JPS5851760B2 - 微生物によるステロイドの酸化方法 - Google Patents

微生物によるステロイドの酸化方法

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JPS5851760B2
JPS5851760B2 JP8424776A JP8424776A JPS5851760B2 JP S5851760 B2 JPS5851760 B2 JP S5851760B2 JP 8424776 A JP8424776 A JP 8424776A JP 8424776 A JP8424776 A JP 8424776A JP S5851760 B2 JPS5851760 B2 JP S5851760B2
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勝彦 高橋
幸男 今田
大吉郎 西川
肇 町田
道太郎 長沢
正行 木下
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Industries Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は微生物によるステロイドの酸化方法の改良に関
する。
さらに詳しくは、本発明はステロール類またはその4−
エン−3−オン誘導体もしくはl・4−ジエン−3−オ
ン誘導体の微生物酸化に使用する培地の改良に関する。
ステロール類を微生物酸化すると17−β−ヒドロキシ
アントロスタート4−ジエン−3−オン(1−デヒドロ
テストステロン)(以下DHTと略称する)およびアン
トロスタート4〜ジエン−3・17−ジオン(以下AD
Dと略称する)の得られることは知られている。
しかしステロール類の微生物酸化で生成するDHTおよ
びADDはさらに酸化を受けやすく、培地中に高濃度の
DHTおよびADDを蓄積させることは実質的に不可能
である。
そこで生成したADDの酸化を防止する一つの方法とし
て、ADDの微生物酸化に関与する鉄および銅イオンを
ブロックすることのできるキレート剤を添加することが
提案され、大きな成果を収めることができた。
(特公昭42−10862) しかしこの方法によっても工業的に実施可能な程度に高
濃度のDHTおよびADDを培地中に蓄積させることは
困難である。
そこで本発明者等はステロール類またはその4エン−3
−オン誘導体もしくは1・4−ジエン3−オン誘導体の
微生物酸化反応を工業上有利に行うべく種々検討を行っ
た結果、植物油脂粕、ならびに培地中に含まれるグリセ
リドの量が0.3重量%以上となるように、油種子およ
び油果実の少くとも1つを培地中に添加することにより
、DHTおよびADDが著しく高い収率で得られること
を見出し、本発明に到達した。
微生物によるステロール類の酸化は以下の経路※※で進
行するものと推定される。
16147号公報参照) (特公昭46− (上記式中でRは炭素数8ないし10個の鎖式の側鎖を
表わす。
)本発明の詳細な説明すると、本発明で原料として用い
られるステロール類はベルヒドロシクロペンタノフェナ
ントレン核のC−5に水酸基を、通常C−5に二重結合
を、C−17に炭素数8ないし10個の鎖式の側鎖を有
し、場合によってはC7に二重結合を有してもよい。
このようなステロール類トシテハ、コレステロール、ス
チグマステロール、カンペステロール、シトステロール
、エルゴステロール、プラツシ力ステロールおヨヒフコ
ステロール等が含まれる。
また上記した微生物によるステロール類の酸化経路から
予想されるステロール類の酸化中間体である、上記した
ステロール類の4−エン−3−オン誘導体および1・4
−ジエン−3−オン誘導体も同様に本発明の原料として
用いられることはいうまでもない。
油種子および油果実としては、各種油脂の原料として使
用されるものを使用することができる。
具体的には、例えば、アマニ エノ、キリ、ゴマ、トウ
モロコシ、ナタネ、綿実、サフラワー、大豆、ツバキ、
米ヌカ、オリーブ、ヒマ、落花生、ヤシ、パームなどを
あげることができる。
なお、油脂子および油果実は微生物による資化を受けや
すくするために、よく粉砕して添加されることが望まし
い。
油種子および油果実は単独でも使用されうるが、2以上
の同種または異種のものを混合して使用することもでき
る。
油種子および(または)油果実は、培地中のグリセリド
の濃度が培地重量に対し、通常約0.3〜4.0重量%
、好ましくは約0.5〜3.5重量%、さらに好ましく
は約0.7〜3.0重量%となるように培地に添加され
る。
実際に添加される油種子または油果実は、これらのもの
に含まれるグリセリド含量に基づいて計算される。
参考のために、主な油種子および油果実のグリセリド含
量を以下の表に示す。
本発明方法に従って、油種子および(または)油果実に
加え、培地中に添加される植物油脂粕としては、前記油
種子および油果実から脱油脂した粕の全てを使用するこ
とができる。
具体的には、例えば、脱脂大豆粉、アマニ粕、ナタネ油
粕、綿実油粕、ゴマ油粕、落花生油粕、サフラワー油粕
等があげられる。
なお、植物油脂粕の使用量は油種子および(または)油
果実の使用量によって大きく異なるが、油種子および(
または)油果実に含まれるグリセリド重量に対し、通常
約0.02〜40倍(重量)、好ましくは約0.03〜
30倍(重量)、さらに好ましくは約0.1〜10倍(
重量)である。
ただし、植物油脂粕の濃度は培地重量に対し、通常約0
.3〜15重量%、好ましくは約0.6〜10重量%、
さらに好ましくは約1〜8重量%である。
本発明方法に従って、植物油脂粕ならびにグリセリドを
0.3重量%以上含有する油種子および油果実の少くと
も1つを培地中に添加すると、DHTおよびADDの生
成量は飛躍的に増大し、はじめてステロイド類の微生物
酸化によるDHTおよびADDの工業的生産が可能とな
る。
しかし本発明方法によると、植物油脂粕ならびに油種子
および(または)油果実が培地中に添加されるため、こ
れらのものをよく資化する微生物を選択して使用する必
要がある。
従って本発明方法で使用され得る微生物は高いステロー
ル類および植物油脂粕、油果実および油種子に対する資
化性を有することが要求される。
このような微生物としては、たとえば、アースロバフタ
−属、ノカルジア属、フザリウム属、ミコバクテリウム
属、プロタミノバクタ−属、ブレビバクテリウム属、コ
リネバヒテリウム属、バシルス属、セラティア属、アゾ
トバクタ−属、ストレプトミセス属、アルカリ土類金属
、ミクロバクテリウム属、シュードモナス属等に属する
微生物が好ましい。
上記した微生物の代表例としては、アースロバフタ−・
シンプレックス(IAM 1660)、ブレビバクテ
リウム・リポリチカム(IAM 1398)、ミコバ
クテリウム・スメグマチス(IFO3083)、7’ロ
タミノバクター・アルボフラーバス(ATCC8458
)、ノカルジア・エリスロポリス(ATCC4277)
、ミコバクテリウム・フレイ(IFO3158)等をあ
げることができるが、本発明方法で使用される微生物は
上記したものに限定されるものではない。
また上記した微生物を2以上混合して使用することもで
きる。
本発明方法で使用される培地には、上記した植物油脂粕
ならびに油種子および(または)油果実の他に、炭素源
、窒素源および無機物が適宜添加される。
炭素数としては、たとえば、n−パラフィン、α−オレ
フィン、キシレン等の炭化水素;メタノール、エタノー
ル、グリセリン、高級アルコール等のアルコール類;コ
ハク酸、酢酸、高級脂肪酸等の有機酸およびその塩;澱
粉、麦芽糖、ショ糖、ブドウ糖、ラムノース等の糖類が
あげられる。
炭素源、窒素源およびその他の栄養物質を含む天然栄養
源としては、ハイテスト糖蜜、精製糖蜜およびキシロー
ス糖蜜を含む糖蜜類;バガス、コーンコブ、アルファル
ファ、コーンステイープリカーデイステイラーズソルブ
ル、味液、魚粉、酵母、フスマ、肉エキス、酵母エキス
、ポテトエキス、麦芽エキス、グルテン、ペプトン、グ
ルタミン酸塩、アスパラギン、グリシン、カゼイン、カ
ゼイン分解物、スキムミルり等があげられる。
無機物としては、硫安、塩安なとの窒素源;リン酸水素
ニカリウム等のカリウムおよびリン源;鉄、銅、マグネ
シウム、マンガン、コバルト、亜鉛、カルシウム等の塩
類があげられる。
その他必要に応じてビタミン類を添加することもできる
培地の組成を用いる菌種の種類に応じて選ばれるが、炭
素源、窒素源、カリウム、リンおよびマグネシウムは培
地成分として不可欠である。
消泡剤が必要な場合にはポリオキシアルキレングリコー
ルなどが添加されるが、必ずしも消泡剤を添加する必要
はない。
界面活性剤はステロール類およびその酸化中間体の乳化
剤として有効であり、培地中に添加されることが望まし
い。
界面活性剤としては、たとえば、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテテ
ート、ポリエチレングリコールモノステアレートなどを
あげることができる。
本発明方法で、ADDを培地中に高濃度で蓄積させるた
めにはADDの酸化阻止剤を添加する必要力する。
ADDの酸化阻害剤としては、キレート剤マタはニッケ
ルもしくはコバルトの塩類等が使用されるが、キレート
剤の代表例は1・10−フェナントロリン、2・2′−
ビピリジル、8−ヒドロキシキノリン、クペロン、イソ
ニコチン酸ヒドラジド、オルソフェニレンジアミン、N
−N−ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム等である
その使用量はキレート剤および培地によって大きく異な
るが、通常その使用濃度はlXl0−5〜lXl0−2
Mである。
キレート剤の添加時期は培地および菌によって異なるが
、通常培養開始後10〜60時間である。
培養温度は通常20〜37℃であるが、アースロバフタ
−属やブレビバクテリウム属の微生物を使用する場合に
は、培養温度は30℃付近が最適であり、ミコバクテリ
ウム属の微生物を使用する場合には、35℃付近が最適
である。
培地のpHは通常5〜8に調整されるが、7付近が好ま
しい。
本発明方法の原料であるステロール類またはその4−エ
ン−3−オン誘導体もしくは1・4−ジエン−3−オン
誘導体は、乾熱殺菌あるいは湿熱殺菌後そのまま添加さ
れるか、あるいはジメチルホルムアミド等に溶解して添
加されるか、あるいは超音波処理により微細に分散懸濁
して添加される。
またステロール類の添加に際しては、界面活性剤を同時
に添加するとステロール類の乳化が促進されるので好ま
しい。
ステロール類の添加時期は原料ステロール類および使用
する微生物によってかなり異なるが、一般には培養開始
後30時間以内である。
なお菌の生育が十分でない時には、培養開始前30時間
以降に添加してもよい。
また菌の生育に応じて、ステロール類を分割添加するこ
とも可能である。
本発明方法に従って添加される植物油脂相ならびに油種
子および(または)油果実はステロール類の酸化の全段
階に於て有効であり、また菌の生育を促進するので、通
常は培養開始時培地に添加される。
しかし、上記植物?削−泊等はステロール類の17位の
側鎖の酸化に特に有効であると考えられ、従って原料ス
テロール類の添加時、あるいは原料ステロール類の添加
後約50時間内に添加しても、DHTおよびADDの生
成量は大きく増加する。
また、前記した濃度範囲の油種子および(または)油果
実を培養中分割して添加することも好ましい。
本発明方法によれば、DHTおよび(または)ADDが
得られる。
先に示したステロール類の酸化経路から推測されるとお
り、ADDは、DHTの17位の水酸基が酸化されて生
成するものと考えられる。
事実、培養初期に於ては、DHT濃度は高いが、酸化反
応が進行するにつれて、ADD濃度が増加するとともに
、DHT濃度が減少する。
従ってDHTを高濃度で得ようとすれば、早い時期に培
養を中止し、逆にADDを高濃度で得ようとすれば、長
時間培養を続ければよいことになる。
DHTまたはADDを高濃度で得るための培養時間は、
使用微生物、培養温度、培地組成等によって大きく異な
るがDHTを高濃度で得るためには、キレート剤添加後
約15〜35時間で培養を停止することが好ましく、他
方ADDを高濃度で得るためにはキレート剤添加後約3
5〜90時間で培養を停止することが好ましい。
培養終了後、培養液中に蓄積したDHTおよびADDは
既知の方法で分離精製することができる。
たとえば、培養液を約3倍量の酢酸エチルで抽出し、抽
出液から溶媒を留去したのち、シクロヘキサン等の溶媒
に溶解し、不溶物を除去して再結晶すると、精製された
目的物質が得られる。
またDHT、ADDならびにステロール類の4エン−3
−オン誘導体および1・4−ジエン−3−オン誘導体等
のその他の生成物の分離が必要な場合には、再結晶に先
立って、シリカゲルまたはアルミナを吸着剤とし、石油
エーテル、ベンゼン、クロロホルム、エーテル、メタノ
ール等を溶離剤として使用するカラムクロマトグラフィ
により、上記生成物を分離後、再結晶が行われる。
以下の実施例で、本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定さ
れない。
なお以下の実施例に於て、ステロール類およびその誘導
体、ADDならびにDHTの定性および定量はガスクロ
マトグラフィにより行った。
また※※油種子、油果実および植物油脂粕は、いずれも
よく粉砕して用いた。
パーセントは重量による。実施例 1 酵母エキス1.0%、肉エキス1.0%およびペプトン
i、o%よりなる種培地(pH7,0) 100mlを
500rIll肩付きフラスコに分注し、120℃で1
5分殺菌後、アースロバフタ−・シンプレックス(IA
M 1660)を1白金耳液種し、28℃で48時間
培養する。
この種培養液2mlを、種培地と同じ組成を有し表1に
示される濃度を与える量のゴマおよび植物油脂粕を添加
した本培養培地(pH7,0,120℃20分殺菌)5
0aを含む500m1の肩付きフラスコに接種する。
培養は30℃で開始され、培養開始後20時間目に水2
mlに懸濁したコレステロール250rn9を添加し、
さらに培養開始後28時間目に2・2′ビピリジル6.
2■を添加する。
2・2′−ビピリジル添加後85時間で培養を停止し、
培養液を酢酸エチル150wLlで抽出する。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかげ、ベ
ンゼン:アセトン(5:1)で溶出し、生成したADD
、酸化中間体および残存基質を分離する。
ADDの生成量を表1に示す。
コレステロールの代すにβ−シトステロールとカンペス
テロールの2:1混合物、スチグマステロール、コレス
ト−4−エン−3−オンおヨヒコレスタート4−ジエン
−3−オンを用いテ、上記した培養を繰り返した結果を
同じく表1に示す。
なお、比較のためにゴマおよび植物油脂粕を添加しなか
った場合の結果をあわせて示す。
実施例2 コレステロール300■を基質として使用し、表2に示
される濃度を与える量の丸太豆粉および脱脂大豆粉を添
加したことならびに丸太豆粉および脱脂大豆粉をその合
計濃度が8%以上となるように添加した時には2・2′
−ビピリジル7.81n9を添加したところを除いては
実施例1を繰り返す。
結果を表2に示す。
実施例 3 実施例1と同じようにして種培養したブレビバクテリウ
ム・リボリチカム(IAM 1398)の種培養液1
TLlをシヨ糖2.0%、NaNO31,0%、酵母エ
キス1.0%、K2HP0,0.25%、MgSO4・
7H200,03%、各種油種子または油果実2.5%
および植物油脂粕2.0%よりなる培地(pH7,0,
120℃20分間殺菌)50rrLlを含む5001r
Ll肩付きフラスコに接種する。
30℃で振盪培養し、培養開始後15時間目にコレステ
ロール300■、培養開始後28時間目に2・2′ビピ
リジル7、81n9を添加し、さらに培養を70時間続
ける。
その後実施例1と同じようにして、酢酸エチルでアント
ロスタン系化合物を抽出する。
生成したアントロスタン系化合物は大部分ADDである
その生成量を表3に示す。実施例 4 添加物を表4に示されるように変え、2・2′−ビピリ
ジルの代りに1・10−フェナントロリン1.3■を使
用し、且つこのキレート剤添加後28時間(培養開始後
56時間)で培養を停止することを除いては実施例3を
繰り返す。
このように早期に培養を停止する場合にはADDのほか
にDHTが生成する。
結果を表4に示す。実施例 5 グルコース1.0%、肉エキス0.3%、ヘフトン1.
0%および食塩0.5%からなる種培地1oO7711
を含む500rILl肩付フラスコにミコバクテリウム
・フレイ(IFO3158)を接種し、70時間種培養
する。
次にコーン・スチープ・リカー2.0%、グルコース2
.0%、グルタミン酸ソーダ0.4%、アスパラギン0
.2%、KH2PO40,2%、油種子または油果実2
.5%および植物油脂粕2.0%からなる本培地(pH
7,0)50mlを含む500m1肩付きフラスコ(1
20℃で20分間殺菌)に種培養液2mlを接種し、3
5℃で振盪培養を行う。
本培養開始後40時間目にコレステロール150■を添
加し、さらに本培養開始後48時間目に8−ヒドロキシ
キノリン42■を添加し、8−ヒドロキシキノリン添加
後60時間で培養を終了する。
培養終了後、実施例1と同様に処理するとADDが得ら
れる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ステロール類またはその4−エン−3−オン誘導体
    もしくは1・4−ジエン−3−オン誘導体を微生物酸化
    して、17−ヒトロキシアンドロスタート4−ジエン−
    3−オンおよび/またはアントロスタート4−ジエン−
    3・17−ジオンな製造するに際し、培地中に油種子お
    よび油果実の少くとも1つならびに植物油脂粕を添加し
    、かつ油種子および/または油果実に含まれるグリセリ
    ドの量が培地重量に対し0.3重量%以上であることを
    特徴とする微生物によるステロイドの酸化方法。
JP8424776A 1976-07-15 1976-07-15 微生物によるステロイドの酸化方法 Expired JPS5851760B2 (ja)

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