JPH1060628A - 材料飛翔装置及び材料飛翔源 - Google Patents

材料飛翔装置及び材料飛翔源

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JPH1060628A
JPH1060628A JP23471596A JP23471596A JPH1060628A JP H1060628 A JPH1060628 A JP H1060628A JP 23471596 A JP23471596 A JP 23471596A JP 23471596 A JP23471596 A JP 23471596A JP H1060628 A JPH1060628 A JP H1060628A
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flying
source
regulating means
regulating
vapor deposition
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JP23471596A
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English (en)
Inventor
Takuya Ichikawa
琢也 市川
Hideetsu Kumagai
秀悦 熊谷
Makoto Shimanuki
誠 島貫
Jun Sasaki
純 佐々木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛翔する蒸着材料の付着によりシャッターの
開口領域が狭められた状態においても、飛翔する蒸着材
料がベースフィルムに一定の入射角度で蒸着する真空蒸
着装置を提供すること。 【解決手段】 真空蒸着装置20の防着板5の開口部1
0aの下部に、横移動及び上下動する移動機構21を設
け、この上に蒸着材料18を収容した坩堝22を配置
し、また、電子銃4の先端部に偏向コイル31を設け
る。そして、シャッター6への付着物19の付着状態に
応じて移動機構21の移動や電子ビーム17の偏向が、
決められたプログラムに基づいて行われるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、材料飛翔装置(例
えば、蒸着によって基体に薄膜を形成するのに好適な薄
膜材料飛翔装置)及び材料飛翔源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダにおいては、高密
度記録化による画質の向上が進められており、これに対
応すべく、例えば8ミリVTR用の磁気記録媒体として
金属磁性薄膜を磁性層とする、いわゆる蒸着テープが実
用化されている。
【0003】蒸着テープは、これまで広く用いられてき
た塗布型の磁気テープに比べて磁気特性に優れ、また磁
性層の厚さも薄いことから、電磁変換特性の点で塗布型
の磁気テープを上回る性能を発揮するものと期待されて
いる。
【0004】こうした蒸着テープは、塗布型テープと異
なり、図22に内部概略部分正面図で示すように、真空
蒸着装置(以下、単に装置と称する)内においてCo−
Ni等の磁性金属物質を溶解し、斜方蒸着によりその蒸
気をテープ表面に均質に付着させることにより製造され
る。
【0005】即ち、装置1内には、蒸発源(坩堝に収容
された金属、例えばCo−Ni合金)3が防着板5の開
口部10a下方に配置され、ベースフィルム9はこれを
巻回した繰出しハブ7から繰り出され、巻取りハブ8の
回転により、クーリングロール2の外周面に密着して走
行する間に金属材料を蒸着され、巻取りハブ8に巻き取
られる。
【0006】防着板5は、着脱可能になっており、蒸着
時にはリフター12の作動によりクーリングロール2に
極めて近接して位置固定され、この場合の位置決めは、
位置決めピン14、15が位置決めブロック13、16
にそれぞれ接当することによってなされる。そして、各
リフタ12は周期して上下動する。また、防着板5のク
リーニング時には、扉11から防着板5を出し入れす
る。
【0007】防着板5には窓10a、10bが設けられ
ていて、装置1外に設けられた電子銃4から発する電子
ビーム17が、窓10bを通って蒸発源3を照射する。
これにより、蒸発源3から蒸発金属が飛翔して窓10a
を通り、クーリングロール2上で走行するベースフィル
ム9に対して窓10aの領域で蒸発金属が付着し、これ
が堆積して金属薄膜となる。窓10aは、蒸着を行って
いないときはシャッタ−6によって塞がれていて、蒸着
時にのみシャッター6が移動して窓10aが開口するよ
うにしてある。
【0008】しかし、このような装置1では蒸着材料が
加熱により飛翔してベースフィルム9に付着する際に、
ベースフィルム9だけでなく、限られた入射角以外へ飛
翔した大半の飛翔材料が、シャッター6をはじめ周辺の
防着板5にも連続して付着する。従って、フィルムの熱
変形を防止するために、冷却されたクーリングロール2
が設けられており、シャッター6はベースフィルム9に
最大限近接して設けられている。
【0009】上記のように、ベースフィルム9に付着す
る蒸着材料は使用する材料の15〜20%で残りはシャ
ッター6及び防着板5に付着する。そして、シャッター
6や防着板5に付着した金属材料は液状ではなく固化し
て付着するため、時間の経過と共に成長する。
【0010】図23は、シャッター6及び防着板5に蒸
発金属19が堆積した状態を示してている。図示の如
く、シャッター6及び防着板5の天上壁内面全域と両側
壁の内面上部とに亘って飛翔材料19が付着する。
【0011】従って、飛翔する材料の開口部10aへの
入射が妨げられるため、入射角が変化してベースフィル
ム9に付着する蒸着金属原子の成長方向が変化してしま
う。その結果、製品の特性にばらつきが生じ、一定品質
の磁気記録媒体を作成することができなくなる場合があ
る。
【0012】しかも、一定の成膜レートを得るために所
要の蒸着力を高めるべくビーム電流を上げて蒸着するた
め、蒸着材料の使用量が増加する。その結果、シャッタ
ー6や防着板5に付着した合金は更に増加する。しか
し、この付着物19は剥がれにくい上に重いため、清掃
は作業者へ与える負担が大きい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情に鑑みてなされたものであって、飛翔材料の付着
により、基体への材料飛翔が可能な開口領域に材料付着
が生じる場合においても、飛翔材料の基体への入射角が
ほぼ一定に保たれるような材料飛翔装置及び材料飛翔源
を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、飛翔材料を基
体上へ付着させるための効果的な手段を見出し、本発明
に到達したものである。
【0015】即ち、本発明は、飛翔領域を規制する開口
部を経て飛翔源からの飛翔材料を基体上に付着させる材
料飛翔装置において、前記飛翔源の位置が調節され、前
記基体への前記飛翔材料の入射状態が保持されることを
特徴とする材料飛翔装置に係るものである。
【0016】また、本発明は、飛翔領域を規制する開口
部を有する規制手段を使用し、この規制手段の前記開口
部を経て飛翔源からの飛翔材料を基体上に付着させる材
料飛翔装置において、前記飛翔領域を規制する第2の規
制手段とこれに対向した第3の規制手段とのうち少なく
とも第2の規制手段が前記飛翔源に設けられ、前記第2
及び第3の規制手段に付着する飛翔材料を飛翔位置に循
環するようにし、かつ、前記第2の規制手段の位置を調
節して、前記基体への前記飛翔材料の入射状態が保持さ
れることを特徴とする材料飛翔装置に係るものである。
【0017】また、本発明は、飛翔領域を規制する開口
部を有する規制手段を使用し、この規制手段の前記開口
部を経て飛翔源からの飛翔材料を基体上に付着させる材
料飛翔装置において、前記飛翔領域を規制する第2の規
制手段とこれに対向した第3の規制手段とが前記飛翔源
に設けられ、前記第2及び第3の規制手段に付着する飛
翔材料を飛翔位置に循環するようにし、前記基体への前
記飛翔材料の入射状態が保持されることを特徴とする材
料飛翔装置に係るものである。
【0018】本発明は、材料飛翔装置を上記の如くに構
成したので、蒸着開始時と終了時の入射角が常にほぼ一
定になることにより、一定品質の製品が生産可能とな
り、歩留りが向上すると共に、使用材料の増加を抑える
ことにより、製造コストの削減を可能にする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に基づく材料飛翔装置及び
材料飛翔源において、飛翔源を移動させることによっ
て、前記飛翔源の位置が調節されることが望ましい。
【0020】この場合、開口部を有する飛翔領域規制手
段(例えば、入射角規制マスク部)への飛翔材料の付着
量に応じて真空蒸着時に飛翔源が移動し、飛翔源の移動
に追従させて、飛翔源を加熱するためのビーム照射位置
が変えられることが望ましい。
【0021】そして、上記の材料の飛翔操作中に飛翔源
の移動とビーム照射位置の変更とが行われ、この飛翔源
の移動とビーム照射位置の変更とが予め決められたプロ
グラムに基づいて行われることが望ましい。
【0022】また、上記の装置は、第2の規制手段を移
動させることによって、飛翔材料の入射角が調節され、
第2の規制手段への飛翔材料の付着量に応じてこの規制
手段が移動することが望ましい。
【0023】この場合、飛翔源の下方に、第2の規制手
段の駆動機構が設けられ、その駆動モータと、このモー
タの駆動を第2の規制手段に伝達する伝達手段とによっ
て駆動機構が構成されていることが望ましい。
【0024】また、駆動機構が手動によって操作される
ようになっていてもよい。
【0025】また、上記の装置は、第2の規制手段の移
動が予め決められたプログラムに基づいて行われること
が望ましい。
【0026】そして、第2の規制手段が第3の規制手段
よりも上方に延設され、真空蒸着時に、第2の規制手段
への蒸着材料の付着量に応じて第2の規制手段が移動す
ることが望ましい。
【0027】また、上記の装置は、第3の規制手段が飛
翔源を加熱するためのビーム入射側に設けられ、第3の
規制手段に加熱ビーム通過孔が設けられていることが望
ましい。
【0028】これにより、上記の装置は、磁気記録媒体
へ構成材料をその基体に蒸着する際に、基体が蒸着源に
対してこの上方から第2の規制手段の側へ斜め下方へ導
かれながら、蒸着が行われることが可能になる。
【0029】そして、上記の如き飛翔源からなる材料飛
翔源を構成することが望ましい。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
は以下の実施例に限定されるものでないことは勿論であ
る。
【0031】図1は、第1の実施例による真空蒸着装置
の概略断面図である。
【0032】図示の如く、本実施例の装置20は、前述
した従来例による装置に近似の構成になっているが、蒸
着材料源であり例えばセラミックからなる坩堝22周辺
の構造及び電子銃4の構造が異なっている。
【0033】即ち、坩堝22には駆動機構(詳しくは後
述する)21が設けられ、図1に示した横方向の矢印l
及び上下方向の矢印h方向への移動が可能であり、電子
銃4のビーム17の照射角度がビーム17上に示す円弧
矢印aの如く変わり、調節可能になっている。
【0034】本実施例の装置20においても、蒸着源と
しては坩堝22(以下、蒸着源と称することがある。)
に例えばCo−Ni合金を収容して防着板5の開口部1
0aの下方に配置しており、ベースフィルム9(例えば
幅620mm)はこれを巻回した繰出しハブ7から繰り
出され、クーリングロール2(例えばφ1m)の外周面
に密着しながら巻取りハブ8の回転により走行し、この
間に開口部10aから蒸着材料を蒸着されて巻取りハブ
8に巻き取られる。
【0035】防着板5は、蒸着時にはクーリングロール
2に極めて近接して位置固定されている。防着板5の上
下動はリフタ12によって行われ、この場合の位置決め
は、位置決めピン14、15が位置決めブロック13、
16にそれぞれ接当することによってなされる。そし
て、各リフタ12は周期して上下動する。また、防着板
5は着脱可能になっており、防着板5のクリーニング時
には扉11から防着板5を出し入れする。
【0036】防着板5には窓10a、10bが設けられ
ていて、装置20外に設けられた電子銃4から発する電
子ビーム17が、窓10bを通って蒸着源22を照射す
る。これにより、蒸着源22から蒸着金属18が飛翔し
て窓10aを通り、クーリングロール2上で走行するベ
ースフィルム9に対して窓10aの領域で飛翔材料が付
着し、これが堆積して金属薄膜となる。窓10aは、蒸
着を行っていないときはシャッター6によって塞がれて
いて、蒸着時にのみシャッター6が移動して窓10aが
開口するようにしてある。そして、このような装置の基
本的な構成及び動作は後述する他の実施例も同様であ
る。
【0037】図2は、図1の一部の拡大断面図である。
電子銃4から発射されるビーム17によって坩堝22内
の蒸着材料18が加熱されて飛翔し、この飛翔材料18
Aは図2に示す破線及び実線矢印のように上方へ飛翔す
る。そして、このうち実線の矢印で囲まれた入射領域角
度α内へ飛翔した飛翔材料18Aが、開口部10aを経
てクーリングロール2に密着して矢印方向へ走行するベ
ースフィルム9上に付着する。
【0038】従って、電子銃4から発射された電子ビー
ム17により加熱されて溶解し、蒸発した蒸着材料18
のうちでベースフィルム9に付着する飛翔材料18Aの
ベースフィルム9に対する入射角度を、ベースフィルム
9の走行方向を0°、ベースフィルム9面に垂直な直線
を90°と定義する。これにより、本実施例の場合、入
射する角度は0°からシャッター6の位置を変更するこ
とにより任意の角度θ°に設定が可能である。
【0039】従って、図2に示すように入射角度θを形
成するために、坩堝22は予めR方向へ移動させて蒸着
が開始される。しかし、蒸着が進行するに伴い、図3に
示すように、シャッター6の開口部10a近傍の面及び
防着板5の天井部近傍には蒸着材料からなる金属の付着
物19が不可避的に付着して堆積し、蒸着時間の経過と
共に肥大化する。このため、特に、シャッター6への付
着物19に妨げられて入射角は蒸着開始時の入射角度θ
に比べてθ’に変化し、入射領域角度αもα’に狭めら
れる。
【0040】従って、飛翔する全蒸発原子のうち有効に
蒸着される原子の個数も蒸着開始時に比べ、α’/αに
減少する。このため、蒸着層の厚みを一定に制御するた
めには、坩堝22からの蒸発量をα/α’倍にしなけれ
ばならず、これが製造コスト増加の原因となる。
【0041】従って、本実施例は、上記したように、こ
のための対策として坩堝22の移動機構21を具備させ
ている。図4はその概略図であり、図3におけるIV−IV
線断面図である。
【0042】この移動機構21における上下動は、例え
ば図4に示すように、パルスモータ60の動力がそのシ
ャフト61に設けた傘歯車62を介して傘歯車63に伝
えられ、この傘歯車63に固定結合されたシャフト64
の回動により、このシャフト64と螺合する受け部65
が下部ステージ24に固定されているため下部ステージ
24が上下動する。
【0043】そして、このような上下動機構を有する下
部ステージ24上にレール25が設けられ、これに係合
する係合部26を有する上部ステージ23上に坩堝22
は設けられている。そして、上部ステージ23の一方の
側方下部にはラック27が設けられ、これに係合するピ
ニオン28を固定設置したパルスモータ29のシャフト
30の先端に固定されている。上記の移動機構は上記以
外の適宜の方法であってよい。
【0044】このような坩堝22の移動機構21によ
り、例えば図5に示すように、上記した図3においてシ
ャッター6への付着物19に妨げられて狭められた飛翔
材料18Aの入射領域α’は当初の領域αに回復され
る。即ち、移動機構21を作動させて坩堝22の位置を
L方向へ移動させ、更にこれの上下動機構により坩堝2
2を上方へ微移動(図6参照)させることにより回復さ
れる。
【0045】しかし、このような坩堝22の移動に伴
い、電子ビーム17へ照射位置がずれるため、図5に示
すように、仮想線で示すずれたビーム17を実線で示す
正確なビーム17の照射位置へ修正するために、電子銃
4の先端周縁に偏向コイル31を設けている。これによ
りこの移動に対応して電子ビーム17の照射位置も変わ
る。
【0046】図6は、坩堝22の位置及び電子ビーム1
7の照射位置の移動前と移動後とを表した図である。即
ち、破線は移動前で実線は移動後の位置を示しており、
坩堝22は図6に示す矢印方向へ横へlと上へhとの移
動の結果、lh方向へ位置を変える。
【0047】これに追従して電子ビーム17の照射位置
も円弧矢印の如くa角度変化するため、照射位置もS1
からS2 に変化する。従って、移動前の照射位置S1
起点とする破線で示す飛翔材料18Aの入射領域角度α
は、移動後はS2 を起点とする実線で示す入射領域角度
α’となり、同じ入射領域角度(α=α’)を維持でき
ると共に、ベースフィルム9に対する入射角度θはθ’
となり、一定の角度を維持することにより、後述する好
ましい磁化容易軸を形成することができる。
【0048】従って、電子銃4から発射された電子ビー
ム17の照射方向が坩堝22の移動に追従してL方向へ
移動することで蒸着開始から終了まで一定の入射角度θ
での蒸着が可能となる。そして、これらの一連の動作は
制御機構によって制御されている。
【0049】上記の如く、シャッター6は入射角を規制
するためのものであり、可能な限りクーリングロール2
に近い場所に設置し、更に、シャッター6が高温になる
とシャッター6からの輻射熱によりベースフィルム9が
熱変形するため、シャッター6は冷却されていることが
必要である。
【0050】従って、シャッター6が接しているシャッ
ター6とクーリングロール2との間に位置する防着板5
の円弧部5aには、図7に示すように冷却機構が内設さ
れている。この冷却機構は防着板5の円弧部5aの厚み
内において冷却管33が蛇行しており、例えば水を通し
て冷却される。
【0051】本実施例の真空蒸着装置20は、上記の如
く、蒸着に伴う飛翔材料18Aがシャッター6等へ付着
し、飛翔材料18Aのベースフィルム9面への入射領域
が狭められるため、蒸着材料源である坩堝22を移動さ
せることによりほぼ一定の入射角度を保持させているこ
とが特徴である。
【0052】このような真空蒸着法により作成された金
属薄膜の内部構造は、入射角方向に成長した柱状の金属
の単結晶の集合体であり、柱状の単結晶の高さ方向に磁
化容易軸を形成する。従って、クーリングロール2の回
転方向からシャッター6によって決定される入射角は金
属薄膜表面の磁化容易軸を決定する。これは磁気記録媒
体としての金属薄膜の特性を左右する要素の1つであ
り、同一の製品では統一された規格でなければならな
い。
【0053】即ち、上記の本実施例により図8に示すよ
うに、ベースフィルム9上に蒸着された金属膜34には
正規な一定の磁化容易軸34Aが形成される。しかし、
本実施例のような坩堝22の移動機構や電子ビーム17
の偏向装置が設けられていない場合には、図3のよう
に、シャッター6への付着物19の堆積に伴い、坩堝2
2に対して斜め上から搬送されるベースフィルム9に対
する入射角が徐々に縮小される。従って、図8に仮想線
で示すように不揃いで不正規な磁化容易軸34Bが形成
され、磁気テープの記録、再生が正常に行えなくなる。
【0054】そして、上記の如く、坩堝22の移動や電
子ビーム17の偏向の一連の微妙な動作をコントロール
するために、制御機構が設けられている。図9はその制
御機構のブロック図である。
【0055】即ち、坩堝22の移動位置や電子銃4のビ
ーム17の偏向方向は、メモリー部37に記録された情
報によって指令される。メモリー部37にはシミュレー
ションにより予めプログラム化された情報が記録されて
いて、このプログラムに基づいてドライバー回路36へ
指示され、これに基づいてドライバー回路36がパルス
ジェネレーター35を作動させる。
【0056】そして、このパルス信号に基づいてパルス
モータ29、60が駆動され、パルスモータ29、60
の実際の回転数を回転数検出信号によってドライバー3
6へフィードバックする。
【0057】従って、ドライバー36においてプログラ
ム化した基準信号と検出したパルスモータ29、60の
実際の回転数とを比較し、この比較により得られた制御
信号を再度パルスジェネレータ35へ指令し、目的とす
るパルス数でパルスモータ29、60を最終的に駆動さ
せる。
【0058】図9の制御機構は概略的に示したものであ
り、実際には、例えばシャッター6等への付着物の付着
量検出センサー等が設けられていて、これにより付着物
の膜厚を検出し、プログラムとの誤差が修正されるよう
になってよい。
【0059】一方、メモリー部37はプログラム化され
た記録信号を再生して、この信号を電子ビーム偏向回路
38へ指示し、これにより電流アンプ39が作動して所
要の電圧と電流を偏向コイル31へ流す。従って、偏向
コイル31の磁力によって電子ビームの向きが坩堝の移
動に追従して変えられる。
【0060】本実施例によれば、シャッター6へ付着し
た付着物の量に応じて飛翔材料源である坩堝22が移動
し、これに追従して電子ビーム17も偏向するため、蒸
着中、常に入射角度が一定に保たれる。従って、ベース
フィルム9面には蒸着膜の正規な磁性堆積物34A(図
8参照)がほぼ同一の傾斜θで形成され、好適な磁性層
が形成される上に、飛翔させる金属材料の総量を抑える
ことができ、製造コストを抑制することが可能となる。
【0061】図10は、第2の実施例を示す真空蒸着装
置の要部55の部分断面図である。
【0062】本実施例は、坩堝22が固定設置されてい
るが、飛翔源に隣接された例えばセラミックからなる第
2の入射規制板40が横移動して飛翔材料の飛翔領域を
規制することにより、シャッター6への付着物の付着を
抑制すると共に、第2の入射規制板40に付着した付着
物を溶融して坩堝22内へ戻し、再度、蒸着材料として
使用できる言わばリサイクルが可能な装置である。
【0063】図示の如く、図10は、防着板32付近を
抽出して図示した図であるが、上記した第1の実施例同
様に、本実施例の装置においても、防着板32のセッテ
ィングのためのリフター12Aが設けられており、防着
板32着脱のための扉(図示省略)も設けれられてい
る。そして、坩堝22は基台58に固定されており、こ
の基台58の下部に設けた駆動機構21Aにより第2の
入射規制板40を支持する固定用プレート46が第2の
入射規制板40を横移動(詳しくは後述する)させるよ
うになっている。
【0064】そして、本実施例における電子銃4は、図
示の如く側方から斜め下方に電子ビーム17を蒸着源2
2に照射するようになっているため、蒸着源22の近傍
に偏向コイル41を設けて電子ビーム17の照射位置を
制御している。
【0065】図11は、その偏向コイル41の概略斜視
図である。図示の如く、偏向コイル41の両端はヨーク
53A及び53Bに結合され、このヨーク53A、53
Bの先端は坩堝22を挟むように延設され、基台58
(図示省略)に結合されている。従って、例えば、ヨー
ク53Aが磁極S、ヨーク53Bが磁極N(この逆でも
よい)とすれば、これらのヨーク53A、53B間に発
生する漏洩磁束に引きつけられて電子ビーム17の主軸
が磁場域上で曲がり、坩堝22内の蒸着材料18を照射
するようになる。そして、この方式は後述する第3の実
施例についても同様である。
【0066】本実施例における第2の入射規制板40
は、図12に示すような低い形状の第2の入射規制板4
0Aとしてもよい。この場合、第2の入射規制板40A
によりシャッター6への付着物19の付着を抑制する効
果は、図10に示す高い形状の第2の入射規制板40よ
りは少ないが、第2の入射規制板を電子ビーム17側に
移動させて第2の入射規制板に付着した付着物19を電
子ビーム17の2次電子及び輻射熱により効果的に溶解
できる。従って、蒸着開始前に付着物19をリサイクル
して使用できる。
【0067】また、このように、付着した付着物19を
溶解可能な第2の入射規制板40Aの高さは図12に示
すものより高くてもよく、可能な限り高くすればリサイ
クルの効果も大きくなる。従って、図10の規制板40
のように第2の入射規制板を大型化すれば、それだけ蒸
着材料の入射角規制効果が大きくなると共に、リサイク
ル効果も大きくなって蒸着材料の使用量を削減すること
ができる。
【0068】本実施例の装置は、上記した第2の入射規
制板40による付着物19のリサイクルと、シャッター
6への付着物19の付着を抑制すること(入射角規制)
とを意図したものである。しかし、図10における第2
の入射規制板40に付着物19が堆積して入射領域が制
限されるようになった場合には、図13のように、第2
の入射規制板40を図中の右方向へ後退させることによ
り元の入射領域を保持することができる。
【0069】次に、本実施例における第2の入射規制板
の横移動機構を図14〜図17により詳細に説明する。
【0070】まず、図14は、坩堝22周辺を抽出し、
一部を断面で示した正面図(図15XVI−XVI 線断面
図)であり、図15はその平面図である。図示の如く、
坩堝22は基台58の上部に収容された状態で設置さ
れ、上縁部を押さえ部材56によって押さえられて固定
されている。
【0071】基台58の下部には駆動機構21の駆動源
となるモータ42が設けられ、この駆動機構によって作
動する固定用サポート46が基台58の外側(図13に
おいて右側)を外嵌するようにコの字形に形成され、そ
の上端部に第2の入射規制板40がボルト57aにより
押さえ部材57を介して取り付けられている。なお、後
述する図16における符号47〜50の部材が図15に
おいても図の上方に存在するが図示省略してある。
【0072】図16は、図14の左側面図であり、図1
7は図16の一部を省略して示した底面図である。この
両図により上記した駆動機構21の構成が一層明瞭にな
る。即ち、図17に示すように、モータ42のシャフト
先端に設けた傘歯車43aを介して、この傘歯車43a
に係合してT形に配された傘歯車43b、43cに動力
が伝達される。
【0073】固定プレート46の両側にはスライドベア
リング45bが設けてあり、これが基台58の底面にそ
の両端を固定支持したシャフト45aに係合している。
従って、スライドベアリング45bはシャフト45aの
領域内を移動可能になっている。一方、傘歯車43bの
シャフト44aとこの軸受44bとによりボールねじ4
4が構成されており、軸受け44bは固定用プレート4
6に固定設置されているため、傘歯車43bの回動によ
り固定用プレート46は図17に示す矢印方向に往復動
する。
【0074】従って、モータ42の駆動による動力は傘
歯車43a、43bを介してボールねじ44に伝えら
れ、固定用プレート46が横移動する。また、傘歯車4
3bに係合している傘歯車43cのシャフト50Aは、
カップリング51を介してシャフト50に連結され、チ
ャンバー52の外へ導出されその先端は手動ハンドル4
9に連結されている(図16参照)。
【0075】図16に示すチャンバー52には貫通孔5
2aが設けられ、その外側のチャンバー52の側面には
管状のフレキシブルワイヤ48が固定して設置され、そ
の先端には回転導入子47が連結されている。そして、
シャフト50は上記した貫通孔52aを経てチャンバー
52の外方へ導出され、更にフレキシブルワイヤ48及
び回転導入子を挿通してその外まで延設されて手動ハン
ドル49に結合されている。
【0076】従って、手動ハンドル49を操作すること
によっても傘歯車43cを介して固定用プレート46を
作動させることができる。しかも、手動に伴う手動ハン
ドルと操作時のシャフト50のシャフト50Aに対する
角度の変化に伴う回転抵抗もフレキシブルワイヤ48と
カップリング51に吸収されるため、何ら支障なく容易
に行うことができる。しかも、このような機構は坩堝2
2の下方に設けられているので、加熱の影響を少なくす
ることができる。
【0077】上記のような第2の入射規制板40、40
Aの横移動は、第2の入射規制板40、40Aへの付着
物の付着状況に応じて、前記した第1の実施例と同様に
予め決められたプログラムに基づいて作動する。また、
本実施例の移動機構は上記した横移動に限らず、斜め移
動でもよく、更に上下動と併用してもよい。
【0078】本実施例によれば、従来シャッター6で規
制していた飛翔材料18Aのベースフィルム9への付着
が上記の移動機構を用いることにより第2の入射規制板
による入射角の規制が可能となる。これにより、シャッ
ター6に付着していた合金がベースフィルム9に付着す
るため、蒸着効率が向上し、均一の膜厚が得られ、品質
を安定させることができる。
【0079】また、付着物を取り除くために第2規制板
をクリーニングする場合にはその規制板を損傷させるお
それがあるが、本実施例では、付着物のリサイクルを十
分に行えることになるから、規制板のクリーニングは容
易又は不要となる。
【0080】また、上記の移動機構は、坩堝の下方に設
置するため、その伝達手段や駆動モータ等が熱負荷(蒸
着材料の熱)を受け難く、機構も簡素化できる。
【0081】図18は、第3の実施例を示す真空蒸着装
置の要部55の部分断面図である。
【0082】本実施例は、図示の如く上記した第2の実
施例の装置をベースに第2の入射規制板40に対向する
位置に第3の入射規制板59を設けたものである。そし
て、この第3の入射規制板59は、図18における矢視
拡大図として同図左側に抽出して示したように、本体の
中央部に横長のスリット状の入射孔59aが設けられて
いる。
【0083】従って、電子銃4から発射された電子ビー
ム17は第3の入射規制板59の入射孔59a(これは
必ずしもなくてよい。)から入射し、坩堝22内の蒸着
材料18を照射して加熱する。これにより、飛翔する飛
翔材料18Aは、第2の入射規制板40による規制に加
えて、更に第3の入射規制板59により規制されるた
め、防着板32の側壁上部への飛翔材料18Aの付着を
規制して好適な飛翔領域Aを形成し、効率的な蒸着が可
能になる。
【0084】但し、この第3の入射規制板59の高さに
は限界がある。即ち、高すぎれば、第2の入射規制板4
0との間隔が狭くなり蒸着材料が飛翔し難くなると共
に、入射孔59aを設けずに第3の入射規制板59の上
からビーム17を入射させる場合に照射できなくなる。
【0085】第2の入射規制板40及び第3の入射規制
板59共に、電子ビーム17の二次電子及び坩堝22内
の溶融金属表面からの輻射熱により付着物19を溶融し
てリサイクルできるが、第2の規制板40は可能な範囲
まで大型に形成されている。第2及び第3の入射規制板
はいずれも、例えば酸化物セラミック製である。
【0086】これにより、第2の入射規制板40は、こ
の表面に付着した付着物を溶融して坩堝22内に戻し、
リサイクル作用をする。また、第3の入射規制板59は
電子ビーム17の通過により加熱され、第3の入射規制
板59に付着した付着物を溶融して坩堝22内に戻す。
従って、従来、飛翔材料18Aが防着板32の側壁上部
まで飛散していたが、第3の入射規制板59の設置によ
り、飛翔材料の飛翔領域のコントロールが可能となり、
防着板やシャッターへの付着量が減り、蒸着率が約5%
向上する。また、規制板のクリーニングも容易となる。
【0087】図19は、第2の入射規制板40に付着物
19が付着した図18の状態から、付着物19が溶融さ
れて坩堝22内へ戻された状態を示している。
【0088】また、本実施例の変形として、前記した第
2の実施例と同様に、第2の入射規制板40を移動させ
るための移動機構を併用することができる。図20はそ
の移動機構(図14〜図17参照)を設けたものである
(本図においてはその一部を示し、その他の部分は図示
省略してある)。
【0089】これにより、第2の入射規制板40に付着
物19が堆積し、上記した如く、この付着物19を溶融
しても、仮に全部が溶融されずに一部が残留し、蒸着に
支障がある場合には、移動機構を作動させることによ
り、図21に示すように第2の入射規制板40を図面右
方向へ後退させれば、再び正常な入射領域Aが回復す
る。
【0090】本実施例における第3の入射規制板59
は、入射孔59aを設けず、電子ビーム17がこの第3
の入射規制板59の上方から坩堝22に入射するように
してもよい。このように、電子ビーム17の入射系路に
かかわらずに、上記のような構成が可能であり、種々な
形の入射規制板を使用することが可能である。
【0091】図18〜図21の実施例によれば、第2の
入射規制板40とこれに対向する形で第3の入射規制板
59とが設けられていることによって、第2の入射規制
板40がシャッタ6への付着物19の付着を規制し、第
3の入射規制板59が防着板32側への付着物19の付
着を規制しているので、全体的に最適な飛翔材料18A
の飛翔領域を形成することができる。従って、防着板3
2やシャッター6への付着物19の付着を減少させ、効
率よくベースフィルム9に蒸着させることができる。
【0092】また、第2の入射規制板40及び第3の入
射規制板59に付着した付着物19は、溶融して坩堝2
2に戻し、リサイクルして再使用できるので、蒸着材料
18が節減できる。しかし、第2の入射規制板40への
付着物19が完全に溶融し切れず入射領域に支障がある
場合には、第2の入射規制板40を後退して移動させる
ことにより、必要な入射領域を回復させることができ
る。
【0093】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
した各実施例は本発明の技術的思想に基づいて様々に変
形することが可能である。
【0094】例えば、第1の実施例における蒸着材料源
の移動機構21及び第2、第3の実施例における蒸着材
料源の移動機構21Aは、実施例以外の適宜な方法で行
うことが可能である。また、上下動、横方向移動のうち
のどちらかであってもよい。
【0095】また、第2及び第3の実施例における入射
規制板の形状や大きさも実施例のもの以外の適宜な形状
や大きさのものであってよく、また、この入射規制板を
第1の実施例に併用してもよい。
【0096】また、電子銃4の設置場所は、第1の実施
例については第2、第3の実施例の如く側方からの照射
方式を採ってもよく、第2、第3の実施例については第
1の実施例の如く上方からの照射方式にしてもよい。
【0097】また、上記した実施例の要部は実施例に使
用した真空蒸着装置以外の真空蒸着装置にも適用するこ
とができる。例えば、ヒーターにより選択的に加熱して
蒸着する装置にも適用することができる。この場合は、
坩堝の移動のみを制御すればよい。
【0098】また、上記の各実施例は、磁気テープ以外
にも、各種の磁気カードにも応用でき、マグネスケール
を用いた数値制御装置にも応用が可能である。
【0099】
【発明の作用効果】本発明に基づく材料飛翔装置は、上
記の如く、飛翔領域を規制する開口部を経て飛翔源から
の飛翔材料を基体上に付着させる材料飛翔装置におい
て、前記飛翔源の位置が調節され、前記基体への前記飛
翔材料の入射状態が保持されるようにしているので、前
記基体へ前記飛翔材料をほぼ一定の入射状態の下で効率
的に付着させることができる。その結果、均一な付着が
得られ、一定品質の製品を低コストに生産することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に基づく真空蒸着装置の
概略断面図である。
【図2】同真空蒸着装置の一部の拡大断面図であり、付
着物が付着する前の状態を示す図である。
【図3】同真空蒸着装置の一部の拡大断面図であり、付
着物が付着した状態を示す図である。
【図4】同真空蒸着装置の蒸着源の移動機構を示す概略
側面図である。
【図5】同真空蒸着装置の一部の拡大断面図であり、蒸
着源を移動させた状態を示す図である。
【図6】同真空蒸着装置の蒸着源の移動前、移動後の状
態を示す概略側面図である。
【図7】同真空蒸着装置の防着板の冷却機構を示す概略
斜視図である。
【図8】同真空蒸着装置によるベースフィルムの蒸着層
を示す模式図である。
【図9】同真空蒸着装置の制御機構を示すブロック図で
ある。
【図10】本発明の第2の実施例に基づく真空蒸着装置
の要部の概略断面図である。
【図11】同真空蒸着装置の一部を示す概略斜視図であ
る。
【図12】同真空蒸着装置の要部の概略断面図であり、
付着物が付着した状態を示す図である。
【図13】同真空蒸着装置の要部の概略断面図であり、
第2の入射規制板を移動させた状態を示す図である。
【図14】同真空蒸着装置の飛翔材料源周辺を示し、一
部を断面表示した正面図(図15の XIV−XIV 線断面
図)である。
【図15】図13の平面図である。
【図16】図13の左側面図である。
【図17】図15の底面図である。
【図18】本発明の第3の実施例に基づく真空蒸着装置
の要部の概略断面図であり、付着物が付着した状態を示
す図である。
【図19】同真空蒸着装置の一部(図17の一部)の拡
大断面図であり、付着物が溶融して坩堝に戻った状態を
示す図である。
【図20】同真空蒸着装置の一部の拡大断面図であり、
第2の入射規制板に付着物が付着した状態を示す図であ
る。
【図21】同真空蒸着装置の一部の拡大断面図であり、
第2の入射規制板を移動させた状態を示す図である。
【図22】従来例による真空蒸着装置の概略断面図であ
る。
【図23】同真空蒸着装置の一部の拡大断面図であり、
付着物が付着した状態を示す図である。
【符号の説明】
2…クーリングロール、3、22…坩堝(蒸着源)、4
…電子銃、5、32…防着板、5a…防着板円弧部、6
…シャッター、9…ベースフィルム、10a、10b…
開口部、12、12A…リフタ、17…電子ビーム、1
8…蒸着材料、18A…飛翔材料、19…付着物、20
…蒸着装置、21…駆動機構、23…上部ステージ、2
4…下部ステージ、25…レール、26…係合部、27
…ラック、28…ピニオン、29、60…パルスモー
タ、30、44a、45a、50、50A、61、64
…シャフト、31、41…偏向コイル、33…冷却パイ
プ、34…磁性膜、35…パルスジェネレータ、36…
ドライバー、37…メモリー部、38…電子ビーム偏向
回路、39…アンプ、40、59…入射規制板、42…
モータ、43a、43b、43c、62、63…傘歯
車、44…ボールねじ、44b、65…軸受、45b…
スライドベアリング、46…固定用プレート、47…回
転導入子、48…フレキシブルワイヤ、49…ハンド
ル、51…カップリング、52…チャンバー、52a…
貫通孔、53A、53B…ヨーク、55…要部、56、
57…押さえ部材、57a…ボルト、58…基台、59
a…ビーム入射孔、A…飛翔領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 純 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛翔領域を規制する開口部を経て飛翔源
    からの飛翔材料を基体上に付着させる材料飛翔装置にお
    いて、前記飛翔源の位置が調節され、前記基体への前記
    飛翔材料の入射状態が保持されることを特徴とする材料
    飛翔装置。
  2. 【請求項2】 飛翔源を移動させることによって、前記
    飛翔源の位置が調節される、請求項1に記載した装置。
  3. 【請求項3】 開口部を有する飛翔領域規制手段への飛
    翔材料の付着量に応じて飛翔源が移動する、請求項1に
    記載した装置。
  4. 【請求項4】 飛翔源の移動に追従して、飛翔源を加熱
    するためのビーム照射位置が変えられる、請求項1に記
    載した装置。
  5. 【請求項5】 材料の飛翔操作中に飛翔源の移動とビー
    ム照射位置の変更とが行われる、請求項4に記載した装
    置。
  6. 【請求項6】 飛翔源の移動とビーム照射位置の変更と
    が予め決められたプログラムに基づいて行われる、請求
    項5に記載した装置。
  7. 【請求項7】 真空蒸着時に、開口部を有する入射角規
    制マスクへの蒸着材料の付着量に応じて蒸着源が移動す
    る、請求項1に記載した装置。
  8. 【請求項8】 蒸着源の移動に追従して、前記蒸着源を
    加熱するための電子ビームの照射位置が変えられる、請
    求項7に記載した装置。
  9. 【請求項9】 磁気記録媒体の構成材料が基体に蒸着さ
    れる、請求項7に記載した装置。
  10. 【請求項10】 基体が蒸着源に対してこの上方から斜
    め下方へ導かれながら、蒸着が行われる、請求項9に記
    載した装置。
  11. 【請求項11】 飛翔領域を規制する開口部を有する規
    制手段を使用し、この規制手段の前記開口部を経て飛翔
    源からの飛翔材料を基体上に付着させる材料飛翔装置に
    おいて、前記飛翔領域を規制する第2の規制手段とこれ
    に対向した第3の規制手段とのうち少なくとも第2の規
    制手段が前記飛翔源に設けられ、前記第2及び第3の規
    制手段に付着する飛翔材料を飛翔位置に循環するように
    し、かつ、前記第2の規制手段の位置を調節して、前記
    基体への前記飛翔材料の入射状態が保持されることを特
    徴とする材料飛翔装置。
  12. 【請求項12】 第2の規制手段を移動させることによ
    って、飛翔材料の入射角が調節される、請求項11に記
    載した装置。
  13. 【請求項13】 第2の規制手段への飛翔材料の付着量
    に応じてこの規制手段が移動する、請求項11に記載し
    た装置。
  14. 【請求項14】 飛翔源の下方に、第2の規制手段の駆
    動機構が設けられている、請求項11に記載した装置。
  15. 【請求項15】 駆動モータと、このモータの駆動を第
    2の規制手段に伝達する伝達手段とによって駆動機構が
    構成されている、請求項14に記載した装置。
  16. 【請求項16】 駆動機構が手動によって操作される、
    請求項14に記載した装置。
  17. 【請求項17】 第2の規制手段の移動が予め決められ
    たプログラムに基づいて行われる、請求項11に記載し
    た装置。
  18. 【請求項18】 第2の規制手段が第3の規制手段より
    も上方に延設されている、請求項11に記載した装置。
  19. 【請求項19】 真空蒸着時に、第2の規制手段への蒸
    着材料の付着量に応じて第2の規制手段が移動する、請
    求項11に記載した装置。
  20. 【請求項20】 磁気記録媒体の構成材料を基体に蒸着
    する、請求項18に記載した装置。
  21. 【請求項21】 基体が蒸着源に対してこの上方から第
    2の規制手段へ斜め下方へ導かれながら、蒸着が行われ
    る、請求項20に記載した装置。
  22. 【請求項22】 飛翔領域を規制する開口部を有する規
    制手段を使用し、この規制手段の前記開口部を経て飛翔
    源からの飛翔材料を基体上に付着させる材料飛翔装置に
    おいて、前記飛翔領域を規制する第2の規制手段とこれ
    に対向した第3の規制手段とが前記飛翔源に設けられ、
    前記第2及び第3の規制手段に付着する飛翔材料を飛翔
    位置に循環するようにし、前記基体への前記飛翔材料の
    入射状態が保持されることを特徴とする材料飛翔装置。
  23. 【請求項23】 第3の規制手段が飛翔源を加熱するた
    めのビーム入射側に設けられる、請求項11又は22に
    記載した装置。
  24. 【請求項24】 第3の規制手段に加熱ビーム通過孔が
    設けられている、請求項11又は22に記載した装置。
  25. 【請求項25】 第2の規制手段が第3の規制手段より
    も上方に延設されている、請求項22に記載した装置。
  26. 【請求項26】 磁気記録媒体へ構成材料を基体に蒸着
    する、請求項22に記載した装置。
  27. 【請求項27】 基体が蒸着源に対してこの上方から第
    2の規制手段の側へ斜め下方へ導かれながら、蒸着が行
    われる、請求項26に記載した装置。
  28. 【請求項28】 請求項1〜27のいずれか1項に記載
    した飛翔源からなる材料飛翔源。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012077375A (ja) * 2010-09-09 2012-04-19 Panasonic Corp 真空蒸着装置
JP2018035392A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 京浜ラムテック株式会社 処理ローラーおよびその製造方法ならびに処理装置ならびにバッキングプレートおよびその製造方法
JP2025515382A (ja) * 2022-05-06 2025-05-14 ビューラー アルツェナウ ゲーエムベーハー 真空蒸着システムのためのデバイス及び真空蒸着のためのシステム

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