JPH0128032B2 - - Google Patents
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- JPH0128032B2 JPH0128032B2 JP55142391A JP14239180A JPH0128032B2 JP H0128032 B2 JPH0128032 B2 JP H0128032B2 JP 55142391 A JP55142391 A JP 55142391A JP 14239180 A JP14239180 A JP 14239180A JP H0128032 B2 JPH0128032 B2 JP H0128032B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ddaq
- ddm
- aqueous medium
- dicyano
- purity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
Description
本発明は、1,4−ナフトキノンと1,2−ジ
シアノ−1,2−ジメルカプトエテンのアルカリ
金属塩とから高純度でしかもナフトキノン含有量
の少ない2,3−ジシアノ−1,4−ジチア−
9,10−アンスラキノンを製造する新規な方法に
関する。 2,3−ジシアノ−1,4−ジチア−9,10−
アンスラキノン(以下、DDAQと略す)はジチ
アノン剤として稲の白葉枯病、果樹或は野菜など
の広範囲な病害に有効な殺菌剤として用いられて
いる。 DDAQの製造法としては1,4−ナフトキノ
ン(以下、NQと略す)と1,2−ジシアノ−
1,2−ジメルカプトエテン(以下、DDMと略
す)のジアルカリ金属塩とを水性媒体中PH5に保
持して反応させ、得られる生成物を水性媒体中で
酸化する工程からなる、終始一貫して有機溶媒を
用いない方法(特公昭41−11730号公報)が工業
的に有力である。しかしながら、本発明者らが本
方法について、その実施例に基づいてDDAQを
製造したが、得られるDDAQの純度及び収率が
低く、かつ、得られるDDAQ中のNQ含有量が高
く望ましい結果が得られなかつた。 事実、特公昭51−38768号公報によれば「製造
工程で得られるものは、上記ジチアノン
(DDAQと同一)を89%とその他合成過程におけ
る副生物を11%含むものである」と述べるように
純度は低い。さらに、同公報に示されるようにジ
チアノン原体には通常0.5%以上のNQが混在して
おり、そのためにジチアノンを使用する者が皮膚
や粘膜などに傷害を受ける。そこで、ジチアノン
原体からNQを除去する必要があるが、同公報に
よれば製造されたジチアノン工業原体からNQを
除去するにはベンゼン、トルエンなどの一般有機
溶剤を用いてジチアノン工業原体を再結晶法、抽
出法、或は吸着法等により精製する方法が記載さ
れている。 しかしながら、DDAQの有機溶媒に対する溶
解度は極めて小さく溶媒を大量に使用するという
欠点があり、その上製造工程に加えて精製工程を
要することは工業的にはコスト高になり工程も煩
雑になるから極めて不利である。 本発明者らは、従来行なわれていたNQと
DDMとを水性媒体中で反応させDDAQを製造す
る際の上記の欠点を克服し、純度、収率が高くし
かも得られた生成物中のNQ含有量を低下、特に
0.5%以下に、するような製造方法の改良につい
て検討してきた。 われわれは、まずNQとDDMのアルカリ金属
塩との反応を水性媒体中PH5.1〜5.8特に約5.3に制
御しながら反応させ、次いで過酸化水素処理した
のち、特公昭41−11730号公報の方法のように、
得られたジシアノ−1,4−ジチア−9,10−ア
ンスラヒドロキノン(以下、DDAHQと略す)を
含む生成物を水媒体中で酸化処理するとDDAQ
の純度及び収率が高められることを見出した。し
かしながら、この方法では高収率、高純度を得る
PH条件の好適な範囲が5.1〜5.8と極めて狭く、工
業的に制御が困難であり、かつ得られるDDAQ
中のNQ含有量は約0.5%くらいあり十分満足すべ
きものではなかつた。 そこで上記方法において、NQとDDMのアル
カリ金属塩とを反応させ、次いで過酸化水素処理
して得られたDDAHQを含む生成物の酸化処理を
アルコール等の極性媒体及び塩化鉄等の酸化剤の
存在下で行なつたところ、不純物として含まれる
NQは可溶性の別化合物に変り、そのため得られ
たDDAQ中のNQ含有量は約0.1%以下に低下する
こと及び一貫して水性媒体中で反応を実施する従
来の方法に比べてNQとDDMのアルカリ金属塩
との反応におけるPHの変化による純度及び収率の
急激な低下傾向がなく、むしろ純度は従来法より
高くなることを見出し、本発明を完成した。 本発明は、水性媒体中に懸濁させたNQと
DDMのアルカリ金属塩とを水性媒体中PH5.1〜
5.8で反応させ、次いで脱水素剤で処理し、得ら
れるDDAHQを含む生成物を極性溶媒及び酸化剤
の存在下で酸化することを特徴とするDDAQの
製造法に存する。 本発明において用いるNQは微粒化して32メツ
シユスルー好ましくは60メツシユスルーになる程
度の微粒品が好ましい。 NQの純度は高い方が好ましいが90〜97%くら
いの工業品であつてもよい。 粒径が大きいと反応速度が遅くなり、又副反応
も起るので好ましくない。このNQはPH調整用の
酢酸等の酸を含んだ水性媒体に懸濁させた状態
で、DDMのアルカリ金属塩の溶液と反応させ
る。 本発明において、DDMのアルカリ金属塩とし
てはリチウム、ナトリウム又はカリウム塩から選
ばれるが、通常はナトリウム塩が用いられる。そ
の製法はすでに公知であるが、二硫化炭素と青酸
ナトリウムを原料として容易に合成することがで
きる。 DDMのアルカリ金属塩はNQの同モル以上好
ましくは1.05〜1.3モル倍が用いられる。 本発明において、水性媒体とは水を主成分とす
る媒体のことであり、他の溶媒例えばDDMの合
成の際に用いられる溶媒が混入しても障害にはな
らない。 本発明においては、上記反応即ち、NQと
DDMとの反応時におけるPHは、DDAQを高純
度、高収率で得るには、5.1〜5.8の範囲が好まし
い。 本発明において、反応温度は0〜10℃、好まし
くは0〜5℃が望ましい。 NQとDDMのアルカリ金属塩(通常はジアル
カリ金属塩)とを反応させたのち、通常は更に脱
水素剤を加える。 この場合の脱水素剤としては、空気、酸素、過
酸化水素、硝酸又は塩素があげられるが、通常は
過酸化水素が用いられる。 脱水素剤例えば過酸化水素で処理すると
DDAHQを含む生成物一般にDDAQとDDAHQ
とのキンヒドロンが黒褐色の沈澱として得られ
る。この沈澱を別し、得られた生成物を酸化剤
により酸化してDDAQにする。 その際、該生成物は次の酸化反応に湿潤ケーキ
のまま用いることができる。 該酸化反応は、極性有機溶媒及び酸化剤の存在
下で行なわれる。該極性有機溶媒としてはメタノ
ール、エタノール若しくはプロパノールなどのア
ルコール、酢酸などのカルボン酸、アセトンなど
のケトン又はジメチルホルムアミドなど酸化剤に
安定な溶媒があげられる。 酸化剤としては、DDAHQを酸化しうるような
この種の酸化剤、例えば塩化第二鉄又は重クロム
酸カリウムが用いられる。 該酸化反応は、通常溶媒の沸点以下、一般的に
は80℃以下、0〜60℃通常は常温で実施しうる。
反応は溶解することなく操作しうるようなスラリ
ー状態でよく、再結晶法などに比べてはるかに少
ない溶媒量例えばDDAQの約2倍量以上通常3
〜20倍量で本願目的を達することができる。もつ
とも、DDAQの溶媒への溶解度があるので
DDAQの取得量を増加させるためには溶媒量を
少なくした方がよい。 本発明は一般には次のように実施する。 DDMのジナトリウム塩のジメチルスルホオキ
シド(以下、DMSOと略す)と水の混合溶液を
0〜5℃に保ち、よく撹拌しながら微粒化した
NQ、酢酸及び水の混合懸濁液を加え、所定のPH
に保持し、反応させる。反応が進むに従つて、PH
が上昇するので酸、例えば酢酸の水溶液を加えて
PHを調整する。 PH調整用の酸としては酢酸の他に蟻酸、安息香
酸、フタル酸などのカルボン酸、塩酸、硫酸、燐
酸などの無機酸も使用しうる。 NQは次第に溶解して均一水溶液となり、次い
で次第に不均一系となる。 NQを添加してから10〜60分後、通常は15〜40
分後にNQに対して1〜1.2倍モルの過酸化水素水
を加えると黒褐色沈澱(DDAQとその還元体で
あるDDAHQとの分子間化合物であるキンヒドロ
ン)が析出する。1時間後、黒渇色の沈澱を別
し、水洗する。得られた湿潤ケーキを有機溶媒例
えばメタノールなどのアルコールと共に容器に採
り、撹拌しながら同じ有機溶媒に溶解した塩化第
二鉄の溶液を加える。室温で0.5〜3時間通常は
1時間撹拌し、得られた生成物を過、洗浄(水
洗、アルコール洗)し乾燥する。 塩化第二鉄は原料として使用したNQに対し
て、均等モル以上通常約1.2〜3モル倍が用いら
れる。 次に実施例によつて本発明を詳細に説明する。 実施例1−(1) (NQとDDMとの反応例) シアン化ナトリウム1.6g(31.3mmol)を
DMSO7.8gに懸濁し、二硫化炭素2.5g
(32.8mmol)を徐々に加える。それを30℃で1時
間保ち、40℃で1.5時間保つ。その後、水20mlを
加えて50℃にする。その温度で1.5時間保つた後、
冷却する。遊離した硫黄をろ別し、DDMのジナ
トリウム塩を含えだ赤褐色の液を100mlの四つ口
フラスコに入れて0〜2℃に保つ。よく撹拌しな
がら、2.33gのNQ(99.0%の純度で14.6mmol,
DDMのジナトリウム塩に対して、0.93倍モル相
当)を、水20mlと酢酸1.0gの混合溶液に懸濁し
た液を一度に加える。 PHが所定の値(第1表及び第2表に示す)にな
るまでよく撹拌し、PHが所定の値になつたところ
でさらに酢酸水溶液を用いてそのPHを保持する。
30分後、約5分間で過酸化水素水(35%)1.5g
(15.4mmol)と水10mlとの水溶液を徐々に加え
る。 PHが上昇するので酢酸水溶液で所定のPHに保持
する。1時間後に反応温度を0〜2℃から10〜15
℃に徐々に上昇させる。 反応後、黒褐色の沈澱(DDAHQとDDAQの
キンヒドロン体)を別し、得られた湿潤ケーキ
をよく水洗する。 実施例1−(2) (本願発明の酸化処理実験) 実施例1−(1)において、種々のPHで実施して得
た湿潤ケーキ(キンヒドロン体)を、塩化第二鉄
(6水塩)7.0g(26.0mmol)をメタノール50ml
に溶解した溶液に懸濁し、室温で1時間よく撹拌
した。 得られた淡褐色の沈澱をろ別し、よく水洗した
後、乾燥した。得られた生成物を高速液体クロマ
トグラフイーで分析した。 その結果は、第1表に示した。
シアノ−1,2−ジメルカプトエテンのアルカリ
金属塩とから高純度でしかもナフトキノン含有量
の少ない2,3−ジシアノ−1,4−ジチア−
9,10−アンスラキノンを製造する新規な方法に
関する。 2,3−ジシアノ−1,4−ジチア−9,10−
アンスラキノン(以下、DDAQと略す)はジチ
アノン剤として稲の白葉枯病、果樹或は野菜など
の広範囲な病害に有効な殺菌剤として用いられて
いる。 DDAQの製造法としては1,4−ナフトキノ
ン(以下、NQと略す)と1,2−ジシアノ−
1,2−ジメルカプトエテン(以下、DDMと略
す)のジアルカリ金属塩とを水性媒体中PH5に保
持して反応させ、得られる生成物を水性媒体中で
酸化する工程からなる、終始一貫して有機溶媒を
用いない方法(特公昭41−11730号公報)が工業
的に有力である。しかしながら、本発明者らが本
方法について、その実施例に基づいてDDAQを
製造したが、得られるDDAQの純度及び収率が
低く、かつ、得られるDDAQ中のNQ含有量が高
く望ましい結果が得られなかつた。 事実、特公昭51−38768号公報によれば「製造
工程で得られるものは、上記ジチアノン
(DDAQと同一)を89%とその他合成過程におけ
る副生物を11%含むものである」と述べるように
純度は低い。さらに、同公報に示されるようにジ
チアノン原体には通常0.5%以上のNQが混在して
おり、そのためにジチアノンを使用する者が皮膚
や粘膜などに傷害を受ける。そこで、ジチアノン
原体からNQを除去する必要があるが、同公報に
よれば製造されたジチアノン工業原体からNQを
除去するにはベンゼン、トルエンなどの一般有機
溶剤を用いてジチアノン工業原体を再結晶法、抽
出法、或は吸着法等により精製する方法が記載さ
れている。 しかしながら、DDAQの有機溶媒に対する溶
解度は極めて小さく溶媒を大量に使用するという
欠点があり、その上製造工程に加えて精製工程を
要することは工業的にはコスト高になり工程も煩
雑になるから極めて不利である。 本発明者らは、従来行なわれていたNQと
DDMとを水性媒体中で反応させDDAQを製造す
る際の上記の欠点を克服し、純度、収率が高くし
かも得られた生成物中のNQ含有量を低下、特に
0.5%以下に、するような製造方法の改良につい
て検討してきた。 われわれは、まずNQとDDMのアルカリ金属
塩との反応を水性媒体中PH5.1〜5.8特に約5.3に制
御しながら反応させ、次いで過酸化水素処理した
のち、特公昭41−11730号公報の方法のように、
得られたジシアノ−1,4−ジチア−9,10−ア
ンスラヒドロキノン(以下、DDAHQと略す)を
含む生成物を水媒体中で酸化処理するとDDAQ
の純度及び収率が高められることを見出した。し
かしながら、この方法では高収率、高純度を得る
PH条件の好適な範囲が5.1〜5.8と極めて狭く、工
業的に制御が困難であり、かつ得られるDDAQ
中のNQ含有量は約0.5%くらいあり十分満足すべ
きものではなかつた。 そこで上記方法において、NQとDDMのアル
カリ金属塩とを反応させ、次いで過酸化水素処理
して得られたDDAHQを含む生成物の酸化処理を
アルコール等の極性媒体及び塩化鉄等の酸化剤の
存在下で行なつたところ、不純物として含まれる
NQは可溶性の別化合物に変り、そのため得られ
たDDAQ中のNQ含有量は約0.1%以下に低下する
こと及び一貫して水性媒体中で反応を実施する従
来の方法に比べてNQとDDMのアルカリ金属塩
との反応におけるPHの変化による純度及び収率の
急激な低下傾向がなく、むしろ純度は従来法より
高くなることを見出し、本発明を完成した。 本発明は、水性媒体中に懸濁させたNQと
DDMのアルカリ金属塩とを水性媒体中PH5.1〜
5.8で反応させ、次いで脱水素剤で処理し、得ら
れるDDAHQを含む生成物を極性溶媒及び酸化剤
の存在下で酸化することを特徴とするDDAQの
製造法に存する。 本発明において用いるNQは微粒化して32メツ
シユスルー好ましくは60メツシユスルーになる程
度の微粒品が好ましい。 NQの純度は高い方が好ましいが90〜97%くら
いの工業品であつてもよい。 粒径が大きいと反応速度が遅くなり、又副反応
も起るので好ましくない。このNQはPH調整用の
酢酸等の酸を含んだ水性媒体に懸濁させた状態
で、DDMのアルカリ金属塩の溶液と反応させ
る。 本発明において、DDMのアルカリ金属塩とし
てはリチウム、ナトリウム又はカリウム塩から選
ばれるが、通常はナトリウム塩が用いられる。そ
の製法はすでに公知であるが、二硫化炭素と青酸
ナトリウムを原料として容易に合成することがで
きる。 DDMのアルカリ金属塩はNQの同モル以上好
ましくは1.05〜1.3モル倍が用いられる。 本発明において、水性媒体とは水を主成分とす
る媒体のことであり、他の溶媒例えばDDMの合
成の際に用いられる溶媒が混入しても障害にはな
らない。 本発明においては、上記反応即ち、NQと
DDMとの反応時におけるPHは、DDAQを高純
度、高収率で得るには、5.1〜5.8の範囲が好まし
い。 本発明において、反応温度は0〜10℃、好まし
くは0〜5℃が望ましい。 NQとDDMのアルカリ金属塩(通常はジアル
カリ金属塩)とを反応させたのち、通常は更に脱
水素剤を加える。 この場合の脱水素剤としては、空気、酸素、過
酸化水素、硝酸又は塩素があげられるが、通常は
過酸化水素が用いられる。 脱水素剤例えば過酸化水素で処理すると
DDAHQを含む生成物一般にDDAQとDDAHQ
とのキンヒドロンが黒褐色の沈澱として得られ
る。この沈澱を別し、得られた生成物を酸化剤
により酸化してDDAQにする。 その際、該生成物は次の酸化反応に湿潤ケーキ
のまま用いることができる。 該酸化反応は、極性有機溶媒及び酸化剤の存在
下で行なわれる。該極性有機溶媒としてはメタノ
ール、エタノール若しくはプロパノールなどのア
ルコール、酢酸などのカルボン酸、アセトンなど
のケトン又はジメチルホルムアミドなど酸化剤に
安定な溶媒があげられる。 酸化剤としては、DDAHQを酸化しうるような
この種の酸化剤、例えば塩化第二鉄又は重クロム
酸カリウムが用いられる。 該酸化反応は、通常溶媒の沸点以下、一般的に
は80℃以下、0〜60℃通常は常温で実施しうる。
反応は溶解することなく操作しうるようなスラリ
ー状態でよく、再結晶法などに比べてはるかに少
ない溶媒量例えばDDAQの約2倍量以上通常3
〜20倍量で本願目的を達することができる。もつ
とも、DDAQの溶媒への溶解度があるので
DDAQの取得量を増加させるためには溶媒量を
少なくした方がよい。 本発明は一般には次のように実施する。 DDMのジナトリウム塩のジメチルスルホオキ
シド(以下、DMSOと略す)と水の混合溶液を
0〜5℃に保ち、よく撹拌しながら微粒化した
NQ、酢酸及び水の混合懸濁液を加え、所定のPH
に保持し、反応させる。反応が進むに従つて、PH
が上昇するので酸、例えば酢酸の水溶液を加えて
PHを調整する。 PH調整用の酸としては酢酸の他に蟻酸、安息香
酸、フタル酸などのカルボン酸、塩酸、硫酸、燐
酸などの無機酸も使用しうる。 NQは次第に溶解して均一水溶液となり、次い
で次第に不均一系となる。 NQを添加してから10〜60分後、通常は15〜40
分後にNQに対して1〜1.2倍モルの過酸化水素水
を加えると黒褐色沈澱(DDAQとその還元体で
あるDDAHQとの分子間化合物であるキンヒドロ
ン)が析出する。1時間後、黒渇色の沈澱を別
し、水洗する。得られた湿潤ケーキを有機溶媒例
えばメタノールなどのアルコールと共に容器に採
り、撹拌しながら同じ有機溶媒に溶解した塩化第
二鉄の溶液を加える。室温で0.5〜3時間通常は
1時間撹拌し、得られた生成物を過、洗浄(水
洗、アルコール洗)し乾燥する。 塩化第二鉄は原料として使用したNQに対し
て、均等モル以上通常約1.2〜3モル倍が用いら
れる。 次に実施例によつて本発明を詳細に説明する。 実施例1−(1) (NQとDDMとの反応例) シアン化ナトリウム1.6g(31.3mmol)を
DMSO7.8gに懸濁し、二硫化炭素2.5g
(32.8mmol)を徐々に加える。それを30℃で1時
間保ち、40℃で1.5時間保つ。その後、水20mlを
加えて50℃にする。その温度で1.5時間保つた後、
冷却する。遊離した硫黄をろ別し、DDMのジナ
トリウム塩を含えだ赤褐色の液を100mlの四つ口
フラスコに入れて0〜2℃に保つ。よく撹拌しな
がら、2.33gのNQ(99.0%の純度で14.6mmol,
DDMのジナトリウム塩に対して、0.93倍モル相
当)を、水20mlと酢酸1.0gの混合溶液に懸濁し
た液を一度に加える。 PHが所定の値(第1表及び第2表に示す)にな
るまでよく撹拌し、PHが所定の値になつたところ
でさらに酢酸水溶液を用いてそのPHを保持する。
30分後、約5分間で過酸化水素水(35%)1.5g
(15.4mmol)と水10mlとの水溶液を徐々に加え
る。 PHが上昇するので酢酸水溶液で所定のPHに保持
する。1時間後に反応温度を0〜2℃から10〜15
℃に徐々に上昇させる。 反応後、黒褐色の沈澱(DDAHQとDDAQの
キンヒドロン体)を別し、得られた湿潤ケーキ
をよく水洗する。 実施例1−(2) (本願発明の酸化処理実験) 実施例1−(1)において、種々のPHで実施して得
た湿潤ケーキ(キンヒドロン体)を、塩化第二鉄
(6水塩)7.0g(26.0mmol)をメタノール50ml
に溶解した溶液に懸濁し、室温で1時間よく撹拌
した。 得られた淡褐色の沈澱をろ別し、よく水洗した
後、乾燥した。得られた生成物を高速液体クロマ
トグラフイーで分析した。 その結果は、第1表に示した。
【表】
比較例 (水媒体中の酸化処理実験)
実施例1−(1)において、種々のPHで実施して得
た湿潤ケーキを塩化第二鉄(6水塩)7.0g
(26.0mmol)を水に溶解した水溶液に懸濁し、50
℃で2時間よく撹拌する。得られた淡褐色の沈澱
をろ別し、よく水洗した後、乾燥する。得られた
生成物を高速液体クロマトグラフイーで分析し
た。その結果を第2表に示した。
た湿潤ケーキを塩化第二鉄(6水塩)7.0g
(26.0mmol)を水に溶解した水溶液に懸濁し、50
℃で2時間よく撹拌する。得られた淡褐色の沈澱
をろ別し、よく水洗した後、乾燥する。得られた
生成物を高速液体クロマトグラフイーで分析し
た。その結果を第2表に示した。
【表】
実施例 2
実施例1−(1)において、PH5.3で実施して得た
湿潤ケーキを塩化第二鉄(6水塩)7.0g
(26.0mmol)をメタノール25mlに溶解した溶液に
懸濁し、室温で1時間よく撹拌した。 得られた淡褐色の沈澱をろ別し、よく水洗した
後、乾燥する。得られた生成物の収得量は4.04g
であり、該生成物を高速液体クロマトグラフイー
で分析した。DDAQの純度は99.2%、NQ含有量
はトレース及び収率は93.1molであつた。 実施例 4 実施例3において、メタノールの代りにエタノ
ールを用いて同様に実施して、DDAQの純度98.5
%、NQ含有量は0.08%、及び収率は90.5mol%を
得た。 なお、ジメチルホルムアミドを用いて同じ様に
実施することができた。
湿潤ケーキを塩化第二鉄(6水塩)7.0g
(26.0mmol)をメタノール25mlに溶解した溶液に
懸濁し、室温で1時間よく撹拌した。 得られた淡褐色の沈澱をろ別し、よく水洗した
後、乾燥する。得られた生成物の収得量は4.04g
であり、該生成物を高速液体クロマトグラフイー
で分析した。DDAQの純度は99.2%、NQ含有量
はトレース及び収率は93.1molであつた。 実施例 4 実施例3において、メタノールの代りにエタノ
ールを用いて同様に実施して、DDAQの純度98.5
%、NQ含有量は0.08%、及び収率は90.5mol%を
得た。 なお、ジメチルホルムアミドを用いて同じ様に
実施することができた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水性媒体中に懸濁させた1,4−ナフトキノ
ンと1,2−ジシアノ−1,2−ジメルカプトエ
テンのアルカリ金属塩とを水性媒体中PH5.1〜5.8
で反応させ、次いで脱水素剤で処理し、得られる
2,3−ジシアノ−1,4−ジチア−9,10−ア
ンスラヒドロキノンを含む生成物を極性溶媒及び
酸化剤の存在下で酸化することを特徴とする2,
3−ジシアノ−1,4−ジチア−9,10−アンス
ラキノンの製造法。 2 極性溶媒がアルコール、ジメチルホルムアミ
ド、カルボン酸又はアセトンである特許請求の範
囲第1項記載の方法。 3 アルコールがメタノール又はエタノールであ
る特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 酸化剤が塩化第二鉄である特許請求の範囲第
1項記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14239180A JPS5767577A (en) | 1980-10-14 | 1980-10-14 | Production of 2,3-dicyano-1,4-dithia-9,10-anthraquinone |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14239180A JPS5767577A (en) | 1980-10-14 | 1980-10-14 | Production of 2,3-dicyano-1,4-dithia-9,10-anthraquinone |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5767577A JPS5767577A (en) | 1982-04-24 |
| JPH0128032B2 true JPH0128032B2 (ja) | 1989-05-31 |
Family
ID=15314265
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14239180A Granted JPS5767577A (en) | 1980-10-14 | 1980-10-14 | Production of 2,3-dicyano-1,4-dithia-9,10-anthraquinone |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5767577A (ja) |
-
1980
- 1980-10-14 JP JP14239180A patent/JPS5767577A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5767577A (en) | 1982-04-24 |
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