JPH0968272A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

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Publication number
JPH0968272A
JPH0968272A JP7221460A JP22146095A JPH0968272A JP H0968272 A JPH0968272 A JP H0968272A JP 7221460 A JP7221460 A JP 7221460A JP 22146095 A JP22146095 A JP 22146095A JP H0968272 A JPH0968272 A JP H0968272A
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JP
Japan
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downshift
shift
gear
shift control
vehicle
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Application number
JP7221460A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tabata
淳 田端
Yasuo Hojo
康夫 北條
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速制御手段による変速途中にダウンシフト
操作装置が操作されたとしても適切な減速感が得られる
車両用自動変速機の変速制御装置を提供する。 【解決手段】 ダウンシフト途中判定手段164によ
り、ダウンシフトスイッチ77が操作されたときに変速
制御手段158によるダウンシフト途中であると判定さ
れた場合には、手動ダウンシフト中止手段166によ
り、上記ダウンシフトスイッチ77の操作に応答したダ
ウンシフトが中止される。この結果、変速制御手段15
8によるダウンシフトだけが実行され、そのダウンシフ
トスイッチ77の操作によるダウンシフトが重ねて実施
されないので、変速幅および減速感が過大となることが
なく、適切な大きさの減速感が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用自動変速機
の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のギヤ段のうちの所望のギヤ段が選
択される自動変速機と、予め設定された変速線図から実
際の車両の走行状態に基づいてギヤ段を自動的に切り換
える変速制御手段とを備えた車両用自動変速機の変速制
御装置が知られている。そして、そのような自動変速機
の変速制御装置の一種に、ステアリングホイールに設け
たアップシフトスイッチ或いはダウンシフトスイッチを
操作することにより所望のギヤ段を選択できるようにし
たものがある。たとえば、特開平3−258621号公
報に記載された変速制御装置がそれである。
【0003】ところで、変速制御手段による自動変速作
動により選択されたギヤ段による車両の走行中には、種
々の目的で手動によりダウン変速を実行させたい場合が
ある。たとえば、高速道路の追越車線を走行中において
直後を追従走行している車両をやり過ごすために走行車
線へ車線変更するとき、走行車線を走行している車両の
速度に合わせるためにダウン変速を実行してエンジンブ
レーキによる減速を行う場合がそれである。
【0004】しかしながら、上記従来の変速制御装置で
は、手動ダウン変速に先立って自動変速モードから手動
変速モードへ切り換えるための操作、手動ダウン変速の
後に手動変速モードから自動変速モードへ切り換えるた
めの操作が必要とされることから、手動ダウン変速毎に
上記のモード切換操作が一々必要とされるので、操作が
煩雑となり、簡易な運転(イージードライブ)感覚が得
られなかった。
【0005】上記に対し、予め設定された変速線図から
実際の車両の走行状態に基づいてギヤ段を自動的に切り
換える変速制御手段を備え、ダウンシフト操作装置が操
作されることによりその変速制御手段により切り換えら
れた自動変速機のギヤ段をそれよりも1段下のギヤ段へ
ダウンシフトさせるとともにその1段下のギヤ段を保持
させる一方、アクセルペダルが操作されると、その1段
下のギヤ段の保持を解除して前記変速制御手段による自
動変速状態へ復帰させる形式の車両用自動変速機の変速
制御装置が提案されている。たとえば、特開昭61−2
28151号公報に記載されたものがそれである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
変速制御装置では、アクセルペダルが操作されたという
復帰条件が成立すると自動変速状態へ復帰させられるよ
うに構成されているので、変速制御手段による変速途中
でダウンシフト操作装置が操作されたときに、その操作
の目的に応じた適切な減速感が得られなかった。たとえ
ば、変速制御手段によるダウン変速の途中でダウンシフ
ト操作装置が操作されると、変速幅が過大となって大き
すぎる減速感が発生する。反対に、変速制御手段による
アップ変速の途中でダウンシフト操作装置が操作される
と、アップ変速とダウン変速とが相殺されて適切な大き
さの減速感が得られないのである。
【0007】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、変速制御手段に
よる変速途中にダウンシフト操作装置が操作されたとし
ても適切な減速感が得られる車両用自動変速機の変速制
御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための本発明の要旨とするところは、予め設定され
た変速線図から実際の車両の走行状態に基づいてギヤ段
を自動的に切り換える変速制御手段と、ダウンシフト操
作装置が操作されることによりその変速制御手段により
切り換えられた自動変速機のギヤ段をそれよりも1段下
のギヤ段へダウンシフトさせるとともにその1段下のギ
ヤ段を保持させるダウン変速保持手段と、車両状態が所
定の復帰条件を満足すると、その1段下のギヤ段の保持
を解除して前記変速制御手段による自動変速状態へ復帰
させる自動復帰手段とを備える形式の車両用自動変速機
の変速制御装置であって、(a) 前記ダウンシフト操作装
置の操作が行われたときに前記変速制御手段によるダウ
ンシフト途中であるか否かを判定するダウンシフト途中
判定手段と、(b) そのダウンシフト途中判定手段により
ダウンシフト途中であると判定された場合には、前記ダ
ウンシフト操作装置の操作によるダウンシフトを中止す
る手動ダウンシフト中止手段とを、含むことにある。
【0009】
【第1発明の効果】このようにすれば、ダウンシフト途
中判定手段により、ダウンシフト操作装置が操作された
ときに変速制御手段によるダウンシフト途中であると判
定された場合には、手動ダウンシフト中止手段により、
上記ダウンシフト操作装置の操作によるダウンシフトが
中止される。この結果、変速制御手段によるダウンシフ
トだけが実行され、そのダウンシフト操作装置の操作に
よるダウンシフトが重ねて実施されないので、変速幅お
よび減速感が過大となることがなく、適切な大きさの減
速感が得られるのである。
【0010】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための他の発明の要旨とするところは、予め設
定された変速線図から実際の車両の走行状態に基づいて
ギヤ段を自動的に切り換える変速制御手段と、ダウンシ
フト操作装置が操作されることによりその変速制御手段
により切り換えられた自動変速機のギヤ段をそれよりも
1段下のギヤ段へダウンシフトさせるとともにその1段
下のギヤ段を保持させるダウン変速保持手段と、車両状
態が所定の復帰条件を満足すると、その1段下のギヤ段
の保持を解除して前記変速制御手段による自動変速状態
へ復帰させる自動復帰手段とを備える形式の車両用自動
変速機の変速制御装置であって、(a) 前記ダウンシフト
操作装置の操作が行われたときに前記変速制御手段によ
るアップシフト途中であるか否かを判定するアップシフ
ト途中判定手段と、(b) そのアップシフト途中判定手段
によりアップシフト途中であると判定された場合には、
前記変速制御手段によるアップシフトを中止し且つ前記
ダウンシフト操作装置の操作によるダウンシフトを実行
するアップシフト中止手段とを、含むことにある。
【0011】
【第2発明の効果】このようにすれば、アップシフト途
中判定手段により、ダウンシフト操作装置の操作が行わ
れたときに前記変速制御手段によるアップシフト途中で
あると判定された場合には、アップシフト中止手段によ
り、上記変速制御手段によるアップシフトが中止され且
つ上記ダウンシフト操作装置の操作によるダウンシフト
が実行される。この結果、ダウンシフト操作装置の操作
によるダウンシフトだけが実行され、変速制御手段によ
るアップシフトが重ねて実施されないので、変速幅およ
び減速感が相殺されることがなく、適切な大きさの減速
感が得られるのである。
【0012】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記手動ダウン
シフト中止手段によりダウンシフト操作装置の操作によ
るダウンシフトが中止されたとき、前記アップシフト中
止手段により、変速制御手段によるアップシフトが中止
され且つ上記ダウンシフト操作装置の操作によるダウン
シフトが実行されたとき、或いは、ダウン変速保持手段
によりダウンシフト操作装置の操作に応答したダウンシ
フトが実行されたとき、エンジンブレーキを作用させる
ための出力を発生させるエンジンブレーキ作用手段が設
けられる。このようにすれば、手動によるダウンシフト
に伴う減速効果が好適に得られる。
【0013】また、好適には、手動ダウンシフト中止手
段によりダウンシフト操作装置の操作によるダウンシフ
トが中止されたとき、前記アップシフト中止手段によ
り、変速制御手段によるアップシフトが中止され且つ上
記ダウンシフト操作装置の操作によるダウンシフトが実
行されたとき、或いは、ダウン変速保持手段によりダウ
ンシフト操作装置の操作に応答したダウンシフトが実行
されたとき、車両のロックアップクラッチを係合させる
ロックアップクラッチ係合手段が設けられる。このよう
にすれば、手動によるダウンシフトが行われたときに
は、ロックアップクラッチが係合させられるので、エン
ジンブレーキ作用が一層高められる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例の変速制御装置
により変速制御される車両用自動変速機の一例を示す骨
子図である。図において、エンジン10の出力は、トル
クコンバータ12を介して自動変速機14に入力され、
図示しない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝
達されるようになっている。
【0016】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16に連結されたポンプインペラ18
と、自動変速機14の入力軸20に連結されたタービン
ランナー22と、それらポンプインペラ18およびター
ビンランナー22の間を直結するロックアップクラッチ
24と、一方向クラッチ26によって一方向の回転が阻
止されているステータ28とを備えている。
【0017】上記自動変速機14は、ハイおよびローの
2段の切り換えを行う第1変速機30と、後進ギヤ段お
よび前進4段の切り換えが可能な第2変速機32を備え
ている。第1変速機30は、サンギヤS0、リングギヤ
R0、およびキャリヤK0に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS0およびリングギヤR0に噛み合わされて
いる遊星ギヤP0から成るHL遊星歯車装置34と、サ
ンギヤS0とキャリヤK0との間に設けられたクラッチ
C0および一方向クラッチF0と、サンギヤS0および
ハウジング41間に設けられたブレーキB0とを備えて
いる。
【0018】第2変速機32は、サンギヤS1、リング
ギヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されて
それらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わさ
れている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36
と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK
2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリ
ングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成
る第2遊星歯車装置38と、サンギヤS3、リングギヤ
R3、およびキャリヤK3に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされて
いる遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置40とを備
えている。
【0019】上記サンギヤS1とサンギヤS2は互いに
一体的に連結され、リングギヤR1とキャリヤK2とキ
ャリヤK3とが一体的に連結され、そのキャリヤK3は
出力軸42に連結されている。また、リングギヤR2が
サンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リン
グギヤR2およびサンギヤS3と中間軸44との間にク
ラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS
2と中間軸44との間にクラッチC2が設けられてい
る。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止
めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング41
に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤ
S2とハウジング41との間には、一方向クラッチF1
およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方
向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が
入力軸20と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合
させられるように構成されている。
【0020】キャリヤK1とハウジング41との間には
ブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウ
ジング41との間には、ブレーキB4と一方向クラッチ
F2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF
2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合さ
せられるように構成されている。
【0021】以上のように構成された自動変速機14で
は、たとえば図2に示す作動表に従って後進1段および
変速比が順次異なる前進5段のギヤ段のいずれかに切り
換えられる。図2において○印は係合状態を示し、空欄
は解放状態を示し、●はエンジンブレーキのときの係合
状態を示している。
【0022】図3に示すように、車両のエンジン10の
吸気配管には、アクセルペダル50およびスロットルア
クチュエータ54によって操作されるスロットル弁56
が設けられている。また、エンジン10の回転速度NE
を検出するエンジン回転速度センサ58、エンジン10
の吸入空気量Qを検出する吸入空気量センサ60、吸入
空気の温度TA を検出する吸入空気温度センサ62、上
記スロットル弁56の開度θTHを検出するスロットルセ
ンサ64、出力軸42の回転速度NOUT すなわち車速V
を検出する車速センサ66、エンジン10の冷却水温度
W を検出する冷却水温センサ68、ブレーキの作動を
検出するブレーキスイッチ70、シフトレバー72の操
作位置PSHを検出する操作位置センサ74、入力軸20
の回転速度NINすなわちクラッチC0の回転速度N
C0(=タービン回転速度NT または入力軸回転速度
IN)を検出する入力軸回転センサ73、油圧制御回路
84の作動油温度TOIL を検出する油温センサ75、ダ
ウンシフトを優先的に実行させるために手動操作される
ダウンシフトスイッチ77などが設けられており、それ
らのセンサから、エンジン回転速度NE 、吸入空気量
Q、吸入空気温度TA 、スロットル弁56の開度θTH
車速V、エンジン冷却水温TW 、ブレーキの作動状態B
K、シフトレバー72の操作位置PSH、入力軸回転速度
C0、作動油温度TOIL、ダウンシフト操作を表す信号
がエンジン用電子制御装置76或いは変速用電子制御装
置78に供給されるようになっている。
【0023】また、図4に示すように、上記シフトレバ
ー72は、車両の前後方向に位置するPレンジ、Rレン
ジ、Nレンジ、Dおよび4レンジ、3レンジ、2および
Lレンジへ操作されるとともに、Dレンジと4レンジの
間、および2レンジとLレンジの間が車両の左右方向に
操作されるようにその支持機構が構成されている。
【0024】図3のエンジン用電子制御装置76は、C
PU、RAM、ROM、入出力インターフェースを備え
た所謂マイクロコンピュータであって、CPUはRAM
の一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプ
ログラムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制
御を実行する。たとえば、燃料噴射量制御のために燃料
噴射弁80を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ
82を制御し、アイドルスピード制御のために図示しな
いバイパス弁を制御し、トラクション制御或いはクルー
ズコントロール制御のためにスロットルアクチュエータ
54によりスロットル弁56を制御する。
【0025】変速用電子制御装置78も、上記と同様の
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路84の各電
磁弁或いはリニヤソレノイド弁を駆動する。たとえば、
変速用電子制御装置78は、スロットル弁56の開度θ
THに対応した大きさのスロットル圧PTHを発生させるた
め或いはアキュム背圧を制御するための指令値DSLT
をリニヤソレノイド弁SLT に供給し、その指令値DSL
Tに対応した制御圧PSLT を出力させる。また、ロック
アップクラッチ24の係合、解放、スリップ量、ブレー
キB3の直接制御、およびクラッチツウクラッチ変速を
制御するための指令値DSLUをリニヤソレノイド弁SL
U に供給し、その指令値DSLUに対応した制御圧P
SLU を出力させる。この変速用電子制御装置78は、エ
ンジン用電子制御装置76と相互に通信可能に接続され
ており、一方に必要な信号が他方から適宜送信されるよ
うになっている。
【0026】また、変速用電子制御装置78は、予め記
憶された変速線図から実際のスロットル弁開度θTHおよ
び車速Vに基づいて自動変速機14のギヤ段すなわち変
速を判断し、この判断されたギヤ段すなわち変速が得ら
れるようにする変速出力を行って電磁弁S1、S2、S
3を駆動し、またエンジンブレーキを発生させる際には
電磁弁S4を駆動する。
【0027】図5および図6は、上記油圧制御回路84
の要部を示している。図において、1−2シフト弁88
および2−3シフト弁90は、電磁弁S1、S2の出力
圧に基づいて、第1速ギヤ段から第2速ギヤ段への変速
時および第2速ギヤ段から第3速ギヤ段への変速時にお
いてそれぞれ切り換えられる切換弁であり、その切換位
置を示す数値はギヤ段を示している。前進レンジ圧PD
は、シフトレバー72が前進レンジ(D、4、3、2、
L)へ操作されているときに図示しないマニュアル弁か
ら発生される圧であり、ライン油圧PL を元圧としてい
る。
【0028】第1速ギヤ段から第2速ギヤ段へ切り換え
る変速出力が出された時には、上記前進レンジ圧P
D は、1−2シフト弁88、2−3シフト弁90、油路
L01、B3コントロール弁92、油路L02を経てブ
レーキB3へ供給される。なお、94は緩衝を行うダン
パである。また、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ切り
換える変速出力が出された時には、前進レンジ圧P
D は、2−3シフト弁90、油路L03を経て、ブレー
キB2およびB2アキュムレータ100へ供給されると
同時に、ブレーキB3内の作動油は、油路L02、B3
コントロール弁92、油路L01、2−3シフト弁9
0、戻り油路L04、2−3タイミング弁98を経て調
圧ドレンされるとともに、戻り油路L04から分岐する
分岐油路L05およびB2オリフィスコントロール弁9
6を経てドレンされるようになっている。
【0029】上記B2アキュムレータ100の背圧室1
00B には、リニヤソレノイド弁SLT の制御圧P
SLT が、各変速に際して供給される。特にクラッチツウ
クラッチ変速である2→3変速に際しては、上記背圧室
100B に供給される制御圧PSLTは、クラッチツウク
ラッチ変速期間においてイナーシャ相の初期から変速終
了時の値に向かって変化するタービン回転速度NT (=
IN)の減少率が所定の目標範囲内となるように学習補
正される。
【0030】前記B3コントロール弁92は、油路L0
1と油路L02との間を開閉するスプール弁子104
と、スプリング106を挟んでスプール弁子104と同
心に設けられ且つそのスプール弁子104よりも大径の
プランジャ108と、スプリング106を収容し、前記
2−3シフト弁90が第3速側へ切り換えられたときに
それから出力される前進レンジ圧PD を油路L07を介
して受け入れる油室110と、プランジャ108の軸端
に設けられてリニヤソレノイド弁SLU の制御圧P SLU
受け入れる油室112とを備えている。このため、B3
コントロール弁92は、第2速ギヤ段の成立過程では、
リニヤソレノイド弁SLU の制御圧PSLU に従ってスプー
ル弁子104を中心線の左側に示す開位置に位置させて
ファーストフィルをその初期に行うとともに、その後は
油路L01からの作動油を油路L02に供給したり或い
は油路L02内の作動油を排出油路L06へ流出させる
ことによりブレーキB3内の係合圧PB3の立ち上がりを
数式1から上記制御圧PSLUに基づき、アキュムレータ
による緩衝作用の如くに直接的に調圧する。
【0031】
【数1】PB3=PSLU ・S1 /S2
【0032】また、B3コントロール弁92は、第3速
ギヤ段以上のギヤ段では、2−3シフト弁90から油室
110に供給される前進レンジ圧PD に従ってスプール
弁子104を中心線の左側に示す開位置にロックさせ
る。これは、B3コントロール弁92の油室112と2
−3タイミング弁98の油室138とが接続されている
ことから、第2→3変速状態では、B3コントロール弁
92の油室112の容積変化を阻止して、2−3タイミ
ング弁98による調圧作動に影響を与えないようにする
ためである。なお、数式1において、S1 およびS2
プランジャ108およびスプール弁子104の断面積で
ある。
【0033】B2オリフィスコントロール弁96は、ブ
レーキB2およびB2アキュムレータ100と油路L0
3との間を開閉すると同時に排出油路L06とドレンポ
ート113との間を開閉するスプール弁子114と、ス
プール弁子114をファーストドレン位置へ向かって付
勢するスプリング116と、スプール弁子114の軸端
に設けられて第3電磁弁S3の制御圧PS3を3−4シフ
ト弁118を通して受け入れる油室120とを備えてい
る。これにより、3→2変速時などには第3電磁弁S3
がオン状態とされてその制御圧PS3が油室120に供給
されなくなるので、スプール弁子114によりブレーキ
B2およびB2アキュムレータ100と油路L03との
間を開かれて、それらブレーキB2およびB2アキュム
レータ100からの作動油の排出を速やかに行うファー
ストドレン作動が行われる。また、1→2変速において
は、上記第3電磁弁S3がオフ状態とされてその制御圧
S3が油室120に供給されることにより、B3コント
ロール弁92の調圧作動によりそれから排出される作動
油を排出させる排出油路L06とドレンポート113と
の間が開かれてそのB3コントロール弁92の調圧作動
が許容されるが、1→2変速が完了すると第3電磁弁S
3がオン状態とされて排出油路L06とドレンポート1
13との間が閉じられることによりB3コントロール弁
92の調圧作動が停止させられる。
【0034】2−3タイミング弁98は、第2速ギヤ段
から第3速ギヤ段へのクラッチツウクラッチ変速に関与
し、ブレーキB3からの解放圧をリニヤソレノイド弁SL
U から制御圧PSLU に従って調圧する調圧弁として機能
する。すなわち、2−3タイミング弁98は、2→3変
速が出力されたときに2−3シフト弁90から出力され
た前進レンジ圧PD が3−4シフト弁118およびソレ
ノイドリレー弁122を通して供給される供給ポート1
24と、ドレンポート126と、油路L04をその供給
ポート124またはドレンポート126に連通させるこ
とによりブレーキB3のドレン期間の圧力PB3を調圧す
るスプール弁子128と、スプリング130を介してス
プール弁子128と同心に設けられ且つそのスプール弁
子128と同径の第1プランジャ132と、スプール弁
子128と同心に且つその一端に当接可能に設けられ且
つそのスプール弁子128よりも大径の第2プランジャ
134と、スプリング130を収容し、前記2−3シフ
ト弁90が第2速側へ切り替えられたときにそれから出
力される前進レンジ圧PD を油路L08を介して受け入
れる油室136と、第1プランジャ132の軸端に設け
られ、リニヤソレノイド弁SLU からの制御圧PSLU を受
け入れる油室138と、第2プランジャ134の軸端に
設けられ、ブレーキB2内の油圧PB2を受け入れる油室
140と、フィードバック圧を受け入れるフィードバッ
ク油室142とを備えている。
【0035】したがって、スプール弁子128および第
1プランジャ132の断面積をS3、スプール弁子12
8の第2プランジャ134側のランドの断面積をS4
第2プランジャ134の断面積をS5 とすると、2→3
変速出力が出された状態における解放過程のブレーキB
3の圧力PB3は、2−3タイミング弁98による調圧作
動により、数式2から、ブレーキB2の係合圧PB2の増
加に応じて減少し、リニヤソレノイド弁SLU の制御圧P
SLU に応じて増加するように調圧される。
【0036】
【数2】PB3=PSLU ・S3 /(S3 −S4 )−PB2
5 /(S3 −S4
【0037】また、上記2−3タイミング弁98は、第
2速側へ切り換えられた2−3シフト弁90から出力さ
れる前進レンジ圧PD が油室136へ供給されると、上
記スプール弁子128がロックされるようになってい
る。これも、2−3タイミング弁98の油室138とB
3コントロール弁92の油室112とが接続されている
ことから、第1速および第2速の状態では2−3タイミ
ング弁98の油室138の容積変化を阻止して、B3コ
ントロール弁92の調圧作動に影響を与えないようにす
るためである。
【0038】C0エキゾースト弁150は、第3電磁弁
S3の出力圧PS3および油路L01内の油圧に従って閉
位置に位置させられるが、第4電磁弁S4の出力圧PS4
に従って開位置に位置させられるスプール弁子152を
備え、図示しない4−5シフト弁が第4速以下の切り換
え状態であるときにそれを経由して供給されるライン油
圧PL を、第2速および第5速時以外のときにクラッチ
C0およびC0アキュムレータ154に供給する。
【0039】図7は、前記ダウンシフトスイッチ77の
配置例を示している。ステアリングホイール156の左
側位置および右側位置に一対のダウンシフトスイッチ7
7が配設されている。このステアリングホイール156
には、手動操作による変速のための他のスイッチが設け
られておらず、手動により専らダウンシフト操作を行う
ためのダウンシフトスイッチ77が単独で配置されてい
るので、ステアリングホイール156の回転角度位置が
どの状態であっても、誤操作が防止されている。
【0040】図8は、変速用電子制御装置78による制
御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図に
おいて、変速制御手段158は、自動変速のために予め
記憶された変速線図から車両の走行状態、たとえば実際
のスロットル弁開度θTHおよび車速Vに基づいて変速判
断を行い、その判断された変速を達成するための変速出
力を実行する。図9および図10は、5→4シフトダウ
ン線を1点鎖線にて例示した変速線図および4→5シフ
トアップ線を実線にて例示した変速線図である。図9に
おいて、車速Vおよびスロットル弁開度θTHにより表さ
れる車両状態がA点からB点へ変化した場合にはダウン
シフトが判断されて5→4変速の変速出力が行われる。
図10において、車両状態がC点からD点へ変化した場
合にはアップシフトが判断されて4→5変速の出力が行
われる。
【0041】ダウンシフトスイッチ77は、自動変速機
14のギヤ段からさらにダウン変速させるために手動操
作されるダウンシフト操作装置として機能する。ダウン
変速保持手段160は、ダウンシフトスイッチ77が操
作されたことに応答して、上記変速制御手段158によ
り切り換えられた自動変速機14のギヤ段をそれよりも
1段下のギヤ段へ優先的に変速させ且つその1段下のギ
ヤ段を保持する。たとえば、第5速ギヤ段にて走行中に
ダウンシフトスイッチ77が操作されると、5→4変速
が実行されるとともにその第4速ギヤ段が保持される。
このダウン変速保持手段160は、上記1段下のギヤ段
が達成されたときの値に向かってエンジン回転速度NE
を上昇させた後に、変速制御手段158により切り換え
られた自動変速機14のギヤ段からその1段下のギヤ段
への変速を実行させるものである。このようにすれば、
上記1段下のギヤ段への変速終了によるエンジン回転速
度NE の急変がないので、手動変速機における等速シフ
トと同様に、滑らかなエンジンブレーキ作用が得られ
る。
【0042】自動復帰手段162は、車両状態が予め設
定された復帰条件を満足したときには、ダウン変速保持
手段160によるギヤ段の保持を解除し、変速制御手段
158によりギヤ段が自動的に切り換えられる自動変速
状態へ自動的に復帰させる。この自動復帰手段162
は、前記1段下のギヤ段と同じギヤ段への変速が変速制
御手段158による自動変速状態で判断される車両状態
となったときに、その変速制御手段158による自動変
速状態へ自動的に復帰させる。
【0043】前記自動復帰手段162は、車両を減速走
行させるためにダウン変速保持手段160により上記1
段下のギヤ段へダウン変速され且つその1段下のギヤ段
が保持された場合には、その減速走行が終了したとき
に、変速制御手段158による自動変速状態へ自動的に
復帰させる。また、上記自動復帰手段162は、車両を
加速走行させるために前記ダウン変速保持手段160に
より前記1段下のギヤ段へダウン変速され且つその1段
下のギヤ段が保持された場合には、その加速走行が終了
したときに、変速制御手段158による自動変速状態へ
自動的に復帰させる。
【0044】ダウンシフト途中判定手段164は、ダウ
ンシフトスイッチ77の操作が行われたときに変速制御
手段158によるダウンシフトの途中であるか否かを判
定する。手動ダウンシフト中止手段166は、そのダウ
ンシフト途中判定手段164によりダウンシフト途中で
あると判定された場合には、ダウンシフトスイッチ77
の操作に応答したダウン変速保持手段160によるダウ
ンシフトを中止する。
【0045】アップシフト途中判定手段168は、ダウ
ンシフトスイッチ77の操作が行われたときに変速制御
手段158によるアップシフトの途中であるか否かを判
定する。アップシフト中止手段170は、そのアップシ
フト途中判定手段168によりアップシフト途中である
と判定された場合には、変速制御手段158によるアッ
プシフトを中止し、且つダウンシフトスイッチ77の操
作に応答したダウンシフトを実行する。
【0046】エンジンブレーキ作用手段172は、手動
ダウンシフト中止手段166によりダウンシフトスイッ
チ77の操作によるダウンシフトが中止されたとき、或
いは、前記アップシフト中止手段170により、変速制
御手段158によるアップシフトが中止されたとき、エ
ンジンブレーキを作用させるための出力を発生させてエ
ンジンブレーキ用電磁弁S4を作動させる。
【0047】ロックアップクラッチ係合手段174は、
手動ダウンシフト中止手段166によりダウンシフトス
イッチ77の操作によるダウンシフトが中止されたと
き、或いは、前記アップシフト中止手段170により、
変速制御手段158によるアップシフトが中止されたと
き、車両のロックアップクラッチ24を係合させてエン
ジンブレーキ作用を一層高める。
【0048】図11は、変速用電子制御装置78による
制御作動の要部すなわち手動ダウン変速制御を説明する
フローチャートである。図において、入力信号を読込む
などの入力信号処理がSA1において実行された後、S
A2において、ダウンシフトスイッチ77がオン側へ操
作されたか否かが判断される。このSA2の判断が否定
された場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定され
た場合は、SA3において、シフトレバー72がDレン
ジ、4レンジ、3レンジの何れかに操作されているか否
かが判断される。このSA3は、手動操作によるダウン
シフトの余地があるか否かを判断するためのものであ
る。
【0049】上記SA3の判断が否定された場合は本ル
ーチンが終了させられるが、肯定された場合は、前記ダ
ウンシフト途中判定手段164に対応するSA4が実行
されることにより、ダウンシフトスイッチ77の操作が
行われたときに変速制御手段158によるダウンシフト
の途中であるか否かを判定する。このSA4の判断が肯
定された場合は、手動ダウンシフト中止手段166に対
応するSA5が実行されることにより、ダウンシフトス
イッチ77の操作に応答したSA12(ダウン変速保持
手段160)によるダウンシフトを中止し、変速制御手
段158によるダウンシフトを許容する。
【0050】次いで、前記エンジンブレーキ作用手段1
72に対応するSA6においてエンジンブレーキを作用
させるための電磁弁S4が作動させられるとともに、前
記ロックアップクラッチ係合手段174に対応するSA
7においてロックアップクラッチ24が係合させられ
て、エンジンブレーキ作用が一層高められてから、本ル
ーチンが終了させられる。
【0051】上記SA4の判断が否定された場合は、前
記アップシフト途中判定手段168に対応するSA8に
おいて、ダウンシフトスイッチ77の操作が行われたと
きに変速制御手段158によるアップシフトの途中であ
るか否かが判定される。このSA8の判断が肯定された
場合は、前記アップシフト中止手段170に対応するS
A9において、変速制御手段158によるアップシフト
が中止され、且つダウンシフトスイッチ77の操作に応
答したダウン変速が実行される。
【0052】次いで、前記エンジンブレーキ作用手段1
72に対応するSA10において前記SA6と同様にエ
ンジンブレーキを作用させるための電磁弁S4が作動さ
せられるとともに、前記ロックアップクラッチ係合手段
174に対応するSA11において前記SA7と同様に
ロックアップクラッチ24が係合させられて、エンジン
ブレーキ作用が一層高められた後、後述のSA15の自
動復帰ルーチンが実行される。
【0053】上記SA8の判断が否定された場合は、前
記ダウン変速保持手段160に対応するSA12におい
て、エンジン回転速度NE が自動変速機14の実際のギ
ヤ段よりも1段下のギヤ段が成立したときの値に向かっ
て予め増加させられた後、自動変速機14の実際のギヤ
段からそれより1段下のギヤ段へのダウンシフトの変速
が実行され、且つその1段下のギヤ段が保持される。た
とえば、変速制御手段158によって第5速ギヤ段が選
択されていた場合には、5→4変速が実行されて第4速
ギヤ段が保持される。
【0054】次いで、前記エンジンブレーキ作用手段1
72に対応するSA13において前記SA6と同様にエ
ンジンブレーキを作用させるための電磁弁S4が作動さ
せられるとともに、前記ロックアップクラッチ係合手段
174に対応するSA14において前記SA7と同様に
ロックアップクラッチ24が係合させられて、エンジン
ブレーキ作用が一層高められた後、SA15の自動復帰
ルーチンが実行される。
【0055】前記自動復帰手段162に対応するSA1
5では、たとえば図12に示す自動復帰ルーチンが実行
される。この図12において、SA15−1では、SA
9或いはSA12によるダウンシフトが完了したか否か
が判断される。このSA15−1の判断が否定された場
合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合
は、SA15−2において、変速制御手段158による
自動変速状態で決定されるギヤ段GA が、上記SA9或
いはSA12によりダウンシフトされ且つ保持された実
際のギヤ段GD と同等若しくは低速側のギヤ段であるか
否かが判断される。このSA15−2の判断が否定され
た場合は、SA15−3において減速走行が終了したか
否かが判断される。この減速走行の終了は、たとえば、
アクセルペダル50の再踏み込みによってスロットル弁
開度θTHが所定値を超えて増加したか否か、或いは、車
両の実際の加速度(NOUT の変化率から求められる)
が、車速Vおよび実際のギヤ段GD の関数である基準加
速度以下となったか否かに基づいて判断される。
【0056】上記SA15−2およびSA15−3の判
断が共に否定された場合は本ルーチンが終了させられる
が、少なくとも一方が肯定された場合は、SA15−4
において、上記実際のギヤ段GD の保持が解除され、変
速制御手段158による自動変速状態へ復帰させられ
る。
【0057】上述のように、本実施例によれば、ダウン
シフト途中判定手段164に対応するSA4により、ダ
ウンシフトスイッチ77が操作されたときに変速制御手
段158によるダウンシフト途中であると判定された場
合には、手動ダウンシフト中止手段166に対応するS
A5により、上記ダウンシフトスイッチ77の操作に応
答したダウンシフトが中止される。この結果、変速制御
手段158によるダウンシフトだけが実行され、そのダ
ウンシフトスイッチ77の操作によるダウンシフトが重
ねて実施されないので、変速幅および減速感が過大とな
ることがなく、適切な大きさの減速感が得られるのであ
る。
【0058】また、本実施例によれば、アップシフト途
中判定手段168に対応するSA8により、ダウンシフ
トスイッチ77の操作が行われたときに前記変速制御手
段158によるアップシフト途中であると判定された場
合には、アップシフト中止手段170に対応するSA9
により、上記変速制御手段158によるアップシフトが
中止され且つ上記ダウンシフトスイッチ77の操作に応
答したダウンシフトが実行される。この結果、ダウンシ
フトスイッチ77の操作によるダウンシフトだけが実行
され、変速制御手段158によるアップシフトが重ねて
実施されないので、変速幅および減速感が相殺されるこ
とがなく、適切な大きさの減速感が得られるのである。
【0059】また、本実施例によれば、手動ダウンシフ
ト中止手段166に対応するSA5によりダウンシフト
スイッチ77の操作によるダウンシフトが中止されたと
き、前記アップシフト中止手段170に対応するSA9
により、変速制御手段158によるアップシフトが中止
され且つ上記ダウンシフトスイッチ77の操作によるダ
ウンシフトが実行されたとき、或いは、ダウン変速保持
手段160に対応するSA12によりダウンシフトスイ
ッチ77の操作に応答したダウンシフトが実行されたと
き、エンジンブレーキ作用手段172(SA6、SA1
0、SA13)によりエンジンブレーキを作用させるた
めの出力が発生させられるので、手動によるダウンシフ
トに伴う減速効果が好適に得られる。
【0060】また、本実施例によれば、手動ダウンシフ
ト中止手段166に対応するSA5によりダウンシフト
スイッチ77の操作によるダウンシフトが中止されたと
き、前記アップシフト中止手段170に対応するSA9
により、変速制御手段158によるアップシフトが中止
され且つ上記ダウンシフトスイッチ77の操作によるダ
ウンシフトが実行されたとき、或いは、ダウン変速保持
手段160に対応するSA12によりダウンシフトスイ
ッチ77の操作に応答したダウンシフトが実行されたと
き、ロックアップクラッチ係合手段174(SA7、S
A11、SA14)によりロックアップクラッチ24が
係合させられるので、エンジンブレーキ作用が一層高め
られる。
【0061】また、本実施例によれば、図7に示すよう
に、自動変速機14を手動操作により変速させるための
操作装置としてダウンシフトスイッチ77のみを備えた
ステアリングホイール156が車両に備えられる結果、
そのステアリングホイール156には変速操作のための
他の操作装置が設けられていないので、ステアリングホ
イール156の回転操作中に手動操作により変速しよう
として他の操作装置を間違えて操作することが解消され
る。
【0062】また、本実施例によれば、ダウン変速保持
手段160に対応するSA12では、自動変速機14の
ギヤ段を1段下のギヤ段に変速させるに際して、その1
段下のギヤ段の成立後の値に向かってエンジン回転速度
を上昇させた後に自動変速機14のギヤ段をその1段下
のギヤ段へ切り換える変速を実行させるので、手動変速
機における等速シフトと同様に、滑らかなエンジンブレ
ーキ作用が得られる利点がある。
【0063】また、本実施例によれば、自動復帰手段1
62に対応するSA15では、自動変速機14のギヤ段
より1段下のギヤ段と同じギヤ段への変速が変速制御手
段158による自動変速状態で判断される車両状態とな
ったときに、その変速制御手段158による自動変速状
態へ自動的に復帰させるものであるので、上記1段下の
ギヤ段を保持する状態から自動変速状態へ自動的に復帰
させられることに起因して、自動変速機14の不要なア
ップシフト変速の発生が解消される。
【0064】また、本実施例によれば、自動復帰手段1
62に対応するSA15では、車両の減速走行が終了す
るまで自動復帰が行われないので、ダウンシフトスイッ
チ77の操作目的である減速効果が充分に得られる利点
がある。
【0065】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0066】たとえば、前述の図11、図12の実施例
において、所期の目的が達成される作動が得られる範囲
において、フローチャートが変形されたり或いはステッ
プの順序が入れ替えられても差支えない。
【0067】また、前述の実施例の自動復帰ルーチン
(SA15)では、複数種類の自動復帰条件のいずれか
が成立することによって自動復帰が実行されていたが、
それら複数種類の自動復帰条件がすべて成立することに
よって自動復帰が実行されるようにしてもよい。たとえ
ば、図12においてSA15−2の判断とSA15−3
の判断とが共に肯定されたときにSA15−4が実行さ
れ、それらの判断の少なくとも一方が否定されたときに
ルーチンが終了されるようにしてもよい。
【0068】また、前述の実施例において、ダウンシフ
トスイッチ77がステアリングホイール156上に設け
られていたが、ステアリングコラムなどの他の場所に設
けられてもよい。
【0069】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の変速制御装置によってギヤ
段が制御される車両用自動変速機の構成を説明する骨子
図である。
【図2】図1の自動変速機における、複数の摩擦係合装
置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段との関
係を示す図表である。
【図3】図1の自動変速機を制御する油圧制御回路およ
び電気制御回路を含むブロック線図である。
【図4】図3のシフトレバーの操作位置を説明する図で
ある。
【図5】図3の油圧制御回路の要部を説明する図であ
る。
【図6】図3の油圧制御回路の要部を説明する図であ
る。
【図7】図3のダウンシフトスイッチのステアリングホ
イール上の配置例を示す図である。
【図8】図3の変速用電子制御装置の制御機能の要部を
説明する機能ブロック線図である。
【図9】図8の変速制御手段において用いられるダウン
シフト用変速線図を説明する図である。
【図10】図8の変速制御手段において用いられるアッ
プシフト用変速線図を説明する図である。
【図11】図3の変速用電子制御装置の制御作動の要部
を説明するフローチャートである。
【図12】図11の自動復帰ルーチンを説明するフロー
チャートである。
【符号の説明】
14:自動変速機 77:ダウンシフトスイッチ(ダウンシフト操作装置) 158:変速制御手段 160:ダウン変速保持手段 162:自動復帰手段 164:ダウンシフト途中判定手段 166:手動ダウンシフト中止手段 168:アップシフト途中判定手段 170:アップシフト中止手段 172:エンジンブレーキ作用手段 174:ロックアップクラッチ係合手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定された変速線図から実際の車両
    の走行状態に基づいてギヤ段を自動的に切り換える変速
    制御手段と、ダウンシフト操作装置が操作されることに
    より該変速制御手段により切り換えられた自動変速機の
    ギヤ段をそれよりも1段下のギヤ段へダウンシフトさせ
    るとともにその1段下のギヤ段を保持させるダウン変速
    保持手段と、車両状態が所定の復帰条件を満足すると、
    該1段下のギヤ段の保持を解除して前記変速制御手段に
    よる自動変速状態へ復帰させる自動復帰手段とを備える
    形式の車両用自動変速機の変速制御装置であって、 前記ダウンシフト操作装置の操作が行われたときに前記
    変速制御手段によるダウンシフト途中であるか否かを判
    定するダウンシフト途中判定手段と、 該ダウンシフト途中判定手段によりダウンシフト途中で
    あると判定された場合には、前記ダウンシフト操作装置
    の操作によるダウンシフトを中止する手動ダウンシフト
    中止手段とを、含むことを特徴とする車両用自動変速機
    の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 予め設定された変速線図から実際の車両
    の走行状態に基づいてギヤ段を自動的に切り換える変速
    制御手段と、ダウンシフト操作装置が操作されることに
    より該変速制御手段により切り換えられた自動変速機の
    ギヤ段をそれよりも1段下のギヤ段へダウンシフトさせ
    るとともにその1段下のギヤ段を保持させるダウン変速
    保持手段と、車両状態が所定の復帰条件を満足すると、
    該1段下のギヤ段の保持を解除して前記変速制御手段に
    よる自動変速状態へ復帰させる自動復帰手段とを備える
    形式の車両用自動変速機の変速制御装置であって、 前記ダウンシフト操作装置の操作が行われたときに前記
    変速制御手段によるアップシフト途中であるか否かを判
    定するアップシフト途中判定手段と、 該アップシフト途中判定手段によりアップシフト途中で
    あると判定された場合には、前記変速制御手段によるア
    ップシフトを中止し且つ前記ダウンシフト操作装置の操
    作によるダウンシフトを実行するアップシフト中止手段
    とを、含むことを特徴とする車両用自動変速機の変速制
    御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083444A (ja) * 2001-09-11 2003-03-19 Mitsubishi Motors Corp 自動変速機の変速制御装置

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JP2003083444A (ja) * 2001-09-11 2003-03-19 Mitsubishi Motors Corp 自動変速機の変速制御装置

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