JPS627014Y2 - - Google Patents

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JPS627014Y2
JPS627014Y2 JP1982054794U JP5479482U JPS627014Y2 JP S627014 Y2 JPS627014 Y2 JP S627014Y2 JP 1982054794 U JP1982054794 U JP 1982054794U JP 5479482 U JP5479482 U JP 5479482U JP S627014 Y2 JPS627014 Y2 JP S627014Y2
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hydraulic
pressure
valve
control piston
oil
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自走式の農用車輌とか土建車輌等
に設けられる油圧クラツチ式変速装置における油
圧クラツチに対する作用油圧を制御するための油
圧制御装置、より詳しくは、油圧設定用スプリン
グの先端を受けその前進により該油圧設定用スプ
リングの強度を増大させる制御ピストンを、規制
された位置まで前進可能に設け、油圧クラツチ式
変速装置における油圧クラツチに対する給油回路
の油圧を該制御ピストンの背後に絞りを介し作用
させるように、構成された調圧弁機構を備えてい
る、油圧クラツチ式変速装置用の油圧制御装置
に、関するものである。
上記のように構成された油圧制御装置は、例え
ば実開昭52−98051号公報等から公知であり、油
圧クラツチ式変速装置における油圧クラツチに対
する油圧の給排を切替え制御する切換弁を中立位
置から一作用位置或は一の作用位置から他の作用
位置へと変位させたときに、上記した絞りを介し
ての給油回路の油圧作用で、制御ピストンが徐々
に前進せしめられ圧力設定用スプリングの強度が
徐々に増大せしめられることから、油圧クラツチ
に対する作用油圧を徐々に高めて、油圧クラツチ
をスムーズにエンゲージングさせて車輌の発進も
しくは車速変更をスムーズに行なわせる。
この考案は、上記のような油圧制御装置におけ
る、次のような問題点を解消しようとするもので
ある。すなわち、上記調圧弁機構において制御ピ
ストンの前進位置を規制することは、調圧弁のバ
ルブケースの内周面に環状の段部を形成して、こ
の段部に接当するまで制御ピストンが前進すると
該段部にて制御ピストンの前進が阻止されるよう
にすることで、行なわれている。ところでこのよ
うに調圧弁のバルブケース内周面上に環状の段部
を形成するときは、同バルブケース内にそれぞれ
摺動自在に設けられる、調圧弁の弁体と上記制御
ピストンとのうち、段部に接当させるようにされ
た制御ピストンの方をより大径のものとする必要
があり、制御ピストンの方が弁体よりも油圧の受
圧面積が大となる。そして前記切換弁を中立位置
から何れかの作用位置或は一の作用位置から他の
作用位置へと変位させ一の油圧クラツチを作動さ
せようとするとき、該油圧クラツチにおけるクラ
ツチ作動用のピストンが作動せしめられて摩擦板
及び相手板が押され始めるまでは、油圧クラツチ
に対する作用油圧が該クラツチにおけるピストン
戻しバネのバネ力に相当する油圧にほぼ一定に保
たれる。そこで調圧弁機構の初期リリーフ圧、つ
まり制御ピストンが最後退位置をとつている状態
で調圧弁によるリリーフ動作が行なわれるときの
リリーフ圧を上記ピストン戻しバネのバネ力に相
当する油圧付近の値に設定したとすると、クラツ
チ作動用のピストンが摩擦板及び相手板を押し始
めた時点で調圧弁がリリーフ動作し、上記した初
期リリーフ圧からの油圧の漸増が得られる筈であ
るが、実際には上記時点でクラツチ作用油圧が或
る値まで急速に高められて、そのような値からの
油圧の漸増が得られる。何故なら、前記したよう
に調圧弁の弁体の油圧受圧面積よりも制御ピスト
ンの油圧受圧面積が大であることからして、両者
に同一の油圧が作用した場合、制御ピストンの方
が先に変位作動せしめられることとなり、調圧弁
ないしその弁体がリリーフ動作する時点で既に制
御ピストンが若干量だけ前進変位せしめられてお
り、その時の油圧設定用スプリングの強度に相当
するリリーフ圧でもつて調圧弁がリリーフ動作を
開始する結果となるからである。このようにクラ
ツチ作用油圧の漸増が、制御ピストンが最後退位
置をとつているときの油圧設定用スプリングの強
度に相当する油圧からではなくそれよりも高い油
圧から漸増せしめられることによつては、車輌の
特に低速段での発進もしくは変速フイーリングが
不良となる。すなわち、農用車輌等の低速段では
減速比が大きいことから、上記のようにクラツチ
作用油圧が比較的高い圧力から漸増せしめられる
こととなりそのような比較的高い圧力が急速に油
圧クラツチに作用すると、車輌の車軸トルクの増
加が急となるからである。
上記のような問題点を解消すべく考案された本
案油圧制御装置の構成を、図示の実施例について
説明する。
第1図において1は、車輌の前進方向で3段、
後進方向で1段の変速を行なう油圧クラツチ式変
速装置において第1図では全て図示を省略した複
数個(図示の場合には4個)の遊転変速歯車をの
せたパワーシフト軸であり、このパワーシフト軸
1上には、上記した各遊転変速歯車を選択的に該
パワーシフト軸1へと結合するための4個の油圧
クラツチ、つまりF1油圧クラツチ2F1,F2油圧
クラツチ2F2,F3油圧クラツチ2F3及びR油圧
クラツチ2Rを、設けてある。これらの油圧クラ
ツチ2F1−2Rに対し油タンク3から作動油を
供給するためには、油タンク3から油圧クラツチ
2F1−2R方向へ導かれた給油回路4に挿入し
て油圧ポンプ5が設けられており、油圧クラツチ
2F1−2Rに対する作動油の給排を切替え制御
するためには、一次側の2ポートを給油回路4及
び油タンク3に、また二次側の4ポートを油圧ク
ラツチ2F1−2Rに、それぞれ接続された切換
弁6が設けられている。切換弁6は、全油圧クラ
ツチ2F1−2Rからの作動油を排出させ全油圧
クラツチ2F1−2Rを切る中立位置Nと、相当
する1個の油圧クラツチ2F1,2F2,2F3もし
くは2Rへと作動油を供給して該1個の油圧クラ
ツチ2F1,2F2,2F3もしくは2Rのみを選択
的にエンゲージングさせる前進1速位置F1、前
進2速位置F2、前進3速位置F3、後進1速位置
Rを、備えている。
上記した切換弁6を各作用位置F1,F2,F3
しくはRへおいたときに各油圧クラツチ2F1
2F2,2F3もしくは2Rに対し作用せしめられ
る油圧を設定するために、同様に第1図に示す調
圧弁7が、設けられている。この調圧弁7は、給
油回路4から分岐させて油タンク3方向に導いて
ある分岐回路8に挿入されており、後に具体構造
を説明するように、油圧設定用スプリング9の先
端を、規制された位置まで前進可能な制御ピスト
ン10に受けさせると共に、図示の場合には該調
圧弁7に附設されている油圧アンロードバルブ1
1内の絞り12を介して制御ピストン10背後に
調圧弁7一次側の油圧を作用させるべく、構成さ
れている。
同様に第1図に示すように、上記した調圧弁7
の前段において分岐回路8には特にリリーフ弁1
3を挿入位置してあり、このリリーフ弁13は、
次のような油圧でもつてリリーフ動作するものと
されている。
すなわち、前記した各油圧クラツチ2F1,2
F2,2F3,2Rは第2図にF1油圧クラツチ2F1
について示すように、パワーシフト軸1上に遊嵌
設置した変速歯車14とパワーシフト軸1上に固
定設置したクラツチハウジング15とに複数枚宛
の摩擦板16と相手板17とを、それぞれ摺動の
み自在に支持させると共に、上記クラツチハウジ
ング15内に戻しバネ18にて後退附勢されたピ
ストン19を摺動自在に設けて、ピストン19背
後の油室20に油圧を供給することで該ピストン
19を前進させ、これにより摩擦板16と相手板
17とを押して摩擦係合させることで、作動せし
められる通例構造の多板式のものに構成されてい
るが、リリーフ弁13のリリーフ圧は、上記した
ピストン19の戻しバネ18のバネ力に相当する
油圧よりも僅かに高い油圧、具体的には例えば約
2.0Kg/cm2といつた油圧で、リリーフ動作するも
のとされているのである。なお第2図において、
21は油圧クラツチ式変速装置原動側の伝動軸、
22はこの伝動軸21上に固定設置されて前記変
速歯車14と噛合され該変速歯車14と共に前進
1速用の変速歯車列を構成している変速歯車であ
る。
前記した調圧弁7とリリーフ弁13とのより具
体的な構造を第3,4図について説明すると、第
3,4図において23は、その一面上に前記油圧
ポンプ5を装着してある板体であつて、リリーフ
弁13と調圧弁7、及び前記油圧アンロードバル
ブ11は図示のように、直列配置して該板体23
に内蔵させてある。このうちリリーフ弁13は、
前記油圧ポンプ5に連らねて板体23に形成して
ある油通路24にバルブケース25のポンプポー
ト26を開口させると共に、板体23内の他の油
通路27にバルブケース25のリリーフポート2
8を開口させ、バルブケース25内には油圧設定
用スプリング29にて後退附勢させて弁体30を
設け、この弁体30背後の油室31にポンプポー
ト26の油圧を、弁体30内の油通路穴30aを
介して作用させてある、通例構造のものとされて
いる。そして第3図に鎖線図示のように弁体30
が前進せしめられるとポンプポート26からリリ
ーフポート28へと油をリリーフする該リリーフ
弁13のリリーフ圧は、油圧設定用スプリング2
9のバネ荷重を適宜に設定することで前記のよう
に約2.0Kg/cm2といつた油圧でリリーフ動作する
ものとされている。
次に調圧弁7は、そのバルブケース32内に弁
体33と前記制御ピストン10とを互に対向位置
させて設け、内外2重の圧縮コイルバネでもつて
構成された前記油圧設定用スプリング9をこれら
の弁体33と制御ピストン10間でバルブケース
32内に設けてあるものに、構成されている。ポ
ンプポート34は、前記油通路27に開口させて
バルブケース32に形成してあり、またリリーフ
ポート35は、板体23内の他の油通路36に開
口させてバルブケース32に形成してある。弁体
33には、該弁体33背後の油室37へとポンプ
ポート34を連通させるための油通路穴33aを
設けてある。制御ピストン10の前進位置を規制
するためには、バルブケース32の内周面上に環
状の段部38を形成してあり、第4図に図示のよ
うに該段部38に接当する位置まで制御ピストン
10が前進せしめられると該制御ピストン10の
前進が阻止されることで、制御ピストン10の前
進位置が規制されるように図られている。したが
つて、第3,4図でみて段部38よりも左側の範
囲で摺動する制御ピストン10の径ないし油圧受
圧面積S1の方が、そのような段部38よりも右側
に位置する弁体33の径ないし油圧受圧面積S2
りも大とされている。第3図に鎖線図示のように
弁体33が前進せしめられるとポンプポート34
からリリーフポート35へと油をリリーフする調
圧弁7はその最高設定油圧として、第4図に図示
のように制御ピストン10が段部38にて規制さ
れる最前進位置をとつたときの油圧設定用スプリ
ング9の強度に相当する約17−18Kg/cm2といつた
油圧を、一次側に成立させるものとされている。
第3,4図において39,40はそれぞれ、弁体
33及び制御ピストン10の後退位置を規制する
止輪である。
前記したように調圧弁7に附設してある油圧ア
ンロードバルブ11は、次のようなものに構成さ
れている。すなわちこの油圧アンロードバルブ1
1は第3,4図に示すように、調圧弁7の制御ピ
ストン10背後においてバルブケース41内に弁
体42を、止輪43にて規制される最前進位置を
とるようにスプリング44にて移動附勢して、設
けてあるものに構成されている。両端を開放した
中空状のものとされている上記弁体42内には、
長さ方向の中途位置で肉密部を設けて該肉密部に
前記絞り12を形成してある。該弁体42の外周
面には長さ方向の中途位置で環状溝42aを形成
してあり、絞り12背後の弁体42中空部内を該
環状溝42aに連通させる油通路穴42bが、該
弁体42に設けてある。バルブケース41には、
長さ方向の一定長にわたり該バルブケース41内
に開口するポンプポート45と、常時は弁体42
の後端外周面によりブロツクされるドレーンポー
ト46とを、形成してあり、第4図に図示のよう
に弁体42が後退せしめられると上記両ポート4
5,46が弁体42外周面の環状溝42aにて連
通せしめられるように、図られている。弁体42
にはさらに、第3図に図示の前進位置ではバルブ
ケース41内周面によりブロツクされると共に第
4図に図示の後退位置ではポンプポート45に連
通せしめられる油通路穴42cを、絞り12前方
の弁体42中空部内と弁体42外周面とに両端を
開口させて形成してある。そしてポンプポート4
5は、リリーフ弁13のリリーフポート28に連
らなる前記油通路27に、該油通路27同様に板
体23内に形成された油通路47を介して連通さ
せてある。また第1図に示すように前記分岐回路
8には調圧弁7の二次側で約0.2−0.5Kg/cm2とい
つた潤滑油圧を設定する低圧リリーフ弁48を挿
入設置してあるが、油圧アンロードバルブ11の
ドレーンポート46は、調圧弁7のリリーフポー
ト35に連らなる前記油通路36へと開口させて
あり、該油通路36が第3,4図に図示のような
位置で板体23に設けられている上記低圧リリー
フ弁48に対し、油通路36同様に弁体23に形
成した油通路49により連らねてある。第3,4
図において50は、調圧弁7におけるスプリング
9設置空間内からの油ドレーンポートであるが、
この油ドレーンポート50も油通路36,49に
より低圧リリーフ弁48へと連らねてある。
図示の油圧制御装置は以上に説明して来たよう
に構成されており、先ず図示実施例で設けられて
いる調圧弁7と油圧アンロードバルブ11との作
用を説明しておくと、次のようである。すなわ
ち、調圧弁7の制御ピストン10背後に油圧が成
立していない状態で油圧アンロードバルブ11の
弁体42は、スプリング44の附勢力によつて、
そして調圧弁7一次側に油圧が成立するとポンプ
ポート45、環状溝42a及び油通路穴42bを
介し弁体42背後に作用する上記油圧にもよつ
て、第3図に図示の前進位置をとる。したがつて
調圧弁7による油圧設定は、油圧アンロードバル
ブ11のポンプポート45から環状溝42aと油
通路穴42bとを介し絞り12背後の弁体42中
空部内に流入する油が絞り12を介し制御ピスト
ン10の背後に徐々に流入せしめられて、制御ピ
ストン10が徐々に前進せしめられ油圧設定用ス
プリング9の強度が徐々に高められることから、
該調圧弁7一次側の油圧が徐々に高められるとい
つた態様で行なわれ、最終的には制御ピストン1
0が段部38にて規制される最前進位置をとつた
ときの前記約17−18Kg/cm2といつた油圧が、調圧
弁7一次側に成立せしめられることとなる。そし
てこのように調圧弁7の一次側に約17−18Kg/cm2
といつた油圧が成立している状態から該油圧が解
消されたとすると、そのときは油圧アンロードバ
ルブ11の弁体42背後の油圧が解消され、制御
ピストン10背後にはなお高油圧が存在すること
から、上記弁体42が制御ピストン10背後の油
圧によりスプリング44力に抗して第4図に図示
のように後退せしめられる。このように弁体42
が後退せしめられると前記したように、絞り12
前方側の弁体42中空部内が油通路穴42cによ
りポンプポート45へと連通せしめられ、且つ、
ポンプポート45が環状溝42bによりドレーン
ポート46へと連通せしめられるから、制御ピス
トン10の背後から油圧アンロードバルブ11の
ドレーンポート46方向へと油圧が抜かれ、これ
により第4図に図示の前進位置にあつた制御ピス
トン10が油圧設定用スプリング9力で直ちに第
3図に図示の後退位置まで後退せしめられる。こ
のように制御ピストン10が後退した後、油圧ア
ンロードバルブ11の弁体42は、その前面側に
作用していた油圧の解消によりスプリング44力
で第3図に図示の前進位置へと変位せしめられ
る。以上により調圧弁7とそれに附設の油圧アン
ロードバルブ11とが迅速に原中立状態へと戻さ
れる。
すなわち油圧アンロードバルブ11は第1図の
回路図に示すように、調圧弁7の一次側を制御ピ
ストン10背後に連らねる接続回路50′中に挿
入されていて、その1ポート(前記ドレーンポー
ト46)を油ドレーン回路51により低圧リリー
フ弁48の一次側に接続され、スプリング44力
と調圧弁7一次側の油圧とでとる常態位置で
は、調圧弁7一次側を制御ピストン10背後に絞
り12を介して接続すると共に油ドレーン回路5
1端をブロツクし、逆に制御ピストン10背後の
油圧により変位せしめられるアンロード作用位置
では、接続回路50′を油ドレーン回路51へ
と接続し制御ピストン10背後から絞り12を介
さずに油圧をアンロードするものに、構成されて
いるのである。
次にこの考案の特徴をなすリリーフ弁13は、
次のような作用を得させる。すなわち該リリーフ
弁13は調圧弁7の前段側に設けられていること
よりして、調圧弁7に先立つてリリーフ動作する
こととなる。したがつて切換弁6を中立位置Nか
ら何れかの作用位置F1,F2,F3或はRに変位さ
せるか一の作用位置から他の作用位置に変位させ
るとき、当該油圧クラツチ2F1,2F2,2F3
は2Rのピストン19が戻しバネ18力に抗し前
進作動せしめられて摩擦板16及び相手板17を
押し始める時点、つまりリリーフ弁13がリリー
フ作動する時点で給油回路4に成立し油圧クラツ
チ2F1,2F2,2F3或は2Rないしそのピスト
ン19に作用せしめられる油圧は、リリーフ弁1
3によつて決定される。そしてリリーフ弁13が
リリーフ動作して初めて調圧弁7が作動すること
となるが、前記したようにこの調圧弁7における
制御ピストン10の受圧面積S1の方が弁体33の
受圧面積S2よりも大であつて制御ピストン10の
方が弁体33よりも先に変位し始めるにも拘ら
ず、そのとき既に油圧クラツチ2F1,2F2,2
F3或は2Rのピストン19が摩擦板16及び相
手板17を押し始めていることから、制御ピスト
ン10の前進によつては所期のように油圧が漸増
せしめられて、最初に述べたような不都合が生じ
ない。
この点についての理解を容易とするために、リ
リーフ弁13を設けない場合と設けた場合とのク
ラツチ作用油圧の立上り態様を第5図に模式的に
図示して説明すると次のようである。すなわちリ
リーフ弁13を設けない従来の場合には破線図示
の曲線C′のように、油圧クラツチにおけるピス
トン19の作動時間t1、つまり該ピストン19が
摩擦板16及び相手板17を押し始める位置まで
前進せしめられるまでの時間t1の間に既に、弁体
33の受圧面積S2よりも制御ピストン10の受圧
面積S1の方が大であることに基いて制御ピストン
10が前進作動せしめられ、上記時間t1の経過で
弁体33がリリーフ動作するとき既に制御ピスト
ン10が若干量だけ前進変位していて、油圧クラ
ツチに対する作用油圧Pがそのときの油圧設定用
スプリング9の強度に相当する油圧P2にまで急速
に高められた上で、以後、制御ピストン10が段
部38にて規制される位置まで前進したときの油
圧設定用スプリング9の強度に相当する油圧Pa
までのクラツチ作用油圧Pの漸増が得られる。
これに対し、この考案に従つてリリーフ弁13
を設けたときは、実線図示のカーブCのように、
ピストン19の作動時間t1の間、つまりリリーフ
弁13がまだリリーフ動作を行なわない間は、調
圧弁7の制御ピストン10背後に対して何ら油圧
が作用せず該ピストン10が最後退位置に留めら
れ、時間t1の経過でリリーフ弁13がリリーフ動
作し制御ピストン10背後に油圧が作用し始める
時には既に、油圧クラツチのピストン19が摩擦
板16及び相手板17を押し始めていることか
ら、前記の受圧面積S1,S2差に基いて制御ピスト
ン10の方が弁体33より速やかに前進作動せし
められても、クラツチ作用油圧Pの漸増がリリー
フ弁13のリリーフ圧P1から得られることにな
る。
したがつて、第5図に図示のカーブC′によつ
ていた従来の場合には比較的高い油圧P2が急速に
油圧クラツチに作用せしめられることから、特に
車輌低速段において車軸トルクの増加が急となり
発進もしくは変速フイーリングが不良となつてい
たのに対し、この考案に従つて第5図に図示のカ
ーブCに沿いクラツチ作用油圧Pを立上らせると
きは、低油圧P1からの油圧漸増が得られて、上記
のような不都合が起きないこととなるのである。
このように、この考案の油圧クラツチ式変速装
置用の油圧制御装置は、油圧設定用スプリング9
の先端を受けその前進により該油圧設定用スプリ
ング9の強度を増大させる制御ピストン10を、
規制された位置まで前進可能に設け、油圧クラツ
チ式変速装置における油圧クラツチ2F1,2
F2,2F3,2Rに対する給油回路の油圧を該制
御ピストン10の背後に絞り12を介し作用させ
るように、構成された調圧弁7機構を備えている
ものにおいて、前記調圧弁機構の前段に、前記油
圧クラツチにおけるピストン戻しバネ18のバネ
力に相当する油圧よりも僅かに高い油圧でリリー
フ動作するリリーフ弁13を設けた構成でもつ
て、上記リリーフ弁13がリリーフ動作し調圧弁
7の制御ピストン10に対し油圧が作用せしめら
れる時点では油圧クラツチにおけるピストン19
が既に摩擦板16及び相手板17を押し始めてい
ることとし、これよりして調圧弁7においてその
弁体33よりも制御ピストン10の方が油圧受圧
面積差に基づき先に前進作動せしめられたとして
もクラツチ作用油圧の漸増が必らず低油圧から行
なわれることとして、最初に述べたような問題を
解消したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す油圧回路
図、第2図は同実施例により作用油圧を制御され
る油圧クラツチの具体構造を示す縦断面図、第3
図及び第4図はそれぞれ、同実施例要部の具体構
造を互に異なつた状態で示す縦断面図、第5図は
同実施例の作用を従来例の作用と対比して示す模
式的なグラフである。 1……パワーシフト軸、2F1,2F2,2F3
2R……油圧クラツチ、4……給油回路、5……
油圧ポンプ、6……切換弁、7……調圧弁、8…
…分岐回路、9……油圧設定用スプリング、10
……制御ピストン、11……油圧アンロードバル
ブ、12……絞り、13……リリーフ弁、14…
…変速歯車、15……クラツチハウジング、16
……摩擦板、17……相手板、18……戻しバ
ネ、19……ピストン、25……バルブケース、
26……ポンプポート、28……リリーフポー
ト、30……弁体、32……バルブケース、33
……弁体、34……ポンプポート、35……リリ
ーフポート、38……段部、42……弁体、44
……スプリング、45……ポンプポート、46…
…ドレーンポート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 油圧設定用スプリングの先端を受けその前進に
    より該油圧設定用スプリングの強度を増大させる
    制御ピストンを、規制された位置まで前進可能に
    設け、油圧クラツチ式変速装置における油圧クラ
    ツチに対する給油回路の油圧を該制御ピストンの
    背後に絞りを介し作用させるように、構成された
    調圧弁機構を備えている油圧制御装置であつて、
    前記調圧弁機構の前段に、前記油圧クラツチにお
    けるピストン戻しバネのバネ力に相当する油圧よ
    りも僅かに高い油圧でリリーフ動作するリリーフ
    弁を設けたことを特徴としてなる、油圧クラツチ
    式変速装置用の油圧制御装置。
JP5479482U 1982-04-15 1982-04-15 油圧クラツチ式変速装置用の油圧制御装置 Granted JPS58157049U (ja)

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JP5479482U JPS58157049U (ja) 1982-04-15 1982-04-15 油圧クラツチ式変速装置用の油圧制御装置

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JPS58157049U JPS58157049U (ja) 1983-10-20
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JPS605814B2 (ja) * 1978-05-31 1985-02-14 株式会社大金製作所 油圧クラツチの制御装置

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