JPH097256A - テープ駆動装置 - Google Patents

テープ駆動装置

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Publication number
JPH097256A
JPH097256A JP7152882A JP15288295A JPH097256A JP H097256 A JPH097256 A JP H097256A JP 7152882 A JP7152882 A JP 7152882A JP 15288295 A JP15288295 A JP 15288295A JP H097256 A JPH097256 A JP H097256A
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JP
Japan
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tape
pinch roller
capstan
drive device
outer peripheral
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Application number
JP7152882A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Hashi
秀幸 橋
Kenji Matsuura
賢司 松浦
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープ駆動効率向上のために高硬度ピンチロ
ーラを走行させた際に、テープ走行安定性が十分に確保
できるテープ駆動装置を提供する。 【構成】 キャプスタンのテープが圧接する外周面に弾
性部材を形成させ、かつピンチローラ外周面をゴムより
も硬度の高い部材を使用する。弾性部材のテープ幅方向
と接触する部分をテープ幅方向の一部分とし、かつキャ
プスタンの金属部分の径よりも弾性部材の径を若干大き
く設定する。 【効果】 低コストで高信頼性かつ低消費電力化や小型
軽量化が可能なテープ駆動装置を提供する。テープ移動
速度の変化の発生しない、高精度なテープ駆動装置を提
供することができる。テープスリップが発生しない安定
走行を実現することができ、高性能のテープ駆動装置を
提供し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR等の磁気テープ
を走行駆動するテープ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、特にビデオムービー等の小型軽量
化競争は市場の要望と相まってますます激しくなってい
る。
【0003】以下に図面を参照しながら、上記した従来
のテープ駆動装置の一例について説明する。
【0004】図4は、従来のテープ駆動装置を示すもの
である。図4において、11はゴムからなるピンチロー
ラ外周部,12はピンチローラ軸受であり、ボールベア
リングを用いてボールベアリングの内輪,外輪とボール
との間のクリアランスにより自動調芯可能な構成となっ
ている。13はピンチローラ外周部11とピンチローラ
軸受12との間の中間部材であり、ピンチローラ外周部
11と中間部材13は焼き付けなどによって固定されて
いる。また、ピンチローラ軸受12は中間部材13の中
心付近に軽圧入によって保持されている。14は支持軸
であり、ピンチローラ外周部11と中間部材13はピン
チローラ軸受12によって支持軸14を中心に回転自在
に取付られている。15はピンチローラ軸受12の抜け
止め用のスリーブであり、中間部材13に圧入されてい
る。16はピンチローラ軸受12の抜け止め用のスリー
ブであり、支持軸14に圧入されている。17はテー
プ、18はキャプスタンであり、テープ17は、ピンチ
ローラ側からの圧着力Pによって、ピンチローラ外周部
とキャプスタン18との間に挟持されている。
【0005】以上のように構成されたテープ駆動装置に
ついて、以下その動作について説明する。
【0006】周知の如く、テープ駆動装置は、ピンチロ
ーラでテープ状媒体をキャプスタンに圧着させて両者の
共働作用によりテープ状媒体を所定の速度で移送するよ
うにしている。図4に示す如く、従来のこの種の装置
は、一般にピンチローラ軸受12の自動調芯機構には、
ボールベアリングを用いてボールベアリングの内輪,外
輪とボールとの間のクリアランスにより、ピンチローラ
外周部11が常にキャプスタン軸に平行に接して当たる
ように自動調芯を施していた。そして、キャプスタンを
一定に回転させながら、ピンチローラをキャプスタンに
所定の力Pで平行に圧着し、その間にテープ状媒体を挟
み込むことによって、両者の共働作用により、テープ状
媒体を所定の速度で移送するようにしていた。また、ピ
ンチローラ外周部11にはゴムを使用していたため、ピ
ンチローラ軸受12とピンチローラ外周部11との間に
ゴムを焼き付け等によって固定し、かつピンチローラ軸
受12を保持するための中間部材13が存在していた。
【0007】しかしながら上記のような構成では、ピン
チローラ外周部11にゴムを使用していたため、キャプ
スタンに圧着されて回転する際にゴムの変形ロスが大き
くなり、ピンチローラ負荷が増大するためにテープ駆動
トルクが低下する。従って、テープ17の駆動において
テープスリップが生じないようにするためには、ピンチ
ローラ圧着力Pを十分に大きく設定する必要がある。し
かし、ピンチローラ圧着力を大きくすると、ピンチロー
ラ周辺のメカ部品に歪みやソリが発生する可能性がある
ために、小型軽量化には不向きであったり、キャプスタ
ンを回転させるモータのトルクが増大するために、消費
電力が増大するという問題点を有していた。また、ピン
チローラにはピンチローラ軸受12とピンチローラ外周
部11との間にゴムを保持するための中間部材13が存
在してるため、ピンチローラの小型軽量化が困難であ
り、ひいては磁気記録再生装置の小型軽量化の妨げにな
るという問題点も有していた。
【0008】このため、例えば特開平3−320180
号公報は、そうした課題を解決するための手段が開示さ
れている。
【0009】図5は、特開平3−320180号公報に
記載のピンチローラの使用状態を示す説明図である。図
5の構成は図4とほぼ同一であるが、21がピンチロー
ラ外周部に合成樹脂部材を使用した点が異なっている。
ピンチローラとテープ状媒体との接触部分を合成樹脂部
材にすることにより、ピンチローラ外周部の変形ロスが
低減され、ピンチローラ負荷を大幅に低減することがで
きるため、従来のゴム性の材料と比較してテープ駆動効
率を向上させようとするものである。
【0010】テープ駆動効率ηは、以下に示す式で表さ
れることが実験的検討により知られている。
【0011】η =μ−Φ/PR ・・・(1) ここで、μ: テ−プとキャプスタンとの摩擦係数 P: ピンチローラ圧着力 η: テープ駆動効率 Φ: ピンチローラ負荷 R: ピンチローラ半径 従って、テープ駆動効率ηを向上させるためにはピンチ
ローラ負荷Φを低減する必要がある。このように、ピン
チローラ外周部を合成樹脂材料にすることによってピン
チローラ変形ロスが低減されて、テープ駆動効率は大幅
に向上することになり、かつ、従来ゴムを保持するため
に必要であったピンチローラ軸受とピンチローラ外周部
との中間部材23が不要になり、ピンチローラの小径化
が可能になるというものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、確かにテープ駆動効率の向上や、中間部
材が不要になるためにピンチローラの小型化が可能にな
るという利点を有しているが、その反面、ピンチローラ
外周面の硬度が高いために、ピンチローラ外周面形状精
度のばらつきが発生すると、キャプスタンへのピンチロ
ーラ外周面の圧着力を、テープ幅方向で均一に接触させ
ることができないという欠点も有していた。また、テー
プ幅方向への押圧分布が不均一な場合、テープ幅方向に
緩み部分が発生し、テープの安定走行が確保できないと
いう問題点を有していた。ピンチローラ外周面精度が悪
化したり、ピンチローラ外周面の硬度が硬くなるほどテ
ープ走行安定性は損なわれるのである。
【0013】本発明は上記課題に鑑み、テープ走行信頼
性を確保し、低消費電力化、かつ小型軽量化が可能なテ
ープ駆動装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、第1の発明のテープ駆動装置は、テープ状媒体を
走行させるために回転駆動されるキャプスタンと、前記
テープ状媒体を挟んで前記キャプスタンに押圧させるピ
ンチローラとを備え、少なくとも前記ピンチローラの外
周部はゴム部材よりも十分に硬度が硬い材料であり、か
つ前記キャプスタンの前記テープ状媒体が圧接する面に
弾性部材を形成させたことを特徴とするものである。
【0015】また、第2の発明のテープ駆動装置は、キ
ャプスタンの弾性部材のテープ状媒体幅方向の幅を、テ
ープ状媒体の幅よりも小さく形成させたことを特徴とす
るものである。
【0016】また、第3の発明のテープ駆動装置は、キ
ャプスタン金属部分の径よりも、前記キャプスタンの弾
性部材の径を大きく設定したことを特徴とするものであ
る。
【0017】また、第4の発明のテープ駆動装置は、テ
ープ状媒体を走行させるために回転駆動されるキャプス
タンと、前記テープ状媒体を挟んで前記キャプスタンに
押圧させるピンチローラとを備え、少なくとも前記ピン
チローラの金属材料で形成された外周部に、合成樹脂製
の塗膜剤を付着させたことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】上記した構成によって、第1の発明によれば、
キャプスタンのテープが圧接する外周面に弾性部材を形
成させたので、テープと弾性部材間の摩擦係数は、テー
プと金属部材間の摩擦係数よりもかなり高くなり、また
ピンチローラ外周面をゴムよりも硬度の高い部材を使用
したために、ピンチローラ負荷が低減されるため、テ−
プとキャプスタンとの摩擦係数μの向上と、ピンチロー
ラ負荷Φの低減という2つの効果により、超高効率のテ
ープ駆動が可能となり、テープスリップが発生しないた
めに必要となるピンチローラ圧着力を低減させることが
できる。従って、キャプスタンを回転させるモータのト
ルク低減によって消費電力が大幅に削減できるので、低
消費電力化や小型軽量化が可能なテープ駆動装置を提供
することが可能になる。また、ピンチローラ圧着力がキ
ャプスタンの弾性部材の部分において確実にテープ幅方
向で均一となるために、ピンチローラ外周面形状精度ば
らつきに大きく影響せずにテープの安定走行の実現が可
能となり、低コストで高信頼性のテープ駆動装置を実現
することができる。
【0019】また第2の発明によれば、弾性部材がキャ
プスタンのテープが圧接する外周面上の一部であるの
で、ピンチローラ圧着力のばらつきによって弾性部材部
分の径が変化しても、金属部分の径は弾性部材部分ほど
変形しないため、キャプスタン実効径の変化は発生しに
くくなる。従って、キャプスタンの周速の変化も発生し
ないため、テープ移動速度が安定した、高精度なテープ
駆動装置を提供することができる。
【0020】また第3の発明によれば、弾性部材部分が
テープ幅方向と接触する部分をテープ幅方向の一部分と
し、かつキャプスタンの金属部分の径よりも弾性部材の
径を若干大きく設定したため、ピンチローラを、間にテ
ープを挟んでキャプスタンに圧着した場合、キャプスタ
ン弾性部の径はキャプスタン金属部の径と同等になるま
で弾性変形する。従ってキャプスタン回転時に、特にキ
ャプスタン金属部とキャプスタン弾性部との境界部分に
おいて、キャプスタン径の局所的な差によるテープしわ
が発生することはなく、より信頼性の高いテープ駆動装
置を提供し得る。
【0021】また第4の発明によれば、ピンチローラの
金属材料外周面溝部に塗膜剤を付着させる方法を採って
いるため、金属部と同時加工することによって、塗膜部
の寸法精度を確保しやすくなり、金属材料よりも硬度が
低く、かつピンチローラ負荷の小さい合成樹脂をピンチ
ローラ外周面に精度よく構成することができるため、テ
ープ走行安定性を損なうことなく、従来のゴム性部材よ
りもピンチローラ負荷が低減でき、高テープ駆動効率の
達成が可能となり、高信頼性かつ低消費電力化や小型軽
量化が可能なテープ駆動装置を提供することが可能にな
る。
【0022】
【実施例】以下、第1及び第2の発明の一実施例におけ
るテープ駆動装置について、図面を参照しながら説明す
る。
【0023】図1は第1及び第2の発明の一実施例に係
るテープ駆動装置の側面図を示すものである。
【0024】図1において、1はゴム部材よりも硬度が
十分に高い、例えば真鍮等で構成されたピンチローラ外
周面,2はピンチローラ軸受であり、ボールベアリング
を用いてボールベアリングの内輪,外輪とボールとの間
のクリアランスにより自動調芯可能な構成となってい
る。3はピンチローラ軸受2の抜け止め用のスリーブで
あり、ピンチローラ外周面1とスリーブ3は圧入などに
よって固定されている。また、ピンチローラ軸受2はピ
ンチローラ外周面1の中心付近に軽圧入によって保持さ
れている。4は支持軸であり、ピンチローラ外周面1は
ピンチローラ軸受2によって、支持軸4を中心に回転自
在に取り付けられている。5はピンチローラ軸受2の抜
け止め用のスリーブであり、支持軸4に圧入されてい
る。6はテープ,7はキャプスタンであり、テープ6は
ピンチローラからの圧着力Pによってキャプスタン7と
ピンチローラとの間に挟持されている。8はキャプスタ
ンに設けられた溝部であり、10は接着等によってキャ
プスタンの溝部10と接合された弾性部材である。ま
た、L1は弾性部材10のテープ幅方向の長さ、L2はテ
ープ幅であり、L1<L2に設定されている。また、D1
はキャプスタン金属部分の径、D2はキャプスタン弾性
部材部分の径であり、D1=D2になるように設定されて
いる。
【0025】以上のように構成されたテープ駆動装置に
ついて、以下図1を用いてその動作を説明する。
【0026】ピンチローラでテープ6をキャプスタン7
に圧着力Pにて圧着させて、キャプスタン7をモーター
(図示せず)によって一定回転させながら、キャプスタ
ンとピンチローラとの両者の共働作用によりテープ6を
所定の速度で移送するようにしている。その際、キャプ
スタン7のテープ6が圧接する外周面に弾性部材10を
形成させたので、テープ6と弾性部材10間の摩擦係数
は、テープ6と金属部材間の摩擦係数よりもかなり高く
なり、またピンチローラ外周面をゴムよりも硬度の高い
部材を使用したために、回転時における変形ロスが減
り、ピンチローラ負荷が低減されるため、テ−プとキャ
プスタンとの摩擦係数μの向上と、ピンチローラ負荷Φ
の低減という2つの効果により、超高効率のテープ駆動
が可能となる。
【0027】このことを図1を使用して、以下に説明す
る。図1において、キャプスタン7の金属部分とテープ
6との摩擦係数をμ1、弾性部材10とテープ6との摩
擦係数をμ2、両者の差をα(=μ2−μ1>0)、ピン
チローラ圧着力Pのうち、弾性部材に及ぼす力をP2
キャプスタンに金属部材のみを使用した場合(従来の図
4に示す場合)のテープ駆動効率をη1、本実施例の場
合のテープ駆動効率をη2、ピンチローラ半径をR、ピ
ンチローラ外周面にゴムを使用した時のピンチローラ負
荷をΦ1、ピンチローラ外周面にゴムより硬度の高い部
材を使用した時のピンチローラ負荷をΦ2とすると、テ
ープ駆動効率η1,η2は(数1)(数2)のように示さ
れる。
【0028】
【数1】
【0029】
【数2】
【0030】上式において、α>0,Φ1>Φ2であるこ
とから、キャプスタンとテープ間の摩擦係数向上と、ピ
ンチローラ負荷低減の2つの効果によって、η1<η2
なり、テープ駆動効率が大幅に向上することになる。従
って、テープスリップが発生しないために必要なピンチ
ローラ圧着力Pを大幅に低減させることができるため、
キャプスタンを回転させるモータのトルクも低減させる
ことができ、消費電力が大幅に削減できる。また、メカ
部品の中で最も大きな力が加わるピンチローラ圧着力P
を大幅に低減させることができるため、ピンチローラま
わりのメカ部品の必要強度が軽減されるため、メカニズ
ムの小型軽量化も可能となる。
【0031】また、ピンチローラの圧着によって少なく
とも弾性部材10の範囲では、ピンチローラ外周面形状
精度ばらつきに大きく影響せずに、テープ6とキャプス
タンとの接触圧が確実にテープ幅方向で均一となるため
に、テープの安定走行の実現が可能となり、低コストで
高信頼性のテープ駆動装置を実現することができる。
【0032】また、弾性部材10がキャプスタン7のテ
ープ6が圧接する外周面上の一部に設定されているた
め、ピンチローラ圧着力Pのばらつきによって弾性部材
部分の径がD2よりも小さくなる方向に変化しても、金
属部分の径D1はピンチローラ圧着力Pによって変形し
ないため、キャプスタンの実効径は弾性部材の変形ばら
つきに影響なくD1となる。従ってキャプスタンの周速
の変化は発生しないため、テープ移動速度の変化の発生
しない、高精度なテープ駆動装置を提供することができ
る。
【0033】また、キャプスタン7の溝部8に弾性部材
10を接合させたため、弾性部材10とキャプスタン8
との接合部分の付着強度を向上させるために接着層を構
成した場合、弾性部材を接着させた後にキャプスタンの
切削を行う方法を採ることにより、接着層のはみ出しを
確実に削除することが可能になる。また、キャプスタン
7の溝部8に弾性部材10を形成させたため、弾性部材
10の厚みを十分に確保することができ、弾性部材とし
ての効果を十分に発揮することが可能となる。
【0034】なお、本実施例における弾性部材10には
ウレタン系樹脂或いはゴム材料を使用するのが好まし
い。ウレタン系樹脂やゴム材料は、テープとの摩擦係数
が高く、しかも硬度は通常の樹脂と比較すると低いた
め、高テープ駆動効率や、テープ走行安定性向上には最
適である。
【0035】以上のように本実施例によれば、キャプス
タン7のテープ6が圧接する外周面に弾性部材10を形
成させたので、超高効率のテープ駆動が可能となる。従
って、テープスリップが発生しないため必要なピンチロ
ーラ圧着力Pを大幅に低減させることができるため、キ
ャプスタンを回転させるモータのトルクも低減させるこ
とができ、消費電力が大幅に削減できる。また、メカ部
品の中で最も大きな力が加わるピンチローラ圧着力Pを
大幅に低減させることができるため、ピンチローラまわ
りのメカ部品の必要強度が軽減されるため、メカニズム
の小型軽量化も可能となる。
【0036】また、弾性部材10がキャプスタン7のテ
ープ6が圧接する外周面上の一部に設定されているた
め、テープ移動速度変化の発生しない、高精度なテープ
駆動装置を提供することができる。
【0037】また、キャプスタン7の溝部8に弾性部材
10を接合させたため、接着層のはみ出しを削除するこ
とが可能になる。また、キャプスタン7の溝部8に弾性
部材10を形成させたため、弾性部材10の厚みを十分
に確保することができ、弾性部材としての効果を十分に
発揮することが可能となる。
【0038】以下、第3の発明の一実施例について図面
を参照しながら説明する。図2は第3の発明の一実施例
を示すテープ駆動装置の側面図である。図2における構
成は図1とほぼ同等であるため、記号の説明は省略す
る。図1と異なるのは、キャプスタン7の弾性部分の径
2を、キャプスタン金属部分の径D1よりも数十μm大
きく設定したことである。
【0039】以上のように構成されたテープ駆動装置に
ついて、以下図2を用いてその動作を説明する。
【0040】ピンチローラで、テープ6をキャプスタン
7に圧着力Pにて圧着させて、キャプスタン7をモータ
ー(図示せず)によって一定回転させながら、キャプス
タンとピンチローラとの両者の共働作用によりテープ6
を所定の速度で移送するようにしている。その際、弾性
部材部分10の径D2を、金属部分8の径D1よりも数十
μm大きく設定し、かつ弾性部材10の幅L1をテープ
幅L2よりも小さく設定したため、ピンチローラを、間
にテープ6を挟んでキャプスタン7に圧着した場合、図
2に示すように、キャプスタン弾性部10の径D2はキ
ャプスタン金属部の径D1と同等になるまで弾性変形す
る。従って、キャプスタン7がモータによって回転駆動
された際に、特に図2中のA部に示したキャプスタン金
属部とキャプスタン弾性部との境界部分近傍において、
キャプスタン径の局所的な差が原因となって、テープし
わが発生することはない。
【0041】以上のように本実施例においては、弾性部
材部分がテープ幅方向と接触する部分をテープ幅方向の
一部分とし、かつキャプスタンの金属部分の径よりも弾
性部材の径を若干大きく設定したため、特にキャプスタ
ン金属部とキャプスタン弾性部との境界部分において、
キャプスタン径の局所的な差によるテープしわが発生す
ることはなく、より信頼性の高いテープ駆動装置を提供
し得る。
【0042】以下、第4の発明の一実施例について図面
を参照しながら説明する。図3は第4の発明の一実施例
を示すテープ駆動装置の側面図である。図3において、
21は真鍮等の金属部材でできたピンチローラ外周面、
22はピンチローラ外周面21の外周部に配置された溝
部、23はピンチローラ外周面の溝部22に付着させた
合成樹脂材料の塗膜剤である。24はピンチローラ軸受
であり、ボールベアリングを用いてボールベアリングの
内輪,外輪とボールとの間のクリアランスにより自動調
芯可能な構成となっている。25はピンチローラ軸受2
の抜け止め用のスリーブであり、ピンチローラ外周面2
1とスリーブ25は圧入などによって固定されている。
また、ピンチローラ軸受24はピンチローラ外周面21
の中心付近に軽圧入によって保持されている。26は支
持軸であり、ピンチローラ外周面21はピンチローラ軸
受24によって支持軸26を中心に回転自在に取り付け
られている。27はピンチローラ軸受24の抜け止め用
のスリーブであり、支持軸26に圧入されている。28
はテープ,29はキャプスタンであり、テープ28はピ
ンチローラからの圧着力Pによってキャプスタン29と
ピンチローラとの間に挟持されている。また、L3はテ
ープ幅、L4は塗膜剤のテープ幅方向の長さであり、L3
<L4となるように設定されている。
【0043】以上のように構成されたテープ駆動装置に
ついて、以下図3を用いてその動作を説明する。
【0044】ピンチローラでテープ28をキャプスタン
29に圧着力Pにて圧着させて、キャプスタン29をモ
ーター(図示せず)によって一定回転させながら、キャ
プスタンとピンチローラとの両者の共働作用によりテー
プ28を所定の速度で移送するようにしている。その
際、ピンチローラ溝部22に塗膜剤23を付着させる方
法を採っているため、金属部と同時加工することによっ
て、塗膜部の寸法精度を確保しやすくなる。従って、通
常はピンチローラ外周面精度が悪化したり、ピンチロー
ラ外周面の硬度が硬くなるほどテープ走行安定性は損な
われるが、本実施例によると金属材料よりも硬度が低
く、かつピンチローラ負荷の小さい合成樹脂をピンチロ
ーラ外周面に精度よく構成することができるため、テー
プ走行安定性を損なうことなく、従来のゴム性部材より
もピンチローラ負荷が低減でき、高テープ駆動効率の達
成が可能となり、高信頼性かつ低消費電力化や小型軽量
化が可能なテープ駆動装置を提供することが可能にな
る。
【0045】また、本実施例ではL3<L4、すなわちテ
ープ幅方向全面に塗膜剤が接触しているため、確実にテ
ープ走行安定性が確保され、信頼性の高いテープ走行を
実現することができる。
【0046】以上のように本実施例によれば、ピンチロ
ーラ溝部22に塗膜剤23を付着させる方法を採ってい
るため、金属材料よりも硬度が低く、かつピンチローラ
負荷の小さい合成樹脂をピンチローラ外周面に精度よく
構成することができるため、テープ走行安定性を損なう
ことなく、従来のゴム性部材よりもピンチローラ負荷が
低減でき、高テープ駆動効率の達成が可能となり、高信
頼性かつ低消費電力化や小型軽量化が可能なテープ駆動
装置を提供することが可能になる。
【0047】なお、第1から第4の発明の実施例におい
ては、ピンチローラの軸受構造をボールベアリングの構
成としたが、本発明はこのような構造に限定されるもの
ではなく、例えばすべり軸受構造としても同等の効果が
得られる。
【0048】また、第4の発明の実施例においては、ピ
ンチローラ溝部に塗膜剤を付着させ、金属部と同時加工
することによって、塗膜部の寸法精度を確保しやすくな
る方法を採っているが、本構成に限定されるものではな
く、例えばピンチローラの金属材料の外周面に合成樹脂
性の塗膜剤を薄く付着させることによって、金属材料の
加工精度を損なうことなく、合成樹脂塗膜部の外周面の
精度を確保する方法を採っても同等の効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、キ
ャプスタンのテープが圧接する外周面に弾性部材を形成
させ、かつピンチローラ外周面をゴムよりも硬度の高い
部材を使用したために、低コストで高信頼性であり、か
つ低消費電力化や小型軽量化が可能なテープ駆動装置を
提供することが可能になる。
【0050】また第2の発明によれば、弾性部材がキャ
プスタンのテープが圧接する外周面上の一部であるの
で、テープ移動速度の変化の発生しない、高精度なテー
プ駆動装置を提供することができる。
【0051】また第3の発明によれば、弾性部材部分が
テープ幅方向と接触する部分をテープ幅方向の一部分と
し、かつキャプスタンの金属部分の径よりも弾性部材の
径を若干大きく設定したため、高性能のテープ駆動装置
を提供し得る。
【0052】また第4の発明によれば、ピンチローラの
金属材料外周面に合成樹脂製の塗膜剤を薄く付着させる
方法を採っているため、高信頼性かつ低消費電力化や小
型軽量化が可能なテープ駆動装置を提供することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2の発明の一実施例におけるテープ
駆動装置の側面図
【図2】第3の発明の一実施例におけるテープ駆動装置
の側面図
【図3】第4の発明の一実施例におけるテープ駆動装置
の側面図
【図4】従来のテープ駆動装置の側面図
【図5】従来のテープ駆動装置の説明図
【符号の説明】
1 ピンチローラ外周部 6 テープ 7 キャプスタン 8 溝部 10 弾性部材 21 ピンチローラ外周部 22 溝部 23 塗膜剤

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ状媒体を走行させるために回転駆動
    されるキャプスタンと、前記テープ状媒体を挟んで前記
    キャプスタンに押圧させるピンチローラとを備え、 少なくとも前記ピンチローラの外周部はゴム部材よりも
    十分に硬度が硬い材料であり、かつ前記キャプスタンの
    前記テープ状媒体が圧接する面に弾性部材を形成させた
    ことを特徴とするテープ駆動装置。
  2. 【請求項2】キャプスタンの弾性部材のテープ状媒体幅
    方向の幅を、テープ状媒体の幅よりも小さく形成させた
    ことを特徴とする請求項1記載のテープ駆動装置。
  3. 【請求項3】弾性部材は、キャプスタンのテープ状媒体
    が圧接する外周面上に構成された溝部に形成したことを
    特徴とする請求項2記載のテープ駆動装置。
  4. 【請求項4】弾性部材は、ウレタン系樹脂またはゴム材
    料であることを特徴とする請求項1記載のテープ駆動装
    置。
  5. 【請求項5】キャプスタン金属部分の径よりも、前記キ
    ャプスタンの弾性部材の径を大きく設定したことを特徴
    とする請求項2記載のテープ駆動装置。
  6. 【請求項6】テープ状媒体を走行させるために回転駆動
    されるキャプスタンと、前記テープ状媒体を挟んで前記
    キャプスタンに押圧させるピンチローラとを備え、 少なくとも前記ピンチローラの金属材料で形成された外
    周部に、合成樹脂製の塗膜剤を付着させたことを特徴と
    するテープ駆動装置。
  7. 【請求項7】塗膜剤は、ピンチローラ外周部に構成され
    た金属材料の溝部に形成させたことを特徴とする請求項
    6記載のテープ駆動装置。
  8. 【請求項8】テープ状媒体の幅よりも、ピンチローラ外
    周部に構成された金属材料の溝部の幅を大きく設定した
    ことを特徴とする請求項7記載のテープ駆動装置。
  9. 【請求項9】塗膜剤は、ウレタン系樹脂であることを特
    徴とする請求項6記載のテープ駆動装置。
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