JP2000242032A - 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤並びに画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤並びに画像形成方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドキュメントオフセット性、定着画像の折り
曲げ耐性、被定着シートの剥離性、OHP透明性等の定
着特性に優れ、かつ帯電均一性・安定性が高く、カブ
リ、飛散等がなく、優れた画質を形成できるトナーを提
供することにある。 【解決手段】 トナーの動的粘弾性における温度分散測
定で周波数6.28 rad/secの下で得られるトナーの貯蔵弾
性率G'と損失弾性率G"の値が0 ℃以上の温度で一致する
最も低い温度が60〜75℃の範囲にあるか、GPC 測定で得
られるトナーのMwが20,000〜65,000の範囲にあり、か
つ GPC測定で得られるトナーの分子量が1,000 以下のピ
ーク面積が3.0 %以下である静電荷像現像用トナーであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法等により形成される静電潜像を現像する際に用い
る静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現
像剤並びに画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法など静電荷像を経て画像情報
を可視化する方法は、現在様々な分野で利用されてい
る。電子写真法においては帯電、露光工程により感光体
上に静電荷像を形成し、トナーを含む現像剤で静電潜像
を現像し、転写、定着工程を経て可視化される。
【0003】ここで用いられる現像剤には、トナーとキ
ャリアからなる2成分現像剤と、磁性トナーまたは非磁
性トナーを単独で用いる1成分現像剤とが知られてい
る。トナーの製造方法は、通常、熱可塑性樹脂を顔料、
帯電制御剤、ワックスなどの離型剤とともに溶融混練
し、冷却後、微粉砕・分級してトナーを得る混練粉砕法
が用いられている。これらトナーは、必要に応じて流動
性やクリーニング性を改善する目的で無機、有機の微粒
子をトナー粒子表面に添加する。これらの方法はかなり
優れたトナーを製造できるが、つぎのようないくつかの
問題を有している。
【0004】通常の混練粉砕法では、トナー形状及びト
ナーの表面構造が不定型であり、使用材料の粉砕性や粉
砕工程の条件により微妙に変化するため、トナー形状及
び表面構造を制御することは困難である。また、混練粉
砕法では材料選択の範囲に制約がある。具体的には、樹
脂着色剤分散体が十分に脆く、通常の粉砕機で微粉砕で
きるものがよいが、樹脂着色剤分散体を脆くすると、現
像機中で機械的せん断力などを受けてトナーから微粉が
発生したり、トナー形状に変化をきたすことがある。2
成分現像剤では、発生した微粉がキャリア表面に固着し
て現像剤の帯電性の劣化を加速し、1成分現像剤では、
粒度分布の拡大によりトナー飛散を生じたり、トナー形
状の変化による現像性が低下して、画質が劣化しやすく
なる。
【0005】また、ワックスなどの離型剤を多量に内添
したトナーは、熱可塑性樹脂との組み合せによって、ト
ナー表面への離型剤の露出に影響を及ぼすことが多い。
特に高分子量成分により弾性が増した、やや粉砕されに
くい樹脂とポリエチレンのような脆いワックスとの組み
合せでは、トナー表面にポリエチレンの露出が多く見ら
れる。このトナーは定着時の離型性や感光体上からの未
転写トナーのクリーニングには有利であるものの、表層
のポリエチレンが機械力で容易に現像ロール、感光体、
キャリアなどに移行し、汚染して信頼性を低下させる。
【0006】さらに、トナー形状が不定型になると、流
動性助剤を添加してもトナーの流動性を充分に確保する
ことができず、使用中に機械的せん断力を受けて微粉が
トナー凹部に移動し、経時的に流動性が低下したり、流
動性助剤がトナー内部に埋没され、現像性、転写性、ク
リーニング性を悪化させる。また、クリーニングにより
回収されたトナーを再び現像機に戻して使用するとき
に、画質の低下を生じやすい。これらを防ぐために、さ
らに流動性助剤を増加すると、感光体上への黒点の発生
や助剤粒子の飛散を生じる。
【0007】上記のように電子写真プロセスにおいては
様々な機械的ストレスの下でも、トナーが安定して性能
を維持するために、トナー表面への離型剤の露出を抑制
したり、定着性を損なわずに表面硬度を高くするととも
に、トナー自体の機械的強度の向上と、十分な帯電性・
定着性を両立させることが重要である。
【0008】さらに近年、高画質化への要求が高まり、
特にカラー画像形成では高精細な画像を実現するため
に、トナーの小径化傾向が著しい。しかし、従来の粒度
分布のままで、単純に小径化すると、微粉側トナーの存
在により、キャリアや感光体の汚染や、トナーの飛散が
著しくなり、高画質と高信頼性を同時に実現することは
難しい。これを解消するためには、トナーの粒度分布を
シャープにし、かつ小粒径化を可能にすることが重要に
なる。
【0009】近年デジタルフルカラー複写機やプリンタ
ーにおいては色画像原稿をB(ブルー)、R(レッ
ド)、G(グリーン)の各フィルターで色分解した後、
オリジナル原稿に対応した20〜70μm の範囲のドット径
からなる潜像をY(イエロー)、M(マゼンタ)、C
(シアン)、Bk(黒)の各現像剤を用い、減色混合作
用を利用して現像するが、従来の白黒機に比べてデジタ
ルフルカラー複写機などでは多量の現像剤を転写させる
必要があり、さらに、小径のドット径に対応する必要が
あるため、均一帯電性、持続性、トナー強度、粒度分布
のシャープネスがますます重要になる。また、これらの
複写機の高速化や省エネルギー性等を考慮すると、トナ
ーの一層の低温定着性が必要となる。これらの点からも
粒度分布がシャープで小粒子径のトナーの製造に適した
凝集・融合合一法が優れている。
【0010】フルカラー複写機等に搭載されるトナー
は、多量のトナーが確実に混色することが重要であり、
その際の色再現性の向上やOHP透明性が必須となる。
また、トナー形状やその表面構造を制御する手段とし
て、乳化重合凝集法によるトナーの製造方法が提案され
ている(特開昭63-282752 号公報や特開平6-250439号公
報)。これらの方法は、一般に乳化重合などにより樹脂
微粒子分散液を調製し、一方、溶媒に着色剤を分散した
着色剤分散液を作成し、これらを混合してトナー粒径に
相当する凝集粒子を形成し、加熱して融合・合一させ、
トナーを製造する方法である。この方法は、ある程度は
トナー形状を制御でき、帯電性、耐久性の改善をはかる
ことができるが、トナー内部の離型剤、着色剤の分散状
態を制御することは難しく、オイルレス定着においては
被定着シートの剥離性、OHPを出力する際の透明性を
バランスさせることが難しい。
【0011】一般に、これらの電子写真用トナーには熱
可塑性樹脂が用いられており、低エネルギー定着と粉体
ブロッキング性の両立をはかるためにトナーに用いる結
着樹脂のレオロジー、及び、ガラス転移温度(Tg)を
最適化制御することが提案されている(特公平2-37586
号公報、特開平1-225967号公報、特開平2-235069号公
報)。特に、近年の電子写真プロセスは、上記のような
デジタル化、高速化の進展の要請により、定着速度の一
層の高速化に対応するために、より低いガラス転移温度
を有する結着樹脂が用いられてきた。
【0012】しかし、この種の結着樹脂を含むトナー画
像は、ガラス転移温度近傍あるいはそれ以上の温度の熱
が加わった場合、画像部分の樹脂成分が溶融して印字物
の裏面あるいは他の印字物に付着し、画像の欠損が起こ
るという問題、即ちドキュメントオフセットの問題が発
生する。また、最近は両面印刷が増加しているが、両面
出力においては必然的に画像部分同士が接触した状態に
おかれるため、片面出力の場合よりもさらに画像欠損が
生じ易い。
【0013】これらの定着された出力画像のオフセット
の問題、即ち、ドキュメントオフセットを改良するため
に、熱硬化性樹脂をトナーに外部添加してポリエステル
結着樹脂を硬化反応させることにより、定着時のオフセ
ットと低温定着性、OHP透明性を両立させたり、トナ
ー表面をポリウレタン樹脂で硬化させて内部に結着樹脂
と共に粘着附与性樹脂を含有させることにより、耐オフ
セット性と低温定着性の両立を図ることが提案された
(特開平4-186368号公報、特開平2-101477号公報等)。
【0014】しかし、これらの方法は、ドキュメントオ
フセット性を向上させるには有効であるが、定着画像を
剛直化する傾向があるため、定着画像を折り曲げるとき
に画像欠損を生じ易くなる。また、トナーの溶融粘度が
高くなるため、定着画像表面の平滑性が得にくくなり、
表面光沢度やOHP透明性を損なうことがある。
【0015】また、一般に離型剤成分として、定着時の
低温オフセットを防止する目的でポリオレフィン系ワッ
クスが内添され、同時に定着ローラーに微量のシリコー
ンオイルを均一に塗布して、高温オフセット性を向上さ
せる。しかし、出力転写材にシリコーンオイルが付着し
てべたつきの不快感がでるので好ましくない。
【0016】そこで、特開平5-061239号公報では、トナ
ー中に大量の離形剤成分を内包させたオイルレス定着用
のトナーを提案している。しかし、大量の離形剤の添加
は剥離性を改善することはできるが、結着樹脂成分と離
型剤が相溶し、離型剤のしみだしが不均一となり、剥離
性が不安定になる。また、離型剤の遊離成分が帯電阻害
の原因となることもある。さらに、顔料のトナー内での
分散性に関しては、離型剤との相互作用により顔料凝集
体が形成され、OHP透明性阻害、発色阻害等の問題を
発生させる。
【0017】他方、被定着シートの剥離性を改善する目
的で結着樹脂の凝集力を向上させるために、架橋剤を結
着樹脂に添加することが提案されている(特開昭59-218
459号公報、特開昭59-218460 号公報)。しかし、結着
樹脂に架橋剤を単に添加する方法は、結着樹脂自体の凝
集力を増大させ、剥離性を向上させ、画像部分同士が接
触する際の画像欠損(ドキュメントオフセット)を生じ
難くするものの、結着樹脂自体の剛直性が増加するた
め、定着画像の折り曲げ耐性が低下する。また、結着樹
脂の溶融粘度が増加するため、定着像表面の平滑性が損
なわれ、定着像の光沢性・OHP透明性が低下し、フル
カラー画像における混色性が損なわれる。
【0018】また、特開平4-69666 号公報、特開平9-25
8481号公報では、高分子量成分を適宜添加し、見掛け上
の結着樹脂の凝集力を向上させる方法が提案されてい
る。これらの方法は、主な結着樹脂成分の分子量やガラ
ス転移温度の調整によって、ある程度は制御可能である
が、画像部分同士の接触の際のドキュメントオフセット
(画像欠損)と折り曲げ耐性を両立させることが難し
い。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の問題点を解消し、ドキュメントオフセット性、定着
画像の折り曲げ耐性、被定着シートの剥離性、OHP透
明性等の定着特性に優れ、かつ帯電均一性・安定性が高
く、カブリ、飛散等がなく、優れた画質を形成できる静
電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像用
現像剤並びに画像形成方法を提供しようとするものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題点を克服するために鋭意検討した結果、下記の構成を
採用することにより、上記の課題を解決できることを見
出し、本発明を完成するに至った。 (1) トナーの動的粘弾性において温度分散測定で周波数
6.28 rad/secの下で得られるトナーの貯蔵弾性率(G')と
損失弾性率(G")の値が0 ℃以上の温度で一致する最も低
い温度が60〜75℃の範囲にあることを特徴とする静電荷
像現像用トナー。
【0021】(2) ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC) 測定で得られるトナーの重量平均分子量が2
0,000〜65,000の範囲にあり、かつ GPC測定で得られる
トナーの分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の3.0
%以下であることを特徴とする前記(1) 記載の静電荷像
現像用トナー。 (3) トナーのガラス転移温度(Tg)が50〜65℃の範囲にあ
ることを特徴とする前記(1) 又は(2) 記載の静電荷像現
像用トナー。 (4) トナーの体積平均粒度分布指標GSDvが1.30以下であ
り、かつ該GSDvとトナーの数平均粒度分布指標GSDpとの
比が0.95以上であることを特徴とする前記(1)〜(3) の
いずれか1つに記載の静電荷像現像用トナー。
【0022】(5) 離型剤の含有量が固形分換算で 5〜25
重量%の範囲にあることを特徴とする前記(1) 〜(4) の
いずれか1つに記載の静電荷像現像用トナー。 (6) トナー中に分散する離型剤粒子のメジアン径(中心
径)が透過型電子顕微鏡(TEM) で測定して 150〜1500n
mの範囲にあることを特徴とす前記(1) 〜(5)のいずれ
か1つに記載の静電荷像現像用トナー。
【0023】(7) 着色剤の含有量が固形分換算で 4〜15
重量%の範囲にあることを特徴とする前記(1) 〜(6) の
いずれか1つに記載の静電荷像現像用トナー。 (8) トナー中に分散する着色剤粒子のメジアン径(中心
径)が透過型電子顕微鏡(TEM) で測定して100 〜 330n
mの範囲にあることを特徴とする前記(1) 〜(7) のいず
れか1つに記載の静電荷像現像用トナー。
【0024】(9) トナーの形状係数SF1 が 110〜145 の
範囲にあることを特徴とする前記(1) 〜(8) のいずれか
1つに記載の静電荷像現像用トナー。 (10)トナーの累積体積平均粒径D50が 3〜9 μmの範囲
にあることを特徴とする前記(1) 〜(9) のいずれか1つ
に記載の静電荷像現像用トナー。 (11)トナーの帯電量が絶対値で20〜40μC/g の範囲にあ
ることを特徴とする前記(1) 〜(10)のいずれか1つに記
載の静電荷像現像用トナー。
【0025】(12)粒径が1μm 以下の樹脂微粒子を分散
した樹脂微粒子分散液、着色剤分散液、及び離型剤分散
液を混合し、樹脂微粒子、着色剤及び離型剤を含む凝集
粒子の分散液を調製する工程と、前記樹脂微粒子のガラ
ス転移点以上の温度に加熱して前記凝集粒子を融合・合
一する工程とを有し、前記凝集粒子分散液の調製工程に
おいて少なくとも1種以上の金属塩の重合体を用いるこ
とを特徴とする前記(1) 〜(11)のいずれか1つに記載の
静電荷像現像用トナーの製造方法。 (13)前記凝集粒子分散液の調製工程に続けて、前記凝集
粒子分散液に樹脂微粒子分散液を添加混合して前記凝集
粒子表面に前記樹脂微粒子を付着させて付着粒子を形成
する付着工程を設け、次いで、前記付着粒子を融合・合
一する工程を設けることを特徴とする前記(12)記載の静
電荷像現像用トナーの製造方法。
【0026】(14)前記凝集粒子に付着させる前記樹脂微
粒子の平均粒径が1μm 以下であることを特徴とする前
記(12)又は(13)に記載の静電荷像現像用トナーの製造方
法。 (15)前記金属塩の重合体として、4価のアルミニウムの
無機金属塩の重合体を用いることを特徴とする前記(12)
〜(14)のいずれか1つに記載の静電荷像現像用トナーの
製造方法。
【0027】(16)キャリアとトナーとを含有する静電荷
像現像剤において、前記トナーが前記(1) 〜(11)のいず
れか1つに記載の静電荷像現像用トナーであることを特
徴とする静電荷像現像剤。 (17)前記キャリアが樹脂被覆層を有することを特徴とす
る前記(16)記載の静電荷像現像剤。
【0028】(18)静電荷像担持体上に静電潜像を形成す
る工程、現像剤担持体上の現像剤で前記静電潜像を現像
してトナー画像を形成する工程、及び前記トナー画像を
転写体上に転写する工程、転写体上のトナー画像を被定
着シート上に転写する工程、及びこれを熱定着する工程
を有する画像形成方法において、前記現像剤として前記
(16)又は(17)記載の静電荷像現像剤を用いることを特徴
とする画像形成方法。 (19)前記トナー画像を形成する際の余分な静電荷像現像
用トナーを回収する工程と、前記回収工程で回収した静
電荷像現像用トナーを現像剤担持体上に戻すリサイクル
工程とを設けることを特徴とする前記(18)に記載の画像
形成方法。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の静電荷像現像用ト
ナー及びその製造方法について詳述する。本発明のトナ
ーは、混練粉砕法、重合法、ヘテロ凝集法等のいずれの
方法で製造してもよいが、一般に乳化重合等により製造
された樹脂微粒子のイオン性界面活性剤による分散液を
用い、これに反対極性のイオン性界面活性剤に分散した
着色剤分散液を混合して、ヘテロ凝集を生じさせ、トナ
ー径に相当する凝集粒子を形成し、その後樹脂のガラス
転移温度以上に加熱することにより凝集粒子を融合・合
一し、洗浄、乾燥してトナーを得る方法で、トナー形状
は不定形から球形まで適宜製造することができる。
【0030】また、前記方法は原料分散液を一括して混
合し、凝集させる方法であるが、凝集工程の初期の段階
で極性のイオン性分散剤の量のバランスを予めずらして
おき、例えば硝酸カルシウム等の無機金属塩、もしくは
ポリ塩化アルミニウム等の無機金属塩の重合体を用いて
これをイオン的に中和し、ガラス転移温度以下で第1段
階の母体凝集粒子を形成し、安定した後、第2段階とし
て前記のバランスのずれを補填するような極性、量の粒
子分散液を添加し、さらに必要に応じて母体凝集粒子又
は追加粒子に含まれる樹脂のガラス転移温度以下の高い
温度でわずかに加熱することにより安定化させた後、ガ
ラス転移温度以上に加熱して第2段階で加えた粒子を母
体凝集粒子の表面に付着させたまま融合・合一させても
よい。さらに、この凝集の段階的操作は複数回繰り返し
てもよい。また、樹脂粒子中に離型剤をトナー重量当た
り固形分換算で 5〜25重量%含有させてもよい。離型剤
は追加粒子を付着する前に添加する方が、帯電性、耐久
性の点から好ましい。
【0031】本発明のトナーの累積体積平均粒径D
50は、 3〜9 μm の範囲、好ましくは 3〜8 μm の範囲
が適当である。D50が 3μm を下回ると帯電性が不十分
になり、現像性が低下することがあり、 9μm を超える
と画像の解像性が低下する。また、本発明のトナーの体
積平均粒度分布指標GSDvは1.30以下で、かつ体積平均粒
度分布指標GSDvと数平均粒度分布指標GSDpとの比が0.95
以上であることが好ましい。体積分布指標GSDvが1.30を
超えると解像性が低下し、体積平均粒度分布指標GSDvと
数平均粒度分布指標GSDpの比が0.95を下回ると、帯電性
が低下したり、トナーの飛散や、カブリ等の画像欠陥の
原因となる。
【0032】本発明のトナーの粒径や粒度分布指標は、
例えば、コールターカウンターTA II(日科機社製)、
マルチサイザーII(日科機社製)等の測定器を用いて測
定した粒度分布を基にして、分割された粒度範囲(チャ
ンネル)に対して体積、数、それぞれに小径側から累積
分布を描き、累積16%となる粒径を体積D16V 、数D
16P と定義し、累積50%となる粒径を体積D50V 、数D
50P と定義する。さらに、累積84%となる粒径を体積D
84V 、数D84P と定義する。これらを用いて、体積平均
粒度分布指標(GSDv)は、D84V / D16V より求め、数平
均粒度分布指標(GSDp)はD84P / D16P より求めた。
【0033】本発明の静電荷像現像用トナーの帯電量
は、絶対値で20〜40μC/g 、好ましくは15〜35μC/g の
範囲が適当である。帯電量が絶対値で20μC/g を下回る
と背景汚れ(カブリ)が発生しやすくなり、40μC/g を
超えると画像濃度が低下し易くなる。また、静電荷像現
像用トナーの夏場(高温高湿:28℃、85%RH)における
帯電量と冬場(低温低湿:10℃、30%RH)における帯電
量の比率は、0.5 〜1.5、好ましくは0.7 〜1.3 の範囲
が適当である。体積平均粒度分布指標GSDvと数平均粒度
分布指標の比が0.95を下回ると、帯電性の環境依存性が
強くなり、帯電の安定性に欠けるため実用上好ましくな
い。
【0034】本発明の樹脂微粒子に使用される重合体は
特に制限されないが、例えば、スチレン、パラクロロス
チレン、α−メチルスチレン等のスチレン類;アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-プロピル、
アクリル酸n-ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸
2-エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸n-プロピル、メタクリル酸ラウリ
ル、メタクリル酸2-エチルヘキシル等のビニル基を有す
るエステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル
等のビニルニトリル類;ビニルメチルエーテル、ビニル
イソブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチ
ルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニル
ケトン等のビニルケトン類;エチレン、プロピレン、ブ
タジエンなどのポリオレフィン類などの単量体などの重
合体またはこれらを2種以上組み合せて得られる共重合
体、又はそれらの混合物、さらにはエポキシ樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セ
ルロース樹脂、ポリエーテル樹脂等、非ビニル縮合系樹
脂、あるいはこれらと前記ビニル系樹脂との混合物、こ
れらの共存下でビニル系単量体を重合して得られるグラ
フト重合体等を挙げることができる。
【0035】前記のビニル系単量体は、イオン性界面活
性剤などを用いて乳化重合させ樹脂微粒子分散液を作成
することができる。その他の樹脂は油性で水への溶解度
の比較的低い溶剤に溶解するものを用い、樹脂をそれら
の溶剤に解かして水中にイオン性の界面活性剤や高分子
電解質とともにホモジナイザーなどの分散機により水中
に微粒子を分散させ、その後加熱又は減圧して溶剤を蒸
散することにより、樹脂微粒子分散液を作成することが
できる。なお、得られた樹脂微粒子分散液の微粒子の粒
径は、例えばレーザー回析式粒度分布測定装置(堀場製
作所製、LA-700)で測定することができる。本発明で用
いる樹脂微粒子の中心径は、50〜400nm 、好ましくは70
〜350nm が適当である。50nm未満では凝集速度が低下し
やすく、生産性の低下や粒度分布の広がりをおこしやす
い。また、400nm を超えると、凝集性は良好であるが、
凝集体が空隙を含みやすくなり、球形化が困難となり、
形状制御が困難となる。
【0036】一般に、トナー自身の分子量、ガラス転移
温度、架橋構造の有無などは、結着樹脂の動的粘弾性の
貯蔵弾性率、損失弾性率の変化挙動に現れる。即ち、重
量平均分子量Mwが大きいと、Tgが高くなり、架橋構
造が形成されている場合には結着樹脂自体の剛直性が増
大し、貯蔵弾性率の支配性は大きくなる。逆に、Mwが
小さく、Tgが低い場合には、損失弾性率の発現性が大
きくなる。しかし、結着樹脂に用いる高分子物質は前記
のMwとTgの両方を兼ね備えているところから、一方
の因子で記述することは困難である。そこで、本発明者
等は、これらの因子の両方を含む貯蔵弾性率と損失弾性
率が等価となる0℃以上の温度域での最も低い温度即ち
クロスオーバー温度が、これらの発現性の重要な因子で
あることを見いだし本発明を完成させた。
【0037】本発明に用いるトナーの動的粘弾性の温度
分散測定から得られる貯蔵弾性率と損失弾性率とのクロ
スオーバー温度は、60〜75℃、好ましくは63〜70℃の範
囲にあることが適当である。クロスオーバー温度が60℃
を下回ると樹脂凝集力が低下するため、結着樹脂自体の
粘性的性質である損失弾性率の発現が大きくなる。その
結果、定着画像の剛直性が低下して、画像同士が接触す
るときのオフセット性、即ちドキュメントオフセット性
が損なわれる。また、75℃を超えると結着樹脂自体の粘
性的性質の寄与が大幅に低下してもろい性質が強く発現
されるため、定着画像を折り曲げる際の耐久性(画像付
着性)即ち、画像折り曲げ耐性が低下する。さらに、結
着樹脂が溶融する際の粘性においても、弾性が大きく発
現されることからレベリング性の現象を招き、結果とし
て、定着画像上の光沢度の低下を招き好ましくない。
【0038】本発明における動的粘弾性の測定には、正
弦波振動法による温度分散測定が好ましく用いられ、例
えば、レオメトリックサイエンティック社製のARES測定
装置が用いられる。動的粘弾性測定に際しては、通常ト
ナーを錠剤に成形した後、8mm 径のパラレルプレートに
セットし、ノーマルフォースを0とした後に6.28rad/se
c の振動周波数で正弦波振動を与える。測定は30〜200
℃まで継続する。測定時間インターバルは10秒、昇温速
度は3℃/分で一定とする。また、測定開始後の温度調
整精度は±1.0 ℃以下とすることが測定精度の観点から
好ましい。また、測定中、各測定温度においてひずみ量
を適切に維持し、適正な測定値が得られるように適宜調
整する。これらの測定温度において得られた測定結果よ
り、貯蔵弾性率と損失弾性率を算出し、その交点からク
ロスオーバー温度を求める。
【0039】本発明に用いるトナーの重量平均分子量M
wはゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)測定において20,000〜65,000の範囲にあり、かつG
PC測定で得られるトナーの分子量が1,000 以下のピー
ク面積が全体の3.0 %以下であることが好ましい。Mw
が20,000を下回ると樹脂凝集力に乏しく定着の際にホッ
トオフセットが発生する。Mwが65,000を超えると樹脂
の剛直性が大きくなり、定着の際の被定着シートの折り
曲げ耐性が損なわれる。そして、トナーの分子量が1,00
0 以下のピーク面積が全体の3.0 %を超えると、定着の
際にオフセットが発生し、画像欠損が生ずる。さらに、
ドキュメント同士が長時間接触したものを引き剥がす際
に、画像欠陥が生じやすく、ドキュメントオフセット性
が低下しやすい。
【0040】本発明に用いるトナーのガラス転移温度は
50〜65℃の範囲のものが用いられる。好ましくは、53〜
63℃の範囲のものが用いられる。Tgが50℃を下回ると定
着画像のドキュメントオフセット性が低下し、65℃を超
えると定着画像の折り曲げ耐性が損なわれる。なお、本
発明のトナーの分子量、ガラス転移温度(Tg)の測定に
は、例えばパーキンエルマー社製のDSC-7 (示差熱分析
計)を用いる。装置の検出部の温度補正はインジウムと
亜鉛の融点を用い、熱量の補正にはインジウムの融解熱
を用いる。サンプルは、アルミニウム製パンを用い、対
照用に空パンをセットして昇温速度10℃/分で測定を行
う。分子量のピーク面積の算出にはリテンションタイム
範囲ごとにピーク面積をスライスし、その面積比から分
布割合を求める。
【0041】本発明においてドキュメントオフセット性
は次のようにして判定する。40×40mmの大きさの紙の上
に10KVの静電界中で均一に5.0g/m2 の割合でトナーを付
着させ、これをプロセススピード100mm/sec 、ニップ圧
2.5Kg/cm2 、温度160 ℃の条件で定着させて試料を得
る。これを2枚用いて、定着像同士を接触させ、80g/cm
2 の荷重下、60℃雰囲気に7日間放置する。その後、こ
れらを引き剥がし、ドキュメントオフセットの有無を目
視で確認して評価する。
【0042】本発明で使用する離型剤は、ASTMD3418-8
に準拠して測定された主体極大吸熱ピークが50〜140 ℃
の範囲にある物質が好ましい。50℃未満であると定着時
にオフセットを生じやすくなる。また、140 ℃を超える
と定着温度が高くなり、定着画像表面の平滑性が得られ
ず光沢性を損なう。本発明の主体極大吸熱ピークの測定
には、例えばパーキンエルマー社製のDSC-7 (示差熱分
析計)を用いることができる。装置の検出部の温度補正
はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正にはイン
ジウムの融解熱を用いる。サンプルは、アルミニウム製
パンを用い、対照用に空パンをセットし、昇温速度10℃
/minで測定を行う。
【0043】本発明で使用する離型剤は、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン等の低分子量ポリ
オレフィン類;加熱により軟化点を有するシリコーン
類;オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸
アミド、ステアリン酸アミド等のような脂肪酸アミド
類;カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリ
ラワックス、木ロウ、ホホバ油等のような植物系ワック
ス;ミツロウのごとき動物系ワックス;モンタンワック
ス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マ
イクロクリスタリンワックス、マイクロクリスタリンワ
ックス、フィッシャートロプシュワックス等のような鉱
物、石油系ワックス;及びそれらの変性物を使用するこ
とができる。
【0044】これらのワックス類は、水中にイオン性界
面活性剤や高分子酸や高分子塩基などの高分子電解質と
ともに分散し、融点以上に加熱するとともにホモジナイ
ザーや圧力吐出型分散機で強い剪断をかけて微粒子化
し、1ミクロン以下の離型剤粒子の分散液を作成する。
本発明において、トナー中に分散させる離型剤の添加量
は、トナー重量部に対して5〜25重量%の範囲が適当で
ある。得られた離型剤分散液中の離型剤粒子の中心径
は、例えばレーザー回析式粒度分布測定装置(LA-700堀
場製作所製)で測定する。離型剤粒子の中心径は、50〜
400nm 、好ましくは70〜350nm の範囲が適当である。50
nm未満では定着時の離型剤の必要量が多くなりやすく、
また400nm を超えると凝集が不安定となりやすい場合が
ある。
【0045】本発明の着色剤は、色相角、彩度、明度、
耐候性、OHP透明性、トナー中での分散性の観点から
選択される。例えば、黒色顔料としては、カーボンブラ
ック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活
性炭、非磁性フェライト、マグネタイト等が挙げられ
る。黄色顔料としては、例えば、黄鉛、亜鉛黄、黄色酸
化鉄、カドミウムイエロー、クロムイエロー、ハンザイ
エロー、ハンザイエロー10G 、ベンジジンイエローG 、
ベンジジンイエローGR、スレンイエロー、キノリンイエ
ロー、パーメネントイエローNCG 等が挙げられる。
【0046】橙色顔料としては赤色黄鉛、モリブデンオ
レンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレン
ジ、バルカンオレンジ、ベンジジンオレンジG 、インダ
スレンブリリアントオレンジRK、インダスレンブリリア
ントオレンジGK等が挙げられる。赤色顔料としては、ベ
ンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、ウオッチ
ヤングレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッ
ド、ブリリアンカーミン3B、ブリリアンカーミン6B、デ
イポンオイルレッド、ピラゾロンレッド、ローダミンB
レーキ、レーキレッドC 、ローズベンガル、エオキシン
レッド、アリザリンレーキ等が挙げられる。
【0047】青色顔料としては、紺青、コバルトブル
ー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、
ファストスカイブルー、インダスレンブルーBC、アニリ
ンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコオイルブル
ー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオク
サレレートなどが挙げられる。紫色顔料としては、マン
ガン紫、ファストバイオレットB 、メチルバイオレット
レーキ等が挙げられる。緑色顔料としては、酸化クロ
ム、クロムグリーン、ピグメント・グリーン、マラカイ
トグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等が
挙げられる。
【0048】白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、
アンチモン白、硫化亜鉛等が挙げられる。体質顔料とし
ては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホ
ワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等が挙げら
れる。また、染料としては、塩基性、酸性、分散、直接
染料等の各種染料、例えば、ニグロシン、メチレンブル
ー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリ
ンブルー等が挙げられる。これらの顔料及び染料は単
独、もしくは混合し、さらには固溶体の状態で使用でき
る。
【0049】これらの着色剤は公知の方法で分散液中に
分散させることができるが、例えば、回転せん断型ホモ
ジナイザーやボールミル、サンドミル、アトライター等
のメディア式分散機、高圧対向衝突式の分散機等が好ま
しく用いられる。本発明において、トナー中に分散させ
る着色剤の添加量は、トナー重量部に対して4〜15重量
%の範囲が適当である。なお、黒色着色剤として磁性体
を用いる場合は、他の着色剤とは異なり、30〜100 重量
%の範囲が適当である。得られた着色剤分散液中の着色
剤粒子の中心径は、例えばレーザー回析式粒度分布測定
装置(LA-700堀場製作所製)で測定する。着色剤粒子の
中心径は100 〜330nm の範囲が適当である。100nm 未満
では分散液の粘度が上昇しやすく、330nmを超えるとO
HP等の光の透過性が低下しやすくなる。
【0050】またトナーを磁性トナーとして用いる場合
は磁性粉を含有させてもよい。磁性粉としては、磁場中
で磁化される物質が用いられ、鉄、コバルト、ニッケル
のような強磁性の粉末、もしくはフェライト、マグネタ
イト等化合物が用いられる。本発明では、特に水相中で
トナーを製造するため磁性体の水相移行性に注意を払う
必要がある。好ましくは表面を改質し、例えば疎水化処
理等を施して使用することが好ましい。
【0051】本発明のトナーの形状係数SF1は画像形
成性の点より110 〜145 の範囲が好ましい。形状係数S
F1は、(周囲長の2乗/投影面積)の平均値として、
例えば、以下の方法で算出される。即ち、スライドグラ
ス上に散布したトナーの光学顕微鏡像をビデオカメラを
通じてルーゼックス画像解析装置に取り込み、50個以上
のトナーの周囲長の2乗/投影面積(ML2 /A)を計
算してその平均値を求める。
【0052】本発明のトナーは、帯電性をより向上させ
安定化させるために帯電制御剤を使用することができ
る。帯電制御剤としては4級アンモニウム塩化合物、ニ
グロシン系化合物、アルミニウム、鉄、クロムなどの錯
体からなる染料やトリフェニルメタン系顔料など通常使
用される種々の帯電制御剤を使用することが出来るが、
凝集や融合・合一時の安定性に影響するイオン強度の制
御と廃水汚染の低減の観点から水に溶解しにくい材料の
方が好ましい。
【0053】本発明のトナーには、帯電性を安定させる
ために湿式で無機微粒子を添加することができる。添加
する無機微粒子としては、シリカ、アルミナ、チタニ
ア、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸三カル
シウムなど通常トナー表面の外添剤として使うすべての
ものを使用することができ、イオン性界面活性剤や高分
子酸、高分子塩基で分散して使用することが好ましい。
【0054】また、本発明のトナーは、流動性付与やク
リーニング性向上の目的で、トナーを乾燥した後、シリ
カ、アルミナ、チタニア、炭酸カルシウムなどの無機粒
子やビニル系樹脂、ポリエステル、シリコーンなどの樹
脂微粒子をせん断をかけながらトナー表面に添加するこ
とが好ましい。
【0055】本発明のトナーの製造方法において、乳化
重合、樹脂微粒子分散、着色剤分散、離型剤分散、凝
集、又はその安定化などに用いる界面活性剤として、例
えば、硫酸エステル塩系、スルホン酸塩系、リン酸エス
テル系、せっけん系等のアニオン界面活性剤、アミン塩
型、4級アンモニウム塩型等のカチオン系界面活性剤、
また、ポリエチレングリコール系、アルキルフェノール
エチレンオキサイド付加物系、多価アルコール系等の非
イオン性界面活性剤を併用することも効果的である。分
散手段としては、回転せん断型ホモジナイザーやメデイ
アを有するボールミル、サンドミル、ダイノミルなどを
使用するごとができる。
【0056】また、樹脂と着色剤からなる複合体を用い
る場合、樹脂と着色剤を溶剤中に溶解分散した後、上記
の適当な分散剤と共に水中に分散し、加熱、減圧により
溶剤を除去して得る方法や、乳化重合により作成された
樹脂微粒子表面に機械的せん断力で付与する方法や、電
気的に吸着、固定化する方法により作成、準備すること
ができる。これらの方法は、追加粒子としての着色剤の
遊離を抑制したり、帯電性の着色剤依存性を改善するの
に有効である。
【0057】重合終了後、任意の洗浄工程、固液分離工
程、乾燥工程を経て所望のトナーを得るが、洗浄工程
は、帯電性の点からイオン交換水で十分に置換洗浄を施
すことが好ましい。また、固液分離工程は、特に制限は
ないが、生産性の点から吸引濾過、加圧濾過等が好まし
い。乾燥工程も特に制限はないが、生産性の点から凍結
乾燥、フラッシュジェット乾燥、流動乾燥、振動型流動
乾燥等が好ましく用いられる。
【0058】本発明では、前記の構成を採用することに
より、ドキュメントオフセット性、定着画像の折り曲げ
耐性、被定着シートの剥離性、OHP透明性等の定着特
性に優れ、かつ帯電均一性・安定性が高く、カブリやト
ナー飛散のない、優れた画質を提供することが可能にな
った。
【0059】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明を限定するものではない。本発明のトナーは、下記
の樹脂微粒子分散液、着色剤分散液、離形剤分散液をそ
れぞれ調製し、これらを所定の割合で混合し攪拌しなが
ら、これに無機金属塩の重合体を添加しイオン的に中和
して凝集粒子を形成する。無機水酸化物で系内のpHを
弱酸性から中性に調整した後、前記樹脂微粒子のガラス
転移温度以上に加熱して融合・合一させる。その後、十
分な洗浄、固液分離、乾燥の各工程を経て所望のトナー
を得る。以下、それぞれの調製方法を説明する。
【0060】 (樹脂微粒子分散液1の調製) スチレン 315重量部 n ブチルアクリレート 85重量部 アクリル酸 6重量部 ドデカンチオール 6重量部 四臭化炭素 4重量部 まず、前記成分(全体で 416重量部)を混合溶解して溶
液を調製し、他方非イオン性界面活性剤(花王社製、ノ
ニポール400 ) 6重量部、及びアニオン性界面活性剤
(第一工業薬品社製、ネオゲンSC)10重量部をイオン交
換水 550重量部に溶解し、前記溶液を加えてフラスコ中
で分散し乳化して10分間ゆっくりと攪拌・混合しなが
ら、過硫酸アンモニウム 4重量部を溶解したイオン交換
水50重量部を投入した。次いで、系内を窒素で十分に置
換した後、フラスコを攪拌しながらオイルバスで70℃ま
で加熱し、5 時間そのまま乳化重合を継続して、中心径
171nm、ガラス転移点54℃、Mw34,300の樹脂微粒子を含
有するアニオン性樹脂微粒子分散液1を得た。
【0061】 (樹脂微粒子分散液2の調製) スチレン 300重量部 n ブチルアクリレート 100重量部 アクリル酸 3.25重量部 ドデカンチオール 4重量部 四臭化炭素 4重量部 前記成分を用いて樹脂微粒子分散液1の調整と同様にし
て乳化重合させ、中心径178 nm、ガラス転移点50.0℃、
Mw64,300の樹脂微粒子を含有するアニオン性樹脂微粒子
分散液2を得た。
【0062】 (樹脂微粒子分散液3の調製) スチレン 340重量部 n ブチルアクリレート 60重量部 アクリル酸 6重量部 ドデカンチオール 6重量部 四臭化炭素 4重量部 前記成分を用いて樹脂微粒子分散液1の調整と同様にし
て乳化重合させ、中心径178 nm、ガラス転移点64.8℃、
Mw49,000の樹脂微粒子を含有するアニオン性樹脂微粒子
分散液3を得た。
【0063】 (樹脂微粒子分散液4の調製) スチレン 300重量部 n ブチルアクリレート 100重量部 アクリル酸 6重量部 ドデカンチオール 2重量部 四臭化炭素 4重量部 前記成分を用いて樹脂微粒子分散液1の調整と同様にし
て乳化重合させ、中心径169 nm、ガラス転移点53.3℃、
Mw64,500の樹脂微粒子を含有するアニオン性樹脂微粒子
分散液4を得た。
【0064】 (樹脂微粒子分散液5の調製) スチレン 330重量部 n ブチルアクリレート 70重量部 アクリル酸 6重量部 ドデカンチオール 5重量部 四臭化炭素 4重量部 前記成分を用いて樹脂微粒子分散液1の調整と同様にし
て乳化重合させ、中心径173 nm、ガラス転移点62.3℃、
Mw47,200の樹脂微粒子を含有するアニオン性樹脂微粒子
分散液5を得た。
【0065】 (樹脂微粒子分散液6の調製) スチレン 325重量部 n ブチルアクリレート 75重量部 アクリル酸 6重量部 ドデカンチオール 8重量部 四臭化炭素 4重量部 前記成分を用いて樹脂微粒子分散液1の調整と同様にし
て乳化重合させ、中心径168 nm、ガラス転移点57.4℃、
Mw51,000の樹脂微粒子を含有するアニオン性樹脂微粒子
分散液6を得た。
【0066】 (樹脂微粒子分散液7の調製) スチレン 310重量部 n ブチルアクリレート 90重量部 アクリル酸 6重量部 ドデカンチオール 1.5重量部 四臭化炭素 4重量部 前記成分を用いて樹脂微粒子分散液1の調整と同様にし
て乳化重合させ、中心径176 nm、ガラス転移点53.7℃、
Mw44,500の樹脂微粒子を含有するアニオン性樹脂微粒子
分散液7を得た。
【0067】 (樹脂微粒子分散液8の調製) スチレン 300重量部 n ブチルアクリレート 100重量部 アクリル酸 6重量部 ドデカンチオール 8重量部 四臭化炭素 5重量部 前記成分を用いて樹脂微粒子分散液1の調整と同様にし
て乳化重合させ、中心径177 nm、ガラス転移点50.6℃、
Mw22,100の樹脂微粒子を含有するアニオン性樹脂微粒子
分散液8を得た。
【0068】 (樹脂微粒子分散液9の調製) スチレン 290重量部 n ブチルアクリレート 110重量部 アクリル酸 6重量部 ドデカンチオール 6重量部 四臭化炭素 4重量部 前記成分を用いて樹脂微粒子分散液1の調整と同様にし
て乳化重合させ、中心径170 nm、ガラス転移点48.1℃、
Mw32,500の樹脂微粒子を含有するアニオン性樹脂微粒子
分散液9を得た。
【0069】 (樹脂微粒子分散液10の調製) スチレン 360重量部 n ブチルアクリレート 40重量部 アクリル酸 6重量部 ドデカンチオール 8重量部 四臭化炭素 4重量部 前記成分を用いて樹脂微粒子分散液1の調整と同様にし
て乳化重合させ、中心径166 nm、ガラス転移点53.7℃、
Mw19,800の樹脂微粒子を含有するアニオン性樹脂微粒子
分散液10を得た。
【0070】 (樹脂微粒子分散液11の調製) スチレン 310重量部 n ブチルアクリレート 90重量部 アクリル酸 6重量部 ドデカンチオール 1.5重量部 四臭化炭素 4重量部 前記成分を用いて樹脂微粒子分散液1の調整と同様にし
て乳化重合させ、中心径173 nm、ガラス転移点53.7℃、
Mw44,500の樹脂微粒子を含有するアニオン性樹脂微粒子
分散液11を得た。
【0071】 (着色剤分散液1の調製) シアン顔料(大日精化社製、銅フタロシアニンB15:3 ) 50重量部 非イオン性界面活性剤(花王社製、ノニポール400 ) 5重量部 イオン交換水 200重量部 前記成分を混合溶解し、ホモジナイザー(IKA社製、ウル
トラタラックス)により10分間分散し、中心径168 nmの
顔料粒子を含有する着色剤分散液1を得た。
【0072】(着色剤分散液2の調製)着色剤を黄色顔
料(クラリアントジャパン社製、PY180)を用いた以外
は、着色剤1の調製と同様にして中心径175nm の顔料粒
子を含有する着色剤分散液2を得た。
【0073】(着色剤分散液3の調製)着色剤をマゼン
タ顔料(大日インキ化学社製、PR122)を用いた以外は、
着色剤1の調製と同様にして中心径186nm の顔料粒子を
含有する着色剤分散液3を得た。
【0074】(着色剤分散液4の調製)着色剤を黒顔料
(キャボット社製、カーボンブラック)を用いた以外
は、着色剤1の調製と同様にして中心径159nm の顔料粒
子を含有する着色剤分散液4を得た。
【0075】 (離型剤分散液1の調製) パラフィンワックス(日本精蝋社製、HNP0190 、融点85℃)50重量部 カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB50) 5重量部 イオン交換水 200重量部 前記成分を95℃に加熱して、ホモジナイザー(IKA 社
製、ウルトラタラックスT50)で十分に分散した後、圧力
吐出型ホモジナイザーで分散処理し、中心径180nmの離
型剤粒子を含有する離型剤分散液1を得た。
【0076】 (トナー1の製造) 樹脂微粒子分散液1 200重量部 着色剤分散液1(分散液中の固形分換算19.6重量%) 40重量部 離型剤分散液1(分散液中の固形分換算19.6重量%) 50重量部 ポリ塩化アルミニウム 1.23重量部 前記成分を丸型ステンレス製フラスコ中でホモジナイザ
ー(IKE 社製、ウルトラタラックスT50)で十分に混合・
分散した後、加熱用オイルバスでフラスコを攪拌しなが
ら凝集温度を52℃まで加熱した。その後、52℃で60分保
持した後、さらに樹脂微粒子分散液1を60重量部追加し
て緩やかに攪拌した。
【0077】その後、0.5Mol/Lの水酸化ナトリウム水溶
液で系内のpHを6.0 に調整した後、ステンレス製フラス
コを密閉し、磁力シールを用いて攪拌を継続しながら97
℃まで加熱し、その後系内のpHを4.0 にして 6時間保持
した。反応終了後、冷却し、濾過、イオン交換水で十分
に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施
した。さらに、40℃のイオン交換水3Lに再度分散し、15
分間300rpmで攪拌、洗浄した。この洗浄操作を5 回繰り
返した後、ヌッチェ式吸引濾過によりNo5Aろ紙を用いて
固液分離を行った。次いで真空乾燥を12時間継続してト
ナー1を得た。
【0078】(トナー2の製造)樹脂微粒子分散液1の
代わりに樹脂微粒子分散液2を用い、樹脂微粒子の固形
分に対し離型剤粒子の固形分として8.5 重量%、同様に
樹脂微粒子の固形分に対し着色剤粒子の固形分として9.
6 重量%に変更し、凝集温度を45℃に、また97℃到達時
の系内のpH を4.2 に変更した以外はトナー1の製造と
同様にしてトナー2を得た。
【0079】(トナー3の製造)樹脂微粒子分散液1の
代わりに樹脂微粒子分散液3を用い、樹脂微粒子の固形
分に対し離型剤粒子の固形分として24.8重量%、同様に
樹脂微粒子の固形分に対し着色剤粒子の固形分として1
1.3重量%に変更し、凝集温度を62℃に、また97℃到達
時の系内のpH を4.1 に変更した以外はトナー1の製造
と同様にしてトナー3を得た。
【0080】(トナー4の製造)樹脂微粒子分散液1の
代わりに樹脂微粒子分散液4を用い、樹脂微粒子の固形
分に対し離型剤粒子の固形分として23.1重量%、同様に
樹脂微粒子の固形分に対し着色剤粒子の固形分として
5.0重量%に変更し、凝集温度を47℃に変更した以外は
トナー1の製造と同様にしてトナー4を得た。
【0081】(トナー5の製造)樹脂微粒子分散液1の
代わりに樹脂微粒子分散液5を用い、樹脂微粒子の固形
分に対し離型剤粒子の固形分として 8.3重量%、同様に
樹脂微粒子の固形分に対し着色剤粒子の固形分として1
3.4重量%に変更し、凝集温度を60℃に、97℃到達時の
系内のpHを5.5 に変更した以外はトナー1の製造と同様
にしてトナー5を得た。
【0082】(トナー6の製造)樹脂微粒子分散液1の
代わりに樹脂微粒子分散液6を用い、樹脂微粒子の固形
分に対し離型剤粒子の固形分として20.0重量%、同様に
樹脂微粒子の固形分に対し着色剤粒子の固形分として
6.2重量%に変更し、凝集温度を61℃にして3 時間保持
した以外はトナー1の製造と同様にしてトナー6を得
た。
【0083】(トナー7の製造)樹脂微粒子分散液1の
代わりに樹脂微粒子分散液7を用い、樹脂微粒子の固形
分に対し離型剤粒子の固形分として10.1重量%、同様に
樹脂微粒子の固形分に対し着色剤粒子の固形分として
6.1重量%に変更し、凝集温度を43℃に、97℃到達時の
系内のpHを5.3 に変更した以外はトナー1の製造と同様
にしてトナー7を得た。
【0084】(トナー8の製造)樹脂微粒子分散液1の
代わりに樹脂微粒子分散液8を用い、樹脂微粒子の固形
分に対し離型剤粒子の固形分として 8.3重量%、同様に
樹脂微粒子の固形分に対し着色剤粒子の固形分として
6.2重量%に変更し、凝集温度を51℃にして2 時間保持
した以外はトナー1の製造と同様にしてトナー8を得
た。
【0085】(トナー9の製造)樹脂微粒子分散液1の
代わりに樹脂微粒子分散液9を用い、樹脂微粒子の固形
分に対し離型剤粒子の固形分として29.0重量%、同様に
樹脂微粒子の固形分に対し着色剤粒子の固形分として
3.5重量%に変更し、凝集温度を50℃にして4 時間保持
し、97℃到達時の系内のpHを4.5 にして10時間保持した
以外はトナー1の製造と同様にしてトナー9を得た。
【0086】(トナー10の製造)樹脂微粒子分散液1
の代わりに樹脂微粒子分散液10を用い、樹脂微粒子の固
形分に対し離型剤粒子の固形分として 4.3重量%、同様
に樹脂微粒子の固形分に対し着色剤粒子の固形分として
16.0重量%に変更し、凝集温度を50℃にして4 時間保持
し、97℃到達時の系内のpHを5.6 に変更した以外はトナ
ー1の製造と同様にしてトナー10を得た。
【0087】(トナー11の製造)樹脂微粒子分散液1
の代わりに樹脂微粒子分散液11を用い、樹脂微粒子の固
形分に対し離型剤粒子の固形分として12.0重量%、同様
に樹脂微粒子の固形分に対し着色剤粒子の固形分として
9.7重量%に変更し、凝集温度を66℃に、97℃到達時の
系内のpHを4.0 に変更した以外はトナー1の製造と同様
にしてトナー11を得た。
【0088】(トナー12の製造)トナー1の製造にお
いて、凝集時間を90分にし、凝集終了後の温度を85℃に
して3 時間保持した以外はトナー1の製造と同様にして
トナー12を得た。
【0089】(トナー13の製造)トナー2の製造にお
いて、凝集時間を2 時間にし、凝集終了後の温度を85℃
にして3 時間保持した以外はトナー2の製造と同様にし
てトナー13を得た。
【0090】(トナー14の製造)トナー3の製造にお
いて、凝集時間を3 時間にし、凝集終了後の温度を97℃
にして10時間保持した以外はトナー3の製造と同様にし
てトナー14を得た。
【0091】(トナー15の製造)トナー5の製造にお
いて、凝集温度65℃で90分保持し、凝集終了後の温度を
85℃にして3 時間保持した以外はトナー5の製造と同様
にしてトナー15を得た。
【0092】(トナー16の製造)トナー8の製造にお
いて、凝集時間を60分にして、凝集終了後の温度を85℃
にして3 時間保持した以外はトナー8の製造と同様にし
てトナー16を得た。
【0093】(トナー17の製造)トナー2の製造にお
いて、凝集時間を3 時間にして、凝集終了後の温度を85
℃にし、系内のpHを4.0にして10時間保持した以外はト
ナー2の製造と同様にしてトナー17を得た。
【0094】(トナー18の製造)トナー1の製造にお
いて、着色剤分散液2に変更した以外はトナー1の製造
と同様にしてトナー18を得た。
【0095】(トナー19の製造)トナー1の製造にお
いて、着色剤分散液3に変更した以外はトナー1の製造
と同様にしてトナー19を得た。
【0096】(トナー20の製造)トナー1の製造にお
いて、着色剤分散液4に変更した以外はトナー1の製造
と同様にしてトナー20を得た。
【0097】(トナー21の製造)樹脂微粒子分散液1
をNo5Aのろ紙で固液体分離し、40℃で減圧乾燥して樹脂
微粒子を得た。この樹脂微粒子1740重量部に対して着色
剤分散液1で用いたシアン顔料(大日精化社製、銅フタ
ロシアニンB15:3)を 170重量部添加し、離型剤分散液1
で用いたパラフィンワックス(日本精蝋社製、HNP0190)
を 270重量部添加した後、ロールミルで混練し、エクス
トルーダで圧延・空冷し、次いでハンマーミルで粉砕
し、これを慣性力分級器で分級してD50が5.1 μm のト
ナー21を得た。このトナーのGSDvは1.23で、GSDv/GSD
p は0.98であった。
【0098】(外添トナーの作製)トナー1〜トナー2
1のそれぞれのトナー50g に対し、疎水性シリカ(キャ
ボット社製、TS720)を1.8g添加し、サンプルミルで混合
して外添トナーを得た。メタアクリレート(総研科学社
製)を1 wt%コートした体積平均粒径D50が50μmのフ
ェライトキャリアに対して、トナー濃度が5 wt%になる
ように前記外添トナーを秤量し、ボールミルで5 分間攪
拌、混合して現像剤を調製した。
【0099】(実施例1)前記のトナー1について、動
的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と損失弾
性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ62.5℃であ
った。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量Mwは
30,020であり、GPC ピークスライス法で求めたトナーの
分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の2.5 %であっ
た。また、トナーのガラス転移温度は54℃であった。ト
ナーの粒径をコールターカウンターにて測定したとこ
ろ、累積体積平均粒径D50は5.43μm 、体積平均粒度分
布指標GSDvは1.23、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均
粒度分布指標GSDpとの比は1.10であった。さらに、ルー
ゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係
数SF1 は117 で球形であることが観察された。透過型電
子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したところ、ト
ナー粒子中に離型剤が分散されており、離型剤の中心径
(メジアン径)は837nm 、着色剤の中心径(メジアン
径)は168nm であった。
【0100】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−38.4μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0101】(実施例2)前記のトナー2について、動
的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と損失弾
性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ72℃であっ
た。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量Mwは6
3,400であり、GPC ピークスライス法で求めたトナーの
分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の0.3 %であっ
た。また、トナーのガラス転移温度は50.5℃であった。
トナーの粒径をコールターカウンターにて測定したとこ
ろ、累積体積平均粒径D50は3.14μm 、体積平均粒度分
布指標GSDvは1.21、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均
粒度分布指標GSDpとの比は1.08であった。さらに、ルー
ゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係
数SF1 は123 で球形であることが観察された。透過型電
子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したところ、ト
ナー粒子中に離型剤が分散されており、離型剤の中心径
(メジアン径)は512nm 、着色剤の中心径(メジアン
径)は316nm であった。
【0102】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−26.4μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0103】(実施例3)前記のトナー3について、動
的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と損失弾
性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ75℃であっ
た。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量Mwは5
8,300であり、GPC ピークスライス法で求めたトナーの
分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の0.2 %であっ
た。また、トナーのガラス転移温度は64.5℃であった。
トナーの粒径をコールターカウンターにて測定したとこ
ろ、累積体積平均粒径D50は4.29μm 、体積平均粒度分
布指標GSDvは1.22、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均
粒度分布指標GSDpとの比は1.17であった。さらに、ルー
ゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係
数SF1 は120 で球形であることが観察された。透過型電
子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したところ、ト
ナー粒子中に離型剤が分散されており、離型剤の中心径
(メジアン径)は342nm 、着色剤の中心径(メジアン
径)は126nm であった。
【0104】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−28.6μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0105】(実施例4)前記のトナー4について、動
的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と損失弾
性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ64℃であっ
た。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量Mwは5
8,090であり、GPC ピークスライス法で求めたトナーの
分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の0.6 %であっ
た。また、トナーのガラス転移温度は50.5℃であった。
トナーの粒径をコールターカウンターにて測定したとこ
ろ、累積体積平均粒径D50は5.14μm 、体積平均粒度分
布指標GSDvは1.24、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均
粒度分布指標GSDpとの比は1.20であった。さらに、ルー
ゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係
数SF1 は117 で球形であることが観察された。透過型電
子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したところ、ト
ナー粒子中に離型剤が分散されており、離型剤の中心径
(メジアン径)は1328nm、着色剤の中心径(メジアン
径)は221nm であった。
【0106】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−21.9μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0107】(実施例5)前記のトナー5について、動
的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と損失弾
性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ68℃であっ
た。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量Mwは4
4,850であり、GPC ピークスライス法で求めたトナーの
分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の1.0 %であっ
た。また、トナーのガラス転移温度は62℃であった。ト
ナーの粒径をコールターカウンターにて測定したとこ
ろ、累積体積平均粒径D50は5.24μm 、体積平均粒度分
布指標GSDvは1.23、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均
粒度分布指標GSDpとの比は1.11であった。さらに、ルー
ゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係
数SF1 は137 でポテト形状であることが観察された。透
過型電子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したとこ
ろ、トナー粒子中に離型剤が分散されており、離型剤の
中心径(メジアン径)は394nm 、着色剤の中心径(メジ
アン径)は268nm であった。
【0108】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−29.7μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0109】(実施例6)前記のトナー6について、動
的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と損失弾
性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ70℃であっ
た。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量Mwは4
8,600であり、GPC ピークスライス法で求めたトナーの
分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の1.9 %であっ
た。また、トナーのガラス転移温度は58.5℃であった。
トナーの粒径をコールターカウンターにて測定したとこ
ろ、累積体積平均粒径D50は8.87μm 、体積平均粒度分
布指標GSDvは1.19、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均
粒度分布指標GSDpとの比は1.20であった。さらに、ルー
ゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係
数SF1 は119 で球形であることが観察された。透過型電
子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したところ、ト
ナー粒子中に離型剤が分散されており、離型剤の中心径
(メジアン径)は764nm 、着色剤の中心径(メジアン
径)は110nm であった。
【0110】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−21.4μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0111】(実施例7)前記のトナー7について、動
的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と損失弾
性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ65℃であっ
た。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量Mwは4
3,280であり、GPC ピークスライス法で求めたトナーの
分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の2.5 %であっ
た。また、トナーのガラス転移温度は51℃であった。ト
ナーの粒径をコールターカウンターにて測定したとこ
ろ、累積体積平均粒径D50は3.38μm 、体積平均粒度分
布指標GSDvは1.20、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均
粒度分布指標GSDpとの比は1.15であった。さらに、ルー
ゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係
数SF1 は136 でポテト形状であることが観察された。透
過型電子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したとこ
ろ、トナー粒子中に離型剤が分散されており、離型剤の
中心径(メジアン径)は298nm 、着色剤の中心径(メジ
アン径)は178nm であった。
【0112】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−38.7μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0113】(実施例8)前記のトナー8について、動
的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と損失弾
性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ60℃であっ
た。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量Mwは2
2,100であり、GPC ピークスライス法で求めたトナーの
分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の3.0 %であっ
た。また、トナーのガラス転移温度は50℃であった。ト
ナーの粒径をコールターカウンターにて測定したとこ
ろ、累積体積平均粒径D50は8.02μm 、体積平均粒度分
布指標GSDvは1.30、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均
粒度分布指標GSDpとの比は1.19であった。さらに、ルー
ゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係
数SF1 は112 で球形であることが観察された。透過型電
子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したところ、ト
ナー粒子中に離型剤が分散されており、離型剤の中心径
(メジアン径)は152nm 、着色剤の中心径(メジアン
径)は103nm であった。
【0114】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−20.3μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0115】(実施例9)前記のトナー12について、
動的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と損失
弾性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ60℃であ
った。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量Mwは
32,440であり、GPC ピークスライス法で求めたトナーの
分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の1.9 %であっ
た。またトナーのガラス転移温度は54℃であった。トナ
ーの粒径をコールターカウンターにて測定したところ、
累積体積平均粒径D50は6.47μm 、体積平均粒度分布指
標GSDvは1.27、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均粒度
分布指標GSDpとの比は1.24であった。さらにルーゼック
スによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係数SF1
は120 で球形であることが観察された。透過型電子顕微
鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したところ、トナー粒
子中に離型剤が分散されており、離型剤の中心径(メジ
アン径)は184nm 、着色剤の中心径(メジアン径)は15
0nm であった。
【0116】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−29.1μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0117】(実施例10)前記のトナー13につい
て、動的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と
損失弾性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ65℃
であった。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量M
wは64,930であり、GPC ピークスライス法で求めたトナ
ーの分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の1.4 %で
あった。またトナーのガラス転移温度は50.5℃であっ
た。トナーの粒径をコールターカウンターにて測定した
ところ、累積体積平均粒径D50は6.98μm 、体積平均粒
度分布指標GSDvは1.19、体積平均粒度分布指標GSDvと数
平均粒度分布指標GSDpとの比は1.18であった。さらに、
ルーゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形
状係数SF1 は131 で丸みを帯びたぽてと形状であること
が観察された。透過型電子顕微鏡(TEM) でトナーの断面
像を観察したところ、トナー粒子中に離型剤が分散され
ており、離型剤の中心径(メジアン径)は193nm 、着色
剤の中心径(メジアン径)は218nm であった。
【0118】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−29.2μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0119】(実施例11)前記のトナー14につい
て、動的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と
損失弾性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ73.5
℃であった。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量
Mwは33,680であり、GPC ピークスライス法で求めたト
ナーの分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の1.9 %
であった。またトナーのガラス転移温度は65℃であっ
た。トナーの粒径をコールターカウンターにて測定した
ところ、累積体積平均粒径D50は7.86μm 、体積平均粒
度分布指標GSDvは1.24、体積平均粒度分布指標GSDvと数
平均粒度分布指標GSDpとの比は1.20であった。さらに、
ルーゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形
状係数SF1 は118 で球形であることが観察された。透過
型電子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したとこ
ろ、トナー粒子中に離型剤が分散されており、離型剤の
中心径(メジアン径)は1497nm、着色剤の中心径(メジ
アン径)は304nm であった。
【0120】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−35.8μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0121】(実施例12)前記のトナー15につい
て、動的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と
損失弾性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ62℃
であった。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量M
wは46,500であり、GPC ピークスライス法で求めたトナ
ーの分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の1.5 %で
あった。またトナーのガラス転移温度は63℃であった。
トナーの粒径をコールターカウンターにて測定したとこ
ろ、累積体積平均粒径D50は8.96μm 、体積平均粒度分
布指標GSDvは1.20、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均
粒度分布指標GSDpとの比は1.28であった。さらに、ルー
ゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係
数SF1 は125 で丸みを帯びたポテト形状であることが観
察された。透過型電子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を
観察したところ、トナー粒子中に離型剤が分散されてお
り離型剤の中心径(メジアン径)は1489nm、着色剤の中
心径(メジアン径)は328nm であった。
【0122】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−21.9μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0123】(実施例13)前記のトナー16につい
て、動的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と
損失弾性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ62℃
であった。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量M
wは24,850であり、GPC ピークスライス法で求めたトナ
ーの分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の3.0 %で
あった。またトナーのガラス転移温度は50℃であった。
トナーの粒径をコールターカウンターにて測定したとこ
ろ、累積体積平均粒径D50は3.02μm 、体積平均粒度分
布指標GSDvは1.18、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均
粒度分布指標GSDpとの比は1.30であった。さらに、ルー
ゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係
数SF1 は140 でポテト形状であることが観察された。透
過型電子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したとこ
ろ、トナー粒子中に離型剤が分散されており離型剤の中
心径(メジアン径)は1294nm、着色剤の中心径(メジア
ン径)は154nm であった。
【0124】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−27.6μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性は良好で
あり、被定着シートを抵抗無く剥離することができた。
また、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さ
らに、OHP シートの透明性について調べたところ、濁り
のない透過像が確認され、透明性が良好であることが分
かった。定着された出力画像のドキュメントオフセット
性も良好で、オフセットは全く生じなかった。そして、
定着画像の折り曲げ耐性も良好であった。
【0125】(実施例14)前記のトナー21につい
て、動的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と
損失弾性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ60.5
℃であった。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量
Mwは21,790であり、GPC ピークスライス法で求めたト
ナーの分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の3.0 %
であった。またトナーのガラス転移温度は50℃であっ
た。トナーの粒径をコールターカウンターにて測定した
ところ、累積体積平均粒径D50は5.10μm 、体積平均粒
度分布指標GSDvは1.23、体積平均粒度分布指標GSDvと数
平均粒度分布指標GSDpとの比は0.98であった。さらに、
ルーゼックスによる形状観察より求めたトナー粒子の形
状係数SF1 は146 で不定形であることが観察された。透
過型電子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したとこ
ろ、トナー粒子中に離型剤が分散されており離型剤の中
心径(メジアン径)は234nm 、着色剤の中心径(メジア
ン径)は193nm であった。
【0126】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−27.6μC/g と良好な帯電性を示した。こ
のトナーを用いて画像を形成したところ、画像濃度は良
好であり、トナーの飛散、カブリ等の欠陥は全く認めら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性試験にお
いて、被定着シートに微かな爪痕が観察された。そし
て、この被定着シートの表面光沢も良好であった。さら
に、OHP シートの透明性について調べたところ、濁りの
ない透過像が確認され、透明性が良好であることが分か
った。定着された出力画像のドキュメントオフセット性
おいて、画像欠陥はないが、像移りが見られた。定着画
像の折り曲げ耐性は良好であった。
【0127】(比較例1)前記のトナー9について、動
的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と損失弾
性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ58℃であっ
た。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量Mwは6
3,420であり、GPC ピークスライス法で求めたトナーの
分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の2.7 %であっ
た。また、ガラス転移温度は48.1℃であった。トナーの
粒径をコールターカウンターで測定したところ、累積体
積平均粒径D50は9.5 μm 、体積平均粒度分布指標GSDv
は1.25、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均粒度分布指
標GSDpとの比は1.24であった。さらにルーゼックスによ
る形状観察より求めたトナー粒子の形状係数SF1 は108
で球形であることが観察された。透過型電子顕微鏡(TE
M) でトナーの断面像を観察したところ、トナー粒子中
に離型剤が分散されており、離型剤の中心径(メジアン
径)は1011nm、着色剤の中心径(メジアン径)は284nm
であった。
【0128】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−18μC/g であり、画像濃度は良好であっ
たが、トナーの飛散、カブリが発生した。また、このト
ナーの定着性を富士ゼロックス社製のAカラー635 改造
機を用いて調べたところ、PFAチューブローラーによ
るオイルレス定着性試験は良好であり、被定着シートを
抵抗なく剥離することができた。また、この被定着シー
トの表面光沢も低く不均一であった。OHP 画像では、像
がやや黒味を帯びていることが観察された。定着された
出力画像のドキュメントオフセット性は悪かった。な
お、定着画像の折り曲げ耐性は良好であった。
【0129】(比較例2)前記のトナー10について、
動的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と損失
弾性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ59℃であ
った。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量Mwは
19,800であり、GPC ピークスライス法で求めたトナーの
分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の6.4 %と大き
な値を示した。またガラス転移温度は54℃であった。ト
ナーの粒径をコールターカウンターで測定したところ、
累積体積平均粒径D50は9.5 μm 、体積平均粒度分布指
標GSDvは1.23、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均粒度
分布指標GSDpとの比は1.06であった。さらに、ルーゼッ
クスによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係数SF
1 は121 でポテト形状であることが観察された。透過型
電子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察したところ、
トナー粒子中に離型剤が分散されており、離型剤の中心
径(メジアン径)は131nm 、着色剤の中心径(メジアン
径)は89nmであった。
【0130】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−42μC/g であり、十分な画像濃度は得ら
れなかった。また、このトナーの定着性を富士ゼロック
ス社製のAカラー635 改造機を用いて調べたところ、P
FAチューブローラーによるオイルレス定着性試験にお
いてローラーへの巻き付きが発生した。また、この被定
着シートの表面光沢も低く不均一であった。OHP 画像は
透明性を有しており良好であった。定着された出力画像
のドキュメントオフセット性は悪かった。また、定着画
像の折り曲げ耐性については若干の画像欠損が見られ
た。
【0131】(比較例3)前記のトナー11について、
動的粘弾性測定の温度分散測定から貯蔵弾性率G'と損失
弾性率G"のクロスオーバー温度を求めたところ76℃であ
った。GPC 測定で求めたトナーの重量平均分子量Mwは
25,400であり、GPC ピークスライス法で求めたトナーの
分子量が1,000 以下のピーク面積が全体の10.1%と大き
な値を示した。またガラス転移温度は67℃であった。ト
ナーの粒径をコールターカウンターで測定したところ、
累積体積平均粒径D50は5.24μm 、体積平均粒度分布指
標GSDvは1.24、体積平均粒度分布指標GSDvと数平均粒度
分布指標GSDpとの比は1.14であった。さらにルーゼック
スによる形状観察より求めたトナー粒子の形状係数SF1
は133 で丸みを帯びたポテト形状であることが観察され
た。透過型電子顕微鏡(TEM) でトナーの断面像を観察し
たところ、トナー粒子中に離型剤が分散されており、離
型剤の中心径(メジアン径)は1637nm、着色剤の中心径
(メジアン径)は421nm であった。
【0132】このトナーの帯電性を測定したところ23℃
60%RH環境で−21μC/g であり、画像濃度は良好で、ト
ナーの飛散、カブリ等の欠陥は認められなかった。ま
た、このトナーの定着性を富士ゼロックス社製のAカラ
ー635 改造機を用いて調べたところ、PFAチューブロ
ーラーによるオイルレス定着性は良好であり、被定着シ
ートを何ら抵抗なく剥離することができた。しかし、被
定着シートの表面光沢は不均一であった。OHP 画像は不
鮮明で黒みを帯びていた。定着された出力画像のドキュ
メントオフセットは若干発生した。定着画像の折り曲げ
耐性は悪く、画像欠損が生じていた。
【0133】
【表1】
【0134】
【表2】
【0135】
【表3】
【0136】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、ドキュメントオフセット性、定着画像の折り曲げ
耐性、PFA チューブローラによるオイルレス定着性、被
定着シートの剥離性、OHP 透明性などの定着特性に優
れ、かつ帯電均一性、安定性が高く、トナーのカブリ、
飛散等がなく、優れた画質の提供を可能にした。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月10日(2000.3.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題点を克服するために鋭意検討した結果、下記の構成を
採用することにより、上記の課題を解決できることを見
出し、本発明を完成するに至った。 (1) トナーの動的粘弾性における温度分散測定で周波数
6.28rad/secの下で得られるトナーの貯蔵弾
性率(G’)と損失弾性率(G”)の値が0℃以上の温
度で一致する最も低い温度が60〜75℃の範囲に
り、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)測定で得られるトナーの分子量が1,000以下の
ピーク面積が全体の3.0%以下であることを特徴とす
る静電荷像現像用トナー。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月2日(2000.6.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芹澤 学 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 庄子 毅 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 松村 保雄 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AB03 EA03 EA10 FA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーの動的粘弾性における温度分散測
    定で周波数6.28 rad/secの下で得られるトナーの貯蔵弾
    性率(G')と損失弾性率(G")の値が0 ℃以上の温度で一致
    する最も低い温度が60〜75℃の範囲にあることを特徴と
    する静電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 粒径が1μm 以下の樹脂微粒子を分散し
    た樹脂微粒子分散液、着色剤分散液、及び離型剤分散液
    を混合し、樹脂微粒子、着色剤及び離型剤を含む凝集粒
    子の分散液を調製する工程と、前記樹脂微粒子のガラス
    転移点以上の温度に加熱して前記凝集粒子を融合・合一
    する工程とを有し、前記凝集粒子分散液の調製工程にお
    いて少なくとも1種以上の金属塩の重合体を用いること
    を特徴とする請求項1記載の静電荷像現像用トナーの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 キャリアとトナーとを含有する静電荷現
    像剤において、前記トナーが請求項1記載の静電荷像現
    像用トナーであることを特徴とする静電荷像現像剤。
  4. 【請求項4】 静電荷像担持体上に静電潜像を形成する
    工程、現像剤担持体上の現像剤で前記静電潜像を現像し
    てトナー画像を形成する工程、及び前記トナー画像を転
    写体上に転写する工程、転写体上のトナー画像を被定着
    シート上に転写する工程、及びこれを熱定着する工程を
    有する画像形成方法において、前記現像剤として、請求
    項3記載の静電荷像現像剤を用いることを特徴とする画
    像形成方法。
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