JPH0152491B2 - - Google Patents
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- JPH0152491B2 JPH0152491B2 JP56025438A JP2543881A JPH0152491B2 JP H0152491 B2 JPH0152491 B2 JP H0152491B2 JP 56025438 A JP56025438 A JP 56025438A JP 2543881 A JP2543881 A JP 2543881A JP H0152491 B2 JPH0152491 B2 JP H0152491B2
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
本発明はフイラメントの長さ方向に太細を有す
る特殊ポリエステルマルチフイラメント糸の製造
方法に関するものである。 従来、繊維軸方向に対し、微細構造差を有する
ポリエステルマルチフイラメント糸としては、繊
維軸方向に太細を有し、その太い部分は配向度が
低く、細い部分は配向度が高いポリエステルマル
チフイラメント糸、いわゆるシツクアンドシンヤ
ーンが知られている。しかしながら、このような
従来のシツクアンドシンヤーンは複屈折率が0.5
×10-3〜10×10-3である未延伸糸から得られたも
のであるため、配向度の低い部分が結晶化した際
に、糸がもろくなり高次加工工程通過性が著しく
低下するため、用途展開上大きな問題となつてい
た。 本発明者らは、このような問題点を改善するた
め、すでに高配向度未延伸ポリエステルマルチフ
イラメント糸から得た太細を有するポリエステル
糸を特開昭50−18717号公報で、その製造方法に
ついて特開昭50−18718号公報で提案し、高次加
工工程通過性が良好となり、実用に十分耐えるこ
とを述べた。 しかしながら、前記糸は熱収縮率が非常に高
く、沸水収縮率で70%近くあり、そのまま織編物
とすると布の巾入れが大きく、製品とすることが
できないという欠点を有している。 また、前記糸はフイラメントの長さ方向に熱収
縮率変化を有するものの、フイラメント間の熱収
縮率差が少ないために、高次加工工程において後
熱処理を施しても、嵩高性が少なく、高度なふく
らみやソフトさを有する織編物とするためには嵩
高性能が未だ不十分であるという欠点を有してい
る。 本発明者らは、かかる欠点を解消することを目
的として鋭意検討した結果、太細糸に弛緩状態で
インターレース処理を施した後、熱板を用いて弛
緩熱処理することにより、太細糸の低収縮化が可
能で、かつフイラメント間の熱収縮率差を付与す
ることができ、さらにフイラメントの長さ方向の
熱収縮率差をも拡大できることをみいだし、本発
明に到達したものである。 すなわち、本発明の目的は高次加工性が良好で
あり、織編物にスパンライクな霜降り調濃淡及び
表面タツチと嵩高化による高度なふくらみとソフ
トさを付与し得るフイラメントの長さ方向に太細
を有する特殊ポリエステルマルチフイラメント糸
の製造方法を提供することにある。 本発明は、前記目的を達成するため次の構成を
有する。すなわち、複屈折率が20×10-3〜70×
10-3である高配向未延伸ポリエステルマルチフイ
ラメント糸を、(1+定応力伸長域伸度×0.6)倍
〜(1+定応力伸長域伸度×1.2)倍の延伸倍率
で熱ピン延伸した後、弛緩状態でインターレース
処理を施し、ついで熱板を用いて弛緩熱処理する
ことを特徴とする特殊ポリエステルマルチフイラ
メント糸の製造方法である。 本発明の製造方法について図面を用いて更に詳
細に説明する。 第1図は、本発明の一実施態様を示す製造工程
図である。 第1図において、1は本発明で用いる高配向未
延伸ポリエステルマルチフイラメント糸でフイー
ドローラー2とドローローラー4との間で熱ピン
3を介し、所望の延伸倍率で熱ピン延伸し、太細
糸とした後、ドローローラー4とリラツクスロー
ラー8との間で弛緩状態でインターレースノズル
5とガイド群6と熱板7とを介し、インターレー
スノズル5においてインターレース処理を施し、
ガイド群6によつてインターレースによる糸の振
動の伝潘と熱板7への糸接触角を調整し、熱板7
で弛緩熱処理を施し、ワインダー9に巻取るもの
である。 本発明で用いる高配向未延伸ポリエステルマル
チフイラメント糸1は複屈折率が20×10-3〜70×
10-3であることが必要で、25×10-3〜60×10-3で
あることがさらに好ましい。 複屈折率が20×10-3未満の未延伸糸を用いると
太細の断面積比が大きくなりすぎ、得られた糸を
織編物として染色すると、霜降り調の濃淡コント
ラストが大きくなりすぎる欠点がある。一方、70
×10-3を越える未延伸糸を用いて得た糸を織編物
にして、染色すると霜降り調の濃淡コントラスト
が低くなり、霜降り調のパターンが得られない欠
点がある。 染色した織編物に霜降り調のパターンを与える
ためには、本発明の製造方法によつて得られる糸
のU%(後述する)が4%〜12%であることが好
ましく、5%〜10%であることがさらに好まし
い。 フイードローラー2とドローローラー4とで熱
ピン3を介して、所望の延伸倍率で熱ピン延伸を
行なうがこの場合、熱ピン3の温度は50〜100℃
であることが好ましく、60〜90℃であることがよ
り好ましい。熱ピン3の温度は50℃未満である
と、太細の発生が分散されず、太い部分が長く存
在し、後述するU%測定器で得られるU%チヤー
トでは太い部分が長くつづくテーブル状のパター
ンとなり、冷延伸を行なつた場合と似たパターン
となる傾向がある。したがつて、得られた糸を用
いた織編物を染色すると長い濃染部が存在し、か
つ周期性を有するため、いわゆるモアレ状態の濃
淡にならざるを得ず、織編物の品位が低下するの
で好ましくない。 一方、熱ピンの温度が100℃を越えると得られ
る糸のU%が低下し、織編物として染色すると霜
降り調の濃淡コントラストが低下するため好まし
くない。 また、延伸倍率は(1+定応力伸長域伸度×
0.6)倍〜(1+定応力伸長域伸度×1.2)倍が必
要で、(1+定応力伸長域伸度×0.8)倍〜(1+
定応力伸長域伸度×1.0)倍であることが好まし
い。 延伸倍率が(1+定応力伸長域伸度×1.2)倍
を越えると太い部分の発生頻度が低下するため、
該糸を用いた織編物を染色すると濃染部が点在す
る織編物となり、本発明の目的とする霜降り調の
パターンが得られない。 一方、延伸倍率が(1+定応力伸長域伸度×
0.6)倍未満では太い部分が多くなり過ぎ、該糸
を用いた織編物を染色すると、濃染部が非常に多
く美感の低下した織編物になる。 本発明において、ドローローラー4とリラツク
スローラー8との間で弛緩状態でインターレース
ノズル5とガイド群6と熱板7を介し、インター
レースノズル5においてインターレース処理を施
し、ガイド群6によつてインターレースによる糸
条の振動の伝瀋と熱板7への糸条接触角を調整
し、ついで熱板7で弛緩熱処理を施す。インター
レースノズル5としては公知のインターレースノ
ズル(例えば特開昭55−67030号公報、特開昭55
−67031号公報に記載のノズル)中に圧空圧1〜
5Kg/cm2、リラツクス率1〜15%の弛緩状態で通
過させればよい。 インターレース処理を施すと、各フイラメント
はマイグレーシヨン(フイラメントが糸軸付近に
存在したり、外周部に存在したりすること)を生
じ交絡が付与される。 このインターレース処理された糸を熱板を用い
て弛緩熱処理すると、熱板に接した糸層と熱板と
離れた糸層とで熱処理の程度が異なるため、フイ
ラメントの長さ方向およびフイラメント間に熱収
縮率差を生じる。 本発明において、フイラメントの長さ方向およ
びフイラメント間に、より不規則な熱収縮率差を
与えるためには、インターレースノズル5を通過
した糸は必ずしも糸表面全体にわたつて、たるみ
の現出したマイグレーシヨンの良好なものに限定
されものではなく、第2図に示したように間欠的
に開繊部が存在しても、その効果は十分発揮され
ることが判明した。 インターレースノズルを通過した糸は、第2図
に示したように交絡部Aと開繊部Bとを有する場
合、開繊部Bの突出したフイラメントが交絡部A
のフイラメントに比べて選択的に熱処理され、こ
の選択的熱処理によつて、太細糸のもつているフ
イラメントの長さ方向の熱収縮率差をより拡大で
き、さらにフイラメント間の熱収縮率差を付与す
ることができる。 この熱収縮率差を付与することによつてはじめ
て高次工程の後熱処理で嵩高化を計ることができ
る。良好な開繊部を有する糸としては交絡数が10
コ/m以上であることが好ましく、よりピツチの
細かな熱処理を与えるためには20コ/m以上であ
ることが好ましい。 第1図においてはインターレースゾーンと熱処
理ゾーンとがドローローラー4とリラツクスロー
ラー8の間の同一弛緩ゾーン内にあるが、間にロ
ーラー系を設けインターレースゾーンと熱処理ゾ
ーンとを分離することも可能である。また、延伸
ゾーンとインターレースおよび熱処理ゾーンを分
離することも可能である。 弛緩ゾーンのリラツクス率は1〜15%であるこ
とが好ましく、3〜12%であることがより好まし
い。フイラメントの長さ方向に太細を有さない、
いわゆる通常糸の場合には熱収縮率が小さいため
に、1〜5%程のリラツクス率が望ましいが、太
細を有する糸は熱収縮率が大きく、糸全体が均一
に熱処理され易いため、リラツクス率をやや大き
めに設定することが好ましい。 リラツクス率が1%未満では熱処理効果が高い
ため、太細糸の特徴である霜降り調濃淡コントラ
ストが低下するとともに、均一に糸が熱処理を受
け易く、熱収縮率差の拡大を計ることがむずかし
いため好ましくない。 一方、リラツクス率が15%を越えると走行安定
性が悪化するため好ましくない。 ガイド群6はインターレース処理による糸の振
動伝瀋と熱板7への糸の接触角を調節するために
用いるものであり、固定ガイドであつても回転ガ
イドであつてもよく、ガイドの形状および用いる
個数は任意に選択できる。 熱板7の熱処理温度は100℃以上200℃以下であ
ることが好ましく、120以上180℃以下であること
がさらに好ましい。 本発明の延伸工程で得られる糸は太細を有する
ため、熱収縮率が非常に大きく、糸全体が均一に
収縮しやすいので、通常の糸を熱処理する場合よ
り熱処理温度を低めに設定することが望ましい。
熱処理温度が100℃未満では、フイラメントの長
さ方向およびフイラメント間の熱収縮率差の拡大
効果が少なすぎ、高次加工工程で後熱処理を施し
た場合、嵩高化することがむずかしいとともに、
糸走行安定性が悪化するため好ましくない。ま
た、低収縮率化を計ることがむずかしいため、た
とえば布帛の巾入れが大きくなるような高次加工
性が低下するなど好ましくない。一方、熱処理温
度が200℃を越えると、得られる糸のU%が低下
し、織編物として染色すると霜降り調の濃淡コン
トラストが低下し、本発明の目的を達成できな
い。 また、熱板への接触時間、すなわち熱処理時間
は0.006秒〜0.13秒が好ましく、0.01秒〜0.1秒で
あることがより好ましい。 本発明によつて得られる特殊ポリエステルマル
チフイラメント糸は弛緩熱処理によつて、第2図
に示した開繊部が熱収縮して、たるみが消去され
た第3図に示すような糸となり、加工を施さない
太細糸と外観的に変らないため、高次加工工程通
過性が非常に良好であるという特徴を有する。ま
た、該糸は低収縮化がなされているため、強撚糸
として用いることも可能で、より自然な凹凸感を
有する織編物とすることができる。 本発明で用いる高配向未延伸ポリエステルマル
チフイラメント糸を構成するポリエステルは、エ
チレンテレフタレート単位を80モル%以上含むも
のである。共重合成分としては、たとえばアジピ
ン酸、セバシン酸、イソフタル酸、ジフエニルジ
カルボン酸、ナフタリンジカルボン酸等の二塩基
酸類、オキシ安息香酸の如きオキシ酸類、および
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトー
ル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル
等のグリコール類、5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸などのうちから1種または2種以上のもの
を使用することができる。 以上詳述したように、本発明の製造方法によつ
て得られる特殊ポリエステルマルチフイラメント
糸は織編物として高次加工し、染色すると次のよ
うな優れた効果を発揮する。 太細を有するため、表面に微妙に凹凸をも
ち、自然なスパン調の表面タツチを有する他、
該凹凸が光線の吸収を助け、色の深みを増すと
もに霜降り調の自然な濃淡を有するために優れ
た美観を呈する。 フイラメントの長さ方向およびフイラメント
間に熱収縮率差を有するため、優れた嵩高性を
発揮し、高度なふくらみとソフトさを有する。 フイラメント全体の熱収縮率が適度に保持さ
れるので、織編物における巾入れの問題がなく
なり高次加工性が良好となる。 インターレース処理と弛緩熱処理による相乗
効果で高次加工工程通過性が極めて良好で、無
ヨリ無ノリ製織およびウオータージエツトルー
ム製織が可能である。 次に実施例によつて本発明をさらに具体的に説
明する。なお、リラツクス率、低応力伸長域伸度
の定義および各種測定法について以下に述べる。 〈リラツクス率の定義〉 リラツクス率[%]= ドローローラー4の表面速度(m/min)−リラツク
スローラ8の表面速度(m/nin)/ドローローラー4
の表面速度(m/min)×100 〈定応力伸長域伸度の定義〉 インストロン型引張試験機で得た第4図に示す
チヤート上の伸度を読み取り、例えば40%であれ
ば0.4として表わす。 (U%の測定方法) 測定値としては市販のUster Evenness Tester
(計測器工業株式会社製)を使用する。糸のトー
タルデニールによつて使用する測定用スロツトを
選択し、糸速を4m/minとして仮撚機で約
3000rpmの回転を与えて仮撚りしつつノルマルテ
ストにて測定する。ウスターむら曲線はチヤート
速度25cm/minで描かせる。 U%は付属のインテグレーターで3分間の糸む
らとして値を読み取る。U%は3分間の測定を1
回として少なくとも5回測定し、その平均値で表
わす。 (嵩高度の測定方法) 第5図に嵩高度測定装置の見取図を、第6図に
該装置による測定方法を説明するための見取図を
示した。試料台10の上面に2本の切り込み15
を設け、その外側縁部間の間隔16を6mmとし、
この切り込み15に幅2.5cmの柔軟な薄布テープ
11を掛け渡し、その下側に指針付き金具12お
よび荷重13を結合する。 金具12の指針は、試料を装着しない場合に目
盛14の0位を示すようにセツトする。 試料は、周長1mのかせ取機で80回巻きのもの
を1かせとし、表示繊度に応じ2〜10かせ用意
し、このかせを別々に200±2℃の雰囲気中に5
分間無荷重の状態でつるして熱処理を行ない、熱
処理後のかせを、表面繊度48000デニールになる
ように(たとえば、30デニールの糸条ならば30×
80×2=4800,48000÷4800=10で10かせ、75デ
ニールの糸条ならば、75×80×2=12000、48000
÷12000=4で4かせ)平行にそろえる。次いで、
この引きそろえたかせを第6図Aに示すように4
つ折りにして試料17を形成し、これを第6図
(Bの正面図および第6図Cの断面図に示すよう
に薄布テープ11と試料台10の間にさし入れ
る。荷重13は指針付き金具と合計として50gに
なるようにし、指針の示す値L(cm)を読みとる。
測定試料17は位置を移動させて合計3回測定
し、平均値(cm)を求める。嵩高度Mは次式か
ら算出する。 M(cc/g)=テープ中の体積/テープ中の糸重量=V W V=(L/―)2/π×2.5 W=D×100/100−SH×P×0.02×1/9000 ここで、Dを熱処理前の試料糸の繊度(デニー
ル)、Pはテープ中に平行に入つている糸条本数
である。またSHは乾熱処理時の収縮率であり、
嵩高度測定に用いるかせの長さを熱処理前および
熱処理後に0.1g/dに相当する荷重で測定して
求め百分率で示した値である。 実施例 1 [η]=0.64の酸化チタンを含むポリエステル
を紡糸速度及び吐出量を変更して第1表に示す36
フイラメントの未延伸ポリエステルマルチフイラ
メント糸を得た。該未延伸糸を延伸速度450m/
min、延伸倍率(1+低応力伸長域伸度×0.9)
倍、熱ピン温度80℃、リラツクス率7%、熱板温
度155℃、インターレースノズルとして特開昭55
−67031号公報第5図記載の形状で0.8φ2穴のノズ
ルを用いて、圧空圧2Kg/cm2の条件下で延伸−イ
ンターレース−弛緩熱処理を行ない、フイラメン
トの長さ方向に太細を有する特殊ポリエステルマ
ルチフイラメント糸を得た。 該糸を経糸および緯糸に用いてマツトウース織
物とした。該織物を精練、中間セツト工程を通し
た後、染料アマクロンブルー(American Color
&Chemical Corp・製)1.0%owf、助剤サンソ
ルト(日華化学工業製)1.0%owfの条件下で染
色を行なつた。その結果を第1表に示した。
る特殊ポリエステルマルチフイラメント糸の製造
方法に関するものである。 従来、繊維軸方向に対し、微細構造差を有する
ポリエステルマルチフイラメント糸としては、繊
維軸方向に太細を有し、その太い部分は配向度が
低く、細い部分は配向度が高いポリエステルマル
チフイラメント糸、いわゆるシツクアンドシンヤ
ーンが知られている。しかしながら、このような
従来のシツクアンドシンヤーンは複屈折率が0.5
×10-3〜10×10-3である未延伸糸から得られたも
のであるため、配向度の低い部分が結晶化した際
に、糸がもろくなり高次加工工程通過性が著しく
低下するため、用途展開上大きな問題となつてい
た。 本発明者らは、このような問題点を改善するた
め、すでに高配向度未延伸ポリエステルマルチフ
イラメント糸から得た太細を有するポリエステル
糸を特開昭50−18717号公報で、その製造方法に
ついて特開昭50−18718号公報で提案し、高次加
工工程通過性が良好となり、実用に十分耐えるこ
とを述べた。 しかしながら、前記糸は熱収縮率が非常に高
く、沸水収縮率で70%近くあり、そのまま織編物
とすると布の巾入れが大きく、製品とすることが
できないという欠点を有している。 また、前記糸はフイラメントの長さ方向に熱収
縮率変化を有するものの、フイラメント間の熱収
縮率差が少ないために、高次加工工程において後
熱処理を施しても、嵩高性が少なく、高度なふく
らみやソフトさを有する織編物とするためには嵩
高性能が未だ不十分であるという欠点を有してい
る。 本発明者らは、かかる欠点を解消することを目
的として鋭意検討した結果、太細糸に弛緩状態で
インターレース処理を施した後、熱板を用いて弛
緩熱処理することにより、太細糸の低収縮化が可
能で、かつフイラメント間の熱収縮率差を付与す
ることができ、さらにフイラメントの長さ方向の
熱収縮率差をも拡大できることをみいだし、本発
明に到達したものである。 すなわち、本発明の目的は高次加工性が良好で
あり、織編物にスパンライクな霜降り調濃淡及び
表面タツチと嵩高化による高度なふくらみとソフ
トさを付与し得るフイラメントの長さ方向に太細
を有する特殊ポリエステルマルチフイラメント糸
の製造方法を提供することにある。 本発明は、前記目的を達成するため次の構成を
有する。すなわち、複屈折率が20×10-3〜70×
10-3である高配向未延伸ポリエステルマルチフイ
ラメント糸を、(1+定応力伸長域伸度×0.6)倍
〜(1+定応力伸長域伸度×1.2)倍の延伸倍率
で熱ピン延伸した後、弛緩状態でインターレース
処理を施し、ついで熱板を用いて弛緩熱処理する
ことを特徴とする特殊ポリエステルマルチフイラ
メント糸の製造方法である。 本発明の製造方法について図面を用いて更に詳
細に説明する。 第1図は、本発明の一実施態様を示す製造工程
図である。 第1図において、1は本発明で用いる高配向未
延伸ポリエステルマルチフイラメント糸でフイー
ドローラー2とドローローラー4との間で熱ピン
3を介し、所望の延伸倍率で熱ピン延伸し、太細
糸とした後、ドローローラー4とリラツクスロー
ラー8との間で弛緩状態でインターレースノズル
5とガイド群6と熱板7とを介し、インターレー
スノズル5においてインターレース処理を施し、
ガイド群6によつてインターレースによる糸の振
動の伝潘と熱板7への糸接触角を調整し、熱板7
で弛緩熱処理を施し、ワインダー9に巻取るもの
である。 本発明で用いる高配向未延伸ポリエステルマル
チフイラメント糸1は複屈折率が20×10-3〜70×
10-3であることが必要で、25×10-3〜60×10-3で
あることがさらに好ましい。 複屈折率が20×10-3未満の未延伸糸を用いると
太細の断面積比が大きくなりすぎ、得られた糸を
織編物として染色すると、霜降り調の濃淡コント
ラストが大きくなりすぎる欠点がある。一方、70
×10-3を越える未延伸糸を用いて得た糸を織編物
にして、染色すると霜降り調の濃淡コントラスト
が低くなり、霜降り調のパターンが得られない欠
点がある。 染色した織編物に霜降り調のパターンを与える
ためには、本発明の製造方法によつて得られる糸
のU%(後述する)が4%〜12%であることが好
ましく、5%〜10%であることがさらに好まし
い。 フイードローラー2とドローローラー4とで熱
ピン3を介して、所望の延伸倍率で熱ピン延伸を
行なうがこの場合、熱ピン3の温度は50〜100℃
であることが好ましく、60〜90℃であることがよ
り好ましい。熱ピン3の温度は50℃未満である
と、太細の発生が分散されず、太い部分が長く存
在し、後述するU%測定器で得られるU%チヤー
トでは太い部分が長くつづくテーブル状のパター
ンとなり、冷延伸を行なつた場合と似たパターン
となる傾向がある。したがつて、得られた糸を用
いた織編物を染色すると長い濃染部が存在し、か
つ周期性を有するため、いわゆるモアレ状態の濃
淡にならざるを得ず、織編物の品位が低下するの
で好ましくない。 一方、熱ピンの温度が100℃を越えると得られ
る糸のU%が低下し、織編物として染色すると霜
降り調の濃淡コントラストが低下するため好まし
くない。 また、延伸倍率は(1+定応力伸長域伸度×
0.6)倍〜(1+定応力伸長域伸度×1.2)倍が必
要で、(1+定応力伸長域伸度×0.8)倍〜(1+
定応力伸長域伸度×1.0)倍であることが好まし
い。 延伸倍率が(1+定応力伸長域伸度×1.2)倍
を越えると太い部分の発生頻度が低下するため、
該糸を用いた織編物を染色すると濃染部が点在す
る織編物となり、本発明の目的とする霜降り調の
パターンが得られない。 一方、延伸倍率が(1+定応力伸長域伸度×
0.6)倍未満では太い部分が多くなり過ぎ、該糸
を用いた織編物を染色すると、濃染部が非常に多
く美感の低下した織編物になる。 本発明において、ドローローラー4とリラツク
スローラー8との間で弛緩状態でインターレース
ノズル5とガイド群6と熱板7を介し、インター
レースノズル5においてインターレース処理を施
し、ガイド群6によつてインターレースによる糸
条の振動の伝瀋と熱板7への糸条接触角を調整
し、ついで熱板7で弛緩熱処理を施す。インター
レースノズル5としては公知のインターレースノ
ズル(例えば特開昭55−67030号公報、特開昭55
−67031号公報に記載のノズル)中に圧空圧1〜
5Kg/cm2、リラツクス率1〜15%の弛緩状態で通
過させればよい。 インターレース処理を施すと、各フイラメント
はマイグレーシヨン(フイラメントが糸軸付近に
存在したり、外周部に存在したりすること)を生
じ交絡が付与される。 このインターレース処理された糸を熱板を用い
て弛緩熱処理すると、熱板に接した糸層と熱板と
離れた糸層とで熱処理の程度が異なるため、フイ
ラメントの長さ方向およびフイラメント間に熱収
縮率差を生じる。 本発明において、フイラメントの長さ方向およ
びフイラメント間に、より不規則な熱収縮率差を
与えるためには、インターレースノズル5を通過
した糸は必ずしも糸表面全体にわたつて、たるみ
の現出したマイグレーシヨンの良好なものに限定
されものではなく、第2図に示したように間欠的
に開繊部が存在しても、その効果は十分発揮され
ることが判明した。 インターレースノズルを通過した糸は、第2図
に示したように交絡部Aと開繊部Bとを有する場
合、開繊部Bの突出したフイラメントが交絡部A
のフイラメントに比べて選択的に熱処理され、こ
の選択的熱処理によつて、太細糸のもつているフ
イラメントの長さ方向の熱収縮率差をより拡大で
き、さらにフイラメント間の熱収縮率差を付与す
ることができる。 この熱収縮率差を付与することによつてはじめ
て高次工程の後熱処理で嵩高化を計ることができ
る。良好な開繊部を有する糸としては交絡数が10
コ/m以上であることが好ましく、よりピツチの
細かな熱処理を与えるためには20コ/m以上であ
ることが好ましい。 第1図においてはインターレースゾーンと熱処
理ゾーンとがドローローラー4とリラツクスロー
ラー8の間の同一弛緩ゾーン内にあるが、間にロ
ーラー系を設けインターレースゾーンと熱処理ゾ
ーンとを分離することも可能である。また、延伸
ゾーンとインターレースおよび熱処理ゾーンを分
離することも可能である。 弛緩ゾーンのリラツクス率は1〜15%であるこ
とが好ましく、3〜12%であることがより好まし
い。フイラメントの長さ方向に太細を有さない、
いわゆる通常糸の場合には熱収縮率が小さいため
に、1〜5%程のリラツクス率が望ましいが、太
細を有する糸は熱収縮率が大きく、糸全体が均一
に熱処理され易いため、リラツクス率をやや大き
めに設定することが好ましい。 リラツクス率が1%未満では熱処理効果が高い
ため、太細糸の特徴である霜降り調濃淡コントラ
ストが低下するとともに、均一に糸が熱処理を受
け易く、熱収縮率差の拡大を計ることがむずかし
いため好ましくない。 一方、リラツクス率が15%を越えると走行安定
性が悪化するため好ましくない。 ガイド群6はインターレース処理による糸の振
動伝瀋と熱板7への糸の接触角を調節するために
用いるものであり、固定ガイドであつても回転ガ
イドであつてもよく、ガイドの形状および用いる
個数は任意に選択できる。 熱板7の熱処理温度は100℃以上200℃以下であ
ることが好ましく、120以上180℃以下であること
がさらに好ましい。 本発明の延伸工程で得られる糸は太細を有する
ため、熱収縮率が非常に大きく、糸全体が均一に
収縮しやすいので、通常の糸を熱処理する場合よ
り熱処理温度を低めに設定することが望ましい。
熱処理温度が100℃未満では、フイラメントの長
さ方向およびフイラメント間の熱収縮率差の拡大
効果が少なすぎ、高次加工工程で後熱処理を施し
た場合、嵩高化することがむずかしいとともに、
糸走行安定性が悪化するため好ましくない。ま
た、低収縮率化を計ることがむずかしいため、た
とえば布帛の巾入れが大きくなるような高次加工
性が低下するなど好ましくない。一方、熱処理温
度が200℃を越えると、得られる糸のU%が低下
し、織編物として染色すると霜降り調の濃淡コン
トラストが低下し、本発明の目的を達成できな
い。 また、熱板への接触時間、すなわち熱処理時間
は0.006秒〜0.13秒が好ましく、0.01秒〜0.1秒で
あることがより好ましい。 本発明によつて得られる特殊ポリエステルマル
チフイラメント糸は弛緩熱処理によつて、第2図
に示した開繊部が熱収縮して、たるみが消去され
た第3図に示すような糸となり、加工を施さない
太細糸と外観的に変らないため、高次加工工程通
過性が非常に良好であるという特徴を有する。ま
た、該糸は低収縮化がなされているため、強撚糸
として用いることも可能で、より自然な凹凸感を
有する織編物とすることができる。 本発明で用いる高配向未延伸ポリエステルマル
チフイラメント糸を構成するポリエステルは、エ
チレンテレフタレート単位を80モル%以上含むも
のである。共重合成分としては、たとえばアジピ
ン酸、セバシン酸、イソフタル酸、ジフエニルジ
カルボン酸、ナフタリンジカルボン酸等の二塩基
酸類、オキシ安息香酸の如きオキシ酸類、および
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトー
ル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル
等のグリコール類、5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸などのうちから1種または2種以上のもの
を使用することができる。 以上詳述したように、本発明の製造方法によつ
て得られる特殊ポリエステルマルチフイラメント
糸は織編物として高次加工し、染色すると次のよ
うな優れた効果を発揮する。 太細を有するため、表面に微妙に凹凸をも
ち、自然なスパン調の表面タツチを有する他、
該凹凸が光線の吸収を助け、色の深みを増すと
もに霜降り調の自然な濃淡を有するために優れ
た美観を呈する。 フイラメントの長さ方向およびフイラメント
間に熱収縮率差を有するため、優れた嵩高性を
発揮し、高度なふくらみとソフトさを有する。 フイラメント全体の熱収縮率が適度に保持さ
れるので、織編物における巾入れの問題がなく
なり高次加工性が良好となる。 インターレース処理と弛緩熱処理による相乗
効果で高次加工工程通過性が極めて良好で、無
ヨリ無ノリ製織およびウオータージエツトルー
ム製織が可能である。 次に実施例によつて本発明をさらに具体的に説
明する。なお、リラツクス率、低応力伸長域伸度
の定義および各種測定法について以下に述べる。 〈リラツクス率の定義〉 リラツクス率[%]= ドローローラー4の表面速度(m/min)−リラツク
スローラ8の表面速度(m/nin)/ドローローラー4
の表面速度(m/min)×100 〈定応力伸長域伸度の定義〉 インストロン型引張試験機で得た第4図に示す
チヤート上の伸度を読み取り、例えば40%であれ
ば0.4として表わす。 (U%の測定方法) 測定値としては市販のUster Evenness Tester
(計測器工業株式会社製)を使用する。糸のトー
タルデニールによつて使用する測定用スロツトを
選択し、糸速を4m/minとして仮撚機で約
3000rpmの回転を与えて仮撚りしつつノルマルテ
ストにて測定する。ウスターむら曲線はチヤート
速度25cm/minで描かせる。 U%は付属のインテグレーターで3分間の糸む
らとして値を読み取る。U%は3分間の測定を1
回として少なくとも5回測定し、その平均値で表
わす。 (嵩高度の測定方法) 第5図に嵩高度測定装置の見取図を、第6図に
該装置による測定方法を説明するための見取図を
示した。試料台10の上面に2本の切り込み15
を設け、その外側縁部間の間隔16を6mmとし、
この切り込み15に幅2.5cmの柔軟な薄布テープ
11を掛け渡し、その下側に指針付き金具12お
よび荷重13を結合する。 金具12の指針は、試料を装着しない場合に目
盛14の0位を示すようにセツトする。 試料は、周長1mのかせ取機で80回巻きのもの
を1かせとし、表示繊度に応じ2〜10かせ用意
し、このかせを別々に200±2℃の雰囲気中に5
分間無荷重の状態でつるして熱処理を行ない、熱
処理後のかせを、表面繊度48000デニールになる
ように(たとえば、30デニールの糸条ならば30×
80×2=4800,48000÷4800=10で10かせ、75デ
ニールの糸条ならば、75×80×2=12000、48000
÷12000=4で4かせ)平行にそろえる。次いで、
この引きそろえたかせを第6図Aに示すように4
つ折りにして試料17を形成し、これを第6図
(Bの正面図および第6図Cの断面図に示すよう
に薄布テープ11と試料台10の間にさし入れ
る。荷重13は指針付き金具と合計として50gに
なるようにし、指針の示す値L(cm)を読みとる。
測定試料17は位置を移動させて合計3回測定
し、平均値(cm)を求める。嵩高度Mは次式か
ら算出する。 M(cc/g)=テープ中の体積/テープ中の糸重量=V W V=(L/―)2/π×2.5 W=D×100/100−SH×P×0.02×1/9000 ここで、Dを熱処理前の試料糸の繊度(デニー
ル)、Pはテープ中に平行に入つている糸条本数
である。またSHは乾熱処理時の収縮率であり、
嵩高度測定に用いるかせの長さを熱処理前および
熱処理後に0.1g/dに相当する荷重で測定して
求め百分率で示した値である。 実施例 1 [η]=0.64の酸化チタンを含むポリエステル
を紡糸速度及び吐出量を変更して第1表に示す36
フイラメントの未延伸ポリエステルマルチフイラ
メント糸を得た。該未延伸糸を延伸速度450m/
min、延伸倍率(1+低応力伸長域伸度×0.9)
倍、熱ピン温度80℃、リラツクス率7%、熱板温
度155℃、インターレースノズルとして特開昭55
−67031号公報第5図記載の形状で0.8φ2穴のノズ
ルを用いて、圧空圧2Kg/cm2の条件下で延伸−イ
ンターレース−弛緩熱処理を行ない、フイラメン
トの長さ方向に太細を有する特殊ポリエステルマ
ルチフイラメント糸を得た。 該糸を経糸および緯糸に用いてマツトウース織
物とした。該織物を精練、中間セツト工程を通し
た後、染料アマクロンブルー(American Color
&Chemical Corp・製)1.0%owf、助剤サンソ
ルト(日華化学工業製)1.0%owfの条件下で染
色を行なつた。その結果を第1表に示した。
【表】
【表】
第1表中、実験No.1および3は本発明の効果を
明確にするための比較例である。 実験No.1は複屈折率が10×10-3のいわゆる未延
伸糸使いのため、太い部分と細い部分の断面積差
が大きく、極めて強い濃淡コントラストを有し、
本発明の目的とする霜降り調の自然な濃淡コント
ラストが得られなかつた。 また、織物強度が低くなるとともに単糸切れし
た部分も多く発生し、商品価値が極めて低かつ
た。 実験No.3は複屈折率が78×10-3であるため太細
の断面積比が小さく、かつ太細の内部構造差が小
さいため濃淡のコントラストが非常に弱く霜降り
調の濃淡が得られなかつた。 一方、本発明の要件を満たす実験No.2からは良
好な霜降り調の美感を有し、かつ自然な表面タツ
チと優れた嵩高性によるふくらみとソフトさを有
する織物が得られた。 実施例 2 [η]=0.64の酸化チタンを含むポリエステル
を、紡糸速度3000m/minで溶融紡糸し、複屈折
率37×10-3、定応力伸長域伸度0.45の118デニー
ル36フイラメントの高配向未延伸ポリエステルマ
ルチフイラメント糸を得た。該糸を第1図に示す
工程で、延伸速度450m/min、熱ピン温度80℃、
延伸倍率(1+定応力伸長域伸度×0.92)倍で延
伸し、太細糸とした後、リラツクス率7%、熱板
温度155℃、一方は特開昭55−67031号公報第5図
記載の形状で0.8φ2穴のノズルを用いて2Kg/cm2
でインターレース処理を行ない、他方はインター
レース処理を施さないで2種のポリエステルマル
チフイラメント糸を得た。前記2種の糸を各々緯
糸打込みを行なつて2種の平織物を得た。該織物
を精練後、染料アマクロンブルー(American
Color&Chemical Corp製)1.0%owf、助剤サン
ソルト(日華化学工業製)1.0%owfの条件下で
染色を行ない高次評価を実施した。 2種のポリエステルマルチフイラメント糸の糸
質及び高次評価結果を第2表に示した。
明確にするための比較例である。 実験No.1は複屈折率が10×10-3のいわゆる未延
伸糸使いのため、太い部分と細い部分の断面積差
が大きく、極めて強い濃淡コントラストを有し、
本発明の目的とする霜降り調の自然な濃淡コント
ラストが得られなかつた。 また、織物強度が低くなるとともに単糸切れし
た部分も多く発生し、商品価値が極めて低かつ
た。 実験No.3は複屈折率が78×10-3であるため太細
の断面積比が小さく、かつ太細の内部構造差が小
さいため濃淡のコントラストが非常に弱く霜降り
調の濃淡が得られなかつた。 一方、本発明の要件を満たす実験No.2からは良
好な霜降り調の美感を有し、かつ自然な表面タツ
チと優れた嵩高性によるふくらみとソフトさを有
する織物が得られた。 実施例 2 [η]=0.64の酸化チタンを含むポリエステル
を、紡糸速度3000m/minで溶融紡糸し、複屈折
率37×10-3、定応力伸長域伸度0.45の118デニー
ル36フイラメントの高配向未延伸ポリエステルマ
ルチフイラメント糸を得た。該糸を第1図に示す
工程で、延伸速度450m/min、熱ピン温度80℃、
延伸倍率(1+定応力伸長域伸度×0.92)倍で延
伸し、太細糸とした後、リラツクス率7%、熱板
温度155℃、一方は特開昭55−67031号公報第5図
記載の形状で0.8φ2穴のノズルを用いて2Kg/cm2
でインターレース処理を行ない、他方はインター
レース処理を施さないで2種のポリエステルマル
チフイラメント糸を得た。前記2種の糸を各々緯
糸打込みを行なつて2種の平織物を得た。該織物
を精練後、染料アマクロンブルー(American
Color&Chemical Corp製)1.0%owf、助剤サン
ソルト(日華化学工業製)1.0%owfの条件下で
染色を行ない高次評価を実施した。 2種のポリエステルマルチフイラメント糸の糸
質及び高次評価結果を第2表に示した。
【表】
◎ 極めて良好 △ やや不良 × 不良
第2表において実験No.4は本発明の効果を明確
にするための比較例である。 実施例4はインターレース処理を施さないで太
細糸を弛緩熱処理したものであり、第2表に示す
ように嵩高度が低いために、得られた織物は霜降
り調濃淡を示すものの、ソフトなふくらみ感が少
ないとともに無ヨリ無ノリ製織ができず、本発明
の目的を達成できなかつた。 一方、本発明の要件を満足する実験No.5の糸は
嵩高度が30以上あり、かつ無ヨリ無ノリ製織が可
能で、得られた織物は、優れた霜降り調濃淡と、
向上したソフトなふくらみ感と、フイラメント間
の空〓拡大によつて、より自然な表面タツチとを
有する極めて優れたものであつた。
第2表において実験No.4は本発明の効果を明確
にするための比較例である。 実施例4はインターレース処理を施さないで太
細糸を弛緩熱処理したものであり、第2表に示す
ように嵩高度が低いために、得られた織物は霜降
り調濃淡を示すものの、ソフトなふくらみ感が少
ないとともに無ヨリ無ノリ製織ができず、本発明
の目的を達成できなかつた。 一方、本発明の要件を満足する実験No.5の糸は
嵩高度が30以上あり、かつ無ヨリ無ノリ製織が可
能で、得られた織物は、優れた霜降り調濃淡と、
向上したソフトなふくらみ感と、フイラメント間
の空〓拡大によつて、より自然な表面タツチとを
有する極めて優れたものであつた。
第1図は本発明による製造工程の概略図、第2
図はインターレースノズルを通過した後の糸のモ
デル図、第3図は本発明によつて得られる特殊ポ
リエステルマルチフイラメント糸のモデル図、第
4図は定応力伸長域伸度を説明する強力伸長曲線
図、第5図は嵩高度測定装置の見取図、第6図
A,B,Cは嵩高度の測定方法を説明するための
見取図である。 1:高配向未延伸ポリエステルマルチフイラメ
ント糸、2:フイードローラー、3:熱ピン、
4:ドローローラー、5:インターレースノズ
ル、6:ガイド群、7:熱板、8:リラツクスロ
ーラー、9:ワインダー。
図はインターレースノズルを通過した後の糸のモ
デル図、第3図は本発明によつて得られる特殊ポ
リエステルマルチフイラメント糸のモデル図、第
4図は定応力伸長域伸度を説明する強力伸長曲線
図、第5図は嵩高度測定装置の見取図、第6図
A,B,Cは嵩高度の測定方法を説明するための
見取図である。 1:高配向未延伸ポリエステルマルチフイラメ
ント糸、2:フイードローラー、3:熱ピン、
4:ドローローラー、5:インターレースノズ
ル、6:ガイド群、7:熱板、8:リラツクスロ
ーラー、9:ワインダー。
Claims (1)
- 1 複屈折率が20×10-3〜70×10-3である高配向
未延伸ポリエステルマルチフイラメント糸を、
(1+定応力伸長域伸度×0.6)倍〜(1+定応力
伸長域伸度×1.2)倍の延伸倍率で熱ピン延伸し
た後、弛緩状態でインターレース処理を施し、つ
いで熱板を用いて弛緩熱処理することを特徴とす
る特殊ポリエステルマルチフイラメント糸の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2543881A JPS57143536A (en) | 1981-02-25 | 1981-02-25 | Production of special polyester multifilament yarn |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2543881A JPS57143536A (en) | 1981-02-25 | 1981-02-25 | Production of special polyester multifilament yarn |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57143536A JPS57143536A (en) | 1982-09-04 |
| JPH0152491B2 true JPH0152491B2 (ja) | 1989-11-09 |
Family
ID=12165991
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2543881A Granted JPS57143536A (en) | 1981-02-25 | 1981-02-25 | Production of special polyester multifilament yarn |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57143536A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61635A (ja) * | 1984-06-07 | 1986-01-06 | 東レ株式会社 | シツクアンドシン糸条の熱処理方法 |
| JPS61152814A (ja) * | 1984-12-24 | 1986-07-11 | Teijin Ltd | ポリエステル斑糸及びその製造方法 |
| JP2666376B2 (ja) * | 1988-06-15 | 1997-10-22 | 東レ株式会社 | 捲縮嵩高糸およびその製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5468413A (en) * | 1977-11-07 | 1979-06-01 | Unitika Ltd | Polyester fancy yran and its production |
-
1981
- 1981-02-25 JP JP2543881A patent/JPS57143536A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57143536A (en) | 1982-09-04 |
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