JPH09138937A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH09138937A JPH09138937A JP7319476A JP31947695A JPH09138937A JP H09138937 A JPH09138937 A JP H09138937A JP 7319476 A JP7319476 A JP 7319476A JP 31947695 A JP31947695 A JP 31947695A JP H09138937 A JPH09138937 A JP H09138937A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetic powder
- iron oxide
- powder
- gamma iron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁性層中に、磁性粉末として、ガンマ酸化鉄
磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フェ
ライト磁性粉末から選ばれる1種あるいは2種以上の磁
性粉末と、MnBi合金磁性粉末とを、重量比で90/
10から60/40の割合で含有させることにより、信
号を記録後は再書き込みができず、かつあらかじめ設定
した有効期間後は出力レベルが低下することにより再生
不可能となる不正使用防止機能を備えた磁気記録媒体を
提供する。 【解決手段】 磁性粉末として、ガンマ酸化鉄磁性粉
末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フェライト
磁性粉末から選ばれる1種あるいは2種以上の磁性粉末
と、MnBi合金磁性粉末とを、重量比で90/10か
ら60/40の割合で含有させた磁性層を有する、信号
を記録後は再書き込みができず、かつあらかじめ設定し
た有効期間後は出力レベルが低下することにより再生不
可能となる磁気記録媒体
磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フェ
ライト磁性粉末から選ばれる1種あるいは2種以上の磁
性粉末と、MnBi合金磁性粉末とを、重量比で90/
10から60/40の割合で含有させることにより、信
号を記録後は再書き込みができず、かつあらかじめ設定
した有効期間後は出力レベルが低下することにより再生
不可能となる不正使用防止機能を備えた磁気記録媒体を
提供する。 【解決手段】 磁性粉末として、ガンマ酸化鉄磁性粉
末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フェライト
磁性粉末から選ばれる1種あるいは2種以上の磁性粉末
と、MnBi合金磁性粉末とを、重量比で90/10か
ら60/40の割合で含有させた磁性層を有する、信号
を記録後は再書き込みができず、かつあらかじめ設定し
た有効期間後は出力レベルが低下することにより再生不
可能となる磁気記録媒体
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は磁気記録媒体に関
し、さらに詳しくは、MnBi合金磁性粉末を含む混合
磁性粉末を記録素子とし、信号を記録後は再書き込みが
できず、かつあらかじめ設定した有効期間後は出力レベ
ルが低下することにより再生不可能となる不正使用防止
機能を備えた磁気記録媒体に関する。
し、さらに詳しくは、MnBi合金磁性粉末を含む混合
磁性粉末を記録素子とし、信号を記録後は再書き込みが
できず、かつあらかじめ設定した有効期間後は出力レベ
ルが低下することにより再生不可能となる不正使用防止
機能を備えた磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、記録再生が容易である
ためビデオテ−プ、フロッピ−ディスク、クレジットカ
−ド、プリペイドカ−ド等として広く普及している。と
ころが記録再生が容易であるため、クレジットカ−ド、
プリペイドカ−ド、切符、定期券等では、有効期限後あ
るいは使用後に再書き込みにより不正使用される等の犯
罪が多発している。そこで、これを防止する方法とし
て、プリペイドカ−ド等では、パンチ孔を開ける等の対
策がなされている。
ためビデオテ−プ、フロッピ−ディスク、クレジットカ
−ド、プリペイドカ−ド等として広く普及している。と
ころが記録再生が容易であるため、クレジットカ−ド、
プリペイドカ−ド、切符、定期券等では、有効期限後あ
るいは使用後に再書き込みにより不正使用される等の犯
罪が多発している。そこで、これを防止する方法とし
て、プリペイドカ−ド等では、パンチ孔を開ける等の対
策がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、パンチ孔を
埋めるあるいは磁気ストライプを張り替える等の不正が
後を絶たず,いまだ決め手となる手段がない。この発明
は、かかる現状に鑑みなされたもので、MnBi合金磁
性粉末を含む混合磁性粉末を記録素子として使用するこ
とにより、信号を記録後は再書き込みができず、かつあ
らかじめ設定した有効期間後は出力レベルが低下するこ
とにより再生不可能となる不正使用防止機能を備えた磁
気記録媒体を提供しようとするものである。
埋めるあるいは磁気ストライプを張り替える等の不正が
後を絶たず,いまだ決め手となる手段がない。この発明
は、かかる現状に鑑みなされたもので、MnBi合金磁
性粉末を含む混合磁性粉末を記録素子として使用するこ
とにより、信号を記録後は再書き込みができず、かつあ
らかじめ設定した有効期間後は出力レベルが低下するこ
とにより再生不可能となる不正使用防止機能を備えた磁
気記録媒体を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の磁気記録媒体
は、磁性層中に、いずれも温度60℃,湿度90%の雰
囲気に10日間放置したときの飽和磁化の劣化率が5%
以下のガンマ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁
性粉末、Ba−フェライト磁性粉末から選ばれる1種あ
るいは2種以上の磁性粉末と、温度60℃,湿度90%
の雰囲気に10日間放置したときの飽和磁化の劣化率が
5〜50%のMnBi合金磁性粉末とを、重量比(ガン
マ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、B
a−フェライト磁性粉末等の磁性粉末/MnBi合金磁
性粉末)で90/10から60/40の割合で混合して
含有させている。
は、磁性層中に、いずれも温度60℃,湿度90%の雰
囲気に10日間放置したときの飽和磁化の劣化率が5%
以下のガンマ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁
性粉末、Ba−フェライト磁性粉末から選ばれる1種あ
るいは2種以上の磁性粉末と、温度60℃,湿度90%
の雰囲気に10日間放置したときの飽和磁化の劣化率が
5〜50%のMnBi合金磁性粉末とを、重量比(ガン
マ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、B
a−フェライト磁性粉末等の磁性粉末/MnBi合金磁
性粉末)で90/10から60/40の割合で混合して
含有させている。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明で使用するMnBi合金
磁性粉末は、室温では保磁力が10000エルステッド
と高いが、温度が下がると低下し、−100℃以下では
1000エルステッド以下と低くなる。このため、この
MnBi磁性粉末を磁性層中に含有させた磁気記録媒体
は、あらかじめ−100℃以下で消去してから室温で通
常の方法で記録し、次に安定化処理を施すことにより、
記録信号を容易に消去できなくすることができ、書き替
えにくく、安全性に優れる。
磁性粉末は、室温では保磁力が10000エルステッド
と高いが、温度が下がると低下し、−100℃以下では
1000エルステッド以下と低くなる。このため、この
MnBi磁性粉末を磁性層中に含有させた磁気記録媒体
は、あらかじめ−100℃以下で消去してから室温で通
常の方法で記録し、次に安定化処理を施すことにより、
記録信号を容易に消去できなくすることができ、書き替
えにくく、安全性に優れる。
【0006】しかしながら、このMnBi磁性粉末は耐
食性が悪く、この発明はこのMnBi磁性粉末の耐食性
に欠ける性質を逆に利用して、ガンマ酸化鉄磁性粉末、
Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フェライト磁性
粉末などの経時変化が少なくて耐食性に優れた磁性粉末
と併用することによって、信号を記録後は再書き込みが
できず、かつあらかじめ設定した有効期間後は出力レベ
ルが低下するようにして再生不可能にしている。
食性が悪く、この発明はこのMnBi磁性粉末の耐食性
に欠ける性質を逆に利用して、ガンマ酸化鉄磁性粉末、
Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フェライト磁性
粉末などの経時変化が少なくて耐食性に優れた磁性粉末
と併用することによって、信号を記録後は再書き込みが
できず、かつあらかじめ設定した有効期間後は出力レベ
ルが低下するようにして再生不可能にしている。
【0007】すなわち、信号を記録後の耐食性について
みると、たとえば、ガンマ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガ
ンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フェライト磁性粉末などの
磁性粉末に対するMnBi磁性粉末の割合が、重量比
(MnBi合金磁性粉末/ガンマ酸化鉄磁性粉末、Co
含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フェライト磁性粉末
等の磁性粉末)で40/60で、MnBi磁性粉末40
重量部当たりの磁化量が残り60重量部に用いる他の磁
性粉末の重量部当たりの磁化量と等しいとした場合、磁
気記録媒体に信号を記録後、使用中にMnBi磁性粉末
の磁化が劣化し0となり、残り60重量部に用いた磁性
粉末の磁化が変化しなかったりすると、信号の強度は6
0%残ると予想されるが、実際はMnBi磁性粉末の磁
化の劣化の寄与は2から10倍となり、全体の信号強度
は60%より大幅に低下した値となる。これは磁化領域
内に存在するMnBi磁性粉末の磁化が消失し、MnB
iが非磁性体となるためこの部分で反磁界が生じ、残り
の磁化が大きく減衰するためと考えられる。従って、有
効期限時におけるMnBi磁性粉末の磁化の減少に基づ
く低下した信号レベルと、読み取り装置の読み取り基準
レベルを合わせておくことにより、有効期限後には、使
用できなくなり、さらに有効期限時に残存しているMn
Bi磁性粉末の量を併用する他の磁性粉末に対して、重
量比(MnBi磁性粉末/他の磁性粉末)で10/90
以上とすることにより有効期限後の再書き込みができな
くなる。
みると、たとえば、ガンマ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガ
ンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フェライト磁性粉末などの
磁性粉末に対するMnBi磁性粉末の割合が、重量比
(MnBi合金磁性粉末/ガンマ酸化鉄磁性粉末、Co
含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フェライト磁性粉末
等の磁性粉末)で40/60で、MnBi磁性粉末40
重量部当たりの磁化量が残り60重量部に用いる他の磁
性粉末の重量部当たりの磁化量と等しいとした場合、磁
気記録媒体に信号を記録後、使用中にMnBi磁性粉末
の磁化が劣化し0となり、残り60重量部に用いた磁性
粉末の磁化が変化しなかったりすると、信号の強度は6
0%残ると予想されるが、実際はMnBi磁性粉末の磁
化の劣化の寄与は2から10倍となり、全体の信号強度
は60%より大幅に低下した値となる。これは磁化領域
内に存在するMnBi磁性粉末の磁化が消失し、MnB
iが非磁性体となるためこの部分で反磁界が生じ、残り
の磁化が大きく減衰するためと考えられる。従って、有
効期限時におけるMnBi磁性粉末の磁化の減少に基づ
く低下した信号レベルと、読み取り装置の読み取り基準
レベルを合わせておくことにより、有効期限後には、使
用できなくなり、さらに有効期限時に残存しているMn
Bi磁性粉末の量を併用する他の磁性粉末に対して、重
量比(MnBi磁性粉末/他の磁性粉末)で10/90
以上とすることにより有効期限後の再書き込みができな
くなる。
【0008】また、MnBi磁性粉末の磁化消失によっ
て生じる反磁界が残りの磁性粉末に及ぼす影響の程度
は、残りの磁気記録媒体の保磁力と記録波長に依存す
る。このため残りの磁気記録媒体の保磁力は1000エ
ルステッド以下であることが好ましく、保磁力がこれよ
り高いと、磁化の減衰が顕著でなくなり、この発明の効
果が表れにくくなる。
て生じる反磁界が残りの磁性粉末に及ぼす影響の程度
は、残りの磁気記録媒体の保磁力と記録波長に依存す
る。このため残りの磁気記録媒体の保磁力は1000エ
ルステッド以下であることが好ましく、保磁力がこれよ
り高いと、磁化の減衰が顕著でなくなり、この発明の効
果が表れにくくなる。
【0009】さらに、MnBi磁性粉末を、ガンマ酸化
鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フ
ェライト磁性粉末と併用する場合の記録電流特性につい
てみると、図1に示すように、併用する他の磁性粉末に
対するMnBi磁性粉末の割合が、重量比(MnBi磁
性粉末/他の磁性粉末)で40/60以下の場合は、磁
気記録媒体の記録電流特性はMnBi磁性粉末を使用し
ていない場合とほとんど異ならず、重量比で40/60
を超えるとMnBi磁性粉末特有の記録電流特性を示す
ようになる。また、記録後の書き込み性については、M
nBi磁性粉末の併用する他の磁性粉末に対する割合
が、重量比(MnBi磁性粉末/他の磁性粉末)で10
/90以上であれば、通常の記録装置では再書き込みが
できない。
鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フ
ェライト磁性粉末と併用する場合の記録電流特性につい
てみると、図1に示すように、併用する他の磁性粉末に
対するMnBi磁性粉末の割合が、重量比(MnBi磁
性粉末/他の磁性粉末)で40/60以下の場合は、磁
気記録媒体の記録電流特性はMnBi磁性粉末を使用し
ていない場合とほとんど異ならず、重量比で40/60
を超えるとMnBi磁性粉末特有の記録電流特性を示す
ようになる。また、記録後の書き込み性については、M
nBi磁性粉末の併用する他の磁性粉末に対する割合
が、重量比(MnBi磁性粉末/他の磁性粉末)で10
/90以上であれば、通常の記録装置では再書き込みが
できない。
【0010】従って、混合して使用するMnBi合金磁
性粉末と、ガンマ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化
鉄磁性粉末、Ba−フェライト磁性粉末等の磁性粉末と
の配合割合は、重量比(MnBi合金磁性粉末/ガンマ
酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba
−フェライト磁性粉末等の磁性粉末)で10/90から
40/60の割合で混合して使用するのが好ましく、こ
のような混合磁性粉末を磁性層中に含有させると、あら
かじめ設定した期間を経過後は記録信号のレベルが読み
取り限界レベル以下になることにより使用できず、かつ
有効期間内は再書き込みが困難な、不正使用されにくい
情報記録用携帯カ−ドなどの磁気記録媒体が得られる。
性粉末と、ガンマ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化
鉄磁性粉末、Ba−フェライト磁性粉末等の磁性粉末と
の配合割合は、重量比(MnBi合金磁性粉末/ガンマ
酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba
−フェライト磁性粉末等の磁性粉末)で10/90から
40/60の割合で混合して使用するのが好ましく、こ
のような混合磁性粉末を磁性層中に含有させると、あら
かじめ設定した期間を経過後は記録信号のレベルが読み
取り限界レベル以下になることにより使用できず、かつ
有効期間内は再書き込みが困難な、不正使用されにくい
情報記録用携帯カ−ドなどの磁気記録媒体が得られる。
【0011】このようなMnBi合金磁性粉末として
は、温度60℃,湿度90%の雰囲気に10日間放置し
たときの飽和磁化の劣化率が5〜50%のものが使用さ
れ、ガンマ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性
粉末、Ba−フェライト磁性粉末等の磁性粉末として
は、いずれも温度60℃,湿度90%の雰囲気に10日
間放置したときの飽和磁化の劣化率が5%以下のもの
が、1種または2種以上混合して使用される。
は、温度60℃,湿度90%の雰囲気に10日間放置し
たときの飽和磁化の劣化率が5〜50%のものが使用さ
れ、ガンマ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性
粉末、Ba−フェライト磁性粉末等の磁性粉末として
は、いずれも温度60℃,湿度90%の雰囲気に10日
間放置したときの飽和磁化の劣化率が5%以下のもの
が、1種または2種以上混合して使用される。
【0012】このようにこの発明で使用されるMnBi
合金磁性粉末は、MnおよびBiを、粉末冶金法、ア−
ク炉、高周波溶解炉、溶融急冷法等によりMnBiイン
ゴットとし、これを粉砕してつくられ、この他粉砕せず
につくられることもある。
合金磁性粉末は、MnおよびBiを、粉末冶金法、ア−
ク炉、高周波溶解炉、溶融急冷法等によりMnBiイン
ゴットとし、これを粉砕してつくられ、この他粉砕せず
につくられることもある。
【0013】ここで、粉末冶金法でMnBiインゴット
を作製するときは、まず、100〜300メッシュのM
n粉およびBi粉を不活性雰囲気中にて充分混合する。
MnとBiの比率は、モル比で50:50から55:4
5であることが好ましく、原料とするMn粉、Bi粉と
しては、あらかじめ粉砕してあるものを用いてもよい
し、フレ−クあるいはショット等の塊を粉砕により微粉
化して用いてもよい。また、焼結反応により合成する場
合には、原料の表面性に大きく反応が左右されるため、
原料表面の酸化被膜を除去しておくことが好ましく、こ
のためあらかじめ酸等により表面をエッチングしたり、
溶剤により脱脂するなど、粉末冶金法で行われている表
面処理を施しておくことが好ましい。なお、混合は自動
乳鉢、ボ−ルミル等任意の手段により行うことができ
る。
を作製するときは、まず、100〜300メッシュのM
n粉およびBi粉を不活性雰囲気中にて充分混合する。
MnとBiの比率は、モル比で50:50から55:4
5であることが好ましく、原料とするMn粉、Bi粉と
しては、あらかじめ粉砕してあるものを用いてもよい
し、フレ−クあるいはショット等の塊を粉砕により微粉
化して用いてもよい。また、焼結反応により合成する場
合には、原料の表面性に大きく反応が左右されるため、
原料表面の酸化被膜を除去しておくことが好ましく、こ
のためあらかじめ酸等により表面をエッチングしたり、
溶剤により脱脂するなど、粉末冶金法で行われている表
面処理を施しておくことが好ましい。なお、混合は自動
乳鉢、ボ−ルミル等任意の手段により行うことができ
る。
【0014】混合が終わった原料は、加圧プレスを用い
て成型体とされ、これにより焼結反応が促進され、均一
なMnBiインゴットが作製される。このときの加圧と
しては、1〜8t/cm2 とするのが好ましく、加圧力
が低ければMnBiインゴットの均一性が得られず、高
すぎる場合には、加圧装置が高価となる割りにMnBi
インゴットの特性が向上されない。
て成型体とされ、これにより焼結反応が促進され、均一
なMnBiインゴットが作製される。このときの加圧と
しては、1〜8t/cm2 とするのが好ましく、加圧力
が低ければMnBiインゴットの均一性が得られず、高
すぎる場合には、加圧装置が高価となる割りにMnBi
インゴットの特性が向上されない。
【0015】得られた成型体は、ガラス容器あるいは金
属容器に密封され、容器内は真空あるいは不活性ガス雰
囲気として熱処理中の酸化が防止されて、電気炉に入れ
られ、260〜270℃で2〜15日間熱処理が行われ
る。この熱処理の温度が低いと熱処理に時間がかかり、
また、得られるMnBiインゴットの磁化量も低くな
る。反対に熱処理温度が高すぎると、Biが融解し、均
一なMnBiインゴットが得られなくなる。
属容器に密封され、容器内は真空あるいは不活性ガス雰
囲気として熱処理中の酸化が防止されて、電気炉に入れ
られ、260〜270℃で2〜15日間熱処理が行われ
る。この熱処理の温度が低いと熱処理に時間がかかり、
また、得られるMnBiインゴットの磁化量も低くな
る。反対に熱処理温度が高すぎると、Biが融解し、均
一なMnBiインゴットが得られなくなる。
【0016】このようにして作製されたMnBiインゴ
ットは、取り出されて自動乳鉢により不活性ガス雰囲気
中で粗粉砕され、粒子サイズを100〜500μmとし
た後、ボ−ルミル、遊星ボ−ルミル等を用いた湿式粉
砕、あるいはジエットミル等の乾式粉砕により微粒子化
される。元々、MnBiは六方晶構造を有するため、薄
片状に劈開する性質を示し、このため高いエネルギ−を
かけて粉砕する必要はない。湿式粉砕の場合の液体とし
ては、トルエン等の水分を含まない溶剤を用い、乾式粉
砕の場合は不活性ガス雰囲気にして行われる。粉砕後の
平均粒子サイズは約0.05〜3μmであり、粉砕条件に
よりコントロ−ルできる。粒子サイズが0.05μmより
小さいと、最終的に得られる磁性粉末の飽和磁化が低下
してしまい、3μmを越えると、最終的に得られる磁性
粉末を用いた磁気記録媒体の表面平滑性が低下し、充分
な記録が行えない。粉砕後、酸素を微量含む不活性ガス
雰囲気中で加熱する等により、表面に安定な酸化被膜を
形成することが好ましい。
ットは、取り出されて自動乳鉢により不活性ガス雰囲気
中で粗粉砕され、粒子サイズを100〜500μmとし
た後、ボ−ルミル、遊星ボ−ルミル等を用いた湿式粉
砕、あるいはジエットミル等の乾式粉砕により微粒子化
される。元々、MnBiは六方晶構造を有するため、薄
片状に劈開する性質を示し、このため高いエネルギ−を
かけて粉砕する必要はない。湿式粉砕の場合の液体とし
ては、トルエン等の水分を含まない溶剤を用い、乾式粉
砕の場合は不活性ガス雰囲気にして行われる。粉砕後の
平均粒子サイズは約0.05〜3μmであり、粉砕条件に
よりコントロ−ルできる。粒子サイズが0.05μmより
小さいと、最終的に得られる磁性粉末の飽和磁化が低下
してしまい、3μmを越えると、最終的に得られる磁性
粉末を用いた磁気記録媒体の表面平滑性が低下し、充分
な記録が行えない。粉砕後、酸素を微量含む不活性ガス
雰囲気中で加熱する等により、表面に安定な酸化被膜を
形成することが好ましい。
【0017】以上の工程により飽和磁化が20emu/
g以上あり、保磁力が3000〜10000エルステッ
ドのMnBi磁性粉末が得られる。
g以上あり、保磁力が3000〜10000エルステッ
ドのMnBi磁性粉末が得られる。
【0018】このようなMnBi合金磁性粉末を、ガン
マ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、B
a−フェライト磁性粉末等の磁性粉末と併用する磁気記
録媒体は、常法に準じて作製され、たとえば、MnBi
磁性粉末と、ガンマ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸
化鉄磁性粉末、Ba−フェライト磁性粉末から選ばれる
1種または2種以上の磁性粉末を、結合剤樹脂、有機溶
剤などとともに混合分散して磁性塗料を調製し、これを
基体上に塗布、乾燥して作製される。なお、磁性塗料を
基体上に塗布した後、磁性層面に対して平行に磁場を印
加して磁場配向を行うのが好ましい。
マ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、B
a−フェライト磁性粉末等の磁性粉末と併用する磁気記
録媒体は、常法に準じて作製され、たとえば、MnBi
磁性粉末と、ガンマ酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸
化鉄磁性粉末、Ba−フェライト磁性粉末から選ばれる
1種または2種以上の磁性粉末を、結合剤樹脂、有機溶
剤などとともに混合分散して磁性塗料を調製し、これを
基体上に塗布、乾燥して作製される。なお、磁性塗料を
基体上に塗布した後、磁性層面に対して平行に磁場を印
加して磁場配向を行うのが好ましい。
【0019】ここで、結合剤樹脂としては、一般に磁気
記録媒体に用いられているものがいずれも使用され、た
とえば、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリビニ
ルブチラ−ル樹脂、繊維素系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、イソシアネ−ト化合物、放射線硬化型
樹脂などが用いられる。
記録媒体に用いられているものがいずれも使用され、た
とえば、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリビニ
ルブチラ−ル樹脂、繊維素系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、イソシアネ−ト化合物、放射線硬化型
樹脂などが用いられる。
【0020】また、有機溶剤としては、シクロヘキサノ
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢
酸エチル、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなど、使用する結合剤樹脂を溶解
するのに適した溶剤が、特に制限されることなく単独ま
たは二種以上混合して使用される。
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢
酸エチル、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなど、使用する結合剤樹脂を溶解
するのに適した溶剤が、特に制限されることなく単独ま
たは二種以上混合して使用される。
【0021】なお、磁性塗料中には、通常使用されてい
る各種添加剤、たとえば、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤
などを任意に添加使用してもよい。
る各種添加剤、たとえば、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤
などを任意に添加使用してもよい。
【0022】また、このようにして得られる磁気記録媒
体が磁気カ−ドの場合は、あらかじめ剥離層を塗布形成
した基体フィルム上に、上記の磁性塗料を塗布、乾燥し
て磁性層を形成し、この磁性層上にさらに接着層を設け
た後、所定の幅にスリットして磁気テ−プを形成する。
体が磁気カ−ドの場合は、あらかじめ剥離層を塗布形成
した基体フィルム上に、上記の磁性塗料を塗布、乾燥し
て磁性層を形成し、この磁性層上にさらに接着層を設け
た後、所定の幅にスリットして磁気テ−プを形成する。
【0023】そして、この磁気テ−プの接着層側を、磁
気カ−ドの基板上に重ね合わせて、その上から加熱ロ−
ラで押圧し、接着層を磁気カ−ドの基板上に接着させた
後、基体フィルムを剥離するか、あるいは、プレス板な
どで加熱圧着することにより、接着層、磁性層および剥
離層を磁気カ−ド基板中に埋め込んだ後、カ−ドの形状
に打ち抜くことにより作製される。
気カ−ドの基板上に重ね合わせて、その上から加熱ロ−
ラで押圧し、接着層を磁気カ−ドの基板上に接着させた
後、基体フィルムを剥離するか、あるいは、プレス板な
どで加熱圧着することにより、接着層、磁性層および剥
離層を磁気カ−ド基板中に埋め込んだ後、カ−ドの形状
に打ち抜くことにより作製される。
【0024】このようにして磁気カ−ドなどの磁気記録
媒体を形成する際、磁性層の初期化は、−100℃〜−
150℃の温度において、磁性層に1000〜3000
エルステッドの交流磁界を印加し、磁性層を消磁状態に
して行われる。この初期化は、広幅の磁気記録媒体原反
を用いて行ってもよく、必要な幅にスリットしたもので
行ってもよい。また、連続的に行ってもよく、リ−ルに
巻いたままバッチ式で行ってもよい。さらに、磁気カ−
ドとしてから行ってもよいが、磁性層を形成した段階で
行うのが生産性からは好ましい。
媒体を形成する際、磁性層の初期化は、−100℃〜−
150℃の温度において、磁性層に1000〜3000
エルステッドの交流磁界を印加し、磁性層を消磁状態に
して行われる。この初期化は、広幅の磁気記録媒体原反
を用いて行ってもよく、必要な幅にスリットしたもので
行ってもよい。また、連続的に行ってもよく、リ−ルに
巻いたままバッチ式で行ってもよい。さらに、磁気カ−
ドとしてから行ってもよいが、磁性層を形成した段階で
行うのが生産性からは好ましい。
【0025】また、このような磁気カ−ドとして、これ
に記録した後、室温で交流磁界を印加すると、記録信号
はやや減少するが、外部磁界に対する安定度は向上す
る。このときの交流磁界強度としては、3000〜10
000エルステッドの範囲内にするのが好ましく、30
00エルステッドより小さくてはその安定化の効果がな
く、10000エルステッドを超えると、記録信号自体
の強度が低下してしまうため好ましくない。なお、記録
磁界が高い場合には磁気記録媒体の保磁力が高くなるた
め、このように信号を安定化する必要はない。
に記録した後、室温で交流磁界を印加すると、記録信号
はやや減少するが、外部磁界に対する安定度は向上す
る。このときの交流磁界強度としては、3000〜10
000エルステッドの範囲内にするのが好ましく、30
00エルステッドより小さくてはその安定化の効果がな
く、10000エルステッドを超えると、記録信号自体
の強度が低下してしまうため好ましくない。なお、記録
磁界が高い場合には磁気記録媒体の保磁力が高くなるた
め、このように信号を安定化する必要はない。
【0026】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1 Biショット(フルウチ化学社製;純度99.9%)、M
nフレ−ク(フルウチ化学社製;純度99.9%)を乳鉢
を用いて粉砕し、100メッシュのふるい掛けをした
後、Mnを30.2重量部、Biを94.0重量部秤量し、
乳鉢を用いて充分に混合した。
nフレ−ク(フルウチ化学社製;純度99.9%)を乳鉢
を用いて粉砕し、100メッシュのふるい掛けをした
後、Mnを30.2重量部、Biを94.0重量部秤量し、
乳鉢を用いて充分に混合した。
【0027】次に、これを加圧プレス機を用いて4t/
cm2 の圧力で直径×長さが6mm×6mmの円柱状に
成型し、この成型体をパイレックスガラス管に真空封入
し、電気炉中にて265℃で10日間熱処理して、Mn
Biインゴットを作製した。
cm2 の圧力で直径×長さが6mm×6mmの円柱状に
成型し、この成型体をパイレックスガラス管に真空封入
し、電気炉中にて265℃で10日間熱処理して、Mn
Biインゴットを作製した。
【0028】次いで、得られたMnBiインゴットをグ
ロ−ボックスを使用し、不活性雰囲気中で乳鉢を用いて
粗粉砕し、さらに、遊星ボ−ルミルを用いてトルエン中
にて、200rpmで2時間粉砕した。さらに気相酸化
による安定化処理を施した。このようにして得られたM
nBi磁性粉末の平均粒径は約2μmであり、VSMを
用いて測定した磁気特性は、保磁力が9400エルステ
ッド、飽和磁化が44emu/g、最大印加磁界は16
Kエルステッドであった。
ロ−ボックスを使用し、不活性雰囲気中で乳鉢を用いて
粗粉砕し、さらに、遊星ボ−ルミルを用いてトルエン中
にて、200rpmで2時間粉砕した。さらに気相酸化
による安定化処理を施した。このようにして得られたM
nBi磁性粉末の平均粒径は約2μmであり、VSMを
用いて測定した磁気特性は、保磁力が9400エルステ
ッド、飽和磁化が44emu/g、最大印加磁界は16
Kエルステッドであった。
【0029】以上のようにして得られたMnBi磁性粉
末を使用し、 MnBi合金磁性粉末 10重量部 ガンマ酸化鉄磁性粉末 90 〃 ポリウレタン樹脂(大日本インキ化学工業社製;T− 20 〃 5250) アルミナ(平均粒径0.25μm) 8 〃 ミリスチン酸 3 〃 シクロヘキサノン 115 〃 トルエン 115 〃 の組成物をサンドグラインダ−ミルで充分に混練分散さ
せた後、多官能性ポリイソシアネ−ト化合物(日本ポリ
ウレタン工業社製;コロネ−トL)を5重量部加えて磁
性塗料を調製した。この磁性塗料を剥離層を形成した厚
さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さ
が10μmとなるように塗布して、3kエルステッドの
長手方向の配向磁場を印加しながら乾燥させて磁性層を
形成した。しかる後、これを6mm幅にスリットして磁
気ストライプを作製した。
末を使用し、 MnBi合金磁性粉末 10重量部 ガンマ酸化鉄磁性粉末 90 〃 ポリウレタン樹脂(大日本インキ化学工業社製;T− 20 〃 5250) アルミナ(平均粒径0.25μm) 8 〃 ミリスチン酸 3 〃 シクロヘキサノン 115 〃 トルエン 115 〃 の組成物をサンドグラインダ−ミルで充分に混練分散さ
せた後、多官能性ポリイソシアネ−ト化合物(日本ポリ
ウレタン工業社製;コロネ−トL)を5重量部加えて磁
性塗料を調製した。この磁性塗料を剥離層を形成した厚
さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さ
が10μmとなるように塗布して、3kエルステッドの
長手方向の配向磁場を印加しながら乾燥させて磁性層を
形成した。しかる後、これを6mm幅にスリットして磁
気ストライプを作製した。
【0030】次に、磁気ストライプを長さ約10cmに
切り、これを直径10mmの円柱プラスチック棒に取り
付け、液体窒素中に漬けることにより約−180℃に冷
却した。このあと、速やかに3kエルステッドの磁界中
に挿入し、1200rpmで回転させながら磁界外に取
り出し、磁界外に取り出した時点でも−150℃以下の
温度であるように操作して、初期化を行った。このよう
にして得られた磁気ストライプの磁性層側を、厚さ1m
mの磁気カ−ド用の塩化ビニル基板に重ね合わせ、ラミ
ネ−タ−で熱圧着した後、カ−ドサイズに打ち抜いて磁
気カ−ドを作製した。
切り、これを直径10mmの円柱プラスチック棒に取り
付け、液体窒素中に漬けることにより約−180℃に冷
却した。このあと、速やかに3kエルステッドの磁界中
に挿入し、1200rpmで回転させながら磁界外に取
り出し、磁界外に取り出した時点でも−150℃以下の
温度であるように操作して、初期化を行った。このよう
にして得られた磁気ストライプの磁性層側を、厚さ1m
mの磁気カ−ド用の塩化ビニル基板に重ね合わせ、ラミ
ネ−タ−で熱圧着した後、カ−ドサイズに打ち抜いて磁
気カ−ドを作製した。
【0031】実施例2〜4,比較例1〜2 実施例1における磁性塗料の組成において、MnBi合
金磁性粉末およびガンマ酸化鉄磁性粉末の使用量を下記
表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にし
て磁性塗料を調製し、磁気カ−ドを作製した。
金磁性粉末およびガンマ酸化鉄磁性粉末の使用量を下記
表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にし
て磁性塗料を調製し、磁気カ−ドを作製した。
【0032】
【0033】各実施例および比較例で得られた磁気カ−
ドについて、初期特性および常温常湿(25℃,60%
RH)での3年使用に相当する加速条件である60℃、
90%RHの環境下に240時間保持後の特性を調べ
た。初期特性は、記録特性をJIS−I規格で、また書
き替え性をJIS−I規格で再書き込みしたときの書き
替え後の信号が正常に読み取れるかについて判断し、さ
らに出力を測定して調べた。また、60℃、90%RH
の環境下に240時間保持後の特性は、出力を測定し、
基準出力に対して50%以下の出力を読み取り不可とし
た。また、書き替え性をJIS−I規格で再書き込みし
たときの書き替え後の信号が正常に読み取れるかについ
て判断し、さらに冷却消磁後の再記録出力を測定した。
下記表2および表3はその結果である。
ドについて、初期特性および常温常湿(25℃,60%
RH)での3年使用に相当する加速条件である60℃、
90%RHの環境下に240時間保持後の特性を調べ
た。初期特性は、記録特性をJIS−I規格で、また書
き替え性をJIS−I規格で再書き込みしたときの書き
替え後の信号が正常に読み取れるかについて判断し、さ
らに出力を測定して調べた。また、60℃、90%RH
の環境下に240時間保持後の特性は、出力を測定し、
基準出力に対して50%以下の出力を読み取り不可とし
た。また、書き替え性をJIS−I規格で再書き込みし
たときの書き替え後の信号が正常に読み取れるかについ
て判断し、さらに冷却消磁後の再記録出力を測定した。
下記表2および表3はその結果である。
【0034】
【0035】
【0036】
【発明の効果】上記表2および3から明らかなように、
比較例1で得られた従来のガンマ酸化鉄磁性粉末のみを
使用した磁気カ−ドでは、容易に書き替えられてしまう
が、この発明で得られた磁気カ−ド(実施例1〜4)で
は、JIS−Iの条件で飽和記録でき、かつ書き替えが
できない。また、常温常湿(25℃,60%RH)で3
年使用に相当する加速条件に保持後の特性では、出力レ
ベルが初期に比べ、MnBi磁性粉末の割合が増加する
ほど低下し、MnBi磁性粉末の使用量が40重量部の
場合には読み取り不可となり、使用できなくなる。しか
しながら、この場合でも書き替え不可であり、不正使用
を妨げる効果を有する。このときの冷却消磁後の再書き
込み出力は実施例1から4ではいずれも80%以上であ
り、かつ書き替え不可であることからMnBi磁性粉末
はある程度の量が残っていることがわかる。これらのこ
とからこの発明によって得られる磁気記録媒体は、信号
を記録後は再書き込みができず、かつあらかじめ設定し
た有効期間後は出力レベルが低下して再生不可能とな
り、不正使用防止機能を備えていることがわかる。
比較例1で得られた従来のガンマ酸化鉄磁性粉末のみを
使用した磁気カ−ドでは、容易に書き替えられてしまう
が、この発明で得られた磁気カ−ド(実施例1〜4)で
は、JIS−Iの条件で飽和記録でき、かつ書き替えが
できない。また、常温常湿(25℃,60%RH)で3
年使用に相当する加速条件に保持後の特性では、出力レ
ベルが初期に比べ、MnBi磁性粉末の割合が増加する
ほど低下し、MnBi磁性粉末の使用量が40重量部の
場合には読み取り不可となり、使用できなくなる。しか
しながら、この場合でも書き替え不可であり、不正使用
を妨げる効果を有する。このときの冷却消磁後の再書き
込み出力は実施例1から4ではいずれも80%以上であ
り、かつ書き替え不可であることからMnBi磁性粉末
はある程度の量が残っていることがわかる。これらのこ
とからこの発明によって得られる磁気記録媒体は、信号
を記録後は再書き込みができず、かつあらかじめ設定し
た有効期間後は出力レベルが低下して再生不可能とな
り、不正使用防止機能を備えていることがわかる。
【図1】この発明で得られる磁気カ−ドの記録電流特性
図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 信号を記録後は再書き込みができず、か
つあらかじめ設定した有効期間後は出力レベルが低下す
ることにより再生不可能となることを特徴とする磁気記
録媒体 - 【請求項2】 磁性粉末として、ガンマ酸化鉄磁性粉
末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フェライト
磁性粉末から選ばれる1種あるいは2種以上の磁性粉末
と、MnBi合金磁性粉末とを、重量比(ガンマ酸化鉄
磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba−フェ
ライト磁性粉末等の磁性粉末/MnBi合金磁性粉末)
で90/10から60/40の割合で含有させた磁性層
を有する請求項1記載の磁気記録媒体 - 【請求項3】 磁性層中に含有させる磁性粉末の一方
が、いずれも温度60℃,湿度90%の雰囲気に10日
間放置したときの飽和磁化の劣化率が5%以下のガンマ
酸化鉄磁性粉末、Co含有ガンマ酸化鉄磁性粉末、Ba
−フェライト磁性粉末から選ばれる1種あるいは2種以
上の磁性粉末であり、他方が、温度60℃,湿度90%
の雰囲気に10日間放置したときの飽和磁化の劣化率が
5〜50%のMnBi合金磁性粉末である請求項2記載
の磁気記録媒体
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7319476A JPH09138937A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7319476A JPH09138937A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09138937A true JPH09138937A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=18110632
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7319476A Withdrawn JPH09138937A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09138937A (ja) |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP7319476A patent/JPH09138937A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| WO1995028718A1 (en) | Magnetic powder and its manufacture and application | |
| JP3488761B2 (ja) | 磁性粉末およびその製造方法、並びにこの製造方法で得られた磁性粉末を用いた磁気記録媒体とこの磁気記録媒体の記録再生方法および記録再生装置 | |
| JPH0252415B2 (ja) | ||
| JPH03701B2 (ja) | ||
| JPH0743824B2 (ja) | 磁気記録媒体およびその製造方法 | |
| JP3490201B2 (ja) | MnNiBi合金磁性粉末 | |
| JPS59127224A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH0252414B2 (ja) | ||
| JPH10269556A (ja) | 磁気記録媒体およびその使用方法 | |
| JPH097163A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2000048345A (ja) | ストライプ用磁気テ―プとこれを用いた磁気カ―ドおよびその製造方法 | |
| JPS60157718A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2711555B2 (ja) | 磁気記録媒体用磁性材料、磁気記録媒体および磁気記録方法 | |
| JPS59124023A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2796058B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2761916B2 (ja) | 磁気記録再生方法 | |
| JPH10144511A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH0619829B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2799590B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH10269557A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH1167511A (ja) | 磁気材料 | |
| JP2787700B2 (ja) | 磁気記録媒体および磁気記録方法 | |
| JPH11149632A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH09102117A (ja) | 磁気記録媒体およびその記録再生方法、並びにそのための記録再生装置 | |
| JPH11232602A (ja) | 磁気記録媒体とその再生方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |