%
と式(R−5)の化合物30重量%からなる混合液晶
(BR−5)を調製した。この混合液晶のN相の上限温
度は104.5℃であった。これを同様に0℃及び−2
0℃で保存したところ、0℃では2週間経過しても結晶
の析出や白濁は観察できなかったが、−20℃では微量
の結晶の析出によると考えられるわずかな白濁が認めら
れた。
と式(R−5)の化合物30重量%からなる混合液晶
(BR−5)を調製した。この混合液晶のN相の上限温
度は104.5℃であった。これを同様に0℃及び−2
0℃で保存したところ、0℃では2週間経過しても結晶
の析出や白濁は観察できなかったが、−20℃では微量
の結晶の析出によると考えられるわずかな白濁が認めら
れた。
【0139】以上のことから、本発明に係わる重水素置
換された一般式(I)の混合物は、低温で液晶組成物中
に結晶を析出させにくくすることができ、実用的な液晶
材料として極めて有用であることが明らかである。
換された一般式(I)の混合物は、低温で液晶組成物中
に結晶を析出させにくくすることができ、実用的な液晶
材料として極めて有用であることが明らかである。
【0140】
【発明の効果】本発明の一般式(I)で表わされる重水
素置換された化合物からなる混合物は、実施例にも示し
たように市販の入手容易な化合物から工業的にも容易に
製造することができ、他の液晶化合物との相溶性にも優
れている。従って、現在汎用されている液晶材料に添加
した場合、TN-I点を大きく低下させることなく、融点
を低下させ、しかも電気光学的特性を低減させることも
なく、低温領域においても結晶を析出させないという優
れた効果が得られる。従って、低温領域で使用される液
晶表示装置、特にTN、STN、アクティブマトリクス
表示装置の構成材料として極めて有用である。
素置換された化合物からなる混合物は、実施例にも示し
たように市販の入手容易な化合物から工業的にも容易に
製造することができ、他の液晶化合物との相溶性にも優
れている。従って、現在汎用されている液晶材料に添加
した場合、TN-I点を大きく低下させることなく、融点
を低下させ、しかも電気光学的特性を低減させることも
なく、低温領域においても結晶を析出させないという優
れた効果が得られる。従って、低温領域で使用される液
晶表示装置、特にTN、STN、アクティブマトリクス
表示装置の構成材料として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 47/105 9049−4H 255/50 261/00 9451−4H C09K 19/12 19/18 19/20 19/30 9279−4H // C07M 5:00
Claims (6)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素原子数1〜12のアルキル基を表わ
し、X1、X2、X3及びX 4はそれぞれ独立的に水素原子
(H)又は重水素原子(D)を表わすが、少なくとも1
個は重水素原子(D)を表わし、Y1及びY2はそれぞれ
独立的に水素原子又はフッ素原子を表わし、Zはフッ素
原子、塩素原子、シアノ基、−R2、−OR2、−OC
N、−CF3、−OCF3、−OCF2H又は−OCH2C
F3を表わし、R2は炭素原子数1〜12のアルキル基又
は炭素原子数2〜12のアルケニル基を表わし、シクロ
ヘキサン環はトランス配置である。)で表わされる2種
以上の化合物が、(1)互いにX1〜X4における重水素
原子(D)の数及び/又は置換位置が異なり、且つ
(2)互いにR1、Y1、Y2及びZが同一であることを
特徴とする、前記一般式(I)で表わされる化合物の2
種以上からなる混合物。 - 【請求項2】 一般式(I)において、R1は炭素原子
数1〜7の直鎖状アルキル基を表わし、Zはフッ素原
子、塩素原子、シアノ基、炭素原子数1〜7の直鎖状ア
ルキル基若しくはアルコキシル基、炭素原子数2〜7の
アルケニル基若しくはアルケニルオキシ基、−OCF3
又は−OCH2CF3を表わすことを特徴とする請求項1
記載の混合物。 - 【請求項3】 一般式(I)において、Y1、Y2及びZ
のうちの少なくとも1個がフッ素原子を表わすことを特
徴とする請求項2記載の混合物。 - 【請求項4】 一般式(I)において、Zが−OCF3
を表わすことを特徴とする請求項2記載の混合物。 - 【請求項5】 一般式(I)で表わされる2種以上の化
合物におけるX1、X2、X3及びX4の総数に対して、重
水素原子(D)の数の割合が30〜95%の範囲にある
ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の混合
物。 - 【請求項6】 一般式(Va) 【化2】 (式中、R1は炭素原子数1〜12のアルキル基を表わ
し、X1、X2、X3及びX 4はそれぞれ独立的に水素原子
(H)又は重水素原子(D)を表わすが、少なくとも1
個は重水素原子(D)を表わし、nは2又は3の整数を
表わす。)で表わされる2種以上の化合物が、(1)互
いにX1〜X4における重水素原子(D)の数及び/又は
置換位置が異なり、且つ(2)互いにR1及びnが同一
であることを特徴とする、前記一般式(Va)で表わさ
れる化合物の2種以上からなる混合物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6224820A JPH0892557A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 4−(4−フェニルブチル)ビシクロヘキサン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6224820A JPH0892557A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 4−(4−フェニルブチル)ビシクロヘキサン誘導体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0892557A true JPH0892557A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16819716
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6224820A Pending JPH0892557A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 4−(4−フェニルブチル)ビシクロヘキサン誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0892557A (ja) |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP6224820A patent/JPH0892557A/ja active Pending
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