JPS6141904B2 - - Google Patents
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- JPS6141904B2 JPS6141904B2 JP13252878A JP13252878A JPS6141904B2 JP S6141904 B2 JPS6141904 B2 JP S6141904B2 JP 13252878 A JP13252878 A JP 13252878A JP 13252878 A JP13252878 A JP 13252878A JP S6141904 B2 JPS6141904 B2 JP S6141904B2
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- JP
- Japan
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- carbonate
- unsaturated
- inorganic adsorbent
- oxidizing agent
- coloring
- Prior art date
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Description
本発明はエチレン性不飽和基を有するカーボネ
ート化合物(以下単に不飽和カーボネートと略記
することもある)の精製方法に関する。なお本発
明に於けるエチレン性不飽和基を有するカーボネ
ート化合物とは、分子中に炭素と炭素との二重結
合を少くとも1つ有する炭酸エステルをさす。 不飽和カーボネートは種々の種類のものが公知
であり、特に不飽和基を有するので重合体を得る
原料としての用途に最も利用されている。例えば
不飽和カーボネートの代表的な化合物であるジエ
チレングリコールビス(アリルカーボネート)
は、その重合物が優れた透明性と高い表面硬度を
持つているため光学的分野特にメガネレンズ用と
して広く使用されている。 また不飽和カーボネートの合成方法も種々の方
法が公知であり、例えば特開昭49―11832号、同
49―110628号、同52―60892号、同53―12813号、
米国特許第2648697号等が提案されている。しか
して、不飽和カーボネートはその合成原料に基因
する不純物、合成反応時に副生する着色成分、重
合時に着色の原因になる成分等が含まれている。
従つてこれらの不純物等を除去する必要がある。
しかしながら蒸留精製をいきなり実施しようとす
れば、不飽和カーボネートの沸点が高く、重合性
を有するので複雑且つ高度な技術を必要とし工業
的ではない。また真空蒸留も考えられるが、高温
を必要とするため不純物の分解が起り留出物中に
不純物或いは分解成分の混入の可能性が大きい。
特に不飽和カーボネートを重合原料として用いる
場合は着色成分或いは着色の原因となる成分を除
去することは大きな課題である。 本発明者らは着色成分を含まない不飽和カーボ
ネート化合物を得るべく鋭意研究を行なつた結
果、不飽和カーボネート中の着色成分が無機吸着
剤によつて容易に除去されること、さらに鉱酸の
存在では除去効率が上がること、さらにまた酸化
剤で前処理した後に無機吸着剤と接触させること
により、該不飽和カーボネートを変化させること
なく、着色成分の除去効果が上昇することを見出
し、本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明はエチレン性不飽和基を有す
るカーボネート化合物を鉱酸の存在下に無機吸着
剤を接触させるカーボネート化合物の精製方法を
提供する。また本発明はエチレン性不飽和基を有
するカーボネート化合物を酸化剤で処理した後、
無機吸着剤と接触させるカーボネート化合物の精
製方法をも提供するものである。 本発明におけるエチレン性不飽和基を有するカ
ーボネート化合物とは前記した如く分子中に炭
素,炭素の二重結合を少くとも1つ有する炭酸エ
ステルである。しかしながら本発明に於ける不飽
和カーボネートの製造方法は特に限定されるもの
ではなく、公知の方法例えば前記のような方法、
触媒存在下にアルコール、有機ハロゲン化物、ア
ルカリ金属炭酸塩及び炭酸ガスの各成分を同時に
又は遂次反応させる方法、或いはその他如何なる
方法を採用してもよい。 本発明で適用されるエチレン性不飽和基を有す
るカーボネート化合物の代表的なものを挙げる
と、アリルカーボネート基
ート化合物(以下単に不飽和カーボネートと略記
することもある)の精製方法に関する。なお本発
明に於けるエチレン性不飽和基を有するカーボネ
ート化合物とは、分子中に炭素と炭素との二重結
合を少くとも1つ有する炭酸エステルをさす。 不飽和カーボネートは種々の種類のものが公知
であり、特に不飽和基を有するので重合体を得る
原料としての用途に最も利用されている。例えば
不飽和カーボネートの代表的な化合物であるジエ
チレングリコールビス(アリルカーボネート)
は、その重合物が優れた透明性と高い表面硬度を
持つているため光学的分野特にメガネレンズ用と
して広く使用されている。 また不飽和カーボネートの合成方法も種々の方
法が公知であり、例えば特開昭49―11832号、同
49―110628号、同52―60892号、同53―12813号、
米国特許第2648697号等が提案されている。しか
して、不飽和カーボネートはその合成原料に基因
する不純物、合成反応時に副生する着色成分、重
合時に着色の原因になる成分等が含まれている。
従つてこれらの不純物等を除去する必要がある。
しかしながら蒸留精製をいきなり実施しようとす
れば、不飽和カーボネートの沸点が高く、重合性
を有するので複雑且つ高度な技術を必要とし工業
的ではない。また真空蒸留も考えられるが、高温
を必要とするため不純物の分解が起り留出物中に
不純物或いは分解成分の混入の可能性が大きい。
特に不飽和カーボネートを重合原料として用いる
場合は着色成分或いは着色の原因となる成分を除
去することは大きな課題である。 本発明者らは着色成分を含まない不飽和カーボ
ネート化合物を得るべく鋭意研究を行なつた結
果、不飽和カーボネート中の着色成分が無機吸着
剤によつて容易に除去されること、さらに鉱酸の
存在では除去効率が上がること、さらにまた酸化
剤で前処理した後に無機吸着剤と接触させること
により、該不飽和カーボネートを変化させること
なく、着色成分の除去効果が上昇することを見出
し、本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明はエチレン性不飽和基を有す
るカーボネート化合物を鉱酸の存在下に無機吸着
剤を接触させるカーボネート化合物の精製方法を
提供する。また本発明はエチレン性不飽和基を有
するカーボネート化合物を酸化剤で処理した後、
無機吸着剤と接触させるカーボネート化合物の精
製方法をも提供するものである。 本発明におけるエチレン性不飽和基を有するカ
ーボネート化合物とは前記した如く分子中に炭
素,炭素の二重結合を少くとも1つ有する炭酸エ
ステルである。しかしながら本発明に於ける不飽
和カーボネートの製造方法は特に限定されるもの
ではなく、公知の方法例えば前記のような方法、
触媒存在下にアルコール、有機ハロゲン化物、ア
ルカリ金属炭酸塩及び炭酸ガスの各成分を同時に
又は遂次反応させる方法、或いはその他如何なる
方法を採用してもよい。 本発明で適用されるエチレン性不飽和基を有す
るカーボネート化合物の代表的なものを挙げる
と、アリルカーボネート基
【式】またはメタアリルカ
ーボネート基
【式】を持つ
た化合物である。更に具体的に例示すればジアリ
ルカーボネート、ジメタアリルカーボネート、ア
リルメチルカーボネート、アリルエチルカーボネ
ート、アリルベンジルカーボネート、エチレング
リコールビス(アリルカーボネート)、プロピレ
ングリコールビス(アリルカーボネート)、ジエ
チレングリコールビス(アリルカーボネート)、
キシリレングリコールビス(アリルカーボネー
ト)等が最も広く利用される。 本発明に用いる無機吸着剤としては特に限定さ
れず、一般に用いられている吸着剤を用いること
が出来る。具体的に好適に使用されるものを明示
すると活性炭、ゼオライト、活性アルミナ、活性
白土、酸性白土、ケイソウ土等である。 これらの吸着剤の中でも、特に活性炭は最も効
果がある。この理由は不明であるが、一般の無機
吸着剤が親水性であるのに対して、活性炭が疎水
性であることが一つの理由ではないかと考えられ
る。なお本発明の主たる目的は不飽和カーボネー
ト中の脱色成分或いは着色の原因になる成分の除
去であるので、接触処理に際して無機吸着剤から
色が出て来ることは望ましくない。したがつて本
発明では天然品よりも合成された吸着剤もしくは
充分精製された吸着剤を用いることが好ましい。 本発明における不飽和カーボネートと無機吸着
剤との接触方法は、液相での吸着に一般に用いら
れている方法が実施される。一般には不飽和カー
ボネートに吸着剤を加え不純物を吸着させた後に
濾別する方法、吸着剤を充填したカラムに不飽和
カーボネートを流通させる方法が好適に採用され
る。 本発明における無機吸着剤の使用方法は、不飽
和カーボネートと該無機吸着剤との接触手段、該
接触時の条件、無機吸着剤の吸着能等によつて異
なり一概に限定することは出来ない。一般には前
記不飽和カーボネートに粉状無機吸着剤を用いる
ときは一般に不飽和カーボネートに対して0.5〜
3(重量%)或いはこれ以上使用すれば好適であ
る。また吸着剤を充填したカラムを用いる場合
は、必要なカラムの大きさに応じて充填すればよ
く予め化学工業的に決定すればよい。 本発明において不飽和カーボネートと無機吸着
剤との接触時に加熱することは、接触時間を短縮
して効果が達成されるので好適に採用される。し
かし、あまり加熱しすぎると不飽和カーボネート
の重合が起りやすくなり、吸着効果が低下するた
め一般には60〜120℃、望ましくは70〜100℃で実
施するのが好ましい。また、加熱して実施すると
きは不活性ガス雰囲気下で行なうことがしばしば
効果的であり望ましい。 また本発明においては不飽和カーボネートと無
機吸着剤との接触を鉱酸の存在下で実施すること
によつて精製の効果を著しく向上させることが出
来る。用いる鉱酸としては特に限定されないが一
般に硫酸、リン酸、硝酸、塩酸等が好適である。
特に濃硫酸、リン酸等の不飽和カーボネートと相
溶するもの、さらには不揮発性のものが特に好ま
しい結果を与える。また用いる鉱酸の量は、鉱酸
の種類、用いる無機吸着剤の種類等により異なり
一概には決定出来ない。一般には無機吸着剤に対
して20〜150重量%の範囲内で不飽和カーボネー
トの着色成分或いは着色の原因になる成分の除去
効果があり、かつ、鉱酸の大部分は無機吸着剤に
吸着されているために不飽和カーボネート化合物
を損することがなく後処理も容易である。 さらに、本発明においては不飽和カーボネート
を無機吸着剤と接触させるに先立ち酸化剤で処理
することによつて精製効果がさらに著しく向上で
きる。上記の酸化剤による作用機構は明らかでは
ないが、不飽和カーボネート分子が変化を受ける
ことなく、不純物のみが酸化されて、次の無機吸
着剤に対して無色化あるいは易吸着性となるため
と思われる。用いる酸化剤としては特に限定され
ないが、一般には濃硫酸、過酸化水素、次亜塩素
酸ナトリウム、さらし液、過マンガン酸カリウ
ム、酸素等が好適である。また酸化剤の使用量、
酸化処理の条件は使用する酸化剤の形状、酸化力
等に大きく依存するため、個々の場合に至適の条
件を見い出すことが望ましい。 酸化剤が液状であるときは、不飽和カーボネー
トに酸化剤を加え、混合撹拌を行なう。さらに必
要であれば加熱を行つてもよい。また酸化剤が濃
硫酸のように不飽和カーボネートと均一に混合す
るときは、酸化剤の使用量は少なくすることが望
ましく、一般に不飽和カーボネートに対して0.3
〜5重量%が適当である。酸化剤が次亜塩素ナト
リウム水溶液のように不飽和カーボネートと均一
に混合しないときは、酸化剤の使用量を多くする
ことが望ましく酸化剤濃度、撹拌状態、温度等に
大きく依存するが、不飽和カーボネートに対して
0.5〜10重量%が一般に用いられる。一方、酸化
剤がガス状であるときは、粗不飽和カーボネート
中への吹き込みが好適に実施されれる。酸素を酸
化剤として用いるときは紫外線照射などにより活
性化するとさらに効果的である。 酸化処理された粗不飽和カーボネートは必要に
よつて、酸化剤と分離さらに必要であれば水洗し
た後、無機吸着剤と接触させ精製する。 また、本発明の方法を二回、三回と繰り返して
不飽和カーボネートを精製することも、好適に実
施される態様である。 以下、実施例によつて本発明の説明を行なう
が、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお実施例において着色度はA.P.H.A法
(ハーゼン色数法)で示した。また生成物の純度
はガスクロマトグラフイーによる純度(G.C.純
度)で示した。 参考例 容量10の電磁撹拌機付きオートクレーブにソ
ーダ灰(軽灰)1.17Kg、塩化アリル2.30Kg、トリ
エチルアミン64gを仕込み、炭酸ガスを圧入して
20Kg/cm2Gとした。撹拌下、オートグレーブ内圧
を保ちながら、ジエチレングリコール0.53Kgを27
分にわたつて滴下した。滴下終了後、30分間撹拌
放置した後、昇温して100℃で4時間反応した。 反応終了後、冷却して反応液を20のガラス製
フラスコに抜き出し、水を約15加え固型物を溶
解した。有機層は窒素ガスをバルブして塩化アリ
ルを除き、水洗した後、水蒸気蒸留して低沸物を
ストリツプングし粗生成物〔ジエチレングリコー
ルビス(アリルカーボネート)のG.C.純度97.3
%〕1.03Kgを得た。着色はA.P.H.A.300番であつ
た。 実施例 1 参考例の粗生成物50gに第1表に示す無機吸着
剤1gおよび鉱酸(試薬特級)を加え、窒素ガス
雰囲気下80℃で1時間撹拌した。放冷後、定性濾
紙No.5C(東洋濾紙株式会社製)で濾過した。結
果を第1表に示す。 尚第1表中、No.9〜12はいずれも比較例で、No.
9及び10は無機吸着剤のみの処理を、またNo.11及
び12は鉱酸のみの処理をそれぞれ実施した結果を
示す。
ルカーボネート、ジメタアリルカーボネート、ア
リルメチルカーボネート、アリルエチルカーボネ
ート、アリルベンジルカーボネート、エチレング
リコールビス(アリルカーボネート)、プロピレ
ングリコールビス(アリルカーボネート)、ジエ
チレングリコールビス(アリルカーボネート)、
キシリレングリコールビス(アリルカーボネー
ト)等が最も広く利用される。 本発明に用いる無機吸着剤としては特に限定さ
れず、一般に用いられている吸着剤を用いること
が出来る。具体的に好適に使用されるものを明示
すると活性炭、ゼオライト、活性アルミナ、活性
白土、酸性白土、ケイソウ土等である。 これらの吸着剤の中でも、特に活性炭は最も効
果がある。この理由は不明であるが、一般の無機
吸着剤が親水性であるのに対して、活性炭が疎水
性であることが一つの理由ではないかと考えられ
る。なお本発明の主たる目的は不飽和カーボネー
ト中の脱色成分或いは着色の原因になる成分の除
去であるので、接触処理に際して無機吸着剤から
色が出て来ることは望ましくない。したがつて本
発明では天然品よりも合成された吸着剤もしくは
充分精製された吸着剤を用いることが好ましい。 本発明における不飽和カーボネートと無機吸着
剤との接触方法は、液相での吸着に一般に用いら
れている方法が実施される。一般には不飽和カー
ボネートに吸着剤を加え不純物を吸着させた後に
濾別する方法、吸着剤を充填したカラムに不飽和
カーボネートを流通させる方法が好適に採用され
る。 本発明における無機吸着剤の使用方法は、不飽
和カーボネートと該無機吸着剤との接触手段、該
接触時の条件、無機吸着剤の吸着能等によつて異
なり一概に限定することは出来ない。一般には前
記不飽和カーボネートに粉状無機吸着剤を用いる
ときは一般に不飽和カーボネートに対して0.5〜
3(重量%)或いはこれ以上使用すれば好適であ
る。また吸着剤を充填したカラムを用いる場合
は、必要なカラムの大きさに応じて充填すればよ
く予め化学工業的に決定すればよい。 本発明において不飽和カーボネートと無機吸着
剤との接触時に加熱することは、接触時間を短縮
して効果が達成されるので好適に採用される。し
かし、あまり加熱しすぎると不飽和カーボネート
の重合が起りやすくなり、吸着効果が低下するた
め一般には60〜120℃、望ましくは70〜100℃で実
施するのが好ましい。また、加熱して実施すると
きは不活性ガス雰囲気下で行なうことがしばしば
効果的であり望ましい。 また本発明においては不飽和カーボネートと無
機吸着剤との接触を鉱酸の存在下で実施すること
によつて精製の効果を著しく向上させることが出
来る。用いる鉱酸としては特に限定されないが一
般に硫酸、リン酸、硝酸、塩酸等が好適である。
特に濃硫酸、リン酸等の不飽和カーボネートと相
溶するもの、さらには不揮発性のものが特に好ま
しい結果を与える。また用いる鉱酸の量は、鉱酸
の種類、用いる無機吸着剤の種類等により異なり
一概には決定出来ない。一般には無機吸着剤に対
して20〜150重量%の範囲内で不飽和カーボネー
トの着色成分或いは着色の原因になる成分の除去
効果があり、かつ、鉱酸の大部分は無機吸着剤に
吸着されているために不飽和カーボネート化合物
を損することがなく後処理も容易である。 さらに、本発明においては不飽和カーボネート
を無機吸着剤と接触させるに先立ち酸化剤で処理
することによつて精製効果がさらに著しく向上で
きる。上記の酸化剤による作用機構は明らかでは
ないが、不飽和カーボネート分子が変化を受ける
ことなく、不純物のみが酸化されて、次の無機吸
着剤に対して無色化あるいは易吸着性となるため
と思われる。用いる酸化剤としては特に限定され
ないが、一般には濃硫酸、過酸化水素、次亜塩素
酸ナトリウム、さらし液、過マンガン酸カリウ
ム、酸素等が好適である。また酸化剤の使用量、
酸化処理の条件は使用する酸化剤の形状、酸化力
等に大きく依存するため、個々の場合に至適の条
件を見い出すことが望ましい。 酸化剤が液状であるときは、不飽和カーボネー
トに酸化剤を加え、混合撹拌を行なう。さらに必
要であれば加熱を行つてもよい。また酸化剤が濃
硫酸のように不飽和カーボネートと均一に混合す
るときは、酸化剤の使用量は少なくすることが望
ましく、一般に不飽和カーボネートに対して0.3
〜5重量%が適当である。酸化剤が次亜塩素ナト
リウム水溶液のように不飽和カーボネートと均一
に混合しないときは、酸化剤の使用量を多くする
ことが望ましく酸化剤濃度、撹拌状態、温度等に
大きく依存するが、不飽和カーボネートに対して
0.5〜10重量%が一般に用いられる。一方、酸化
剤がガス状であるときは、粗不飽和カーボネート
中への吹き込みが好適に実施されれる。酸素を酸
化剤として用いるときは紫外線照射などにより活
性化するとさらに効果的である。 酸化処理された粗不飽和カーボネートは必要に
よつて、酸化剤と分離さらに必要であれば水洗し
た後、無機吸着剤と接触させ精製する。 また、本発明の方法を二回、三回と繰り返して
不飽和カーボネートを精製することも、好適に実
施される態様である。 以下、実施例によつて本発明の説明を行なう
が、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお実施例において着色度はA.P.H.A法
(ハーゼン色数法)で示した。また生成物の純度
はガスクロマトグラフイーによる純度(G.C.純
度)で示した。 参考例 容量10の電磁撹拌機付きオートクレーブにソ
ーダ灰(軽灰)1.17Kg、塩化アリル2.30Kg、トリ
エチルアミン64gを仕込み、炭酸ガスを圧入して
20Kg/cm2Gとした。撹拌下、オートグレーブ内圧
を保ちながら、ジエチレングリコール0.53Kgを27
分にわたつて滴下した。滴下終了後、30分間撹拌
放置した後、昇温して100℃で4時間反応した。 反応終了後、冷却して反応液を20のガラス製
フラスコに抜き出し、水を約15加え固型物を溶
解した。有機層は窒素ガスをバルブして塩化アリ
ルを除き、水洗した後、水蒸気蒸留して低沸物を
ストリツプングし粗生成物〔ジエチレングリコー
ルビス(アリルカーボネート)のG.C.純度97.3
%〕1.03Kgを得た。着色はA.P.H.A.300番であつ
た。 実施例 1 参考例の粗生成物50gに第1表に示す無機吸着
剤1gおよび鉱酸(試薬特級)を加え、窒素ガス
雰囲気下80℃で1時間撹拌した。放冷後、定性濾
紙No.5C(東洋濾紙株式会社製)で濾過した。結
果を第1表に示す。 尚第1表中、No.9〜12はいずれも比較例で、No.
9及び10は無機吸着剤のみの処理を、またNo.11及
び12は鉱酸のみの処理をそれぞれ実施した結果を
示す。
【表】
実施例 2
参考例の粗生成物170gに3%次亜塩素酸ナト
リウム水溶液200mlを加え、30℃で1時間撹拌し
た。 次いで水で3日間洗浄し、有機層161gを得
た。有機層50gをとり、活性炭(強力白鷺:武田
薬品工業社製)1gを加え窒素ガス雰囲気下80℃
で1時間撹拌した。放冷後、定性濾紙No.5Cで濾
過した。その結果、A.P.H.Aスケールで20番であ
つた。 また、水洗後の有機層50gをとり、実施例1
(第1表No.1)と同様に処理を行つた結果、A.P.
H.Aスケールで10番であつた。 実施例 3 実施例2に於ける次亜塩素酸ナトリウム水溶液
に代り、参考例の粗生成物300gに対し35%過酸
化水素水溶液100mlを用い、80℃で3時間撹拌し
た以外は実施例2と同様に処理した。 その結果、活性炭のみで処理して得られた精製
物はA.P.H.Aスケールで15番であり、活性炭と濃
硫酸とで処理して得られた精製物はA.P.H.Aスケ
ールで10番であつた。 実施例 4 参考例の粗生成物50gに濃硫酸0.15gを加え80
℃で1時間半撹拌した。着色は少し濃くなつた。
次に活性炭(精製白鷺:武田薬品工業社製)1g
を加え、その後は実施例1と同様に処理した。そ
の結果、A.P.H.Aスケール15番であつた。 比較例 1 参考例の粗生成物170gに3%次亜塩素酸ナト
リウム水溶液200mlを加え、30℃で1時間撹拌し
た。その後は実施例1と同様に濾過した。その結
果、着色はA.P.H.Aスケール90番であつた。 比較例 2 参考例の粗生成物300gに対し35%過酸化水素
水溶液100mlを加え、80℃で3時間撹拌した以外
は実施例1と同様に濾過した。その結果、着色は
A.P.H.Aスケール50番であつた。 実施例 5 参考例の粗生成物50gに100W紫外線ランプに
よる照射を行いながら2時間空気をバルブさせ
た。その結果、着色は少し濃くなつた。このよう
にして得られたものに実施例4と同様に活性炭を
加え、その後は実施例4と同様に処理した。その
結果、A.P.H.Aスケール20番であつた。 実施例 6 実施例1の第1表No.1で得られた精製物50gに
活性炭(強力白鷺:武田薬品工業社製)1gと硫
酸0.15gを加え、その後は実施例1と同様の方法
で精製を行つた。その結果、着色はA.P.H.Aスケ
ール5番であつた。 実施例 7 ピリジン3モル、ジエチレングリコール1モル
の混合液中にクロル蟻酸アリル2.4モルを滴下し
た。滴下中は充分な撹拌を行ない、温度は−10〜
0℃の範囲に保つた。 反応後、そのまま室温で3時間放置した後、反
応液を5%塩酸水溶液で分解した。有機層を分離
し、水で3回洗浄し、粗生成物〔ジエチレングリ
コールビス(アリルカーボネート)のG.C.純度
74.4%〕226gを得た。(着色はA.P.H.Aスケール
400番であつた。) 上記のようにして得られた粗生成物50gを実施
例1の第1表No.1と同じ方法で精製した。その結
果、着色はA.P.H.Aスケール40番となつた。 実施例 8 実施例7で得られたA.P.H.Aスケール400番の
粗生成物60gに3%次亜塩素酸ナトリウム水溶液
60mlを加え、30℃で1時間撹拌した。(この時着
色はA.P.H.Aスケール100番であつた。) 上記のように処理して得たものを水で3回水洗
し、有機層54gを得た。この有機層に活性炭(強
力白鷺:武田薬品工業社製)1gを加え、その後
は実施例1と同様に処理を行つた。その結果は
A.P.H.Aスケール30番であつた。
リウム水溶液200mlを加え、30℃で1時間撹拌し
た。 次いで水で3日間洗浄し、有機層161gを得
た。有機層50gをとり、活性炭(強力白鷺:武田
薬品工業社製)1gを加え窒素ガス雰囲気下80℃
で1時間撹拌した。放冷後、定性濾紙No.5Cで濾
過した。その結果、A.P.H.Aスケールで20番であ
つた。 また、水洗後の有機層50gをとり、実施例1
(第1表No.1)と同様に処理を行つた結果、A.P.
H.Aスケールで10番であつた。 実施例 3 実施例2に於ける次亜塩素酸ナトリウム水溶液
に代り、参考例の粗生成物300gに対し35%過酸
化水素水溶液100mlを用い、80℃で3時間撹拌し
た以外は実施例2と同様に処理した。 その結果、活性炭のみで処理して得られた精製
物はA.P.H.Aスケールで15番であり、活性炭と濃
硫酸とで処理して得られた精製物はA.P.H.Aスケ
ールで10番であつた。 実施例 4 参考例の粗生成物50gに濃硫酸0.15gを加え80
℃で1時間半撹拌した。着色は少し濃くなつた。
次に活性炭(精製白鷺:武田薬品工業社製)1g
を加え、その後は実施例1と同様に処理した。そ
の結果、A.P.H.Aスケール15番であつた。 比較例 1 参考例の粗生成物170gに3%次亜塩素酸ナト
リウム水溶液200mlを加え、30℃で1時間撹拌し
た。その後は実施例1と同様に濾過した。その結
果、着色はA.P.H.Aスケール90番であつた。 比較例 2 参考例の粗生成物300gに対し35%過酸化水素
水溶液100mlを加え、80℃で3時間撹拌した以外
は実施例1と同様に濾過した。その結果、着色は
A.P.H.Aスケール50番であつた。 実施例 5 参考例の粗生成物50gに100W紫外線ランプに
よる照射を行いながら2時間空気をバルブさせ
た。その結果、着色は少し濃くなつた。このよう
にして得られたものに実施例4と同様に活性炭を
加え、その後は実施例4と同様に処理した。その
結果、A.P.H.Aスケール20番であつた。 実施例 6 実施例1の第1表No.1で得られた精製物50gに
活性炭(強力白鷺:武田薬品工業社製)1gと硫
酸0.15gを加え、その後は実施例1と同様の方法
で精製を行つた。その結果、着色はA.P.H.Aスケ
ール5番であつた。 実施例 7 ピリジン3モル、ジエチレングリコール1モル
の混合液中にクロル蟻酸アリル2.4モルを滴下し
た。滴下中は充分な撹拌を行ない、温度は−10〜
0℃の範囲に保つた。 反応後、そのまま室温で3時間放置した後、反
応液を5%塩酸水溶液で分解した。有機層を分離
し、水で3回洗浄し、粗生成物〔ジエチレングリ
コールビス(アリルカーボネート)のG.C.純度
74.4%〕226gを得た。(着色はA.P.H.Aスケール
400番であつた。) 上記のようにして得られた粗生成物50gを実施
例1の第1表No.1と同じ方法で精製した。その結
果、着色はA.P.H.Aスケール40番となつた。 実施例 8 実施例7で得られたA.P.H.Aスケール400番の
粗生成物60gに3%次亜塩素酸ナトリウム水溶液
60mlを加え、30℃で1時間撹拌した。(この時着
色はA.P.H.Aスケール100番であつた。) 上記のように処理して得たものを水で3回水洗
し、有機層54gを得た。この有機層に活性炭(強
力白鷺:武田薬品工業社製)1gを加え、その後
は実施例1と同様に処理を行つた。その結果は
A.P.H.Aスケール30番であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エチレン性不飽和基を有するカーボネート化
合物を鉱酸の存在下に無機吸着剤と接触させるこ
とを特徴とするカーボネート化合物の精製方法。 2 エチレン性不飽和基を有するカーボネート化
合物を酸化剤で処理した後、無機吸着剤と接触さ
せることを特徴とするカーボネート化合物の精製
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13252878A JPS5559144A (en) | 1978-10-30 | 1978-10-30 | Purification of carbonate |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13252878A JPS5559144A (en) | 1978-10-30 | 1978-10-30 | Purification of carbonate |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28939985A Division JPS61210057A (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 | カ−ボネ−ト化合物の精製方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5559144A JPS5559144A (en) | 1980-05-02 |
| JPS6141904B2 true JPS6141904B2 (ja) | 1986-09-18 |
Family
ID=15083390
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13252878A Granted JPS5559144A (en) | 1978-10-30 | 1978-10-30 | Purification of carbonate |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5559144A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4414121A1 (de) * | 1994-04-22 | 1995-10-26 | Bayer Ag | Verfahren zur Reinigung von Ethylenglykolcarbonat (EGC) durch Adsorption an Aktivkohle |
-
1978
- 1978-10-30 JP JP13252878A patent/JPS5559144A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5559144A (en) | 1980-05-02 |
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