JPS6136108B2 - - Google Patents

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JPS6136108B2
JPS6136108B2 JP56004725A JP472581A JPS6136108B2 JP S6136108 B2 JPS6136108 B2 JP S6136108B2 JP 56004725 A JP56004725 A JP 56004725A JP 472581 A JP472581 A JP 472581A JP S6136108 B2 JPS6136108 B2 JP S6136108B2
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JP
Japan
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base fabric
color
pile
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product
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JP56004725A
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Inventor
Masao Matsui
Taneo Okamoto
Takao Hasegawa
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Kanebo Ltd
Kanebo Gohsen Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Kanebo Gohsen Ltd
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Publication date
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Priority to JP56004725A priority Critical patent/JPS57117648A/ja
Priority to DE19823228254 priority patent/DE3228254C2/de
Priority to US06/403,591 priority patent/US4461791A/en
Priority to PCT/JP1982/000014 priority patent/WO1982002410A1/ja
Publication of JPS57117648A publication Critical patent/JPS57117648A/ja
Publication of JPS6136108B2 publication Critical patent/JPS6136108B2/ja
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  • Woven Fabrics (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は立毛製品、特に場所によつて異なる高
度な色彩を有する製品及びその製造法に関する。
カツトパイル又はループパイルのような立毛を
有する製品は特異で多様な外観及び触感を有し、
広く使用されている。
これらのパイル製品製造の1つの目的は、毛皮
様の製品を得るにある。しかし周知のように、天
然の毛皮は非常に複雑微妙且つ高度な色彩と形態
を有しており、同様なものを人工的に製造するこ
とはほとんど不可能であつた。例えば、天然の毛
皮の多くは根元部、中央部、先端部などで色彩が
異なる、極めて精密な立毛を有する。従来から、
パイル製品の立毛(パイル)の根元部を染色する
ため基布の背後から染色を浸透させたり、立毛の
先端部を染めるために先端部にローラー等で染料
を含む糊剤、例えば捺染糊剤のようなものを塗布
したり、先端部を染色液に浸漬する方法などが提
案されている。しかしこれらの方法では、均一に
染料をパイルに付着させることは、極めて困難で
あり、それを制御して所望の状態に高精度に染色
することは実際上不可能といつてよい。
例えば、染色液を基布の背後から浸透させた
り、パイルの先端のみ染色液に浸漬する方法で
は、均整で制御された染色は非常に困難でほとん
ど不可能である。それは、パイル製品ではパイル
相互が接触したり束状になつておりその間に毛細
管が形成され、染色液が毛細管現象によつて目的
外の場所に不規則に拡散し、汚染を生ずるからで
ある。毛細管現象をさけるため、染色液に糊剤を
用いて粘性を高めると、そのような粘性物を倒れ
易いパイルに均整に目的の場所だけ付着させるこ
とは至難とる。
従つて、従来の方法で得られる毛皮様製品の多
くは、天然の毛皮のような複雑且つ高度な色彩を
有せず、低級なイミテーシヨンの域を脱しない。
本発明の第1の目的は、天然の毛皮に匹敵する
ような、或いはそれ以上の高度な色彩を有する新
規な立毛製品及びその製造法を提供するにある。
本発明の第2の目的は、高度なフアツシヨン性
や意匠性を有する新規な立毛製品及びその製造法
を提供するにある。
本発明は、立毛の少なくとも1部を着色及び/
又は脱色し、基布に対して距離が変化する面に沿
つて色彩を変化せしめた3次元的に変化する色彩
を有する立毛製品であり、本発明方法は立毛を有
する繊維構造物を保持体に固定して回転させ、そ
の遠心力によつて起立した立毛と、回転する容器
に収められ遠心力によつて円筒状の界面を形成し
た染色液又は脱色液とを、繊維構造物の基布と界
面との距離を場所により変化せしめて接触させる
ことを特徴とする。
本発明において立毛パイルとは、カツトパイ
ル、ループパイル、起毛その他あらゆる立毛を云
う。繊維構造物とは、編物、織物、不織布及びそ
れに類似するものをいう。第1図〜第9図は本発
明の立毛製品の具体例を示す説明図である。高度
のパイル製品及び多くの動物の毛皮は、太く長い
刺毛3及び細く短かい綿毛2からなるが、第7図
〜第9図に示すように1種のみの立毛(刺毛又は
綿毛)からなるものもある。毛皮においては多く
の場合刺毛は先端部が細く尖り、中央部が太く、
根元部が細いが、高度なパイル製品においてもそ
れが望まれる。1は天然物においては皮の部分で
あるが、人工製品においては編物、織物、不織布
及びそれらの類似品からなり基布と称する。基布
1は、例えばポリウレタン弾性体やゴム系或いは
非弾性系の樹脂類を含む場合が多いが、含まぬ場
合もある。
立毛製品の製造法としては、所謂パイル織機又
はパイル編機等によつて編織時にパイルを植込む
添毛法、所謂スライバー編機等による方法、起毛
法、タフテイング法、静電植毛法などあらゆる立
毛製品の製造法を、本発明に適用することが出来
る。
本発明の立毛製品の特徴は立毛の1部もしくは
全部が3次元的に変化する色彩を有しており、そ
の色彩の変化がある面(平面又は曲面)に沿つて
生じることにある。第1図において刺毛3は面
AA″の上部と下部で異なる色彩を有しており、
面AA′が基布に対して傾斜しているためめに刺毛
の色彩は場所によつて異なつている。例えば刺毛
が面AA′より上部は白色で下部では黒色だとする
と図の右方の刺毛ほど黒色部が多く、左方のもの
ほど白色部が多い。これを更に左右に延長すれば
白色だけの刺毛と黒色だけの刺毛が混在するよう
になる。
第2図は刺毛が面BB′より上部、面BB′と
CC′との間、面CC′より下部で夫々異なる例を示
す。(BB′より上の部分と、CC′より下の部分が同
色でもよい。)第3図は刺毛の1部3aが面
DD′,EE′,FF′,GG′によつて分けられる5つの
部分で互いに隣りの部分とは異なる色彩を有する
例を示す。
第4図は刺毛が面H,H′より上部で淡色(例
えば白色)、面II′より下部で濃色(例えば黒色)
で、面HH′と面II′との間では淡色(例えば淡灰
色)から中濃色(例えば灰色)を経て濃色(例え
ば黒色)へと色彩が徐々に変化しているぼかし彩
色の例である。本発明においては、第1図のよう
に面の上下で色彩が明瞭(急激)に変化する場合
も、第4図のように或る面から面の間で色彩が
徐々に(ぼかされて)変化する場合も共に面に沿
つて色彩が変化すると云う。以下このような面を
色彩変化面という。
色彩変化面は基布に対して場所によつてその距
離が異ならなければならない。すなわち、基布と
色彩変化面とが並行のときは、色彩は場所によつ
て変ることなく、均一な外観を与えるが、より高
度で変化に富む意匠的な外観は得られないからで
ある。
色彩変化面の基布に対する距離を場所によつて
変えるためには、それらを3次元的な面すなわち
傾斜した面や曲面とすることが必要である。第1
図〜第4図は色彩変化面が傾斜した平面の例であ
る。第5図及び第6図は色彩変化面が曲面の例で
ある。曲面としては円筒面や球面も利用出来る
が、第5図及び第6図に示したような波面すなわ
ち複数の凹凸を有する曲面が最も変化に富み意匠
的有用性が高い。
波面は、正弦波、三角波、台形波及びそれらに
類似するもの又は、不規則なものなどあらゆるも
のが意匠的必要性に応じて使用される。例えば第
5図〜第6図は正弦波に似た波面であり、第7図
は台形波の例であり、第8図は2重の台形波の例
であり、第9図は三角波と台形波の組合せられた
波形の例を示す。しかし波形として矩形波のよう
に急激に変化するものは外観が不自然であり高級
感が乏しく、本発明の目的にはむしろ不適当であ
る。毛皮に似た自然な外観や、柔らかい色彩を与
えるためには波形は連続的に変化するものが好ま
しい。波形は規則正しい幾何学的なものでもよい
が、不規則なもの、複雑なもの(天然物類似)で
もよい。波長は1cm程度から10cm程度がよく用い
られるが、それより大きいものも意匠上の必要に
応じて用いられる。第1図のような傾斜した平面
は、波長が極めて大きい波面の1部とも云える。
波面としては、一方向には波形でそれに直交する
方向には波形でない一方向性の波面(例えば屋根
材料に用いるスレート波板のようなもの)も有用
であるが、直交する2つの方向には波形である2
方向性の波面(例えばさざ波のようなもの)が最
も複雑で意匠的価値が高い場合が多い。波高(振
巾)は通常0.5cm程度から立毛の最大長さ程度ま
で、意匠上の必要に応じて選ぶことが出来る。
前述の如く、色彩変化面における立毛の長さ方
向の色彩の変化は急激且つ明瞭に行行なわれるも
のと、徐々にぼかして行なわれるものとがある。
この変化が4mm以上にわたつて徐々に(勾配的
に)行なわれるものはぼかし効果が認められこれ
をぼかし彩色と云い、変化が4mm未満の距離内で
行なわれるものは明瞭急激な色彩変化と認識され
ることが多く、共に意匠的に有用である。色彩の
変化とは異なる色彩に変えることであるが、異な
る色彩とは、色相、彩度及び明度が肉眼で区別が
つく程度、例えばマンセル記号で色相Bが2.5以
上、彩度C2以上、又は明度V1以上の差があるも
のである。
本発明の立毛製品は、すべての立毛が基布との
距離が場所によつて変る面に沿つて色彩変化して
いるもの及び、立毛の1部は別の着色状態のもの
が混用されているものを包含する。例えば刺毛は
すべて色彩変化面に沿つて色彩変化しているが綿
毛は一様な色彩を有するもの、刺毛の1部が(少
なくとも10%、好ましくは30%以上、最も好まし
くは50%以上)色彩変化面に沿つて色彩変化して
おり、他の立毛は別の色彩を有しているものも有
用である。例えば第3図においては、刺毛3aは
色彩変化面DD′,EE′,FF′に沿つて色彩変化し
ているが刺毛3bは場所によつて色彩が変化しな
いものである。このように、2種以上の染色状態
の異なる立毛を組合せ、少なくとも1種の立毛の
平面的及び立体的色彩分布を変化させることによ
り、3次元的に変化する外観、色彩を有する製
品、例えばキツネ、タヌキ、テンなど数多くの天
然の動物の毛皮のような変化に富んだ外観や高度
の意匠を有する製品が得られる。
また或る色彩で3次元的に変化する色彩を与
え、その上に別の3次元的に変化する別の色彩を
重ねて与えることにより、天然の最も高級な毛皮
に似た外観や、天然毛皮にはない高度の意匠効果
を有する製品を得ることが出来る。
立毛は、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニ
ル系、アクリル系、ポリオレフイン系、再生繊維
系その他あらゆる人造繊維及び綿、毛、絹などの
天然繊維で染色又は脱色可能なものが適用され
る。中でも難燃成分を含有する難燃性繊維が安全
性の見地から好ましい。立毛は刺毛/綿毛の2重
構造を有するものが最も好ましいが、それに限定
することはなく1種のみの立毛からなるものや、
3種以上の立毛を有するものも本発明に包含され
る。
綿毛としては、一般に10d以下、特に5d以下、
多くの場合0.5〜3d程度であり(勿論0.5d以下の
ものも製造可能であり有用である。)巻縮してい
ることが多く、密度は1000〜100,000本/cm2の場
合が多い。一方刺毛は、多くの場合巻縮していな
いか、弱く巻縮しており、太さ5d以上、特に10d
以上、多くの場合15〜100d程度で密度は50〜
5000本/cm2、特に100〜1000本/cm2であることが
多い。
刺毛は先端部及び根元部が細くなつているもの
が最も望ましいが先端が細くなつているだけのも
のや、太さが一様なものも勿論用いられる。立毛
の長さは0.5cm程度から10cm程度までのものが用
いられるが、通常1cm〜6cm程度のものが最もよ
く用いられ、その長さは1様でもよく異なつてい
てもよい。
立毛は上述のように巻縮したものも用いられる
が、巻縮しないものも用いられる。立毛の断面は
円形でもよく非円形でもよい。立毛は艷消剤(酸
化チタン粒子など)を含んでいてもよく、含んで
いなくてもよい。同様に立毛に光沢、撥水性、防
汚性、親水性、制電性、難燃性、防融性などを付
与するため表面加工してもよい。
本発明の立毛製品は比較的容易に製造すること
が出来る。以下その製造法について説明する。
第10図は、遠心力によつて立毛を起立させた
状態で立毛製品を加工する方法の基本形を示す説
明図である。図において立毛3を有する基布1は
回転する保持体4に固定され、回転による遠心力
によつて立毛3は外側に起立する。外側の回転容
器5の中には繊維の加工液7が保持され、遠心力
によつて円筒状の界面8を形成しており、立毛3
は加工液7に接触し加工(染色、漂白、溶解、分
解等)される。6は回転軸であり、10は加工液
の供給部であり11は調節バルブであり、12は
加工液の排出部であり13は調節バルブである。
加工液7の量を調節することにより液面8の位置
を制御し、立毛の任意の場所を任意の時間、温度
で処理して所望の加工を行なうことが出来る。こ
のように遠心力で立毛を起立させ、遠心力によつ
て界面を形成した加工液と接触させて立毛製品を
加工する方法を、以下遠心加工法と記す。第10
図の方法では基布は回転軸に同心の円筒に沿つて
保持されているので、立毛は一様に(均一に)処
理され、場所によつて処理状態が変ることはな
い。このような方法は、立毛を均一に加工する目
的、例えば立毛の尖端を均一に細化(尖鋭化)し
たり、切断したり、立毛を上下に均一にぼかし染
色することに利用される。
第11図は本発明の立毛製品を製造する方法の
具体例を示すもので、第10図の方法をやゝ複雑
化した方法の部分図である。第11図において、
立毛3を有する基布1は回転する内筒4に固定さ
れているが基布と液面8a又は8bとの距離が場
所によつて変るようにスペーサー14を用いてい
る。加工液は内側7aと外側7bの2種を用いて
いるが勿論第7図のように1種のみを用いること
も出来る。内側加工液7aとして例えば染色液を
用い、外側加工液7bが不活性液の場合は立毛の
所の場所(例えば中間部)だけを染色することが
出来る。この場合加工液7bは内側液7aとは混
合せず、且つ7aよりも密度が大きく、立毛より
も密度が小さいことが必要である。
第11図では基布と加工液との距離を場所によ
つて変えるため波型のスペーサー14を用いてい
るが、このスペーサーとして種々の形のものを用
いることにより、所望の色彩変化面をもつた立毛
製品を得ることが出来る。基布の形を液面8a又
は8bに対して偏心した円筒とすることや、回転
軸と同軸の円錘裁頭円錘とすることにより、色彩
変化面が傾斜した平面の製品が得られる。勿論こ
の他にも、加工液の波面に対する基布の距離が一
定の勾配で増減したり、一定の曲率で変化した
り、波状に変化するように基布を保持することに
より、所望の色彩変化面を作ることが出来る。1
5は基布を回転内筒に固定するネジであるが、
鋲、針金等で代用することも出来る。また固定点
を適宜に配置すれば、スペーサーを用いなくても
遠心力によつて基布が外側に引張られて浮上るこ
とを利用して、基布の面に凹凸を生じさせること
が出来る。
パイル3が加工液7の中でも起立するために
は、パイルの比重は加工液の比重よりも大きいこ
とが必要である。多くの繊維の比重は1以上であ
り、水系の加工液よりも比重が大きいので問題が
ない。
処理液が染色液の場合、第7図のようにすれ
ば、パイル3の先端部が染められる。染色液の量
の加減等により界面3の位置を制御すれば、立毛
の任意の位置を染めることが出来る。又例えば界
面の位置を或る位置から別の位置まで徐々に移動
させれば、パイル3の先端へ行くほど濃色に染め
る(ぼかし染)ことが出来る。同様にあらかじめ
染色したパイルを脱色液で処理することによつて
先端を脱色したり、先端に行くに従つて強く脱色
することが出来る。更に、あらかじめ染めたパイ
ルの中央部及び先端部を脱色し、次いで先端部を
染めることにより3重に着色したパイルを得るこ
とも出来る。上記以外にも、1種又は2種以上の
加工液を用い、染色と脱色及び液面の制御を自由
に組み合せて1本のパイルを長さ方向に沿つて複
雑微妙に着色状態を変化させ得ることは明らかで
あろう。更に基布の面を3次元的に変化させるこ
とにより、3次元的に変化に富む色彩が得られ
る。
界面(液面)の制御は、処理液をポンプやバル
ブ操作で加減して、容易になし得る。適当な液面
計を利用して液面を監視したり自動制御すること
も出来る。加工(処理)温度も任意に制御し得、
必要に応じ常圧、加圧下又は減圧下で処理出来
る。
第10図及び第11図の方法は染色及び脱色加
工に利用されるだけでなく、立毛の先端、根元そ
の他任意の部分を細くすることや、立毛の切断を
行なうことが出来る。
立毛の太さを変えることや切断は、処理液とし
て溶媒又は分解剤溶液を用いることにより実施出
来る。溶媒としては繊維をあまり膨潤させること
なく表面から順次溶解するものが望ましい。分解
剤としては、例えばポリエステル系繊維に対し
て、苛性ソーダなどの強アルカリの水溶液がよく
知られており、この場合は繊維はほとんど膨潤す
ることなく、表面からまるで研磨されるように順
次分解除去されるので、特に好適である。例えば
第10図において、パイル3にポリエステル繊維
(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンオ
キシベンゾエートなど)を用い、処理液として60
〜130℃、好ましくは60〜100℃に加熱した苛性ソ
ーダ水溶液(1〜30℃、好ましくは1〜10%)を
用い、処理液の界面を外側へ徐々に変化させるこ
とにより、パイルを中央部から先端にかけて徐々
に細くすることが出来る。同様に界面を充分な時
間固定すればパイルが切断される。また第1の加
工液としてアルカリ水溶液を用い、第2の加工液
として密度がやゝ小さい不活性液を用いることに
より第1の加工液をパイルの任意の位置、例えば
根元或いは中間部に接触させその部分を細くする
ことが出来る。また第10図のような方法で、但
し基布を波形に保つことによりパイルの長さを波
形に切断したり尖端化することが出来る。同様に
第10図や第11図の方法で立毛を部分的に膨潤
することや潜在巻縮発現させることも出来る。立
毛は巻縮していても巻縮していなくても同様に適
用される。更に、立毛を液体又は種々の気体を用
いて熱処理することも出来る。
本発明に適用する遠心力は、パイルを起立さ
せ、処理液に円筒状の液面(界面)を形成せしめ
るに足りるものである必要があり、通常重力加速
度Gの3倍(3G)以上、多くの場合5倍(5G)
以上であるが、更に10倍(10G)以上特に30倍
(30G)以上が望ましい。遠心力による加速度が
大きいほど(特に100G以上)パイルの起立性が
よく、好ましいが、他方機械的強度の点から実際
上は数1000G以下に限定されることが多い。例え
ば半径1m,1秒間1回転の場合、遠心力は約
3.6Gであるが、パイルの起立性や処理液の液面
の円筒形成性がやゝ弱い。1秒間10回転では遠心
加速度は約360Gであり充分である。パイル繊維
が巻縮したものは加速度が大きすぎると巻縮が伸
びることがあるので、適度の加速度を選ぶ必要が
ある。
回転軸6の方向は、水平でも垂直でも、その他
任意の角度をもつていてもよい。又処理液の液面
を制御するために、液の注入口、放出孔、ポン
プ、バルブ、液面計などを適宜設置することが出
来る。勿論、処理液の温度を制御するための加熱
又は冷却装置、温度検出装置を備えることも出来
る。
パイル製品の保持部分と、処理液との回転角速
度は同一でもよく、若干の差があつてもよい。同
一の場合は回転軸や駆動系を共用出来るので有利
である。一方回転角速度に差がある時は、処理液
の撹拌が行なわれより均整な処理が出来る。あま
り大きな速度差(例えば1回転/1秒以上)では
パイルの起立が乱れるので好ましくない。他方処
理液の均一性を保つために処理液の系にポンプを
設け液を循環させることも出来る。
パイルを構成する繊維は、天然繊維及び化学繊
維、合成繊維などあらゆる繊維が使用される。パ
イルを構成する繊維は1種又は2種以上のものを
混用したものとすることが出来る。例えば太さ、
断面の形、染色性、脱色性、分解性、溶解性、収
縮性、巻縮性、潜在巻縮性、自己分割性などの異
なる2種以上の繊維からなるパイル製品、例えば
ジヤカード編織物に本発明を適用することによ
り、より複雑な色彩、外観、触感をもつものを製
造することが出来る。
本発明において、基布を波形に保持することに
より複雑高度な意匠効果が得られる。第12図〜
第14図は波形に形づけた基布の具体例を示す。
第12図は基布1がX方向には変化せずY方向
(円筒4の円周方向)には波状に変化する、一方
向性の波形を有している例であり、第13図は基
布1がX方向には波状に変化し、Y方向には変化
しない一方向性の波形を有している例である。第
12図及び第13図にように基布の形を保つのは
比較的容易である。
第14図は基布1がX及びYの2方向に不規則
な波型(凹凸)を有している例である。第12図
〜第14図及びそれに類似する方法で、意匠的目
的に応じて任意の波形を選び、それによつて所望
の3次元的色彩変化を有する製品が得られる。
第15図〜第20図は、第11図〜第14図の
方法又はそれに類似する方法によつて得られる変
化した色彩を有する立毛製品の外観の具体例を示
す平面図である。図において部分16と部分17
は異なる色彩を示す。勿論部分16と部分17は
色彩が徐々に変化しておりその境界は両者の中間
的なものである。例えば第7図において淡色
(白)の立毛群16と濃色(黒)の立毛群17の
間に濃色と淡色の2色に染められた中間色立毛群
18がある。このように色彩が立体的且つ連続的
に変化するのが本発明製品及び製造法の特徴であ
る。第15図〜第20図では中間色立毛群の領域
は省略して示した。
第1図〜第6図のような製品では色彩の変化は
極めて連続性が大きく明瞭な領域区分は困難であ
るが、巨視的には或る色彩の強い部分、別の色彩
の強い部分が2次元的に(例えば第15図〜第2
0図のように)分布している。
このような連続的色彩の変化は、天然の毛皮に
似た、或いは天然の毛皮にもない独特の高度な意
匠的効果を与える。これに反して、例えば異なる
色彩の糸を用いて得たジヤカード編織の立毛製品
や捺染製品の色彩は断続的に変化しており粗野で
あり高級感に乏しい。しかしジヤカード法や捺染
法と本発明の方法を併用して優れた製品を得るこ
とが出来、そのような製品も本発明の製品に包含
される。
本発明製品の製造に用いる基布は、織物、編
物、不織布その他の布帛又はシート状物などの中
から必要に応じて選択される。しかしながら遠心
加工時に第14図のように2方向性の波面を形成
するためには、伸縮性の大きな基布が好ましい。
例えば伸び率10%以上特に20%以上のものが大き
な凹凸を有する波面を形成するために好ましい。
伸縮性の大きな組織としては編物、弾性糸(ゴ
ム,スパンテツクス等)を含むゆるやかな編織物
などがあげられる。凹凸をもつた形で遠心加工さ
れた後、最終製品では基布は平面又は平面に近い
形に戻つている必要があり、伸びの弾性回復率の
大きいもの例えば回復50%以上、特に75%以上の
ものが望ましい。また遠心加工によつて凹凸に変
形した基布を緊張又は弛緩熱処理、沸騰水処理、
もみほぐしなどによつて、平面への復元を助長す
ることが出来る。同様に、遠心加工後、基布に弾
性体樹脂(ポリウレタン樹脂など)を含浸させた
り、裏面を起毛したり、立毛の表面加工(油剤樹
脂類の付与)を行なうことが出来る。
本発明の方法では必要に応じ高い精度で処理液
の界面を制御することが出来、パイルの部分によ
つて異なる処理を精密に実施出来る。これに対し
て従来の方法、例えば特公昭48−4910号公報の第
1図に示されるように容器の処理液を充たし、上
方から(重力により)パイルを垂下させその先端
を浸漬して処理する方法など、では処理液が毛細
管現象によつてパイルの間に吸上げられ、処理す
べきでない目的外の場所が不規則に処理されたり
汚染されたりするという重大な欠点がある。本発
明の方法ではこのような毛細管現象による処理液
の不必要部分への浸入を充分な遠心力、例えば
10G以上、特に30G以上を用いることによつて、
防ぐことが出来る。更に、一般に、パイルはそれ
までの製造工程によつて巻縮したりゆるくカール
していることが多く、パイルを均整に起立させる
ことは困難であるが、本発明は、遠心力によつ
て、重力の何倍もの必要があれば何十倍、何百倍
もの力でパイルを起立させることが出来るので、
処理の精度及び均一性は飛躍的に向上する。
本発明のパイル製品は極めて高度で複雑な外観
を有し、天然の毛皮と同等或いはそれ以上の審美
性を与えることが出来る。天然毛皮は、色彩を自
由に制御することが出来ないが、前述のように本
発明の製品は、必要に応じて任意に色彩を制御す
ることが出来るので、天然皮革以上の意匠性をも
たせることが出来る。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 1 アクリルニトリル92(重量)%、メチルアクリ
レート7%、アリルスルフオン酸ソーダ1%を共
重合したポリマーをP1とする。アクリルニトリル
89%、メチルアクリレート10%、アリルスルフオ
ン酸ソーダ1%を共重合したポリマーをP2とす
る。ポリマーP1とP2を夫々ジメチルホルムアミド
(DMF)に溶解し、水/DMF混合物を凝固液と
して湿式複合紡糸(サイドバイサイド型複合、複
合比1/1)した。紡出した糸を100℃の水中で
8倍に延伸し、続いて100℃の水中で15%収縮さ
せ、更に120℃の空気中で乾燥し、潜在巻縮性を
有するアクリル系複合フイラメント(120d/
100f)F1を得た。
フイラメントF1をパイル糸に用い、6ナイロ
ンフイラメント(150d/40f)F2を地糸に用い、
カツトパイル編物CP1を得た。CP1のパイル長は
22mm、パイル単糸密度は約10,000本/cm2であ
り、伸張率は経方向で約50%、緯方向で約100%
である。
エチレンテレフタレート成分95重量%と、分子
量600のポリエチレングリコール5重量%とを共
重合したポリエステルをポリマーP3とする。ポリ
マーP3(酸化チタン0.6%含有)を溶融紡糸し、
100℃で3.5倍に延伸し、続いて145℃で熱処理し
て180d/4fのフイラメントF3を得た。
パイル編物CP1にタフテイング法でフイラメン
トF3を約400本/cm2の単糸密度で植毛してパイル
長45mmのカツトパイルとしパイル編物CP2を得
た。CP2は、フイラメントF1からなるパイルが綿
毛に相当し、フイラメントF3からなるパイルが
綿毛に相当する二重構造のパイル製品であるが、
刺毛は粗硬で外見及び触感が劣る。そこで、CP2
の刺毛の根元部及び先端を孫10図の方法で細め
る加工を行なつた。パイル編物CP2を直径1mの
内筒4に取付け、直径1.2mの外筒と共に600回
転/分の速度で回転させ、遠心力によりパイルを
起立させる。
次に四塩化炭素と流動パラフインの混合物で比
重が1.2のものを基布1から15mmの位置まで充填
し、続いて苛性ソーダ5%、アルカリ加水分解促
進剤(一方社油脂工業DYK−1125)0.5%の水溶
液を基布から2mmの位置まで充填した。
上記位置でアルカリ水溶液の温度70℃で90分間
処理し、刺毛の根元部を部分的に溶解し、その太
さをほぼ1/2(重量)にした。次に四塩化炭素
混合液を抜き去り、アルカリ水溶液の液面が基布
から45mmの位置になるように充填し、更に徐々に
追加して、液面を上昇させて基布から35mmの位置
に90分間で到達させ、次にアルカリ液を徐々に抜
き去り、90分間で基布から45mmの位置まで降下さ
せた。その後アルカリ液をすべて抜き去りよく水
洗して、刺毛(フイラメントF3よりなる)の根
元部及び先端部が細められたパイル編物CP3を得
た。
次にパイル編物CP3を染色加工した。
まずCP3を灰色の塩基性染料(パイルジヤパン
Astrazun Grey BL)の水溶液で100℃で30分
間染色し、アクリル複合系のパイル(綿毛)を薄
い灰色(染料吸着料0.1% u.w.f)に染色した。
次にポリエステルのパイル(刺毛)を第11図
の方法で染色した。スペーサー14として1次元
の波状板を用い、第12図のように基布を取付け
染色液7aとして黒色の分散染料(日本化薬
Kayalon pulyester Black T)の水溶液(液の
深さ12mm)を用い、外側液体7bとしてテトラク
ロルエチレン/流動パラフイン混合液(密度
1.2)を用いた。まず外側界面8b基布の谷(凹
部)の部分から40mmの点に調節し、次に徐々に外
側液7bを追加して界面8bを上昇させ20分間で
それを基布の谷の部分から20mmの位置に到達させ
その位置で更に30分間染色し、次に液をすべて抜
去り水洗脱水して取出した。得られた立毛製品
CP4の断面は第6図のようなぼかし染色となつて
おり、平面的には第15図のような色彩分布がぼ
かされて認められ、極めて優美高級な外観を呈し
た。なお基布が波状に保持されて加工されると
き、立毛がその状態で熱固定されており、基布を
平面に戻すと立毛が波状に起伏する場合がある。
この起伏が甚しいときは外観を損なう場合もある
が、適度にゆるやかな場合は立毛の表面に変化を
与えるのでむしろ好ましい。そのような熱セツト
のために第11図のような方法を応用することも
出来る。またすべての立毛を直立させて熱固定す
るには第10図のような方法が応用される。この
ような熱処理の熱媒としては、水その他の液体、
水蒸気や空気などの気体が利用される。
立毛製品CP4は、基布に裏面からポリウレタン
を含浸(ポリウレタン付着量17%)し、立毛には
シリコン系撥水防汚加工(住友スリーエム社製ス
コツチガードFC−453を使用、付着量1%uwf)
して最終仕上製品CP5を得た。
実施例 2 実施例1のパイル編物CP3を第11図の方法で
染色加工した。すなわちスペーサー14として2
次元の不規則な波状板を用い、第14図のように
基布を固定した。染色液7aには実施例1の分散
染料液で液の深さ40mmのものを用い外側液7bと
しては実施例1と同じものを用い、外側界面8b
を基布の凹部(谷)から40mmの点に固定し98℃で
60分間染色した後脱液、水洗、乾燥し、以下実施
例1と同様に基布にポリウレタン樹脂を含浸し、
立毛に防汚揆水加工して最終仕上製品CP6を得
た。CP6の断面の色彩分布は第9図のようなもの
であり、平面的色彩分布は第19図のようなもの
であり、極めて高度のフアツシヨン性を有する優
美なものであつた。
なお実施例1及び2では、色彩として白、灰
色、黒を使う例を示したが、上記以外の色彩とし
て、例えば褐色、茶、黄などの動物の毛皮に多い
色彩を用いることが出来、同様に脱色することが
出来る。また、赤、青、緑、黄、橙、黄緑、紫、
紺、桃色などフアツシヨン的色彩を選ぶことも出
来る。また或る色で例えば波状に染色した後、更
に別の色で波状に染色し色を重ねたり、ぼかした
り複合し更に複雑な外観を得ることが出来る。こ
のような多色の組合せとしては白/灰色/褐色/
黒、白/灰色/青紫/黒、黒/紫/青/褐色、
赤/白/青/紫、黄/黒/白/橙、黄/緑/白/
青など無数の組合せの中から意匠的目的に応じて
任意に選ぶことが出来る。このように多数の色を
任意にしかも所望の形で精密に立毛に彩色するこ
とは従来の方法では不可能であつた。
また実施例1及び2では綿毛としてアクリル系
繊維を用いているが綿毛としてはポリアミド系、
ポリエステル系などの繊維も好適である。同様に
刺毛としてもポリエステル系の他にポリアミド
系、アクリル系などの繊維も好適である。しかし
ポリエステル系繊維はアルカリ処理により先端等
を細くすることが容易であり有利である。特に実
施例に示したような変性(共重合又は混合)ポリ
エステルはアルカリに対して敏感で且つ100℃以
下(常圧下で)染色可能なので加工が容易で好適
である。
また安全性の見地から、難燃性の繊維を使用す
ることが必要であれば、アクリル系、ポリアミド
系、ポリエステル系、セルロース系などの繊維で
難燃性のものを用いればよい。一般に、難燃成分
としてハロゲン、リン、硫黄、窒素、アンチモ
ン、ゲルマニウムなどを含有する繊維が広く知ら
れており本発明に好適である。例えば難燃アクリ
ル系繊維としては、塩化ビニルや塩化ビニリデン
を共重合したもの、難燃ポリアミドとしてはメラ
ミン化合物又は臭素化合物を混合したもの、難燃
ポリエステル繊維としては、臭素化合物,リン化
合物又は/及び硫黄化合物を共重合又は混合した
ものなど、難燃セルロース系繊維としてはリン化
合物又は又は/及びハロゲン化合物を混合したも
のがよく知られている。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9図は本発明の立毛製品の具体例を
示す説明図である。第10図及び第11図は本発
明の立毛製品の製造法の説明図である。第12図
〜第14図は本発明の立毛製品の製造時における
基布の固定法の具体例を示す説明図である。第1
5図〜第20図は本発明立毛製品の色彩の平面的
分布の具体例を示す平面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 立毛の少なくとも一部を着色及び/又は脱色
    し、基布に対して距離が変化する面に沿つて色彩
    を変化せしめた3次元的に変化する色彩を有する
    立毛製品。 2 基布に対して距離が変化する面が傾斜した平
    面である特許請求の範囲第1項記載の製品。 3 基布に対して距離が変化する面が曲面である
    特許請求の範囲第1項記載の製品。 4 曲面が一方向性又は二方向性波面である特許
    請求の範囲第3項記載の製品。 5 立毛の色彩が長さ方向に沿つて急激又は除々
    に変化している特許請求の範囲第1項記載の製
    品。 6 基布に対して距離が変化する面が複数である
    特許請求の範囲第1項記載の製品。 7 立毛を有する繊維構造物を保持体に固定して
    回転させ、その遠心力によつて起立した立毛と、
    回転する容器に収められ遠心力によつて円筒状の
    界面を形成した染色又は脱色液とを、繊維構造物
    の基布と界面との距離を場所により変化せしめて
    接触させることを特徴とする3次元的に変化する
    色彩を有する立毛製品の製造方法。 8 染色又は脱色液の界面と基布の保持体とを偏
    心的に配置する特許請求範囲第7項記載の方法。 9 基布を裁頭円錐形に保持しつゝ染色液又は脱
    色液と接触させる特許請求範囲第7項記載の方
    法。 10 基布を1方向性又は2方向性の波形に保持
    しつつ染色液又は脱色液と接触させる特許請求の
    範囲第7項記載の方法。
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