JPH10198940A - 磁気記録媒体、及び磁気記録方法 - Google Patents

磁気記録媒体、及び磁気記録方法

Info

Publication number
JPH10198940A
JPH10198940A JP34948096A JP34948096A JPH10198940A JP H10198940 A JPH10198940 A JP H10198940A JP 34948096 A JP34948096 A JP 34948096A JP 34948096 A JP34948096 A JP 34948096A JP H10198940 A JPH10198940 A JP H10198940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic film
obliquely deposited
vector
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34948096A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Kitaori
典之 北折
Akira Shiga
章 志賀
Katsumi Endo
克巳 遠藤
Takeshi Miyamura
猛史 宮村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP34948096A priority Critical patent/JPH10198940A/ja
Publication of JPH10198940A publication Critical patent/JPH10198940A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドの走行方向の正逆による出力差が
小さく、かつ、再生出力が大きい磁気記録媒体を提供す
ることである。 【解決手段】 支持体と磁性膜とを有する磁気記録媒体
において、前記磁性膜は複数の斜め蒸着磁性膜が積層さ
れたものであり、前記斜め蒸着磁性膜のうち上層の斜め
蒸着磁性膜を構成する磁気コラムによって規定される上
層ベクトルAの前記磁性膜面に対してなす角度θa が0
°<θa<90°(又は90°<θa <180°)であ
り、かつ、前記上層ベクトルAと前記上層の斜め蒸着磁
性膜に隣接した下層の斜め蒸着磁性膜を構成する磁気コ
ラムによって規定される下層ベクトルBとの合成ベクト
ルGの前記磁性膜面に対してなす角度θg が90°<θ
g <180°(又は0°<θg <90°)であるよう構
成されてなる磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気テープ等の磁気記録媒体において
は、高密度記録化の要請から、支持体上に設けられる磁
性膜として、バインダ樹脂を用いた塗布型のものではな
く、バインダ樹脂を用いない金属薄膜型のものが提案さ
れている。すなわち、真空蒸着等の手段により磁性膜を
形成した磁気記録媒体が提案されている。そして、この
種の磁気記録媒体は磁性体の充填密度が高く、高密度記
録に適したものである。
【0003】ところで、斜め蒸着手段で形成された磁性
膜(斜め蒸着磁性膜と略す)が二層以上の複数層からな
る積層タイプのものが提案されている。中には、斜め蒸
着磁性膜を構成する磁気コラムの向きが上層と下層とで
順方向ではない(逆方向)ものが提案(特開平4−37
2710号公報)されている。そして、上層の斜め蒸着
磁性膜の磁気コラムの向きと下層の斜め蒸着磁性膜の磁
気コラムの向きとを順方向とするのではなく、上層の斜
め蒸着磁性膜の磁気コラムの向きと下層の斜め蒸着磁性
膜の磁気コラムの向きとを逆方向とした場合、磁性膜の
磁気コラムの向きに対して磁気ヘッドの走行方向が順方
向であるか否かの違いによる出力差は小さいと謳われて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上層の斜め蒸
着磁性膜の磁気コラムの向きと下層の斜め蒸着磁性膜の
磁気コラムの向きとを単に逆方向としたのみでは、出力
差の減少が充分ではなかった。従って、本発明が解決し
ようとする課題は、磁気ヘッドの走行方向の正逆による
出力差が小さく、かつ、再生出力が大きい磁気記録媒体
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、支持体と
磁性膜とを有する磁気記録媒体において、前記磁性膜は
複数の斜め蒸着磁性膜が積層されたものであり、前記斜
め蒸着磁性膜のうち上層の斜め蒸着磁性膜を構成する磁
気コラムによって規定される上層ベクトルAの前記磁性
膜面に対してなす角度θa が0°<θa<90°(又は
90°<θa <180°)であり、かつ、前記上層ベク
トルAと前記上層の斜め蒸着磁性膜に隣接した下層の斜
め蒸着磁性膜を構成する磁気コラムによって規定される
下層ベクトルBとの合成ベクトルGの前記磁性膜面に対
してなす角度θg が90°<θg <180°(又は0°
<θg <90°)であるよう構成されてなることを特徴
とする磁気記録媒体によって解決される。
【0006】特に、支持体と磁性膜とを有する磁気記録
媒体において、前記磁性膜は複数の斜め蒸着磁性膜が積
層されたものであり、前記斜め蒸着磁性膜のうち上層の
斜め蒸着磁性膜を構成する磁気コラムによって規定され
る上層ベクトルAの前記磁性膜面に対してなす角度θa
が0°<θa<90°(又は90°<θa <180°)
であり、かつ、前記上層の斜め蒸着磁性膜に隣接した下
層の斜め蒸着磁性膜を構成する磁気コラムによって規定
される下層ベクトルBの前記磁性膜面に対してなす角度
θb が90°<θb <180°(又は0°<θb <90
°)であると共に、前記ベクトルAとベクトルBとの合
成ベクトルGの前記磁性膜面に対してなす角度θg が9
0°<θg <180°(又は0°<θg <90°)であ
るよう構成されてなることを特徴とする磁気記録媒体に
よって解決される。
【0007】尚、磁性膜が二層の場合のみならず、三層
以上の場合がある。このような場合には、上層ベクトル
Aは斜め蒸着磁性膜のうち最上層の斜め蒸着磁性膜を構
成する磁気コラムによって規定されるものであり、下層
ベクトルBは最上層の斜め蒸着磁性膜より下側にある斜
め蒸着磁性膜を構成する磁気コラムによって規定される
ベクトル全てが合成されたベクトルである。
【0008】又、上記の磁気記録媒体において、合成ベ
クトルGの磁性膜面に垂直な仮想線に対してなす角度θ
h が下記の式〔I〕を満たすよう構成されてなるものが
好ましい。 式〔I〕 0.8≦40λ/θh ≦2.0 但し、λは、磁気記録媒体の記録に用いられる信号の最
短記録波長で、単位はμm。
【0009】θh の単位は°。又、前記の課題は、上記
の磁気記録媒体に対して、最短記録波長λが下記の式
〔I〕を満たす信号を用いて記録することを特徴とする
磁気記録方法によって解決される。 式〔I〕 0.8≦40λ/θh ≦2.0 但し、θh は、合成ベクトルGの磁性膜面に垂直な仮想
線に対してなす角度で、単位は°。
【0010】λの単位はμm。すなわち、上記のように
構成させていると、上層の斜め蒸着磁性膜と下層の斜め
蒸着磁性膜との間でバランスがとれたものとなり、磁気
ヘッドの走行方向によらず、大きな再生出力が得られ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の実施の形態を説明
する前に、上層の斜め蒸着磁性膜を構成する磁気コラム
によって規定される上層ベクトルA、上層ベクトルAの
磁性膜面に対してなす角度θa 、下層の斜め蒸着磁性膜
を構成する磁気コラムによって規定される下層ベクトル
B、下層ベクトルBの磁性膜面に対してなす角度θb 、
前記ベクトルAとベクトルBとの合成ベクトルG、合成
ベクトルGの磁性膜面に対してなす角度θg 、合成ベク
トルGの磁性膜面に垂直な仮想線に対してなす角度θh
を、図1を基に説明する。
【0012】図1中、1は支持体、2bは支持体1上に
設けられた下層の斜め蒸着磁性膜、2aは下層の斜め蒸
着磁性膜2b上に設けられた上層の斜め蒸着磁性膜であ
る。これらの磁性膜2a,2bは斜め蒸着手段で形成さ
れたものであるから、各磁性膜における柱状結晶粒子の
成長方向を示す磁気コラムは図1に示される通りであ
る。尚、図1に示す磁気コラムは、斜め蒸着磁性膜を設
けた支持体1(磁気記録媒体)に対して成膜長手方向に
切断し、その断面の写真をとることによって求められ
る。この磁気コラムの弧状ラインの下端部と上端部とを
結ぶことによって規定される矢印で示すベクトルAある
いはベクトルBが、本明細書で言う上層ベクトルAある
いは下層ベクトルBである。角度θa は、上層ベクトル
Aと磁性膜2aとによって規定される角度(図1に示
す)であり、角度θb は、下層ベクトルBと磁性膜2b
とによって規定される角度(図1に示す)である。合成
ベクトルGは、上層ベクトルAと下層ベクトルBとを合
成することによって得られるベクトルである。角度θg
は、合成ベクトルGと磁性膜2aとによって規定される
角度(図1に示す)である。角度θh は、合成ベクトル
Gと磁性膜2a面に垂直な仮想線とによって規定される
角度(図1に示す)であり、絶対値を示すものである。
尚、前記の物性値は、磁気コラム100個について求
め、それを平均したものである。
【0013】そして、本発明の磁気記録媒体は、支持体
と磁性膜とを有する磁気記録媒体において、前記磁性膜
は複数の斜め蒸着磁性膜が積層されたものであり、前記
斜め蒸着磁性膜のうち上層の斜め蒸着磁性膜を構成する
磁気コラムによって規定される上層ベクトルAの前記磁
性膜面に対してなす角度θa が0°<θa <90°(又
は90°<θa <180°)であり、かつ、前記上層ベ
クトルAと前記上層の斜め蒸着磁性膜に隣接した下層の
斜め蒸着磁性膜を構成する磁気コラムによって規定され
る下層ベクトルBとの合成ベクトルGの前記磁性膜面に
対してなす角度θg が90°<θg <180°(又は0
°<θg <90°)であるよう構成されたものである。
特に、支持体と磁性膜とを有する磁気記録媒体におい
て、前記磁性膜は複数の斜め蒸着磁性膜が積層されたも
のであり、前記斜め蒸着磁性膜のうち上層の斜め蒸着磁
性膜を構成する磁気コラムによって規定される上層ベク
トルAの前記磁性膜面に対してなす角度θa が0°<θ
a <90°(又は90°<θa <180°)であり、か
つ、前記上層の斜め蒸着磁性膜に隣接した下層の斜め蒸
着磁性膜を構成する磁気コラムによって規定される下層
ベクトルBの前記磁性膜面に対してなす角度θb が90
°<θb <180°(又は0°<θb <90°)である
と共に、前記ベクトルAとベクトルBとの合成ベクトル
Gの前記磁性膜面に対してなす角度θg が90°<θg
<180°(又は0°<θg <90°)であるよう構成
されたものである。尚、磁性膜は二層の場合でも、三層
以上の場合でも良い。三層以上の場合には、上層ベクト
ルAは斜め蒸着磁性膜のうち最上層の斜め蒸着磁性膜を
構成する磁気コラムによって規定されるものであり、下
層ベクトルBは最上層の斜め蒸着磁性膜より下側にある
斜め蒸着磁性膜を構成する磁気コラムによって規定され
るベクトル全てが合成されたベクトルである。又、合成
ベクトルGの磁性膜面に垂直な仮想線に対してなす角度
θh が、特に、下記の式〔I〕を満たすよう構成されて
いる。
【0014】式〔I〕 0.8≦40λ/θh ≦2.0 但し、λは、磁気記録媒体の記録に用いられる信号の最
短記録波長で、単位はμm。θh の単位は°。
【0015】又、本発明の磁気記録方法は、上記の磁気
記録媒体に対して、最短記録波長λが下記の式〔I〕を
満たす信号を用いて記録するものである。式〔I〕 0.8≦40λ/θh ≦2.0 但し、θh は、合成ベクトルGの磁性膜面に垂直な仮想
線に対してなす角度で、単位は°。
【0016】λの単位はμm。以下、更に詳しく説明す
る。磁気記録媒体の支持体1は、磁性を有するもので
も、非磁性のものでも良い。一般的には非磁性のもので
ある。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)
等のポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスル
フォン、ポリカーボネート、ポリプロピレン等のオレフ
ィン系の樹脂、セルロース系の樹脂、塩化ビニル系の樹
脂といったフレキシブルな高分子材料が用いられる。上
記支持体には、予め、コロナ放電処理、熱処理、イオン
ボンバード処理などを必要に応じて行っている。支持体
の厚さは1〜300μmである。
【0017】この非磁性の支持体1上に磁性膜2bが設
けられる。更に、磁性膜2b上に磁性膜2aが設けられ
る。以下においては、磁性膜は二層積層タイプのもので
説明するが、三層以上が積層されたものであっても良
い。磁性膜2b,2aは、例えば図2に示す斜め蒸着装
置を用いて設けられる。従って、磁性膜2b,2aは斜
め蒸着磁性膜である。図2中、1は支持体、10は冷却
キャンロール、11はルツボ、12はルツボ11に充填
された磁性金属、13は遮蔽板、14は酸素ガス供給ノ
ズル、15は電子銃である。そして、真空槽16内を、
例えば10-4〜10-6Torr程度に排気し、磁性金属
12に電子銃15からの電子ビームを照射して蒸発さ
せ、金属磁性粒子を堆積(斜め蒸着)させることにより
斜め蒸着磁性膜2b,2aが設けられる。
【0018】斜め蒸着磁性膜2b,2aは、上記条件を
満たすように成膜される。特に、磁性膜2bの厚さは5
00〜2000Å(特に、600〜1500Å)、磁性
膜2aの厚さは500〜2000Å(特に、600〜1
500Å)であるように成膜される。又、磁性膜2bの
磁気コラムによって規定される角度θb が90°(90
°は含まず)〜170°(特に、110〜160°)、
磁性膜2aの磁気コラムによって規定される角度θa が
15〜90°(90°は含まず)(特に、20〜70
°)であるように成膜される。かつ、磁性膜2bの磁気
コラムと磁性膜2aの磁気コラムを合成したものによっ
て規定される角度θg が90°(90°は含まず)〜1
40°(特に、95〜130°)であるように成膜され
る。上記特徴を示す磁性膜の形成は、実験を繰り返すこ
とによって成膜条件を見出すことが出来る。
【0019】斜め蒸着磁性膜2b,2aによる保磁力H
cは1000〜2000Oe、飽和磁束密度Bsは40
00〜8000Gである。斜め蒸着磁性膜2b,2aを
構成する磁性金属12の材料としては、例えばFe,C
o,Ni等の金属の他に、Co−Ni合金、Co−Pt
合金、Co−Ni−Pt合金、Fe−Co合金、Fe−
Ni合金、Fe−Co−Ni合金、Fe−Co−B合
金、Co−Ni−Fe−B合金、Co−Cr合金、ある
いはこれらに異種の金属を含有させた合金が用いられ
る。尚、磁性膜としては、前記材料の窒化物(例えば、
Fe−N,Fe−N−O)や炭化物(例えば、Fe−
C,Fe−C−O)等も挙げられる。
【0020】上記磁性膜上に10〜500Å、特に30
〜200Å程度の酸化物、窒化物、あるいは炭化物など
からなる保護膜3が設けられる。例えば、ガラス状カー
ボンやダイヤモンドライクカーボン等のカーボン、炭化
ホウ素、窒化珪素などが具体例として挙げられる。特
に、好ましいのはダイヤモンドライクカーボンである。
例えば、ECRマイクロ波プラズマCVD装置を用いて
ダイヤモンドライクカーボンからなる保護膜3を形成で
きる。
【0021】そして、必要に応じて、潤滑剤の膜4が浸
漬あるいは超音波噴霧などの手段により5〜70Å程度
の厚さ設けられる。潤滑剤としては各種のものを用いる
ことが出来る。好ましい例として、例えば-(C(R)F-CF2-
O)p - (但し、RはF,CF 3 ,CH3 などの基)、特
にHOOC-CF2(O-C2F4)p (OCF2) q -OCF2-COOH ,F-(CF2CF
2CF2O)n -CF2CF2COOH 等のカルボキシル基変性パーフロ
オロポリエーテル、HOCH2-CF2(O-C2F4) p (OCF2) q -OC
F2-CH2OH,HO-(C2H4-O) m -CH2-(O-C2F4) p (OCF2) q -
OCH2-(OCH2CH2)n -OH ,F-(CF2CF2CF2O)n -CF2CF2CH2OH
等のアルコール変性パーフロオロポリエーテル等のフッ
素系の潤滑剤が用いられる。具体的には、アウジモント
社のFOMBLINZ DIACやFOMBLIN Z
DOL、ダイキン工業社のデムナムSA等がある。
【0022】又、必要に応じて、バックコート膜5が設
けられる。バックコート膜5は、カーボンブラック及び
バインダ樹脂を含む塗料を塗布することによって形成さ
れる。又、Al−Cu合金等の金属やSi,Ge,A
s,Sc,Sb等の半金属を蒸着させて形成することも
出来る。尚、金属や半金属を酸化、炭化あるいは窒化し
て、酸化膜、炭化膜あるいは窒化膜とすることも出来
る。
【0023】
【実施例1】図2に示す斜め蒸着装置を用い、6μm厚
のPETフィルム1上にCo金属斜め蒸着磁性膜2bを
設けた。尚、この下層の斜め蒸着磁性膜2bを成膜する
時の条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;0.6m/min 電子銃15の出力;20kW 斜め蒸着時における最小入射角;65° ノズル14からの酸素ガス供給量;30sccm 得られた斜め蒸着磁性膜2bの厚さは、ランクテーラー
ホブソン社のタリステップによれば、1200Åであっ
た。又、この斜め蒸着磁性膜2bの断面写真によれば、
θb は133°であった。
【0024】この後、再度、斜め蒸着装置を用い、斜め
蒸着磁性膜2b上にCo金属斜め蒸着磁性膜2aを設け
た。尚、この上層の斜め蒸着磁性膜2aを成膜する時の
条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;2m/min 電子銃15の出力;15kW 斜め蒸着時における最小入射角;52° ノズル14からの酸素ガス供給量;22sccm 得られた斜め蒸着磁性膜2aの厚さは、ランクテーラー
ホブソン社のタリステップによれば、800Åであっ
た。又、この斜め蒸着磁性膜2aの断面写真によれば、
θa は57°であった。
【0025】そして、これら磁性膜2b,2aによる保
磁力Hcは1500Oe、飽和磁束密度Bsは5800
G、角型比Sqは0.92であった。この後、磁性膜2
aの上に、ECR−CVD装置を用いて100Å厚のダ
イヤモンドライクカーボン膜(保護膜)3が設けられ、
更にその上にパーフルオロポリエーテル系の潤滑剤の膜
4が10Åの厚さ設けられた。又、反対側の面にカーボ
ンブラックとバインダ樹脂とを含む塗料が乾燥後の厚さ
が0.5μmとなるよう塗布され、バックコート膜5が
設けられた。
【0026】この後、所定の工程を経て磁気テープが作
製された。
【0027】
【実施例2】実施例1に準じて行い磁気テープを得た。
下層の斜め蒸着磁性膜2bを成膜する時の条件は下記の
通りである。 PETフィルム1の走行速度;1.6m/min 電子銃15の出力;20kW 斜め蒸着時における最小入射角;55° ノズル14からの酸素ガス供給量;25sccm 得られた斜め蒸着磁性膜2bの厚さは、ランクテーラー
ホブソン社のタリステップによれば、1000Åであっ
た。又、この斜め蒸着磁性膜2bの断面写真によれば、
θb は132°であった。
【0028】上層の斜め蒸着磁性膜2aを成膜する時の
条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;2.4m/min 電子銃15の出力;15kW 斜め蒸着時における最小入射角;45° ノズル14からの酸素ガス供給量;20sccm 得られた斜め蒸着磁性膜2aの厚さは、ランクテーラー
ホブソン社のタリステップによれば、900Åであっ
た。又、この斜め蒸着磁性膜2aの断面写真によれば、
θa は60°であった。
【0029】そして、これら磁性膜2b,2aによる保
磁力Hcは1350Oe、飽和磁束密度Bsは5400
G、角型比Sqは0.88であった。
【0030】
【実施例3】実施例1に準じて行い磁気テープを得た。
下層の斜め蒸着磁性膜2bを成膜する時の条件は下記の
通りである。 PETフィルム1の走行速度;0.7m/min 電子銃15の出力;20kW 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;30sccm 得られた斜め蒸着磁性膜2bの厚さは、ランクテーラー
ホブソン社のタリステップによれば、1500Åであっ
た。又、この斜め蒸着磁性膜2bの断面写真によれば、
θb は130°であった。
【0031】上層の斜め蒸着磁性膜2aを成膜する時の
条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;2.2m/min 電子銃15の出力;15kW 斜め蒸着時における最小入射角;45° ノズル14からの酸素ガス供給量;22sccm 得られた斜め蒸着磁性膜2aの厚さは、ランクテーラー
ホブソン社のタリステップによれば、1000Åであっ
た。又、この斜め蒸着磁性膜2aの断面写真によれば、
θa は60°であった。
【0032】そして、これら磁性膜2b,2aによる保
磁力Hcは1400Oe、飽和磁束密度Bsは5600
G、角型比Sqは0.9であった。
【0033】
【比較例1】実施例1において、斜め蒸着磁性膜2aを
設けなかった以外は実施例1に準じて行い磁気テープを
得た。
【0034】
【比較例2】実施例1における下層の斜め蒸着磁性膜2
bを成膜する時の条件でもって上層の斜め蒸着磁性膜2
aと下層の斜め蒸着磁性膜2bを成膜した以外は実施例
1に準じて行い磁気テープを得た。そして、これら磁性
膜2b,2aによる保磁力Hcは1650Oe、飽和磁
束密度Bsは5500G、角型比Sqは0.94であっ
た。
【0035】
【比較例3】実施例1に準じて行い磁気テープを得た。
下層の斜め蒸着磁性膜2bを成膜する時の条件は下記の
通りである。 PETフィルム1の走行速度;1.2m/min 電子銃15の出力;20kW 斜め蒸着時における最小入射角;65° ノズル14からの酸素ガス供給量;40sccm 得られた斜め蒸着磁性膜2bの厚さは、ランクテーラー
ホブソン社のタリステップによれば、600Åであっ
た。又、この斜め蒸着磁性膜2bの断面写真によれば、
θb は133°であった。
【0036】上層の斜め蒸着磁性膜2aを成膜する時の
条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;0.6m/min 電子銃15の出力;20kW 斜め蒸着時における最小入射角;65° ノズル14からの酸素ガス供給量;30sccm 得られた斜め蒸着磁性膜2aの厚さは、ランクテーラー
ホブソン社のタリステップによれば、1200Åであっ
た。又、この斜め蒸着磁性膜2aの断面写真によれば、
θa は47°であった。
【0037】そして、これら磁性膜2b,2aによる保
磁力Hcは1600Oe、飽和磁束密度Bsは5700
G、角型比Sqは0.93であった。
【0038】
【特性】上記各例で得た磁気テープのθa ,θb ,θg
,θh 及び磁性膜の厚さを、下記の表−1に示す。
尚、θa ,θb は断面写真から求めた値の平均値である
が、θg ,θh については、断面写真を基にして合成ベ
クトルGを求め、これより得たものである。
【0039】 表−1 磁性膜の厚さ(Å) θb θa θg θh 下層 上層 ( °) ( °) ( °) ( °) 実施例1 1200 800 133 57 105 15 実施例2 1000 900 132 60 95 5 実施例3 1500 1000 130 60 100 10 比較例1 1200 − − 47 − − 比較例2 1200 1200 133 47 90 0 比較例3 600 1200 133 47 75 −15 そして、波長λ(μm)の信号を記録した上記各例の磁
気テープについて、その再生出力を調べたので、その結
果を表−2に示す。
【0040】 表−2(再生出力(dB)) 順方向 逆方向 λ=0.3 λ=0.5 λ=0.3 λ=0.5 実施例1 +2.1 +1.8 +1.5 +0.3 ( 0.8) (1.3) 実施例2 +1.0 +0.8 −1.0 −1.4 ( 2.4) (4) 実施例3 +2.0 +1.4 +1.0 +0.6 ( 1.2) (2) 比較例1 0 0 −8.4 −6.5 比較例2 +1.5 +1.4 −5.3 −4.2 比較例3 +1.8 +1.7 −6.1 −5.2 (3) (5) *順方向の再生出力は磁気ヘッドが接する磁性膜の磁気
コラムの方向と磁気ヘッドの走行方向とが順方向である
場合を示し、逆方向の再生出力は磁気ヘッドが接する磁
性膜の磁気コラムの方向と磁気ヘッドの走行方向とが逆
方向である場合を示す。
【0041】*括弧内の値は40λ/θh である。 *比較例1の順方向の出力を基準(0dB) これによれば、本発明の条件を満たす場合、磁気ヘッド
の走行方向の如何を問わず、高い再生出力が得られてい
ることが判る。かつ、磁気ヘッドの走行方向の違いによ
る出力差は小さいことが判る。
【0042】
【発明の効果】磁気ヘッドの走行方向の正逆による出力
差は小さく、かつ、再生出力が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気記録媒体の概略断面図
【図2】斜め蒸着装置の概略図
【符号の説明】 1 支持体 2 磁性膜 3 保護膜 4 潤滑剤の膜 5 バックコート膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮村 猛史 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と磁性膜とを有する磁気記録媒体
    において、 前記磁性膜は複数の斜め蒸着磁性膜が積層されたもので
    あり、 前記斜め蒸着磁性膜のうち上層の斜め蒸着磁性膜を構成
    する磁気コラムによって規定される上層ベクトルAの前
    記磁性膜面に対してなす角度θa が0°<θa<90°
    (又は90°<θa <180°)であり、かつ、前記上
    層ベクトルAと前記上層の斜め蒸着磁性膜に隣接した下
    層の斜め蒸着磁性膜を構成する磁気コラムによって規定
    される下層ベクトルBとの合成ベクトルGの前記磁性膜
    面に対してなす角度θg が90°<θg <180°(又
    は0°<θg <90°)であるよう構成されてなること
    を特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 支持体と磁性膜とを有する磁気記録媒体
    において、 前記磁性膜は複数の斜め蒸着磁性膜が積層されたもので
    あり、 前記斜め蒸着磁性膜のうち上層の斜め蒸着磁性膜を構成
    する磁気コラムによって規定される上層ベクトルAの前
    記磁性膜面に対してなす角度θa が0°<θa<90°
    (又は90°<θa <180°)であり、かつ、前記上
    層の斜め蒸着磁性膜に隣接した下層の斜め蒸着磁性膜を
    構成する磁気コラムによって規定される下層ベクトルB
    の前記磁性膜面に対してなす角度θb が90°<θb <
    180°(又は0°<θb <90°)であると共に、前
    記ベクトルAとベクトルBとの合成ベクトルGの前記磁
    性膜面に対してなす角度θg が90°<θg <180°
    (又は0°<θg <90°)であるよう構成されてなる
    ことを特徴とする磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 上層ベクトルAは斜め蒸着磁性膜のうち
    最上層の斜め蒸着磁性膜を構成する磁気コラムによって
    規定されるものであり、下層ベクトルBは最上層の斜め
    蒸着磁性膜より下側にある斜め蒸着磁性膜を構成する磁
    気コラムによって規定されるベクトル全てが合成された
    ベクトルであることを特徴とする請求項1又は請求項2
    の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 合成ベクトルGの磁性膜面に垂直な仮想
    線に対してなす角度θh が下記の式〔I〕を満たすよう
    構成されてなることを特徴とする請求項1〜請求項3い
    ずれかの磁気記録媒体。 式〔I〕 0.8≦40λ/θh ≦2.0 但し、λは、磁気記録媒体の記録に用いられる信号の最
    短記録波長で、単位はμm。θh の単位は°。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4いずれかの磁気記録
    媒体に対して、最短記録波長λが下記の式〔I〕を満た
    す信号を用いて記録することを特徴とする磁気記録方
    法。 式〔I〕 0.8≦40λ/θh ≦2.0 但し、θh は、合成ベクトルGの磁性膜面に垂直な仮想
    線に対してなす角度で、単位は°。λの単位はμm。
JP34948096A 1996-12-27 1996-12-27 磁気記録媒体、及び磁気記録方法 Pending JPH10198940A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34948096A JPH10198940A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 磁気記録媒体、及び磁気記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34948096A JPH10198940A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 磁気記録媒体、及び磁気記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10198940A true JPH10198940A (ja) 1998-07-31

Family

ID=18404036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34948096A Pending JPH10198940A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 磁気記録媒体、及び磁気記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10198940A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7297421B2 (en) 2003-08-29 2007-11-20 Sony Corporation Evaporation type magnetic recording medium and magnetic recording and reproducing device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7297421B2 (en) 2003-08-29 2007-11-20 Sony Corporation Evaporation type magnetic recording medium and magnetic recording and reproducing device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2112666A (en) Magnetic recording medium
JPH10198940A (ja) 磁気記録媒体、及び磁気記録方法
JPH0973621A (ja) 磁気記録媒体
JPH10228619A (ja) 磁気記録媒体、及び磁気記録方法
JPH10188258A (ja) 磁気記録媒体、及び磁気記録方法
JPH07331438A (ja) 金属膜体の製造装置
JP2936533B2 (ja) 磁気記録媒体、及び磁気記録方法
JPH10105947A (ja) 薄膜磁気記録媒体
JPH10172129A (ja) 磁気記録媒体
JPH10228639A (ja) 磁気記録媒体
JPH06111310A (ja) 磁気記録媒体の蒸着装置
JPH0785467A (ja) 磁気記録媒体の製造方法及びその装置
JPH09270121A (ja) 磁気記録媒体
JPH1041177A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPS6043915B2 (ja) 真空蒸着方法
JPH117621A (ja) 磁気記録媒体
JPS5966106A (ja) 磁気記録媒体
JPH0991650A (ja) 磁気記録媒体
JPS61284829A (ja) 磁気記録媒体
JPH0798853A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH08194931A (ja) 磁気記録媒体
JPH0992533A (ja) 磁気記録媒体
JPH10105942A (ja) 磁気記録媒体
JPH03207013A (ja) 磁気記録媒体
JPH10105953A (ja) 磁気記録媒体