JPS6030365B2 - 高強度、高弾性炭素繊維の製造方法 - Google Patents

高強度、高弾性炭素繊維の製造方法

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JPS6030365B2
JPS6030365B2 JP13599481A JP13599481A JPS6030365B2 JP S6030365 B2 JPS6030365 B2 JP S6030365B2 JP 13599481 A JP13599481 A JP 13599481A JP 13599481 A JP13599481 A JP 13599481A JP S6030365 B2 JPS6030365 B2 JP S6030365B2
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巳喜男 大薮
憲二 福田
恵一 平田
恵亮 武居
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    • D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01F—CHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F9/00—Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments
    • D01F9/08—Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments of inorganic material
    • D01F9/12—Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof
    • D01F9/14—Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof by decomposition of organic filaments
    • D01F9/145—Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof by decomposition of organic filaments from pitch or distillation residues

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は芳香族性の高いピッチ類を原料とする高強度、
高弾性炭素繊維の製造方法に関する。
更に詳細には、芳香族系の高い石炭又は石油系ピッチを
炭化水素系溶剤中、水素化触媒の存在下で水素化し、触
媒、不溶性固形分および炭化水素系溶剤を除去した水素
化ピッチを高温かつ短時間かつ減圧下で熱処理し、得ら
れたメソフェース含有ピッチ(以後メソフェースピッチ
と呼ぶ)を溶融紡糸し、空気中で不融化後、不活性ガス
雰囲気中で炭化し、更に、必要に応じて黒鉛化処理を施
こすことを特徴とする高強度、高弾性炭素繊維の製造方
法に関する。炭素繊維はその機械的強度に関してOP (戊肥raI Pehorn憤me)炭素繊維とHP(
HiかPeMormaMe)炭素繊維に分類できる。
GP炭素繊維は70〜140k9/嫌および3〜5tノ
地の強度および弾性率を備えており、これは主に光学的
に等方性のどツチ類を原料として製造されている。GP
炭素繊維の主な用途はアブレージョン材、断熱材、帯電
防止材、沼勤材、フィルター類、パッキン等である。こ
れらは炭素の性質を繊維の形状で利用した素材であり、
ほとんどの場合、高い強度および弾性率を備えた炭素繊
維を必要としない。他方、HP炭素繊維は200〜35
0k9/地および10〜4の/桝の高い強度および弾性
率を備えており、これは主にポリアクリロニトリルを原
料として製造されている。
HP炭素繊維の主な用途は樹脂等との組み合わせによる
複合材料である。このHP炭素繊維系複合材料は単位重
量当りの強度およびび弾性率が他の工業材料に比べ著し
く優れているため、ロケットや航空機等の特殊な材料お
よびゴルフクラブ、テニスラケットや釣竿等のレジャー
用品に使用され、将釆は、自動車や一般建築物の材料等
として、その需要は著しく増加することが予測されてい
る。しかしながら、ポリアクリロニトリルを原料とする
HP炭素繊維は非常に高価であるため、上記の如きHP
炭素繊維系複合材料は優れた機械的強度を備えているに
もかかわらず、高価であるが故に、一般の工業材料に使
用されることはほとんどなかった。
従って、HP炭素繊維を安価に製造できる方法の開発が
望まれている。安価なHP炭素繊維の製造方法の一つに
、安価なピッチ類を熱処理して得られるメソフェースピ
ツチを原料とする方法が提案されている。
(例えば特公昭49−8筋4号公報,特公昭$−753
3号公報,特公昭54一181び号公報,侍関昭54一
55625号公報,および特開昭弘一1133び号公報
参照)これらの方法によれば、ピッチ類は400q○付
近の比較的低い熱処理温度で数時間ないし数十時間熱処
理し、得られたメソフェースを40〜10肌t%含むメ
ソフェースピッチを溶融紡糸し、メソフェースを繊維軸
方向に配向させた原料繊維を空気中で不融化後、不活性
ガス雰囲気で炭化、更には黒鉛化することにより、HP
炭素繊維を得ることができるとされている。しかしなが
ら、上記従来方法においては、メソフェースピッチの製
造方法として、ピッチ類を数時間ないしし数十時間熱処
理し、ピッチの重縮合を促進する熱処理方法を採用して
いるため、熱処理初期に生成するメソフェースの縮合度
は熱処理後期に生成するメソフェースに比べてより高く
なり、その結果、メソフェースの縮合度に分布が生じ、
メソフェースピッチの均一な溶融性が低下し、最終的に
、メソフェースピツチの可紡性は低下する。
また、熱処理温度が430qC以上の場合熱処理初期に
生成するメソフェースの軍縮合はいまいま著しく促進さ
れ、もはや、溶融できない程度の縮合度となるため、得
られるメソフェースピッチは級糸に先き立ち、上記の不
落不融となったメソフェースを除去する必要がある。従
って、従来のメソフヱースピッチの製造方法はHP炭素
繊維原料の製造方法として最良の方法ではない。
本発明者等はHP炭素繊維の原料となり得るメソフェー
スピッチの製造方法について鋭意研究を重ねた結果、優
れた可紙性を備え、しかも、HP炭素繊維を製造できる
メソフェースピツチの新しい製造方法を見し、出し、本
発明を完成した。
即ち、本発明は、芳香族指数0.6以上のピッチ類を、
炭化水素系溶剤中、水素化触媒の存在下に水素化して、
水素含有量が原料ピッチよりも10%以上高く、かつそ
の少なくとも9仇の%が分子量400〜600の範囲の
成分から成る水素化ピッチを生成させたのち、これから
触媒、不落性固形分及び溶剤を除去し、減圧下に熱処理
してlwt%以上4仇れ%未満のメソフヱースを含有す
るメソフェースピッチを生成させ、次いでこれを溶融紡
糸後空気中で不融化し、さらに不活性雰囲気中で炭化し
、必要に応じ黒鉛化することを特徴とする高強度、高弾
性炭素繊維の製造方法を提供するものである。このよう
に、本発明はメソフェースピツチ原料の製造方法および
メソフェースの生成方法に大きな特徴があり、また、メ
ソフェースピツチのメソフェース含有量は従釆方法に比
べ著しく低い。
ここで、本発明におけるメソフェース含有量とはJIS
−K−2425によるキノリン不溶分をいう。本発明に
おいては、メソフェースピッチの原料を石炭解重合物、
コールタール又はコールタールピッチ、エチレンボトム
油ピッチ等の芳香族性の高いピッチを用いる。ここで、
石炭解重合物とは、石炭類を炭化水素系溶剤中、水素加
圧下にて解重合し、未溶解残笹および溶剤を除去して得
られるピッチ状物質をいう。これらの芳香族性の高いピ
ッチ類は炭化水素系溶剤中、水素化触媒の存在下で水素
化する。本発明の場合、ピッチは単に水素化処理を施こ
せばよいというわけではない。即ち、ピッチの水素化度
を向上させると同時に、その重縮合を抑制できる水素化
条件および触媒を選択する。しかも、原料ピッチに比べ
水素含有量が10%以上高く、かつその少なくとも9肌
t%が分子量400〜600の分子量をもつ成分から成
る水素化ピッチが得られるように水素化条件を選択する
ことが必要である。上記の如き水素化処理により得られ
た水素化ピッチを含む溶液は触媒、原料由来の不溶性固
形分および炭化水素系溶剤を除去し、水素化ピッチを製
造する。また、原料由釆の不溶性固形分は上記の水素化
処理に先き立ち、加熱溶融猿過、遠心分離、溶剤抽出等
で除去することもできる。次にこのようにして得た水素
化ピッチを、高温、減圧下で短時間、例えば温度480
30以上、圧力4比吻日タa戊以下で3ひげ以内熱処理
することによりlwt%未満のメソフェースを含有する
メソフェースピッチを製造する。
本発明においては、メソフェースの生成を高温、かつ短
時間、かつ減圧下で行なうために、メソフェース生成の
時間的なずれを小さでき、その結果、縮合度の非常に均
一なメソフェ−スを生成でき、しかも、メソフェースに
転化しがたく、かつ、メソフェースと均一に熔融できな
い水素化ピッチ中の光学的に等方性の成分を留出油とし
て除去できるため、得られたメソフヱースピッチは均一
に熔融でき、しかも、優れた可紡性を備えている。
また、本発明の場合、メソフェースピッチ中のメソフェ
ース含有量は従釆方法の40〜10肌t%に比べ著しく
低くできるが、これもメソフェースピッチの可級性向上
に大きく寄与している。上記の処理により得られたメソ
フェースピッチは熔融紡糸し、空気中で不融化した後、
不活性ガス雰囲気中で炭化し、必要に応じて黒鉛化処理
を施すことにより、200k9/嫌以上の強度および1
山/の以上の弾性率を備えたHP炭素繊維を製造できる
。従って、本発明を実施することにより、ごく一般的、
かつ安価なピッチ類から特殊な溶剤、薬剤および方法を
用いることなく高強度、高弾性のHP炭素繊維の原料と
なり得るメソフェースピッチを製造でき。
本発明の原料には芳香族性の高いピッチ類を用いる。
例えば、石炭系の石炭解重合物、コールタール、コール
タールピッチ、石油系のエチレンボトム油ピッチが好ま
しい。また、脂肪族に富む石油系車質油を熱処理温度3
50〜45000、熱処理時間156〜lq馬間で熱処
理し、不溶性固形分を除去した芳香族性を高めたピッチ
でもよい。しかして、本発明の原料に適したピッチの芳
香族指数は0.6以上である。ここで、芳香族指数とは
武谷らにより設定された(燃料協会誌、第46巻、92
7ページ、1967年)次式による値をいう。芳香族指
数=CZH−HQ′x−Ho′yC/日 ここで、Cはすべての炭素数を、日はすべての水素数を
、HQはQ位の水素数を、Hoは8位以上の水素数を意
味する。
また、x=y=2とした。芳香族指数が0.6未満のピ
ッチはメソフェースピツチの収率が低い、メソフェース
ピッチの均一な溶融性が低下する。最終製品であるHP
炭素繊維の強度が低下する等のため好ましくない。上記
の如き性状を備えた原料を炭化水素系溶剤中、水素化触
媒の存在下で水素化する。本発明に使用する炭化水素系
溶剤は特に限定されるものではなく、上記の如き原料を
ほぼ溶解できる溶剤であればよい。
例えば、石炭系軍質油である吸収油、クレオソート油、
タール中油、アントラセン油、石油系童質油であるエチ
レンボトム油の竪質蟹分、FCC分解油の軽質蟹分等の
芳香族性の高い溶剤が好ましい。しかしながら、脂肪族
に富む溶剤は本発明の原料を十分に溶解できず、後続の
水素化処理をスムーズに行なうことができないため好ま
しくない。また、原料/炭化水素系溶剤比(重量ベース
)は1:2以上好ましくは1:3〜1:10になる如く
設定する。
原料/溶剤比が1:2未満の場合、水素化処理後の触媒
および不落性固形分の分離除去に多大な労力を要する。
芳香族性の高い炭化水素系溶剤に溶解したピッチは水素
化触媒の存在下で水素化する。本発明においては、ピッ
チは単に水素化処理を施こせばよいというわけではない
。即ち、ピッチの水素化が十分に促進され、ピッチの重
縮合がほとんど進行せず、しかも、得られる水素化ピッ
チの水素含有量が原料ピッチの水素含有量よりも10%
以上、好ましくは15〜50%増加するように、かつ生
成する水素化ピッチの少なくとも9肌t%が400〜6
00の範囲の分子量をもつように、水素化条件および水
素化触媒を選定する。ここで、水素化ピッチの分子量と
はキャリア一落剤にキノリンを用い、ゲルパーミニェー
ションクロマトグラフィーで測定した分子量を意味する
。上記以外の条件で水素化し、上記の性状をすべて満足
しない水素化ピッチを原料として得られるメソフェース
ピッチは均一に溶融しがたく、単に可級性が低下するば
かりでなく、最終製品である炭素繊維の強度が低下する
。
もちろん、原料ピッチを水素化するこ.となく、本発明
の方法で熱処理して得られるメソフェースピッチは均一
にに熔融せず、全く、可級性を備えていない。従って、
本発明においては、水素化処理は不可欠な要素である。
本発明における水素化の条件は水素化の温度を400〜
50000に、その温度における保持時間を240分間
以下に、水素圧力を50〜300k9/地・Gに、好ま
しくは、430〜480qo、5〜60分間、70〜2
00k9/地・Gに設定する。本発明の場合、水素化の
条件は高温かつ短時間が好ましく、後述するメソフェー
スピッチの可織性を向上する。水素化の温度が400q
C未満、水素圧力が50k9/地・G未満の場合、原料
ピッチ類の水素化は十分に進行せず、本発明の原料に適
した性状を備えた水素化ピッチを得ることが困難となる
。他方、水素化の温度が500こ0を越え、保持時間が
24び分を越える場合、原料ピッチ類の重縮合反応が進
行し、本発明に通した性状を備えた水素化ピッチを得る
ことが困難となり、しかも、これを原料として得られる
メソフェースピツチは均一に溶融しがたい。また、水素
圧力が300kg/cあ・Gを越える場合、得られる水
素化ピッチは水素圧力300k9/地・G以下に比べ・
メソフェースピッチの原料として特に優れていることは
ない。また、本発明に使用する水素化触媒は鉄、コバル
ト、モリブデン、銅、タングステン、ニッケル、白金、
ロジウム、該金属の酸化物、硫化物の群から選ばれた少
くとも1種が好ましい。
水素化触媒は原料ピッチ類に対して1〜2肌t%好まし
くは2〜1肌t%添加する。
触媒添加量がlwt%未満の場合、水素化処理に長時間
を要し、2肌t%を越える場合、特に触媒の効果が大き
くなることはない。上記の如き条件で水素化処理を受け
た水素化ピッチを溶解した溶液はフィルター又は遠0分
離器等により水素化触媒およびび原料固有の不溶性固形
分を除去した後、炭化水素系溶剤を、例えば減圧蒸留で
除去し、本発明に適した水素化ピッチを得る。
溶剤の除去条件は特に限定されるものではなく、また、
使用した炭化水素系溶剤のすべてを除去する必要はない
が、得られる水素化ピッチが前記の如き性状を備えてい
ることを確認するために、蒸留条件をボトム温度200
〜300qo、5〜2仇凧日タa戊に設定できる。次に
、水素化ピッチを高温、かつ短時間、かつ減圧下で熱処
理し、メソフェースを1〜40Wt%、好ましくは5〜
3肌t%含有するメソフェ‐スピツチを製造する。
高温、かつ短時間、かつ減圧下における熱処理方法は前
記の水素化処理と同様に本発明にとって不可欠な要素で
あり、本発明は上記2工程を組み合わせることによって
完成されたといっても過言ではない。即ち、本発明にお
ける熱処理は高温、かつ短時間、かつ減圧下で行なうた
めに、メソフェースは非常に狭い時間範囲で集中的に生
成し、その結果、メソフェースの縮合度は非常に均一と
なる。
また、メソフェースに転化しがたく、かつ、メソフェー
スと均一に溶融できない水素化ピッチ中の成分は蟹出油
として除去できる。従って、本発明の方法で製造したメ
ソフェースピッチは均一に溶融し、優れた可紡性を備え
るようになる。一方、ピッチを400qo程度の比較的
低い熱処理温度で4〜5畑時間程度熱処理し、メソフェ
ースを緩やかに生成させるメソフヱースピッチの従来製
造方法は長時間熱処理法を採用している故に、メソフェ
ースの縮合度を均一にすることができず、その結果、メ
ソフェースピッチの均一な熔融性が損なわれていた。
しかして上記従来方法の欠点を改善する方法として、ピ
ッチ類の熱処理時に、不活性ガスをピッチ中にバブリン
グさせたり、あるいは減圧する方法(袴開昭54一11
33び号公報)が提案されている。しかして、上記バブ
リング法は熱処理時に不活性ガスをピッチ中にバプリン
グさせ、メソフェースに転化しがたいピッチ中の成分の
除去を容易にすることを目的としている。
しかしながらこの方法によるピッチ中のメソフヱースに
転化しがたい成分の除去の程度は十分に高いとはいえず
、生成するメソフェースの縮合度を均一ににさせる程度
まで熱処理時間を短縮するまでにはいたつてし、なし、
。他方、減圧熱処理法も上記バブリング法と同機にピッ
チ中のメソフェースに転化しがたい成分を除去すること
を目的としている。
この方法によれば、ピッチは熱処理温度500℃以下、
その温度における保持時間5分以下、100脇日タab
s以下で熱処理され、メソフェースピツチに転化する。
しかしながら、この方法は30℃/時以下の昇温過程を
必要とするため、実質熱処理時間は著しく長くなる。こ
れに対し、本発明の場合、所定の熱処理温度までの昇温
時間はわずか1〜2分しか必要とせず、本発明は減圧熱
処理法と根本的に異なる。次に、減圧熱処理法では均一
に溶融し、かつ可紙性を備えたメソフェースピッチは熱
処理温度500℃を越えては得ることができない。しか
しながら、特殊な条件で水素化処理を受け、特狩な性状
を備えた水素化ピッチを原料とする本発明の場合、熱処
理温度が500ooを越えても均一に溶融し、かつ、可
繊性を備えたメソフェースピツチを製造でき、しかも、
メソフェースピツチの可紡性は熱処理温度がより高温に
、熱処理時間がより短時間になるに従って向上する。ま
た、何ら処理を施こさないピッチ類を430〜5000
0の熱処理温度で熱処理する場合、不溶、不融となった
メソフェースの生成は避けることができず、得られたメ
ソフェースピッチは紡糸に先き立ち上記の如き不溶、不
融となったメソフヱースを渡過し、除去する必要がある
。しかしながら、本発明の方法で得られるメソフェース
ピッチは不熔、不融となったメソフェースをほとんど含
有しないため、櫨過の必要がない。以上の事から、本発
明は減圧熱処理法とは根本的に異なり、本発明が減圧熱
処理法に比べ優れていることが容易にわかる。
従って、本発明のメソフェmス生成方法は従釆方法に比
べて非常に優れており、斬新な方法であるといえる。本
発明における熱処理条件はメソフェースピッチのメソフ
ェース含有量が1〜4仇れ%になる如く設定するが、通
常は、熱処理の温度を480oC以上に、その温度にお
ける保持時間を3ぴ分以下に、圧力を4比舷日タa戊以
下に、好ましくは、夫々500〜550qo、2〜18
分、3〜2仇舷日タabsに設定すればよい。
メソフェース含有量がlwt%未満の場合、そのメソフ
ェースピッチを原料としてHP炭素繊維を製造すること
ができず、4びれ%を越える場合、メソフェースピッチ
の可敵性は著しく低下する。また、熱処理の温度が鉾ぴ
○未満、その温度における保持時間が3の片を越え、圧
力が40胸日タabsを越える場合、均一に溶融し、優
れた可紡性を備えたメソフェースピツチを得ることがで
きないため好ましくない。上記の如き熱処理により得ら
れたメソフェースピッチは光学顕微鏡下では、その6肌
t%以上が光学的にに異方性である。
メソフェースを1〜4肌t%含有するメソフェースピツ
チを次に溶融紡糸する。
本発明のメソフェースビッチは320〜40ぴ0の温度
範囲で紡糸することができ、その可紡性はGP炭素繊維
の原料となる光学的に等方性のピッチと同種度に優れて
いる。更に、得られる原料繊維直径の繊維軸方向に対す
る均一性は非常に優れており、これは本発明のメソフェ
ースピツチの溶融性がいかに優れているかを示すもので
ある。なお、本発明のメソフェースピツチの40%以下
は光学的に等方性であるが、このメソフェースピッチは
均一に溶融することができ、メソフェースは紡糸時に繊
維鞠方向に配向し、この配向は炭素繊維および黒鉛繊維
に継承される。
得られた原料繊維は空気中、不融化温度260〜340
00、不融化時間60分以下、昇温速度3.3qo/分
以下、好ましくは、夫々270〜32び0、5〜3ぴ分
、0.5〜2.0qo/分で不融化する。
不融化温度が260℃未満の場合、原料繊維の不融化は
十分に進行せず、不融化に引き続く炭化時において、繊
維の溶融又は融着が観測され、HP炭素繊維を得ること
ができなくなる。不融化温度が乳oqoを越える場合お
よび不融化時間が60分を越える場合は繊維は過酸イQ
伏態となり、最終繊維である炭素繊維の強度が低下する
。不融化の済んだ繊維は不活性ガス雰囲気中、炭化温度
800oo以上、その温度における保持時間5分以上、
昇温速度7℃/分以下、好ましくは、夫々1000〜1
500qo、10〜30分、2〜5℃/分で炭化する。
炭化温度が800qo禾満、炭化時間が5分未満の場合
、繊維の炭化は十分に進行せず、強度の高い炭素繊維を
得ることができない。昇温速度が7℃/分を越える場合
、得られる炭素繊維の一部に融着が観測され、炭素繊維
の強度が低下する。更に、炭素繊維の弾性率を向上させ
る場合には繊維を不活性ガス雰囲気中、2000〜30
0ぴ0で黒鉛化する。以上の如き処理により得られた炭
素繊維(黒鉛化処理を受けた繊維を含む)は200〜3
50k9/嫌および10〜4“/柵の強度および弾性率
を備えており、本発明の炭素繊維は外観的にもも機械的
強度的にもボリアクリロニトリル系のHP炭素繊維に比
べ何ら劣るところはない。
本発明を実施態様に基づき更に詳細に説明する。
ピッチ類に対し、水素化触媒、例えば、酸化鉄をIM%
以上、好ましくは2〜1肌t%、炭化水素系溶剤を2倍
量以上、好ましくは3〜1ぴ音量加え、十分に混合、溶
解した後、温度を400〜500℃、その温度における
保持時間240分以下、水素圧力50k9/係・G以上
、好ましくは、夫々430〜480午0、5〜60分、
70〜200k9/仇・Gの条件で水素化する。水素化
終了後に得られる水素化ピッチや水素化触媒等を含む溶
液はフィルターで櫨過し、触媒および原料ピッチ由来の
の不落・性固形分を除去し、櫨液は減圧蒸留により炭化
水素系溶剤を回収する。減圧蒸留はボトム温度200〜
300qC、5〜2仇吻日タa戊とすることにより溶剤
の回収が可能である。得られる水素化ピッチの水素含有
量は原料ピッチの水素含有量に比べ10%以上高く、水
素化ピッチの9肌t%以上は分子量400〜600の範
囲に存在する。上記の如き性状を備えたピッチ類は熱処
理温度48000以上、その温度における保持時間を3
0分以下、圧力40肌日タabs以下、好ましくは、夫
々500〜550oC、2〜18分、3〜2仇岬日タa
bsの条件で熱処理し、メソフェース1〜4仇W%、好
ましくは5〜3肌t%を含むメソフェースピッチを製造
する。
メソフヱースピッチは320〜400qoで級糸した後
、空気中、不融化温度260〜34000、その温度に
おける保持時間6び分以下、昇温速度3.3℃/分以下
、好ましくは、夫々270〜320oo、5〜30分、
0.5〜2.000/分で不融化する。
不融化の済んだ繊維は不活性ガス雰囲気中、炭化温度8
00℃以上、その温度における保持時間5分以上、昇温
速度7℃/分以下、好ましくは、夫々1000〜150
0q○、10〜30分、2〜5℃/分で炭化し、更に、
不活性ガス雰囲気中、2000〜300000で黒鉛化
する。以上の如くき処理により得られた炭素繊維(黒鉛
化処理を受けた繊維を含む。)は200〜350k9/
鰭および10〜4“/嫌の高い強度および弾性率を備え
ており、本発明を実施することにより安価に、かつ容易
に入手できるピッチ類から安価に、容易にしかも、何ら
特殊な溶剤、薬剤および方法を用いることなくHP炭素
繊維を製造することができる。以下、実施例により、本
発明を更に詳しく説明するが、これに制約をうけるもの
ではない。
実施例 112メッシュ以下に粉砕したコールタールピ
ッチ(JIS−M−斑13による化学組成、C:91.
虫Wt%,H:4.6濁九%,N:0.97wt%,S
:1.09Wt%,0:1.83れ%,芳香族性指数0
.95)に対し5M%のの酸化鉄触媒および3倍量の吸
収油を加え、十分に混合した後、水素化温度460℃、
その温度における保持時間1び分、水素圧力100k9
/地・Gで水素化した後、フィルターでコールタールピ
ッチ由釆の不落性固形分および触媒を除去し、渡液はボ
トム温度250oo、1仇凧日タabSで蒸留し、水素
化ピッチを得た。
この水素化ピッチの化学組成はC:91.97wt%、
H:5.61M%、N:0.斑Wt%、S:0.41w
t%、0:1.13れ%であり、その水素含有量は原料
コールタールピッチの水素含有量に比べ約20%増加し
ていた。また、溶剤にキノリンを用い、ゲルパーミニエ
ーシヨンクロマトグラフィーで分子量分布を測定した結
果、水素化ピッチの91wt%は分子量400〜600
の範囲に存在することがわかった。次に、水素化ピッチ
は510q0に加熱溶融した塩格に浸債後、ただちに減
圧し、10分間保持した。
圧力は1仇舷日タa広とした。得られたメソフェースピ
ッチのメソフェース含有量は27.6wt%であった。
このメソフェースピッチを紡糸温度350こ0、巻き取
り速度800m/分で溶融絞糸した後、空気中、28ぴ
0まで1.0qo/分の昇温速度で昇温し、その温度に
5分間保持し不融化した。
不融化繊維はアルゴンガス雰囲気中100000まで5
℃/分の昇温速度で昇温し、その温度に1筋ご間保持し
、炭素繊維を製造した。炭素繊維の収率は原料繊維基準
で88.9Wt%であった。炭素繊維の平均直径は12
.8仏ト強度は235k9/柵、弾性率は16.2/め
であった。実施例 2 実施例1で得た水素化ピッチを熱処理温度520℃、そ
の温度における保持時間を5分間とする以外は実施例1
と同様にして熱処理し、メソフェースピッチを製造した
。
メソフェースピツチのメソフェース含有量は17.65
wt%であった。メソフェースピッチを紙糸温度35ぴ
○、巻き取り速度1000m/分で紙糸し、原料繊維を
得た。この原料繊維を実施例1と同様に処理して炭素繊
維を製造した。炭茶素繊維の収率は原料繊維基準で滋.
2Wt%であった。炭素繊維の平均直径は11.2一、
強度は2斑k9/柵、弾性率は14.軌/ゆであった。
実施例 3 実施例1で得られた水素化ピッチを熱処理温度5300
0、その温度における保持時間を4分間にする以外は実
施例1と同様にして熱処理し、メソフェースピッチを糟
造した。
メソフェースピッチのメソフヱース含有量は11.榊t
%であった。メソフェースピッチを薮糸温度私5午○、
巻き取り速度1400m/分で紡糸し、原料繊維を得た
。この原料繊維は実施例1と同様に処理して炭素繊維を
製造した。炭素繊維の収率は原料繊維基準で89.4w
t%であった。炭素繊維の平均直径は10.1山、強度
は310k9/柵、弾性率は17.軌/ゆであった。
また、実施例1〜3の比較から、水素化ピッチの減圧下
における熱処理温度の上昇、熱処理時間の短縮により、
繊維直径や巻き取り速度等で評価できるメソフェースピ
ッチの可紡性および炭素繊維の強度は向上することがわ
かる。
実施例 4 実施例3で得られた炭素繊維はアルゴンガス雰囲気中、
280000まで1oo○/分の昇温速度で昇温し、そ
の温度に5分間保持し、黒鉛化処理を施こした。
黒鉛繊維の収率は原料繊維基準で85.8wt%であっ
た。黒鉛繊維の平均直径は9.8ム、強度は210k9
/嫌、弾性率は38.5t/ゆであった。
実施例 5 60メッシュ以下に粉砕したオーストラリア産リグナィ
トを3倍量のタール中油中、水素圧50k9/仇・G加
圧下、410qoで60分加熱し、石炭の溶剤可溶分を
十分に溶解した後、フィルターで未溶解銭澄を除去し、
減圧下で蒸留し、石炭解重合物を製造した。
蒸留の条件はボトム温度350℃、10豚日タabsと
した。石炭解重合物の性状は化学組成C:89.27w
t%、、、H:514wt%、N:0.98wt%、S
:0.乳wt%、0:4.2柵【%、芳香族脂数0.8
0であった。この石炭解重合物に対しコバルトーモリブ
デン系触媒を2wt%、エチレンボトム油の竪質蟹分を
3倍量加え、十分に混合した後、水素化温度450℃、
その温度における保持時間10分間、水素圧力150k
9/洲・Gで水素化後、フィルターで固液分離後、渡液
はボトム温度200℃、10柳日タa広で蒸留し、水素
化ピッチを得た。
水素化ピッチの化学組成はC:89.41wt%、H:
6.24wt%、N:1.04wt%、S:0.28W
t%、0:3.03九%であり、その水素含有量は原料
石炭解重合物の水素含有量に比べ約21%増加している
ことがわかった。また、溶剤にキノリンを用い、ゲルパ
ーミニヱーションクロマトグラフィーで分子量分布を測
定した結果、水素化ピッチの91wt%は分子量400
〜600の範囲に存在することがわかった。次に、水素
化ピッチを520午0に加熱溶融した塩俗に浸債後、た
だちに減圧し、その温度に5分間保持した。
圧力は1仇吻日タa広とした。得られたメソフェースピ
ッチのメソフェース含有量は7.1wt%であった。こ
のメソフェースピッチを紡糸温度33500、巻き取り
速度1400m/分で紙糸した後、空気中300℃まで
20がo/分の昇温速度で昇温し、その温度に5分間保
持しし不融化した。
不融化繊維はアルゴン雰囲気中1000qoまで5℃/
分の昇温速度で昇温し、その温度に15分間保持し、炭
素繊維を製造した。炭素繊維の収率は原料繊維基準で8
7.4wt%であった。炭素繊維の平均直径は10.0
山、強度は262k9/松、弾性率は21.2/柵であ
った。
実施例 6 竪質分を除去したエチレンボトム油ピッチ(化学練成C
:94.26M%、H:5.53Wt%、N:0.00
Wt%、S:0.07wt%、0:0.14wt%、芳
香族指数0.76)に対し、7wt%の酸化鉄触媒、3
倍量のアントラセン油を加え、十分に混合した後、水素
化温度470℃、その温度における保持時間5分間、水
素圧力100k9/洲・Gで水素化した後、フィルター
で触媒および不溶性固形分を除去し、渡液はボトム温度
30ぴ0、1仇岬日タa広で蒸留し、水素化ピッチを得
た。
この水素化ピッチの化学組成はC:92.8卵t%、H
:6.91W%、N:0.05wt%、S:0.03w
t%、0:0.1がt%であり、その水素含有量は竪質
分を除去したエチレンボトム油の水素含有量に比べ約2
5%増加していることがわかった。
また、溶剤にキノリンを用い、ゲルパーミニェーション
クロマトグラフィ−で分子量分布を測定した結果、水素
化ピッチの96wt%は分子量400〜600の範囲に
存在することがわかった。次に、水素化ピッチを530
q0に加熱溶融した塩裕中に浸潰し、ただちに減圧し、
4分間保持した。
圧力は1仇肋日タabsとした。メソフェースピツチの
メソフェース含有量は131wt%であった。このメソ
フェースピッチを鮫糸温度34ぴ0、巻き取り速度12
00の/分で紡糸した後、実施例1と同様に処理して炭
素繊維を製造した。炭素繊維の収率は89.6wt%で
あった。炭素繊維の平均直径は11.4r、強度は23
9k9/柵、弾性率は14.2/柵であった。本発明の
メソフヱースピツチはほとんどの場合、光学的に100
%異方性組織ではなく、光学的に等方性組織を含有して
いる。
実施例1〜6のいずれのメソフェースピッチも一部光学
的に等方性の組織を含有しているが、いずれのメソフェ
ースピッチも均一に溶融でき、メソフェースは紙糸時に
繊維軸方向に配同し、この配向は炭素繊維に継承される
。
その1例として、実施例3のメソフェースピッチ(第1
図)と原料繊維(第2図)の光学顕微鏡写真および炭素
繊維の走査型電子顕微鏡写真(第3図)を示す。第1図
に示したメソフェースピッチは約10〜15%の光学的
に等方性の組織を含有するが、このメソフェースピッチ
を紡糸して得られる原料繊維は第2図に示したように、
繊維軸方向に配向している。更に、第3図から、原料繊
維の配向は炭素繊維に継承されていることがわかる。図
面の簡単な説明第1図はメソフェースピツチの光学顕微
鏡写真、第2図は原料繊維の光学顕微鏡写真、第3図は
炭素繊維の走査型電子顕微鏡写真を表わす。
多ギ鰯多ふ瀬 多312

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 芳香族指数0.6以上のピツチ類を、炭化水素系溶
    剤中、水素化触媒の存在下に水素化して、水素含有量が
    原料ピツチよりも10%以上高く、かつその少なくとも
    90wt%が分子量400〜600の範囲の成分から成
    る水素化ピツチを生成させたのち、これから触媒、不溶
    性固形分及び溶剤を除去し、減圧下に熱処理して1wt
    %以上40wt%未満のメソフエースを含有するメソフ
    エースピツチを生成させ、次いでこれを溶融紡糸後空気
    中で不融化し、さらに不活性雰囲気中で炭化し、必要に
    応じ黒鉛化することを特徴とする高強度、高弾性炭素繊
    維の製造方法。 2 水素化触媒が、鉄、コバルト、モリブデン、銅、タ
    ングステン、ニツケル、白金、ロジウムおよびこれらの
    金属の酸化物または硫化物の中から選ばれた少なくとも
    1種である特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 水素化触媒を原料ピツチ類に対し1〜20wt%の
    範囲で用いる特許請求の範囲第1項または第2項に記載
    のの方法。 4 水素圧力50〜300kg/cm^2G、温度40
    0〜500℃に240分を超えない間保持して水素化を
    行う特許請求の範囲第1項記載の方法。 5 圧力40mmHgabs以下において温度480℃
    以上に30分を超えない間保持して熱処理を行う特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
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