JPH1121501A - プライマー組成物およびそれを用いる塗装方法 - Google Patents

プライマー組成物およびそれを用いる塗装方法

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JPH1121501A
JPH1121501A JP17722597A JP17722597A JPH1121501A JP H1121501 A JPH1121501 A JP H1121501A JP 17722597 A JP17722597 A JP 17722597A JP 17722597 A JP17722597 A JP 17722597A JP H1121501 A JPH1121501 A JP H1121501A
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JP
Japan
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primer composition
butene
propylene
organic solvent
coating
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Application number
JP17722597A
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English (en)
Inventor
Shunsui Furuta
春水 古田
Taku Tokita
卓 時田
Kunihiko Yorihiro
邦彦 頼広
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂成形品を1,1,1−トリクロルエタ
ン、トリクレン等の塩素系有機溶媒で洗浄しなくても、
該樹脂成形品に塗布して良好な付着性を付与することが
できるプライマー組成物およびそれを用いる塗装方法を
提供する。 【構成】 プロピレン・ブテン・エチレン3元共重合体
に、一般式(I)で示される化合物を0.1〜15重量
%グラフト重合させてなる変性共重合体と、有機溶媒と
を含むプライマー組成物、およびそれを用いる塗装方
法。 【化1】 (式中、R1は水素またはメチル基を示し、R2,R3
各々独立にアルキレン基を示し、nは1〜20の整数を
示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプライマー組成物お
よびそれを用いる塗装方法に関し、特に各種の成型品に
下塗りして成型品の表面への塗装の付着性を向上させる
ことができるプライマー組成物、および被塗装物の表面
をトリクレン、1.1.1ートリクロロエタン等の塩素
系有機溶媒による蒸気洗浄をしなくても、該プライマー
組成物を用いて、良好な塗装を行うことができる塗装方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ンの成形品の表面に塗料を塗布したり、他の樹脂層を形
成して、その付加価値を高めることが行なわれている。
しかし、一般にポリオレフィンは極性が小さく、一般の
塗料や樹脂との付着性が悪い。
【0003】そのため、従来は予め成型品の表面をクロ
ム酸、火炎、コロナ、プラズマ、溶剤処理などで処理し
て該表面の極性を高めることにより、塗料の付着性を改
善することが行われている。しかし、これらの方法では
複雑な処理を要したり、腐食性の薬品を使用するので危
険をともない、又、安定した付着力を得るためには厳し
い工程管理が必要であるという欠点を有している。
【0004】そこで、 これらの欠点を改良する有効な
方法として、成形品表面をプライマーで処理して塗料の
付着性を改善せることが行われている。そのプライマー
として各種の組成物が提案されている。(特公昭59−
42693号公報、特公昭61−11250号公報、特
公昭62−21027号公報、特公平02−11016
8号公報)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記組成物を
含めて従来のプライマーは、いずれも前処理として表面
を1,1,1−トリクロルエタンで蒸気洗浄されていな
い成形品の表面に塗布しても付着性が発揮されないとい
う欠点を有している。ところで、近年、環境保護のため
に、1,1,1−トリクロルエタン、トリクレン等の塩
素系有機溶媒の使用は制限されつつある。そのため、成
形品をこれらの塩素系有機溶媒で処理しなくても、成形
品に塗布して良好な付着性を付与することができるプラ
イマーの開発が望まれている。
【0006】そこで本発明の目的は、樹脂成形品を1,
1,1−トリクロルエタン、トリクレン等の塩素系有機
溶媒で洗浄しなくても、該樹脂成形品に塗布して良好な
付着性を付与することができるプライマー組成物および
それを用いる塗装方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、プロピレン・ブテン・エチレン3元共重
合体に、下記一般式(I)で示される化合物を0.1〜
15重量%グラフト共重合させてなる変性共重合体と、
有機溶媒を含むプライマー組成物を提供するものであ
る。
【化2】 (式中、R1は水素またはメチル基を示し、R2,R3
各々独立にアルキレン基を示し、nは1〜20の整数を
示す。)
【0008】また、本発明は、前記プライマー組成物を
用いる塗装方法であって、被塗装物の表面を有機溶媒を
用いて蒸気洗浄せずに、そのまま該表面に前記プライマ
ー組成物の塗膜を形成した後、塗装を行なうことを特徴
とする塗装方法をも提供するものである。
【0009】以下、本発明のプライマー組成物およびそ
れを用いる塗装方法について、詳細に説明する。
【0010】本発明のプライマー組成物の主成分である
変性共重合体は、プロピレン・ブテン・エチレン3元共
重合体に一般式(I)の化合物をグラフト共重合させて
なるものである。
【0011】この変性共重合体の主要構成成分であるプ
ロピレン・ブテン・エチレン3元共重合体は、分子中
に、1個以上のプロピレンと、1個以上のブテンおよび
1個以上のエチレンを共有する共重合体であり、ランダ
ム共重合体でも、ブロック共重合体でもよい。
【0012】このプロピレン・ブテン・エチレン3元共
重合体におけるプロピレンの含有量は、通常、90〜1
0モル%であり、好ましくは90〜50モル%である。
また、ブテンの含有量は、通常、45〜5モル%であ
り、好ましくは35〜10モル%である。さらに、エチ
レンの含有量は、通常、25〜2モル%であり、好まし
くは20〜5モル%である。
【0013】また、このプロピレン・ブテン・エチレン
3元共重合体は、得られるプライマー組成物の凝集力が
高く、組成物を成形品に塗布して得られる塗膜が凝集破
壊を生じることがなく、またこの共重合体を有機溶媒に
溶解して良好な溶液粘度を示し、成形品への塗布に際し
ての作業性が良好となる点で、デカリン中135℃で測
定される極限粘度[η]が0.2〜2dl/g、好まし
くは0.3〜1dl/gのものが望ましい。
【0014】このプロピレン・ブテン・エチレン3元共
重合体は、常法にしたがって製造することができる。例
えば、バナジウム系触媒、あるいはマグネシウム、チタ
ン、ハロゲン等を主成分とする、チタン系触媒などを用
いて、プロピレン、ブテン、およびエチレンを共重合さ
せることにより製造することができる。
【0015】次に本発明の変性共重合体のグラフト共重
合単位である一般式(I)で示される化合物について説
明する。
【化3】 (式中、R1は水素またはメチル基を示し、R2,R3
各々独立にアルキレン基を示し、nは1〜20の整数を
示す。)
【0016】ここで、R2のアルキレン基は、炭素数1
〜6のものが好ましく、直鎖状であっても分岐を有して
いてもよい。具体的には、
【化4】 等を挙げることができる。
【0017】ここで、R3のアルキレン基は、炭素数5
〜10のものが好ましく、直鎖状であっても分岐を有し
ていてもよい。具体的には、−(CH25−、−(CH
26−、等を挙げることができる。
【0018】一般式(I)で示される化合物は、水酸基
を有する(メタ)アクリレートに、ε−カプロラクトン
等の環状エステルの開環重合物を付加させることにより
製造される。
【化5】
【0019】変性共重合体中における一般式(I)で示
される化合物のグラフト量、すなわち変性共重合体中の
含有量が0.1〜15重量%、好ましくは1〜10重量
%となるようにグラフト共重合されると、プライマーと
して成形品に塗布して塗料の付着性が高い塗膜が得ら
れ、また、該塗膜と成形品との付着性も良好で、外観が
良好となる点で好ましい。
【0020】前記プロピレン・ブテン・エチレン3元共
重合体に一般式(I)で示されるグラフト共重合単位を
グラフト共重合させる方法としては、種々の公知の方法
が挙げられる。例えば、プロピレン・ブテン・エチレン
3元共重合体を有機溶媒に溶解し、前記グラフト共重合
単位およびラジカル重合開始剤を添加し加熱攪拌してグ
ラフト共重合させる方法;プロピレン・ブテン・エチレ
ン3元共重合体を加熱溶融し、得られる溶融物にグラフ
ト共重合単位およびラジカル重合開始剤を添加し攪拌し
てグラフト共重合させる方法;プロピレン・ブテン・エ
チレン3元共重合体、グラフト共重合単位およびラジカ
ル重合開始剤を押出機に供給して加熱混練しながらグラ
フト共重合させる方法;プロピレン・ブテン・エチレン
3元共重合体の粉末に、グラフト共重合単位およびラジ
カル重合開始剤を有機溶媒に溶解してなる溶液を含浸さ
せた後、プロピレン・ブテン・エチレン3元共重合体の
粉末が溶解しない温度まで加熱してグラフト共重合させ
る方法などが挙げられる。
【0021】このとき、ラジカル重合開始剤/グラフト
共重合単位の使用割合は、通常、モル比で、1/100
〜3/5、好ましくは1/20〜1/2の範囲である。
【0022】反応温度は、50℃以上、特に80〜20
0℃の範囲が好適であり、反応時間は2〜10時間程度
である。
【0023】反応方式は、回分式、連続式のいずれでも
よいが、グラフト共重合を均一に行なうためには回分式
が好ましい。
【0024】上記グラフト共重合に用いられるラジカル
重合開始剤としては、例えば、ベンゾイルペルオキシ
ド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオ
キシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエート)ヘキシン−
3、1,4−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)−ヘキシン
−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペル
オキシ)−ヘキサン等の有機ペルオキシド;t−ブチル
ペルアセテート、t−ブチルペルベンゾエート、t−ブ
チルペルフェニルアセテート、t−ブチルペルイソブチ
レート、t−ブチルペル−sec−オクトエート、t−
ブチルペルピバレート、クミルペルピバレート、t−ブ
チルペルジエチルアセテート等の有機ペルエステル;ア
ゾビスイソブチロニトリル、ジメチルアゾイソブチロニ
トリル等のアゾ化合物等が挙げられる。これらのうちで
は、有機ペルオキシドおよび有機ペルエステルが好まし
く、特に、ジクミルペルオキシド、ジ−t−ブチルペル
オキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
ペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,4−ビス
(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン等のジ
アルキルペルオキシドが好ましい。
【0025】本発明のプライマー組成物は、前記変性共
重合体とさらに有機溶媒とを有するものである。用いら
れる有機溶媒としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、デカン、ドデカン、テトラドデカン等の脂肪
族炭化水素;メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、
メチルシクロヘキサン、シクロオクタン、シクロドデカ
ン等の脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、クメン、エチルトルエン、トリメ
チルベンゼン、ジイソプロピルベンゼン等の芳香族炭化
水素;エタノール、イソプロピルアルコール等の脂肪族
アルコール;アセトン、メチルイソブチルケトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン系溶媒、トリクロルエチレ
ン、ジクロルエチレン、クロルベンゼン等のハロゲン化
炭化水素などが挙げられる。これらは1種単独でも2種
以上を組合せて用いてもよい。これらの中でも、芳香族
炭化水素が好ましく、特にアルキル基置換芳香族炭化水
素が好ましい。
【0026】本発明のプライマー組成物において、この
有機溶媒の配合量は、通常、前記変性共重合体70〜5
重量部に対して、通常、有機溶媒が30〜95重量部の
割合となる量である。
【0027】さらに、本発明のプライマー組成物は、必
要に応じて顔料;酸化防止剤、耐候安定剤、耐熱防止剤
等の各種安定剤;カーボンブラック、フェライト等の導
電性付与剤などを含有していてもよい。
【0028】用いられる顔料としては、例えば、酸化チ
タン、亜鉛華、鉛白、鉛丹、亜酸化銅、べんがら、湿式
合成酸化鉄、鉄黒、カドミウムイエロー等のカドミウム
系顔料、モリブデンレッド、銀朱、黄鉛、ジンクロメー
ト、酸化クロム、紺青、カーボンブラック、沈降性硫酸
バリウム、バライト粉、普通軽質炭酸カルシウム、極微
細炭酸カルシウム、アルミナホワイト、ホワイトカーボ
ン等が挙げられる。これらは1種単独でも2種以上を用
いてもよい。
【0029】また、本発明は、前記プライマー組成物を
用いる塗装方法であって、被塗装物の表面を1,1,1
−トリクロルエタン等の塩素系有機溶媒で蒸気洗浄せず
に、そのまま該表面に前記プライマー組成物の塗膜を形
成した後、塗装を行なうことを特徴とする塗装方法をも
提供するものである。
【0030】この本発明のプライマー組成物を用いて行
なう塗装方法は、オレフィン系重合体もしくは共重合体
やその他の重合体からなる成形品の表面への塗料の付着
性を改善するために有効である。
【0031】特に、本発明のプライマー組成物は、例え
ば、高圧法ポリエチレン、中低圧法ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、ポリ−
1−ブテン、ポリスチレン等のα−オレフィン(共)重
合体;エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・ブテ
ン共重合体、プロピレン・ブテン共重合体等のオレフィ
ン共重合体などからなる成形品に好適に用いることがで
きる。
【0032】さらに、本発明のプライマー組成物を用い
る塗装方法は、上記のオレフィン系重合体やその共重合
体以外にも、ポリプロピレンと合成ゴムとからなる成形
品、ポリアミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリブ
チレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、エ
チレン・プロピレン・ターポリマーゴム(EPT)等か
らなる成形品、例えば、自動車用バンパー等の成形品、
さらには、鋼板や電着処理用鋼板等の表面処理にも適用
することができる。また、ポリウレタン樹脂、脂肪酸変
性ポリエステル樹脂、オイルフリーポリエステル樹脂、
メラミン樹脂、エポキシ樹脂等を主成分とする塗料、プ
ライマー、接着剤等を塗布した表面に下塗りし、その表
面への塗料等の付着性を改善すると共に、鮮映性、低温
衝撃性等にも優れる塗膜を形成するためにも用いられ
る。
【0033】また、本発明の塗装方法が適用される成形
品は、上記の各種重合体あるいは樹脂が、射出成形、圧
縮成形、中空成形、押出成形、回転成形等の公知の成形
法のいずれの方法によって成形されたものであってもよ
い。
【0034】本発明のプライマー組成物は、これを適用
する成形品が、タルク、亜鉛華、ガラス繊維、チタン
白、硫酸マグネシウム等の無機充填剤、顔料等が配合さ
れている場合にも、特に塗膜の付着性の良いプライマー
塗膜を形成することができる。
【0035】また、本発明のプライマー組成物を塗布す
る成形品は、上記以外に、種々の安定剤、紫外線吸収
剤、塩酸吸収剤等を含有していてもよい。
【0036】好ましく用いられる安定剤としては、例え
ば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、
テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン、メタオクタ
デシル−3−(4´−ヒドキシ−3,5−ジ−t−ブチ
ルフェニル)プロピオネート、2,2´−メチレンビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4´
−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、4,4´−チオビス(3−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、2,2−チオビス(4−メチル−6
−t−ブチルフェノール)、1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェノー
ル)ブタン等のフェノール系安定剤;ジラウリルチオジ
プロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート等
のイオウ系安定剤;トリデシルホスファイト、トリノニ
ルフェニルホスファイト等のリン系安定剤などを挙げる
ことができる。
【0037】また、用いられる紫外線吸収剤としては、
例えば、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノ
ン、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェ
ニルアクリレート、パラオクチルフェニルサリチレート
等が挙げられる。
【0038】塩酸吸収剤としては、例えば、ステアリン
酸カルシウム等が挙げられる。
【0039】本発明のプライマー組成物を成形品の表面
に適用する方法としては、噴霧塗布が好適であり、例え
ば、スプレーガンにて成形品の表面に吹き付けられる。
成形品への塗布は常温で行なえば良く、塗布した後、自
然乾燥や加熱強制乾燥等、適宜の方法によって乾燥さ
れ、塗膜を形成することができる。
【0040】以上のように、成形品の表面に本発明のプ
ライマー組成物を塗布し、乾燥させた後、該成形品の表
面には、静電塗装、吹き付け塗装、刷毛塗り等の方法に
よって、塗料を塗布することができる。塗料の塗布は、
下塗りした後、上塗りする方法で行なってもよい。塗料
を塗布した後、ニクロム線、赤外線、高周波等によって
加熱する通常の方法に従って塗膜を硬化させて、所望の
塗膜を表面に有する成形品を得ることができる。塗膜を
硬化させる方法は、成形品の材質、形状、使用する塗料
の性状等によって適宜選ばれる。
【0041】また、本発明のプライマー組成物は、付着
性、剥離強度および耐水性に優れる特徴を生かして、上
記の成形品のプライマーとしての用途以外にも、広範囲
の用途に適用可能なものであり、例えば、接着剤や塗料
のための添加剤等の用途にも適用可能であることはもち
ろんである。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を挙げ、
本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に
より何ら限定されるものではない。また、以下におい
て、塗膜の物性は下記の方法に従って評価した。
【0043】碁盤目試験 JIS K5400に記載されている碁盤目試験の方法
に準じて、碁盤目を付けた試験片を作成し、セロテープ
(ニチバン(株)製、商品名)を試験片の碁盤目上に張
り付けた後、これを速やかに90°の方向に引っ張って
剥離させ、碁盤目100の内で剥離されなかった碁盤目
の数を数え、付着性の指標とした。
【0044】剥離強度 基材上に塗膜を調製し、1cm幅にカッター刃で基材に
刃が到達するまで切れ目を入れ、端部を剥離させた後、
その剥離した塗膜の端部を50mm/分の速度で180
°の方向に塗膜が剥離するまで引っ張って剥離強度を測
定した。
【0045】耐水性 試験片を40℃の水中に240時間浸漬させた後、碁盤
目試験および剥離試験に供した。
【0046】(実施例1)撹拌装置を備えた容量15リ
ットルの加圧反応容器に、エチレン3元共重合体(プロ
ピレン/ブテン/エチレンの含有割合:70/25/
5、極限粘度[η]:0.42dl/g)3kgを仕込
み、165℃に加熱して溶融させた。
【0047】次に、温度を165℃に維持しながら、下
記式(a)で示される化合物(分子量:344、ダイセ
ル化学工業株式会社製)750gおよびジ−t−ブチル
パーオキシド112gを、4時間かけて逐次滴下した。
滴下終了後、さらに2時間反応させた。その後、反応混
合物にトルエンを加えて、加熱攪拌して溶解し、固形分
濃度30重量%の組成物溶液を調製した。
【化6】
【0048】この組成物溶液にアセトンを加え、生成し
た変性共重合体を析出、濾別し、アセトンで繰返し洗浄
した後、減圧乾燥して変性共重合体を得た。
【0049】得られた変性共重合体のグラフト量を測定
したところ、2.3重量%であった。また、極限粘度
[η]は、0.28dl/gであった。
【0050】上記に得られた組成物溶液を、イソプロピ
ルアルコールで表面を洗浄したポリプロピレン(X84
S,三井石油化学工業株式会社製)製角板に、塗布量が
200g /m2 となるように噴霧塗布した。次に、上塗
り塗料(日本ビーケミカル株式会社製、R−271)を
乾燥膜厚が40μmになるように塗布して塗膜を形成し
た。室温で10分間放置した後、85℃のエアオーブン
に入れ、30分間焼付処理を行い、試料を作製した。こ
の試料を、碁盤目試験、剥離強度の測定および耐水性の
評価に供した。結果を表1、表2に示す。
【0051】(実施例2)実施例1で得られた組成物溶
液を用いて、上塗り塗料を関西ペイント(株)製のソフ
レックス1200に代え、焼付を120℃で30分間に
代えた以外は、実施例1と同様にして試料を作製した。
この試料を、碁盤目試験、剥離強度の測定および耐水性
の評価に供した。結果を表1、表2に示す。
【0052】(実施例3〜4)変性共重合体のグラフト
量、前処理の洗浄液、および上塗り塗料の種類を表1に
示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にして試
料を作製し、その試料を、碁盤目試験、剥離強度の測定
および耐水性の評価に供した。結果を表1、表2に示
す。
【0053】(実施例5)実施例1で使用したものと同
じ撹拌装置を備えた容量15リットルの加圧反応容器
に、プロピレン・ブテン・エチレン3元共重合体(プロ
ピレン/ブテン/エチレンの含有割合:66/23/1
1、極限粘度[η]:0.85dl/g)3kg、トル
エン4kgを仕込み、145℃まで昇温して3元共重合
体を溶解させた。次に、温度を145℃に維持しなが
ら、トルエン400gに希釈した下記式(b)の化合物
( 分子量:572、ダイセル化学工業株式会社製)7
50gおよびジ−t−ブチルパーオキシド120gを、
4時間かけて逐次滴下した。滴下終了後、さらに2時間
反応させた。反応終了後、反応混合物にトルエンを加
え、固形分30重量%の組成物溶液を調製した。その
後、実施例1と同様にして析出、洗浄処理を行い、得ら
れた変性共重合体のグラフト量および極限粘度〔η〕を
測定したところ、それぞれ4.7重量%、0.43dl
/gであった。次に、得られた組成物溶液を用いて実施
例1と同様にして試料を作製し、碁盤目試験、剥離強度
の測定および耐水性の評価に供した。結果を表1、表2
に示す。
【化7】
【0054】(実施例6)実施例5で得られた組成物溶
液を用いて、実施例2と同様にして試料を作製し、碁盤
目試験、剥離強度の測定および耐水性の評価に供した。
結果を表1、表2に示す。
【0055】(実施例7)変性共重合体のグラフト量、
前処理の洗浄液、および上塗り塗料の種類を表1に示す
とおりに変更した以外は、実施例5と同様にして試料を
作製し、その試料を、碁盤目試験、剥離強度の測定およ
び耐水性の評価に供した。結果を表1、表2に示す。
【0056】(参考例1)実施例1で得られた組成物溶
液を用い、1,1,1−トリクロルエタンで30秒間蒸
気洗浄処理を施したポリプロピレン(X84S,三井石
油化学工業株式会社製)製角板に、実施例1と同様にし
て塗装を施し、試料を作製した。得られた試料を、碁盤
目試験、剥離離強度の測定および耐水性の評価に供し
た。結果を表1、表2に示す。
【0057】(参考例2)実施例5で得られた組成物溶
液を用い、1,1,1−トリクロルエタンで30秒間蒸
気洗浄処理を施したポリプロピレン(X84S,三井石
油化学工業株式会社製)製角板に、実施例1と同様にし
て塗装を施し、試料を作製した。得られた試料を、碁盤
目試験、剥離強度の測定および耐水性の評価に供した。
結果を表1、表2に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【発明の効果】本発明のプライマー組成物は、樹脂成形
品、例えば、ポリプロピレン等のα−オレフィン共重合
体、合成ゴム、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂等、あるいはこれらの複合樹脂等の各種
の樹脂からなる成形品との付着性に優れるため、これら
の成形品の表面に塗布して十分な剥離強度および密着性
を有する塗膜を得ることができるとともに、塩素系有機
溶媒を使用しないため、作業環境を良好に保つことがで
きる、プライマーとして好適なものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロピレン・ブテン・エチレン3元共重合
    体に、下記一般式(I)で示される化合物を0.1〜1
    5重量%グラフト共重合させてなる変性共重合体と、有
    機溶媒を含むプライマー組成物。 【化1】 (式中、R1は水素またはメチル基を示し、R2,R3
    各々独立にアルキレン基を示し、nは1〜20の整数を
    示す。)
  2. 【請求項2】前記グラフト共重合を溶媒の非存在下に行
    うことを特徴する請求項1のに記載のプライマー組成
    物。
  3. 【請求項3】前記グラフト共重合を溶媒の存在下に行う
    ことを特徴する請求項1のに記載のプライマー組成物。
  4. 【請求項4】前記請求項1〜3のいずれかに記載のプラ
    イマー組成物を用いる塗装方法であって、被塗装物の表
    面を塩素系有機溶媒の蒸気による洗浄をせずに、該表面
    に前記プライマー組成物の塗膜を形成した後、塗装を行
    うことを特徴とする塗装方法。
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