JPS6344146B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6344146B2 JPS6344146B2 JP14112380A JP14112380A JPS6344146B2 JP S6344146 B2 JPS6344146 B2 JP S6344146B2 JP 14112380 A JP14112380 A JP 14112380A JP 14112380 A JP14112380 A JP 14112380A JP S6344146 B2 JPS6344146 B2 JP S6344146B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substance
- nitropyrrole
- reaction
- solution
- dichloro
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Pyrrole Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はSF−2080A物質の化学的な製造方法
およびSF−2080A物質を有効成分として含有す
る抗真菌剤に関するものである。 本発明者らは、先に長野県長野市の千曲川の川
底の土壌より採取された放線菌、ストレプトマイ
セス・エスピー・SF−2080株の培養液中から新
抗生物質SF−2080A物質を得て特許出願をした
(特願昭54−166926(特公昭62−20984号))。この
SF−2080A物質は、引き続いて行なわれた本発
明者らの研究によりその物理化学的諸性質から、
2,3−ジクロル−4−ニトロピロールなる構造
を有する物質であることが明らかになつた。更に
本発明者らは、この構造式に基づきSF−2080A
物質が微生物発酵のみならず、化学的にも合成可
能であるとの予測を行つて、種々の検討を行い、
以下の製造法を発明するに至つた。すなわち3−
ニトロピロールを出発物質とし、塩素化反応によ
りSF−2080A物質を製造するものであつて、従
来の発酵法に比較すれば、製造操作が容易で、し
かも精製も簡便であるという利点を有している。 本発明の出発物質たる3−ニトロピロールは、
Tetrahedron誌、22号、57頁(1966年)に記載さ
れた公知化合物であり、当該文献に従つて容易に
合成することができる。本明によれば、3−ニト
ロピロールは直接の塩素化反応が可能であり、一
工程だけで容易に目的物たる2,3ジクロル−4
−ニトロピロールを製造することができる。塩素
化反応は良く知られた合成試薬、例えば塩化スル
フリル、塩素などを作用させることにより進行
し、不活性溶媒中1.5〜2.5倍モル、好ましくは2
倍モルで充分な反応が認められる。用いることが
できる不活性溶媒の例としては、3−ニトロピロ
ールを溶解できるものが反応の均一化から好まし
く、例えば酢酸、ジオキサン、クロロホルム等が
あげられる。反応温度は−10〜50℃であり、好ま
しくは0〜30℃である。反応経過は薄層クロマト
グラフイー、例えばベンゼン−酢酸エチル系を用
いたシリカゲル薄層クロマトグラフイーで観察す
ることができ、時間の経過に従い3−ニトロピロ
ールの減少と2,3−ジクロル−4−ニトロピロ
ールの増加が認められる。反応時間は出発物質の
消失をもつて終了とするが、通常は2〜20時間で
ある。 反応混合物から2,3−ジクロル−4−ニトロ
ピロールの分離は、通常の合成反応で採用される
方法が利用できる。すなわち反応混合物から溶媒
その他の揮発成分を減圧下に蒸発して得た残留物
についてシリカゲルクロマトグラフイーおよび再
結晶を行えば純粋の目的物質を得ることができ
る。 かくして、得られた2,3−ジクロル−4−ニ
トロピロールは、放線菌の培養液から分離された
抗生物質SF−2080A物質と融点、赤外線吸収ス
ペクトルその他の物理化学性状において表1に示
す通り完全に一致した。 【表】 本発明の製造法により得られるSF−2080A物
質は、医薬、動物薬、農薬、殺菌消毒剤などとし
て有用であり、例えば細菌類に対して抗菌活性を
有するばかりでなく、真菌類の発育をも阻止す
る。平板希釈法での各試験株に対する最少発育阻
止濃度(MIC)を以下に記す。 【表】 SF−2080A物質の急性毒性値は以下の通りで
あつた。すなわち、1群5匹のマウスについて50
mg/Kgの経口投与では全例が生存し、100mg/Kg
では3匹の死亡が認められた。以上のことから、
本物質の抗真菌剤としても有用な化合物である。
本物質の使用形態としては軟膏あるいは溶液とし
て患部へ塗布する方法等があげられる。皮膚浸透
性を添加した液状製剤としての配合例を表3に記
す。 表 3 SF−2080A物質 0.25g ジエチルセバケート 2.5ml 局方蒸留水 2.5ml エタノール 全量25ml 表3の製剤を使用し、モルモツトについてトリ
コフイトン・アステロイド(Trichophyton
asteroides)株の感染治療実験を行つたところ、
SF−2080A物質は対照薬として用いたピロール
ニトリンおよびクロトリマゾールに比し、肉眼的
所見および還元培養陽性率のいづれにおいてもす
ぐれた治療効果を示した。 以下に本発明の実施例を掲げる。 実施例 1 3−ニトロピロール112mg(1ミリモル)を酢
酸10mlに溶解し、塩化スルフリル270mg(2ミリ
モル)を加えて室温で2.5時間反応させる。反応
液を減圧下に濃縮すると、結晶性残留物173mg
(粗収率96%)が得られた。 反応生成物を分取、薄層クロマトグラフイー
(メルク社製、シリカゲル60、2mm厚さ20×20cm
1枚)にかけて精製を行う。ベンゼン−酢酸エチ
ル4対1比の混合溶媒で展開を行うと、良好な分
離が行なわれた。天然のSF−2080A物質と同一
のRf値を示す吸着帯をシリカゲル粉末と共にか
きとり、酢酸エチルで再抽出を行う。酢酸エチル
溶液を減圧濃縮し、残留物を熱ベンゼンに溶解し
て放冷すると、SF−2080A物質の結晶が析出す
る。収量23mg(13%)、融点211〜213℃ 実施例 2 3−ニトロピロール112mg(1ミリモル)を酢
酸10mlに溶解し、塩素の酢酸溶液2当量を加え、
室温で一夜反応させる。反応液を減圧下に濃縮
し、残留物を例1と同様に精製してSF−2080A
物質の純結晶を得た。収量21mg(12%)、融点209
〜211℃。 参考例 白色Hartly系モルモツト(1群4匹)の背部
皮膚4ケ所(左右各2、4×6cm)抜毛後、トリ
コフイトン.アステロイデス(Trichophyton
asteroides)浮遊液(液体サブロー培地、生菌数
2×107/ml)を各部位0.5mlづつ刷毛により塗布
する。菌接種2日後より病巣皮膚左右各1ケ所に
ついてSF−2080A物質の1%液(表3参照)を
0.25mlづつ1日1回、8日間連続して塗布した。
同様の操作をピロールニトリン1%液およびクロ
トリマゾール1%液についても行い、無処置群と
併せて比較対照とした。肉眼所見による効果判定
では、表4に示したとおり患部皮膚の肥厚、潮
紅、鱗屑のいづれにおいても、SF−2080A物質
投与群が最も良い治療成績を収めた。 【表】 8日間投与後に各病巣から皮膚切片3個を採取
し、サブロー寒天平板上で7日間培養して還元培
養陽性率を測定した。SF−2080A物質投与群は
ピロールニトリン投与群、クロトリマゾール投与
群および無処置群に比較して明らかな還元培養陽
性率の低下が認められた(表5参照)。 【表】
およびSF−2080A物質を有効成分として含有す
る抗真菌剤に関するものである。 本発明者らは、先に長野県長野市の千曲川の川
底の土壌より採取された放線菌、ストレプトマイ
セス・エスピー・SF−2080株の培養液中から新
抗生物質SF−2080A物質を得て特許出願をした
(特願昭54−166926(特公昭62−20984号))。この
SF−2080A物質は、引き続いて行なわれた本発
明者らの研究によりその物理化学的諸性質から、
2,3−ジクロル−4−ニトロピロールなる構造
を有する物質であることが明らかになつた。更に
本発明者らは、この構造式に基づきSF−2080A
物質が微生物発酵のみならず、化学的にも合成可
能であるとの予測を行つて、種々の検討を行い、
以下の製造法を発明するに至つた。すなわち3−
ニトロピロールを出発物質とし、塩素化反応によ
りSF−2080A物質を製造するものであつて、従
来の発酵法に比較すれば、製造操作が容易で、し
かも精製も簡便であるという利点を有している。 本発明の出発物質たる3−ニトロピロールは、
Tetrahedron誌、22号、57頁(1966年)に記載さ
れた公知化合物であり、当該文献に従つて容易に
合成することができる。本明によれば、3−ニト
ロピロールは直接の塩素化反応が可能であり、一
工程だけで容易に目的物たる2,3ジクロル−4
−ニトロピロールを製造することができる。塩素
化反応は良く知られた合成試薬、例えば塩化スル
フリル、塩素などを作用させることにより進行
し、不活性溶媒中1.5〜2.5倍モル、好ましくは2
倍モルで充分な反応が認められる。用いることが
できる不活性溶媒の例としては、3−ニトロピロ
ールを溶解できるものが反応の均一化から好まし
く、例えば酢酸、ジオキサン、クロロホルム等が
あげられる。反応温度は−10〜50℃であり、好ま
しくは0〜30℃である。反応経過は薄層クロマト
グラフイー、例えばベンゼン−酢酸エチル系を用
いたシリカゲル薄層クロマトグラフイーで観察す
ることができ、時間の経過に従い3−ニトロピロ
ールの減少と2,3−ジクロル−4−ニトロピロ
ールの増加が認められる。反応時間は出発物質の
消失をもつて終了とするが、通常は2〜20時間で
ある。 反応混合物から2,3−ジクロル−4−ニトロ
ピロールの分離は、通常の合成反応で採用される
方法が利用できる。すなわち反応混合物から溶媒
その他の揮発成分を減圧下に蒸発して得た残留物
についてシリカゲルクロマトグラフイーおよび再
結晶を行えば純粋の目的物質を得ることができ
る。 かくして、得られた2,3−ジクロル−4−ニ
トロピロールは、放線菌の培養液から分離された
抗生物質SF−2080A物質と融点、赤外線吸収ス
ペクトルその他の物理化学性状において表1に示
す通り完全に一致した。 【表】 本発明の製造法により得られるSF−2080A物
質は、医薬、動物薬、農薬、殺菌消毒剤などとし
て有用であり、例えば細菌類に対して抗菌活性を
有するばかりでなく、真菌類の発育をも阻止す
る。平板希釈法での各試験株に対する最少発育阻
止濃度(MIC)を以下に記す。 【表】 SF−2080A物質の急性毒性値は以下の通りで
あつた。すなわち、1群5匹のマウスについて50
mg/Kgの経口投与では全例が生存し、100mg/Kg
では3匹の死亡が認められた。以上のことから、
本物質の抗真菌剤としても有用な化合物である。
本物質の使用形態としては軟膏あるいは溶液とし
て患部へ塗布する方法等があげられる。皮膚浸透
性を添加した液状製剤としての配合例を表3に記
す。 表 3 SF−2080A物質 0.25g ジエチルセバケート 2.5ml 局方蒸留水 2.5ml エタノール 全量25ml 表3の製剤を使用し、モルモツトについてトリ
コフイトン・アステロイド(Trichophyton
asteroides)株の感染治療実験を行つたところ、
SF−2080A物質は対照薬として用いたピロール
ニトリンおよびクロトリマゾールに比し、肉眼的
所見および還元培養陽性率のいづれにおいてもす
ぐれた治療効果を示した。 以下に本発明の実施例を掲げる。 実施例 1 3−ニトロピロール112mg(1ミリモル)を酢
酸10mlに溶解し、塩化スルフリル270mg(2ミリ
モル)を加えて室温で2.5時間反応させる。反応
液を減圧下に濃縮すると、結晶性残留物173mg
(粗収率96%)が得られた。 反応生成物を分取、薄層クロマトグラフイー
(メルク社製、シリカゲル60、2mm厚さ20×20cm
1枚)にかけて精製を行う。ベンゼン−酢酸エチ
ル4対1比の混合溶媒で展開を行うと、良好な分
離が行なわれた。天然のSF−2080A物質と同一
のRf値を示す吸着帯をシリカゲル粉末と共にか
きとり、酢酸エチルで再抽出を行う。酢酸エチル
溶液を減圧濃縮し、残留物を熱ベンゼンに溶解し
て放冷すると、SF−2080A物質の結晶が析出す
る。収量23mg(13%)、融点211〜213℃ 実施例 2 3−ニトロピロール112mg(1ミリモル)を酢
酸10mlに溶解し、塩素の酢酸溶液2当量を加え、
室温で一夜反応させる。反応液を減圧下に濃縮
し、残留物を例1と同様に精製してSF−2080A
物質の純結晶を得た。収量21mg(12%)、融点209
〜211℃。 参考例 白色Hartly系モルモツト(1群4匹)の背部
皮膚4ケ所(左右各2、4×6cm)抜毛後、トリ
コフイトン.アステロイデス(Trichophyton
asteroides)浮遊液(液体サブロー培地、生菌数
2×107/ml)を各部位0.5mlづつ刷毛により塗布
する。菌接種2日後より病巣皮膚左右各1ケ所に
ついてSF−2080A物質の1%液(表3参照)を
0.25mlづつ1日1回、8日間連続して塗布した。
同様の操作をピロールニトリン1%液およびクロ
トリマゾール1%液についても行い、無処置群と
併せて比較対照とした。肉眼所見による効果判定
では、表4に示したとおり患部皮膚の肥厚、潮
紅、鱗屑のいづれにおいても、SF−2080A物質
投与群が最も良い治療成績を収めた。 【表】 8日間投与後に各病巣から皮膚切片3個を採取
し、サブロー寒天平板上で7日間培養して還元培
養陽性率を測定した。SF−2080A物質投与群は
ピロールニトリン投与群、クロトリマゾール投与
群および無処置群に比較して明らかな還元培養陽
性率の低下が認められた(表5参照)。 【表】
第1図は本発明の方法に従い、化学的に製造し
たSF−2080A物質の赤外線吸収スペクトルであ
り、臭化カリウム錠として測定したものである。
たSF−2080A物質の赤外線吸収スペクトルであ
り、臭化カリウム錠として測定したものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 不活性溶媒中で3−ニトロピロールに塩素化
剤を作用させることを特徴とする式()で表わ
されるSF−2080A物質の製造法。 2 式()で表わされるSF−2080A物質を有
効成分として含有する抗真菌剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14112380A JPS5767557A (en) | 1980-10-11 | 1980-10-11 | Production of sf-2080a substance and antimycotic containing the same as active ingredient |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14112380A JPS5767557A (en) | 1980-10-11 | 1980-10-11 | Production of sf-2080a substance and antimycotic containing the same as active ingredient |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5767557A JPS5767557A (en) | 1982-04-24 |
| JPS6344146B2 true JPS6344146B2 (ja) | 1988-09-02 |
Family
ID=15284688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14112380A Granted JPS5767557A (en) | 1980-10-11 | 1980-10-11 | Production of sf-2080a substance and antimycotic containing the same as active ingredient |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5767557A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5162308A (en) * | 1988-12-05 | 1992-11-10 | American Cyanamid Company | Pyrrole carbonitrile and nitropyrrole insecticidal, acaricidal and molluscicidal agents and methods for the preparation thereof |
| US5204332A (en) * | 1988-12-05 | 1993-04-20 | American Cyanamid Company | Pyrrole carbonitrile and nitropyrrole insecticidal and acaricidal and molluscicidal agents |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| BR8906202A (pt) * | 1988-12-05 | 1990-09-25 | American Cyanamid Co | Processo e composicao para o controle de pragas de insetos,acaros e moluscos,composto para tal controle e processo para sua preparacao |
-
1980
- 1980-10-11 JP JP14112380A patent/JPS5767557A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5162308A (en) * | 1988-12-05 | 1992-11-10 | American Cyanamid Company | Pyrrole carbonitrile and nitropyrrole insecticidal, acaricidal and molluscicidal agents and methods for the preparation thereof |
| US5204332A (en) * | 1988-12-05 | 1993-04-20 | American Cyanamid Company | Pyrrole carbonitrile and nitropyrrole insecticidal and acaricidal and molluscicidal agents |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5767557A (en) | 1982-04-24 |
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