JPS641593B2 - - Google Patents

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JPS641593B2
JPS641593B2 JP57199058A JP19905882A JPS641593B2 JP S641593 B2 JPS641593 B2 JP S641593B2 JP 57199058 A JP57199058 A JP 57199058A JP 19905882 A JP19905882 A JP 19905882A JP S641593 B2 JPS641593 B2 JP S641593B2
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JP
Japan
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fabric
cationic
water
silicon oxide
color development
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Application number
JP57199058A
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JPS5994692A (ja
Inventor
Hidehiro Okamoto
Yoshihiro Fujii
Masahiro Chibu
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP57199058A priority Critical patent/JPS5994692A/ja
Publication of JPS5994692A publication Critical patent/JPS5994692A/ja
Publication of JPS641593B2 publication Critical patent/JPS641593B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は従来の繊維布帛にくらべ、良好な発色
性を有し、かつ耐久性のある樹脂加工された繊維
布帛を提供することを目的とする。 合成繊維、特にポリエステル系繊維はその優れ
た機能性ゆえ広く一般衣料素材として使用されて
いる。しかし他の衣料用繊維素材とくらべた場合
発色性特に濃色の黒の発色性においては絹、ウー
ルなどの天然繊維、アセテート、レーヨンなどの
半合成繊維はもちろんのこと、ナイロン、アクリ
ル繊維などの他の合成繊維などとくらべても劣
り、ポリエステル系繊維の最大の欠点として、従
来からこの問題の解決については多くの検討がな
されている。 ポリエステル系繊維の発色性が低い理由は、ポ
リマーの屈折率が他の繊維にくらべ高いために、
表面での光の反射が多く内部に存在する染料によ
る光の吸収が充分に行なわれないためである。こ
の問題を解決するため、繊維表面をより低い屈折
率を有する化合物によつて被覆することが従来か
ら検討されている。 たとえば、屈折率が1.4以下であるフツ素系樹
脂、屈折率が1.4〜1.45であるシリコーン系樹脂
などを繊維表面に付着させれば発色性が向上する
ことが知られている。しかし、これらの樹脂は、
洗濯、ドライクリーニングなどに対する変褪色に
おける耐久性が不足しており実用性がなかつた。 一方、ポリエステル系繊維の表面に光の波長オ
ーダーの微細な凹みを形成し、この凹部に入射し
た光が、反射することなくその中で減衰する効果
をを利用した発色性向上の手段が提案されている
(特開昭55−107512)が、この手段は摩擦により
表面の凹みが消失しやすく製品でアタリ、テカリ
などの致命的な欠点を持つている。 本発明は、かかる従来技術の限界をこえる、高
い発色性向上効果を有し、かつ変褪色における耐
久性を有する繊維布帛を提供するものである。 すなわち本発明は、 「繊維表面が、酸化ケイ素粒子および水溶性カ
チオン性縮合物およびカチオン性ポリウレタンお
よび/またはビニル重合体変性カチオン性ポリウ
レタンから主としてなる被膜で覆われていること
を特徴とする発色性の改善された布帛」であり、
かかる布帛を 「布帛に、染色する工程と、酸化ケイ素粒子お
よび水溶性カチオン性縮合物およびカチオン性ポ
リウレタンおよび/またはビニル重合体変性カチ
オン性ポリウレタンを含有する水系液を付与し熱
処理する工程との組合せ工程を施すことを特徴と
する発色性の改善された布帛の製造法」 により製造するものである。 かかる技術構成を採用したことにより、初めて
高い発色性向上と、洗濯、ドライクリーニングに
対する耐変退色性の優れた繊維布帛を提供し得た
ものである。 本発明を構成するカチオン性ポリウレタンとは
特公昭53−46874、特開昭50−55697、特開昭
5111893、特開昭52−15596などに記載される方法
により製造され、乾燥被膜の屈折率が1.5以下の
ものである。該カチオン性ポリウレタンはポリヒ
ドロキシル化合物と過剰量のポリイソシアネート
から製造された分子末端に遊離のイソシアネート
基を有するウレタンプレポリマー(A)に過剰量のポ
リアルキレンポリアミンを反応せしめて得られる
ポリウレタン尿素ポリアミン(B)にエピハロヒドリ
ンを反応後、酸の水溶液と混合することにより得
られる。また該ポリウレタンエマルジヨンの架橋
密度を調整する目的で、ウレタンプレポリマー(A)
に少なくとも2個の第1級もしくは第2級アミノ
基と1個以上の式 −CH2−CH(OH)−CH2X (式中XはClまたはBrを表わす) で表わされる官能基を有するポリアルキレンポリ
アミン誘導体を反応させた後、酸の水溶液と混合
する方法、あるいは上記のポリウレタン尿素ポリ
アミン(B)の遊離のアミノ基の一部にポリイソシア
ネート類とイソシアネートブロツク化剤とから得
られた1個の遊離のイソシアネート基を有するブ
ロツク化ポリイソシアネート化合物を反応させた
あと酸の水溶液と混合する方法を採用することが
できる。 ウレタンプレポリマー(A)を構成するポリイソシ
アネート類としては、芳香族および脂肪族のポリ
イソシアネート類、たとえば、1,5−ナフチレ
ンジイソシアネート、4,4′−ジフエニルメタン
ジイソシアネート、4,4′−ジフエニルジメチル
メタンジイソシアネート、ジおよびテトラアルキ
ルジフエニルメタンジイソシアネート、4,4′−
ジベンジルジイソシアネート、1,3−フエニレ
ンジイソシアネート、1,4−フエニレンジイソ
シアネート、塩素化イソシアネート類、臭素化イ
ソシアネート類、燐含有イソシアネート類、ブタ
ン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサン−1,
6−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジ
イソシアネート、キシレンジイソシアネート、リ
ジンジイソシアネートなどの他、1−メチルベン
ゾール−2,4,6−トリイソシアネート、ビフ
エニル−2,4,4′−トリイソシアネート、トリ
フエニルメタントリイソシアネートなどのトリイ
ソシアネート類の混合使用も可能である。 ウレタンプレポリマー(A)を構成するポリヒドロ
キシル化合物は200乃至10000の分子量を有するも
のであり、一般にポリウレタン製造に使用される
公知のポリヒドロキシル化合物、たとえば、ポリ
エーテル類、ポリエステル類、ポリエステルアミ
ド類、ポリアセタール類、ポリチオエーテル類、
ポリブタジエングリコール類などは、いずれも使
用できさらに、ビスフエノールAやビスフエノー
ルAに酸化エチレン、酸化プロピレン等のアルキ
レンオキシドを付加せしめたグリコール類も使用
し得る。ポリエーテル類としてはたとえば、テト
ラヒドロフラン、エチレンオキシド、プロピレン
オキシド、ブチレンオキシド等の重合生成物、も
しくは共重合体、またはグラフト共重合体が挙げ
られ、また、たとえばヘキサンジオール、メチル
ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタン
ジオールの縮合による均一なポリエーテル類ある
いは混合ポリエーテル類を使用することができる
他、プロポキシル化またはエトキシ化されたグリ
コール類も使用できる。 ポリチオエーテル類としては特にチオグリコー
ル単独、またはそれと他のグリコールとの縮合生
成物の使用が好適である。ポリアセタール類とし
ては、たとえばヘキサンジオールとホルムアルデ
ヒド、または4,4′−ジオキシエトキシジフエニ
ルジメチルメタンとホルムアルデヒドから得た水
不溶性のポリアセタールなどが挙げられる。ポリ
エステル類としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、ペンタンジオール、オ
クタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサン
ジオール、1,4−ブチンジオール、ビスフエノ
ールA、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ジプロピレングリコールなどの飽和お
よび不飽和の低分子量グリコールと二塩基酸とか
ら脱水縮合反応によつて得られるポリエステルグ
リコールや環状エステル化合物の開環重合によつ
て得られるポリエステルグリコールがその代表例
である。また必要に応じて、上記ポリヒドロキシ
ル化合物と共に通常使用されているグリコール
類、たとえばエチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ブタンジオ
ール、プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコールおよび炭素数11〜
22のアルキル基を有するn−アルキルジエタノー
ルアミン、ビスフエノールAの酸化エチレン、酸
化プロピレン付加物などが併用される。 ウレタンプレポリマー(A)の製造に際して、ポリ
イソシアネートの量はヒドロオキシル基がすべて
反応するように選択することが好ましく、従つて
イソシアネート基の総数と反応性水素原子の総数
の比は1.1:1.0〜5.0:1.0が好ましい。 本発明で用いられるポリアルキレンポリアミン
としてはポリエチレンポリアミン、ポリプロピレ
ンポリアミン、ポリブチレンポリアミン等を含む
種々のポリアルキレンポリアミンすなわち窒素
が、nが1より大なる整数であるところの−
CnH2n−なる式の群によつて連結され、かつ分
子中にこのような群が2から4までの範囲内であ
るところのポリアミンである。具体的に言えば、
ジエチレントリアミン、トリエチレントリアミ
ン、テトラエチレンペンタミン、およびジプロピ
レントリアミンのごときポリアミンや、これらの
混合物および種々の粗製ポリアミン材料が使用で
きる。ウレタンプレポリマー(A)とポリアルキレン
ポリアミンの反応において、イソシアネート基の
数に対して、第1級および第2級アミノ基の総数
が過剰であることが必要でありアミノ基の全モル
数がイソシアネート基の全モル数に近くなる程、
高分子量のポリウレタン尿素ポリアミンが生成す
るが、ゲル化した生成物またはゲル化傾向の著し
いものを生じ、また過度にアミノ基のモル数の比
を大きくすると低分子量のポリウレタン尿素ポリ
アミンになり、従つてイソシアネート基の数(a)に
対する第1級および第2級アミノ基の総数(b)の比
は1<b/a≦5であり好ましくは1<b/a≦
3であり、ポリウレタン尿素ポリアミンの分子量
は1000ないし100000が好ましい。 このようにして製造されたポリウレタン尿素ポ
リアミン(B)を中間体として熱硬化反応性を有する
カチオン性ポリウレタン水系液、たとえば自己乳
化型ポリウレタンエマルジヨンを製造するには、
該ポリウレタン尿素ポリアミン(B)にその遊離のア
ミノ基の0.2〜1.0倍モルのエピハロヒドリンを反
応せしめた後、酸の水溶液と混合すればよい。エ
ピハロヒドリンとしてはエピクロルヒドリンおよ
びエピブロムヒドリンが好適である。また使用す
る酸の水溶液としては無機酸、有機酸のいずれの
水溶液でもよく、塩酸、硝酸、酢酸、プロピオン
酸、モノクロル酢酸、グリコール酸などが使用で
きる。本発明では、遊離のイソシアネート基をア
ルキレンポリアミンや水等の活性水素と反応させ
ず、最終樹脂組成物中に残存させ、必要とすると
きに一定の条件下でイソシアネート基の反応性を
発現させる目的でブロツク化剤を使用することが
好ましい。かかるイソシアネートブロツク化剤と
しては、酸性亜硫酸ソーダ、第二級アミン、第三
級アルコール、アミド類、フエノールおよびフエ
ノール誘導体、ラクタム類、(ε−カプロラクタ
ム等)、オキシム類(メチルエチルケトンオキシ
ム等)、青酸、エチレンイミン、グリシドール、
ヒドロキシアミン、イミン類、メルカプタン類、
ピロリドン類、マロン酸エステル類等が選択使用
される。 また、かかるカチオン性ポリウレタンエマルジ
ヨンの存在下に、重合可能な不飽和結合を有する
単量体をラジカル重合させることによつて得られ
るビニル重合体変性カチオン性樹脂組成物も使用
することができ、最終樹脂組成物の親水性、熱架
橋性などのコントロールに有効である。重合可能
な不飽和結合を有する単量体としては、ヒドロキ
シエチルアクリレート、グリシジメルタアクリレ
ート、3−クロル−2−ヒドロキシメタクリレー
ト、N−メチロールアクリルアミド、などの熱架
橋反応性を有するもの、アクリル酸、メタアクリ
ル酸、マレイン酸等のα、β不飽和カルボン酸、
アクリルアミド、メタアクリルアミド、マレイン
酸アミド、マレイン酸アミドやこれらのエステル
類、また樹脂組成物の屈折率をさらに低下させる
目的で、ペンタデカフルオロアクリレート(屈折
率=1.339)、テトラフルオロ−3−(ペンタフル
オロエトキシ)プロピルアクリレート(屈折率=
1.35)、ヘプタフルオロブチルアクリレート(屈
折率=1.367)、2−(ヘプタフルオロブトキシ)
エチルアクリレート(屈折率=1.39)トリフルオ
ロイソプロピルメタクリレート(屈折率=1.42)、
2、2、2−トリフルオロ−1−メチルメタクリ
レート(屈折率=1.42)等のフツ素化アクリル酸
またはメタクリル酸エステルなどが使用できる。 次に、上記カチオン性ポリウレタンおよび/ま
たはビニル重合体変性カチオン性ポリウレタンに
酸化ケイ素微粒子を添加すると発色性および洗濯
やドライクリーニングに対する耐久性がさらに改
善できる。酸化ケイ素微粒子は熱セツトの際布帛
の色相が赤味を帯びる傾向を防ぐ効果がある。酸
化ケイ素微粒子とは、水中に、微分散されたコロ
イド状で繊維に付与されるものであり、その粒径
は100mμ以下、好のましくは70mμ以下、5m
μ以上のものが安定した処理液が得られ好のまし
い。 このコロイド状酸化ケイ素粒子を、前記カチオ
ン性ポリウレタンと混合するに際し、あらかじめ
該コロイド状酸化ケイ素をカチオン性縮合物水溶
液と混合しておくことが好ましい。 この水溶性カチオン性縮合物とは、尿素とNア
ルキルイミノビスプロピルアミンとε−カプロラ
クタムをモル比で1:1:1から1:1:10の割
合で反応させて得られるポリアミド尿素、 R=炭素数1〜3のアルキル基 n=1〜10の整数 や、これにエピハロヒドリン(エピクロルヒドリ
ンまたはエピブロムヒドリン等)および/または
ホルムアルデヒドを反応させて得られる水溶性カ
チオン性ポリアミド。または、ジアルキルアミノ
ε−カプロラクタムとε−カプロラクタムとの共
重合により得られる水溶性ポリアミドやこれにエ
ピハロヒドリンを反応させて得られる水溶性カチ
オン性ポリアミド、 または、ポリアミドを溶解した状態でアルコー
ル、ホルマリン、および酸性触媒の存在下にN−
アルコキシメチル化したものや、高級脂肪酸とポ
リアルキルポリアミンの縮合物から得られる水溶
性カチオン性縮合物など、が使用できる。 ここで上記の処理液が、カチオン性の樹脂、水
溶性カチオン性縮合物および酸化ケイ素粒子によ
つて構成されるということは、単繊維表面に均一
な被膜を形成する上で重要であり、これは合成繊
維が水性処理液中でマイナスの表面電荷を有する
ために、カチオン性ポリマー、またはカチオン性
粒子が存在する処理液に浸漬した場合、繊維表面
とカチオン性物質の間にイオン性の引力が生じカ
チオン性物質が繊維表面に吸着され均一な被膜を
形成しやすくなるためである。 一般の樹脂加工とは異なり発色性向上を目的と
する場合、安定した効果を得る上で重要なことで
あり、非イオン性、または繊維と同じイオン性を
有するアニオン性樹脂組成物では、上記のイオン
性の引力がはたらかず十分な目的を達し得ない。 ここで、カチオン性ポリウレタンおよび/また
はビニル重合体変性カチオン性ポリウレタンによ
る発色性向上効果については、樹脂被膜中に微粒
子が存在すれば、その被膜の表面が粗面化され、
低屈折被膜による表面反射光量の低下に加え粗面
化による表面反射光量の低下も加えられるものと
思われる。 また、後者の耐久性の向上は、自動車用ゴムタ
イヤの強度を増すために添加されるカーボンブラ
ツクの作用に似ており、酸化ケイ素粒子を配合す
ることにより樹脂被膜の硬度が増し、洗濯やドラ
イクリーニング中にうける摩擦などの衝撃に対す
る抵抗性が増すためとも考えられる。 本発明の発色性向上効果は、通常の繊維からな
る布帛であれば発揮されるものであるが、特にか
かる被膜をあらかじめ粗面化されたポリエステル
系繊維に適用する場合その効果はさらに向上す
る。 ここで言うあらかじめ粗面化されたポリエステ
ル系繊維は、通常のアルカリ減量処理、好ましく
は酸化ケイ素粒子を含有するポリエステル系繊維
をアルカリ減量処理することによつて得られる。
たとえば特願昭54−15468、特願昭57−28747に記
載される如く、ポリエステルの重合が完結するま
での任意の段階で、その平均の1次粒子径が100
mμ以下の酸化ケイ素粒子を0.3〜1.5重量%添加
して重合を完結し、さらに紡糸・延伸後カセイソ
ーダ等のアルカリ水溶液中で加熱し、繊維表面を
減量処理することによつて得られる。 ここで、ポリエステル系繊維に添加する酸化ケ
イ素粒子は、重合中の凝集による粗大粒子の生成
を抑制するために粒子表面のシラノール基を、好
ましくは30%以上さらに好ましくは60%以上、封
鎖したアルキルコートシリカを用いる。それによ
り重合中の過度の増粘や、ポリマーの乾燥、紡糸
工程での過度の重合度低下、紡糸時の濾圧上昇と
うに原因する種々の工程上のトラブルも改善でき
る。このアルキルコートシリカとは、乾式法酸化
ケイ素とアルキルクロルシラン、好ましくはジア
ルキルジクロルシランを反応させることにより得
られるものである。アルキル基としては主にメチ
ル基またはエチル基が用いられる。 このようにして得られたポリエステル系繊維の
表面には光の吸収に適した、繊維軸方向に縦長の
深さ約0.2μ〜0.8μの凹みが形成されており、この
粗面化された表面の上に、前記のカチオン性ポリ
ウレタンおよび/またはビニル重合体変性カチオ
ン性ポリウレタンや、さらにこれらに酸化ケイ素
粒子を添加した低屈折被膜を形成させれば、被膜
は繊維表面の凹みにそつて形成され、低屈折被膜
と、凹みによる発色性向上効果が相乗的に得ら
れ、高発色性と耐久性を合せもつ製品を得ること
ができるのである。十分な効果は凹みの数が少な
くとも5個/100μ2、望ましくは7個/100μ2以上
存在することが必要である。このようにして得ら
れる高い発色性を、たとえば他の低屈折樹脂たと
えばさらに屈折率の低いシリコーン系樹脂(屈折
率1.4〜1.45)、フツ素系樹脂(屈折率1.4以下)な
どを用いた場合は、特にドライクリーニングに対
する耐久性に致命的な問題のあることは先にも述
べた通りである。また、繊維表面の粗面化を極端
にし、谷の深さを増すことにより、入射光を減衰
させる能力を向上し得るが、この場合、得られる
繊維表面は、摩擦に対する抵抗性に乏しくいわわ
るアタリ、テカリなどの発生しやすいものとな
る。 本発明の十分な効果は、樹脂組成物を繊維重量
に対して0.1〜10重量%好のましくは0.2〜5重量
%付着せしめることによつて得られる。0.1重量
%以下の付着量では単繊維表面を完全に覆うに至
らず十分な効果が得られない。また、10重量%以
上の付着量では単繊維同志の接着が顕著になり風
合が粗硬になり衣料用として好ましくない。 また、カチオン性ポリウレタンおよび/または
ビニル重合体変性カチオン性ポリウレタンを複合
した樹脂組成物(x)と酸化ケイ素粒子(y)と
水溶性カチオン性縮合物(z)の配合比を三者の
合計に対して カチオン性ポリウレタン(x):10〜90重量% 酸化ケイ素粒子(y):10〜60重量% 水溶性カチオン性縮合物(z):0.5〜30重量% になる範囲で選択し、かつ酸化ケイ素粒子(y)、
水溶性カチオン性縮合物(z)の重量比がz/y
=0.05〜0.5の条件を満足する範囲で加工するの
が効果上望ましい。 本発明の樹脂被膜を有する布帛の製造は、染色
後、通常の樹脂加工に利用される方法を採用する
ことができ、たとえば該樹脂組成物を含む水性処
理液に布帛を浸漬した後、加熱し樹脂化すること
によつて達成される。濃色の無地染は主にこの方
法により実施される。 また、該樹脂組成物の布帛への付与は、染色前
の工程で行なつたとしても、その発色性向上効果
ならびに耐久性は染色工程で消失することはな
い。特にプリント分野ではプリント業者がかかる
処理設備を持つていない場合が多いので染色前に
処理しておくことの必要性が大きい。プリントに
適用する場合にはカチオン性ポリウレタンのみで
も発色性向上の効果は大きいが、耐久性は充分と
はいえない。 ここで、該樹脂組成物の水性処理液は、PH3〜
7望ましくは、PH3.5〜6.5に調整する。PH3以下
では繊維表面が充分にアニオン化されないこと、
PH7以上では処理液が不安定になる傾向がある。
また、かかる樹脂組成物を含む水性処理液には製
品に制電性を付与するための通常の織編物の加工
で使用される帯電防止剤や、風合調節の目的で高
級脂肪酸系、シリコーン系、フツ素系などの柔軟
剤、メラミン系、尿素系、グリオキザール系など
の硬仕上剤などを適宜配合することができる。か
くして、本発明の樹脂組成物を含む水性処理液が
付与された布帛は次に加熱処理されるが、かかる
熱処理は、工業的な生産性と布帛の耐熱性を考え
ると乾熱100〜200℃、または湿熱80〜150℃の範
囲等が望ましいが、さらに低温で長時間バツチア
ツプした状態で放置して樹脂化させる方法なども
採用できる。 本発明は、天然繊維、合成・半合成繊維を含む
すべての繊維に適応し得るが、中でも最も発色性
の劣るポリエステル系繊維および、ポリエステル
系繊維と他の繊維の混合された布帛である場合の
効果は大きい。 ポリエステル系繊維と他繊維の混合は、混紡、
交織、交編などの通常用いられる混合方式を採用
できる。 また、繊維布帛とは通常の織物、編物、フエル
トなどのあらゆる衣料用の布帛をいうものとす
る。 本発明は、従来品に比べ、優れた発色性を有
し、かつその効果は洗濯やドライクリーニングに
対しても優れた耐久性があり、特にポリエステル
系繊維に対しては大きな価値がある。 次に本発明をを実施例に基ずき説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない、 実施例 1 テレフタル酸ジメチル100重量部、エチレング
リコールを酸化ケイ素スラリーからもち込まれる
量も含めて60重量部、酢酸マグネシウム・4水和
物0.09重量部、さらに一次粒子径16mμのメチル
コートシリカ(シラノール基封鎖率75%)のエチ
レングリコールスラリーを得られるポリエステル
に対して0.48重量%になるよう添加し、常法に従
い重合し得られたチツプを製糸・延伸し75デニー
ル36フイラメントの延伸糸(A)を得た。 一方メチルコートシリカを用いない点を除いて
上記と同様にポリエステル延伸糸(B)を得た。これ
らの延伸糸(A)、(B)をそれぞれ2500T/Mの撚をか
けS、Z2方向の強撚糸をつくり、それぞれ延伸
糸(A)、(B)100%から成るジヨウゼツト織物(A)、(B)
を製織し、ワツシヤーしぼ立ての後、180℃でピ
ンテンターを用い乾熱セツトを行なつたあと、98
℃の5%カセイソーダ水溶液中に浸漬して処理
し、処理前の布帛重量に対して25%の減量処理を
行なつた。この処理によつて繊維表面100μ2にた
いして12個の深さ0.2〜0.8μの凹みが生じた。こ
の布帛を、Dianix BlackF B−FS(三菱化成(株)
製、分散染料)15%owfからなる溶比1:30の染
溶中で、130℃で60分間染色したあと、還元洗浄
し水洗して乾燥して黒染め布を得た。延伸糸(A)を
用いて得られた黒染め布を、黒染め布(A)、延伸糸
(B)を用いて得られたものを黒染め布(B)とする。 これらの黒染め布に、以下の樹脂加工を行な
い、発色性と、洗濯、ドライクリーニングによる
発色性の低下の程度を測定し、変褪色の程度を調
べた。 なお、発色性の評価は、デジタル測色色差計算
機(スガ試験機(株)製)で8枚重ねでL値を測定し
た。L値は色の視感濃度の指標であり、値の小さ
なものほど濃色であることを示す。 洗濯試験は日本工業規格(以下JISと略す)
L0844に定める方法によつて行ない、これを3回
繰りかええした後流水で充分洗浄し、乾燥して行
なつた。またドライクリーニング試験はJIS−
L0860に定める方法によつて行ない、これを3回
繰りかえした後流水で充分洗浄し、乾燥して行な
つた。いずれの試験の方法においても最後に流水
による洗浄を加えたものは洗濯、ドライクリーニ
ング処理液中に含まれる界面活性剤が布帛上に残
存した場合発色性が見掛け上向上することがあ
り、この現象を防止するためである。なお、樹脂
加工は以下に記す処理液に前記黒染め布帛を浸漬
した後、マングルにて布帛重量に対して80%の処
理液を付着せしめた後130℃で乾燥し次いで160℃
の乾熱処理を1分間行なつた。 処理液(1) カチオン性ポリウレタン−ポリブチルアクリレ
ート複合体(エチレングリコール、1、4ブタン
ジオール、アジピン酸とから得られるポリエステ
ルグリコールと、2、4−トリレンジイソシアネ
ートと2、6−トリレンジイソシアネートからな
るウレタンプレポリマーに、ジエチレントリアミ
ン、エピクロルヒドリンを反応させグリコール酸
水溶液を加えて得られたカチオン性ポリウレタン
エマルジヨンの共存下でブチルアクリレートを重
合したもの。屈折率1.48、有効成分30%)10g/
を含む水分散液。 酸化ケイ素粒子の水分散液(粒子径20mμ、有
効成分20%)15g/ 水溶性カチオン性縮合物(尿素とN−アルキル
イミノビスプロピルアミンとε−カプロラクタム
から得られたポリアミド尿素をエピクロルヒドリ
ンで4級化したもの。有効成分25%)3g/を
含む水分散液。PH5.0 処理液(2) カチオン性ポリウレタン−ポリブチルアクリレ
ート複合体(処理液(1)で使用したものと同じも
の)20g/ 酸化ケイ素粒子の水分散液(粒子径40mμ、有
効成分20%)20g/ 水溶性カチオン性縮合物(ジメチルアミノε−
カプロラクタムとε−カプロラクタムとの共重合
で得られた水溶性ポリアミドにエピクロルヒドリ
ンを反応して得られは水溶性カチオン性ポリアミ
ド、有効成分25%)2g/ を含む水分散液、PH5.5。 処理液(3) デツクガードF−60(大日本インキ(株)製、フツ
素系撥水剤、屈折率(固形分の屈折率、以下同)
1.38)20g/水分散液。 処理液(4) アサヒガードAG740(旭ガラス(株)製、フツ素系
撥水剤、屈折率1.38)20g/水分散液。 処理液(5) D−9431(日華化学(株)製、コロイダルシリカ含
有深色加工剤(非イオン性))50g/水分散液。
【表】 以上の結果より、本発明の実施例である1−
A、Bならびに2−A、Bは処理後、深色効果が
十分に発揮され、かつ洗濯、ドライクリーニング
によるL値の変化も少ないのに比べ比較品である
3〜5のAならびにBで処理したものは深色効果
も不充分であり、また洗濯、ドライクリーニング
にる変褪色が大きいことがわかつた。 実施例 2 実施例1で用いた延伸系(B)からなるジヨウゼツ
ト織物のアルカリ減量処理を行なつたものについ
て実施例1と同様の方法で下記の処理液で処理し
たものに Dianix Black BG−FS 7重量部 メイプロガムNP(12%元糊)(ローカストビーン
系糊剤) 60 水 33 合 計 100重量部 からなる色糊を150メツシユのスクリーンを用い、
印捺、乾燥後、130℃の飽和蒸気中で30分間熱処
理した後、 ハイドロサルフアイト 2g/ カセイソーダ 2g/ 非イオン活性剤 2g/ を含む80℃の還元洗浄浴中で20分間洗浄して、
湯、水洗、乾燥した後160℃の乾熱中で30秒間セ
ツトを行ない、L値を測定し発色性向上効果を測
定した。 処理液(6) カチオン性ポリウレタン−ポリ酢酸ビニル複合
体(ビスフエノールAの酸化エチレン付加物と
2、4−トリレンジイソシアネートと2、6−ト
リレンジイソシアネートからなるウレタンプレポ
リマーに、ジエチレントリアミン、エピクロルヒ
ドリンを反応させグリコール酸水溶液を加えて得
られたカチオン性ポリウレタンエマルジヨンの存
在下で酢酸ビニルを重合したもの。屈折率1.48、
有効成分30%)20g/ 酸化ケイ素の水分散液(α−ジメチルアミノε
−カプロラクタムとε−カプロラクタムの共重合
物にエピクロルヒドリンを反応させたもの、有効
成分25%)3g/ を含む水分散液。PH5.5 処理液(7) カチオン性ポリウレタン−ポリ酢酸ビニル複合体
(処理液(6)で使用したもの) 20g/、PH5.5 処理液(8) カチオン性ポリウレタン−ポリ酢酸ビニル複合体
(処理液(6)で使用したもの) 20g/ 酸化ケイ素粒子の水分散液(粒子径20mμ、有効
成分20%) 4g/、PH5.5 なお処理液(1)ならびに(2)、(3)、(4)、(5)はいずれ
も実施例1で用いたもの。
【表】
【表】 この結果本発明の実施例である6ならびに1、
2の処理液による処理品はプリント加工でも優れ
た深色効果を発揮し、かつ洗濯に対してもその効
果は持続されることが確認された。 また、水溶性カチオン性縮合物を使用しない処
理液(7)によるものは洗濯耐久性に劣り、また処理
液(8)によるものは、染めむらが発生した。特に洗
濯後において染めむらが強く発現した。これは酸
化ケイ素粒子の付着むらによるものと考えられ
る。 洗濯は、ザブ(花王石鹸製)2g/(浴比
1:50)の水溶液を40±2℃に昇温して、25分洗
濯し、室温の水で10分間すすぐ処理を10回くりか
えした。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繊維表面が、酸化ケイ素粒子および水溶性カ
    チオン性縮合物およびカチオン性ポリウレタンお
    よび/またはビニル重合体変性カチオン性ポリウ
    レタンから主としてなる被膜で覆われていること
    を特徴とする発色性の改善された布帛。 2 該被膜が、屈折率1.5以下である特許請求の
    範囲第1項記載の発色性の改善された布帛。 3 布帛に、染色する工程と、酸化ケイ素粒子お
    よび水溶性カチオン性縮合物およびカチオン性ポ
    リウレタンおよび/またはビニル重合体変性カチ
    オン性ポリウレタンを含有する水系液を付与し熱
    処理する工程との組合せ工程を施すことを特徴と
    する発色性の改善された布帛の製造法。
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