JPH10298145A - syn体(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)型3−メトキシ−7−メトキシヘプタン誘導体およびそれを用いた液晶表示素子、およびそれらに関連する中間体およびその製造方法 - Google Patents
syn体(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)型3−メトキシ−7−メトキシヘプタン誘導体およびそれを用いた液晶表示素子、およびそれらに関連する中間体およびその製造方法Info
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- JPH10298145A JPH10298145A JP9124911A JP12491197A JPH10298145A JP H10298145 A JPH10298145 A JP H10298145A JP 9124911 A JP9124911 A JP 9124911A JP 12491197 A JP12491197 A JP 12491197A JP H10298145 A JPH10298145 A JP H10298145A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低温から室温まで広い温度領域で、3安定状
態であるカイラルスメクチックCA相を示し、高速応答
性、低閾値電圧および高チルト角を有する反強誘電性液
晶化合物およびそれを用いた液晶表示素子、およびそれ
に関連した中間体およびその製造方法の提供。 【解決手段】 式(1)または式(2)で示される反強
誘電性液晶化合物およびそれを用いた液晶表示素子、お
よびそれに関連した中間体としてのsyn−(2S,3
R)−、anti−(2S,3S)−、syn−(2
R,3S)−およびanti−(2R,3R)−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末
端メトキシアルカンおよびその製造方法。 【化1】 (式中、Rは炭素数6〜14の直鎖状アルキル基、Xは
単結合または酸素結合、Yは水素原子またはフッ素原子
を表わす)
態であるカイラルスメクチックCA相を示し、高速応答
性、低閾値電圧および高チルト角を有する反強誘電性液
晶化合物およびそれを用いた液晶表示素子、およびそれ
に関連した中間体およびその製造方法の提供。 【解決手段】 式(1)または式(2)で示される反強
誘電性液晶化合物およびそれを用いた液晶表示素子、お
よびそれに関連した中間体としてのsyn−(2S,3
R)−、anti−(2S,3S)−、syn−(2
R,3S)−およびanti−(2R,3R)−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末
端メトキシアルカンおよびその製造方法。 【化1】 (式中、Rは炭素数6〜14の直鎖状アルキル基、Xは
単結合または酸素結合、Yは水素原子またはフッ素原子
を表わす)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規液晶化合物で
あるsyn体(2S,3R)型およびanti体(2
S,3S)型3−メトキシ−7−メトキシヘプタン誘導
体およびそれを用いた液晶表示素子に関する。さらに詳
しくは本発明は、高速応答性、低閾値電圧、および高チ
ルト角を有し、3安定状態であるカイラルスメクチック
CA相(以下、S CA☆という)を示す反強誘電性液晶
化合物である上記化合物、およびそれを用いた液晶表示
素子に関する。本発明はまた、例えば、反強誘電性液晶
化合物の光学活性部位である光学活性な1−トリフルオ
ロメチルアルコールとして有用である新規の光学活性な
syn体およびanti体2−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカン、
およびそれらの製造方法に関する。
あるsyn体(2S,3R)型およびanti体(2
S,3S)型3−メトキシ−7−メトキシヘプタン誘導
体およびそれを用いた液晶表示素子に関する。さらに詳
しくは本発明は、高速応答性、低閾値電圧、および高チ
ルト角を有し、3安定状態であるカイラルスメクチック
CA相(以下、S CA☆という)を示す反強誘電性液晶
化合物である上記化合物、およびそれを用いた液晶表示
素子に関する。本発明はまた、例えば、反強誘電性液晶
化合物の光学活性部位である光学活性な1−トリフルオ
ロメチルアルコールとして有用である新規の光学活性な
syn体およびanti体2−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカン、
およびそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】反強誘電性液晶化合物は印加電界に対し
て、3安定状態を示し、急峻な閾値とダブルヒステリシ
ス曲線が存在するため、マルチプレックス駆動が可能で
あり、高速応答性、高視野角を有し、大画面液晶ディス
プレイ材料および壁掛けテレビ材料等として期待されて
いる。しかしながら現在までに多くの文献に発表されて
いる(R)−1,1,1−トリフルオロオクタン誘導体
からなる反強誘電性液晶化合物はS CA☆が30℃前後
より高温域まで存在するため、室温作動性に劣り、大画
面液晶ディスプレイ材料および壁掛けテレビ材料として
は実用化されていない。また、反強誘電性液晶化合物の
光学活性部位として有用な(R)−2−ヒドロキシ−
1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカンは知ら
れている(特開平5−163208)。しかしながら、
光学活性なsyn体およびanti体2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシ
アルカンは知られていない
て、3安定状態を示し、急峻な閾値とダブルヒステリシ
ス曲線が存在するため、マルチプレックス駆動が可能で
あり、高速応答性、高視野角を有し、大画面液晶ディス
プレイ材料および壁掛けテレビ材料等として期待されて
いる。しかしながら現在までに多くの文献に発表されて
いる(R)−1,1,1−トリフルオロオクタン誘導体
からなる反強誘電性液晶化合物はS CA☆が30℃前後
より高温域まで存在するため、室温作動性に劣り、大画
面液晶ディスプレイ材料および壁掛けテレビ材料として
は実用化されていない。また、反強誘電性液晶化合物の
光学活性部位として有用な(R)−2−ヒドロキシ−
1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカンは知ら
れている(特開平5−163208)。しかしながら、
光学活性なsyn体およびanti体2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシ
アルカンは知られていない
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来知られ
ている1個の不斉炭素原子の(R)体からなる反強誘電
性液晶化合物とは異にし、隣接する2個の不斉炭素原子
を有するsyn体(2S,3R)型またはanti体
(2S,3S)型からなる新規な反強誘電性液晶化合物
であって、低温から室温まで広い温度領域でS CA☆を
示し、高速応答性、低閾値電圧および高チルト角を有す
る反強誘電性液晶化合物を提供することを目的する。ま
た、本発明は、反強誘電性液晶化合物の光学活性部位と
して有用である新規の隣接した2つの不斉炭素原子を有
する、光学活性なsyn体およびanti体2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端メ
トキシアルカン、およびこれらの化合物を高収率で製造
する方法を提供することを目的する。
ている1個の不斉炭素原子の(R)体からなる反強誘電
性液晶化合物とは異にし、隣接する2個の不斉炭素原子
を有するsyn体(2S,3R)型またはanti体
(2S,3S)型からなる新規な反強誘電性液晶化合物
であって、低温から室温まで広い温度領域でS CA☆を
示し、高速応答性、低閾値電圧および高チルト角を有す
る反強誘電性液晶化合物を提供することを目的する。ま
た、本発明は、反強誘電性液晶化合物の光学活性部位と
して有用である新規の隣接した2つの不斉炭素原子を有
する、光学活性なsyn体およびanti体2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端メ
トキシアルカン、およびこれらの化合物を高収率で製造
する方法を提供することを目的する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、新規化合物で
ある式(1)
ある式(1)
【0005】
【化10】
【0006】(式中、Rは炭素数6〜14の直鎖状アル
キル基、Xは単結合または酸素結合、Yは水素原子また
はフッ素原子を表わす)で示されるsyn−(2S,3
R)−2−[4′−{4″−(4′′′−アルキルまた
はアルコキシフェニル)または(4′′′−アルキルま
たはアルコキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾ
イルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、および
式(2)
キル基、Xは単結合または酸素結合、Yは水素原子また
はフッ素原子を表わす)で示されるsyn−(2S,3
R)−2−[4′−{4″−(4′′′−アルキルまた
はアルコキシフェニル)または(4′′′−アルキルま
たはアルコキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾ
イルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、および
式(2)
【0007】
【化11】
【0008】(式中、R,X,Yは式(1)と同じ)で
示されるanti−(2S,3S)−2−[4′−
{4″−(4′′′−アルキルまたはアルコキシフェニ
ル)または(4′′′−アルキルまたはアルコキシ−
3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンに関する。これらの化合
物を総称して本発明化合物という。また本発明化合物は
高速応答性、低閾値電圧、および高チルト角を有し、3
安定状態であるS CA☆を示す反強誘電性液晶化合物で
あり、液晶表示素子として用いることができる。すなわ
ち、本発明はまた式(1)または式(2)で示される化
合物を用いた液晶標示素子に関する。本発明は、また式
(1)または式(2)で代表される最終有用化合物の合
成中間体として位置付けられる、新規化合物である式
(A)
示されるanti−(2S,3S)−2−[4′−
{4″−(4′′′−アルキルまたはアルコキシフェニ
ル)または(4′′′−アルキルまたはアルコキシ−
3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンに関する。これらの化合
物を総称して本発明化合物という。また本発明化合物は
高速応答性、低閾値電圧、および高チルト角を有し、3
安定状態であるS CA☆を示す反強誘電性液晶化合物で
あり、液晶表示素子として用いることができる。すなわ
ち、本発明はまた式(1)または式(2)で示される化
合物を用いた液晶標示素子に関する。本発明は、また式
(1)または式(2)で代表される最終有用化合物の合
成中間体として位置付けられる、新規化合物である式
(A)
【0009】
【化12】
【0010】(式中、mは3〜6〜の整数を表わす)で
示されるsyn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシア
ルカン[以下、syn体(2S,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシアルカンという]、式(B)
示されるsyn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシア
ルカン[以下、syn体(2S,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシアルカンという]、式(B)
【0011】
【化13】
【0012】[式中、mは式(A)と同じ]で示される
anti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカン
[以下、anti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−
3−メトキシアルカンという]、式(C)
anti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカン
[以下、anti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−
3−メトキシアルカンという]、式(C)
【0013】
【化14】
【0014】[式中、mは式(A)と同じ]で示される
syn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカン
[以下、syn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3
−メトキシアルカンという]、および式(D)
syn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカン
[以下、syn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3
−メトキシアルカンという]、および式(D)
【0015】
【化15】
【0016】[式中、mは式(A)と同じ]で示される
anti−(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカン
[以下、anti体(2R,3R)型2−ヒドロキシ−
3−メトキシアルカンという]に関する。これらの4種
類の化合物もまた総称して本発明化合物ともいう。ま
た、本発明は式(E)
anti−(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカン
[以下、anti体(2R,3R)型2−ヒドロキシ−
3−メトキシアルカンという]に関する。これらの4種
類の化合物もまた総称して本発明化合物ともいう。ま
た、本発明は式(E)
【0017】
【化16】
【0018】[式中、mは式(A)と同じ]で示される
1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端
メトキシアルカン[以下、ヒドロキシケトンという]と
光学分割剤である(S)−2−ヒドロキシプロピオニル
クロリドとを反応させ(第1反応)、得られた反応生成
物を分取し、酸加水分解することにより(第2反応)、
得られた式(F)
1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端
メトキシアルカン[以下、ヒドロキシケトンという]と
光学分割剤である(S)−2−ヒドロキシプロピオニル
クロリドとを反応させ(第1反応)、得られた反応生成
物を分取し、酸加水分解することにより(第2反応)、
得られた式(F)
【0019】
【化17】
【0020】[式中、mは式(A)と同じ]で示される
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル末端メトキシアルカン[以下、(S)体ヒドロキシ
ケトンという]をアセチル化し(第3反応)、次いで金
属水素化物を用いて還元し(第4反応)、得られた反応
生成物とヨウ化メチルとを反応させた後、再度酸加水分
解し(第5反応)、得られたジアステレオマー混合物を
分取する(第6反応)ことにより、syn体(2S,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンおよび/
またはanti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3
−メトキシアルカンである本発明化合物の製造方法に関
する。また、本発明は、前記式(E)で示されるヒドロ
キシケトンと光学分割剤である(S)−2−ヒドロキシ
プロピオニルクロリドとを反応させ(第1反応)、得ら
れた反応生成物を分取し、酸加水分解することにより
(第2反応)、得られた式(G)
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル末端メトキシアルカン[以下、(S)体ヒドロキシ
ケトンという]をアセチル化し(第3反応)、次いで金
属水素化物を用いて還元し(第4反応)、得られた反応
生成物とヨウ化メチルとを反応させた後、再度酸加水分
解し(第5反応)、得られたジアステレオマー混合物を
分取する(第6反応)ことにより、syn体(2S,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンおよび/
またはanti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3
−メトキシアルカンである本発明化合物の製造方法に関
する。また、本発明は、前記式(E)で示されるヒドロ
キシケトンと光学分割剤である(S)−2−ヒドロキシ
プロピオニルクロリドとを反応させ(第1反応)、得ら
れた反応生成物を分取し、酸加水分解することにより
(第2反応)、得られた式(G)
【0021】
【化18】
【0022】[式中、mは式(A)と同じ]で示される
(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル末端メトキシアルカン[以下、(R)体ヒドロキシ
ケトンという]をアセチル化し(第3反応)、次いで、
金属水素化物を用いて還元し(第4反応)、得られた反
応生成物とヨウ化メチルとを反応させた後、再度酸加水
分解し(第5反応)、得られたジアステレオマー混合物
を分取する(第6反応)ことにより、syn体(2R,
3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンおよび
/またはanti体(2R,3R)型2−ヒドロキシ−
3−メトキシアルカンである本発明化合物の製造方法に
関する。
(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル末端メトキシアルカン[以下、(R)体ヒドロキシ
ケトンという]をアセチル化し(第3反応)、次いで、
金属水素化物を用いて還元し(第4反応)、得られた反
応生成物とヨウ化メチルとを反応させた後、再度酸加水
分解し(第5反応)、得られたジアステレオマー混合物
を分取する(第6反応)ことにより、syn体(2R,
3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンおよび
/またはanti体(2R,3R)型2−ヒドロキシ−
3−メトキシアルカンである本発明化合物の製造方法に
関する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明化合物(以下、特に断らな
い限り、単に本発明化合物という)は以下に示す通り第
4段反応によって得られる。また、本発明化合物を構成
するS CA☆の発現性に最も寄与する光学活性アルコー
ルは{(S)または(R)}−1−アセトキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチルケト
ン[以下、出発原料化合物という]より、第2段反応を
経て、syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタン[以下、syn体(2S,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシヘプタンという]、およびanti−
(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン[以下、
anti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メト
キシヘプタンという]が得られる。
い限り、単に本発明化合物という)は以下に示す通り第
4段反応によって得られる。また、本発明化合物を構成
するS CA☆の発現性に最も寄与する光学活性アルコー
ルは{(S)または(R)}−1−アセトキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチルケト
ン[以下、出発原料化合物という]より、第2段反応を
経て、syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタン[以下、syn体(2S,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシヘプタンという]、およびanti−
(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン[以下、
anti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メト
キシヘプタンという]が得られる。
【0024】またこれらの光学活性アルコールとエナン
チオマーの関係にある、syn−(2R,3S)−2−
ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタン[以下、syn体(2R,3
S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンとい
う]、およびanti−(2R,3R)−2−ヒドロキ
シ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘプタン[以下、anti体(2R,3R)型2
−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンという]は本発明
化合物に対応する化合物も液晶表示素子として用いるこ
とができると考えられる。したがって、光学活性なsy
n体およびanti体2−ヒドロキシ−3−メトキシヘ
プタンは液晶表示素子のための液晶化合物の中間体とし
て有用であると考えられる。
チオマーの関係にある、syn−(2R,3S)−2−
ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタン[以下、syn体(2R,3
S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンとい
う]、およびanti−(2R,3R)−2−ヒドロキ
シ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘプタン[以下、anti体(2R,3R)型2
−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンという]は本発明
化合物に対応する化合物も液晶表示素子として用いるこ
とができると考えられる。したがって、光学活性なsy
n体およびanti体2−ヒドロキシ−3−メトキシヘ
プタンは液晶表示素子のための液晶化合物の中間体とし
て有用であると考えられる。
【0025】
【化19】
【0026】
【化20】
【0027】
【化21】
【0028】
【化2】
【0029】[上記一連の式中、R、X、Yは式(1)
を表わし、HAは金属水素化物を表わし、Aは金属化物
を表わす。] 本発明は、上記第4段反応によって得られる本発明化合
物である連続した2個の不斉炭素原子を有するsyn体
(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)型3
−メトキシ−7−メトキシヘプタン誘導体およびそれを
用いた液晶表示素子に関する。さらに詳しくは、本発明
は式(1)
を表わし、HAは金属水素化物を表わし、Aは金属化物
を表わす。] 本発明は、上記第4段反応によって得られる本発明化合
物である連続した2個の不斉炭素原子を有するsyn体
(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)型3
−メトキシ−7−メトキシヘプタン誘導体およびそれを
用いた液晶表示素子に関する。さらに詳しくは、本発明
は式(1)
【0030】
【化23】
【0031】[式中、Rは炭素数6〜14の直鎖状アル
キル基、Xは単結合または酸素結合、Yは水素原子また
はフッ素原子を表わす]で示されるsyn−(2S,3
R)−2−[4′−{4″−(4′′′−アルキルまた
はアルコキシフェニル)または(4′′′−アルキルま
たはアルコキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾ
イルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン[以下、
syn体(2S,3R)型液晶化合物という。また本発
明化合物ともいう]、および本発明化合物を用いた液晶
表示素子、および式(2)
キル基、Xは単結合または酸素結合、Yは水素原子また
はフッ素原子を表わす]で示されるsyn−(2S,3
R)−2−[4′−{4″−(4′′′−アルキルまた
はアルコキシフェニル)または(4′′′−アルキルま
たはアルコキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾ
イルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン[以下、
syn体(2S,3R)型液晶化合物という。また本発
明化合物ともいう]、および本発明化合物を用いた液晶
表示素子、および式(2)
【0032】
【化24】
【0033】(ただし、式中、R、X、Yは式(1)と
同じ)で示されるanti−(2S,3S)−2−
[4′−{4″−(4′′′−アルキルまたはアルコキ
シフェニル)または(4′′′−アルキルまたはアルコ
キシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン[以下、anti
体(2S,3S)型液晶化合物という。また本発明化合
物ともいう]、および本発明化合物を用いた液晶表示素
子に関する。
同じ)で示されるanti−(2S,3S)−2−
[4′−{4″−(4′′′−アルキルまたはアルコキ
シフェニル)または(4′′′−アルキルまたはアルコ
キシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン[以下、anti
体(2S,3S)型液晶化合物という。また本発明化合
物ともいう]、および本発明化合物を用いた液晶表示素
子に関する。
【0034】[本発明化合物;syn体(2S,3R)
型液晶化合物およびanti体(2S,3S)型液晶化
合物]本発明化合物であるsyn体(2S,3R)型液
晶化合物およびanti体(2S,3S)型液晶化合物
は式(11)および式(12)に示す通りであり、式
中、Rで表わされるアルキル基は炭素数6〜14の直鎖
状アルキル基であり、それらの中でも有用なアルキル基
はn−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−
ウンデシル基およびn−ドデシル基等炭素数8〜12の
直鎖状アルキル基が好ましい。また、Xは単結合または
酸素結合を表わし、Yは水素原子またはフッ素原子を表
わす。
型液晶化合物およびanti体(2S,3S)型液晶化
合物]本発明化合物であるsyn体(2S,3R)型液
晶化合物およびanti体(2S,3S)型液晶化合物
は式(11)および式(12)に示す通りであり、式
中、Rで表わされるアルキル基は炭素数6〜14の直鎖
状アルキル基であり、それらの中でも有用なアルキル基
はn−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−
ウンデシル基およびn−ドデシル基等炭素数8〜12の
直鎖状アルキル基が好ましい。また、Xは単結合または
酸素結合を表わし、Yは水素原子またはフッ素原子を表
わす。
【0035】syn体(2S,3R)型液晶化合物の好
ましい具体例を示すと、syn−(2S,3R)−2−
[4′−{4″−(4′′′−n−オクチルフェニル)
ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、
syn−(2S,3R)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−デシルフェニル)ベンゾイルオキシ}
ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2
S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−ド
デシルフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタン、およびsyn−(2S,3R)−2
−[4′−{4″−(4′′′−n−オクチルオキシフ
ェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタン、syn−(2S,3R)−2−[4′−{4″
−(4′′′−n−デシルオキシフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn
−(2S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−
n−ドデシルオキシフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン、およびsyn−(2
S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−オ
クチル−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン、syn−(2
S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デ
シル−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−
(2S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n
−ドデシル−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、およびsy
n−(2S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′
−n−オクチルオキシ−3′′′−フルオロフェニル)
ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、
syn−(2S,3R)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−デシルオキシ−3′′′−フルオロフ
ェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンおよびsyn−(2S,3R)−2−[4′−
{4″−(4′′′−n−ドデシルオキシ−3′′′−
フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタン等が挙げられる。
ましい具体例を示すと、syn−(2S,3R)−2−
[4′−{4″−(4′′′−n−オクチルフェニル)
ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、
syn−(2S,3R)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−デシルフェニル)ベンゾイルオキシ}
ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−(2
S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−ド
デシルフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタン、およびsyn−(2S,3R)−2
−[4′−{4″−(4′′′−n−オクチルオキシフ
ェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタン、syn−(2S,3R)−2−[4′−{4″
−(4′′′−n−デシルオキシフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn
−(2S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−
n−ドデシルオキシフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン、およびsyn−(2
S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−オ
クチル−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン、syn−(2
S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デ
シル−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびsyn−
(2S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n
−ドデシル−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、およびsy
n−(2S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′
−n−オクチルオキシ−3′′′−フルオロフェニル)
ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、
syn−(2S,3R)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−デシルオキシ−3′′′−フルオロフ
ェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンおよびsyn−(2S,3R)−2−[4′−
{4″−(4′′′−n−ドデシルオキシ−3′′′−
フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタン等が挙げられる。
【0036】anti体(2S,3S)型液晶化合物の
好ましい具体例を示すと、anti−(2S,3S)−
2−[4′−{4″−(4′′′−n−オクチルフェニ
ル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メト
キシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン、anti−(2S,3S)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−デシルフェニル)ベンゾイルオキシ}
ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびanti−
(2S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′−n
−ドデシルフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオ
キシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン、およびanti−(2S,3S)
−2−[4′−{4″−(4′′′−n−オクチルオキ
シフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−
3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタン、anti−(2S,3S)−2−[4′−
{4″−(4′′′−n−デシルオキシフェニル)ベン
ゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよび
anti−(2S,3S)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−ドデシルオキシフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、およびan
ti−(2S,3S)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−オクチル−3′′′−フルオロフェニ
ル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メト
キシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン、anti−(2S,3S)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−デシル−3′′′−フルオロフェニ
ル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メト
キシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンおよびanti−(2S,3S)−2−[4′−
{4″−(4′′′−n−ドデシル−3′′′−フルオ
ロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−
3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタン、およびanti−(2S,3S)−2−
[4′−{4″−(4′′′−n−オクチルオキシ−
3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン、anti−(2S,3
S)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デシルオ
キシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびanti−
(2S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′−n
−ドデシルオキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベン
ゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン等が挙
げられる。
好ましい具体例を示すと、anti−(2S,3S)−
2−[4′−{4″−(4′′′−n−オクチルフェニ
ル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メト
キシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン、anti−(2S,3S)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−デシルフェニル)ベンゾイルオキシ}
ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびanti−
(2S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′−n
−ドデシルフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオ
キシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン、およびanti−(2S,3S)
−2−[4′−{4″−(4′′′−n−オクチルオキ
シフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−
3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタン、anti−(2S,3S)−2−[4′−
{4″−(4′′′−n−デシルオキシフェニル)ベン
ゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよび
anti−(2S,3S)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−ドデシルオキシフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、およびan
ti−(2S,3S)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−オクチル−3′′′−フルオロフェニ
ル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メト
キシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン、anti−(2S,3S)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−デシル−3′′′−フルオロフェニ
ル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メト
キシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンおよびanti−(2S,3S)−2−[4′−
{4″−(4′′′−n−ドデシル−3′′′−フルオ
ロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−
3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタン、およびanti−(2S,3S)−2−
[4′−{4″−(4′′′−n−オクチルオキシ−
3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン、anti−(2S,3
S)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デシルオ
キシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびanti−
(2S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′−n
−ドデシルオキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベン
ゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン等が挙
げられる。
【0037】[本発明化合物:syn体(2S,3R)
型液晶化合物およびanti体(2S,3S)型液晶化
合物の製造方法]以下、{(S)または(R)}−1−
アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メ
トキシブチルケトンである出発原料化合物[以下、
(S)体アセトキシケトンまたは(R)体アセトキシケ
トンともいう]より第4段反応を経て本発明化合物を製
造する方法について詳細に説明する。 (第1段反応:反応生成物−1および反応生成物−2の
製造方法)第1段反応を反応式で示すと、式(3)、式
(4)
型液晶化合物およびanti体(2S,3S)型液晶化
合物の製造方法]以下、{(S)または(R)}−1−
アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メ
トキシブチルケトンである出発原料化合物[以下、
(S)体アセトキシケトンまたは(R)体アセトキシケ
トンともいう]より第4段反応を経て本発明化合物を製
造する方法について詳細に説明する。 (第1段反応:反応生成物−1および反応生成物−2の
製造方法)第1段反応を反応式で示すと、式(3)、式
(4)
【0038】
【化25】
【0039】
【化26】
【0040】(ただし、式中、HAは金属水素化物を表
わし、Aは金属化物を表わす)の通りであり、式(3)
で示される(S)体アセトキシケトンおよび式(4)で
示される(R)体アセトキシケトンのカルボニル炭素へ
のヒドリドのジアステレオ面区別した攻撃を経由して、
反応生成物−1および反応生成物−2を生成する。以
下、(S)体アセトキシケトンを金属水素化物を用いて
還元することにより得られる反応生成物−1の製造方法
について詳細に説明する。
わし、Aは金属化物を表わす)の通りであり、式(3)
で示される(S)体アセトキシケトンおよび式(4)で
示される(R)体アセトキシケトンのカルボニル炭素へ
のヒドリドのジアステレオ面区別した攻撃を経由して、
反応生成物−1および反応生成物−2を生成する。以
下、(S)体アセトキシケトンを金属水素化物を用いて
還元することにより得られる反応生成物−1の製造方法
について詳細に説明する。
【0041】上記製造方法において、金属水素化物はカ
ルボニル基のみを選択的に還元する化合物、例えば、水
素化ホウ素ナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウ
ム等が挙げられる。水素化ホウ素ナトリウムの場合には
5%水酸化ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウムの使用
量は水素化ホウ素ナトリウム1モルに対して5倍モルで
ある)とメタノール(メタノール使用量は水素化ホウ素
ナトリウム1モルに対して1Lである)を入れ、次いで
水素化ホウ素ナトリウム1モルを加えて調合した安定化
水素化ホウ素ナトリウム水溶液を使用する。これらの金
属水素化物は(S)体アセトキシケトンのカルボニル基
をジアステレオ面区別還元し反応生成物−1中のsyn
体(2S,3R)型とanti体(2S,3S)型との
生成比率に大きな影響を及ぼし、syn体(2S,3
R)型に富んだ反応生成物−1を得るのに好適な金属水
素化物としては安定化した水素化ホウ素ナトリウム水溶
液が最適である。
ルボニル基のみを選択的に還元する化合物、例えば、水
素化ホウ素ナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウ
ム等が挙げられる。水素化ホウ素ナトリウムの場合には
5%水酸化ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウムの使用
量は水素化ホウ素ナトリウム1モルに対して5倍モルで
ある)とメタノール(メタノール使用量は水素化ホウ素
ナトリウム1モルに対して1Lである)を入れ、次いで
水素化ホウ素ナトリウム1モルを加えて調合した安定化
水素化ホウ素ナトリウム水溶液を使用する。これらの金
属水素化物は(S)体アセトキシケトンのカルボニル基
をジアステレオ面区別還元し反応生成物−1中のsyn
体(2S,3R)型とanti体(2S,3S)型との
生成比率に大きな影響を及ぼし、syn体(2S,3
R)型に富んだ反応生成物−1を得るのに好適な金属水
素化物としては安定化した水素化ホウ素ナトリウム水溶
液が最適である。
【0042】(S)体アセトキシケトンと金属水素化物
との供給割合は(S)体アセトキシケトン1モルに対し
て、1.0〜1.2グラム当量(金属水素化物中の水素
原子換算、以下同様)が好ましい。(S)体アセトキシ
ケトンと金属水素化物との混合方法は(S)体アセトキ
シケトンの有機溶媒溶液に金属水素化物の有機溶媒溶液
を滴下するのが好適である。有機溶媒はジエチルエーテ
ル、THF、n−ヘキサン、トルエンおよびメタノール
等が好ましい。有機溶媒の使用量は(S)体アセトキシ
ケトン1モルに対して1.0〜2.5Lが好ましい。
(S)体アセトキシケトンと金属水素化物との反応温度
は−10〜10℃が好ましい。特に好ましくは0℃であ
る。滴下完了後、室温まで昇温し、引きつづき2時間撹
拌保持した後、40℃の温水バスに浸漬し、1時間還元
して反応を完結させ、反応生成物−1を得る。本発明の
製造方法によれば、金属水素化物の種類にもよるが、s
yn体(2S,3R)型/anti体(2S,3S)型
=75〜55/25〜45(面積比)からなるジアステ
レオマー混合物である反応生成物−1が得られる。
との供給割合は(S)体アセトキシケトン1モルに対し
て、1.0〜1.2グラム当量(金属水素化物中の水素
原子換算、以下同様)が好ましい。(S)体アセトキシ
ケトンと金属水素化物との混合方法は(S)体アセトキ
シケトンの有機溶媒溶液に金属水素化物の有機溶媒溶液
を滴下するのが好適である。有機溶媒はジエチルエーテ
ル、THF、n−ヘキサン、トルエンおよびメタノール
等が好ましい。有機溶媒の使用量は(S)体アセトキシ
ケトン1モルに対して1.0〜2.5Lが好ましい。
(S)体アセトキシケトンと金属水素化物との反応温度
は−10〜10℃が好ましい。特に好ましくは0℃であ
る。滴下完了後、室温まで昇温し、引きつづき2時間撹
拌保持した後、40℃の温水バスに浸漬し、1時間還元
して反応を完結させ、反応生成物−1を得る。本発明の
製造方法によれば、金属水素化物の種類にもよるが、s
yn体(2S,3R)型/anti体(2S,3S)型
=75〜55/25〜45(面積比)からなるジアステ
レオマー混合物である反応生成物−1が得られる。
【0043】また、式(4)の通り、(S)体アセトキ
シケトンの代りに(R)体アセトキシケトンを用いて、
上記と同様な操作により、syn体(2S,3R)型/
anti体(2S,3S)型=75〜55/25〜45
(面積比)からなるジアステレオマー混合物である反応
生成物−2が得られる。
シケトンの代りに(R)体アセトキシケトンを用いて、
上記と同様な操作により、syn体(2S,3R)型/
anti体(2S,3S)型=75〜55/25〜45
(面積比)からなるジアステレオマー混合物である反応
生成物−2が得られる。
【0044】[同定例1:反応生成物−1がsyn体
(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)型か
らなるジアステレオマー混合物、または反応生成物−2
がsyn体(2R,3S)型およびanti体(2R,
3R)型からなるジアステレオマー混合物であることの
確認]式(3)で示されるように、(S)体アセトキシ
ケトンを金属水素化物で還元して得た反応生成物−1溶
液の一部を取り、鉱酸で加水分解することにより、生成
物−1を得た。この生成物−1は1HNMR、IR、M
Sスペクトルの測定より、7−メトキシ−1,1,1−
トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール(以下、ジオ
ールという)、また、19FNMRスペクトルおよび光学
活性ガスクロマトグラフィーを求めると各々2本のピー
クが認められ、生成物−1は光学活性なジアステレオマ
ー混合物であり、光学活性ガスクロマトグラフィーの第
1ピークと19FNMRスペクトルの第1ピークとの面積
比、および光学活性ガスクロマトグラフィーの第2ピー
クと19FNMRスペクトルの第2ピークとの面積比が一
致した。
(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)型か
らなるジアステレオマー混合物、または反応生成物−2
がsyn体(2R,3S)型およびanti体(2R,
3R)型からなるジアステレオマー混合物であることの
確認]式(3)で示されるように、(S)体アセトキシ
ケトンを金属水素化物で還元して得た反応生成物−1溶
液の一部を取り、鉱酸で加水分解することにより、生成
物−1を得た。この生成物−1は1HNMR、IR、M
Sスペクトルの測定より、7−メトキシ−1,1,1−
トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール(以下、ジオ
ールという)、また、19FNMRスペクトルおよび光学
活性ガスクロマトグラフィーを求めると各々2本のピー
クが認められ、生成物−1は光学活性なジアステレオマ
ー混合物であり、光学活性ガスクロマトグラフィーの第
1ピークと19FNMRスペクトルの第1ピークとの面積
比、および光学活性ガスクロマトグラフィーの第2ピー
クと19FNMRスペクトルの第2ピークとの面積比が一
致した。
【0045】次いで、上記で得た生成物−1と2,2−
ジメトキシプロパンとパラトルエンスルホン酸1水塩を
用いて、アセタール交換反応を行い、生成物を得た。こ
の生成物は1HNMR、IR、MSスペクトルの測定よ
り、2,2−ジメトキシ−4−(4′−メトキシブチ
ル)−5−トリフルオロ−1,3−ジオキソラン(以
下、1,3−ジオキソランという)である。また、19F
NMRスペクトルは2本のピークを有し、その第1ピー
クの面積比は上記ジオールの19FNMRスペクトルの第
1ピークの面積比と一致し、その第2ピークの面積比は
上記ジオールの第2ピークの面積比と一致した。また、
1,3−ジオキソランの1HNMRスペクトル中のメチ
ル基の位置と面積比より、trans体1,3−ジオキ
ソランおよびcis体1,3−ジオキソランからなるジ
アステレオマー混合物であることが確認される。さらに
trans体の面積比と一致する19FNMRスペクトル
の第1ピークはtrans体1,3−ジオキソランであ
り、cis体の面積比と一致する19FNMRスペクトル
の第2ピークはcis体1,3−ジオキソランである。
ジメトキシプロパンとパラトルエンスルホン酸1水塩を
用いて、アセタール交換反応を行い、生成物を得た。こ
の生成物は1HNMR、IR、MSスペクトルの測定よ
り、2,2−ジメトキシ−4−(4′−メトキシブチ
ル)−5−トリフルオロ−1,3−ジオキソラン(以
下、1,3−ジオキソランという)である。また、19F
NMRスペクトルは2本のピークを有し、その第1ピー
クの面積比は上記ジオールの19FNMRスペクトルの第
1ピークの面積比と一致し、その第2ピークの面積比は
上記ジオールの第2ピークの面積比と一致した。また、
1,3−ジオキソランの1HNMRスペクトル中のメチ
ル基の位置と面積比より、trans体1,3−ジオキ
ソランおよびcis体1,3−ジオキソランからなるジ
アステレオマー混合物であることが確認される。さらに
trans体の面積比と一致する19FNMRスペクトル
の第1ピークはtrans体1,3−ジオキソランであ
り、cis体の面積比と一致する19FNMRスペクトル
の第2ピークはcis体1,3−ジオキソランである。
【0046】さらにtrans体1,3−ジオキソラン
と面積比が一致するジオールの光学活性ガスクロマトグ
ラフィーの第1ピークはsyn−(2S,3R)−7−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3
−ジオール[以下、syn体(2S,3R)型ジオール
という]であり、cis体1,3−ジオキソランと面積
比が一致するジオールの光学活性ガスクロマトグラフィ
ーの第1ピークはanti−(2S,3S)−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジ
オール[以下、anti体(2S,3S)型ジオールと
いう]である。また、syn体(2S,3R)型ジオー
ルと面積比が一致するジオールの19FNMRスペクトル
はsyn体(2S,3R)型ジオールであり、anti
体(2S,3S)型ジオールと面積比が一致するジオー
ルの19FNMRスペクトルはanti体(2S,3S)
型ジオールである。
と面積比が一致するジオールの光学活性ガスクロマトグ
ラフィーの第1ピークはsyn−(2S,3R)−7−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3
−ジオール[以下、syn体(2S,3R)型ジオール
という]であり、cis体1,3−ジオキソランと面積
比が一致するジオールの光学活性ガスクロマトグラフィ
ーの第1ピークはanti−(2S,3S)−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジ
オール[以下、anti体(2S,3S)型ジオールと
いう]である。また、syn体(2S,3R)型ジオー
ルと面積比が一致するジオールの19FNMRスペクトル
はsyn体(2S,3R)型ジオールであり、anti
体(2S,3S)型ジオールと面積比が一致するジオー
ルの19FNMRスペクトルはanti体(2S,3S)
型ジオールである。
【0047】よって生成物−1はsyn体(2S,3
R)型ジオールおよびanti体(2S,3S)型ジオ
ールからなるジアステレオマー混合物であることが確認
できる。したがって、2位と3位の不斉炭素原子の絶対
配置は加水分解反応前後では変化しないことより、反応
生成物−1はsyn体(2S,3R)型およびanti
体(2S,3S)型からなるジアステレオマー混合物で
ある。
R)型ジオールおよびanti体(2S,3S)型ジオ
ールからなるジアステレオマー混合物であることが確認
できる。したがって、2位と3位の不斉炭素原子の絶対
配置は加水分解反応前後では変化しないことより、反応
生成物−1はsyn体(2S,3R)型およびanti
体(2S,3S)型からなるジアステレオマー混合物で
ある。
【0048】また、式(4)で示される生成物−2は上
と同様な理由で、syn体(2R,3S)型ジオールお
よびanti体(2R,3R)型ジオールからなるジア
ステレオマー混合物であることが確認され、反応生成物
−2はsyn体(2R,3S)型およびanti体(2
R,3R)型からなるジアステレオマー混合物であるこ
とが確認できる。
と同様な理由で、syn体(2R,3S)型ジオールお
よびanti体(2R,3R)型ジオールからなるジア
ステレオマー混合物であることが確認され、反応生成物
−2はsyn体(2R,3S)型およびanti体(2
R,3R)型からなるジアステレオマー混合物であるこ
とが確認できる。
【0049】[第2段反応:syn体(2S,3R)型
2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタン、anti体
(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタ
ン、syn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メ
トキシヘプタンおよびanti体(2R,3R)型2−
ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの製造方法]第2段
反応を反応式で示すと、式(5)、(6)、(7)、
(8)
2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタン、anti体
(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタ
ン、syn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メ
トキシヘプタンおよびanti体(2R,3R)型2−
ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの製造方法]第2段
反応を反応式で示すと、式(5)、(6)、(7)、
(8)
【0050】
【化27】
【0051】(ただし、式中、Aは金属化物を表わす)
の通りであり、第1段反応で得たsyn体(2S,3
R)型およびanti体(2S,3S)型からなるジア
ステレオマー混合物である反応生成物−1とヨウ化メチ
ルとを反応させた後、加水分解することにより、ジアス
テレオマー混合物−1を得る。次いでこれを分取するこ
とにより、式(5)で示されるsyn体(2S,3R)
型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンおよび式
(6)で示されるanti体(2S,3S)型2−ヒド
ロキシ−3−メトキシヘプタンが得られ、他方第1段反
応で得たsyn体(2R,3S)型およびanti体
(2R,3R)型からなるジアステレオマー混合物であ
る反応生成物−2を用い上記と同様な操作を行うことに
より、式(7)で示されるsyn体(2R,3S)型2
−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンおよび式(8)で
示されるanti体(2R,3R)型2−ヒドロキシ−
3−メトキシヘプタンが得られる。
の通りであり、第1段反応で得たsyn体(2S,3
R)型およびanti体(2S,3S)型からなるジア
ステレオマー混合物である反応生成物−1とヨウ化メチ
ルとを反応させた後、加水分解することにより、ジアス
テレオマー混合物−1を得る。次いでこれを分取するこ
とにより、式(5)で示されるsyn体(2S,3R)
型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンおよび式
(6)で示されるanti体(2S,3S)型2−ヒド
ロキシ−3−メトキシヘプタンが得られ、他方第1段反
応で得たsyn体(2R,3S)型およびanti体
(2R,3R)型からなるジアステレオマー混合物であ
る反応生成物−2を用い上記と同様な操作を行うことに
より、式(7)で示されるsyn体(2R,3S)型2
−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンおよび式(8)で
示されるanti体(2R,3R)型2−ヒドロキシ−
3−メトキシヘプタンが得られる。
【0052】有機溶媒中で、式(3)で得た反応生成物
−1中の金属化物とヨウ化メチル中のヨウ素が反応し、
O−メチル化体とヨウ素の金属化物を生成する。有機溶
媒は第1段反応で用いた有機溶媒が使用できるため、反
応生成物−1溶液にヨウ化メチルの有機溶媒溶液を直接
加えることにより、反応を行うことができる。ヨウ化メ
チルの反応系への供給速度は式(3)で使用された
(S)体アセトキシケトン換算1モルに対して、1.1
〜1.3モルが好ましい。ヨウ化メチルは反応熱を制御
するために有機溶媒で希釈して反応系へ供給するのが好
ましい。有機溶媒の好適な混合割合はヨウ化メチル1モ
ルに対して1〜3Lが好ましい。ヨウ化メチルの反応系
への滴下速度は(S)体アセトキシケトン換算1モルに
対して60〜120分が好ましい。反応温度は−10〜
10℃が好ましい。ヨウ化メチルの滴下完了後、引きつ
づき3時間撹拌保持して反応を完結させる。
−1中の金属化物とヨウ化メチル中のヨウ素が反応し、
O−メチル化体とヨウ素の金属化物を生成する。有機溶
媒は第1段反応で用いた有機溶媒が使用できるため、反
応生成物−1溶液にヨウ化メチルの有機溶媒溶液を直接
加えることにより、反応を行うことができる。ヨウ化メ
チルの反応系への供給速度は式(3)で使用された
(S)体アセトキシケトン換算1モルに対して、1.1
〜1.3モルが好ましい。ヨウ化メチルは反応熱を制御
するために有機溶媒で希釈して反応系へ供給するのが好
ましい。有機溶媒の好適な混合割合はヨウ化メチル1モ
ルに対して1〜3Lが好ましい。ヨウ化メチルの反応系
への滴下速度は(S)体アセトキシケトン換算1モルに
対して60〜120分が好ましい。反応温度は−10〜
10℃が好ましい。ヨウ化メチルの滴下完了後、引きつ
づき3時間撹拌保持して反応を完結させる。
【0053】反応完了後、室温まで昇温した後、減圧濃
縮し有機溶媒と未反応ヨウ化メチルを留去した後、1規
定塩酸を加えて過剰の金属水素化物を分解した後、10
%炭酸水素ナトリウム水溶液でpH7に調整後、エーテ
ル抽出し、抽出液を濃縮し遊離ヨウ素入淡紫色の残渣に
飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて遊離ヨウ素を除
去した後、エーテル抽出し、抽出液を水洗した後、無水
硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮
してシロップ状の残渣であるO−メチル化体を得る。
縮し有機溶媒と未反応ヨウ化メチルを留去した後、1規
定塩酸を加えて過剰の金属水素化物を分解した後、10
%炭酸水素ナトリウム水溶液でpH7に調整後、エーテ
ル抽出し、抽出液を濃縮し遊離ヨウ素入淡紫色の残渣に
飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて遊離ヨウ素を除
去した後、エーテル抽出し、抽出液を水洗した後、無水
硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮
してシロップ状の残渣であるO−メチル化体を得る。
【0054】次いで上記で得たO−メチル化体を鉱酸で
加水分解することによりジアステレオマー混合物−1を
得る。鉱酸は硫酸、塩酸、硝酸等が好ましい。鉱酸の使
用量は(S)体アセトキシケトン換算1モルに対して、
2〜5グラム当量が好ましい。鉱酸の濃度は2〜5規定
が好ましい。O−メチル化体を溶解するためにメタノー
ルおよびエタノール等のアルコールを添加する。アルコ
ールの添加量は目安として鉱酸水溶液の1〜2倍量であ
る。加水分解反応は還元しながら、(S)体アセトキシ
ケトン換算1モルを基準として4〜8時間行う。加水分
解反応完了後、減圧濃縮して、アルコールを留去した
後、エーテル抽出し、抽出液を10%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水で順次洗浄した後、抽出液に無水硫酸マグ
ネシウムを加えて水分を除去した後減圧濃縮してエーテ
ルを留去し、シロップ状の残渣を得た後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、無色透明な液状の生
成物であるジアステレオマー混合物−1を得る。
加水分解することによりジアステレオマー混合物−1を
得る。鉱酸は硫酸、塩酸、硝酸等が好ましい。鉱酸の使
用量は(S)体アセトキシケトン換算1モルに対して、
2〜5グラム当量が好ましい。鉱酸の濃度は2〜5規定
が好ましい。O−メチル化体を溶解するためにメタノー
ルおよびエタノール等のアルコールを添加する。アルコ
ールの添加量は目安として鉱酸水溶液の1〜2倍量であ
る。加水分解反応は還元しながら、(S)体アセトキシ
ケトン換算1モルを基準として4〜8時間行う。加水分
解反応完了後、減圧濃縮して、アルコールを留去した
後、エーテル抽出し、抽出液を10%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水で順次洗浄した後、抽出液に無水硫酸マグ
ネシウムを加えて水分を除去した後減圧濃縮してエーテ
ルを留去し、シロップ状の残渣を得た後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、無色透明な液状の生
成物であるジアステレオマー混合物−1を得る。
【0055】式(7)および式(8)の通り、第1段反
応で得たsyn体(2R,3S)型およびanti体
(2R,3R)型からなるジアステレオマー混合物を用
いた以外は上述と同様な操作を行い、無色透明な液状の
生成物であるジアステレオマー混合物−2を得る。
応で得たsyn体(2R,3S)型およびanti体
(2R,3R)型からなるジアステレオマー混合物を用
いた以外は上述と同様な操作を行い、無色透明な液状の
生成物であるジアステレオマー混合物−2を得る。
【0056】ジアステレオマー混合物−1および混合物
−2は1HNMR、IR吸収、MSスペクトルを測定す
ることにより、2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン[以下、2
−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンという]であると
同定される。また、19FNMRスペクトルを測定すると
2本のピークを有し、ジアステレオマー混合物−1の19
FNMRスペクトルの第1ピーク/第2ピークの面積比
は反応生成物−1のsyn体/anti体の面積比と一
致し、ジアステレオマー混合物−2の19FNMRスペク
トルの第1ピーク/第2ピークの面積比は反応生成物−
2のsyn体/anti体の面積比と一致する。さらに
ジアステレオマー混合物−1およびジアステレオマー混
合物−2を光学活性ガスクロマトグラフィーにかける
と、各々2本の光学活性なピークが認められ、ジアステ
レオマー混合物−1の光学活性ガスクロマトグラフィー
の第1ピーク/第2ピークの面積比は反応生成物−1の
syn体(2S,3R)型/anti体(2S,3S)
型の面積比と一致し、ジアステレオマー混合物−2の光
学活性ガスクロマトグラフィーの第1ピーク/第2ピー
クの面積比は反応生成物−2のsyn体(2R,3S)
型/anti体(2R,3R)型の面積比と一致する。
−2は1HNMR、IR吸収、MSスペクトルを測定す
ることにより、2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン[以下、2
−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンという]であると
同定される。また、19FNMRスペクトルを測定すると
2本のピークを有し、ジアステレオマー混合物−1の19
FNMRスペクトルの第1ピーク/第2ピークの面積比
は反応生成物−1のsyn体/anti体の面積比と一
致し、ジアステレオマー混合物−2の19FNMRスペク
トルの第1ピーク/第2ピークの面積比は反応生成物−
2のsyn体/anti体の面積比と一致する。さらに
ジアステレオマー混合物−1およびジアステレオマー混
合物−2を光学活性ガスクロマトグラフィーにかける
と、各々2本の光学活性なピークが認められ、ジアステ
レオマー混合物−1の光学活性ガスクロマトグラフィー
の第1ピーク/第2ピークの面積比は反応生成物−1の
syn体(2S,3R)型/anti体(2S,3S)
型の面積比と一致し、ジアステレオマー混合物−2の光
学活性ガスクロマトグラフィーの第1ピーク/第2ピー
クの面積比は反応生成物−2のsyn体(2R,3S)
型/anti体(2R,3R)型の面積比と一致する。
【0057】よって、式(5)および式(6)で示され
る反応生成物−1、および式(7)および式(8)で示
される反応生成物−2の3位の不斉炭素原子に結合した
O−金属化物をO−メチル基に換えた後、2位の不斉炭
素原子に結合したアセトキシ基を水酸基に換えても、2
位と3位の不斉炭素原子の絶対配置は変わらないことよ
り、ジアステレオマー混合物−1はsyn−(2S,3
R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン[以下、syn体
(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタ
ンという]およびanti−(2S,3S)−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン[以下、anti体(2S,3S)
型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンという]から
なるジアステレオマー混合物であり、ジアステレオマー
混合物−2はsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン[以下、syn体(2R,3S)型2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシヘプタンという]およびant
i−(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン[以
下、anti体(2R,3R)型2−ヒドロキシ−3−
メトキシヘプタンという]からなるジアステレオマー混
合物である。
る反応生成物−1、および式(7)および式(8)で示
される反応生成物−2の3位の不斉炭素原子に結合した
O−金属化物をO−メチル基に換えた後、2位の不斉炭
素原子に結合したアセトキシ基を水酸基に換えても、2
位と3位の不斉炭素原子の絶対配置は変わらないことよ
り、ジアステレオマー混合物−1はsyn−(2S,3
R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン[以下、syn体
(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタ
ンという]およびanti−(2S,3S)−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン[以下、anti体(2S,3S)
型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンという]から
なるジアステレオマー混合物であり、ジアステレオマー
混合物−2はsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン[以下、syn体(2R,3S)型2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシヘプタンという]およびant
i−(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン[以
下、anti体(2R,3R)型2−ヒドロキシ−3−
メトキシヘプタンという]からなるジアステレオマー混
合物である。
【0058】次いで、上記ジアステレオマー混合物−1
およびジアステレオマー混合物−2をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで分取することにより、式(5)で
示されるsyn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3
−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタンおよび式(6)で示されるanti−(2S,
3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン、および式(7)
で示されるsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタンおよび式(8)で示されるanti−(2
R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンを得ることが
できる。
およびジアステレオマー混合物−2をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで分取することにより、式(5)で
示されるsyn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3
−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタンおよび式(6)で示されるanti−(2S,
3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン、および式(7)
で示されるsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタンおよび式(8)で示されるanti−(2
R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンを得ることが
できる。
【0059】[第3段反応:syn−(2S,3R)−
2−(4′−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−3−メト
キシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン{syn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオ
キシヘプタンという}およびanti−(2S,3S)
−2−(4′−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−3−メ
トキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タン{anti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイ
ルオキシヘプタンという}の各製造方法]第3段反応を
式で示すと、式(9)および式(10)
2−(4′−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−3−メト
キシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン{syn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオ
キシヘプタンという}およびanti−(2S,3S)
−2−(4′−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−3−メ
トキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タン{anti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイ
ルオキシヘプタンという}の各製造方法]第3段反応を
式で示すと、式(9)および式(10)
【0060】
【化28】
【0061】
【化29】
【0062】の通り、有機溶媒中で、第2段反応の式
(5)で得たsyn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ
−3−メトキシヘプタン、および式(6)で得たant
i体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘ
プタンとアルカリ金属水素化物とを反応させ、生成した
反応生成物と4−ベンジルオキシベンゾイルクロリドと
を反応させ、得られた中間生成物−1および中間生成物
−2を溶媒中で、パラジウム炭素触媒の存在下、水素ガ
スで還元して、syn体(2S,3R)型ヒドロキシベ
ンゾイルオキシヘプタンおよびanti体(2S,3
S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンを製造する
ことができる。
(5)で得たsyn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ
−3−メトキシヘプタン、および式(6)で得たant
i体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘ
プタンとアルカリ金属水素化物とを反応させ、生成した
反応生成物と4−ベンジルオキシベンゾイルクロリドと
を反応させ、得られた中間生成物−1および中間生成物
−2を溶媒中で、パラジウム炭素触媒の存在下、水素ガ
スで還元して、syn体(2S,3R)型ヒドロキシベ
ンゾイルオキシヘプタンおよびanti体(2S,3
S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンを製造する
ことができる。
【0063】以下、式(9)で示される中間生成物−1
の製造方法について詳細に説明する。有機溶媒中で、s
yn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシ
ヘプタンとアルカリ金属水素化物とを反応させて反応生
成物を得る。有機溶媒としては特に限定されるものでな
く、例えば、ジエチルエーテル、n−ヘキサン、トルエ
ンおよびTHF等が挙げられ、特に好ましくはジエチル
エーテルである。上記有機溶媒はsyn体(2S,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンを基準と
して1〜5Lが好ましく、特に好ましくは2〜4Lであ
る。1L未満では反応熱の上昇により、水素の発生速度
が増大し、危険となる場合があり、5Lを超えると経済
的とはいえない。アルカリ金属水素化物としては水素化
リチウム、水素化ナトリウムおよび水素化カリウム等が
挙げられ、経済的に安価である点から、水素化ナトリウ
ムが特に好ましい。市販のアルカリ金属水素化物は通常
油性であるので、n−ヘキサン等で洗浄、精製、乾燥し
た後、有機溶媒に懸濁したものを用いるのがよい。アル
カリ金属水素化物は、syn体(2S,3R)型2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシヘプタン1モルを基準として
1.0〜1.2モルが好ましい。1.0モル未満では反
応生成物の収率低下を招き、1.2モルを超えると経済
的とはいえない。
の製造方法について詳細に説明する。有機溶媒中で、s
yn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシ
ヘプタンとアルカリ金属水素化物とを反応させて反応生
成物を得る。有機溶媒としては特に限定されるものでな
く、例えば、ジエチルエーテル、n−ヘキサン、トルエ
ンおよびTHF等が挙げられ、特に好ましくはジエチル
エーテルである。上記有機溶媒はsyn体(2S,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンを基準と
して1〜5Lが好ましく、特に好ましくは2〜4Lであ
る。1L未満では反応熱の上昇により、水素の発生速度
が増大し、危険となる場合があり、5Lを超えると経済
的とはいえない。アルカリ金属水素化物としては水素化
リチウム、水素化ナトリウムおよび水素化カリウム等が
挙げられ、経済的に安価である点から、水素化ナトリウ
ムが特に好ましい。市販のアルカリ金属水素化物は通常
油性であるので、n−ヘキサン等で洗浄、精製、乾燥し
た後、有機溶媒に懸濁したものを用いるのがよい。アル
カリ金属水素化物は、syn体(2S,3R)型2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシヘプタン1モルを基準として
1.0〜1.2モルが好ましい。1.0モル未満では反
応生成物の収率低下を招き、1.2モルを超えると経済
的とはいえない。
【0064】syn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ
−3−メトキシヘプタンとアルカリ金属水素化物の滴下
方法はアルカリ金属水素化物の有機溶媒懸濁液中に、s
yn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシ
ヘプタンの有機溶媒溶液を滴下するのが好ましい。逆の
滴下方法を行うと水素の異常発生が生じ、突沸の危険を
招く恐れがある。有機溶媒の使用比率はアルカリ金属水
素化物/syn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3
−メトキシヘプタン=1/7程度の容量比に按分するこ
とが好ましい。syn体(2S,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシヘプタンの反応系への供給速度は、s
yn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシ
ヘプタン1モルを30〜90分間かけて滴下するのが好
ましい。滴下をあまり短時間で行うと、水素の発生速度
が増大し危険を伴う恐れがあり、滴下速度が遅いと経済
的とはいえない。
−3−メトキシヘプタンとアルカリ金属水素化物の滴下
方法はアルカリ金属水素化物の有機溶媒懸濁液中に、s
yn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシ
ヘプタンの有機溶媒溶液を滴下するのが好ましい。逆の
滴下方法を行うと水素の異常発生が生じ、突沸の危険を
招く恐れがある。有機溶媒の使用比率はアルカリ金属水
素化物/syn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3
−メトキシヘプタン=1/7程度の容量比に按分するこ
とが好ましい。syn体(2S,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシヘプタンの反応系への供給速度は、s
yn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシ
ヘプタン1モルを30〜90分間かけて滴下するのが好
ましい。滴下をあまり短時間で行うと、水素の発生速度
が増大し危険を伴う恐れがあり、滴下速度が遅いと経済
的とはいえない。
【0065】反応温度は−10〜10℃が好ましく、特
に好ましくは0℃付近である。−10℃未満では経済的
とはいえず、10℃を超えると、水素の発生速度が増大
し、危険を伴う恐れがある。syn体(2S,3R)型
2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの滴下完了後、
撹拌しながら、室温まで昇温し、引きつづき60分間撹
拌保持して、反応を完結させ、反応生成物溶液を得る。
に好ましくは0℃付近である。−10℃未満では経済的
とはいえず、10℃を超えると、水素の発生速度が増大
し、危険を伴う恐れがある。syn体(2S,3R)型
2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの滴下完了後、
撹拌しながら、室温まで昇温し、引きつづき60分間撹
拌保持して、反応を完結させ、反応生成物溶液を得る。
【0066】次いで、上記で得た反応生成物溶液と4−
ベンジルオキシベンゾイルクロリドの有機溶媒溶液とを
反応させることにより、中間生成物−1を得ることがで
きる。有機溶媒は上記の反応で用いた有機溶媒が使用で
きる。したがって、上記反応生成物溶液に4−ベンジル
オキシベンゾイルクロリドの有機溶媒溶液を直接加える
ことにより、反応を行うことができる。4−ベンジルオ
キシベンゾイルクロリドの反応系への供給割合はsyn
体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプ
タンを基準として1.2〜1.3モルが好ましい。1.
1モル未満では中間生成物−1の収率低下を招く恐れが
あり、1.3モルを超えると精製操作が煩雑になるとと
もに、経済的とはいえない。4−ベンジルオキシベンゾ
イルクロリドは有機溶媒に溶解して反応系へ供給するの
が好ましい。有機溶媒の好適な混合割合は4−ベンジル
オキシベンゾイルクロリド1モルに対して0.5〜2L
好ましい。0.5L未満では反応温度の制御が困難とな
る場合があり、2Lを超えると経済的とはいえない。
ベンジルオキシベンゾイルクロリドの有機溶媒溶液とを
反応させることにより、中間生成物−1を得ることがで
きる。有機溶媒は上記の反応で用いた有機溶媒が使用で
きる。したがって、上記反応生成物溶液に4−ベンジル
オキシベンゾイルクロリドの有機溶媒溶液を直接加える
ことにより、反応を行うことができる。4−ベンジルオ
キシベンゾイルクロリドの反応系への供給割合はsyn
体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプ
タンを基準として1.2〜1.3モルが好ましい。1.
1モル未満では中間生成物−1の収率低下を招く恐れが
あり、1.3モルを超えると精製操作が煩雑になるとと
もに、経済的とはいえない。4−ベンジルオキシベンゾ
イルクロリドは有機溶媒に溶解して反応系へ供給するの
が好ましい。有機溶媒の好適な混合割合は4−ベンジル
オキシベンゾイルクロリド1モルに対して0.5〜2L
好ましい。0.5L未満では反応温度の制御が困難とな
る場合があり、2Lを超えると経済的とはいえない。
【0067】4−ベンジルオキシベンゾイルクロリドの
反応系への供給速度は、syn体(2S,3R)型2−
ヒドロキシ−3−メトキシヘプタン1モルを基準として
1〜3時間が好ましい。あまり短時間ではゲル化する危
険があるとともに、あまりに長時間では経済的とはいえ
ない。反応温度は−10〜10℃が好ましく、特に好ま
しくは0℃付近である。−10℃以下では経済的とはい
えず、10℃を超えると反応温度の制御が困難となる恐
れがある。4−ベンジルオキシベンゾイルクロリド溶液
の滴下完了後、撹拌しながら、室温まで昇温し、引きつ
づき3時間撹拌保持することにより、反応を完結させ、
中間生成物−1を得る。
反応系への供給速度は、syn体(2S,3R)型2−
ヒドロキシ−3−メトキシヘプタン1モルを基準として
1〜3時間が好ましい。あまり短時間ではゲル化する危
険があるとともに、あまりに長時間では経済的とはいえ
ない。反応温度は−10〜10℃が好ましく、特に好ま
しくは0℃付近である。−10℃以下では経済的とはい
えず、10℃を超えると反応温度の制御が困難となる恐
れがある。4−ベンジルオキシベンゾイルクロリド溶液
の滴下完了後、撹拌しながら、室温まで昇温し、引きつ
づき3時間撹拌保持することにより、反応を完結させ、
中間生成物−1を得る。
【0068】反応終了後、1規定塩酸を加えて、過剰の
アルカリ金属水素化物あるいは4−ベンジルオキシベン
ゾイルクロリドを、それぞれ塩化アルカリあるいは4−
ベンジルオキシベンゾイックアシッドとし、次いで、1
0%炭素水素ナトリウム水溶液を加えてpH8に調整す
ることにより、4−ベンジルオキシベンゾイックアシッ
ドを水に可溶なソーダ塩とした後、エーテル抽出し、抽
出液を水洗した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分
を除去した後、溶媒を減圧留去し、淡黄色のシロップ状
の残渣である中間生成物−1を得る。
アルカリ金属水素化物あるいは4−ベンジルオキシベン
ゾイルクロリドを、それぞれ塩化アルカリあるいは4−
ベンジルオキシベンゾイックアシッドとし、次いで、1
0%炭素水素ナトリウム水溶液を加えてpH8に調整す
ることにより、4−ベンジルオキシベンゾイックアシッ
ドを水に可溶なソーダ塩とした後、エーテル抽出し、抽
出液を水洗した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分
を除去した後、溶媒を減圧留去し、淡黄色のシロップ状
の残渣である中間生成物−1を得る。
【0069】式(5)で示されるsyn体(2S,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの代り
に、式(6)で示されるanti体(2S,3S)型2
−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンを用いて上述と同
様な操作を行うことにより、式(10)で示される淡黄
色のシロップ状の残渣である中間生成物−2を得る。次
いで、溶媒中で、中間生成物−1または中間生成物−2
をパラジウム炭素触媒の存在下、水素ガスで還元するこ
とにより、脱トルエンし、syn体(2S,3R)型ヒ
ドロキシベンゾイルオキシヘプタンまたはanti体
(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン
を製造することができる。
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの代り
に、式(6)で示されるanti体(2S,3S)型2
−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンを用いて上述と同
様な操作を行うことにより、式(10)で示される淡黄
色のシロップ状の残渣である中間生成物−2を得る。次
いで、溶媒中で、中間生成物−1または中間生成物−2
をパラジウム炭素触媒の存在下、水素ガスで還元するこ
とにより、脱トルエンし、syn体(2S,3R)型ヒ
ドロキシベンゾイルオキシヘプタンまたはanti体
(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン
を製造することができる。
【0070】以下、式(9)で示されるsyn体(2
S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンの製
造方法について詳細に説明する。溶媒としては、例え
ば、メタノール、エタノール、n−ヘキサンおよびTH
F等が挙げられ、それらの中でも、特に好ましくはメタ
ノールである。その使用量は中間生成物−1、1gを基
準として4〜26mlが好ましく、特に好ましくは13
〜17mlである。4ml未満では反応系の粘度が増
し、パラジウム炭素触媒が均一に分散されにくく、収率
低下を招く恐れがあり、26mlを超えると脱トルエン
速度が遅くなり、経済的とはいえない。パラジウム炭素
触媒は、例えば、パラジウム含有量1、3、5、10%
の各パラジウム炭素触媒が挙げられ、それらの中でも、
パラジウム原子換算で安価であることから、10%パラ
ジウム炭素触媒が好適である。パラジウム炭素触媒の反
応系への供給割合は中間生成物−1、10gを基準とし
て5〜35mg(パラジウム純度換算、以下、同様)が
好ましく、特に好ましくは15〜25mgである。5m
g未満では還元能力が不足し、収率低下を招く恐れがあ
り、35mgを超えると経済的とはいえない。
S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンの製
造方法について詳細に説明する。溶媒としては、例え
ば、メタノール、エタノール、n−ヘキサンおよびTH
F等が挙げられ、それらの中でも、特に好ましくはメタ
ノールである。その使用量は中間生成物−1、1gを基
準として4〜26mlが好ましく、特に好ましくは13
〜17mlである。4ml未満では反応系の粘度が増
し、パラジウム炭素触媒が均一に分散されにくく、収率
低下を招く恐れがあり、26mlを超えると脱トルエン
速度が遅くなり、経済的とはいえない。パラジウム炭素
触媒は、例えば、パラジウム含有量1、3、5、10%
の各パラジウム炭素触媒が挙げられ、それらの中でも、
パラジウム原子換算で安価であることから、10%パラ
ジウム炭素触媒が好適である。パラジウム炭素触媒の反
応系への供給割合は中間生成物−1、10gを基準とし
て5〜35mg(パラジウム純度換算、以下、同様)が
好ましく、特に好ましくは15〜25mgである。5m
g未満では還元能力が不足し、収率低下を招く恐れがあ
り、35mgを超えると経済的とはいえない。
【0071】反応方法としては、例えば、密閉式の反応
容器に、中間生成物−1と溶媒を加えて均一な溶液を調
合し、次いで、撹拌しながら、10%パラジウム炭素触
媒を入れ、できるだけ均一に分散した懸濁液を調合した
後、1.05〜1.15気圧程度の水素ガスで反応系を
シールして還元反応を行う。還元時間は水素ガスの吸収
がなくなるまでの時間とすればよい。例えば、中間生成
物−1、10gを基準として、水素ガスを5〜7時間程
度供給するのが好ましい。5時間未満では還元が不足
し、収率低下を招き、7時間を超えると経済的とはいえ
ない。還元温度は15〜30℃が好ましい。15℃未満
では還元速度が遅く、経済的とはいえず、30℃を超え
ると水素ガスの使用量が多くなり、収率低下を招く恐れ
がある。反応終了後、濾過し、パラジウム炭素触媒を除
去し、濾液を減圧濃縮して、溶媒を除去し、シロップ状
の残渣を得る。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーまたは再結晶で精製し、無色透明な液状の生成
物−3を得る。
容器に、中間生成物−1と溶媒を加えて均一な溶液を調
合し、次いで、撹拌しながら、10%パラジウム炭素触
媒を入れ、できるだけ均一に分散した懸濁液を調合した
後、1.05〜1.15気圧程度の水素ガスで反応系を
シールして還元反応を行う。還元時間は水素ガスの吸収
がなくなるまでの時間とすればよい。例えば、中間生成
物−1、10gを基準として、水素ガスを5〜7時間程
度供給するのが好ましい。5時間未満では還元が不足
し、収率低下を招き、7時間を超えると経済的とはいえ
ない。還元温度は15〜30℃が好ましい。15℃未満
では還元速度が遅く、経済的とはいえず、30℃を超え
ると水素ガスの使用量が多くなり、収率低下を招く恐れ
がある。反応終了後、濾過し、パラジウム炭素触媒を除
去し、濾液を減圧濃縮して、溶媒を除去し、シロップ状
の残渣を得る。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーまたは再結晶で精製し、無色透明な液状の生成
物−3を得る。
【0072】上記で得た生成物−3は各種スペクトル分
析により、2−(4′−ヒドロキシベンゾイルオキシ)
−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン(以下、ヒドロキシベンゾイルオキシヘプ
タンという)であることが確認される。また、この生成
物−3を光学活性液体クロマトグラフィーにかけると、
1本の光学活性ピークしか認められないことより、sy
n体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘ
プタンの2位の不斉炭素原子に結合した水酸基を4′−
ベンジルオキシベンゾイルオキシ基に換え、次いで、1
0%パラジウム炭素触媒下で、水素で還元し、4′−ヒ
ドロキシベンゾイルオキシ基に換えても、反応前後の2
位と3位の不斉炭素原子の絶対配置は変わらず、(2
S,3R)配置であることが確認され、生成物−3はs
yn−(2S,3R)−2−(4′−ヒドロキシベンゾ
イルオキシ)−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタン[以下、syn体(2S,3
R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンという]と
同定される。
析により、2−(4′−ヒドロキシベンゾイルオキシ)
−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン(以下、ヒドロキシベンゾイルオキシヘプ
タンという)であることが確認される。また、この生成
物−3を光学活性液体クロマトグラフィーにかけると、
1本の光学活性ピークしか認められないことより、sy
n体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘ
プタンの2位の不斉炭素原子に結合した水酸基を4′−
ベンジルオキシベンゾイルオキシ基に換え、次いで、1
0%パラジウム炭素触媒下で、水素で還元し、4′−ヒ
ドロキシベンゾイルオキシ基に換えても、反応前後の2
位と3位の不斉炭素原子の絶対配置は変わらず、(2
S,3R)配置であることが確認され、生成物−3はs
yn−(2S,3R)−2−(4′−ヒドロキシベンゾ
イルオキシ)−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタン[以下、syn体(2S,3
R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンという]と
同定される。
【0073】また、式(5)で示されるsyn体(2
S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの
代りに、式(6)で示されるanti体(2S,3S)
型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンを用いて、上
記と同様な操作を行うことにより、無色透明な液状の生
成物−4を得る。この生成物−4は各種スペクトルおよ
び光学活性液体クロマトグラフィーを測定することによ
りanti−(2S,3S)−2−(4′−ヒドロキシ
ベンゾイルオキシ)−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン[anti体(2
S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンとい
う]を得ることができる。
S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの
代りに、式(6)で示されるanti体(2S,3S)
型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンを用いて、上
記と同様な操作を行うことにより、無色透明な液状の生
成物−4を得る。この生成物−4は各種スペクトルおよ
び光学活性液体クロマトグラフィーを測定することによ
りanti−(2S,3S)−2−(4′−ヒドロキシ
ベンゾイルオキシ)−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン[anti体(2
S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンとい
う]を得ることができる。
【0074】[第4段反応:syn体(2S,3R)型
液晶化合物:syn−(2S,3R)−2−[4′−
{4″−(4′′′−アルキルまたはアルコキシフェニ
ル)または(4′′′−アルキルまたはアルコキシ−
3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン、およびanti体(2
S,3S)型液晶化合物:anti−(2S,3S)−
2−[4′−{4″−(4′′′−アルキルまたはアル
コキシフェニル)または(4′′′−アルキルまたはア
ルコキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオ
キシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキ
シ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの製造方法]第
4段反応を式で示すと、式(11)および式(12)
液晶化合物:syn−(2S,3R)−2−[4′−
{4″−(4′′′−アルキルまたはアルコキシフェニ
ル)または(4′′′−アルキルまたはアルコキシ−
3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン、およびanti体(2
S,3S)型液晶化合物:anti−(2S,3S)−
2−[4′−{4″−(4′′′−アルキルまたはアル
コキシフェニル)または(4′′′−アルキルまたはア
ルコキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオ
キシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキ
シ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの製造方法]第
4段反応を式で示すと、式(11)および式(12)
【0075】
【化30】
【0076】[ただし、式中、R、X、Yは式(1)と
同じ]の通りであり、有機溶媒中で、式(9)で得たs
yn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘ
プタンまたは式(10)で得たanti体(2S,3
S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンと4−
[(4′−アルキルまたはアルコキシフェニル)または
(4′−アルキルまたはアルコキシ−3′−フルオロフ
ェニル)]ベンゾイックアシッドとを、脱水縮合剤とし
てジシクロヘキシルカルボジイミド等を用い、触媒とし
てN,N′−ジメチル−4−アミノピリジン等の有機塩
基を用いて、反応させることにより、syn体(2S,
3R)型液晶化合物であるsyn−(2S,3R)−2
−[4′−{4″−(4′′′−アルキルまたはアルコ
キシフェニル)または(4′′′−アルキルまたはアル
コキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン、またはanti
体(2S,3S)型液晶化合物であるanti−(2
S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′−アルキ
ルまたはアルコキシフェニル)または(4′′′−アル
キルまたはアルコキシ−3′′′−フルオロフェニル)
ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンを
容易に製造することができる。
同じ]の通りであり、有機溶媒中で、式(9)で得たs
yn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘ
プタンまたは式(10)で得たanti体(2S,3
S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタンと4−
[(4′−アルキルまたはアルコキシフェニル)または
(4′−アルキルまたはアルコキシ−3′−フルオロフ
ェニル)]ベンゾイックアシッドとを、脱水縮合剤とし
てジシクロヘキシルカルボジイミド等を用い、触媒とし
てN,N′−ジメチル−4−アミノピリジン等の有機塩
基を用いて、反応させることにより、syn体(2S,
3R)型液晶化合物であるsyn−(2S,3R)−2
−[4′−{4″−(4′′′−アルキルまたはアルコ
キシフェニル)または(4′′′−アルキルまたはアル
コキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン、またはanti
体(2S,3S)型液晶化合物であるanti−(2
S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′−アルキ
ルまたはアルコキシフェニル)または(4′′′−アル
キルまたはアルコキシ−3′′′−フルオロフェニル)
ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンを
容易に製造することができる。
【0077】以下、式(11)で示されるsyn体(2
S,3R)型液晶化合物の製造方法について詳細に説明
する。式(11)で示される4−[(4′−アルキルま
たはアルコキシフェニル)または(4′−アルキルまた
はアルコキシ−3′−フルオロフェニル)]ベンゾイッ
クアシッドを具体的に説明すると、好適な具体例として
は4−(4′−n−オクチルフェニル)ベンゾイックア
シッド、4−(4′−n−デシルフェニル)ベンゾイッ
クアシッドおよび4−(4′−n−ドデシルフェニル)
ベンゾイックアシッド、および4−(4′−n−オクチ
ルオキシフェニル)ベンゾイックアシッド、4−(4′
−n−デシルオキシフェニル)ベンゾイックアシッドお
よび4−(4′−n−ドデシルオキシフェニル)ベンゾ
イックアシッド、および4−(4′−オクチル−3′−
フルオロフェニル)ベンゾイックアシッド、4−(4′
−n−デシル−3′−フルオロフェニル)ベンゾイック
アシッドおよび4−(4′−n−ドデシル−3′−フル
オロフェニル)ベンゾイックアシッド、および4−
(4′−n−オクチルオキシ−3′−フルオロフェニ
ル)ベンゾイックアシッド、4−(4′−n−デシルオ
キシ−3′−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッド
および4−(4′−n−ドデシルオキシ−3′−フルオ
ロフェニル)ベンゾイックアシッド等が挙げられる。
S,3R)型液晶化合物の製造方法について詳細に説明
する。式(11)で示される4−[(4′−アルキルま
たはアルコキシフェニル)または(4′−アルキルまた
はアルコキシ−3′−フルオロフェニル)]ベンゾイッ
クアシッドを具体的に説明すると、好適な具体例として
は4−(4′−n−オクチルフェニル)ベンゾイックア
シッド、4−(4′−n−デシルフェニル)ベンゾイッ
クアシッドおよび4−(4′−n−ドデシルフェニル)
ベンゾイックアシッド、および4−(4′−n−オクチ
ルオキシフェニル)ベンゾイックアシッド、4−(4′
−n−デシルオキシフェニル)ベンゾイックアシッドお
よび4−(4′−n−ドデシルオキシフェニル)ベンゾ
イックアシッド、および4−(4′−オクチル−3′−
フルオロフェニル)ベンゾイックアシッド、4−(4′
−n−デシル−3′−フルオロフェニル)ベンゾイック
アシッドおよび4−(4′−n−ドデシル−3′−フル
オロフェニル)ベンゾイックアシッド、および4−
(4′−n−オクチルオキシ−3′−フルオロフェニ
ル)ベンゾイックアシッド、4−(4′−n−デシルオ
キシ−3′−フルオロフェニル)ベンゾイックアシッド
および4−(4′−n−ドデシルオキシ−3′−フルオ
ロフェニル)ベンゾイックアシッド等が挙げられる。
【0078】有機溶媒は塩化メチレンまたはクロロホル
ム等の塩素系溶媒が好ましい。有機溶媒の使用量はsy
n体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプ
タン1モルを基準として20〜40Lが好ましい。20
L未満の場合には4−[(4′−アルキルまたはアルコ
キシフェニル)または(4′−アルキルまたはアルコキ
シ−3′−フルオロフェニル)]ベンゾイックアシッド
が溶解しにくい場合があり、収率低下を招く恐れがあ
り、40Lを超えると経済的とはいえない。syn体
(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン
と4−[(4′−アルキルまたはアルコキシフェニル)
または(4′−アルキルまたはアルコキシ−3′−フル
オロフェニル)]ベンゾイックアシッドとの供給割合
は、前者1モルを基準として後者1.0〜1.1モルが
好ましい。1.0モル未満の場合には収率低下を招く恐
れがあり、1.1モルを超えると経済的とはいえない。
syn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシ
ヘプタンとN,N′−ジメチル−4−アミノピリジンと
の供給割合は、前者1モルを基準として後者0.4〜
0.8モルが好ましい。0.4モル未満では脱水時間が
長くなり、収率低下を招く恐れがあり、0.8モルを超
えると経済的とはいえない。
ム等の塩素系溶媒が好ましい。有機溶媒の使用量はsy
n体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプ
タン1モルを基準として20〜40Lが好ましい。20
L未満の場合には4−[(4′−アルキルまたはアルコ
キシフェニル)または(4′−アルキルまたはアルコキ
シ−3′−フルオロフェニル)]ベンゾイックアシッド
が溶解しにくい場合があり、収率低下を招く恐れがあ
り、40Lを超えると経済的とはいえない。syn体
(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン
と4−[(4′−アルキルまたはアルコキシフェニル)
または(4′−アルキルまたはアルコキシ−3′−フル
オロフェニル)]ベンゾイックアシッドとの供給割合
は、前者1モルを基準として後者1.0〜1.1モルが
好ましい。1.0モル未満の場合には収率低下を招く恐
れがあり、1.1モルを超えると経済的とはいえない。
syn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシ
ヘプタンとN,N′−ジメチル−4−アミノピリジンと
の供給割合は、前者1モルを基準として後者0.4〜
0.8モルが好ましい。0.4モル未満では脱水時間が
長くなり、収率低下を招く恐れがあり、0.8モルを超
えると経済的とはいえない。
【0079】syn体(2S,3R)型ヒドロキシベン
ゾイルオキシヘプタン、4−[(4′−アルキルまたは
アルコキシフェニル)または(4′−アルキルまたはア
ルコキシフェニル−3′−フルオロフェニル)]ベンゾ
イックアシッド、N,N′−ジメチル−4−アミノピリ
ジンおよび塩化メチレンを混合し、室温で撹拌しなが
ら、均一な溶液を調合する。次いで、上述の溶液を撹拌
しながら、ジシクロヘキシルカルボジイミドを加える。
ジシクロヘキシルカルボジイミドの上記溶液への供給割
合はsyn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオ
キシヘプタン1モルを基準として、1.3〜1.7モル
が好ましい。1.3モル未満では脱水縮合反応が不充分
となり、収率低下を招く恐れがあり、1.7モルを超え
ると経済的とはいえない。ジシクロヘキシルカルボジイ
ミドの供給完了後、撹拌しながら、室温で反応させる。
その反応時間はsyn体(2S,3R)型ヒドロキシベ
ンゾイルオキシヘプタン1モルに対して25〜35時間
が好ましい。25時間未満では収率低下を招く恐れがあ
り、35時間を超えると経済的とはいえない。反応温度
は室温が好ましい。
ゾイルオキシヘプタン、4−[(4′−アルキルまたは
アルコキシフェニル)または(4′−アルキルまたはア
ルコキシフェニル−3′−フルオロフェニル)]ベンゾ
イックアシッド、N,N′−ジメチル−4−アミノピリ
ジンおよび塩化メチレンを混合し、室温で撹拌しなが
ら、均一な溶液を調合する。次いで、上述の溶液を撹拌
しながら、ジシクロヘキシルカルボジイミドを加える。
ジシクロヘキシルカルボジイミドの上記溶液への供給割
合はsyn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオ
キシヘプタン1モルを基準として、1.3〜1.7モル
が好ましい。1.3モル未満では脱水縮合反応が不充分
となり、収率低下を招く恐れがあり、1.7モルを超え
ると経済的とはいえない。ジシクロヘキシルカルボジイ
ミドの供給完了後、撹拌しながら、室温で反応させる。
その反応時間はsyn体(2S,3R)型ヒドロキシベ
ンゾイルオキシヘプタン1モルに対して25〜35時間
が好ましい。25時間未満では収率低下を招く恐れがあ
り、35時間を超えると経済的とはいえない。反応温度
は室温が好ましい。
【0080】反応完了後、析出したジシクロヘキシル尿
素の白色結晶を濾過して除去し、濾液を1規定塩酸、1
0%炭酸水素ナトリウム水溶液および水で順次洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後減
圧濃縮して溶媒を留去し、シロップ状の残渣を得る。こ
の残渣を熱エタノールで溶解した後、冷却晶析して、白
色の粗結晶を得る。次いで、この粗結晶をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、無色のシロップ状の
目的生成物を得る。この反応は式(11)の通り、sy
n体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプ
タンの2個の不斉炭素原子の絶対配置には無関係である
ことより、光学活性な不斉中心は変化しないことより、
目的生成物はsyn−(2S,3R)−2−[4′−
{4″−(4′′′−アルキルまたはアルコキシフェニ
ル)または(4′′′−アルキルまたはアルコキシ−
3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンである。
素の白色結晶を濾過して除去し、濾液を1規定塩酸、1
0%炭酸水素ナトリウム水溶液および水で順次洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後減
圧濃縮して溶媒を留去し、シロップ状の残渣を得る。こ
の残渣を熱エタノールで溶解した後、冷却晶析して、白
色の粗結晶を得る。次いで、この粗結晶をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、無色のシロップ状の
目的生成物を得る。この反応は式(11)の通り、sy
n体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプ
タンの2個の不斉炭素原子の絶対配置には無関係である
ことより、光学活性な不斉中心は変化しないことより、
目的生成物はsyn−(2S,3R)−2−[4′−
{4″−(4′′′−アルキルまたはアルコキシフェニ
ル)または(4′′′−アルキルまたはアルコキシ−
3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンである。
【0081】syn体(2S,3R)型ヒドロキシベン
ゾイルオキシヘプタンの代りに、式(10)で得たan
ti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘ
プタンを用いて、上記と同様な操作を行い、式(12)
で示される無色のシロップ状の目的生成物であるant
i−(2S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′
−アルキルまたはアルコキシフェニル)または
(4′′′−アルキルまたはアルコキシ−3′′′−フ
ルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタンを得ることができる。
ゾイルオキシヘプタンの代りに、式(10)で得たan
ti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘ
プタンを用いて、上記と同様な操作を行い、式(12)
で示される無色のシロップ状の目的生成物であるant
i−(2S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′
−アルキルまたはアルコキシフェニル)または
(4′′′−アルキルまたはアルコキシ−3′′′−フ
ルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタンを得ることができる。
【0082】目的生成物は、高速応答性、低閾値電圧お
よび高チルト角を有し、3安定状態であるS CA☆を示
す反強誘電性液晶化合物であり、液晶表示素子として用
いることができる。例えば、目的生成物の一例であるs
yn−(2S,3R)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−デシルフェニル)ベンゾイルオキシ}
ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンの相転移温度を測定
した結果、S CA☆の温度範囲が
よび高チルト角を有し、3安定状態であるS CA☆を示
す反強誘電性液晶化合物であり、液晶表示素子として用
いることができる。例えば、目的生成物の一例であるs
yn−(2S,3R)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−デシルフェニル)ベンゾイルオキシ}
ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンの相転移温度を測定
した結果、S CA☆の温度範囲が
【0083】
【化31】
【0084】となり、他方anti−(2S,3S)−
2−[4′−{4″−(4′′′−n−デシルオキシ−
3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンの相転移温度を測定した
結果、S CA☆の温度範囲が
2−[4′−{4″−(4′′′−n−デシルオキシ−
3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンの相転移温度を測定した
結果、S CA☆の温度範囲が
【0085】
【化32】
【0086】となる。syn体(2S,3R)型液晶化
合物およびanti体(2S,3S)型液晶化合物は単
独で、S CA☆が低温から室温まで広い温度領域を有す
る反強誘電性液晶化合物であることが確認できる。さら
にこれら液晶化合物を用いた液晶表示素子を作成し、室
温での印加電圧に対する透過光量変化より1つの暗状態
と2つの明状態を有する3安定状態のダブルヒステリシ
ス曲線が得られる。これをもとに液晶表示素子の性能を
測定した結果、高速応答性、低閾値電圧および高チルト
角を有することより、syn体(2S,3R)型液晶化
合物およびanti体(2S,3S)型液晶化合物は室
温でのスイッチング操作ができる液晶表示素子を形成
し、壁掛けテレビ等の材料に適する優れた反強誘電性液
晶化合物であることが確認される。
合物およびanti体(2S,3S)型液晶化合物は単
独で、S CA☆が低温から室温まで広い温度領域を有す
る反強誘電性液晶化合物であることが確認できる。さら
にこれら液晶化合物を用いた液晶表示素子を作成し、室
温での印加電圧に対する透過光量変化より1つの暗状態
と2つの明状態を有する3安定状態のダブルヒステリシ
ス曲線が得られる。これをもとに液晶表示素子の性能を
測定した結果、高速応答性、低閾値電圧および高チルト
角を有することより、syn体(2S,3R)型液晶化
合物およびanti体(2S,3S)型液晶化合物は室
温でのスイッチング操作ができる液晶表示素子を形成
し、壁掛けテレビ等の材料に適する優れた反強誘電性液
晶化合物であることが確認される。
【0087】[式(A)、(B)、(C)および(D)
で示される本発明化合物]以下、式(A)〜式(D)で
示される本発明化合物(以下、特に断らない限り、単に
本発明化合物という)およびその製造方法について説明
する。式(A)〜式(D)の本発明化合物において、式
中、mは3〜6を示す。mが3未満の本発明化合物は沸
点が低く取り扱いづらく、mが6を超えるものは製造し
づらい。好ましい−(CH2)m−基は1,3−トリメチ
レン基、1,4−テトラメチレン基、1,5−ペンタメ
チレン基および1,6−ヘキサメチレン基等が挙げられ
る。
で示される本発明化合物]以下、式(A)〜式(D)で
示される本発明化合物(以下、特に断らない限り、単に
本発明化合物という)およびその製造方法について説明
する。式(A)〜式(D)の本発明化合物において、式
中、mは3〜6を示す。mが3未満の本発明化合物は沸
点が低く取り扱いづらく、mが6を超えるものは製造し
づらい。好ましい−(CH2)m−基は1,3−トリメチ
レン基、1,4−テトラメチレン基、1,5−ペンタメ
チレン基および1,6−ヘキサメチレン基等が挙げられ
る。
【0088】syn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ
−3−メトキシアルカンの好適な具体例を開示すると、
syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−6−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサ
ン、syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メ
トキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タン、syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−8−メトキシ−1,1,1−トリフルオロオ
クタンおよびsyn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−9−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロノナン等が挙げられる。anti体(2S,3S)
型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンの好適な具体
例開示すると、anti−(2S,3S)−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−6−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘキサン、anti−(2S,3S)−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−
トリフルオロヘプタン、anti−(2S,3S)−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−8−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロオクタンおよびanti−(2S,3
S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−9−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロノナン等が挙げられる。
−3−メトキシアルカンの好適な具体例を開示すると、
syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−6−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサ
ン、syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メ
トキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タン、syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−8−メトキシ−1,1,1−トリフルオロオ
クタンおよびsyn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−9−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロノナン等が挙げられる。anti体(2S,3S)
型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンの好適な具体
例開示すると、anti−(2S,3S)−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−6−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘキサン、anti−(2S,3S)−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−
トリフルオロヘプタン、anti−(2S,3S)−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−8−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロオクタンおよびanti−(2S,3
S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−9−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロノナン等が挙げられる。
【0089】syn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ
−3−メトキシアルカンの好適な具体例開示すると、s
yn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−6−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサン、
syn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン、syn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メ
トキシ−8−メトキシ−1,1,1−トリフルオロオク
タンおよびsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−9−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロノナン等が挙げられる。anti体(2R,3R)型
2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンの好適な具体例
開示すると、anti−(2R,3R)−2−ヒドロキ
シ−3−メトキシ−6−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘキサン、anti−(2R,3R)−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン、anti−(2R,3R)−2−
ヒドロキシ−3−メトキシ−8−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロオクタンおよびanti−(2R,3
R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−9−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロノナン等が挙げられる。
−3−メトキシアルカンの好適な具体例開示すると、s
yn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−6−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサン、
syn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ン、syn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メ
トキシ−8−メトキシ−1,1,1−トリフルオロオク
タンおよびsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−9−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロノナン等が挙げられる。anti体(2R,3R)型
2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカンの好適な具体例
開示すると、anti−(2R,3R)−2−ヒドロキ
シ−3−メトキシ−6−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘキサン、anti−(2R,3R)−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン、anti−(2R,3R)−2−
ヒドロキシ−3−メトキシ−8−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロオクタンおよびanti−(2R,3
R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−9−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロノナン等が挙げられる。
【0090】[原料化合物:ヒドロキシケトン]原料化
合物である前述の式(E)で示されるヒドロキシケトン
は新規化合物であり、2−ヒドロキシ−3,3,3−ト
リフルオロプロピオニトリルと末端メトキシアルキルマ
グネシウム=ブロミドであるグリニャール試薬とを反応
させ、次いで酸処理することにより容易に製造すること
ができる。式(E)で示されるヒドロキシケトンにおい
て、式中、mは式(A)のmに対応し、好適な具体例と
しては、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−3−メトキシプロピルケトン、1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチル
ケトン、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−5−メトキシペンチルケトンおよび1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル−6−メトキシヘ
キシルケトン等が挙げられる。
合物である前述の式(E)で示されるヒドロキシケトン
は新規化合物であり、2−ヒドロキシ−3,3,3−ト
リフルオロプロピオニトリルと末端メトキシアルキルマ
グネシウム=ブロミドであるグリニャール試薬とを反応
させ、次いで酸処理することにより容易に製造すること
ができる。式(E)で示されるヒドロキシケトンにおい
て、式中、mは式(A)のmに対応し、好適な具体例と
しては、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−3−メトキシプロピルケトン、1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチル
ケトン、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−5−メトキシペンチルケトンおよび1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル−6−メトキシヘ
キシルケトン等が挙げられる。
【0091】(原料化合物の製造方法)原料化合物は、
有機溶媒中で、2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフル
オロプロピオニトリル(以下、ヒドロキシニトリルとい
う)と式(H) CH3O(CH)mMgBr (H) [ただし、式中、mは式(A)と同じ]で示される末端
メトキシアルキルマグネシウム=ブロミド(以下、グリ
ニャール試薬という)とを反応させ、次いで酸加水分解
することにより製造することが出来る。原料化合物を製
造する反応式を式で示すと、式(I)
有機溶媒中で、2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフル
オロプロピオニトリル(以下、ヒドロキシニトリルとい
う)と式(H) CH3O(CH)mMgBr (H) [ただし、式中、mは式(A)と同じ]で示される末端
メトキシアルキルマグネシウム=ブロミド(以下、グリ
ニャール試薬という)とを反応させ、次いで酸加水分解
することにより製造することが出来る。原料化合物を製
造する反応式を式で示すと、式(I)
【0092】
【化33】
【0093】[ただし、式中、mは式(A)と同じ]の
通りであり、ヒドロキシニトリルのニトリル基にグリニ
ャール試薬1モルが付加し、またヒドロキシニトリルの
水酸基とグリニャール試薬1モルとが反応し反応生成物
と末端メトキシアルカンが生成する。次いで、得られた
反応生成物1モルを3グラム当量の鉱酸水溶液[式
(I)の反応式は鉱酸として塩酸を用いた場合について
示す]で加水分解することにより、原料化合物が生成す
る。式(I)の反応は、グリニャール試薬に、ヒドロキ
シニトリルの有機溶媒溶液を滴下して行うのが、高収率
が得られる等から好ましい。逆の滴下を行うと、ニトリ
ル基にグリニャール試薬が2モル付加して、反応生成物
の収率を低下させる。
通りであり、ヒドロキシニトリルのニトリル基にグリニ
ャール試薬1モルが付加し、またヒドロキシニトリルの
水酸基とグリニャール試薬1モルとが反応し反応生成物
と末端メトキシアルカンが生成する。次いで、得られた
反応生成物1モルを3グラム当量の鉱酸水溶液[式
(I)の反応式は鉱酸として塩酸を用いた場合について
示す]で加水分解することにより、原料化合物が生成す
る。式(I)の反応は、グリニャール試薬に、ヒドロキ
シニトリルの有機溶媒溶液を滴下して行うのが、高収率
が得られる等から好ましい。逆の滴下を行うと、ニトリ
ル基にグリニャール試薬が2モル付加して、反応生成物
の収率を低下させる。
【0094】グリニャール試薬を具体的に開示すると、
3−メトキシプロピルマグネシウム=ブロミド、4−メ
トキシブチルマグネシウム=ブロミド、5−メトキシペ
ンチルマグネシウム=ブロミドおよび6−メトキシヘキ
シルマグネシウム=ブロミド等のエーテル溶液が挙げら
れる。有機溶媒としては、ジエチルエーテル、THF、
ジグリム等の乾燥エーテル溶媒が挙げられ、それらの中
でも乾燥ジエチルエーテルが特に好ましい。ヒドロキシ
ニトリルを希釈するために用いる有機溶媒の使用量はヒ
ドロキシニトリル1モルに対して0.5〜2Lが好まし
い。0.5L未満では反応熱の制御が困難となる場合が
あり、2Lを超えると経済的とはいえない。
3−メトキシプロピルマグネシウム=ブロミド、4−メ
トキシブチルマグネシウム=ブロミド、5−メトキシペ
ンチルマグネシウム=ブロミドおよび6−メトキシヘキ
シルマグネシウム=ブロミド等のエーテル溶液が挙げら
れる。有機溶媒としては、ジエチルエーテル、THF、
ジグリム等の乾燥エーテル溶媒が挙げられ、それらの中
でも乾燥ジエチルエーテルが特に好ましい。ヒドロキシ
ニトリルを希釈するために用いる有機溶媒の使用量はヒ
ドロキシニトリル1モルに対して0.5〜2Lが好まし
い。0.5L未満では反応熱の制御が困難となる場合が
あり、2Lを超えると経済的とはいえない。
【0095】ヒドロキシニトリルとグリニャール試薬と
の供給割合はヒドロキシニトリル1モルに対してグリニ
ャール試薬2〜2.2モルが好ましい。2モル未満では
反応生成物の収率低下を招き、2.2モルを超えると経
済的に有利とはいえなくなる。ヒドロキシニトリルの反
応系への供給速度は、ヒドロキシニトリル1モルを10
0〜250分間かけて滴下するのが好ましい。100分
間未満では反応熱の制御が困難となり、エーテルの突沸
の危険を招く恐れがあるとともに、反応生成物の収率低
下を招く。250分間を超えると経済的とはいえない。
反応温度は−10〜10℃が好ましく、特に0℃が好適
である。−10℃未満では反応速度が遅く、経済的とは
いえず、10℃を超えると反応熱の制御が困難となり、
反応生成物の収率低下を招く。ヒドロキシケトンの滴下
完了後、引き続き2時間撹拌保持して反応を完結させ、
反応生成物を生成させる。
の供給割合はヒドロキシニトリル1モルに対してグリニ
ャール試薬2〜2.2モルが好ましい。2モル未満では
反応生成物の収率低下を招き、2.2モルを超えると経
済的に有利とはいえなくなる。ヒドロキシニトリルの反
応系への供給速度は、ヒドロキシニトリル1モルを10
0〜250分間かけて滴下するのが好ましい。100分
間未満では反応熱の制御が困難となり、エーテルの突沸
の危険を招く恐れがあるとともに、反応生成物の収率低
下を招く。250分間を超えると経済的とはいえない。
反応温度は−10〜10℃が好ましく、特に0℃が好適
である。−10℃未満では反応速度が遅く、経済的とは
いえず、10℃を超えると反応熱の制御が困難となり、
反応生成物の収率低下を招く。ヒドロキシケトンの滴下
完了後、引き続き2時間撹拌保持して反応を完結させ、
反応生成物を生成させる。
【0096】上記で得られた反応生成物溶液を鉱酸で加
水分解することにより、原料化合物であるヒドロキシケ
トンを得る。鉱酸としては塩酸、硫酸、硝酸等が挙げら
れ、それらの中でも塩酸が特に好ましい。鉱酸の使用量
はヒドロキシニトリル1モルに対して3〜4グラム当量
が好ましい。3グラム当量未満では反応生成物の加水分
解が不完全となり易く、4グラム当量を超えると経済的
とはいえない。鉱酸の濃度は2〜5規定が好ましい。2
規定未満では水層の量が多すぎ原料化合物の抽出操作が
煩雑となり、経済的とはいえない。5規定を超えると、
温度制御が困難となり、収率低下を招く。加水分解反応
は反応生成物溶液に鉱酸水溶液を滴下して行うのが好ま
しい。逆の滴下を行うと、反応熱の制御が困難となり、
収率低下を招く。
水分解することにより、原料化合物であるヒドロキシケ
トンを得る。鉱酸としては塩酸、硫酸、硝酸等が挙げら
れ、それらの中でも塩酸が特に好ましい。鉱酸の使用量
はヒドロキシニトリル1モルに対して3〜4グラム当量
が好ましい。3グラム当量未満では反応生成物の加水分
解が不完全となり易く、4グラム当量を超えると経済的
とはいえない。鉱酸の濃度は2〜5規定が好ましい。2
規定未満では水層の量が多すぎ原料化合物の抽出操作が
煩雑となり、経済的とはいえない。5規定を超えると、
温度制御が困難となり、収率低下を招く。加水分解反応
は反応生成物溶液に鉱酸水溶液を滴下して行うのが好ま
しい。逆の滴下を行うと、反応熱の制御が困難となり、
収率低下を招く。
【0097】反応系への鉱酸水溶液の滴下時間はヒドロ
キシニトリル1モルに対して30〜90分間が好まし
い。あまりに早いと反応熱の制御が困難となり、あまり
に遅いと経済的とはいえない。加水分解反応はできるだ
け穏やかな温度で行うのが好ましく、常温が特に好適で
ある。あまりに高い温度では溶媒であるエーテルの引火
の危険を招く恐れがあるとともに、原料化合物の収率低
下を招く。あまりに低い温度では経済的とはいえない。
鉱酸の滴下完了後、引き続き20分間撹拌保持すること
により、加水分解反応を完結させる。
キシニトリル1モルに対して30〜90分間が好まし
い。あまりに早いと反応熱の制御が困難となり、あまり
に遅いと経済的とはいえない。加水分解反応はできるだ
け穏やかな温度で行うのが好ましく、常温が特に好適で
ある。あまりに高い温度では溶媒であるエーテルの引火
の危険を招く恐れがあるとともに、原料化合物の収率低
下を招く。あまりに低い温度では経済的とはいえない。
鉱酸の滴下完了後、引き続き20分間撹拌保持すること
により、加水分解反応を完結させる。
【0098】加水分解反応終了後、エーテル抽出し、抽
出液を10%炭酸ソーダ水溶液、水で順次洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、濃縮
し、溶媒を留去した後、蒸留し、無色透明な液状の生成
物である原料化合物を得る。この生成物は各種スペクト
ル分析により、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフル
オロエチル末端メトキシアルキルケトンであることを確
認できる。
出液を10%炭酸ソーダ水溶液、水で順次洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、濃縮
し、溶媒を留去した後、蒸留し、無色透明な液状の生成
物である原料化合物を得る。この生成物は各種スペクト
ル分析により、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフル
オロエチル末端メトキシアルキルケトンであることを確
認できる。
【0099】以下、原料化合物より、第6反応を経て、
本発明化合物を製造する方法について詳細に説明する。 (第1反応:反応混合物の製造方法)式(I)で得られ
た原料化合物であるヒドロキシケトンと光学分割剤であ
る(S)−2−アセトキシプロピオニルクロリド(以
下、光学分割剤という)とを反応させて、反応混合物を
得る第1反応を式で示すと、式(J)
本発明化合物を製造する方法について詳細に説明する。 (第1反応:反応混合物の製造方法)式(I)で得られ
た原料化合物であるヒドロキシケトンと光学分割剤であ
る(S)−2−アセトキシプロピオニルクロリド(以
下、光学分割剤という)とを反応させて、反応混合物を
得る第1反応を式で示すと、式(J)
【0100】
【化34】
【0101】[式中、mは式(A)と同じ]の通りであ
り、ヒドロキシケトンと光学分割剤とを混合し、該混合
液を減圧下で還流することにより、ヒドロキシケトン中
の水酸基の水素原子と光学分割剤中の塩素原子が反応
し、発生する塩化水素ガスを連続的に除去し、次いで未
反応ヒドロキシケトンおよび未反応光学分割剤をより高
真空度、より高温にて蒸留することにより、留去し、
(2S)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピ
オニルオキシ]末端メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロアルカノン−3[以下、{(2S),(2′S)}体
アルカノン−3という]および(2R)−2−[(2′
S)−2′−アセトキシプロピオニルオキシ]末端メト
キシ−1,1,1−トリフルオロアルカノン−3[以
下、{(2R),(2′S)}体アルカノン−3とい
う]からなり、その生成比率{(2S),(2′S)}
体/{(2R),(2′S)}体=1/1(面積比)の
ジアステレオマー混合物(以下、反応混合物という)を
得る。
り、ヒドロキシケトンと光学分割剤とを混合し、該混合
液を減圧下で還流することにより、ヒドロキシケトン中
の水酸基の水素原子と光学分割剤中の塩素原子が反応
し、発生する塩化水素ガスを連続的に除去し、次いで未
反応ヒドロキシケトンおよび未反応光学分割剤をより高
真空度、より高温にて蒸留することにより、留去し、
(2S)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピ
オニルオキシ]末端メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロアルカノン−3[以下、{(2S),(2′S)}体
アルカノン−3という]および(2R)−2−[(2′
S)−2′−アセトキシプロピオニルオキシ]末端メト
キシ−1,1,1−トリフルオロアルカノン−3[以
下、{(2R),(2′S)}体アルカノン−3とい
う]からなり、その生成比率{(2S),(2′S)}
体/{(2R),(2′S)}体=1/1(面積比)の
ジアステレオマー混合物(以下、反応混合物という)を
得る。
【0102】[反応混合物:{(2S),(2′S)}
体アルカノン−3および{(2R),(2′S)}体ア
ルカノン−3からなり、その生成比率{(2S),
(2′S)}体/{(2R),(2′S)}体=1/1
(面積比)のジアステレオマー混合物]式(J)で示さ
れる反応混合物において、式中、mは式(A)と同じで
あり、その好適な具体例を示すと、(2S)−2−
[(2′S)−2′−アセトキシプロピオニルオキシ]
−6−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサノン
−3および(2R)−2−[(2′S)−2′−アセト
キシプロピオニルオキシ]−6−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘキサノン−3からなり、その生成比率
{(2S),(2′S)}体/{(2R),(2′
S)}体=1/1(面積比)のジアステレオマー混合
物、(2S)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプ
ロピオニルオキシ]−7−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタノン−3および(2R)−2−[(2′
S)−2′−アセトキシプロピオニルオキシ]−7−メ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3から
なり、その生成比率{(2S),(2′S)}体/
{(2R),(2′S)}体=1/1(面積比)のジア
ステレオマー混合物、(2S)−2−[(2′S)−
2′−アセトキシプロピオニルオキシ]−8−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロオクタノン−3および(2
R)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピオニ
ルオキシ]−8−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
オクタノン−3からなり、その生成比率{(2S),
(2′S)}体/{(2R),(2′S)}体=1/1
(面積比)のジアステレオマー混合物、および(2S)
−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピオニルオ
キシ]−9−メトキシ−1,1,1−トリフルオロノナ
ノン−3および(2R)−2−[(2′S)−2′−ア
セトキシプロピオニルオキシ]−9−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロノナノン−3からなり、その生成
比率{(2S),(2′S)}体/{(2R),(2′
S)}体=1/1(面積比)のジアステレオマー混合物
等が挙げられる。
体アルカノン−3および{(2R),(2′S)}体ア
ルカノン−3からなり、その生成比率{(2S),
(2′S)}体/{(2R),(2′S)}体=1/1
(面積比)のジアステレオマー混合物]式(J)で示さ
れる反応混合物において、式中、mは式(A)と同じで
あり、その好適な具体例を示すと、(2S)−2−
[(2′S)−2′−アセトキシプロピオニルオキシ]
−6−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサノン
−3および(2R)−2−[(2′S)−2′−アセト
キシプロピオニルオキシ]−6−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘキサノン−3からなり、その生成比率
{(2S),(2′S)}体/{(2R),(2′
S)}体=1/1(面積比)のジアステレオマー混合
物、(2S)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプ
ロピオニルオキシ]−7−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタノン−3および(2R)−2−[(2′
S)−2′−アセトキシプロピオニルオキシ]−7−メ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3から
なり、その生成比率{(2S),(2′S)}体/
{(2R),(2′S)}体=1/1(面積比)のジア
ステレオマー混合物、(2S)−2−[(2′S)−
2′−アセトキシプロピオニルオキシ]−8−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロオクタノン−3および(2
R)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピオニ
ルオキシ]−8−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
オクタノン−3からなり、その生成比率{(2S),
(2′S)}体/{(2R),(2′S)}体=1/1
(面積比)のジアステレオマー混合物、および(2S)
−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピオニルオ
キシ]−9−メトキシ−1,1,1−トリフルオロノナ
ノン−3および(2R)−2−[(2′S)−2′−ア
セトキシプロピオニルオキシ]−9−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロノナノン−3からなり、その生成
比率{(2S),(2′S)}体/{(2R),(2′
S)}体=1/1(面積比)のジアステレオマー混合物
等が挙げられる。
【0103】以下、式(J)で示される第1反応につい
て詳細に説明する。ヒドロキシケトンと光学分割剤との
混合割合はヒドロキシケトン1モルに対して1.0〜
1.2モルが好ましい。1モル未満では反応混合物の収
率低下を招き、1.2モルを超えると経済的とはいえな
い。ヒドロキシケトンと光学分割剤との混合方法は特に
制限がなく、いずれの混合方法でもよい。また、混合温
度は常温が好ましい。
て詳細に説明する。ヒドロキシケトンと光学分割剤との
混合割合はヒドロキシケトン1モルに対して1.0〜
1.2モルが好ましい。1モル未満では反応混合物の収
率低下を招き、1.2モルを超えると経済的とはいえな
い。ヒドロキシケトンと光学分割剤との混合方法は特に
制限がなく、いずれの混合方法でもよい。また、混合温
度は常温が好ましい。
【0104】ヒドロキシケトンと光学分割剤との反応条
件は副生塩化水素ガスがスムースに生成し、かつ該塩化
水素ガスを連続的に系外に除去するために、真空度15
0〜200mmHg、温度40〜60℃の条件で還流す
るのが好ましい。真空度150〜200mmHgで温度
40℃未満では還流が生ぜず反応が進みにくい。60℃
を超えると塩化水素ガスの異常発生を生じるとともに、
収率低下を伴う恐れがある。他方、温度40〜60℃で
真空度150mmHg未満では光学分割剤およびヒドロ
キシケトンの一部が蒸発し、収率低下を招く恐れがあ
り、真空度200mmHgを超えると還流が生ぜず反応
が進みにくい。脱塩化水素ガス反応の反応時間はヒドロ
キシケトン1モルに対して、30〜90分間が好まし
い。30分未満では脱塩化水素ガス反応が不十分とな
り、収率低下を招く恐れがあり、90分を超えると経済
的とはいえない。
件は副生塩化水素ガスがスムースに生成し、かつ該塩化
水素ガスを連続的に系外に除去するために、真空度15
0〜200mmHg、温度40〜60℃の条件で還流す
るのが好ましい。真空度150〜200mmHgで温度
40℃未満では還流が生ぜず反応が進みにくい。60℃
を超えると塩化水素ガスの異常発生を生じるとともに、
収率低下を伴う恐れがある。他方、温度40〜60℃で
真空度150mmHg未満では光学分割剤およびヒドロ
キシケトンの一部が蒸発し、収率低下を招く恐れがあ
り、真空度200mmHgを超えると還流が生ぜず反応
が進みにくい。脱塩化水素ガス反応の反応時間はヒドロ
キシケトン1モルに対して、30〜90分間が好まし
い。30分未満では脱塩化水素ガス反応が不十分とな
り、収率低下を招く恐れがあり、90分を超えると経済
的とはいえない。
【0105】塩化水素ガスの発生が終了した後、未反応
光学分割剤および未反応ヒドロキシケトンを除去するた
めに、真空度60〜80mmHg、温度80〜100℃
の条件で蒸留するのが好ましい。真空度60〜80mm
Hgで温度80℃では未反応光学分割剤および未反応ヒ
ドロキシケトンの除去時間が長くなり経済的とはいえ
ず、温度100℃を超えると反応混合物の一部が蒸発
し、収率低下を招く恐れがある。他方、温度80〜10
0℃において、真空度60mmHg未満では反応混合物
の一部が蒸発して収率低下を招く恐れがあり、真空度8
0mmHgを超えると、未反応光学分割剤および未反応
ヒドロキシケトンの除去が不十分となり、反応生成物の
純度低下を招く恐れがある。なお蒸留時間はヒドロキシ
ケトン1モルに対して60〜120分間が好ましい。あ
まりに早いと未反応光学分割剤および未反応のヒドロキ
シケトンの除去が不十分となり、あまりに遅いと経済的
とはいえない。
光学分割剤および未反応ヒドロキシケトンを除去するた
めに、真空度60〜80mmHg、温度80〜100℃
の条件で蒸留するのが好ましい。真空度60〜80mm
Hgで温度80℃では未反応光学分割剤および未反応ヒ
ドロキシケトンの除去時間が長くなり経済的とはいえ
ず、温度100℃を超えると反応混合物の一部が蒸発
し、収率低下を招く恐れがある。他方、温度80〜10
0℃において、真空度60mmHg未満では反応混合物
の一部が蒸発して収率低下を招く恐れがあり、真空度8
0mmHgを超えると、未反応光学分割剤および未反応
ヒドロキシケトンの除去が不十分となり、反応生成物の
純度低下を招く恐れがある。なお蒸留時間はヒドロキシ
ケトン1モルに対して60〜120分間が好ましい。あ
まりに早いと未反応光学分割剤および未反応のヒドロキ
シケトンの除去が不十分となり、あまりに遅いと経済的
とはいえない。
【0106】以上の操作により、無色透明な液状の生成
物が得られる。この生成物は以下に述べる通り、(2
S)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピオニ
ルオキシ]−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシア
ルカノン−3および(2R)−2−[(2′S)−2′
−アセトキシプロピオニルオキシ]−1,1,1−トリ
フルオロ末端メトキシアルカノン−3からなり、その生
成比率{(2S),(2′S)}体/{(2R),
(2′S)}体=1/1(面積比)のジアステレオマー
混合物であることが確認される。すなわち、第1反応に
おいて、光学分割剤の2位の不斉炭素原子の立体配置は
反応に無関係であり、(2′S)配置であること、ま
た、生成物の各種スペクトルを測定すると、生成物は2
−(2′−アセトキシプロピオニルオキシ)−1,1,
1−トリフルオロ末端メトキシアルカノン−3であり、
かつ、19FNMRスペクトルは2本のピークが得られ、
第1ピーク/第2ピーク=1/1(面積比)であること
等より生成物は光学活性な式(J)のジアステレオマー
混合物であることが確認できる。
物が得られる。この生成物は以下に述べる通り、(2
S)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピオニ
ルオキシ]−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシア
ルカノン−3および(2R)−2−[(2′S)−2′
−アセトキシプロピオニルオキシ]−1,1,1−トリ
フルオロ末端メトキシアルカノン−3からなり、その生
成比率{(2S),(2′S)}体/{(2R),
(2′S)}体=1/1(面積比)のジアステレオマー
混合物であることが確認される。すなわち、第1反応に
おいて、光学分割剤の2位の不斉炭素原子の立体配置は
反応に無関係であり、(2′S)配置であること、ま
た、生成物の各種スペクトルを測定すると、生成物は2
−(2′−アセトキシプロピオニルオキシ)−1,1,
1−トリフルオロ末端メトキシアルカノン−3であり、
かつ、19FNMRスペクトルは2本のピークが得られ、
第1ピーク/第2ピーク=1/1(面積比)であること
等より生成物は光学活性な式(J)のジアステレオマー
混合物であることが確認できる。
【0107】(第2反応:(S)体ヒドロキシケトンお
よび(R)体ヒドロキシケトンの製造方法)第2反応を
反応式で示すと式(K)および式(L)
よび(R)体ヒドロキシケトンの製造方法)第2反応を
反応式で示すと式(K)および式(L)
【0108】
【化35】
【0109】[式中、mは、式(A)と同じ]の通りで
あり、第1反応で得られた反応混合物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより、第1ピークである第一フ
ラクションと第2ピークである第二フラクションを分取
し、溶媒を減圧留去することにより、無色透明な液状の
第一フラクションからの生成物と無色透明な液状の第二
フラクションからの生成物を得る。また、それらの生成
物の取得比率は1/1であることが確認される。さら
に、各生成物の1HNMRスペクトル、IR吸収スペク
トル、MSスペクトルは、第1反応の反応混合物と同じ
であることが確認される。さらに第一フラクションおよ
び第二フラクションからの生成物の各19FNMRスペク
トルは反応混合物の19Fスペクトルの第1ピークおよび
第2ピークと同じであることが確認される。
あり、第1反応で得られた反応混合物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより、第1ピークである第一フ
ラクションと第2ピークである第二フラクションを分取
し、溶媒を減圧留去することにより、無色透明な液状の
第一フラクションからの生成物と無色透明な液状の第二
フラクションからの生成物を得る。また、それらの生成
物の取得比率は1/1であることが確認される。さら
に、各生成物の1HNMRスペクトル、IR吸収スペク
トル、MSスペクトルは、第1反応の反応混合物と同じ
であることが確認される。さらに第一フラクションおよ
び第二フラクションからの生成物の各19FNMRスペク
トルは反応混合物の19Fスペクトルの第1ピークおよび
第2ピークと同じであることが確認される。
【0110】次いで、第一フラクションからの生成物お
よび第二フラクションからの生成物を鉱酸で加水分解す
ることにより、式(K)の通り、(S)−1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メトキシアル
キルケトン[以下、(S)体ヒドロキシケトンとい
う]、および式(L)の通り、(R)−1−ヒドロキシ
−2,2,2−トリフルオロエチル末端メトキシアルキ
ルケトン[以下、(R)体ヒドロキシケトンという]が
得られ、(S)体乳酸と酢酸が副生する。
よび第二フラクションからの生成物を鉱酸で加水分解す
ることにより、式(K)の通り、(S)−1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メトキシアル
キルケトン[以下、(S)体ヒドロキシケトンとい
う]、および式(L)の通り、(R)−1−ヒドロキシ
−2,2,2−トリフルオロエチル末端メトキシアルキ
ルケトン[以下、(R)体ヒドロキシケトンという]が
得られ、(S)体乳酸と酢酸が副生する。
【0111】[(S)体ヒドロキシケトンおよび(R)
体ヒドロキシケトン](S)体ヒドロキシケトンを具体
的に開示すると、(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル−3−メトキシプロピルケトン、
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトン、(S)−1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−5−メトキシ
ペンチルケトンおよび(S)−1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−6−メトキシヘキシルケ
トン等が挙げられる。(R)体ヒドロキシケトンを具体
的に開示すると、(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル−3−メトキシプロピルケトン、
(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトン、(R)−1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−5−メトキシ
ペンチルケトンおよび(R)−1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−6−メトキシヘキシルケ
トン等が挙げられる。
体ヒドロキシケトン](S)体ヒドロキシケトンを具体
的に開示すると、(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル−3−メトキシプロピルケトン、
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトン、(S)−1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−5−メトキシ
ペンチルケトンおよび(S)−1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−6−メトキシヘキシルケ
トン等が挙げられる。(R)体ヒドロキシケトンを具体
的に開示すると、(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル−3−メトキシプロピルケトン、
(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトン、(R)−1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−5−メトキシ
ペンチルケトンおよび(R)−1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−6−メトキシヘキシルケ
トン等が挙げられる。
【0112】以下、式(K)で示される第2反応につい
て詳細に説明する。第1反応で得られた反応混合物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで分取し、溶媒を留
去することにより、無色透明な液状の、第一フラクショ
ンからの生成物および第二フラクションからの生成物を
得る。次いで、第一フラクションからの生成物を鉱酸で
加水分解することにより、(S)体ヒドロキシケトンを
得る。鉱酸としては硫酸、塩酸、硝酸等が挙げられ、そ
れらの中でもガス発生の少ない硫酸が好ましい。鉱酸の
使用量は例えば、上記で得られた第一フラクションから
の生成物1モルに対して5〜15グラム当量が好まし
い。5グラム当量未満では加水分解が不十分となり、収
率低下を招く恐れがあり、15グラム当量を超えると経
済的とはいえない。鉱酸の濃度は2〜5規定が好まし
い。2規定未満では精製操作が煩雑になり、5規定を超
えると経済的に有利とはいえない。
て詳細に説明する。第1反応で得られた反応混合物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで分取し、溶媒を留
去することにより、無色透明な液状の、第一フラクショ
ンからの生成物および第二フラクションからの生成物を
得る。次いで、第一フラクションからの生成物を鉱酸で
加水分解することにより、(S)体ヒドロキシケトンを
得る。鉱酸としては硫酸、塩酸、硝酸等が挙げられ、そ
れらの中でもガス発生の少ない硫酸が好ましい。鉱酸の
使用量は例えば、上記で得られた第一フラクションから
の生成物1モルに対して5〜15グラム当量が好まし
い。5グラム当量未満では加水分解が不十分となり、収
率低下を招く恐れがあり、15グラム当量を超えると経
済的とはいえない。鉱酸の濃度は2〜5規定が好まし
い。2規定未満では精製操作が煩雑になり、5規定を超
えると経済的に有利とはいえない。
【0113】第一フラクションからの生成物と鉱酸水溶
液とを混合し、次いで均一に溶解させるためにメチルア
ルコールまたはエチルアルコールを添加する。アルコー
ルの添加量は目安として鉱酸水溶液の1〜2倍量であ
る。1倍量未満では均一な溶液が得られず、加水分解が
不十分となり、収率低下を招く恐れがあり、2倍量を超
えると経済的とはいえない。加水分解反応は還元しなが
ら、第一フラクションからの生成物1モルを基準として
4〜8時間行う。4時間未満では加水分解が不十分とな
り、収率低下を招く恐れがあり、8時間を超えると経済
的とはいえない。
液とを混合し、次いで均一に溶解させるためにメチルア
ルコールまたはエチルアルコールを添加する。アルコー
ルの添加量は目安として鉱酸水溶液の1〜2倍量であ
る。1倍量未満では均一な溶液が得られず、加水分解が
不十分となり、収率低下を招く恐れがあり、2倍量を超
えると経済的とはいえない。加水分解反応は還元しなが
ら、第一フラクションからの生成物1モルを基準として
4〜8時間行う。4時間未満では加水分解が不十分とな
り、収率低下を招く恐れがあり、8時間を超えると経済
的とはいえない。
【0114】加水分解終了後、室温まで冷却した後、エ
ーテル抽出し、抽出液を10%炭酸水素ナトリウム水溶
液、水で順次洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムを加
えて水分を除去した後、濃縮し溶媒を留去した後、蒸留
し、無色透明な液状の生成物(生成物−1とする)を得
る。この生成物−1は下記同定例−Aより、(S)−1
−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メ
トキシアルキルケトンであることが確認できる。また、
第一フラクションからの生成物の代わりに第二フラクシ
ョンからの生成物を用いた以外は、上記と同様な操作を
行うことにより、式(L)の通り、無色透明な液状の生
成物(生成物−2とする)を得る。この生成物−2は下
記同定例−Aより、(R)−1−ヒドロキシ−2,2,
2−トリフルオロエチル末端メトキシアルキルケトンで
あることが確認できる。
ーテル抽出し、抽出液を10%炭酸水素ナトリウム水溶
液、水で順次洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムを加
えて水分を除去した後、濃縮し溶媒を留去した後、蒸留
し、無色透明な液状の生成物(生成物−1とする)を得
る。この生成物−1は下記同定例−Aより、(S)−1
−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メ
トキシアルキルケトンであることが確認できる。また、
第一フラクションからの生成物の代わりに第二フラクシ
ョンからの生成物を用いた以外は、上記と同様な操作を
行うことにより、式(L)の通り、無色透明な液状の生
成物(生成物−2とする)を得る。この生成物−2は下
記同定例−Aより、(R)−1−ヒドロキシ−2,2,
2−トリフルオロエチル末端メトキシアルキルケトンで
あることが確認できる。
【0115】[同定例−A:生成物−1が(S)体ヒド
ロキシケトンであり、生成物−2が(R)体ヒドロキシ
ケトンであることの確認]生成物−1および生成物−2
は各種スペクトル分析より原料化合物である1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メトキシア
ルキルケトンと同じである。次いで、(S)−N−(2
−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニ
ル)ピロリジンと、式(I)で示される末端メトキシア
ルキルマグネシウム=ブロミドからなるグリニャール試
薬とを反応させることによって得られた(S)−1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メトキ
シアルキルケトン[以下、(S)体標品という]を光学
異性体分離用カラムを有するガスクロマトグラフィー
(以下、光学活性ガスクロマトグラフィーという)にか
けると、1本の光学活性ピークが得られる。
ロキシケトンであり、生成物−2が(R)体ヒドロキシ
ケトンであることの確認]生成物−1および生成物−2
は各種スペクトル分析より原料化合物である1−ヒドロ
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メトキシア
ルキルケトンと同じである。次いで、(S)−N−(2
−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニ
ル)ピロリジンと、式(I)で示される末端メトキシア
ルキルマグネシウム=ブロミドからなるグリニャール試
薬とを反応させることによって得られた(S)−1−ヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メトキ
シアルキルケトン[以下、(S)体標品という]を光学
異性体分離用カラムを有するガスクロマトグラフィー
(以下、光学活性ガスクロマトグラフィーという)にか
けると、1本の光学活性ピークが得られる。
【0116】次いで第1反応で得られたヒドロキシケト
ンを光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると2本の
光学活性なピークが得られ、その第1ピークの保持時間
が(S)体標品と一致したことにより、第1ピークは
(S)体ヒドロキシケトンであることが確認され、残り
の第2ピークは(R)体ヒドロキシケトンであることが
判明する。次いで、式(K)で得られた生成物−1を光
学活性ガスクロマトグラフィーにかけると、1本の光学
活性なピークが得られ、そのピークの保持時間が(S)
体標品の保持時間と一致したことにより、(S)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メト
キシアルキルケトンであることが確認できる。また、式
(L)で得られた生成物−2を上述の光学活性ガスクロ
マトグラフィーにかけると、1本の光学活性なピークが
得られ、そのピークの保持時間が(R)体ヒドロキシケ
トンと一致したことにより、生成物−2は(R)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メト
キシアルキルケトンであることが確認できる。
ンを光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると2本の
光学活性なピークが得られ、その第1ピークの保持時間
が(S)体標品と一致したことにより、第1ピークは
(S)体ヒドロキシケトンであることが確認され、残り
の第2ピークは(R)体ヒドロキシケトンであることが
判明する。次いで、式(K)で得られた生成物−1を光
学活性ガスクロマトグラフィーにかけると、1本の光学
活性なピークが得られ、そのピークの保持時間が(S)
体標品の保持時間と一致したことにより、(S)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メト
キシアルキルケトンであることが確認できる。また、式
(L)で得られた生成物−2を上述の光学活性ガスクロ
マトグラフィーにかけると、1本の光学活性なピークが
得られ、そのピークの保持時間が(R)体ヒドロキシケ
トンと一致したことにより、生成物−2は(R)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メト
キシアルキルケトンであることが確認できる。
【0117】したがって、式(K)で得られた第一フラ
クションからの生成物は(2S)−2−[(2′S)−
2′−アセトキシプロピオニルオキシ]−1,1,1−
トリフルオロ末端メトキシアルカノン−3であり、第二
フラクションからの生成物は(2R)−2−[(2′
S)−2′−アセトキシプロピオニルオキシ]−1,
1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカノン−3であ
ることが確認できる。また第一フラクションからの生成
物の19FNMRスペクトルは[(2S)(2′S)]体
アルカノン−3であり、第二フラクションからの生成物
の19FNMRスペクトルは[(2R)(2′S)]体ア
ルカノン−3であることが確認できる。
クションからの生成物は(2S)−2−[(2′S)−
2′−アセトキシプロピオニルオキシ]−1,1,1−
トリフルオロ末端メトキシアルカノン−3であり、第二
フラクションからの生成物は(2R)−2−[(2′
S)−2′−アセトキシプロピオニルオキシ]−1,
1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカノン−3であ
ることが確認できる。また第一フラクションからの生成
物の19FNMRスペクトルは[(2S)(2′S)]体
アルカノン−3であり、第二フラクションからの生成物
の19FNMRスペクトルは[(2R)(2′S)]体ア
ルカノン−3であることが確認できる。
【0118】よって、第1反応で得られた反応混合物は
(2S)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピ
オニルオキシ]−1,1,1−トリフルオロ末端メトキ
シアルカノン−3および(2R)−2−[(2′S)−
2′−アセトキシプロピオニルオキシ]−1,1,1−
トリフルオロ末端メトキシアルカノン−3からなり、そ
の生成比率{(2S),(2′S)}/{(2R),
(2′S)}体=1/1(面積比)のジアステレオマー
混合物であることが確認できる。
(2S)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピ
オニルオキシ]−1,1,1−トリフルオロ末端メトキ
シアルカノン−3および(2R)−2−[(2′S)−
2′−アセトキシプロピオニルオキシ]−1,1,1−
トリフルオロ末端メトキシアルカノン−3からなり、そ
の生成比率{(2S),(2′S)}/{(2R),
(2′S)}体=1/1(面積比)のジアステレオマー
混合物であることが確認できる。
【0119】[第3反応:(S)体アセトキシケトンお
よび(R)体アセトキシケトンの製造方法]第3反応を
反応式で示すと、式(M)および式(N)
よび(R)体アセトキシケトンの製造方法]第3反応を
反応式で示すと、式(M)および式(N)
【0120】
【化36】
【0121】[ただし、式中、mは式(A)と同じ]の
通りであり、第2反応で得られた(S)体ヒドロキシケ
トンまたは(R)体ヒドロキシケトンとアセチルクロリ
ドとを混合し、減圧下で還流することにより、(S)体
または(R)体ヒドロキシケトン中の水酸基の水素原子
とアセチルクロリド中の塩素原子が反応し、発生する塩
化水素ガスを連続的に除去し、次いで、より高真空度、
より高温で、還流することにより未反応アセチルクロリ
ドを除去した後、蒸留することにより、無色透明な液状
の(S)体アセトキシケトンまたは無色透明な液状の
(R)体アセトキシケトンを得る。
通りであり、第2反応で得られた(S)体ヒドロキシケ
トンまたは(R)体ヒドロキシケトンとアセチルクロリ
ドとを混合し、減圧下で還流することにより、(S)体
または(R)体ヒドロキシケトン中の水酸基の水素原子
とアセチルクロリド中の塩素原子が反応し、発生する塩
化水素ガスを連続的に除去し、次いで、より高真空度、
より高温で、還流することにより未反応アセチルクロリ
ドを除去した後、蒸留することにより、無色透明な液状
の(S)体アセトキシケトンまたは無色透明な液状の
(R)体アセトキシケトンを得る。
【0122】[(S)体アセトキシケトンおよび(R)
体アセトキシケトン](S)体アセトキシケトンを具体
的に開示すると、(S)−1−アセトキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル−3−メトキシプロピルケトン、
(S)−1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトン、(S)−1−アセト
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−5−メトキシ
ペンチルケトンおよび(S)−1−アセトキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−6−メトキシヘキシルケ
トン等が挙げられる。(R)体アセトキシケトンを具体
的に開示すると、(R)−1−アセトキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル−3−メトキシプロピルケトン、
(R)−1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトン、(R)−1−アセト
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−5−メトキシ
ペンチルケトンおよび(R)−1−アセトキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−6−メトキシヘキシルケ
トン等が挙げられる。
体アセトキシケトン](S)体アセトキシケトンを具体
的に開示すると、(S)−1−アセトキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル−3−メトキシプロピルケトン、
(S)−1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトン、(S)−1−アセト
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−5−メトキシ
ペンチルケトンおよび(S)−1−アセトキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−6−メトキシヘキシルケ
トン等が挙げられる。(R)体アセトキシケトンを具体
的に開示すると、(R)−1−アセトキシ−2,2,2
−トリフルオロエチル−3−メトキシプロピルケトン、
(R)−1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトン、(R)−1−アセト
キシ−2,2,2−トリフルオロエチル−5−メトキシ
ペンチルケトンおよび(R)−1−アセトキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−6−メトキシヘキシルケ
トン等が挙げられる。
【0123】以下、式(M)で示される(S)体ヒドロ
キシケトンとアセチルクロリドによる(S)体アセトキ
シケトンの製造方法について、詳細に説明する。(S)
体ヒドロキシケトンとアセチルクロリドとの混合割合は
(S)体ヒドロキシケトン1モルに対して1.0〜1.
2モルが好ましい。1モル未満では(S)体アセトキシ
ケトンの収率低下を招く恐れがあり、1.2モルを超え
ると経済的とはいえない。(S)体ヒドロキシケトンと
アセチルクロリドとの混合方法は特に制限はない。また
混合温度は室温で行われる。
キシケトンとアセチルクロリドによる(S)体アセトキ
シケトンの製造方法について、詳細に説明する。(S)
体ヒドロキシケトンとアセチルクロリドとの混合割合は
(S)体ヒドロキシケトン1モルに対して1.0〜1.
2モルが好ましい。1モル未満では(S)体アセトキシ
ケトンの収率低下を招く恐れがあり、1.2モルを超え
ると経済的とはいえない。(S)体ヒドロキシケトンと
アセチルクロリドとの混合方法は特に制限はない。また
混合温度は室温で行われる。
【0124】(S)体ヒドロキシケトンとアセチルクロ
リドとの反応条件は副生塩化水素ガスがスムースに生成
し、かつ該塩化水素ガスを連続的に系外に除去するため
に、真空度600〜700mmHg、温度50〜60℃
の条件で還流するのが好ましい。真空度600〜700
mmHgで温度50℃未満では還流が生じにくく反応が
進みにくい。60℃を超えると塩化水素ガスの異常発生
を生じるととも、収率低下を伴う恐れがある。他方温度
50〜60℃において、真空度600mmHg未満では
塩化水素ガスの異常発生を生じるとともに収率低下を伴
う恐れがあり、700mmHgを超えると塩化水素ガス
の除去時間が長くなり経済的とはいえない。脱塩化水素
ガスの反応時間は(S)体ヒドロキシケトン1モルに対
して、30〜90分が好ましい。30分未満では脱塩化
水素ガス反応が不十分となり収率低下を招く。90分を
超えると経済的とはいえない。
リドとの反応条件は副生塩化水素ガスがスムースに生成
し、かつ該塩化水素ガスを連続的に系外に除去するため
に、真空度600〜700mmHg、温度50〜60℃
の条件で還流するのが好ましい。真空度600〜700
mmHgで温度50℃未満では還流が生じにくく反応が
進みにくい。60℃を超えると塩化水素ガスの異常発生
を生じるととも、収率低下を伴う恐れがある。他方温度
50〜60℃において、真空度600mmHg未満では
塩化水素ガスの異常発生を生じるとともに収率低下を伴
う恐れがあり、700mmHgを超えると塩化水素ガス
の除去時間が長くなり経済的とはいえない。脱塩化水素
ガスの反応時間は(S)体ヒドロキシケトン1モルに対
して、30〜90分が好ましい。30分未満では脱塩化
水素ガス反応が不十分となり収率低下を招く。90分を
超えると経済的とはいえない。
【0125】塩化水素ガスの発生が終了後、真空度50
0mmHg、温度60〜70℃で蒸留し、未反応アセチ
ルクロリドを留去した後、真空度と温度を上げ、蒸留
し、無色透明な液状の生成物を得る。この生成物は各種
スペクトル分析より1−アセトキシ−2,2,2−トリ
フルオロエチル末端メトキシアルキルケトンであること
を確認できる。また、2位の不斉炭素原子の絶対配置は
アセチル化反応前後では変わらないことより、生成物は
(S)体アセトキシケトンであることが確認できる。な
お、(S)体ヒドロキシケトンは釜残として残る。ま
た、式(N)で示されるように(S)体ヒドロキシケト
ンの代りに(R)体ヒドロキシケトンを用いて、上記と
同様な操作を行うことにより、(R)体アセトキシケト
ンを得ることができる。
0mmHg、温度60〜70℃で蒸留し、未反応アセチ
ルクロリドを留去した後、真空度と温度を上げ、蒸留
し、無色透明な液状の生成物を得る。この生成物は各種
スペクトル分析より1−アセトキシ−2,2,2−トリ
フルオロエチル末端メトキシアルキルケトンであること
を確認できる。また、2位の不斉炭素原子の絶対配置は
アセチル化反応前後では変わらないことより、生成物は
(S)体アセトキシケトンであることが確認できる。な
お、(S)体ヒドロキシケトンは釜残として残る。ま
た、式(N)で示されるように(S)体ヒドロキシケト
ンの代りに(R)体ヒドロキシケトンを用いて、上記と
同様な操作を行うことにより、(R)体アセトキシケト
ンを得ることができる。
【0126】(第4反応:反応生成物−1および反応生
成物−2の各製造方法)第4反応を反応式で示すと、式
(O)および式(P)
成物−2の各製造方法)第4反応を反応式で示すと、式
(O)および式(P)
【0127】
【化37】
【0128】[ただし、式中、HAは金属水素化物を表
わし、Aは金属化物を表わす。mは式(A)と同じであ
る]の通りであり、第3反応で得られた式(M)で示さ
れる(S)体アセトキシケトンおよび式(N)で示され
る(R)体アセトキシケトンのカルボニル炭素へのジア
ステレオ面区別した攻撃を経由して、反応生成物−1お
よび反応生成物−2を生成する。後述の同定例2より、
反応生成物−1はsyn体(2S,3R)型およびan
ti体(2S,3S)型、および反応生成物−2はsy
n体(2R,3S)型およびanti体(2R,3R)
型からなるジアステレオマー混合物であることが確認で
きる。
わし、Aは金属化物を表わす。mは式(A)と同じであ
る]の通りであり、第3反応で得られた式(M)で示さ
れる(S)体アセトキシケトンおよび式(N)で示され
る(R)体アセトキシケトンのカルボニル炭素へのジア
ステレオ面区別した攻撃を経由して、反応生成物−1お
よび反応生成物−2を生成する。後述の同定例2より、
反応生成物−1はsyn体(2S,3R)型およびan
ti体(2S,3S)型、および反応生成物−2はsy
n体(2R,3S)型およびanti体(2R,3R)
型からなるジアステレオマー混合物であることが確認で
きる。
【0129】以下、(S)体アセトキシケトンを金属水
素化物を用いて還元することにより得られる反応生成物
−1の製造方法について詳細に説明する。上記製造方法
において、金属水素化物はカルボニル基のみを選択的に
還元する化合物、例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素
化ジイソブチルアルミニウム等が挙げられる。水素化ホ
ウ素ナトリウムの場合には5%水酸化ナトリウム水溶液
(水酸化ナトリウムの使用量は水素化ホウ素ナトリウム
1モルに対して5倍モルである)とメタノール(メタノ
ールの使用量は水素化ホウ素ナトリウム1モルに対して
1リットルである)を入れ、次いで水素化ホウ素ナトリ
ウム1モルを加えて調合された安定化した水素化ホウ素
ナトリウム水溶液を使用する。これらの金属水素化物は
(S)体アセトキシケトンのカルボニル基をジアステレ
オ面区別還元し、反応生成物−1中のsyn体(2S,
3R)型とanti体(2S,3S)型との生成比率に
大きな影響を及ぼすと考えられている。したがって、目
的に応じて、金属水素化物を適宜選択すればよい。特定
の金属水素化物を用いることことにより、syn体(2
S,3R)型に富んだ反応生成物−1を得ることができ
る。例えば、syn体(2S,3R)型に富んだ反応生
成物−1を得るのに好適な金属水素化物としては安定化
した水素化ホウ素ナトリウム水溶液が最適である。
素化物を用いて還元することにより得られる反応生成物
−1の製造方法について詳細に説明する。上記製造方法
において、金属水素化物はカルボニル基のみを選択的に
還元する化合物、例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素
化ジイソブチルアルミニウム等が挙げられる。水素化ホ
ウ素ナトリウムの場合には5%水酸化ナトリウム水溶液
(水酸化ナトリウムの使用量は水素化ホウ素ナトリウム
1モルに対して5倍モルである)とメタノール(メタノ
ールの使用量は水素化ホウ素ナトリウム1モルに対して
1リットルである)を入れ、次いで水素化ホウ素ナトリ
ウム1モルを加えて調合された安定化した水素化ホウ素
ナトリウム水溶液を使用する。これらの金属水素化物は
(S)体アセトキシケトンのカルボニル基をジアステレ
オ面区別還元し、反応生成物−1中のsyn体(2S,
3R)型とanti体(2S,3S)型との生成比率に
大きな影響を及ぼすと考えられている。したがって、目
的に応じて、金属水素化物を適宜選択すればよい。特定
の金属水素化物を用いることことにより、syn体(2
S,3R)型に富んだ反応生成物−1を得ることができ
る。例えば、syn体(2S,3R)型に富んだ反応生
成物−1を得るのに好適な金属水素化物としては安定化
した水素化ホウ素ナトリウム水溶液が最適である。
【0130】(S)体アセトキシケトンと金属水素化物
との供給割合は(S)体アセトキシケトン1モルに対し
て1.0〜1.2グラム当量(金属水素化物中の水素原
子換算、以下同様)が好ましい。1.0グラム当量未満
では反応生成物−1の収率低下を招き、1.2グラム当
量を超えると経済的とはいえない。(S)体アセトキシ
ケトンと金属水素化物との混合方法は(S)体アセトキ
シケトンの有機溶媒溶液に金属水素化物の有機溶媒溶液
を滴下するのが好適である。逆の滴下を行うと、水素が
異常発生し、突沸や発火の危険を招く恐れがある。金属
水素化物の有機溶媒溶液の滴下時間は(S)体アセトキ
シケトン1モルに対して30〜90分が好ましい。あま
りに早い滴下時間では、急激に水素が発生して、突沸や
発火の危険を生じる可能性があり、あまりに遅い滴下時
間では経済的とはいえない。
との供給割合は(S)体アセトキシケトン1モルに対し
て1.0〜1.2グラム当量(金属水素化物中の水素原
子換算、以下同様)が好ましい。1.0グラム当量未満
では反応生成物−1の収率低下を招き、1.2グラム当
量を超えると経済的とはいえない。(S)体アセトキシ
ケトンと金属水素化物との混合方法は(S)体アセトキ
シケトンの有機溶媒溶液に金属水素化物の有機溶媒溶液
を滴下するのが好適である。逆の滴下を行うと、水素が
異常発生し、突沸や発火の危険を招く恐れがある。金属
水素化物の有機溶媒溶液の滴下時間は(S)体アセトキ
シケトン1モルに対して30〜90分が好ましい。あま
りに早い滴下時間では、急激に水素が発生して、突沸や
発火の危険を生じる可能性があり、あまりに遅い滴下時
間では経済的とはいえない。
【0131】有機溶媒としては、ジエチルエーテル、T
HF、n−ヘキサン、トルエンおよびメタノール等が好
ましく、特に好ましくはジエチルエーテルである。有機
溶媒の使用量は(S)体アセトキシケトン1モルに対し
て1.0〜2.5Lが好ましい。有機溶媒があまりに少
ないと反応熱の制御が困難となり、収率低下を招く恐れ
があり、2.5Lを超えると経済的とはいえない。上記
有機溶媒の好適な量のうち、金属水素化物として安定化
した水素化ホウ素ナトリウム水溶液には、(S)体アセ
トキシケトン1モルに対して、有機溶媒1.6Lを
(S)体アセトキシケトンに加えるのが好ましい。金属
水素化物として水素化ジイソブチルアルミニウムの場合
には、有機溶媒1Lを(S)体アセトキシケトンに加
え、残り1Lを水素化ジイソブチルアルミニウムに加え
た溶液が好ましい。(S)体アセトキシケトンと金属水
素化物との反応温度は−10〜10℃が好ましい。特に
好ましくは0℃である。−10℃未満では経済的とはい
えず、10℃を超えると水素の異常発生が生じる恐れが
ある。滴下完了後、室温まで昇温し、引きつづき2時間
撹拌保持した後、40℃の温水バスに浸漬し、1時間還
流して反応を完結させ、反応生成物−1を得る本発明の
製造方法によれば、金属水素化物の種類にもよるが、s
yn体(2S,3R)型/anti体(2S,3S)型
=75〜55/25〜45(面積比)からなるジアステ
レオマー混合物である反応生成物−1が得られる。
HF、n−ヘキサン、トルエンおよびメタノール等が好
ましく、特に好ましくはジエチルエーテルである。有機
溶媒の使用量は(S)体アセトキシケトン1モルに対し
て1.0〜2.5Lが好ましい。有機溶媒があまりに少
ないと反応熱の制御が困難となり、収率低下を招く恐れ
があり、2.5Lを超えると経済的とはいえない。上記
有機溶媒の好適な量のうち、金属水素化物として安定化
した水素化ホウ素ナトリウム水溶液には、(S)体アセ
トキシケトン1モルに対して、有機溶媒1.6Lを
(S)体アセトキシケトンに加えるのが好ましい。金属
水素化物として水素化ジイソブチルアルミニウムの場合
には、有機溶媒1Lを(S)体アセトキシケトンに加
え、残り1Lを水素化ジイソブチルアルミニウムに加え
た溶液が好ましい。(S)体アセトキシケトンと金属水
素化物との反応温度は−10〜10℃が好ましい。特に
好ましくは0℃である。−10℃未満では経済的とはい
えず、10℃を超えると水素の異常発生が生じる恐れが
ある。滴下完了後、室温まで昇温し、引きつづき2時間
撹拌保持した後、40℃の温水バスに浸漬し、1時間還
流して反応を完結させ、反応生成物−1を得る本発明の
製造方法によれば、金属水素化物の種類にもよるが、s
yn体(2S,3R)型/anti体(2S,3S)型
=75〜55/25〜45(面積比)からなるジアステ
レオマー混合物である反応生成物−1が得られる。
【0132】また式(P)の通り、(S)体アセトキシ
ケトンの代りに(R)体アセトキシケトンを用いて、上
記と同様な操作により、syn体(2R,3S)型/a
nti体(2R,3R)型=75〜55/25〜45
(面積比)からなるジアステレオマー混合物である反応
生成物−2が得られる。
ケトンの代りに(R)体アセトキシケトンを用いて、上
記と同様な操作により、syn体(2R,3S)型/a
nti体(2R,3R)型=75〜55/25〜45
(面積比)からなるジアステレオマー混合物である反応
生成物−2が得られる。
【0133】[同定例B:反応生成物−1がsyn体
(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)型か
らなるジアステレオマー混合物、または、反応生成物−
2がsyn体(2R,3S)型およびanti体(2
R,3R)型からなるジアステレオマー混合物であるこ
との確認]式(O)で示されるように、(S)体アセト
キシケトンを金属水素化物で還元することにより得られ
た反応生成物−1溶液の一部、および式(P)で示され
るように(R)体アセトキシケトンを金属水素化物で還
元することにより得られた反応生成物−2溶液の一部を
取り、鉱酸で加水分解することにより、各々生成物−1
および生成物−2を得る。これらの生成物は1HNMR
スペクトル、IR吸収スペクトル、MSスペクトルの測
定より、1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカ
ン−2,3−ジオール(以下、ジオール誘導体という)
である。また19FNMRスペクトルは2本のピークを有
することより、ジオール誘導体はジアステレオマー混合
物である。
(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)型か
らなるジアステレオマー混合物、または、反応生成物−
2がsyn体(2R,3S)型およびanti体(2
R,3R)型からなるジアステレオマー混合物であるこ
との確認]式(O)で示されるように、(S)体アセト
キシケトンを金属水素化物で還元することにより得られ
た反応生成物−1溶液の一部、および式(P)で示され
るように(R)体アセトキシケトンを金属水素化物で還
元することにより得られた反応生成物−2溶液の一部を
取り、鉱酸で加水分解することにより、各々生成物−1
および生成物−2を得る。これらの生成物は1HNMR
スペクトル、IR吸収スペクトル、MSスペクトルの測
定より、1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカ
ン−2,3−ジオール(以下、ジオール誘導体という)
である。また19FNMRスペクトルは2本のピークを有
することより、ジオール誘導体はジアステレオマー混合
物である。
【0134】また、反応混合液−1より誘導されたジオ
ール誘導体−1および反応混合物−2より誘導されたジ
オール誘導体−2は光学活性ガスクロマトグラフィーに
かけると、各々異なった2本の光学活性ピークが認めら
れることより、ジオール誘導体−1およびジオール誘導
体−2は光学活性なジアステレオマー混合物であり、各
々光学活性ガスクロマトグラフィーの第1ピークと、上
記19FNMRスペクトルの第1ピークとの面積比、およ
び光学活性な第2ピークと、上記19FNMRスペクトル
の第2ピークとの面積比が一致した。
ール誘導体−1および反応混合物−2より誘導されたジ
オール誘導体−2は光学活性ガスクロマトグラフィーに
かけると、各々異なった2本の光学活性ピークが認めら
れることより、ジオール誘導体−1およびジオール誘導
体−2は光学活性なジアステレオマー混合物であり、各
々光学活性ガスクロマトグラフィーの第1ピークと、上
記19FNMRスペクトルの第1ピークとの面積比、およ
び光学活性な第2ピークと、上記19FNMRスペクトル
の第2ピークとの面積比が一致した。
【0135】次いで、上述で得られたジオール誘導体−
1およびジオール誘導体−2と2,2−ジメトキシプロ
パンをパラトルエンスルホン酸1水塩を用いて、アセタ
ール交換反応を行い各生成物を得る。これらの生成物は
1HNMRスペクトル、IR吸収スペクトルおよびMS
スペクトルを測定することにより、2,2−ジメトキシ
−4−(末端メトキシアルキル)−5−トリフルオロメ
チル−1,3−ジオキソラン(以下、1,3−ジオキソ
ラン誘導体という)である。また19FNMRスペクトル
は2本のピークを有することより、1,3−ジオキソラ
ン誘導体はジアステレオマー混合物であることが確認さ
れる。さらに1,3−ジオキソラン誘導体の1HNMR
スペクトル中のメチル基の位置と面積比より、tran
s体1,3−ジオキソラン誘導体およびcis体1,3
−ジオキソラン誘導体からなるジアステレオマー混合物
であることが確認される。さらにtrans体の面積比
と一致する19FNMRスペクトルの第1ピークはtra
ns体1,3−ジオキソラン誘導体であり、cis体の
面積比と一致する19FNMRスペクトルの第2ピークは
cis体1,3−ジオキソラン誘導体であることが確認
される。
1およびジオール誘導体−2と2,2−ジメトキシプロ
パンをパラトルエンスルホン酸1水塩を用いて、アセタ
ール交換反応を行い各生成物を得る。これらの生成物は
1HNMRスペクトル、IR吸収スペクトルおよびMS
スペクトルを測定することにより、2,2−ジメトキシ
−4−(末端メトキシアルキル)−5−トリフルオロメ
チル−1,3−ジオキソラン(以下、1,3−ジオキソ
ラン誘導体という)である。また19FNMRスペクトル
は2本のピークを有することより、1,3−ジオキソラ
ン誘導体はジアステレオマー混合物であることが確認さ
れる。さらに1,3−ジオキソラン誘導体の1HNMR
スペクトル中のメチル基の位置と面積比より、tran
s体1,3−ジオキソラン誘導体およびcis体1,3
−ジオキソラン誘導体からなるジアステレオマー混合物
であることが確認される。さらにtrans体の面積比
と一致する19FNMRスペクトルの第1ピークはtra
ns体1,3−ジオキソラン誘導体であり、cis体の
面積比と一致する19FNMRスペクトルの第2ピークは
cis体1,3−ジオキソラン誘導体であることが確認
される。
【0136】さらにtrans体1,3−ジオキソラン
誘導体と面積比が一致するジオール誘導体−1の光学活
性ガスクロマトグラフィーの第1ピークはsyn−(2
S,3R)−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシア
ルカン−2,3−ジオール[以下、syn体(2S,3
R)型ジオールともいう]、およびcis体1,3−ジ
オキソラン誘導体と面積比が一致するジオール誘導体−
1の光学活性ガスクロマトグラフィーの第2ピークはa
nti−(2S,3S)−1,1,1−トリフルオロ末
端メトキシアルカン−2,3−ジオール[以下、ant
i体(2S,3S)型ジオールという]であり、ジオー
ル誘導体−1はsyn体(2S,3R)型ジオールおよ
びanti体(2S,3S)型ジオールからなるジアス
テレオマー混合物であることが確認できる。したがっ
て、2位と3位の不斉炭素原子の絶対配置は加水分解反
応前後では変化しないことより、反応生成物−1はsy
n体(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)
型からなるジアステレオマー混合物であることが確認で
きる。
誘導体と面積比が一致するジオール誘導体−1の光学活
性ガスクロマトグラフィーの第1ピークはsyn−(2
S,3R)−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシア
ルカン−2,3−ジオール[以下、syn体(2S,3
R)型ジオールともいう]、およびcis体1,3−ジ
オキソラン誘導体と面積比が一致するジオール誘導体−
1の光学活性ガスクロマトグラフィーの第2ピークはa
nti−(2S,3S)−1,1,1−トリフルオロ末
端メトキシアルカン−2,3−ジオール[以下、ant
i体(2S,3S)型ジオールという]であり、ジオー
ル誘導体−1はsyn体(2S,3R)型ジオールおよ
びanti体(2S,3S)型ジオールからなるジアス
テレオマー混合物であることが確認できる。したがっ
て、2位と3位の不斉炭素原子の絶対配置は加水分解反
応前後では変化しないことより、反応生成物−1はsy
n体(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)
型からなるジアステレオマー混合物であることが確認で
きる。
【0137】また、ジオール誘導体−2は上記と同様な
理由で、syn体(2R,3S)型ジオールおよびan
ti体(2R,3R)型ジオールからなるジアステレオ
マー混合物であることが確認され、反応生成物−2はs
yn体(2R,3S)型およびanti体(2R,3
R)型からなるジアステレオマー混合物であることが確
認できる。
理由で、syn体(2R,3S)型ジオールおよびan
ti体(2R,3R)型ジオールからなるジアステレオ
マー混合物であることが確認され、反応生成物−2はs
yn体(2R,3S)型およびanti体(2R,3
R)型からなるジアステレオマー混合物であることが確
認できる。
【0138】[第5反応:ジアステレオマー混合物−1
およびジアステレオマー混合物−2の各製造方法]第5
反応を反応式で示すと、式(Q)、式(R)
およびジアステレオマー混合物−2の各製造方法]第5
反応を反応式で示すと、式(Q)、式(R)
【0139】
【化38】
【0140】[ただし、式中、Aは金属化物を表わし、
mは式(A)と同じ]であり、第4反応で得られたsy
n体(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)
型からなるジアステレオマー混合物である反応生成物−
1、およびsyn体(2R,3S)型およびanti体
(2R,3R)型からなるジアステレオマー混合物であ
る反応生成物−2とヨウ化メチルとを反応させた後、加
水分解することにより、式(Q)で示されるジアステレ
オマー混合物−1および式(R)で示されるジアステレ
オマー混合物−2を得ることができる。
mは式(A)と同じ]であり、第4反応で得られたsy
n体(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)
型からなるジアステレオマー混合物である反応生成物−
1、およびsyn体(2R,3S)型およびanti体
(2R,3R)型からなるジアステレオマー混合物であ
る反応生成物−2とヨウ化メチルとを反応させた後、加
水分解することにより、式(Q)で示されるジアステレ
オマー混合物−1および式(R)で示されるジアステレ
オマー混合物−2を得ることができる。
【0141】[ジアステレオマー混合物−1、およびジ
アステレオマー混合物−2]式(Q)で示されるジアス
テレオマー混合物−1の好適な具体例を開示すると、s
yn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−6−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサンお
よびanti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−6−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
キサンからなるジアステレオマー混合物、syn−(2
S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびant
i−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンから
なるジアステレオマー混合物、syn−(2S,3R)
−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−8−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロオクタンおよびanti−(2
S,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−8−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロオクタンからなるジア
ステレオマー混合物、およびsyn−(2S,3R)−
2−ヒドロキシ−3−メトキシ−9−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロノナンおよびanti−(2S,
3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−9−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロノナンからなるジアステレ
オマー混合物等が挙げられる。
アステレオマー混合物−2]式(Q)で示されるジアス
テレオマー混合物−1の好適な具体例を開示すると、s
yn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−6−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサンお
よびanti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−6−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
キサンからなるジアステレオマー混合物、syn−(2
S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよびant
i−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンから
なるジアステレオマー混合物、syn−(2S,3R)
−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−8−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロオクタンおよびanti−(2
S,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−8−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロオクタンからなるジア
ステレオマー混合物、およびsyn−(2S,3R)−
2−ヒドロキシ−3−メトキシ−9−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロノナンおよびanti−(2S,
3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−9−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロノナンからなるジアステレ
オマー混合物等が挙げられる。
【0142】式(R)で示されるジアステレオマー混合
物−2の好適な具体例を開示すると、syn−(2R,
3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−6−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘキサンおよびanti−
(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−6−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサンからなる
ジアステレオマー混合物、syn−(2R,3S)−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタンおよびanti−(2R,3
R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンからなるジアステレ
オマー混合物、syn−(2R,3S)−2−ヒドロキ
シ−3−メトキシ−8−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロオクタンおよびanti−(2R,3R)−2−
ヒドロキシ−3−メトキシ−8−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロオクタンからなるジアステレオマー混合
物、およびsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−9−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロノナンおよびanti−(2R,3R)−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−9−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロノナンからなるジアステレオマー混合物等が挙
げられる。
物−2の好適な具体例を開示すると、syn−(2R,
3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−6−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘキサンおよびanti−
(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−6−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘキサンからなる
ジアステレオマー混合物、syn−(2R,3S)−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタンおよびanti−(2R,3
R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンからなるジアステレ
オマー混合物、syn−(2R,3S)−2−ヒドロキ
シ−3−メトキシ−8−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロオクタンおよびanti−(2R,3R)−2−
ヒドロキシ−3−メトキシ−8−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロオクタンからなるジアステレオマー混合
物、およびsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−9−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロノナンおよびanti−(2R,3R)−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−9−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロノナンからなるジアステレオマー混合物等が挙
げられる。
【0143】以下、式(Q)で示されるジアステレオマ
ー混合物−1の製造方法について詳細に説明する。有機
溶媒中で、式(O)で得た反応生成物−1中の金属化物
とヨウ化メチル中のヨウ素が反応し、O−メチル化体と
ヨウ素の金属化物を生成する。有機溶媒は第4段反応で
用いた有機溶媒が使用できる。したがって、反応生成物
−1溶液にヨウ化メチルの有機溶媒溶液を直接加えるこ
とにより、反応を行うことができる。
ー混合物−1の製造方法について詳細に説明する。有機
溶媒中で、式(O)で得た反応生成物−1中の金属化物
とヨウ化メチル中のヨウ素が反応し、O−メチル化体と
ヨウ素の金属化物を生成する。有機溶媒は第4段反応で
用いた有機溶媒が使用できる。したがって、反応生成物
−1溶液にヨウ化メチルの有機溶媒溶液を直接加えるこ
とにより、反応を行うことができる。
【0144】ヨウ化メチルの反応系への供給速度は式
(O)で使用された(S)体アセトキシケトン換算1モ
ルに対して、1.1〜1.3モルが好ましい。1.1モ
ル未満ではジアステレオマー混合物−1の収率低下を招
く恐れがあり、1.3モルを超えると経済的とはいえな
い。ヨウ化メチルは反応熱を制御するために有機溶媒で
希釈して反応系へ供給するのが好ましい。有機溶媒の好
適な混合割合はヨウ化メチル1モルに対して1〜3Lが
好ましい。1L未満では反応熱の制御が困難となり、突
沸の危険を招く恐れがあり、3Lを超えると経済的とは
いえない。ヨウ化メチルの反応系への滴下速度は(S)
体アセトキシケトン換算1モルに対して60〜120分
が好ましい。60分未満では反応熱の制御が困難とな
り、120分を超えると経済的とはいえない。反応温度
は−10〜10℃が好ましい。−10℃未満では経済的
とはいえず、10℃を超えると突沸を招く恐れがある。
(O)で使用された(S)体アセトキシケトン換算1モ
ルに対して、1.1〜1.3モルが好ましい。1.1モ
ル未満ではジアステレオマー混合物−1の収率低下を招
く恐れがあり、1.3モルを超えると経済的とはいえな
い。ヨウ化メチルは反応熱を制御するために有機溶媒で
希釈して反応系へ供給するのが好ましい。有機溶媒の好
適な混合割合はヨウ化メチル1モルに対して1〜3Lが
好ましい。1L未満では反応熱の制御が困難となり、突
沸の危険を招く恐れがあり、3Lを超えると経済的とは
いえない。ヨウ化メチルの反応系への滴下速度は(S)
体アセトキシケトン換算1モルに対して60〜120分
が好ましい。60分未満では反応熱の制御が困難とな
り、120分を超えると経済的とはいえない。反応温度
は−10〜10℃が好ましい。−10℃未満では経済的
とはいえず、10℃を超えると突沸を招く恐れがある。
【0145】ヨウ化メチルの滴下完了後、引きつづき3
時間撹拌保持して反応を完結させる。反応完了後、室温
まで昇温した後、減圧濃縮して有機溶媒と未反応ヨウ化
メチルを留去した後、1規定塩酸を加えて過剰の安定化
水素化ホウ素ナトリウムを分解した後、10%炭酸水素
ナトリウム水溶液でpH7に調整後、エーテル抽出し、
抽出液を濃縮し、遊離ヨウ素入淡黄色の残渣に飽和チオ
硫酸ナトリウム水溶液を加えて遊離ヨウ素を除去した
後、エーテル抽出し、抽出液を水洗した後、無水硫酸マ
グネシウムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮してシ
ロップ状の残渣であるO−メチル化誘導体を得る。
時間撹拌保持して反応を完結させる。反応完了後、室温
まで昇温した後、減圧濃縮して有機溶媒と未反応ヨウ化
メチルを留去した後、1規定塩酸を加えて過剰の安定化
水素化ホウ素ナトリウムを分解した後、10%炭酸水素
ナトリウム水溶液でpH7に調整後、エーテル抽出し、
抽出液を濃縮し、遊離ヨウ素入淡黄色の残渣に飽和チオ
硫酸ナトリウム水溶液を加えて遊離ヨウ素を除去した
後、エーテル抽出し、抽出液を水洗した後、無水硫酸マ
グネシウムを加えて水分を除去した後、減圧濃縮してシ
ロップ状の残渣であるO−メチル化誘導体を得る。
【0146】鉱酸は硫酸、塩酸、硝酸等が好ましく、特
に好ましくはガス発生の少ない硫酸である。鉱酸の使用
量は(S)体アセトキシケトン換算1モルに対して、2
〜5グラム当量が好ましい。2グラム当量未満では加水
分解反応が不十分となり、ジアステレオマー混合物−1
の収率低下を招く恐れがあり、5グラム当量を超えると
経済的とはいえない。鉱酸の濃度は2〜5規定が好まし
い。2規定未満では加水分解時間が長くなり経済的とは
いえず、5規定を超えるとジアステレオマー混合物−1
の収率低下を招く恐れがある。
に好ましくはガス発生の少ない硫酸である。鉱酸の使用
量は(S)体アセトキシケトン換算1モルに対して、2
〜5グラム当量が好ましい。2グラム当量未満では加水
分解反応が不十分となり、ジアステレオマー混合物−1
の収率低下を招く恐れがあり、5グラム当量を超えると
経済的とはいえない。鉱酸の濃度は2〜5規定が好まし
い。2規定未満では加水分解時間が長くなり経済的とは
いえず、5規定を超えるとジアステレオマー混合物−1
の収率低下を招く恐れがある。
【0147】O−メチル化誘導体−1を溶解するために
メタノールおよびエタノール等のアルコールを添加す
る。アルコールの添加量は目安として鉱酸水溶液の1〜
2倍量である。1倍量未満では均一な溶液が得られず、
加水分解が不十分となり、2倍量を超えると経済的とは
いえない。加水分解反応は、還元しながら、(S)体ア
セトキシケトン換算1モルを基準として4〜8時間行
う。4時間未満では加水分解が不十分となり、収率低下
を招く恐れがあり、8時間を超えると経済的とはいえな
い。
メタノールおよびエタノール等のアルコールを添加す
る。アルコールの添加量は目安として鉱酸水溶液の1〜
2倍量である。1倍量未満では均一な溶液が得られず、
加水分解が不十分となり、2倍量を超えると経済的とは
いえない。加水分解反応は、還元しながら、(S)体ア
セトキシケトン換算1モルを基準として4〜8時間行
う。4時間未満では加水分解が不十分となり、収率低下
を招く恐れがあり、8時間を超えると経済的とはいえな
い。
【0148】加水分解反応完了後、減圧濃縮して、アル
コールを留去した後、エーテル抽出し、抽出液を10%
炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄した後、抽出
液に無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、
減圧濃縮してエーテルを留去し、シロップ状の残渣を得
る。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、無色透明な液状の生成物であるジアステレオマ
ー混合物−1を得る。式(Q)で示される反応生成物−
1の代わりに式(R)で示される反応生成物−2を用い
た以外は上述と同様な操作を行い、無色透明な液状の生
成物であるジアステレオマー混合物−2を得る。
コールを留去した後、エーテル抽出し、抽出液を10%
炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄した後、抽出
液に無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、
減圧濃縮してエーテルを留去し、シロップ状の残渣を得
る。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、無色透明な液状の生成物であるジアステレオマ
ー混合物−1を得る。式(Q)で示される反応生成物−
1の代わりに式(R)で示される反応生成物−2を用い
た以外は上述と同様な操作を行い、無色透明な液状の生
成物であるジアステレオマー混合物−2を得る。
【0149】[同定例C:ジアステレオマー混合物−
1、syn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メ
トキシアルカンおよびanti体(2S,3S)型2−
ヒドロキシ−3−メトキシアルカンからなるジアステレ
オマー混合物およびジアステレオマー混合物−2、sy
n体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシア
ルカンおよびanti体(2R,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシアルカンからなるジアステレオマー混
合物であることの確認]
1、syn体(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メ
トキシアルカンおよびanti体(2S,3S)型2−
ヒドロキシ−3−メトキシアルカンからなるジアステレ
オマー混合物およびジアステレオマー混合物−2、sy
n体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシア
ルカンおよびanti体(2R,3R)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシアルカンからなるジアステレオマー混
合物であることの確認]
【0150】上述で得られたジアステレオマー混合物−
1およびジアステレオマー混合物−2は1HNMRスペ
クトル、IR吸収スペクトル、MSスペクトルを分析す
ることにより、2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカンである。ま
た、19FNMRスペクトル分析により、2本のピークを
有し、ジアステレオマー混合物−1の19FNMRスペク
トルの第1ピーク/第2ピークとの面積比は反応生成物
−1のsyn体(2S,3R)型/anti体(2S,
3S)型の面積比と一致し、ジアステレオマー混合物−
2の19FNMRスペクトルの第1ピーク/第2ピークと
の面積比は反応生成物−2のsyn体(2R,3S)型
/anti体(2R,3R)型の面積比と一致した。さ
らに光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると各々2
本の光学活性なピークが認められ、ジアステレオマー混
合物−1の第1ピーク/第2ピークの面積比もまた反応
生成物−1のsyn体(2S,3R)型/anti体
(2S,3S)型の面積比と一致し、ジアステレオマー
混合物−2の第1ピーク/第2ピークの面積比は反応生
成物−2のsyn体(2R,3S)型/anti体(2
R,3R)型の面積比と一致する。
1およびジアステレオマー混合物−2は1HNMRスペ
クトル、IR吸収スペクトル、MSスペクトルを分析す
ることにより、2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカンである。ま
た、19FNMRスペクトル分析により、2本のピークを
有し、ジアステレオマー混合物−1の19FNMRスペク
トルの第1ピーク/第2ピークとの面積比は反応生成物
−1のsyn体(2S,3R)型/anti体(2S,
3S)型の面積比と一致し、ジアステレオマー混合物−
2の19FNMRスペクトルの第1ピーク/第2ピークと
の面積比は反応生成物−2のsyn体(2R,3S)型
/anti体(2R,3R)型の面積比と一致した。さ
らに光学活性ガスクロマトグラフィーにかけると各々2
本の光学活性なピークが認められ、ジアステレオマー混
合物−1の第1ピーク/第2ピークの面積比もまた反応
生成物−1のsyn体(2S,3R)型/anti体
(2S,3S)型の面積比と一致し、ジアステレオマー
混合物−2の第1ピーク/第2ピークの面積比は反応生
成物−2のsyn体(2R,3S)型/anti体(2
R,3R)型の面積比と一致する。
【0151】したがって、式(Q)で示される反応生成
物−1および式(R)で示される反応生成物−2の3位
の不斉炭素原子に結合したO−金属化物をO−メチル基
に換えた後、2位の不斉炭素原子に結合したアセトキシ
基を水酸基に換えても、2位と3位の不斉炭素原子の絶
対配置は変わらないことより、ジアステレオマー混合物
−1はsyn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアル
カンおよびanti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキ
シアルカンからなるジアステレオマー混合物であり、他
方ジアステレオマー混合物−2はsyn−(2R,3
S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロ末端メトキシアルカンおよびanti−(2
R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロ末端メトキシアルカンからなるジアス
テレオマー混合物である。
物−1および式(R)で示される反応生成物−2の3位
の不斉炭素原子に結合したO−金属化物をO−メチル基
に換えた後、2位の不斉炭素原子に結合したアセトキシ
基を水酸基に換えても、2位と3位の不斉炭素原子の絶
対配置は変わらないことより、ジアステレオマー混合物
−1はsyn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアル
カンおよびanti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキ
シアルカンからなるジアステレオマー混合物であり、他
方ジアステレオマー混合物−2はsyn−(2R,3
S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロ末端メトキシアルカンおよびanti−(2
R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロ末端メトキシアルカンからなるジアス
テレオマー混合物である。
【0152】[第6反応:本発明化合物−syn体(2
S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカン、
anti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メト
キシアルカン、syn体(2R,3S)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシアルカンおよびanti体(2R,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカン−の製造
方法]第6反応を反応式で示すと、式(S)および式
(T)
S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカン、
anti体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メト
キシアルカン、syn体(2R,3S)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシアルカンおよびanti体(2R,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシアルカン−の製造
方法]第6反応を反応式で示すと、式(S)および式
(T)
【0153】
【化39】
【0154】[ただし、式中、mは式(A)と同じ]の
通り、第5反応で得られたジアステレオマー混合物−1
およびジアステレオマー混合物−2を精留(100g以
上)またはシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分取
することにより、4個の本発明化合物を得ることができ
る。
通り、第5反応で得られたジアステレオマー混合物−1
およびジアステレオマー混合物−2を精留(100g以
上)またはシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分取
することにより、4個の本発明化合物を得ることができ
る。
【0155】すなわち、式(S)の通り、ジアステレオ
マー混合物−1を例えばシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーとして中低圧液体クロマトグラフィーで、第1ピ
ークである第一フラクションおよび第2ピークである第
二フラクションを分取し、溶離液を留去し、第一フラク
ションから得られる無色透明な液状の目的生成物である
syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカンの
本発明生成物、および第二フラクションから得られる無
色透明な液状の目的生成物であるanti−(2S,3
S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロ末端メトキシアルカンの本発明化合物を取得
することができる。また式(T)の通り、ジアステレオ
マー混合物−2を上記と同じ操作を行うことにより、第
一フラクションから得られる無色透明な液状の目的生成
物であるsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシア
ルカンの本発明化合物、および第二フラクションから得
られる無色透明な液状の目的生成物であるanti−
(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカンの本発明化
合物を取得することができる。
マー混合物−1を例えばシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーとして中低圧液体クロマトグラフィーで、第1ピ
ークである第一フラクションおよび第2ピークである第
二フラクションを分取し、溶離液を留去し、第一フラク
ションから得られる無色透明な液状の目的生成物である
syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカンの
本発明生成物、および第二フラクションから得られる無
色透明な液状の目的生成物であるanti−(2S,3
S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロ末端メトキシアルカンの本発明化合物を取得
することができる。また式(T)の通り、ジアステレオ
マー混合物−2を上記と同じ操作を行うことにより、第
一フラクションから得られる無色透明な液状の目的生成
物であるsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ末端メトキシア
ルカンの本発明化合物、および第二フラクションから得
られる無色透明な液状の目的生成物であるanti−
(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカンの本発明化
合物を取得することができる。
【0156】
【実施例】以下、第1段反応〜第4段反応に関する実施
例、および第4段反応で得られるsyn体(2S,3
R)型液晶化合物およびanti体(2S,3S)型液
晶化合物の有用性を示す試験を実施例に示す。 [実施例1:syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン、anti−(2S,3S)−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタン、syn−(2R,3S)−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタンおよびanti−(2R,3R)−
2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンの製造](第1段反応〜
第2段反応)
例、および第4段反応で得られるsyn体(2S,3
R)型液晶化合物およびanti体(2S,3S)型液
晶化合物の有用性を示す試験を実施例に示す。 [実施例1:syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン、anti−(2S,3S)−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタン、syn−(2R,3S)−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタンおよびanti−(2R,3R)−
2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンの製造](第1段反応〜
第2段反応)
【0157】[第1段反応−1:金属水素化物として、
水素化ホウ素ナトリウムを用いた場合:反応生成物−
1:syn体(2S,3R)型/anti体(2S,3
S)型=75/25(面積比)からなるジアステレオマ
ー混合物の製造]温度計、撹拌機、還流冷却器および滴
下ロートを備えた丸底フラスコに(S)−1−アセトキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブ
チルケトン16.64g(65ミリモル)とジエチルエ
ーテル104mlを入れ、氷水バスに浸漬し、撹拌しな
がら、0℃に調整した。次いで、滴下ロートに5%カ性
ソーダ水溶液71.5g(89.4ミリモル)と水素化
ホウ素ナトリウム0.68g(71.5ミリグラム当
量)およびメタノール18mlを入れ、均一に溶解した
安定化水素化ホウ素ナトリウム水溶液を撹拌しながら、
15分間かけて滴下した。滴下完了後、氷水バスを取り
去り、室温まで昇温し、引きつづき2時間撹拌保持して
反応を完結させ、反応生成物−1溶液を得た。
水素化ホウ素ナトリウムを用いた場合:反応生成物−
1:syn体(2S,3R)型/anti体(2S,3
S)型=75/25(面積比)からなるジアステレオマ
ー混合物の製造]温度計、撹拌機、還流冷却器および滴
下ロートを備えた丸底フラスコに(S)−1−アセトキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブ
チルケトン16.64g(65ミリモル)とジエチルエ
ーテル104mlを入れ、氷水バスに浸漬し、撹拌しな
がら、0℃に調整した。次いで、滴下ロートに5%カ性
ソーダ水溶液71.5g(89.4ミリモル)と水素化
ホウ素ナトリウム0.68g(71.5ミリグラム当
量)およびメタノール18mlを入れ、均一に溶解した
安定化水素化ホウ素ナトリウム水溶液を撹拌しながら、
15分間かけて滴下した。滴下完了後、氷水バスを取り
去り、室温まで昇温し、引きつづき2時間撹拌保持して
反応を完結させ、反応生成物−1溶液を得た。
【0158】[同定例1:反応生成物−1がsyn体
(2S,3R)型/anti体(2S,3S)型=75
/25(面積比)からなるジアステレオマー混合物であ
ることの確認]温度計、撹拌機、還流冷却器および滴下
ロートを備えた4ツ口丸底フラスコに、上記で得た反応
生成物−1溶液の1/5と3規定塩酸48mlとメタノ
ール48mlを入れ、80℃温水バスに浸漬し、撹拌し
ながら、4時間還流し、加水分解反応を行った。反応完
了後、室温まで冷却した後、エーテル抽出し、抽出液を
10%炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、
減圧濃縮し、溶媒を留去し、シロップ状の残渣を得た。
(2S,3R)型/anti体(2S,3S)型=75
/25(面積比)からなるジアステレオマー混合物であ
ることの確認]温度計、撹拌機、還流冷却器および滴下
ロートを備えた4ツ口丸底フラスコに、上記で得た反応
生成物−1溶液の1/5と3規定塩酸48mlとメタノ
ール48mlを入れ、80℃温水バスに浸漬し、撹拌し
ながら、4時間還流し、加水分解反応を行った。反応完
了後、室温まで冷却した後、エーテル抽出し、抽出液を
10%炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、
減圧濃縮し、溶媒を留去し、シロップ状の残渣を得た。
【0159】この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[溶離液n−ヘキサン/イソプロピルアルコール
=95/5(容量比)]で精製し、無色透明な液状の生
成物−1[収量2.27g(10.53ミリモル)収率
90%]を得た。この生成物−1の各種スペクトルを測
定した結果は次の通りであり、7−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール(以下、
ジオールという)であった。なお、生成物−1の19FN
MRスペクトルは2本のピークが認められ、その第1ピ
ーク/第2ピーク=75/25(面積比)からなるジア
ステレオマー混合物であった。1HNMRスペクトル図
を図1に示した。
フィー[溶離液n−ヘキサン/イソプロピルアルコール
=95/5(容量比)]で精製し、無色透明な液状の生
成物−1[収量2.27g(10.53ミリモル)収率
90%]を得た。この生成物−1の各種スペクトルを測
定した結果は次の通りであり、7−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール(以下、
ジオールという)であった。なお、生成物−1の19FN
MRスペクトルは2本のピークが認められ、その第1ピ
ーク/第2ピーク=75/25(面積比)からなるジア
ステレオマー混合物であった。1HNMRスペクトル図
を図1に示した。
【0160】1HNMRスペクトル(CDCl3):1.
28〜1.46ppm(4H)、1.62〜1.71p
pm(2H)、2.08〜2.13ppm(2H)、
2.50ppm(S)(3H)、3.44〜3.59p
pm(2H)、3.71〜3.79ppm(1H)、
4.12〜4.24ppm(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH);第1ピーク:−0.39ppm、面積比率7
5%、syn体ジオール☆1、第2ピーク:−1.68
ppm、面積比率25%、anti体ジオール☆1IR
吸収スペクトル(neat):1,120cm-1(CO
C)、3,410cm-1(OH) MSスペクトル:m/z 216(M+) (☆1:本
同定例で確認)
28〜1.46ppm(4H)、1.62〜1.71p
pm(2H)、2.08〜2.13ppm(2H)、
2.50ppm(S)(3H)、3.44〜3.59p
pm(2H)、3.71〜3.79ppm(1H)、
4.12〜4.24ppm(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH);第1ピーク:−0.39ppm、面積比率7
5%、syn体ジオール☆1、第2ピーク:−1.68
ppm、面積比率25%、anti体ジオール☆1IR
吸収スペクトル(neat):1,120cm-1(CO
C)、3,410cm-1(OH) MSスペクトル:m/z 216(M+) (☆1:本
同定例で確認)
【0161】次いで、生成物−1を光学活性ガスクロマ
トグラフィー[条件;カラム:商品名シクロデックスβ
236(クロムパック社製)、サイズ:内径0.25m
/m長さ25m、シリカキャピラリーカラム、カラム温
度:80℃×10分保持した後、昇温速度4℃/min
で200℃迄昇温、キァリアーガス:ヘリウム、ガス流
量70NL/min、スプリット比100/1、検出:
FID]にかけると、2本の光学活性なピークが認めら
れ、 第1ピーク:保持時間20.80分、面積比率75%、
syn体(2S,3R)型ジオール☆2 第2ピーク:保持時間20.90分、面積比率25%、
anti体(2S,3S)型ジオール☆2(☆2は本同定
例で確認)。
トグラフィー[条件;カラム:商品名シクロデックスβ
236(クロムパック社製)、サイズ:内径0.25m
/m長さ25m、シリカキャピラリーカラム、カラム温
度:80℃×10分保持した後、昇温速度4℃/min
で200℃迄昇温、キァリアーガス:ヘリウム、ガス流
量70NL/min、スプリット比100/1、検出:
FID]にかけると、2本の光学活性なピークが認めら
れ、 第1ピーク:保持時間20.80分、面積比率75%、
syn体(2S,3R)型ジオール☆2 第2ピーク:保持時間20.90分、面積比率25%、
anti体(2S,3S)型ジオール☆2(☆2は本同定
例で確認)。
【0162】次いで、温度計、撹拌機、還流冷却器を備
えた3ツ口丸底フラスコに、上記で得た生成物−1、
1.08g(5ミリモル)と2,2−ジメトキシプロパ
ン5mlとパラトルエンスルホン酸1水塩0.1gを入
れ、90℃の温水バスに浸漬し、撹拌しながら、5時間
還流し、アセタール交換反応を行い、反応終了後、シリ
カゲルクロマトグラフィーを用いて分取し、82℃で蒸
留し、留分を濃縮し、無色透明な液状の生成物を得た。
えた3ツ口丸底フラスコに、上記で得た生成物−1、
1.08g(5ミリモル)と2,2−ジメトキシプロパ
ン5mlとパラトルエンスルホン酸1水塩0.1gを入
れ、90℃の温水バスに浸漬し、撹拌しながら、5時間
還流し、アセタール交換反応を行い、反応終了後、シリ
カゲルクロマトグラフィーを用いて分取し、82℃で蒸
留し、留分を濃縮し、無色透明な液状の生成物を得た。
【0163】この生成物の各種スペクトルを測定した結
果は次の通りであり、2,2−ジメチル−4−(4′−
メトキシブチル)−5−トリフルオロメチル−1,3−
ジオキソラン(以下、1,3−ジオキソラン誘導体とい
う)であることが確認された。また1HNMRスペクト
ルのメチル基の位置と面積比率より、上記生成物はtr
ans−2,2−ジメチル−4−(4′−メトキシブチ
ル)−5−トリフルオロメチル−1,3−ジオキソラン
(以下、trans体1,3−ジオキソラン誘導体とい
う)およびcis−2,2−ジメチル−4−(4′−メ
トキシブチル)−5−トリフルオロメチル−1,3−ジ
オキソラン(以下、cis体1,3−ジオキソラン誘導
体という)からなり、その生成比率trans体/ci
s体=75/25(面積比)のジアステレオマー混合物
であることが確認できた。1HNMRスペクトル図を図
2に示した。
果は次の通りであり、2,2−ジメチル−4−(4′−
メトキシブチル)−5−トリフルオロメチル−1,3−
ジオキソラン(以下、1,3−ジオキソラン誘導体とい
う)であることが確認された。また1HNMRスペクト
ルのメチル基の位置と面積比率より、上記生成物はtr
ans−2,2−ジメチル−4−(4′−メトキシブチ
ル)−5−トリフルオロメチル−1,3−ジオキソラン
(以下、trans体1,3−ジオキソラン誘導体とい
う)およびcis−2,2−ジメチル−4−(4′−メ
トキシブチル)−5−トリフルオロメチル−1,3−ジ
オキソラン(以下、cis体1,3−ジオキソラン誘導
体という)からなり、その生成比率trans体/ci
s体=75/25(面積比)のジアステレオマー混合物
であることが確認できた。1HNMRスペクトル図を図
2に示した。
【0164】1HNMRスペクトル(CDCl3):1.
28〜1.56ppm(4H)、1.64〜1.72p
pm(2H)、2.00〜2.08ppm(2H)、
2.46ppm(S)(3H)、4.30〜4.36p
pm(1H)、4.44〜4.50ppm(1H) trans体1,3−ジオキソラン誘導体:1.49p
pm(CH3)、1.53ppm(CH3)、面積比率7
5%、cis体1,3−ジオキソラン誘導体1.45p
pm(CH3)、1.58ppm(CH3)、面積比率2
5%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH);第1ピーク−1.33ppm、面積比率75
%、trans体1,3−ジオキソラン誘導体、第2ピ
ーク −2.92ppm、面積比率25%、cis体
1,3−ジオキソラン誘導体 IR吸収スペクトル(neat):1,130cm
-1(COC) MSスペクトル:m/z 256(M+)
28〜1.56ppm(4H)、1.64〜1.72p
pm(2H)、2.00〜2.08ppm(2H)、
2.46ppm(S)(3H)、4.30〜4.36p
pm(1H)、4.44〜4.50ppm(1H) trans体1,3−ジオキソラン誘導体:1.49p
pm(CH3)、1.53ppm(CH3)、面積比率7
5%、cis体1,3−ジオキソラン誘導体1.45p
pm(CH3)、1.58ppm(CH3)、面積比率2
5%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH);第1ピーク−1.33ppm、面積比率75
%、trans体1,3−ジオキソラン誘導体、第2ピ
ーク −2.92ppm、面積比率25%、cis体
1,3−ジオキソラン誘導体 IR吸収スペクトル(neat):1,130cm
-1(COC) MSスペクトル:m/z 256(M+)
【0165】trans体1,3−ジオキソラン誘導体
の面積比率75%と一致するジオールの19FNMRスペ
クトルの第1ピーク(−0.39ppm)はsyn−7
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,
3−ジオール(以下、syn体ジオールという)、およ
びcis体1,3−ジオキソラン誘導体の面積比率25
%と一致するジオールの19FNMRスペクトルの第2ピ
ーク(−1.68ppm)はanti−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール
(以下、anti体ジオールという)であることが確認
できた。
の面積比率75%と一致するジオールの19FNMRスペ
クトルの第1ピーク(−0.39ppm)はsyn−7
−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,
3−ジオール(以下、syn体ジオールという)、およ
びcis体1,3−ジオキソラン誘導体の面積比率25
%と一致するジオールの19FNMRスペクトルの第2ピ
ーク(−1.68ppm)はanti−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジオール
(以下、anti体ジオールという)であることが確認
できた。
【0166】また、(S)体アセトキシケトンの還元に
より得た反応生成物−1を加水分解して得られたジオー
ルの19FNMRスペクトルの面積比率75%のsyn体
ジオールと一致する光学活性ガスクロマトグラフィーの
第1ピーク(保持時間20.80分)はsyn−(2
S,3R)−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタン−2,3−ジオール[以下、syn体(2S,
3R)型ジオールという]であり、ジオールの19FNM
Rスペクトルの面積比率25%のanti体ジオールと
一致する光学活性ガスクロマトグラフィーの第2ピーク
(保持時間20.90分)はanti−(2S,3S)
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−
2,3−ジオール[以下、anti体(2S,3S)型
ジオールという]であることが確認できた。したがっ
て、反応生成物−1を加水分解して得た生成物−1はs
yn−(2S,3R)−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン−2,3−ジオールおよびanti
−(2S,3S)−7−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘプタン−2,3−ジオールからなり、その生成
比率syn体(2S,3R)型/anti体(2S,3
S)型=75/25(面積比)のジアステレオマー混合
物であることが確認できた。
より得た反応生成物−1を加水分解して得られたジオー
ルの19FNMRスペクトルの面積比率75%のsyn体
ジオールと一致する光学活性ガスクロマトグラフィーの
第1ピーク(保持時間20.80分)はsyn−(2
S,3R)−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロ
ヘプタン−2,3−ジオール[以下、syn体(2S,
3R)型ジオールという]であり、ジオールの19FNM
Rスペクトルの面積比率25%のanti体ジオールと
一致する光学活性ガスクロマトグラフィーの第2ピーク
(保持時間20.90分)はanti−(2S,3S)
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−
2,3−ジオール[以下、anti体(2S,3S)型
ジオールという]であることが確認できた。したがっ
て、反応生成物−1を加水分解して得た生成物−1はs
yn−(2S,3R)−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン−2,3−ジオールおよびanti
−(2S,3S)−7−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘプタン−2,3−ジオールからなり、その生成
比率syn体(2S,3R)型/anti体(2S,3
S)型=75/25(面積比)のジアステレオマー混合
物であることが確認できた。
【0167】よって、反応生成物−1溶液は加水分解反
応前後では2位と3位の不斉炭素原子の絶対配置は変化
しないことより、反応生成物−1はsyn体(2S,3
R)型/anti体(2S,3S)型=75/25(面
積比)からなるジアステレオマー混合物であることが確
認できた。
応前後では2位と3位の不斉炭素原子の絶対配置は変化
しないことより、反応生成物−1はsyn体(2S,3
R)型/anti体(2S,3S)型=75/25(面
積比)からなるジアステレオマー混合物であることが確
認できた。
【0168】[第1段反応−2;金属水素化物として、
水素化ジイソブチルアルミニウムを用いた場合、反応生
成物−2:syn体(2R,3S)型/anti体(2
R,3R)型=55/45(面積比)からなるジアステ
レオマー混合物の製造]温度計、撹拌機、還流冷却器お
よび滴下ロートを備えた丸底フラスコに、実施例1で得
た(R)−1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロ
エチル−4−メトキシブチルケトン16.64g(65
ミリモル)とジエチルエーテル65mlを入れ、氷水バ
スに浸漬し、撹拌しながら、0℃に調整した。次いで、
滴下ロートに、水素化ジイソブチルアルミニウム10.
15g(71.5ミリグラム当量)とジエチルエーテル
65mlを入れ、均一に溶解した水素化ジイソブチルア
ルミニウム溶液を撹拌しながら、16分間かけて滴下し
た。
水素化ジイソブチルアルミニウムを用いた場合、反応生
成物−2:syn体(2R,3S)型/anti体(2
R,3R)型=55/45(面積比)からなるジアステ
レオマー混合物の製造]温度計、撹拌機、還流冷却器お
よび滴下ロートを備えた丸底フラスコに、実施例1で得
た(R)−1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロ
エチル−4−メトキシブチルケトン16.64g(65
ミリモル)とジエチルエーテル65mlを入れ、氷水バ
スに浸漬し、撹拌しながら、0℃に調整した。次いで、
滴下ロートに、水素化ジイソブチルアルミニウム10.
15g(71.5ミリグラム当量)とジエチルエーテル
65mlを入れ、均一に溶解した水素化ジイソブチルア
ルミニウム溶液を撹拌しながら、16分間かけて滴下し
た。
【0169】滴下完了後、氷水バスを取り去り、室温ま
で昇温し、引きつづき、2時間撹拌保持して反応を完結
させ、反応生成物−2溶液を得た。以下、反応生成物−
1溶液1/5の代わりに反応生成物−2溶液1/5を用
いた以外は同定例と同様の操作を行い、無色透明な液状
の生成物[収量2.27g(10.53ミリモル)収率
90%]を得た。この生成物−2は19FNMRスペクト
ルの第1ピーク/第2ピークの面積比率、および光学活
性ガスクロマトグラフィーの第1ピークおよび第2ピー
クの保持時間と面積比率以外の各種スペクトルは同定例
−1の生成物−1と一致し、生成物−2もまた7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジ
オールであった。
で昇温し、引きつづき、2時間撹拌保持して反応を完結
させ、反応生成物−2溶液を得た。以下、反応生成物−
1溶液1/5の代わりに反応生成物−2溶液1/5を用
いた以外は同定例と同様の操作を行い、無色透明な液状
の生成物[収量2.27g(10.53ミリモル)収率
90%]を得た。この生成物−2は19FNMRスペクト
ルの第1ピーク/第2ピークの面積比率、および光学活
性ガスクロマトグラフィーの第1ピークおよび第2ピー
クの保持時間と面積比率以外の各種スペクトルは同定例
−1の生成物−1と一致し、生成物−2もまた7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2,3−ジ
オールであった。
【0170】19FNMRスペクトル:第1ピーク−0.
39ppm、面積比率55%、syn体ジオール、第2
ピーク:−1.68ppm、面積比率45%、anti
体ジオール 光学活性ガスクロマトグラフィー:第1ピーク保持時間
19.85分、面積比率55%、syn体(2R,3
S)型ジオール、第2ピーク保持時間21.56分、面
積比率45%、anti体(2R,3R)型ジオール となり、同定例−1の結果をふまえて、生成物−2はs
yn−(2R,3S)−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン−2,3−ジオールおよびanti
−(2R,3R)−7−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘプタン−2,3−ジオールからなり、その生成
比率syn体(2R,3S)型/anti体(2R,3
R)型=55/45(面積比)のジアステレオマー混合
物であることが確認できた。したがって、反応生成物−
2溶液は加水分解反応前後では2位と3位の不斉炭素原
子の絶対配置は変化しないことより、反応生成物−2は
syn体(2R,3S)型/anti体(2R,3R)
型=55/45(面積比)からなるジアステレオマー混
合物であることが確認できた。
39ppm、面積比率55%、syn体ジオール、第2
ピーク:−1.68ppm、面積比率45%、anti
体ジオール 光学活性ガスクロマトグラフィー:第1ピーク保持時間
19.85分、面積比率55%、syn体(2R,3
S)型ジオール、第2ピーク保持時間21.56分、面
積比率45%、anti体(2R,3R)型ジオール となり、同定例−1の結果をふまえて、生成物−2はs
yn−(2R,3S)−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン−2,3−ジオールおよびanti
−(2R,3R)−7−メトキシ−1,1,1−トリフ
ルオロヘプタン−2,3−ジオールからなり、その生成
比率syn体(2R,3S)型/anti体(2R,3
R)型=55/45(面積比)のジアステレオマー混合
物であることが確認できた。したがって、反応生成物−
2溶液は加水分解反応前後では2位と3位の不斉炭素原
子の絶対配置は変化しないことより、反応生成物−2は
syn体(2R,3S)型/anti体(2R,3R)
型=55/45(面積比)からなるジアステレオマー混
合物であることが確認できた。
【0171】[第2段反応:syn体(2S,3R)型
2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタン、anti体
(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタ
ン、syn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メ
トキシヘプタンおよびanti体(2R,3R)型2−
ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの製造] [第2段反応−1;ジアステレオマー混合物−1:sy
n−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよ
びanti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−メ
トキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タンからなり、その生成比率syn体(2S,3R)型
/anti体(2S,3S)型=75/25(面積比)
のジアステレオマー混合物、およびジアステレオマー混
合物−2:syn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタンおよびanti−(2R,3R)−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタンからなり、その生成比率syn体
(2R,3S)型/anti体(2R,3R)型=55
/45(面積比)のジアステレオマー混合物の製造]
2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタン、anti体
(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタ
ン、syn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メ
トキシヘプタンおよびanti体(2R,3R)型2−
ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの製造] [第2段反応−1;ジアステレオマー混合物−1:sy
n−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンおよ
びanti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−メ
トキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タンからなり、その生成比率syn体(2S,3R)型
/anti体(2S,3S)型=75/25(面積比)
のジアステレオマー混合物、およびジアステレオマー混
合物−2:syn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタンおよびanti−(2R,3R)−2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタンからなり、その生成比率syn体
(2R,3S)型/anti体(2R,3R)型=55
/45(面積比)のジアステレオマー混合物の製造]
【0172】第1段反応−1で得た残り4/5の反応生
成物−1溶液入フラスコを氷水バスに浸漬し、撹拌しな
がら、0℃に調整した。次いで、滴下ロートにヨウ化メ
チル8.86g(62.2ミリモル)とジエチルエーテ
ル124mlを加えて22分間かけて滴下した。滴下完
了後、引きつづき3時間撹拌保持して反応を完結させ
た。反応終了後、氷水バスを取り去り、室温まで昇温し
た後、減圧濃縮し、有機溶媒と未反応ヨウ化メチルを留
去した後、1規定塩酸を加えて過剰の安定化水素化ホウ
素ナトリウムを分解した後、10%炭酸水素ナトリウム
水溶液でpH7に調整した後、エーテル抽出し、抽出液
を濃縮し、得られた遊離ヨウ素入淡紫色の残渣に飽和チ
オ硫酸ソーダ水溶液を加えて、遊離ヨウ素を除去した
後、再度エーテル抽出し、抽出液を水洗した後、無水硫
酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、濃縮し、シ
ロップ状の残渣であるO−メチル化誘導体を得た。次い
で、温度計、撹拌機、還流冷却器を備えた三ツ口丸底フ
ラスコに、上記O−メチル化誘導体の全量と3.5規定
硫酸水溶液182mlとメタノール273mlを入れ、
撹拌しながら、均一な溶液を調合した。次いで、80℃
温水バスに浸漬し、撹拌しながら、沸騰するまで昇温
し、引きつづき3時間還流し、加水分解反応を行った。
成物−1溶液入フラスコを氷水バスに浸漬し、撹拌しな
がら、0℃に調整した。次いで、滴下ロートにヨウ化メ
チル8.86g(62.2ミリモル)とジエチルエーテ
ル124mlを加えて22分間かけて滴下した。滴下完
了後、引きつづき3時間撹拌保持して反応を完結させ
た。反応終了後、氷水バスを取り去り、室温まで昇温し
た後、減圧濃縮し、有機溶媒と未反応ヨウ化メチルを留
去した後、1規定塩酸を加えて過剰の安定化水素化ホウ
素ナトリウムを分解した後、10%炭酸水素ナトリウム
水溶液でpH7に調整した後、エーテル抽出し、抽出液
を濃縮し、得られた遊離ヨウ素入淡紫色の残渣に飽和チ
オ硫酸ソーダ水溶液を加えて、遊離ヨウ素を除去した
後、再度エーテル抽出し、抽出液を水洗した後、無水硫
酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、濃縮し、シ
ロップ状の残渣であるO−メチル化誘導体を得た。次い
で、温度計、撹拌機、還流冷却器を備えた三ツ口丸底フ
ラスコに、上記O−メチル化誘導体の全量と3.5規定
硫酸水溶液182mlとメタノール273mlを入れ、
撹拌しながら、均一な溶液を調合した。次いで、80℃
温水バスに浸漬し、撹拌しながら、沸騰するまで昇温
し、引きつづき3時間還流し、加水分解反応を行った。
【0173】加水分解反応完了後、温水バスを取り去
り、撹拌しながら、室温迄冷却した後、エーテル抽出
し、抽出液を10%炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順
次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除
去した後、減圧濃縮し、溶媒を留去した後、真空度70
mmHg、バス温度80℃で蒸留し、未反応O−メチル
化誘導体を留去した後、真空度20mmHg、バス温度
90℃で蒸留し、留出液をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー[溶離液n−ヘキサン/イソプロピルアルコー
ル=95/5(容量比)]で精製し、無色透明な液状の
生成物であるジアステレオマー混合物−1[収量8.7
2g(37.9ミリモル)対(S)−1−アセトキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチル
ケトン収率72.9%]を得た。この生成物−1の各種
スペクトルを測定した結果は次の通りであり、2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタンであった。なお、1HNMRスペク
トル図を図3に示した。(☆3、☆4は同定例2で確認)
り、撹拌しながら、室温迄冷却した後、エーテル抽出
し、抽出液を10%炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順
次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除
去した後、減圧濃縮し、溶媒を留去した後、真空度70
mmHg、バス温度80℃で蒸留し、未反応O−メチル
化誘導体を留去した後、真空度20mmHg、バス温度
90℃で蒸留し、留出液をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー[溶離液n−ヘキサン/イソプロピルアルコー
ル=95/5(容量比)]で精製し、無色透明な液状の
生成物であるジアステレオマー混合物−1[収量8.7
2g(37.9ミリモル)対(S)−1−アセトキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチル
ケトン収率72.9%]を得た。この生成物−1の各種
スペクトルを測定した結果は次の通りであり、2−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタンであった。なお、1HNMRスペク
トル図を図3に示した。(☆3、☆4は同定例2で確認)
【0174】1HNMRスペクトル(CDCl3):1.
28〜1.46ppm(4H)、1.64〜1.70p
pm(2H)、2.12〜2.17ppm(2H)、
2.50ppm(S)(3H)、2.70ppm(S)
(3H)、3.46〜3.60ppm(1H)、3.7
0〜3.78ppm(1H)、4.17〜4.24pp
m(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH);第1ピーク−2.36ppm、面積比率75
%、syn体☆3、第2ピーク −4.41ppm、面
積比率25%、anti体☆3 IR吸収スペクトル(neat):1,130cm
-1(COC)、3,420cm-1(OH) MSスペクトル:m/z 230(M+)
28〜1.46ppm(4H)、1.64〜1.70p
pm(2H)、2.12〜2.17ppm(2H)、
2.50ppm(S)(3H)、2.70ppm(S)
(3H)、3.46〜3.60ppm(1H)、3.7
0〜3.78ppm(1H)、4.17〜4.24pp
m(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH);第1ピーク−2.36ppm、面積比率75
%、syn体☆3、第2ピーク −4.41ppm、面
積比率25%、anti体☆3 IR吸収スペクトル(neat):1,130cm
-1(COC)、3,420cm-1(OH) MSスペクトル:m/z 230(M+)
【0175】次いで、ジアステレオマー混合物−1を光
学活性ガスクロマトグラフィー[条件;カラム:商品名
シクロデックスβ236M(クロムパック社製)、サイ
ズ:内径0.25m/m長さ25m、シリカキャピラリ
ーカラム、カラム温度:70℃×10分保持した後、昇
温速度4℃/minで200℃迄昇温、キアリアーガ
ス:ヘリウム、ガス流量70NL/min、スプリット
比100/1、検出:FID]にかけると、2本の光学
活性なピークが認められ、各ピークの保持時間と面積比
率は次の通り。 第1ピーク:保持時間26.11分、面積比率75%、
syn体(2S,3R)型☆4 第2ピーク:保持時間26.68分、面積比率25%、
anti体(2S,3S)型☆4
学活性ガスクロマトグラフィー[条件;カラム:商品名
シクロデックスβ236M(クロムパック社製)、サイ
ズ:内径0.25m/m長さ25m、シリカキャピラリ
ーカラム、カラム温度:70℃×10分保持した後、昇
温速度4℃/minで200℃迄昇温、キアリアーガ
ス:ヘリウム、ガス流量70NL/min、スプリット
比100/1、検出:FID]にかけると、2本の光学
活性なピークが認められ、各ピークの保持時間と面積比
率は次の通り。 第1ピーク:保持時間26.11分、面積比率75%、
syn体(2S,3R)型☆4 第2ピーク:保持時間26.68分、面積比率25%、
anti体(2S,3S)型☆4
【0176】また、第1段反応−1で得た反応生成物−
1溶液4/5の代わりに第1段反応−2で得た反応生成
物−2溶液4/5を用いた以外は上記と同様な操作を行
い、無色透明な液状の生成物であるジアステレオマー混
合物−2[収量8.72g(37.9ミリモル)対
(R)−1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトン収率72.9%]を得
た。この生成物は19FNMRスペクトル第1ピーク:面
積比率55%、第2ピーク:面積比率45%、光学活性
ガスクロマトグラフィーの第1ピーク:保持時間25.
66分、面積比率55%、syn体(2R,3S)型☆
5、第2ピーク:保持時間26.93分、面積比率45
%、anti体(2R,3R)型☆5(☆5は同定例2で
確認)以外の各種スペクトルはジアステレオマー混合物
−1と一致した。
1溶液4/5の代わりに第1段反応−2で得た反応生成
物−2溶液4/5を用いた以外は上記と同様な操作を行
い、無色透明な液状の生成物であるジアステレオマー混
合物−2[収量8.72g(37.9ミリモル)対
(R)−1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトン収率72.9%]を得
た。この生成物は19FNMRスペクトル第1ピーク:面
積比率55%、第2ピーク:面積比率45%、光学活性
ガスクロマトグラフィーの第1ピーク:保持時間25.
66分、面積比率55%、syn体(2R,3S)型☆
5、第2ピーク:保持時間26.93分、面積比率45
%、anti体(2R,3R)型☆5(☆5は同定例2で
確認)以外の各種スペクトルはジアステレオマー混合物
−1と一致した。
【0177】[同定例2:ジアステレオマー混合物−
1:syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メ
トキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タンおよびanti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタンからなり、その生成比率syn体(2S,
3R)型/anti体(2S,3S)型=75/25
(面積比)のジアステレオマー混合物、およびジアステ
レオマー混合物−2:syn−(2R,3S)−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−
トリフルオロヘプタンおよびanti−(2R,3R)
−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンからなり、その生成比率
syn体(2R,3S)型/anti体(2R,3R)
型=55/45(面積比)のジアステレオマー混合物で
あることの確認]
1:syn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メ
トキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプ
タンおよびanti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ
−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタンからなり、その生成比率syn体(2S,
3R)型/anti体(2S,3S)型=75/25
(面積比)のジアステレオマー混合物、およびジアステ
レオマー混合物−2:syn−(2R,3S)−2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−
トリフルオロヘプタンおよびanti−(2R,3R)
−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタンからなり、その生成比率
syn体(2R,3S)型/anti体(2R,3R)
型=55/45(面積比)のジアステレオマー混合物で
あることの確認]
【0178】syn体(2S,3R)型/anti体
(2S,3S)型=75/25(面積比)のジアステレ
オマー混合物である反応生成物−1溶液の3位の不斉炭
素原子に結合したO−金属化物基をヨウ化メチルと反応
させO−メチル基に換えた後、2位の不斉炭素原子に結
合したアセトキシ基を加水分解しヒドロキシ基に換える
ことにより得られたジアステレオマー混合物−1は光学
活性ガスクロマトグラフィーにかけると、2本の光学活
性ピークが得られ、かつ第1ピーク(保持時間26.1
1分)/第2ピーク(保持時間26.68分)=75/
25(面積比)となり、反応前後で面積比が一致したこ
とにより、2位と3位の不斉炭素原子の絶対配置は反応
前後では変化しないことが判明し、光学活性ガスクロマ
トグラフィーの面積比率75%である第1ピーク(保持
時間26.11分)はsyn体(2S,3R)型であ
り、面積比率25%の第2ピーク(保持時間26.68
分)はanti体(2S,3S)型であった。
(2S,3S)型=75/25(面積比)のジアステレ
オマー混合物である反応生成物−1溶液の3位の不斉炭
素原子に結合したO−金属化物基をヨウ化メチルと反応
させO−メチル基に換えた後、2位の不斉炭素原子に結
合したアセトキシ基を加水分解しヒドロキシ基に換える
ことにより得られたジアステレオマー混合物−1は光学
活性ガスクロマトグラフィーにかけると、2本の光学活
性ピークが得られ、かつ第1ピーク(保持時間26.1
1分)/第2ピーク(保持時間26.68分)=75/
25(面積比)となり、反応前後で面積比が一致したこ
とにより、2位と3位の不斉炭素原子の絶対配置は反応
前後では変化しないことが判明し、光学活性ガスクロマ
トグラフィーの面積比率75%である第1ピーク(保持
時間26.11分)はsyn体(2S,3R)型であ
り、面積比率25%の第2ピーク(保持時間26.68
分)はanti体(2S,3S)型であった。
【0179】よって、ジアステレオマー混合物−1はs
yn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンお
よびanti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンからなり、その生成比率syn体(2S,3R)
型/anti体(2S,3S)型=75/25(面積
比)のジアステレオマー混合物であることが確認でき
た。なお、19FNMRスペクトルの面積比75%である
第1ピーク(−2.36ppm)はsyn体(2S,3
R)型であり、面積比25%である第2ピーク(−4.
41ppm)はanti体(2S,3S)型であること
が確認できた。
yn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンお
よびanti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンからなり、その生成比率syn体(2S,3R)
型/anti体(2S,3S)型=75/25(面積
比)のジアステレオマー混合物であることが確認でき
た。なお、19FNMRスペクトルの面積比75%である
第1ピーク(−2.36ppm)はsyn体(2S,3
R)型であり、面積比25%である第2ピーク(−4.
41ppm)はanti体(2S,3S)型であること
が確認できた。
【0180】また、第1段反応−2で得たsyn体(2
R,3S)型/anti体(2R,3R)型=55/4
5(面積比)である反応生成物−2溶液を用いて、上述
で得られたジアステレオマー混合物−2は上記と同様な
理由で、光学活性ガスクロマトグラフィーの面積比率5
5%である第1ピーク(保持時間25.66分)はsy
n体(2R,3S)型であり、面積比率45%の第2ピ
ーク(保持時間26.93分)はanti体(2R,3
R)型であった。よって、ジアステレオマー混合物−2
はsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンおよびanti−(2R,3R)−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタンからなり、その生成比率syn体(2R,3
S)型/anti体(2R,3R)型=55/45(面
積比)のジアステレオマー混合物であることが確認でき
た。
R,3S)型/anti体(2R,3R)型=55/4
5(面積比)である反応生成物−2溶液を用いて、上述
で得られたジアステレオマー混合物−2は上記と同様な
理由で、光学活性ガスクロマトグラフィーの面積比率5
5%である第1ピーク(保持時間25.66分)はsy
n体(2R,3S)型であり、面積比率45%の第2ピ
ーク(保持時間26.93分)はanti体(2R,3
R)型であった。よって、ジアステレオマー混合物−2
はsyn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ンおよびanti−(2R,3R)−2−ヒドロキシ−
3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタンからなり、その生成比率syn体(2R,3
S)型/anti体(2R,3R)型=55/45(面
積比)のジアステレオマー混合物であることが確認でき
た。
【0181】[第2段反応−2:syn体(2S,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタン、ant
i体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘ
プタン、syn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3
−メトキシヘプタンおよびanti体(2R,3R)型
2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの各製造]第1
段反応−1で得たジアステレオマー混合物−1、7.5
9g(33ミリモル)を中低圧液体クロマトグラフィー
[条件:LOBARカラムLiCHROPREPSi6
0(メルク社):サイズ内径37mm、高さ400m
m、溶離液n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=9
5/5(容量比)、流量5L/min、供給量3g、検
出紫外検出器波長254nmの紫外吸収]にかけ、第1
ピークである第一フラクションおよび第2ピークである
第二フラクシュンを各々分取した後、減圧濃縮し溶離液
を留去し、無色透明な液状の第一フラクションからの生
成物[収量5.12g(22.26ミリモル)収得率6
7.5%]および無色透明な液状の第二フラクションか
らの生成物[収量1.71g(7.42ミリモル)収得
率22.5%]を得た。
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタン、ant
i体(2S,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘ
プタン、syn体(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3
−メトキシヘプタンおよびanti体(2R,3R)型
2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの各製造]第1
段反応−1で得たジアステレオマー混合物−1、7.5
9g(33ミリモル)を中低圧液体クロマトグラフィー
[条件:LOBARカラムLiCHROPREPSi6
0(メルク社):サイズ内径37mm、高さ400m
m、溶離液n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=9
5/5(容量比)、流量5L/min、供給量3g、検
出紫外検出器波長254nmの紫外吸収]にかけ、第1
ピークである第一フラクションおよび第2ピークである
第二フラクシュンを各々分取した後、減圧濃縮し溶離液
を留去し、無色透明な液状の第一フラクションからの生
成物[収量5.12g(22.26ミリモル)収得率6
7.5%]および無色透明な液状の第二フラクションか
らの生成物[収量1.71g(7.42ミリモル)収得
率22.5%]を得た。
【0182】これらの生成物の1HNMRスペクトル、
IR吸収スペクトルおよびMSスペクトルはジアステレ
オマー混合物−1と一致し、2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−7−メトキシ−1,1,1−トリプルオロヘプタ
ンであった。また19FNMRスペクトルおよび光学活性
ガスクロマトグラフィーは各々1本ずつのピークが認め
られ、第一フラクションからの生成物の19FNMRスペ
クトルおよび光学活性ガスクロマトグラフィーは上述の
ジアステレオマー混合物−1の19FNMRスペクトルの
第1ピーク(−2.36ppm)、光学活性ガスクロマ
トグラフィーの第1ピーク(保持時間26.11分)と
一致したことより、第一フラクションからの生成物はs
yn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−7−メトキシ−1,1,1−トリプルオロヘフタンで
あった。
IR吸収スペクトルおよびMSスペクトルはジアステレ
オマー混合物−1と一致し、2−ヒドロキシ−3−メト
キシ−7−メトキシ−1,1,1−トリプルオロヘプタ
ンであった。また19FNMRスペクトルおよび光学活性
ガスクロマトグラフィーは各々1本ずつのピークが認め
られ、第一フラクションからの生成物の19FNMRスペ
クトルおよび光学活性ガスクロマトグラフィーは上述の
ジアステレオマー混合物−1の19FNMRスペクトルの
第1ピーク(−2.36ppm)、光学活性ガスクロマ
トグラフィーの第1ピーク(保持時間26.11分)と
一致したことより、第一フラクションからの生成物はs
yn−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−7−メトキシ−1,1,1−トリプルオロヘフタンで
あった。
【0183】また、第二フラクションからの生成物の19
FNMRスペクトル、光学活性ガスクロマトグラフィー
は上記ジアステレオマー混合物−1の19FNMRスペク
トルの第2ピーク(−4.41ppm)、光学活性ガス
クロマトグラフィーの第2ピーク(保持時間26.68
分)と一致したことより、第二フラクションからの生成
物はanti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンであった。
FNMRスペクトル、光学活性ガスクロマトグラフィー
は上記ジアステレオマー混合物−1の19FNMRスペク
トルの第2ピーク(−4.41ppm)、光学活性ガス
クロマトグラフィーの第2ピーク(保持時間26.68
分)と一致したことより、第二フラクションからの生成
物はanti−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンであった。
【0184】第一フラクションからの生成物:syn体
(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタ
ン 分取時間85〜90分、収得量5.12g(22.26
ミリモル)、収得率67.5%、収得比率75%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH)−2.36ppm、syn体、光学活性ガスク
ロマトグラフィー保持時間26.11分、syn体(2
S,3R)型 第二フラクションからの生成物:anti体(2S,3
S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタン 分取時間115〜135分、収得量1.71g(7.4
2ミリモル)、収得率22.5%、収得比率25%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH)−4.41ppm、anti体、光学活性ガス
クロマトグラフィー保持時間26.68分、anti体
(2S,3S)型
(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタ
ン 分取時間85〜90分、収得量5.12g(22.26
ミリモル)、収得率67.5%、収得比率75%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH)−2.36ppm、syn体、光学活性ガスク
ロマトグラフィー保持時間26.11分、syn体(2
S,3R)型 第二フラクションからの生成物:anti体(2S,3
S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタン 分取時間115〜135分、収得量1.71g(7.4
2ミリモル)、収得率22.5%、収得比率25%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH)−4.41ppm、anti体、光学活性ガス
クロマトグラフィー保持時間26.68分、anti体
(2S,3S)型
【0185】第1段反応で得たジアステレオマー混合物
−2 7.59g(33ミリモル)を上記と同様な条件
で、中低圧液体クロマトグラフィーにかけ、第一フラク
ションと第二フラクションに分取し、減圧濃縮し、溶離
液を留去し、無色透明な液状の第一フラクションからの
生成物[収量3.76g(16.35ミリモル)収得率
49.5%]および無色透明な液状の第二フラクション
からの生成物[収量3.07g(13.55ミリモル)
収得率40.5%]を得た。
−2 7.59g(33ミリモル)を上記と同様な条件
で、中低圧液体クロマトグラフィーにかけ、第一フラク
ションと第二フラクションに分取し、減圧濃縮し、溶離
液を留去し、無色透明な液状の第一フラクションからの
生成物[収量3.76g(16.35ミリモル)収得率
49.5%]および無色透明な液状の第二フラクション
からの生成物[収量3.07g(13.55ミリモル)
収得率40.5%]を得た。
【0186】また、これらの生成物の19FNMRスペク
トルおよび光学活性ガスクロマトグラフィーは各々1本
ずつのピークが認められ、第一フラクションからの生成
物はジアステレオマー混合物−2の光学活性ガスクロマ
トグラフィーの第1ピーク(保持時間25.66分)、
19FNMRスペクトルの第1ピーク(−2.36pp
m)と一致したことより、syn−(2R,3S)−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタンであり、第二フラクションか
らの生成物はジアステレオマー混合物−2の光学活性ガ
スクロマトグラフィーの第2ピーク(保持時間26.9
3分)、19FNMRスペクトルの第2ピーク(−4.4
1ppm)と一致したことより、anti−(2R,3
R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンであった。
トルおよび光学活性ガスクロマトグラフィーは各々1本
ずつのピークが認められ、第一フラクションからの生成
物はジアステレオマー混合物−2の光学活性ガスクロマ
トグラフィーの第1ピーク(保持時間25.66分)、
19FNMRスペクトルの第1ピーク(−2.36pp
m)と一致したことより、syn−(2R,3S)−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタンであり、第二フラクションか
らの生成物はジアステレオマー混合物−2の光学活性ガ
スクロマトグラフィーの第2ピーク(保持時間26.9
3分)、19FNMRスペクトルの第2ピーク(−4.4
1ppm)と一致したことより、anti−(2R,3
R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタンであった。
【0187】第一フラクションからの生成物:syn体
(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタ
ン 分取時間85〜90分、収得量3.76g(16.35
ミリモル)、収得率49.5%、収得比率55%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH)−2.36ppm、syn体、光学活性ガスク
ロマトグラフィー保持時間25.66分、syn体(2
R,3S)型 第二フラクションからの生成物:anti体(2R,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタン 分取時間115〜135分、収得量3.07g(13.
35ミリモル)、収得率40.5%、収得比率45%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH)−4.41ppm、anti体、光学活性ガス
クロマトグラフィー保持時間26.93分、anti体
(2R,3R)型
(2R,3S)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタ
ン 分取時間85〜90分、収得量3.76g(16.35
ミリモル)、収得率49.5%、収得比率55%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH)−2.36ppm、syn体、光学活性ガスク
ロマトグラフィー保持時間25.66分、syn体(2
R,3S)型 第二フラクションからの生成物:anti体(2R,3
R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタン 分取時間115〜135分、収得量3.07g(13.
35ミリモル)、収得率40.5%、収得比率45%19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH)−4.41ppm、anti体、光学活性ガス
クロマトグラフィー保持時間26.93分、anti体
(2R,3R)型
【0188】[実施例2:syn体(2S,3R)型液
晶化合物:syn−(2S,3R)−2−[4′−
{4″−(4′′′−n−デシルフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、およびan
ti体(2S,3S)型液晶化合物:anti−(2
S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デ
シルオキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンである本発明
化合物の製造](第3段〜第4段反応) [第3段反応:syn−(2S,3R)−2−(4′−
ヒドロキシベンゾイルオキシ)−3−メトキシ−7−メ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン{以下、s
yn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘ
プタンという}、およびanti−(2S,3S)−2
−(4′−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−3−メトキ
シ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン
{以下、anti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾ
イルオキシヘプタンという}の各製造]
晶化合物:syn−(2S,3R)−2−[4′−
{4″−(4′′′−n−デシルフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、およびan
ti体(2S,3S)型液晶化合物:anti−(2
S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デ
シルオキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンである本発明
化合物の製造](第3段〜第4段反応) [第3段反応:syn−(2S,3R)−2−(4′−
ヒドロキシベンゾイルオキシ)−3−メトキシ−7−メ
トキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン{以下、s
yn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘ
プタンという}、およびanti−(2S,3S)−2
−(4′−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−3−メトキ
シ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン
{以下、anti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾ
イルオキシヘプタンという}の各製造]
【0189】[第3段反応−1:中間生成物−1および
中間生成物−2の各製造]温度計、撹拌機、還流冷却器
および滴下ロートを備えた4つ口丸底フラスコにn−ヘ
キサンで洗浄、精製、乾燥した水素化ナトリウム132
mg(5.5ミリモル)とジエチルエーテル2mlを入
れ、氷水バスに挿入し、撹拌しながら、0℃の懸濁液を
調合した。次いで滴下ロートに実施例1で得たsyn体
(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタ
ン1,150mg(5ミリモル)とジエチルエーテル1
3mlを入れ、撹拌しながら、5分間かけて滴下した。
滴下完了後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら、室温
まで昇温し、引きつづき60分間撹拌保持して反応を完
結させ、反応生成物溶液を得た。次いで、反応生成物溶
液入フラスコを再度氷水バスに浸漬し、0℃に調整し
た。別途滴下ロートに4−ベンジルオキシベンゾイルク
ロリド1,480mg(6ミリモル)とジエチルエーテ
ル8mlを入れ、10分間かけて滴下した。
中間生成物−2の各製造]温度計、撹拌機、還流冷却器
および滴下ロートを備えた4つ口丸底フラスコにn−ヘ
キサンで洗浄、精製、乾燥した水素化ナトリウム132
mg(5.5ミリモル)とジエチルエーテル2mlを入
れ、氷水バスに挿入し、撹拌しながら、0℃の懸濁液を
調合した。次いで滴下ロートに実施例1で得たsyn体
(2S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタ
ン1,150mg(5ミリモル)とジエチルエーテル1
3mlを入れ、撹拌しながら、5分間かけて滴下した。
滴下完了後、氷水バスを取り去り、撹拌しながら、室温
まで昇温し、引きつづき60分間撹拌保持して反応を完
結させ、反応生成物溶液を得た。次いで、反応生成物溶
液入フラスコを再度氷水バスに浸漬し、0℃に調整し
た。別途滴下ロートに4−ベンジルオキシベンゾイルク
ロリド1,480mg(6ミリモル)とジエチルエーテ
ル8mlを入れ、10分間かけて滴下した。
【0190】滴下完了後、氷水バスを取り去り、撹拌し
ながら、室温まで昇温し、引き続き3時間撹拌保持し、
反応を完結させた。反応終了後、1規定塩酸5mlを入
れ、16分間撹拌した後、10%炭酸水素ナトリウム水
溶液でpH8に調整した。次いで、エーテル抽出し、抽
出液を水洗した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分
を除去した後、溶媒を減圧留去し、淡黄色のシロップ状
の残渣である中間生成物−1を得た。syn体(2S,
3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの代わ
りに実施例1で得たanti体(2S,3S)型2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシヘプタンを用いた以外は上記と
同様な操作を行い、淡黄色のシロップ状の残渣である中
間生成物−2を得た。
ながら、室温まで昇温し、引き続き3時間撹拌保持し、
反応を完結させた。反応終了後、1規定塩酸5mlを入
れ、16分間撹拌した後、10%炭酸水素ナトリウム水
溶液でpH8に調整した。次いで、エーテル抽出し、抽
出液を水洗した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分
を除去した後、溶媒を減圧留去し、淡黄色のシロップ状
の残渣である中間生成物−1を得た。syn体(2S,
3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの代わ
りに実施例1で得たanti体(2S,3S)型2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシヘプタンを用いた以外は上記と
同様な操作を行い、淡黄色のシロップ状の残渣である中
間生成物−2を得た。
【0191】[第3段反応−2:syn体(2S,3
R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン、およびa
nti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキシ
ヘプタンの各製造]温度計、撹拌機、滴下ロート、水素
ガスチャージ管およびポリエチレン樹脂風船を備えた密
閉型5ツ口丸底フラスコに、上記第3段反応−1で得た
中間生成物−1の全量とメタノール27mlを入れ、撹
拌しながら、均一な溶液を得た。次いで、滴下ロートに
10%パラジウム炭素触媒36mgを入れ、撹拌しなが
ら、ゆっくり滴下し、均一に分散された懸濁液を調合し
た。次いで、室温で、撹拌しながら、圧力1.1kg/
cm2程度の水素ガスで反応系をシールし、還元反応を
行った。還元反応は懸濁液を撹拌しながら、水素ガスの
吸収がなくなるまで、3時間水素ガスを供給し、反応を
完結した。
R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン、およびa
nti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキシ
ヘプタンの各製造]温度計、撹拌機、滴下ロート、水素
ガスチャージ管およびポリエチレン樹脂風船を備えた密
閉型5ツ口丸底フラスコに、上記第3段反応−1で得た
中間生成物−1の全量とメタノール27mlを入れ、撹
拌しながら、均一な溶液を得た。次いで、滴下ロートに
10%パラジウム炭素触媒36mgを入れ、撹拌しなが
ら、ゆっくり滴下し、均一に分散された懸濁液を調合し
た。次いで、室温で、撹拌しながら、圧力1.1kg/
cm2程度の水素ガスで反応系をシールし、還元反応を
行った。還元反応は懸濁液を撹拌しながら、水素ガスの
吸収がなくなるまで、3時間水素ガスを供給し、反応を
完結した。
【0192】還元反応完了後、得られた反応懸濁液を濾
過し、パラジウム炭素触媒を除去し、濾液を減圧濃縮し
てメタノールを留去した後、副生したトルエンは真空ポ
ンプを稼働させて除去し、シロップ状の残渣を得た。こ
の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶離液
n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=95/5(容
量比)]で精製し、無色透明な液状の生成物−1[収量
1,260mg(3.6ミリモル)収率72%]を得
た。この生成物−1の各種スペクトルを測定した結果は
次の通りであり、2−(4′−ヒドロキシベンゾイルオ
キシ)−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタンであることが確認できた。なお1H
NMRスペクトル図を示すと図4となった。
過し、パラジウム炭素触媒を除去し、濾液を減圧濃縮し
てメタノールを留去した後、副生したトルエンは真空ポ
ンプを稼働させて除去し、シロップ状の残渣を得た。こ
の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶離液
n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=95/5(容
量比)]で精製し、無色透明な液状の生成物−1[収量
1,260mg(3.6ミリモル)収率72%]を得
た。この生成物−1の各種スペクトルを測定した結果は
次の通りであり、2−(4′−ヒドロキシベンゾイルオ
キシ)−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタンであることが確認できた。なお1H
NMRスペクトル図を示すと図4となった。
【0193】1HNMRスペクトル(CDCl3):1.
22〜1.44ppm(4H)、1.62〜1.71p
pm(2H)、2.07〜2.16ppm(2H)、
2.50ppm(S)(3H)、2.56ppm(S)
(3H)、3.93〜4.00ppm(1H)、4.3
3〜4.36ppm(1H)、5.18〜5.21pp
m(1H)、6.86〜8.35ppm(ABパター
ン)(4H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH):−2.07ppm IR吸収スペクトル(neat):1,120cm
-1(COC)、1,730cm-1(COO)、3,42
0cm-1(OH)、 MSスペクトル:m/z 350(M+)
22〜1.44ppm(4H)、1.62〜1.71p
pm(2H)、2.07〜2.16ppm(2H)、
2.50ppm(S)(3H)、2.56ppm(S)
(3H)、3.93〜4.00ppm(1H)、4.3
3〜4.36ppm(1H)、5.18〜5.21pp
m(1H)、6.86〜8.35ppm(ABパター
ン)(4H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH):−2.07ppm IR吸収スペクトル(neat):1,120cm
-1(COC)、1,730cm-1(COO)、3,42
0cm-1(OH)、 MSスペクトル:m/z 350(M+)
【0194】上記生成物−1を光学活性液体クロマトグ
ラフィー[条件:光学異性体分離用カラム:{商品名、
アミロース系光学異性体分離用HPLCカラム:ダイセ
ル工業(株)}、分離剤:アミロース・トリス{(S)
−1−フェニルエチルカルバメート}をシリカゲルでコ
ーティングしたもの(グレードCHIRALPAK.A
S)、サイズ:内径4.6m/m、長さ250m/m、
溶離液:n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=95
/5(容量比)、流速:0.5ml/min、試料:
0.1mg、検出:紫外検出器、波長254nmの紫外
吸収]にかけると、1本の光学活性ピークが認められ、
その保持時間は10.47分であった。
ラフィー[条件:光学異性体分離用カラム:{商品名、
アミロース系光学異性体分離用HPLCカラム:ダイセ
ル工業(株)}、分離剤:アミロース・トリス{(S)
−1−フェニルエチルカルバメート}をシリカゲルでコ
ーティングしたもの(グレードCHIRALPAK.A
S)、サイズ:内径4.6m/m、長さ250m/m、
溶離液:n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=95
/5(容量比)、流速:0.5ml/min、試料:
0.1mg、検出:紫外検出器、波長254nmの紫外
吸収]にかけると、1本の光学活性ピークが認められ、
その保持時間は10.47分であった。
【0195】したがって、実施例1で得たsyn体(2
S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの
2位の不斉炭素原子に結合した水酸基と水素化ナトリウ
ムとを反応させ、ナトリウムアルコラート化し、次い
で、4−ベンジルオキシベンゾイルクロリドと反応さ
せ、4′−ベンジルオキシベンゾイルオキシ化し、次い
で、パラジウム炭素触媒の存在下、水素で還元すること
により、生成物−1が得られる反応では、光学活性液体
クロマトグラフィー分析より、1本の光学活性ピークし
か認められないことより、反応前後の2位と3位の不斉
炭素原子の絶対配置は変化しないことが判明し、生成物
−1はsyn−(2S,3R)−2−(4′−ヒドロキ
シベンゾイルオキシ)−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン[以下、syn体
(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン
という]であった。また、19FNMRスペクトルのピー
ク(−2.07ppm)はsyn体(2S,3R)型ヒ
ドロキシベンゾイルオキシヘプタンであることが確認さ
れた。
S,3R)型2−ヒドロキシ−3−メトキシヘプタンの
2位の不斉炭素原子に結合した水酸基と水素化ナトリウ
ムとを反応させ、ナトリウムアルコラート化し、次い
で、4−ベンジルオキシベンゾイルクロリドと反応さ
せ、4′−ベンジルオキシベンゾイルオキシ化し、次い
で、パラジウム炭素触媒の存在下、水素で還元すること
により、生成物−1が得られる反応では、光学活性液体
クロマトグラフィー分析より、1本の光学活性ピークし
か認められないことより、反応前後の2位と3位の不斉
炭素原子の絶対配置は変化しないことが判明し、生成物
−1はsyn−(2S,3R)−2−(4′−ヒドロキ
シベンゾイルオキシ)−3−メトキシ−7−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロヘプタン[以下、syn体
(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン
という]であった。また、19FNMRスペクトルのピー
ク(−2.07ppm)はsyn体(2S,3R)型ヒ
ドロキシベンゾイルオキシヘプタンであることが確認さ
れた。
【0196】また、第3段反応−1で得た中間生成物−
1の代わりにanti体(2S,3S)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシヘプタンから誘導された中間生成物−
2の全量を用い、上記と同様な操作を行うことにより、
無色透明な液状の生成物[収量1,260mg(3.6
ミリモル)収率72%]を得た。この生成物−2の各種
スペクトルおよび光学活性液体クロマトグラフィーを測
定した結果、1HNMRスペクトル、IR吸収スペクト
ル、MSスペクトルは上記と同様であり、光学活性液体
クロマトグラフィーおよび19FNMRスペクトルは各々
1本ずつのピークが認められ、それらのピークの保持時
間およびppmは上記と異なることから、上記と同様の
理由で、生成物−2はanti−(2S,3S)−2−
(4′−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−3−メトキシ
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン
[以下、anti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾ
イルオキシヘプタンという]であった。 光学活性液体クロマトグラフィー:保持時間12.88
分、anti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイル
オキシヘプタン19 FNMRスペクトル:−2.58ppm anti体
(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン
1の代わりにanti体(2S,3S)型2−ヒドロキ
シ−3−メトキシヘプタンから誘導された中間生成物−
2の全量を用い、上記と同様な操作を行うことにより、
無色透明な液状の生成物[収量1,260mg(3.6
ミリモル)収率72%]を得た。この生成物−2の各種
スペクトルおよび光学活性液体クロマトグラフィーを測
定した結果、1HNMRスペクトル、IR吸収スペクト
ル、MSスペクトルは上記と同様であり、光学活性液体
クロマトグラフィーおよび19FNMRスペクトルは各々
1本ずつのピークが認められ、それらのピークの保持時
間およびppmは上記と異なることから、上記と同様の
理由で、生成物−2はanti−(2S,3S)−2−
(4′−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−3−メトキシ
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン
[以下、anti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾ
イルオキシヘプタンという]であった。 光学活性液体クロマトグラフィー:保持時間12.88
分、anti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイル
オキシヘプタン19 FNMRスペクトル:−2.58ppm anti体
(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン
【0197】[第4段反応:syn体(2S,3R)型
液晶化合物:syn−(2S,3R)−2−[4′−
{4″−(4′′′−n−デシルフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、およびan
ti体(2S,3S)型液晶化合物:anti−(2
S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デ
シルオキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンである本発明
化合物の製造]温度計、撹拌機、還流冷却器および滴下
ロートを備えた4ツ口丸底フラスコに第3段反応−2で
得たsyn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオ
キシヘプタン350mg(1ミリモル)と4−(4′−
n−デシルフェニル)ベンゾイックアシッド354mg
(1.05ミリモル)と、N,N−ジメチル−4−アミ
ノピリジン73mg(0.6ミリモル)および塩化メチ
レン30mlを入れ、室温で撹拌して均一な溶液を調合
した。次いで、滴下ロートにジシクロヘキシルカルボジ
イミド309mg(1.5ミリモル)を入れ、撹拌しな
がら、滴下し、引きつづき4時間撹拌保持して反応を完
結させた。
液晶化合物:syn−(2S,3R)−2−[4′−
{4″−(4′′′−n−デシルフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタン、およびan
ti体(2S,3S)型液晶化合物:anti−(2
S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デ
シルオキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンである本発明
化合物の製造]温度計、撹拌機、還流冷却器および滴下
ロートを備えた4ツ口丸底フラスコに第3段反応−2で
得たsyn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオ
キシヘプタン350mg(1ミリモル)と4−(4′−
n−デシルフェニル)ベンゾイックアシッド354mg
(1.05ミリモル)と、N,N−ジメチル−4−アミ
ノピリジン73mg(0.6ミリモル)および塩化メチ
レン30mlを入れ、室温で撹拌して均一な溶液を調合
した。次いで、滴下ロートにジシクロヘキシルカルボジ
イミド309mg(1.5ミリモル)を入れ、撹拌しな
がら、滴下し、引きつづき4時間撹拌保持して反応を完
結させた。
【0198】反応完了後、析出したジシクロヘキシル尿
素の白色結晶を濾過して除去し、濾液を1規定塩酸、1
0%炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、減圧
濃縮して塩化メチレンを留去し、シロップ状の残渣を得
た。この残渣にエタノール10mlを加えて、加熱還流
し、溶解した後、冷却晶析し白色の粗結晶を得た。この
粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶離液
n−ヘキサン/アセトニトリル=90/10(容量
比)]で精製し、シロップ状の生成物−1[収量536
mg(0.8ミリモル)収率80%]を得た。
素の白色結晶を濾過して除去し、濾液を1規定塩酸、1
0%炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した後、減圧
濃縮して塩化メチレンを留去し、シロップ状の残渣を得
た。この残渣にエタノール10mlを加えて、加熱還流
し、溶解した後、冷却晶析し白色の粗結晶を得た。この
粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶離液
n−ヘキサン/アセトニトリル=90/10(容量
比)]で精製し、シロップ状の生成物−1[収量536
mg(0.8ミリモル)収率80%]を得た。
【0199】この生成物−1の1HNMRスペクトル、
19FNMRスペクトル、IR吸収スペクトルおよびMS
スペクトルを測定した結果は次の通りであり、2−
[4′−{4″−(4′′′−n−デシルフェニル)ベ
ンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−
7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであ
った。また、この生成物−1は第3段反応−2で得たs
yn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘ
プタンの2位と3位の不斉炭素原子の絶対配置には無関
係の場所で反応が行われているから、2位と3位の不斉
中心は反応前後では変化しないことより、syn−(2
S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デ
シルフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]
−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン[以下、syn体(2S,3R)型液晶化
合物という]の本発明化合物であることが確認できた。
1HNMRスペクトル図を図5に示した。
19FNMRスペクトル、IR吸収スペクトルおよびMS
スペクトルを測定した結果は次の通りであり、2−
[4′−{4″−(4′′′−n−デシルフェニル)ベ
ンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−
7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンであ
った。また、この生成物−1は第3段反応−2で得たs
yn体(2S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘ
プタンの2位と3位の不斉炭素原子の絶対配置には無関
係の場所で反応が行われているから、2位と3位の不斉
中心は反応前後では変化しないことより、syn−(2
S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デ
シルフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]
−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン[以下、syn体(2S,3R)型液晶化
合物という]の本発明化合物であることが確認できた。
1HNMRスペクトル図を図5に示した。
【0200】1HNMRスペクトル(CDCl3):1.
13〜1.51ppm(27H)、2.07〜2.11
ppm(2H)、2.50ppm(S)(3H)、2.
59ppm(S)(3H)、3.93〜3.99ppm
(1H)、4.33〜4.38ppm(1H)、6.9
6〜8.04ppm(ABパターン)(12H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH):−5.17ppm IR吸収スペクトル(neat):1,130cm
-1(COC)、1,680cm-1(COO) MSスペクトル:m/z 670(M+)
13〜1.51ppm(27H)、2.07〜2.11
ppm(2H)、2.50ppm(S)(3H)、2.
59ppm(S)(3H)、3.93〜3.99ppm
(1H)、4.33〜4.38ppm(1H)、6.9
6〜8.04ppm(ABパターン)(12H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH):−5.17ppm IR吸収スペクトル(neat):1,130cm
-1(COC)、1,680cm-1(COO) MSスペクトル:m/z 670(M+)
【0201】また、第3段反応−2で得たsyn体(2
S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン35
0mg(1ミリモル)の代わりに第3段反応−2で得た
anti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキ
シヘプタン350mg(1ミリモル)、および4−
(4′−n−デシルフェニル)ベンゾイックアシッド3
54mg(1.05ミリモル)の代わりに4−(4′−
n−デシルオキシ−3′−フルオロフェニル)ベンゾイ
ックアシッド391mg(1.05ミリモル)を用いた
以外は上記と同様な操作を行い、シロップ状の生成物−
2[収量563mg(0.8ミリモル)収率80%]を
得た。
S,3R)型ヒドロキシベンゾイルオキシヘプタン35
0mg(1ミリモル)の代わりに第3段反応−2で得た
anti体(2S,3S)型ヒドロキシベンゾイルオキ
シヘプタン350mg(1ミリモル)、および4−
(4′−n−デシルフェニル)ベンゾイックアシッド3
54mg(1.05ミリモル)の代わりに4−(4′−
n−デシルオキシ−3′−フルオロフェニル)ベンゾイ
ックアシッド391mg(1.05ミリモル)を用いた
以外は上記と同様な操作を行い、シロップ状の生成物−
2[収量563mg(0.8ミリモル)収率80%]を
得た。
【0202】この生成物−2の各種スペクトルを測定し
た結果は次の通りであり、かつ、2位と3位の不斉炭素
原子の絶対配置には無関係の場所で反応が行われるた
め、2位と3位の不斉炭素原子の不斉中心は反応前後で
は変化しないことより、anti−(2S,3S)−2
−[4′−{4″−(4′′′−n−デシルオキシ−
3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン[以下、anti体(2
S,3S)型液晶化合物という]の本発明化合物である
ことが確認できた。1HNMRスペクトル図を図6に示
した。
た結果は次の通りであり、かつ、2位と3位の不斉炭素
原子の絶対配置には無関係の場所で反応が行われるた
め、2位と3位の不斉炭素原子の不斉中心は反応前後で
は変化しないことより、anti−(2S,3S)−2
−[4′−{4″−(4′′′−n−デシルオキシ−
3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベン
ゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロヘプタン[以下、anti体(2
S,3S)型液晶化合物という]の本発明化合物である
ことが確認できた。1HNMRスペクトル図を図6に示
した。
【0203】1HNMRスペクトル(CDCl3):1.
04〜1.56ppm(27H)、2.08〜2.13
ppm(2H)、2.52ppm(S)(3H)、2.
61ppm(S)(3H)、3.91〜4.01ppm
(1H)、4.35〜4.41ppm(1H)、7.4
5〜7.61ppm(ABパターン)(11H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH):+52.00ppm(F)、−4.92pp
m IR吸収スペクトル(neat):1,130cm
-1(COC)、1,720cm-1(COO) MSスペクトル:m/z 704(M+)
04〜1.56ppm(27H)、2.08〜2.13
ppm(2H)、2.52ppm(S)(3H)、2.
61ppm(S)(3H)、3.91〜4.01ppm
(1H)、4.35〜4.41ppm(1H)、7.4
5〜7.61ppm(ABパターン)(11H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH):+52.00ppm(F)、−4.92pp
m IR吸収スペクトル(neat):1,130cm
-1(COC)、1,720cm-1(COO) MSスペクトル:m/z 704(M+)
【0204】[実施例3:syn体(2S,3R)型液
晶化合物およびanti体(2S,3S)型液晶化合物
の有用性を示す試験例] [syn体(2S,3R)型液晶化合物およびanti
体(2S,3S)型液晶化合物の相転移温度の測定]s
yn体(2S,3R)型液晶化合物およびanti体
(2S,3S)型液晶化合物について、DSCおよび後
述の液晶表示素子の電場応答を偏光顕微鏡で観察するこ
とにより、相転移温度を測定した結果は次の通り。ただ
し、Cry:結晶相、S CA☆:反強誘電性液晶相、S
C☆:強誘電性液晶相、SA:スメクチックA相および
ISO:等方性液体相を表わす。また、上段の値は2℃
/minで昇温したとき、下段の値は2℃/minで降
温したときの相転移温度を示す。 syn体(2S,3R)型液晶化合物:syn−(2
S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デ
シルフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]
−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン
晶化合物およびanti体(2S,3S)型液晶化合物
の有用性を示す試験例] [syn体(2S,3R)型液晶化合物およびanti
体(2S,3S)型液晶化合物の相転移温度の測定]s
yn体(2S,3R)型液晶化合物およびanti体
(2S,3S)型液晶化合物について、DSCおよび後
述の液晶表示素子の電場応答を偏光顕微鏡で観察するこ
とにより、相転移温度を測定した結果は次の通り。ただ
し、Cry:結晶相、S CA☆:反強誘電性液晶相、S
C☆:強誘電性液晶相、SA:スメクチックA相および
ISO:等方性液体相を表わす。また、上段の値は2℃
/minで昇温したとき、下段の値は2℃/minで降
温したときの相転移温度を示す。 syn体(2S,3R)型液晶化合物:syn−(2
S,3R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デ
シルフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]
−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタン
【0205】
【化40】
【0206】anti体(2S,3S)型液晶化合物:
anti−(2S,3S)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−デシルオキシ−3′′′−フルオロフ
ェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタン
anti−(2S,3S)−2−[4′−{4″−
(4′′′−n−デシルオキシ−3′′′−フルオロフ
ェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタン
【0207】
【化41】
【0208】となり、syn体(2S,3R)型液晶化
合物およびanti体(2S,3S)型液晶化合物は低
温から室温までの広い温度領域で反強誘電性液晶相を示
した。
合物およびanti体(2S,3S)型液晶化合物は低
温から室温までの広い温度領域で反強誘電性液晶相を示
した。
【0209】(液晶表示素子の作製)透明電極付きの2
枚のガラス基板に、ポリイミドをスピンコートした配向
膜をラビング処理し、それぞれのラビング方向が互に平
行になるように、1.7μmのギャップ間隔で貼り合せ
て、セルを組み立てた。上記で得られたセルに実施例2
で得たsyn体(2S,3R)型液晶化合物、およびa
nti体(2S,3S)型液晶化合物を加熱し、等方性
液体相にして注入した。次いで、液晶状態まで徐冷し
た。この液晶入セルを透過軸を直交させた偏光子と検光
子で挟み、カイラルスメクチックC相における分子層の
法線方向と偏光子または検光子の方向が一致するように
設置し、電界無印加時(0V)のとき、第3安定状態を
暗状態とし、電界印加によって、カイラルスメクチック
C相に変化させ、その状態を明状態として用いることに
より、暗および明の表示を行うことができる液晶表示素
子を作製した。すなわち、印加電圧が0Vのとき透過光
量が最小となるように偏光子に対するセルの角度を調整
した。なお、透過光量は検光子の透過軸を回転させ、偏
光子の透過軸と一致させたときの値を100%とした。
枚のガラス基板に、ポリイミドをスピンコートした配向
膜をラビング処理し、それぞれのラビング方向が互に平
行になるように、1.7μmのギャップ間隔で貼り合せ
て、セルを組み立てた。上記で得られたセルに実施例2
で得たsyn体(2S,3R)型液晶化合物、およびa
nti体(2S,3S)型液晶化合物を加熱し、等方性
液体相にして注入した。次いで、液晶状態まで徐冷し
た。この液晶入セルを透過軸を直交させた偏光子と検光
子で挟み、カイラルスメクチックC相における分子層の
法線方向と偏光子または検光子の方向が一致するように
設置し、電界無印加時(0V)のとき、第3安定状態を
暗状態とし、電界印加によって、カイラルスメクチック
C相に変化させ、その状態を明状態として用いることに
より、暗および明の表示を行うことができる液晶表示素
子を作製した。すなわち、印加電圧が0Vのとき透過光
量が最小となるように偏光子に対するセルの角度を調整
した。なお、透過光量は検光子の透過軸を回転させ、偏
光子の透過軸と一致させたときの値を100%とした。
【0210】(液晶表示素子の評価)上記で作成したs
yn体(2S,3R)型液晶化合物の表示素子を用い、
20℃において印加電圧±10Vに対する透過光量変化
を測定した図を図7に示した。図7より1つの暗状態と
2つの明状態を示したダブルヒステリシス曲線が得られ
た。また、20℃における印加電圧変化に対する透過光
量変化により、液晶表示素子の性能を測定した結果は以
下の通り。(セル膜厚1.7μm、測定温度20℃、印
加電圧±10Vの条件で測定する) 応答時間:35.7/42.9μs[(暗→明/明→
暗)状態に変化させた時間] 閾値電圧:4.7V/μm(完全に明状態になる電圧) チルト角:33°(閾値電圧のとき、光軸が偏光子とな
す角度)
yn体(2S,3R)型液晶化合物の表示素子を用い、
20℃において印加電圧±10Vに対する透過光量変化
を測定した図を図7に示した。図7より1つの暗状態と
2つの明状態を示したダブルヒステリシス曲線が得られ
た。また、20℃における印加電圧変化に対する透過光
量変化により、液晶表示素子の性能を測定した結果は以
下の通り。(セル膜厚1.7μm、測定温度20℃、印
加電圧±10Vの条件で測定する) 応答時間:35.7/42.9μs[(暗→明/明→
暗)状態に変化させた時間] 閾値電圧:4.7V/μm(完全に明状態になる電圧) チルト角:33°(閾値電圧のとき、光軸が偏光子とな
す角度)
【0211】また、上記で作成したanti体(2S,
3S)型液晶化合物の表示素子を用い、15℃において
印加電圧±16Vに対する透過光量変化を測定した図を
図8に示した。図8より1つの暗状態と2つの明状態を
示したダブルヒステリシス曲線が得られた。また、15
℃における印加電圧変化に対する透過光量変化により、
液晶表示素子の性能を測定した結果は以下の通り。(セ
ル膜厚1.7μm、測定温度15℃、印加電圧±16V
の条件で測定する) 応答時間:47.5/57.1μs[(暗→明/明→
暗)状態に変化させた時間] 閾値電圧:8.2V/μm(完全に明状態になる電圧) チルト角:40.5°(閾値電圧のとき、光軸が偏光子
となす角度)
3S)型液晶化合物の表示素子を用い、15℃において
印加電圧±16Vに対する透過光量変化を測定した図を
図8に示した。図8より1つの暗状態と2つの明状態を
示したダブルヒステリシス曲線が得られた。また、15
℃における印加電圧変化に対する透過光量変化により、
液晶表示素子の性能を測定した結果は以下の通り。(セ
ル膜厚1.7μm、測定温度15℃、印加電圧±16V
の条件で測定する) 応答時間:47.5/57.1μs[(暗→明/明→
暗)状態に変化させた時間] 閾値電圧:8.2V/μm(完全に明状態になる電圧) チルト角:40.5°(閾値電圧のとき、光軸が偏光子
となす角度)
【0212】以上の結果、syn体(2S,3R)型液
晶化合物およびanti体(2S,3S)型液晶化合物
は低温から室温までの広い温度領域の反強誘電性液晶相
を有し、それらを用いた液晶表示素子は3安定状態のダ
ブルヒステリシス曲線を示し、応答速度が早く、閾値電
圧が小さく、かつチルト角が大きく壁掛けテレビ用液晶
材料等として優れた反強誘電性液晶化合物であることが
確認できた。
晶化合物およびanti体(2S,3S)型液晶化合物
は低温から室温までの広い温度領域の反強誘電性液晶相
を有し、それらを用いた液晶表示素子は3安定状態のダ
ブルヒステリシス曲線を示し、応答速度が早く、閾値電
圧が小さく、かつチルト角が大きく壁掛けテレビ用液晶
材料等として優れた反強誘電性液晶化合物であることが
確認できた。
【0213】以下、原料化合物〜第6反応に関する実施
例に基づいて、本発明を具体的に説明する。 [実施例A:(S)−1−アセトキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンおよび
(R)−1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトンの製造] (原料化合物〜第3反応) (原料化合物:1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフル
オロエチル−4−メトキシブチルケトンの製造)
例に基づいて、本発明を具体的に説明する。 [実施例A:(S)−1−アセトキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンおよび
(R)−1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトンの製造] (原料化合物〜第3反応) (原料化合物:1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフル
オロエチル−4−メトキシブチルケトンの製造)
【0214】温度計、撹拌機、還流冷却器および滴下ロ
ートを備えた四ツ口丸底フラスコに0.9モル/Lのグ
リニャール試薬700ml[4−メトキシブチルマグネ
シウム=ブロミド120.33g(630ミリモル)、
残りジエチルエーテル]を入れ、氷水バスに浸漬し、0
℃に調整した。滴下ロートに2−ヒドロキシ−3,3,
3−トリフルオロプロピオニトリル37.5g(300
ミリモル)と乾燥ジエチルエーテル375mlを入れ、
撹拌しながら、100分間かけて滴下し、滴下完了後、
引きつづき2時間撹拌保持して反応を完結させ、反応生
成物溶液を得た。次いで、氷水バスを取り去り、撹拌し
ながら、室温まで昇温した。滴下ロートに3.5規定塩
酸300mlを入れ、撹拌しながら、33分間かけて滴
下し、引きつづき20分間撹拌保持して、加水分解反応
を完結させた。次いで、エーテル抽出し、抽出液を水洗
した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した
後、濃縮し、溶媒を留去した後、真空度75mmHg、
バス温度90℃で蒸留し、無色透明な液状の生成物[収
量51.36g(240ミリモル)収率80%]を得
た。
ートを備えた四ツ口丸底フラスコに0.9モル/Lのグ
リニャール試薬700ml[4−メトキシブチルマグネ
シウム=ブロミド120.33g(630ミリモル)、
残りジエチルエーテル]を入れ、氷水バスに浸漬し、0
℃に調整した。滴下ロートに2−ヒドロキシ−3,3,
3−トリフルオロプロピオニトリル37.5g(300
ミリモル)と乾燥ジエチルエーテル375mlを入れ、
撹拌しながら、100分間かけて滴下し、滴下完了後、
引きつづき2時間撹拌保持して反応を完結させ、反応生
成物溶液を得た。次いで、氷水バスを取り去り、撹拌し
ながら、室温まで昇温した。滴下ロートに3.5規定塩
酸300mlを入れ、撹拌しながら、33分間かけて滴
下し、引きつづき20分間撹拌保持して、加水分解反応
を完結させた。次いで、エーテル抽出し、抽出液を水洗
した後、無水硫酸マグネシウムを加えて水分を除去した
後、濃縮し、溶媒を留去した後、真空度75mmHg、
バス温度90℃で蒸留し、無色透明な液状の生成物[収
量51.36g(240ミリモル)収率80%]を得
た。
【0215】この生成物の1HNMR、19FNMR、I
R吸収、MSスペクトルを測定した結果は次の通りであ
り、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル
−4−メトキシブチルケトンであることが確認された。1 HNMRスペクトル(CDCl3):1.09〜1.5
4ppm(4H)、1.61〜1.97ppm(2
H)、2.05〜2.36ppm(2H)、2.60p
pm(S)(3H)、3.31〜3.82ppm(1
H)、4.53〜4.71ppm(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH):−5.67ppm、 IR吸収スペクトル(neat):1,120cm
-1(COC)、1,670cm-1(CCO)、3,28
0cm-1(OH) MSスペクトル:m/z 214(M+) また1HNMRスペクトル図を図9に示した。
R吸収、MSスペクトルを測定した結果は次の通りであ
り、1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル
−4−メトキシブチルケトンであることが確認された。1 HNMRスペクトル(CDCl3):1.09〜1.5
4ppm(4H)、1.61〜1.97ppm(2
H)、2.05〜2.36ppm(2H)、2.60p
pm(S)(3H)、3.31〜3.82ppm(1
H)、4.53〜4.71ppm(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH):−5.67ppm、 IR吸収スペクトル(neat):1,120cm
-1(COC)、1,670cm-1(CCO)、3,28
0cm-1(OH) MSスペクトル:m/z 214(M+) また1HNMRスペクトル図を図9に示した。
【0216】[第1反応:反応混合物―(2S)−2−
{(2′S)−2′−アセトキシプロピオニルオキシ}
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン
−3および(2R)−2−{(2′S)−2′−アセト
キシプロピオニルオキシ}−7−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタノン−3からなる生成比率1/1
(面積比)のジアステレオマー混合物―の製造]温度
計、撹拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備え、還流
冷却器の先端がカ性ソーダ吸収塔および塩化カルシウム
塔を備え、その先端がアスピレーターにつながっている
四ツ口丸底フラスコに、上記で得た1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチル
ケトン50.2g(235ミリモル)と光学分割剤であ
る(S)−2−アセトキシプロピオニルクロリド38.
9g(258.5ミリモル)を入れ、撹拌しながら、真
空度180mmHgに保ち、バス温度50℃に浸漬し、
沸騰させ、引きつづき30分間還流し、脱塩化水素ガス
反応を行い、発生した塩化水素ガスを連続的に系外に除
去した。
{(2′S)−2′−アセトキシプロピオニルオキシ}
−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタノン
−3および(2R)−2−{(2′S)−2′−アセト
キシプロピオニルオキシ}−7−メトキシ−1,1,1
−トリフルオロヘプタノン−3からなる生成比率1/1
(面積比)のジアステレオマー混合物―の製造]温度
計、撹拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備え、還流
冷却器の先端がカ性ソーダ吸収塔および塩化カルシウム
塔を備え、その先端がアスピレーターにつながっている
四ツ口丸底フラスコに、上記で得た1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチル
ケトン50.2g(235ミリモル)と光学分割剤であ
る(S)−2−アセトキシプロピオニルクロリド38.
9g(258.5ミリモル)を入れ、撹拌しながら、真
空度180mmHgに保ち、バス温度50℃に浸漬し、
沸騰させ、引きつづき30分間還流し、脱塩化水素ガス
反応を行い、発生した塩化水素ガスを連続的に系外に除
去した。
【0217】還流が停止した時点で脱塩化水素ガス反応
が完了したと判断し、真空度を上げ、真空度75mmH
g、バス温度90℃で蒸留し、未反応光学分割剤および
未反応1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチ
ル−4−メトキシブチルケトンを留去し、無色透明な液
状の生成物[収量69.37g(211.5ミリモル)
収率90%]を得た。この生成物の1HNMR、19FN
MR、IR吸収、MSスペクトルを測定した結果は次の
通りであり、2−(2 ′−アセトキシプロピオニルオキ
シ)−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ノン−3であることが確認された。また1HNMRスペ
クトル図を図10に示した。なお、光学分割剤中の不斉
炭素原子の立体配置は反応に無関係であり、(2′S)
配置である。
が完了したと判断し、真空度を上げ、真空度75mmH
g、バス温度90℃で蒸留し、未反応光学分割剤および
未反応1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチ
ル−4−メトキシブチルケトンを留去し、無色透明な液
状の生成物[収量69.37g(211.5ミリモル)
収率90%]を得た。この生成物の1HNMR、19FN
MR、IR吸収、MSスペクトルを測定した結果は次の
通りであり、2−(2 ′−アセトキシプロピオニルオキ
シ)−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタ
ノン−3であることが確認された。また1HNMRスペ
クトル図を図10に示した。なお、光学分割剤中の不斉
炭素原子の立体配置は反応に無関係であり、(2′S)
配置である。
【0218】1HNMRスペクトル(CDCl3):1.
06ppm(d)(3H)、1.34〜1.54ppm
(4H)、1.72〜1.80ppm(2H)、2.0
5〜2.13ppm(2H)、2.50ppm(S)
(3H)、3.08ppm(S)(3H)、3.74〜
3.78ppm(1H)、3.98〜4.06ppm
(1H) IR吸収スペクトル(neat):1,110cm
-1(COC)、1,730cm-1(CO)、1,760
cm-1(CCO)、 MSスペクトル:m/z 328(M+)、19FNMR
スペクトル(from ext. CF3COOH)
(☆A:同定例Aより確認) 第1ピーク:−3.70ppm、面積比1{(2S),
(2′S)}体7−メトキシヘプタノン−3 ☆A 第2ピーク:−4.21ppm、面積比1{(2R),
(2′S)}体7−メトキシヘプタノン−3 ☆A
06ppm(d)(3H)、1.34〜1.54ppm
(4H)、1.72〜1.80ppm(2H)、2.0
5〜2.13ppm(2H)、2.50ppm(S)
(3H)、3.08ppm(S)(3H)、3.74〜
3.78ppm(1H)、3.98〜4.06ppm
(1H) IR吸収スペクトル(neat):1,110cm
-1(COC)、1,730cm-1(CO)、1,760
cm-1(CCO)、 MSスペクトル:m/z 328(M+)、19FNMR
スペクトル(from ext. CF3COOH)
(☆A:同定例Aより確認) 第1ピーク:−3.70ppm、面積比1{(2S),
(2′S)}体7−メトキシヘプタノン−3 ☆A 第2ピーク:−4.21ppm、面積比1{(2R),
(2′S)}体7−メトキシヘプタノン−3 ☆A
【0219】[第2反応:(S)−1−ヒドロキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチル
ケトンおよび(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンの製造]
第1反応で得られた反応混合物68.22g(208ミ
リモル)を下記条件で中低圧液体クロマトグラフィーに
かけ、第1フラクションと第2フラクションに分取し、
溶離液を留去し、無色透明な液状の第1フラクションか
らの生成物および無色透明な液状の第2フラクションか
らの生成物を得た。
2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチル
ケトンおよび(R)−1−ヒドロキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンの製造]
第1反応で得られた反応混合物68.22g(208ミ
リモル)を下記条件で中低圧液体クロマトグラフィーに
かけ、第1フラクションと第2フラクションに分取し、
溶離液を留去し、無色透明な液状の第1フラクションか
らの生成物および無色透明な液状の第2フラクションか
らの生成物を得た。
【0220】中低圧液体クロマトグラフィー:LOBA
RカラムLiCHROPREPSi60(メルク社
製)、サイズ内径40mm、高さ400mm 溶離液:n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=95
/5(容量比)、流速5ml/min、チャージ量:3
g、検出:紫外検出器波長254nm 第1フラクションからの生成物{(2S),(2′
S)}体7−メトキシヘプタノン−3 ☆B(☆Bは同定
例−Aより確認) 保持時間65〜85分、収得量30.7g(93.6ミ
リモル)、収得率45%、収得比率1、19FNMRスペ
クトル(from ext. CF3COOH)−3.
70ppm 第2フラクションからの生成物{(2R),(2′
S)}体7−メトキシヘプタノン−3 ☆B 保持時間115〜165分、収得量30.7g(93.
6ミリモル)、収得率45%、収得比率1、19FNMR
スペクトル(from ext. CF3COOH)−
4.21ppm1 HNMR、IR吸収、MSスペクトルは第1反応で得
た生成物と一致した。
RカラムLiCHROPREPSi60(メルク社
製)、サイズ内径40mm、高さ400mm 溶離液:n−ヘキサン/イソプロピルアルコール=95
/5(容量比)、流速5ml/min、チャージ量:3
g、検出:紫外検出器波長254nm 第1フラクションからの生成物{(2S),(2′
S)}体7−メトキシヘプタノン−3 ☆B(☆Bは同定
例−Aより確認) 保持時間65〜85分、収得量30.7g(93.6ミ
リモル)、収得率45%、収得比率1、19FNMRスペ
クトル(from ext. CF3COOH)−3.
70ppm 第2フラクションからの生成物{(2R),(2′
S)}体7−メトキシヘプタノン−3 ☆B 保持時間115〜165分、収得量30.7g(93.
6ミリモル)、収得率45%、収得比率1、19FNMR
スペクトル(from ext. CF3COOH)−
4.21ppm1 HNMR、IR吸収、MSスペクトルは第1反応で得
た生成物と一致した。
【0221】次いで、還流冷却器、撹拌機、温度計およ
び滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに上記で得た
第1フラクションからの生成物29.52g(90ミリ
モル)と3.5規定硫酸水溶液270mlとメタノール
405mlを入れ、撹拌しながら、均一な溶液を調合し
た。次いで80℃温水バスに浸漬し、撹拌しながら、沸
騰するまで加温し、引きつづき3時間還流し、加水分解
反応を行った。反応完了後、室温まで冷却した後、エー
テル抽出し、抽出液を10%炭酸水素ナトリウム水溶
液、水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加え
て水分を除去した後、濃縮し、溶媒を留去した後、真空
度75mmHg、バス温度90℃で蒸留し、無色透明な
液状の生成物−1[収量17.66g(81ミリモル)
収率90%]を得た。第1フラクションからの生成物の
代わりに第2フラクションからの生成物を用いた以外は
上記と同様の操作を行うことにより、無色透明な液状の
生成物−2[収量17.66g(81ミリモル)収率9
0%]を得た。
び滴下ロートを備えた四ツ口丸底フラスコに上記で得た
第1フラクションからの生成物29.52g(90ミリ
モル)と3.5規定硫酸水溶液270mlとメタノール
405mlを入れ、撹拌しながら、均一な溶液を調合し
た。次いで80℃温水バスに浸漬し、撹拌しながら、沸
騰するまで加温し、引きつづき3時間還流し、加水分解
反応を行った。反応完了後、室温まで冷却した後、エー
テル抽出し、抽出液を10%炭酸水素ナトリウム水溶
液、水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加え
て水分を除去した後、濃縮し、溶媒を留去した後、真空
度75mmHg、バス温度90℃で蒸留し、無色透明な
液状の生成物−1[収量17.66g(81ミリモル)
収率90%]を得た。第1フラクションからの生成物の
代わりに第2フラクションからの生成物を用いた以外は
上記と同様の操作を行うことにより、無色透明な液状の
生成物−2[収量17.66g(81ミリモル)収率9
0%]を得た。
【0222】[同定例−A:生成物−1が(S)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メ
トキシブチルケトン{以下、(S)体ヒドロキシブチル
ケトンという}、および生成物−2が(R)−1−ヒド
ロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキ
シブチルケトン{以下、(R)体ヒドロキシブチルケト
ンという}であることの確認]生成物−1および生成物
−2は各種スペクトル分析より、原料化合物である1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メ
トキシブチルケトンと一致した。
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メ
トキシブチルケトン{以下、(S)体ヒドロキシブチル
ケトンという}、および生成物−2が(R)−1−ヒド
ロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキ
シブチルケトン{以下、(R)体ヒドロキシブチルケト
ンという}であることの確認]生成物−1および生成物
−2は各種スペクトル分析より、原料化合物である1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メ
トキシブチルケトンと一致した。
【0223】次いで、(S)−N−(2−ヒドロキシ−
3,3,3−トリフルオロプロピオニル)ピロリジン
と、式(I)で示される末端メトキシアルキルマグネシ
ウム=ブロミドからなるグリニャール試薬とを反応させ
ることによって得られた(S)−1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチルケト
ン[以下、(S)体標品という]および原料化合物1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メ
トキシブチルケトンを、下記条件で、光学異性体分離用
カラムを有するガスクロマトグラフィー(以下、光学活
性ガスクロマトグラフィーという)にかけた。 カラム:商品名CHRALDEX B−TA(ASTE
C社製)、内径0.25mm、長さ10m、シリカキャ
ピラリーカラム カラム温度:120℃×10分保持した後、昇温速度4
℃/minで200℃まで昇温、キャリアーガス:ヘリ
ウム、ガス流量70NL/min、スプリット比100
/1、検出:FID
3,3,3−トリフルオロプロピオニル)ピロリジン
と、式(I)で示される末端メトキシアルキルマグネシ
ウム=ブロミドからなるグリニャール試薬とを反応させ
ることによって得られた(S)−1−ヒドロキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチルケト
ン[以下、(S)体標品という]および原料化合物1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メ
トキシブチルケトンを、下記条件で、光学異性体分離用
カラムを有するガスクロマトグラフィー(以下、光学活
性ガスクロマトグラフィーという)にかけた。 カラム:商品名CHRALDEX B−TA(ASTE
C社製)、内径0.25mm、長さ10m、シリカキャ
ピラリーカラム カラム温度:120℃×10分保持した後、昇温速度4
℃/minで200℃まで昇温、キャリアーガス:ヘリ
ウム、ガス流量70NL/min、スプリット比100
/1、検出:FID
【0224】(S)体標品の光学活性ガスクロマトグラ
フィーは1本の光学活性なピークが得られ、その保持時
間は28.84分となった。原料化合物である1−ヒド
ロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキ
シブチルケトンの光学活性ガスクロマトグラフィーは2
本の光学活性なピークが得られ、その第1ピークの保持
時間は28.84分となり(S)体標品と一致したこと
により、(S)体ヒドロキシブチルケトンであり、その
第2ピークの保持時間は29.25分となり、(R)体
ヒドロキシブチルケトンであることが確認できた。
フィーは1本の光学活性なピークが得られ、その保持時
間は28.84分となった。原料化合物である1−ヒド
ロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキ
シブチルケトンの光学活性ガスクロマトグラフィーは2
本の光学活性なピークが得られ、その第1ピークの保持
時間は28.84分となり(S)体標品と一致したこと
により、(S)体ヒドロキシブチルケトンであり、その
第2ピークの保持時間は29.25分となり、(R)体
ヒドロキシブチルケトンであることが確認できた。
【0225】次いで、生成物−1、および生成物−2を
上記と同様な条件で、光学活性ガスクロマトグラフィー
にかけると各々1本ずつの光学活性ピークが得られ、生
成物−1のピークの保持時間は28.84分となり、
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトンであり、生成物−2の
ピークの保持時間は29.25分となり、(R)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メ
トキシブチルケトンであることが確認できた。
上記と同様な条件で、光学活性ガスクロマトグラフィー
にかけると各々1本ずつの光学活性ピークが得られ、生
成物−1のピークの保持時間は28.84分となり、
(S)−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトンであり、生成物−2の
ピークの保持時間は29.25分となり、(R)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−メ
トキシブチルケトンであることが確認できた。
【0226】よって、第1フラクションからの生成物は
(2S)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピ
オニルオキシ]−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタノン−3であり、第2フラクションからの生
成物は(2R)−2−[(2′S)−2′−アセトキシ
プロピオニルオキシ]−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタノン−3であることが確認できた。ま
た、前記第1反応で得た反応混合物は(2S)−2−
[(2′S)−2′−アセトキシプロピオニルオキシ]
−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3および(2
R)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピオニ
ルオキシ]−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3
からなる生成比率{(2S),(2′S)}体/{(2
R),(2′S)}体=1/1のジアステレオマー混合
物であることが確認できた。なお、反応混合物の19FN
MRスペクトルの第1ピーク(−3.70ppm)は
{(2S),(2′S)}体7−メトキシヘプタノン−
3であり、第2ピーク(−4.21ppm)は{(2
R),(2′S)}体7−メトキシヘプタノン−3であ
ることが確認できた。
(2S)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピ
オニルオキシ]−7−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロヘプタノン−3であり、第2フラクションからの生
成物は(2R)−2−[(2′S)−2′−アセトキシ
プロピオニルオキシ]−7−メトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプタノン−3であることが確認できた。ま
た、前記第1反応で得た反応混合物は(2S)−2−
[(2′S)−2′−アセトキシプロピオニルオキシ]
−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3および(2
R)−2−[(2′S)−2′−アセトキシプロピオニ
ルオキシ]−1,1,1−トリフルオロヘプタノン−3
からなる生成比率{(2S),(2′S)}体/{(2
R),(2′S)}体=1/1のジアステレオマー混合
物であることが確認できた。なお、反応混合物の19FN
MRスペクトルの第1ピーク(−3.70ppm)は
{(2S),(2′S)}体7−メトキシヘプタノン−
3であり、第2ピーク(−4.21ppm)は{(2
R),(2′S)}体7−メトキシヘプタノン−3であ
ることが確認できた。
【0227】[第3反応:(S)体アセトキシケトン・
(S)−1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトン、および(R)体アセ
トキシケトン・(R)−1−アセトキシ−2,2,2−
トリフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンの各製
造方法]温度計、撹拌機、滴下ロートおよび還流冷却器
を備え、その先端がカ性ソーダ吸収塔および塩化カルシ
ウム塔を備え、その先端がアスピレーターにつながって
いる四ツ口丸底フラスコに、第2反応で得た(S)−1
−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−
メトキシブチルケトン16.26g(76ミリモル)と
アセチルクロリド6.56g(83.6ミリモル)を加
え、真空度650mmHgで、バス温度60℃に浸漬
し、沸騰させ、引きつづき20分間還流し、脱塩化水素
ガス反応を行い、発生した塩化水素ガスを連続的に系外
に除去した。還流が停止した時点で、脱塩化水素ガス反
応が完了したと判断し、真空度を460mmHgに上
げ、バス温度60℃で蒸留し、未反応アセチルクロリド
を除去した後、真空度90mmHgに上げ、90℃温水
バスで蒸留し、無色透明な液状の生成物[収量17.5
g(68.4ミリモル)収率90%]を得た。
(S)−1−アセトキシ−2,2,2−トリフルオロエ
チル−4−メトキシブチルケトン、および(R)体アセ
トキシケトン・(R)−1−アセトキシ−2,2,2−
トリフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンの各製
造方法]温度計、撹拌機、滴下ロートおよび還流冷却器
を備え、その先端がカ性ソーダ吸収塔および塩化カルシ
ウム塔を備え、その先端がアスピレーターにつながって
いる四ツ口丸底フラスコに、第2反応で得た(S)−1
−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル−4−
メトキシブチルケトン16.26g(76ミリモル)と
アセチルクロリド6.56g(83.6ミリモル)を加
え、真空度650mmHgで、バス温度60℃に浸漬
し、沸騰させ、引きつづき20分間還流し、脱塩化水素
ガス反応を行い、発生した塩化水素ガスを連続的に系外
に除去した。還流が停止した時点で、脱塩化水素ガス反
応が完了したと判断し、真空度を460mmHgに上
げ、バス温度60℃で蒸留し、未反応アセチルクロリド
を除去した後、真空度90mmHgに上げ、90℃温水
バスで蒸留し、無色透明な液状の生成物[収量17.5
g(68.4ミリモル)収率90%]を得た。
【0228】この生成物の各種スペクトルを測定した結
果は次の通りであり、1−アセトキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンであるこ
とが確認できた。(S)−ヒドロキシブチルケトンの2
位の不斉炭素に結合した水酸基をアセチル基に換えても
2位の不斉炭素原子の立体配置は変化しないことは確認
済みであり、生成物は(S)−1−アセトキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチルケト
ンであった。この生成物の1HNMRスペクトル図を図
11に示した。
果は次の通りであり、1−アセトキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンであるこ
とが確認できた。(S)−ヒドロキシブチルケトンの2
位の不斉炭素に結合した水酸基をアセチル基に換えても
2位の不斉炭素原子の立体配置は変化しないことは確認
済みであり、生成物は(S)−1−アセトキシ−2,
2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチルケト
ンであった。この生成物の1HNMRスペクトル図を図
11に示した。
【0229】1HNMRスペクトル(CDCl3):1.
07ppm(d)(3H)、1.32〜1.82ppm
(4H)、1.72〜1.78ppm(2H)、2.0
8〜2.12ppm(2H)、2.50ppm(S)
(3H)、4.00〜4.08ppm(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH):+2.22ppm IR吸収スペクトル(neat):1,120cm
-1(COC)、1,730cm-1(CO)、1,760
cm-1(OH) MSスペクトル:m/z 256(M+)、
07ppm(d)(3H)、1.32〜1.82ppm
(4H)、1.72〜1.78ppm(2H)、2.0
8〜2.12ppm(2H)、2.50ppm(S)
(3H)、4.00〜4.08ppm(1H)19 FNMRスペクトル(from ext. CF3C
OOH):+2.22ppm IR吸収スペクトル(neat):1,120cm
-1(COC)、1,730cm-1(CO)、1,760
cm-1(OH) MSスペクトル:m/z 256(M+)、
【0230】(S)体ヒドロキシケトンの代わりに
(R)体ヒドロキシケトンを用いて、上記と同様な操作
を行うことにより、(R)−1−アセトキシ−2,2,
2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンを
得た。
(R)体ヒドロキシケトンを用いて、上記と同様な操作
を行うことにより、(R)−1−アセトキシ−2,2,
2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンを
得た。
【0231】上記で得られた(S)−1−アセトキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチル
ケトンまたは(R)−1−アセトキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンから、金
属水素化物によるカルボニル基の還元、ヨウ化メチルと
の反応、酸加水分解、得られたジアステレオマー混合物
の分取を経ての、中間体としての本発明化合物であるs
yn−(2S,3R)−、anti−(2S,3S)
−、syn−(2R,3S)−またはanti−(2
R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの製造は前記
実施例1と全く同様にして行うことができる。
2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチル
ケトンまたは(R)−1−アセトキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンから、金
属水素化物によるカルボニル基の還元、ヨウ化メチルと
の反応、酸加水分解、得られたジアステレオマー混合物
の分取を経ての、中間体としての本発明化合物であるs
yn−(2S,3R)−、anti−(2S,3S)
−、syn−(2R,3S)−またはanti−(2
R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの製造は前記
実施例1と全く同様にして行うことができる。
【0232】
【発明の効果】本発明によって提供されるsyn体(2
S,3R)型およびanti体(2S,3S)型3−メ
トキシ−7−メトキシヘプタン誘導体は低温から室温ま
での広い温度領域で反強誘電性液晶相を示し、それを用
いた液晶表示素子は3安定状態のダブルヒステリシス曲
線を表わし、高速応答性、低閾値電圧および高チルト角
を示す。したがって上記誘導体は、例えば、、壁掛けテ
レビおよび大画面ディスプレイ用液晶材料として好適で
ある。また、本発明によって提供される、新規の隣接し
た2つの不斉炭素原子を有する光学活性なsyn体およ
びanti体2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロ末端メトキシアルカンは反強誘電性液
晶化合物の光学活性部位として有用であり、その製造方
法はこれらの化合物を高収率で製造する方法である。
S,3R)型およびanti体(2S,3S)型3−メ
トキシ−7−メトキシヘプタン誘導体は低温から室温ま
での広い温度領域で反強誘電性液晶相を示し、それを用
いた液晶表示素子は3安定状態のダブルヒステリシス曲
線を表わし、高速応答性、低閾値電圧および高チルト角
を示す。したがって上記誘導体は、例えば、、壁掛けテ
レビおよび大画面ディスプレイ用液晶材料として好適で
ある。また、本発明によって提供される、新規の隣接し
た2つの不斉炭素原子を有する光学活性なsyn体およ
びanti体2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロ末端メトキシアルカンは反強誘電性液
晶化合物の光学活性部位として有用であり、その製造方
法はこれらの化合物を高収率で製造する方法である。
【図1】実施例1の第1段反応−1の同定例1で得た生
成物−1である7−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタン−2,3−ジオールの1HNMRスペクトル
図である。
成物−1である7−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロヘプタン−2,3−ジオールの1HNMRスペクトル
図である。
【図2】実施例1の第1段反応−1の同定例1で得た生
成物であるtrans−2,2−ジメチル−4−(4′
−メトキシブチル)−5−トリフルオロメチル−1,3
−ジオキソランおよびcis−2,2−ジメチル−4−
(4′−メトキシブチル)−5−トリフルオロメチル−
1,3−ジオキソランからなり、その生成比率tran
s体/cis体=75/25(面積比)のジアステレオ
マー混合物の1HNMRスペクトル図である。
成物であるtrans−2,2−ジメチル−4−(4′
−メトキシブチル)−5−トリフルオロメチル−1,3
−ジオキソランおよびcis−2,2−ジメチル−4−
(4′−メトキシブチル)−5−トリフルオロメチル−
1,3−ジオキソランからなり、その生成比率tran
s体/cis体=75/25(面積比)のジアステレオ
マー混合物の1HNMRスペクトル図である。
【図3】実施例1の第2段反応−1で得たジアステレオ
マー混合物−1である2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの1
HNMRスペクトル図である。
マー混合物−1である2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの1
HNMRスペクトル図である。
【図4】実施例2の第3段反応−2で得た生成物−1で
ある2−(4′−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンの1HNMRスペクトル図である。
ある2−(4′−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンの1HNMRスペクトル図である。
【図5】実施例2の第4段反応の生成物−1であるsy
n体(2S,3R)型液晶化合物:syn−(2S,3
R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デシルフ
ェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンの1HNMRスペクトル図である。
n体(2S,3R)型液晶化合物:syn−(2S,3
R)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デシルフ
ェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキシ]−3−
メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリフルオロヘ
プタンの1HNMRスペクトル図である。
【図6】実施例2の第4段反応の生成物−2であるan
ti体(2S,3S)型液晶化合物:anti−(2
S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デ
シルオキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの1HNMR
スペクトル図である。
ti体(2S,3S)型液晶化合物:anti−(2
S,3S)−2−[4′−{4″−(4′′′−n−デ
シルオキシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイル
オキシ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メト
キシ−1,1,1−トリフルオロヘプタンの1HNMR
スペクトル図である。
【図7】実施例3:syn体(2S,3R)型液晶化合
物の有用性を示す試験例において、実施例2の第4段反
応で得たsyn体(2S,3R)型液晶化合物を用いた
液晶表示素子のダブルヒステリシス曲線である。
物の有用性を示す試験例において、実施例2の第4段反
応で得たsyn体(2S,3R)型液晶化合物を用いた
液晶表示素子のダブルヒステリシス曲線である。
【図8】実施例3:anti体(2S,3S)型液晶化
合物の有用性を示す試験例において、実施例2の第4段
反応で得たanti体(2S,3S)型液晶化合物を用
いた液晶表示素子のダブルヒステリシス曲線である。
合物の有用性を示す試験例において、実施例2の第4段
反応で得たanti体(2S,3S)型液晶化合物を用
いた液晶表示素子のダブルヒステリシス曲線である。
【図9】原料化合物:1−ヒドロキシ−2,2,2−ト
リフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンのスペク
トル図である。
リフルオロエチル−4−メトキシブチルケトンのスペク
トル図である。
【図10】実施例Aの第1反応で得た2−(2´−アセ
トキシプロピオニルオキシ)−7−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタノン−3のスペクトル図であ
る。
トキシプロピオニルオキシ)−7−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロヘプタノン−3のスペクトル図であ
る。
【図11】実施例Aの第3反応で得た1−アセトキシ−
2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチル
ケトンのスペクトル図である。
2,2,2−トリフルオロエチル−4−メトキシブチル
ケトンのスペクトル図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02F 1/13 500 G02F 1/13 500 // C07M 7:00 (54)【発明の名称】 syn体(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)型3−メトキシ−7−メトキシヘプ タン誘導体およびそれを用いた液晶表示素子、およびそれらに関連する中間体およびその製造方 法
Claims (10)
- 【請求項1】 式(1) 【化1】 (式中、Rは炭素数6〜14の直鎖状アルキル基、Xは
単結合または酸素結合、Yは水素原子またはフッ素原子
を表わす)で示されるsyn−(2S,3R)−2−
[4′−{4″−(4′′′−アルキルまたはアルコキ
シフェニル)または(4′′′−アルキルまたはアルコ
キシ−3′′′−フルオロフェニル)ベンゾイルオキ
シ}ベンゾイルオキシ]−3−メトキシ−7−メトキシ
−1,1,1−トリフルオロヘプタン。 - 【請求項2】 【化2】 (式中、R,X,Yは式(1)と同じ)で示されるan
ti−(2S,3S)−2−[4′−{4″−
(4′′′−アルキルまたはアルコキシフェニル)また
は(4′′′−アルキルまたはアルコキシ−3′′′−
フルオロフェニル)ベンゾイルオキシ}ベンゾイルオキ
シ]−3−メトキシ−7−メトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプタン。 - 【請求項3】 請求項1記載の式(1)で示される化合
物を用いた液晶表示素子。 - 【請求項4】 請求項2記載の式(2)で示される化合
物を用いた液晶表示素子。 - 【請求項5】 式(A) 【化3】 (式中、mは3〜6〜の整数を表わす)で示されるsy
n−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカン。 - 【請求項6】 式(B) 【化4】 [式中、mは式(A)と同じ]で示されるanti−
(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカン。 - 【請求項7】 式(C) 【化5】 [式中、mは式(A)と同じ]で示されるsyn−(2
R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,
1−トリフルオロ末端メトキシアルカン。 - 【請求項8】 式(D) 【化6】 [式中、mは式(A)と同じ]で示されるanti−
(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,
1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカン。 - 【請求項9】 式(E) 【化7】 [式中、mは式(A)と同じ]で示される1−ヒドロキ
シ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メトキシアル
キルケトンと光学分割剤である(S)−2−アセトキシ
プロピオニルクロリドとを反応させ、得られた反応生成
物を分取し、酸加水分解することにより、得られた式
(F) 【化8】 [式中、mは式(A)と同じ]で示される(S)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メト
キシアルカンをアセチル化し、次いで金属水素化物を用
いて還元し、得られた反応生成物とヨウ化メチルとを反
応させた後、酸加水分解し、得られたジアステレオマー
混合物を分取することを特徴とする請求項5記載のsy
n−(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−
1,1,1−トリフルオロ末端メトキシアルカンおよび
/または請求項6記載のanti−(2S,3S)−2
−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロ末端メトキシアルカンの製造方法。 - 【請求項10】請求項9記載の式(E)で示される1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メト
キシアルキルケトンと光学分割剤(S)−2−アセトキ
シプロピオニルクロリドとを反応させ、得られた反応生
成物を分取し、酸加水分解することにより、得られた式
(G) 【化9】 [式中、mは式(A)と同じ]で示される(R)−1−
ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル末端メト
キシアルカンをアセチル化し、次いで、金属水素化物を
用いて還元し、得られた反応生成物とヨウ化メチルとを
反応させた後、酸加水分解し、得られたジアステレオマ
ー混合物を分取することを特徴とする請求項7記載のs
yn−(2R,3S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ
−1,1,1−トリプルオロ末端メトキシアルカンおよ
び/または請求項8記載のanti−(2R,3R)−
2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1,1,1−トリフル
オロ末端メトキシアルカンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9124911A JPH10298145A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | syn体(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)型3−メトキシ−7−メトキシヘプタン誘導体およびそれを用いた液晶表示素子、およびそれらに関連する中間体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9124911A JPH10298145A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | syn体(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)型3−メトキシ−7−メトキシヘプタン誘導体およびそれを用いた液晶表示素子、およびそれらに関連する中間体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10298145A true JPH10298145A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14897173
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9124911A Pending JPH10298145A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | syn体(2S,3R)型およびanti体(2S,3S)型3−メトキシ−7−メトキシヘプタン誘導体およびそれを用いた液晶表示素子、およびそれらに関連する中間体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10298145A (ja) |
-
1997
- 1997-04-28 JP JP9124911A patent/JPH10298145A/ja active Pending
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