JPH0134037B2 - - Google Patents
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- JPH0134037B2 JPH0134037B2 JP60265855A JP26585585A JPH0134037B2 JP H0134037 B2 JPH0134037 B2 JP H0134037B2 JP 60265855 A JP60265855 A JP 60265855A JP 26585585 A JP26585585 A JP 26585585A JP H0134037 B2 JPH0134037 B2 JP H0134037B2
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- amylase
- maltose
- starch
- enzyme
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Description
〔技術分野〕
本発明は、バシルス属細菌による新規なアミラ
ーゼの製造方法に関するものである。 〔従来技術〕 澱粉を加水分解する酵素として、分解様式や生
成する糖により、種々のアミラーゼのあることが
知られている。澱粉をマルトース単位に分解する
酵素としては、大豆、麦芽や小麦などの植物起源
のβ−アミラーゼ{酵素研究法、第2巻、120頁、
朝倉書店(昭和30年)}とバシルス属細菌の生産
するβ−アミラーゼ(アミラーゼシンポジウム、
6巻、39頁(1971)、アグリカルチヤーバイオロ
ジカルケミストリー(Agriculture Biological
Chemistry)38巻、1023(1974)、同40巻、1515頁
(1976)など}が知られている。これらの酵素は、
α−1,4−グルカンの非還元末端より、厳密に
マルトース単位で加水分解し、生成マルトースは
β−型である。 最近、H.OuttrupとB.E.Normanは、バシルス
ステアロサーモフイラス(Bacillus
stearothermophilus)の生産する新規なマルトー
ス生成酵素について報告している{第35回デトモ
ルドスターチコンベンシヨン(35th Detmold
Starch Convention1984年4月25日〜27日)}。こ
の酵素は、澱粉の非還元性未端からエキソ型でマ
ルトースを生成するが、生成マルトースはα−型
であること、植物β−アミラーゼのように、厳密
にマルトース単位で加水分解するものではなく、
反応初期には、マルトテトラオース(G4)、マル
トトリオース(G3)とマルトース(G2)の他
に、少量のマルトペンタオース(G5)やマルト
ヘキサオース(G6)も生成すること、シヤーデ
インガー(Shardinger)デキストリンをマルト
ースとグルコースに分解すること、及びマルトト
リオースをマルトースとグルコースに分解すると
報告されている。このため、この酵素による澱粉
分解物中には6〜8%のグルコースが含まれる。 〔目的及び効果〕 本発明者は、澱粉からマルトースを特異的に生
成するアミラーゼ生産菌を求めて、広く微生物の
検索を行つてきた結果、土壌中より分離し、バシ
ルスメガテリウム(Bacillus megaterium)と同
定した細菌が新規で、且つ耐熱性のマルトース生
成酵素を生産することを認めた。本酵素は、澱粉
を、その非還元性末端からマルトース単位で加水
分解すると考えられるが、生成糖はα−型である
ことを、生成物の変旋光及びガスクロマトグラフ
による分析により確認した。本酵素はアミロペク
チンのα−1,6−グルコシド結合を分解するこ
とができないため、リミツトデキストリンを残す
が、アミロペクチンのマルトースへの分解率は、
β−アミラーゼの場合に比べて、2〜3%高く、
より分岐結合(α−1,6−グリコシド結合)を
近くまで分解できるものと考えられる。また、反
応初期には、マルトース以外の生成物は観察され
ず、マルトトリオースに対する親和性が小さいた
め、最終反応物中には、グルコースは殆んど存在
しないなど、新規な酵素と考えられた。本発明者
は、この酵素をアミラーゼG2と命名した。本発
明はこの知見にもとずいてなされたものである。 〔構 成〕 本発明は、バシルス属に属しアミラーゼG2を
生産する菌株を培養し、培養物からアミラーゼ
G2を採取することを特徴とするバシルス属アミ
ラーゼG2の製造方法に関するものである。 以下に、本発明の内容を更に詳明に説明する。 本発明で製造されるアミラーゼG2の酵素的性
質は次のとおりである。 (1) 作用;アミロース、アミロペクチン、グリコ
ーゲンのα−1,4−グルコシド結合を、その
非還元性末端からマルトース単位で加水分解す
る。生成糖はα−マルトースであることからα
−アミラーゼの一種と考えられるが、エンド型
の分解作用を示さず、アミロペクチン、グリコ
ーゲンからはリミツトデキストリンを残す。サ
イクロデキストリンを分解せず、またマルトト
リオースの分解力も弱い。生成糖がα−型であ
ることを除けば、植物や細菌のβ−アミラーゼ
に似ているが、アミロペクチンやこれを含む澱
粉に対する分解限度は2〜3%高い。 (2) 作用温度範囲及び最適温度;1%可溶性澱
粉、0.05Mリン酸緩衝液の下で作用させたと
き、約75℃まで作用し、最適温度は約60℃であ
る(第1図a)。 (3) 作用PH範囲及び最適PH;約3〜約11の広いPH
範囲に作用する。最適PHは約7〜7.5である
(0.05Mリン酸緩衝液、1%可溶性澱粉の下で
作用、(第1図b)。 (4) 熱安定性;0.05Mトリス緩衝液(PH7.0)の
下で加熱した場合、50℃、10分間の加熱までは
失活が認められない。60℃10分間の加熱で約10
%失活し、65℃10分間の加熱で約70%失活し、
そして、60℃10分間の加熱で90%以上失活した
(第1図c)。 (5) PH安定性;0.1M緩衝液の下、室温(30℃)
で3時間放置後、残存活性を測定した。その結
果、PH4.5〜8の範囲で安定であつた(第1図
d)。 (6) 安定化;カルシウムイオンによる熱安定性の
増加は認められなかつた。 (7) 阻害剤;本酵素は、1×10-3MのHgCl2、
AgNO3、CuSO4、NiSO4により、それぞれ約
85%、約75%、約70%、約60%阻害された。ま
た、1×10-3Mのp−クロロマーキユリベンゾ
エートにより約70%阻害された。 (8) 精製方法;本酵素は、液体培養液の上澄か
ら、硫安分画、DEAE−セフアロースカラムク
ロマトグラフイー、同カラムによる再クロマト
グラフイーとバイオゲルA0.5mによるカラムク
ロマトグラフイーにより、デイスク電気泳動的
に均一まで精製することができる。 (9) 分子量;セフアデツクスG−200により測定
した分子量は約60000であつた。 (10) 力価測定法;0.1Mリン酸緩衝液に溶解させ
た2%可溶性澱粉0.5mlに、適量の酵素を加え、
水で全量1mlとし、40℃で反応させる。この条
件で、1分間に1μモルのグルコースに相当す
る還元力を生成する酵素量を1単位とした。 以上の酵素的性質について、アミラーゼG2を
本発明以前に知られている、植物起源のβ−アミ
ラーゼ、バシルス属細菌のβ−アミラーゼ及びバ
シルスステアロサーモフイラスのマルトース生成
アミラーゼと比較した結果は、第1表に示す通り
である。 すなわち、植物系β−アミラーゼ及びバシルス
属のβ−アミラーゼはβ−マルトースのみを生成
するのに対し、アミラーゼG2はα−マルトース
のみを生成する。バシルスステアロサーモフイラ
スのアミラーゼは、アミラーゼG2と同様α−マ
ルトースを生成するが、反応初期には、マルトテ
トラオースやマルトトリオース及び微量のマルト
ヘキサオースやマルトペンタオースを生成すると
報告されている。従つて、これら酵素はアミラー
ゼG2とは本質的に異なつている。また、最適PH、
最適温度、分子量などの酵素的性質においても差
が認めらめることから、アミラーゼG2は新規な
酵素ということができる。 アミラーゼG2を生産する例示菌として、バシ
ルスメガテリウム(Bacillus megaterium)を挙
げる。本菌の菌学的性質は下記に示す通りであ
り、微工研菌寄第7978号として、工業技術院微生
物工業技術研究所に寄託されている。 (1) 形態;巾0.7〜1.3×2.4〜5.0μ、通常、2個以
上連なり、短鎖状に生成する。グラム陰性。 (2) 胞子;両末端近くに2個。胞子をもつ細胞の
ふくらみは殆んど認められない。 (3) 生育;好気的に生育。嫌気下では殆んど生育
は認められない。 (4) 肉汁;混濁、沈降する。 (5) 肉汁寒天;生育良好、表面なめらか、淡褐色
を示すが、色素の生成なし。 (6) グルコース肉汁寒天;肉汁培地よりよく生育
する。
ーゼの製造方法に関するものである。 〔従来技術〕 澱粉を加水分解する酵素として、分解様式や生
成する糖により、種々のアミラーゼのあることが
知られている。澱粉をマルトース単位に分解する
酵素としては、大豆、麦芽や小麦などの植物起源
のβ−アミラーゼ{酵素研究法、第2巻、120頁、
朝倉書店(昭和30年)}とバシルス属細菌の生産
するβ−アミラーゼ(アミラーゼシンポジウム、
6巻、39頁(1971)、アグリカルチヤーバイオロ
ジカルケミストリー(Agriculture Biological
Chemistry)38巻、1023(1974)、同40巻、1515頁
(1976)など}が知られている。これらの酵素は、
α−1,4−グルカンの非還元末端より、厳密に
マルトース単位で加水分解し、生成マルトースは
β−型である。 最近、H.OuttrupとB.E.Normanは、バシルス
ステアロサーモフイラス(Bacillus
stearothermophilus)の生産する新規なマルトー
ス生成酵素について報告している{第35回デトモ
ルドスターチコンベンシヨン(35th Detmold
Starch Convention1984年4月25日〜27日)}。こ
の酵素は、澱粉の非還元性未端からエキソ型でマ
ルトースを生成するが、生成マルトースはα−型
であること、植物β−アミラーゼのように、厳密
にマルトース単位で加水分解するものではなく、
反応初期には、マルトテトラオース(G4)、マル
トトリオース(G3)とマルトース(G2)の他
に、少量のマルトペンタオース(G5)やマルト
ヘキサオース(G6)も生成すること、シヤーデ
インガー(Shardinger)デキストリンをマルト
ースとグルコースに分解すること、及びマルトト
リオースをマルトースとグルコースに分解すると
報告されている。このため、この酵素による澱粉
分解物中には6〜8%のグルコースが含まれる。 〔目的及び効果〕 本発明者は、澱粉からマルトースを特異的に生
成するアミラーゼ生産菌を求めて、広く微生物の
検索を行つてきた結果、土壌中より分離し、バシ
ルスメガテリウム(Bacillus megaterium)と同
定した細菌が新規で、且つ耐熱性のマルトース生
成酵素を生産することを認めた。本酵素は、澱粉
を、その非還元性末端からマルトース単位で加水
分解すると考えられるが、生成糖はα−型である
ことを、生成物の変旋光及びガスクロマトグラフ
による分析により確認した。本酵素はアミロペク
チンのα−1,6−グルコシド結合を分解するこ
とができないため、リミツトデキストリンを残す
が、アミロペクチンのマルトースへの分解率は、
β−アミラーゼの場合に比べて、2〜3%高く、
より分岐結合(α−1,6−グリコシド結合)を
近くまで分解できるものと考えられる。また、反
応初期には、マルトース以外の生成物は観察され
ず、マルトトリオースに対する親和性が小さいた
め、最終反応物中には、グルコースは殆んど存在
しないなど、新規な酵素と考えられた。本発明者
は、この酵素をアミラーゼG2と命名した。本発
明はこの知見にもとずいてなされたものである。 〔構 成〕 本発明は、バシルス属に属しアミラーゼG2を
生産する菌株を培養し、培養物からアミラーゼ
G2を採取することを特徴とするバシルス属アミ
ラーゼG2の製造方法に関するものである。 以下に、本発明の内容を更に詳明に説明する。 本発明で製造されるアミラーゼG2の酵素的性
質は次のとおりである。 (1) 作用;アミロース、アミロペクチン、グリコ
ーゲンのα−1,4−グルコシド結合を、その
非還元性末端からマルトース単位で加水分解す
る。生成糖はα−マルトースであることからα
−アミラーゼの一種と考えられるが、エンド型
の分解作用を示さず、アミロペクチン、グリコ
ーゲンからはリミツトデキストリンを残す。サ
イクロデキストリンを分解せず、またマルトト
リオースの分解力も弱い。生成糖がα−型であ
ることを除けば、植物や細菌のβ−アミラーゼ
に似ているが、アミロペクチンやこれを含む澱
粉に対する分解限度は2〜3%高い。 (2) 作用温度範囲及び最適温度;1%可溶性澱
粉、0.05Mリン酸緩衝液の下で作用させたと
き、約75℃まで作用し、最適温度は約60℃であ
る(第1図a)。 (3) 作用PH範囲及び最適PH;約3〜約11の広いPH
範囲に作用する。最適PHは約7〜7.5である
(0.05Mリン酸緩衝液、1%可溶性澱粉の下で
作用、(第1図b)。 (4) 熱安定性;0.05Mトリス緩衝液(PH7.0)の
下で加熱した場合、50℃、10分間の加熱までは
失活が認められない。60℃10分間の加熱で約10
%失活し、65℃10分間の加熱で約70%失活し、
そして、60℃10分間の加熱で90%以上失活した
(第1図c)。 (5) PH安定性;0.1M緩衝液の下、室温(30℃)
で3時間放置後、残存活性を測定した。その結
果、PH4.5〜8の範囲で安定であつた(第1図
d)。 (6) 安定化;カルシウムイオンによる熱安定性の
増加は認められなかつた。 (7) 阻害剤;本酵素は、1×10-3MのHgCl2、
AgNO3、CuSO4、NiSO4により、それぞれ約
85%、約75%、約70%、約60%阻害された。ま
た、1×10-3Mのp−クロロマーキユリベンゾ
エートにより約70%阻害された。 (8) 精製方法;本酵素は、液体培養液の上澄か
ら、硫安分画、DEAE−セフアロースカラムク
ロマトグラフイー、同カラムによる再クロマト
グラフイーとバイオゲルA0.5mによるカラムク
ロマトグラフイーにより、デイスク電気泳動的
に均一まで精製することができる。 (9) 分子量;セフアデツクスG−200により測定
した分子量は約60000であつた。 (10) 力価測定法;0.1Mリン酸緩衝液に溶解させ
た2%可溶性澱粉0.5mlに、適量の酵素を加え、
水で全量1mlとし、40℃で反応させる。この条
件で、1分間に1μモルのグルコースに相当す
る還元力を生成する酵素量を1単位とした。 以上の酵素的性質について、アミラーゼG2を
本発明以前に知られている、植物起源のβ−アミ
ラーゼ、バシルス属細菌のβ−アミラーゼ及びバ
シルスステアロサーモフイラスのマルトース生成
アミラーゼと比較した結果は、第1表に示す通り
である。 すなわち、植物系β−アミラーゼ及びバシルス
属のβ−アミラーゼはβ−マルトースのみを生成
するのに対し、アミラーゼG2はα−マルトース
のみを生成する。バシルスステアロサーモフイラ
スのアミラーゼは、アミラーゼG2と同様α−マ
ルトースを生成するが、反応初期には、マルトテ
トラオースやマルトトリオース及び微量のマルト
ヘキサオースやマルトペンタオースを生成すると
報告されている。従つて、これら酵素はアミラー
ゼG2とは本質的に異なつている。また、最適PH、
最適温度、分子量などの酵素的性質においても差
が認めらめることから、アミラーゼG2は新規な
酵素ということができる。 アミラーゼG2を生産する例示菌として、バシ
ルスメガテリウム(Bacillus megaterium)を挙
げる。本菌の菌学的性質は下記に示す通りであ
り、微工研菌寄第7978号として、工業技術院微生
物工業技術研究所に寄託されている。 (1) 形態;巾0.7〜1.3×2.4〜5.0μ、通常、2個以
上連なり、短鎖状に生成する。グラム陰性。 (2) 胞子;両末端近くに2個。胞子をもつ細胞の
ふくらみは殆んど認められない。 (3) 生育;好気的に生育。嫌気下では殆んど生育
は認められない。 (4) 肉汁;混濁、沈降する。 (5) 肉汁寒天;生育良好、表面なめらか、淡褐色
を示すが、色素の生成なし。 (6) グルコース肉汁寒天;肉汁培地よりよく生育
する。
【表】
(7) グルコース硝酸塩寒天;よく生育する。表面
なめらか。淡褐色を示す。 (8) チロシン寒天;褐色色素を生成する。 (9) グルコース・アスパラギン寒天;かなりよく
生育する。 (10) ポテト;生育良好、表面なめらかで、淡褐色
を示す。培地中に褐色色素を生成する。 (11) クエン酸の利用;陽性。 (12) 澱粉の加水分解;陽性。 (13) アセチルメチルカルビノール;生成しな
い。 (14) ゼラチン;分解する。 (15) ミルク;凝固し、ペプトン化する。 (16) 硝酸塩の還元;陽性。 (17) カタラーゼ;陽性。 (18) 炭水化物の利用;D−グルコース、D−フ
ラクトース、D−ガラクトース、D−マンノー
ス、D−リボース、L−ラムノース、L−アラ
ビノース、D−キシロース、D−マンニトー
ル、D−ソルビトール、マルトース、蔗糖など
を利用し、いずれもガスを生成することなく生
産する。 (19) 最適生育温度;40℃前後。 (20) 最高生育温度;約50℃。 (21) 死滅温度;100℃、20分間の加熱でも死滅
しない。 以上の菌学的性質について、バージエイス マ
ニユアル オブ デタミネーテイブ バクテリオ
ロジー(Bergey'sMannual of Determinative
Bacteriology)の第7版及び第8版(ザ ウイ
リアムス アンド ウイルキンス カンパニー
(The Williams and Wilkins Company)、1957
年及び1974年)を参照し、本菌をバシルス メガ
テリウム(Bacillus megaterium)G2と命名し
た。なお、アミラーゼG2を生産するバシルス
メガデリウムG2は、β−アミラーゼを生産しな
い。 バシルス メガテリウムG2を培養して、アミ
ラーゼG2を生産するための一般的培養は、次の
ようにして行われる。 培養は、通常、液体培地による通気、撹拌培養
により行われる。窒素源としては、肉エキス、ペ
プトン、酵母エキス、カゼイン、コーンステイプ
リカー、大豆粕など、通常、微生物の培養に際
し、よく用いられる有機窒素源、あるいはこれに
補足する窒素源として、塩化アンモン、リン酸ア
ンモン、硝酸塩などの無機窒素源が用いられる。
炭素源としては、澱粉、デキストリン、マルトー
ス、グルコース、シユークロスなどが使用され
る。培養はPH5〜9、温度20〜60℃で好気的に行
われる。 アミラーゼG2は、菌体外に生産される酵素で
あるので、培養終了後、濾過または遠心分離によ
り除菌し、上澄液を回収する。 培養上澄液は、必要により濃縮し、硫酸アンモ
ニウム、硫酸ナトリウムなどによる塩析による
か、または、アセトン、イソプロパノール、エタ
ノール、メタノールなどの有機溶媒を加えて、酵
素を沈澱物として収得し、乾燥、保存する。 アミラーゼG2を用いて、澱粉を糖化する反応
は、次のようにして行う。 澱粉は、先ず、酸または澱粉液化酵素α−アミ
ラーゼにより液化される。澱粉の液化度(DE)
は、マルトースの収量に著しく影響し、液化度の
小さい液化澱粉を使用する方が収量よくマルトー
スが得られる。(DEは固形分中の還元力をグルコ
ースとして表わした百分率)。基質濃度は、通常、
5〜40%、反応PHは5〜8、温度は50〜60℃で行
われる。 本酵素はアミロペクチンのα−1,6−グルコ
シド結合を分解することができないので、アミロ
ペクチン、あるいはこれを含む澱粉又はその派生
物を基質として用いるときには、α−1,6−グ
ルコシド結合を分解するイソアミラーゼやプルラ
ナーゼなどのα−1,6−グルコシダーゼの存在
下で反応を行うと、糖化反応を促進し、収量よく
マルトースを製造することができる。 次に、実施例により、本発明の詳細を説明す
る。 実施例 1 大豆タンパク2%、米ぬか2%、K2HPO40.3
%、MgSO4・7H2O0.1%、可溶性澱粉2%、
CaCl21×10-3M、MnCl21×10-4M、CuSO42.5×
10-5M、FeCl22.5×10-5M、ラウリル硫酸ナトリ
ウム2.5×10-2%からなる培地(PH7.0)30mlを200
ml容三角フラスコに入れ、120℃で15分殺菌後、
バシルス メガテリウム(微工研菌寄第7978号)
を接種し、30℃で3日間振盪培養(160rpm)し
た。培養後、遠心分離して得た上澄液について、
生産されたアミラーゼG2活性を測定した結果、
培地1ml当り、9.0単位であつた。 実施例 2 実施例1で得られた培養上澄液に、硫安を80%
飽和になるように添加し、生成した沈澱物を遠心
分離機により回収し、水に溶解し、1×10-3Mの
L−システインを含む蒸留水に対し、一夜透析し
たものを澱粉糖化用酵素液とした(酵素の回収率
は約82%であつた)。 可溶性澱粉、短鎖アミロース(DP17)、アミロ
ペクチン(トウモロコシ製)、グリコーゲン(カ
キ製)各20mgに、アミラーゼを6×10-3単位加
え、全量2mlとし、PH7、40℃で、3日間反応を
おこなつた。反応後、糖化液の糖組成を液体クロ
マトグラフ法により測定した結果は、第2表に示
す通りであつた。
なめらか。淡褐色を示す。 (8) チロシン寒天;褐色色素を生成する。 (9) グルコース・アスパラギン寒天;かなりよく
生育する。 (10) ポテト;生育良好、表面なめらかで、淡褐色
を示す。培地中に褐色色素を生成する。 (11) クエン酸の利用;陽性。 (12) 澱粉の加水分解;陽性。 (13) アセチルメチルカルビノール;生成しな
い。 (14) ゼラチン;分解する。 (15) ミルク;凝固し、ペプトン化する。 (16) 硝酸塩の還元;陽性。 (17) カタラーゼ;陽性。 (18) 炭水化物の利用;D−グルコース、D−フ
ラクトース、D−ガラクトース、D−マンノー
ス、D−リボース、L−ラムノース、L−アラ
ビノース、D−キシロース、D−マンニトー
ル、D−ソルビトール、マルトース、蔗糖など
を利用し、いずれもガスを生成することなく生
産する。 (19) 最適生育温度;40℃前後。 (20) 最高生育温度;約50℃。 (21) 死滅温度;100℃、20分間の加熱でも死滅
しない。 以上の菌学的性質について、バージエイス マ
ニユアル オブ デタミネーテイブ バクテリオ
ロジー(Bergey'sMannual of Determinative
Bacteriology)の第7版及び第8版(ザ ウイ
リアムス アンド ウイルキンス カンパニー
(The Williams and Wilkins Company)、1957
年及び1974年)を参照し、本菌をバシルス メガ
テリウム(Bacillus megaterium)G2と命名し
た。なお、アミラーゼG2を生産するバシルス
メガデリウムG2は、β−アミラーゼを生産しな
い。 バシルス メガテリウムG2を培養して、アミ
ラーゼG2を生産するための一般的培養は、次の
ようにして行われる。 培養は、通常、液体培地による通気、撹拌培養
により行われる。窒素源としては、肉エキス、ペ
プトン、酵母エキス、カゼイン、コーンステイプ
リカー、大豆粕など、通常、微生物の培養に際
し、よく用いられる有機窒素源、あるいはこれに
補足する窒素源として、塩化アンモン、リン酸ア
ンモン、硝酸塩などの無機窒素源が用いられる。
炭素源としては、澱粉、デキストリン、マルトー
ス、グルコース、シユークロスなどが使用され
る。培養はPH5〜9、温度20〜60℃で好気的に行
われる。 アミラーゼG2は、菌体外に生産される酵素で
あるので、培養終了後、濾過または遠心分離によ
り除菌し、上澄液を回収する。 培養上澄液は、必要により濃縮し、硫酸アンモ
ニウム、硫酸ナトリウムなどによる塩析による
か、または、アセトン、イソプロパノール、エタ
ノール、メタノールなどの有機溶媒を加えて、酵
素を沈澱物として収得し、乾燥、保存する。 アミラーゼG2を用いて、澱粉を糖化する反応
は、次のようにして行う。 澱粉は、先ず、酸または澱粉液化酵素α−アミ
ラーゼにより液化される。澱粉の液化度(DE)
は、マルトースの収量に著しく影響し、液化度の
小さい液化澱粉を使用する方が収量よくマルトー
スが得られる。(DEは固形分中の還元力をグルコ
ースとして表わした百分率)。基質濃度は、通常、
5〜40%、反応PHは5〜8、温度は50〜60℃で行
われる。 本酵素はアミロペクチンのα−1,6−グルコ
シド結合を分解することができないので、アミロ
ペクチン、あるいはこれを含む澱粉又はその派生
物を基質として用いるときには、α−1,6−グ
ルコシド結合を分解するイソアミラーゼやプルラ
ナーゼなどのα−1,6−グルコシダーゼの存在
下で反応を行うと、糖化反応を促進し、収量よく
マルトースを製造することができる。 次に、実施例により、本発明の詳細を説明す
る。 実施例 1 大豆タンパク2%、米ぬか2%、K2HPO40.3
%、MgSO4・7H2O0.1%、可溶性澱粉2%、
CaCl21×10-3M、MnCl21×10-4M、CuSO42.5×
10-5M、FeCl22.5×10-5M、ラウリル硫酸ナトリ
ウム2.5×10-2%からなる培地(PH7.0)30mlを200
ml容三角フラスコに入れ、120℃で15分殺菌後、
バシルス メガテリウム(微工研菌寄第7978号)
を接種し、30℃で3日間振盪培養(160rpm)し
た。培養後、遠心分離して得た上澄液について、
生産されたアミラーゼG2活性を測定した結果、
培地1ml当り、9.0単位であつた。 実施例 2 実施例1で得られた培養上澄液に、硫安を80%
飽和になるように添加し、生成した沈澱物を遠心
分離機により回収し、水に溶解し、1×10-3Mの
L−システインを含む蒸留水に対し、一夜透析し
たものを澱粉糖化用酵素液とした(酵素の回収率
は約82%であつた)。 可溶性澱粉、短鎖アミロース(DP17)、アミロ
ペクチン(トウモロコシ製)、グリコーゲン(カ
キ製)各20mgに、アミラーゼを6×10-3単位加
え、全量2mlとし、PH7、40℃で、3日間反応を
おこなつた。反応後、糖化液の糖組成を液体クロ
マトグラフ法により測定した結果は、第2表に示
す通りであつた。
【表】
実施例 3
DE5.81の液化ポテト澱粉各100mgに、トリス緩
衝液(PH7.0)0.04M、アミラーゼG2または麦芽
β−アミラーゼを液化澱粉固形分g当り、それぞ
れ1、3、5、10、15、20、30単位を加え、60℃
で3日間反応を行つた。反応後、糖化液の糖組成
を分析した結果は、第2図に示す通りであり、β
−アミラーゼ(黒丸)に比べアミラーゼG2(白
丸)は分解力が優れ、約2%マルトースの収量が
高かつた。
衝液(PH7.0)0.04M、アミラーゼG2または麦芽
β−アミラーゼを液化澱粉固形分g当り、それぞ
れ1、3、5、10、15、20、30単位を加え、60℃
で3日間反応を行つた。反応後、糖化液の糖組成
を分析した結果は、第2図に示す通りであり、β
−アミラーゼ(黒丸)に比べアミラーゼG2(白
丸)は分解力が優れ、約2%マルトースの収量が
高かつた。
第1図a,b,cとdは、それぞれアミラーゼ
G2の最適温度、最適PH、熱安定性とPH安定性を
示している。第2図は、DE5.81の液化ポテト澱
粉をアミラーゼG2と麦芽β−アミラーゼで糖化
したとき酵素量とマルトース生成率の関係を示し
ている。
G2の最適温度、最適PH、熱安定性とPH安定性を
示している。第2図は、DE5.81の液化ポテト澱
粉をアミラーゼG2と麦芽β−アミラーゼで糖化
したとき酵素量とマルトース生成率の関係を示し
ている。
Claims (1)
- 1 バシルス属に属し、アミラーゼG2を生産す
る菌株を培養し、培養物からアミラーゼG2を採
取することを特徴とするバシルス属アミラーゼ
G2の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26585585A JPS62126974A (ja) | 1985-11-26 | 1985-11-26 | アミラ−ゼg2の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26585585A JPS62126974A (ja) | 1985-11-26 | 1985-11-26 | アミラ−ゼg2の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62126974A JPS62126974A (ja) | 1987-06-09 |
| JPH0134037B2 true JPH0134037B2 (ja) | 1989-07-17 |
Family
ID=17423014
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26585585A Granted JPS62126974A (ja) | 1985-11-26 | 1985-11-26 | アミラ−ゼg2の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62126974A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100437968B1 (ko) * | 2000-09-28 | 2004-07-02 | 주식회사 인 바이오넷 | 프로바이오틱 바실러스 메가테리움 ps352를 이용한 효소의 생산방법 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5345393A (en) * | 1976-10-06 | 1978-04-24 | Hitachi Ltd | Heat-resistant and flame-retardant resin composition |
-
1985
- 1985-11-26 JP JP26585585A patent/JPS62126974A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62126974A (ja) | 1987-06-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |