JPH09176077A - 光学不活性および活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンおよびそれらの製造方法 - Google Patents
光学不活性および活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンおよびそれらの製造方法Info
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- JPH09176077A JPH09176077A JP35007395A JP35007395A JPH09176077A JP H09176077 A JPH09176077 A JP H09176077A JP 35007395 A JP35007395 A JP 35007395A JP 35007395 A JP35007395 A JP 35007395A JP H09176077 A JPH09176077 A JP H09176077A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/004—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with organometalhalides
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 反強誘電性液晶化合物の中間原料として、あ
るいは医薬、農薬等に用いられる化合物に種々の官能基
を導入できるビルディングブロック剤として有用な化合
物、およびそれらの工業的製造方法の提供。 【解決手段】 一般式1 (mは3−6の整数を表わす)の1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケト
ン、およびその製造方法、並びにその鏡像異性体、およ
び上記式の化合物を光学分割剤(S)−2−アセトキシ
プロピオニルクロリドを用いて分割することよりなる該
鏡像異性体の製造方法。
るいは医薬、農薬等に用いられる化合物に種々の官能基
を導入できるビルディングブロック剤として有用な化合
物、およびそれらの工業的製造方法の提供。 【解決手段】 一般式1 (mは3−6の整数を表わす)の1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケト
ン、およびその製造方法、並びにその鏡像異性体、およ
び上記式の化合物を光学分割剤(S)−2−アセトキシ
プロピオニルクロリドを用いて分割することよりなる該
鏡像異性体の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、反強誘電
性液晶化合物の中間原料として、あるいは医薬、農薬等
に用いられる化合物に種々の官能基を導入できるビルデ
ィングブロック剤として有用である、新規の、光学不活
性な(=鏡象異性体混合物としての)および光学活性な
1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端
エトキシアルキルケトンおよびそれらの製造方法に関す
る。
性液晶化合物の中間原料として、あるいは医薬、農薬等
に用いられる化合物に種々の官能基を導入できるビルデ
ィングブロック剤として有用である、新規の、光学不活
性な(=鏡象異性体混合物としての)および光学活性な
1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端
エトキシアルキルケトンおよびそれらの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】反強誘電性液晶化合物の中間原料とし
て、(R)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタン−2−オール等の末端エトキシアルコールが知
られている(特開平5−260992)。しかしなが
ら、これらの化合物は1つの水酸基しかないため、医
薬、農薬等のビルディング剤としては使用できない。
て、(R)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタン−2−オール等の末端エトキシアルコールが知
られている(特開平5−260992)。しかしなが
ら、これらの化合物は1つの水酸基しかないため、医
薬、農薬等のビルディング剤としては使用できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記用途に
適用できる化合物としての、新規ヒドロキシ末端エトキ
シアルキルケトンおよび該化合物を効率的にかつ高収率
で製造する方法を提供すること、並びに鏡象異性体混合
物としての該化合物の光学活性体、およびそのための新
規光学分割方法であって、長期間の操業安定性に富み、
分割効率が高い工業的光学分割方法を提供することを目
的とする。
適用できる化合物としての、新規ヒドロキシ末端エトキ
シアルキルケトンおよび該化合物を効率的にかつ高収率
で製造する方法を提供すること、並びに鏡象異性体混合
物としての該化合物の光学活性体、およびそのための新
規光学分割方法であって、長期間の操業安定性に富み、
分割効率が高い工業的光学分割方法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】以下の式で示す一連の工
程の最終工程である第十一段反応によって、anti−
(2S,3S)−2−[4´−{4´´−(4′′′−
n−アルコキシ−3´´´−フルオロフェニル)ベンゾ
イルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンが製造さ
れる。この最終有用化合物は、高速応答性および高チル
ト角を有し、3安定状態であるカイラルスメクチックC
A相(以下、SCA☆という)を示す反強誘電性液晶化合
物であり、液晶表示素子として用いることができる。該
最終有用化合物は、第八段反応によって得られるant
i体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシア
ルカンの一種である、式(16)で表わされるヒドロキ
シメトキシヘプタンすなわちanti−(2S,3S)
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンから導かれるが、他のa
nti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキ
シアルカン(アルカン部分の炭素数6〜9)から導かれ
る、例えば上記最終有用化合物に対応する化合物、並び
に第八段反応によって得られる、syn体(2S,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカン、ant
i体(2R,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシア
ルカンおよびsyn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ
−3−メトキシアルカンから導かれる、例えば上記最終
有用化合物に対応する化合物も、液晶表示素子として用
いることができると考えられる。したがって、anti
体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアル
カンはもとより、syn体(2S,3R)型2−ヒドロ
キシ−3−メトキシアルカン、anti体(2R,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンおよびs
yn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシ
アルカン、並びにそれらの製造のための中間体も、液晶
表示素子のための液晶化合物の中間体として有用である
と考えられる。なお、上記有用性に関し、式
程の最終工程である第十一段反応によって、anti−
(2S,3S)−2−[4´−{4´´−(4′′′−
n−アルコキシ−3´´´−フルオロフェニル)ベンゾ
イルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンが製造さ
れる。この最終有用化合物は、高速応答性および高チル
ト角を有し、3安定状態であるカイラルスメクチックC
A相(以下、SCA☆という)を示す反強誘電性液晶化合
物であり、液晶表示素子として用いることができる。該
最終有用化合物は、第八段反応によって得られるant
i体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシア
ルカンの一種である、式(16)で表わされるヒドロキ
シメトキシヘプタンすなわちanti−(2S,3S)
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンから導かれるが、他のa
nti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキ
シアルカン(アルカン部分の炭素数6〜9)から導かれ
る、例えば上記最終有用化合物に対応する化合物、並び
に第八段反応によって得られる、syn体(2S,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカン、ant
i体(2R,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシア
ルカンおよびsyn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ
−3−メトキシアルカンから導かれる、例えば上記最終
有用化合物に対応する化合物も、液晶表示素子として用
いることができると考えられる。したがって、anti
体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアル
カンはもとより、syn体(2S,3R)型2−ヒドロ
キシ−3−メトキシアルカン、anti体(2R,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンおよびs
yn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシ
アルカン、並びにそれらの製造のための中間体も、液晶
表示素子のための液晶化合物の中間体として有用である
と考えられる。なお、上記有用性に関し、式
【0005】
【化5】
【0006】(式中、R´は炭素数6〜14の直鎖状ア
ルキル基を表わす)で示されるsyn−(2S,3R)
−2−[4´−{4´´−(4´´´−アルキルフェニ
ル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エト
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンが高速応答性および広視野角を有し、3安定状態を有
するSCA☆を示す反強誘電性液晶化合物であることが、
本発明者らによって確認されている(特願平7−237
614)。
ルキル基を表わす)で示されるsyn−(2S,3R)
−2−[4´−{4´´−(4´´´−アルキルフェニ
ル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エト
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンが高速応答性および広視野角を有し、3安定状態を有
するSCA☆を示す反強誘電性液晶化合物であることが、
本発明者らによって確認されている(特願平7−237
614)。
【0007】
【化6】
【0008】
【化7】
【0009】
【化8】
【0010】
【化9】
【0011】
【化10】
【0012】
【化11】
【0013】
【化12】
【0014】
【化13】
【0015】
【化14】
【0016】本発明は上記式に示す一連の工程中の、ヒ
ドロキシケトン(第二段反応によって得られる)、およ
びそれらの光学活性体である(S)体ヒドロキシケトン
および(R)体ヒドロキシケトン(第五段反応によって
得られる)、およびそれらの製造方法に関する。すなわ
ち、本発明は(1) 式
ドロキシケトン(第二段反応によって得られる)、およ
びそれらの光学活性体である(S)体ヒドロキシケトン
および(R)体ヒドロキシケトン(第五段反応によって
得られる)、およびそれらの製造方法に関する。すなわ
ち、本発明は(1) 式
【0017】
【化15】
【0018】(式中、mは3〜6の整数を表わす)で示
される1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチ
ル末端エトキシアルキルケトン、(2) 有機溶媒中
で、2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピ
オニトリルと式
される1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチ
ル末端エトキシアルキルケトン、(2) 有機溶媒中
で、2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピ
オニトリルと式
【0019】
【化16】
【0020】[式中、mは上記(1)におけると同義で
ある]で示される末端エトキシアルキルマグネシウム=
ブロミドとを反応させ、次いで、反応生成物を鉱酸で加
水分解することを特徴とする上記(1)の1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアル
キルケトンの製造方法、(3) 式
ある]で示される末端エトキシアルキルマグネシウム=
ブロミドとを反応させ、次いで、反応生成物を鉱酸で加
水分解することを特徴とする上記(1)の1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアル
キルケトンの製造方法、(3) 式
【0021】
【化17】
【0022】[式中、mは上記(1)におけると同義で
ある]で示される(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトン、
(4) 式
ある]で示される(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトン、
(4) 式
【0023】
【化18】
【0024】[式中、mは上記(1)におけると同義で
ある]で示される(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトン、お
よび(5) 上記(1)の鏡象異性体混合物としての1
−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エ
トキシアルキルケトンと光学分割剤(S)−2−アセト
キシプロピオニルクロリドとを反応させ、生成したジア
ステレオマー混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで分取し、次いで、鉱酸で加水分解することを特徴
とする上記(3)の(S)−1−ヒドロキシ−2,2,
2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンお
よび上記(4)の(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンの製
造方法に関する。
ある]で示される(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトン、お
よび(5) 上記(1)の鏡象異性体混合物としての1
−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エ
トキシアルキルケトンと光学分割剤(S)−2−アセト
キシプロピオニルクロリドとを反応させ、生成したジア
ステレオマー混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで分取し、次いで、鉱酸で加水分解することを特徴
とする上記(3)の(S)−1−ヒドロキシ−2,2,
2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンお
よび上記(4)の(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンの製
造方法に関する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、上記第一段反応〜第十一
段反応を詳述する。 (第一段反応)有機溶媒中で、出発原料化合物である2
−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニト
リル(特願平4−108427)と末端エトキシアルキ
ルマグネシウム=ブロミド(以下、グリニャール試薬と
いう)とを反応させる。第一段反応を反応式で示すと、
式(1)
段反応を詳述する。 (第一段反応)有機溶媒中で、出発原料化合物である2
−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニト
リル(特願平4−108427)と末端エトキシアルキ
ルマグネシウム=ブロミド(以下、グリニャール試薬と
いう)とを反応させる。第一段反応を反応式で示すと、
式(1)
【0026】
【化19】
【0027】(式中、mは3〜6の整数を表わす)の通
りであり、出発原料化合物中のニトリル基にグリニャー
ル試薬が1モル付加し、さらに出発原料化合物中の水酸
基とグリニャール試薬1モルが反応して、反応生成物と
末端エトキシアルカンが生成する。第一段反応は、グリ
ニャール試薬に、出発原料化合物の有機溶媒溶液を滴下
して行うのが、高収率を達成し得る等の点から好まし
い。逆の滴下を行うと、式
りであり、出発原料化合物中のニトリル基にグリニャー
ル試薬が1モル付加し、さらに出発原料化合物中の水酸
基とグリニャール試薬1モルが反応して、反応生成物と
末端エトキシアルカンが生成する。第一段反応は、グリ
ニャール試薬に、出発原料化合物の有機溶媒溶液を滴下
して行うのが、高収率を達成し得る等の点から好まし
い。逆の滴下を行うと、式
【0028】
【化20】
【0029】[式中、mは式(1)におけると同義であ
る]の通りであり、出発原料化合物中のニトリル基にグ
リニャール試薬が2モル付加し、さらに出発原料化合物
中の水酸基とグリニャール試薬1モルが反応して、不純
物と末端エトキシアルカンが生成し、反応生成物の収率
を低下させる。グリニャール試薬を具体的に開示する
と、3−エトキシプロピルマグネシウム=ブロミド、4
−エトキシブチルマグネシウム=ブロミド(後記参考例
2参照)、5−エトキシペンチルマグネシウム=ブロミ
ドおよび6−エトキシヘキシルマグネシウム=ブロミド
が挙げられる。有機溶媒としては、ジエチルエーテル、
THF、ジグリム等の乾燥エーテル溶媒が挙げられ、そ
れらの中でも乾燥ジエチルエーテルが特に好ましい。出
発原料化合物は吸湿性に富み、水分が存在すると、その
一部がアミドに変化し、反応生成物の収率を低下させる
ために乾燥エーテル溶媒が好ましい。出発原料化合物を
希釈するために用いる有機溶媒の使用量は、出発原料化
合物1モルに対して0.5〜2Lが好ましい。0.5L
未満では反応熱の制御が困難となる場合があり、2Lを
超えると経済的とはいえない。
る]の通りであり、出発原料化合物中のニトリル基にグ
リニャール試薬が2モル付加し、さらに出発原料化合物
中の水酸基とグリニャール試薬1モルが反応して、不純
物と末端エトキシアルカンが生成し、反応生成物の収率
を低下させる。グリニャール試薬を具体的に開示する
と、3−エトキシプロピルマグネシウム=ブロミド、4
−エトキシブチルマグネシウム=ブロミド(後記参考例
2参照)、5−エトキシペンチルマグネシウム=ブロミ
ドおよび6−エトキシヘキシルマグネシウム=ブロミド
が挙げられる。有機溶媒としては、ジエチルエーテル、
THF、ジグリム等の乾燥エーテル溶媒が挙げられ、そ
れらの中でも乾燥ジエチルエーテルが特に好ましい。出
発原料化合物は吸湿性に富み、水分が存在すると、その
一部がアミドに変化し、反応生成物の収率を低下させる
ために乾燥エーテル溶媒が好ましい。出発原料化合物を
希釈するために用いる有機溶媒の使用量は、出発原料化
合物1モルに対して0.5〜2Lが好ましい。0.5L
未満では反応熱の制御が困難となる場合があり、2Lを
超えると経済的とはいえない。
【0030】第一段反応において、出発原料化合物とグ
リニャール試薬との供給割合は、出発原料化合物1モル
に対してグリニャール試薬2〜2.4モルが好ましい。
2モル未満では反応生成物の収率低下を招き、2.4モ
ルを超えると経済的に有利とはいえなくなる。出発原料
化合物の反応系への供給速度は、出発原料化合物1モル
を100〜250分かけて滴下するのが好ましい。10
0分未満では反応熱の制御が困難となり、エーテルの突
沸の危険を招く恐れがあるとともに、反応生成物の収率
低下を招く。250分を超えると経済的とはいえない。
第一段反応の反応温度は−10〜10℃が好ましい。特
に0℃が好適である。−10℃未満では反応速度が遅く
て経済的とはいえず、10℃を超えると反応熱の制御が
困難となり、反応生成物の収率低下を招く。出発原料化
合物溶液の滴下完了後、引き続き2時間保持して、反応
を完結させ、反応生成物を生成させる。
リニャール試薬との供給割合は、出発原料化合物1モル
に対してグリニャール試薬2〜2.4モルが好ましい。
2モル未満では反応生成物の収率低下を招き、2.4モ
ルを超えると経済的に有利とはいえなくなる。出発原料
化合物の反応系への供給速度は、出発原料化合物1モル
を100〜250分かけて滴下するのが好ましい。10
0分未満では反応熱の制御が困難となり、エーテルの突
沸の危険を招く恐れがあるとともに、反応生成物の収率
低下を招く。250分を超えると経済的とはいえない。
第一段反応の反応温度は−10〜10℃が好ましい。特
に0℃が好適である。−10℃未満では反応速度が遅く
て経済的とはいえず、10℃を超えると反応熱の制御が
困難となり、反応生成物の収率低下を招く。出発原料化
合物溶液の滴下完了後、引き続き2時間保持して、反応
を完結させ、反応生成物を生成させる。
【0031】なお上記グリニャール試薬は市販されてお
らず、次の三工程で製造することが出来る。以下、例と
して、m=4、5のグリニャール試薬の製造方法の概要
を示すと、次の通りである。
らず、次の三工程で製造することが出来る。以下、例と
して、m=4、5のグリニャール試薬の製造方法の概要
を示すと、次の通りである。
【0032】A工程 A工程を反応式で示すと、式
【0033】
【化21】
【0034】[式中、mは式(1)におけると同義であ
る]で示されるように例えば、m=4に相当するテトラ
ヒドロフラン1モルまたはm=5に相当するテトラヒド
ロピラン1モル、エチルアルコール1.1モルおよびパ
ラトルエンスルホン酸1水塩0.05モルを混合し、加
熱し、80℃×8時間還流した後、減圧濃縮し、得られ
た残渣に水2リットルを加えた後、エーテル抽出し、抽
出液に無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した
後、溶媒を減圧留去し、無色透明な液状の末端エトキシ
アルコールである4−エトキシブチルアルコール、また
は5−エトキシペンチルアルコールを収率90%で得
る。
る]で示されるように例えば、m=4に相当するテトラ
ヒドロフラン1モルまたはm=5に相当するテトラヒド
ロピラン1モル、エチルアルコール1.1モルおよびパ
ラトルエンスルホン酸1水塩0.05モルを混合し、加
熱し、80℃×8時間還流した後、減圧濃縮し、得られ
た残渣に水2リットルを加えた後、エーテル抽出し、抽
出液に無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した
後、溶媒を減圧留去し、無色透明な液状の末端エトキシ
アルコールである4−エトキシブチルアルコール、また
は5−エトキシペンチルアルコールを収率90%で得
る。
【0035】B工程 B工程を反応式で示すと、式
【0036】
【化22】
【0037】[式中、mは式(1)におけると同義であ
る]で示されるように、A工程で得られた末端エトキシ
アルコールである4−エトキシブチルアルコール、また
は5−エトキシペンチルアルコール各1モルを塩化メチ
レン3リットルに溶解した溶液を0℃に調整する。つい
でトリフェニルホスフィン1モルと塩化メチレン1,0
00mlを加えた溶液に、臭素1モルと塩化メチレン5
00mlを加えた溶液を入れ、撹拌しながら、0℃で1
00分間かけて滴下し、滴下完了後、引き続き1時間撹
拌保持して反応を完結させる。次いで、室温まで昇温
し、引き続き1時間撹拌保持して、トリフェニルホスフ
ィンオキシドの微結晶を生成させる。次いで濃縮し、塩
化メチレンと臭化小素を留去し、生成したスラッジに熱
n−ヘキサン8Lを加えて、溶解し、冷却晶析し、白色
針状結晶である大部分のトリフェニルホスフィンオキシ
ドを濾過により除去し、濾液を濃縮し、シロップ状の残
渣を得る。次いでこの残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、無色透明な液状の末端エトキシア
ルキルブロミドである4−エトキシブチルブロミドまた
は5−エトキシペンチルブロミドを収率80%で得る。
る]で示されるように、A工程で得られた末端エトキシ
アルコールである4−エトキシブチルアルコール、また
は5−エトキシペンチルアルコール各1モルを塩化メチ
レン3リットルに溶解した溶液を0℃に調整する。つい
でトリフェニルホスフィン1モルと塩化メチレン1,0
00mlを加えた溶液に、臭素1モルと塩化メチレン5
00mlを加えた溶液を入れ、撹拌しながら、0℃で1
00分間かけて滴下し、滴下完了後、引き続き1時間撹
拌保持して反応を完結させる。次いで、室温まで昇温
し、引き続き1時間撹拌保持して、トリフェニルホスフ
ィンオキシドの微結晶を生成させる。次いで濃縮し、塩
化メチレンと臭化小素を留去し、生成したスラッジに熱
n−ヘキサン8Lを加えて、溶解し、冷却晶析し、白色
針状結晶である大部分のトリフェニルホスフィンオキシ
ドを濾過により除去し、濾液を濃縮し、シロップ状の残
渣を得る。次いでこの残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、無色透明な液状の末端エトキシア
ルキルブロミドである4−エトキシブチルブロミドまた
は5−エトキシペンチルブロミドを収率80%で得る。
【0038】C工程 C工程を反応式で示すと、式
【0039】
【化23】
【0040】[式中、mは式(1)におけると同義であ
る]で示されるように、窒素置換した反応器へ、金属マ
グネシウム1.1モルと乾燥ジエチルエーテル200m
lを入れ、ついでヨウ素1ミリモルを入れ、赤褐色の溶
液が無色になるまで撹拌する。次いでB工程で得られた
末端エトキシアルキルブロミドである4−エトキシブチ
ルブロミドまたは5−エトキシペンチルブロミドを各
0.1モル加え、還流が生じるまで撹拌する。次いで残
りの4−エトキシブチルブロミド0.9モル、または5
−エトキシブチルブロミド0.9モルと乾燥ジエチルエ
ーテル各500mlを滴下ロートに入れ、還流が持続す
るように滴下し、滴下完了後、1時間還流し反応を完結
させる。次いで注射器で反応液を抜き取り、反応容器の
底にたまった未反応金属マグネシウムの塊個を乾燥ジエ
チルエーテル300mlで洗浄し、0.8モル/リット
ルの4−エトキシブチルマグネシウムブロミドまたは5
−エトキシペンチルマグネシウムブロミドのエーテル溶
液(収率80%)であるグリニャール試薬が得られる。
る]で示されるように、窒素置換した反応器へ、金属マ
グネシウム1.1モルと乾燥ジエチルエーテル200m
lを入れ、ついでヨウ素1ミリモルを入れ、赤褐色の溶
液が無色になるまで撹拌する。次いでB工程で得られた
末端エトキシアルキルブロミドである4−エトキシブチ
ルブロミドまたは5−エトキシペンチルブロミドを各
0.1モル加え、還流が生じるまで撹拌する。次いで残
りの4−エトキシブチルブロミド0.9モル、または5
−エトキシブチルブロミド0.9モルと乾燥ジエチルエ
ーテル各500mlを滴下ロートに入れ、還流が持続す
るように滴下し、滴下完了後、1時間還流し反応を完結
させる。次いで注射器で反応液を抜き取り、反応容器の
底にたまった未反応金属マグネシウムの塊個を乾燥ジエ
チルエーテル300mlで洗浄し、0.8モル/リット
ルの4−エトキシブチルマグネシウムブロミドまたは5
−エトキシペンチルマグネシウムブロミドのエーテル溶
液(収率80%)であるグリニャール試薬が得られる。
【0041】(第二段反応)第二段反応の反応式の一例
を鉱酸として塩酸を用いた場合について示すと、式
(2)
を鉱酸として塩酸を用いた場合について示すと、式
(2)
【0042】
【化24】
【0043】[式中、mは式(1)におけると同義であ
る]の通りであり、第一段反応で得られた反応生成物1
モルを3グラム当量の鉱酸で加水分解することにより、
1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端
エトキシアルキルケトン(以下、ヒドロキシケトンとい
う)が生成する。鉱酸としては塩酸、硫酸、硝酸等が挙
げられ、それらの中でも塩酸が特に好ましい。鉱酸の使
用量は出発原料化合物1モルに対して3〜4グラム当量
が好ましい。3グラム当量未満では反応生成物の加水分
解が不完全となり易く、4グラム当量を 超えると経済
的とはいえない。鉱酸の濃度は2〜5規定が好ましい。
2規定未満では水層の量が多すぎ、生成するヒドロキシ
ケトンが水層にも溶解し、ヒドロキシケトンの抽出操作
が煩雑となり、経済的とはいえない。5規定を超えると
反応熱により、温度制御が困難となり、ヒドロキシケト
ンの収率低下を招く恐れがある。
る]の通りであり、第一段反応で得られた反応生成物1
モルを3グラム当量の鉱酸で加水分解することにより、
1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端
エトキシアルキルケトン(以下、ヒドロキシケトンとい
う)が生成する。鉱酸としては塩酸、硫酸、硝酸等が挙
げられ、それらの中でも塩酸が特に好ましい。鉱酸の使
用量は出発原料化合物1モルに対して3〜4グラム当量
が好ましい。3グラム当量未満では反応生成物の加水分
解が不完全となり易く、4グラム当量を 超えると経済
的とはいえない。鉱酸の濃度は2〜5規定が好ましい。
2規定未満では水層の量が多すぎ、生成するヒドロキシ
ケトンが水層にも溶解し、ヒドロキシケトンの抽出操作
が煩雑となり、経済的とはいえない。5規定を超えると
反応熱により、温度制御が困難となり、ヒドロキシケト
ンの収率低下を招く恐れがある。
【0044】第二段反応は、第一段反応で得られた反応
生成物溶液に鉱酸水溶液を滴下して行うのが、ヒドロキ
シケトンを高収率で得るために好ましい。逆の滴下を行
うと、反応熱の制御が困難となり、ヒドロキシケトンの
収率低下を招く。反応系への鉱酸水溶液の滴下時間は、
出発原料化合物1モルに対して30〜90分が好まし
い。あまりに早いと反応熱の制御が困難となり、ヒドロ
キシケトンの収率低下を招き、あまりに長いと経済的と
はいえない。第二段反応である加水分解反応はできるだ
け穏やかな温度で行うのが好ましく、常温が特に好適で
ある。あまりに高い温度では溶媒であるエーテルの引火
の危険を招く恐れがあるとともに、ヒドロキシケトンの
収率低下を招く。あまりに低い温度では経済的とはいえ
ない。鉱酸の滴下完了後、引き続き20分間攪拌保持す
ることにより、加水分解反応を完結させる。加水分解反
応を完了後、エーテル抽出し、抽出液を水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、
溶媒を減圧留去し、シロップ状の残渣を得る。この残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色
透明な液状のヒドロキシケトンを得る。この生成物は各
種スペクトル分析により、1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンであ
ることを確認できる。
生成物溶液に鉱酸水溶液を滴下して行うのが、ヒドロキ
シケトンを高収率で得るために好ましい。逆の滴下を行
うと、反応熱の制御が困難となり、ヒドロキシケトンの
収率低下を招く。反応系への鉱酸水溶液の滴下時間は、
出発原料化合物1モルに対して30〜90分が好まし
い。あまりに早いと反応熱の制御が困難となり、ヒドロ
キシケトンの収率低下を招き、あまりに長いと経済的と
はいえない。第二段反応である加水分解反応はできるだ
け穏やかな温度で行うのが好ましく、常温が特に好適で
ある。あまりに高い温度では溶媒であるエーテルの引火
の危険を招く恐れがあるとともに、ヒドロキシケトンの
収率低下を招く。あまりに低い温度では経済的とはいえ
ない。鉱酸の滴下完了後、引き続き20分間攪拌保持す
ることにより、加水分解反応を完結させる。加水分解反
応を完了後、エーテル抽出し、抽出液を水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、
溶媒を減圧留去し、シロップ状の残渣を得る。この残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色
透明な液状のヒドロキシケトンを得る。この生成物は各
種スペクトル分析により、1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンであ
ることを確認できる。
【0045】かくして得られるヒドロキシケトンの式
(2)中、mは3〜6を示すが、mが3未満の化合物は
沸点が低くなり取扱いづらく、mが6を越える化合物は
製造しづらい。−(CH2)m−は具体的には1,3−ト
リメチレン基、1,4−テトラメチレン基、1,5−ペ
ンタメチレン基および1,6−ヘキサメチレン基を包含
する。ヒドロキシケトンを具体的に開示すると、1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−3−エト
キシプロピルケトン、1−ヒドロキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−エトキシブチルケトン、1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−5−エト
キシペンチルケトンおよび1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル−6−エトキシヘキシルケトンが
挙げられる。
(2)中、mは3〜6を示すが、mが3未満の化合物は
沸点が低くなり取扱いづらく、mが6を越える化合物は
製造しづらい。−(CH2)m−は具体的には1,3−ト
リメチレン基、1,4−テトラメチレン基、1,5−ペ
ンタメチレン基および1,6−ヘキサメチレン基を包含
する。ヒドロキシケトンを具体的に開示すると、1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−3−エト
キシプロピルケトン、1−ヒドロキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−エトキシブチルケトン、1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−5−エト
キシペンチルケトンおよび1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル−6−エトキシヘキシルケトンが
挙げられる。
【0046】(第三段反応)第二段反応で得られたヒド
ロキシケトンと光学分割剤とを反応させてジアステレオ
マー混合物を生成させる。第三段反応を式で示すと、式
(3)
ロキシケトンと光学分割剤とを反応させてジアステレオ
マー混合物を生成させる。第三段反応を式で示すと、式
(3)
【0047】
【化25】
【0048】[式中、mは式(1)におけると同義であ
る]の通りであり、ヒドロキシケトンと光学分割剤とを
混合し、該混合液を減圧下で還流することにより、ヒド
ロキシケトン中の水酸基の水素原子と光学分割剤中の塩
素原子とが反応し、発生する塩化水素ガスを連続的に除
去し、次いで、未反応化合物ヒドロキシケトンおよび未
反応光学分割剤をより高真空度、より高温にして還流す
ることにより留去し、(2S)−2−[(2´S)−2
´−アセトキシプロピオニルオキシ]末端エトキシ−
1,1,1−トリフルオロアルカノン−3[以下、
{(2S),(2´S)}体アルカノン−3という]お
よび(2R)−2−[(2´S)−2´−アセトキシプ
ロピオニルオキシ]末端エトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロアルカノン−3[以下、{(2R),(2´
S)}体アルカノン−3という]からなり、その生成比
率{(2S),(2´S)}体/{(2R),(2´
S)}体=1/1(面積比)のジアステレオマー混合物
(以下、単にジアステレオマー混合物という)を得る。
以下、第三段反応について詳細に説明する。
る]の通りであり、ヒドロキシケトンと光学分割剤とを
混合し、該混合液を減圧下で還流することにより、ヒド
ロキシケトン中の水酸基の水素原子と光学分割剤中の塩
素原子とが反応し、発生する塩化水素ガスを連続的に除
去し、次いで、未反応化合物ヒドロキシケトンおよび未
反応光学分割剤をより高真空度、より高温にして還流す
ることにより留去し、(2S)−2−[(2´S)−2
´−アセトキシプロピオニルオキシ]末端エトキシ−
1,1,1−トリフルオロアルカノン−3[以下、
{(2S),(2´S)}体アルカノン−3という]お
よび(2R)−2−[(2´S)−2´−アセトキシプ
ロピオニルオキシ]末端エトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロアルカノン−3[以下、{(2R),(2´
S)}体アルカノン−3という]からなり、その生成比
率{(2S),(2´S)}体/{(2R),(2´
S)}体=1/1(面積比)のジアステレオマー混合物
(以下、単にジアステレオマー混合物という)を得る。
以下、第三段反応について詳細に説明する。
【0049】光学分割剤としては、(S)−2−アセト
キシプロピオニルクロリドを用いる。 [光学分割剤:(S)−2−アセトキシプロピオニルク
ロリド]アルコール誘導体であるヒドロキシケトンを光
学分割剤を用いて、ジアステレオメリックな生成物と
し、このジアステレオマーの性質の差を利用して光学分
割する方法では、光学分割剤として次の事項が要求され
る。 アルコール誘導体であるヒドロキシケトンとジアステ
レオメリックな生成物を形成するためには光学分割剤は
クロリドでなければならない。 生成されたジアステレオマー混合物はシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー等により、容易に分取されるよう
な光学分割剤が好ましい。 分取されたジアステレオメリックな化合物は鉱酸等で
容易に加水分解される光学分割剤が好ましい。
キシプロピオニルクロリドを用いる。 [光学分割剤:(S)−2−アセトキシプロピオニルク
ロリド]アルコール誘導体であるヒドロキシケトンを光
学分割剤を用いて、ジアステレオメリックな生成物と
し、このジアステレオマーの性質の差を利用して光学分
割する方法では、光学分割剤として次の事項が要求され
る。 アルコール誘導体であるヒドロキシケトンとジアステ
レオメリックな生成物を形成するためには光学分割剤は
クロリドでなければならない。 生成されたジアステレオマー混合物はシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー等により、容易に分取されるよう
な光学分割剤が好ましい。 分取されたジアステレオメリックな化合物は鉱酸等で
容易に加水分解される光学分割剤が好ましい。
【0050】末端に塩素原子を有する光学分割剤として
(S)−2−アセトキシプロピオニルクロリド、N−
(パラトルエンスルホニル)−L−フェニルアラニルク
ロリドおよび(+)−10−カンファースルホニルクロ
リド等を取り上げ、ヒドロキシケトンを光学分割するた
めの好適な光学分割剤の選定実験を行った。その結果は
以下の通りであった。 i)シリカゲルカラムクロマトグラフィー等で容易に分
取できるジアステレオマー混合物を形成する光学分割剤
は(S)−2−アセトキシプロピオニルクロリドであっ
た。 ii)鉱酸で容易に加水分解できる、分取されたジアス
テレオメリックな化合物を形成する光学分割剤は(S)
−2−アセトキシプロピオニルクロリドであった。 以上の結果より、光学分割剤としては(S)−2−アセ
トキシプロピオニルクロリドが好適であった。(S)−
2−アセトキシプロピオニルクロリドは新規物質ではな
いが、市販されておらず、製造しなければならない。こ
の製造方法は(S)体乳酸とアセチルクロリドとを反応
させ、(S)−2−アセトキシプロピオン酸を生成させ
る。次いで、この生成物と塩化チオニルとを反応させる
ことにより、簡単に製造することができる。また、この
製造方法によれば、安価に製造することができる。
(S)−2−アセトキシプロピオニルクロリド、N−
(パラトルエンスルホニル)−L−フェニルアラニルク
ロリドおよび(+)−10−カンファースルホニルクロ
リド等を取り上げ、ヒドロキシケトンを光学分割するた
めの好適な光学分割剤の選定実験を行った。その結果は
以下の通りであった。 i)シリカゲルカラムクロマトグラフィー等で容易に分
取できるジアステレオマー混合物を形成する光学分割剤
は(S)−2−アセトキシプロピオニルクロリドであっ
た。 ii)鉱酸で容易に加水分解できる、分取されたジアス
テレオメリックな化合物を形成する光学分割剤は(S)
−2−アセトキシプロピオニルクロリドであった。 以上の結果より、光学分割剤としては(S)−2−アセ
トキシプロピオニルクロリドが好適であった。(S)−
2−アセトキシプロピオニルクロリドは新規物質ではな
いが、市販されておらず、製造しなければならない。こ
の製造方法は(S)体乳酸とアセチルクロリドとを反応
させ、(S)−2−アセトキシプロピオン酸を生成させ
る。次いで、この生成物と塩化チオニルとを反応させる
ことにより、簡単に製造することができる。また、この
製造方法によれば、安価に製造することができる。
【0051】ヒドロキシケトンと光学分割剤との混合液
を弱減圧下で還流することにより、ヒドロキシケトン中
の水酸基の水素原子と光学分割剤中の塩素原子が反応
し、発生した塩化水素ガスを連続的に系外に除去し、次
いで、より高真空度、高温で還流することにより、未反
応ヒドロキシケトンおよび未反応光学分割剤を留去し、
ジアステレオマー混合物を得る。ヒドロキシケトンと光
学分割剤との混合割合は、ヒドロキシケトン1モルに対
して1.0〜1.2モルが好ましく、特に好ましくは
1.05〜1.15モルである。1モル未満では、ジア
ステレオマー混合物の収率低下を招く恐れがあり、1.
2モルを超えると経済的とはいえない。ヒドロキシケト
ンと光学分割剤との混合方法は特に制限がなく、いずれ
の混合方法でもよい。また混合温度は常温が好ましい。
ヒドロキシケトンと光学分割剤との反応条件は、副生塩
化水素ガスがスムースに生成し、かつ該塩化水素ガスを
連続的に系外に除去するために、真空度150〜200
mmHg、温度40〜60℃の条件で還流するのが好ま
しい。真空度150〜200mmHgで、温度40℃未
満では還流が生ぜず、反応が進みにくい。60℃を超え
ると、塩化水素ガスの異常発生を生じるとともに、収率
低下を伴う恐れがある。他方、温度40〜60℃におい
て、真空度150mmHg未満では、ヒドロキシケトン
と光学分割剤の一部が蒸発し、収率低下を招く恐れがあ
り、200mmHgを超えると、塩化水素ガスの除去が
困難となり、収率低下を招く恐れがある。
を弱減圧下で還流することにより、ヒドロキシケトン中
の水酸基の水素原子と光学分割剤中の塩素原子が反応
し、発生した塩化水素ガスを連続的に系外に除去し、次
いで、より高真空度、高温で還流することにより、未反
応ヒドロキシケトンおよび未反応光学分割剤を留去し、
ジアステレオマー混合物を得る。ヒドロキシケトンと光
学分割剤との混合割合は、ヒドロキシケトン1モルに対
して1.0〜1.2モルが好ましく、特に好ましくは
1.05〜1.15モルである。1モル未満では、ジア
ステレオマー混合物の収率低下を招く恐れがあり、1.
2モルを超えると経済的とはいえない。ヒドロキシケト
ンと光学分割剤との混合方法は特に制限がなく、いずれ
の混合方法でもよい。また混合温度は常温が好ましい。
ヒドロキシケトンと光学分割剤との反応条件は、副生塩
化水素ガスがスムースに生成し、かつ該塩化水素ガスを
連続的に系外に除去するために、真空度150〜200
mmHg、温度40〜60℃の条件で還流するのが好ま
しい。真空度150〜200mmHgで、温度40℃未
満では還流が生ぜず、反応が進みにくい。60℃を超え
ると、塩化水素ガスの異常発生を生じるとともに、収率
低下を伴う恐れがある。他方、温度40〜60℃におい
て、真空度150mmHg未満では、ヒドロキシケトン
と光学分割剤の一部が蒸発し、収率低下を招く恐れがあ
り、200mmHgを超えると、塩化水素ガスの除去が
困難となり、収率低下を招く恐れがある。
【0052】脱塩化水素ガス反応の反応時間は、ヒドロ
キシケトン1モルに対して30〜90分間が好ましい。
30分未満では脱塩化水素ガス反応が不十分となり、収
率低下を招く恐れがあり、90分を超えると経済的とは
いえない。塩化水素ガスの発生が終了した後、未反応ヒ
ドロキシケトンおよび未反応光学分割剤を除去するため
に、真空度30〜70mmHg、温度80〜100℃の
条件で還流するのが好ましい。真空度30〜70mmH
gで、温度80℃未満では、未反応ヒドロキシケトンお
よび未反応光学分割剤の除去時間が長くなり、経済的と
はいえず、温度100℃を超えると、ジアステレオマー
混合物の一部が蒸発し、収率低下を招く恐れがある。他
方、温度80〜100℃において、真空度30mmHg
未満では、ジアステレオマー混合物の一部が蒸発し、収
率低下を招く恐れがあり、真空度70mmHgを超える
と、未反応ヒドロキシケトンおよび未反応光学分割剤の
除去が不十分となり、ジアステレオマー混合物の純度が
低下する恐れがある。なお、還流時間は、ヒドロキシケ
トン1モルに対して60〜120分が好ましい。60分
未満では、未反応ヒドロキシケトンおよび未反応光学分
割剤の除去が不十分となり、120分を超えると経済的
とはいえない。
キシケトン1モルに対して30〜90分間が好ましい。
30分未満では脱塩化水素ガス反応が不十分となり、収
率低下を招く恐れがあり、90分を超えると経済的とは
いえない。塩化水素ガスの発生が終了した後、未反応ヒ
ドロキシケトンおよび未反応光学分割剤を除去するため
に、真空度30〜70mmHg、温度80〜100℃の
条件で還流するのが好ましい。真空度30〜70mmH
gで、温度80℃未満では、未反応ヒドロキシケトンお
よび未反応光学分割剤の除去時間が長くなり、経済的と
はいえず、温度100℃を超えると、ジアステレオマー
混合物の一部が蒸発し、収率低下を招く恐れがある。他
方、温度80〜100℃において、真空度30mmHg
未満では、ジアステレオマー混合物の一部が蒸発し、収
率低下を招く恐れがあり、真空度70mmHgを超える
と、未反応ヒドロキシケトンおよび未反応光学分割剤の
除去が不十分となり、ジアステレオマー混合物の純度が
低下する恐れがある。なお、還流時間は、ヒドロキシケ
トン1モルに対して60〜120分が好ましい。60分
未満では、未反応ヒドロキシケトンおよび未反応光学分
割剤の除去が不十分となり、120分を超えると経済的
とはいえない。
【0053】以上の操作により、無色透明な液状の生成
物が得られる。この生成物は以下に述べる通り、光学活
性な2−[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニル
オキシ]−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアル
カノン−3からなる生成比率1/1(面積比)のジアス
テレオマー混合物であることが確認される。すなわち、
第三段反応において、光学分割剤の2位の不斉炭素原子
の立体配置は、反応に無関係であり、(2´S)配置で
あること、また、生成物の各種スペクトルを測定する
と、生成物は2−[2´−アセトキシプロピオニルオキ
シ]−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカノ
ン−3であることが確認できる。さらに、19FNMRス
ペクトルは2本のピークが得られ、第1ピーク/第2ピ
ーク=1/1(面積比)であること等より、生成物は上
述のジアステレオマー混合物であることが確認できる。
物が得られる。この生成物は以下に述べる通り、光学活
性な2−[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニル
オキシ]−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアル
カノン−3からなる生成比率1/1(面積比)のジアス
テレオマー混合物であることが確認される。すなわち、
第三段反応において、光学分割剤の2位の不斉炭素原子
の立体配置は、反応に無関係であり、(2´S)配置で
あること、また、生成物の各種スペクトルを測定する
と、生成物は2−[2´−アセトキシプロピオニルオキ
シ]−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカノ
ン−3であることが確認できる。さらに、19FNMRス
ペクトルは2本のピークが得られ、第1ピーク/第2ピ
ーク=1/1(面積比)であること等より、生成物は上
述のジアステレオマー混合物であることが確認できる。
【0054】[ジアステレオマー混合物:{(2S),
(2´S)}体アルカノン−3および{(2R),(2
´S)}体アルカノン−3からなり、その生成比率
{(2S),(2´S)}体/{(2R),(2´
S)}体=1/1(面積比)のジアステレオマー混合
物]かくして得られる式(3)で示されるジアステレオ
マー混合物において、mは式(1)におけると同義であ
り、その好適な具体例を示すと、(2S)−2−[(2
´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]−6−
エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサノン−3お
よび(2R)−2−[(2´S)−2´−アセトキシプ
ロピオニルオキシ]−6−エトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘキサノン−3からなり、その生成比率[(2
S),(2´S)]体/[(2R),(2´S)]体=
1/1(面積比)のジアステレオマー混合物、(2S)
−2−[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオ
キシ]−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タノン−3および(2R)−2−[(2´S)−2´−
アセトキシプロピオニルオキシ]−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタノン−3からなり、その生
成比率[(2S),(2´S)]体/[(2R),(2
´S)]体=1/1(面積比)のジアステレオマー混合
物、(2S)−2−[(2´S)−2´−アセトキシプ
ロピオニルオキシ]−8−エトキシ−1,1,1−トリ
フルオロオクタノン−3および(2R)−2−[(2´
S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]−8−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロオクタノン−3から
なり、その生成比率[(2S),(2´S)]体/
[(2R),(2´S)]体=1/1(面積比)のジア
ステレオマー混合物、および(2S)−2−[(2´
S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]−9−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロノナノン−3および
(2R)−2−[(2´S)−2´−アセトキシプロピ
オニルオキシ]−9−エトキシ−1,1,1−トリフル
オロノナノン−3からなり、その生成比率[(2S),
(2´S)]体/[(2R),(2´S)]体=1/1
(面積比)のジアステレオマー混合物等が挙げられる。
(2´S)}体アルカノン−3および{(2R),(2
´S)}体アルカノン−3からなり、その生成比率
{(2S),(2´S)}体/{(2R),(2´
S)}体=1/1(面積比)のジアステレオマー混合
物]かくして得られる式(3)で示されるジアステレオ
マー混合物において、mは式(1)におけると同義であ
り、その好適な具体例を示すと、(2S)−2−[(2
´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]−6−
エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサノン−3お
よび(2R)−2−[(2´S)−2´−アセトキシプ
ロピオニルオキシ]−6−エトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘキサノン−3からなり、その生成比率[(2
S),(2´S)]体/[(2R),(2´S)]体=
1/1(面積比)のジアステレオマー混合物、(2S)
−2−[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオ
キシ]−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タノン−3および(2R)−2−[(2´S)−2´−
アセトキシプロピオニルオキシ]−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタノン−3からなり、その生
成比率[(2S),(2´S)]体/[(2R),(2
´S)]体=1/1(面積比)のジアステレオマー混合
物、(2S)−2−[(2´S)−2´−アセトキシプ
ロピオニルオキシ]−8−エトキシ−1,1,1−トリ
フルオロオクタノン−3および(2R)−2−[(2´
S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]−8−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロオクタノン−3から
なり、その生成比率[(2S),(2´S)]体/
[(2R),(2´S)]体=1/1(面積比)のジア
ステレオマー混合物、および(2S)−2−[(2´
S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]−9−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロノナノン−3および
(2R)−2−[(2´S)−2´−アセトキシプロピ
オニルオキシ]−9−エトキシ−1,1,1−トリフル
オロノナノン−3からなり、その生成比率[(2S),
(2´S)]体/[(2R),(2´S)]体=1/1
(面積比)のジアステレオマー混合物等が挙げられる。
【0055】(第四段反応)第四段反応を式で示すと、
式(4)
式(4)
【0056】
【化26】
【0057】[式中、mは式(1)におけると同義であ
る]の通りであり、第三段反応で得られたジアステレオ
マー混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにか
け、第1ピークである第一フラクションおよび第2ピー
クである第二フラクションを分取し、減圧濃縮して溶媒
を留去することにより、無色透明な液状の第一フラクシ
ョンからの生成物と無色透明な液状の第二フラクション
からの生成物を得る。これらの生成物の取得比率は1/
1(面積比)であることが確認できる。すなわち、得ら
れた各フラクションからの生成物は各種スペクトルを測
定すると、第三段反応のジアステレオマー混合物と同じ
であり、また、第一フラクションからの生成物の19 FN
MRスペクトルは第三段反応のジアステレオマー混合物
の19 FNMRスペクトルの第1ピークと同じであり、第
二フラクションからの生成物の19FNMRスペクトルは
第三段反応のジアステレオマー混合物の第2ピークと同
じであることが確認できる。さらに、後述の第五段反応
の同定例1より、第一フラクションからの生成物は
[(2S),(2´S)]体アルカノン−3であり、第
二フラクションからの生成物は[(2R),(2´
S)]体アルカノン−3であることが確認できる。
る]の通りであり、第三段反応で得られたジアステレオ
マー混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにか
け、第1ピークである第一フラクションおよび第2ピー
クである第二フラクションを分取し、減圧濃縮して溶媒
を留去することにより、無色透明な液状の第一フラクシ
ョンからの生成物と無色透明な液状の第二フラクション
からの生成物を得る。これらの生成物の取得比率は1/
1(面積比)であることが確認できる。すなわち、得ら
れた各フラクションからの生成物は各種スペクトルを測
定すると、第三段反応のジアステレオマー混合物と同じ
であり、また、第一フラクションからの生成物の19 FN
MRスペクトルは第三段反応のジアステレオマー混合物
の19 FNMRスペクトルの第1ピークと同じであり、第
二フラクションからの生成物の19FNMRスペクトルは
第三段反応のジアステレオマー混合物の第2ピークと同
じであることが確認できる。さらに、後述の第五段反応
の同定例1より、第一フラクションからの生成物は
[(2S),(2´S)]体アルカノン−3であり、第
二フラクションからの生成物は[(2R),(2´
S)]体アルカノン−3であることが確認できる。
【0058】(第五段反応)第五段反応を、例えば鉱酸
として硫酸水溶液を用いて加水分解した場合についての
反応式で示すと、式(5)および式(6)
として硫酸水溶液を用いて加水分解した場合についての
反応式で示すと、式(5)および式(6)
【0059】
【化27】
【0060】[式中、mは式(1)におけると同義であ
る]で示される通り、第四段反応で得られた第一フラク
ションからの生成物である[(2S),(2´S)]体
アルカノン−3、または第二フラクションからの生成物
である[(2R),(2´S)]体アルカノン−3を鉱
酸溶液で加水分解することにより、式(5)で示される
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル末端エトキシアルキルケトン(以下、(S)体ヒド
ロキシケトンという)、または式(6)で示される
(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル末端エトキシアルキルケトン(以下、(R)体ヒド
ロキシケトンという)を得ることができる。また、
(S)体乳酸と酢酸が各々副生する。
る]で示される通り、第四段反応で得られた第一フラク
ションからの生成物である[(2S),(2´S)]体
アルカノン−3、または第二フラクションからの生成物
である[(2R),(2´S)]体アルカノン−3を鉱
酸溶液で加水分解することにより、式(5)で示される
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル末端エトキシアルキルケトン(以下、(S)体ヒド
ロキシケトンという)、または式(6)で示される
(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル末端エトキシアルキルケトン(以下、(R)体ヒド
ロキシケトンという)を得ることができる。また、
(S)体乳酸と酢酸が各々副生する。
【0061】以下、一例として、式(5)の反応につい
て、詳細に説明する。鉱酸としては、硫酸、塩酸、硝酸
等が挙げられ、それらの中でもガス発生の少ない硫酸が
好ましい。鉱酸の使用量は、例えば、第四段反応で得ら
れた第一フラクションからの生成物1モルに対して、5
〜15グラム当量が好ましい。5グラム当量未満では加
水分解が不十分となり、収率低下を招く恐れがあり、1
5グラム当量を超えると経済的とはいえない。鉱酸の濃
度は2〜5規定が好ましい。2規定未満では精製操作が
煩雑になり、5規定を超えると経済的に有利とはいえな
い。第一フラクションからの生成物と鉱酸水溶液とを混
合し、次いで、均一に溶解させるためにメチルアルコー
ルまたはエチルアルコール等のアルコールを添加する。
アルコールの添加量は目安として鉱酸水溶液の1〜2倍
量である。1倍量未満では均一な溶液が得られず、加水
分解が不十分となり、収率低下を招く恐れがあり、2倍
量を超えると経済的とはいえない。加水分解反応は、還
流しながら、第一フラクションからの生成物1モルを基
準として、4〜8時間行う。4時間未満では加水分解が
不十分となり、収率低下を招く恐れがあり、8時間を超
えると経済的とはいえない。
て、詳細に説明する。鉱酸としては、硫酸、塩酸、硝酸
等が挙げられ、それらの中でもガス発生の少ない硫酸が
好ましい。鉱酸の使用量は、例えば、第四段反応で得ら
れた第一フラクションからの生成物1モルに対して、5
〜15グラム当量が好ましい。5グラム当量未満では加
水分解が不十分となり、収率低下を招く恐れがあり、1
5グラム当量を超えると経済的とはいえない。鉱酸の濃
度は2〜5規定が好ましい。2規定未満では精製操作が
煩雑になり、5規定を超えると経済的に有利とはいえな
い。第一フラクションからの生成物と鉱酸水溶液とを混
合し、次いで、均一に溶解させるためにメチルアルコー
ルまたはエチルアルコール等のアルコールを添加する。
アルコールの添加量は目安として鉱酸水溶液の1〜2倍
量である。1倍量未満では均一な溶液が得られず、加水
分解が不十分となり、収率低下を招く恐れがあり、2倍
量を超えると経済的とはいえない。加水分解反応は、還
流しながら、第一フラクションからの生成物1モルを基
準として、4〜8時間行う。4時間未満では加水分解が
不十分となり、収率低下を招く恐れがあり、8時間を超
えると経済的とはいえない。
【0062】加水分解終了後、室温まで冷却した後、エ
ーテル抽出し、抽出液を20%炭酸水素ナトリウム水溶
液、水で順次洗浄し、次いで、無水硫酸マグネシウムを
加えて水分を除去した後、溶媒を減圧留去し、得られた
シロップ状の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、無色透明な液状の生成物(生成物−1とす
る)を得る。この生成物−1の各種スペクトルを測定し
た結果はヒドロキシケトンと同じであり、この生成物−
1は1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル
末端エトキシアルキルケトンであることが確認できる。
また、第一フラクションからの生成物の代わりに第二フ
ラクションからの生成物を用いた以外は、上と同様な操
作を行うことにより、無色透明な液状の生成物(生成物
−2とする)を得ることができる。
ーテル抽出し、抽出液を20%炭酸水素ナトリウム水溶
液、水で順次洗浄し、次いで、無水硫酸マグネシウムを
加えて水分を除去した後、溶媒を減圧留去し、得られた
シロップ状の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、無色透明な液状の生成物(生成物−1とす
る)を得る。この生成物−1の各種スペクトルを測定し
た結果はヒドロキシケトンと同じであり、この生成物−
1は1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル
末端エトキシアルキルケトンであることが確認できる。
また、第一フラクションからの生成物の代わりに第二フ
ラクションからの生成物を用いた以外は、上と同様な操
作を行うことにより、無色透明な液状の生成物(生成物
−2とする)を得ることができる。
【0063】[同定例1:生成物−1が(S)−1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキ
シアルキルケトンであり、生成物−2が(R)−1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキ
シアルキルケトンであることの同定](S)−N−(2
−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニ
ル)ピロリジンと末端エトキシアルキルマグネシウム=
ブロミドからなるグリニャール試薬から合成された
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル末端エトキシアルキルケトン[以下、(S)体標品
という。特願平7−237744。(S)体標品の製造
方法を後記参考例1〜3に示す]を光学異性体分離用カ
ラムを有するガスクロマトグラフィー(以下、光学活性
ガスクロマトグラフィーという)にかけると、1本の光
学活性ピークが得られる。次いで、1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキル
ケトンの鏡像異性体混合物であるヒドロキシケトンを上
述の光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると2本の
光学活性なピークが得られ、その第1ピークの保持時間
が(S)体標品の保持時間と一致したことにより、第1
ピークは(S)体ヒドロキシケトンであることが確認さ
れ、残りの第2ピークは(R)体ヒドロキシケトンであ
ることが判明する。
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキ
シアルキルケトンであり、生成物−2が(R)−1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキ
シアルキルケトンであることの同定](S)−N−(2
−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニ
ル)ピロリジンと末端エトキシアルキルマグネシウム=
ブロミドからなるグリニャール試薬から合成された
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル末端エトキシアルキルケトン[以下、(S)体標品
という。特願平7−237744。(S)体標品の製造
方法を後記参考例1〜3に示す]を光学異性体分離用カ
ラムを有するガスクロマトグラフィー(以下、光学活性
ガスクロマトグラフィーという)にかけると、1本の光
学活性ピークが得られる。次いで、1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキル
ケトンの鏡像異性体混合物であるヒドロキシケトンを上
述の光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると2本の
光学活性なピークが得られ、その第1ピークの保持時間
が(S)体標品の保持時間と一致したことにより、第1
ピークは(S)体ヒドロキシケトンであることが確認さ
れ、残りの第2ピークは(R)体ヒドロキシケトンであ
ることが判明する。
【0064】よって、式(5)で得られた生成物−1を
上述の光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると、1
本の光学活性なピークが得られ、そのピークの保持時間
が(S)体標品の保持時間と一致したことにより、生成
物−1は(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチル末端エトキシアルキルケトンであることが
確認できる。また、式(6)で得られた生成物−2を上
述の光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると、1本
の光学活性なピークが得られ、そのピークの保持時間
が,(R)体ヒドロキシケトンと一致したことにより、
生成物−2は(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンであるこ
とが確認できる。したがって、第四段工程で得られた第
一フラクションからの生成物は(2S)−2−[(2´
S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]−1,
1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカノン−3であ
り、第二フラクションからの生成物は(2R)−2−
[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]
−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカノン−
3であることが確認できる。また、第一フラクションか
らの生成物の19FNMRスペクトルの第1ピークは
{(2S),(2´S)}体アルカノン−3であり、第
二フラクションからの生成物の19FNMRスペクトルの
第2ピークは{(2S),(2´S)}体アルカノン−
3であることが確認できる。
上述の光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると、1
本の光学活性なピークが得られ、そのピークの保持時間
が(S)体標品の保持時間と一致したことにより、生成
物−1は(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチル末端エトキシアルキルケトンであることが
確認できる。また、式(6)で得られた生成物−2を上
述の光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると、1本
の光学活性なピークが得られ、そのピークの保持時間
が,(R)体ヒドロキシケトンと一致したことにより、
生成物−2は(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンであるこ
とが確認できる。したがって、第四段工程で得られた第
一フラクションからの生成物は(2S)−2−[(2´
S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]−1,
1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカノン−3であ
り、第二フラクションからの生成物は(2R)−2−
[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]
−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカノン−
3であることが確認できる。また、第一フラクションか
らの生成物の19FNMRスペクトルの第1ピークは
{(2S),(2´S)}体アルカノン−3であり、第
二フラクションからの生成物の19FNMRスペクトルの
第2ピークは{(2S),(2´S)}体アルカノン−
3であることが確認できる。
【0065】さらに、第三段反応で得られた生成物の19
FNMRスペクトルの第1ピークは、第四段工程で得ら
れた{(2S),(2´S)}体アルカノン−3の19F
NMRスペクトルのピークと一致し、第2ピークは、第
四段工程で得られた{(2R),(2´S)}体アルカ
ノン−3の19FNMRスペクトルのピークと一致し、か
つ第1ピーク/第2ピーク=1/1(面積比)であるこ
とより、第三段反応で得られた生成物は、(2S)−2
−[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキ
シ]−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカノ
ン−3および(2R)−2−[(2´S)−2´−アセ
トキシプロピオニルオキシ]−1,1,1−トリフルオ
ロ末端エトキシアルカノン−3からなり、その生成比率
[(2S),(2´S)]体/[(2R),(2´
S)]体=1/1(面積比)のジアステレオマー混合物
であることが確認できる。以上の結果より、ヒドロキシ
ケトンと光学分割剤とを反応させ、生成したジアステレ
オマー混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
分取し、次いで鉱酸で加水分解することにより、(S)
−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末
端エトキシアルキルケトンおよび(R)−1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアル
キルケトンに光学分割される。
FNMRスペクトルの第1ピークは、第四段工程で得ら
れた{(2S),(2´S)}体アルカノン−3の19F
NMRスペクトルのピークと一致し、第2ピークは、第
四段工程で得られた{(2R),(2´S)}体アルカ
ノン−3の19FNMRスペクトルのピークと一致し、か
つ第1ピーク/第2ピーク=1/1(面積比)であるこ
とより、第三段反応で得られた生成物は、(2S)−2
−[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキ
シ]−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカノ
ン−3および(2R)−2−[(2´S)−2´−アセ
トキシプロピオニルオキシ]−1,1,1−トリフルオ
ロ末端エトキシアルカノン−3からなり、その生成比率
[(2S),(2´S)]体/[(2R),(2´
S)]体=1/1(面積比)のジアステレオマー混合物
であることが確認できる。以上の結果より、ヒドロキシ
ケトンと光学分割剤とを反応させ、生成したジアステレ
オマー混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
分取し、次いで鉱酸で加水分解することにより、(S)
−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末
端エトキシアルキルケトンおよび(R)−1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアル
キルケトンに光学分割される。
【0066】かくして得られる、式(5)および(6)
で示される(S)体ヒドロキシケトンおよび(R)体ヒ
ドロキシケトン中のmは、3〜6の整数であるが、mが
3未満のものは沸点が低くなり取り扱いづらく、mが6
を越えるものは製造しづらい。具体的に開示された−
(CH2)m−基は1,3−トリメチレン基、1,4−テ
トラメチレン基、1,5−ペンタメチレン基および1,
6−ヘキサメチレン基が挙げられる。(S)体ヒドロキ
シケトンを具体的に開示すると、(S)−1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル−3−エトキシプ
ロピルケトン、(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケトン、
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−5−エトキシペンチルケトンおよび(S)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−6−エ
トキシヘキシルケトンが挙げられる。(R)体ヒドロキ
シケトンを具体的に開示すると、(R)−1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル−3−エトキシプ
ロピルケトン、(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケトン、
(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−5−エトキシペンチルケトンおよび(R)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−6−エ
トキシヘキシルケトンが挙げられる。
で示される(S)体ヒドロキシケトンおよび(R)体ヒ
ドロキシケトン中のmは、3〜6の整数であるが、mが
3未満のものは沸点が低くなり取り扱いづらく、mが6
を越えるものは製造しづらい。具体的に開示された−
(CH2)m−基は1,3−トリメチレン基、1,4−テ
トラメチレン基、1,5−ペンタメチレン基および1,
6−ヘキサメチレン基が挙げられる。(S)体ヒドロキ
シケトンを具体的に開示すると、(S)−1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル−3−エトキシプ
ロピルケトン、(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケトン、
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−5−エトキシペンチルケトンおよび(S)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−6−エ
トキシヘキシルケトンが挙げられる。(R)体ヒドロキ
シケトンを具体的に開示すると、(R)−1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル−3−エトキシプ
ロピルケトン、(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケトン、
(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−5−エトキシペンチルケトンおよび(R)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−6−エ
トキシヘキシルケトンが挙げられる。
【0067】(第六段反応) [ジオール誘導体−1:anti体(2S,3S)型ジ
オールおよびsyn体(2S,3R)型ジオールからな
るジアステレオマー混合物、およびジオール誘導体−
2:anti体(2R,3R)型ジオールおよびsyn
体(2R,3S)型ジオールからなるジアステレオマー
混合物の各製造方法]第六段反応を反応式で示すと、式
(7)および式(8)
オールおよびsyn体(2S,3R)型ジオールからな
るジアステレオマー混合物、およびジオール誘導体−
2:anti体(2R,3R)型ジオールおよびsyn
体(2R,3S)型ジオールからなるジアステレオマー
混合物の各製造方法]第六段反応を反応式で示すと、式
(7)および式(8)
【0068】
【化28】
【0069】[式中、mは式(1)におけると同義であ
る]で示される通り、(S)体ヒドロキシケトンおよび
(R)体ヒドロキシケトンのカルボニル炭素への金属水
素化物のヒドリドのジアステレオ面区別した攻撃を経由
してアルコキシドが生成し、これを酸処理することによ
り、光学活性な1,1,1−トリフルオロ末端エトキシ
アルカン−2,3−ジオールのジアステレオマー混合
物、すなわち、(S)体ヒドロキシケトンより、ant
i−(2S,3S)−1,1,1−トリフルオロ末端エ
トキシアルカン−2,3−ジオール[以下、anti体
(2S,3S)型ジオールという]およびsyn−(2
S,3R)−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシア
ルカン−2,3−ジオール[以下、syn体(2S,3
R)型ジオールという]からなるジアステレオマー混合
物(以下、ジオール誘導体−1という)、および(R)
体ヒドロキシケトンより、anti−(2R,3R)−
1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカン−2,
3−ジオール[以下、anti体(2R,3R)型ジオ
ールという]およびsyn−(2R,3S)−1,1,
1−トリフルオロ末端エトキシアルカン−2,3−ジオ
ール[以下、syn体(2R,3S)型ジオールとい
う]からなるジアステレオマー混合物(以下、ジオール
誘導体−2という)を製造することができる。
る]で示される通り、(S)体ヒドロキシケトンおよび
(R)体ヒドロキシケトンのカルボニル炭素への金属水
素化物のヒドリドのジアステレオ面区別した攻撃を経由
してアルコキシドが生成し、これを酸処理することによ
り、光学活性な1,1,1−トリフルオロ末端エトキシ
アルカン−2,3−ジオールのジアステレオマー混合
物、すなわち、(S)体ヒドロキシケトンより、ant
i−(2S,3S)−1,1,1−トリフルオロ末端エ
トキシアルカン−2,3−ジオール[以下、anti体
(2S,3S)型ジオールという]およびsyn−(2
S,3R)−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシア
ルカン−2,3−ジオール[以下、syn体(2S,3
R)型ジオールという]からなるジアステレオマー混合
物(以下、ジオール誘導体−1という)、および(R)
体ヒドロキシケトンより、anti−(2R,3R)−
1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカン−2,
3−ジオール[以下、anti体(2R,3R)型ジオ
ールという]およびsyn−(2R,3S)−1,1,
1−トリフルオロ末端エトキシアルカン−2,3−ジオ
ール[以下、syn体(2R,3S)型ジオールとい
う]からなるジアステレオマー混合物(以下、ジオール
誘導体−2という)を製造することができる。
【0070】以下、式(7)で示されるジオール誘導体
−1、すなわち、anti体(2S,3S)型ジオール
およびsyn体(2S,3R)型ジオールからなるジア
ステレオマー混合物の製造方法について詳細に説明す
る。上記製造方法において、金属水素化物は、カルボニ
ル基を還元する化合物であれば特に限定されることなく
使用でき、例えば水素化アルミニウムリチウムおよび水
素化ジイソブチルアルミニウム等が挙げられる。これら
の金属水素化物は、(S)体ヒドロキシケトン中のカル
ボニル基をジアステレオ面区別還元し、anti体(2
S,3S)型ジオールとsyn体(2S,3R)型ジオ
ールの生成比率に最も大きな影響を及ぼすと考えられ
る。したがって、目的に応じて、金属水素化物を適宜選
択すればよい。すなわち、特定の金属水素化物を用いる
ことにより、anti体(2S,3S)型ジオールを選
択的に優位に生成させることができる。例えば、光学活
性なanti体に富んだジアステレオマー混合物を得る
のに好適な金属水素化物としては、水素化アルミニウム
リチウムが最適である。
−1、すなわち、anti体(2S,3S)型ジオール
およびsyn体(2S,3R)型ジオールからなるジア
ステレオマー混合物の製造方法について詳細に説明す
る。上記製造方法において、金属水素化物は、カルボニ
ル基を還元する化合物であれば特に限定されることなく
使用でき、例えば水素化アルミニウムリチウムおよび水
素化ジイソブチルアルミニウム等が挙げられる。これら
の金属水素化物は、(S)体ヒドロキシケトン中のカル
ボニル基をジアステレオ面区別還元し、anti体(2
S,3S)型ジオールとsyn体(2S,3R)型ジオ
ールの生成比率に最も大きな影響を及ぼすと考えられ
る。したがって、目的に応じて、金属水素化物を適宜選
択すればよい。すなわち、特定の金属水素化物を用いる
ことにより、anti体(2S,3S)型ジオールを選
択的に優位に生成させることができる。例えば、光学活
性なanti体に富んだジアステレオマー混合物を得る
のに好適な金属水素化物としては、水素化アルミニウム
リチウムが最適である。
【0071】(S)体ヒドロキシケトンと金属水素化物
の反応系への供給割合は、(S)体ヒドロキシケトン1
モルに対して、金属水素化物を2〜2.4グラム当量
(金属水素化物中の水素原子換算、以下同様)が好まし
く、特に好ましくは、水素化アルミニウムリチウムの場
合には2.05〜2.15グラム当量であり、水素化ジ
イソブチルアルミニウムの場合には2.1〜2.3グラ
ム当量である。金属水素化物の量が2グラム当量未満で
は収率低下を招く恐れがあり、2.4グラム当量を超え
ると、後処理工程が煩雑となり、経済的とはいえない。
(S)体ヒドロキシケトンと金属水素化物の好適な混合
方法は、金属水素化物の種類によって異なり、例えば、
水素化アルミニウムリチウムの場合は、これを含有した
有機溶媒の懸濁液中に、(S)体ヒドロキシケトンを含
有した有機溶媒溶液を滴下するのが好適であり、また、
水素化ジイソブチルアルミニウムの場合には、(S)体
ヒドロキシケトンを含有した有機溶媒溶液中に、水素化
ジイソブチルアルミニウムを含有した有機溶媒溶液を滴
下するのが好適である。逆の滴下を行うと、水素が異常
発生し、突沸や発火の危険を招く恐れがある。いずれの
場合も溶液の滴下時間は30分程度が好ましく、あまり
に早い滴下時間では、急激に水素が発生して突沸や発火
の危険を生じる可能性があり、あまりに遅い滴下時間で
は経済的とはいえない。
の反応系への供給割合は、(S)体ヒドロキシケトン1
モルに対して、金属水素化物を2〜2.4グラム当量
(金属水素化物中の水素原子換算、以下同様)が好まし
く、特に好ましくは、水素化アルミニウムリチウムの場
合には2.05〜2.15グラム当量であり、水素化ジ
イソブチルアルミニウムの場合には2.1〜2.3グラ
ム当量である。金属水素化物の量が2グラム当量未満で
は収率低下を招く恐れがあり、2.4グラム当量を超え
ると、後処理工程が煩雑となり、経済的とはいえない。
(S)体ヒドロキシケトンと金属水素化物の好適な混合
方法は、金属水素化物の種類によって異なり、例えば、
水素化アルミニウムリチウムの場合は、これを含有した
有機溶媒の懸濁液中に、(S)体ヒドロキシケトンを含
有した有機溶媒溶液を滴下するのが好適であり、また、
水素化ジイソブチルアルミニウムの場合には、(S)体
ヒドロキシケトンを含有した有機溶媒溶液中に、水素化
ジイソブチルアルミニウムを含有した有機溶媒溶液を滴
下するのが好適である。逆の滴下を行うと、水素が異常
発生し、突沸や発火の危険を招く恐れがある。いずれの
場合も溶液の滴下時間は30分程度が好ましく、あまり
に早い滴下時間では、急激に水素が発生して突沸や発火
の危険を生じる可能性があり、あまりに遅い滴下時間で
は経済的とはいえない。
【0072】有機溶媒としては、n−ヘキサン、ジエチ
ルエーテル、トルエン、THF等が好ましい。光学活性
なジアステレオマー混合物におけるanti体(2S,
3S)型ジオールとsyn体(2S,3R)型ジオール
の生成比率は、有機溶媒の種類によっても影響を受ける
ため、金属水素化物の種類に対応させて、有機溶媒の種
類を適宜選択することが望ましい。例えば、anti体
(2S,3S)型ジオールに富んだジアステレオマー混
合物を得るのに好適な有機溶媒の一例はジエチルエーテ
ルであり、これとanti体(2S,3S)型ジオール
の生成を優先させる水素化アルミニウムリチウム等の金
属水素化物を用いることによって、生成するanti体
(2S,3S)型ジオールを効果的に増加させることが
できる。有機溶媒の使用割合は、(S)体ヒドロキシケ
トン1モルを基準として、1.0〜2.0Lが好まし
く、特に好ましくは1.3〜1.7Lである。例えば、
(S)体ヒドロキシケトン1モルと、金属水素化物とし
て水素化アルミニウムリチウムを前述した特に好適な量
である2.05〜2.15グラム当量用いた場合、上記
した有機溶媒の好適な量のうちの1L程度を用い、残り
の量を(S)体ヒドロキシケトンに対して用いるのが好
適である。有機溶媒があまりに少ないと金属水素化物を
分散させるのに不十分となり、反応の制御が困難となる
恐れがあり、2Lを超えると経済的とはいえない。
(S)体ヒドロキシケトンと金属水素化物との反応の温
度は−10〜10℃が好ましい。−10℃未満では経済
的とはいえず、10℃を超えると突沸が起こりやすい。
滴下完了後、室温まで昇温し、引き続き6時間攪拌保持
して反応を完結させる。
ルエーテル、トルエン、THF等が好ましい。光学活性
なジアステレオマー混合物におけるanti体(2S,
3S)型ジオールとsyn体(2S,3R)型ジオール
の生成比率は、有機溶媒の種類によっても影響を受ける
ため、金属水素化物の種類に対応させて、有機溶媒の種
類を適宜選択することが望ましい。例えば、anti体
(2S,3S)型ジオールに富んだジアステレオマー混
合物を得るのに好適な有機溶媒の一例はジエチルエーテ
ルであり、これとanti体(2S,3S)型ジオール
の生成を優先させる水素化アルミニウムリチウム等の金
属水素化物を用いることによって、生成するanti体
(2S,3S)型ジオールを効果的に増加させることが
できる。有機溶媒の使用割合は、(S)体ヒドロキシケ
トン1モルを基準として、1.0〜2.0Lが好まし
く、特に好ましくは1.3〜1.7Lである。例えば、
(S)体ヒドロキシケトン1モルと、金属水素化物とし
て水素化アルミニウムリチウムを前述した特に好適な量
である2.05〜2.15グラム当量用いた場合、上記
した有機溶媒の好適な量のうちの1L程度を用い、残り
の量を(S)体ヒドロキシケトンに対して用いるのが好
適である。有機溶媒があまりに少ないと金属水素化物を
分散させるのに不十分となり、反応の制御が困難となる
恐れがあり、2Lを超えると経済的とはいえない。
(S)体ヒドロキシケトンと金属水素化物との反応の温
度は−10〜10℃が好ましい。−10℃未満では経済
的とはいえず、10℃を超えると突沸が起こりやすい。
滴下完了後、室温まで昇温し、引き続き6時間攪拌保持
して反応を完結させる。
【0073】次いで、得られた生成物を酸処理すること
により、anti体(2S,3S)型ジオールおよびs
yn体(2S,3R)型ジオールからなるジアステレオ
マー混合物を生成する。酸としては鉱酸が適しており、
具体的には塩酸、硫酸、硝酸等が挙げられ、特に好まし
くは硫酸水溶液である。例えば、硫酸水溶液を用いた場
合には、(S)体ヒドロキシケトン1モルを基準として
2〜3グラム当量が好ましい。2グラム当量未満では酸
処理が不足し、収率低下を招く恐れがあり、3グラム当
量を超えると経済的とはいえない。鉱酸の濃度は1〜4
規定が好ましい。1規定未満では抽出操作が煩雑とな
り、4規定を超えると、副反応が生じて収率低下を招く
恐れがある。鉱酸滴下時間は、(S)体ヒドロキシケト
ン1モルを基準として10〜30分が好ましく、あまり
に早い滴下時間では反応温度の制御が困難となり、あま
りに遅い滴下時間では経済的とはいえない。上記酸処理
温度は−10〜10℃が好ましく、特に好ましくは0℃
である。−10℃未満では経済的とはいえず、10℃を
超えると反応温度の制御が困難になる。
により、anti体(2S,3S)型ジオールおよびs
yn体(2S,3R)型ジオールからなるジアステレオ
マー混合物を生成する。酸としては鉱酸が適しており、
具体的には塩酸、硫酸、硝酸等が挙げられ、特に好まし
くは硫酸水溶液である。例えば、硫酸水溶液を用いた場
合には、(S)体ヒドロキシケトン1モルを基準として
2〜3グラム当量が好ましい。2グラム当量未満では酸
処理が不足し、収率低下を招く恐れがあり、3グラム当
量を超えると経済的とはいえない。鉱酸の濃度は1〜4
規定が好ましい。1規定未満では抽出操作が煩雑とな
り、4規定を超えると、副反応が生じて収率低下を招く
恐れがある。鉱酸滴下時間は、(S)体ヒドロキシケト
ン1モルを基準として10〜30分が好ましく、あまり
に早い滴下時間では反応温度の制御が困難となり、あま
りに遅い滴下時間では経済的とはいえない。上記酸処理
温度は−10〜10℃が好ましく、特に好ましくは0℃
である。−10℃未満では経済的とはいえず、10℃を
超えると反応温度の制御が困難になる。
【0074】鉱酸の滴下完了後、引き続き30分間攪拌
保持して酸処理反応を完結させる。酸処理完了後、攪拌
しながら、室温まで昇温し、金属水素化物として水素化
アルミニウムリチウムを用いた場合のみ、未反応水素化
アルミニウムリチウム塊を除去した後(水素化ジイソブ
チルアルミニウムの場合には有機溶媒に溶解しているた
め塊はない)、エーテル抽出し、抽出液を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、水で順次洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮して溶媒
を留去し、シロップ状の残渣を得る。この残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色透明な液
状の生成物であるanti体(2S,3S)型ジオール
およびsyn体(2S,3R)型ジオールからなるジア
ステレオマー混合物を取得する。
保持して酸処理反応を完結させる。酸処理完了後、攪拌
しながら、室温まで昇温し、金属水素化物として水素化
アルミニウムリチウムを用いた場合のみ、未反応水素化
アルミニウムリチウム塊を除去した後(水素化ジイソブ
チルアルミニウムの場合には有機溶媒に溶解しているた
め塊はない)、エーテル抽出し、抽出液を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、水で順次洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮して溶媒
を留去し、シロップ状の残渣を得る。この残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色透明な液
状の生成物であるanti体(2S,3S)型ジオール
およびsyn体(2S,3R)型ジオールからなるジア
ステレオマー混合物を取得する。
【0075】[生成物がジオール誘導体−1、すなわ
ち、anti体(2S,3S)型ジオールおよびsyn
体(2S,3R)型ジオールからなるジアステレオマー
混合物であることの確認]この生成物の各種スペクトル
を測定した結果、生成物は1,1,1−トリフルオロ末
端エトキシアルカン−2,3−ジオールであることが確
認される。また、19FNMRスペクトルは2本のピーク
を有し、第2ピーク/第1ピークの面積比が金属水素化
物の種類により一定値であることが確認される。次い
で、生成物を光学活性ガスクロマトグラフィーにかける
と2本の光学活性なピークが認められ、その第2ピーク
/第1ピークの面積比は、上記19FNMRスペクトルの
第2ピーク/第1ピークの面積比と一致したことより、
生成物は光学活性な1,1,1−トリフルオロ末端エト
キシアルカン−2,3−ジオールのジアステレオマー混
合物であることが確認される。
ち、anti体(2S,3S)型ジオールおよびsyn
体(2S,3R)型ジオールからなるジアステレオマー
混合物であることの確認]この生成物の各種スペクトル
を測定した結果、生成物は1,1,1−トリフルオロ末
端エトキシアルカン−2,3−ジオールであることが確
認される。また、19FNMRスペクトルは2本のピーク
を有し、第2ピーク/第1ピークの面積比が金属水素化
物の種類により一定値であることが確認される。次い
で、生成物を光学活性ガスクロマトグラフィーにかける
と2本の光学活性なピークが認められ、その第2ピーク
/第1ピークの面積比は、上記19FNMRスペクトルの
第2ピーク/第1ピークの面積比と一致したことより、
生成物は光学活性な1,1,1−トリフルオロ末端エト
キシアルカン−2,3−ジオールのジアステレオマー混
合物であることが確認される。
【0076】次いで、上述で得られた生成物に2,2−
メトキシプロパンを加えパラトルエンスルホン酸1水塩
の存在下で5時間還流し、アセタール交換反応を行い、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて分取し、
82℃で蒸留し、留分を濃縮し、無色透明な液状の化合
物を得る。この化合物の各種スペクトルを測定した結
果、この化合物は2,2−ジメチル−4−末端エトキシ
アルキル−5−トリフルオロメチル−1,3−ジオキソ
ラン(以下、1,3−ジオキソラン誘導体という)であ
ることが確認される。なお、19FNMRスペクトルは2
本のピークを有し、その第2ピーク/第1ピークの面積
比が1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカン−
2,3−ジオールの19FNMRスペクトルの第2ピーク
/第1ピークの面積比と一致することが確認される。ま
た、1HNMRスペクトルのメチル基の位置と面積比よ
り、この化合物はcis−2,2−ジメチル−4−末端
エトキシアルキル−5−トリフルオロメチル−1,3−
ジオキソラン(以下、cis体1,3−ジオキソラン誘
導体という)およびtrans−2,2−ジメチル−4
−末端エトキシアルキル−5−トリフルオロメチル−
1,3−ジオキソラン(以下、trans体1,3−ジ
オキソラン誘導体という)からなるジアステレオマー混
合物であることが判明する。したがって、cis体1,
3−ジオキソラン誘導体の面積比と一致する化合物の19
FNMRスペクトルの第2ピークはcis体1,3−ジ
オキソラン誘導体であり、trans体1,3−ジオキ
ソラン誘導体の面積比と一致する化合物の19FNMRス
ペクトルの第1ピークはtrans体1,3−ジオキソ
ラン誘導体であることが確認される。
メトキシプロパンを加えパラトルエンスルホン酸1水塩
の存在下で5時間還流し、アセタール交換反応を行い、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて分取し、
82℃で蒸留し、留分を濃縮し、無色透明な液状の化合
物を得る。この化合物の各種スペクトルを測定した結
果、この化合物は2,2−ジメチル−4−末端エトキシ
アルキル−5−トリフルオロメチル−1,3−ジオキソ
ラン(以下、1,3−ジオキソラン誘導体という)であ
ることが確認される。なお、19FNMRスペクトルは2
本のピークを有し、その第2ピーク/第1ピークの面積
比が1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカン−
2,3−ジオールの19FNMRスペクトルの第2ピーク
/第1ピークの面積比と一致することが確認される。ま
た、1HNMRスペクトルのメチル基の位置と面積比よ
り、この化合物はcis−2,2−ジメチル−4−末端
エトキシアルキル−5−トリフルオロメチル−1,3−
ジオキソラン(以下、cis体1,3−ジオキソラン誘
導体という)およびtrans−2,2−ジメチル−4
−末端エトキシアルキル−5−トリフルオロメチル−
1,3−ジオキソラン(以下、trans体1,3−ジ
オキソラン誘導体という)からなるジアステレオマー混
合物であることが判明する。したがって、cis体1,
3−ジオキソラン誘導体の面積比と一致する化合物の19
FNMRスペクトルの第2ピークはcis体1,3−ジ
オキソラン誘導体であり、trans体1,3−ジオキ
ソラン誘導体の面積比と一致する化合物の19FNMRス
ペクトルの第1ピークはtrans体1,3−ジオキソ
ラン誘導体であることが確認される。
【0077】さらに、生成物は(S)体ヒドロキシケト
ンを金属水素化物で還元し、酸処理することによって得
られることから、2位の不斉炭素原子の不斉中心は変ら
ず(2S)配置であることから、生成物はanti−
(2S,3S)−1,1,1−トリフルオロ末端エトキ
シアルカン−2,3−ジオールおよびsyn−(2S,
3R)−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカ
ン−2,3−ジオールからなるジアステレオマー混合物
であることが確認できる。よって、cis体1,3−ジ
オキソラン誘導体の面積比と一致する生成物の光学活性
ガスクロマトグラフィーの第2ピークおよび生成物の19
FNMRスペクトルの第2ピークはanti体(2S,
3S)型ジオールであり、trans体1,3−ジオキ
ソラン誘導体の面積比と一致する生成物の光学活性ガス
クロマトグラフィーの第1ピークおよび生成物の19FN
MRスペクトルの第1ピークはsyn体(2S,3R)
型ジオールであることが確認できる。
ンを金属水素化物で還元し、酸処理することによって得
られることから、2位の不斉炭素原子の不斉中心は変ら
ず(2S)配置であることから、生成物はanti−
(2S,3S)−1,1,1−トリフルオロ末端エトキ
シアルカン−2,3−ジオールおよびsyn−(2S,
3R)−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカ
ン−2,3−ジオールからなるジアステレオマー混合物
であることが確認できる。よって、cis体1,3−ジ
オキソラン誘導体の面積比と一致する生成物の光学活性
ガスクロマトグラフィーの第2ピークおよび生成物の19
FNMRスペクトルの第2ピークはanti体(2S,
3S)型ジオールであり、trans体1,3−ジオキ
ソラン誘導体の面積比と一致する生成物の光学活性ガス
クロマトグラフィーの第1ピークおよび生成物の19FN
MRスペクトルの第1ピークはsyn体(2S,3R)
型ジオールであることが確認できる。
【0078】また、(S)体ヒドロキシケトンの代りに
(R)体ヒドロキシケトンを用いて、上述と同様な製造
を行うことにより、式(8)の反応式に示されるよう
に、anti体(2R,3R)型ジオールおよびsyn
体(2R,3S)型ジオールからなるジアステレオマー
混合物を得ることができる。上記の製造方法によれば、
金属水素化物の種類にもよるが、光学活性なanti体
ジオール/光学活性なsyn体ジオール=55〜88/
45〜12(面積比)からなるジアステレオマー混合物
が得られる。
(R)体ヒドロキシケトンを用いて、上述と同様な製造
を行うことにより、式(8)の反応式に示されるよう
に、anti体(2R,3R)型ジオールおよびsyn
体(2R,3S)型ジオールからなるジアステレオマー
混合物を得ることができる。上記の製造方法によれば、
金属水素化物の種類にもよるが、光学活性なanti体
ジオール/光学活性なsyn体ジオール=55〜88/
45〜12(面積比)からなるジアステレオマー混合物
が得られる。
【0079】かくして、上記第六段反応によって得られ
る、式(7)で示されるジオール誘導体−1の好適な具
体例を開示すると、anti−(2S,3S)−6−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサン−2,3−
ジオールおよびsyn−(2S,3R)−6−エトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘキサン−2,3−ジオー
ルからなるジアステレオマー混合物、anti−(2
S,3S)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタン−2,3−ジオールおよびsyn−(2S,3
R)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン−2,3−ジオールからなるジアステレオマー混合
物、anti−(2S,3S)−8−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロオクタン−2,3−ジオールおよ
びsyn−(2S,3R)−8−エトキシ−1,1,1
−トリフルオロオクタン−2,3−ジオールからなるジ
アステレオマー混合物、およびanti−(2S,3
S)−9−エトキシ−1,1,1−トリフルオロノナン
−2,3−ジオールおよびsyn−(2S,3R)−9
−エトキシ−1,1,1−トリフルオロノナン−2,3
−ジオールからなるジアステレオマー混合物が挙げられ
る。
る、式(7)で示されるジオール誘導体−1の好適な具
体例を開示すると、anti−(2S,3S)−6−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサン−2,3−
ジオールおよびsyn−(2S,3R)−6−エトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘキサン−2,3−ジオー
ルからなるジアステレオマー混合物、anti−(2
S,3S)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタン−2,3−ジオールおよびsyn−(2S,3
R)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン−2,3−ジオールからなるジアステレオマー混合
物、anti−(2S,3S)−8−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロオクタン−2,3−ジオールおよ
びsyn−(2S,3R)−8−エトキシ−1,1,1
−トリフルオロオクタン−2,3−ジオールからなるジ
アステレオマー混合物、およびanti−(2S,3
S)−9−エトキシ−1,1,1−トリフルオロノナン
−2,3−ジオールおよびsyn−(2S,3R)−9
−エトキシ−1,1,1−トリフルオロノナン−2,3
−ジオールからなるジアステレオマー混合物が挙げられ
る。
【0080】また、上記第六段反応によって得られる、
式(8)で示されるジオール誘導体−2の好適な具体例
を開示すると、anti−(2R,3R)−6−エトキ
シ−1,1,1−トリフルオロヘキサン−2,3−ジオ
ールおよびsyn−(2R,3S)−6−エトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘキサン−2,3−ジオール
からなるジアステレオマー混合物、anti−(2R,
3R)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タン−2,3−ジオールおよびsyn−(2R,3S)
−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−
2,3−ジオールからなるジアステレオマー混合物、a
nti−(2R,3R)−8−エトキシ−1,1,1−
トリフルオロオクタン−2,3−ジオールおよびsyn
−(2R,3S)−8−エトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロオクタン−2,3−ジオールからなるジアステレ
オマー混合物、およびanti−(2R,3R)−9−
エトキシ−1,1,1−トリフルオロノナン−2,3−
ジオールおよびsyn−(2R,3S)−9−エトキシ
−1,1,1−トリフルオロノナン−2,3−ジオール
からなるジアステレオマー混合物等が挙げられる。
式(8)で示されるジオール誘導体−2の好適な具体例
を開示すると、anti−(2R,3R)−6−エトキ
シ−1,1,1−トリフルオロヘキサン−2,3−ジオ
ールおよびsyn−(2R,3S)−6−エトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘキサン−2,3−ジオール
からなるジアステレオマー混合物、anti−(2R,
3R)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タン−2,3−ジオールおよびsyn−(2R,3S)
−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−
2,3−ジオールからなるジアステレオマー混合物、a
nti−(2R,3R)−8−エトキシ−1,1,1−
トリフルオロオクタン−2,3−ジオールおよびsyn
−(2R,3S)−8−エトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロオクタン−2,3−ジオールからなるジアステレ
オマー混合物、およびanti−(2R,3R)−9−
エトキシ−1,1,1−トリフルオロノナン−2,3−
ジオールおよびsyn−(2R,3S)−9−エトキシ
−1,1,1−トリフルオロノナン−2,3−ジオール
からなるジアステレオマー混合物等が挙げられる。
【0081】(第七段反応) [anti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メ
トキシアルカンおよびsyn体(2S,3R)型2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシアルカンからなるジアステレオ
マー混合物(以下、ジアステレオマー混合物−1とい
う)、およびanti体(2R,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシアルカンおよびsyn体(2R,3
S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンからなる
ジアステレオマー混合物(以下、ジアステレオマー混合
物−2という)の製造方法]第七段反応を,式で示す
と、式(9)および(10)
トキシアルカンおよびsyn体(2S,3R)型2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシアルカンからなるジアステレオ
マー混合物(以下、ジアステレオマー混合物−1とい
う)、およびanti体(2R,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシアルカンおよびsyn体(2R,3
S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンからなる
ジアステレオマー混合物(以下、ジアステレオマー混合
物−2という)の製造方法]第七段反応を,式で示す
と、式(9)および(10)
【0082】
【化29】
【0083】
【化30】
【0084】[式中、mは式(1)におけると同義であ
り、Aはアルカリ金属を表わす]で示される通りであ
り、第六段反応で得られる、ジオール誘導体−1である
anti体(2S,3S)型ジオールおよびsyn体
(2S,3R)型ジオールからなるジアステレオマー混
合物、またはジオール誘導体−2であるanti体(2
R,3R)型ジオールおよびsyn体(2R,3S)型
ジオールからなるジアステレオマー混合物において、2
位の不斉炭素原子に結合した水酸基はトリフルオロメチ
ル基の電子吸引力により、強酸性を示し、他方3位の不
斉炭素原子に結合した水酸基はアルコールの性質を示
す。よって、ジオール誘導体−1またはジオール誘導体
−2 1モルとアルカリ金属水素化物1モルとを反応さ
せると、選択的に2位の不斉炭素原子に結合した水酸基
と反応してアルカリ金属アルコキシドである反応生成物
を形成し、次いでこれとアセチルクロリドとを反応させ
て、2位の不斉炭素原子に結合した水酸基をアセトキシ
化してO−アセチル化誘導体−1またはO−アセチル化
誘導体−2を製造し(第一段工程)、次いで、O−アセ
チル化誘導体−1またはO−アセチル化誘導体−2をア
ルカリ金属水素化物1モルと反応させると、3位の不斉
炭素原子に結合した水酸基と反応してアルカリ金属アル
コキシドである反応生成物を形成し、次いでヨウ化メチ
ルと反応させて、3位の不斉炭素原子に結合した水酸基
をメトキシ化してO−メチル化誘導体−1またはO−メ
チル化誘導体−2を製造し(第二段工程)、次いで、炭
酸カリウム/メタノール/水のアルカリ水溶液により、
2位の不斉炭素原子に結合したアセトキシ基が容易に加
水分解されて水酸基となり、ジアステレオマー混合物−
1およびジアステレオマー混合物−2を製造する(第三
段工程)ことができる。以下、これらの反応を、式
(9)で示されるように、ジオール誘導体−1を用い
て、3つの工程によりジアステレオマー混合物−1を製
造する場合について、詳細に説明する。式(10)で示
される、ジオール誘導体−2を用いるジアステレオマー
混合物−2の製造も同様にして行うことができる。
り、Aはアルカリ金属を表わす]で示される通りであ
り、第六段反応で得られる、ジオール誘導体−1である
anti体(2S,3S)型ジオールおよびsyn体
(2S,3R)型ジオールからなるジアステレオマー混
合物、またはジオール誘導体−2であるanti体(2
R,3R)型ジオールおよびsyn体(2R,3S)型
ジオールからなるジアステレオマー混合物において、2
位の不斉炭素原子に結合した水酸基はトリフルオロメチ
ル基の電子吸引力により、強酸性を示し、他方3位の不
斉炭素原子に結合した水酸基はアルコールの性質を示
す。よって、ジオール誘導体−1またはジオール誘導体
−2 1モルとアルカリ金属水素化物1モルとを反応さ
せると、選択的に2位の不斉炭素原子に結合した水酸基
と反応してアルカリ金属アルコキシドである反応生成物
を形成し、次いでこれとアセチルクロリドとを反応させ
て、2位の不斉炭素原子に結合した水酸基をアセトキシ
化してO−アセチル化誘導体−1またはO−アセチル化
誘導体−2を製造し(第一段工程)、次いで、O−アセ
チル化誘導体−1またはO−アセチル化誘導体−2をア
ルカリ金属水素化物1モルと反応させると、3位の不斉
炭素原子に結合した水酸基と反応してアルカリ金属アル
コキシドである反応生成物を形成し、次いでヨウ化メチ
ルと反応させて、3位の不斉炭素原子に結合した水酸基
をメトキシ化してO−メチル化誘導体−1またはO−メ
チル化誘導体−2を製造し(第二段工程)、次いで、炭
酸カリウム/メタノール/水のアルカリ水溶液により、
2位の不斉炭素原子に結合したアセトキシ基が容易に加
水分解されて水酸基となり、ジアステレオマー混合物−
1およびジアステレオマー混合物−2を製造する(第三
段工程)ことができる。以下、これらの反応を、式
(9)で示されるように、ジオール誘導体−1を用い
て、3つの工程によりジアステレオマー混合物−1を製
造する場合について、詳細に説明する。式(10)で示
される、ジオール誘導体−2を用いるジアステレオマー
混合物−2の製造も同様にして行うことができる。
【0085】(第一段工程)第一段工程を反応式で示す
と、式(11)
と、式(11)
【0086】
【化31】
【0087】(式中、mは式(1)におけると同義であ
り、Aはアルカリ金属を表わす]に示される通り、有機
溶媒中で、第六段反応で得られたジオール誘導体−1と
アルカリ金属水素化物とを反応させ、得られた反応生成
物とアセチルクロリドとを反応させることにより、O−
アセチル化誘導体−1を生成させる。有機溶媒として
は、特に限定されるものではなく、例えばジエチルエー
テル、n−ヘキサン、トルエン、THF、塩化メチレン
等が挙げられ、特に好ましくはジエチルエーテルであ
る。上記有機溶媒は、ジオール誘導体−1 1モルに対
して、1〜3Lが好ましい。1L未満では反応熱の上昇
により、水素の発生速度が増大して危険となる場合があ
り、3Lを超えると経済的とはいえない。アルカリ金属
水素化物としては水素化ナトリウム、水素化カリウム、
水素化リチウム等が挙げられ、経済的に安価である等の
点から、水素化ナトリウムが特に好ましい。市販のアル
カリ金属水素化物は通常油性であるので、n−ヘキサン
等で洗浄、精製、乾燥した後、有機溶媒に懸濁したもの
を用いるのがよい。アルカリ金属水素化物はジオール誘
導体−1 1モルに対して、1.0〜1.2モルが好ま
しい。1.0モル未満では反応生成物の収率低下を招
き、1.2モルを超えると経済的とはいえない。
り、Aはアルカリ金属を表わす]に示される通り、有機
溶媒中で、第六段反応で得られたジオール誘導体−1と
アルカリ金属水素化物とを反応させ、得られた反応生成
物とアセチルクロリドとを反応させることにより、O−
アセチル化誘導体−1を生成させる。有機溶媒として
は、特に限定されるものではなく、例えばジエチルエー
テル、n−ヘキサン、トルエン、THF、塩化メチレン
等が挙げられ、特に好ましくはジエチルエーテルであ
る。上記有機溶媒は、ジオール誘導体−1 1モルに対
して、1〜3Lが好ましい。1L未満では反応熱の上昇
により、水素の発生速度が増大して危険となる場合があ
り、3Lを超えると経済的とはいえない。アルカリ金属
水素化物としては水素化ナトリウム、水素化カリウム、
水素化リチウム等が挙げられ、経済的に安価である等の
点から、水素化ナトリウムが特に好ましい。市販のアル
カリ金属水素化物は通常油性であるので、n−ヘキサン
等で洗浄、精製、乾燥した後、有機溶媒に懸濁したもの
を用いるのがよい。アルカリ金属水素化物はジオール誘
導体−1 1モルに対して、1.0〜1.2モルが好ま
しい。1.0モル未満では反応生成物の収率低下を招
き、1.2モルを超えると経済的とはいえない。
【0088】第一段工程前段の反応は、水素の異常発生
を避け、反応生成物を高収率で得るために、アルカリ金
属水素化物の有機溶媒懸濁液中に、ジオール誘導体−1
の有機溶媒溶液を滴下することが好ましい。有機溶媒の
使用比率はアルカリ金属水素化物/ジオール誘導体−1
=1/7程度の容量比に按分することが好ましい。ジオ
ール誘導体−1の反応系への滴下速度はジオール誘導体
−1 1モルを30〜90分間かけて滴下するのが好ま
しい。滴下をあまり短時間に行うと、水素の発生速度が
増大して危険を伴う恐れがあり、滴下速度が遅いと経済
的とはいえない。第一段工程前段の反応は−10〜10
℃が好ましく、特に好ましくは0℃付近である。−10
℃未満では経済的とはいえず、10℃を超えると水素の
発生速度が増大して危険を伴う恐れがある。ジオール誘
導体−1の滴下完了後、室温まで昇温し、引き続き60
分間攪拌保持して反応を完結させ、反応生成物溶液を得
る。
を避け、反応生成物を高収率で得るために、アルカリ金
属水素化物の有機溶媒懸濁液中に、ジオール誘導体−1
の有機溶媒溶液を滴下することが好ましい。有機溶媒の
使用比率はアルカリ金属水素化物/ジオール誘導体−1
=1/7程度の容量比に按分することが好ましい。ジオ
ール誘導体−1の反応系への滴下速度はジオール誘導体
−1 1モルを30〜90分間かけて滴下するのが好ま
しい。滴下をあまり短時間に行うと、水素の発生速度が
増大して危険を伴う恐れがあり、滴下速度が遅いと経済
的とはいえない。第一段工程前段の反応は−10〜10
℃が好ましく、特に好ましくは0℃付近である。−10
℃未満では経済的とはいえず、10℃を超えると水素の
発生速度が増大して危険を伴う恐れがある。ジオール誘
導体−1の滴下完了後、室温まで昇温し、引き続き60
分間攪拌保持して反応を完結させ、反応生成物溶液を得
る。
【0089】次いで、有機溶媒中で、上述で得られた反
応生成物とアセチルクロリドとを反応させることによ
り、O−アセチル化誘導体−1を生成させる。有機溶媒
は上述で用いた有機溶媒が使用できる。したがって、上
述で得られた反応生成物溶液に、アセチルクロリドの有
機溶媒溶液を直接加えることにより、反応を行うことが
できる。アセチルクロリドの反応系への供給速度はジオ
ール誘導体−1 1モルに対して、1.1〜1.3モル
が好ましい。1.1モル未満ではO−アセチル化誘導体
−1の収率低下を招く恐れがあり、1.3モルを超える
と経済的とはいえない。アセチルクロリドは有機溶媒で
希釈して反応系へ供給するのが好ましい。有機溶媒の好
適な混合割合はアセチルクロリド1モルに対して0.4
〜1Lが好ましい。0.4L未満では反応温度の制御が
困難となる場合があり、1Lを超えると経済的とはいえ
ない。
応生成物とアセチルクロリドとを反応させることによ
り、O−アセチル化誘導体−1を生成させる。有機溶媒
は上述で用いた有機溶媒が使用できる。したがって、上
述で得られた反応生成物溶液に、アセチルクロリドの有
機溶媒溶液を直接加えることにより、反応を行うことが
できる。アセチルクロリドの反応系への供給速度はジオ
ール誘導体−1 1モルに対して、1.1〜1.3モル
が好ましい。1.1モル未満ではO−アセチル化誘導体
−1の収率低下を招く恐れがあり、1.3モルを超える
と経済的とはいえない。アセチルクロリドは有機溶媒で
希釈して反応系へ供給するのが好ましい。有機溶媒の好
適な混合割合はアセチルクロリド1モルに対して0.4
〜1Lが好ましい。0.4L未満では反応温度の制御が
困難となる場合があり、1Lを超えると経済的とはいえ
ない。
【0090】アセチルクロリドの反応系への滴下速度は
ジオール誘導体−1 1モルに対して60〜120分が
好ましい。60分未満では反応温度の制御が困難となる
場合があり、120分を超えると経済的とはいえない。
第一段工程後段の反応は−10〜10℃が好ましく、特
に好ましくは0℃付近である。−10℃未満では経済的
とはいえず、10℃を超えると反応温度の制御が困難と
なる恐れがある。アセチルクロリドの滴下完了後、引き
続き120分間攪拌保持して反応を完結させる。反応完
了後、室温まで昇温した後、減圧濃縮して有機溶媒と過
剰のアセチルクロリドを留去した後、水を加えて、エー
テル抽出し、抽出液を水洗した後、無水硫酸マグネシウ
ムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮してエーテルを
留去し、シロップ状の残渣を得る。この残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色透明な液状
の生成物であるO−アセチル化誘導体−1を得る。
ジオール誘導体−1 1モルに対して60〜120分が
好ましい。60分未満では反応温度の制御が困難となる
場合があり、120分を超えると経済的とはいえない。
第一段工程後段の反応は−10〜10℃が好ましく、特
に好ましくは0℃付近である。−10℃未満では経済的
とはいえず、10℃を超えると反応温度の制御が困難と
なる恐れがある。アセチルクロリドの滴下完了後、引き
続き120分間攪拌保持して反応を完結させる。反応完
了後、室温まで昇温した後、減圧濃縮して有機溶媒と過
剰のアセチルクロリドを留去した後、水を加えて、エー
テル抽出し、抽出液を水洗した後、無水硫酸マグネシウ
ムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮してエーテルを
留去し、シロップ状の残渣を得る。この残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色透明な液状
の生成物であるO−アセチル化誘導体−1を得る。
【0091】(第二段工程)第二段工程を反応式で示す
と、式(12)
と、式(12)
【0092】
【化32】
【0093】[式中、mおよびAは式(11)における
と同義である]で示される通り、有機溶媒中で、第一段
工程で得られたO−アセチル化誘導体−1とアルカリ金
属水素化物とを反応させ、次いで得られた反応生成物と
ヨウ化メチルとを有機溶媒中で反応させることにより、
O−メチル化誘導体−1を生成させる。有機溶媒として
は、特に限定されるものではなく、例えばジエチルエー
テル、n−ヘキサン、トルエン、THF、塩化メチレン
等が挙げられ、特に好ましくはジエチルエーテルであ
る。上記有機溶媒は、ジオール誘導体−1換算1モルに
対して、1〜3Lが好ましい。1L未満では反応熱の上
昇により、水素の発生速度が増大して危険となる場合が
あり、3Lを超えると経済的とはいえない。アルカリ金
属水素化物としては水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム、水素化リチウム等が挙げられ、経済的に安価である
等の点から、水素化ナトリウムが特に好ましい。市販の
アルカリ金属水素化物は通常油性であるので、n−ヘキ
サン等で洗浄、精製、乾燥した後、有機溶媒に懸濁した
ものを用いるのがよい。アルカリ金属水素化物はジオー
ル誘導体−1換算1モルに対して、1.0〜1.1モル
が好ましい。1.0モル未満では反応生成物の収率低下
を招く恐れがあり、1.1モルを超えると経済的とはい
えない。
と同義である]で示される通り、有機溶媒中で、第一段
工程で得られたO−アセチル化誘導体−1とアルカリ金
属水素化物とを反応させ、次いで得られた反応生成物と
ヨウ化メチルとを有機溶媒中で反応させることにより、
O−メチル化誘導体−1を生成させる。有機溶媒として
は、特に限定されるものではなく、例えばジエチルエー
テル、n−ヘキサン、トルエン、THF、塩化メチレン
等が挙げられ、特に好ましくはジエチルエーテルであ
る。上記有機溶媒は、ジオール誘導体−1換算1モルに
対して、1〜3Lが好ましい。1L未満では反応熱の上
昇により、水素の発生速度が増大して危険となる場合が
あり、3Lを超えると経済的とはいえない。アルカリ金
属水素化物としては水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム、水素化リチウム等が挙げられ、経済的に安価である
等の点から、水素化ナトリウムが特に好ましい。市販の
アルカリ金属水素化物は通常油性であるので、n−ヘキ
サン等で洗浄、精製、乾燥した後、有機溶媒に懸濁した
ものを用いるのがよい。アルカリ金属水素化物はジオー
ル誘導体−1換算1モルに対して、1.0〜1.1モル
が好ましい。1.0モル未満では反応生成物の収率低下
を招く恐れがあり、1.1モルを超えると経済的とはい
えない。
【0094】第二段工程前段の反応は、水素の異常発生
を避け、反応生成物を高収率で得るために、アルカリ金
属水素化物の有機溶媒懸濁液中に、O−アセチル化誘導
体−1の有機溶媒溶液を滴下することが好ましい。有機
溶媒の使用比率はアルカリ金属水素化物/O−アセチル
化誘導体−1=1/7程度の容量比に按分することが好
ましい。O−アセチル化誘導体−1の反応系への滴下速
度はジオール誘導体−1換算1モルを30〜90分間か
けて滴下するのが好ましい。あまりに早い滴下速度では
水素の発生速度が増大して危険を招く恐れがあり、あま
りに遅い滴下速度は経済的とはいえない。第二段工程前
段の反応の反応温度は−10〜10℃が好ましく、特に
好ましくは0℃付近である。−10℃未満では経済的と
はいえず、10℃を超えると水素の発生速度が増大して
危険を招く恐れがある。O−アセチル化誘導体−1の滴
下完了後、室温まで昇温し、引き続き60分間攪拌保持
して反応を完結させ、反応生成物を得る。
を避け、反応生成物を高収率で得るために、アルカリ金
属水素化物の有機溶媒懸濁液中に、O−アセチル化誘導
体−1の有機溶媒溶液を滴下することが好ましい。有機
溶媒の使用比率はアルカリ金属水素化物/O−アセチル
化誘導体−1=1/7程度の容量比に按分することが好
ましい。O−アセチル化誘導体−1の反応系への滴下速
度はジオール誘導体−1換算1モルを30〜90分間か
けて滴下するのが好ましい。あまりに早い滴下速度では
水素の発生速度が増大して危険を招く恐れがあり、あま
りに遅い滴下速度は経済的とはいえない。第二段工程前
段の反応の反応温度は−10〜10℃が好ましく、特に
好ましくは0℃付近である。−10℃未満では経済的と
はいえず、10℃を超えると水素の発生速度が増大して
危険を招く恐れがある。O−アセチル化誘導体−1の滴
下完了後、室温まで昇温し、引き続き60分間攪拌保持
して反応を完結させ、反応生成物を得る。
【0095】次いで、有機溶媒中で、上述で得られた反
応生成物とヨウ化メチルとを反応させることにより、O
−メチル化誘導体−1を生成させる。有機溶媒は上述で
用いた有機溶媒が使用できる。したがって、上述で得ら
れた反応生成物溶液に、ヨウ化メチルの有機溶媒溶液を
直接加えることにより、反応を行うことができる。ヨウ
化メチルの反応系への供給速度はジオール誘導体−1換
算1モルに対して、1.1〜1.3モルが好ましい。
1.1モル未満ではO−メチル化誘導体−1の収率低下
を招く恐れがあり、1.3モルを超えると経済的とはい
えない。ヨウ化メチルは水素の異常発生を避けるため
に、有機溶媒で希釈して反応系へ供給するのが好まし
い。有機溶媒の好適な混合割合はヨウ化メチル1モルに
対して0.4〜1Lが好ましい。0.4L未満では水素
の異常発生を招く恐れがあり、、1Lを越えると経済的
とはいえない。
応生成物とヨウ化メチルとを反応させることにより、O
−メチル化誘導体−1を生成させる。有機溶媒は上述で
用いた有機溶媒が使用できる。したがって、上述で得ら
れた反応生成物溶液に、ヨウ化メチルの有機溶媒溶液を
直接加えることにより、反応を行うことができる。ヨウ
化メチルの反応系への供給速度はジオール誘導体−1換
算1モルに対して、1.1〜1.3モルが好ましい。
1.1モル未満ではO−メチル化誘導体−1の収率低下
を招く恐れがあり、1.3モルを超えると経済的とはい
えない。ヨウ化メチルは水素の異常発生を避けるため
に、有機溶媒で希釈して反応系へ供給するのが好まし
い。有機溶媒の好適な混合割合はヨウ化メチル1モルに
対して0.4〜1Lが好ましい。0.4L未満では水素
の異常発生を招く恐れがあり、、1Lを越えると経済的
とはいえない。
【0096】ヨウ化メチルの反応系への滴下速度は、ジ
オール誘導体−1換算1モルに対して60〜120分が
好ましい。60分未満では水素の異常発生を招く恐れが
あり、120分を超えると経済的とはいえない。第二段
工程後段の反応は−10〜10℃が好ましく、特に好ま
しくは0℃付近である。−10℃未満では経済的とはい
えず、10℃を超えると水素の異常発生を招く恐れがあ
る。ヨウ化メチルの滴下完了後、引き続き3時間攪拌保
持して反応を完結させる。反応完了後、室温まで昇温し
た後、減圧濃縮して有機溶媒と未反応ヨウ化メチルを留
去した後、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて、遊
離ヨウ素を除去した後、エーテル抽出し、抽出液を水洗
した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した
後、減圧濃縮してエーテルを留去し、シロップ状の残渣
を得る。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、無色透明な液状の生成物であるO−メチル
化誘導体−1を得る。
オール誘導体−1換算1モルに対して60〜120分が
好ましい。60分未満では水素の異常発生を招く恐れが
あり、120分を超えると経済的とはいえない。第二段
工程後段の反応は−10〜10℃が好ましく、特に好ま
しくは0℃付近である。−10℃未満では経済的とはい
えず、10℃を超えると水素の異常発生を招く恐れがあ
る。ヨウ化メチルの滴下完了後、引き続き3時間攪拌保
持して反応を完結させる。反応完了後、室温まで昇温し
た後、減圧濃縮して有機溶媒と未反応ヨウ化メチルを留
去した後、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて、遊
離ヨウ素を除去した後、エーテル抽出し、抽出液を水洗
した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した
後、減圧濃縮してエーテルを留去し、シロップ状の残渣
を得る。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、無色透明な液状の生成物であるO−メチル
化誘導体−1を得る。
【0097】(第三段工程)第三段工程の反応を反応式
で示すと、式(13)
で示すと、式(13)
【0098】
【化33】
【0099】[式中、mは式(1)におけると同義であ
る]で示される通り、第二段工程で得られたO−メチル
化誘導体−1をアルカリ混合水溶液で加水分解して、2
位の不斉炭素原子に結合したアセトキシ基をヒドロキシ
基に換えることにより、ジアステレオマー混合物−1を
得る。アルカリ混合水溶液は炭酸カリウム−メタノール
−水溶液および炭酸ナトリウム−メタノール−水溶液が
挙げられ、それらの中でも炭酸カリウム−メタノール−
水溶液が好ましい。アルカリ混合水溶液中のアルカリの
使用量はジオール誘導体−1換算1モルに対して、炭酸
カリウム1〜5モルが好ましい。1モル未満では加水分
解反応が不十分となり、ジアステレオマー混合物−1の
収率低下を招く恐れがあり、5モルを超えると経済的と
はいえない。
る]で示される通り、第二段工程で得られたO−メチル
化誘導体−1をアルカリ混合水溶液で加水分解して、2
位の不斉炭素原子に結合したアセトキシ基をヒドロキシ
基に換えることにより、ジアステレオマー混合物−1を
得る。アルカリ混合水溶液は炭酸カリウム−メタノール
−水溶液および炭酸ナトリウム−メタノール−水溶液が
挙げられ、それらの中でも炭酸カリウム−メタノール−
水溶液が好ましい。アルカリ混合水溶液中のアルカリの
使用量はジオール誘導体−1換算1モルに対して、炭酸
カリウム1〜5モルが好ましい。1モル未満では加水分
解反応が不十分となり、ジアステレオマー混合物−1の
収率低下を招く恐れがあり、5モルを超えると経済的と
はいえない。
【0100】炭酸カリウムと水との混合割合は炭酸カリ
ウム1モルに対して、水1〜5モルが好ましい。1モル
未満では加水分解反応が不十分となり、ジアステレオマ
ー混合物−1の収率低下を招く恐れがあり、5モルを超
えると経済的とはいえない。メタノールはO−メチル化
誘導体−1を溶解するために使用される。メタノールの
供給量はジオール誘導体−1換算1モルに対して1.0
〜5.0Lである。1.0L未満ではO−メチル化誘導
体−1が溶けづらく、ジアステレオマー混合物−1の収
率低下を招く恐れがあり、5Lを超えると経済的とはい
えない。加水分解時間はジオール誘導体−1換算1モル
に対して6〜10時間が好ましい。6時間未満では加水
分解が不十分となり、ジアステレオマー混合物−1の収
率低下を招く恐れがあり、10時間を超えると経済的と
はいえない。アルカリ加水分解反応は室温が好ましい。
アルカリ加水分解反応完了後、減圧濃縮してメタノール
を留去した後、水を加えてエーテル抽出し、抽出液に無
水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、減圧濃
縮してエーテルを留去し、シロップ状の残渣を得る。こ
の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、無色透明な液状の生成物であるジアステレオマー混
合物−1を得る。
ウム1モルに対して、水1〜5モルが好ましい。1モル
未満では加水分解反応が不十分となり、ジアステレオマ
ー混合物−1の収率低下を招く恐れがあり、5モルを超
えると経済的とはいえない。メタノールはO−メチル化
誘導体−1を溶解するために使用される。メタノールの
供給量はジオール誘導体−1換算1モルに対して1.0
〜5.0Lである。1.0L未満ではO−メチル化誘導
体−1が溶けづらく、ジアステレオマー混合物−1の収
率低下を招く恐れがあり、5Lを超えると経済的とはい
えない。加水分解時間はジオール誘導体−1換算1モル
に対して6〜10時間が好ましい。6時間未満では加水
分解が不十分となり、ジアステレオマー混合物−1の収
率低下を招く恐れがあり、10時間を超えると経済的と
はいえない。アルカリ加水分解反応は室温が好ましい。
アルカリ加水分解反応完了後、減圧濃縮してメタノール
を留去した後、水を加えてエーテル抽出し、抽出液に無
水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、減圧濃
縮してエーテルを留去し、シロップ状の残渣を得る。こ
の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、無色透明な液状の生成物であるジアステレオマー混
合物−1を得る。
【0101】[ジアステレオマー混合物−1:anti
体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアル
カンおよびsyn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−
3−メトキシアルカンからなるジアステレオマー混合物
であることの確認]上述で得られた生成物の各種スペク
トル分析より、生成物は2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカンであ
り、かつ19FNMRスペクトル分析によれば、2本のピ
ークを有し、その第2ピークと第1ピークの面積比は、
第六段反応で得られたジオール誘導体−1の生成比率を
示すanti体(2S,3S)型ジオールとsyn体
(2S,3R)型ジオールの面積比と一致する。また、
上記生成物を光学活性ガスクロマトグラフィーにかける
と、2本の光学活性なピークが認められ、かつ第2ピー
クと第1ピークの面積比は、第六段反応で得られたジオ
ール誘導体−1の生成比率を示すanti体(2S,3
S)型ジオールとsyn体(2S,3R)型ジオールの
面積比と一致する。したがって、第六段反応で得られた
ジオール誘導体−1の2位の不斉炭素原子に結合した水
酸基をアセトキシ基に換え、次いで、3位の不斉炭素原
子に結合した水酸基をメトキシ基に換えた後、アルカリ
加水分解して、アセトキシ基を水酸基に換えても2位と
3位の不斉炭素原子の絶対配置は変わらないことより、
上記生成物はanti−(2S,3S)−2−ヒドロキ
シ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端エト
キシアルカンおよびsyn−(2S,3R)−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端
エトキシアルカンからなるジアステレオマー混合物であ
り、その生成比率はanti体(2S,3S)型ジオー
ルとsyn体(2S,3R)型ジオールの生成比率と同
じであるジアステレオマー混合物−1であることが確認
できる。
体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアル
カンおよびsyn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−
3−メトキシアルカンからなるジアステレオマー混合物
であることの確認]上述で得られた生成物の各種スペク
トル分析より、生成物は2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカンであ
り、かつ19FNMRスペクトル分析によれば、2本のピ
ークを有し、その第2ピークと第1ピークの面積比は、
第六段反応で得られたジオール誘導体−1の生成比率を
示すanti体(2S,3S)型ジオールとsyn体
(2S,3R)型ジオールの面積比と一致する。また、
上記生成物を光学活性ガスクロマトグラフィーにかける
と、2本の光学活性なピークが認められ、かつ第2ピー
クと第1ピークの面積比は、第六段反応で得られたジオ
ール誘導体−1の生成比率を示すanti体(2S,3
S)型ジオールとsyn体(2S,3R)型ジオールの
面積比と一致する。したがって、第六段反応で得られた
ジオール誘導体−1の2位の不斉炭素原子に結合した水
酸基をアセトキシ基に換え、次いで、3位の不斉炭素原
子に結合した水酸基をメトキシ基に換えた後、アルカリ
加水分解して、アセトキシ基を水酸基に換えても2位と
3位の不斉炭素原子の絶対配置は変わらないことより、
上記生成物はanti−(2S,3S)−2−ヒドロキ
シ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端エト
キシアルカンおよびsyn−(2S,3R)−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端
エトキシアルカンからなるジアステレオマー混合物であ
り、その生成比率はanti体(2S,3S)型ジオー
ルとsyn体(2S,3R)型ジオールの生成比率と同
じであるジアステレオマー混合物−1であることが確認
できる。
【0102】また、式(9)で示されるジオール誘導体
−1の代わりに式(10)で示されるジオール誘導体−
2を用いた以外は上述と同じ反応をすることにより、a
nti−(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカンお
よびsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メ
トキシ−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカ
ンからなるジアステレオマー混合物であるジアステレオ
マー混合物−2を得ることができる。
−1の代わりに式(10)で示されるジオール誘導体−
2を用いた以外は上述と同じ反応をすることにより、a
nti−(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカンお
よびsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メ
トキシ−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアルカ
ンからなるジアステレオマー混合物であるジアステレオ
マー混合物−2を得ることができる。
【0103】上述した第七段反応によって得られる、式
(9)で示されるジアステレオマー混合物−1の好適な
具体例を開示すると、anti−(2S,3S)−6−
エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘキサンおよびsyn−(2S,3R)
−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘキサンからなるジアステレオマ
ー混合物、anti−(2S,3S)−7−エトキシ−
2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタンおよびsyn−(2S,3R)−7−エト
キシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタンからなるジアステレオマー混合物、
anti−(2S,3S)−8−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロオクタ
ンおよびsyn−(2S,3R)−8−エトキシ−2−
ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
オクタンからなるジアステレオマー混合物、およびan
ti−(2S,3S)−9−エトキシ−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロノナンおよ
びsyn−(2S,3R)−9−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロノナン
からなるジアステレオマー混合物が挙げられる。
(9)で示されるジアステレオマー混合物−1の好適な
具体例を開示すると、anti−(2S,3S)−6−
エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘキサンおよびsyn−(2S,3R)
−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘキサンからなるジアステレオマ
ー混合物、anti−(2S,3S)−7−エトキシ−
2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタンおよびsyn−(2S,3R)−7−エト
キシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタンからなるジアステレオマー混合物、
anti−(2S,3S)−8−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロオクタ
ンおよびsyn−(2S,3R)−8−エトキシ−2−
ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
オクタンからなるジアステレオマー混合物、およびan
ti−(2S,3S)−9−エトキシ−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロノナンおよ
びsyn−(2S,3R)−9−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロノナン
からなるジアステレオマー混合物が挙げられる。
【0104】式(10)で示されるジアステレオマー混
合物−2の好適な具体例を開示すると、anti−(2
R,3R)−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘキサンおよびsyn
−(2R,3S)−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−3
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサンからな
るジアステレオマー混合物、anti−(2R,3R)
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2R,
3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンからなるジアステ
レオマー混合物、anti−(2R,3R)−8−エト
キシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロオクタンおよびsyn−(2R,3S)−8
−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロオクタンからなるジアステレオマー混
合物、およびanti−(2R,3R)−9−エトキシ
−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロノナンおよびsyn−(2R,3S)−9−エト
キシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロノナンからなるジアステレオマー混合物が挙
げられる。
合物−2の好適な具体例を開示すると、anti−(2
R,3R)−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘキサンおよびsyn
−(2R,3S)−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−3
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサンからな
るジアステレオマー混合物、anti−(2R,3R)
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2R,
3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンからなるジアステ
レオマー混合物、anti−(2R,3R)−8−エト
キシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロオクタンおよびsyn−(2R,3S)−8
−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロオクタンからなるジアステレオマー混
合物、およびanti−(2R,3R)−9−エトキシ
−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロノナンおよびsyn−(2R,3S)−9−エト
キシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロノナンからなるジアステレオマー混合物が挙
げられる。
【0105】(第八段反応) [anti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メ
トキシアルカン、syn体(2S,3R)型2−ヒドロ
キシ−3−メトキシアルカン、anti体(2R,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンおよびs
yn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシ
アルカンの製造方法]第八段反応を式で示すと、式(1
4)および式(15)
トキシアルカン、syn体(2S,3R)型2−ヒドロ
キシ−3−メトキシアルカン、anti体(2R,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンおよびs
yn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシ
アルカンの製造方法]第八段反応を式で示すと、式(1
4)および式(15)
【0106】
【化34】
【0107】[式中、mは式(1)におけると同義であ
る]の通り、前述の第七段反応で得られたジアステレオ
マー混合物−1およびジアステレオマー混合物−2を中
低圧液体クロマトグラフィーで分取することにより、上
記4種類の生成物を取得することができる。すなわち、
式(14)で示されるように、前述の第七段反応で得ら
れたジアステレオマー混合物−1を中低圧液体クロマト
グラフィーで第2ピークである第2フラクションおよび
第1ピークである第1フラクションを分取し、溶離液を
留去し、第2フラクションから得られる無色透明な液状
の生成物であるanti−(2S,3S)−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端エ
トキシアルカン(以下、anti体(2S,3S)型2
−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンという)、および
第1フラクションから得られる無色透明な液状の生成物
であるsyn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアル
カン(以下、syn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ
−3−メトキシアルカンという)を取得することができ
る。
る]の通り、前述の第七段反応で得られたジアステレオ
マー混合物−1およびジアステレオマー混合物−2を中
低圧液体クロマトグラフィーで分取することにより、上
記4種類の生成物を取得することができる。すなわち、
式(14)で示されるように、前述の第七段反応で得ら
れたジアステレオマー混合物−1を中低圧液体クロマト
グラフィーで第2ピークである第2フラクションおよび
第1ピークである第1フラクションを分取し、溶離液を
留去し、第2フラクションから得られる無色透明な液状
の生成物であるanti−(2S,3S)−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端エ
トキシアルカン(以下、anti体(2S,3S)型2
−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンという)、および
第1フラクションから得られる無色透明な液状の生成物
であるsyn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアル
カン(以下、syn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ
−3−メトキシアルカンという)を取得することができ
る。
【0108】また、式(15)で示されるように、前述
の第七段反応で得られたジアステレオマー混合物−2を
上と同様な操作に付すことにより、第2ピークである第
2フラクションから得られる無色透明な液状の生成物で
あるanti−(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアル
カン(以下、anti体(2R,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシアルカンという)、および第1ピーク
である第1フラクションから得られる無色透明な液状の
生成物であるsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端エトキ
シアルカン(以下、syn体(2R,3S)型2−ヒド
ロキシ−3−メトキシアルカンという)を取得すること
ができる。
の第七段反応で得られたジアステレオマー混合物−2を
上と同様な操作に付すことにより、第2ピークである第
2フラクションから得られる無色透明な液状の生成物で
あるanti−(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端エトキシアル
カン(以下、anti体(2R,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシアルカンという)、および第1ピーク
である第1フラクションから得られる無色透明な液状の
生成物であるsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端エトキ
シアルカン(以下、syn体(2R,3S)型2−ヒド
ロキシ−3−メトキシアルカンという)を取得すること
ができる。
【0109】[anti体(2S,3S)型2−ヒドロ
キシ−3−メトキシアルカン、syn体(2S,3R)
型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカン、anti体
(2R,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカ
ンおよびsyn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3
−メトキシアルカン]上記4種の化合物は式(14)お
よび(15)に示される通りであり,式中、mは3〜6
の整数を表わすが、mが3未満のものは沸点が低く、取
り扱いづらく、mが6を超えるものは製造しづらい。好
ましい−(CH2)m−基は1,3−トリメチレン基、
1,4−テトラメチレン基、1,5−ペンタメチレン基
および1,6−ヘキサメチレン基等が挙げられる。an
ti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシ
アルカンの好適な具体例を開示すると、anti−(2
S,3S)−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘキサン、anti−
(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、ant
i−(2S,3S)−8−エトキシ−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロオクタンおよ
びanti−(2S,3S)−9−エトキシ−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロノナ
ン等が挙げられる。syn体(2S,3R)型2−ヒド
ロキシ−3−メトキシアルカンの好適な具体例を開示す
ると、syn−(2S,3R)−6−エトキシ−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
キサン、syn−(2S,3R)−7−エトキシ−2−
ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタン、syn−(2S,3R)−8−エトキシ−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロオクタンおよびsyn−(2S,3R)−9−エトキ
シ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロノナン等が挙げられる。
キシ−3−メトキシアルカン、syn体(2S,3R)
型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカン、anti体
(2R,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカ
ンおよびsyn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3
−メトキシアルカン]上記4種の化合物は式(14)お
よび(15)に示される通りであり,式中、mは3〜6
の整数を表わすが、mが3未満のものは沸点が低く、取
り扱いづらく、mが6を超えるものは製造しづらい。好
ましい−(CH2)m−基は1,3−トリメチレン基、
1,4−テトラメチレン基、1,5−ペンタメチレン基
および1,6−ヘキサメチレン基等が挙げられる。an
ti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシ
アルカンの好適な具体例を開示すると、anti−(2
S,3S)−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘキサン、anti−
(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、ant
i−(2S,3S)−8−エトキシ−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロオクタンおよ
びanti−(2S,3S)−9−エトキシ−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロノナ
ン等が挙げられる。syn体(2S,3R)型2−ヒド
ロキシ−3−メトキシアルカンの好適な具体例を開示す
ると、syn−(2S,3R)−6−エトキシ−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
キサン、syn−(2S,3R)−7−エトキシ−2−
ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタン、syn−(2S,3R)−8−エトキシ−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロオクタンおよびsyn−(2S,3R)−9−エトキ
シ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロノナン等が挙げられる。
【0110】anti体(2R,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシアルカンの好適な具体例を開示する
と、anti−(2R,3R)−6−エトキシ−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
キサン、anti−(2R,3R)−7−エトキシ−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタン、anti−(2R,3R)−8−エトキシ
−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロオクタンおよびanti−(2R,3R)−9−
エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロノナン等が挙げられる。syn体(2
R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンの
好適な具体例を開示すると、syn−(2R,3S)−
6−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘキサン、syn−(2R,3
S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン、syn−(2R,
3S)−8−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロオクタンおよびsyn−
(2R,3S)−9−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロノナン等が挙げら
れる。
シ−3−メトキシアルカンの好適な具体例を開示する
と、anti−(2R,3R)−6−エトキシ−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
キサン、anti−(2R,3R)−7−エトキシ−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタン、anti−(2R,3R)−8−エトキシ
−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロオクタンおよびanti−(2R,3R)−9−
エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロノナン等が挙げられる。syn体(2
R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンの
好適な具体例を開示すると、syn−(2R,3S)−
6−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘキサン、syn−(2R,3
S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン、syn−(2R,
3S)−8−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロオクタンおよびsyn−
(2R,3S)−9−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロノナン等が挙げら
れる。
【0111】(第九段反応〜第十一段反応の概要) [最終有用化合物:anti−(2S,3S)−2−
[4´−{4´´−(4´´´−n−アルコキシ−3´
´´−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイ
ルオキシ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタンの製造方法]最終有用化合物
は、有機溶媒中で、式
[4´−{4´´−(4´´´−n−アルコキシ−3´
´´−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイ
ルオキシ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタンの製造方法]最終有用化合物
は、有機溶媒中で、式
【0112】
【化35】
【0113】で示される、前記第八段反応で得られたa
nti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキ
シアルカンの一種であるanti−(2S,3S)−7
−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタン(以下、ヒドロキシメトキシ
ヘプタンという)と、4−ベンジルオキシベンゾイック
アシッドとを、脱水縮合剤としてジシクロヘキシルカル
ボジイミド等を用い、触媒としてN,N−ジメチル−4
−アミノピリジン等の有機塩基を用いて反応させ(第九
段反応)、得られたanti−(2S,3S)−2−
(4´−ベンジルオキシベンゾイルオキシ)−7−エト
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン(以下、ベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタンと
いう)を、溶媒中で、パラジウム炭素触媒の存在下、水
素ガスで還元し(第十段反応)、得られたanti−
(2S,3S)−2−(4´−ヒドロキシベンゾイルオ
キシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン(以下、ヒドロキシベンゾイルオキ
シヘプタンという)と、式
nti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキ
シアルカンの一種であるanti−(2S,3S)−7
−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタン(以下、ヒドロキシメトキシ
ヘプタンという)と、4−ベンジルオキシベンゾイック
アシッドとを、脱水縮合剤としてジシクロヘキシルカル
ボジイミド等を用い、触媒としてN,N−ジメチル−4
−アミノピリジン等の有機塩基を用いて反応させ(第九
段反応)、得られたanti−(2S,3S)−2−
(4´−ベンジルオキシベンゾイルオキシ)−7−エト
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン(以下、ベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタンと
いう)を、溶媒中で、パラジウム炭素触媒の存在下、水
素ガスで還元し(第十段反応)、得られたanti−
(2S,3S)−2−(4´−ヒドロキシベンゾイルオ
キシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン(以下、ヒドロキシベンゾイルオキ
シヘプタンという)と、式
【0114】
【化36】
【0115】(式中、Rは炭素数6〜14の直鎖状アル
キル基を表わす)で示される4−(4´−アルコキシ−
3´−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッドとを、
第九段反応と同様、有機溶媒中で、脱水縮合剤としてジ
シクロヘキシルカルボジイミド等を用い、触媒として
N,N−ジメチル−4−アミノピリジン等の有機塩基を
用いて反応させる(第十一段反応)ことにより、製造す
ることができる。
キル基を表わす)で示される4−(4´−アルコキシ−
3´−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッドとを、
第九段反応と同様、有機溶媒中で、脱水縮合剤としてジ
シクロヘキシルカルボジイミド等を用い、触媒として
N,N−ジメチル−4−アミノピリジン等の有機塩基を
用いて反応させる(第十一段反応)ことにより、製造す
ることができる。
【0116】(第九段反応) [ベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタンの製造方
法]第九段反応を反応式で示すと、式(16)
法]第九段反応を反応式で示すと、式(16)
【0117】
【化37】
【0118】で示される通り、有機溶媒中で、ヒドロキ
シメトキシヘプタンと、4−ベンジルオキシベンゾイッ
クアシッドとを、脱水縮合剤としてジシクロヘキシルカ
ルボジイミド等を用い、触媒としてN,N−ジメチル−
4−アミノピリジン等の有機塩基を用いて反応させるこ
とにより、容易にベンジルオキシベンゾイルオキシヘプ
タンを製造することができる。有機溶媒は塩化メチレン
またはクロロホルム等の塩素系溶媒が好ましい。有機溶
媒の使用量はヒドロキシメトキシヘプタン1モルを基準
として5〜9Lが好ましい。5L未満の場合には4−ベ
ンジルオキシベンゾイックアシッドが溶解しにくい場合
があり、収率低下を招く恐れがあり、9Lを超えると経
済的とはいえない。ヒドロキシメトキシヘプタンと4−
ベンジルオキシベンゾイックアシッドとの供給割合は、
前者1モルを基準として後者1.1〜1.3モルが好ま
しい。1.1モル未満の場合には収率低下を招く恐れが
あり、1.3モルを超えると経済的とはいえない。ヒド
ロキシメトキシヘプタンとN,N−ジメチル−4−アミ
ノピリジン等の有機塩基との混合割合は、前者1モルを
基準として後者0.4〜0.8モルが好ましい。0.4
モル未満では脱水時間が長くなり、収率低下を招く恐れ
があり、0.8モルを超えると経済的とはいえない。
シメトキシヘプタンと、4−ベンジルオキシベンゾイッ
クアシッドとを、脱水縮合剤としてジシクロヘキシルカ
ルボジイミド等を用い、触媒としてN,N−ジメチル−
4−アミノピリジン等の有機塩基を用いて反応させるこ
とにより、容易にベンジルオキシベンゾイルオキシヘプ
タンを製造することができる。有機溶媒は塩化メチレン
またはクロロホルム等の塩素系溶媒が好ましい。有機溶
媒の使用量はヒドロキシメトキシヘプタン1モルを基準
として5〜9Lが好ましい。5L未満の場合には4−ベ
ンジルオキシベンゾイックアシッドが溶解しにくい場合
があり、収率低下を招く恐れがあり、9Lを超えると経
済的とはいえない。ヒドロキシメトキシヘプタンと4−
ベンジルオキシベンゾイックアシッドとの供給割合は、
前者1モルを基準として後者1.1〜1.3モルが好ま
しい。1.1モル未満の場合には収率低下を招く恐れが
あり、1.3モルを超えると経済的とはいえない。ヒド
ロキシメトキシヘプタンとN,N−ジメチル−4−アミ
ノピリジン等の有機塩基との混合割合は、前者1モルを
基準として後者0.4〜0.8モルが好ましい。0.4
モル未満では脱水時間が長くなり、収率低下を招く恐れ
があり、0.8モルを超えると経済的とはいえない。
【0119】反応操作の一例を挙げると、ヒドロキシメ
トキシヘプタン、4−ベンジルオキシベンゾイックアシ
ッド、N,N−ジメチル−4−アミノピリジンおよび塩
化メチレンを混合し、室温で攪拌しながら均一な溶液を
調合する。次いで、上述の溶液を攪拌しながら、ジシク
ロヘキシルカルボジイミドを加える。ジシクロヘキシル
カルボジイミドの上述の溶液への供給量は、ヒドロキシ
メトキシヘプタン1モルを基準として1.3〜1.7モ
ルが好ましい。1.3モル未満では脱水縮合反応が不十
分となり、収率低下を招く恐れがあり、1.7モルを超
えると経済的とはいえない。ジシクロヘキシルカルボジ
イミドの供給完了後、攪拌しながら、室温で反応させ
る。その反応時間はヒドロキシメトキシヘプタン1モル
に対して、8〜12時間が好ましい。8時間未満では収
率低下を招く恐れがあり、12時間を超えると経済的と
はいえない。反応温度は室温が好ましい。反応完了後、
析出したジシクロヘキシル尿素の白色結晶をろ過して除
去し、ろ液を1規定塩酸、10%炭酸水素ナトリウム水
溶液および水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウム
を加えて水分を除去した後、減圧濃縮して塩化メチレン
を留去し、シロップ状の残渣を得る。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色透明
な液状の生成物であるベンジルオキシベンゾイルオキシ
ヘプタンを得る。
トキシヘプタン、4−ベンジルオキシベンゾイックアシ
ッド、N,N−ジメチル−4−アミノピリジンおよび塩
化メチレンを混合し、室温で攪拌しながら均一な溶液を
調合する。次いで、上述の溶液を攪拌しながら、ジシク
ロヘキシルカルボジイミドを加える。ジシクロヘキシル
カルボジイミドの上述の溶液への供給量は、ヒドロキシ
メトキシヘプタン1モルを基準として1.3〜1.7モ
ルが好ましい。1.3モル未満では脱水縮合反応が不十
分となり、収率低下を招く恐れがあり、1.7モルを超
えると経済的とはいえない。ジシクロヘキシルカルボジ
イミドの供給完了後、攪拌しながら、室温で反応させ
る。その反応時間はヒドロキシメトキシヘプタン1モル
に対して、8〜12時間が好ましい。8時間未満では収
率低下を招く恐れがあり、12時間を超えると経済的と
はいえない。反応温度は室温が好ましい。反応完了後、
析出したジシクロヘキシル尿素の白色結晶をろ過して除
去し、ろ液を1規定塩酸、10%炭酸水素ナトリウム水
溶液および水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウム
を加えて水分を除去した後、減圧濃縮して塩化メチレン
を留去し、シロップ状の残渣を得る。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色透明
な液状の生成物であるベンジルオキシベンゾイルオキシ
ヘプタンを得る。
【0120】(第十段反応) [anti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオ
キシヘプタンの製造]第十段反応を反応式で示すと、式
(17)
キシヘプタンの製造]第十段反応を反応式で示すと、式
(17)
【0121】
【化38】
【0122】で示される通り、溶媒中で、第九段反応で
得られたベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタンをパ
ラジウム炭素触媒の存在下、水素で還元することによ
り、脱トルエンし、ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタ
ンを製造することができる。溶媒としては、例えば、メ
タノール、エタノール、水、ジエチルエーテル、n−ヘ
キサンおよびTHF等が挙げられ、それらの中でも、特
に好ましくはメタノールである。その使用量はベンジル
オキシベンゾイルオキシヘプタン1gを基準として4〜
26mlが好ましく、特に好ましくは13〜17mlで
ある。4ml未満では反応系の粘度が増し、パラジウム
炭素触媒が均一に分散されにくく、収率低下を招く恐れ
があり、26mlを超えると脱トルエン速度が遅くな
り、経済的とはいえない。パラジウム炭素触媒は、例え
ば、パラジウム含有量、1、3、5、10%の各パラジ
ウム炭素触媒が挙げられ、それらの中でも、パラジウム
原子換算で安価であることから、10%パラジウム炭素
触媒が好適である。パラジウム炭素触媒の反応系への供
給割合は、ベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタン1
0gを基準として5〜35mg(パラジウム純度換算、
以下同様)が好ましく、15〜25mgが特に好まし
い。5mg未満では還元能力が不足し、収率低下を招く
恐れがあり、35mgを超えると経済的とはいえない。
得られたベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタンをパ
ラジウム炭素触媒の存在下、水素で還元することによ
り、脱トルエンし、ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタ
ンを製造することができる。溶媒としては、例えば、メ
タノール、エタノール、水、ジエチルエーテル、n−ヘ
キサンおよびTHF等が挙げられ、それらの中でも、特
に好ましくはメタノールである。その使用量はベンジル
オキシベンゾイルオキシヘプタン1gを基準として4〜
26mlが好ましく、特に好ましくは13〜17mlで
ある。4ml未満では反応系の粘度が増し、パラジウム
炭素触媒が均一に分散されにくく、収率低下を招く恐れ
があり、26mlを超えると脱トルエン速度が遅くな
り、経済的とはいえない。パラジウム炭素触媒は、例え
ば、パラジウム含有量、1、3、5、10%の各パラジ
ウム炭素触媒が挙げられ、それらの中でも、パラジウム
原子換算で安価であることから、10%パラジウム炭素
触媒が好適である。パラジウム炭素触媒の反応系への供
給割合は、ベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタン1
0gを基準として5〜35mg(パラジウム純度換算、
以下同様)が好ましく、15〜25mgが特に好まし
い。5mg未満では還元能力が不足し、収率低下を招く
恐れがあり、35mgを超えると経済的とはいえない。
【0123】反応方法は、例えば密閉式の反応容器に、
ベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタンと溶媒を加え
て均一な溶液を調合し、次いで、攪拌しながら、パラジ
ウム炭素触媒を入れ、できるだけ均一に分散した懸濁液
を調合した後、1.05〜1.15気圧程度の水素ガス
で反応系をシールし、還元反応を行う。還元時間は水素
ガスの吸収がなくなるまで供給する。例えば、ベンジル
オキシベンゾイルオキシヘプタン10gを基準として、
水素ガスを5〜7時間程度供給するのが好ましい。5時
間未満では還元が不足し、収率低下を招き、7時間を超
えると経済的とはいえない。還元温度は15〜30℃が
好ましい。15℃未満では還元速度が遅く、経済的とは
いえず、30℃を超えると水素ガスの使用量が多くな
り、収率低下を招く恐れがある。反応終了後、例えば、
ろ過により、パラジウム炭素触媒を除去し、ろ液を減圧
濃縮して溶媒を除去し、次いで、真空ポンプ等でより高
真空度にして生成した溶媒を除去し、シロップ状の残渣
を得る。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー等で精製し、無色透明な液状の生成物を得る。
ベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタンと溶媒を加え
て均一な溶液を調合し、次いで、攪拌しながら、パラジ
ウム炭素触媒を入れ、できるだけ均一に分散した懸濁液
を調合した後、1.05〜1.15気圧程度の水素ガス
で反応系をシールし、還元反応を行う。還元時間は水素
ガスの吸収がなくなるまで供給する。例えば、ベンジル
オキシベンゾイルオキシヘプタン10gを基準として、
水素ガスを5〜7時間程度供給するのが好ましい。5時
間未満では還元が不足し、収率低下を招き、7時間を超
えると経済的とはいえない。還元温度は15〜30℃が
好ましい。15℃未満では還元速度が遅く、経済的とは
いえず、30℃を超えると水素ガスの使用量が多くな
り、収率低下を招く恐れがある。反応終了後、例えば、
ろ過により、パラジウム炭素触媒を除去し、ろ液を減圧
濃縮して溶媒を除去し、次いで、真空ポンプ等でより高
真空度にして生成した溶媒を除去し、シロップ状の残渣
を得る。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー等で精製し、無色透明な液状の生成物を得る。
【0124】この生成物の各種スペクトルを測定した結
果、生成物は2−(4´−ヒドロキシベンゾイルオキ
シ)−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタンであることが確認される。また、生成
物を光学活性液体クロマトグラフィーにかけると、1本
の光学活性なピークしか認められないことより、ant
i体(2S,3S)型であるヒドロキシメトキシヘプタ
ンの2位の不斉炭素原子に結合した水酸基を4´−ベン
ジルオキシベンゾイルオキシ基に換え、次いで、水素雰
囲気下で、還元し、4´−ヒドロキシベンゾイルオキシ
基に換えても、反応前後では2位の不斉炭素原子の絶対
配置は変わらず(2S)配置であることが判明し、生成
物はanti−(2S,3S)−2−(4´−ヒドロキ
シベンゾイルオキシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンであるヒドロキシベ
ンゾイルオキシヘプタン[すなわち、anti体(2
S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン]を
得ることができる。
果、生成物は2−(4´−ヒドロキシベンゾイルオキ
シ)−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタンであることが確認される。また、生成
物を光学活性液体クロマトグラフィーにかけると、1本
の光学活性なピークしか認められないことより、ant
i体(2S,3S)型であるヒドロキシメトキシヘプタ
ンの2位の不斉炭素原子に結合した水酸基を4´−ベン
ジルオキシベンゾイルオキシ基に換え、次いで、水素雰
囲気下で、還元し、4´−ヒドロキシベンゾイルオキシ
基に換えても、反応前後では2位の不斉炭素原子の絶対
配置は変わらず(2S)配置であることが判明し、生成
物はanti−(2S,3S)−2−(4´−ヒドロキ
シベンゾイルオキシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンであるヒドロキシベ
ンゾイルオキシヘプタン[すなわち、anti体(2
S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン]を
得ることができる。
【0125】(第十一段反応) [最終有用化合物であるanti−(2S,3S)−2
−[4´−{4´´−(4´´´−n−アルコキシ−3
´´´−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾ
イルオキシ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタンの製造方法]第十一段反応を
反応式で示すと、式(18)
−[4´−{4´´−(4´´´−n−アルコキシ−3
´´´−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾ
イルオキシ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタンの製造方法]第十一段反応を
反応式で示すと、式(18)
【0126】
【化39】
【0127】[式中、Rは炭素数6〜14の直鎖状アル
キル基を表わす]の通りであり、有機溶媒中で、第十段
反応で得られたヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン
と、式(18)で示される4−(4´−アルコキシ−3
´−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッドとを、脱
水縮合剤としてジシクロヘキシルカルボジイミド等を用
い、触媒としてN,N−ジメチル−4−アミノピリジン
等の有機塩基を用いて、反応させることにより、最終有
用化合物であるanti−(2S,3S)−2−[4´
−{4´´−(4´´´−n−アルコキシ−3´´´−
フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタンを容易に製造することができる。式
(18)で示される4−(4´−アルコキシ−3´−フ
ルオロフェニル)ベンゾイックアシッドを具体的に説明
すると、式中、Rで表わされる直鎖状アルキル基の好適
な具体例としては、4−(4´−n−オクチルオキシ−
3´−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッド、4−
(4´−n−ノニルオキシ−3´−フルオロフェニル)
ベンゾイックアシッド、4−(4´−n−デシルオキシ
−3´−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッド、4
−(4´−n−ウンデシルオキシ−3´−フルオロフェ
ニル)ベンゾイックアシッドおよび4−(4´−n−ド
デシルオキシ−3´−フルオロフェニル)ベンゾイック
アシッド等が挙げられる。
キル基を表わす]の通りであり、有機溶媒中で、第十段
反応で得られたヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン
と、式(18)で示される4−(4´−アルコキシ−3
´−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッドとを、脱
水縮合剤としてジシクロヘキシルカルボジイミド等を用
い、触媒としてN,N−ジメチル−4−アミノピリジン
等の有機塩基を用いて、反応させることにより、最終有
用化合物であるanti−(2S,3S)−2−[4´
−{4´´−(4´´´−n−アルコキシ−3´´´−
フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタンを容易に製造することができる。式
(18)で示される4−(4´−アルコキシ−3´−フ
ルオロフェニル)ベンゾイックアシッドを具体的に説明
すると、式中、Rで表わされる直鎖状アルキル基の好適
な具体例としては、4−(4´−n−オクチルオキシ−
3´−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッド、4−
(4´−n−ノニルオキシ−3´−フルオロフェニル)
ベンゾイックアシッド、4−(4´−n−デシルオキシ
−3´−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッド、4
−(4´−n−ウンデシルオキシ−3´−フルオロフェ
ニル)ベンゾイックアシッドおよび4−(4´−n−ド
デシルオキシ−3´−フルオロフェニル)ベンゾイック
アシッド等が挙げられる。
【0128】有機溶媒は塩化メチレンまたはクロロホル
ム等の塩素系溶媒が好ましい。有機溶媒の使用量はヒド
ロキシベンゾイルオキシヘプタン1モルを基準として2
0〜40Lが好ましい。20L未満の場合には4−(4
´−アルコキシ−3´−フルオロフェニル)ベンゾイッ
クアシッドが溶解しにくい場合があり、収率低下を招く
恐れがあり、40Lを超えると経済的とはいえない。ヒ
ドロキシベンゾイルオキシヘプタンと4−(4´−アル
コキシ−3´−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッ
ドとの供給割合は、前者1モルを基準として後者1.0
〜1.1モルが好ましい。1.0モル未満の場合には収
率低下を招く恐れがあり、1.1モルを超えると経済的
とはいえない。ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンと
N,N−ジメチル−4−アミノピリジンとの供給割合
は、前者1モルを基準として後者0.4〜0.8モルが
好ましい。0.4モル未満では脱水時間が長くなり、収
率低下を招く恐れがあり、0.8モルを超えると経済的
とはいえない。
ム等の塩素系溶媒が好ましい。有機溶媒の使用量はヒド
ロキシベンゾイルオキシヘプタン1モルを基準として2
0〜40Lが好ましい。20L未満の場合には4−(4
´−アルコキシ−3´−フルオロフェニル)ベンゾイッ
クアシッドが溶解しにくい場合があり、収率低下を招く
恐れがあり、40Lを超えると経済的とはいえない。ヒ
ドロキシベンゾイルオキシヘプタンと4−(4´−アル
コキシ−3´−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッ
ドとの供給割合は、前者1モルを基準として後者1.0
〜1.1モルが好ましい。1.0モル未満の場合には収
率低下を招く恐れがあり、1.1モルを超えると経済的
とはいえない。ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンと
N,N−ジメチル−4−アミノピリジンとの供給割合
は、前者1モルを基準として後者0.4〜0.8モルが
好ましい。0.4モル未満では脱水時間が長くなり、収
率低下を招く恐れがあり、0.8モルを超えると経済的
とはいえない。
【0129】ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン、4
−(4´−アルコキシ−3´−フルオロフェニル)ベン
ゾイックアシッド、N,N−ジメチル−4−アミノピリ
ジンおよび塩化メチレンを混合し、室温で攪拌しながら
均一な溶液を調合する。次いで、上述の溶液を攪拌しな
がら、ジシクロヘキシルカルボジイミドを加える。ジシ
クロヘキシルカルボジイミドの上述の溶液への供給量は
ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン1モルを基準とし
て、1.3〜1.7モルが好ましい。1.3モル未満で
は脱水縮合反応が不十分となり、収率低下を招く恐れが
あり、1.7モルを超えると経済的とはいえない。ジシ
クロヘキシルカルボジイミドの供給完了後、攪拌しなが
ら、室温で反応させる。その反応時間はヒドロキシベン
ゾイルオキシヘプタン1モルに対して、25〜35時間
が好ましい。25時間未満では収率低下を招く恐れがあ
り、35時間を超えると経済的とはいえない。反応温度
は室温が好ましい。
−(4´−アルコキシ−3´−フルオロフェニル)ベン
ゾイックアシッド、N,N−ジメチル−4−アミノピリ
ジンおよび塩化メチレンを混合し、室温で攪拌しながら
均一な溶液を調合する。次いで、上述の溶液を攪拌しな
がら、ジシクロヘキシルカルボジイミドを加える。ジシ
クロヘキシルカルボジイミドの上述の溶液への供給量は
ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン1モルを基準とし
て、1.3〜1.7モルが好ましい。1.3モル未満で
は脱水縮合反応が不十分となり、収率低下を招く恐れが
あり、1.7モルを超えると経済的とはいえない。ジシ
クロヘキシルカルボジイミドの供給完了後、攪拌しなが
ら、室温で反応させる。その反応時間はヒドロキシベン
ゾイルオキシヘプタン1モルに対して、25〜35時間
が好ましい。25時間未満では収率低下を招く恐れがあ
り、35時間を超えると経済的とはいえない。反応温度
は室温が好ましい。
【0130】反応完了後、析出したジシクロヘキシル尿
素の白色結晶をろ過して除去し、ろ液を1規定塩酸、1
0%炭酸水素ナトリウム水溶液および水で順次洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、
減圧濃縮して溶媒を留去し、シロップ状の残渣を得る。
この残渣を熱n−ヘキサンで溶解した後、冷却晶析し
て、白色の粗結晶を得る。次いで、この粗結晶をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色透明な液
状の最終有用化合物であるanti−(2S,3S)−
2−[4´−{4´´−(4´´´−n−アルコキシ−
3´´´−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンを得る。また、この反応
は式(16)のヒドロキシメトキシヘプタンの2個の不
斉炭素原子の立体配置には無関係であることより、光学
活性な不斉中心は変化せず、anti体(2S,3S)
型である。
素の白色結晶をろ過して除去し、ろ液を1規定塩酸、1
0%炭酸水素ナトリウム水溶液および水で順次洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、
減圧濃縮して溶媒を留去し、シロップ状の残渣を得る。
この残渣を熱n−ヘキサンで溶解した後、冷却晶析し
て、白色の粗結晶を得る。次いで、この粗結晶をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色透明な液
状の最終有用化合物であるanti−(2S,3S)−
2−[4´−{4´´−(4´´´−n−アルコキシ−
3´´´−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンを得る。また、この反応
は式(16)のヒドロキシメトキシヘプタンの2個の不
斉炭素原子の立体配置には無関係であることより、光学
活性な不斉中心は変化せず、anti体(2S,3S)
型である。
【0131】最終有用化合物は式(18)に示す通りで
あり、式中、Rで表わされるアルキル基は炭素数6〜1
4の直鎖状アルキル基、すなわち、n−ヘキシル基、n
−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デ
シル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリ
デシル基および−テトラデシル基等が挙げられ、それら
の中でも有用なアルキル基は炭素数8〜12の直鎖状ア
ルキル基である。最終有用化合物の好ましい具体例を示
すと、anti−(2S,3S)−2−[4´−{4´
´−(4´´´−n−オクチルオキシ−3´´´−フル
オロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]
−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン、anti−(2S,3S)−2−[4´
−{4´´−(4´´´−n−ノニルオキシ−3´´´
−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオ
キシ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン、anti−(2S,3S)−2−
[4´−{4´´−(4´´´−n−デシルオキシ−3
´´´−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾ
イルオキシ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタン、anti−(2S,3S)
−2−[4´−{4´´−(4´´´−n−ウンデシル
オキシ−3´´´−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン、およびanti
−(2S,3S)−2−[4´−{4´´−(4´´´
−n−ドデシルオキシ−3´´´−フルオロフェニル)
ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン等
が挙げられる。
あり、式中、Rで表わされるアルキル基は炭素数6〜1
4の直鎖状アルキル基、すなわち、n−ヘキシル基、n
−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デ
シル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリ
デシル基および−テトラデシル基等が挙げられ、それら
の中でも有用なアルキル基は炭素数8〜12の直鎖状ア
ルキル基である。最終有用化合物の好ましい具体例を示
すと、anti−(2S,3S)−2−[4´−{4´
´−(4´´´−n−オクチルオキシ−3´´´−フル
オロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]
−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン、anti−(2S,3S)−2−[4´
−{4´´−(4´´´−n−ノニルオキシ−3´´´
−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオ
キシ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン、anti−(2S,3S)−2−
[4´−{4´´−(4´´´−n−デシルオキシ−3
´´´−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾ
イルオキシ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタン、anti−(2S,3S)
−2−[4´−{4´´−(4´´´−n−ウンデシル
オキシ−3´´´−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン、およびanti
−(2S,3S)−2−[4´−{4´´−(4´´´
−n−ドデシルオキシ−3´´´−フルオロフェニル)
ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン等
が挙げられる。
【0132】最終有用化合物は、高速応答性および高チ
ルト角を有し、3安定状態であるSCA☆を示す反強誘電
性液晶化合物であり、液晶表示素子として用いることが
できる。例えば、最終有用化合物の一例であるanti
−(2S,3S)−2−[4´−{4´´−(4´´´
−n−デシルオキシ−3´´´−フルオロフェニル)ベ
ンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ−
3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン(以
下、最終有用化合物−1という)の相転移温度を測定し
た結果、SCA☆の温度範囲が
ルト角を有し、3安定状態であるSCA☆を示す反強誘電
性液晶化合物であり、液晶表示素子として用いることが
できる。例えば、最終有用化合物の一例であるanti
−(2S,3S)−2−[4´−{4´´−(4´´´
−n−デシルオキシ−3´´´−フルオロフェニル)ベ
ンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ−
3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン(以
下、最終有用化合物−1という)の相転移温度を測定し
た結果、SCA☆の温度範囲が
【0133】
【化40】
【0134】となり、最終有用化合物−1は単独でSCA
☆が低温から室温まで広い温度領域を有する反強誘電性
液晶化合物であることが確認できる。さらに、最終有用
化合物−1を用いた液晶表示素子を作成し、その表示素
子を用い、12.5℃での印加電圧変化に対する透過光
量変化より1つの暗状態と2つの明状態を有する3安定
状態のダブルヒステリシス曲線が得られる。これをもと
に、液晶表示素子の性能を測定した結果、高速応答性お
よび高チルト角を有することにより、最終有用化合物−
1は室温でのスイッチング操作ができる液晶表示素子を
形成し、壁掛けテレビ等の材料に適する優れた反強誘電
性液晶化合物であることが確認される。
☆が低温から室温まで広い温度領域を有する反強誘電性
液晶化合物であることが確認できる。さらに、最終有用
化合物−1を用いた液晶表示素子を作成し、その表示素
子を用い、12.5℃での印加電圧変化に対する透過光
量変化より1つの暗状態と2つの明状態を有する3安定
状態のダブルヒステリシス曲線が得られる。これをもと
に、液晶表示素子の性能を測定した結果、高速応答性お
よび高チルト角を有することにより、最終有用化合物−
1は室温でのスイッチング操作ができる液晶表示素子を
形成し、壁掛けテレビ等の材料に適する優れた反強誘電
性液晶化合物であることが確認される。
【0135】
【実施例】以下、第一段反応〜第十一段反応、およびそ
れによって得られる化合物およびその物性、並びに第十
一段反応によって得られる最終有用化合物の有用性を示
す試験を実施例に示す。また、第五段反応の生成物の同
定(同定例−1)に用いた(S)体標品の製造例を参考
例1〜3に示す。
れによって得られる化合物およびその物性、並びに第十
一段反応によって得られる最終有用化合物の有用性を示
す試験を実施例に示す。また、第五段反応の生成物の同
定(同定例−1)に用いた(S)体標品の製造例を参考
例1〜3に示す。
【0136】実施例1 (1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−
4−エトキシブチルケトンの製造)(第一段反応および
第二段反応) 温度計、撹拌機、還流冷却器および滴下ロートを備えた
四ツ口丸底フラスコに、0.8モル/リットルのグリニ
ャール試薬935ml[4−エトキシブチルマグネシウ
ム=ブロミド153.34g(748ミリモル)、残り
ジエチルエーテル]を入れ、氷水バスに浸漬し、0℃に
調整した。滴下ロートに2−ヒドロキシ−3,3,3−
トリフルオロプロピオニル42.5g(340ミリモ
ル)と乾燥ジエチルエーテル425mlを入れ、撹拌し
ながら、110分間かけて滴下し、滴下完了後、引き続
き、2時間撹拌保持して反応を完結させ、反応生成物溶
液を得た。次いで、氷水バスを取り去り、撹拌しなが
ら、室温まで昇温した。新しい滴下ロートに3.5規定
塩酸340mlを入れ、撹拌しながら、34分間かけて
滴下した。滴下完了後、引き続き20分間撹拌保持し
て、加水分解反応を完結させた。加水分解反応終了後、
エーテル抽出し、抽出液を水洗した後、無水硫酸マグネ
シウムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮して溶媒を
留去し、シロップ状の残渣を得た。この残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー[溶離液n−ヘキサン/ク
ロロホルム=75/25(容量比)]で精製し、無色透
明な液状の生成物[収量62.02g(272ミリモ
ル)収率80%]を得た。
4−エトキシブチルケトンの製造)(第一段反応および
第二段反応) 温度計、撹拌機、還流冷却器および滴下ロートを備えた
四ツ口丸底フラスコに、0.8モル/リットルのグリニ
ャール試薬935ml[4−エトキシブチルマグネシウ
ム=ブロミド153.34g(748ミリモル)、残り
ジエチルエーテル]を入れ、氷水バスに浸漬し、0℃に
調整した。滴下ロートに2−ヒドロキシ−3,3,3−
トリフルオロプロピオニル42.5g(340ミリモ
ル)と乾燥ジエチルエーテル425mlを入れ、撹拌し
ながら、110分間かけて滴下し、滴下完了後、引き続
き、2時間撹拌保持して反応を完結させ、反応生成物溶
液を得た。次いで、氷水バスを取り去り、撹拌しなが
ら、室温まで昇温した。新しい滴下ロートに3.5規定
塩酸340mlを入れ、撹拌しながら、34分間かけて
滴下した。滴下完了後、引き続き20分間撹拌保持し
て、加水分解反応を完結させた。加水分解反応終了後、
エーテル抽出し、抽出液を水洗した後、無水硫酸マグネ
シウムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮して溶媒を
留去し、シロップ状の残渣を得た。この残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー[溶離液n−ヘキサン/ク
ロロホルム=75/25(容量比)]で精製し、無色透
明な液状の生成物[収量62.02g(272ミリモ
ル)収率80%]を得た。
【0137】この生成物の1HNMRスペクトル、19F
NMRスペクトル、1R吸収スペクトルおよびMSスペ
クトルを測定した結果は次の通りであり、1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブ
チルケトンであることが確認された。1 HNMRスペクトル(CDCl3) 0.94〜1.08ppm(3H)、1.18〜1.4
8ppm(6H)、2.61〜2.80ppm(2
H)、3.20〜3.35ppm(2H)、3.46〜
3.78ppm(1H)、4.21〜4.31ppm
(2H)、19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) −4.66ppm 1R吸収スペクトル(neat) 1,120cm-1(COC)、1,670cm-1(C
O)、3,280cm-1(OH) MSスペクトル m/z 228(M+) また、1HNMRスペクトル図を図1に示した。なお、
グリニャール試薬の製造例を後記参考例2に示す。
NMRスペクトル、1R吸収スペクトルおよびMSスペ
クトルを測定した結果は次の通りであり、1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブ
チルケトンであることが確認された。1 HNMRスペクトル(CDCl3) 0.94〜1.08ppm(3H)、1.18〜1.4
8ppm(6H)、2.61〜2.80ppm(2
H)、3.20〜3.35ppm(2H)、3.46〜
3.78ppm(1H)、4.21〜4.31ppm
(2H)、19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) −4.66ppm 1R吸収スペクトル(neat) 1,120cm-1(COC)、1,670cm-1(C
O)、3,280cm-1(OH) MSスペクトル m/z 228(M+) また、1HNMRスペクトル図を図1に示した。なお、
グリニャール試薬の製造例を後記参考例2に示す。
【0138】実施例2 [(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロ
エチル−4−エトキシブチルケトンおよび(R)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エ
トキシブチルケトンの各製造](第三段反応〜第五段反
応) [第三段反応:(2S)−2−{(2´S)−2´−ア
セトキシプロピオニルオキシ}−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタノン−3および(2R)−
2−{(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキ
シ}−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ノン−3からなる生成比率1/1(面積比)のジアステ
レオマー混合物の製造]温度計、撹拌機、滴下ロートお
よび還流冷却器を備へ、還流冷却器の先端が力性ソーダ
吸収塔および塩化カルシウム塔を備へ、その先端がアス
ピレーターにつながっている四ツ口丸底フラスコに、実
施例1で得た1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル−4−エトキシブチルケトンの鏡像異性体混合
物60.42g(265ミリモル)と光学分割剤である
(S)−2−アセトキシプロピオニルクロリド43.8
7g(291.5ミリモル)を入れ、真空度180mm
Hgに保ち、50℃の温水バスに浸漬し、撹拌しなが
ら、沸騰させ、引き続き31分間還流し、脱塩化水素ガ
ス反応を行い、発生した塩化水素ガスを連続的に系外に
除去した。還流が停止した時点で、脱塩化水素ガス反応
が完了したと判断し、撹拌しながら、真空度を上げ、真
空度を50mmHgに保ち、温水バスを95℃に昇温
し、沸騰させ、引き続き47分間還流して未反応光学分
割剤および未反応1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチル−4−エトキシブチルケトンの鏡像異性体
混合物を除去し、無色透明な液状の生成物[収量81.
57g(238.5ミリモル)収率90%]を得た。
エチル−4−エトキシブチルケトンおよび(R)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エ
トキシブチルケトンの各製造](第三段反応〜第五段反
応) [第三段反応:(2S)−2−{(2´S)−2´−ア
セトキシプロピオニルオキシ}−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタノン−3および(2R)−
2−{(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキ
シ}−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ノン−3からなる生成比率1/1(面積比)のジアステ
レオマー混合物の製造]温度計、撹拌機、滴下ロートお
よび還流冷却器を備へ、還流冷却器の先端が力性ソーダ
吸収塔および塩化カルシウム塔を備へ、その先端がアス
ピレーターにつながっている四ツ口丸底フラスコに、実
施例1で得た1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル−4−エトキシブチルケトンの鏡像異性体混合
物60.42g(265ミリモル)と光学分割剤である
(S)−2−アセトキシプロピオニルクロリド43.8
7g(291.5ミリモル)を入れ、真空度180mm
Hgに保ち、50℃の温水バスに浸漬し、撹拌しなが
ら、沸騰させ、引き続き31分間還流し、脱塩化水素ガ
ス反応を行い、発生した塩化水素ガスを連続的に系外に
除去した。還流が停止した時点で、脱塩化水素ガス反応
が完了したと判断し、撹拌しながら、真空度を上げ、真
空度を50mmHgに保ち、温水バスを95℃に昇温
し、沸騰させ、引き続き47分間還流して未反応光学分
割剤および未反応1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチル−4−エトキシブチルケトンの鏡像異性体
混合物を除去し、無色透明な液状の生成物[収量81.
57g(238.5ミリモル)収率90%]を得た。
【0139】この生成物の1HNMRスペクトル、19F
NMRスペクトル、1R吸収スペクトルおよびMSスペ
クトルを測定した結果は次の通りであり、光学活性な2
−[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキ
シ]−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ノン−3からなる生成比率1/1(面積比)のジアステ
レオマー混合物であることが確認された。すなわち、光
学分割剤の2位の不斉炭素原子の絶対配置は反応に無関
係であることより、生成物は(2´S)配置であるこ
と、また、生成物の各種スペクトル分析より、生成物は
2−(2´−アセトキシプロピオニルオキシ)−7−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3であ
ることが確認された。さらに生成物の19FNMRスペク
トル分析より、2本のピークが得られ、かつ第1ピーク
/第2ピーク=1/1(面積比)であること等により、
生成物は上述のジアステレオマー混合物であることが確
認できた。
NMRスペクトル、1R吸収スペクトルおよびMSスペ
クトルを測定した結果は次の通りであり、光学活性な2
−[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキ
シ]−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ノン−3からなる生成比率1/1(面積比)のジアステ
レオマー混合物であることが確認された。すなわち、光
学分割剤の2位の不斉炭素原子の絶対配置は反応に無関
係であることより、生成物は(2´S)配置であるこ
と、また、生成物の各種スペクトル分析より、生成物は
2−(2´−アセトキシプロピオニルオキシ)−7−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3であ
ることが確認された。さらに生成物の19FNMRスペク
トル分析より、2本のピークが得られ、かつ第1ピーク
/第2ピーク=1/1(面積比)であること等により、
生成物は上述のジアステレオマー混合物であることが確
認できた。
【0140】1HNMRスペクトル(CDCl3) 1.03〜1.09ppm(3H)、1.22〜1.2
7ppm(3H)、1.43〜1.73ppm(6
H)、2.64〜2.76ppm(2H)、3.11〜
3.18ppm(2H)、3.32〜3.37ppm
(3H)、4.32〜4.37ppm(1H)、4.5
0〜4.54ppm(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−1.99ppm、面積比1[(2S),
(2´S)]体ヘプタノン−3 ☆1 第2ピーク:−2.10ppm、面積比1[(2R),
(2´S)体ヘプタノン−3 ☆1 (☆1:同定例1で確認) 1R吸収スペクトル(neat) 1,110cm-1(COC)、1,680cm-1(C
O)、1,720cm-1(COO) MSスペクトル m/s 342(M+) また、1HNMRスペクトル図を図2に示した。
7ppm(3H)、1.43〜1.73ppm(6
H)、2.64〜2.76ppm(2H)、3.11〜
3.18ppm(2H)、3.32〜3.37ppm
(3H)、4.32〜4.37ppm(1H)、4.5
0〜4.54ppm(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−1.99ppm、面積比1[(2S),
(2´S)]体ヘプタノン−3 ☆1 第2ピーク:−2.10ppm、面積比1[(2R),
(2´S)体ヘプタノン−3 ☆1 (☆1:同定例1で確認) 1R吸収スペクトル(neat) 1,110cm-1(COC)、1,680cm-1(C
O)、1,720cm-1(COO) MSスペクトル m/s 342(M+) また、1HNMRスペクトル図を図2に示した。
【0141】[第四段反応:(2S)−2−{(2´
S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ}−7−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3およ
び(2R)−2−{(2´S)−2´−アセトキシプロ
ピオニルオキシ}−7−エトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘプタノン−3の製造] 上述の第三段反応で得られたジアステレオマー混合物で
ある生成物79.8g(233ミリモル)を下記条件で
中低圧液体クロマトグラフィーにかけ、第一フラクショ
ンと第二フラクションに分取し、減圧濃縮して溶離液を
留去し、無色透明な液状の第一フラクションからの生成
物および無色透明な液状の第二フラクションからの生成
物を得た。
S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ}−7−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3およ
び(2R)−2−{(2´S)−2´−アセトキシプロ
ピオニルオキシ}−7−エトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘプタノン−3の製造] 上述の第三段反応で得られたジアステレオマー混合物で
ある生成物79.8g(233ミリモル)を下記条件で
中低圧液体クロマトグラフィーにかけ、第一フラクショ
ンと第二フラクションに分取し、減圧濃縮して溶離液を
留去し、無色透明な液状の第一フラクションからの生成
物および無色透明な液状の第二フラクションからの生成
物を得た。
【0142】中低圧液体クロマトグラフィー: LOBARカラムRECHROPREP.Si60 サイズ:内径40mm、長さ600mm 溶離液:n−ヘキサン/クロロホルム=80/20(容
量比) 流量:0.5ml/min チャージ量:5g 検出:紫外検出器 波長254nmの紫外吸収を用い
た。 第一フラクションからの生成物:[(2S),(2´
S)]体ヘプタノン−3 ☆2 分取時間:40〜100分 取得量:35.91g(105ミリモル)、取得率45
%、取得比率119 FNMRスペクル(from ext. CF3CO
OH):−1.99ppm、面積比1 第二フラクションからの生成物[(2R),(2´
S)]体ヘプタノン−3 分取時間:120〜270分 取得量:35.91g(105ミリモル)、取得率45
%、取得比率119 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH):−2.10ppm、面積比1 (☆2:同定例1で確認)
量比) 流量:0.5ml/min チャージ量:5g 検出:紫外検出器 波長254nmの紫外吸収を用い
た。 第一フラクションからの生成物:[(2S),(2´
S)]体ヘプタノン−3 ☆2 分取時間:40〜100分 取得量:35.91g(105ミリモル)、取得率45
%、取得比率119 FNMRスペクル(from ext. CF3CO
OH):−1.99ppm、面積比1 第二フラクションからの生成物[(2R),(2´
S)]体ヘプタノン−3 分取時間:120〜270分 取得量:35.91g(105ミリモル)、取得率45
%、取得比率119 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH):−2.10ppm、面積比1 (☆2:同定例1で確認)
【0143】これらの各生成物の各種スペクトルは第三
段反応で得られたジアステレオマー混合物と一致した。
また19FNMRスペクトル分析より、各々1本のピーク
が認められ、第一フラクションからの生成物の19FNM
Rスペクトルは第三段反応で得られたジアステレオマー
混合物の19FNMRスペクトルの第1ピークと一致し、
第二フラクションからの生成物の 19FNMRスペクト
ルは第三段反応で得られたジアステレオマー混合物の19
FNMRスペクトルの第2ピークと一致した。
段反応で得られたジアステレオマー混合物と一致した。
また19FNMRスペクトル分析より、各々1本のピーク
が認められ、第一フラクションからの生成物の19FNM
Rスペクトルは第三段反応で得られたジアステレオマー
混合物の19FNMRスペクトルの第1ピークと一致し、
第二フラクションからの生成物の 19FNMRスペクト
ルは第三段反応で得られたジアステレオマー混合物の19
FNMRスペクトルの第2ピークと一致した。
【0144】[第五段反応:(S)−1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチル
ケトンおよび(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−エトキシブチルケトンの製造]
温度計、撹拌機、還流冷却器および滴下ロートを備えた
四ツ口丸底フラスコに第四段反応で得られた第一フラク
ションからの生成物34.2g(100ミリモル)と
3.5規定硫酸水溶液290mlを入れた。滴下ロート
にメタノール440mlを入れ、撹拌しながら、10分
間かけて滴下し、均一な溶液を調合した。次いで、80
℃の温水バスに該フラスコを浸漬し、撹拌しながら、沸
騰するまで昇温し、引き続き2時間還流し、加水分解反
応を行った。
2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチル
ケトンおよび(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−エトキシブチルケトンの製造]
温度計、撹拌機、還流冷却器および滴下ロートを備えた
四ツ口丸底フラスコに第四段反応で得られた第一フラク
ションからの生成物34.2g(100ミリモル)と
3.5規定硫酸水溶液290mlを入れた。滴下ロート
にメタノール440mlを入れ、撹拌しながら、10分
間かけて滴下し、均一な溶液を調合した。次いで、80
℃の温水バスに該フラスコを浸漬し、撹拌しながら、沸
騰するまで昇温し、引き続き2時間還流し、加水分解反
応を行った。
【0145】加水分解反応完了後、温水バスを取り去
り、撹拌しながら、室温まで冷却した後、エーテル抽出
し、抽出液を20%炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順
次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除
去した後、減圧濃縮して溶媒を留去し、シロップ状の残
渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー[溶離液n−ヘキサン/クロロホルム=9/1(容
量比)]で精製し、無色透明な液状の生成物−1[収量
20.52g(90ミリモル)収率90%]を得たこの
生成物−1の各種スペクトルを測定した結果は、実施例
1で得られた1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル−4−エトキシブチルケトンの鏡像異性体混合
物と一致した。また、第四段反応で得られた第一フラク
ションからの生成物の替りに第二フラクションからの生
成物を用いた以外は上記と同様な操作を行うことによ
り、無色透明な液状の生成物−2[収量20.52g
(90ミリモル)収率90%]を得た。この生成物−2
の各種スペクトルを測定した結果もまた1−ヒドロキシ
−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチ
ルケトンの鏡像異性体混合物と一致した。
り、撹拌しながら、室温まで冷却した後、エーテル抽出
し、抽出液を20%炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順
次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除
去した後、減圧濃縮して溶媒を留去し、シロップ状の残
渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー[溶離液n−ヘキサン/クロロホルム=9/1(容
量比)]で精製し、無色透明な液状の生成物−1[収量
20.52g(90ミリモル)収率90%]を得たこの
生成物−1の各種スペクトルを測定した結果は、実施例
1で得られた1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル−4−エトキシブチルケトンの鏡像異性体混合
物と一致した。また、第四段反応で得られた第一フラク
ションからの生成物の替りに第二フラクションからの生
成物を用いた以外は上記と同様な操作を行うことによ
り、無色透明な液状の生成物−2[収量20.52g
(90ミリモル)収率90%]を得た。この生成物−2
の各種スペクトルを測定した結果もまた1−ヒドロキシ
−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチ
ルケトンの鏡像異性体混合物と一致した。
【0146】[同定例1:生成物−1が(S)−1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エト
キシブチルケトン{以下、(S)体ヒドロキシケトンと
いう}および生成物−2が(R)−1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチル
ケトン{以下、(R)体ヒドロキシケトンという}であ
ることの同定](S)−N−(2−ヒドロキシ−3,
3,3−トリフルオロプロピオニル)ピロリジンと4−
エトキシブチルマグネシウム=ブロミドからなるグリニ
ャール試薬から合成された(S)−1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチル
ケトン[すなわち、(S)体標品である。特願平7−2
37744。(S)体標品の製造方法は後記参考例1〜
3に示す。]と、実施例1で得られた1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチル
ケトンの鏡像異性体混合物を、下記条件で、光学異性体
分離用カラムを有するガスクロマトグラフィー(以下、
光学活性ガスクロマトグラフィーという)にかけた。 カラム :商品名CHIRALDEX, B−TA(ASTEC社製) :内径0.25mm、長さ10m、シリカキャピラリーカラ ム カラム温度 :100℃×10分保持した後、昇温速度4℃/minで 200℃まで昇温。 キャリアーガス:ヘリウム、ガス流量70Nl/min、スプリット比100 /1 検出 :FID
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エト
キシブチルケトン{以下、(S)体ヒドロキシケトンと
いう}および生成物−2が(R)−1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチル
ケトン{以下、(R)体ヒドロキシケトンという}であ
ることの同定](S)−N−(2−ヒドロキシ−3,
3,3−トリフルオロプロピオニル)ピロリジンと4−
エトキシブチルマグネシウム=ブロミドからなるグリニ
ャール試薬から合成された(S)−1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチル
ケトン[すなわち、(S)体標品である。特願平7−2
37744。(S)体標品の製造方法は後記参考例1〜
3に示す。]と、実施例1で得られた1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチル
ケトンの鏡像異性体混合物を、下記条件で、光学異性体
分離用カラムを有するガスクロマトグラフィー(以下、
光学活性ガスクロマトグラフィーという)にかけた。 カラム :商品名CHIRALDEX, B−TA(ASTEC社製) :内径0.25mm、長さ10m、シリカキャピラリーカラ ム カラム温度 :100℃×10分保持した後、昇温速度4℃/minで 200℃まで昇温。 キャリアーガス:ヘリウム、ガス流量70Nl/min、スプリット比100 /1 検出 :FID
【0147】(S)体標品の光学活性ガスクロマトグラ
フィーのチャートは図3の通りであり、図3の解析結果
より、1本の光学活性なピークが得られ、(S)体標品
の保持時間は34.67分となった。1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチル
ケトンの鏡像異性体混合物の光学活性ガスクロマトグラ
フィーのチャートは図4の通りであり、図4の解析結果
より、各2本の光学活性なピークが得られ、その第1ピ
ークの保持時間は34.67分となり、(S)体標品と
一致したことより、(S)体ヒドロキシケトンであるこ
とが確認された。また、第1ピークと第2ピークとの面
積比1/1であることより、第2ピークの保持時間3
7.67分は(R)体ヒドロキシケトンであることが判
明した。 [(S)体標品:(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケトン] 保持時間:34.67分、(S)体ヒドロキシケトン [1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−
4−エトキシブチルケトンの鏡像異性体混合物] 第1ピーク:保持時間34.67分、面積比1、(S)
体ヒドロキシケトン 第2ピーク:保持時間37.67分、面積比1、(R)
体ヒドロキシケトン
フィーのチャートは図3の通りであり、図3の解析結果
より、1本の光学活性なピークが得られ、(S)体標品
の保持時間は34.67分となった。1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチル
ケトンの鏡像異性体混合物の光学活性ガスクロマトグラ
フィーのチャートは図4の通りであり、図4の解析結果
より、各2本の光学活性なピークが得られ、その第1ピ
ークの保持時間は34.67分となり、(S)体標品と
一致したことより、(S)体ヒドロキシケトンであるこ
とが確認された。また、第1ピークと第2ピークとの面
積比1/1であることより、第2ピークの保持時間3
7.67分は(R)体ヒドロキシケトンであることが判
明した。 [(S)体標品:(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケトン] 保持時間:34.67分、(S)体ヒドロキシケトン [1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−
4−エトキシブチルケトンの鏡像異性体混合物] 第1ピーク:保持時間34.67分、面積比1、(S)
体ヒドロキシケトン 第2ピーク:保持時間37.67分、面積比1、(R)
体ヒドロキシケトン
【0148】第五段反応で得られた生成物−1および生
成物−2を上記と同様な条件で光学活性ガスクロマトグ
ラフィーにかけると、図5、図6の通りであり、図の解
析結果より、各々1本ずつの光学活性ピークが得られ、
生成物−1の保持時間は34.67分となり、(S)−
1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4
−エトキシブチルケトンであり、生成物−2の保持時間
は37.67分となり、(R)−1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケト
ンであることが確認できた。よって、第四段反応の第一
フラクションからの生成物は(2S)−2−[(2´
S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]−7−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3であ
り、第二フラクションからの生成物は(2R)−2−
[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]
−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン
−3であることが確認できた。また、第三段反応の生成
物は(2S)−2−{(2´S)−2´−アセトキシプ
ロピオニルオキシ}−7−エトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタノン−3および(2R)−2−{(2´
S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ}−7−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3から
なる生成比率1/1(面積比)のジアステレオマー混合
物であることが確認できた。したがって、1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブ
チルケトンの鏡像異性体混合物と光学分割剤(S)−2
−アセトキシプロピオニルクロリドとを反応させること
により、前者を光学分割し、(S)体ヒドロキシケトン
−1および(R)体ヒドロキシケトン−1を各々高収率
で工業的に有利に製造することができた。
成物−2を上記と同様な条件で光学活性ガスクロマトグ
ラフィーにかけると、図5、図6の通りであり、図の解
析結果より、各々1本ずつの光学活性ピークが得られ、
生成物−1の保持時間は34.67分となり、(S)−
1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4
−エトキシブチルケトンであり、生成物−2の保持時間
は37.67分となり、(R)−1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケト
ンであることが確認できた。よって、第四段反応の第一
フラクションからの生成物は(2S)−2−[(2´
S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]−7−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3であ
り、第二フラクションからの生成物は(2R)−2−
[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ]
−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン
−3であることが確認できた。また、第三段反応の生成
物は(2S)−2−{(2´S)−2´−アセトキシプ
ロピオニルオキシ}−7−エトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタノン−3および(2R)−2−{(2´
S)−2´−アセトキシプロピオニルオキシ}−7−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3から
なる生成比率1/1(面積比)のジアステレオマー混合
物であることが確認できた。したがって、1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブ
チルケトンの鏡像異性体混合物と光学分割剤(S)−2
−アセトキシプロピオニルクロリドとを反応させること
により、前者を光学分割し、(S)体ヒドロキシケトン
−1および(R)体ヒドロキシケトン−1を各々高収率
で工業的に有利に製造することができた。
【0149】実施例3 [anti−(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タンおよびsyn−(2S,3R)−7−エトキシ−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタンの各製造、実施例2で得られた生成物−1で
ある(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル−4−エトキシブチルケトンを用い、金属水素
化物として水素化アルミニウムリチウムで還元する場
合](第六段反応〜第八段反応) [第六段反応:anti−(2S,3S)−7−エトキ
シ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオ
ールおよびsyn−(2S,3R)−7−エトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール
からなるジアステレオマー混合物(以下、ジオール誘導
体−1−1という)の製造]温度計、撹拌機、還流冷却
器および滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに、水
素化アルミニウムリチウム1.68g(44.21ミリ
モル)とジエチルエーテル42mlを入れ、撹拌しなが
ら、できるだけ均一に分散された懸濁液とし、氷水バス
中に浸漬し、0℃に調整した。次いで、滴下ロートに実
施例2で得られた生成物−1である(S)−1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシ
ブチルケトン19.20g(84.2ミリモル)とジエ
チルエーテル85mlを入れ、撹拌しながら、9分間か
けて滴下した。滴下完了後、氷水バスを取り去り、撹拌
しながら、室温まで昇温し、引き続き6時間撹拌保持し
て反応を完結させ、反応生成物溶液を得た。
ロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タンおよびsyn−(2S,3R)−7−エトキシ−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタンの各製造、実施例2で得られた生成物−1で
ある(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル−4−エトキシブチルケトンを用い、金属水素
化物として水素化アルミニウムリチウムで還元する場
合](第六段反応〜第八段反応) [第六段反応:anti−(2S,3S)−7−エトキ
シ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオ
ールおよびsyn−(2S,3R)−7−エトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール
からなるジアステレオマー混合物(以下、ジオール誘導
体−1−1という)の製造]温度計、撹拌機、還流冷却
器および滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに、水
素化アルミニウムリチウム1.68g(44.21ミリ
モル)とジエチルエーテル42mlを入れ、撹拌しなが
ら、できるだけ均一に分散された懸濁液とし、氷水バス
中に浸漬し、0℃に調整した。次いで、滴下ロートに実
施例2で得られた生成物−1である(S)−1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシ
ブチルケトン19.20g(84.2ミリモル)とジエ
チルエーテル85mlを入れ、撹拌しながら、9分間か
けて滴下した。滴下完了後、氷水バスを取り去り、撹拌
しながら、室温まで昇温し、引き続き6時間撹拌保持し
て反応を完結させ、反応生成物溶液を得た。
【0150】次いで、上記で得た反応生成物溶液の入っ
たフラスコを再度氷水バス中に浸漬し、0℃に調整し
た。滴下ロートに2.5規定硫酸水溶液85mlを入
れ、撹拌しながら、6分間かけて滴下し、滴下完了後、
引き続き30分間撹拌保持して反応を完結させた。酸処
理反応完了後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら室温
まで昇温し、未反応水素化アルミニウムリチウムの塊を
除去した後、エーテル抽出し、抽出液を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮してエーテ
ルを留去し、シロップ状の残渣を得た。この残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液n−ヘキサ
ン)で精製し、無色透明な液状の生成物[収量18.4
g(80ミリモル)収率95%]を得た。
たフラスコを再度氷水バス中に浸漬し、0℃に調整し
た。滴下ロートに2.5規定硫酸水溶液85mlを入
れ、撹拌しながら、6分間かけて滴下し、滴下完了後、
引き続き30分間撹拌保持して反応を完結させた。酸処
理反応完了後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら室温
まで昇温し、未反応水素化アルミニウムリチウムの塊を
除去した後、エーテル抽出し、抽出液を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮してエーテ
ルを留去し、シロップ状の残渣を得た。この残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液n−ヘキサ
ン)で精製し、無色透明な液状の生成物[収量18.4
g(80ミリモル)収率95%]を得た。
【0151】この生成物の1HNMRスペクトル、19F
NMRスペクトル、1R吸収スペクトルおよびMSスペ
クトルを測定した結果は次の通りであり、7−エトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオー
ルであることが確認された。1 HNMRスペクトル(CDCl3) 0.86〜1.00ppm(3H)、1.06〜1.2
4ppm(6H)、2.69〜2.80ppm(2
H)、2.95〜3.16ppm(1H)、3.20〜
3.35ppm(2H)、3.52〜3.66ppm
(2H)、4.08〜4.16ppm(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−0.48ppm、面積比12%、[sy
n体(2S,3R)型] ☆3 第2ピーク:−2.21ppm、面積比88%、[an
ti体(2S,3S)型] ☆3 (☆3:同定例2で確認) 1R吸収スペクトル(neat) 1,150cm-1(COC)、3,270cm-1(O
H) MSスペクトル m/z 230(M+) また、1HNMRスペクトル図を図7に示した。
NMRスペクトル、1R吸収スペクトルおよびMSスペ
クトルを測定した結果は次の通りであり、7−エトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオー
ルであることが確認された。1 HNMRスペクトル(CDCl3) 0.86〜1.00ppm(3H)、1.06〜1.2
4ppm(6H)、2.69〜2.80ppm(2
H)、2.95〜3.16ppm(1H)、3.20〜
3.35ppm(2H)、3.52〜3.66ppm
(2H)、4.08〜4.16ppm(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−0.48ppm、面積比12%、[sy
n体(2S,3R)型] ☆3 第2ピーク:−2.21ppm、面積比88%、[an
ti体(2S,3S)型] ☆3 (☆3:同定例2で確認) 1R吸収スペクトル(neat) 1,150cm-1(COC)、3,270cm-1(O
H) MSスペクトル m/z 230(M+) また、1HNMRスペクトル図を図7に示した。
【0152】[同定例2:上記で得られた生成物がan
ti−(2S,3S)−7−エトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン−2,3−ジオールおよびsyn−
(2S,3R)−7−エトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン−2,3−ジオールからなり、その生成比
率anti体(2S,3S)型/syn体(2S,3
R)型=88/12(面積比)のジアステレオマー混合
物であるジオール誘導体−1−1であることの同定]上
記で得られた生成物を、下記条件で、光学活性ガスクロ
マトグラフィーにかけた。 カラム :商品名シクロデックスβ236M(クロムパック社製) サイズ;内径0.25mm、長さ25m、シリカキャピラ リーカラム カラム温度 :40℃×10分保持した後、昇温速度2℃/minで200 ℃まで昇温。 キャリアーガス:ヘリウム、ガス流量70NL/min、スプリット比100 /1 検出 :FID 光学活性ガスクロマトグラフィーのチャートを図8に示
した。図8のチャートの解析結果より、2本の光学活性
なピークが認められ、各ピークの保持時間と面積比を示
すと次の通り。 第1ピーク:保持時間74分、面積比12%、[syn
体(2S,3R)型] ☆4 第2ピーク:保持時間79.5分、面積比88%、[a
nti体(2S,3S)型] ☆4 (☆4:本同定例で確認)
ti−(2S,3S)−7−エトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン−2,3−ジオールおよびsyn−
(2S,3R)−7−エトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン−2,3−ジオールからなり、その生成比
率anti体(2S,3S)型/syn体(2S,3
R)型=88/12(面積比)のジアステレオマー混合
物であるジオール誘導体−1−1であることの同定]上
記で得られた生成物を、下記条件で、光学活性ガスクロ
マトグラフィーにかけた。 カラム :商品名シクロデックスβ236M(クロムパック社製) サイズ;内径0.25mm、長さ25m、シリカキャピラ リーカラム カラム温度 :40℃×10分保持した後、昇温速度2℃/minで200 ℃まで昇温。 キャリアーガス:ヘリウム、ガス流量70NL/min、スプリット比100 /1 検出 :FID 光学活性ガスクロマトグラフィーのチャートを図8に示
した。図8のチャートの解析結果より、2本の光学活性
なピークが認められ、各ピークの保持時間と面積比を示
すと次の通り。 第1ピーク:保持時間74分、面積比12%、[syn
体(2S,3R)型] ☆4 第2ピーク:保持時間79.5分、面積比88%、[a
nti体(2S,3S)型] ☆4 (☆4:本同定例で確認)
【0153】次いで、温度計、撹拌機、還流冷却器を備
えた三ツ口丸底フラスコに、上述で得られた7−エトキ
シ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオ
ール1.15g(5ミリモル)と2,2−ジメトキシプ
ロパン5mlとパラトルエンスルホン酸1水塩0.1g
を入れ、90℃の温水バスに浸漬し、撹拌しながら、5
時間還流し、アセタール交換反応を行い、反応終了後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶離液n−ヘキ
サン/イソプロピルアルコール=95/5(容量比)]
を用いて分取し、82℃で蒸留し、留分を減圧濃縮して
無色透明な液状の反応生成物を得た。
えた三ツ口丸底フラスコに、上述で得られた7−エトキ
シ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオ
ール1.15g(5ミリモル)と2,2−ジメトキシプ
ロパン5mlとパラトルエンスルホン酸1水塩0.1g
を入れ、90℃の温水バスに浸漬し、撹拌しながら、5
時間還流し、アセタール交換反応を行い、反応終了後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶離液n−ヘキ
サン/イソプロピルアルコール=95/5(容量比)]
を用いて分取し、82℃で蒸留し、留分を減圧濃縮して
無色透明な液状の反応生成物を得た。
【0154】この反応生成物の1HNMRスペクトル、
19FNMRスペクトル、1R吸収スペクトルおよびMS
スペクトルを測定した結果は次の通りであり、2,2−
ジメチル−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフ
ルオロメチル−1,3−ジオキソラン(以下、1,3−
ジオキソラン誘導体−1という)であることが確認され
た。1 HNMRスペクトル(CDCl3) 1.00〜1.05ppm(3H)、1.36〜2.0
7ppm(6H)、1.58ppm(CH3)、1.7
5ppm(CH3)、1.82ppm(CH3)、1.9
0ppm(CH3)、2.73〜2.84ppm(2
H)、2.95〜3.04ppm(2H)、3.55〜
3.80ppm(2H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−0.46ppm、面積比12%、(tr
ans体1,3−ジオキソラン誘導体−1) ☆5 第2ピーク:−3.66ppm、面積比88%(cis
体1,3−ジオキソラン誘導体−1) ☆5 (☆5:本同定例にて確認) 1R吸収スペクトル(neat) 1,140cm-1(COC) MSスペクトル m/z 270(M+) また、1HNMRスペクトル図を図9に示した。
19FNMRスペクトル、1R吸収スペクトルおよびMS
スペクトルを測定した結果は次の通りであり、2,2−
ジメチル−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフ
ルオロメチル−1,3−ジオキソラン(以下、1,3−
ジオキソラン誘導体−1という)であることが確認され
た。1 HNMRスペクトル(CDCl3) 1.00〜1.05ppm(3H)、1.36〜2.0
7ppm(6H)、1.58ppm(CH3)、1.7
5ppm(CH3)、1.82ppm(CH3)、1.9
0ppm(CH3)、2.73〜2.84ppm(2
H)、2.95〜3.04ppm(2H)、3.55〜
3.80ppm(2H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−0.46ppm、面積比12%、(tr
ans体1,3−ジオキソラン誘導体−1) ☆5 第2ピーク:−3.66ppm、面積比88%(cis
体1,3−ジオキソラン誘導体−1) ☆5 (☆5:本同定例にて確認) 1R吸収スペクトル(neat) 1,140cm-1(COC) MSスペクトル m/z 270(M+) また、1HNMRスペクトル図を図9に示した。
【0155】また、上述で得られた反応生成物である
1,3−ジオキソラン誘導体−1の1HNMRスペクト
ル中のメチル基の位置と面積比を求めると表1の通りで
ある。表1より面積比88%であるメチル基の位置
(1.58ppm、1.90ppm)はcis−2,2
−ジメチル−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリ
フルオロメチル−1,3−ジオキソラン(以下、cis
体1,3−ジオキソラン誘導体−1という)であり、面
積比12%であるメチル基の位置(1.75ppm、
1.82ppm)はtrans−2,2−ジメチル−4
−(4´−エトキシブチル)−5−トリフルオロメチル
−1,3−ジオキソラン(以下、trans体1,3−
ジオキソラン誘導体−1という)であることが判明し
た。よって、反応生成物はcis−2,2−ジメチル−
4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフルオロメチ
ル−1,3−ジオキソランおよびtrans−2,2−
ジメチル−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフ
ルオロメチル−1,3−ジオキソランからなり、その生
成比率cis体/trans体=88/12(面積比)
のジアステレオマー混合物であることが確認された。
1,3−ジオキソラン誘導体−1の1HNMRスペクト
ル中のメチル基の位置と面積比を求めると表1の通りで
ある。表1より面積比88%であるメチル基の位置
(1.58ppm、1.90ppm)はcis−2,2
−ジメチル−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリ
フルオロメチル−1,3−ジオキソラン(以下、cis
体1,3−ジオキソラン誘導体−1という)であり、面
積比12%であるメチル基の位置(1.75ppm、
1.82ppm)はtrans−2,2−ジメチル−4
−(4´−エトキシブチル)−5−トリフルオロメチル
−1,3−ジオキソラン(以下、trans体1,3−
ジオキソラン誘導体−1という)であることが判明し
た。よって、反応生成物はcis−2,2−ジメチル−
4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフルオロメチ
ル−1,3−ジオキソランおよびtrans−2,2−
ジメチル−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフ
ルオロメチル−1,3−ジオキソランからなり、その生
成比率cis体/trans体=88/12(面積比)
のジアステレオマー混合物であることが確認された。
【0156】
【表1】表1
【0157】また、反応生成物の1HNMRスペクトル
のメチル基の位置(1.58ppm、1.90ppm)
の面積比88%であるcis体1,3−ジオキソラン誘
導体−1と反応生成物の 19FNMRスペクトルの第2
ピーク(−3.66ppm)の面積比が一致したことに
より、第2ピークはcis体1,3−ジオキソラン誘導
体−1であり、1HNMRスペクトルのメチル基の位置
(1.75ppm、1.82ppm)の面積比12%で
あるtrans体1,3−ジオキソラン誘導体−1と反
応生成物の 19FNMRスペクトルの第1ピーク(−
0.46ppm)の面積比が一致したことにより、第1
ピークはtrans体1,3−ジオキソラン誘導体−1
であることが確認された。また、前述の実施例2の第五
段反応で得られた生成物−1である(S)−1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシ
ブチルケトンのカルボニル炭素を金属水素化物として水
素化アルミニウムリチウムで還元することによって得ら
れるため、生成物の2位の不斉炭素原子の立体配置は還
元反応には無関係であり、(2S)配置であることが確
認できた。
のメチル基の位置(1.58ppm、1.90ppm)
の面積比88%であるcis体1,3−ジオキソラン誘
導体−1と反応生成物の 19FNMRスペクトルの第2
ピーク(−3.66ppm)の面積比が一致したことに
より、第2ピークはcis体1,3−ジオキソラン誘導
体−1であり、1HNMRスペクトルのメチル基の位置
(1.75ppm、1.82ppm)の面積比12%で
あるtrans体1,3−ジオキソラン誘導体−1と反
応生成物の 19FNMRスペクトルの第1ピーク(−
0.46ppm)の面積比が一致したことにより、第1
ピークはtrans体1,3−ジオキソラン誘導体−1
であることが確認された。また、前述の実施例2の第五
段反応で得られた生成物−1である(S)−1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシ
ブチルケトンのカルボニル炭素を金属水素化物として水
素化アルミニウムリチウムで還元することによって得ら
れるため、生成物の2位の不斉炭素原子の立体配置は還
元反応には無関係であり、(2S)配置であることが確
認できた。
【0158】よって、表1のcis体1,3−ジオキソ
ラン誘導体−1の面積比88%と一致する7−エトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオー
ルの光学活性ガスクロマトグラフィーの第2ピーク(保
持時間79.5分)はanti−(2S,3S)−7−
エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3
−ジオール[以下、anti体(2S,3S)型ジオー
ル−1という]であり、他方、trans体1,3−ジ
オキソラン誘導体−1の面積比12%と一致する7−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−
ジオールの光学活性ガスクロマトグラフィーの第1ピー
ク(保持時間74分)はsyn−(2S,3R)−7−
エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3
−ジオール[以下、syn体(2S,3R)型ジオール
−1という]であることが判明した。また、上述の生成
物である7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タン−2,3−ジオールの19FNMRスペクトルの面積
比88%の第2ピーク(−2.21ppm)はanti
体(2S,3S)型ジオール−1であり、19FNMRス
ペクトルの面積比12%の第1ピーク(−0.48pp
m)はsyn体(2S,3R)型ジオール−1であるこ
とが確認できた。したがって、上述の生成物はanti
−(2S,3S)−7−エトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘプタン−2,3−ジオールおよびsyn−(2
S,3R)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタン−2,3−ジオールからなり、その生成比率a
nti体(2S,3S)型/syn体(2S,3R)型
=88/12(面積比)のジアステレオマー混合物であ
るジオール誘導体−1−1であることが確認出来た。
ラン誘導体−1の面積比88%と一致する7−エトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオー
ルの光学活性ガスクロマトグラフィーの第2ピーク(保
持時間79.5分)はanti−(2S,3S)−7−
エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3
−ジオール[以下、anti体(2S,3S)型ジオー
ル−1という]であり、他方、trans体1,3−ジ
オキソラン誘導体−1の面積比12%と一致する7−エ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−
ジオールの光学活性ガスクロマトグラフィーの第1ピー
ク(保持時間74分)はsyn−(2S,3R)−7−
エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3
−ジオール[以下、syn体(2S,3R)型ジオール
−1という]であることが判明した。また、上述の生成
物である7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タン−2,3−ジオールの19FNMRスペクトルの面積
比88%の第2ピーク(−2.21ppm)はanti
体(2S,3S)型ジオール−1であり、19FNMRス
ペクトルの面積比12%の第1ピーク(−0.48pp
m)はsyn体(2S,3R)型ジオール−1であるこ
とが確認できた。したがって、上述の生成物はanti
−(2S,3S)−7−エトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘプタン−2,3−ジオールおよびsyn−(2
S,3R)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタン−2,3−ジオールからなり、その生成比率a
nti体(2S,3S)型/syn体(2S,3R)型
=88/12(面積比)のジアステレオマー混合物であ
るジオール誘導体−1−1であることが確認出来た。
【0159】[第七段反応:anti−(2S,3S)
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2S,
3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンからなるジアステ
レオマー混合物(以下、ジアステレオマー混合物−1−
1という)の製造] (第七段反応の第一段工程:O−アセチル化誘導体−1
−1の製造)温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下ロート
を備えた四ツ口丸底フラスコに、水素化ナトリウム1.
92g(80ミリモル)とジエチルエーテル18mlを
入れ、氷水バスに浸漬し、0℃の水素化ナトリウム懸濁
液を調合した。次いで、滴下ロートに、上記第六段反応
で得られたanti−(2S,3S)−7−エトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール
/syn−(2S,3R)−7−エトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール=88/1
2(面積比)からなるジアステレオマー混合物16.7
2g(72.7ミリモル)とジエチルエーテル128m
lを入れ、撹拌しながら、17分間かけて滴下した。滴
下完了後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら、室温ま
で昇温し、引き続き60分間撹拌保持して、反応を完結
させ、反応生成物溶液を得た。次いで、上記反応生成物
溶液の入った四ツ口丸底フラスコを再度氷水バスに浸漬
し、0℃に調整した。
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2S,
3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンからなるジアステ
レオマー混合物(以下、ジアステレオマー混合物−1−
1という)の製造] (第七段反応の第一段工程:O−アセチル化誘導体−1
−1の製造)温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下ロート
を備えた四ツ口丸底フラスコに、水素化ナトリウム1.
92g(80ミリモル)とジエチルエーテル18mlを
入れ、氷水バスに浸漬し、0℃の水素化ナトリウム懸濁
液を調合した。次いで、滴下ロートに、上記第六段反応
で得られたanti−(2S,3S)−7−エトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール
/syn−(2S,3R)−7−エトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール=88/1
2(面積比)からなるジアステレオマー混合物16.7
2g(72.7ミリモル)とジエチルエーテル128m
lを入れ、撹拌しながら、17分間かけて滴下した。滴
下完了後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら、室温ま
で昇温し、引き続き60分間撹拌保持して、反応を完結
させ、反応生成物溶液を得た。次いで、上記反応生成物
溶液の入った四ツ口丸底フラスコを再度氷水バスに浸漬
し、0℃に調整した。
【0160】滴下ロートにアセチルクロリド6.85g
(87.2ミリモル)とジエチルエーテル51mlを入
れ、撹拌しながら、25分間かけて滴下し、滴下完了
後、引き続き120分間撹拌保持して反応を完結させ
た。反応完了後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら、
室温まで昇温した後、減圧濃縮して、有機溶媒と過剰の
アセチルクロリドを留去した後、水を加えた後、エーテ
ル抽出し、抽出液を水洗した後、無水硫酸マグネシウム
を加えて水分を除去した後、減圧濃縮してエーテルを留
去し、シロップ状の残渣を得た。この残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー[溶離液n−ヘキサン/イソ
プロピルアルコール=95/5(容量比)]で精製し、
無色透明な液状の生成物であるO−アセチル化誘導体−
1−1[収量17.79g(65.4ミリモル)収率9
0%]を得た。
(87.2ミリモル)とジエチルエーテル51mlを入
れ、撹拌しながら、25分間かけて滴下し、滴下完了
後、引き続き120分間撹拌保持して反応を完結させ
た。反応完了後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら、
室温まで昇温した後、減圧濃縮して、有機溶媒と過剰の
アセチルクロリドを留去した後、水を加えた後、エーテ
ル抽出し、抽出液を水洗した後、無水硫酸マグネシウム
を加えて水分を除去した後、減圧濃縮してエーテルを留
去し、シロップ状の残渣を得た。この残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー[溶離液n−ヘキサン/イソ
プロピルアルコール=95/5(容量比)]で精製し、
無色透明な液状の生成物であるO−アセチル化誘導体−
1−1[収量17.79g(65.4ミリモル)収率9
0%]を得た。
【0161】(第七段反応の第二段工程:O−メチル化
誘導体−1−1製造)温度計、撹拌機、還流冷却器、滴
下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに、水素化ナトリ
ウム1.83g(76.3ミリモル)とジエチルエーテ
ル17mlを加えて、氷水バスに浸漬し、撹拌しなが
ら、0℃の懸濁液を調合した。次いで、滴下ロートに、
上述の第一段工程で得られたO−アセチル誘導体−1−
1の全量とジエチルエーテル120mlを入れ、撹拌し
ながら、17分間かけて滴下した。滴下完了後、氷水バ
スを取り去り、撹拌しながら、室温まで昇温し、引き続
き60分間撹拌保持して、反応を完結させ、反応生成物
溶液を得た。次いで、上記反応生成物溶液の入った四ツ
口丸底フラスコを再度氷水バスに浸漬し、0℃に調整し
た。
誘導体−1−1製造)温度計、撹拌機、還流冷却器、滴
下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに、水素化ナトリ
ウム1.83g(76.3ミリモル)とジエチルエーテ
ル17mlを加えて、氷水バスに浸漬し、撹拌しなが
ら、0℃の懸濁液を調合した。次いで、滴下ロートに、
上述の第一段工程で得られたO−アセチル誘導体−1−
1の全量とジエチルエーテル120mlを入れ、撹拌し
ながら、17分間かけて滴下した。滴下完了後、氷水バ
スを取り去り、撹拌しながら、室温まで昇温し、引き続
き60分間撹拌保持して、反応を完結させ、反応生成物
溶液を得た。次いで、上記反応生成物溶液の入った四ツ
口丸底フラスコを再度氷水バスに浸漬し、0℃に調整し
た。
【0162】滴下ロートにヨウ化メチル12.38g
(87.2ミリモル)とジエチルエーテル61mlを入
れ、撹拌しながら、25分間かけて滴下し、滴下完了
後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら、室温まで昇温
し、引き続き120分間撹拌保持して、反応を完結させ
た。反応完了後、減圧濃縮してジエチルエーテルおよび
未反応ヨウ化メチルを留去した後、飽和チオ硫酸ナトリ
ウム水溶液を遊離ヨウ素の色が消えるまで加えて、遊離
ヨウ素を除去した後、エーテル抽出し、抽出液を水洗し
た後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した
後、減圧濃縮してエーテルを留去し、シロップ状の残渣
を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー[溶離液n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=9
5/5(容量比)]で精製し、無色透明な液状の生成物
であるO−メチル化誘導体−1−1[収量15.9g
(55.6ミリモル)収率85%]を得た。
(87.2ミリモル)とジエチルエーテル61mlを入
れ、撹拌しながら、25分間かけて滴下し、滴下完了
後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら、室温まで昇温
し、引き続き120分間撹拌保持して、反応を完結させ
た。反応完了後、減圧濃縮してジエチルエーテルおよび
未反応ヨウ化メチルを留去した後、飽和チオ硫酸ナトリ
ウム水溶液を遊離ヨウ素の色が消えるまで加えて、遊離
ヨウ素を除去した後、エーテル抽出し、抽出液を水洗し
た後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した
後、減圧濃縮してエーテルを留去し、シロップ状の残渣
を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー[溶離液n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=9
5/5(容量比)]で精製し、無色透明な液状の生成物
であるO−メチル化誘導体−1−1[収量15.9g
(55.6ミリモル)収率85%]を得た。
【0163】(第七段反応の第三段工程:ジアステレオ
マー混合物−1−1の製造)温度計、撹拌機、還流冷却
器、滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに、上記第
二段工程で得られたO−メチル化誘導体−1−1の全量
と炭酸カリウム30.1g(218.1ミリモル)と水
11.8g(654.3ミリモル)とメタノール220
mlを入れ、撹拌しながら、室温で3時間撹拌保持し
て、加水分解反応を行った。加水分解反応完了後、減圧
濃縮してメタノールを除去した後、水を加えて、エーテ
ル抽出し、抽出液に無水硫酸マグネシウムを加えて、水
分を除去した後、減圧濃縮して、エーテルを留去し、シ
ロップ状の残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー[溶離液n−ヘキサン/イソプロピル
アルコール=95/5(容量比)]で精製し、無色透明
の生成物であるジアステレオマー混合物−1−1[収量
12.2g(50ミリモル)収率90%]を得た。
マー混合物−1−1の製造)温度計、撹拌機、還流冷却
器、滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに、上記第
二段工程で得られたO−メチル化誘導体−1−1の全量
と炭酸カリウム30.1g(218.1ミリモル)と水
11.8g(654.3ミリモル)とメタノール220
mlを入れ、撹拌しながら、室温で3時間撹拌保持し
て、加水分解反応を行った。加水分解反応完了後、減圧
濃縮してメタノールを除去した後、水を加えて、エーテ
ル抽出し、抽出液に無水硫酸マグネシウムを加えて、水
分を除去した後、減圧濃縮して、エーテルを留去し、シ
ロップ状の残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー[溶離液n−ヘキサン/イソプロピル
アルコール=95/5(容量比)]で精製し、無色透明
の生成物であるジアステレオマー混合物−1−1[収量
12.2g(50ミリモル)収率90%]を得た。
【0164】このジアステレオマー混合物−1−1の1
HNMRスペクトル、19FNMRスペクトル、1R吸収
スペクトルおよびMSスペクトルを測定した結果は次の
通りであり、7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであった。1 HNMRスペクトル(CDCl3) 0.80〜1.00ppm(3H)、1.04〜1.3
0ppm(6H)、2.48〜2.64ppm(2
H )、2.69ppm(3H )、2.84〜3.00p
pm(1H)、3.12〜3.26ppm(2H)、
3.77〜3.90ppm(1H)、4.02〜4.1
4ppm(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−2.12ppm、面積比12%、[sy
n体(2S,3R)型] ☆6 第2ピーク:−4.14ppm、面積比88%、[an
ti体(2S,3S)型] ☆6 (☆6:同定例3で確認) 1R吸収スペクトル(neat) 1,120cm-1(COC)、3,300cm-1(O
H) MSスペクトル m/z 244(M+) また、1HNMRスペクトル図を図10に示した。
HNMRスペクトル、19FNMRスペクトル、1R吸収
スペクトルおよびMSスペクトルを測定した結果は次の
通りであり、7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであった。1 HNMRスペクトル(CDCl3) 0.80〜1.00ppm(3H)、1.04〜1.3
0ppm(6H)、2.48〜2.64ppm(2
H )、2.69ppm(3H )、2.84〜3.00p
pm(1H)、3.12〜3.26ppm(2H)、
3.77〜3.90ppm(1H)、4.02〜4.1
4ppm(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−2.12ppm、面積比12%、[sy
n体(2S,3R)型] ☆6 第2ピーク:−4.14ppm、面積比88%、[an
ti体(2S,3S)型] ☆6 (☆6:同定例3で確認) 1R吸収スペクトル(neat) 1,120cm-1(COC)、3,300cm-1(O
H) MSスペクトル m/z 244(M+) また、1HNMRスペクトル図を図10に示した。
【0165】[同定例3:上記で得られたジアステレオ
マー混合物−1−1がanti−(2S,3S)−7−
エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2S,3R)
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンからなり、その生成比率
anti体(2S,3S)型/syn体(2S,3R)
型=88/12(面積比)のジアステレオマー混合物で
あることの同定]上記で得られたジアステレオマー混合
物−1−1を、下記条件で、光学活性ガスクロマトグラ
フィーにかけた。 カラム :商品名シクロデックスβ236M(クロムパック社製) サイズ内径0.25mm、長さ25m、シリカキャピラリー カラム カラム温度 :100℃×10分保持した後、昇温速度4℃/minで 200℃まで昇温。 キャリアーガス:ヘリウム、ガス流量60NL/min、スプリット比100 /1 検出 :FID 光学活性ガスクロマトグラフィーのチャートを示すと図
11となった。図11のチャートの解析結果より、2本
の光学活性なピークが認められ、各ピークの保持時間と
面積比を示すと次の通り。 第1ピーク:保持時間14.55分、面積比12%、
[syn体(2S,3R)型] ☆7 第2ピーク:保持時間15.27分、面積比88%、
[anti体(2S,3S)型] ☆7 (☆7:本同定例で確認)
マー混合物−1−1がanti−(2S,3S)−7−
エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2S,3R)
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンからなり、その生成比率
anti体(2S,3S)型/syn体(2S,3R)
型=88/12(面積比)のジアステレオマー混合物で
あることの同定]上記で得られたジアステレオマー混合
物−1−1を、下記条件で、光学活性ガスクロマトグラ
フィーにかけた。 カラム :商品名シクロデックスβ236M(クロムパック社製) サイズ内径0.25mm、長さ25m、シリカキャピラリー カラム カラム温度 :100℃×10分保持した後、昇温速度4℃/minで 200℃まで昇温。 キャリアーガス:ヘリウム、ガス流量60NL/min、スプリット比100 /1 検出 :FID 光学活性ガスクロマトグラフィーのチャートを示すと図
11となった。図11のチャートの解析結果より、2本
の光学活性なピークが認められ、各ピークの保持時間と
面積比を示すと次の通り。 第1ピーク:保持時間14.55分、面積比12%、
[syn体(2S,3R)型] ☆7 第2ピーク:保持時間15.27分、面積比88%、
[anti体(2S,3S)型] ☆7 (☆7:本同定例で確認)
【0166】第六段反応で得られたジオール誘導体−1
−1である、anti−(2S,3S)−7−エトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオー
ルおよびsyn−(2S,3R)−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオールから
なり、その生成比率anti体(2S,3S)型/sy
n体(2S,3R)型=88/12(面積比)のジアス
テレオマー混合物の2位の不斉炭素原子に結合した水酸
基を水素化ナトリウムと反応させた後、アセチルクロリ
ドと反応させることにより、アセトキシ基に換へ、O−
アセチル化誘導体−1−1を生成し、次いで、3位の不
斉炭素原子に結合した水酸基を水素化ナトリウムと反応
させた後、ヨウ化メチルと反応させることにより、メト
キシ基に換へ、O−メチル化誘導体−1−1を生成し、
次いで、2位の不斉炭素原子に結合したアセトキシ基を
アルカリ加水分解することによりヒドロキシ基に換える
ことによって得られるジアステレオマー混合物−1−1
は光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると2本の光
学活性なピークしか得られず、かつ第2ピーク/第1ピ
ーク=88/12(面積比)となり、第六段反応で得ら
れたジオール誘導体−1−1の面積比と一致したことに
より、ジアステレオマー混合物−1−1とジオール誘導
体−1−1との反応前後では2位と3位の各不斉炭素原
子の絶対配置は変化しないことが判明した。
−1である、anti−(2S,3S)−7−エトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオー
ルおよびsyn−(2S,3R)−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオールから
なり、その生成比率anti体(2S,3S)型/sy
n体(2S,3R)型=88/12(面積比)のジアス
テレオマー混合物の2位の不斉炭素原子に結合した水酸
基を水素化ナトリウムと反応させた後、アセチルクロリ
ドと反応させることにより、アセトキシ基に換へ、O−
アセチル化誘導体−1−1を生成し、次いで、3位の不
斉炭素原子に結合した水酸基を水素化ナトリウムと反応
させた後、ヨウ化メチルと反応させることにより、メト
キシ基に換へ、O−メチル化誘導体−1−1を生成し、
次いで、2位の不斉炭素原子に結合したアセトキシ基を
アルカリ加水分解することによりヒドロキシ基に換える
ことによって得られるジアステレオマー混合物−1−1
は光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると2本の光
学活性なピークしか得られず、かつ第2ピーク/第1ピ
ーク=88/12(面積比)となり、第六段反応で得ら
れたジオール誘導体−1−1の面積比と一致したことに
より、ジアステレオマー混合物−1−1とジオール誘導
体−1−1との反応前後では2位と3位の各不斉炭素原
子の絶対配置は変化しないことが判明した。
【0167】よって、ジアステレオマー混合物−1−1
の光学活性ガスクロマトグラフィーの面積比88%であ
る第2ピーク(保持時間15.27分)はanti−
(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであり、
他方、光学活性ガスクロマトグラフィーの面積比12%
である第1ピーク(保持時間14.55分)はsyn−
(2S,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであるこ
とが確認された。また、光学活性ガスクロマトグラフィ
ーの第2ピーク(保持時間15.27分)の88%の面
積比と一致するジアステレオマー混合物−1−1の19F
NMRスペクトルの第2ピーク(−4.14ppm)は
anti−(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンであり、他方、光学活性ガスクロマトグラフィーの第
1ピーク(保持時間14.55分)の12%の面積比と
一致するジアステレオマー混合物−1−1の19FNMR
スペクトルの第1ピーク(−2.12ppm)はsyn
−(2S,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンである
ことが確認された。したがって、第七段反応の第三段工
程で得られたジアステレオマー混合物−1−1はant
i−(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよ
びsyn−(2S,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンからなり、その生成比率anti体(2S,3S)型
/syn体(2S,3R)型=88/12(面積比)の
ジアステレオマー混合物であることが確認できた。
の光学活性ガスクロマトグラフィーの面積比88%であ
る第2ピーク(保持時間15.27分)はanti−
(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであり、
他方、光学活性ガスクロマトグラフィーの面積比12%
である第1ピーク(保持時間14.55分)はsyn−
(2S,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであるこ
とが確認された。また、光学活性ガスクロマトグラフィ
ーの第2ピーク(保持時間15.27分)の88%の面
積比と一致するジアステレオマー混合物−1−1の19F
NMRスペクトルの第2ピーク(−4.14ppm)は
anti−(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンであり、他方、光学活性ガスクロマトグラフィーの第
1ピーク(保持時間14.55分)の12%の面積比と
一致するジアステレオマー混合物−1−1の19FNMR
スペクトルの第1ピーク(−2.12ppm)はsyn
−(2S,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンである
ことが確認された。したがって、第七段反応の第三段工
程で得られたジアステレオマー混合物−1−1はant
i−(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよ
びsyn−(2S,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンからなり、その生成比率anti体(2S,3S)型
/syn体(2S,3R)型=88/12(面積比)の
ジアステレオマー混合物であることが確認できた。
【0168】[第八段反応:anti−(2S,3S)
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2S,
3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンの製造]第七段反
応の第三段工程で得られたジアステレオマー混合物−1
−1 11.11g(45.5ミリモル)を下記条件
で、中低圧液体クロマトグラフィーにかけ、第1ピーク
である第一フラクションおよび第2ピークである第二フ
ラクションを各々分取した後、減圧濃縮して溶離液を留
去し、無色透明な液状の第一フラクションからの生成物
[収得量1.2g(4.9ミリモル)収得率10.8
%]および無色透明な液状の第二フラクションからの生
成物[収得量8.8g(36.1ミリモル)収得率7
9.2%]を得た。
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2S,
3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンの製造]第七段反
応の第三段工程で得られたジアステレオマー混合物−1
−1 11.11g(45.5ミリモル)を下記条件
で、中低圧液体クロマトグラフィーにかけ、第1ピーク
である第一フラクションおよび第2ピークである第二フ
ラクションを各々分取した後、減圧濃縮して溶離液を留
去し、無色透明な液状の第一フラクションからの生成物
[収得量1.2g(4.9ミリモル)収得率10.8
%]および無色透明な液状の第二フラクションからの生
成物[収得量8.8g(36.1ミリモル)収得率7
9.2%]を得た。
【0169】これらの生成物の各種スペクトルを測定し
た結果、第七段反応の第三段工程で得られたジアステレ
オマー混合物−1−1と一致し、7−エトキシ−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンであった。また、19FNMRスペクトルは各々1
本のピークが認められ、第一フラクションからの生成物
の19FNMRスペクトルはジアステレオマー混合物−1
−1の19FNMRスペクトルの第1ピーク(−2.12
ppm)と一致し、第二フラクションからの生成物の19
FNMRスペクトルはジアステレオマー混合物−1−1
の19FNMRスペクトルの第2ピーク(−4.14pp
m)と一致した。また、これらの生成物を、第七段反応
の第三段工程の同定例3と同じ条件で光学活性ガスクロ
マトグラフィーにかけた。光学活性ガスクロマトグラフ
ィーのチャートを示すと図12および図13となった。
これらのチャートの解析結果より、各々1本の光学活性
なピークが認められ、それらの保持時間は以下の通りで
あった。第一フラクションからの生成物の保持時間は同
定例3の第1ピークの保持時間(14.55分)と一致
し、第二フラクションからの生成物の保持時間は同定例
3の保持時間(15.27分)と一致したことにより、
第二フラクションからの生成物はanti−(2S,3
S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンであり、第一フラク
ションからの生成物はsyn−(2S,3R)−7−エ
トキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−
トリフルオロヘプタンであることが確認できた。
た結果、第七段反応の第三段工程で得られたジアステレ
オマー混合物−1−1と一致し、7−エトキシ−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンであった。また、19FNMRスペクトルは各々1
本のピークが認められ、第一フラクションからの生成物
の19FNMRスペクトルはジアステレオマー混合物−1
−1の19FNMRスペクトルの第1ピーク(−2.12
ppm)と一致し、第二フラクションからの生成物の19
FNMRスペクトルはジアステレオマー混合物−1−1
の19FNMRスペクトルの第2ピーク(−4.14pp
m)と一致した。また、これらの生成物を、第七段反応
の第三段工程の同定例3と同じ条件で光学活性ガスクロ
マトグラフィーにかけた。光学活性ガスクロマトグラフ
ィーのチャートを示すと図12および図13となった。
これらのチャートの解析結果より、各々1本の光学活性
なピークが認められ、それらの保持時間は以下の通りで
あった。第一フラクションからの生成物の保持時間は同
定例3の第1ピークの保持時間(14.55分)と一致
し、第二フラクションからの生成物の保持時間は同定例
3の保持時間(15.27分)と一致したことにより、
第二フラクションからの生成物はanti−(2S,3
S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンであり、第一フラク
ションからの生成物はsyn−(2S,3R)−7−エ
トキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−
トリフルオロヘプタンであることが確認できた。
【0170】中低圧液体クロマトグラフィー:LOBA
RカラムRECHROPREP.Si60(メルク社
製):サイズ 内径40mm、高さ600mm 溶離液:n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=95
/5(容量比) 流量 :0.5L/min 供給量:4.5g 検出 :紫外検出器、波長254nmの紫外吸収を用い
た。 第一フラクションからの生成物:syn−(2S,3
R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン 分取時間:140〜230分 取得量:1.2g(4.9ミリモル)、取得率10.8
%、取得比率12%19 FNMRスペクル(from ext. CF3CO
OH) −2.12ppm syn体(2S,3R)型 光学活性ガスクロマトグラフィー 保持時間:14.55分 syn体(2S,3R)型 第二フラクションからの生成物:anti−(2S,3
S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン 分取時間:280〜400分 取得量:8.8g(36.1ミリモル)、取得率79.
2%、取得比率88%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) −4.14ppm anti体(2S,3S)型 光学活性ガスクロマトグラフィー 保持時間:15.27分 anti体(2S,3S)
型
RカラムRECHROPREP.Si60(メルク社
製):サイズ 内径40mm、高さ600mm 溶離液:n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=95
/5(容量比) 流量 :0.5L/min 供給量:4.5g 検出 :紫外検出器、波長254nmの紫外吸収を用い
た。 第一フラクションからの生成物:syn−(2S,3
R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン 分取時間:140〜230分 取得量:1.2g(4.9ミリモル)、取得率10.8
%、取得比率12%19 FNMRスペクル(from ext. CF3CO
OH) −2.12ppm syn体(2S,3R)型 光学活性ガスクロマトグラフィー 保持時間:14.55分 syn体(2S,3R)型 第二フラクションからの生成物:anti−(2S,3
S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン 分取時間:280〜400分 取得量:8.8g(36.1ミリモル)、取得率79.
2%、取得比率88%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) −4.14ppm anti体(2S,3S)型 光学活性ガスクロマトグラフィー 保持時間:15.27分 anti体(2S,3S)
型
【0171】実施例4 [anti−(2R,3R)−7−エトキシ−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タンおよびsyn−(2R,3S)−7−エトキシ−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタンの各製造、実施例2第五段反応で得られた生
成物−2である(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケトンを用
い、金属水素化物として水素化ジイソブチルアルミニウ
ムで還元する場合] [第六段反応:anti−(2R,3R)−7−エトキ
シ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオ
ールおよびsyn−(2R,3S)−7−エトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール
からなるジアステレオマー混合物(以下、ジオール誘導
体−2−1という)の製造]温度計、撹拌機、還流冷却
器および滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに、実
施例2の第五段反応で得られた生成物−2である(R)
−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−
4−エトキシブチルケトン19.20g(84.2ミリ
モル)とジエチルエーテル70mlを入れ、氷水バス中
に浸漬し、撹拌しながら、0℃に調整した。次いで、滴
下ロートに水素化ジイソブチルアルミニウム26.30
g(185.2ミリモル)とジエチルエーテル70ml
を入れ、撹拌しながら、9分間かけて滴下した。滴下完
了後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら、室温まで昇
温し、引き続き6時間撹拌保持して反応を完結させ、反
応生成物溶液を得た。
ロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タンおよびsyn−(2R,3S)−7−エトキシ−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタンの各製造、実施例2第五段反応で得られた生
成物−2である(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケトンを用
い、金属水素化物として水素化ジイソブチルアルミニウ
ムで還元する場合] [第六段反応:anti−(2R,3R)−7−エトキ
シ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオ
ールおよびsyn−(2R,3S)−7−エトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール
からなるジアステレオマー混合物(以下、ジオール誘導
体−2−1という)の製造]温度計、撹拌機、還流冷却
器および滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに、実
施例2の第五段反応で得られた生成物−2である(R)
−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−
4−エトキシブチルケトン19.20g(84.2ミリ
モル)とジエチルエーテル70mlを入れ、氷水バス中
に浸漬し、撹拌しながら、0℃に調整した。次いで、滴
下ロートに水素化ジイソブチルアルミニウム26.30
g(185.2ミリモル)とジエチルエーテル70ml
を入れ、撹拌しながら、9分間かけて滴下した。滴下完
了後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら、室温まで昇
温し、引き続き6時間撹拌保持して反応を完結させ、反
応生成物溶液を得た。
【0172】次いで、上記で得た反応生成物溶液の入っ
たフラスコを再度氷水バス中に浸漬し、0℃に調整し
た。滴下ロートに2.5規定硫酸水溶液85mlを入
れ、撹拌しながら、6分間かけて滴下し、滴下完了後、
引き続き30分間撹拌保持して反応を完結させた。酸処
理反応完了後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら、室
温まで昇温した後、エーテル抽出し、抽出液を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮して
エーテルを留去し、シロップ状の残渣を得た。この残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液n−ヘ
キサン)で精製し、無色透明な液状の生成物[収量1
7.8g(77.5ミリモル)収率92%]を得た。
たフラスコを再度氷水バス中に浸漬し、0℃に調整し
た。滴下ロートに2.5規定硫酸水溶液85mlを入
れ、撹拌しながら、6分間かけて滴下し、滴下完了後、
引き続き30分間撹拌保持して反応を完結させた。酸処
理反応完了後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら、室
温まで昇温した後、エーテル抽出し、抽出液を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮して
エーテルを留去し、シロップ状の残渣を得た。この残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液n−ヘ
キサン)で精製し、無色透明な液状の生成物[収量1
7.8g(77.5ミリモル)収率92%]を得た。
【0173】この生成物の各種スペクトルを測定した結
果は実施例3の第六段反応の各種スペクトルと同じであ
り、7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン
−2,3−ジオールであることが確認された。19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−0.48ppm、面積比45%、[sy
n体(2R,3S)型] ☆8 第2ピーク:−2.21ppm、面積比55%、[an
ti体(2R,3R)型] ☆8 (☆8、同定例4で確認)
果は実施例3の第六段反応の各種スペクトルと同じであ
り、7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン
−2,3−ジオールであることが確認された。19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−0.48ppm、面積比45%、[sy
n体(2R,3S)型] ☆8 第2ピーク:−2.21ppm、面積比55%、[an
ti体(2R,3R)型] ☆8 (☆8、同定例4で確認)
【0174】[同定例4:上記で得られた生成物がan
ti−(2R,3R)−7−エトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン−2,3−ジオールおよびsyn−
(2R,3S)−7−エトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン−2,3−ジオールからなり、その生成比
率anti体(2R,3R)型/syn体(2R,3
S)型=55/45(面積比)のジアステレオマー混合
物であるジオール誘導体−2−1であることの同定]上
記で得られた生成物を、実施例3の第六段反応の同定例
2と同じ条件で光学活性ガスクロマトグラフィーにかけ
た。光学活性ガスクロマトグラフィーのチャートを図1
4に示した。図14のチャートの解析結果より、2本の
光学活性なピークが認められ、各ピークの保持時間と面
積比を示すと次の通り。 第1ピーク:保持時間73.6分、面積比45%、[s
yn体(2R,3S)型] ☆9 第2ピーク:保持時間79.9分、面積比55%、[a
nti体(2R,3R)型] ☆9 (☆9、本同定例で確認)
ti−(2R,3R)−7−エトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン−2,3−ジオールおよびsyn−
(2R,3S)−7−エトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン−2,3−ジオールからなり、その生成比
率anti体(2R,3R)型/syn体(2R,3
S)型=55/45(面積比)のジアステレオマー混合
物であるジオール誘導体−2−1であることの同定]上
記で得られた生成物を、実施例3の第六段反応の同定例
2と同じ条件で光学活性ガスクロマトグラフィーにかけ
た。光学活性ガスクロマトグラフィーのチャートを図1
4に示した。図14のチャートの解析結果より、2本の
光学活性なピークが認められ、各ピークの保持時間と面
積比を示すと次の通り。 第1ピーク:保持時間73.6分、面積比45%、[s
yn体(2R,3S)型] ☆9 第2ピーク:保持時間79.9分、面積比55%、[a
nti体(2R,3R)型] ☆9 (☆9、本同定例で確認)
【0175】次いで、上記で得られた生成物1.15g
(5ミリモル)を用い、実施例3の第六段反応の同定例
2と同様な操作によりアセタール交換反応を行い、無色
透明な液状の反応生成物を得た。この反応生成物の各種
スペクトルを測定した結果は実施例3の同定例2と同じ
であり、2,2−ジメチル−4−(4´−エトキシブチ
ル)−5−トリフルオロメチル−1,3−ジオキソラン
(以下、1,3−ジオキソラン誘導体−2という)であ
ることが確認された。19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−0.46ppm、面積比45%、(tr
ans体1,3−ジオキソラン誘導体−2) 第2ピーク:−3.66ppm、面積比55%(cis
体1,3−ジオキソラン誘導体−2) また、1HNMRスペクトル図を図15に示した。
(5ミリモル)を用い、実施例3の第六段反応の同定例
2と同様な操作によりアセタール交換反応を行い、無色
透明な液状の反応生成物を得た。この反応生成物の各種
スペクトルを測定した結果は実施例3の同定例2と同じ
であり、2,2−ジメチル−4−(4´−エトキシブチ
ル)−5−トリフルオロメチル−1,3−ジオキソラン
(以下、1,3−ジオキソラン誘導体−2という)であ
ることが確認された。19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−0.46ppm、面積比45%、(tr
ans体1,3−ジオキソラン誘導体−2) 第2ピーク:−3.66ppm、面積比55%(cis
体1,3−ジオキソラン誘導体−2) また、1HNMRスペクトル図を図15に示した。
【0176】図より、上記で得られた反応生成物の1H
NMRスペクトル中のメチル基の位置と面積比を求める
と表2の通りである。表2より面積比55%であるメチ
ル基の位置(1.58ppm、1.90ppm)はci
s−2,2−ジメチル−4−(4´−エトキシブチル)
−5−トリフルオロメチル−1,3−ジオキソラン(以
下、cis体1,3−ジオキソラン誘導体−2という)
であり、面積比45%であるメチル基の位置(1.75
ppm、1.82ppm)はtrans−2,2−ジメ
チル−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフルオ
ロメチル−1,3−ジオキソラン(以下、trans体
1,3−ジオキソラン誘導体−2という)であることが
判明した。よって、反応生成物はcis−2,2−ジメ
チル−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフルオ
ロメチル−1,3−ジオキソランおよびtrans−
2,2−ジメチル−4−(4´−エトキシブチル)−5
−トリフルオロメチル−1,3−ジオキソランからな
り、その生成比率cis体/trans体=55/45
(面積比)のジアステレオマー混合物であることが確認
された。
NMRスペクトル中のメチル基の位置と面積比を求める
と表2の通りである。表2より面積比55%であるメチ
ル基の位置(1.58ppm、1.90ppm)はci
s−2,2−ジメチル−4−(4´−エトキシブチル)
−5−トリフルオロメチル−1,3−ジオキソラン(以
下、cis体1,3−ジオキソラン誘導体−2という)
であり、面積比45%であるメチル基の位置(1.75
ppm、1.82ppm)はtrans−2,2−ジメ
チル−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフルオ
ロメチル−1,3−ジオキソラン(以下、trans体
1,3−ジオキソラン誘導体−2という)であることが
判明した。よって、反応生成物はcis−2,2−ジメ
チル−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフルオ
ロメチル−1,3−ジオキソランおよびtrans−
2,2−ジメチル−4−(4´−エトキシブチル)−5
−トリフルオロメチル−1,3−ジオキソランからな
り、その生成比率cis体/trans体=55/45
(面積比)のジアステレオマー混合物であることが確認
された。
【0177】
【表2】表2
【0178】また、前述の実施例2の第五段反応で得ら
れた生成物−2である(R)−1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケト
ンのカルボニル炭素を金属水素化物として水素化ジイソ
ブチルアルミニウムで還元することによって得られるた
め、生成物の2位の不斉炭素原子の立体配置は還元反応
には無関係であり、(2R)配置であることが確認でき
た。よって、表2のcis体1,3−ジオキソラン誘導
体−2の面積比55%と一致する生成物の光学活性ガス
クロマトグラフィーの第2ピーク(保持時間79.9
分)はanti−(2R,3R)−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール[以
下、anti体(2R,3R)型ジオール−1という]
であり、他方、trans体1,3−ジオキソラン誘導
体−2の面積比45%と一致する生成物の光学活性ガス
クロマトグラフィーの第1ピーク(保持時間73.6
分)はsyn−(2R,3S)−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール[以
下、syn体(2R,3S)型ジオール−1という]で
あることが判明した。
れた生成物−2である(R)−1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケト
ンのカルボニル炭素を金属水素化物として水素化ジイソ
ブチルアルミニウムで還元することによって得られるた
め、生成物の2位の不斉炭素原子の立体配置は還元反応
には無関係であり、(2R)配置であることが確認でき
た。よって、表2のcis体1,3−ジオキソラン誘導
体−2の面積比55%と一致する生成物の光学活性ガス
クロマトグラフィーの第2ピーク(保持時間79.9
分)はanti−(2R,3R)−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール[以
下、anti体(2R,3R)型ジオール−1という]
であり、他方、trans体1,3−ジオキソラン誘導
体−2の面積比45%と一致する生成物の光学活性ガス
クロマトグラフィーの第1ピーク(保持時間73.6
分)はsyn−(2R,3S)−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール[以
下、syn体(2R,3S)型ジオール−1という]で
あることが判明した。
【0179】また、上記の生成物の19FNMRスペクト
ルの面積比55%の第2ピーク(−2.21ppm)は
anti体(2R,3R)型ジオール−1であり、19F
NMRスペクトルの面積比45%の第1ピーク(−0.
48ppm)はsyn体(2R,3S)型ジオール−1
であることが確認できた。したがって、上述の生成物は
anti−(2R,3R)−7−エトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオールおよびsy
n−(2R,3S)−7−エトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタン−2,3−ジオールからなり、その生
成比率anti体(2R,3R)型/syn体(2R,
3S)型=55/45(面積比)のジアステレオマー混
合物であるジオール誘導体−2−1であることが確認で
きた。
ルの面積比55%の第2ピーク(−2.21ppm)は
anti体(2R,3R)型ジオール−1であり、19F
NMRスペクトルの面積比45%の第1ピーク(−0.
48ppm)はsyn体(2R,3S)型ジオール−1
であることが確認できた。したがって、上述の生成物は
anti−(2R,3R)−7−エトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオールおよびsy
n−(2R,3S)−7−エトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタン−2,3−ジオールからなり、その生
成比率anti体(2R,3R)型/syn体(2R,
3S)型=55/45(面積比)のジアステレオマー混
合物であるジオール誘導体−2−1であることが確認で
きた。
【0180】[第七段反応:anti−(2R,3R)
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2R,
3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンからなるジアステ
レオマー混合物(以下、ジアステレオマー混合物−2−
1という)の製造] (第七段反応の第一段工程:O−アセチル化誘導体−2
−1の製造)温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下ロート
を備えた四ツ口丸底フラスコに、水素化ナトリウム1.
85g(77ミリモル)とジエチルエーテル17mlを
入れ、氷水バス中に浸漬し、0℃の水素化ナトリウム懸
濁液を調合した。次いで、滴下ロートに、上記第六段反
応で得られたジオール誘導体−2−116.1g(70
ミリモル)とジエチルエーテル123mlを入れ、撹拌
しながら、17分間かけて滴下した。滴下完了後、氷水
バスを取り去り、撹拌しながら、室温まで昇温し、引き
続き60分間撹拌保持して、反応を完結させ、反応生成
物溶液を得た。次いで、上記反応生成物溶液の入った四
ツ口丸底フラスコを再度氷水バスに浸漬し、0℃に調整
した。
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2R,
3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンからなるジアステ
レオマー混合物(以下、ジアステレオマー混合物−2−
1という)の製造] (第七段反応の第一段工程:O−アセチル化誘導体−2
−1の製造)温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下ロート
を備えた四ツ口丸底フラスコに、水素化ナトリウム1.
85g(77ミリモル)とジエチルエーテル17mlを
入れ、氷水バス中に浸漬し、0℃の水素化ナトリウム懸
濁液を調合した。次いで、滴下ロートに、上記第六段反
応で得られたジオール誘導体−2−116.1g(70
ミリモル)とジエチルエーテル123mlを入れ、撹拌
しながら、17分間かけて滴下した。滴下完了後、氷水
バスを取り去り、撹拌しながら、室温まで昇温し、引き
続き60分間撹拌保持して、反応を完結させ、反応生成
物溶液を得た。次いで、上記反応生成物溶液の入った四
ツ口丸底フラスコを再度氷水バスに浸漬し、0℃に調整
した。
【0181】次いで、滴下ロートにアセチルクロリド
6.59g(84ミリモル)とジエチルエーテル49m
lを入れ、撹拌しながら25分間かけて滴下し、滴下完
了後、引き続き120分間撹拌保持して反応を完結させ
た。以下、実施例3の第七段反応の第一段工程と同様の
操作を行い、無色透明な液状の生成物であるO−アセチ
ル化誘導体−2−1[収量17.14g(63ミリモ
ル)収率90%]を得た。
6.59g(84ミリモル)とジエチルエーテル49m
lを入れ、撹拌しながら25分間かけて滴下し、滴下完
了後、引き続き120分間撹拌保持して反応を完結させ
た。以下、実施例3の第七段反応の第一段工程と同様の
操作を行い、無色透明な液状の生成物であるO−アセチ
ル化誘導体−2−1[収量17.14g(63ミリモ
ル)収率90%]を得た。
【0182】(第七段反応の第二段工程:O−メチル化
誘導体−2−1の製造)温度計、撹拌機、還流冷却器、
滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに、水素化ナト
リウム1.76g(73.5ミリモル)とジエチルエー
テル16mlを加えて、氷水バスに浸漬し、撹拌しなが
ら、0℃の懸濁液を調合した。次いで、滴下ロートに、
上記の第一段工程で得られたO−アセチル誘導体−2−
1の全量とジエチルエーテル120mlを入れ、撹拌し
ながら、17分間かけて滴下した。滴下完了後、氷水バ
スを取り去り、撹拌しながら、室温まで昇温し、引き続
き60分間撹拌保持して、反応を完結させ、反応生成物
溶液を得た。
誘導体−2−1の製造)温度計、撹拌機、還流冷却器、
滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに、水素化ナト
リウム1.76g(73.5ミリモル)とジエチルエー
テル16mlを加えて、氷水バスに浸漬し、撹拌しなが
ら、0℃の懸濁液を調合した。次いで、滴下ロートに、
上記の第一段工程で得られたO−アセチル誘導体−2−
1の全量とジエチルエーテル120mlを入れ、撹拌し
ながら、17分間かけて滴下した。滴下完了後、氷水バ
スを取り去り、撹拌しながら、室温まで昇温し、引き続
き60分間撹拌保持して、反応を完結させ、反応生成物
溶液を得た。
【0183】次いで、上記反応生成物溶液の入った四ツ
口丸底フラスコを再度氷水に浸漬し、0℃に調整した。
次いで、滴下ロートにヨウ化メチル11.93g(84
ミリモル)とジエチルエーテル59mlを入れ、撹拌し
ながら、25分間かけて滴下し、滴下完了後、氷水バス
を取り去り、撹拌しながら、室温まで昇温し、引き続き
120分間撹拌保持して、反応を完結させた。以下、実
施例3の第七段反応の第二段工程と同様な処理を行い、
無色透明な液状の生成物であるO−メチル化誘導体−2
−1[収量15.32g(53.55ミリモル)収率8
5%]を得た。
口丸底フラスコを再度氷水に浸漬し、0℃に調整した。
次いで、滴下ロートにヨウ化メチル11.93g(84
ミリモル)とジエチルエーテル59mlを入れ、撹拌し
ながら、25分間かけて滴下し、滴下完了後、氷水バス
を取り去り、撹拌しながら、室温まで昇温し、引き続き
120分間撹拌保持して、反応を完結させた。以下、実
施例3の第七段反応の第二段工程と同様な処理を行い、
無色透明な液状の生成物であるO−メチル化誘導体−2
−1[収量15.32g(53.55ミリモル)収率8
5%]を得た。
【0184】(第七段反応の第三段工程:ジアステレオ
マー混合物−2−1の製造)温度計、撹拌機、還流冷却
器、滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに、上記第
三段工程で得られたO−メチル化誘導体−2の全量と炭
酸カリウム28.98g(210ミリモル)、水11.
34g(630ミリモル)とメタノール210mlを入
れ、撹拌しながら、室温で3時間撹拌保持して、加水分
解反応を行った。以下、実施例3の第七段反応の第三段
工程と同様な操作を行い、無色透明の生成物であるジア
ステレオマー混合物−2−1[収量11.76g(4
8.2ミリモル)収率90%]を得た。このジアステレ
オマー混合物−2−1の各種スペクトルを測定した結果
は、実施例3の第七段反応の第三段工程と同じであり、
7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンであった。19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−2.12ppm、面積比45%、[sy
n体(2R,3S)型] ☆10 第2ピーク:−4.14ppm、面積比55%、[an
ti体(2R,3R)型] ☆10 (☆10、同定例10で確認)
マー混合物−2−1の製造)温度計、撹拌機、還流冷却
器、滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに、上記第
三段工程で得られたO−メチル化誘導体−2の全量と炭
酸カリウム28.98g(210ミリモル)、水11.
34g(630ミリモル)とメタノール210mlを入
れ、撹拌しながら、室温で3時間撹拌保持して、加水分
解反応を行った。以下、実施例3の第七段反応の第三段
工程と同様な操作を行い、無色透明の生成物であるジア
ステレオマー混合物−2−1[収量11.76g(4
8.2ミリモル)収率90%]を得た。このジアステレ
オマー混合物−2−1の各種スペクトルを測定した結果
は、実施例3の第七段反応の第三段工程と同じであり、
7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンであった。19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) 第1ピーク:−2.12ppm、面積比45%、[sy
n体(2R,3S)型] ☆10 第2ピーク:−4.14ppm、面積比55%、[an
ti体(2R,3R)型] ☆10 (☆10、同定例10で確認)
【0185】[同定例5:上記で得られたジアステレオ
マー混合物−2−1がanti−(2R,3R)−7−
エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2R,3S)
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンからなり、その生成比率
anti体(2R,3R)型/syn体(2R,3S)
型=55/45(面積比)のジアステレオマー混合物で
あることの同定]上記で得られたジアステレオマー混合
物−2−1を、実施例3の第七段反応の第三段工程の同
定例3と同様な条件で、光学活性ガスクロマトグラフィ
ーにかけた。光学活性ガスクロマトグラフィーのチャー
トを示すと図16となった。図16のチャートの解析結
果より、2本の光学活性なピークが認められ、各ピーク
の保持時間と面積比を示すと次の通り。 第1ピーク:保持時間14.33分、面積比45%、
[syn体(2R,3S)型] ☆11 第2ピーク:保持時間15.60分、面積比55%、
[anti体(2R,3R)型] ☆11 (☆11、本同定例で確認)
マー混合物−2−1がanti−(2R,3R)−7−
エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2R,3S)
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンからなり、その生成比率
anti体(2R,3R)型/syn体(2R,3S)
型=55/45(面積比)のジアステレオマー混合物で
あることの同定]上記で得られたジアステレオマー混合
物−2−1を、実施例3の第七段反応の第三段工程の同
定例3と同様な条件で、光学活性ガスクロマトグラフィ
ーにかけた。光学活性ガスクロマトグラフィーのチャー
トを示すと図16となった。図16のチャートの解析結
果より、2本の光学活性なピークが認められ、各ピーク
の保持時間と面積比を示すと次の通り。 第1ピーク:保持時間14.33分、面積比45%、
[syn体(2R,3S)型] ☆11 第2ピーク:保持時間15.60分、面積比55%、
[anti体(2R,3R)型] ☆11 (☆11、本同定例で確認)
【0186】第六段反応で得られたジオール誘導体−2
−1であるanti−(2R,3R)−7−エトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール
およびsyn−(2R,3S)−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオールから
なり、その生成比率anti体(2R,3R)型/sy
n体(2R,3S)型=55/45(面積比)のジアス
テレオマー混合物の2位の不斉炭素原子に結合した水酸
基を水素化ナトリウムと反応させた後、アセチルクロリ
ドと反応させることにより、アセトキシ基に換へ、O−
アセチル化誘導体−2−1を生成し、次いで、3位の不
斉炭素原子に結合した水酸基を水素化ナトリウムと反応
させた後、ヨウ化メチルと反応させることにより、メト
キシ基に換へ、O−メチル化誘導体−2−1を生成し、
次いで、2位の不斉炭素原子に結合したアセトキシ基を
アルカリ加水分解することによりヒドロキシ基に換える
ことによって得られるジアステレオマー混合物−2−1
は光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると2本の光
学活性なピークしか得られず、かつ第2ピーク/第1ピ
ーク=55/45(面積比)となり、第六段反応で得ら
れたジオール誘導体−2−1の面積比と一致したことに
より、ジアステレオマー混合物−2−1とジオール誘導
体−2−1との反応前後では2位と3位の各不斉炭素原
子の絶対配置は変化しないことが判明した。
−1であるanti−(2R,3R)−7−エトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール
およびsyn−(2R,3S)−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオールから
なり、その生成比率anti体(2R,3R)型/sy
n体(2R,3S)型=55/45(面積比)のジアス
テレオマー混合物の2位の不斉炭素原子に結合した水酸
基を水素化ナトリウムと反応させた後、アセチルクロリ
ドと反応させることにより、アセトキシ基に換へ、O−
アセチル化誘導体−2−1を生成し、次いで、3位の不
斉炭素原子に結合した水酸基を水素化ナトリウムと反応
させた後、ヨウ化メチルと反応させることにより、メト
キシ基に換へ、O−メチル化誘導体−2−1を生成し、
次いで、2位の不斉炭素原子に結合したアセトキシ基を
アルカリ加水分解することによりヒドロキシ基に換える
ことによって得られるジアステレオマー混合物−2−1
は光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると2本の光
学活性なピークしか得られず、かつ第2ピーク/第1ピ
ーク=55/45(面積比)となり、第六段反応で得ら
れたジオール誘導体−2−1の面積比と一致したことに
より、ジアステレオマー混合物−2−1とジオール誘導
体−2−1との反応前後では2位と3位の各不斉炭素原
子の絶対配置は変化しないことが判明した。
【0187】よって、ジアステレオマー混合物−2−1
の光学活性ガスクロマトグラフィーの面積比55%であ
る第2ピーク(保持時間15.60分)はanti−
(2R,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであり、
他方、光学活性ガスクロマトグラフィーの面積比45%
である第1ピーク(保持時間14.33分)はsyn−
(2R,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであるこ
とが確認された。また、光学活性ガスクロマトグラフィ
ーの第2ピーク(保持時間15.60分)の55%の面
積比と一致するジアステレオマー混合物−2−1の19F
NMRスペクトルの第2ピーク(−4.14ppm)は
anti−(2R,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンであり、他方、光学活性ガスクロマトグラフィーの第
1ピーク(保持時間14.33分)の45%の面積比と
一致するジアステレオマー混合物−2−1の19FNMR
スペクトルの第1ピーク(−2.12ppm)はsyn
−(2R,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンである
ことが確認された。したがって、第三段工程で得られた
ジアステレオマー混合物−2はanti−(2R,3
R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2
R,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンからなり、そ
の生成比率anti体(2R,3R)型/syn体(2
R,3S)型=55/45(面積比)のジアステレオマ
ー混合物であることが確認できた。
の光学活性ガスクロマトグラフィーの面積比55%であ
る第2ピーク(保持時間15.60分)はanti−
(2R,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであり、
他方、光学活性ガスクロマトグラフィーの面積比45%
である第1ピーク(保持時間14.33分)はsyn−
(2R,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであるこ
とが確認された。また、光学活性ガスクロマトグラフィ
ーの第2ピーク(保持時間15.60分)の55%の面
積比と一致するジアステレオマー混合物−2−1の19F
NMRスペクトルの第2ピーク(−4.14ppm)は
anti−(2R,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンであり、他方、光学活性ガスクロマトグラフィーの第
1ピーク(保持時間14.33分)の45%の面積比と
一致するジアステレオマー混合物−2−1の19FNMR
スペクトルの第1ピーク(−2.12ppm)はsyn
−(2R,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンである
ことが確認された。したがって、第三段工程で得られた
ジアステレオマー混合物−2はanti−(2R,3
R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2
R,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンからなり、そ
の生成比率anti体(2R,3R)型/syn体(2
R,3S)型=55/45(面積比)のジアステレオマ
ー混合物であることが確認できた。
【0188】[第八段反応:anti−(2R,3R)
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2R,
3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンの製造]第七段反
応の第三段工程で得られたジアステレオマー混合物−2
−1 8.54g(35ミリモル)を実施例3の第八段
反応と同様な条件で、中低圧液体クロマトグラフィーに
かけ、第1ピークである第一フラクションおよび第2ピ
ークである第二フラクションを各々分取した後、減圧濃
縮して溶離液を留去し、無色透明な液状の第一フラクシ
ョンからの生成物[収得量3.46g(14.18ミリ
モル)収得率40.5%]および無色透明な液状の第二
フラクションからの生成物[収得量4.23g(17.
32ミリモル)収得率49.5%]を得た。
−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2R,
3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンの製造]第七段反
応の第三段工程で得られたジアステレオマー混合物−2
−1 8.54g(35ミリモル)を実施例3の第八段
反応と同様な条件で、中低圧液体クロマトグラフィーに
かけ、第1ピークである第一フラクションおよび第2ピ
ークである第二フラクションを各々分取した後、減圧濃
縮して溶離液を留去し、無色透明な液状の第一フラクシ
ョンからの生成物[収得量3.46g(14.18ミリ
モル)収得率40.5%]および無色透明な液状の第二
フラクションからの生成物[収得量4.23g(17.
32ミリモル)収得率49.5%]を得た。
【0189】これらの生成物の各種スペクトルを測定し
た結果、上述の第七段反応の第三段工程で得られたジア
ステレオマー混合物−2−1と一致し、7−エトキシ−
2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタンであった。また、19FNMRスペクトルは
各々1本のピークが認められ、第一フラクションからの
生成物の19FNMRスペクトルはジアステレオマー混合
物−2−1の19FNMRスペクトルの第1ピーク(−
2.12ppm)と一致し、第二フラクションからの生
成物の19FNMRスペクトルはジアステレオマー混合物
−2−1の 19FNMRスペクトルの第2ピーク(−4.
14ppm)と一致した。また、これらの生成物を、第
七段反応の第三段工程の同定例5と同じ条件で光学活性
ガスクロマトグラフィーにかけた。光学活性ガスクロマ
トグラフィーのチャートを示すと、図17および図18
となった。図17のチャートの解析結果より、1本の光
学活性なピークが得られ、その保持時間はジアステレオ
マー混合物−2−1の光学活性ガスクロマトグラフィー
の第1ピークの保持時間(14.33分)と一致したこ
とより、第一フラクションからの生成物はsyn−(2
R,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであることが
確認できた。また、図18のチャートの解析結果より、
1本の光学活性なピークが得られ、その保持時間はジア
ステレオマー混合物−2−1の光学活性ガスクロマトグ
ラフィーの第2ピークの保持時間(15.60分)と一
致したことより、第二フラクションからの生成物はan
ti−(2R,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンで
あることが確認できた。
た結果、上述の第七段反応の第三段工程で得られたジア
ステレオマー混合物−2−1と一致し、7−エトキシ−
2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタンであった。また、19FNMRスペクトルは
各々1本のピークが認められ、第一フラクションからの
生成物の19FNMRスペクトルはジアステレオマー混合
物−2−1の19FNMRスペクトルの第1ピーク(−
2.12ppm)と一致し、第二フラクションからの生
成物の19FNMRスペクトルはジアステレオマー混合物
−2−1の 19FNMRスペクトルの第2ピーク(−4.
14ppm)と一致した。また、これらの生成物を、第
七段反応の第三段工程の同定例5と同じ条件で光学活性
ガスクロマトグラフィーにかけた。光学活性ガスクロマ
トグラフィーのチャートを示すと、図17および図18
となった。図17のチャートの解析結果より、1本の光
学活性なピークが得られ、その保持時間はジアステレオ
マー混合物−2−1の光学活性ガスクロマトグラフィー
の第1ピークの保持時間(14.33分)と一致したこ
とより、第一フラクションからの生成物はsyn−(2
R,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであることが
確認できた。また、図18のチャートの解析結果より、
1本の光学活性なピークが得られ、その保持時間はジア
ステレオマー混合物−2−1の光学活性ガスクロマトグ
ラフィーの第2ピークの保持時間(15.60分)と一
致したことより、第二フラクションからの生成物はan
ti−(2R,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンで
あることが確認できた。
【0190】第一フラクションからの生成物: syn−(2R,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロキ
シ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン 分取時間:140〜230分 取得量:3.46g(14.18ミリモル)、取得率4
0.5%、取得比率45%19 FNMRスペクル(from ext. CF3CO
OH) −2.12ppm syn体(2R,3S)型 光学活性ガスクロマトグラフィー 保持時間:14.33分 第二フラクションからの生成物: anti−(2R,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン 分取時間:280〜400分 取得量:4.23g(17.32ミリモル)、取得率4
9.5%、取得比率55%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) −4.14ppm anti体(2R,3R)型 光学活性ガスクロマトグラフィー 保持時間:15.60分 anti体(2R,3R)
型
シ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン 分取時間:140〜230分 取得量:3.46g(14.18ミリモル)、取得率4
0.5%、取得比率45%19 FNMRスペクル(from ext. CF3CO
OH) −2.12ppm syn体(2R,3S)型 光学活性ガスクロマトグラフィー 保持時間:14.33分 第二フラクションからの生成物: anti−(2R,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン 分取時間:280〜400分 取得量:4.23g(17.32ミリモル)、取得率4
9.5%、取得比率55%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) −4.14ppm anti体(2R,3R)型 光学活性ガスクロマトグラフィー 保持時間:15.60分 anti体(2R,3R)
型
【0191】実施例5 [anti−(2S,3S)−2−[4´−{4´´−
(4´´´−n−デシルオキシ−3´´´−フルオロフ
ェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−
エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタン(最終有用化合物)の製造] (第一段反応:ベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタ
ンの製造)温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下ロートを
備えた四ツ口丸底フラスコに、実施例3の第八段反応で
得たanti−(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタン2.51g(10.29ミリモル)と、4−ベン
ジルオキシベンゾイックアシッド2.81g(12.3
2ミリモル)と、N,N−ジメチル−4−アミノピリジ
ン0.75g(6.16ミリモル)および塩化メチレン
72mlを入れ、室温で撹拌して、均一な溶液を調合し
た。次いで、滴下ロートにジシクロヘキシルカルボジイ
ミド3.17g(15.41ミリモル)を入れ、撹拌し
ながら、滴下し、引き続き、室温で2時間撹拌保持し
て、反応を完結させた。反応完了後、析出したジシクロ
ヘキシル尿素の白色結晶をろ過して除去し、ろ液を1規
定塩酸、10%炭酸水素ナトリウム水溶液および水で順
次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除
去した後、減圧濃縮して、塩化メチレンを留去し、シロ
ップ状の残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー[溶離液n−ヘキサン/イソプロピルア
ルコール=95/5(容量比)]で精製し、無色透明な
液状の生成物であるベンジルオキシベンゾイルオキシヘ
プタン[収量4.20g(9.26ミリモル)収率90
%]を得た。
(4´´´−n−デシルオキシ−3´´´−フルオロフ
ェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−
エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタン(最終有用化合物)の製造] (第一段反応:ベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタ
ンの製造)温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下ロートを
備えた四ツ口丸底フラスコに、実施例3の第八段反応で
得たanti−(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタン2.51g(10.29ミリモル)と、4−ベン
ジルオキシベンゾイックアシッド2.81g(12.3
2ミリモル)と、N,N−ジメチル−4−アミノピリジ
ン0.75g(6.16ミリモル)および塩化メチレン
72mlを入れ、室温で撹拌して、均一な溶液を調合し
た。次いで、滴下ロートにジシクロヘキシルカルボジイ
ミド3.17g(15.41ミリモル)を入れ、撹拌し
ながら、滴下し、引き続き、室温で2時間撹拌保持し
て、反応を完結させた。反応完了後、析出したジシクロ
ヘキシル尿素の白色結晶をろ過して除去し、ろ液を1規
定塩酸、10%炭酸水素ナトリウム水溶液および水で順
次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除
去した後、減圧濃縮して、塩化メチレンを留去し、シロ
ップ状の残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー[溶離液n−ヘキサン/イソプロピルア
ルコール=95/5(容量比)]で精製し、無色透明な
液状の生成物であるベンジルオキシベンゾイルオキシヘ
プタン[収量4.20g(9.26ミリモル)収率90
%]を得た。
【0192】[第七段反応:anti−(2S,3S)
−2−(4´−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−7−エ
トキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タン(以下、ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンAと
いう)の製造]温度計、撹拌機、滴下ロート、水素ガス
チャージ管およびポリエチレン樹脂風船を備えた密閉型
の四ツ口丸底フラスコに、上述の第九段反応で得られた
ベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタンA全量とメタ
ノール63mlを入れた。次いで、滴下ロートに、10
%パラジウム炭素触媒0.1gを入れ、撹拌しながら、
ゆっくり滴下し、均一に分散された懸濁液を調合した。
次いで、室温で、撹拌しながら、圧力1.1kg/cm
2程度の水素ガスで反応系をシールし、還元反応を行っ
た。還元反応は懸濁液を撹拌しながら、水素ガスの吸収
がなくなるまで、4時間水素ガスを供給し、反応を完結
した。還元反応完了後、得られた反応懸濁液をろ過して
パラジウム炭素触媒を除去し、ろ液を減圧濃縮してメタ
ノールを留去した後、副生したトルエンを真空ポンプで
除去してシロップ状の残渣を得た。この残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー[溶離液n−ヘキサン/イ
ソプロピルアルコール=95/5(容量比)]で精製
し、無色透明な液状の生成物であるヒドロキシベンゾイ
ルオキシヘプタンA[収量3.20g(8.80ミリモ
ル)収率95%]を得た。
−2−(4´−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−7−エ
トキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タン(以下、ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンAと
いう)の製造]温度計、撹拌機、滴下ロート、水素ガス
チャージ管およびポリエチレン樹脂風船を備えた密閉型
の四ツ口丸底フラスコに、上述の第九段反応で得られた
ベンジルオキシベンゾイルオキシヘプタンA全量とメタ
ノール63mlを入れた。次いで、滴下ロートに、10
%パラジウム炭素触媒0.1gを入れ、撹拌しながら、
ゆっくり滴下し、均一に分散された懸濁液を調合した。
次いで、室温で、撹拌しながら、圧力1.1kg/cm
2程度の水素ガスで反応系をシールし、還元反応を行っ
た。還元反応は懸濁液を撹拌しながら、水素ガスの吸収
がなくなるまで、4時間水素ガスを供給し、反応を完結
した。還元反応完了後、得られた反応懸濁液をろ過して
パラジウム炭素触媒を除去し、ろ液を減圧濃縮してメタ
ノールを留去した後、副生したトルエンを真空ポンプで
除去してシロップ状の残渣を得た。この残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー[溶離液n−ヘキサン/イ
ソプロピルアルコール=95/5(容量比)]で精製
し、無色透明な液状の生成物であるヒドロキシベンゾイ
ルオキシヘプタンA[収量3.20g(8.80ミリモ
ル)収率95%]を得た。
【0193】このヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン
Aの1HNMRスペクトル、19FNMRスペクトル、1
R吸収スペクトルおよびMSスペクトルを測定した結果
は次の通りであり、2−(4´−ヒドロキシベンゾイル
オキシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−
トリフルオロヘプタンであることが確認された。1 HNMRスペクトル(CDCl3) 0.87〜0.96ppm(3H)、1.09〜1.5
3ppm(6H)、2.60〜2.72ppm(2
H )、2.75ppm(3H )、2.87〜3.00p
pm(1H)、3.27〜3.42ppm(2H)、
4.18〜4.35ppm(1H)、5.41ppm
(1H)、6.69〜7.98ppm(4H、ABパタ
ーン)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) −2.33ppm anti体(2S,3S)型 ☆
12 (☆12、同定例6で確認) 1R吸収スペクトル(neat) 1,100cm-1(COC)、1,740cm-1(CO
O)、3,300cm-1(OH) MSスペクトル m/z 364(M+) また、1HNMRスペクトル図を図19に示す。
Aの1HNMRスペクトル、19FNMRスペクトル、1
R吸収スペクトルおよびMSスペクトルを測定した結果
は次の通りであり、2−(4´−ヒドロキシベンゾイル
オキシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−
トリフルオロヘプタンであることが確認された。1 HNMRスペクトル(CDCl3) 0.87〜0.96ppm(3H)、1.09〜1.5
3ppm(6H)、2.60〜2.72ppm(2
H )、2.75ppm(3H )、2.87〜3.00p
pm(1H)、3.27〜3.42ppm(2H)、
4.18〜4.35ppm(1H)、5.41ppm
(1H)、6.69〜7.98ppm(4H、ABパタ
ーン)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) −2.33ppm anti体(2S,3S)型 ☆
12 (☆12、同定例6で確認) 1R吸収スペクトル(neat) 1,100cm-1(COC)、1,740cm-1(CO
O)、3,300cm-1(OH) MSスペクトル m/z 364(M+) また、1HNMRスペクトル図を図19に示す。
【0194】[同定例6、上述の第十段反応で得られた
ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンAがanti−
(2S,3S)−2−(4´−ヒドロキシベンゾイルオ
キシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタンであることの同定]上記ヒドロキシ
ベンゾイルオキシヘプタンAを下記条件で光学活性液体
クロマトグラフィーにかけた。 光学異性体分離カラム:[商品名、アミロース系光学異
性体分離用HPLCカラム:ダイセル化学工業(株)
製] 分離剤:アミロース、トリス[(S)−1−フェニルエ
チルカルバメート]をシリカゲルでコーティングしたも
の(グレードCHIRALPAK,AS) サイズ:内径4.6mm、長さ250mm 溶離液:n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=95
/5(容量比) 流速 :0.5ml/min 検出 :紫外検出器、波長254nmの紫外吸収を用い
た。 試料 :0.1mg 上記、光学活性液体クロマトグラフィーのチャートは図
20の通りであり、図より1本の光学活性なピークが認
められ、その保持時間は11.46分であった。
ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンAがanti−
(2S,3S)−2−(4´−ヒドロキシベンゾイルオ
キシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタンであることの同定]上記ヒドロキシ
ベンゾイルオキシヘプタンAを下記条件で光学活性液体
クロマトグラフィーにかけた。 光学異性体分離カラム:[商品名、アミロース系光学異
性体分離用HPLCカラム:ダイセル化学工業(株)
製] 分離剤:アミロース、トリス[(S)−1−フェニルエ
チルカルバメート]をシリカゲルでコーティングしたも
の(グレードCHIRALPAK,AS) サイズ:内径4.6mm、長さ250mm 溶離液:n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=95
/5(容量比) 流速 :0.5ml/min 検出 :紫外検出器、波長254nmの紫外吸収を用い
た。 試料 :0.1mg 上記、光学活性液体クロマトグラフィーのチャートは図
20の通りであり、図より1本の光学活性なピークが認
められ、その保持時間は11.46分であった。
【0195】したがって、実施例3の第八段反応で得ら
れたanti−(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンの2位の不斉炭素原子に結合した水酸基を4−ベ
ンジルオキシベンゾイルオキシ化し、次いで、パラジウ
ム炭素触媒の存在下、水素で還元することにより、ヒド
ロキシベンゾイルオキシヘプタンAが得られる反応で
は、光学活性液体クロマトグラフィー分析より、1本の
光学活性なピークしか認められないことから、反応前後
の2位の不斉炭素原子の立体配置は反転しないことより
(2S)配置であることが判明し、ヒドロキシベンゾイ
ルオキシヘプタンAはanti−(2S,3S)−2−
(4´−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−7−エトキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンで
あることが確認できた。よって、19FNMRスペクトル
のピーク(−2.33ppm)はanti体(2S,3
S)型であることが確認された。
れたanti−(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンの2位の不斉炭素原子に結合した水酸基を4−ベ
ンジルオキシベンゾイルオキシ化し、次いで、パラジウ
ム炭素触媒の存在下、水素で還元することにより、ヒド
ロキシベンゾイルオキシヘプタンAが得られる反応で
は、光学活性液体クロマトグラフィー分析より、1本の
光学活性なピークしか認められないことから、反応前後
の2位の不斉炭素原子の立体配置は反転しないことより
(2S)配置であることが判明し、ヒドロキシベンゾイ
ルオキシヘプタンAはanti−(2S,3S)−2−
(4´−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−7−エトキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンで
あることが確認できた。よって、19FNMRスペクトル
のピーク(−2.33ppm)はanti体(2S,3
S)型であることが確認された。
【0196】[(第十一段反応:最終有用化合物ant
i−(2S,3S)−2−[4´−{4´´−(4´´
´−n−デシルオキシ−3´´´−フルオロフェニル)
ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの
製造)]温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下ロートを備
えた四ツ口丸底フラスコに、上述の第七段反応で得られ
たanti−(2S,3S)−2−(4´−ヒドロキシ
ベンゾイルオキシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン0.91g(2.5
0ミリモル)と、4−(4´−n−デシルオキシ−3´
−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッド1.02g
(2.75ミリモル)と、N,N−ジメチル−4−アミ
ノピリジン0.18g(1.50ミリモル)および塩化
メチレン75mlを入れ、室温で撹拌して、均一な溶液
を調合した。次いで、滴下ロートにジシクロヘキシルカ
ルボジイミド0.77g(3.75ミリモル)を入れ、
撹拌しながら、滴下し、引き続き、室温で4時間撹拌保
持して、反応を完結させた。反応完了後、析出したジシ
クロヘキシル尿素の白色結晶をろ過して除去し、ろ液を
1規定塩酸、10%炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除
去した後、減圧濃縮して塩化メチレンを留去し、シロッ
プ状の残渣を得た。この残渣を熱n−ヘキサンに溶解し
た後、冷却晶析し、白色の粗結晶を得た。この粗結晶を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶離液n−ヘキ
サン/イソプロピルアルコール=96/4(容量比)]
で精製し、無色透明な液状の生成物[収量1.44g
(2ミリモル)収率80%]を得た。
i−(2S,3S)−2−[4´−{4´´−(4´´
´−n−デシルオキシ−3´´´−フルオロフェニル)
ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの
製造)]温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下ロートを備
えた四ツ口丸底フラスコに、上述の第七段反応で得られ
たanti−(2S,3S)−2−(4´−ヒドロキシ
ベンゾイルオキシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン0.91g(2.5
0ミリモル)と、4−(4´−n−デシルオキシ−3´
−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッド1.02g
(2.75ミリモル)と、N,N−ジメチル−4−アミ
ノピリジン0.18g(1.50ミリモル)および塩化
メチレン75mlを入れ、室温で撹拌して、均一な溶液
を調合した。次いで、滴下ロートにジシクロヘキシルカ
ルボジイミド0.77g(3.75ミリモル)を入れ、
撹拌しながら、滴下し、引き続き、室温で4時間撹拌保
持して、反応を完結させた。反応完了後、析出したジシ
クロヘキシル尿素の白色結晶をろ過して除去し、ろ液を
1規定塩酸、10%炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除
去した後、減圧濃縮して塩化メチレンを留去し、シロッ
プ状の残渣を得た。この残渣を熱n−ヘキサンに溶解し
た後、冷却晶析し、白色の粗結晶を得た。この粗結晶を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶離液n−ヘキ
サン/イソプロピルアルコール=96/4(容量比)]
で精製し、無色透明な液状の生成物[収量1.44g
(2ミリモル)収率80%]を得た。
【0197】この生成物の1HNMRスペクトル、19F
NMRスペクトル、1R吸収スペクトルおよびMSスペ
クトルを測定した結果は次の通りであり、2−[4´−
{4´´−(4´´´−n−デシルオキシ−3´´´−
フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタンであった。また、この生成物は第十段
反応で得られたanti−(2S,3S)−2−(4´
−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−7−エトキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの2位と
3位の不斉炭素原子の絶対配置には無関係の場所で反応
が行われるから、2位と3位の不斉炭素原子の不斉中心
は反応前後では変化しないことより、anti−(2
S,3S)−2−[4´−{4´´−(4´´´−n−
デシルオキシ−3´´´−フルオロフェニル)ベンゾイ
ルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ−3−メ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの最終有用
化合物であることが確認できた。
NMRスペクトル、1R吸収スペクトルおよびMSスペ
クトルを測定した結果は次の通りであり、2−[4´−
{4´´−(4´´´−n−デシルオキシ−3´´´−
フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタンであった。また、この生成物は第十段
反応で得られたanti−(2S,3S)−2−(4´
−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−7−エトキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの2位と
3位の不斉炭素原子の絶対配置には無関係の場所で反応
が行われるから、2位と3位の不斉炭素原子の不斉中心
は反応前後では変化しないことより、anti−(2
S,3S)−2−[4´−{4´´−(4´´´−n−
デシルオキシ−3´´´−フルオロフェニル)ベンゾイ
ルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ−3−メ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの最終有用
化合物であることが確認できた。
【0198】1HNMRスペクトル(CDCl3) 1.00〜1.03ppm(3H)、1.13〜1.6
7ppm(25H)、2.61〜2.74ppm(4
H )、2.90〜2.95ppm(3H )、3.11〜
3.19ppm(2H)、4.31〜4.36ppm
(1H)、4.65〜4.70ppm(1H)、7.0
4〜7.64ppm(11H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) +48.00ppm(F)、−4.62ppm(C
F3) 1R吸収スペクトル(neat) 1,110cm-1(COC)、1,730cm-1(CO
O) MSスペクトル m/z 718(M+) また、1HNMRスペクトル図を図21に示す。
7ppm(25H)、2.61〜2.74ppm(4
H )、2.90〜2.95ppm(3H )、3.11〜
3.19ppm(2H)、4.31〜4.36ppm
(1H)、4.65〜4.70ppm(1H)、7.0
4〜7.64ppm(11H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) +48.00ppm(F)、−4.62ppm(C
F3) 1R吸収スペクトル(neat) 1,110cm-1(COC)、1,730cm-1(CO
O) MSスペクトル m/z 718(M+) また、1HNMRスペクトル図を図21に示す。
【0199】実施例6 [最終有用化合物の有用性を示す試験例] (最終有用化合物の相転移温度の測定)最終有用化合物
について、DSC、および後述の液晶表示素子の電場応
答を偏光顕微鏡で観察することにより、相転移温度を測
定した結果は次の通りである。ただし、Cry:結晶
相、SCA☆:反強誘電性液晶相、SC☆:強誘電性液晶
相、SA:スメクチックA層およびISO:等方性液体
相を表わす。また、上段の値は2℃/minで昇温した
とき、下段の値は2℃/minで降温したときの相転移
温度を表わす。
について、DSC、および後述の液晶表示素子の電場応
答を偏光顕微鏡で観察することにより、相転移温度を測
定した結果は次の通りである。ただし、Cry:結晶
相、SCA☆:反強誘電性液晶相、SC☆:強誘電性液晶
相、SA:スメクチックA層およびISO:等方性液体
相を表わす。また、上段の値は2℃/minで昇温した
とき、下段の値は2℃/minで降温したときの相転移
温度を表わす。
【0200】
【化41】
【0201】となり、最終有用化合物は低温から室温ま
での広い温度領域で反強誘電性液晶相を示した。
での広い温度領域で反強誘電性液晶相を示した。
【0202】(液晶表示素子の作製)透明電極付きの2
枚のガラス基板に、ポリイミドをスピンコートした配向
膜をラビング処理し、それぞれのラビング方向が互に平
行となるように、2.0μmのギャップ間隔で貼り合せ
て、セルを組み立てた。上記で得られたセルに実施例5
で得られた最終有用化合物を加熱し、等方性液体相にし
て注入した。次いで、液晶状態まで徐冷した。この液晶
入セルを透過軸を直交させた偏光子と検光子で挟み、カ
イラルスメクチックC相における分子層の法線方向と偏
光子または検光子の方向が一致するように設置し、電界
無印加時(0V)のとき、第3安定状態を暗状態とし、
電界印加によって、カイラルスメクチックCに変化さ
せ、その状態を明状態として用いることにより、暗およ
び明の表示を行うことができる液晶表示素子を作成し
た。すなわち、印加電圧が0Vのとき透過光量が最小と
なるように偏光子に対するセルの角度を調整した。な
お、透過光量は検光子の透過軸を回転させ、偏光子の透
過軸と一致させたときの値を100%とした。
枚のガラス基板に、ポリイミドをスピンコートした配向
膜をラビング処理し、それぞれのラビング方向が互に平
行となるように、2.0μmのギャップ間隔で貼り合せ
て、セルを組み立てた。上記で得られたセルに実施例5
で得られた最終有用化合物を加熱し、等方性液体相にし
て注入した。次いで、液晶状態まで徐冷した。この液晶
入セルを透過軸を直交させた偏光子と検光子で挟み、カ
イラルスメクチックC相における分子層の法線方向と偏
光子または検光子の方向が一致するように設置し、電界
無印加時(0V)のとき、第3安定状態を暗状態とし、
電界印加によって、カイラルスメクチックCに変化さ
せ、その状態を明状態として用いることにより、暗およ
び明の表示を行うことができる液晶表示素子を作成し
た。すなわち、印加電圧が0Vのとき透過光量が最小と
なるように偏光子に対するセルの角度を調整した。な
お、透過光量は検光子の透過軸を回転させ、偏光子の透
過軸と一致させたときの値を100%とした。
【0203】(液晶表示素子の評価)上述で作成した液
晶表示素子を用い、12.5℃において印加電圧±25
Vに対する透過光量変化を測定した図を示すと、図22
となった。図より1つの暗状態と2つの明状態を示した
ダブルヒステリシス曲線が得られた。また、12.5℃
における印加電圧変化に対する透過光量変化により、液
晶表示素子の性態評価を行った結果は以下の通りであっ
た。セル膜厚2μm、測定温度12.5℃、印加電圧±
25Vの条件で測定することにより、 応答時間:75/90μs[(暗→明/明→暗)状態に
変化させた時間] 閾値電圧:11.3V/μm(完全に明状態になる電
圧) チルト角:40°(閾値電圧のとき、光軸が偏光子とな
す角度) となった。以上の結果、最終有用化合物は低温から室温
までの広い温度領域の反強誘電性液晶相を有し、それを
用いた液晶表示素子は12.5℃で、3安定状態のダブ
ルヒステリシス曲線を示し、応答速度が早く、チルト角
が大きく、壁掛けテレビ用液晶材料等として優れた反強
誘電性液晶化合物であることが確認できた。
晶表示素子を用い、12.5℃において印加電圧±25
Vに対する透過光量変化を測定した図を示すと、図22
となった。図より1つの暗状態と2つの明状態を示した
ダブルヒステリシス曲線が得られた。また、12.5℃
における印加電圧変化に対する透過光量変化により、液
晶表示素子の性態評価を行った結果は以下の通りであっ
た。セル膜厚2μm、測定温度12.5℃、印加電圧±
25Vの条件で測定することにより、 応答時間:75/90μs[(暗→明/明→暗)状態に
変化させた時間] 閾値電圧:11.3V/μm(完全に明状態になる電
圧) チルト角:40°(閾値電圧のとき、光軸が偏光子とな
す角度) となった。以上の結果、最終有用化合物は低温から室温
までの広い温度領域の反強誘電性液晶相を有し、それを
用いた液晶表示素子は12.5℃で、3安定状態のダブ
ルヒステリシス曲線を示し、応答速度が早く、チルト角
が大きく、壁掛けテレビ用液晶材料等として優れた反強
誘電性液晶化合物であることが確認できた。
【0204】参考例1 [(S)−N−(2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフ
ルオロプロピオニル)ピロリジンの製造]温度計、撹拌
機、還流冷却器を備えた三ツ口丸底フラスコに(S)−
トリフルオロ乳酸25.8g(179ミリモル)、メタ
ノール520mlおよび濃硫酸270mlを入れ、撹拌
しながら加熱還流した。還流中、19FNMRスペクトル
で乳酸ピークを追跡しながら、12時間還流した結果、
反応液中の乳酸がなくなったことが確認され加熱還流を
停止し、撹拌しながら室温まで冷却した。次いで、反応
液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH8〜9に調整
した後、エーテルで抽出し、抽出液を水洗した後、無水
硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、抽出液を
減圧濃縮し、残ったシロップ状の残渣を減圧蒸留し、無
色透明な液状の生成物[収量26.9g(170ミリモ
ル)収率95%]を得た。
ルオロプロピオニル)ピロリジンの製造]温度計、撹拌
機、還流冷却器を備えた三ツ口丸底フラスコに(S)−
トリフルオロ乳酸25.8g(179ミリモル)、メタ
ノール520mlおよび濃硫酸270mlを入れ、撹拌
しながら加熱還流した。還流中、19FNMRスペクトル
で乳酸ピークを追跡しながら、12時間還流した結果、
反応液中の乳酸がなくなったことが確認され加熱還流を
停止し、撹拌しながら室温まで冷却した。次いで、反応
液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH8〜9に調整
した後、エーテルで抽出し、抽出液を水洗した後、無水
硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、抽出液を
減圧濃縮し、残ったシロップ状の残渣を減圧蒸留し、無
色透明な液状の生成物[収量26.9g(170ミリモ
ル)収率95%]を得た。
【0205】この生成物の1HNMRスペクトル、19F
NMRスペクトル、1R吸収スペクトルおよびMSスペ
クトルを測定した。またこの生成物の2位の炭素原子の
立体配置には無関係であり、光学的反転は起こらないこ
とより、この生成物は(S)−2−ヒドロキシ−3,
3,3−トリフルオロプロピオン酸メチルエステルであ
ることが確認された。
NMRスペクトル、1R吸収スペクトルおよびMSスペ
クトルを測定した。またこの生成物の2位の炭素原子の
立体配置には無関係であり、光学的反転は起こらないこ
とより、この生成物は(S)−2−ヒドロキシ−3,
3,3−トリフルオロプロピオン酸メチルエステルであ
ることが確認された。
【0206】次いで、温度計、撹拌機、滴下ロートのつ
いたクライゼンフラスコの枝管にリービッヒコンデンサ
ーを取り付け、その出口にメチルアルコール回収ビンを
取り付け、その出口がアスピレーターにつながっている
装置を用い、上述で得られた(S)−2−ヒドロキシ−
3,3,3−トリフルオロプロピオン酸メチルエステル
26.1g(165ミリモル)とピロリジン12.8g
(180ミリモル)および濃硫酸0.7ミリモルを入
れ、200mmHg×60℃で反応させ、発生したメチ
ルアルコール蒸気を連続的にリービッヒコンデンサーに
送り、メチルアルコールを回収した。メチルアルコール
蒸気の発生がなくなったことを確認し、加熱を停止し、
室温まで放冷した後、常圧に戻して、反応を完了した。
次いで生成した淡褐色の固体を取り出し、水で洗浄した
後、熱n−ヘキサンを加えて、溶解した後、冷却晶析し
て、白色針状結晶である生成物[収量27.6g(14
0ミリモル)収率85%]を得た。
いたクライゼンフラスコの枝管にリービッヒコンデンサ
ーを取り付け、その出口にメチルアルコール回収ビンを
取り付け、その出口がアスピレーターにつながっている
装置を用い、上述で得られた(S)−2−ヒドロキシ−
3,3,3−トリフルオロプロピオン酸メチルエステル
26.1g(165ミリモル)とピロリジン12.8g
(180ミリモル)および濃硫酸0.7ミリモルを入
れ、200mmHg×60℃で反応させ、発生したメチ
ルアルコール蒸気を連続的にリービッヒコンデンサーに
送り、メチルアルコールを回収した。メチルアルコール
蒸気の発生がなくなったことを確認し、加熱を停止し、
室温まで放冷した後、常圧に戻して、反応を完了した。
次いで生成した淡褐色の固体を取り出し、水で洗浄した
後、熱n−ヘキサンを加えて、溶解した後、冷却晶析し
て、白色針状結晶である生成物[収量27.6g(14
0ミリモル)収率85%]を得た。
【0207】この生成物の1HNMRスペクトル、19F
NMRスペクトル、1R吸収スペクトル、およびMSス
ペクトルを測定した結果は次の通りであり、かつこの生
成物の不斉炭素原子の立体配置には無関係であり、光学
的反転は起こらないことより、生成物は原料化合物
(S)−N−(2−ヒドロキシ−3,3,3−トリクル
オロプロピオニル)ピロリジンであることが確認され
た。1 HNMRスペクトル(CDCl2) 1.53〜2.37ppm(4H,m)、3.21〜
3.88ppm(4H,m)、4.14ppm(1H,
br)、4.58(1H,q)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) −4.2ppm(d,J=6.0) 1R吸収スペクトル(neat) 1,640cm-1(CO)、3,330cm-1(OH) MSスペクトル m/z 197(M+)
NMRスペクトル、1R吸収スペクトル、およびMSス
ペクトルを測定した結果は次の通りであり、かつこの生
成物の不斉炭素原子の立体配置には無関係であり、光学
的反転は起こらないことより、生成物は原料化合物
(S)−N−(2−ヒドロキシ−3,3,3−トリクル
オロプロピオニル)ピロリジンであることが確認され
た。1 HNMRスペクトル(CDCl2) 1.53〜2.37ppm(4H,m)、3.21〜
3.88ppm(4H,m)、4.14ppm(1H,
br)、4.58(1H,q)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) −4.2ppm(d,J=6.0) 1R吸収スペクトル(neat) 1,640cm-1(CO)、3,330cm-1(OH) MSスペクトル m/z 197(M+)
【0208】参考例2 [4−エトキシブチルマグネシウムブロミド(以下、グ
リニャール試薬−1という)の製造]温度計、撹拌機、
還流冷却器、滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに
テトラヒドロフラン40.0g(556ミリモル)、エ
チルアルコール28.2g(612ミリモル)およびパ
ラトルエンスルホン酸1水塩5.2g(29ミリモル)
を入れ、温水バスに浸漬した。次いで80℃×6時間還
流した後、減圧濃縮し、シロップ状の残渣を得た。この
残渣に水620mlを加えた後、エーテル抽出し、抽出
後に無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、
溶媒を減圧留去し、無色透明な液状の4−エトキシブタ
ノール[収量59.0g(500ミリモル)収率90
%]を得た。
リニャール試薬−1という)の製造]温度計、撹拌機、
還流冷却器、滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに
テトラヒドロフラン40.0g(556ミリモル)、エ
チルアルコール28.2g(612ミリモル)およびパ
ラトルエンスルホン酸1水塩5.2g(29ミリモル)
を入れ、温水バスに浸漬した。次いで80℃×6時間還
流した後、減圧濃縮し、シロップ状の残渣を得た。この
残渣に水620mlを加えた後、エーテル抽出し、抽出
後に無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、
溶媒を減圧留去し、無色透明な液状の4−エトキシブタ
ノール[収量59.0g(500ミリモル)収率90
%]を得た。
【0209】次いで温度計、撹拌機、滴下ロートを備え
た三ツ口フラスコに、上述で得た4−エトキシブタノー
ル57.2g(485ミリモル)と塩化メチレン1,4
50Lを入れ、氷水バスに浸漬し、0℃に調整した。次
いで、滴下ロートにトリフエニルホスフィン126.6
g(485ミリモル)と塩化メチレン485Lを入れ、
完全に均一な溶液を調合した。次いで、臭素77.6g
(485ミリモル)と塩化メチレン240mlを混合し
た溶液を上記滴下ロートに加えた。滴下ロートより混合
液を撹拌しながら、68分間かけて滴下し、滴下完了
後、引き続き1時間撹拌保持して反応を完結させた。次
いで、氷水バスを取り去り、撹拌しながら室温まで昇温
し、引き続き1時間撹拌保持し、トリフェニルホスフィ
ンオキシドの微結晶を生成させた。次いで減圧濃縮し、
塩化メチレンと臭化水素を除去し、スラッジを得た。次
いで、熱n−ヘキサン3,850mlを加えて溶解した
後、冷却晶析し、白色針状結晶である大部分のトリフェ
ニルホスフィンオキシドを濾過により除去し、濾液を濃
縮しシロップ状の残渣を得た。この残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶離液n−ヘキサン)で精製
し、無色透明な液状の4−エトキシブチルブロミド[収
量70.2g(388ミリモル)収率80%]を得た。
た三ツ口フラスコに、上述で得た4−エトキシブタノー
ル57.2g(485ミリモル)と塩化メチレン1,4
50Lを入れ、氷水バスに浸漬し、0℃に調整した。次
いで、滴下ロートにトリフエニルホスフィン126.6
g(485ミリモル)と塩化メチレン485Lを入れ、
完全に均一な溶液を調合した。次いで、臭素77.6g
(485ミリモル)と塩化メチレン240mlを混合し
た溶液を上記滴下ロートに加えた。滴下ロートより混合
液を撹拌しながら、68分間かけて滴下し、滴下完了
後、引き続き1時間撹拌保持して反応を完結させた。次
いで、氷水バスを取り去り、撹拌しながら室温まで昇温
し、引き続き1時間撹拌保持し、トリフェニルホスフィ
ンオキシドの微結晶を生成させた。次いで減圧濃縮し、
塩化メチレンと臭化水素を除去し、スラッジを得た。次
いで、熱n−ヘキサン3,850mlを加えて溶解した
後、冷却晶析し、白色針状結晶である大部分のトリフェ
ニルホスフィンオキシドを濾過により除去し、濾液を濃
縮しシロップ状の残渣を得た。この残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶離液n−ヘキサン)で精製
し、無色透明な液状の4−エトキシブチルブロミド[収
量70.2g(388ミリモル)収率80%]を得た。
【0210】次いで、温度計、撹拌機、還流冷却器、滴
下ロートおよび窒素挿入コックを備えた窒素置換したフ
ラスコに、金属マグネシウム10.9g(456ミリモ
ル)と乾燥ジエチルエーテル76mlを入れ、次いでヨ
ウ素0.1g(0.38ミリモル)を入れた。混合液の
赤褐色が消失するまで撹拌した。次いで上述で得られた
4−エトキシブチルブロミド6.9g(38ミリモル)
を加え、還流するまで撹拌した。還流が生じたら、4−
エトキシブチルブロミド61.9g(342ミリモル)
と乾燥ジエチルエーテル190mlを滴下ロートに入
れ、還流が持続するように滴下し、滴下完了後、1時間
還流し、反応を完結させた。次いで、フラスコより注射
器で反応液を取り出し、残りの未反応金属マグネシウム
の固体を乾燥エーテル114mlで洗浄した洗浄液を反
応液に戻し、濃度0.8モル/リットルの4−エトキシ
ブチルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液3
80ml[4−エトキシブチルマグネシウムブロミド
[収量62.3g(304ミリモル)収率80%]であ
るグリニャール試薬を得た。
下ロートおよび窒素挿入コックを備えた窒素置換したフ
ラスコに、金属マグネシウム10.9g(456ミリモ
ル)と乾燥ジエチルエーテル76mlを入れ、次いでヨ
ウ素0.1g(0.38ミリモル)を入れた。混合液の
赤褐色が消失するまで撹拌した。次いで上述で得られた
4−エトキシブチルブロミド6.9g(38ミリモル)
を加え、還流するまで撹拌した。還流が生じたら、4−
エトキシブチルブロミド61.9g(342ミリモル)
と乾燥ジエチルエーテル190mlを滴下ロートに入
れ、還流が持続するように滴下し、滴下完了後、1時間
還流し、反応を完結させた。次いで、フラスコより注射
器で反応液を取り出し、残りの未反応金属マグネシウム
の固体を乾燥エーテル114mlで洗浄した洗浄液を反
応液に戻し、濃度0.8モル/リットルの4−エトキシ
ブチルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液3
80ml[4−エトキシブチルマグネシウムブロミド
[収量62.3g(304ミリモル)収率80%]であ
るグリニャール試薬を得た。
【0211】参考例3 [(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロ
エチル−4−エトキシブチルケトンの製造]温度計、撹
拌機、還流冷却器および滴下ロートを備えた四ツ口丸底
フラスコに、参考例2で得られる0.8モル/lのグリ
ニャール試薬−1 371ml[4−エトキシブチルマ
グネシウムブロミド60.9g(297ミリモル)、残
りジエチルエーテル]を入れ、氷水バスに浸漬し、0℃
に調整した。滴下ロートに参考例1で得られる(S)−
N−(2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロ
ピオニル)ピロリジン26.6g(135ミリモル)に
ジエチルエーテル200mlを加えて溶解した溶液を入
れ、撹拌しながら、60分間かけて滴下し、滴下完了
後、引き続き、2時間撹拌保持して反応を完結させ、反
応生成物溶液を得た。次いで氷水バスを取り去り、撹拌
しながら、室温まで昇温した。次いで、滴下ロートに3
規定塩酸160mlを入れ、撹拌しながら、23分間か
けて滴下した。3規定塩酸の滴下完了後、引き続き20
分間撹拌保持することにより、加水分解反応を完結させ
た。
エチル−4−エトキシブチルケトンの製造]温度計、撹
拌機、還流冷却器および滴下ロートを備えた四ツ口丸底
フラスコに、参考例2で得られる0.8モル/lのグリ
ニャール試薬−1 371ml[4−エトキシブチルマ
グネシウムブロミド60.9g(297ミリモル)、残
りジエチルエーテル]を入れ、氷水バスに浸漬し、0℃
に調整した。滴下ロートに参考例1で得られる(S)−
N−(2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロ
ピオニル)ピロリジン26.6g(135ミリモル)に
ジエチルエーテル200mlを加えて溶解した溶液を入
れ、撹拌しながら、60分間かけて滴下し、滴下完了
後、引き続き、2時間撹拌保持して反応を完結させ、反
応生成物溶液を得た。次いで氷水バスを取り去り、撹拌
しながら、室温まで昇温した。次いで、滴下ロートに3
規定塩酸160mlを入れ、撹拌しながら、23分間か
けて滴下した。3規定塩酸の滴下完了後、引き続き20
分間撹拌保持することにより、加水分解反応を完結させ
た。
【0212】加水分解反応終了後、20 %炭酸水素ナト
リウム水溶液でpH8に調整した後、エーテル抽出し、
抽出液を水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加え
て水分を除去した後、溶媒を減圧留去し、シロップ状の
残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[溶離液n−ヘキサン/イソプロピルアルコール
=9/1(容量比)]で精製し、無色透明な液状の生成
物[収量18.5g(81ミリモル)収率60%]を得
た。この生成物の1HNMRスペクトル、19FNMRス
ペクトル、1R吸収スペクトルおよびMSスペクトルを
測定した結果は次の通りであり、1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケト
ンであることが確認された。なお、後述の同定例7より
生成物は(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチル−4−エトキシブチルケトンであることが
確認された。
リウム水溶液でpH8に調整した後、エーテル抽出し、
抽出液を水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加え
て水分を除去した後、溶媒を減圧留去し、シロップ状の
残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[溶離液n−ヘキサン/イソプロピルアルコール
=9/1(容量比)]で精製し、無色透明な液状の生成
物[収量18.5g(81ミリモル)収率60%]を得
た。この生成物の1HNMRスペクトル、19FNMRス
ペクトル、1R吸収スペクトルおよびMSスペクトルを
測定した結果は次の通りであり、1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケト
ンであることが確認された。なお、後述の同定例7より
生成物は(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチル−4−エトキシブチルケトンであることが
確認された。
【0213】1HNMRスペクトル(CDCl3) 0.94〜1.08ppm(3H)、1.18〜1.4
8ppm(6H)、2.61〜2.80ppm(2
H)、3.20〜3.35ppm(2H)、3.46〜
3.78ppm(1H)、4.21〜4.31ppm
(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) −4.66ppm 1R吸収スペクトル 1,120cm-1(COC)、1,670cm-1(C
O)、3,280cm-1(OH) MSスペクトル m/z 228(M+) また、1HNMRスペクトル図を図23に示した。
8ppm(6H)、2.61〜2.80ppm(2
H)、3.20〜3.35ppm(2H)、3.46〜
3.78ppm(1H)、4.21〜4.31ppm
(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH) −4.66ppm 1R吸収スペクトル 1,120cm-1(COC)、1,670cm-1(C
O)、3,280cm-1(OH) MSスペクトル m/z 228(M+) また、1HNMRスペクトル図を図23に示した。
【0214】(同定例7)[生成物が(S)−1−ヒド
ロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキ
シブチルケトンであることの同定] (S)−N−(2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフル
オロプロピオニル)ピロリジンの替りに、N−(2−ヒ
ドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニル)ピ
ロリジンを用い、上述の実験の1/10スケールにし
て、上述と同様な処理を行い、無色透明な液状の生成物
A[収量1.85g(8.1ミリモル)収率60%]を
得た。この生成物Aの各種スペクトルを測定した結果は
上と同様であり、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチル−4−エトキシブチルケトンであった。
ロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキ
シブチルケトンであることの同定] (S)−N−(2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフル
オロプロピオニル)ピロリジンの替りに、N−(2−ヒ
ドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニル)ピ
ロリジンを用い、上述の実験の1/10スケールにし
て、上述と同様な処理を行い、無色透明な液状の生成物
A[収量1.85g(8.1ミリモル)収率60%]を
得た。この生成物Aの各種スペクトルを測定した結果は
上と同様であり、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチル−4−エトキシブチルケトンであった。
【0215】この生成物Aを次の条件で、光学異性体分
離用カラムを有するガスクロマトグラフィー(以下、光
学活性ガスクロマトグラフィーという。)にかけた。 カラム :商品名 CHIRALDEX,B−TA(ASTEC社製) 内径0.25mm、長さ10m、シリカキャピラリーカラ ム カラム温度 :100℃×10分保持した後、昇温速度4℃/minで 200℃まで昇温 キャリアーガス:ヘリウム、ガス流量 70Nl/min、スプリット比 100/1 検出 :FID 光学活性ガスクロマトグラフィーのチャートは図24の
通りであり、図24の解析結果より、2本の光学活性ピ
ークが得られ、それらのピークの保持時間と面積比を求
めると次の通り 第1ピーク:保持時間34.67分、面積比1 (S)
体 ☆1 第2ピーク:保持時間37.67分、面積比1 (R)
体 ☆1 (☆1 本同定例で確認) したがって、生成物Aは1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケトンの鏡像
異性体混合物であった。
離用カラムを有するガスクロマトグラフィー(以下、光
学活性ガスクロマトグラフィーという。)にかけた。 カラム :商品名 CHIRALDEX,B−TA(ASTEC社製) 内径0.25mm、長さ10m、シリカキャピラリーカラ ム カラム温度 :100℃×10分保持した後、昇温速度4℃/minで 200℃まで昇温 キャリアーガス:ヘリウム、ガス流量 70Nl/min、スプリット比 100/1 検出 :FID 光学活性ガスクロマトグラフィーのチャートは図24の
通りであり、図24の解析結果より、2本の光学活性ピ
ークが得られ、それらのピークの保持時間と面積比を求
めると次の通り 第1ピーク:保持時間34.67分、面積比1 (S)
体 ☆1 第2ピーク:保持時間37.67分、面積比1 (R)
体 ☆1 (☆1 本同定例で確認) したがって、生成物Aは1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケトンの鏡像
異性体混合物であった。
【0216】次いで、上述で得た生成物を上と同様な条
件で、光学活性ガスクロマトグラフィーにかけた。光学
活性ガスクロマトグラフィーのチャートは図25の通り
であり、図25より1本の光学活性ピークが得られ、そ
の保持時間は34.67分であった。(S)−N−(2
−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニ
ル)ピロリジンのN−ピロリジニル基をグリニャール試
薬−1中の4−エトキシブチル基に置換することによ
り、生成物が得られる。したがって2位の不斉炭素原子
の立体配置には無関係であり、反応前後では光学的反転
が起こらないことより、(S)配置であることが確認さ
れた。よって、生成物の光学活性ガスクロマトグラフィ
ーの保持時間34.67分は(S)体であることが判明
し、生成物は(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−エトキシブチルケトンであるこ
とが確認された。なお生成物Aの光学活性ガスクロマト
グラフィーの第2ピークの保持時間37.67分は
(R)体であることが判明した。
件で、光学活性ガスクロマトグラフィーにかけた。光学
活性ガスクロマトグラフィーのチャートは図25の通り
であり、図25より1本の光学活性ピークが得られ、そ
の保持時間は34.67分であった。(S)−N−(2
−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニ
ル)ピロリジンのN−ピロリジニル基をグリニャール試
薬−1中の4−エトキシブチル基に置換することによ
り、生成物が得られる。したがって2位の不斉炭素原子
の立体配置には無関係であり、反応前後では光学的反転
が起こらないことより、(S)配置であることが確認さ
れた。よって、生成物の光学活性ガスクロマトグラフィ
ーの保持時間34.67分は(S)体であることが判明
し、生成物は(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−エトキシブチルケトンであるこ
とが確認された。なお生成物Aの光学活性ガスクロマト
グラフィーの第2ピークの保持時間37.67分は
(R)体であることが判明した。
【0217】
【発明の効果】本発明によって提供される、光学不活性
および光学活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチル末端エトキシアルキルケトンは、反強誘電
性液晶化合物の中間原料として、あるいは医薬、農薬等
に用いられる化合物に種々の官能基を導入できるビルデ
ィングブロック剤として有用である。本発明において
は、また、光学不活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンの製造
方法、およびそれを光学分割して光学活性な1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシア
ルキルケトンを製造する方法であって、長期間の操業安
定性に富み、分割効率が高い工業的分割方法が提供され
る。
および光学活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチル末端エトキシアルキルケトンは、反強誘電
性液晶化合物の中間原料として、あるいは医薬、農薬等
に用いられる化合物に種々の官能基を導入できるビルデ
ィングブロック剤として有用である。本発明において
は、また、光学不活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−
トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンの製造
方法、およびそれを光学分割して光学活性な1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシア
ルキルケトンを製造する方法であって、長期間の操業安
定性に富み、分割効率が高い工業的分割方法が提供され
る。
【図1】実施例1(第一段〜第二段反応)で得られた1
−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−
エトキシブチルケトンの1HNMRスペクトル図であ
る。
−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−
エトキシブチルケトンの1HNMRスペクトル図であ
る。
【図2】実施例2の第三段反応で得られた(2S)−2
−[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキ
シ]−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ノン−3および(2R)−2−[(2´S)−2´−ア
セトキシプロピオニルオキシ]−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタノン−3からなる生成比率
1/1(面積比)のジアステレオマー混合物の1HNM
Rスペクトル図である。
−[(2´S)−2´−アセトキシプロピオニルオキ
シ]−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ノン−3および(2R)−2−[(2´S)−2´−ア
セトキシプロピオニルオキシ]−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタノン−3からなる生成比率
1/1(面積比)のジアステレオマー混合物の1HNM
Rスペクトル図である。
【図3】実施例2の同定例1で得られた(S)体標品−
1である(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチル−4−エトキシブチルケトンの光学活性ガ
スクロマトグラフィーのチャートである。
1である(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフ
ルオロエチル−4−エトキシブチルケトンの光学活性ガ
スクロマトグラフィーのチャートである。
【図4】実施例1で得られた1−ヒドロキシ−2,2,
2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケトンの
鏡像異性体混合物の光学活性ガスクロマトグラフィーの
チャートである。
2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケトンの
鏡像異性体混合物の光学活性ガスクロマトグラフィーの
チャートである。
【図5】実施例2の第五段反応で得られた生成物−1で
ある(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル−4−エトキシブチルケトンの光学活性ガスク
ロマトグラフィーのチャートである。
ある(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル−4−エトキシブチルケトンの光学活性ガスク
ロマトグラフィーのチャートである。
【図6】実施例2の第五段反応で得られた生成物−2で
ある(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル−4−エトキシブチルケトンの光学活性ガスク
ロマトグラフィーのチャートである。
ある(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオ
ロエチル−4−エトキシブチルケトンの光学活性ガスク
ロマトグラフィーのチャートである。
【図7】実施例3の第六段反応で得られた生成物である
7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−
2,3−ジオールの1HNMRスペクトル図である。
7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−
2,3−ジオールの1HNMRスペクトル図である。
【図8】実施例3の第六段反応の同定例2で得られたジ
オール誘導体−1−1である、anti−(2S,3
S)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン−2,3−ジオールおよびsyn−(2S,3S)−
7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−
2,3−ジオールからなり、その生成比率anti体
(2S,3S)型/syn体(2S,3R)型=88/
12(面積比)のジアステレオマー混合物の光学活性ガ
スクロマトグラフィーのチャートである。
オール誘導体−1−1である、anti−(2S,3
S)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン−2,3−ジオールおよびsyn−(2S,3S)−
7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−
2,3−ジオールからなり、その生成比率anti体
(2S,3S)型/syn体(2S,3R)型=88/
12(面積比)のジアステレオマー混合物の光学活性ガ
スクロマトグラフィーのチャートである。
【図9】実施例3の第六段反応の同定例2で得られた反
応生成物である、cis−2,2−ジメチル−4−(4
´−エトキシブチル)−5−トリフルオロメチル−1,
3−ジオキソランおよびtrans−2,2−ジメチル
−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフルオロメ
チル−1,3−ジオキソランからなり、その生成比率c
is体/trans体=88/12(面積比)のジアス
テレオマー混合物の1HNMRスペクトル図である。
応生成物である、cis−2,2−ジメチル−4−(4
´−エトキシブチル)−5−トリフルオロメチル−1,
3−ジオキソランおよびtrans−2,2−ジメチル
−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフルオロメ
チル−1,3−ジオキソランからなり、その生成比率c
is体/trans体=88/12(面積比)のジアス
テレオマー混合物の1HNMRスペクトル図である。
【図10】実施例3の第七段反応の第三段工程で得られ
たジアステレオマー混合物−1−1である7−エトキシ
−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘプタンの1HNMRスペクトル図である。
たジアステレオマー混合物−1−1である7−エトキシ
−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘプタンの1HNMRスペクトル図である。
【図11】実施例3の第七段反応の第三段工程の同定例
3で得られたジアステレオマー混合物−1−1である、
anti−(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンおよびsyn−(2S,3R)−7−エトキシ−2−
ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタンからなり、その生成比率anti体(2S,3
S)型/syn体(2S,3R)型=88/12(面積
比)のジアステレオマー混合物の光学活性ガスクロマト
グラフィーのチャートである。
3で得られたジアステレオマー混合物−1−1である、
anti−(2S,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンおよびsyn−(2S,3R)−7−エトキシ−2−
ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタンからなり、その生成比率anti体(2S,3
S)型/syn体(2S,3R)型=88/12(面積
比)のジアステレオマー混合物の光学活性ガスクロマト
グラフィーのチャートである。
【図12】実施例3の第八段反応で得られた第二フラク
ションからの生成物であるanti−(2S,3S)−
7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンの光学活性ガスクロマト
グラフィーのチャートである。
ションからの生成物であるanti−(2S,3S)−
7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンの光学活性ガスクロマト
グラフィーのチャートである。
【図13】実施例3の第八段反応で得られた第一フラク
ションからの生成物であるsyn−(2S,3R)−7
−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタンの光学活性ガスクロマトグラ
フィーのチャートである。
ションからの生成物であるsyn−(2S,3R)−7
−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタンの光学活性ガスクロマトグラ
フィーのチャートである。
【図14】実施例4の第六段反応の同定例4で得られた
ジオール誘導体−2−1であるanti−(2R,3
R)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン−2,3−ジオールおよびsyn−(2R,3S)−
7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−
2,3−ジオールからなり、その生成比率anti体
(2R,3R)型/syn体(2R,3S)型=55/
45(面積比)のジアステレオマー混合物の光学活性ガ
スクロマトグラフィーのチャートである。
ジオール誘導体−2−1であるanti−(2R,3
R)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン−2,3−ジオールおよびsyn−(2R,3S)−
7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−
2,3−ジオールからなり、その生成比率anti体
(2R,3R)型/syn体(2R,3S)型=55/
45(面積比)のジアステレオマー混合物の光学活性ガ
スクロマトグラフィーのチャートである。
【図15】実施例4の第六段反応の同定例4で得られた
反応生成物であるcis−2,2−ジメチル−4−(4
´−エトキシブチル)−5−トリフルオロメチル−1,
3−ジオキソランおよびtrans−2,2−ジメチル
−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフルオロメ
チル−1,3−ジオキソランからなり、その生成比率c
is体/trans体=55/45(面積比)のジアス
テレオマー混合物の1HNMRスペクトル図である。
反応生成物であるcis−2,2−ジメチル−4−(4
´−エトキシブチル)−5−トリフルオロメチル−1,
3−ジオキソランおよびtrans−2,2−ジメチル
−4−(4´−エトキシブチル)−5−トリフルオロメ
チル−1,3−ジオキソランからなり、その生成比率c
is体/trans体=55/45(面積比)のジアス
テレオマー混合物の1HNMRスペクトル図である。
【図16】実施例4の第七段反応の第三段工程の同定例
5で得られたジアステレオマー混合物−2であるant
i−(2R,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよ
びsyn−(2R,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンからなり、その生成比率anti体(2R,3R)型
/syn体(2R,3S)型=55/45(面積比)の
ジアステレオマー混合物の光学活性ガスクロマトグラフ
ィー図である。
5で得られたジアステレオマー混合物−2であるant
i−(2R,3R)−7−エトキシ−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよ
びsyn−(2R,3S)−7−エトキシ−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンからなり、その生成比率anti体(2R,3R)型
/syn体(2R,3S)型=55/45(面積比)の
ジアステレオマー混合物の光学活性ガスクロマトグラフ
ィー図である。
【図17】実施例4の第八段反応で得られた第二フラク
ションからの生成物であるanti−(2R,3R)−
7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンの光学活性ガスクロマト
グラフィーのチャートである。
ションからの生成物であるanti−(2R,3R)−
7−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンの光学活性ガスクロマト
グラフィーのチャートである。
【図18】実施例4の第八段反応で得られた第一フラク
ションからの生成物であるsyn−(2R,3S)−7
−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタンの光学活性ガスクロマトグラ
フィーのチャートである。
ションからの生成物であるsyn−(2R,3S)−7
−エトキシ−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタンの光学活性ガスクロマトグラ
フィーのチャートである。
【図19】実施例5の第十段反応で得られたヒドロキシ
ベンゾイルオキシヘプタンである2−(4´−ヒドロキ
シベンゾイルオキシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンの1HNMRスペク
トル図である。
ベンゾイルオキシヘプタンである2−(4´−ヒドロキ
シベンゾイルオキシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンの1HNMRスペク
トル図である。
【図20】実施例5の第十段反応の同定例6で得られた
anti−(2S,3S)−2−(4´−ヒドロキシベ
ンゾイルオキシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンの光学活性液体クロマト
グラフィーのチャートである。
anti−(2S,3S)−2−(4´−ヒドロキシベ
ンゾイルオキシ)−7−エトキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンの光学活性液体クロマト
グラフィーのチャートである。
【図21】実施例5の第十一段反応で得られた最終有用
化合物であるanti−(2S,3S)−2−[4´−
{4´´−(4´´´−n−デシルオキシ−3´´´−
フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタンの1HNMRスペクトル図である。
化合物であるanti−(2S,3S)−2−[4´−
{4´´−(4´´´−n−デシルオキシ−3´´´−
フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−7−エトキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタンの1HNMRスペクトル図である。
【図22】実施例6である、最終有用化合物の有用性を
示す試験例において、実施例5で得られたanti−
(2S,3S)−2−[4´−{4´´−(4´´´−
n−デシルオキシ−3´´´−フルオロフェニル)ベン
ゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ−3
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンを用い
た液晶表示素子のダブルヒステリシス曲線である。
示す試験例において、実施例5で得られたanti−
(2S,3S)−2−[4´−{4´´−(4´´´−
n−デシルオキシ−3´´´−フルオロフェニル)ベン
ゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−7−エトキシ−3
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンを用い
た液晶表示素子のダブルヒステリシス曲線である。
【図23】参考例3で得られた1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケト
ンの1HNMRスペクトル図である。
2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシブチルケト
ンの1HNMRスペクトル図である。
【図24】参考例3中の同定例7で得られた1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシ
ブチルケトンの鏡像異性体混合物の光学活性ガスクロマ
トグラフィーのチャートである。
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−エトキシ
ブチルケトンの鏡像異性体混合物の光学活性ガスクロマ
トグラフィーのチャートである。
【図25】参考例3中の同定例7で得られた(S)−1
−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−
エトキシブチルケトンの光学活性ガスクロマトグラフィ
ーのチャートである。
−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−
エトキシブチルケトンの光学活性ガスクロマトグラフィ
ーのチャートである。
Claims (5)
- 【請求項1】 式 【化1】 (式中、mは3〜6の整数を表わす)で示される1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキ
シアルキルケトン。 - 【請求項2】 有機溶媒中で、2−ヒドロキシ−3,
3,3−トリフルオロプロピオニトリルと式 【化2】 (式中、mは請求項1におけると同義である)で示され
る末端エトキシアルキルマグネシウム=ブロミドとを反
応させ、次いで、反応生成物を鉱酸で加水分解すること
を特徴とする請求項1記載の1−ヒドロキシ−2,2,
2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンの
製造方法。 - 【請求項3】 式 【化3】 (式中、mは請求項1におけると同義である)で示され
る(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロ
エチル末端エトキシアルキルケトン。 - 【請求項4】 式 【化4】 (式中、mは請求項1におけると同義である)で示され
る(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロ
エチル末端エトキシアルキルケトン。 - 【請求項5】 請求項1記載の鏡象異性体混合物とし
ての1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル
末端エトキシアルキルケトンと光学分割剤(S)−2−
アセトキシプロピオニルクロリドとを反応させ、生成し
たジアステレオマー混合物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで分取し、次いで、鉱酸で加水分解すること
を特徴とする請求項3記載の(S)−1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキル
ケトンおよび/または請求項4記載の(R)−1−ヒド
ロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシ
アルキルケトンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35007395A JPH09176077A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 光学不活性および活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンおよびそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35007395A JPH09176077A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 光学不活性および活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンおよびそれらの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09176077A true JPH09176077A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18408051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35007395A Pending JPH09176077A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 光学不活性および活性な1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端エトキシアルキルケトンおよびそれらの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09176077A (ja) |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP35007395A patent/JPH09176077A/ja active Pending
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