JPH10232476A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH10232476A
JPH10232476A JP9035288A JP3528897A JPH10232476A JP H10232476 A JPH10232476 A JP H10232476A JP 9035288 A JP9035288 A JP 9035288A JP 3528897 A JP3528897 A JP 3528897A JP H10232476 A JPH10232476 A JP H10232476A
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silver halide
image
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color photographic
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JP9035288A
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English (en)
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Shigeaki Otani
薫明 大谷
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像露光・現像処理した後に得られる画像プ
リントが、その画像情報以外の情報標識を画像を損なう
ことなく有するようになることにより、該プリントに複
写の防止などの画像以外の情報が利用可能となるハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料を提供する。 【解決手段】 ハロゲン化銀カラー写真感光材料を画像
露光・現像処理した後に得られる画像プリントが、該画
像情報以外の情報を該画像を損なうことなく同時に有す
るようにする、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
写真感光材料に関し、詳しくは少なくともハロゲン化銀
カラー写真感光材料を画像露光・現像処理した後に得ら
れる画像プリントが、その画像情報以外の情報を画像を
損なうことなく同時に有するようになるハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コピー機の普及により家庭及び企
業において書面のコピーが頻繁に行われるようになり、
それに伴い、写真のプリントのような画像がコピーされ
る機会も増えてきた。従来の複写機、特にカラー複写機
はその画質が悪く、写真プリントをコピーした際には明
らかにオリジナルよりも画質が劣り、その区別は容易で
あった。しかしなら、最近になって、スキャナー技術と
プリンター技術のめざましい進歩により、例えば、プリ
ンターとして富士写真フイルム株式会社製ピクトログラ
フィー、ディジタルラボシステム−フロンティア、イン
クジェットプリンター等とキャナーを組み合わせること
により、写真プリントのコピーにおいてもオリジナルと
の区別が困難なほどの高画質のプリントを得ることが容
易になってきた。これに伴い、プリント作製者の著作権
を保護するために、写真プリントがオリジナルプリント
か否かに関する情報を有していることへの必要性が高く
なってきた。写真プリントにそのような情報を付与する
に当たって重要なことは、そのことによりプリントの画
像が劣化しないことである。カラー複写機における原稿
の複写禁止の情報の付与方法やその検出方法・装置に関
しては、例えば、特開平6ー178098号、同7ー1
43334号、同7143335号、同8ー19441
1号、同8ー235409号、同8ー241451号等
に記載があるが、主に紙幣や有価証券等のコピーによる
悪用防止を目的としたものであり、本発明のように写真
プリントの高画質を維持したまま上記の様な情報を付与
するという目的に対しては不十分なものであった。更に
写真プリントに画像以外の情報を付与するということ
は、他のプリントとの差別化により、近年市場で激しく
なっている写真プリントの低価格競争に勝ち残るために
も重要なことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、画像露光・現像処理した後に得られる画像プリ
ントが、その画像情報以外の情報標識の画像を損なうこ
となく有するようになることにより、該プリントに複写
の防止などの画像以外の情報が利用可能となるハロゲン
化銀カラー写真感光材料を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討を重
ねた結果、上記の目的を下記(1) 〜(6) に記載のハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料により効果的に達成した。 (1)支持体にイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン
化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化
銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳
剤層を少なくとも一層ずつ有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料において、少なくとも該ハロゲン化銀カラー
写真感光材料を画像露光・現像処理した後に得られる画
像プリントが、該画像情報以外の情報標識を該画像を損
なうことなく同時に有するようになることを特徴とする
ハロゲン化銀カラー写真感光材料。 (2)前記情報標識が、カラー写真感光材料の全面ある
いは一部に作られた凹凸で形成されていることを特徴と
する(1)記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 (3)前記情報標識が、ハロゲン化銀カラー写真感光材
料の全面あるいは一部に含有させた紫外線吸収剤により
形成されていること特徴とする(1)記載のハロゲン化
銀カラー写真感光材料。 (4)前記情報標識が、ハロゲン化銀カラー写真感光材
料の全面あるいは一部に画像露光前に露光を行うことに
より付与されていること特徴とする(1)記載のハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料。 (5)前記情報標識が、ハロゲン化銀カラー写真感光材
料の全面あるいは一部に形成した磁気記録層により形成
されていること特徴とする(1)記載のハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料。 (6)画像の露光がディジタル走査露光であることを特
徴とする(1)〜(5)記載のハロゲン化銀カラー写真
感光材料。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的構成につい
て、詳細に説明する。上記性能を実現するための好まし
い実施態様を以下に述べる。本発明の情報標識とは光学
的、磁気的、物理的など何らかの手段により検知可能な
文字、幾何学図形、バーコード、磁気の強度さなどであ
り、その標識の有無、検出されたシグナルの強度あるい
は標識の配列などが、プリントされたもとの画像に関す
る情報以外の情報を意味するものである。本発明の情報
標識は画像を損なわなければ、感光材料中のどの部分に
付与しても良い。例えば感光材料の支持体上あるいは乳
剤層の表面に付与することが出来る。また標識が感光材
料の全面に付与されていても、その一部に付与されてい
ても良い。本発明でいう画質を損なわないとは、情報標
識の有無のみが異なるプリントを肉眼で比較した際に標
識の存在を認知出来ないことをいう。情報標識は具体的
には支持体や乳剤表面上に印刷、あるいは塗設するこ
と、物理的な圧力を与えること、画像の露光を行う前に
現像後に標識が出現するような前露光を与えておくこと
などで実現できる。本発明の情報標識は画像を損なわせ
ないために赤外域に吸収をもつ化合物を用いて好ましく
形成することが出来る。また標識はイエロー、マゼンタ
およびシアンの単色またはこれらの混合色で形成されて
もよいが人間の視感度の低さからイエローが好ましい。
本発明に好ましく用いられる紫外線吸収剤は特願平8−
172844号、特開平8−272058号などに記載
がある。以下に具体的化合物をあげるがこれに限定され
るものではない。
【0006】
【化1】
【0007】
【化2】
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】
【化5】
【0011】
【化6】
【0012】
【化7】
【0013】
【化8】
【0014】
【化9】
【0015】
【化10】
【0016】
【化11】
【0017】本発明に好ましく用いられる磁気記録層
は、以下に示すような透明磁気記録層が特に好ましい。
この磁気記録層も感光材料中のどの部分に付与しても良
いが、支持体上や乳剤層の表面に塗設して使用出来る。
【0018】透明磁気記録層とは、磁性体粒子をバイン
ダー中に分散した水性もしくは有機溶媒系塗布液を塗設
したものである。上記磁性体粒子は、γFe2 3 など
の強磁性酸化鉄、Co被着γFe2 3、Co被着マグ
ネタイト、Co含有マグネタイト、強磁性二酸化クロ
ム、強磁性金属、強磁性合金、六方晶系のBaフェライ
ト、Srフェライト、Pbフェライト、Caフェライト
などを使用できる。Co被着γFe2 3 、などのCo
被着強磁性酸化鉄が好ましい。形状としては針状、米粒
状、球状、立方体状、板状等いずれでも良い。比表面積
ではSBET で20m2 ・g以上が好ましく、30m2
g以上が特に好ましい。強磁性体の飽和磁化(σs)
は、好ましくは3.0×104 〜3.0×105 A/m
であり、特に好ましくは4.0×104 〜2.5×10
5 A/mである。強磁性体粒子に、シリカおよび/また
はアルミナや有機素材による表面処理を施してもよい。
さらに、磁性体粒子は特開平6−161032号に記載
された如くその表面にシランカップリング剤又はチタン
カップリング剤で処理されてもよい。又特開平4−25
9911号、同5−81652号に記載の表面に無機
物、有機物を被覆した磁性体粒子も使用できる。次に磁
性体粒子に用いられるバインダーは、特開平4−219
569号に記載の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線
硬化性樹脂、反応型樹脂、酸、アルカリ又は生分解性ポ
リマー、天然物重合体(セルロース誘導体等)およびそ
れらの混合を使用することができる。上記樹脂のTgは
−40℃〜300℃、重量平均分子量は0.2万〜10
0万である。例えばビニル系重合体、セルロースジアセ
テート、セルローストリアセテート、セルロースアセテ
ートプロピオネート、セルロースアセテートブチレー
ト、セルローストリプロピオネートなどのセルロース誘
導体、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂を挙げ
ることができ、ゼラチンも好ましい。特にセルロースジ
(トリ)アセテートが好ましい。バインダーは、エポキ
シ系、アジリジン系、イソシアネート系の架橋剤を添加
して硬化処理することができる。イソシアネート系の架
橋剤としては、トリレンジイソシアネート、4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、キリリレンジイソシアネート、などの
イソシアネート類、これらのイソシアネート類とポリア
ルコールとの反応生成物(例えば、トリレンジイソシア
ネート3モルとトリメチロールプロパン1モルの反応生
成物)、及びこれらのイソシアネート類の縮合により生
成したポリイソシアネートなどが挙げられ、例えば特開
平6−59357号に記載されている。前述の磁性体を
上記バインダー中に分散する方法は、特開平6−350
92号に記載されている方法のように、ニーダー、ピン
型ミル、アニュラー型ミルなどが好ましく併用も好まし
い。特開平5−88283号に記載の分散剤や、その他
の公知の分散剤が使用できる。磁気記録層の厚みは0.
1μm〜10μm、好ましくは0.2μm〜5μm、よ
り好ましくは0.3μm〜3μmである。磁性体粒子と
バインダーの重量比は好ましくは0.5:100〜6
0:100からなり、より好ましくは1:100〜3
0:100である。磁性体粒子の塗布量は0.005〜
3g/m2 、好ましくは0.01〜2g/m2 、さらに
好ましくは0.02〜0.5g/m2 である。本発明に
用いられる磁気記録層は、写真用支持体の裏面に塗布又
は印刷によって全面またはストライプ状に設けることが
できる。磁気記録層を塗布する方法としてはエアードク
ター、ブレード、エアナイフ、スクイズ、含浸、リバー
スロール、トランスファーロール、グラビヤ、キス、キ
ャスト、スプレイ、ディップ、バー、エクストリュージ
ョン等が利用でき、特開平5−341436号に記載の
塗布液が好ましい。磁気記録層に、潤滑性向上、カール
調節、帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を合
わせ持たせてもよいし、別の機能性層を設けて、これら
の機能を付与させてもよく、粒子の少なくとも1種以上
がモース硬度が5以上の非球形無機粒子の研磨剤が好ま
しい。非球形無機粒子の組成としては、酸化アルミニウ
ム、酸化クロム、二酸化珪素、二酸化チタン、シリコン
カーバイト等の酸化物、炭化珪素、炭化チタン等の炭化
物、ダイアモンド等の微粉末が好ましい。これらの研磨
剤は、その表面をシランカップリング剤又はチタンカッ
プリング剤で処理されてもよい。これらの粒子は磁気記
録層に添加してもよく、また磁気記録層上にオーバーコ
ート(例えば保護層、潤滑剤層など)しても良い。この
時使用するバインダーは前述のものが使用でき、好まし
くは磁気記録層のバインダーと同じものがよい。磁気記
録層を有する感材については、米国特許5,336,5
89、同5,250,404、同5,229,259、
同5,215,874、EP166,130に記載され
ている。
【0019】上記写真性能を実現するための好ましい実
施態様を以下に述べる。本発明において、感光性乳剤層
に用いられるハロゲン化銀乳剤としては、塩沃化銀、塩
沃臭化銀、塩化銀含有率95モル%以上の塩化銀もしく
は塩臭化銀が好ましい。塩化銀含有率としては98モル
%以上が更に好ましい。
【0020】本発明のハロゲン化銀粒子には周期律表第
VIII族金属、即ち、オスミウム、イリジウム、ロジウ
ム、白金、ルテニウム、パラジウム、コバルト、ニッケ
ル、鉄から選ばれた金属のイオンまたはその錯イオンを
単独または組み合わせて用いることが特に重要である。
更にこれらの金属は、複数種用いることが好ましい。こ
れらの金属イオンの使用量としては、ハロゲン化銀1モ
ル当り10-9〜10-2モルの範囲で使用するのが好まし
い。これらの金属イオンについて更に詳細に説明する
が、これらに限定されるものではない。イリジウムイオ
ン含有化合物はその中でも好ましく、3価または4価の
塩または錯塩で、錯塩が特に好ましい。例えば、塩化第
1イリジウム(III) 、臭化第1イリジウム(III) 、塩化
第2イリジウム(IV)、ヘキサクロロイリジウム(III) 酸
ナトリウム、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム、
ヘキサアンミンイリジウム(IV)塩、トリオキザラトイリ
ジウム(III) 塩、トリオキザラトイリジウム(IV)塩、等
のハロゲン、アミン類、オキザラト錯塩類が好ましい。
白金イオン含有化合物は、2価または4価の塩または錯
塩で、錯塩が好ましい。例えば、塩化白金(IV)、ヘキサ
クロロプラチナム(IV)酸カリウム、テトラクロロプラチ
ナム(II)酸、テトラブロモプラチナム(II)酸、テトラキ
ス(チオシアナト)プラチナム(IV)酸ナトリウム、ヘキ
サアンミンプラチナム(IV)クロライド等が用いられる。
【0021】パラジウムイオン含有化合物は、通常2価
または4価の塩または錯塩で、特に錯塩が好ましい。例
えば、テトラクロロパラジウム(II)酸ナトリウム、テト
ラクロロパラジウム(IV)酸ナトリウム、ヘキサクロロパ
ラジウム(IV)酸カリウム、テトラアンミンパラジウム(I
I)クロライド、テトラシアノパラジウム(II)酸カリウム
等が用いられる。ニッケルイオン含有化合物は、例え
ば、塩化ニッケル、臭化ニッケル、テトラクロロニッケ
ル(II)酸カリウム、ヘキサアンミンニッケル(II)クロラ
イド、テトラシアノニッケル(II)酸ナトリウム等が用い
られる。ロジウムイオン含有化合物は通常3価の塩また
は錯塩が好ましい。例えばヘキサクロロロジウム酸カリ
ウム、ヘキサブロモロジウム酸ナトリウム、ヘキサクロ
ロロジウム酸アンモニウム等が用いられる。鉄イオン含
有化合物は、2価または3価の鉄イオン含有化合物で、
好ましくは用いられる濃度範囲で水溶性をもつ鉄塩また
は鉄錯塩である。特に好ましくは、ハロゲン化銀粒子に
含有させやすい鉄錯塩である。例えば塩化第一鉄、塩化
第二鉄、水酸化第一鉄、水酸化第二鉄、チオシアン化第
一鉄、チオシアン化第二鉄、ヘキサシアノ鉄(II)錯塩、
ヘキサシアノ鉄(III) 錯塩、チオシアン酸第一鉄錯塩や
チオシアン酸第二鉄錯塩などがある。また、欧州特許E
P0,336,426A号に記載されているような少な
くとも4つのシアン配位子を有する6配位金属錯体も好
ましく用いられる。上記の金属イオン提供化合物は、ハ
ロゲン化銀粒子形成時に、分散媒になるゼラチン水溶液
中、ハロゲン化物水溶液中、銀塩水溶液中、またはその
他の水溶液中、あるいは予め金属イオンを含有せしめた
ハロゲン化銀微粒子の形で添加しこの微粒子を溶解させ
る、等の手段によって本発明のハロゲン化銀粒子に含有
せしめることができる。また、本発明で用いられる金属
イオンを該粒子中に含有せしめるには、粒子形成前、粒
子形成中、粒子形成直後のいずれかで行うことができ
る。これは、金属イオンを粒子のどの位置に含有させる
かによって変えることができる。上記の金属イオンの中
でも特にイリジウムイオンと鉄イオンの使用が好まし
く、イリジウムイオンの使用量は銀1モル当り1×10
-8〜1×10-4モルが好ましく、1×10-7〜1×10
-3がより好ましい。また鉄イオンの使用量は銀1モル当
り1×10-7〜1×10-3モルが好ましく、1×10-6
〜1×10-4がより好ましい。
【0022】上記の周期律表VIII族の金属は全含有量の
50モル%以上がハロゲン化銀粒子体積の45%以下、
より好ましくは30%以下の表面層中に含有させるのが
特に好ましい。このことは本発明によるポイントガンマ
比の範囲に感材設計する上で特に重要である。本発明に
用いるハロゲン化銀乳剤の調製工程は、一般によく知ら
れているように、水溶性銀塩と水溶性ハロゲン化物の反
応によるハロゲン化銀粒子形成工程、脱塩工程および化
学熟成工程よりなる。本発明に用いるハロゲン化銀粒子
は臭化銀富有相をもつことが好ましい。臭化銀富有相の
付与は前記工程のうち化学熟成工程より前であることが
好ましく、さらには、脱塩工程より前であることが好ま
しく、特に粒子形成に引き続いて行われることが好まし
い。臭化銀富有相中にIrCl6 2- 等の金属錯イオンを
含有させることが好ましい。また、ハロゲン化銀乳剤粒
子の臭化銀富有相にイリジウム化合物を含有させる場
合、該富有相は、ハロゲン化銀粒子調製時に添加する全
イリジウムの少なくとも50モル%とともに沈積される
ことが好ましい。富有相が、添加する全イリジウムの少
なくとも80モル%とともに沈積されることが更に好ま
しく、添加する全イリジウムと共に沈積されることが最
も好ましい。ここで該富有相をイリジウムとともに沈積
するとは、富有相を形成するための銀あるいはハロゲン
の供給と同時、供給の直前、または供給の直後にイリジ
ウム化合物を供給することを言う。ハロゲン化銀ホスト
粒子よりも平均粒径が小さく、しかも臭化銀含有率が高
いハロゲン化銀微粒子を混合した後、熟成することによ
って、臭化銀富有相を形成する場合、臭化銀含有率が高
いハロゲン化銀微粒子に予めイリジウム塩を含有させて
おくことが好ましい。
【0023】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は、外表
面に(100)面を持つものであっても、(111)面
を持つものであっても、あるいはその両方の面を持つも
のであっても、さらにはより高次の面を含むものであっ
てもよいが、主として、(100)面からなる立方体、
あるいは14面体が好ましい。本発明のハロゲン化銀粒
子の大きさは、通常用いられる範囲内であればよいが、
平均粒径が0.1μm〜1.5μm である場合が好まし
い。粒径分布は、多分散であっても単分散であってもよ
いが、単分散である方が好ましい。単分散の程度を表す
粒子サイズ変動係数は、統計学上の標準偏差(s)と平
均粒子サイズ(d)との比(s/d)で0.2以下が好
ましく、0.15以下がさらに好ましい。また、2種類
以上の単分散乳剤を混合して用いることも好ましく行え
る。写真乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の形状は、立
方体、14面体あるいは8面体のような規則的な(regul
ar) 結晶形を有するもの、球状、板状等のような変則的
な(irregular) 結晶形を有するもの、あるいはこれらの
複合形を有するものを用いることができる。また、種々
の結晶形を有するものの混合したものからなっていても
良い。本発明においては、これらの中でも上記規則的な
結晶形を有する粒子を50重量%以上、好ましくは70
重量%以上、より好ましくは90重量%以上含有するの
がよい。
【0024】また、これら以外にも平均アスペクト比
(円換算直径/厚み)が5以上、好ましくは8以上の平
板状粒子が投影面積として全粒子の50重量%以上であ
るような乳剤も好ましく用いることができる。本発明に
用いる塩臭化銀乳剤は、P.Glafkides 著 Chimie et Phi
sique Photographique(Paul Montel社刊、1967年) 、G.
F.Duffin著 Photographic Emulsion Chemistry(Focal P
ress社刊、1966年) 、V.L.Zelikman et al著 Making an
d Coating Photographic Emulsion(Focal Press社刊、1
964年) 等に記載された方法を用いて調製することがで
きる。即ち、酸性法、中性法、アンモニア法等のいずれ
でもよく、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応さ
せる形式としては、片側混合法、同時混合法、及びそれ
らの組み合わせなどのいずれかの方法を用いても良い。
粒子を銀イオン過剰の雰囲気の下において形成させる方
法(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。同時混
合法の1つの形式として、ハロゲン化銀の生成する液相
中のpAgを一定に保つ方法、即ち所謂コントロールド
・ダブルジェット法を用いることもできる。この方法に
よると、結晶形が規則的で粒子サイズが均一に近いハロ
ゲン化銀乳剤を得ることができる。
【0025】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、第VI
II族金属以外に、その乳剤粒子形成もしくは物理熟成の
過程において種々の多価金属イオン不純物を導入するこ
とができる。使用する化合物の例としては、カドミウ
ム、亜鉛、鉛、銅、タリウム等の塩、もしくは錯塩を併
用して用いることができる。これらの化合物の添加量は
目的に応じて広範囲にわたるが、ハロゲン化銀1モルに
対して10-9〜10-2モが好ましい。本発明に用いるハ
ロゲン化銀乳剤は、通常化学増感及び分光増感を施され
る。化学増感法については、不安定硫黄化合物の添加に
代表される硫黄増感、金増感に代表される貴金属増感、
あるいは還元増感等を単独もしくは併用して用いること
ができる。化学増感に用いられる化合物については、特
開昭62−215272号公報の第18頁右下欄〜第2
2頁右上欄に記載のものが好ましく用いられる。本発明
に用いるハロゲン化銀乳剤は、当業界で知られる金増感
を施したものであることが好ましい。金増感を施すこと
により、レーザー光等によって走査露光した時の写真性
能を変動を更に小さくすることができる。金増感を施す
には、塩化金酸もしくはその塩、チオシアン酸金類ある
いはチオ硫酸金類等の化合物を用いることができる。こ
れらの化合物の添加量は場合に応じて広範に変わり得る
がハロゲン化銀1モル当たり5×10-7〜5×10-3
ル、好ましくは1×10-6〜1×10-4モルである。こ
れらの化合物の添加時期は、本発明に用いる化学増感が
終了するまでに行われる。
【0026】本発明においては、金増感を他の増感法、
例えば硫黄増感、セレン増感、テルル増感、還元増感あ
るいは金化合物以外を用いた貴金属増感等と組み合わせ
ることも好ましく行われる。本発明では親水性コロイド
層に欧州特許EP0,337,490A2号の第27〜
76頁に記載の、写真処理により脱色可能な染料(中で
もオキソノール系染料)を添加することが好ましい。
【0027】本発明に係わるハロゲン化銀写真感光材料
には、従来公知の写真用素材や添加剤を使用できる。本
発明の反射型支持体は複数のポリエチレン層やポリエス
テル層でラミネートされ、このような耐水性樹脂層(ラ
ミネート層)の少なくとも一層に酸化チタン等の白色顔
料を含有する反射支持体が好ましい。更に前記の耐水性
樹脂層中には蛍光増白剤を含有するのが好ましい。ま
た、蛍光増白剤は感材の親水性コロイド層中に分散して
もよい。蛍光増白剤として、好ましくは、ベンゾオキサ
ゾール系、クマリン系、ピラゾリン系が用いる事がで
き、更に好ましくは、ベンゾオキサゾリルナフタレン系
及びベンゾオキサゾリルスチルベン系の蛍光増白剤であ
る。使用量は、特に限定されないが、好ましくは1〜1
00mg/m2である。耐水性樹脂に混合する場合の混合比
は、好ましくは樹脂に対して0.0005〜3重量%で
あり、更に好ましくは0.001〜0.5重量%であ
る。
【0028】また、反射型支持体としては、上記のよう
な反射型支持体上に、白色顔料を含有する親水性コロイ
ド層を塗設したものでもよい。また、反射型支持体は、
鏡面反射性または第2種拡散反射性の金属表面をもつ支
持体であってもよい。前記の反射型支持体やハロゲン化
銀乳剤、更にはハロゲン化銀乳剤の保存安定剤またはカ
ブリ防止剤、分光増感法(分光増感剤)、シアン、マゼ
ンタ、イエローカプラーおよびその乳化分散法、色像保
存性改良剤(ステイン防止剤や褪色防止剤)、染料(着
色層)、ゼラチン種、感材の層構成や感材の被膜pHな
どについては、表1〜2の特許に記載のものが本発明に
好ましく適用できる。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】本発明に用いうるシアン、マゼンタおよび
イエローカプラーとしては、その他、特開昭62−21
5272号の第91頁右上欄4行目〜121頁左上欄6
行目、特開平2−33144号の第3頁右上欄14行目
〜18頁左上欄末行目と第30頁右上欄6行目〜35頁
右下欄11行目、やEP0,355,660A2号の第
4頁15行目〜27行目、5頁30行目〜28頁末行
目、45頁29行目〜31行目、47頁23行目〜63
頁50行目に記載のカプラーも有用である。シアンカプ
ラーとしては、特開平5−313324号、同5−31
3325号、同6−347960号、同8−11062
3号等に記載のピロロトリアゾール型シアンカプラーが
特に好ましい。本発明に用いうる防菌・防黴剤としては
特開昭63−271247号に記載のものが有用であ
る。本発明に係わる感光材料は、通常のネガプリンター
を用いたプリントシステムに使用される以外にガスレー
ザー、発光ダイオード、半導体レーザー、半導体レーザ
ーあるいは半導体レーザーを励起光源に用いた固体レー
ザーと非線形光学結晶を組合わせた第二高調波発生光源
(SHG)等の単色高密度光を用いたデジタル走査露光
方式に使用される。システムをコンパクトで、安価なも
のにするために半導体レーザー、半導体レーザーあるい
は固体レーザーと非線形光学結晶を組合わせた第二高調
波発生光源(SHG)を使用することが好ましい。特に
コンパクトで、安価、更に寿命が長く安定性が高い装置
を設計するためには半導体レーザーの使用が好ましく、
露光光源の少なくとも一つは半導体レーザーを使用する
ことが好ましい。
【0032】このような走査露光光源を使用する場合、
本発明の感光材料の分光感度極大波長は使用する走査露
光用光源の波長により任意に設定することができる。半
導体レーザーを励起光源に用いた固体レーザーあるいは
半導体レーザーと非線形光学結晶を組合わせて得られる
SHG光源では、レーザーの発振波長を半分にできるの
で、青色光、緑色光が得られる。従って、感光材料の分
光感度極大は通常の青、緑、赤の3つの波長領域に持た
せることが可能である。このような走査露光における露
光時間は、画素密度を400dpi とした場合の画素サイ
ズを露光する時間として定義すると、好ましい露光時間
としては10-4秒以下、更に好ましくは10-6秒以下で
ある。本発明に適用できる好ましい走査露光方式につい
ては、前記の表に掲示した特許に詳しく記載されてい
る。また本発明に係わる感光材料を処理するには、特開
平2−207250号の第26頁右下欄1行目〜34頁
右上欄9行目、及び特開平4−97355号の第5頁左
上欄17行目〜18頁右下欄20行目に記載の処理素材
や処理方法が好ましく適用できる。また、この現像液に
使用する保恒剤としては、前記の表に掲示した特許に記
載の化合物が好ましく用いられる。
【0033】
【実施例】以下に、実施例を使って本発明を具体的に説
明するが、もちろん本発明はこれに限定されるものでは
ない。 実施例1 (乳剤Aの調製)石灰処理ゼラチン32.0gを蒸留水
1000ccに添加し、40℃にて溶解後、硫酸にてpH
3.8に調節し、塩化ナトリウム5.5gとN,N′−
ジメチルイミダゾリジン−2−チオン0.02gを添加
し、温度を52.5℃に上昇させた。続いて、硝酸銀
5.0gを蒸留水140ccに溶解した液と塩化ナトリウ
ム1.7gを蒸留水140ccに溶解した液とを、激しく
攪拌しながら52.5℃で前記の液に添加混合した。次
に硝酸銀120gを蒸留水320ccに溶解した液と塩化
ナトリウム41.3gを蒸留水320ccに溶解した液と
を、激しく攪拌しながら52.5℃で添加混合し、また
ハロゲン化銀1モル当たり5×10-5モルのK3Fe(CN)6
およびハロゲン化銀1モル当たり1×10-8モルのK2Ir
Cl6 含有した水溶液を、硝酸銀の総量の80%が添加さ
れた後、硝酸銀の添加終了までの間、硝酸銀の添加濃度
と常に一定の比を保つ速度で添加した。40℃にて脱塩
及び水洗を施した後、石灰処理ゼラチン76.0gを加
え、更に塩化ナトリウム及び水酸化ナトリウムにてpA
gを7.9に、pHを6.2に調整した。50℃に昇温
した後、下記に示される青感光性増感色素A及びBをハ
ロゲン化銀1モル当たり各々2.0×10-4モル添加
し、更にトリエチルチオ尿素および塩化金酸を用いて最
適に金硫黄増感した。また化学熟成中に、K3IrCl6 を含
有する0.05μm の臭化銀微粒子乳剤を添加すること
により塩化銀粒子表面に臭化銀富有領域を形成しこの臭
化銀富有領域にハロゲン化銀1モル当たり1×10-6
ルのK2IrCl6 を含有させた。このようにして得られたハ
ロゲン化銀乳剤(塩化銀含有率99.5モル%)を乳剤
Aとした。
【0034】乳剤Aについて、電子顕微鏡写真から粒子
の形状、粒子サイズ及び変動係数を求めた。粒子サイズ
は粒子の投影面積と等価な円の直径の平均値をもって表
し、変動係数は粒子径の標準偏差を平均粒子サイズで割
った値を用いた。粒子サイズ0.46μm 、変動係数
0.09の単分散立方体粒子であった。
【0035】
【化12】
【0036】乳剤Aの乳剤調製において、下記の緑感光
性分光増感色素C及びDを用いて分光増感したことのみ
変えて乳剤Bを、下記の赤感光性分光増感色素を用いて
分光増感したことのみ変えて乳剤Cを調製した。
【0037】
【化13】
【0038】
【化14】
【0039】赤感光性乳剤に対しては、下記の化合物を
ハロゲン化銀1モル当たり2.6×10-3モル添加し
た。
【0040】
【化15】
【0041】また、イラジエーション防止のために乳剤
層に下記の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加し
た。
【0042】
【化16】
【0043】(構成層)以下に各層の組成を示す。数字
は塗布量(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換算
塗布量を表す。
【0044】支持体 ポリエチレンラミネート紙〔第1層側のポリエチレンに
下記の蛍光増白剤(I)と(II)および白色顔料(Ti
2 ,15wt%)と青味染料(群青)を含む〕
【0045】第1層(青感性乳剤層) 前記塩化銀乳剤A 0.24 ゼラチン 1.33 イエローカプラー(ExY) 0.61 色像安定剤(Cpd−1) 0.08 色像安定剤(Cpd−2) 0.04 色像安定剤(Cpd−3) 0.08 溶媒(Solv−1) 0.22
【0046】第2層(混色防止層) ゼラチン 1.09 混色防止剤(Cpd−4) 0.11 色像安定剤(Cpd−16) 0.15 溶媒(Solv−1) 0.10 溶媒(Solv−2) 0.15 溶媒(Solv−3) 0.12 溶媒(Solv−7) 0.01
【0047】第3層(緑感性乳剤層) 前記塩化銀乳剤B 0.11 ゼラチン 1.19 マゼンタカプラー(ExM) 0.12 紫外線吸収剤(UV−1) 0.12 色像安定剤(Cpd−2) 0.01 色像安定剤(Cpd−4) 0.01 色像安定剤(Cpd−5) 0.01 色像安定剤(Cpd−6) 0.01 色像安定剤(Cpd−8) 0.01 色像安定剤(Cpd−16) 0.08 色像安定剤(Cpd−18) 0.0001 溶媒(Solv−4) 0.20 溶媒(Solv−5) 0.11 溶媒(Solv−9) 0.19
【0048】第4層(混色防止層) ゼラチン 0.77 混色防止剤(Cpd−4) 0.08 色像安定剤(Cpd−16) 0.11 溶媒(Solv−1) 0.07 溶媒(Solv−2) 0.11 溶媒(Solv−3) 0.09 溶媒(Solv−7) 0.01
【0049】第5層(赤感性乳剤層) 前記塩化銀乳剤C 0.11 ゼラチン 0.80 シアンカプラー(ExC) 0.28 紫外線吸収剤(UV−3) 0.19 色像安定剤(Cpd−1) 0.24 色像安定剤(Cpd−6) 0.01 色像安定剤(Cpd−8) 0.01 色像安定剤(Cpd−9) 0.04 色像安定剤(Cpd−10) 0.01 溶媒(Solv−1) 0.01 溶媒(Solv−6) 0.21
【0050】第6層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.64 紫外線吸収剤(UV−2) 0.39 色像安定剤(Cpd−7) 0.05 色像安定剤(Cpd−17) 0.05 溶媒(Solv−8) 0.05
【0051】 第7層(保護層) ゼラチン 1.01 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(変性度17%) 0.04 流動パラフィン 0.02 界面活性剤(Cpd−11) 0.01
【0052】
【化17】
【0053】
【化18】
【0054】
【化19】
【0055】
【化20】
【0056】
【化21】
【0057】
【化22】
【0058】
【化23】
【0059】
【化24】
【0060】
【化25】
【0061】以上のようにして得られた感光材料(試料
101)を作成した。試料101の支持体の乳剤層塗設
面側あるいは反対の面に下記の磁気記録層を塗設するこ
と以外は同様の方法により試料102および103を作
製した。 (磁気記録層)3−ポリ(重合度15)オキシエチレン
−プロピルオキシトリメトキシシラン(15重量%)で
被覆処理されたコバルト−γ−酸化鉄(比表面積43m
2 /g、長軸0.14μm、単軸0.03μm、飽和磁
化89emu/g、Fe+2/Fe+3=6/94、表面は
酸化アルミ酸化珪素で酸化鉄の2重量%で処理されてい
る)0.06g/m2 をジアセチルセルロース1.2g
/m2 (酸化鉄の分散はオープンニーダーとサンドミル
で実施した)、硬化剤としてC2 5 C(CH2OCO
NH−C6 3 (CH3 )NCO)3 0.3g/m
2 を、溶媒としてアセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノンを用いてバーコーターで塗布し、膜厚1.
2μmの磁気記録層を得た。マット剤としてシリカ粒子
(0.3μm)と3−ポリ(重合度15)オキシエチレ
ン−プロピルオキシトリメトキシシラン(15重量%)
で処理被覆された研磨剤の酸化アルミ(0.15μm)
をそれぞれ10mg/m2 となるように添加した。乾燥
は115℃、6分実施した(乾燥ゾーンのローラーや搬
送装置はすべて115℃)。X−ライト(ブルーフィル
ター)での磁気記録層のDB の色濃度増加分は約0.
1、また磁気記録層の飽和磁化モーメントは4.2em
u/g、保磁力7.3×104 A/m、角形比は65%
であった。試料102、103に磁気記録層の塗布面側
からヘッドギャップ5μm、ターン数2,000の入出
力可能なヘッドを用いて、感光材料の上記パフォレーシ
ョンの間に1,000/sの送り速度でFM信号を記録
した。 (イエロードットパターン)標識として支持体の乳剤層
塗設面あるいは感材表面(乳剤層塗布側を意味する。以
下同じ)に1cm間隔で直径0.2mmのイエロードッ
トを入れた以外は試料101と同様の方法でそれぞれ試
料104、105を作製した。 (紫外線吸収剤によるドットパターン)標識として支持
体の乳剤層塗設面あるいは感材表面に1cm間隔で直径
0.2mmで、特願平8−172644号の例示化合物
UV41をドット状に塗設した以外は試料101と同様
の方法でそれぞれ試料106、107を作製した。 (凹凸によるドットパターン)標識として支持体の乳剤
層塗設面あるいは感材表面に圧力を加えることにより1
cm間隔で直径0.2mm、深さ0.1mmの凹部のド
ットを入れた以外は試料101と同様の方法でそれぞれ
試料108、109を作製した。 (前露光によるドットパターン)現像処理後に標識が出
現するように試料101に1cm間隔で直径0.2mm
の大きさに青色光でドット状の露光を与え試料110を
作製した。試料101〜110には下記のレーザー露光
装置にて花の絵柄の画像の露光をおこなった。プリント
サイズはLサイズとした。光源としては、半導体レーザ
ーGaAlAs(発振波長、808.5nm)を励起光
源としたYAG固体レーザー(発振波長、946nm)
をKNbO3 のSHG結晶により波長返還して取り出し
た473nmと、半導体レーザーGaAlAs(発振波
長、1064nm)をKTPのSHG結晶により波長変
換して取り出した532nmと、AlGaInP(発振
波長、688nm:東芝製)とを用いた。3色のそれぞ
れのレーザー光はポリゴンミラーにより走査方向に対し
て垂直方向に移動し、カラー印画紙上に、順次走査露光
できるようにした。半導体レーザーの温度による光量変
動は、ペルチェ素子を利用して温度が一定に保たれるこ
とで抑えられている。露光量は外部変調器により制御さ
れ露光が与えられた。このとき、走査ピッチを42.3
μm(600dpi)とし、1画素当たりの平均露光時
間は、1.7×10-7秒とした。
【0062】これらの試料は以下の現像処理を行なっ
た。 処理工程 温 度 時 間 補充液* タンク容量 カラー現像 35℃ 45秒 161 ml 10リットル 漂白定着 35℃ 45秒 218 ml 10リットル リンス(1) 35℃ 30秒 − 5リットル リンス(2) 35℃ 30秒 − 5リットル リンス(3) 35℃ 30秒 360 ml 5リットル 乾 燥 80℃ 60秒 *感光材料1m2当りの補充量 (リンス(3)から(1)への3タンク向流方式とした)
【0063】各処理液の組成は以下の通りである。 カラー現像液 タンク液 補充液 水 800 ml 800 ml エチレンジアミン四酢酸 3.0 g 3.0 g 4,5−ジヒドロキシベンゼン−1,3−ジスルホン酸 0.5 g 0.5 g 2ナトリウム塩 トリエタノールアミン 12.0 g 12.0 g 塩化カリウム 2.5 g − 臭化カリウム 0.01g − 炭酸カリウム 27.0 g 27.0 g 蛍光増白剤(WHITEX 4、住友化学製) 1.0 g 2.5 g 亜硫酸ナトリウム 0.1 g 0.2 g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル) 5.0 g 8.0 g ヒドロキシルアミン N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル) 5.0 g 7.1 g −3−メチル−4−アミノアニリン・3/2硫酸・1水塩 水を加えて 1000 ml 1000 ml pH(25℃/水酸化カリウム及び硫酸にて) 10.05 10.45
【0064】 漂白定着液(タンク液と補充液は同じ) 水 600 ml チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 100 ml 亜硫酸アンモニウム 40 g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム 55 g エチレンジアミン四酢酸鉄 5 g 臭化アンモニウム 40 g 硫酸(67%) 30 g 水を加えて 1000 ml pH(25℃/酢酸及びアンモニア水にて) 5.8
【0065】 リンス液(タンク液と補充液は同じ) 塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02 g 脱イオン水(導電率5μS/cm以下) 1000 ml pH 6.5
【0066】本発明で形成した情報標識は国際特許出願
公開(WO)90−04205号、特開平8−8425
1号等に記載の方法により、試料102〜110から得
られたすべてのプリントで検出できた。画質の劣化に関
しては試料101で得られたプリントと試料102〜1
10で得られたプリントをモニター10人を任意に選
び、比較してもらった結果、10人全てが標識の存在を
認められなかった。すなわち本発明のハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を用いることにより、画質を損なうこと
なく、画像情報以外の情報標識をプリントに付与するこ
とが出来ることがわかる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、画像露光・現像処理し
た後に得られる画像プリントが、その画像情報以外の情
報標識の画像を損なうことなく同時にもつようになるハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することが出来
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体にイエロー色素形成カプラー含有
    ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハ
    ロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲ
    ン化銀乳剤層を少なくとも一層ずつ有するハロゲン化銀
    カラー写真感光材料において、少なくとも該ハロゲン化
    銀カラー写真感光材料を画像露光・現像処理した後に得
    られる画像プリントが、該画像情報以外の情報標識を該
    画像を損なうことなく同時に有するようになることを特
    徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  2. 【請求項2】 前記情報標識が、カラー写真感光材料の
    全面あるいは一部に作られた凹凸で形成されていること
    を特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀カラー写真感
    光材料。
  3. 【請求項3】 前記情報標識が、ハロゲン化銀カラー写
    真感光材料の全面あるいは一部に含有させた紫外線吸収
    剤により形成されていること特徴とする請求項1記載の
    ハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  4. 【請求項4】 前記情報標識が、ハロゲン化銀カラー写
    真感光材料の全面あるいは一部に画像露光前に露光を行
    うことにより付与されていること特徴とする請求項1記
    載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  5. 【請求項5】 前記情報標識が、ハロゲン化銀カラー写
    真感光材料の全面あるいは一部に形成した磁気記録層に
    より形成されていること特徴とする請求項1記載のハロ
    ゲン化銀カラー写真感光材料。
  6. 【請求項6】 画像の露光がディジタル走査露光である
    ことを特徴とする請求項1〜5記載のハロゲン化銀カラ
    ー写真感光材料。
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