JPH0149639B2 - - Google Patents

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JPH0149639B2
JPH0149639B2 JP56046375A JP4637581A JPH0149639B2 JP H0149639 B2 JPH0149639 B2 JP H0149639B2 JP 56046375 A JP56046375 A JP 56046375A JP 4637581 A JP4637581 A JP 4637581A JP H0149639 B2 JPH0149639 B2 JP H0149639B2
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recording
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thermal transfer
layer
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Koji Uchama
Akira Nakazawa
Masao Tanaka
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Fujitsu Ltd
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Publication of JPH0149639B2 publication Critical patent/JPH0149639B2/ja
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    • B41M5/38207Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by aspects not provided for in groups B41M5/385 - B41M5/395
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、改良された熱転写記録用インク組成
物及びそれを使用した反復使用可能な熱転写記録
インクシートに関する。 熱転写記録法が記録装置等において広く応用さ
れていることは周知の事実である。この記録方法
は、例えば、取り扱いが簡便である、低コストで
ある、等のような従前からの感熱記録法に一般的
な長所に加えて、得られる記録の保存性が良い
(普通紙に記録可能であるため)、等の付加的な長
所をも有している。実際、この記録方法はいろい
ろな画像記録分野において実用化されている。 ところが、このような多くの長所に恵まれた熱
転写記録法にも避けがたい短所が存在している。
例えば、今まで常用されてきた熱転写記録インク
シートは、それを転写記録に一度使用した場合、
基材上に施されたインク組成物が記録パターンに
対応して完全に受像シート上に移動してしまうと
いう短所を有している。転写に供されなかつたイ
ンク組成物は依然としてインクシートの側にある
としても、そのようなまばらに残つたインク組成
物だけでは次の記録パターンを完全に受像シート
上に転写することが不可能である。したがつて、
一度の使用の完了したインクシートは再使用もせ
ずに廃棄しなければならず、使用者にとつて非常
に不経済である。 最近、反復使用可能な熱転写記録インクシート
を提供する試みもなされている。例えば、転写記
録の完了ごとにインクシートへのインクの補充を
行なう方法が公知である。しかしながら、この方
法は、基材上へのインクの塗布を連続的にかつ均
一に実施しなければならない点で煩雑であり、そ
のために使用する装置もおのずと複雑になる。こ
の方法を総合的に評価した場合、インクシートの
再利用の途が開かれたという点では注目に値する
というものの、上述のような熱転写記録法そのも
のの長所が損なわれる点で好ましくはない。 より進んだ方法として、重合体フイルム内に多
数個の細孔を形成してそれらの細孔にインクを含
ませる方法が公知である(米国特許第3413184号
参照)。この方法は、細孔のインク保持性を利用
したという点で評価に値するというものの、多孔
性の樹脂層を形成することは煩雑であり、そして
形成された多孔性層にインクを均一に充填するこ
とは困難である。 本発明の目的は、多数回の反復作用にも耐え得
る、例えば簡便性、低コストなどのような熱転写
記録法に特有な長所をそのまま生かすことのでき
る改良された熱転写記録用インク組成物及び熱転
写記録インクシートを提供することにある。 本発明者らは、上述の目的を達成すべく研究を
進めた結果、熱転写記録用インク組成物の調製に
用いられている着色剤、すなわち、ソルベント染
料に対して次のような助剤: (1) 1種類もしくはそれ以上の、40〜100℃の融
点を有している、天然樹脂系、多価アルコール
系、エーテル系もしくはエステル系の、水酸基
及び(又は)エチレンオキシド基を含有してい
る低融点化合物、及び; (2) 有機溶剤に不溶でかつそれに分散可能な、
0.01〜200μmの粒径を有している無機もしくは
有機の微粉末; を添加することによつて所期の目的を達成し得る
ということを見い出した。 本発明による熱転写記録インクシートは、上述
のようなインク組成物の層を適切な基材上に形成
させることによつて調製することができ、また、
その場合に、形成されたインク組成物層の表面に
5〜20Kg/cmの線圧力の適用下に平滑化処理を施
すのが有利である。 詳述すると、本発明は、記録紙に熱転写記録を
繰り返し行うために用いるインク組成物であつ
て、 有機溶剤に不溶でかつそれに分散可能な粒径
0.01〜200μmの無機もしくは有機の微粉末からな
る充填剤と、 前記充填剤を分散含有せる転写成分であつて、
(1)着色剤としてのソルベント染料、及び(2)転写助
剤としての、1種類もしくはそれ以上の、天然樹
脂系、多価アルコール系、エーテル系もしくはエ
ステル系の、融点40〜100℃の含水酸基及び(又
は)含エチレンオキシド基低融点化合物の組み合
わせとを含んでなり、そして前記インク組成物を
成膜によりインク層の形となした時に、前記充填
剤が非転写性の石垣構造体を構成して記録時に前
記インク層内の溶融インクの保持及び少量ずつの
滲み出しを同時的に可能とすることを特徴とする
熱転写記録用インク組成物、そして 記録紙に熱転写記録を繰り返し行うために用い
るインクシートであつて、 基材と該基材の片面のうち熱転写のための加熱
手段が当接せしめられない面の全面に施されたイ
ンク層とを有しており、前記インク層は、その上
方に他の層を有しておらず、そして非転写性の石
垣構造体を構成していて記録時に層内の溶融イン
キの保持及び少量ずつの滲み出しを同時的に可能
な粒径0.01〜200μmの無機もしくは有機の微粉末
からなる充填剤と、前記充填剤を分散含有せる転
写成分であつて、(1)着色剤としてのソルベント染
料、及び(2)転写助剤としての、1種類もしくはそ
れ以上の、天然樹脂系、多価アルコール系、エー
テル系もしくはエステル系の、融点40〜100℃の
含水酸基及び(又は)含エチレンオキシド基低融
点化合物の組み合わせとを含んでなることを特徴
とする熱転写記録用インクシート、 にある。なお、本願では、以下、インク層と同義
でもつてインク組成物層なる語を用いる。 本発明は、以下に詳述するように、すぐれた凝
集性を有している特定の無機もしくは有機の微粉
末をインク組成物中に混在せしめた場合にはそれ
により形成された微粉末凝集体(本願では、この
凝集体のことを特に、それがいわゆる“石垣”に
似ているので、石垣構造体と呼ぶ)の働きによつ
てインク組成物の適度な保持と転写記録のための
僅かずつの消費とが可能になるという知見及び特
定の水酸基及び(又は)エチレンオキシド基含有
低融点化合物には染料溶解助剤、増感剤及び結合
剤としての3つの付加的機能が具なわつていると
いう知見に基づいている。 次に、本発明の理解を容易ならしめ、添付の図
面を参照しながら本発明を詳細に説明する。 第1図は、本発明によるインクシートをフアク
シミリ装置の熱転写記録に使用した場合の記録形
成過程を示した略示図である。図面の1は、本発
明による熱転写記録用インク組成物の層であり、
基材2の片面上に被覆されている。このインクシ
ートにサーマルヘツドによる加熱及び加圧を行な
つた場合(図面の矢印Aを参照されたい)、加え
られた熱が基材2を通過してインク組成物層1に
達し、その層の内部にあるインク組成物を溶融及
び滲出させる。滲出せしめられたインク組成物が
普通記録紙からなる受像シート(図面では剥離後
の状態を示す)3上に転写され、よつて、転写記
録4が得られる。なお、サーマルヘツドによる加
圧は、受像シート3の背後からの加圧ローラ等の
公知の方法で実現され、特に限定されるものでは
ない。 第2図は、インク組成物の溶融及び滲出の過程
を説明するためにインクシートの構成を拡大して
示した略示図である。インク組成物層1は、図示
の通り、転写成分(染料及び低融点化合物からな
る)11とそれに均一に分散せしめられた充填剤
(無機もしくは有機の微粉末)12とからなつて
いる。サーマルヘツドにより矢印Aのようにして
加えられた熱は、矢印A′のようにして基材2を
通過した後、インク組成物層1内の転写成分11
を加熱してそれを溶融及び滲出させる。ところ
が、本発明によるインク組成物層1の場合、それ
の内部に分散せしめられている石垣構造体をもつ
た充填剤12が一種のバリヤーとして働くため、
転写成分11のスムーズな滲出が妨害される(転
写成分11の動きは層1内において矢印で示され
ている)。このようにして、従来の熱転写記録法
におけるようにして一度の転写によつてその転写
部分の転写成分がすべて完全に受像シートの側に
移動してしまうという欠点を回避することができ
る。実際、本発明によるインクシートを用いて転
写記録を行なつた場合、インク組成物層1内にお
ける転写成分11の適度の保持とその僅かづつの
消費(転写)が同時に可能である。 本発明によるインクシートを製造するため、例
えばサーマルヘツド等による加熱に対する耐性を
有している材料、すなわち、そのような加熱によ
つても軟化,融着,変形等を生じない材料を基材
として使用することができる。適当な材料として
は、例えば、ポリアミドフイルム、ポリイミドフ
イルム、ポリエステルフイルム、ポリカーボネー
トフイルム等の高分子フイルム、グラシン紙、コ
ンデンサ紙等の薄葉紙、アルミ箔等の金属箔、そ
の他をあげることができる。また、これらの基材
を二層に接着した複合基材を用いてもよい。この
ような材料からなる基材の膜厚は、通常、5〜
25μmであるのが有利である。 基材上に形成されているインク組成物層は、先
にも述べた通り、転写成分と充填剤とから構成さ
れている。転写成分の第1の要素である着色剤
は、この技術分野において常用されている有機溶
剤に可溶な染料、すなわち、ソルベント染料であ
ることができる。適当な染料としては、例えば、
アントラキノン染料、例えばSumikalon Violet
RS(住友化学製)、Dianix Fast Violet 3R−FS
(三菱化成製)、Kayalon Polyol Brilliant Blue
N−BGM及びKST Black 146(いずれも日本化
薬製)など、アゾ系染料,例えばKayalon
Polyol Brilliant Blue BM,Kayalon Polyol
Dark Blue 2BM及びKST Black KR(いずれも
日本化薬製)、Sumickaron Diazo Blak 5G(住
友化学製)、Miktazol Black 5GH(三井東圧化
学製)など、直接染料、例えばDirect Dark
Green B(三菱化成製)、Direct Brown M及び
Direct Fast Black D(いずれも日本化薬製)な
ど、酸性染料、例えばKayanol Milling
Cyanine 5R(日本化薬製)など、そして塩基性染
料、例えばSumicacryl Blue 6G(住友化学製)、
Aizen Malachite Green(保土谷化学製)などを
あげることができる。このようなソルベント染料
を溶解するため、染料溶解用として通常用いられ
ている有機溶剤を任意に使用することができる。
適当な有機溶剤としては、例えば、エチルアルコ
ール、トルエン、イソプロピルアルコール、アセ
トンなどをあげることができる。 本発明によるインク組成物を調製するため、40
〜100℃の融点を有している、天然樹脂系、多価
アルコール系、エーテル系もしくはエステル系
の、水酸基及び(又は)エチレンオキシド基を含
有している低融点化合物を単独もしくは組み合わ
せて転写助剤の形で転写成分中に含ませることが
必要である。かかる低融点化合物は、加熱溶融前
の固体の状態においてばかりでなく加熱溶融後の
流動体もしくは粘性体の状態においてもまた基材
に対する大きな親和力を具えている。 本発明において使用する低融点化合物は、使用
される基材に対する大きな親和力を具えているに
も拘らず、インクシートを製造した後に転写記録
を行なう段階において受像シートに対するインク
シートの付着をひきおこすことがなく、すなわ
ち、熱溶融転写時において接着力を発現すること
がなく、かつ好ましいことに無害及び無臭であ
る。なお、“親和力”という用語は、それを本願
明細書において使用した場合、低融点化合物が基
材との密着性を有しておりかつそのためにその化
合物を含有するインク組成物が基材から反発を受
けることがないということを意味している。 本発明において使用し得る好ましい低融点化合
物としては、例えば、ロジン、カルナバワツクス
などのような天然樹脂、ポリエチレングリコー
ル、ソルビタンなどのような多価アルコール系化
合物、ポリエチレングリコールアルキルエーテ
ル、ポリエチレングリコールアルキルフエニルエ
ーテル、ポリエチレングリコールノニルフエニル
エーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコー
ルエーテル、ポリプロピレングリコールポリエチ
レングリコールエーテルなどのようなエーテル系
化合物、そしてポリエチレングリコール脂肪酸エ
ステル、ポリエチレングリコールソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンラノリン脂肪酸
エステルなどのような脂肪酸エステル系化合物を
あげることができる。このような低融点化合物
は、染料溶解用として用いられる有機溶剤に可溶
であるばかりでなく、さらに、本発明者らの研究
から判明したところによると、染料溶解剤として
の機能、増感剤としての機能、そして結合剤(バ
インダ)としての機能を兼ね具えている。すなわ
ち、本発明によりもたらされる効果の一部はこの
低融点化合物に依るところが大であると考えられ
る。 本発明において、上述のような低融点化合物を
単独で使用してもよく、さもなければ、得られる
インク組成物の融点、粘度等を調整するため、2
種類もしくはそれ以上の低融点化合物を任意に組
合わせて使用してもよい。いずれにしても、この
ような低融点化合物は、インク組成物の全量を基
準にして、5〜95重量%,好ましくは40〜90重量
%の量で使用するのが有利である。さらに、その
使用量は、例えば使用される染料の種類,転写記
録の条件,所望とする結果、その他のようないろ
いろなフアクターに応じて上述の範囲内で任意に
選択することが可能である。 本発明によるインク組成物を調製するため、有
機溶剤に不溶でかつそれに分散可能な無機もしく
は有機の微粉末を充填剤として添加することが必
要である。この微粉末は、先にも簡単に述べたよ
うに、転写記録時における転写成分の移動に対す
るバリヤーとして働くことができる。この微粉末
は、1回の転写記録時における転写成分の移動量
を抑えることをベースとしてインクシートの反復
使用を可能ならしめ得るという点で非常に有用で
ある。 本発明において使用し得る好ましい無機もしく
は有機の微粉末としては、例えば、酸化亜鉛、酸
化錫、酸化アルミニウム等のような金属酸化物の
微粉末、アルミニウム、銅、コバルト等のような
金属の微粉末(場合によつては金属箔の形で)、
ケイソウ土、モレキユラーシーブ、フエノール樹
脂、エポキシ樹脂等の有機微粉末、カーボンブラ
ツク、粉末、これらの2種以上を組合せたもの、
その他をあげることができる。このような微粉末
はいずれも凝集性にすぐれているというものの、
とりわけ大なる凝集性を有しているカーボンブラ
ツクが微粉末として最適である。カーボンブラツ
クは、通常黒色顔料として使用されているもので
あるけれども、本発明の場合、顔料としての役割
ではなくて熱によつて粘度の低下したインク組成
物を滲出させる媒体の役割を果しており、したが
つて、インク組成物とともに受像シート上に転写
されることがなくてそのまま基材上に残留する。 本発明において、上述のような微粉末の粒径は
0.01〜200μmであるのが有利である。もしも使用
する微粉末の粒径が0.01μmを下廻つた場合、本
発明においてかかる微粉末を使用することの第1
の効果であるバリヤー効果を期待することができ
なくなるであろう。反対に、もしも使用する微粉
末の粒径が200μmを上廻つた場合、得られるイン
ク組成物が粗雑になりかつその粘径が増すにつれ
て印字品質が低下するであろう。さらに、上述の
ような微粉末の使用量は、インク組成物の全量を
基準にして、10〜80重量%、好ましくは30〜60重
量%であるのが有利である。この使用量も、先に
述べた低融点化合物のそれと同じように、例えば
転写記録の条件、所望とする結果、その他のよう
ないろいろなフアクターに応じて上述の範囲内で
任意に選択することが可能である。 上述のような微粉末が本発明によるインク組成
物中において果す正確な役割は未だ完全に理解さ
れていないというものの、そのような微粉末がイ
ンクシート上のインク組成物層を多孔質なスポン
ジ状構造体に変え、このような構造体をして転写
成分の僅かづつの消費(各転写記録工程ごと)が
可能ならしめられるものと考えられる。かかる構
造体の骨格が前述のバリヤーと考えられる。 上記したインク組成物形成成分、すなわち、ソ
ルベント染料、助剤としての低融点化合物及び充
填剤としての無機もしくは有機の微粉末、を一緒
に混合して均一なインク組成物を溶液として得る
ことができる。次に、この溶液を例えばロールコ
ーター、バーコーター、ドクタブレードなどのよ
うな塗布装置を用いて前記適当な基材上に塗布
し、よつて、本発明による熱転写記録インクシー
トを得ることができる。基材上に形成させるイン
ク組成物層は、好ましくは10〜50μmの乾燥膜厚
を有しているのが有利である。インク組成物層の
膜厚が10μmを下廻る場合、得られるインクシー
トの反復使用可能回数が著しく低下するであろ
う。反対に、インク組成物層の膜厚が50μmを上
廻る場合、例えばサーマルヘツドの使用によるよ
うな通常の加熱条件下においては十分な熱伝達を
期待できず、その結果として印字濃度が認め得る
程度に低下するであろう。 本発明の好ましい1態様において、上記のよう
にして形成されたインク組成物層の表面に平滑化
処理を施すのが有利である。平滑化処理は、例え
ば、形成されたインクシートを5〜20Kg/cmの線
圧力下に加圧ローラ間を案内することによつて達
成することができる。かかる処理の結果、インク
組成物層の表面が平滑となるばかりでなく、層内
に分散せしめられている充填剤微粉末の分布がよ
り緊密かつ均一になり、よつて、最終的に印字品
質の著しい向上を達成することができる。 引き続いて、下記の実施例及び比較例によつて
本発明をさらに詳しく説明する。 例 1: 3gのアゾ系黒色染料(日本化薬株式会社より
商品名KRとして市販されている)、5gのポリ
エチレングリコール(日本油脂株式会社より
#4000として市販されている)及び5gのカーボ
ンブラツク微粉末(東洋コンチネンタルカーボン
株式会社より商品名コンチネツクスとして市販さ
れている)を5mlのイソプロピルアルコールと5
mlのトルエンとからなる混合有機溶剤に溶解し
(場合によつては分散)、よつてインク組成物溶液
を調製した。得られた溶液を16μmの厚みを有す
るコンデンサー紙上に乾燥膜厚が約25μmとなる
ようにバーコーターで塗布し、そして十分に乾燥
した。熱転写記録インクシートが得られた。得ら
れたインクシートを使用して、フアクシミリ装置
(0.4W/dot,4msec)でベタ黒印字を繰り返し
た。この例で調製したインクシートの場合、7回
のベタ黒印字の繰り返しが可能であつた。各回の
ベタ黒印字によつて得られた記録物の光学反射濃
度を測定した結果を示すと、下記の第1表に記載
の通りである。
【表】 例2 (比較例): ポリエチレングリコール及びカーボンブラツク
微粉末をインク組成物溶液中に含ませないで前記
例1に記載の手法を繰り返した。得られたインク
シートは、第1回目しかベタ黒印字に使用し得な
いものであつた。参考までに、第3回までのベタ
黒印字によつて得られた記録物の光学反射濃度を
測定した結果を示すと、下記の第2表に記載の通
りである。 第2表 第1回 第2回 第3回 光学反射濃度 1.2 0.1 0 例 3: 3gのアゾ系黒色染料(前出のKR),5gの
ポリエチレングリコール(前出の#4000)及び8
gの酸化亜鉛微粉末(粒径0.04μm)を7mlのイ
ソプロピルアルコールと7mlのトルエンとからな
る混合有機溶剤中に分散させ、そしてボールミル
で8時間にわたつて十分に混合した。得られたイ
ンク組成物溶液を16μmの厚みを有するコンデン
サー紙上に乾燥膜厚が約25μmとなるようにバー
コーターで塗布し、そして十分に乾燥した。次い
で、得られたインクシートを前記例1に記載のよ
うにしてフアクシミリ装置における繰り返しのベ
タ黒印字に供し、そして同様の光学反射濃度の測
定を実施した。 この例で調製したインクシートの場合、7回の
ベタ黒印字の繰り返しが可能であつた。各回のベ
タ黒印字によつて得られた記録物の光学反射濃度
を測定した結果を示すと、下記の第3表に記載の
通りである。
【表】 例 4: 2gの青色染料(日本化薬株式会社より商品名
KST Blue 136として市販されたいる)、1gの
ポリエチレングリコールアルキルフエニルエーテ
ル(第一工業製薬株式会社より商品名エマルジツ
トとして市販されている)及び2gのカーボンブ
ラツク微粉末(前出のコンチネツクス)を5mlの
トルエンに溶解し(場合により分散)、そして十
分に混合してインク組成物溶液を調製した。得ら
れたインク組成物溶液を12μmの厚みを有するポ
リイミドフイルム上に乾燥膜厚が約25μmとなる
ようにバーコーターで塗布し、そして十分に乾燥
した。得られたインクシートを前記例1に記載の
ようにしてフアクシミリ装置における繰り返しの
ベタ黒印字に供し、そして同様の光学反射濃度の
測定を実施した。 この例で調製したインクシートの場合、4回の
ベタ黒印字の繰り返しが可能であつた。各回のベ
タ黒印字によつて得られた記録物の光学反射濃度
を測定した結果を示すと、下記の第4表に記載の
通りである。 第4表 第1回 第2回 第3回 第4回 光学反射濃度 0.6 0.5 0.5 0.4 例5 (比較例): カーボンブラツク微粉末をインク組成物溶液中
に含ませないで前記例4に記載の手法を繰り返し
た。得られたインクシートは、第1回目しかベタ
黒印字に使用し得ないものであつた。参考まで
に、第3回までのベタ黒印字によつて得られた記
録物の光学反射濃度を測定した結果を示すと、下
記の第5表に記載の通りである。 第5表 第1回 第2回 第3回 光学反射濃度 0.7 0.3 0.1 例 6: 前記例3に記載の手法を繰り返した。但し、こ
の例では、低融点化合物の単独使用に代えてその
混合物、すなわち、 ポリエチレングリコール(#4000) 3g 及び ソルビタン脂肪酸エステル 2g (第一工業製薬株式会社より商品名ソルゲン50
として市販されている) を使用した。 得られたインクシートを試験した結果、前記例
3において得られたものと同様の好ましいインク
シート反復使用特性が得られた。達成されたベタ
黒印字の繰り返し可能回数と各回のベタ黒印字に
よつて得られた記録物の光学反射濃度の測定結果
を示すと、下記の第6表に記載の通りである。
【表】 返し可能回数 第1回 第2回 第3回
第4回 第5回 第6回 第7回

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 記録紙に熱転写記録を繰り返し行うために用
    いるインク組成物であつて、 有機溶剤に不溶でかつそれに分散可能な粒径
    0.01〜200μmの無機もしくは有機の微粉末からな
    る充填剤と、 前記充填剤を分散含有せる転写成分であつて、
    (1)着色剤としてのソルベント染料、及び(2)転写助
    剤としての、1種類もしくはそれ以上の、天然樹
    脂系、多価アルコール系、エーテル系もしくはエ
    ステル系の、融点40〜100℃の含水酸基及び(又
    は)含エチレンオキシド基低融点化合物の組み合
    わせとを含んでなり、そして前記インク組成物を
    成膜によりインク層の形となした時に、前記充填
    剤が非転写性の石垣構造体を構成して記録時に前
    記インク層内の溶融インクの保持及び少量ずつの
    滲み出しを同時的に可能とすることを特徴とする
    熱転写記録用インク組成物。 2 記録紙に熱転写記録を繰り返し行うために用
    いるインクシートであつて、 基材と該基材の片面のうち熱転写のための加熱
    手段が当接せしめられない面の全面に施されたイ
    ンク層とを有しており、前記インク層は、その上
    方に他の層を有しておらず、そして非転写性の石
    垣構造体を構成していて記録時に層内の溶融イン
    キの保持及び少量ずつの滲み出しを同時的に可能
    な粒径0.01〜200μmの無機もしくは有機の微粉末
    からなる充填剤と、前記充填剤を分散含有せる転
    写成分であつて、(1)着色剤としてのソルベント染
    料、及び(2)転写助剤としての、1種類もしくはそ
    れ以上の、天然樹脂系、多価アルコール系、エー
    テル系もしくはエステル系の、融点40〜100℃の
    含水酸基及び(又は)含エチレンオキシド基低融
    点化合物の組み合わせとを含んでなることを特徴
    とする熱転写記録用インクシート。 3 前記インク層の膜厚が10〜50μmである、特
    許請求の範囲第2項に記載のインクシート。 4 前記インク層の表面に5〜20Kg/cmの線圧力
    の適用による平滑化処理が施されている、特許請
    求の範囲第2項に記載のインクシート。
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