JPH11189977A - ポリエステル繊維構造物およびその製造方法 - Google Patents

ポリエステル繊維構造物およびその製造方法

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JPH11189977A
JPH11189977A JP9354763A JP35476397A JPH11189977A JP H11189977 A JPH11189977 A JP H11189977A JP 9354763 A JP9354763 A JP 9354763A JP 35476397 A JP35476397 A JP 35476397A JP H11189977 A JPH11189977 A JP H11189977A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼時に有害ガスの発生のない難燃性ポリエス
テル繊維で、かつ、洗濯耐久性、ドライクリーニング耐
久性のある防かび性・撥水性能を付与したポリエステル
系繊維を提供する。 【解決手段】ポリエステル繊維構造物であって、線状ま
たは環状のホスファゼン化合物1.5〜10%owf、
ベンズイミダゾール系化合物0.1〜5%owf、およ
びポリフルオロアルキル基を含むウレタン系化合物0.
1〜5%owfを含有してなるポリエステル繊維構造
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル繊維
構造物およびその製造方法に関するものである。さらに
詳しくは、難燃性、防かび性、撥水性を有するポリエス
テル繊維構造物およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル系繊維製品は衣料用、イン
テリア用に広く利用されているが、これら繊維製品にお
いては繊維表面に付着した人体からの汗や、大気中の汚
れを栄養源として繁殖した細菌やかびなどの微生物によ
り悪臭を発生したり、皮膚障害や疾病を起こしたり、衛
生上好ましくない影響を受けている。
【0003】一方、マッチ、煙草などを出火源とする火
災の被害を最小限に抑えるため、ホテル、病院、映画館
などで使用されるインテリア材料は消防法により規制が
されている。
【0004】このような状況の中で、安全性が高く快適
な生活環境をつくるうえで、防かび性、撥水性、防汚
性、難燃性を同時に兼ね備えた繊維製品の開発が望まれ
ている。 しかし、繊維に対して防かび性を有する化合
物を溶液あるいはエマルジョンにてスプレーする方法が
特開昭57−171771号公報に開示されているが、
これだけでは効果に持続性がなく、洗濯などにより防か
び剤が脱落してしまう。また特開平3−27183号公
報にはアクリル樹脂と併用する方法が提案されているが
繊維布帛の風合いが損なわれてしまう。さらに難燃性ポ
リエステルに繊維に処理した場合、溶融時の粘度が高く
なりドリップ性が悪くなるため必要な難燃性が得られな
い。
【0005】また、繊維製品の織編物の形態で後加工に
より難燃性を付与する方法は、必要に応じて自由に加工
できる利点があるが、現在ハロゲン系化合物を用いた後
加工難燃法が最も主流として利用されている。しかし、
ハロゲン系化合物は燃焼した場合に有害ガスが発生しや
すく、近年世界的な環境問題が重視されている中で、技
術改良の機運が高まりつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、燃焼時に有
害ガスの発生のない難燃性ポリエステル繊維構造物で、
かつ、洗濯耐久性、ドライクリーニング耐久性のある防
かび性・撥水性能を付与したポリエステル繊維構造物お
よびその製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明のポリエステル繊維構造物は次の構成を有す
る。
【0008】すなわち、ポリエステル繊維構造物であっ
て、下記(I)式または下記(II)式で表される線状ま
たは環状のホスファゼン化合物が1.5〜10%owf
とベンズイミダゾール系化合物を0.1〜5%owf、
ポリフルオロアルキル基を含むウレタン系化合物を0.
1〜5%owf含有するポリエステル繊維構造物であ
る。
【0009】
【化7】 (式(I)中のX1〜X3はアミノ基、フェノキシ基のいず
れかである。Y1〜Y3はアミノ基、フェノキシ基のいず
れかである。)
【化8】 (式(II)中のX1〜X4はアミノ基、フェノキシ基のいず
れかである。Y1〜Y4はアミノ基、フェノキシ基のいず
れかである。) また、本発明のポリエステル繊維構造物の製造方法は次
の構成を有する。
【0010】すなわち、固形分が5.0〜20%owf
の前記ホスファゼン化合物を含む染色浴中で、浴比を
1:50〜1:10とし、100℃以上でポリエステル
繊維構造物を処理した後、ベンズイミダゾール系化合物
を0.1〜10%owf、ポリフルオロアルキル基を含
むウレタン系化合物を0.1〜10%owf含む混合水
溶液を付与し、熱処理するポリエステル繊維構造物の製
造方法である。
【0011】さらにまた、前記ホスファゼン化合物が含
有されてなる分散液中にポリエステル繊維構造物を浸漬
し、脱液・乾燥後、150℃以上の雰囲気下で該ホスフ
ァゼン化合物を吸尽処理させた後に、ベンズイミダゾー
ル系化合物を0.1〜10%owf、ポリフルオロアル
キル基を含むウレタン系化合物を0.1〜10%owf
含む混合水溶液を付与し、熱処理するポリエステル繊維
構造物の製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0013】本発明においてポリエステル繊維は特に限
定されないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、またはエチレンテレフタレート単
位を主たる繰り返し成分とするもの(具体的には繰り返
し単位の90モル%以上)、ブチレンテレフタレート単
位を主たる繰り返し成分とするもの(具体的には繰り返
し単位の90モル%以上)などからなる繊維を好ましく
用いることができる。なかでも、エチレンテレフタレー
ト単位が90モル%以上繰り返し成分とするポリエステ
ルからなるポリエステル繊維が好ましく、エチレンテレ
フタレート単位が95モル%以上繰り返し成分とするポ
リエステルからなるポリエステル繊維であることがより
好ましい。エチレンテレフタレート単位が100モル%
繰り返し成分とするポリエステル(すなわち、ポリエチ
レンテレフタレート)からなるポリエステル繊維である
ことは更に好ましい。
【0014】なお、ポリエステルに共重合されてもよい
成分としては、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、などの芳香族ジ
カルボン酸、アジピン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカ
ルボン酸、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコールなどの脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、ビスフェノールAなどの脂肪族また
は芳香族ジオールなどを用いることができる。
【0015】これら、ポリエステル系繊維の断面形態は
丸形、異形を問わない。また繊維構造物の形態は不織
布、織物、編物であってもよい。
【0016】本発明に用いるホスファゼン化合物は主に
ポリエステル繊維に難燃性を付与することが目的であ
り、1.5〜10%owfの割合でポリエステル繊維構
造物に付与せしめることが重要である。1.5%owf
未満では難燃性が不十分となり、10%owfを越える
場合には繊維構造物の風合いが損なわれる。また、ポリ
エステルに対する吸尽性を高めるために前記式(I)ま
たは(II)におけるホスファゼン化合物中の総フェノキ
シ基数は2個以上となるのが好ましい。特に式(I)で
は2個以上6個以下となるのが好ましく、式(II)では
2個以上6個以下となるのが好ましい。前記ホスファゼ
ン中の置換基X、Yがすべてアミノ基の場合は洗濯耐久
性が低く、また、すべてフェノキシ基の場合はドライク
リーニング性が不十分である。
【0017】本発明で用いるホスファゼン化合物は、難
燃性を得るため、例えば、JIS−L1091D法(接
炎回数)に合格するためには、化合物中のリン元素含有
量により異なるが、ポリエステル繊維に対して0.2%
owf以上のリン元素が含まれるように本発明の化合物
を付与するのが好ましい。一方10%owf以上付与す
ると難燃性を得るリン元素量としては十分付与できるが
風合いが硬くなり好ましくない。
【0018】本発明のホスファゼン化合物の実際の使用
に際しては水に微分散させて用いることが好ましい。水
に微分散させる方法としては特に限定されるものではな
いが、分散効率の観点から、次の方法が好ましく用いら
れる。すなわち、本発明のホスファゼン化合物、分散
剤、および水を混合し、攪拌し分散する。この分散物を
ガラスビーズ粉砕機で粉砕、分散操作を行うのが一般的
である。また、他の方法として本発明のホスファゼン化
合物を溶解し得る溶媒で溶解した後、攪拌しながら水と
混合してエマルジョン化して用いても差しつかえない。
【0019】本発明におけるホスファゼン化合物をポリ
エステル繊維に吸尽させる方法としては浴中処理法、パ
ッド・ドライ/キュアー法等を用いることができる。浴
中処理法とは、微分散させたホスファゼン化合物の分散
液中で、100℃以上の温度でポリエステルに吸尽処理
する方法である。また、染色浴中にホスファゼン化合物
を投入し、染色と難燃加工を同時に行うこともできる。
その場合、ポリエステル繊維への吸尽効率を考慮し、本
発明のホスファゼン化合物中のリン元素がポリエステル
繊維に対して0.2%owf以上吸尽されるように投入
量を調整する。その他、通常の染色に使用される染料、
pH調整剤、均染剤などを適宜添加する。本発明のホス
ファゼン化合物の吸尽効率の観点から、浴比は1:5〜
1:100が好ましく、吸尽性を高めるために1:5〜
1:30がより好ましい。浴中処理における処理温度は
100℃以上とするものである。処理温度が100℃に
満たないとポリエステル繊維に難燃剤を十分に付与しに
くい。吸尽効率の観点から、120℃〜135℃の温度
で30〜60分間浴中処理し、その後、処理布帛は通常
の洗浄、乾燥を行うことが好ましい。さらに、浴中処理
後に還元洗浄を施したり、乾燥後に熱処理することもで
きる。
【0020】一方、パッド・ドライ/キュアー法とは本
発明のホスファゼン化合物の分散液にポリエステル繊維
を浸漬/マングルで脱液した後、100℃以上で乾燥
し、その後、150℃以上で吸尽処理する方法を用いる
ことができる。本発明のホスファゼン化合物の均一付与
観点から、浸漬/マングルで脱液した後、100〜12
0℃の温度で乾燥し、その後、170〜200℃の温度
で10〜180秒間の熱処理を行うのが好ましい。
【0021】ポリエステル繊維への均一吸尽および分散
液の安定性から本発明のホスファゼン化合物の粒径は1
0ミクロン以下が好ましく、5ミクロン以下がより好ま
しく、1ミクロン以下であればさらに好ましい。
【0022】次に、本発明に用いるベンズイミダゾール
系化合物の具体例としては、2−(4−チアゾリル)ベ
ンズイミダゾール、2−メトキシカルボニルアミノ−ベ
ンズイミダゾールなどが例示されるが、これらに限定さ
れるものではない。ベンズイミダゾール系化合物の付着
量は繊維に対して、0.1〜5%owf、好ましくは
0.1〜3%owf付着せしめるものである。0.1%
owf以下では十分な抗菌防かび性能が得られない問題
があり、一方、5%owf以上の場合撥水性が低下する
ため好ましくない。
【0023】本発明で用いるポリフルオロアルキル基を
含むウレタン系化合物は下記式(III)で表される化合物
を好適なものとして例示できる
【化9】 上記式(III)において、Rfは炭素数4〜16個の直鎖
または分岐状のポリフルオロアルキル基であり、通常は
末端部がパーフルオロアルキル基であるものが使用され
るが、末端部に水素原子あるいは塩素原子を含むもの、
あるいはオキシパーフルオロアルキレン含有基なども使
用可能である。Rf基の好ましい態様はパーフルオロア
ルキル基であり、炭素数4〜12のものが特に好まし
い。Xは−R−、−CON(Rf)−Q−、または−S
2N(R1)−Q−(但し、Rはアルキレン基、R1
水素原子または低級アルキル基、Qは二価の有機基を示
す)の一つであり、炭素数1〜20のアルキレン基が好
ましい。AおよびA1は各−O−、−N(R2)−(但
し、R2は水素原子または低級アルキル基を示す)が好
適である。Zは非親水性の一価有機基であり、アルキル
基、アリール基、ヘテロ原子を含むもの、さらには−X
−Rfなどが例示可能であるが、撥水、撥油の面からは
低級アルキル基が好ましい。Yは二価の有機基であり、
通常では炭素数24個以下、特に6〜15個のものが選
定され、ウレタン分子を硬直化し耐久性を向上させると
いう面から芳香族または脂肪族環を少なくとも1個含む
ものが好ましく採用される。また、nは1個以上の正数
であり、とくに1〜3の正数が選定される。
【0024】ポリフルオロアルキル基含有化合物の付着
量は繊維に対して、0.1〜5%owfとするものであ
る。0.1%owfに満たない場合には十分な撥水性が
得られず、また防かび性が不十分になる。一方、5%o
wfを越える場合には、コスト面で実用上好ましくな
い。
【0025】ベンズイミダゾール系化合物およびポリフ
ルオロアルキル基含有化合物の付与方法としては、前記
難燃処理後に、ベンズイミダゾール系化合物の0.1〜
10%owfとポリフルオロアルキル基含有化合物の
0.1〜10owf%の混合水溶液を浸漬処理、スプレ
ー処理、泡処理、グラビア処理などの任意の方法により
繊維表面に付与し、100〜200℃の乾燥、熱処理を
行うものである。ベンズイミダゾール系化合物の濃度が
0.1%owfに満たない水溶液の場合は、十分な防か
び性能が得られない。一方、10%owfを越える水溶
液の場合は、撥水性能が低下し、コスト面でも実用上好
ましくない。
【0026】また、上記混合液にブロックイソシアネー
ト化合物が適量含まれていてもさしつかえない。
【0027】熱処理としては、乾燥とセットを同時に行
うテンター1段仕上げを採用することも可能である。1
50℃未満の熱処理では耐久性の面で十分でなく、一
方、210℃を越えると繊維の黄化、脆化の危険性があ
り、実用的に好ましくない。
【0028】ここで、本発明品が従来のスプレー法付与
にくらべ、防かび性能に耐久性がある理由としては、本
発明に用いるベンズイミダゾール系化合物が熱処理をう
けることにより繊維内部に吸尽されるためと考えられ
る。
【0029】以下、実施例によりさらに詳細に説明す
る。なお、実施例中の性能評価は次の方法によった。
【0030】〈洗濯方法〉家庭用洗濯機VH−3410
(東芝(株)製)を用いて、弱アルカリ洗剤“ザブ”
(登録商標、花王(株)製)0.2重量%、温度40℃
±2℃浴比、1:30で5分間処理した後、排液脱水
し、オーバーフローさせながら2分間すすぎ洗いを2回
繰り返し行う。これを洗濯1回とする。
【0031】〈難燃性評価〉JIS L−1091D法
(接炎回数)により測定した。
【0032】〈防かび性評価〉JIS Z−2911
6.2.2(繊維製品試験;湿式法)により測定した。
【0033】〈撥水性評価〉JIS L−1092 ス
プレー法で測定した。
【0034】
【実施例】(実施例1、比較例1)経糸、緯糸とも15
0デニール−48フィラメントの加工糸のポリエステル
系繊維100%使いの平織物をサンデットG−29(三
洋化成(株)製)1g/l、水酸化ナトリウム(30
%)2g/lを含む処理液中で80℃×15分間の条件
で精錬を行った後、乾燥し150℃×30秒間の条件で
中間セットを行い、次の配合の染色、難燃剤(前記式
(I))処理液を使用して液流染色機により、浴比1:
20として130℃×60分間処理した。
【0035】 <染色、難燃剤処理液の配合> 分散染料 Dianix Yellow F3G-E 0.1%owf Dianix Red ACE 0.06%owf Dianix Blue FBL-E 0.03%owf 助剤 イオネット TD−208 1.0g/l フィクサー PH−500 1.0g/l 難燃剤 テトラフェノキシシ゛アミノシクロトリホスファセ゛ン(50重量%分散液) 10.0%owf 次に、サンデットG−29(三洋化成(株)製)1g/
l、水酸化ナトリウム(30重量%)2g/l、ハイド
ロサルファイト1g/lからなる処理液中で80℃×2
0分間の条件で還元洗浄し、60℃×10分間湯洗後、
さらに水洗を行った。その後、前記一般式において、R
fをC919CH2CH2O、XをCONH(CH26
AをNH、A1をO、Yを(CH26、ZをC919
2CH2、n=2としたポリフルオロアルキル基含有ウ
レタン系化合物を0.1%ows、2−メトキシカルボ
ニルアミノベンズイミダゾールを0.05%ows、
0.1%ows、1.0%ows、5.0%ows、
8.0%owsを含む処理液をそれぞれ調製し、該染色
布帛を浸漬した後、ピックアップ率100%で絞り、ピ
ンテンターで120℃×2分間乾燥後、170℃×30
秒間熱処理してポリエステル系繊維構造物を得た。得ら
れた繊維構造物の難燃性、防かび性、撥水性を評価し結
果を表1に示した。
【0036】表1のとおり、難燃性についてはいずれも
接炎回数3回以上で合格であった。防かび剤の含有量が
0.1%owf未満(比較例1−1)では防かび性が不
十分であった。また、5%owf以上(比較例1−2)
では撥水性が低下した。
【0037】(実施例2、比較例2)難燃剤として、前
記式(II)に示すホスファゼン化合物(フェノキシ基:
アミノ基の全体の割合が50:50)を用いる以外は、
実施例1と同様の処理と評価を行い、結果を表1に併せ
て示した。難燃性についてはいずれも接炎回数3回以上
で合格であった。防かび剤の含有量が0.1%owf未
満(比較例2−1)では防かび性が不十分であった。5
%owf以上(比較例2−2)では撥水性が低下した。
【0038】(実施例3、比較例3)実施例1と同様の
条件で染色と難燃処理を行った布帛を、2−メトキシカ
ルボニルアミノベンズイミダゾールを2.0%ows、
前記一般式において、RfをC919CH2CH2O、X
をCONH(CH26、AをNH、A1をO、Yを(C
26、ZをC919CH2CH2、n=2としたポリフ
ルオロアルキル基含有ウレタン系化合物を0.05%o
ws、0.1%ows、1.0%ows、5.0%ow
s含む処理液をそれぞれ調整し、染色布帛を浸漬した
後、ピックアップ率100%で絞り、ピンテンターで1
20℃×2分間乾燥後、170℃×30秒間熱処理して
ポリエステル系繊維構造物を得た。得られた繊維構造物
の防かび性、撥水性、難燃性を評価し結果を表2に示し
た。比較のため実施例3の染色、難燃処理布を、ポリフ
ルオロアルキル基含有アクリル系化合物を10.0%o
ws、2−メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾー
ルを2.0%owsとした処理液に浸漬し、以下実施例
3と同一条件で処理した(比較例3−2)。その結果を
表2に併せて示した。防かび性、撥水性は十分であった
が、難燃性が低下した。
【0039】(実施例4、比較例4)実施例1で用いた
同じ布帛を用いて、テトラフェノキシジアミノシクロト
リホスファゼン(50重量%分散液)を3%ows、5
%ows、10%ows、20%ows、に調製した処
理浴に布帛をし浸漬した後、ピックアップ率100%で
絞り、ピンテンターで120℃×1分間乾燥後、180
℃×1分間熱処理した。その後、前記一般式において、
RfをC919CH2CH2O、XをCONH(C
26、AをNH、A1をO、Yを(CH26、ZをC
919CH2CH2、n=2としたポリフルオロアルキル
基含有ウレタン系化合物を0.1%ows、2−メトキ
シカルボニルアミノベンズイミダゾールを1.0%ow
sを含む処理液を調製し、先に難燃処理を施した染色布
帛を浸漬した後、ピックアップ率100%で絞り、ピン
テンターで120℃×2分間乾燥後、170℃×30秒
間熱処理してポリエステル系繊維構造物を得た。得られ
た繊維構造物の防かび性、撥水性、難燃性を評価し結果
を表3に示した。表3に示すように十分な難燃性、防か
び性、撥水性を得ることができた。しかし、難燃剤とし
て1.0%owf付与した水準(比較例4−1)では防
かび性、撥水性を得られるが十分な難燃性能が得られな
かった。
【0040】
【表1】
【表2】
【表3】
【0041】
【発明の効果】本発明により得られたポリエステル系繊
維構造物は、燃焼時において有害ガスを発生することな
く、地球環境に優しく、かつ防炎基準に合格する難燃性
能を維持し、しかも洗濯耐久性に優れた防かび性、撥水
性を有している。また、これまで困難とされていたポリ
エステル系繊維の難燃、撥水性能の複合化が可能にな
り、カーテン分野への商品展開を幅広いものとすること
ができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル繊維構造物であって、下記
    (I)式または下記(II)式で表される線状または環状
    のホスファゼン化合物1.5〜10%owf、ベンズイ
    ミダゾール系化合物0.1〜5%owf、およびポリフ
    ルオロアルキル基を含むウレタン系化合物0.1〜5%
    owfを含有してなることを特徴とするポリエステル繊
    維構造物。 【化1】 (式(I)中のX1〜X3はアミノ基、フェノキシ基のいず
    れかである。Y1〜Y3はアミノ基、フェノキシ基のいず
    れかである。) 【化2】 (式(II)中のX1〜X4はアミノ基、フェノキシ基のいず
    れかである。Y1〜Y4はアミノ基、フェノキシ基のいず
    れかである。)
  2. 【請求項2】ホスファゼン化合物中の総フェノキシ基数
    が2個以上であることを特徴とする請求項1記載のポリ
    エステル繊維構造物。
  3. 【請求項3】固形分が5.0〜20%owfの下記
    (I)式または下記(II)式で表される線状または環状
    のホスファゼン化合物を含む染色浴中で、浴比を1:5
    〜1:100とし、100℃以上でポリエステル繊維構
    造物を処理した後、ベンズイミダゾール系化合物を0.
    1〜10%owf、ポリフルオロアルキル基を含むウレ
    タン系化合物を0.1〜10%owf含む混合水溶液を
    付与し、熱処理することを特徴とするポリエステル繊維
    構造物の製造方法。 【化3】 (式(I)中のX1〜X3はアミノ基、フェノキシ基のいず
    れかである。Y1〜Y3はアミノ基、フェノキシ基のいず
    れかである。) 【化4】 (式(II)中のX1〜X4はアミノ基、フェノキシ基のいず
    れかである。Y1〜Y4はアミノ基、フェノキシ基のいず
    れかである。)
  4. 【請求項4】下記(I)式または下記(II)式で表され
    る線状または環状のホスファゼン化合物が含有されてな
    る分散液中にポリエステル繊維構造物を浸漬し、脱液・
    乾燥後、150℃以上の雰囲気下で該ホスファゼン化合
    物を吸尽処理させた後に、ベンズイミダゾール系化合物
    を0.1〜10%owf、ポリフルオロアルキル基を含
    むウレタン系化合物を0.1〜10owf%含む混合水
    溶液を付与し、熱処理することを特徴とするポリエステ
    ル繊維構造物の製造方法。 【化5】 (式(I)中のX1〜X3はアミノ基、フェノキシ基のいず
    れかである。Y1〜Y3はアミノ基、フェノキシ基のいず
    れかである。) 【化6】 (式(II)中のX1〜X4はアミノ基、フェノキシ基のいず
    れかである。Y1〜Y4はアミノ基、フェノキシ基のいず
    れかである。)
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