JPH1129853A - 磁気記録媒体の製造装置及び製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体の製造装置及び製造方法Info
- Publication number
- JPH1129853A JPH1129853A JP18860097A JP18860097A JPH1129853A JP H1129853 A JPH1129853 A JP H1129853A JP 18860097 A JP18860097 A JP 18860097A JP 18860097 A JP18860097 A JP 18860097A JP H1129853 A JPH1129853 A JP H1129853A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ferromagnetic metal
- substrate
- metal particles
- mask
- slit plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁性粒子の配向性を高め、更なる高密度記録
を実現する薄膜型の磁気記録媒体の製造装置及び製造方
法を提供する。 【解決手段】 本発明では、蒸発源から発せられた強磁
性金属粒子を、連続的に移動する基材に対して斜めに入
射させて被着させ、強磁性金属薄膜が形成されてなる磁
気記録媒体を製造する際、上記基材と上記蒸発源との間
にマスク12,13を配して強磁性金属粒子の基材表面
への入射角を制御するとともに、スリット板14,15
を配して強磁性金属粒子の散乱を防止する。
を実現する薄膜型の磁気記録媒体の製造装置及び製造方
法を提供する。 【解決手段】 本発明では、蒸発源から発せられた強磁
性金属粒子を、連続的に移動する基材に対して斜めに入
射させて被着させ、強磁性金属薄膜が形成されてなる磁
気記録媒体を製造する際、上記基材と上記蒸発源との間
にマスク12,13を配して強磁性金属粒子の基材表面
への入射角を制御するとともに、スリット板14,15
を配して強磁性金属粒子の散乱を防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性層となる強磁
性金属薄膜を真空中で基材上に形成する、磁気記録媒体
の製造装置及び製造方法に関する。
性金属薄膜を真空中で基材上に形成する、磁気記録媒体
の製造装置及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気記録媒体としては、基材
上に酸化物磁性粉末あるいは合金磁性粉末等の粉末磁性
材料を、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂等の有機結合剤中に分散さ
せた磁性塗料を塗布、乾燥することにより作製される、
いわゆる塗布型の磁気記録媒体が広く使用されている。
上に酸化物磁性粉末あるいは合金磁性粉末等の粉末磁性
材料を、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂等の有機結合剤中に分散さ
せた磁性塗料を塗布、乾燥することにより作製される、
いわゆる塗布型の磁気記録媒体が広く使用されている。
【0003】これに対して、高密度記録への要求の高ま
りとともに、Co−Ni、Co−Cr、Co等の強磁性
金属材料をメッキや真空薄膜形成手段によって基材上に
直接被着した、いわゆる薄膜型の磁気記録媒体が提案さ
れ注目を集めている。
りとともに、Co−Ni、Co−Cr、Co等の強磁性
金属材料をメッキや真空薄膜形成手段によって基材上に
直接被着した、いわゆる薄膜型の磁気記録媒体が提案さ
れ注目を集めている。
【0004】真空薄膜形成手段としては、真空蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法等がある。
スパッタリング法、イオンプレーティング法等がある。
【0005】この薄膜型の磁気記録媒体は、保磁力や残
留磁化、角形比等に優れ、短波長での電磁変換特性に優
れるほか、磁性層の厚さを極めて薄くできるため、記録
減磁や再生時の厚み損失が小さい。また、磁性層中に非
磁性材料である結合剤を混入する必要がないため、磁性
材料の充填密度を高め、大きな磁化を得ることができる
など、数々の利点を有している。
留磁化、角形比等に優れ、短波長での電磁変換特性に優
れるほか、磁性層の厚さを極めて薄くできるため、記録
減磁や再生時の厚み損失が小さい。また、磁性層中に非
磁性材料である結合剤を混入する必要がないため、磁性
材料の充填密度を高め、大きな磁化を得ることができる
など、数々の利点を有している。
【0006】更に、薄膜型磁気記録媒体の電磁変換特性
を向上させ、より大きな出力を得ることができるように
するため、薄膜型磁気記録媒体の磁性層を形成するに際
し、強磁性金属材料を基材に対して斜めに入射させて被
着させる、いわゆる斜方蒸着が提案され、ハイバンド8
mmビデオテープレコーダー(以下、VTRと略称す
る)、民生用デジタルVTR用の磁気テープとして実用
化されている。
を向上させ、より大きな出力を得ることができるように
するため、薄膜型磁気記録媒体の磁性層を形成するに際
し、強磁性金属材料を基材に対して斜めに入射させて被
着させる、いわゆる斜方蒸着が提案され、ハイバンド8
mmビデオテープレコーダー(以下、VTRと略称す
る)、民生用デジタルVTR用の磁気テープとして実用
化されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】高密度記録を達成する
ためには、更なる高再生出力、低ノイズ媒体が必要とさ
れている。斜方蒸着テープにおいてこれらの要求を満た
すためには、磁気記録媒体の磁気的な分布をより均一に
する必要がある。
ためには、更なる高再生出力、低ノイズ媒体が必要とさ
れている。斜方蒸着テープにおいてこれらの要求を満た
すためには、磁気記録媒体の磁気的な分布をより均一に
する必要がある。
【0008】そこで本発明は、このような実情に鑑みて
提案されたものであり、磁性粒子の配向性を高め、更な
る高密度記録を実現する薄膜型の磁気記録媒体の製造装
置及び製造方法を提供することを目的とする。
提案されたものであり、磁性粒子の配向性を高め、更な
る高密度記録を実現する薄膜型の磁気記録媒体の製造装
置及び製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録媒体の
製造装置は、蒸発源から発せられた強磁性金属粒子を、
連続的に移動する基材に対して斜めに入射させて被着さ
せることにより、基材上に強磁性金属薄膜が形成されて
なる磁気記録媒体を製造する磁気記録媒体の製造装置に
おいて、上記基材と上記蒸発源との間に配された第1の
マスクと、上記基材と上記蒸発源との間に配された第2
のマスクと、上記第1のマスクと上記蒸発源との間に配
された第1のスリット板と、上記第2のマスクと上記蒸
発源との間に配された第2のスリット板とを備える。
製造装置は、蒸発源から発せられた強磁性金属粒子を、
連続的に移動する基材に対して斜めに入射させて被着さ
せることにより、基材上に強磁性金属薄膜が形成されて
なる磁気記録媒体を製造する磁気記録媒体の製造装置に
おいて、上記基材と上記蒸発源との間に配された第1の
マスクと、上記基材と上記蒸発源との間に配された第2
のマスクと、上記第1のマスクと上記蒸発源との間に配
された第1のスリット板と、上記第2のマスクと上記蒸
発源との間に配された第2のスリット板とを備える。
【0010】そして上記第1のスリット板と上記第2の
スリット板との間に形成されたスリットを介して、上記
強磁性金属粒子を上記基材表面へ入射させて、上記基材
上に強磁性金属薄膜を形成することを特徴とする。
スリット板との間に形成されたスリットを介して、上記
強磁性金属粒子を上記基材表面へ入射させて、上記基材
上に強磁性金属薄膜を形成することを特徴とする。
【0011】第1のマスクは上記強磁性金属粒子の上記
基材表面への最小入射角を制御する。第2のマスクは上
記強磁性金属粒子の上記基材表面への最大入射角を制御
する。第1のスリット板は上記強磁性金属粒子の散乱を
防止する。第2のスリット板は上記強磁性金属粒子の散
乱を防止する。
基材表面への最小入射角を制御する。第2のマスクは上
記強磁性金属粒子の上記基材表面への最大入射角を制御
する。第1のスリット板は上記強磁性金属粒子の散乱を
防止する。第2のスリット板は上記強磁性金属粒子の散
乱を防止する。
【0012】また、本発明の磁気記録媒体の製造装置で
は、上記第1のスリット板と上記第2のスリット板とを
加熱する加熱器を配してもよい。
は、上記第1のスリット板と上記第2のスリット板とを
加熱する加熱器を配してもよい。
【0013】また、本発明の磁気記録媒体の製造方法
は、蒸発源から発せられた強磁性金属粒子を、連続的に
移動する基材に対して斜めに入射させて被着させること
により、基材上に強磁性金属薄膜が形成されてなる磁気
記録媒体を製造するに際し、上記基材と上記蒸発源との
間に第1のマスクと、上記基材と上記蒸発源との間に第
2のマスクと、上記第1のマスクと上記蒸発源との間に
第1のスリット板と、上記第2のマスクと上記蒸発源と
の間に第2のスリット板とを配する。
は、蒸発源から発せられた強磁性金属粒子を、連続的に
移動する基材に対して斜めに入射させて被着させること
により、基材上に強磁性金属薄膜が形成されてなる磁気
記録媒体を製造するに際し、上記基材と上記蒸発源との
間に第1のマスクと、上記基材と上記蒸発源との間に第
2のマスクと、上記第1のマスクと上記蒸発源との間に
第1のスリット板と、上記第2のマスクと上記蒸発源と
の間に第2のスリット板とを配する。
【0014】そして上記強磁性金属粒子を上記第1のス
リット板と上記第2のスリット板との間に形成されたス
リットを介して上記基材表面へ入射させて、上記基材上
に強磁性金属薄膜を形成することを特徴とする。
リット板と上記第2のスリット板との間に形成されたス
リットを介して上記基材表面へ入射させて、上記基材上
に強磁性金属薄膜を形成することを特徴とする。
【0015】第1のマスクにより上記強磁性金属粒子の
上記基材表面への最小入射角を制御する。第2のマスク
により上記強磁性金属粒子の上記基材表面への最大入射
角を制御する。第1のスリット板により上記強磁性金属
粒子の散乱を防止する。第2のスリット板により上記強
磁性金属粒子の散乱を防止する。
上記基材表面への最小入射角を制御する。第2のマスク
により上記強磁性金属粒子の上記基材表面への最大入射
角を制御する。第1のスリット板により上記強磁性金属
粒子の散乱を防止する。第2のスリット板により上記強
磁性金属粒子の散乱を防止する。
【0016】また、本発明の磁気記録媒体の製造方法で
は、上記基材上に強磁性金属薄膜を形成するに際し、上
記第1のスリット板と上記第2のスリット板とを加熱し
てもよい。
は、上記基材上に強磁性金属薄膜を形成するに際し、上
記第1のスリット板と上記第2のスリット板とを加熱し
てもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】図1に本発明に係る磁気記録媒体の製造装
置を示す。
置を示す。
【0019】この製造装置は、真空室1内に排気口2
と、送りロール3と、巻取りロール4と、ドラム6と、
ガイドロール7,8と、ルツボ9と、電子銃11と、マ
スク12,13と、スリット板14,15と、加熱器1
7と、酸素ガス導入口18とを備える。
と、送りロール3と、巻取りロール4と、ドラム6と、
ガイドロール7,8と、ルツボ9と、電子銃11と、マ
スク12,13と、スリット板14,15と、加熱器1
7と、酸素ガス導入口18とを備える。
【0020】排気口2は、真空室1の上部及び下部にそ
れぞれ設けられ、独立した図示しない排気装置により真
空室1内を所定の真空度に排気する。
れぞれ設けられ、独立した図示しない排気装置により真
空室1内を所定の真空度に排気する。
【0021】送りロール3は、図中反時計回り方向に定
速回転し、巻取りロール4は図中反時計回り方向に定速
回転する。テープ状の基材5は送りロール3から巻取り
ロール4に順次走行する。なお、送りロール3及び巻取
りロール4は、それぞれ基材5の幅と略同じ長さからな
る円筒状をなす。
速回転し、巻取りロール4は図中反時計回り方向に定速
回転する。テープ状の基材5は送りロール3から巻取り
ロール4に順次走行する。なお、送りロール3及び巻取
りロール4は、それぞれ基材5の幅と略同じ長さからな
る円筒状をなす。
【0022】ドラム6は、送りロール3から巻取りロー
ル4側に基材5が走行する中途部に、基材5を図中下方
に引き出すように設けられる。ドラム6は図中時計回り
方向に回転し、基材5はドラム6の周面に沿って走行す
る。このドラム6は、送りロール3、巻取りロール4の
径よりも大径とされ、基材5の幅と略同じ長さからなる
円筒状をなす。
ル4側に基材5が走行する中途部に、基材5を図中下方
に引き出すように設けられる。ドラム6は図中時計回り
方向に回転し、基材5はドラム6の周面に沿って走行す
る。このドラム6は、送りロール3、巻取りロール4の
径よりも大径とされ、基材5の幅と略同じ長さからなる
円筒状をなす。
【0023】ガイドロール7,8は、それぞれ送りロー
ル3とドラム6との間およびドラム6と巻取りロール4
との間に配設されている。送りロール3から順次送り出
され、ドラム6の周面を通過し、巻取りロール4に巻取
られていく基材5に所定の張力をかけ、基材5を円滑に
走行させる。
ル3とドラム6との間およびドラム6と巻取りロール4
との間に配設されている。送りロール3から順次送り出
され、ドラム6の周面を通過し、巻取りロール4に巻取
られていく基材5に所定の張力をかけ、基材5を円滑に
走行させる。
【0024】ルツボ9は、ドラム6の下方に設けられ、
このルツボ9内に強磁性金属材料10が充填されてい
る。
このルツボ9内に強磁性金属材料10が充填されてい
る。
【0025】電子銃11は、真空室1の側壁部に配設さ
れ、電子銃11より放出される電子線が、ルツボ9内の
強磁性金属材料10に照射されるような位置に取り付け
られる。そして、電子銃11から発せられた電子線によ
って上記ルツボ9内の強磁性金属材料10が加熱され、
強磁性金属粒子となって蒸発する。
れ、電子銃11より放出される電子線が、ルツボ9内の
強磁性金属材料10に照射されるような位置に取り付け
られる。そして、電子銃11から発せられた電子線によ
って上記ルツボ9内の強磁性金属材料10が加熱され、
強磁性金属粒子となって蒸発する。
【0026】マスク12は、ドラム6とルツボ9との間
であってドラム6に近接して配設され、ドラム6の周面
を定速走行する基材5の所定領域を覆っている。このマ
スク12は、図2に示すように強磁性金属粒子の基材5
の表面への最小入射角θ1を制御する。
であってドラム6に近接して配設され、ドラム6の周面
を定速走行する基材5の所定領域を覆っている。このマ
スク12は、図2に示すように強磁性金属粒子の基材5
の表面への最小入射角θ1を制御する。
【0027】マスク13は、上記マスク12よりも基材
5移動方向上流側に位置し、ドラム6とルツボ9との間
であってドラム6に近接して配設され、ドラム6の周面
を定速走行する基材5の所定領域を覆っている。このマ
スク13は、図2に示すように強磁性金属粒子の基材5
の表面への最大入射角θ2を制御する。
5移動方向上流側に位置し、ドラム6とルツボ9との間
であってドラム6に近接して配設され、ドラム6の周面
を定速走行する基材5の所定領域を覆っている。このマ
スク13は、図2に示すように強磁性金属粒子の基材5
の表面への最大入射角θ2を制御する。
【0028】強磁性金属粒子は、このマスク12,13
により、基材5に対して所定の角度範囲で入射し、斜め
に被着する。
により、基材5に対して所定の角度範囲で入射し、斜め
に被着する。
【0029】しかし、マスクのみであると、強磁性金属
粒子の散乱による回り込みが生じ、配向の均一化がはか
れない。
粒子の散乱による回り込みが生じ、配向の均一化がはか
れない。
【0030】そこで本発明では、ルツボ9と基材5との
間にスリット板14,15を配することで強磁性金属粒
子の散乱を防止して、配向をより均一化する。
間にスリット板14,15を配することで強磁性金属粒
子の散乱を防止して、配向をより均一化する。
【0031】スリット板14は、図2に示すように、ル
ツボ9の周縁部とマスク12の端部とを結ぶ位置であ
り、ルツボ9及びマスク12に近接して配設されること
が好ましい。
ツボ9の周縁部とマスク12の端部とを結ぶ位置であ
り、ルツボ9及びマスク12に近接して配設されること
が好ましい。
【0032】スリット板15は、図2に示すように、ル
ツボ9の周縁部とマスク13の端部とを結ぶ位置であ
り、ルツボ9及びマスク13に近接して配設されること
が好ましい。
ツボ9の周縁部とマスク13の端部とを結ぶ位置であ
り、ルツボ9及びマスク13に近接して配設されること
が好ましい。
【0033】そして上記スリット板14と上記スリット
板15との間にはスリット16が形成されている。ルツ
ボ9から発せられた強磁性金属粒子は、このスリット1
6を介して基材5の表面に入射する。
板15との間にはスリット16が形成されている。ルツ
ボ9から発せられた強磁性金属粒子は、このスリット1
6を介して基材5の表面に入射する。
【0034】スリット板14,15により、強磁性金属
粒子の散乱を防ぎ、強磁性金属粒子が基材5の表面に入
射する際の強磁性金属粒子の回り込みを防止する。強磁
性金属粒子が基材5の表面に入射する際の強磁性金属粒
子の回り込みを防止することにより、強磁性金属薄膜の
磁気的な配向の均一性を高めることができる。
粒子の散乱を防ぎ、強磁性金属粒子が基材5の表面に入
射する際の強磁性金属粒子の回り込みを防止する。強磁
性金属粒子が基材5の表面に入射する際の強磁性金属粒
子の回り込みを防止することにより、強磁性金属薄膜の
磁気的な配向の均一性を高めることができる。
【0035】また、図3に示すようにスリット板14
と、ルツボ9の周縁部とマスク12の端部とを結ぶ線と
のなす角度、またはスリット板15と、ルツボ9の周縁
部とマスク13の端部とを結ぶ線とのなす角度(以下、
分散角と称する)が10゜以下のとき、強磁性金属粒子
の散乱を十分に防止することができる。分散角が10゜
より大きいと、強磁性金属粒子の散乱を十分に防止する
ことができない。
と、ルツボ9の周縁部とマスク12の端部とを結ぶ線と
のなす角度、またはスリット板15と、ルツボ9の周縁
部とマスク13の端部とを結ぶ線とのなす角度(以下、
分散角と称する)が10゜以下のとき、強磁性金属粒子
の散乱を十分に防止することができる。分散角が10゜
より大きいと、強磁性金属粒子の散乱を十分に防止する
ことができない。
【0036】また、本発明では加熱器17や酸素ガス導
入口18を設けてもよい。
入口18を設けてもよい。
【0037】加熱器17はスリット板の近傍に設けら
れ、上記基材5上に強磁性金属薄膜を形成する際にスリ
ット板14,15を加熱する。スリット板14,15を
加熱することにより、強磁性金属粒子がスリット板1
4,15に付着するのを防止することができる。
れ、上記基材5上に強磁性金属薄膜を形成する際にスリ
ット板14,15を加熱する。スリット板14,15を
加熱することにより、強磁性金属粒子がスリット板1
4,15に付着するのを防止することができる。
【0038】酸素ガス導入口18は、真空室1の側壁部
を貫通して設けられる。蒸着の際、この酸素ガス導入口
18を通じて基材5の表面に酸素ガスが供給される。こ
れにより、磁性層の磁気特性、耐久性および耐侯性が向
上する。
を貫通して設けられる。蒸着の際、この酸素ガス導入口
18を通じて基材5の表面に酸素ガスが供給される。こ
れにより、磁性層の磁気特性、耐久性および耐侯性が向
上する。
【0039】この真空蒸着は、真空室1内が排気され、
所定の圧力に保たれた状態で行われる。フィルム状の基
材5は、送りロール3から順次送り出され、ドラム6の
周面を通過し、巻取りロール4に巻取られるように走行
する。このとき、基材5にはガイドロール7,8によっ
て所定の張力がかけられており、安定な走行状態が保た
れている。
所定の圧力に保たれた状態で行われる。フィルム状の基
材5は、送りロール3から順次送り出され、ドラム6の
周面を通過し、巻取りロール4に巻取られるように走行
する。このとき、基材5にはガイドロール7,8によっ
て所定の張力がかけられており、安定な走行状態が保た
れている。
【0040】一方、磁性層を形成する強磁性金属材料1
0は、ドラム6近傍のルツボ9内に充填されている。電
子銃11からルツボ9内の強磁性金属材料10に向かっ
て電子線が発射される。強磁性金属材料10は電子線に
よって加熱され、強磁性金属粒子となって蒸発する。
0は、ドラム6近傍のルツボ9内に充填されている。電
子銃11からルツボ9内の強磁性金属材料10に向かっ
て電子線が発射される。強磁性金属材料10は電子線に
よって加熱され、強磁性金属粒子となって蒸発する。
【0041】蒸発した強磁性金属粒子は、スリット板1
4,15により形成されたスリット16中を通過する。
4,15により形成されたスリット16中を通過する。
【0042】このときスリット板14,15を加熱して
もよい。スリット板を加熱することにより、スリット板
14,15への強磁性金属粒子の付着を防止できる。
もよい。スリット板を加熱することにより、スリット板
14,15への強磁性金属粒子の付着を防止できる。
【0043】スリット16中を通過した強磁性金属粒子
は、ドラム6の周面を通過している基材5の表面に被着
して強磁性金属薄膜を形成する。このとき強磁性金属粒
子はマスク12,13により基材5の表面に所定の角度
範囲で入射し、斜めに被着する。
は、ドラム6の周面を通過している基材5の表面に被着
して強磁性金属薄膜を形成する。このとき強磁性金属粒
子はマスク12,13により基材5の表面に所定の角度
範囲で入射し、斜めに被着する。
【0044】ドラム6の周面を通過している基材5の表
面はマスク12,13によって所定範囲を覆われてお
り、マスク12、13から露出した領域にのみ強磁性金
属粒子が被着する。ドラム6の周面を通過している基材
5がマスク13から露出する時点で強磁性金属粒子の基
材5表面への被着が開始する。このとき、強磁性金属粒
子の基材5表面への入射角度は最大となり、基材5の移
動に伴って入射角度は小さくなる。そして基材5が再び
マスク12で覆われる時点で被着が終了する。このとき
の強磁性金属粒子の基材5表面への入射角度は最小とな
る。
面はマスク12,13によって所定範囲を覆われてお
り、マスク12、13から露出した領域にのみ強磁性金
属粒子が被着する。ドラム6の周面を通過している基材
5がマスク13から露出する時点で強磁性金属粒子の基
材5表面への被着が開始する。このとき、強磁性金属粒
子の基材5表面への入射角度は最大となり、基材5の移
動に伴って入射角度は小さくなる。そして基材5が再び
マスク12で覆われる時点で被着が終了する。このとき
の強磁性金属粒子の基材5表面への入射角度は最小とな
る。
【0045】強磁性金属薄膜形成時、基材5の表面に酸
素ガスを供給してもよい。酸素ガスを供給することによ
り、磁性層の磁気特性および耐久性が向上する。
素ガスを供給してもよい。酸素ガスを供給することによ
り、磁性層の磁気特性および耐久性が向上する。
【0046】本発明において、強磁性金属粒子の基材5
への最低入射角は30゜以上、50゜以下であることが
好ましい。
への最低入射角は30゜以上、50゜以下であることが
好ましい。
【0047】強磁性金属粒子の基材5への最低入射角が
30゜以下であると、保磁力や再生出力が十分に得られ
ない。また、強磁性金属粒子の基材5への最低入射角が
50゜以上であると、強磁性金属薄膜を所定の厚さで得
るためのテープライン速度が小さくする必要が生じ、生
産効率が悪くなる。
30゜以下であると、保磁力や再生出力が十分に得られ
ない。また、強磁性金属粒子の基材5への最低入射角が
50゜以上であると、強磁性金属薄膜を所定の厚さで得
るためのテープライン速度が小さくする必要が生じ、生
産効率が悪くなる。
【0048】本発明は、強磁性金属粒子を基材表面に垂
直に入射させて被着させることにより、磁性層を形成す
る磁気記録媒体の製造装置及び製造方法にも適用可能で
ある。
直に入射させて被着させることにより、磁性層を形成す
る磁気記録媒体の製造装置及び製造方法にも適用可能で
ある。
【0049】本発明により製造される磁気記録媒体は、
図4に示すように基材101と、基材101上に形成さ
れた磁性層102とを有する。
図4に示すように基材101と、基材101上に形成さ
れた磁性層102とを有する。
【0050】上記基材101としては、通常この種の磁
気記録媒体に用いられる公知のものが使用可能である。
例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
2,6−ナフタレートなどのポリエステル類、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類、セルロ
ーストリアセテートなどのセルロース誘導体、ポリカー
ボネート、ポリイミド、ポリアミドイミドなどのプラス
チックの他、アルミニウムなどの金属を蒸着したプラス
チック等があげられる。
気記録媒体に用いられる公知のものが使用可能である。
例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
2,6−ナフタレートなどのポリエステル類、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類、セルロ
ーストリアセテートなどのセルロース誘導体、ポリカー
ボネート、ポリイミド、ポリアミドイミドなどのプラス
チックの他、アルミニウムなどの金属を蒸着したプラス
チック等があげられる。
【0051】上記磁性層102は、強磁性金属材料を真
空薄膜形成手段により上記基材上に被着させて形成され
る。
空薄膜形成手段により上記基材上に被着させて形成され
る。
【0052】上記強磁性金属材料としては、薄膜型磁気
記録媒体に通常使用されるものが使用可能である。例え
ば、Fe、Co、Niなどの強磁性金属、Fe−Co、
Co−Ni、Fe−Co−Ni、Fe−Cu、Co−A
u、Co−Pt、Fe−Cr、Co−Cr、Ni−C
r、Fe−Co−Cr、Co−Ni−Cr、Fe−Co
−Ni−Cr等の強磁性合金があげられる。
記録媒体に通常使用されるものが使用可能である。例え
ば、Fe、Co、Niなどの強磁性金属、Fe−Co、
Co−Ni、Fe−Co−Ni、Fe−Cu、Co−A
u、Co−Pt、Fe−Cr、Co−Cr、Ni−C
r、Fe−Co−Cr、Co−Ni−Cr、Fe−Co
−Ni−Cr等の強磁性合金があげられる。
【0053】これらの単層膜であってもよいし多層膜で
あってもよい。さらには、基材と金属強磁性金属薄膜
間、あるいは多層膜の場合には、各層間の付着力向上、
ならびに抗磁力の制御等のため、下地層、または中間層
を設けてもよい。また、例えば磁性層表面近傍が耐食性
の改善等のために酸化物となっていてもよい。
あってもよい。さらには、基材と金属強磁性金属薄膜
間、あるいは多層膜の場合には、各層間の付着力向上、
ならびに抗磁力の制御等のため、下地層、または中間層
を設けてもよい。また、例えば磁性層表面近傍が耐食性
の改善等のために酸化物となっていてもよい。
【0054】本発明による磁性層形成の手段としては、
真空下で強磁性材料を加熱蒸発させ基材上に沈着させる
真空蒸着法が好適であるが、その他にも強磁性金属材料
の蒸発を放電中で行うイオンプレーティング法、アルゴ
ンを主成分とする雰囲気中でグロー放電を起こし生じた
アルゴンイオンでターゲット表面の原子をたたき出すス
パッタリング法等、いわゆるPVD技術でもよい。
真空下で強磁性材料を加熱蒸発させ基材上に沈着させる
真空蒸着法が好適であるが、その他にも強磁性金属材料
の蒸発を放電中で行うイオンプレーティング法、アルゴ
ンを主成分とする雰囲気中でグロー放電を起こし生じた
アルゴンイオンでターゲット表面の原子をたたき出すス
パッタリング法等、いわゆるPVD技術でもよい。
【0055】また、磁性層の厚さは、厚いほど再生出力
を増大させる傾向にあるが、記録波長の4分の1以上の
厚さとしても、それ以上の再生出力の増大は望めなくな
る。
を増大させる傾向にあるが、記録波長の4分の1以上の
厚さとしても、それ以上の再生出力の増大は望めなくな
る。
【0056】また、磁性層が厚すぎると、磁気記録媒体
の生産性を劣化させることにもなる。このため、磁性層
の厚さは100nm〜250nmが好ましい。
の生産性を劣化させることにもなる。このため、磁性層
の厚さは100nm〜250nmが好ましい。
【0057】上記磁性層上には保護膜層が形成されてい
てもよい。
てもよい。
【0058】保護膜層の材料としては、通常、保護膜層
の材料として一般に使用されるものが使用可能である。
例えば、カーボン、CrO2、Al2O3、BN、Co酸
化物、MgO、SiO2、Si3O4、SiNx、SiC、
SiNx−SiO2、ZrO2、TiO2、TiC等が挙げ
られる。これらの単層膜であってもよいし多層膜、ある
いは複合膜であってもよい。
の材料として一般に使用されるものが使用可能である。
例えば、カーボン、CrO2、Al2O3、BN、Co酸
化物、MgO、SiO2、Si3O4、SiNx、SiC、
SiNx−SiO2、ZrO2、TiO2、TiC等が挙げ
られる。これらの単層膜であってもよいし多層膜、ある
いは複合膜であってもよい。
【0059】また、基材の一方面に下塗り層を設けても
よい。これにより磁性層の接着強度が向上する。下塗り
層の上層に上述の構成からなる磁性層を形成した磁気記
録媒体、あるいは、さらに他方の面にバックコート層を
形成した磁気記録媒体に適用してもよい。
よい。これにより磁性層の接着強度が向上する。下塗り
層の上層に上述の構成からなる磁性層を形成した磁気記
録媒体、あるいは、さらに他方の面にバックコート層を
形成した磁気記録媒体に適用してもよい。
【0060】もちろん、磁気記録媒体の構成はこれに限
定されるものではなく、必要に応じて基材上に下塗り層
を形成してもよいし、基材の強磁性金属薄膜が形成され
た面とは反対の面にバックコート層を設けてもよい。ま
た、強磁性金属薄膜または保護膜層の表面に潤滑剤や防
錆剤よりなるトップコート層を形成してもよい。
定されるものではなく、必要に応じて基材上に下塗り層
を形成してもよいし、基材の強磁性金属薄膜が形成され
た面とは反対の面にバックコート層を設けてもよい。ま
た、強磁性金属薄膜または保護膜層の表面に潤滑剤や防
錆剤よりなるトップコート層を形成してもよい。
【0061】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的な実験結果に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0062】まず、スリット板に関する実施例及び比較
例について説明する。
例について説明する。
【0063】〈実施例1〉先ず、基材上に下塗り層を形
成した。基材には、厚さ10μm、幅150mmのポリ
エチレンテレフタレートフィルムを用いた。下塗り層
は、アクリルエステルを主成分とする水溶性ラテックス
を密度が107個/mm2となるように基材上に塗布する
ことにより形成した。
成した。基材には、厚さ10μm、幅150mmのポリ
エチレンテレフタレートフィルムを用いた。下塗り層
は、アクリルエステルを主成分とする水溶性ラテックス
を密度が107個/mm2となるように基材上に塗布する
ことにより形成した。
【0064】次に、下塗り層上に磁性層を形成した。磁
性層は、Coを用い、テープライン速度を30m/分と
し、酸素導入量を3.3×10-6m3/分とし、蒸着時
真空度を7×10-2Paとして真空蒸着を行うことによ
り形成した。
性層は、Coを用い、テープライン速度を30m/分と
し、酸素導入量を3.3×10-6m3/分とし、蒸着時
真空度を7×10-2Paとして真空蒸着を行うことによ
り形成した。
【0065】このとき、マスクにより粒子の最小入射角
度を45゜、最大入射角度を90゜とするとともに、ス
リット板を配して粒子の散乱を防止した。
度を45゜、最大入射角度を90゜とするとともに、ス
リット板を配して粒子の散乱を防止した。
【0066】そして、磁性層上にカーボン膜を形成し
た。カーボン膜は、スパッタリング法により膜厚が10
nmとなるように形成した。
た。カーボン膜は、スパッタリング法により膜厚が10
nmとなるように形成した。
【0067】基材の、磁性層が形成された面とは反対の
面に、バックコート層を形成した。バックコート層は、
カーボンとウレタン樹脂とを含む塗料を乾燥厚さが0.
6μmとなるように塗布、乾燥して形成した。
面に、バックコート層を形成した。バックコート層は、
カーボンとウレタン樹脂とを含む塗料を乾燥厚さが0.
6μmとなるように塗布、乾燥して形成した。
【0068】また、カーボン膜表面にパーフルオロポリ
エーテルを塗布して潤滑層とした。
エーテルを塗布して潤滑層とした。
【0069】磁性層等が形成されたフィルムを8mm幅
に裁断してサンプルテープを作製した。
に裁断してサンプルテープを作製した。
【0070】〈比較例〉先ず、基材上に下塗り層を形成
した。基材には、厚さ10μm、幅150mmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムを用いた。下塗り層は、
アクリルエステルを主成分とする水溶性ラテックスを密
度が107個/mm2となるように基材上に塗布すること
により形成した。
した。基材には、厚さ10μm、幅150mmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムを用いた。下塗り層は、
アクリルエステルを主成分とする水溶性ラテックスを密
度が107個/mm2となるように基材上に塗布すること
により形成した。
【0071】次に、下塗り層上に磁性層を形成した。磁
性層は、Coを用い、テープライン速度を30m/分と
し、酸素導入量を3.3×10-6m3/分とし、蒸着時
真空度を7×10-2Paとして真空蒸着を行うことによ
り形成した。
性層は、Coを用い、テープライン速度を30m/分と
し、酸素導入量を3.3×10-6m3/分とし、蒸着時
真空度を7×10-2Paとして真空蒸着を行うことによ
り形成した。
【0072】このとき、マスクにより粒子の最小入射角
度を45゜、最大入射角度を90゜とした。
度を45゜、最大入射角度を90゜とした。
【0073】そして、磁性層上にカーボン膜を形成し
た。カーボン膜は、スパッタリング法により膜厚が10
nmとなるように形成した。
た。カーボン膜は、スパッタリング法により膜厚が10
nmとなるように形成した。
【0074】基材の、磁性層が形成された面とは反対の
面に、バックコート層を形成した。バックコート層は、
カーボンとウレタン樹脂とを含む塗料を乾燥厚さが0.
6μmとなるように塗布、乾燥して形成した。
面に、バックコート層を形成した。バックコート層は、
カーボンとウレタン樹脂とを含む塗料を乾燥厚さが0.
6μmとなるように塗布、乾燥して形成した。
【0075】また、カーボン膜表面にパーフルオロポリ
エーテルを塗布して潤滑層とした。
エーテルを塗布して潤滑層とした。
【0076】磁性層等が形成されたフィルムを8mm幅
に裁断してサンプルテープを作製した。
に裁断してサンプルテープを作製した。
【0077】つぎに、スリット板の分散角に関する実施
例2〜実施例4について説明する。
例2〜実施例4について説明する。
【0078】〈実施例2〉先ず、基材上に下塗り層を形
成した。基材には、厚さ10μm、幅15mmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムを用いた。下塗り層は、
アクリルエステルを主成分とする水溶性ラテックスを密
度が107個/mm2となるように基材上に塗布すること
により形成した。
成した。基材には、厚さ10μm、幅15mmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムを用いた。下塗り層は、
アクリルエステルを主成分とする水溶性ラテックスを密
度が107個/mm2となるように基材上に塗布すること
により形成した。
【0079】次に、下塗り層上に磁性層を形成した。磁
性層は、Coを用い、テープライン速度を30m/分と
し、酸素導入量を3.3×10-6m3/分とし、蒸着時
真空度を7×10-2Paとして真空蒸着を行うことによ
り形成した。
性層は、Coを用い、テープライン速度を30m/分と
し、酸素導入量を3.3×10-6m3/分とし、蒸着時
真空度を7×10-2Paとして真空蒸着を行うことによ
り形成した。
【0080】このとき、マスクにより粒子の粒子の最小
入射角度を45゜、最大入射角度を90゜とするととも
に、スリット板により粒子の散乱を防止した。
入射角度を45゜、最大入射角度を90゜とするととも
に、スリット板により粒子の散乱を防止した。
【0081】このとき、スリット板の分散角を5゜とし
た。
た。
【0082】そして、磁性層上にカーボン膜を形成し
た。カーボン膜は、スパッタリング法により膜厚が10
nmとなるように形成した。
た。カーボン膜は、スパッタリング法により膜厚が10
nmとなるように形成した。
【0083】基材の、磁性層が形成された面とは反対の
面に、バックコート層を形成した。バックコート層は、
カーボンとウレタン樹脂とを含む塗料を乾燥厚さが0.
6μmとなるように塗布、乾燥して形成した。
面に、バックコート層を形成した。バックコート層は、
カーボンとウレタン樹脂とを含む塗料を乾燥厚さが0.
6μmとなるように塗布、乾燥して形成した。
【0084】また、カーボン膜表面にパーフルオロポリ
エーテルを塗布して潤滑層とした。
エーテルを塗布して潤滑層とした。
【0085】磁性層等が形成されたフィルムを8mm幅
に裁断してサンプルテープを作製した。
に裁断してサンプルテープを作製した。
【0086】〈実施例3〉スリット板の分散角を10゜
とした以外は、実施例2と同様にしてサンプルテープを
作製した。
とした以外は、実施例2と同様にしてサンプルテープを
作製した。
【0087】〈実施例4〉スリット板の分散角を20゜
とした以外は、実施例2と同様にしてサンプルテープを
作製した。
とした以外は、実施例2と同様にしてサンプルテープを
作製した。
【0088】つぎに、強磁性金属粒子の基材表面への最
小入射角に関する実施例5〜実施例10について説明す
る。
小入射角に関する実施例5〜実施例10について説明す
る。
【0089】〈実施例5〉先ず、基材上に下塗り層を形
成した。基材には、厚さ1μm、幅15mmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムを用いた。下塗り層は、ア
クリルエステルを主成分とする水溶性ラテックスを密度
が107個/mm2となるように基材上に塗布することに
より形成した。
成した。基材には、厚さ1μm、幅15mmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムを用いた。下塗り層は、ア
クリルエステルを主成分とする水溶性ラテックスを密度
が107個/mm2となるように基材上に塗布することに
より形成した。
【0090】次に、下塗り層上に磁性層を形成した。磁
性層は、Coを用い、酸素導入量が3.3×10-6m3
/分とし、蒸着時真空度を7×10-2Paとして真空蒸
着を行うことにより形成した。
性層は、Coを用い、酸素導入量が3.3×10-6m3
/分とし、蒸着時真空度を7×10-2Paとして真空蒸
着を行うことにより形成した。
【0091】このとき、マスクにより粒子の最小入射角
度を10゜、最大入射角度を90゜とするとともに、ス
リット板により粒子の散乱を防止した。
度を10゜、最大入射角度を90゜とするとともに、ス
リット板により粒子の散乱を防止した。
【0092】そして、磁性層上にカーボン膜を形成し
た。カーボン膜は、スパッタリング法により膜厚が10
nmとなるように形成した。
た。カーボン膜は、スパッタリング法により膜厚が10
nmとなるように形成した。
【0093】基材の、磁性層が形成された面とは反対の
面に、バックコート層を形成した。バックコート層は、
カーボンとウレタン樹脂とを含む塗料を乾燥厚さが0.
6μmとなるように塗布、乾燥して形成した。
面に、バックコート層を形成した。バックコート層は、
カーボンとウレタン樹脂とを含む塗料を乾燥厚さが0.
6μmとなるように塗布、乾燥して形成した。
【0094】また、カーボン膜表面にパーフルオロポリ
エーテルを塗布して潤滑層とした。
エーテルを塗布して潤滑層とした。
【0095】磁性層等が形成されたフィルムを8mm幅
に裁断してサンプルテープを作製した。
に裁断してサンプルテープを作製した。
【0096】〈実施例6〉粒子の最小入射角を20゜と
した以外は、実施例5と同様にしてサンプルテープを作
製した。
した以外は、実施例5と同様にしてサンプルテープを作
製した。
【0097】〈実施例7〉粒子の最小入射角を30゜と
した以外は、実施例5と同様にしてサンプルテープを作
製した。
した以外は、実施例5と同様にしてサンプルテープを作
製した。
【0098】〈実施例8〉粒子の最小入射角を40゜と
した以外は、実施例5と同様にしてサンプルテープを作
製した。
した以外は、実施例5と同様にしてサンプルテープを作
製した。
【0099】〈実施例9〉粒子の最小入射角を50゜と
した以外は、実施例5と同様にしてサンプルテープを作
製した。
した以外は、実施例5と同様にしてサンプルテープを作
製した。
【0100】〈実施例10〉粒子の最小入射角を60゜
とした以外は、実施例5と同様にしてサンプルテープを
作製した。
とした以外は、実施例5と同様にしてサンプルテープを
作製した。
【0101】特性評価 以上のようにして作製されたサンプルテープについて、
電磁変換特性の評価をおこなった。
電磁変換特性の評価をおこなった。
【0102】磁性薄膜蒸着の際、スリット板を設けた実
施例1とスリット板を設けなかった比較例のサンプルテ
ープについて、飽和磁化、保磁力、角形比、残留磁化、
再生出力の各特性を評価した。
施例1とスリット板を設けなかった比較例のサンプルテ
ープについて、飽和磁化、保磁力、角形比、残留磁化、
再生出力の各特性を評価した。
【0103】再生出力は、8mmVTRを改造したもの
を用いて、各サンプルテープに記録波長0.5μmで情
報信号を記録し、比較例2のサンプルテープを基準とし
て測定した。
を用いて、各サンプルテープに記録波長0.5μmで情
報信号を記録し、比較例2のサンプルテープを基準とし
て測定した。
【0104】実施例1及び比較例の特性評価結果を表1
に示す。
に示す。
【0105】
【表1】
【0106】スリット板を設けた実施例1のほうが、ス
リット板を設けなかった比較例に比べて、いずれの特性
についても優れていることがわかった。
リット板を設けなかった比較例に比べて、いずれの特性
についても優れていることがわかった。
【0107】マスクのみでなく、スリット板を設けるこ
とにより、基材表面に入射する強磁性金属粒子の散乱に
よる回り込みを防ぎ、磁気記録媒体の磁気的な配向の均
一性を高め、優れた特性を得られることがわかった。
とにより、基材表面に入射する強磁性金属粒子の散乱に
よる回り込みを防ぎ、磁気記録媒体の磁気的な配向の均
一性を高め、優れた特性を得られることがわかった。
【0108】スリット板の分散角を変えて行った実施例
2〜実施例4のサンプルテープについて、保磁力、再生
出力の特性を評価した。
2〜実施例4のサンプルテープについて、保磁力、再生
出力の特性を評価した。
【0109】再生出力は、8mmVTRを改造したもの
を用いて、各サンプルテープに記録波長0.5μmで情
報信号を記録し、実施例4のサンプルテープを基準とし
て測定した。
を用いて、各サンプルテープに記録波長0.5μmで情
報信号を記録し、実施例4のサンプルテープを基準とし
て測定した。
【0110】実施例2〜実施例4の特性評価結果を表2
に示す。
に示す。
【0111】
【表2】
【0112】分散角が10゜以下の場合、優れた特性が
得られているが、分散角が20゜の場合には特性が劣っ
てしまうことがわかった。
得られているが、分散角が20゜の場合には特性が劣っ
てしまうことがわかった。
【0113】従って、分散角が10゜以下であるときに
強磁性金属粒子の散乱を十分に防止できるが、分散角が
10゜以上であると、強磁性金属粒子の散乱を防止する
効果が不十分であることがわかった。
強磁性金属粒子の散乱を十分に防止できるが、分散角が
10゜以上であると、強磁性金属粒子の散乱を防止する
効果が不十分であることがわかった。
【0114】強磁性金属粒子の基材表面への最低入射角
を変えて行った実施例5〜実施例10のサンプルテープ
について、保磁力、再生出力、ライン速度の特性を評価
した。
を変えて行った実施例5〜実施例10のサンプルテープ
について、保磁力、再生出力、ライン速度の特性を評価
した。
【0115】再生出力は、8mmVTRを改造したもの
を用いて、各サンプルテープに記録波長0.5μmで情
報信号を記録し、実施例5のサンプルテープを基準とし
て測定した。
を用いて、各サンプルテープに記録波長0.5μmで情
報信号を記録し、実施例5のサンプルテープを基準とし
て測定した。
【0116】ライン速度は、強磁性金属薄膜を200n
mの厚さで得るために必要なライン速度を測定した。
mの厚さで得るために必要なライン速度を測定した。
【0117】実施例5〜実施例10の特性評価結果を表
3に示す。
3に示す。
【0118】
【表3】
【0119】最低入射角が大きくなるにつれて、保磁
力、再生出力の特性は向上するが、ライン速度が遅くな
ってしまうことがわかった。
力、再生出力の特性は向上するが、ライン速度が遅くな
ってしまうことがわかった。
【0120】従って、最低入射角を30゜以上、50゜
以下とすることで、磁気特性と生産性とを両立すること
ができることがわかった。
以下とすることで、磁気特性と生産性とを両立すること
ができることがわかった。
【0121】
【発明の効果】本発明では、強磁性金属粒子を基材上に
被着させて磁性層を形成する際、マスクにより強磁性金
属粒子の基材への入射角を制御するとともにスリット板
で強磁性金属粒子の散乱を防止し、強磁性金属粒子が基
材に入射する際の配向の均一性を高めることができる。
被着させて磁性層を形成する際、マスクにより強磁性金
属粒子の基材への入射角を制御するとともにスリット板
で強磁性金属粒子の散乱を防止し、強磁性金属粒子が基
材に入射する際の配向の均一性を高めることができる。
【0122】従って、磁性層の磁気的な均一性を高め、
電磁変換特性に優れた磁気記録媒体を実現することがで
きる。
電磁変換特性に優れた磁気記録媒体を実現することがで
きる。
【図1】本発明に係る磁気記録媒体の製造装置を模式的
に示す図である。
に示す図である。
【図2】本発明に係る磁気記録媒体の製造装置を説明す
る図である。
る図である。
【図3】本発明に係る磁気記録媒体の製造装置を説明す
る図である。
る図である。
【図4】本発明により製造される磁気記録媒体の構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
5 基材、 6 ガイドロール、 9 ルツボ、 10
強磁性金属材料、12,13 マスク、 14,15
スリット板、 16 スリット、 101基材、 1
02 磁性層
強磁性金属材料、12,13 マスク、 14,15
スリット板、 16 スリット、 101基材、 1
02 磁性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C23C 14/56 C23C 14/56 J G11B 5/85 G11B 5/85 Z
Claims (6)
- 【請求項1】 蒸発源から発せられた強磁性金属粒子
を、連続的に移動する基材に対して斜めに入射させて被
着させることにより、基材上に強磁性金属薄膜が形成さ
れてなる磁気記録媒体を製造する磁気記録媒体の製造装
置において、 上記基材と上記蒸発源との間に配され、上記強磁性金属
粒子の上記基材表面への最小入射角を制御する第1のマ
スクと、 上記基材と上記蒸発源との間に配され、上記強磁性金属
粒子の上記基材表面への最大入射角を制御する第2のマ
スクと、 上記第1のマスクと上記蒸発源との間に配され、上記強
磁性金属粒子の散乱を防止する第1のスリット板と、 上記第2のマスクと上記蒸発源との間に配され、上記強
磁性金属粒子の散乱を防止する第2のスリット板とを備
え、 上記第1のスリット板と上記第2のスリット板との間に
形成されたスリットを介して、上記強磁性金属粒子を上
記基材表面へ入射させて、上記基材上に強磁性金属薄膜
を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造装置。 - 【請求項2】 上記第1のスリット板と上記第2のスリ
ット板とを加熱する加熱手段を備えることを特徴とする
請求項1記載の磁気記録媒体の製造装置。 - 【請求項3】 上記第1のマスクによって、上記強磁性
金属粒子の上記基材表面への最小入射角が30゜以上、
50゜以下とされていることを特徴とする請求項1記載
の磁気記録媒体の製造装置。 - 【請求項4】 蒸発源から発せられた強磁性金属粒子
を、連続的に移動する基材に対して斜めに入射させて被
着させることにより、基材上に強磁性金属薄膜が形成さ
れてなる磁気記録媒体を製造するに際し、 上記基材と上記蒸発源との間に上記強磁性金属粒子の上
記基材表面への最小入射角を制御する第1のマスクを配
し、上記基材と上記蒸発源との間に上記強磁性金属粒子
の上記基材表面への最大入射角を制御する第2のマスク
を配し、上記第1のマスクと上記蒸発源との間に上記強
磁性金属粒子の散乱を防止する第1のスリット板を配
し、上記第2のマスクと上記蒸発源との間に上記強磁性
金属粒子の散乱を防止する第2のスリット板を配して、 上記強磁性金属粒子を上記第1のスリット板と上記第2
のスリット板との間に形成されたスリットを介して上記
基材表面へ入射させて、上記基材上に強磁性金属薄膜を
形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項5】 上記基材上に強磁性金属薄膜を形成する
に際し、上記第1のスリット板と上記第2のスリット板
とを加熱することを特徴とする請求項4記載の磁気記録
媒体の製造方法。 - 【請求項6】 上記強磁性金属粒子を上記基材表面へ入
射させる際に、上記強磁性金属粒子の上記基材表面への
最小入射角を上記第1のマスクによって30゜以上、5
0゜以下とすることを特徴とする請求項4記載の磁気記
録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18860097A JPH1129853A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 磁気記録媒体の製造装置及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18860097A JPH1129853A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 磁気記録媒体の製造装置及び製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1129853A true JPH1129853A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16226507
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18860097A Withdrawn JPH1129853A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 磁気記録媒体の製造装置及び製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1129853A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101530557B1 (ko) * | 2008-07-22 | 2015-06-22 | 가부시키가이샤 알박 | 자기기록매체 제조장치 |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP18860097A patent/JPH1129853A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101530557B1 (ko) * | 2008-07-22 | 2015-06-22 | 가부시키가이샤 알박 | 자기기록매체 제조장치 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4702938A (en) | Process for producing magnetic recording material | |
| JPH0995776A (ja) | 真空蒸着装置 | |
| US6110584A (en) | Magnetic recording medium | |
| JPH10208229A (ja) | 磁気記録媒体、その製造方法及びその製造装置 | |
| US4526131A (en) | Magnetic recording medium manufacturing apparatus | |
| JPH0997413A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2843252B2 (ja) | 磁気記録媒体の製造方法及び製造装置 | |
| JPH0855339A (ja) | 磁気記録媒体製造装置 | |
| JP3365060B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2003123241A (ja) | 磁気記録媒体およびその製造方法 | |
| JPH10320771A (ja) | 磁気記録媒体の製造装置および製造方法 | |
| JPH0636272A (ja) | 磁気記録媒体及びその製造方法 | |
| JPH08129740A (ja) | 磁気記録媒体、その製造方法及び製造装置 | |
| JP2001143236A (ja) | 磁気記録媒体及びその製造方法 | |
| JPS6156563B2 (ja) | ||
| JP2003051111A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH10247312A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH10255263A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH1125440A (ja) | 磁気記録媒体及びその製造方法 | |
| JPH11259845A (ja) | 磁気記録媒体及びその製造方法 | |
| JPH0237525A (ja) | 磁気記録媒体の製造方法 | |
| JPH10228619A (ja) | 磁気記録媒体、及び磁気記録方法 | |
| JPH0991659A (ja) | 磁気記録媒体及びその製造方法 | |
| JPH08129751A (ja) | 磁気記録媒体の製造方法及びその製造装置 | |
| JPH0798832A (ja) | 磁気記録媒体、その製造方法及び製造装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |