JPS637205B2 - - Google Patents
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- JPS637205B2 JPS637205B2 JP55036371A JP3637180A JPS637205B2 JP S637205 B2 JPS637205 B2 JP S637205B2 JP 55036371 A JP55036371 A JP 55036371A JP 3637180 A JP3637180 A JP 3637180A JP S637205 B2 JPS637205 B2 JP S637205B2
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Description
本発明は、例えば注型や含浸あるいはコーテイ
ングが容易にでき、しかも硬化後は優れたゴム弾
性と高度の電気絶縁性および難燃性を有する液状
ゴム難燃性組成物に関するものである。 従来、モールド変成器や変圧器などの電気機器
において放電が起ると、絶縁物として使用された
有機物が分解して炭素質の析出物を生じ、これが
逐には低抵抗導電路を形成して電気機器を早期に
破壊させる原因となつている。 また、これらの電気機器は、高温、高湿更には
塵埃の多い雰囲気等種々の環境下で長期的に使用
されるのが通常であるため、トラツキング破壊を
起す事もある。さらには突発の短絡事故のアーク
から燃焼事故を起すこともある。 従つて、絶縁材料として使用されるモールド材
料は、上述したような事故を防止するため、高度
の電気絶縁性を有し、かつ耐アーク性、耐トラツ
キング性、難燃性を有することが要求されてい
る。 これらの要求特性を満足させる方法としては通
常使用されるモールド材料、例えばエチレンプロ
ピレンターポリマー、ブチルゴム等の弾性材料、
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬
化性樹脂に難燃性充填剤として水和アルミナ
(Al2O3、BH2O)を混入させた組成物を用いる方
法が公知である。さらには、ハロゲン系の添加型
難燃剤を併用する組成物なども公知である。しか
しこれらの方法は水和アルミナや難燃剤を多量に
配合しなければ効果が期待できないばかりでな
く、電気特性の著しい低下をきたすおそれがあ
る。 また、上述したエポキシ樹脂や不飽和ポリエス
テル樹脂は液状で成形加工ができる作業性の優れ
たモールド材料であるが、硬化物の耐アーク性や
耐トラツキング性が低く、しかも耐加水分解性が
悪いため屋外での使用や高温,高湿の環境下での
使用は制限されているのが現状である。一方、弾
性材料であるEPTゴムやブチルゴムは高度の絶
縁性と種々の環境に対して安定であるため好適な
モールド材料と言える。 しかし、EPTゴムやブチルゴムは非常に分子
量が大きく流動性が悪いため、適用に際し高温、
高圧を必要とし、圧縮成形、押出成形、トランス
フアー成形法等によつて電気機器の製造を行なわ
なければならない。 上記のような成形方法で電気機器の製造を行な
つた場合、高温、高圧による埋込物の変形やズレ
が起つたり、まよ、ゴムの流動性が悪いため、コ
イルの層間や一次コイルと二次コイルなどの絶縁
スペースにゴムが完全に注入されずに絶縁不良を
起すことが多い。 これらの絶縁不良を防止する目的で従来は成形
前に埋込物の圧力に対する補強や充分な絶縁処理
を施こさなければならない欠点を有していた。 さらに高温、高圧でモールドを行なうため高価
な装置と金型を必要とし、エネルギーの消費量も
多くなるため製造プロセス上好ましい方法とは言
えなかつた。 後述の本発明に用いる液状ゴムは主剤としてポ
リヒドロキシブタジエン重合体の水素添加物の硬
化剤として一般式(2)で示される化合物を用いるた
め、分子鎖を延長(硬化反応)させる結合はウレ
タン結合
ングが容易にでき、しかも硬化後は優れたゴム弾
性と高度の電気絶縁性および難燃性を有する液状
ゴム難燃性組成物に関するものである。 従来、モールド変成器や変圧器などの電気機器
において放電が起ると、絶縁物として使用された
有機物が分解して炭素質の析出物を生じ、これが
逐には低抵抗導電路を形成して電気機器を早期に
破壊させる原因となつている。 また、これらの電気機器は、高温、高湿更には
塵埃の多い雰囲気等種々の環境下で長期的に使用
されるのが通常であるため、トラツキング破壊を
起す事もある。さらには突発の短絡事故のアーク
から燃焼事故を起すこともある。 従つて、絶縁材料として使用されるモールド材
料は、上述したような事故を防止するため、高度
の電気絶縁性を有し、かつ耐アーク性、耐トラツ
キング性、難燃性を有することが要求されてい
る。 これらの要求特性を満足させる方法としては通
常使用されるモールド材料、例えばエチレンプロ
ピレンターポリマー、ブチルゴム等の弾性材料、
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬
化性樹脂に難燃性充填剤として水和アルミナ
(Al2O3、BH2O)を混入させた組成物を用いる方
法が公知である。さらには、ハロゲン系の添加型
難燃剤を併用する組成物なども公知である。しか
しこれらの方法は水和アルミナや難燃剤を多量に
配合しなければ効果が期待できないばかりでな
く、電気特性の著しい低下をきたすおそれがあ
る。 また、上述したエポキシ樹脂や不飽和ポリエス
テル樹脂は液状で成形加工ができる作業性の優れ
たモールド材料であるが、硬化物の耐アーク性や
耐トラツキング性が低く、しかも耐加水分解性が
悪いため屋外での使用や高温,高湿の環境下での
使用は制限されているのが現状である。一方、弾
性材料であるEPTゴムやブチルゴムは高度の絶
縁性と種々の環境に対して安定であるため好適な
モールド材料と言える。 しかし、EPTゴムやブチルゴムは非常に分子
量が大きく流動性が悪いため、適用に際し高温、
高圧を必要とし、圧縮成形、押出成形、トランス
フアー成形法等によつて電気機器の製造を行なわ
なければならない。 上記のような成形方法で電気機器の製造を行な
つた場合、高温、高圧による埋込物の変形やズレ
が起つたり、まよ、ゴムの流動性が悪いため、コ
イルの層間や一次コイルと二次コイルなどの絶縁
スペースにゴムが完全に注入されずに絶縁不良を
起すことが多い。 これらの絶縁不良を防止する目的で従来は成形
前に埋込物の圧力に対する補強や充分な絶縁処理
を施こさなければならない欠点を有していた。 さらに高温、高圧でモールドを行なうため高価
な装置と金型を必要とし、エネルギーの消費量も
多くなるため製造プロセス上好ましい方法とは言
えなかつた。 後述の本発明に用いる液状ゴムは主剤としてポ
リヒドロキシブタジエン重合体の水素添加物の硬
化剤として一般式(2)で示される化合物を用いるた
め、分子鎖を延長(硬化反応)させる結合はウレ
タン結合
【式】で主鎖の骨格はメチレ
ン鎖でつながるポリオレフイン構造となる。
(ただし、R1,R2,R3は低級アルキル基を示
しnは1〜4の整数を示す。) このようなポリオレフインの難燃化は、通常酸
化アンチモンや有機ハロゲン系化合物やリン酸エ
ステル化合物を添加する方法や、樹脂に塩化ビニ
ルをブレンドもしくは共重合させる方法がとられ
ている。 しかし、これらの方法は酸化アンチモンやリン
酸エステル化合物自体が有毒であるとか、燃焼時
にハロゲス系ガスを発生するとか、難燃剤の種類
や配合量によつて、電気特性や機械特性を低下さ
せるなどの問題を含んでいる。 また、別の難燃化方法として、結晶水を含んだ
無機化合物を充填させる方法があるが、この場合
十分な難燃性を得るためには相当量の無機化合物
を混入しなければならないため、樹脂の機械的性
質が著しく低下する。したがつて、ポリオレフイ
ン樹脂の難燃化は用途によつて前者および後者の
難燃化方法が適宜とされているが、まだまだ多く
の問題を残している。 このように、従来液状ゴムに対してあくまで低
粘度とポツトライフの長いことが要求される一方
難燃剤の毒性や樹脂の物性低下が問題となつてお
り、適正な難燃化方法が確立されていないのが実
情である。 本発明は、上記欠点に鑑みなされたもので、高
温、高圧を必要としない真空注型や含浸プロセス
によつてあらゆる電気機器の製造ができ、しかも
硬化後は極めてすぐれた弾性を有し、さらには難
燃性、耐アーク性、耐トラツキング性のすぐれた
液状ゴム難燃性組成物を得るため鋭意研究を重ね
た結果、本発明を完成するに到つたのである。 すなわち本発明の骨子は、ポリヒドロキシブタ
ジエン重合体の水素添加物とビスヒドロキシ化合
物の混合物の硬化剤として上記一般式(2)で示され
るイソシアネート化合物によつて構成された液状
ゴムに対して、水和アルミナと水酸化マグネシウ
ムを特定の範囲内で配合することにより液状ゴム
の最大の利点である注型作業性や含浸作業性を低
下させることなく、しかも硬化物の難燃性、電気
絶縁性、耐アーク性、耐トラツキング性、耐水
性、耐熱性のすぐれた液状ゴム難燃性組成物を得
たものである。 本発明に用いるポリヒドロキシブタジエン重合
体の水素添加物としては、1分子当り水酸基数を
平均1.5個以上有し、好ましくは1.7〜5.0個有する
ものである。特に重合体鎖に1,4結合からなる
ブタジエン残基が60重量%以上存在するものが好
ましく、さらに好ましくは上記ブタジエン残基が
60重量%以上づありかつスチレン残基が40重量%
以下のものが用いられる。上記ブタジエン残基が
60重量%以下では耐熱性が満足し得るほど十分で
はなく、ゴム弾性も乏しいものとなる。一方スチ
レン残基が40重量%以上では弾性が不十分とな
る。 このポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添
加物の具体例としては、1,3―ブタジエンのホ
モポリマーまたはブタジエンに対してスチレンや
アクリロニトリル、メタクリル酸、ビニルトルエ
ン酢酸ビニルなどのビニル系モノマーが50重量%
以下存在する共重合体を通常の方法で水素添加し
たものがある。また、ポリヒドロキシブタジエン
重合体の水素添加物に混合するビスヒドロキシ化
合物としては、下記構造式(1)で示される二価のア
ルコール (但し、式中Rは炭素数2〜4の低級アルキル
基を示す。) を用いることができ、例えば1,1―イソプロピ
リデン―ビス(P―フエニレン―オキシ)―ジエ
タノールや1,1―イソプロピリデン―ビス(P
―フエニレン―オキシ)ジ―2―プロパノール、
1,1―イソプロピリデン―ビス(P―フエニレ
ン―オキシ)―ジブタノールなどが市販されてい
る。これらは単独で又は二種以上を併用して用い
ることができる。 該、ビスヒドロキシ化合物の配合割合は、前記
ポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添加物
100重量部に対し5〜40重量部配合することによ
り本発明の目的を達成することができる。 ビスヒドロキシ化合物の配合量が5重量部以下
の場合、硬化物の耐熱性と機械的性質が低下する
ため好ましくない。 また、40重量部以上では、硬化物の弾性が著し
く低下し、永久伸びが大きくなるため、ビスヒド
ロキシ化合物は上記の範囲が好適である。さらに
本発明を実施するにあたり、必須成分の硬化剤で
あるイソシアネート化合物は下記構造式(1)で示さ
れるイソシアネート (但し、式中R1,R2,R3は低級アルキル基を
示し、nは1〜4の整数を示す。) あるいは、該イソシアネートとグリコールの付
加物であるイソシアネートプレポリマーを適宜用
いることができる。 上記式(1)で示されるイソシアネートは、一般の
イソシアネート化合物例えば、2,4―トルエン
ジイソシアネートや4,4′―ジフエニルメタンジ
イソシアネートに比べ活性水素に対する反応性が
低いため、前記ポリヒドロキシブタジエン重合体
の水素添加物と前記ビスヒドロキシ化合物の硬化
剤として用いると、可使時間が長くなり注型や含
浸時の作業性は大幅に向上する。 しかし、上記イソシアネートは前記ポリヒドロ
キシブタジエン重合体の水素添加物単独の硬化剤
として用いた場合、硬化物の湿熱劣化特性や耐熱
性が十分でないため、本発明の目的から逸脱す
る。芳香族イソシアネートを硬化剤として用いる
と上記欠点を改良できるが、可使時間が極端に短
かくなるため作業性が低下する。 しかしながら、本発明によるポリヒドロキシブ
タジエン重合体の水素添加物とピスヒドロキシ化
合物の上記特定割合の混合物に対し、上記一般式
(2)で示されるイソシアネートを硬化剤として上記
水素添加物とピスヒドロキシ化合物からなる混合
物の水酸基1当量に対し、イソシサネート基とし
て、0.9〜1.3当量に相当する量、即ち10〜51重量
部配合することによつて上記欠点が一掃されるの
である。硬化剤であるイソシアネートが上記範囲
内を外れると加熱硬化後、粘着性のある硬化物や
非常に弾性の劣つた硬化物しか得られないため好
ましくない。 さらに、本発明に用いる水和アルミナは、一般
式Al2O3・3H2Oで示される無機化合物で市販品
を適宜用いることができる。水和アルミナは前述
した液状ゴムの硬化物の熱分解温度(250℃付近
から始まり約400℃で急激に分解する)の前段階
で徐々に結晶水を放出(約200℃より開始)する
ため液状ゴムの難燃剤として好適である。さらに
本発明に用いる水酸化マグネシウムは、一般式
Mg(OH)2で示され、これもまた市販品を適宜用
いることができる。水酸化マグネシウムは約300
℃から結晶水の放出が始まり、350℃付近で完全
に結晶水が放出されるため、液状ゴムの難燃剤と
して最も効果的に難燃効果を示す。 本発明に用いる難燃剤は、前述したような毒性
は全く心配なく、しかも安価であり、液状ゴムの
難燃剤として好適であるが、両者の難燃剤はいず
れも単独で用いることはできない。 例えば水和アルミナ単独の場合、液状ゴムに十
分な難燃性を与える量を配合すると、硬化物の弾
性は著しく低下し、伸びが非常に少なくなる。 また、水酸化マグネシウム単独の場合には主剤
の粘度が著しく増加し、注型や含浸作業性の劣つ
たコンパウンドとなり硬化物の強度も低下する。 本発明者らは、このような液状ゴムの難燃剤と
して水和アルミナおよび水酸化マグネシウムを単
独で用いることはできないが、液状ゴムの熱分解
特性および硬化物の補強性を十分考慮した特定の
割合で、両者の難燃剤を配合することによつて、
本発明の目的を十分達成できると言う新たな事実
を見いだしたのである。 本発明を実施するための水和アルミナと水酸化
マグネシウムの好適な割合は、液状ゴムの主剤す
なわちポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添
加物100重量部に対して、水和アルミナ60〜150重
量部と水酸化マグネシウムを5〜50重量部の範囲
内で両者を配合する。この範囲を外れると液状ゴ
ムの硬化物の難燃性が十分でなかつたり、注型や
含浸作業性および硬化物々性が著しく低下するた
め好ましくない。次に本発明を具体的に説明する
ため、参考例、実施例について述べるが本発明は
これらの参考例、実施例のみに限定されるもので
はない。 参考例 1 ポリヒドロキシブタジエン重合体であるPoly
BDR―45M(アーコ社製、1,4―トランス
60モル%,1,4―シス20モル%,1,2―ビニ
ル20モル%,水酸基価44)120g、ラネーニツケ
ル触媒10gおよびジオキサン100gを1のオー
トクレーブに入れ水素圧10Kg/cm2,反応温度80℃
で水素化を行ないポリヒドロキシブタジエン重合
体の水素添加物(水添率95%)を得た。 参考例 2 ポリヒドロキシブタジエン重合体であるPoly
BDCS―15(アーコ社製1,4―トランス60モ
ル%,1,4―シス20モル%,1,2―ビニル20
モル%,水酸基価42,ブタジエン対スチレン75対
25(重量比)の共重合体)100gを参考例1と同様
にして水素添加を行ないポリヒドロキシブタジエ
ン重合体の水素添加物(水添率98%)を得た。 参考例 3 ポリヒドロキシブタジエン重合体である
NISSOPBG―2000(日本曹達社製、1,2―
ビニル90モル%、1,4―結合10モル%、水酸基
価58)100gを参考例1と同様にして水素添加を
行ないポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添
加物(水添率98%)を得た。 実施例 1 参考例1で得たポリヒドロキシブタジエン重合
体の水素添加物100gと1,1―イソプロピリデ
ン―ビス(P―フエニレン―オキシ)ジ―2―プ
ロパノール10g、水和アルミナ(昭和電工社製ハ
イジライトH―31)125g、水酸化マグネシウム
(協和化学社製、キスマ4AF)25gおよびカーボ
ンブラツク3gを容器にとり、80℃で加熱撹拌を
行なつた後、充填剤やカーボンブラツクを均一に
分散させるため3本ロールを用いて混練を行ない
シート状の混練物を得た。 該混練物を300℃のビーカにとり90℃のオイル
バスで加熱させた。次いで3―イソシアネートメ
チル―3,5,5―トリメチルシクロヘキシルイ
ソシアネート15.2gを加え混合し、90℃に達した
時点(初期粘度51ポンズ)から1000ポイズに達す
るまでの時間を計測した。その時間は27分であつ
た。 また、上記と同様にして調製した混合液を90℃
で撹拌脱泡した後、ポリプロピレン製の型に注入
した。 注入後、型を150℃×1時間加熱し、20cm×20
cm×0.2cmの硬化シートを得た。この硬化シート
の機械的特性(引張強度、伸び)、電気的特性
(体積固有抵抗、耐アーク性、耐トラツキング性)
燃焼性および耐水性,耐熱性について調べた。こ
れらの測定結果を第1表に示す。
しnは1〜4の整数を示す。) このようなポリオレフインの難燃化は、通常酸
化アンチモンや有機ハロゲン系化合物やリン酸エ
ステル化合物を添加する方法や、樹脂に塩化ビニ
ルをブレンドもしくは共重合させる方法がとられ
ている。 しかし、これらの方法は酸化アンチモンやリン
酸エステル化合物自体が有毒であるとか、燃焼時
にハロゲス系ガスを発生するとか、難燃剤の種類
や配合量によつて、電気特性や機械特性を低下さ
せるなどの問題を含んでいる。 また、別の難燃化方法として、結晶水を含んだ
無機化合物を充填させる方法があるが、この場合
十分な難燃性を得るためには相当量の無機化合物
を混入しなければならないため、樹脂の機械的性
質が著しく低下する。したがつて、ポリオレフイ
ン樹脂の難燃化は用途によつて前者および後者の
難燃化方法が適宜とされているが、まだまだ多く
の問題を残している。 このように、従来液状ゴムに対してあくまで低
粘度とポツトライフの長いことが要求される一方
難燃剤の毒性や樹脂の物性低下が問題となつてお
り、適正な難燃化方法が確立されていないのが実
情である。 本発明は、上記欠点に鑑みなされたもので、高
温、高圧を必要としない真空注型や含浸プロセス
によつてあらゆる電気機器の製造ができ、しかも
硬化後は極めてすぐれた弾性を有し、さらには難
燃性、耐アーク性、耐トラツキング性のすぐれた
液状ゴム難燃性組成物を得るため鋭意研究を重ね
た結果、本発明を完成するに到つたのである。 すなわち本発明の骨子は、ポリヒドロキシブタ
ジエン重合体の水素添加物とビスヒドロキシ化合
物の混合物の硬化剤として上記一般式(2)で示され
るイソシアネート化合物によつて構成された液状
ゴムに対して、水和アルミナと水酸化マグネシウ
ムを特定の範囲内で配合することにより液状ゴム
の最大の利点である注型作業性や含浸作業性を低
下させることなく、しかも硬化物の難燃性、電気
絶縁性、耐アーク性、耐トラツキング性、耐水
性、耐熱性のすぐれた液状ゴム難燃性組成物を得
たものである。 本発明に用いるポリヒドロキシブタジエン重合
体の水素添加物としては、1分子当り水酸基数を
平均1.5個以上有し、好ましくは1.7〜5.0個有する
ものである。特に重合体鎖に1,4結合からなる
ブタジエン残基が60重量%以上存在するものが好
ましく、さらに好ましくは上記ブタジエン残基が
60重量%以上づありかつスチレン残基が40重量%
以下のものが用いられる。上記ブタジエン残基が
60重量%以下では耐熱性が満足し得るほど十分で
はなく、ゴム弾性も乏しいものとなる。一方スチ
レン残基が40重量%以上では弾性が不十分とな
る。 このポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添
加物の具体例としては、1,3―ブタジエンのホ
モポリマーまたはブタジエンに対してスチレンや
アクリロニトリル、メタクリル酸、ビニルトルエ
ン酢酸ビニルなどのビニル系モノマーが50重量%
以下存在する共重合体を通常の方法で水素添加し
たものがある。また、ポリヒドロキシブタジエン
重合体の水素添加物に混合するビスヒドロキシ化
合物としては、下記構造式(1)で示される二価のア
ルコール (但し、式中Rは炭素数2〜4の低級アルキル
基を示す。) を用いることができ、例えば1,1―イソプロピ
リデン―ビス(P―フエニレン―オキシ)―ジエ
タノールや1,1―イソプロピリデン―ビス(P
―フエニレン―オキシ)ジ―2―プロパノール、
1,1―イソプロピリデン―ビス(P―フエニレ
ン―オキシ)―ジブタノールなどが市販されてい
る。これらは単独で又は二種以上を併用して用い
ることができる。 該、ビスヒドロキシ化合物の配合割合は、前記
ポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添加物
100重量部に対し5〜40重量部配合することによ
り本発明の目的を達成することができる。 ビスヒドロキシ化合物の配合量が5重量部以下
の場合、硬化物の耐熱性と機械的性質が低下する
ため好ましくない。 また、40重量部以上では、硬化物の弾性が著し
く低下し、永久伸びが大きくなるため、ビスヒド
ロキシ化合物は上記の範囲が好適である。さらに
本発明を実施するにあたり、必須成分の硬化剤で
あるイソシアネート化合物は下記構造式(1)で示さ
れるイソシアネート (但し、式中R1,R2,R3は低級アルキル基を
示し、nは1〜4の整数を示す。) あるいは、該イソシアネートとグリコールの付
加物であるイソシアネートプレポリマーを適宜用
いることができる。 上記式(1)で示されるイソシアネートは、一般の
イソシアネート化合物例えば、2,4―トルエン
ジイソシアネートや4,4′―ジフエニルメタンジ
イソシアネートに比べ活性水素に対する反応性が
低いため、前記ポリヒドロキシブタジエン重合体
の水素添加物と前記ビスヒドロキシ化合物の硬化
剤として用いると、可使時間が長くなり注型や含
浸時の作業性は大幅に向上する。 しかし、上記イソシアネートは前記ポリヒドロ
キシブタジエン重合体の水素添加物単独の硬化剤
として用いた場合、硬化物の湿熱劣化特性や耐熱
性が十分でないため、本発明の目的から逸脱す
る。芳香族イソシアネートを硬化剤として用いる
と上記欠点を改良できるが、可使時間が極端に短
かくなるため作業性が低下する。 しかしながら、本発明によるポリヒドロキシブ
タジエン重合体の水素添加物とピスヒドロキシ化
合物の上記特定割合の混合物に対し、上記一般式
(2)で示されるイソシアネートを硬化剤として上記
水素添加物とピスヒドロキシ化合物からなる混合
物の水酸基1当量に対し、イソシサネート基とし
て、0.9〜1.3当量に相当する量、即ち10〜51重量
部配合することによつて上記欠点が一掃されるの
である。硬化剤であるイソシアネートが上記範囲
内を外れると加熱硬化後、粘着性のある硬化物や
非常に弾性の劣つた硬化物しか得られないため好
ましくない。 さらに、本発明に用いる水和アルミナは、一般
式Al2O3・3H2Oで示される無機化合物で市販品
を適宜用いることができる。水和アルミナは前述
した液状ゴムの硬化物の熱分解温度(250℃付近
から始まり約400℃で急激に分解する)の前段階
で徐々に結晶水を放出(約200℃より開始)する
ため液状ゴムの難燃剤として好適である。さらに
本発明に用いる水酸化マグネシウムは、一般式
Mg(OH)2で示され、これもまた市販品を適宜用
いることができる。水酸化マグネシウムは約300
℃から結晶水の放出が始まり、350℃付近で完全
に結晶水が放出されるため、液状ゴムの難燃剤と
して最も効果的に難燃効果を示す。 本発明に用いる難燃剤は、前述したような毒性
は全く心配なく、しかも安価であり、液状ゴムの
難燃剤として好適であるが、両者の難燃剤はいず
れも単独で用いることはできない。 例えば水和アルミナ単独の場合、液状ゴムに十
分な難燃性を与える量を配合すると、硬化物の弾
性は著しく低下し、伸びが非常に少なくなる。 また、水酸化マグネシウム単独の場合には主剤
の粘度が著しく増加し、注型や含浸作業性の劣つ
たコンパウンドとなり硬化物の強度も低下する。 本発明者らは、このような液状ゴムの難燃剤と
して水和アルミナおよび水酸化マグネシウムを単
独で用いることはできないが、液状ゴムの熱分解
特性および硬化物の補強性を十分考慮した特定の
割合で、両者の難燃剤を配合することによつて、
本発明の目的を十分達成できると言う新たな事実
を見いだしたのである。 本発明を実施するための水和アルミナと水酸化
マグネシウムの好適な割合は、液状ゴムの主剤す
なわちポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添
加物100重量部に対して、水和アルミナ60〜150重
量部と水酸化マグネシウムを5〜50重量部の範囲
内で両者を配合する。この範囲を外れると液状ゴ
ムの硬化物の難燃性が十分でなかつたり、注型や
含浸作業性および硬化物々性が著しく低下するた
め好ましくない。次に本発明を具体的に説明する
ため、参考例、実施例について述べるが本発明は
これらの参考例、実施例のみに限定されるもので
はない。 参考例 1 ポリヒドロキシブタジエン重合体であるPoly
BDR―45M(アーコ社製、1,4―トランス
60モル%,1,4―シス20モル%,1,2―ビニ
ル20モル%,水酸基価44)120g、ラネーニツケ
ル触媒10gおよびジオキサン100gを1のオー
トクレーブに入れ水素圧10Kg/cm2,反応温度80℃
で水素化を行ないポリヒドロキシブタジエン重合
体の水素添加物(水添率95%)を得た。 参考例 2 ポリヒドロキシブタジエン重合体であるPoly
BDCS―15(アーコ社製1,4―トランス60モ
ル%,1,4―シス20モル%,1,2―ビニル20
モル%,水酸基価42,ブタジエン対スチレン75対
25(重量比)の共重合体)100gを参考例1と同様
にして水素添加を行ないポリヒドロキシブタジエ
ン重合体の水素添加物(水添率98%)を得た。 参考例 3 ポリヒドロキシブタジエン重合体である
NISSOPBG―2000(日本曹達社製、1,2―
ビニル90モル%、1,4―結合10モル%、水酸基
価58)100gを参考例1と同様にして水素添加を
行ないポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添
加物(水添率98%)を得た。 実施例 1 参考例1で得たポリヒドロキシブタジエン重合
体の水素添加物100gと1,1―イソプロピリデ
ン―ビス(P―フエニレン―オキシ)ジ―2―プ
ロパノール10g、水和アルミナ(昭和電工社製ハ
イジライトH―31)125g、水酸化マグネシウム
(協和化学社製、キスマ4AF)25gおよびカーボ
ンブラツク3gを容器にとり、80℃で加熱撹拌を
行なつた後、充填剤やカーボンブラツクを均一に
分散させるため3本ロールを用いて混練を行ない
シート状の混練物を得た。 該混練物を300℃のビーカにとり90℃のオイル
バスで加熱させた。次いで3―イソシアネートメ
チル―3,5,5―トリメチルシクロヘキシルイ
ソシアネート15.2gを加え混合し、90℃に達した
時点(初期粘度51ポンズ)から1000ポイズに達す
るまでの時間を計測した。その時間は27分であつ
た。 また、上記と同様にして調製した混合液を90℃
で撹拌脱泡した後、ポリプロピレン製の型に注入
した。 注入後、型を150℃×1時間加熱し、20cm×20
cm×0.2cmの硬化シートを得た。この硬化シート
の機械的特性(引張強度、伸び)、電気的特性
(体積固有抵抗、耐アーク性、耐トラツキング性)
燃焼性および耐水性,耐熱性について調べた。こ
れらの測定結果を第1表に示す。
【表】
【表】
実施例 2〜9
実施例1〜3で得たポリヒドロキシブタジエン
重合体の水素添加物とビスヒドロキシ化合物、水
和アルミナ、水酸化マグネシウム、カーボンブラ
ツクを第2表に示した配合量で実施例1と同様の
方法で混練し、シート状の混練物を得た。該混練
物に3―イソシアネートメチル―3,5,5―ト
リメチルシクロヘキシルイソシアネートを第2表
に示した配合量で実施例1と同様の方法で加えて
粘度変化を測定した。また同様に硬化シートも作
成し硬化物々性の測定も行なつた。これらの測定
結果を第2表に示す。
重合体の水素添加物とビスヒドロキシ化合物、水
和アルミナ、水酸化マグネシウム、カーボンブラ
ツクを第2表に示した配合量で実施例1と同様の
方法で混練し、シート状の混練物を得た。該混練
物に3―イソシアネートメチル―3,5,5―ト
リメチルシクロヘキシルイソシアネートを第2表
に示した配合量で実施例1と同様の方法で加えて
粘度変化を測定した。また同様に硬化シートも作
成し硬化物々性の測定も行なつた。これらの測定
結果を第2表に示す。
【表】
第2表に示した通り、本発明による液状ゴム難
燃性組成物は、ポリヒドロキシブタジエン重合体
の水素添加物100重量部と一般式(1)で示されるビ
スヒドロキシ化合物5〜40重量部の混合物に対
し、難燃性充填剤として水和アルミナ60〜150重
量部、水酸化マグネシウム5〜50重量部の範囲で
両者の充填剤を配合したものを主剤とし、硬化剤
として一般式(2)で示される特定のイソシアネート
化合物を用いることにより、注型または含浸作業
が十分可能な粘度とポツトライフをもつ液状ゴム
組成物が得られる。この組成物の硬化物はその一
例を第1表、第2表に示す通り、電気絶縁性、耐
アーク性、耐トラツキング性、耐水性、耐熱性、
難燃性にすぐれたゴム弾性体であり、その工業的
価値は極めて大である。
燃性組成物は、ポリヒドロキシブタジエン重合体
の水素添加物100重量部と一般式(1)で示されるビ
スヒドロキシ化合物5〜40重量部の混合物に対
し、難燃性充填剤として水和アルミナ60〜150重
量部、水酸化マグネシウム5〜50重量部の範囲で
両者の充填剤を配合したものを主剤とし、硬化剤
として一般式(2)で示される特定のイソシアネート
化合物を用いることにより、注型または含浸作業
が十分可能な粘度とポツトライフをもつ液状ゴム
組成物が得られる。この組成物の硬化物はその一
例を第1表、第2表に示す通り、電気絶縁性、耐
アーク性、耐トラツキング性、耐水性、耐熱性、
難燃性にすぐれたゴム弾性体であり、その工業的
価値は極めて大である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添加
物100重量%に対し、一般式(1)で示されるビスヒ
ドロキシ化合物5〜40重量部、水和アルミナ60〜
150重量部、水酸化マグネシウム5〜50重量部、
および硬化剤として、(2)式で示されるイソシアネ
ート化合物を配合したことを特徴とする液状ゴム
難燃性組成物。 (ただし、式中Rは炭素数2〜4のアルキル基
を示す。) (ただし、式中R1,R2,及びR3は低級アルキ
ル基を示し、nは1〜4の整数を示す。) 2 ポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添加
物として、重合体鎖に1,4結合からなるブタジ
エン残基が60重量%以上存在するポリヒドロキシ
ブタジエン重合体の水素添加物を用いたことを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の液状ゴム難
燃性組性物。 3 ポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添加
物として、重合体鎖にブタジエン残基が60重量%
以上存在し、かつスチレン残基が40重量%以下存
在するポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添
加物を用いたことを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の液状ゴム難燃性組成物。 4 ポリヒドロキシブタジエン重合体の水素添加
物とビスヒドロキシ化合物よりなる混合物の水酸
基当量に対し、イソシアネート基として、0.9〜
1.3当量に相当する量の硬化剤を配合してなる特
許請求の範囲第1項ないし第3項の何れかに記載
の液状ゴム難燃性組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3637180A JPS56133327A (en) | 1980-03-22 | 1980-03-22 | Flame-retardant liquid rubber composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3637180A JPS56133327A (en) | 1980-03-22 | 1980-03-22 | Flame-retardant liquid rubber composition |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56133327A JPS56133327A (en) | 1981-10-19 |
| JPS637205B2 true JPS637205B2 (ja) | 1988-02-16 |
Family
ID=12467972
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3637180A Granted JPS56133327A (en) | 1980-03-22 | 1980-03-22 | Flame-retardant liquid rubber composition |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56133327A (ja) |
-
1980
- 1980-03-22 JP JP3637180A patent/JPS56133327A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56133327A (en) | 1981-10-19 |
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