JPH0112780B2 - - Google Patents

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JPH0112780B2
JPH0112780B2 JP58132954A JP13295483A JPH0112780B2 JP H0112780 B2 JPH0112780 B2 JP H0112780B2 JP 58132954 A JP58132954 A JP 58132954A JP 13295483 A JP13295483 A JP 13295483A JP H0112780 B2 JPH0112780 B2 JP H0112780B2
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density
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Kisoo Moriguchi
Tadashi Ikegami
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、優れた成形加工性と成形品物性を有
するポリエチレン組成物に関し、溶融伸張性、溶
融粘弾性、薄膜加工性等の成形加工性および耐衝
撃性等の物性に優れたフイルム成形、延伸成形用
途等に通したポリエチレン組成物に関する。 ポリエチレンのフイルム用途等では、分子量が
比較的高く、分子量分布の比較的広いポリマーが
適している。 分子量分布の広いポリエチレンの製造方法とし
て、幾つかの方法が提案されている。 1つの方法として、高分子量ポリエチレンと低
分子量ポリエチレンとを混合する方法が提案され
ている(特公昭45−3215、特公昭45−22007、特
開昭54−100444、特開昭54−100445、特開昭54−
161657、特開昭55−60542、特開昭55−60543、特
開昭56−57841、特開昭57−133136)。 又、別の方法として、2段以上の多段重合方法
が試みられてきた(特公昭46−11349、特公昭48
−42716、特開昭51−47079、特開昭52−19788)。 本願発明者らは、上記混合、重合の方法による
ポリエチレンを詳細に検討してみると、分子量分
布が広いために押出性が優れていることなどは確
認出来るものの、一方、溶融伸張性が低い、薄膜
加工性に難点がある、薄膜フイルムの耐衝撃性が
必ずしも十分でない等幾多の欠点があることが分
つた。 本願発明は、低分子量部と高分子量部とからな
るポリエチレンのこれらの欠点を改良し、加工性
および物性に優れた、とくに薄膜フイルム用途、
延伸用途等に適したポリエチレン組成物を提供す
るものである。 すなわち、本発明はエチレンの単独重合体およ
びエチレンとα−オレフインの共重合体の群から
選ばれるポリエチレン(A)および(B)とから成るポリ
エチレン組成物であり、 (i) ポリエチレン(A)は分子量が0.5万から5万の
低分子量部(A−L)と分子量が10万から150
万の高分子量部(A−H)とから成り、(A−
H)の分子量/(A−L)の分子量が5〜200
であり、且つ、(A−L)の量対(A−H)の
量が重量比で、60対40から40対60の範囲であ
り、 (ii) ポリエチレン(B)はチーグラー型触媒により重
合されたものであり、(B)の分子量は3万から8
万であり、密度が0.94g/cm3を越え0・97g/
cm3以下であり、組成物中の(B)の量は2重量%か
ら15重量%であり、 (iii) 組成物のメルトインデツクスが0.001g/
10minから10g/10minである。 本発明によれば、工業的に適用範囲の広い、優
れた溶融伸張性、薄膜フイルム加工性および薄膜
フイルムの耐衝撃性等を有し、とくにフイルム成
形、延伸成形用途等に適したポリエチレン組成物
が与えられる。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の構成成分であるポリエチレン(A)と(B)は
エチレンの単独重合体およびエチレンとα−オレ
フインとの共重合体の群から選ばれる。 共重合に用いるα−オレフインは炭素数3〜14
のもので、例えば、プロピレン、ブテン、ペンテ
ン、ヘキセン、4−メチルペンテン−1、オクテ
ン、デセン等が挙げられる。 ポリエチレン(A)は低分子量部(A−L)と高分
子量部(A−H)とから成るポリマーであるが、
(A−L)の分子量(MWA-L)は0.5万から5万
であり、(A−H)の分子量(MWA-H)は10万か
ら150万である。MWA-Lが0.5万未満では、各成
分の均一分散性および物性が低下し、一方5万を
越えると組成物の分子量が適度な範囲で分子量分
布を広げにくくなり、加工性が低下する。より好
ましくは1万から4万である。一方MWA-Hが10
万未満では組成物の分子量が低下し、耐衝撃性も
低下する。150万を越えるとフイツシユアイが発
生したり、組成物中の各成分の均一分散性が低下
するなど、加工性、物性ともにバランスが悪くな
る。より好ましくは15万〜100万である。 また、MWA-HとMWA-Lとの比(MWA-H
MWA-L)は5〜200であり、5未満では分子量分
布が狭く加工性が低く、本発明の秀れた物性が得
られ難い。一方、200を越えても、成形性、物性
を向上させる上で何らの利点もなく、かつ製造上
も不利となる。より好ましくは7〜150である。 また、(A−L)の密度は0.91〜0・98g/cm3
で、(A−H)の密度は0.91〜0・97g/cm3であ
る。とくに(A−H)の密度が(A−L)及びポ
リエチレン(B)の密度のいずれよりも低く、0.91〜
0・95g/cm3のときは、押出性フイルム製膜性等
の加工性、耐衝撃性等の物性がともに良くなり好
ましい。 ポリエチレン(A)中の(A−L)の量対(A−
H)の量は60対40から40対60の範囲である。A−
LまたはA−Hの量が60%を越えると分子量分布
が狭くなり、加工性、物性のバランスが悪くなる
と共に、フイツシユアイの発生が多くなる。 該ポリエチレン(A)はあらかじめつくつた該低分
子量部と該高分子量部とを混合する方法、あるい
は該低分子量部と該高分子量部とを2段重合等の
方法でつくることが出来る。工業的には、2段重
合の方法が好ましい。 ポリエチレン(B)はそ分子量(MWB)が3万か
ら8万の範囲である。組成物の成形加工性、物性
のバランスを良くするために、とくに望ましい態
様は、MWBが4万から7万でMWB/MWA-L
1.5以上であり、MWA-H/MWBが1.5以上である。
(B)の密度は0.94g/cm3を越え0・97g/cm3以下で
ある。密度が低いと、組成物の剛性が下り、引張
強度等も下り、好ましくない。 また、組成物中のポリエチレン(B)の量は、重量
で2〜15%の範囲にあり、好ましくは4%以上13
%以下である。(B)の量が2%未満の時は、加工
性、衝撃強度が改善されない。一方15%を越える
と組成物の分子量が低くなり、フイルムの製膜加
工性、物性が低くなり、本願発明のポリエチレン
組成物の特徴が損なわれる。 該ポリエチレン(A)は、チーグラー型触媒、クロ
ム化合物系触媒等遷移金属系触媒によつて重合さ
れたものである。(A)の低分子量部、高分子量部と
もに、同種の遷移金属系触媒によつて重合された
もの、低分子量部と高分子量部とが互いに異なる
種類の遷移金属系触媒によつて重合されたものの
群から選択されるが、とくに好ましいのは、マグ
ネシウム化合物系チーグラー型触媒によつて、低
分子量部、高分子量部ともにつくられたものであ
る。 該ポリエチレン(B)は、チーグラー型触媒によつ
てつくられるが、とくに好ましいのは、脱触媒工
程が省略出来るマグネシウム化合物系チーグラー
型触媒によつてつくられたものである。マグネシ
ウム化合物系チーグラー型触媒によつてつくられ
たポリエチレン(B)は、分子量分布が比較的狭いこ
とを特徴とし、このために本願の目的とする効果
が大きくなる。 マグネシウム化合物系チーグラー型触媒として
無機マグネシウム、有機マグネシウムに基くいず
れの系も用いることができる。 例えば、塩化マグネシウム、ヒドロキシマグネ
シウムクロリド、酸化マグネシウム、水酸化マグ
ネシウム、炭酸マグネシウム、マグネシウムアル
コキシド、マグネシウムの有機酸塩、又はこれら
とアルコール、有機酸エステル等の電子供与性化
合物との錯合体あるいはこれらの混合物、炭素−
マグネシウム結合を有する有機マグネシウム化合
物、たとえば、ジアルキルマグネシウム、アルキ
ルマグネシウムクロリド、アルキルマグネシウム
アルコキシド、アルキルマグネシウムシロキシ
ド、又はこれらの有機マグネシウム化合物とエー
テル等の電子供与体と錯合体、あるいはこれらの
有機マグネシウム成分とハロゲン化物、たとえ
ば、塩酸、クロル化炭化水素、四塩化ケイ素、四
塩化スズとの反応生成物をマグネシウム成分とし
て用い、これとチタンおよび/又はバナジウム化
合物とを反応させた成分と有機金属化合物とから
成る触媒が用いられる。 チーグラー型触媒の中で、とくに好ましいマグ
ネシウム化合物系触媒としては、たとえば、次の
ものがある。 (1) 一般式 MαMgβR1 pR2 qXrYs (式中、αは0または0より大きい数、p、q、
r、sは0または0より大きい数で、p+q+r
+s=mα+2βの関係を有し、Mは周期律表第
族ないし第族に属する金属元素、R1、R2は同
一または異なつた炭素原子数の炭化水素基、X、
Yは同一または異なつた基であり、ハロゲン、
OR3、OSiR4R5R6、NR7R8、SR9なる基を表わ
し、R3、R4、R5、R6、R7、R8は水素原子または
炭化水素基、R9は炭化水素基を表わす)で示さ
れる有機マグネシウム化合物と、(ii)少なくとも1
個のハロゲン原子を含有するチタンまたはバナジ
ウム化合物と、(iii)Al、B、Si、Ge、Sn、Te、
Sbのハライド化合物の(i)〜(iii)のうち(i)と(ii)ある
いは(i)と(ii)と(iii)とを反応させてなる固体触媒成分
〔A〕と有機金属化合物〔B〕からなるものであ
る。有機金属化合物〔B〕としては、周期律表第
〜族の化合物で、特に有機アルミニウム化合
物および有機マグネシウムを含む錯体が好まし
い。 触媒成分〔A〕と有機金属化合物〔B〕成分の
反応は、重合系内に両成分を添加し、重合条件下
に重合の進行とともに行わせることも可能であ
り、あらかじめ重合に先立つて実施してもよい。
また触媒成分の反応比率は、〔A〕成分1gに対
し〔B〕成分1〜3000mmolの範囲で行なうこと
が好ましい。触媒成分〔A〕の代りに、無機の
Mg化合物にTi化合物を担持したものでもよい。 これらの触媒系の中でも、工業的に脱触媒工程
を省略出来るためにとくに望ましいものとして、
特公昭52−36788、52−36790、52−36791、52−
36792、52−50070、52−36794、52−36795、52−
36796、52−36915、52−36917、53−6019、特開
昭50−21876、50−31835、50−72044、50−
788619、53−40696号のものがある。 該ポリエチレン(A)、(B)は懸濁重合、溶液重合、
気相重合等の方法でつくられる。 該ポリエチレン(A)は2段重合によつてつくるの
が、工業的には好ましいが、2段重合の方法はす
でに機つか提案されている。本願発明において使
用される好ましい方法の例を以下に説明する。 重合は炭素原子数4〜10個を有する飽和炭化水
素中で行なう。重合の順序は(A−L)−(A−
H)あるいは(A−H)−(A−L)のいずれでも
よい。 簡単のために(A−L)−(A−H)のパターン
を図面を参照しながら説明する。 低分子量部(A−L)は、重合圧力1〜30Kg/
cm2G、好ましくは3〜25Kg/cm2Gで、重合温度は
60〜100℃、好ましくは70〜90℃で行なう。高分
子量部(A−H)は、重合圧力0.5〜30Kg/cm2G、
好ましくは0.5〜20Kg/cm2Gで、重合温度は40〜
110℃、好ましくは60〜90℃で行なう。 重合器1ではライン2よりエチレン、ヘキサ
ン、水素、触媒成分等が供給され、低分子量のポ
リエチレン(A−L)が重合される。重合器1内
のスラリーはフラツシユドラム3に導かれ、未反
応のエチレン、水素が除かれる。除去されたエチ
レン、水素はコンプレツサー4により昇圧され重
合器1に戻される。一方、フラツシユドラム3内
のスラリーは、ポンプ5により2段目の重合器6
に導入される。重合器6はライン7よりエチレ
ン、コモノマー、ヘキサン、触媒成分等が供給さ
れ、高分子量のポリエチレン(A−H)の重合が
行なわれ、重合器6内のポリマーが製品として後
処理工程を経てとり出される。 以上説明したフローは、本発明の代表的な例の
一つであり、場合によつては重合器1で高分子量
部(A−H)を重合し、重合器6で低分子量部
(A−L)を重合してもよい。そろ際には、フラ
ツシユドラム3を省略することが可能である。さ
らに後段の重合器6から前段の重合器1に重合器
内容物を循環してもよい。 このようなフローシートにより連続的にポリエ
チレン(A)の重合を行なうことができる。 該ポリエチレン(A)と(B)とは、混合、混練して目
的とするポリエチレン組成物になされる。 ポリエチレン(A)と(B)の混合方法は、パウダー状
能、スラリー状態、ペレツト状態等通常の方法が
用いられる。混練する場合は150〜300℃の温度
で、一軸、二軸の押出機、混練機等で行なわれ
る。 このようにして、製造されるポリエチレン組成
物のメルトインデツクス(以下、MIと言う)は
0.001g/10minから10g/10minの範囲より、用
途によつて選択される。とくに加工性、物性とも
に総合的に秀れたフイルム用組成物としては、
MIが0.01g/10minから1g/10minの範囲にあ
り、密度が0.935g/cm3から0・965g/cm3の範囲
にある。 該ポリエチレン組成物は、熱安定剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、顔料、帯電防止剤、滑剤、充
填剤、他のポリオレフイン、熱可塑性樹脂、ゴム
等、通常ポリオレフインに添加、ブレンドされ得
る物質は、必要に応じて使用されることは可能で
ある。また、発泡剤を混入させて発泡成形するこ
とも可能である。 以上に詳述したように、本願発明によつて得ら
れるポリエチレン組成物は下記の如き特徴を有す
る。 (1) 溶融時の流動特性、溶融伸張性、溶融粘弾性
などの加工特性のバランスが良く、また、耐衝
撃性、引張強度、表面光択などの物性等にも秀
れる。 (2) フイルムの用途では、従来困難とされてい
た、6ミクロン以下の非常に薄いフイルムを、
100m/min以上の超高速で加工出来る。 (3) 成形品の剛性、耐衝撃性、耐環境応力亀裂性
に秀れ、これらの全ての特性が実用的によくバ
ランスしている。とくに、薄肉成形品ですぐれ
た耐衝撃性を与える。 (4) 物性、加工性ともに秀れているため、薄肉成
形品がつくり易い。このため、省資源、省エネ
ルギー時代に適合する。 (5) 容易に製造出来る。 (6) 中空、押出、射出、回転および発泡などの各
種成形用途にも適用出来る。 以下、実施例を挙げて、本願発明をさらに詳細
に説明するが、本願発明はこれらの実施例によつ
て何ら制限されるものではない。 本実施例、比較例において示す記号、測定方法
および測定条件。 (i) MI;メルトインデツクスを表わし、
ASTMD−1238により、温度190℃、荷重216
Kgの条件下で測定した値。 (ii) MIR;MI測定条件において荷重21.6Kgで測
定した値をMIで除した商を意味し、分子量分
布の1つの尺度であり、この値が大きい程分子
量分布が広いことを示す。 (iii) 分子量(MW);デカリン溶液を用い、135℃
で測定した固有粘度(η)と、ジヤーナル・オ
ブ・ポリマーサイエンス36巻91頁(1957)記載
の式、η=6.8×10-4MW0.67からMWを求めた。
なお、本願発明における分子量は全てこの方法
によるものである。 (iv) 密度;ASTMD−1505にしたがつて測定し
た。 (v) 溶融伸張性;東洋精機(株)製メルトテンシヨン
テスターを使用し、温度150℃で樹脂を溶融押
出したストランドを引伸ばし、ストランドが破
断しないで引伸ばせる最高の引取速度を、スト
ランドがノズルから出る時の線速度で除した
商。 (iv) フイルム成形加工性;50mm径スクリユー、75
mm径ダイ付インフレーシヨンフイルム成形機
で、温度180℃、ブロー比3倍で、引取速度105
m/minでフイルムを成形し、成形可能な最低
厚さを測定する。 (vii) フイルムの耐衝撃性;上記フイルム成形機、
条件で成形して得た厚さ12ミクロンのフイルム
をASTMD1709で測定する。 (viii) フイルムのフイツシユアイ;上記フイルム成
形機、条件で成形して得た厚さ12ミクロンのフ
イルム700cm2切り取り、その上にある直径0.1ミ
リ以上のフイツシユアイを目視により全数数え
る。 実施例 1−1 (1) ポリエチレン(A)および(B)用の触媒の合成 トリクロルシラン(HSiCl3)1モル/の
ヘキサン溶液2を8のオートクレーブに入
れ、50℃に保つた。これに組成AlMg6.0(C2H5
2.0(n−C4H99.5(OC4H93.5の有機アルミニ
ウム−マグネシウム錯体の1モル/のヘキサ
ン溶液2を撹拌下に2時間かけて滴下し、さ
らにこの温度で2時間反応させた。生成した固
体成分を2のヘキサンで2回沈降法によつて
洗浄した。この固体成分を含むスラリーに四塩
化チタン2を仕込み、130℃にて2時間反応
させた後、固体触媒を単離し、遊離のハロゲン
が検出されなくなるまでヘキサンで洗浄した。
この固体触媒は2.1%のチタンを含有していた。 (2) 2段重合によるポリエチレン(A)の製造 まず、低分子量部でつくるために、反応容積
300の重合器1で重合した。重合温度は83℃、
重合圧力は10Kg/cm2Gである。この重合器1
に、上記の固体触媒を1.3mmol(Ti原子基
準)/Hrの速度で、20mmol(金属原子基
準)/Hrの速度でトリエチルアルミニウムを、
40/Hrの速度で精製ヘキサンを供給し、ま
たエチレンを7NM3/Hrと分子量調節剤とし
て水素を、気相の水素濃度が約86モル%になる
ように供給し、重合を行なう。重合器1内のポ
リマースラリー内溶液を圧力1Kg/cm2G、温度
75℃のフラツシユドラム3に導き、未反応のエ
チレン、水素を分離した後、重合器6にスラリ
ーポンプ5で昇圧し導入する。重合器6では温
度80℃、圧力6Kg/cm2Gで重合を行なう。重合
器6は内容積250である。該重合器6にトリ
エチルアルミニウムを7.5mmol(金属原子基
準)/Hrの速度で、精製ヘキサンを40/
Hr、エチレンを7.2NM3/Hrの速度でそれぞ
れ供給し、かつ、水素をブテン−1を気相の濃
度がそれぞれ約1モル%、約2.5モル%になる
ように導入し、重合を行なつた。このようにし
て2段重合を行ない重合器6より得られたポリ
エチレン(A)のパウダーのMIは0.12g/10min、
密度は0.956g/cm3であつた。 なお、別に同様の条件で行なつた単独重合の
実験結果から、1段目の重合器1で重合したポ
リエチレン(A)の低分子量部(A−L)は、分子
量が約15000、密度約0.974g/cm3、2段目の重
合器2で重合したポリエチレン(A)の高分子量部
(A−H)は分子量が約62万、密度約0.939g/
cm3であるとそれぞれ推定される。 この低分子量部(A−L)と高分子量部(A
−H)の比率は、1段目の生成ポリエチレンの
密度と2段目重合器出口の組成物密度から計算
し、(A−L):(A−H)=50:50と求められ
た。 (3) ポリエチレン(B)の製造 反応容積200の重合器を使用し、単独重合
によつてポリエチレン(B)を製造した。重合温度
は83℃、重合圧力11Kg/cm2G、10.5Kg/Hrの
生成量となるように重合をコントロールした。
触媒は、ポリエチレン(A)と同様のものを使用し
水素を分子量調節剤として使用し、プロピレン
をコモノマーとして使用し、分子量7万、密度
0.955g/cm3、MIは6g/10min、MIR28のポ
リエチレン(B)を製造した。 (4) ポリエチレン組成物の製造と評価 上記の如くして製造したポリエチレン(A)およ
び(B)のパウダーを、重量比で94対6の割合で混
合し、次いでこの混合物に熱、酸化防止剤とし
て、テトラキス〔メチレン−3−(3′,5′−ジ
−t−ブチル−4′−ヒドロキシフエニル)プロ
ピオネート〕メタンを1200ppm、およびジター
シヤリブチルフエノール800ppm、ステアリン
酸カルシウム2500ppmを添加し、ヘンシエルミ
キサー中で、十分撹拌混合し、パウダー状の混
合物をつくり、この混合物をフアレル社製
FCMで220℃の温度で混練し、次いでこの混練
物を一軸押出機で230℃の温度で押出し、ペレ
タイズをし、ポリエチレン組成物を製造した。
このポリエチレン樹脂組成物の性能は第1表に
示す通り、成形加工性及び物性ともに非常に優
れた性能を示す。 実施例 1−2 実施例1−1で製造したポリエチレンパウダー
(A)および(B)を、第1表に示すような配合量にして
混合した以外は、添加剤、混合、混練及び押出条
件などは、実施例1−1と同様にしてポリエチレ
ン組成物を製造し、その性能を評価した結果を第
1表に示す。 比較例 1−1 実施例1−1で製造したポリエチレン(A)のみを
使用した以外は、実施例1−1と同様にしてその
性能を評価した。 比較例 1−2 実施例1−1において、ポリエチレン(B)の代り
に、分子量15万、密度0・960g/cm3、MI0.5
g/10min、MIR34のプロピレンをコモノマーと
するポリエチレンを使用した。
【表】 実施例 2−1 (1) ポリエチレン(A)の製造 実施例1−1で使用した触媒を用い、実施例
1−1でポリエチレン(B)を重合するのに使用し
た重合器、重合温度および圧力で、ポリエチレ
ン(A)の低分子量部(A−L)と高分子量部(A
−H)とを夫々別個に重合した。(A−L)、
(A−H)ともにブテン−1をコノマーとして
使用し、分子量調節剤は実施例1−1と同様に
水素を使用した。 製造した(A−L)は分子量が約3万、密度
が0.965g/cm3、(A−H)は分子量が約32万、
密度が0.932g/cm3であつた。 (2) ポリエチレン(B)用の触媒の合成 ジ−n−ブチルマグネシウム138gとトリエ
チルアルミニウム19gとをn−ヘプタン2と
ともに容量4の撹拌槽に送入し、80℃で2時
間反応させることにより、組成AlMg6(C2H53
(n−C4H912の有機アルミニウム−マグネシ
ウム錯体を合成した。この錯体400mmol(54
g)を含むn−ヘプタン溶液800mlと四塩化チ
タン400mmolを含有するn−ヘプタン溶液800
mlを、乾燥窒素置換によつて水分と酸素を除去
した後、−20℃で撹拌下4時間反応させた。生
成した炭化水素不溶性固体を単離し、n−ヘプ
タンで洗浄し106gの固体を得た。 (3) ポリエチレン(B)の製造 上記の如くしてつくつた固体触媒とトリエチ
ルアルミニウムとを触媒として用い、コモノマ
ーとして、オクテン−1を用い、実施例1−1
のポリエチレン(B)をつくるのに使用した重合
器、重合温度、圧力で水素を分子量調節剤とし
て、下記のようなポリエチレン(B)を重合した。
すなわち、分子量5万、密度0.948g/cm3
MI16g/10min、MIR30である。 (4) ポリエチレン組成物の製造と評価 上記の如くして製造したポリエチレン(A)の
(A−L)と(A−H)およびポリエチレン(B)
とを、第2表に示す配合比で混合し、次いで、
安定剤として、テトラキス〔メチレン−3−
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフエ
ニル)プロピオネート〕メタンを80ppm、およ
びジラウリル−3,3′−チオジプロピオン酸エ
ステルを500ppm、ジターシヤリブチルフエノ
ール700ppm、ステアリン酸カルシウム
2000ppmを添加し、次いで、ヘンシエルミキサ
ー中で十分撹拌混合した。この混合物をフアレ
ル社製FCMで220℃の温度で混練し、次いでこ
の混練物を一軸押出機で200℃の温度で押出し、
ペレタイズをし、ポリエチレン組成物を製造し
た。このポリエチレン組成物の性能は第2表に
示す通り、成形加工性及び物性ともに非常に優
れた性能を示す。 実施例 2−2 実施例2−1において、(A−L)、(A−H)
および(B)の配合比を第2表に示すように変えた以
外は、実施例2−1と同様にした。 比較例 2−1〜2−2 実施例2−1、2−2における(A−L)と
(A−H)を第2表に示すような配合にした以外
は、実施例2−1と同様にして、その性能を評価
した。
【表】 実施例 3−1〜3−2 (1) ポリエチレン(A)の製造 実施例2−1と同様の触媒、同様の方法でA
−L、A−H1をそれぞれ別々に重合した。 製造したA−Lは分子量が約1.4万、密度が
0.969g/cm3、A−H1は分子量が約89万、密度
が0.928g/cm3であつた。 (2) ポリエチレン(B) 実施例2−1(B)と同じポリマーを使用した。 (3) ポリエチレン組成物の製造と評価 実施例2−1と同様にして第3表に示す割合
いの組成物を製造した。このポリエチレンの性
能は第3表に示す通り、成形加工性、物性、フ
イツシユアイレベル共に非常に優れた性能を示
した。 比較例 3−1〜3−3 ポリエチレン(A)の製造 実施例3−1のポリエチレン(A)のA−L、A−
H1及び実施例3−1のポリエチレン(A)と同じ触
媒、同じ方法で重合したA−H2(分子量が約185
万、密度が0.924)を用いた。 他は全て、実施例3−1と同じ方法によつた。
ポリエチレンAとBの割合い等を第3表に示し
た。第3表に示す通り、成形加工性、物性、フイ
ツシユアイ等のレベルにおいて劣ることが判る。
【表】 注1:ストランドに激しいメルトフラクチヤーが発生
し不安定であつた。
注2:フイルムがサメ肌(シヤークスキン)状となり、
正常な外観のフイルムが得られなかつた。
注3:12μのフイルムが得られなかつたので測定でき
なかつた。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施態様の2段重合の一例を示
すフローシートである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エチレンの単独重合体およびエチレンとα−
    オレフインの共重合体の群から選ばれるポリエチ
    レン(A)及び(B)から成り、 (i) ポリエチレン(A)は分子量が0.5万から5万の
    低分子量部(A−L)と分子量が10万から150
    万の高分子量部(A−H)とから成り、(A−
    H)の分子量/(A−L)の分子量が5〜200
    であり、且つ、(A−L)の量対(A−H)の
    量が重量比で、60対40から40対60の範囲であ
    り、組成物中のポリエチレン(A)の量は98重量%
    から85重量%の範囲であり、 (ii) ポリエチレン(B)はチーグラー型触媒により重
    合されたものであり、かつその分子量は3万か
    ら8万であり、密度が0.94を越え0.97g/cm3
    下であり、組成物中のポリエチレン(B)の量は2
    重量%から15重量%の範囲であり、 (iii) 組成物のメルトインデツクスが0.001g/
    10min.以上10g/10min.以下である ことを特徴とするポリエチレン組成物。 2 ポリエチレン(A)が2段重合によつてつくられ
    た特許請求の範囲第1項記載のポリエチレン組成
    物。 3 ポリエチレン(A)および(B)が、マグネシウム化
    合物系チーグラー型触媒によつてつくられた特許
    請求の範囲第1又は2項記載のポリエチレン組成
    物。 4 ポリエチレン(B)の分子量が4万から7万であ
    り、ポリエチレン(B)の分子量/(A−L)の分子
    量が1.5以上で、(A−H)の分子量/ポリエチレ
    ン(B)の分子量が1.5以上である特許請求の範囲第
    1、2又は3項記載のポリエチレン組成物。
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