JPH09510619A - セスキテルペン性誘導体 - Google Patents

セスキテルペン性誘導体

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JPH09510619A JP7524943A JP52494395A JPH09510619A JP H09510619 A JPH09510619 A JP H09510619A JP 7524943 A JP7524943 A JP 7524943A JP 52494395 A JP52494395 A JP 52494395A JP H09510619 A JPH09510619 A JP H09510619A
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Abstract

(57)【要約】 本発明はメムノニエラ属又はスタキボツリス属の微生物の発酵により得られる新規な化合物に関し、その化合物は酵素イノシトールモノホスファターゼの阻害剤である(EC 3.1.3.25)。本発明はまた躁うつ病の処置におけるこれらの新規な化合物の利用、ならびに活性成分として該化合物を含む製薬学的調剤に関し;さらに別の目的はイノシトールモノホスファターゼの検出のための分析法におけるこれらの化合物の利用である。

Description

【発明の詳細な説明】 セスキテルペン性誘導体 本発明はメムノニエラ(Memnoniella)属又はスタキボツリス(S tachybotrys)属の微生物の発酵により得られる新規な化合物に関し 、その化合物は以下において頭字語「IMPアーゼ」(IMPase)と呼ばれ る酵素イノシトールモノホスファターゼの阻害剤である(EC 3.1.3.2 5)。 本発明は躁病及びうつ病症状の処置におけるこれらの新規な化合物の利用、な らびに活性成分として該化合物を含む製薬学的調剤にも関しており;本発明の化 合物はIMPアーゼの検出のための分析法において用いることもできる。 本発明は新規な化合物が得られる発酵及び精製法にも関する。 好ましくは炭酸リチウムの形態で用いられるリチウムは躁症状の軽減において 高度に特異的であり、鎮静又は「精神安定化(tranquillizatio n)」を介して過剰の躁状態を補償するのではなく、躁病の患者の気分を正常化 する。さらにそれは精神医学において病気の再発及び悪化に対する明確な予防が 示された唯一の薬物であると思われる。リチウムはその最も明確な効果を、躁病 及びうつ病の両方、又は躁病のみを含む双極性障害において示す;これらの障害 は双極性I及びII障害に細分される。前者の場合、完全に発達した躁の場面が 存在するが、後者の場合には穏やかな軽躁があるだけである。 その治療的性質にかかわらず、複数の問題がリチウムの治療的有用性 を減じている。リチウムがその抗躁効果を発揮するためにかかる7〜10日間待 たせるのに十分に患者を管理できなければ、抗精神病薬は急性双極性障害の処置 における最初の薬理学的様式である。リチウム療法に共通の悪影響の故に、経費 のかかるリチウム前処置(prelithium workup)が必要である 。事実、リチウムは遷移的白血球増加を起こし得、境界的甲状腺予量(bord erline thyroid reserve)を有する患者を臨床的に甲状 腺低下とし得、液及び電解質における変化の故に心臓状態の代償障害を起こし得 る。 処置される患者の最高60%において多尿−多渇症候群が起こることが観察さ れた。腎臓における構造的病変、例えば間隙性線維症、尿細管萎縮症及び糸球体 硬化症が慢性リチウム処置の後に、特にリチウム毒性を経験した患者において報 告されている。他のリチウムの悪影響には振せん、体重増加、下痢及び皮疹が含 まれる。これらの副作用は臨床的診療におけるリチウムの使用に対する重大な事 実上の妨害物である。 副作用、特により重大な副作用は、双極性障害の患者における血漿リチウム濃 度を監視することにより減少させることができる。血漿薬物濃度を監視し、これ らを狭い治療的範囲内に維持する必要性は、その臨床的有用性を減じる。 理想的なリチウム擬似剤(mimetic agent)は双極性及び非−双 極性うつ病の両方において作用を迅速に開始し、1日1回の投薬のみを必要とし 、広範囲の予備処置医学的評価(pretreatment medical evaluation)や血漿薬物監視を必要としない安全範囲を有し、リチウ ム自体のような重大な副作用範囲を伴わない。 イノシトールモノホスファターゼはホスホイノシチドサイクルにおける重要酵 素であり、イノシトール−1−ホスフェート、イノシトール−3−ホスフェート 及びイノシトール−4−ホスフェートの脱リン酸化によりイノシトールの供給( provision)を担っていることが示された;リチウムは該酵素の活性を 阻害するので、この阻害がリチウムがその抗−躁及び抗−うつ活性を発揮する分 子機構であるらしいことが示唆された。 この観点から、IMPアーゼの強力で特異的な阻害剤の開発は躁病及びうつ病 の処置に有効な新規な化合物に導き得る。 上記のIMPアーゼ−阻害活性を示す式I の化合物が米国特許第4,981,980号に記載の通り、メムノニエラ又はス タキボツリス種の菌の発酵により得られた。そのような化合物はJour.of Antib.,vol.45,9,1992,pp.1397−1403にお いてY.K.T.Lam et al.によっても記載されており、そこではそ れはL−671,776と命名されている。しかし、物理−化学的データの評価 が5−位のホルミル基が実際は7−位にあることを示しているので、上記の構造 は正しくないと思わ れる。 H.Kaise et al.はJ.C.S.Chem.Comm(1979 )p.726−7において、慢性関節リウマチ、糸球体腎炎及び他の免疫複合体 病に関与する補体系の阻害剤である化合物K−76につき記載している。K−7 6はスタキボツリス・コンプルメンティ(Stachybotrys comp lementi) nom.nud.sp.K−76から得られ、構造IIを有 する: さらに、Can.J.Chem.,71,1993,487−493において W.A.Ayer et al.により開示された通り、麦芽抽出物/酵母抽出 物液体培養におけるスタキボツリス・シリンドロスポラ(Stachybotr ys cylindrospora)C.N.Jensen NOF1828の 増殖により、スタキボツリジアルと命名された式IIIの化合物が得られ、 それに関しては製薬学的指示は示されなかった。 今回、メムノニエラ属又はスタキボツリス属の菌を適した好気的条件下で発酵 させると、少なくとも3種の発酵生成物の複合体を生じ、その中で既知の式I( L−671,776)の化合物が2種の新規な化合物、すなわち化合物III( スタキボツリジアル)の6’β立体異性体及び、以下の文でMDL63394と 命名される上記の6’β−スタキボツリジアルの脱ホルミル−カルボキシ誘導体 との混合物として得られる。 簡潔にするために、本明細書の以下の記載において、上記の発酵に従って得ら れる3種の化合物の複合体を「IMPアーゼ−阻害複合体」と称し、「IMPア ーゼ−阻害化合物」という用語を用いて6’β−スタキボツリジアル及びMDL 63394の両方が意図される。6’β−スタキボツリジアルの物理−化学的性質 A)紫外吸収スペクトル: 溶媒 ラムダマックス(nm) MeOH 222,284 0.1M KOH 231,291,334 B)Finnigan TSQ 700トリプルステージ(triple st age)4重極質量分析計における陽イオンFABスペクトル;8kVの電圧及 び0.23mAの電流におけるXeガスを用いたサドルフィールド(saddl e field)原子銃;グリセロール/水マトリックス: 主FAB/MSピークは387(MH+)において決定 C)以下のTLC系におけるRf値は0.48 ヘキサン:アセトン、シリカゲル上で6:4(v/v) D)Bruker AM 500装置を用い、TMSを内部標準として(δ,p pm=0)用いてCDCl3中で記録されるNMRスペクトル、(s=一重項; d=二重項;br s=ブロード一重項;m=多重項): 500MHzにおいて記録される1H−NMR、(δ,ppm): 10.65 s,10.40 s,6.94 s,3.41 br s,3.1 9 d,2.84 d,2.00−1.72 m,1.70−1.40 m,1 .02 2m,0.89 s,0.77 s; 125.76MHzにおいて記録される13C−NMR(δ,ppm): 193.5,188.6,167.6,157.5,138.1,119.5, 111.5,109.1,100.7,75.7,42.3,40.1,37. 6,37.1,31.2,30.7,28.3,24.7,24.2,22.3 ,21.0,16.1,15.5。MDL63394の物理−化学的性質 A)紫外吸収スペクトル: 溶媒 ラムダマックス(nm) MeOH <200,275 0.1M KOH <200,282,337 B)Finnigan TSQ 700トリプルステージ4重極質量分析計にお ける陽イオンFABスペクトル;8kVの電圧及び0.23mAの電流における Xeガスを用いたサドルフィールド(saddle field)原子銃;グリ セロール/水マトリックス: 主FAB/MSピークは403(MH+)において決定 C)以下のTLC系におけるRf値は0.23 ヘキサン:アセトン、シリカゲル上で6:4(v/v) 上記で報告される物理−化学的データに基づき、及び発酵複合体の既知の化合 物の構造との比較により、新規な化合物6’β−スタキボツリジアル及びMDL 63394に以下の式IVを仮に指定することができる。 式中、R及びR1の両方が−CHO部分を示す場合、6’β−スタキボツリジア ルが決定され、R又はR1の1つが−CHO部分を示し、他が−COOH部分を 示す場合、化合物MDL63394が決定される。 本発明の化合物を得るための方法は: a)同化可能な炭素、窒素源及び無機塩類を含む水性栄養培地中、好気的条件下 で、本発明のIMPアーゼ−阻害化合物を含むIMPアーゼ−阻害複合体を生産 することができるメムノニエラ属又はスタキボツリス属の菌を培養し; b)発酵液(fermentation broth)から、及び/又は菌糸体 からIMPアーゼ−阻害複合体の化合物を回収し; c)それ自体既知の方法に従って本発明の化合物を精製及び単離する ことを含む。 本発明のIMPアーゼ−阻害化合物の製造は、それらを生産することができる メムノニエラ株の培養により行われるのが好ましく;簡便にはメムノニエラ・エ キナタ(Memnoniella echinata)種の菌が用いられ、特に 好ましいのはメムノニエラ・エキナタATCC 20928である。 菌メムノニエラ・エキナタATCC 20928はAmerican Typ e Culture Collection,Rockville,MD.に制 限なく寄託されてその一部を構成しており、それは受け入れ番号ATCC No .20928として入手できる。 IMPアーゼ−阻害化合物の製造のために、本発明の方法はメムノニエラ・エ キナタATCC 20928の利用に限られていない。本発明の発酵法のために いずれのメムノニエラ種又はスタキボツリス種、あるいはそれらの自然の又は人 工的突然変異株も、それらが本発明のイノシトールモノホスファターゼ阻害剤を 生産することができれば、用いることができる。突然変異株の人工的製造は、X −線又は紫外線照射、高周波、あるいは放射線などの従来の操作により、あるい はナイトロジェンマスタード、亜硝酸、ニトロソグアニジン、N−メチル−N’ −ニトロ−N−ニトロソグアニジンなどの化学的突然変異原の使用により行うこ とができる。 「IMPアーゼ−阻害複合体」生産性株の培養に用いられる培地は、特定の微 生物が利用することができる栄養を含むいずれの液体又は固体培地であることも できるが、商業的規模の操作の場合は液体培地が好ましい。 当該技術分野において既知の通り、栄養培地の組成は広い範囲に及んで変化さ せることができる。当該技術分野において既知の通り、炭素及び窒素源が発酵培 地に存在する。典型的な炭素源は:グルコース、ラクトース、マルトース、ガラ クトース、スクロース、デキストリン、脂肪及び油(例えば大豆油、ラード油、 鶏油)、澱粉類、グリセロール、マンニトール、ソルビトールなどを含む。典型 的な窒素源は:アンモニア、硫酸アンモニウム、アミノ酸類、例えばグリシン、 アルギニン、トレオニン、メチオニン、トリプトン、ペプトン、複合源、例えば 酵母自己分解物、麦芽、大豆、綿実、トマトペースト、コーン浸漬液、酵母抽出 物、肉抽出物、ならびに発酵副産物、例えば全酵母及び酒造可溶物(disti llers solubles)を含む。他の必須の栄養は、ナトリウム、カリ ウム、アンモニウム、マグネシウム及びカルシウムの塩化物、硝酸塩、硫酸塩、 炭酸塩及びリン酸塩などの無機塩類を介して与えられる。栄養培地はマグネシウ ム、鉄、銅、マンガン、亜鉛、コバルト、カドミウム、モリブデンなどの無機微 量元素の源も含むことができる。もちろん無機又は有機酸、アルカリ、緩衝液な どを培地のpHの調節のために、あるいは消泡のために適した量の油、界面活性 剤などを加えることができる。 通常IMPアーゼ−阻害複合体生産性株は震盪フラスコ中で予備−培養され、 次いで実質的量のIMPアーゼ−阻害化合物の製造のための発酵器に接種するた めに培養が用いられる。予備−培養に用いられる培地は、より大きな発酵に用い られる培地と同じであることができるが、他の培地も用いることができる。 IMPアーゼ−阻害複合体生産性株は20℃〜40℃、好ましくは2 4℃〜35℃の温度で増殖させられ、特に好ましいのは約25℃の温度である。 発酵は固定、震盪又は好気的撹拌培養などのいずれの方法によっても行うこと ができ;震盪又は表面培養を用いるのが好ましく、最も好ましいのは回転震盪機 上の発酵である。 培養混合物の撹拌及びエアレーションは多様な方法で行うことができる。撹拌 はプロペラ、又は類似の機械的撹拌装置により、発酵器を回転又は震盪させるこ とにより、種々のポンプ装置により、あるいは培地への無菌の空気の通過により 与えることができる。エアレーションは発酵混合物に無菌の空気を通過させるこ とにより行うことができる。 発酵の間、ブイヨン又は菌糸体抽出試料を、例えばバイオアッセイ、あるいは TLC又はHPLC法によりIMPアーゼ−阻害活性に関して調べることにより 、IMP−アーゼ−阻害複合体生産を監視することができる。 一般に発酵は約3〜5日で完了する。 生産性微生物の菌糸体又は発酵ブイヨンからのIMPアーゼ−阻害複合体の回 収は、それ自体既知の方法に従って、例えば溶媒を用いた抽出、非−溶剤又は溶 液pHの変更による沈澱、分配クロマトグラフィー、逆相分配クロマトグラフィ ー、イオン−交換クロマトグラフィー、分子排除クロマトグラフィーなどにより 行われる。 本発明のIMPアーゼ−阻害化合物の回収のための好ましい方法は、濾過又は 遠心された菌糸体の水−混和性有機溶媒を用いた抽出、抽出物の濃縮、ならびに 場合により沈澱剤を添加した沈澱による、水非−混和性有機溶媒を用いた水性残 留物の抽出による、あるいは吸着クロマトグ ラフィー及び続く吸着マトリックスからの所望の生成物の溶離による粗IMPア ーゼ−阻害化合物の回収を含む。 本出願において用いられる「水−混和性溶媒」という用語は、当該技術分野に おいてこの用語に現在与えられている意味を有するものとし、使用条件下で合理 的な広い濃度範囲で水と混和性である溶媒を言う。 菌糸体の塊からの本発明の抗生物質の抽出に用いることができる水−混和性有 機溶媒の例は:低級アルカノール類、例えば(C1−C3)アルカノール類、例え ばメタノール、エタノール及びプロパノール;フェニル(C1−C3)アルカノー ル類、例えばベンジルアルカノール;低級ケトン類、例えば(C3−C4)ケトン 類、例えばアセトン及びメチル−エチル−ケトン;環状エーテル類、例えばジオ キサン及びテトラヒドロフラン;グリコール類及びそれらの部分的エステル化生 成物、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール及びエチレングリコー ルモノメチルエーテル;低級アミド類、例えばジメチルホルムアミド及びジエチ ルホルムアミドである。 本出願において用いられる「水−非混和性溶媒」という用語は、当該技術分野 において現在この用語に与えられている意味を有するものとし、使用条件下にお いて、意図される用途に適した合理的な広い濃度範囲で水とわずかに混和性であ る、又は事実上非混和性である溶媒を言う。 水相からの本発明の抗生物質の抽出に用いることができる水−非混和性有機溶 媒の例は:直鎖状、分枝鎖状もしくは環状であることができる通常の炭化水素溶 媒、例えばヘキサン又はシクロヘキサン;ハロゲン化炭化水素、例えばクロロホ ルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、フルオロブロモエタン、ジブロモエタン、 トリクロロプロパン、クロロトリフ ルオロオクタンなど;芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレンな ど;少なくとも炭素数が4のエステル類、例えば酢酸エチル、酢酸プロピル、酪 酸エチルなど;直鎖状、分枝鎖状もしくは環状であることができる炭素数が少な くとも4のアルカノール類、例えばブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタ ノール、3−ペンタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサ ノール、3,3−ジメチル−1−ブタノール、4−メチル−1−ペンタノール; 3−メチル−1−ペンタノール、2,2−ジメチル−3−ペンタノール、2,4 −ジメチル−3−ペンタノール、4,4−ジメチル−2−ペンタノール、5−メ チル−2−ヘキサノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、5−メチル− 1−ヘキサノール、2−エチル−1−ヘキサノール、2−メチル−3−ヘキサノ ール、1−オクタノール、2−オクタノール、シクロペンタノール、2−シクロ ペンチルエタノール、3−シクロペンチル−1−プロパノール、シクロヘキサノ ール、シクロヘプタノール、シクロオクタノール、2,3−ジメチルシクロヘキ サノール、4−エチルシクロヘキサノール、シクロオクチルメタノール、6−メ チル−5−ヘプテン−2−オール、1−ノナノール、2−ノナノール、1−デカ ノール、2−デカノール及び3−デカノール;直鎖状もしくは分枝鎖状アルキル エーテル類及びそれらの混合物、例えば石油エーテル、エチルエーテル、プロピ ルエーテル、ブチルエーテルなど;ならびにそれらの混合物又は官能基誘導体で ある。 沈澱剤の例は石油エーテル、低級アルキルエーテル類、例えばエチルエーテル 、プロピルエーテル及びブチルエーテル、ならびに低級アルキルケトン類、例え ばアセトンである。エチルエーテルを用いるのが好ま しい。 当該技術分野において既知の通り、生成物抽出は加塩により、又は抽出溶媒中 で可溶性である抗生物質とイオン対を形成する適した有機塩の添加により促進す ることができる。 当該技術分野において既知の通り、相分離は加塩により促進することができる 。 菌糸体抽出物の濃縮の後に粗IMPアーゼ−阻害複合体の回収のための上記の クロマトグラフィー吸着段階で用いられて有用である固定相の例はシリカゲル( 例えばICN Biomedicals シリカ32−62,60Å)、シラン 化シリカゲル(例えばHibar Lichrosorb RP 18;Bec kman Ultrasphere ODS)、アルミナ、ケイ藻土、炭素、ポ リスチレン樹脂(例えばAmberlite XAD2又はXAD4,Rohm and Haas;Dowex M112又はS112,Dow Chemi cal Co.;Diaion HP 20,Mitsubishi)、アクリ ル樹脂(例えばXAD7又はXAD8,Rohm and Haas)、ポリア ミド樹脂、例えばポリカプロラクタム類、ナイロン及び架橋ポリビニルピロリド ン類(例えばPolyamide−CC 6,Polyamide−SC 6, Polyamide−CC 6.6,Polyamide−CC 6AC及びP olyamide−SC 6AC,Macherey−Nagel & Co. ,West Germany;PA 400,M Woelm AG,West Germany;ならびにポリビニルピロリドン樹脂PVP−CL,Aldr ich Chemie GmbH & Co.,KG,West German y) 、ならびに孔制御(controlled pore)架橋デキストラン(例え ばSephadex LH−20,Pharmacia Fine Chemi cals,Ab)である。ポリスチレン樹脂の使用が好ましく、特に好ましいの はS112樹脂である。 吸着マトリックスからのIMPアーゼ−阻害複合体の溶離に適した溶媒は特定 の固定相に依存する。 例えばシリカゲル又はアルミナが用いられる場合、好ましい溶媒はハロゲン化 炭化水素、低級アルカノール類、エーテル類、高級ケトン類及びそれらの混合物 であり;固定相として炭素が用いられる場合はアセトンなどの低級ケトン類又は メタノールなどの低級アルコールを用いることができ;ポリスチレン又はアクリ ル樹脂の場合は水−混和性溶媒又はそれらの混合物、例えばエタノールが好まし い溶媒であり、ポリアミド樹脂の場合は水−混和性溶媒の水性混合物が好ましい 。 粗IMPアーゼ−阻害化合物の精製は、それ自体既知の方法に従って、例えば 粗生成物を適した有機溶媒、例えばアセトン中に懸濁させ、沈澱を除去すること により得られる。次いで複合体の単一成分を既知のクロマトグラフィー法を用い て分離することができ;例えば固定相としてシリカゲルを用い、可動相としてヘ キサン/アセトンを用いたMPLC分離系を用いることができる。 前記の通り、6’β−スタキボツリジアル及びMDL63394の両者は、酵 素イノシトールモノホスファターゼに対する阻害活性を示すことが見いだされた (EC 3.1.3.25)。 該活性の決定のために、SDS−PAGE(ドデシル硫酸ナトリウムポリアク リルアミドゲル電気泳動)により判定される純度が90%より 高いIMPアーゼをP.D.Pelton and A.J.Ganzhorn ,Journal Biolog.Chem.,267,1992,pp.59 16−5920に記載の通りに精製する。酵素は動物の脳から、又は動物のIM Pアーゼを発現する組み換えE.コリ株から精製することができる。粗酵素試料 も用いることができるが、精製酵素を用いるのが好ましい。精製酵素は4mMの 2−グリセロールホスフェートを基質として用いる標準的アッセイにおいて決定 すると(P.V.Attwood et al.,Biochem.Jour. ,1988,253,pp.387−394)、慣例的に1mgのタンパク質に つき1分当たり25μモルのPiの比活性を有する。 酵素活性はA.J.Ganzhorn and M.C.Chanal,Bi ochem.,1990,29に従って決定することができ;反応混合物は50 mMのTris−HCl、pH7.5、2mMの塩化マグネシウム及び0.1m MのEGTAを含む。次いで5μg/mlのIMPアーゼ及び4mMの2−グリ セロールホスフェート基質を反応混合物に加える;代わりに酵素の添加の前に基 質を直接反応混合物に加えることもできる。 反応は基質又は酵素(どちらが後で加えられるかに依存して)の添加から30 分後に停止すると思われ;遊離されるホスフェートを、Shimadzu分光光 度計UV 2100を用い、350nmにおいてモリデブン酸塩着色により決定 する(P.V.Attwood et al.,Biochem.Jour., 1988,253,pp.387−394)。 酵素反応を種々の濃度の6’β−スタキボツリジアル又はMDL63 394の不在下又は存在下で行い、酵素活性を50%阻害するのに必要な阻害剤 の量(IC50)を決定することができる;結果をL−671,776の活性と 比較して表1に報告する。 上記のアッセイを37℃で行うと、同じ結果が得られる。 上記の結果に基づき、化合物6’β−スタキボツリジアル及びMDL3394 は治療的分野において、抗躁及び抗うつ薬として用途を見いだすことができる。 さらに本発明の化合物はIMPアーゼの検出のための分析法において用いるこ とができる。 躁又はうつ症候群の処置のために、本発明の化合物をそのまま投与することが でき、又は製薬学的に許容され得る担体を用いて調製することができる;投与は 経口的、非経口的又は直腸内に行うことができる。 経口的投与のために、本発明の化合物を固体又は液体調剤、例えばカプセル、 丸薬、錠剤、トローチ、粉末、シロップ、溶液、懸濁液又は乳液に調製すること ができる。 錠剤などの固体組成物の製造の場合、主活性成分を製薬学的担体、すなわち従 来の錠剤形成成分、例えばラクトース、スクロースおよびコーンスターチと、ア ラビアゴム、コーンスターチ又はゼラチンなどの結合 剤、ポテト澱粉又はアルギニン酸などの崩壊剤、ステアリン酸又はステアリン酸 マグネシウムなどの滑沢剤、ならびに他の製薬学的希釈剤、例えば水と組み合わ せて混合し、均質な混合物を含む固体予備調剤組成物を形成する。これらの予備 調剤組成物を均質であると言う場合、活性成分が組成物全体に均一に分散され、 組成物を錠剤、丸薬、カプセルなどの等しく有効な単位投薬形態に容易に細分で きることを意味する。この固体予備調剤組成物を、次いで50〜約350mgの 本発明の活性成分を含む上記の種類の単位投薬形態に細分する。新規な組成物の 錠剤又は丸薬はコーティングするか、又は他の方法で配合し、長期間の作用とい う利点を与える投薬形態を与えることができる。例えば錠剤又は丸薬は内部投薬 及び外部投薬成分を含み、後者は前者を覆う外皮の形態であることができる。2 つの成分は腸溶層により分離されていることができ、それは胃における崩壊に抵 抗するように働き、内部成分がそのまま一二指腸中に通過する、又は放出が遅延 されることを可能にする。 本発明の新規な組成物を経口的投与のために挿入することができる液体形態は 水溶液、適切に風味されたシロップ、水性又は油性懸濁液、綿実油、ごま油、コ コナツ油、落花生油などの食用油を用いた風味乳液、ならびにエリキサー及び類 似の製薬学的ビヒクルを含む。水性懸濁液のための適した分散剤又は懸濁剤は合 成及び天然ゴム類、例えばトラガカンスゴム、アラビアゴム、アルギン酸塩、デ キストラン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリ ビニルピロリドン、ゼラチンなどを含む。 非経口的投与のために、本発明の化合物を液体ビヒクルを含む適した注射用調 剤に調製することができる。そのようなビヒクルは通常治療的 効果を有していないが、毒性であってはならない。本発明の化合物の注射用投薬 形態の製造のための適したビヒクルの例は水、水性ビヒクル(例えば塩化ナトリ ウム注射剤、デキストロース注射剤など)、水混和性溶媒(例えばエチルアルコ ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなど)、ならびに非−水 性ビヒクル(例えば「固定油」、例えばコーン油、綿実油、落花生油及びごま油 )である。場合により、注射用調剤はさらに溶液の安定化のための緩衝液(例え ばクエン酸塩、酢酸塩及びリン酸塩)、ならびに/あるいは酸化防止剤(例えば アスコルビン酸又は亜硫酸水素ナトリウム)を含むことができる。非経口的投与 の所望の経路は、特定の調剤が条件となるであろう。例えば懸濁液は、不溶性粒 子が毛細血管を塞ぐ危険のために血流に直接投与されず、皮下投与されるべき溶 液は張度の調節に厳格な注意を必要とし、そうでないと解剖領域の神経終末の刺 激が長時間の痛みを生ずる。 適した経口的、非経口的又は直腸内投薬形態の調剤に関する有用な指示は:R emington’s Pharmaceutical Science,17 th Edition,1985,1985(Merck Publishin g Company,Easton,Pennsylvania)において見い だすことができる。 活性成分の投薬量は患者の種類、年令及び状態、投与のために選択される特定 の活性成分及び調剤、投与計画などを含む多くの因子に依存する。一般に1日に 1〜4回の投薬管理における約10〜20mg/kg/日の投薬量が好ましい。 正確な処置量は処置されている患者の病歴に依存し、最後の分析において、上 記の指標の範囲内に含まれる正確な処置量は治療者の判断に任 される。 以下の実施例により本発明をさらに詳細に例示する。 実施例1 IMPアーゼ−阻害複合体を得るための発酵法 グリセロール中の凍結培養ATCC20928の2mlの部分を解凍し、固体 培地PCA(マッシュポテト20g/l)マッシュされたニンジン20g/l、 寒天20g/l)を含む3つの斜面に無菌的に移す。約10日後、斜面を用い、 トマトペースト(40g/l)、微細化コーン浸漬液(atomezed co rn steep)(5g/l)、ポテト澱粉(10g/l)、グルコース(1 0g/l)及び10mlの微量元素混合物を含む100mlの無菌培地(pH6 .8)を入れた500mlのじゃま板付の(buffled)三角フラスコに接 種する。微量元素混合物はFeSO4・7H2O(1g/l)、MnSO4・4H2 O(1g/l)、CuCl2・2H2O(25mg/l)、CaCl2・2H2O( 100mg/l)、H3BO3(56mg/l)、(NH46Mo724・4H2O (19mg/l)及びZnSO4・7H2O(200mg/l)を含む。 混合物を150rpmにおいて25℃で3日間インキュベートする。 接種材料の5%を用い、上記の通りに調製された12リットルの種培地(se ed medium)を含む15リットル発酵器に接種する。25℃において、 6リットル/分の範囲の空気流及び撹拌速度(200〜500rpm)下で約4 日間発酵を行う。 実施例2 発酵混合物からのIMPアーゼ−阻害複合体の回収 実施例1に従って発酵された81の混合物を収穫し、菌糸体をHyfloフィ ルターマトリックスを用いた濾過により除去する。IMPアーゼ−阻害複合体を 濾液から250mlのS112ポリスチレン樹脂(The Dow Chemi cal Company)上に吸着させる(3時間の撹拌、バッチ式)。次いで 樹脂を回収し、水を用いて洗浄し、11のEtOHを用いて溶離する。溶離液を 減圧下で濃縮し、水性残留物を凍結乾燥して粗IMPアーゼ−阻害複合体を得る 。 実施例3 IMPアーゼ−阻害複合体の精製、ならびに各因子L−671,776、6’β −スタキボツリジアル及びMDL63394の単離 粗試料(実施例2に従って得られる)をアセトンに懸濁させ、沈澱を遠心によ り分離し、捨てる。上澄み液を減圧下で濃縮し、得られる試料(3g)を次いで 、ヘキサンを用いてあらかじめ平衡化されたシリカゲルカラム(470x30m m)粒径230〜400メッシュASTM、Merck 9385)の上に適用 する。 中圧装置(BUCHI 調製的LC−システム B680A)を用い、以下の 勾配に従ってヘキサン(溶媒A)中のアセトン(溶媒B)の量を増加させながら 35ml/分の流量で溶離することにより、粗混合物の段階的分別を行う。 120分で0%Bから40%B、 10分間、40%Bにおいて平等に、及び 20分で40%Bから100%B。 35mlの画分を集め、各画分をTLC(シリカゲル上で可動相としてヘキサ ン:アセトン6:4を用いる)により分析し、IMPアーゼ− 阻害活性に関して調べる(上記で引用したA.J.Ganzhornand M .C.Chanal,Biochem.,1990,29に従って)。 同じ単一の因子を含む画分をプールし、乾燥させ、t−ブタノールに再溶解し 、凍結乾燥して純粋な化合物L−671,776、6’β−スタキボツリジアル 及びMDL63394を得る。 可動相としてヘキサン:アセトン(6:4)を用いたシリカゲル上における3 つの因子のTLC分析は、以下のRf値を示す: 化合物L−671,776=0.26; 6’β−スタキボツリジアル=0.48; MDL63394=0.23。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12Q 1/42 7823−4B C12Q 1/42 //(C12P 17/04 C12R 1:645) (72)発明者 デナロ, マウリツイオ アメリカ合衆国カリフオルニア州92014デ ルマル・ノブアベニユー13780 (72)発明者 フエラーリ, ピエトロ イタリア・アイ−20024ガルバグナテ・ビ アエンリコトテイ60/エイ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の物理−化学的性質: A)紫外吸収スペクトル: 溶媒 ラムダマックス(nm) MeOH 222,284 0.1M KOH 231,291,334 B)Finnigan TSQ 700トリプルステージ(triple st age)4重極質量分析計における陽イオンFABスペクトル;8kVの電圧及 び0.23mAの電流におけるXeガスを用いたサドルフィールド(saddl e field)原子銃;グリセロール/水マトリックス: 主FAB/MSピークは387(MH+)において決定 C)以下のTLC系におけるRf値は0.48 ヘキサン:アセトン、6:4(v/v)シリカゲル上 D)Bruker AM 500装置を用い、TMSを内部標準(δ,ppm= 0)として用いてCDCl3中で記録されるNMRスペクトル、(s=一重項; d=二重項;br s=ブロード一重項;m=多重項): 500MHzにおいて記録される1H−NMR、(δ,ppm): 10.65 s,10.40 s,6.94 s,3.41 br s,3.1 9 d,2.84 d,2.00−1.72 m,1.70−1.40 m,1 .02 2m,0.89 s,0.77 s; 125.76MHzにおいて記録される13C−NMR(δ,ppm): 193.5,188.6,167.6,157.5,138.1,119.5, 111.5,109.1,100.7,75.7,42.3,40.1,37. 6,37.1,31.2,30.7,28.3,24.7,24.2,22.3 ,21.0,16.1,15.5 を有するセスキテルペン性化合物。 2.以下の物理−化学的性質: A)紫外吸収スペクトル: 溶媒 ラムダマックス(nm) MeOH <200,275 0.1M KOH <200,282,337 B)Finnigan TSQ 700トリプルステージ4重極質量分析計にお ける陽イオンFABスペクトル;8kVの電圧及び0.23mAの電流における Xeガスを用いたサドルフィールド原子銃;グリセロール/水マトリックス: 主FAB/MSピークは403(MH+)において決定 C)以下のTLC系におけるRf値は0.23 ヘキサン:アセトン、6:4(v/v)シリカゲル上 を有するセスキテルペン性化合物。 3.式IV [式中、R及びR1は両者共−CHO部分を示すか、あるいはR又はR1の一方は −CHO部分を示し、他方は−COOH部分を示す] の化合物。 4.a)同化可能な炭素、窒素源及び無機塩類を含む水性栄養培地中、好気的 条件下で、IMPアーゼ−阻害化合物6’β−スタキボツリジアル及び/又はM DL63394を含むIMPアーゼ−阻害複合体を生産しうるメムノニエラ(M emnoniella)属の菌を培養し; b)発酵液から、及び/又は菌糸体からIMPアーゼ−阻害複合体を回収し; c)得られる粗複合体を精製し、化合物6’β−スタキボツリジアル及び/又は MDL63394を単離する ことを含む請求の範囲第1、2又は3項に記載の化合物の製造法。 5.メムノニエラ属の菌がメムノニエラ・エキナタ(Memnoniella echinata)ATCC 20928、あるいはそれらのIMPアーゼ− 阻害複合体生産性変異株又は突然変異株である請求の範囲第4項に記載の方法。 6.IMPアーゼ−阻害複合体を濾過又は遠心された菌糸体を水−混和性有機 溶媒を用いて抽出し、抽出物の濃縮しそして沈澱、水非−混和性有機溶媒を用い た濃縮水性残留物の抽出又は吸着クロマトグラフィー及び続く吸着マトリックス からの所望の生成物の溶離により粗IMPアーゼ−阻害複合体を回収することに より菌糸体から回収する請求の範囲第4項に記載の方法。 7.IMPアーゼ−阻害複合体の単一因子をクロマトグラフィー法を用いて分 離する請求の範囲第4項に記載の方法。 8.IMPアーゼ−阻害複合体の単一因子を、固定相としてシリカゲルを用い 、ヘキサン/アセトンを可動相として用いるMPLCにより分離する請求の範囲 第7項に記載の方法。 9.イノシトールモノホスファターゼの検出のための分析法における請求の範 囲第1、2又は3項に記載の化合物の利用。 10.薬剤として用いるための請求の範囲第1、2又は3項に記載の化合物。 11.躁及びうつ症候群の処置のための薬剤の製造のための請求の範囲第1、 2又は3項の化合物の利用。 12.請求の範囲第1、2又は3項のいずれか1つの化合物を、製薬学的に許 容され得る担体との混合物における活性成分として含む製薬学的組成物。 13.躁及びうつ症候群の処置のための請求の範囲第12項に記載の製薬学的 組成物。 14.有効量の請求の範囲第1、2又は3項のいずれか1つの化合物を、それ を必要としている患者に投与することを含む躁及びうつ症候群の処置のための方 法。
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