JPH09228246A - 吸湿・抗菌防臭性繊維構造物 - Google Patents

吸湿・抗菌防臭性繊維構造物

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JPH09228246A
JPH09228246A JP3665196A JP3665196A JPH09228246A JP H09228246 A JPH09228246 A JP H09228246A JP 3665196 A JP3665196 A JP 3665196A JP 3665196 A JP3665196 A JP 3665196A JP H09228246 A JPH09228246 A JP H09228246A
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JP
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fiber
polyester
antibacterial
moisture
weight
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JP3665196A
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English (en)
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Masayuki Hirata
正行 衡田
Koichi Saito
公一 齋藤
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れた吸湿性と抗菌防臭性を有し、
しかも柔軟な風合いを有する吸湿・抗菌防臭性繊維構造
物を提供する。 【解決手段】 吸放湿パラメーターΔMRが1%以上の
ポリエステル系繊維からなり、該ポリエステル系繊維が
下記一般式[1]で表される第4アンモニウム塩を0.
02〜0.1%owf含有しているものである。 (ただし、R1 は炭素数12〜16のアルキル基、
2 、R3 、R4 は炭素数1〜2のアルキル基、Buは
ブチル基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル系の
吸湿・抗菌防臭性繊維構造物に関する。さらに詳しく
は、洗濯耐久性に優れた吸湿性と抗菌防臭性とを有し、
しかも柔軟な風合いを呈する吸湿・抗菌防臭性繊維構造
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル系合成繊維は、形態安定
性、機械強度、耐薬品性、耐熱性、洗濯耐久性などの優
れた物理的、化学的特性を有しているため、衣料用途に
広く利用されている。しかし、その反面で、吸湿性が低
いために着用時に蒸れやすく、帯電しやすいという欠点
がある。また、着用時の蒸れなどによって繊維表面に汗
や汚れ等が付着すると、これらを栄養源として細菌が増
殖し、不快臭を発生するということもあった。
【0003】このような問題の対策として、例えば、ポ
リエステル繊維にラジカル重合可能な親水性モノマを付
与して繊維上で重合させた後、抗菌性化合物の水溶液で
処理することにより吸湿性と抗菌性を付与する方法等が
提案されている(特開昭59−150174号公報)。
しかしながら、これら従来の方法は、いずれも風合いが
粗硬であったり、洗濯耐久性が不十分であったりするた
め、柔軟な風合いを保持したまま洗濯耐久性に優れた吸
湿性と抗菌性を兼備することが困難であるという欠点が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、洗濯
耐久性に優れた吸湿性能と抗菌防臭性を兼ね備え、しか
も柔軟な風合いにすることが可能な繊維構造物を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成する本発
明の吸湿・抗菌防臭性繊維構造物は、吸放湿パラメータ
ーΔMRが1%以上のポリエステル系繊維からなり、該
ポリエステル系繊維が下記一般式[1]で表される第4
級アンモニウム塩を0.02〜0.1%owf含有して
いることを特徴とするものである。
【0006】
【0007】(ただし、R1 は炭素数12〜16のアル
キル基、R2 、R3 、R4 は炭素数1〜2のアルキル
基、Buはブチル基を示す。) より好ましくは、上記ポリエステル系繊維として、親水
性化合物を共重合するとともに、極性基含有化合物およ
び/または架橋剤を含有する共重合ポリエステルを5重
量%以上含んだ複合繊維またはブレンド繊維であるか、
或いはポリエーテルエステルアミドまたはポリエーテル
エステルアミドと他の熱可塑性樹脂との混合物を5重量
%以上含んだ複合繊維またはブレンド繊維であることを
特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明にいうポリエステル系繊維
とは、吸放湿パラメーターΔMRが1%以上の吸湿率を
有するポリエステル成分を含有する繊維であれば特に限
定されるものではない。吸放湿パラメーターΔMRが1
%に満たないと吸湿性が低いため、肌からの発汗による
ムレやベタツキなどを防止することが困難になる。この
吸放湿パラメーターΔMRとしては、さらに好ましく
は、着用時の快適性、製糸性、製織性および製編性の観
点から1.5〜10%、特に好ましくは3〜10%であ
ることが望ましい。
【0009】また、本発明のポリエステル系繊維は、吸
湿性に関する洗濯耐久性として、5回洗濯後の吸放湿パ
ラメーターΔMRが洗濯前の70%以上であることが好
ましい。本発明において吸放湿パラメーターΔMRと
は、30×90%RHにおける吸湿率MR2 と20℃×
65%RHにおける吸湿率MR1 との差として表わさ
れ、ΔMR(%)=MR2 −MR1 の式から得られる値
のことをいう。この吸放湿パラメーターΔMRは、本発
明において吸湿性評価の尺度として使用され、この吸放
湿パラメーターΔMRが大きければ大きいほど吸湿能力
が高く、衣服として縫製した場合、着用時の快適性が良
好であることを表わしている。
【0010】上記吸放湿パラメーターΔMRを備えたポ
リエステル系繊維としては、製糸性、製織性、染色性、
糸性能の耐久性などの観点から、以下に説明するような
2種類を好ましい繊維として挙げることができる。すな
わち、親水性化合物(A)を共重合した共重合ポリエス
テルであって、この共重合ポリエステルに極性基含有化
合物(B)および架橋剤(C)のうち少なくともいずれ
か一方を含有する共重合ポリエステル(D)を5重量%
以上含む複合繊維またはブレンド繊維、または、ポリエ
ーテルエステルアミド(E)もしくはポリエーテルエス
テルアミドと他の熱可塑性樹脂(F)との混合物を5重
量%以上含む複合繊維またはブレンド繊維である。
【0011】以下に、これらのポリエステル系繊維につ
いて具体的に説明する。まず、前者の共重合ポリエステ
ル(D)を含む繊維については、共重合成分の親水性化
合物(A)としては、エステル形成基を1個以上含有す
る化合物であるのが好ましく、特に限定はされないが、
代表的な化合物としてポリオキシアルキレン化合物、ポ
リオキサゾリン類、ポリアクリルアミドとその誘導体な
どを用いることができる。中でも、ポリオキシアルキレ
ン化合物、さらにはポリオキシエチレン化合物が好まし
い。
【0012】さらに、ポリオキシエチレン化合物の中で
もポリエチレングリコール化合物が好ましく、結晶化制
御因子を含むポリエチレングリコールが特に好ましい。
ここで、結晶化制御因子とは、分子鎖中あるいは末端に
存在し、ポリエチレングリコールの繰り返し単位の対称
性を乱すような有機残基をいう。結晶化制御とは、示差
走査熱分析(DSC、昇温条件16℃/min)によっ
て求めた融点が、同じ分子量のポリエチレングリコール
の融点より低くなることをいう。
【0013】親水性化合物(A)の分子量は、ポリエス
テルとの相溶性およびポリエステル中における分散性の
観点から600〜20000、さらには2000〜60
00であることが好ましい。また、親水性化合物(A)
の共重合割合は特に限定されないが、紡糸性の観点から
全ポリマー重量に対して40〜99wt%であることが
好ましい。
【0014】これらの化合物は、大部分がポリエステル
中に共重合されているのが好ましいが、一部については
ポリマー中に分散した状態で存在してもよい。共重合ポ
リエステル(D)中に含有させる極性基含有化合物
(B)としては、特に限定されないが、下記一般式
[2]で示される極性基を有する化合物が好ましい。
【0015】 Yi −R1 −Xn [2] (ただし、Yi =アミノ基、スルホン基、カルボキシル
基、水酸基、アミド基、ホスホ ン基などの誘導体の
中から選ばれる1つ以上の極性基、i=1以上の整数、
1 =有機残基、X=エステル形成性基、n=1以上の
整数を示す。) ここで、含有とは、ポリエステル中に分散または共重合
した状態をいうが、特に共重合していることが好まし
い。化合物としては、特にスルホン酸塩基を有する化合
物が好ましい。
【0016】このような極性基含有化合物(B)を含有
させることによって、ポリマーの吸湿率がさらに高まる
ばかりでなく、ポリマー中に水素結合やイオン性相互結
合作用を生じ、繊維とした場合に経時的な物性の変化が
生じにくいという効果が得られる。極性基含有化合物
(B)の含有量は、糸切れの発生を防止し、かつ経時的
な変化を生じにくくする観点から、全ポリマーを構成す
る酸成分に対して0〜50モル%、さらには2〜15モ
ル%であることが好ましい。
【0017】また、共重合ポリエステル(D)中に含有
させる架橋剤(C)としては、該ポリエステルと反応
し、架橋構造を形成する化合物であれば特に限定はされ
ないが、下記一般式[3]で示される多官能化合物を用
いることが好ましい。 (R3O)n2(COOR4m [3] (ただし、R3 =水素あるいはアセチル基、R2 =3〜
6価の有機残基、R4=水素あるいはアルキル基、3≦
m+n≦6を示す。) ここで、含有とはポリエステル中に分散または共重合し
た状態をいうが、特に共重合により架橋構造をとること
が好ましい。化合物としては、トリメリット酸、ピロメ
リット酸などの多官能カルボン酸、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトールなどのポリオ
ールが好ましいが、特に好ましいのはトリメリット酸で
ある。
【0018】このような架橋剤(C)を含有させること
によって、ポリマーの吸湿率がさらに高まるばかりでな
く、ポリマー中に架橋構造が形成され、繊維とした場合
に経時的な物性の変化が生じにくいという効果が得られ
る。架橋剤(C)の配合割合は、全ポリマーを構成する
酸成分に対して0〜30モル%、さらには2〜10モル
%であることが好ましい。このような範囲にすることに
より、吸湿性を高く保持し、製糸性が良好となり、強度
等の繊維物性が向上する。
【0019】上述した極性基含有化合物(B)と架橋剤
(C)とは、共重合ポリエステル(D)に対して、少な
くともいずれか一方を含有させることが好ましいが、さ
らに好ましくは極性基含有化合物(B)と架橋剤(C)
との両者を含んでいることがよい。また、共重合ポリエ
ステル(D)には、本発明の効果が損なわれない範囲
で、酸化チタン、カーボンブラックなどの顔料、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩などの界面活性剤、各種の抗酸
化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤などが添加され
ていても何等差し支えない。また、その効果を損なわな
い範囲でポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、
ポリカーボネートなどを含んでいてもよい。
【0020】次に、前述したもう一方のポリエステル系
繊維を構成するポリエーテルエステルアミド(E)また
はポリエーテルエステルアミドと他の熱可塑性樹脂
(F)との混合物について説明する。ポリエーテルエス
テルアミド(E)とは、同一分子鎖内にエーテル結合、
エステル結合をもつブロック共重合体のことをいう。
【0021】より具体的には、ラクタム、アミノカルボ
ン酸、ジアミンとジカルボン酸の塩から選ばれた1種も
しくは2種以上のポリアミド形成性成分(G)およびジ
カルボン酸とポリ(アルキレンオキシド)グリコールか
らなるポリエーテルエステル形成性成分(H)を重縮合
反応させて得られるブロック共重合体ポリマーを好まし
く用いることができる。
【0022】ポリエーテルエステルアミドのポリアミド
形成性成分(G)としては、ラクタム類、ω−アミノカ
ルボン酸、ナイロン塩類などを用いることができ、これ
らを1種または2種以上混合して用いることができる。
好ましいポリアミド形成性成分としては、ε−カプロラ
クタム、ナイロン66塩である。一方、ポリエーテルエ
ステルアミドのソフトセグメントを構成するポリエーテ
ルエステル形成性成分(H)としては、炭素数4〜20
のジカルボン酸とポリ(アルキレンオキシド)グリコー
ルが好ましい。
【0023】炭素数4〜20のジカルボン酸としては、
脂肪族、芳香族ジカルボン酸、脂環式ジカルボン酸など
を用いることが、1種または2種以上混合して用いるこ
とができる。好ましいジカルボン酸としては、アジピン
酸、セバポリグリシンなどのポリアミド、ポリエステ
ル、ポリオレフィンなどの汎用熱可塑性樹脂シン酸、デ
カジ酸、テレフタル酸、イソフタル酸などである。
【0024】また、ポリ(アルキレンオキシド)グリコ
ールとしては、ポリエチレングリコール、ポリ(1,2
−および1,3−プロピレンオキシド)グリコール、ポ
リテトラメチレンオキシドグリコール、ポリヘキサメチ
レンオキシドグリコール、エチレンオキシドとプロピレ
ンオキシドまたは、テトラヒドロフランとのランダムま
たはブロック共重合などを用いることができ、特にポリ
エチレングリコールが好ましい。ポリ(アルキレンオキ
シド)グリコールの数平均分子量は、300〜1000
0、好ましくは500〜4000の範囲で用いることが
できる。
【0025】ポリエーテルエステルアミドブロック共重
合体は、上記したポリアミド形成性成分(G)とポリエ
ーテルエステル形成性成分(H)を重縮合することによ
って得られる。熱可塑性樹脂(F)としては、例えば、
ナイロン66、ナイロン6のようなポリアミド、ポリエ
ステル、ポリオレフィンのうち1種または2種以上を用
いることができる。特に、ナイロン66、ナイロン6、
スルホネート化合物を共重合した変性ポリエチレンテレ
フタレートなどがポリエーテルエステルアミドとの相溶
性が良好で、相互に微分散が可能であり、また熱水によ
る膨潤が小さいため好ましい。
【0026】ここで、変性ポリエステルの共重合成分と
して好ましいスルホネート化合物として、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸、5−(テトラアルキル)ホスソ
ニウムスルホイソフタル酸およびそれらのエステル誘導
体、p−ヒドロキシエトキシベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、2,5−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンス
ルホン酸カリウムなどを用いることができる。該スルホ
ネート化合物の共重合量は、ポリエーテルエステルアミ
ドとの相溶性と得られるブレンド繊維の物性との兼ね合
いから、酸成分に対して0.1〜7モル%、さらには
0.5〜5モル%が好ましい。
【0027】ポリエーテルエステルアミドと熱可塑性樹
脂(F)の混合比率は、十分な吸湿特性を得ることや染
色加工工程のような熱水雰囲気下での膨潤による繊維表
面の割れを防ぐという観点から5〜50重量%、さらに
は10〜40重量%が好ましい。前述した共重合ポリエ
ステル(D)、或いはポリエーテルエステルアミド
(E)またはポリエーテルエステルアミドと他の熱可塑
性樹脂(F)との混合物を、これと共に複合繊維あるい
はブレンド繊維にするときの繊維形成性重合体として
は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
などのポリエステルなどを用いることができるが、これ
らに限定されるものではない。衣料用合成繊維として最
も汎用性の高いポリエチレンテレフタレートを主体とす
るポリエステルを用いることは好ましい。
【0028】複合繊維の形態としては特に限定されない
が、例えば、図1に示すような芯部1と鞘部1からなる
芯鞘型複合繊維、図2に示すような芯部1と鞘部2と中
空部3からなる芯鞘型複合中空繊維、図3に示すような
島部1aと海部2aからなる海島型複合繊維、図4に示
すような張り合わせ部1b,2bからなる張り合わせ型
複合繊維などを用いることができる。
【0029】例えば、図1に示す芯鞘型複合繊維および
図2に示す芯鞘型複合中空繊維の場合には、その芯部に
共重合ポリエステル(D)、ポリエーテルエステルアミ
ド(E)またはポリエーテルエステルアミドと他の熱可
塑性樹脂(F)との混合物などを用い、鞘部に繊維形成
性重合体を用いることができる。この場合の複合比率
(重量%)は芯/鞘=5/95〜90/10、さらに好
ましくは10/90〜30/70がよい。複合比率の下
限は十分な吸湿性を付与する目的から決定すればよく、
上限は紡糸性の低下や繊維物性の低下を防ぐ観点から決
定すればよい。また、芯鞘型複合糸の芯鞘断面形状は、
同心円状であっても偏心円状であってもよく、繊維断面
形状は円形、多角形、H形などの異形断面でもよい。
【0030】また、図3に示す海島型複合繊維および図
4に示す張り合わせ型複合繊維の場合には、共重合ポリ
エステル(D)、ポリエーテルエステルアミド(E)ま
たはポリエーテルエステルアミドと他の熱可塑性樹脂
(F)との混合物などの吸湿性を有するポリマーを島部
あるいは一方の張り合わせ部に用い、これらポリマーの
繊維形成性重合体に対する複合比率は5〜90重量%、
さらに好ましくは10〜30重量%にするのがよい。複
合比率の下限は十分な吸湿性を付与する目的から決定さ
れればよく、上限は紡糸性の低下や繊維物性の低下を防
ぐ観点から決定されればよい。
【0031】また、図示しないブレンド繊維の場合につ
いては、繊維形成性重合体に対する共重合ポリエステル
(D)、ポリエーテルエステルアミド(E)またはポリ
エーテルエステルアミドと他の熱可塑性樹脂(F)との
混合物などの配合比率は、全ポリマー重量に対して3〜
80重量%、さらに好ましくは7〜30重量%にするの
がよい。配合比率の下限は十分な吸湿性を付与する目的
から決定すればよく、上限は紡糸性の低下や繊維物性の
低下を防ぐ観点から決定すればよい。
【0032】また、繊維形成性重合体には本発明の目的
を損なわない範囲で酸化チタン、カーボンブラックなど
の顔料、各種の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防
止剤などが添加されていても差し支えない。本発明の繊
維構造物は、さらに上述したポリエステル系繊維が、本
発明の繊維構造物は、抗菌剤として、下記一般式[1]
で表される第4級アンモニウム塩を0.02〜0.1%
owf含有する。このときの繊維の形態は、フィラメン
ト、ステープルの原糸であっても、あるいは織編物、不
織布などの布帛のいかなる形態であってもよい。
【0033】
【0034】(ただし、R1 は炭素数12〜16のアル
キル基、R2 、R3 、R4 は炭素数1〜2のアルキル
基、Buはブチル基を示す。) 抗菌剤として使用される、上記一般式[1]で表される
第4アンモニウム塩としては、R1 は炭素数12〜16
のアルキル基でなければならない。炭素数が11以下で
あったり、または17以上であっては、十分な抗菌力を
得ることはできない。また、R2 、R3 、R4 は炭素数
1〜2のアルキル基である。炭素数が3以上では、粘度
が上がるため製造上好ましくなく、また水に対する溶解
度も低くなってしまう。
【0035】第4アンモニウム塩の中和に用いられる陰
イオンとしては、併用薬品との相容性を考慮してアルキ
ルリン酸イオンが選択される。さらにアルキル基として
は、炭素数が4、すなわちブチル基が選択できる。ブチ
ル基としては、n−ブチル基、iso−ブチル基、te
rt−ブチル基のいずれも好ましく用いられる。アルキ
ル基の炭素数が3以下では、安全性の面で好ましくな
く、またアルキル基の炭素数が5以上では粘度が高くな
り合成が困難になると共に、アルキル基の数が1と2で
あるアルキルリン酸イオンの混合物となってしまうため
安全性の面で好ましくない。
【0036】本発明において、上記一般式[1]の第4
アンモニウム塩をポリエステル系繊維に対して0.02
〜0.1%owf含有させることにより、洗濯耐久性の
高い抗菌防臭性能を得ることができる。第4アンモニウ
ム塩の含有量が、0.02%owf未満であっては、本
発明の目的とする十分な洗濯耐久性が得られず、また
0.1%owfより大きいと、染色堅牢度が低下するの
で実用上好ましくない。
【0037】この第4アンモニウム塩は、他の薬品との
併用性が良好であり、必要に応じて同浴中に柔軟剤、硬
仕上剤、帯電防止剤、撥水剤吸水剤、吸湿加工剤、消臭
加工剤、難燃剤などを添加することができる。上記第4
アンモニウム塩をポリエステル系繊維に付与する方法と
しては、浸漬法、パディング法、スプレー法、コーティ
ング法、グラビア加工、泡加工などが挙げられる。例え
ば、パディング法の場合、第4アンモニウム塩を含む処
理液中にポリエステル系繊維を原糸または繊維構造物の
形態で浸し、マングルで絞った後に乾燥し、150〜2
10℃で乾熱処理するようにすればよい。
【0038】
【実施例】以下に説明する実施例において、供試生地と
して次の5種類を用いた。 供試生地A ジメチルテレフタル酸194部、エチレングリコール1
35部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル2
6.6部、トリメリット酸トリメチル7.5部、および
テトラブチルチタネート0.1部を加え、エステル交換
反応を行った後、分子量4000のポリエチレングリコ
ール328部を加え、重合を行い共重合ポリエステルを
製造した。
【0039】このようにして得られた共重合ポリエステ
ルを芯成分、ポリエチレンテレフタレートを鞘成分とし
て、共重合ポリエステルが繊維全重量の20重量%とな
る50デニール,18フィラメント(タテ糸用)および
75デニール,36フィラメント(ヨコ糸用)の同心円
芯鞘複合繊維を得た。この複合繊維を用いて、タテ密度
が106本/インチ、ヨコ密度が84本/インチの平織
物を製織後、通常の方法で糊抜き精錬、乾熱セットを行
った。次いで分散染料 Dianix Black BG-FS 200%
(ダイスタージャパン(株)製)8.0%owf、酢酸
(80%)0.5cc/l、分散剤RAP−50(三洋
化成工業(株)製)0.5g/lからなる浴で130℃
×60分間染色し、通常の方法で還元洗浄した後、湯
洗、乾燥した。
【0040】供試生地B 上記供試生地Aにおいて、共重合ポリエステルを繊維全
重量の3重量%としたもの。 供試生地C ε−カプロラクタム340部、テレフタル酸18部、分
子量が1000のポリエチレングリコール100部を加
え、重合を行いN6成分の割合が45wt%であるポリ
エーテルエステルアミドブロック共重合体を製造した。
【0041】このようにして得られたポリエーテルエス
テルアミドブロック共重合体70重量部と、5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸を2.0モル%共重合した変性
ポリエチレンテレフタレート30重量部をチップ状態で
ブレンドして芯成分にし、ポリエチレンテレフタレート
を鞘成分として、ポリエーテルエステルアミドブロック
共重合体が繊維全重量の20重量%となる50デニー
ル、18フィラメント(タテ糸用)および75デニー
ル、36フィラメント(ヨコ糸用)の同心円芯鞘複合繊
維を得た。
【0042】この複合繊維を用いて、タテ密度が106
本/インチ、ヨコ密度が84本/インチの平織物を製織
後、供試生地Aと同様な染色工程を通した。 供試生地D 上記供試生地Cにおいて、ポリエーテルエステルアミド
ブロック共重合体を繊維全重量の3重量%としたもの。
【0043】供試生地E ポリエステル100%のマルチフィラメントを用いて、
タテ密度が106本/インチ、ヨコ密度が84本/イン
チの平織物を製織した後、上記供試生地Aと同様な染色
工程を通した。また、実施例中で使用した各評価は、次
の測定方法で行なった。 [吸放湿パラメーターΔMR]繊維構造物1〜3gを用
い、絶乾時の重量と20℃×65%RHあるいは30℃
×90%RHの雰囲気下に市販の恒温恒湿槽中に24時
間放置後の重量変化から次式で吸湿率を求めた。
【0044】吸湿率(%)=[(吸湿後の重量−絶乾時
の重量)/絶乾時の重量]×100 上記測定した20℃×65%RH条件の吸湿率MR
1 と、30℃×90%RH条件の吸湿率MR2 とから、
次式で求めた吸湿率差を吸放湿パラメーターΔMRとし
た。 ΔMR(%)=MR2 −MR1 [抗菌性]試験方法は菌数測定法を採用し、かつ試験菌
体としては、黄色ブドウ状球菌(stapylococcus aureus
ATTC6538p)を用いた、試験方法は滅菌試料布に上記試
験菌のブイヨン懸濁液を注加し、密閉容器中で37℃×
18時間培養後の生菌数を測定した。測定結果は次の基
準に従って判定した。
【0045】log(B/A)>2の条件下、log
(B/A)を菌数増減値差とし、菌数増減値差1.6以
上を合格レベルとした。但し、Aは植菌数、Bは無加工
品の18時間培養後の菌数、Cは加工品の18時間培養
後の菌数を表す。 [摩擦堅牢度] JIS L0849:学振型法(湿潤時、200g)に
準じた。 [洗濯]自動反転渦巻き式電気洗濯機VH−3410
(東芝(株)製)を用い、洗剤「ザブ」(花王(株)
製)0.2%、温度40±2℃、浴比1:50で5分間
強反転で洗濯し、その後、排液、オーバーフローさせな
がらすすぎを2分間行う操作を2回繰り返し、これを洗
濯1回とする。 実施例1 一般式[1]において、R1 をC1225、R2 〜R4
CH3 とした第4アンモニウム塩型の抗菌剤を8重量%
含む抗菌加工剤Aを作製した。
【0046】供試生地AおよびCを、抗菌加工剤Aを
0.25重量%含む処理液に浸漬し、それを絞り率10
0%で絞り、120℃で乾燥した後170℃で30秒乾
熱処理を行った。 実施例2 供試生地AおよびCを、抗菌加工剤Aを0.70wt%
含む処理液に浸漬し、それを絞り率100%で絞り、1
20℃で乾燥した後、170℃で30秒乾熱処理を行な
った。
【0047】実施例3 供試生地AおよびCを、抗菌加工剤Aを1.20wt%
含む処理液に浸漬し、それを絞り率100%で絞り、1
20℃で乾燥した後、170℃で30秒乾熱処理を行な
った。 比較例1 供試生地AおよびCを、抗菌加工剤Aを0.18wt%
含む処理液に浸漬し、それを絞り率100%で絞り、1
20℃で乾燥した後、170℃で30秒乾熱処理を行な
った。
【0048】比較例2 供試生地AおよびCを、抗菌加工剤Aを1.50wt%
含む処理液に浸漬し、それを絞り率100%で絞り、1
20℃で乾燥した後、170℃で30秒乾熱処理を行な
った。 比較例3 供試生地B、DおよびEを使用し、実施例1と同様の処
理を行なった。 比較例4 供試生地A〜Eを抗菌加工剤で処理しなかった。
【0049】上述した実施例1〜3、比較例1〜4で得
られた布帛について、それぞれ吸放湿パラメーターΔM
R、菌数増減値差および摩擦堅牢度を測定した結果を表
1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、耐久性に優れた吸湿性
と抗菌防臭性を有し、しかも柔軟な風合いを有する吸湿
・抗菌防臭性繊維構造物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される芯鞘型複合繊維の横断面を
例示するモデル図である。
【図2】本発明に使用される芯鞘型複合中空繊維の横断
面を例示するモデル図である。
【図3】本発明に使用される海島型複合繊維の横断面を
例示するモデル図である。
【図4】本発明に使用される張り合わせ型複合繊維の横
断面を例示するモデル図である。
【符号の説明】
1 芯部 2 鞘部 1a 島部 2a 海部 1b,2b 張り合わせ部 3 中空部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸放湿パラメーターΔMRが1%以上の
    ポリエステル系繊維からなり、該ポリエステル系繊維が
    下記一般式[1]で表される第4アンモニウム塩を0.
    02〜0.1%owf含有している吸湿・抗菌防臭性繊
    維構造物。 (ただし、R1 は炭素数12〜16のアルキル基、
    2 、R3 、R4 は炭素数1〜2のアルキル基、Buは
    ブチル基を示す。)
  2. 【請求項2】 前記ポリエステル系繊維が、親水性化合
    物を共重合するとともに、極性基含有化合物および/ま
    たは架橋剤を含有する共重合ポリエステルを5重量%以
    上含む複合繊維またはブレンド繊維である請求項1記載
    の吸湿・抗菌防臭性繊維構造物。
  3. 【請求項3】 前記ポリエステル系繊維が、ポリエーテ
    ルエステルアミドまたはポリエーテルエステルアミドと
    他の熱可塑性樹脂との混合物を5重量%以上含む複合繊
    維またはブレンド繊維である請求項1記載の吸湿・抗菌
    防臭性繊維構造物。
JP3665196A 1996-02-23 1996-02-23 吸湿・抗菌防臭性繊維構造物 Pending JPH09228246A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11158728A (ja) * 1997-11-25 1999-06-15 Unitika Ltd 抗菌性を有する吸放湿性複合繊維
JP2010522813A (ja) * 2007-03-29 2010-07-08 インビスタ テクノロジーズ エス エイ アール エル 有効化合物を含む洗浄耐久性の合成ポリマー組成物

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JPH11158728A (ja) * 1997-11-25 1999-06-15 Unitika Ltd 抗菌性を有する吸放湿性複合繊維
JP2010522813A (ja) * 2007-03-29 2010-07-08 インビスタ テクノロジーズ エス エイ アール エル 有効化合物を含む洗浄耐久性の合成ポリマー組成物

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