JPH1021536A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH1021536A
JPH1021536A JP18888496A JP18888496A JPH1021536A JP H1021536 A JPH1021536 A JP H1021536A JP 18888496 A JP18888496 A JP 18888496A JP 18888496 A JP18888496 A JP 18888496A JP H1021536 A JPH1021536 A JP H1021536A
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JP
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layer
lubricant
magnetic
back coat
magnetic recording
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JP18888496A
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Inventor
Kazunobu Chiba
一信 千葉
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックコート層による磁気特性劣化の発生を
極力抑え、安定した走行性、長期保存性を確保すること
が可能であり、高密度記録に好適な優れた磁気記録媒体
を提供すること。 【解決手段】 非磁性支持体の裏面に設けられ、非磁性
顔料と結合剤とを主体とするバックコート層を複数の構
造とし、かつ、その最表面に潤滑剤を内添することによ
って、走行耐久性、保存性に優れた磁気記録媒体を安価
に提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属磁性薄膜から
なる磁性層を非磁性支持体上に有し、前記磁性層とは反
対側の前記非磁性支持体上にバックコート層を有する磁
気記録媒体に関し、特に、真空蒸着やスパッタリング等
の真空薄膜形成技術等の手法により非磁性支持体上に金
属磁性薄膜を磁性層として形成した、いわゆる金属薄膜
型の磁気記録媒体〔例えばハイバンド8ミリビデオ用テ
ープやディジタルVTR(ビデオテープレコーダ)等の
短波長磁気記録信号(高密度磁気記録)の記録再生に好
適な磁気テープ、磁気ディスク〕に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁気記録媒体としては、酸化
物磁性粉末又は合金磁性粉末等の粉末磁性材料を塩化ビ
ニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリエステル樹脂、ウレ
タン樹脂、ポリウレタン樹脂等の有機バインダー(結合
剤)中に分散せしめた磁性塗料を非磁性支持体上に塗
布、乾燥することにより作成される塗布型の磁気記録媒
体が広く使用されている。
【0003】これに対して、高密度磁気記録への要求の
高まりと共に、Co−Ni合金、Co−Cr合金、Co
−O等の金属磁性材料をメッキや真空薄膜形成手段(真
空蒸着法やスパッタリング法、イオンプレーティング法
等)によってポリエステルフィルムやポリアミド、ポリ
イミドフィルム等の非磁性支持体上に直接被着した、い
わゆる金属磁性薄膜型の磁気記録媒体が提案され、注目
を集めている。
【0004】この金属磁性薄膜型の磁気記録媒体は保磁
力や角型比等に優れ、短波長での電磁変換特性に優れる
ばかりでなく、磁性層の厚みを極めて薄くできるために
記録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さいこと、磁性
層中に非磁性材であるバインダーを混入する必要がない
ために磁性材料の充填密度を高めることができ、また、
塗布型で生じる廃液処理の問題がないことなど、数々の
利点を有している。
【0005】さらに、この種の磁気記録媒体の電磁変換
特性を向上させ、より大きな出力を得ることができるよ
うにするため、磁性層を形成する場合に、磁性層を斜め
に蒸着する、いわゆる斜方蒸着が提案され、実用化され
ている。
【0006】このように、強磁性金属薄膜を磁性層とす
る、例えばいわゆる蒸着テープは、記録密度等の点で塗
布型等の他の磁気記録媒体を上回る特性を有しており、
ビデオレコーダ用の磁気記録媒体として既に実用化され
ている。また、今後の磁気記録の分野における展開を考
えても、ディジタルビデオレコーダ等のさらに高品位な
ビデオレコーダへの対応、ディジタルテープレコーダへ
の対応等、応用分野は広いものと期待される。
【0007】しかしながら、金属薄膜型の磁気記録媒体
は耐久性に問題があると言われており、従来から、潤滑
剤、防錆剤などの有機材料を磁性層上にコーティングす
ることが検討される一方、非磁性支持体の裏面(磁性層
とは反対側の面)に設けるバックコート層により、テー
プ全体の走行安定性の確保がなされてきた。
【0008】このバックコート層としては、蒸着面(磁
性層)上にコーティングする潤滑剤と同じ種類の潤滑剤
を塗布することにより、磁性層表面への転写効果で走行
耐久性を確保したり、バックコート塗料中に潤滑剤をあ
らかじめ添加して塗布、乾燥することにより、潤滑剤を
塗布した場合と同等の特性が得られるようにしたものが
あった。
【0009】ところが、これらの潤滑剤塗布型及び潤滑
剤内添型のいずれのバックコート層も、バックコート層
−潤滑剤層間、あるいは潤滑剤内添型バックコート層−
非磁性支持体間の接着力が十分ではなく、特に高温多湿
下に長期間保存した後には、走行耐久性等のテープ特性
が大幅に劣化し易くなる。
【0010】しかも、潤滑剤内添型のバックコート層
は、潤滑剤のコストが高い蒸着テープでは大きなコスト
アップとなるので、このような蒸着テープを実用化する
には、安価な潤滑剤を使用しなければならない等、制約
が大きく、問題となっていた。一般的に、蒸着テープの
潤滑剤にはパーフルオロポリエーテルなどのフッ素系の
潤滑剤が使用されているが、これらの潤滑剤の価格は塗
布型のテープで使用されているオレイン酸やミリスチン
酸等の潤滑剤に比べて10〜100 倍にもなるので、バック
コート層に内添することは大きなコストアップにつなが
ることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、こうした従
来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バ
ックコート層に工夫を加えることによって走行耐久性を
低コストで向上させることができ、高密度磁気記録に好
適な磁気記録媒体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記した目的
を達成するために鋭意検討した結果、非磁性支持体の裏
面に設けられ、非磁性顔料と結合剤とを主体とするバッ
クコート層を複数の構造とし、かつ、その最表面の層に
潤滑剤を内添することによって、走行耐久性に優れた磁
気記録媒体を安価に提供できることを見出し、本発明に
到達した。
【0013】即ち、本発明は、金属磁性薄膜からなる磁
性層を非磁性支持体上に有し、前記磁性層とは反対側の
前記非磁性支持体上にバックコート層を有する磁気記録
媒体において、前記バックコート層が複数の層により形
成されていることを特徴とする磁気記録媒体に係るもの
である。
【0014】本発明の磁気記録媒体によれば、バックコ
ート塗膜層を複数の構造(複数の層)にしているので、
これらの各層に対して潤滑剤等の添加剤(他に導電剤、
非磁性顔料、樹脂結合剤(バインダー)、防錆剤、分散
剤等)を適切に配合し、その内添量を調節することによ
って、全体としてバックコート層の各層に異なる機能を
付与でき、特有の機能を持たせることができる。この結
果、バックコート層−非磁性支持体間の接着性を向上さ
せ、また、特に、潤滑剤を高温多湿下での長期間保存時
も有効にバックコート層中に保持でき、潤滑剤量も低減
できる。この結果、走行耐久性等の媒体性能を良好に保
持することができ、媒体の低コスト化が可能となる。
【0015】そして、本発明の磁気記録媒体は、非磁性
支持体上に磁性層として金属磁性薄膜を設けてなる、金
属薄膜型の磁気記録媒体であるから、上記した走行耐久
性の向上によって、その本来の性能である高保磁力、高
角型比、短波長での良好な電磁変換特性や、薄膜化によ
る記録減磁及び再生時の厚み損失の減少、高充填密度等
の特長を有効に発揮することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の磁気記録媒体において
は、バックコート層を複数の層で形成し、このうち表面
側の層に、潤滑剤が含有されていることが、上記した潤
滑剤の機能を有効に発揮させ、かつ、その長期保存及び
潤滑剤量の低減による低コスト化を効果的に実現するこ
とができる。
【0017】そして、潤滑剤の含有量を非磁性粉 100重
量部に対し、0.05〜5重量部とすれば、繰り返し走行時
の性能劣化を抑え、摩擦係数も小さくできるので、走行
性、長期保存性にさらに優れた磁気記録媒体を提供でき
る。
【0018】この潤滑剤はフッ素系の潤滑剤であること
が望ましい。
【0019】さらに、磁性層は、金属磁性材料の斜め蒸
着によって形成されていることが望ましい。
【0020】上記した非磁性支持体上の磁性層は、C
o、Co−Ni、Co−Fe−Ni等の強磁性金属薄膜
を蒸着(斜め蒸着、酸素を含む雰囲気中での蒸着、さら
にはこれらの組み合わせ等)やスパッタリング等、真空
薄膜形成技術によって成膜されることが望ましい。強磁
性金属材料を直接被着することにより金属磁性薄膜が磁
性層として形成されるが、この金属磁性材料としては、
通常の蒸着テープに使用されるものであれば如何なるも
のであってもよい。
【0021】例示すれば、Fe、Co、Ni等の強磁性
金属、Fe−Co、Co−Ni、Co−Fe−Ni、F
e−Cu、Co−Cu、Co−Au、Co−Pt、Fe
−Cr、Co−Cr、Ni−Cr、Fe−Co−Cr、
Co−Ni−Cr、Fe−Co−Cr−Ni等の強磁性
合金が挙げられる。これらの単層膜であってもよいし、
多層膜であってもよい。
【0022】さらには、非磁性支持体と金属磁性薄膜
間、あるいは多層膜の場合には、各層間の付着力向上、
並びに保磁力の制御等のため、下地層(下塗り層)又は
中間層を設けてもよい。また、例えば磁性層表面近傍が
耐蝕性改善等のために酸化物となっていてもよい。
【0023】金属磁性薄膜形成の手段としては、真空下
で強磁性材料を加熱蒸発させ、非磁性支持体上に沈着さ
せる真空蒸着法や、強磁性金属材料の蒸発を放電中で行
うイオンプレーティング法、アルゴンを主成分とする雰
囲気中でグロー放電を起こして生じたアルゴンイオンで
ターゲット表面の原子をたたき出すスパッタ法等、いわ
ゆるPVD技術によればよい。
【0024】金属磁性薄膜の厚みは通常、 0.02 〜1μ
mである。
【0025】また、上記非磁性支持体上に形成された強
磁性金属薄膜上には、保護膜層が形成されていてもよい
が、この材料としては、通常の金属磁性薄膜用の保護膜
として一般に使用されるものであれば如何なるものであ
ってもよい。
【0026】例示すれば、カーボン、CrO2 、Al2
3 、BN、Co酸化物、MgO、SiO2 、Si3
4 、SiNX 、SiC、SiNX −SiO2 、Zr
2 、TiO2 、TiC等が挙げられる。これらは単層
膜であってもよいし、多層膜又は複合膜であってもよ
い。
【0027】さらに、上記保護膜層上には、潤滑剤が塗
布されてよい。
【0028】また、非磁性支持体の素材としては、やは
りこの種の媒体で使用される従来公知のものがいずれも
使用可能である。
【0029】例えば、非磁性支持体の素材としては、ポ
リエチレンテレフタレート等のポリエステル類、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロ
ーストリアセテート、セルロースジアセテート、セルロ
ースアセテートブチレート等のセルロース誘導体、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポ
リカーボネート、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミド
イミド等のプラスチック、紙、アルミニウム、銅等の金
属、アルミニウム合金、チタン合金等の軽合金、セラミ
ックス単結晶シリコン等である。なお、上記非磁性支持
体の形態としては、フィルム、テープ、シート、ディス
ク、カード、ドラム等いずれでもよい。
【0030】もちろん、本発明の磁気記録媒体の構成は
これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で変更でき、例えば必要に応じて非磁性支持体
上に下塗り層を形成したり、潤滑剤、防錆剤などの層を
形成することは何ら差支えない。この場合、バックコー
ト層に含まれる非磁性顔料、樹脂結合剤あるいは潤滑
剤、防錆剤に含まれる材料としては従来公知のものがい
ずれも使用できる。
【0031】例えば、バックコート層用塗料中に分散さ
れる非磁性顔料としては、カーボンブラックのほかに、
必要に応じて、ヘマタイト、雲母、シリカゲル、酸化マ
グネシウム、硫化亜鉛、炭化タングステン、窒化ホウ
素、デンプン、酸化亜鉛、カオリン、タルク、粘土、硫
酸鉛、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、ベーム石(γ−Al2 3 ・H2 O)、アルミナ、
硫化タングステン、酸化チタン、ポリテトラフルオロエ
チレン粉末、ポリエチレン粉末、ポリ塩化ビニル粉末、
金属粉等を併用してもよい。
【0032】バックコート層は上述の非磁性顔料を結合
剤及び有機溶剤と共に混練することによってバックコー
ト層用塗料を調製し、これを非磁性支持体の磁性層とは
反対側の面に塗布することによって形成されるが、この
とき使用される結合剤や有機溶剤はいずれも、従来公知
のものが使用可能であり、何ら限定されるものではな
い。
【0033】例えば、結合剤としては、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン
酸共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩
化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル
−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−ス
チレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フェノキ
シ樹脂、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニ
トリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体、ブタジエン−アクリロニトリル−メタクリル酸共重
合体、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体、スチ
レン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、
尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、尿素−ホルム
アルデヒド樹脂又はこれらの混合物等が挙げられる。
【0034】なかでも柔軟性を付与するとされているポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体等が好ましい。
【0035】これらは、イソシアネート化合物を架橋剤
として使用し、より耐久性を向上させたり、適当な極性
基を導入したものであってもよい。
【0036】また、走行時の摩擦係数を低減させる効果
のあるニトロセルロース樹脂やポリカーボネート樹脂も
好ましい。
【0037】溶剤としては、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、
乳酸エチル、酢酸グリコールモノエチルエステル等のエ
ステル系溶剤、グリコールジメチルエーテル、グリコー
ルモノエチルエーテル、ジオキサン等のグリコールエー
テル系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素系溶剤、メチレンクロライド、エチレンクロラ
イド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒド
リン、ジクロロベンゼン等の有機塩素化合物系溶剤が挙
げられる。
【0038】さらに、バックコート層に内添される潤滑
剤は、一般的に金属磁性薄膜用として用いられているフ
ッ素系潤滑剤が好ましく、例えば、アウジモント社製の
商品名フォンブリンZ−03、Z−15、Z−DEA
L、Z−25、Z−DOL、Z−DIAC、Z−DIS
OC、AM2001や、ダイキン工業社製のデムナムS
−20、S−65、S−100、S−200、デュポン
社製のクライトックス240ACに代表されるフッ素系
グリースなどの市販品や、パーフルオロポリエーテルカ
ルボン酸エステル等のような合成品も使用可能であり、
パーフルオロポリエーテルにアルキル基を付与した構造
のようなものも使用可能である。
【0039】これらの潤滑剤は、単一品種で使用するだ
けでなく、混合して使用することも可能である。また、
他の潤滑剤(オレイン酸等の脂肪酸又はそのエステル
等)を併用してもよい。
【0040】さらに、内添されるこれらの潤滑剤は、バ
ックコート塗料に使用される溶剤のうち少なくとも1種
の溶剤と可溶であることが好ましい。
【0041】また、一般的には、磁性層表面に潤滑剤が
塗布されるが、バックコート層用の潤滑剤は磁性層に使
用される潤滑剤と同組成である必要はない。
【0042】図1は、本発明の磁気記録媒体の一例(V
TR用の磁気テープ)を示すものである。
【0043】即ち、非磁性支持体12上に、必要とあれば
下地層を介して上述した金属磁性薄膜2を形成し、ま
た、他方の面に上述した2層3A、3Bからなるバック
コート層3を有している。ここで、表面側の層3Bには
潤滑剤が内添され、潤滑剤の表面への供給を行えると同
時に、非磁性支持体12との接着も良好である。
【0044】図2(a)、(b)は、図1におけるバッ
クコート層部分の拡大図である。
【0045】図2(a)は、バックコート層がウェット
・オン・ドライ方式で塗布された構造を示し、下層3A
を塗布後、これが乾燥してから、潤滑剤が含有される上
層3Bを塗布したものである。下層3Aは潤滑剤を含有
していないので、非磁性支持体12との接着は良好であ
る。
【0046】図2(b)は、バックコート層がウェット
・オン・ウェット方式で塗布されたときの構造を示し、
下層3Aを塗布後或いは塗布時に、これが湿潤(未乾
燥)の状態において潤滑剤が含有される上層3Bを塗布
したものである。この方式では、バックコート層の上層
3Bと下層3Aとの接着力も十分となる。
【0047】この場合、3B’、3A’はそれぞれ、ウ
ェット・オン・ウェットで塗布直後の各層を示すが、上
層の3B’層の塗料が潤滑剤と共に3A’層中に一部拡
散して混入し、潤滑剤の混入した遷移層3Cが破線のよ
うに形成されることがある。
【0048】図3も、本発明の磁気記録媒体の一例(V
TR用の磁気テープ)を示すものである。即ち、非磁性
支持体12上に、必要とあれば下地層を介して、前述した
金属磁性薄膜2を形成し、また、他方の面には3層3
D、3E、3Fからなるバックコート層3を有してい
る。
【0049】この例では、中間層3E及び/又は表面層
3Fに潤滑剤を含有させると共に、下層3Dには潤滑剤
を含有させないため、潤滑剤の供給が行えると同時に、
非磁性支持体12との接着も良好となる。
【0050】バックコート層3の厚みは 0.3〜1.2 μm
が一般的であり、複数層3A、3B又は3D、3E、3
Fを塗布する際のそれぞれの層の厚みの比率などには特
に制限はないが、前記した潤滑剤が高価である場合、コ
スト的な観点からは最上層の厚みを比較的薄くし、これ
に内添することが好ましい。
【0051】さらに、各層の厚みは、0.05μm以上程度
が塗布する際の厚みムラ等の点から好ましい。また、バ
ックコート層を構成する層の厚みや個数、組成等は様々
に変化させてよい。
【0052】図4には、本発明の磁気記録媒体の製造に
使用可能な真空蒸着装置の構成を示すものである。
【0053】この装置においては、仕切り板31で仕切ら
れた上下の室の頂部と底部にそれぞれ設けられた排気口
35から排気されて内部が真空状態となされた真空室20内
に、図中の反時計回り方向に定速回転する送りロール43
と、図中の反時計回り方向に定速回転する巻取りロール
24とが設けられ、これら送りロール43から巻取りロール
24にテープ状の非磁性支持体12が順次走行するようにな
されている。
【0054】送りロール43から巻取りロール24側に非磁
性支持体12が走行する中途部には、上記各ロール43、24
の径よりも大径となされた冷却キャン25が設けられてい
る。この冷却キャン25は、上記非磁性支持体12を図中下
方に引き出すように設けられ、図中の時計回り方向に定
速回転する構成とされる。
【0055】なお、送りロール43、巻取りロール24、及
び冷却キャン25はそれぞれ、非磁性支持体12の幅とほぼ
同じ長さからなる円筒状をなすものであり、また、冷却
キャン25には、内部に図示しない冷却装置が設けられ、
非磁性支持体12の温度上昇による変形等を抑制し得るよ
うになされている。
【0056】従って、非磁性支持体12は、送りロール43
から順次送り出され、さらに冷却キャン25の周面を通過
し、巻取りロール24に巻き取られていくようになされて
いる。
【0057】なお、送りロール43と上記冷却キャン25と
の間、及び冷却キャン25と巻取りロール24との間にはそ
れぞれ、ガイドロール26、27が配設され、送りロール43
から冷却キャン25、及びこの冷却キャン25から巻取りロ
ール24に亘って走行する非磁性支持体12に所定のテンシ
ョンをかけ、非磁性支持体12が円滑に走行するようにな
されている。
【0058】また、真空室20内には、冷却キャン25の下
方にるつぼ28が設けられ、このるつぼ28内に金属磁性材
料29が充填されている。このるつぼ28は、冷却キャン25
の長手方向の幅とほぼ同一の幅を有している。
【0059】一方、真空室20の側壁部には、るつぼ28内
に充填された金属磁性材料29を加熱蒸発させるための電
子銃30が取り付けられている。この電子銃30は、放出さ
れる電子線Xがるつぼ28内の金属磁性材料29に照射され
るような位置に配設される。そして、この電子銃30によ
って蒸発した金属磁性材料29が、冷却キャン25の周面を
定速走行する非磁性支持体12上に磁性層として被着形成
されるようになっている。
【0060】また、冷却キャン25とるつぼ28との間であ
って、冷却キャン25の近傍には、シャッタ33が配設され
ている。このシャッタ33は、冷却キャン25の周面を定速
走行する非磁性支持体12の所定領域を覆う形で形成さ
れ、このシャッタ33により、蒸発せしめられた金属磁性
材料29が非磁性支持体12に対して所定の角度範囲で斜め
に蒸着されるようになっている(蒸着角度は最大で
Φ)。
【0061】さらに、このような蒸着に際し、真空室20
の側壁部を貫通して設けられる酸素ガス導入口34を介し
て非磁性支持体12の表面に酸素ガスが供給され、磁気特
性、耐久性及び耐候性の向上が図られている。
【0062】図5には、本発明の磁気記録媒体におけ
る、複数層を有するバックコート層の製造に使用可能な
バックコート層塗布装置(ウェット・オン・ドライ方式
のリバースグラビアロール法)の構成を示すものであ
る。
【0063】この塗布装置においては、2層の塗布が連
続的に行えるように、同じ構造の2台の塗布装置が連続
して設置されている。反時計回り方向に定速回転する送
りロール10と、同様に反時計回り方向に定速回転する巻
取りロール17とが設けられ、これらの送りロール10から
巻取りロール17にテープ状の非磁性支持体12が順次走行
するようになされている。
【0064】これらの送りロール10から巻取りロール17
側に非磁性支持体12が走行する中途部には、各ロール1
0、17の径よりも小径のグラビアロール15a、15bが各
バックコート層用塗料13a、13bに一部浸漬され、ま
た、ドライヤー14a、14bが設けられている。これらの
グラビアロール15a、15bは、反時計回り方向に定速回
転するように構成される。また、これらのグラビアロー
ル15a、15bにはドクターブレード16a、16bによる余
分な塗料の掻きとりと幅方向の均一化がなされるように
なっている。
【0065】なお、送りロール10、巻取りロール17、及
び、グラビアロール15a、15bはそれぞれ、非磁性支持
体12の幅とほぼ同じ長さからなる円筒状をなすものであ
る。さらに、これらのグラビアロール15a、15bによっ
て転写塗布された非磁性支持体12上のバックコート層を
乾燥させるため、ドライヤー14a、14b内を通過させ
る。これらのドライヤー14a、14b内には図示しない送
風口から熱風が順次送り出され、同様に図示しない吸気
口より排出される。
【0066】従って、非磁性支持体12は、送りロール10
から順次送り出され、さらにグラビアロール15a、15b
の側面を通過し、巻取りロール17に巻き取られていくよ
うになされている。送りロール10とグラビアロール15
a、15bとの間及びグラビアロール15bと巻取りロール
17との間にはそれぞれ、ガイドローラ11が配設され、送
りロール10からグラビアロール15a、15b及びグラビア
ロール15a、15bから巻取りロール17にわたって走行す
る非磁性支持体12に所定のテンションをかけ、非磁性支
持体12が円滑に走行するようになされている。
【0067】また、グラビアロール15a、15bの後には
ドライヤー14a、14bが設けられ、塗布されたバックコ
ート層が乾燥されるようになっている。
【0068】このバックコート塗布は、第1層3Aの塗
布の場合、グラビアロール15aを例えば塗布厚 0.4μm
に均一に塗布するため、例えば1リットル/minの割合で
グラビアロール部に供給しながら行う。また、第2層3
Bの塗布の場合、グラビアロール15bを例えば塗布厚
0.1μmに均一に塗布するため、例えば 0.3リットル/mi
nの割合で導入しながら行う。
【0069】この場合、塗布厚の調整はグラビアロール
の塗料保持量の大小によって調整できるが、ドクターブ
レード16a、16bの押しつけ量(各グラビアロールとの
隙間)やグラビアロール15a、15bの回転速度によって
も調整が可能であり、塗布厚の均一性だけでなくバック
コートの表面性等の特性により適宜調整される。
【0070】また、塗布方式として、上記したドクター
ブレードを使用したリバースグラビアロールコーティン
グを示したが、ダイレクトグラビアコーティング、オフ
セットグラビアコーティング等のグラビア法、特開平6
−106124号等で開示されている押し出し塗布(ダ
イコーティング)を使用することも可能であり、均一塗
布、高速塗布、薄膜塗布といった観点から、このような
他の公知の塗布方法を採用することも可能である。
【0071】図6には、本発明の磁気記録媒体におけ
る、複数層を有するバックコート層の製造に使用可能な
バックコート塗布装置(ウェット・オン・ウェット方式
の押し出し塗布法:ダイコーティング)の構成の三例
(A)、(B)、(C)を示すものである。
【0072】図6(A)はコーターを2個用いた例、図
6(B)はコーターを1個用い、別々のスリットから塗
料を吐出させる例、図6(C)はコーターを1個用い、
単一のスリットから各塗料を重ねて吐出させる例を示
す。
【0073】図6の塗布装置においては、例えば図1の
磁気記録媒体を製造するに際し、供給された非磁性支持
体12を矢印Dの方へ送りながらエクストルージョン方式
のダイコーター50、51又は50によって、バックコート層
用塗料3A’、3B’を吐出し、ウェット・オン・ウェ
ット法で下層3A及び上層3Bの2層構造のバックコー
ト層3を形成するものである。
【0074】なお、3層以上のバックコート層からなる
磁気記録媒体を製造するには、図6(A)、(B)、
(C)においてそれぞれ、押し出しコーターを更に追加
すればよい。図5のウェット・オン・ドライ方式のロー
ル塗布では、グラビアロールを追加すればよい。
【0075】このウェット・オン・ウエット方式による
重層塗布においては、下層のバックコート層3Aが湿潤
状態のまま上層のバックコート層3Bを塗布するので、
下層の表面(即ち、上層との境界面)が滑らかになると
共に上層の表面性が良好になり、かつ、上下層間の接着
性も向上するという利点がある。
【0076】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0077】下記の表1に示す材質からなり、下塗りが
施された非磁性支持体(非磁性ベースフィルム)上に、
図4に示した連続蒸着巻取り装置を使用して酸素雰囲気
中でCo−Ni合金を斜め蒸着し、膜厚 200nmの金属磁
性薄膜を磁性層として被着形成した。
【0078】そして、図5で示したバックコート塗布装
置を使用して、上記金属磁性薄膜とは反対側の非磁性ベ
ースフィルム面にバックコート層を下記の表1に示すよ
うに形成した。この場合、種々の組成のバックコート層
を例−1〜例−12としてそれぞれ形成した(但し、例−
7、例−9、例−10のバックコート層は単層の比較例で
ある)。
【0079】更に、下記の表1に示した材質のトップコ
ートを上記金属磁性薄膜上に施した後、所定のテープ幅
に裁断して各サンプルテープを作成した。
【0080】なお、前記バックコート層の塗料組成、潤
滑剤の混合条件、各バックコート層の塗布厚等の詳細に
ついては、下記の表2から表13にそれぞれ示す。バック
コート層への潤滑剤(カルボン酸パーフルオロアルキル
エステル等)の総添加量は、非磁性粉 100重量部に対す
る潤滑剤の重量部(PHP)で示す。
【0081】各テープの特性評価は、磁性層上の面とバ
ックコート層の面とのそれぞれの摩擦係数、繰り返し走
行特性、磁性層の磁気特性の劣化、バックコート層の接
着性を以下の条件にて測定して行った。
【0082】摩擦係数:40℃、80%RHの環境下、バック
コート層についてSUS304ガイドピン(表面性:0.
1 S以下)で測定した。テープ作成直後、及び、50℃、
80%RH環境下で10日保存後に上記条件にて測定した(但
し、その差=(保存後)−(テープ作成直後)で示し
た)。
【0083】繰り返し走行特性:ソニー(株)製の8mm
VTR「EV−BS1500」を使用し、 100回の繰り
返し走行後の出力値と初期の出力を比較し、減少量(出
力のレベルダウン)をデシベル値で表示する(但し、40
℃、80%RH環境下で2時間長テープを使用)。テープ作
成直後、及び、50℃、80%RH環境下で10日間保存後、に
上記条件にて測定した。
【0084】磁気特性劣化:65℃、90%RH中に7日間保
存し、初期と7日後の磁気特性の変化量を算出した。保
存前後の磁気特性(φs:飽和磁束)を測定し、その劣
化量(Δφs)を次式により求めた。 Δφs={(φs−φs’)/φs}×100 (%) φs :保存テスト前の測定値 φs’:保存テスト後の測定値
【0085】接着性:バックコート層と非磁性支持体
(ベースフィルム)との接着性を評価した。市販の粘着
テープ(セキスイ社製、18mm幅)をバックコート層に貼
り付け、その後に粘着テープを引きはがしたときに、接
着性を次の評価で示す。 ×:バックコート層が粘着テープ側に移動して貼り付い
た場合。 △:バックコート層が一部剥離した場合。 ○:バックコート層が剥離しなかった場合。
【0086】コスト比:例−1の磁気記録媒体のバック
コート層における潤滑剤のコストを1としたときの比。
【0087】表14には、各テープについての特性の評価
結果をまとめて示す。また、図7及び図8には、潤滑剤
添加量による特性変化を示す。
【0088】
【0089】
【0090】 1)P/B:パウダー/バインダーの重量比(以下、同様)。 2)溶剤比率:メチルエチルケトン:トルエン:シクロヘキサノンの比 (重量比:以下、同様)で示す。
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
【0099】 1)バックコート層表面に塗布
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
【0104】 *例−1〜例−6、例−8、例−11及び例−12は、潤滑
剤内添型の積層構造のバックコート層。例−7及び例−
9は潤滑剤内添型の単層バックコート層。例−10は潤滑
剤塗布型の単層バックコート層。
【0105】以上に示した結果から、次のことが分か
る。
【0106】(1)例−1、例−5、例−6では、バッ
クコート層の上、下層のバインダーにポリウレタンを用
い、最表層(上層)に潤滑剤を内添(0.1PHP、0.05PHP
、5PHP)したので、摩擦係数、繰り返し走行性及び耐
久性、保存特性のすべての特性が良好である。
【0107】(2)例−2では、バックコート層の上、
下層のバインダーにニトロセルロースを用い、最表層
(上層)に潤滑剤(1.0PHP)を内添したので、上記した
特性のすべてが良好である。
【0108】(3)例−3では、バックコート層の下層
にニトロセルロース、上層にポリカーボネートをバイン
ダーとして用い、最表層(上層)に潤滑剤(0.2PHP)を
内添したので、上記した特性のすべてが良好である。
【0109】(4)例−4では、バックコート層の下層
にニトロセルロース、上層にポリカーボネートをバイン
ダーとして用い、最表層(上層)に潤滑剤としてパーフ
ルオロポリエーテルアルキルアミン塩及びオレイン酸の
1:1混合物(1.0PHP)を内添したので、上記した特性
のすべてが良好である。
【0110】(5)例−11は、前記潤滑剤の内添量を0.
03PHP にした例であるが、バックコート層の摩擦が増加
し易く、また、保存後に潤滑剤が磁性層からバックコー
ト層に吸収されたために見られる繰り返し走行(シャト
ル走行)性でのレベルダウンが増加する傾向がある。従
って、例−5における前記潤滑剤の内添量(0.05PHP)
が、特性上からみて十分に許容できる(効果の見られ
る)下限とすることが望ましい。
【0111】(6)また、例−12は、前記潤滑剤の内添
量を7PHP にした例であるが、例−11とは逆に、保存後
に潤滑剤がバックコート層から磁性層に移動したためと
見られる摩擦係数の増加が生じ易い。従って、例−6に
おける前記潤滑剤の内添量(5PHP)が、シャトル走行時
の走行性等の特性上十分に許容できる(効果の見られ
る)上限とするのが望ましい。
【0112】(7)従って、バックコート層において最
表層(上層)に内添する潤滑剤の添加量は0.05〜5PHP
にすることが好ましい。これは更に、 0.1〜1.0PHPとす
るのが一層望ましい。
【0113】(8)例−7、例−9、例−10はそれぞ
れ、バックコート層が単層であり、前記潤滑剤が添加さ
れない場合、前記潤滑剤が内添されている場合、前記潤
滑剤が塗布されている場合の例である。
【0114】例−7では、保存後の繰り返し走行(シャ
トル走行)でのレベルダウンの増加、バックコート層の
摩擦係数の増加、更には磁気特性の劣化が著しく、特性
上問題となる。
【0115】例−9、例−10ではそれぞれ、潤滑剤が内
添、塗布されているが、いずれも磁気特性の劣化が著し
く、特性上問題となり、特に例−9の場合、バックコー
ト層と非磁性支持体層の接着力が弱くなる。
【0116】(9)例−8は、バックコート層の上、下
層のいずれにも潤滑剤(合計9.0PHP)を内添したため、
単層と同様に、バックコート層に非磁性支持体層の接着
性が悪く、またコストも大きく上昇する。
【0117】これは、バックコート層の下層に内添され
た潤滑剤がバックコート層と非磁性支持体層との離型剤
として作用したからであると推察される。また、テープ
全体に含まれる潤滑剤の総量が非常に大きくなり、コス
ト的にも問題となる。
【0118】なお、バックコート層の塗布厚は1μm以
下が一般的であり、上下層の厚み(複数塗布層)の比率
などは特に制限はない。但し、コスト的な観点からは最
上層の厚みを薄くして潤滑剤を内添することが好ましい
(単価の高い潤滑剤の使用量を減らすため)。また、各
層の厚みは0.05μm以上程度が塗布層として厚みムラな
どの点から好ましい。
【0119】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、磁気記録媒
体が金属薄膜型であって、バックコート層を複数層の構
造(複数の層)にしているので、これらの層に対して潤
滑剤等の添加剤を適切に配合し、その内添量を調節する
ことによって、全体としてバックコート層の各層に異な
る機能を付与でき、特有の機能を持たせることができ
る。この結果、バックコート層−非磁性支持体間の接着
性を向上させ、また、特に、潤滑剤を高温多湿下での長
期保存時も有効にバックコート層中に保持でき、潤滑剤
量も低減できる。この結果、走行耐久性等の媒体性能を
良好に保持することができ、媒体の低コスト化が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気記録媒体の一構成例を示
す概略断面図である。
【図2】同磁気記録媒体のバックコート層の部分を拡大
して示す概略断面図である。
【図3】同磁気記録媒体の他の構成例を示す概略断面図
である。
【図4】同磁気記録媒体の金属磁性薄膜の形成に使用可
能な真空蒸着装置の概略断面図である。
【図5】同磁気記録媒体のバックコート層の形成に使用
可能なロール塗布装置の概略図である。
【図6】同磁気記録媒体のバックコート層形成に使用可
能なエスクトルージョン式の塗布装置の概略図である。
【図7】同バックコート層に添加させる潤滑剤の添加量
による摩擦係数の変化を示すグラフである。
【図8】同潤滑剤の添加量による繰り返し走行(シャト
ル走行)のレベルダウン及び磁気特性劣化の変化を示す
グラフである。
【符号の説明】
2…強磁性金属薄膜、3…バックコート層、3A…バッ
クコート層の下層、3B…バックコート層の上層(最表
層)、3A'、3B’…塗布直後の層、3C…遷移層、3
D…バックコート層の最下層、3E…バックコート層の
中間層、3F…バックコート層の最上層、10…送りロー
ル、12…非磁性支持体、14a、14b…ドライヤー、15
a、15b…グラビアロール、17…巻取りロール、20…真
空槽、25…冷却キャン、29…金属磁性材料、30…電子
銃、32…マスク、33…シャッタ、34…ガス導入管、35…
排気口、50、51…押し出しコーター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属磁性薄膜からなる磁性層を非磁性支
    持体上に有し、前記磁性層とは反対側の前記非磁性支持
    体上にバックコート層を有する磁気記録媒体において、
    前記バックコート層が複数の層により形成されているこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 バックコート層を形成する複数の層の表
    面側の層に、潤滑剤が含有されている、請求項1に記載
    した磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 潤滑剤の含有量が、非磁性粉 100重量部
    に対し、0.05〜5重量部である、請求項1に記載した磁
    気記録媒体。
  4. 【請求項4】 潤滑剤がフッ素系の潤滑剤である、請求
    項1に記載した磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 磁性層が金属磁性材料の斜め蒸着によっ
    て形成されている、請求項1に記載した磁気記録媒体。
JP18888496A 1996-06-28 1996-06-28 磁気記録媒体 Pending JPH1021536A (ja)

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