JPH09169058A - 表面薄層を有する新規な引抜成形物及びその製造方法 - Google Patents

表面薄層を有する新規な引抜成形物及びその製造方法

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JPH09169058A
JPH09169058A JP7291446A JP29144695A JPH09169058A JP H09169058 A JPH09169058 A JP H09169058A JP 7291446 A JP7291446 A JP 7291446A JP 29144695 A JP29144695 A JP 29144695A JP H09169058 A JPH09169058 A JP H09169058A
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thermosetting resin
mold
surface layer
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JP7291446A
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English (en)
Inventor
Shigeyo Yokogawa
茂代 横川
Iwao Komiya
巖 小宮
雄二 ▲高▼山
Yuji Takayama
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FUKUI GIYOMOU KK
Original Assignee
FUKUI GIYOMOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は引抜成形と同時に表面薄層を故意に
形成した成形物を得ることを目的としたものである。 【解決手段】 熱硬化性樹脂組成物(A)と繊維強化材
を含む引抜成形物において、前記引抜成形物の外囲に、
前記熱硬化性樹脂組成物(A)と重度の重合阻害を起さ
ない熱硬化性樹脂組成物(B)を一体的に層着硬化させ
たことを特徴とする表面薄層を有する引抜成形物。熱硬
化性樹脂組成物(A)と少なくとも繊維強化材を含む引
抜成形物の製造方法において、プリフォーム型で形成さ
れた賦形物の硬化物外側に、熱硬化性樹脂組成物(A)
と重度の硬化阻害を起さない熱硬化性樹脂組成物(B)
付着した後、加熱型の加熱部を経て、前記熱硬化性樹脂
組成物(B)を硬化表面薄層とすることを特徴とする表
面薄層を有する新規な引抜成形物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は少なくとも繊維強化材と熱
硬化性樹脂からなる引抜成形物を得るにあたり表面に薄
層を故意に設けることを目的とした表面薄層を有する新
規な引抜成形物及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術による引抜成形物では低収縮
処方にした場合、低収縮剤を選んでも程度の差はある
が、顔料による濃色着色は不可能とされていた。引抜成
形に好都合な、すなわち成形される熱硬化性樹脂組成物
の粘度を上昇させず、熱硬化性樹脂組成物を収めた槽内
での層分離をおこさないような低収縮剤を使用すると顔
料による着色はほとんど不可能な程白色に近いパステル
調の成形物しか得られなかった。
【0003】従来の技術による引抜成形物は表面におけ
る強化材繊維上の樹脂のかぶり、すなわち特に意図する
ことなく生成した表面層が極めてうすいものであった。
その結果強化材繊維の体積含有率が大きくなると、その
一端が表面上に突出してくることさえある。それをさけ
る為に、サーフェースマットと呼称されるガーゼ状ポリ
エステル不織布等で未硬化賦形物をくるむ様にして成形
することも行われている。それでもサーフェースマット
の上のかぶりは極めて小さく、成形中に型の内面にこす
れて生じた繊維の白化模様が見える程である。
【0004】
【発明により解決すべき課題】前記従来の製造方法によ
れば、低収縮処方では着色が殆ど出来ない為著しく不満
足であった。また成形物表面の繊維上の樹脂かぶりがこ
のように極めて小さいので、マレイン酸オルソフタル酸
系汎用不飽和ポリエステルを用いた成形物の耐候性は不
良であり、耐候性のよい樹脂系を用いても充分な耐候性
を期待できない問題点があった。しかも耐候性の良い樹
脂系は比較的高価であり、それに一段と高価な耐候性助
剤として、例えばチヌビンP(スイス チバガイギー社
製)を数%併用して、耐候性に不必要な成形物内部まで
成形するので、従来法では原料費が大巾に高騰する欠点
があった。
【0005】また従来の技術によると、耐蝕性成形物に
ついても、上記耐候性成形物の場合と同じ事情と問題点
があり、その上耐蝕性樹脂、例えばビニルエステル、ビ
スフェノールAポリエステル或いはエポキシ樹脂は硬化
速度がおそいので、能率が低下し、従来の技術では加工
費の大巾上昇もさけられない欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】然るに本発明は熱硬化性
樹脂組成物(A)の引抜成形において、注入部を有する
型を用い、該型内でできた賦形物と型内壁との間に熱硬
化性樹脂組成物(B)を送入し、該熱硬化性樹脂組成物
(B)の硬化薄層を有する引抜成形物を得るようにし、
又は熱硬化性樹脂組成物(A)の引抜成形において、プ
リフォーム型で成形された賦形物の外側に熱硬化性樹脂
組成物(B)を塗布し、つづいて熱硬化性樹脂組成物
(A)(B)の硬化を行い硬化薄層を有する引抜成形物
を得るようにして前記従来の問題点を解決したのであ
る。
【0007】即ち本発明は、熱硬化性樹脂組成物(A)
と繊維強化材を含む引抜成形物において、前記引抜成形
物の外囲に、前記熱硬化性樹脂組成物(A)と重度の重
合阻害を起さない熱硬化性樹脂組成物(B)を一体的に
層着硬化させたことを特徴とする表面薄層を有する新規
な引抜成形物である。また他の発明は、熱硬化性樹脂組
成物(A)と繊維強化材を含む引抜成形物において、プ
リフォーム型を用い形成された賦形物に、熱硬化性樹脂
組成物(A)と重度の硬化阻害を起さない熱硬化性樹脂
組成物(B)を塗布し、前記賦形物とそれに塗布された
前記熱硬化性樹脂組成物(B)とを硬化させて得られた
表面薄層を有する新規な引抜成形物である。本発明にお
いて熱硬化性樹脂組成物とは、例えば樹脂が不飽和ポリ
エステル、ビニルエステル、ウレタンメタリリレート等
のラジカル重合性樹脂及びエポキシ樹脂、フェノール樹
脂等のイオン硬化性樹脂であり、それに夫々の樹脂に適
した硬化剤、離型剤を含み、さらに必要に応じて、低収
縮剤、充填材、顔料等を含んだものである。それら組成
物の混合割合は通常の引抜成形の場合と何等変ることが
ないので、その知識をそのまま利用できる。
【0008】次に方法の発明は、熱硬化性樹脂組成物
(A)と繊維強化材を含む引抜成形方法において、注入
部を有する型を用い、型内の賦形物と該型の内壁との間
に、熱硬化性樹脂組成物(A)と重度の重合阻害を起さ
ない熱硬化性樹脂組成物(B)を送入し、前記賦形物と
送入された熱硬化性樹脂組成物(B)とを一体硬化させ
ることを特徴とする表面薄層を有する引抜成形物の製造
方法であり、他の発明は熱硬化性樹脂組成物(A)と少
なくとも繊維強化材を含む引抜成形物の製造方法におい
て、プリフォーム型で形成された賦形物の外側に、熱硬
化性樹脂組成物(A)と重度の硬化阻害を起さない熱硬
化性樹脂組成物(B)を付着した後、加熱型の加熱部を
経て、前記熱硬化性樹脂組成物(B)を硬化表面薄層と
することを特徴とする表面薄層を有する新規な引抜成形
物の製造方法である。
【0009】前記熱硬化性樹脂組成物(A)と強化材繊
維の体積割合に関しても、通常の引抜成形の場合と同じ
く、充填材の多い場合には35%位、充填材が少ない場
合、もしくは使用しない場合には50〜70%位であ
る。熱硬化性樹脂組成物(B)も従来の引抜成形法の樹
脂組成液に関する知識で十分対応できる。熱硬化性樹脂
組成物(A)と共通の硬化剤が利用できる場合には熱硬
化性樹脂組成物(B)の硬化剤は省略することもある。
前記引抜成形物に要求される耐候性等に応じて樹脂も耐
候性等の機能性樹脂が使用される。充填材は粒径が大き
いと、熱硬化性樹脂組成物(B)の供給系、注入部中で
沈降するので、好ましくは2μm以下位の小さいものを
使用する。またホイスカーも充填材の代りに使用するこ
とができる。次に市販の熱硬化性塗料は含まれる非反応
性揮発物が少なければ、そのまま或いは硬化剤、離型剤
等の追加添加を行って熱硬化性樹脂組成物(B)として
使用することもできる。SMC成形の際用いられること
があるインモールドコート用の塗料は、前記熱硬化性樹
脂組成物(B)として適しているものの例である。
【0010】本発明において賦形物とは型内で熱硬化性
樹脂組成物(A)と繊維が一体となり型の形状になって
いるもので、未硬化物は勿論多少硬化が進みはじめた段
階のものが普通である。
【0011】本発明における注入部の型上の位置は、型
の前の方の部分、後方の部分の何れにあっても熱硬化性
樹脂組成物(B)の注入は可能である。しかし乍ら、型
の温度が高くなると、注入部及びそれにつらなる型内に
設けた樹脂溜り中の熱硬化性樹脂組成物(B)の重合が
懸念される。また型の後半部に注入口を設けたのではこ
のような重合の他に、熱硬化性樹脂組成物(B)の硬化
不充分のまま成形物が型から出て来る可能性が高くな
る。これらの事を回避するために注入部の位置は型の前
半部で型温70℃以下、好ましくは50℃以下の所であ
ることが望ましい。熱硬化性樹脂組成物(B)を賦形物
の全周に塗布する場合、その塗布を容易にするために注
入部の型内出口には樹脂溜りを賦形物の全周をめぐるよ
うに設けるならば、注入部は1カ所でよい。樹脂溜りを
設けず多数の注入部を管の形のまま賦形物に接するよう
に設けることも出来るが、それによる利点はない。樹脂
溜りの体積は過度に大きくならないように深さを浅くし
て、巾は数cm程度あることがのぞましい。また全周塗布
の必要性がないときは、樹脂溜りは塗布されるべき範囲
内に円弧状に設けてもよい。注入部への熱硬化性樹脂組
成物(B)の供給は、通常の射出一引抜成形と同じよう
に、送入ポンプを使用するか、熱硬化性樹脂組成物
(B)を収めたタンクの液面を窒素で加圧して行う。送
入圧は熱硬化性樹脂組成物(B)の粘度、その消費速
度、賦形物と型内壁との間隙によっても異なるが、大略
0〜8kg/cm2 である。過大に加圧すると、型の入口か
ら熱硬化性樹脂組成物(B)が洩れる。従って樹脂溜り
から型の入口までの距離は10〜30cm位であるのが好
ましい。
【0012】また本発明の成形物を得るのにプリフォー
ム型を使用する形式では、そのプリフォーム型は従来公
知の型を用いることができる。即ち熱硬化性樹脂組成物
(A)を収めた含浸槽を経てきた強化材繊維をプリフォ
ーム型に引きこみ、集束して賦形物を得る所謂含浸浴法
と、強化材繊維をプリフォーム型に引きこみ、集束して
それに樹脂組成物(A)を射出し含浸して賦形物を得る
所謂射出・引抜法との2つの賦形物製造法があるがその
何れも採用することができる。プリフォーム型の後半も
しくはそのうしろに賦形物半硬化のための加熱部を設け
ることができる。加熱によって賦形物の表面が乾いた状
態になると、熱硬化性樹脂組成物(B)をそれに塗布し
て硬化させた場合塗膜の密着強度不足を生ずるのが一般
的であるので、そこまで過度の半硬化させることはさけ
た方がよい。従って半硬化は賦形物の表面が粘着性を有
する程度にとどめるべきである。しかし過度の半硬化乃
至硬化を行った場合でも樹脂組成物(B)がエポキシ樹
脂等接着性の良い樹脂、もしくは、熱硬化性塗料の場合
は賦形物にかなりの密着強度を有する塗膜即ち表面薄層
を作ることが出来る。それでも賦形物を半硬化乃至硬化
させて用いる方法は特別な場合として本発明に含まれる
が、未硬化賦形物を用いる場合に比べそれらの利点は見
当らない。プリフォーム型は賦形絞り器であるという考
え方で、長さは5〜30cm位が適当である。
【0013】プリフォーム型の孔の大きさは塗布後に通
過する加熱型のそれに比べ全体に0〜1mm程、即ち丸棒
を仮定した場合は、加熱型の孔の径をDmmとした場合、
プリフォーム型のそれはD−0乃至D−1mm位に定める
のがよい。樹脂組成物(B)に要すれば微細な充填材も
しくはホイスカーを含ませ、プリフォーム型の孔をさら
に小さくして成形物の表面薄層の表面原味を0.5mm以
上にすることもできる。
【0014】賦形物に樹脂組成物(B)を付着するに
は、塗装に関して知られている公知の種々の方法を採用
して、夫々実施例4、6又は5に示したように、プリフ
ォーム型内、加熱型内或いはその間で行うことができ
る。付着型式はローラ塗装、スプレー塗装、刷毛塗装、
液溜りを通過させる所謂トンネル塗装等各種の型式が採
用できる。
【0015】加熱型は従来公知の型でよいが、出来うる
ならば入口の曲率半径の大きい所謂ラッパ形にするか、
もしくは入口又はその近くから図6の例にみるように0
〜10cmの間は1〜10°程度のテーパを経て所定の寸
法の孔になる所謂テーパ形であることがのぞましい。テ
ーパの入口から奥にかけての温度は高くても70℃以
下、好ましくは50℃以下になるよう、要すれば加熱型
のテーパ部分付近に水冷管を設けておくことが好まし
い。型の孔の入口の曲面、テーパは賦形物と加熱型の壁
の間に樹脂組成物(B)の塗膜を引抜力を利用してもぐ
り込ませる役をしている。
【0016】型内で賦形物に塗布された熱硬化性樹脂組
成物(B)又は熱硬化性樹脂組成物(B)を塗布された
賦形物は型内の高温部分に進む。その温度は大略130
〜180℃位である。熱硬化性樹脂組成物(B)は膨脹
して型の内壁に密着しながら硬化する。賦形物の熱膨
張、硬化発熱もそれに加わり、熱硬化性樹脂組成物
(B)の硬化は、型の内壁に強く押しつけられた状態で
急速にその硬化を終了する。この時熱硬化性樹脂組成物
(B)の硬化終了に先立って、熱硬化性樹脂組成物
(A)を含む賦形物の硬化がかなり進むようなことがお
きると、型から出て来る成形物の表面層の外観は劣るよ
うになることもある。それを回避するには、賦形物中の
強化材、充填材の体積含有率をなるべく高めておくこ
と、前記樹脂組成物(A)に低収縮剤を混用すること、
硬化特性のよい熱硬化性樹脂組成物(B)を使用するの
が有効である。
【0017】表面層とその下の硬化物の間の密着を重視
する場合には前述したように賦形物中の樹脂分と、賦形
物の表面に塗布した膜中の樹脂分とが一体硬化により共
重合するよう、熱硬化性樹脂組成分(A)、(B)を選
ぶのが最も一般的な方法である。すなわち熱硬化性樹脂
組成物(A)の樹脂がラジカル重合性であるならば熱硬
化性樹脂組成物(B)の樹脂もそれと共重合しうるラジ
カル重合性であるようにするが密着性良好な最も一般的
な組合せである。また何れか一方の樹脂組成物の樹脂が
接着性のよい樹脂例えばエポキシ樹脂であるならば、他
方の組成物はその樹脂によらず、互いの密着性が良いの
が普通である。それに対して何れか一方の組成物の樹脂
がフェノール樹脂であり、他方の組成物の樹脂がラジカ
ル重合性の樹脂の場合は後者の組成物は重度の硬化阻害
を生じ、きわめて不都合の事態を生ずるので、このよう
な例外的な組合せは本発明に含まれない。
【0018】熱硬化性樹脂組成物(A)の粘度は普通の
引抜成形の場合と特に変ることはなく普通800〜50
00cpsの範囲が適当である。熱硬化性樹脂組成物
(B)についても同じである。そして得られる表面層の
厚味は0.1〜0.2mm位であるが、組成物の粘度が高
く3000〜5000cpsにした場合、或いは充填材
を含んでいる場合には表面層の厚味は0.3mm位にな
る。また実施例2又は3に示すように、型の賦形部分に
比べ樹脂液だまりから後部分の穴をわづか大きくし、ま
たは実施例4及5に示すように型の賦形部分に比べ加熱
型の穴をわづか大きくし、熱硬化性樹脂組成物(B)の
硬化が、型内圧力の最高到達時付近で終っているように
心がけるならば、表面層の厚味は0.3mm以上にするこ
とができる。
【0019】
【作用】型中で熱硬化性樹脂組成物(A)と繊維強化材
等からなる賦形物を形成し、そこに熱硬化性樹脂組成物
(B)を送入し、または塗布して賦形物の表面にその塗
布膜を作り、賦形物と共に一体熱硬化する。その結果通
常の引抜成形と同じ成形速度で表面層を有する引抜成形
物を得ることができる。
【0020】以下に本発明の実施例を更に詳しく説明す
る。
【0021】
【実施例1】図1は本発明に基づいて故意に表面薄層を
有する引抜成形物を製造する方法の説明図である。熱硬
化性樹脂組成物(A)を収めた含浸槽を経て来た含浸長
繊維強化材1はガイド板2を通って型3のプリフォーム
部4に引きこまれる。図示の型3は先端部が曲面になっ
ていてそこでプリフォーム機能をもたせている通常の硬
化金型5の先端にプリフォーム部4を連結したものであ
って、その連結部分の双互の曲面を利用して樹脂溜り6
が形成されている。さらに樹脂溜り6にはそこに熱硬化
性樹脂組成物(B)7を供給する注入管8が接続されて
注入部を形成している。プリフォーム部4を経た賦形物
9は樹脂溜り6を通過する時、その周囲に送入されて来
た熱硬化性樹脂組成物(B)7が塗布され、さらに図中
矢印14の方向に進んで硬化金型5に入り、加熱硬化し
て表面薄層10を有する引抜成形物11が硬化金型5か
ら矢印16のように引出される。硬化金型5は熱板12
により加熱されるが、その熱により樹脂溜り6の温度が
50℃以上に昇らないように水冷管13によって樹脂溜
り6付近が冷却されるようになっている。
【0022】
【実施例2】図2は硬化物の表面に形成される表面薄層
物の厚味を0.5mm程度を上廻るのに便なるように工夫
された型の前半部分の説明図である。型21の先端から
樹脂溜り6の間に厚さ0.2mmの金属製スリーブ22が
挿入されている。スリーブ22の内側はプリフォーム部
であって、熱硬化性樹脂組成物(A)と繊維強化材はそ
こでプリフォームされて賦形物になり、図2中の矢印の
方向に進んで樹脂溜り6で熱硬化性樹脂組成物(B)が
塗布され矢印のように進行する。樹脂溜り6より先の硬
化部はスリーブ22の厚味分だけ、断面積が大きいの
で、塗布される熱硬化性樹脂組成物(B)は厚くなる。
その結果表面薄層の厚さは0.6mmに達することができ
た。なお図2において、8は注入管、12は熱板、13
は水冷管である。
【0023】
【実施例3】図3は本発明を実施するに適した射出一引
抜形成の型の説明図である。図3において強化材繊維の
束は左から型31中に入り集来されて、注入管32から
送入された熱硬化性樹脂組成物(A)により、その樹脂
溜り33を経て含浸され、賦形物となり、図中矢印の方
向に進み、注入管8から送入されて入った来た熱硬化性
樹脂組成物(B)の樹脂溜り6を経て、該賦形物の表面
に熱硬化性樹脂組成物(B)の薄膜が塗布される。さら
にその塗布された賦形物は図3中矢印方向に進み塗布膜
と賦形物が一体硬化されて、故意に作られた表面薄層を
有する引抜成形物が型31から出て来る。図中12は熱
板、13は水冷管である。
【0024】
【実施例4】図4は本発明による表面薄層を有する板状
の新規な引抜成形物を製造する方法の説明図である。熱
硬化性樹脂組成物(A)を収めた含浸槽(図の左手側に
あるが図示してない)を経て来た含浸長繊維強化材1及
び含浸マット状強化材1aは夫々ガイドロール40、4
1を通りガイド板2を通過してプリフォーム型46に入
る。プリフォーム型46の後半はトンネル塗装部47に
なっている。プリフォーム型46の前半で集束され、強
化繊維体積含有率50%の板状になった賦形物9は図中
矢印14の方向に引取られトンネル塗装部47に至る。
そこには注入管8を経て入ってきた熱硬化性樹脂組成物
(B)7で満された樹脂溜り6があり、賦形物9は前記
樹脂溜り6を通る際その表面が塗装されてプリフォーム
型46から出る。次にその塗布された賦形物9aは矢印
15の方向に引取られ、熱板12により加熱されている
硬化金型5を通り、熱硬化性樹脂組成物(B)に由来す
る表面薄層を有する平板を得ることができた。前記にお
けるプリフォーム型46と硬化金型5の孔の大きさは同
じであり、得られた表面薄層10の厚味は0.1mm位で
あったが、成形物表面の繊維の白化は認められなかっ
た。
【0025】
【実施例5】図5は本発明による表面薄層を有する棒状
の新規な引抜成形物を製造する方法の説明図である。熱
硬化性樹脂組成物(A)の含浸長繊維強化材1は図中矢
印43の方向に引取られプリフォーム型44に入り集束
されて賦形物9となる。プリフォーム型44と硬化金型
5の孔の大きさは同じであるが、前者には厚さ0.2mm
のスリーブ22をはめ込んであるので、実質的には前者
の内径は後者のそれに比べ小さくなっている。賦形物9
は矢印20のように図5中右に進み熱硬化性樹脂組成物
(B)のスプレー管42による塗装部45を経て塗装さ
れて、熱板12により加熱されている硬化金型5に入
り、そこで熱硬化性樹脂組成物(A)及び(B)が一体
硬化され、本発明の新規な引抜成形物が得られた。この
成形物の表面薄層10の厚味は0.2〜0.3mm程度で
あった。
【0026】
【実施例6】図6は本発明による新規な引抜成形物の製
造法の説明図である。図6の実施例は前記図4、5と異
なり、トンネル塗装方式の塗装部51が加熱型52の入
口部分にある。プリフォーム型46により熱硬化性樹脂
組成物(A)と長繊維は集束されて棒状賦形物53にな
り、図中矢印48の方向に引取られて加熱型52の方向
に進む。加熱型52の入口の孔のテーパ55は5°で、
その長さは8cmであるが、そのテーパ部分に熱硬化性樹
脂組成物(B)7の注入管8が開口している。図におい
て加熱型52の左端は耐油性発泡体50で密閉されてい
る。該耐油性発泡体50には賦形物53と注入管8を通
す孔があいている。加熱型52の方向に進んだ賦形物5
3は耐油性発泡体50をくぐり、塗装部51の樹脂溜り
6に入り、塗布されてさらに図中矢印49の方向に進
み、熱板12の熱により、熱硬化性樹脂組成物(A)と
(B)が一体硬化されて、新規な引抜成形物が得られ
た。加熱型52の内径はプリフォーム型46の内径より
直径で1mm大きくしてあり、その結果得られた成形物の
表面薄層10の厚味は0.5mmを超えることができた。
加熱型52には水冷管13が設けられており、それによ
り樹脂溜り6の温度が50℃以下にさげられ熱硬化性樹
脂組成物(B)7の硬化が防止された。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、熱硬化性樹脂組成物
(B)の硬化物である表面薄層を有する引抜成形物を通
常の引抜成形と同じように作ることができる。それによ
り引抜成形物の外観は通常の引抜成形物に比べ、平滑で
あり且つ繊維上の樹脂分のかぶりも厚い。従って通常の
引抜成形物の表面に認められる繊維部分の白化現象がほ
とんどなくなり、仕上りは光沢のある美しいものにな
る。亦成形物が耐候性、耐蝕性等の機能を要求される場
合、熱硬化性樹脂組成物(B)の樹脂分及び要すればそ
の充填材にその機能を有するものを選ぶならば、成形物
本体は安価な汎用樹脂を用いても、その要求される機能
を満すことが出来る利点がある。熱硬化性樹脂組成物
(B)の樹脂に期待される機能は前述したように繊維上
の樹脂のかぶりが厚いことと、表面薄層にピンホールが
ないということによっても増進もしくは長期間持続され
る。特に繊維強化材がガラスの場合、成形物中における
含有率を上げてゆくと、成形物の表面からガラス繊維が
突出しはじめ、成形直後においても、成形物に触れると
チクチクする。まして屋外に放置された場合には耐候性
の樹脂を使用していても、ガラス繊維の露出ははげしく
なる。本発明によると、繊維上のかぶりが厚いのでかか
る現象は現れにくくなる利点がある。また樹脂組成物
(A)が低収縮組成物であっても樹脂組成物(B)に着
色剤を含ませれば、低収縮剤の影響をうけず期待通りに
着色した表面薄層を有する成形物が得られ、低収縮処方
による着色性不良問題は本発明により解決される。前記
したように本発明による成形物の表面が平滑でピンホー
ルが殆どないということは、その成形物が汚れにくく、
汚れてもその汚れを洗滌により容易にとりさることが出
来ることを示している。本発明による成形物は通常の成
形物の表面に肉厚ペンキ塗装をしたようなものであるの
で、上記の他にも種々の利点が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の一部を省略した説明図。
【図2】同じく実施例2の一部を省略した説明図。
【図3】同じく実施例3の一部を省略した説明図。
【図4】同じく実施例4の一部を省略した説明図。
【図5】同じく実施例5の一部を省略した説明図。
【図6】同じく実施例6の一部を省略した説明図。
【符号の説明】
1 含浸長繊維強化材 2 ガイド板 3、21、31 型 4 プリフォーム部 5 通常の硬化金型 6 樹脂溜り(熱硬化性樹脂組成物(B)用) 7 熱硬化性樹脂組成物(B) 8 注入管(熱硬化性樹脂組成物(B)用) 9、53 賦形物 10 表面薄層 11 引抜成形物 12 熱板 13 水冷管 22 スリーブ 32 注入管(熱硬化性樹脂組成物(A)用) 33 樹脂溜り(熱硬化性樹脂組成物(A)用) 40、41 ガイドロール 42 スプレー管 44、46 プリフォーム型 45、51 塗装部 47 トンネル塗装部 50 耐油性発泡体 52 加熱型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/00 NHN C08L 63/00 NHN // C08L 67/06 LPM C08L 67/06 LPM B29K 105:08 B29L 9:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂組成物(A)と繊維強化材
    を含む引抜成形物において、前記引抜成形物の外囲に、
    前記熱硬化性樹脂組成物(A)と重度の重合阻害を起さ
    ない熱硬化性樹脂組成物(B)を一体的に層着硬化させ
    たことを特徴とする表面薄層を有する新規な引抜成形
    物。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂組成物(A)と少なくとも
    繊維強化材を含む引抜成形物において、プリフォーム型
    で形成された賦形物の硬化物の外側に熱硬化性樹脂組成
    物(A)と重度の硬化阻害を起さない熱硬化性樹脂組成
    物(B)の硬化表面薄層が設けられたことを特徴とする
    表面薄層を有する新規な引抜成形物。
  3. 【請求項3】 熱硬化性樹脂組成物(A)の樹脂が汎用
    不飽和ポリエステルであり、熱硬化性樹脂組成物(B)
    の樹脂が、汎用不飽和ポリエステル、耐候性不飽和ポリ
    エステル、耐蝕性不飽和ポリエステル、ビニルエステ
    ル、ウレタンメタクリレート、エポキシ樹脂の何れか1
    つであることを特徴とした請求項1又は2記載の表面薄
    層を有する新規な引抜成形物。
  4. 【請求項4】 熱硬化性樹脂組成物(A)と繊維強化材
    を含む引抜成形方法において、注入部を有する型を用
    い、型内の賦形物と該型の内壁との間に、熱硬化性樹脂
    組成物(A)と重度の重合阻害を起さない熱硬化性樹脂
    組成物(B)を送入し、前記賦形物と送入された熱硬化
    性樹脂組成物(B)とを一体硬化させることを特徴とす
    る表面薄層を有する新規な引抜成形物の製造方法。
  5. 【請求項5】 熱硬化性樹脂組成物(A)と少なくとも
    繊維強化材を含む引抜成形物の製造方法において、プリ
    フォーム型で形成された賦形物の外側に、熱硬化性樹脂
    組成物(A)と重度の硬化阻害を起さない熱硬化性樹脂
    組成物(B)付着した後、加熱型の加熱部を経て、前記
    熱硬化性樹脂組成物(B)を硬化表面薄層とすることを
    特徴とする表面薄層を有する新規な引抜成形物の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 熱硬化性樹脂組成物(A)の樹脂を汎用
    不飽和ポリエステルとし、熱硬化性樹脂組成物(B)の
    樹脂を汎用不飽和ポリエステル、耐候性不飽和ポリエス
    テル、耐蝕性不飽和ポリエステル、ビニルエステル、ウ
    レタンメタクリレート、エポキシ樹脂の何れか1つとし
    たことを特徴とする請求項4又は5記載の表面薄層を有
    する新規な引抜成形物の製造方法。
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