JPH0246642B2 - - Google Patents
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- JPH0246642B2 JPH0246642B2 JP60251126A JP25112685A JPH0246642B2 JP H0246642 B2 JPH0246642 B2 JP H0246642B2 JP 60251126 A JP60251126 A JP 60251126A JP 25112685 A JP25112685 A JP 25112685A JP H0246642 B2 JPH0246642 B2 JP H0246642B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxygen
- gas
- ferromagnetic metal
- metal powder
- annealing
- Prior art date
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- Powder Metallurgy (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は金属粉末の安定化処理に関するもの
で、特に鉄を主成分とする強磁性金属粉末の安定
化処理に関するものである。 近年磁気記録媒体の磁性材料として、鉄を主成
分とする針状強磁性金属粉末が注目され用いられ
るようになつた。この針状強磁性粉末はゲータイ
ト酸化鉄を加熱脱水、還元処理して得られ、従来
の酸化鉄系磁性材料と比較して保磁力、飽和磁化
に優れ高密度記録の達成が可能であるが、耐酸化
安定性が劣るという最大の欠点をもつ。 特に最近の記録機器のコンパクト化並びに長時
間記録化にともない磁気記録テープの特性の向
上、高出力、低ノズルが要求され、磁性金属は微
粒子化の傾向にある。 ところがこのような金属微粒子は比表面積が大
きく化学的に極めて活性であり、大気中に取り出
すと急激な酸化反応による発熱や発火が起こる。
そのため金属微粒子を液相中あるいは気相中にお
いて酸素含有ガスと接触せしめ、該金属微粒子表
面に酸化皮膜を形成することにより安定化処理す
る方法が従来より行なわれている。しかしながら
上記方法により処理した金属磁性粉末は大気中に
長く放置しておくと、磁気特性の劣化が起こり、
また密封容器中に長期間貯蔵後大気中に取り出す
と酸化皮膜を形成し安定化処理した筈の金属磁性
粉末が再活性化し発熱あるいは発火するという現
象が生じ上記安定化処理のみでは充分ではなく、
その取扱い及び貯蔵上問題を含む。 この原因については明らかではないが密封貯蔵
期間中における酸化皮膜の経時変化、例えば皮膜
層酸素の磁性粉粒子表面内での拡散、あるいは粒
子内部金属原子の皮膜表面への拡散などによる再
活性などが考えられる。 本発明者らはこれを改善し密封貯蔵したときの
再活性化を抑制し、大気中での貯蔵期間中におけ
る酸化皮膜の経時変化を防止した、酸化前の鉄を
主成分とする金属磁性粉末の磁気特性をさ程悪化
させない該金属磁性粉末の安定化方法を検討して
きた結果、以下の方法によりこれが解決できるこ
とを見い出し本発明に到達したものである。 本発明は有機溶媒中または気相中で鉄を主成分
とする金属磁性粉末を酸素含有ガスと接触せしめ
該金属粉末に酸化皮膜を形成させ一次安定化した
後に、気相中において不活性気体雰囲気下で加熱
焼鈍を行いしかる後に、再度有機溶媒中または気
相中において酸素含有ガスと接触させることによ
り前記鉄を主成分とする金属磁性粉末を安定化す
る方法である。 本発明の最大の特徴は金属磁性粉末の酸化皮膜
の経時変化、密封貯蔵期間中における再活性化を
防止するところにある。 再活性化の原因については明らかではないが、
例えば酸化皮膜の不均一性による皮膜層酸素の磁
性粉粒子表面層での拡散、または粒子内部の金属
原子の皮膜表面への拡散などが考えられる。 このような原子の拡散は室温においては非常に
ゆつくり進行するものと考えられる。本発明にお
いては加熱焼鈍することによつて酸化皮膜の経時
変化を促進し、再活性化させた後に有機溶媒中ま
たは気相中において酸素含有ガスと接触せしめて
均一で緻密な酸化皮膜を形成させ、経時変化の少
ない、長期密封貯蔵後の再活性化もなく空気中に
取り出しても発熱、発火しない安定な金属磁性粉
末を提供するところに特徴がある。 本発明の方法は、磁気記録媒体として用いる全
ての鉄を主成分とする強磁性金属粉末に適用でき
る。その鉄を主成分とする強磁性金属粉末の例と
しては、オキシ水酸化鉄、ヘマタイト、マグヘマ
イト、マグネタイト等や各種合金タイプの酸化鉄
を還元して得られる強磁性金属粉末を挙げること
ができる。 前記一次安定化酸化皮膜形成処理において有機
溶媒中で酸素含有ガスと強磁性金属粉末を接触さ
せる際、強磁性金属粉末は、成形されたペレツト
状でも有機溶媒中で粗粉砕したスラリー状でもよ
いが、ペレツト状だと造粒物の内部と表面で粒子
の酸化皮膜厚が不均一になり、その後の加熱焼鈍
処理に長時間を要するため好ましくはスラリー状
とした方が良い。一次安定化処理を気相中で行う
場合は取扱いの都合上磁性粒子を成形造粒したペ
レツト状のものが好ましい。 加熱焼鈍の温度は80℃〜600℃である必要があ
る。好ましくは90℃〜200℃が良い。80℃以下だ
と加熱焼鈍の効果を得るのに長時間を要し、600
℃以上だと粒子の焼結や磁性粒子内部と酸化皮膜
の膨張率の違いによる酸化皮膜の破壊などが生じ
保磁力や角形比の低下をひき起こす。 加熱焼鈍時間は温度とのかね合いで決まるもの
であるが、0.5〜24時間である必要がある。より
好ましくは1〜5時間が良い。0.5時間以下だと
加熱焼鈍の効果が殆んど得られず、24時間以上だ
とそれ以上の効果が得られず経済的ではない。 加熱焼鈍前後の処理において使用しうる有機溶
媒としては前記強磁性粉末に対して不活性なもの
が好ましく、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘ
キサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の炭化水素
類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、
酢酸エチル、酢酸ブチル、ジブチルフタレート等
のエステル類、メタノール、エタノール、n−ブ
タノール等のアルコール類、及びパーフルオルブ
チルハイドロフラン、パーフルオルキシレン等の
フツソ系溶媒類等を例示することができる。その
使用量は前記強磁性金属粉末の2重量倍以上が好
ましい。 本発明における加熱焼鈍前後の酸化処理に使用
し得る酸素含有ガスとしては酸素もしくは空気を
N2、He、Ar、Neなどの不活性気体の内の少な
くとも一種で希釈して酸素濃度を5容量%以下と
したものが使用されるが通常は空気をN2で希釈
して酸素濃度を5容量%以下とした混合気体を用
いるのが安価で実用的である。前記加熱焼鈍前後
の酸素含有ガスとの接触処理時の温度は10〜90℃
が好ましい。前記加熱焼鈍前の酸素含有ガスとの
接触処理時間は5〜24時間が好ましい。前記加熱
焼鈍後の酸素含有ガスとの接触時間は1〜12時間
が好ましい。 前記加熱焼鈍時に使用できる不活性気体として
は前記不活性気体のうちいづれでもよいがN2を
使うのが工業的に安価で実用的である。 本発明における効果の原因については必ずしも
明らかではないが、加熱焼鈍を行うことにより、
酸化皮膜の不均一に帰因する皮膜層酸素の粒子表
面内での拡散や粒子内部の金属原子の皮膜表面へ
の拡散を促進しその後再び表面酸化することによ
り、酸化皮膜の均一性や結晶性が向上し、均一で
緻密な酸化皮膜が形成され、大気中においても保
磁力や飽和磁化の劣化が少なく、長期密封貯蔵後
大気中に取り出しても発熱や発火しない安定な強
磁性金属粉末が得られる。 以下に実施例を示すが本発明はこれらに限定さ
れるものではない。 実施例 1 保磁力(Hc)1501Oe、飽和磁化(σs)
150emu/g、角形比(Rs)0.513の磁気特性を有
する鉄を主成分とする強磁性金属粉末1.5Kgをト
ルエン30Kg中にてスラリー状とし撹拌装置、加熱
装置及び通気装置を付けた反応容器に入れ
130rpmで撹拌しながらこれに予熱器を経て空気
をN2で希釈した酸素5容量%を含有する50℃の
ガスを90/minで下部より吹込み50℃で12時間
反応を行つた。その後トルエンを過除去し、予
熱器を経て150℃のN2ガスを60/minで下部よ
り吹込み乾燥後ひき続き150℃で3時間加熱焼鈍
を行つた。冷却後トルエンを30Kg加えスラリーと
し130rpmで撹拌しながら予熱器を経て空気をN2
で希釈した酸素5%を含有する50℃のガスを90
/minで下部より吹込み50℃で2時間反応を行
つた。この磁性粉末の磁気特性はHc:1502Oe、
σs:126emu/g、Rs:0.510であつた。また耐酸
化安定性は空気中60℃、90%RHの条件下で3日
間放置後のσsの低下率Δσs〔(安定化後のσs−安定
性テスト後のσs)×100/(安定化後のσs)〕で評
価しその値は5.3%であつた。また開封テスト
(前記安定化処理後の磁性粉末1Kgを乾燥後密封
容器に入れ当初の雰囲気を空気とし35℃で10日間
貯蔵後開封した際の上昇温度又は発火を調べる。)
は開封後2時間で1℃であつた。 実施例 2 実施例1と同じ磁気特性を有する強磁性金属粉
末を用い、加熱焼鈍条件を150℃、20時間とした
以外は実施例1と同様にして処理を行つた。その
磁気特性等を表1に示す。 実施例 3 Hc1510Oe、σs149emu/g、Rs0.510の磁気特
性を有する強磁性金属粉末を用い、加熱焼鈍条件
を80℃、24時間とした以外は実施例1と同様にし
て処理を行つた。その磁気特性等を表1に示す。 比較例 1 実施例3と同じ磁気特性を有する強磁性金属粉
末を用い加熱焼鈍条件を300℃、0.4時間とした以
外は実施例1と同様にして処理を行つた。その磁
気特性等を表1に示す。 比較例 2 Hc1507Oe、σs153、Rs0.509の磁気特性を有す
る強磁性金属粉末を用い加熱焼鈍条件を650℃、
1時間とした以外は実施例1と同様な処理を行つ
た。その磁気特性等を表1に示す。 表1より各処理を行なつた後において前記強磁
性金属粉末の保磁力及び角形比の低下が著しいこ
とが明らかである。 比較例 3 実施例1と同じ磁気特性を有する強磁性金属粉
末1.5Kgをトルエン30Kg中にてスラリー状とし実
施例1と同様な反応容器に入れ130rpmで撹拌し
ながらこれに予熱器を経て空気をN2で希釈した
酸素5%を含有する50℃のガスを90/minで下
部より吹込み50℃で12時間反応を行つた後トルエ
ンを過除去しその後乾燥した。 この磁性粉末の磁気特性はHc1500Oe、
σs130emu/g、Rs0.509であつた。耐酸化安定性
はΔσs24%であつた。開封テストの結果は開封後
1〜2分で赤熱し酸化暴走反応に至つた。 比較例 4 実施例3と同じ磁気特性を有する強磁性金属粉
末を用い反応温度を90℃とした以外は比較例3と
同様な処理を行つた。その磁気特性等を表1に示
す。 比較例 5 実施例3と同じ磁気特性を有する強磁性金属粉
末を用い反応時間を48時間とした以外は比較例4
と同様な処理を行つた。その磁気特性等を表1に
示す。 比較例 6 加熱焼鈍までを実施例1と同様にして磁性粉末
を得た。この粉末について開封テストを行なうべ
く乾燥して空気中に取り出したところ、直ちに発
火した。 【表】
で、特に鉄を主成分とする強磁性金属粉末の安定
化処理に関するものである。 近年磁気記録媒体の磁性材料として、鉄を主成
分とする針状強磁性金属粉末が注目され用いられ
るようになつた。この針状強磁性粉末はゲータイ
ト酸化鉄を加熱脱水、還元処理して得られ、従来
の酸化鉄系磁性材料と比較して保磁力、飽和磁化
に優れ高密度記録の達成が可能であるが、耐酸化
安定性が劣るという最大の欠点をもつ。 特に最近の記録機器のコンパクト化並びに長時
間記録化にともない磁気記録テープの特性の向
上、高出力、低ノズルが要求され、磁性金属は微
粒子化の傾向にある。 ところがこのような金属微粒子は比表面積が大
きく化学的に極めて活性であり、大気中に取り出
すと急激な酸化反応による発熱や発火が起こる。
そのため金属微粒子を液相中あるいは気相中にお
いて酸素含有ガスと接触せしめ、該金属微粒子表
面に酸化皮膜を形成することにより安定化処理す
る方法が従来より行なわれている。しかしながら
上記方法により処理した金属磁性粉末は大気中に
長く放置しておくと、磁気特性の劣化が起こり、
また密封容器中に長期間貯蔵後大気中に取り出す
と酸化皮膜を形成し安定化処理した筈の金属磁性
粉末が再活性化し発熱あるいは発火するという現
象が生じ上記安定化処理のみでは充分ではなく、
その取扱い及び貯蔵上問題を含む。 この原因については明らかではないが密封貯蔵
期間中における酸化皮膜の経時変化、例えば皮膜
層酸素の磁性粉粒子表面内での拡散、あるいは粒
子内部金属原子の皮膜表面への拡散などによる再
活性などが考えられる。 本発明者らはこれを改善し密封貯蔵したときの
再活性化を抑制し、大気中での貯蔵期間中におけ
る酸化皮膜の経時変化を防止した、酸化前の鉄を
主成分とする金属磁性粉末の磁気特性をさ程悪化
させない該金属磁性粉末の安定化方法を検討して
きた結果、以下の方法によりこれが解決できるこ
とを見い出し本発明に到達したものである。 本発明は有機溶媒中または気相中で鉄を主成分
とする金属磁性粉末を酸素含有ガスと接触せしめ
該金属粉末に酸化皮膜を形成させ一次安定化した
後に、気相中において不活性気体雰囲気下で加熱
焼鈍を行いしかる後に、再度有機溶媒中または気
相中において酸素含有ガスと接触させることによ
り前記鉄を主成分とする金属磁性粉末を安定化す
る方法である。 本発明の最大の特徴は金属磁性粉末の酸化皮膜
の経時変化、密封貯蔵期間中における再活性化を
防止するところにある。 再活性化の原因については明らかではないが、
例えば酸化皮膜の不均一性による皮膜層酸素の磁
性粉粒子表面層での拡散、または粒子内部の金属
原子の皮膜表面への拡散などが考えられる。 このような原子の拡散は室温においては非常に
ゆつくり進行するものと考えられる。本発明にお
いては加熱焼鈍することによつて酸化皮膜の経時
変化を促進し、再活性化させた後に有機溶媒中ま
たは気相中において酸素含有ガスと接触せしめて
均一で緻密な酸化皮膜を形成させ、経時変化の少
ない、長期密封貯蔵後の再活性化もなく空気中に
取り出しても発熱、発火しない安定な金属磁性粉
末を提供するところに特徴がある。 本発明の方法は、磁気記録媒体として用いる全
ての鉄を主成分とする強磁性金属粉末に適用でき
る。その鉄を主成分とする強磁性金属粉末の例と
しては、オキシ水酸化鉄、ヘマタイト、マグヘマ
イト、マグネタイト等や各種合金タイプの酸化鉄
を還元して得られる強磁性金属粉末を挙げること
ができる。 前記一次安定化酸化皮膜形成処理において有機
溶媒中で酸素含有ガスと強磁性金属粉末を接触さ
せる際、強磁性金属粉末は、成形されたペレツト
状でも有機溶媒中で粗粉砕したスラリー状でもよ
いが、ペレツト状だと造粒物の内部と表面で粒子
の酸化皮膜厚が不均一になり、その後の加熱焼鈍
処理に長時間を要するため好ましくはスラリー状
とした方が良い。一次安定化処理を気相中で行う
場合は取扱いの都合上磁性粒子を成形造粒したペ
レツト状のものが好ましい。 加熱焼鈍の温度は80℃〜600℃である必要があ
る。好ましくは90℃〜200℃が良い。80℃以下だ
と加熱焼鈍の効果を得るのに長時間を要し、600
℃以上だと粒子の焼結や磁性粒子内部と酸化皮膜
の膨張率の違いによる酸化皮膜の破壊などが生じ
保磁力や角形比の低下をひき起こす。 加熱焼鈍時間は温度とのかね合いで決まるもの
であるが、0.5〜24時間である必要がある。より
好ましくは1〜5時間が良い。0.5時間以下だと
加熱焼鈍の効果が殆んど得られず、24時間以上だ
とそれ以上の効果が得られず経済的ではない。 加熱焼鈍前後の処理において使用しうる有機溶
媒としては前記強磁性粉末に対して不活性なもの
が好ましく、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘ
キサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の炭化水素
類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、
酢酸エチル、酢酸ブチル、ジブチルフタレート等
のエステル類、メタノール、エタノール、n−ブ
タノール等のアルコール類、及びパーフルオルブ
チルハイドロフラン、パーフルオルキシレン等の
フツソ系溶媒類等を例示することができる。その
使用量は前記強磁性金属粉末の2重量倍以上が好
ましい。 本発明における加熱焼鈍前後の酸化処理に使用
し得る酸素含有ガスとしては酸素もしくは空気を
N2、He、Ar、Neなどの不活性気体の内の少な
くとも一種で希釈して酸素濃度を5容量%以下と
したものが使用されるが通常は空気をN2で希釈
して酸素濃度を5容量%以下とした混合気体を用
いるのが安価で実用的である。前記加熱焼鈍前後
の酸素含有ガスとの接触処理時の温度は10〜90℃
が好ましい。前記加熱焼鈍前の酸素含有ガスとの
接触処理時間は5〜24時間が好ましい。前記加熱
焼鈍後の酸素含有ガスとの接触時間は1〜12時間
が好ましい。 前記加熱焼鈍時に使用できる不活性気体として
は前記不活性気体のうちいづれでもよいがN2を
使うのが工業的に安価で実用的である。 本発明における効果の原因については必ずしも
明らかではないが、加熱焼鈍を行うことにより、
酸化皮膜の不均一に帰因する皮膜層酸素の粒子表
面内での拡散や粒子内部の金属原子の皮膜表面へ
の拡散を促進しその後再び表面酸化することによ
り、酸化皮膜の均一性や結晶性が向上し、均一で
緻密な酸化皮膜が形成され、大気中においても保
磁力や飽和磁化の劣化が少なく、長期密封貯蔵後
大気中に取り出しても発熱や発火しない安定な強
磁性金属粉末が得られる。 以下に実施例を示すが本発明はこれらに限定さ
れるものではない。 実施例 1 保磁力(Hc)1501Oe、飽和磁化(σs)
150emu/g、角形比(Rs)0.513の磁気特性を有
する鉄を主成分とする強磁性金属粉末1.5Kgをト
ルエン30Kg中にてスラリー状とし撹拌装置、加熱
装置及び通気装置を付けた反応容器に入れ
130rpmで撹拌しながらこれに予熱器を経て空気
をN2で希釈した酸素5容量%を含有する50℃の
ガスを90/minで下部より吹込み50℃で12時間
反応を行つた。その後トルエンを過除去し、予
熱器を経て150℃のN2ガスを60/minで下部よ
り吹込み乾燥後ひき続き150℃で3時間加熱焼鈍
を行つた。冷却後トルエンを30Kg加えスラリーと
し130rpmで撹拌しながら予熱器を経て空気をN2
で希釈した酸素5%を含有する50℃のガスを90
/minで下部より吹込み50℃で2時間反応を行
つた。この磁性粉末の磁気特性はHc:1502Oe、
σs:126emu/g、Rs:0.510であつた。また耐酸
化安定性は空気中60℃、90%RHの条件下で3日
間放置後のσsの低下率Δσs〔(安定化後のσs−安定
性テスト後のσs)×100/(安定化後のσs)〕で評
価しその値は5.3%であつた。また開封テスト
(前記安定化処理後の磁性粉末1Kgを乾燥後密封
容器に入れ当初の雰囲気を空気とし35℃で10日間
貯蔵後開封した際の上昇温度又は発火を調べる。)
は開封後2時間で1℃であつた。 実施例 2 実施例1と同じ磁気特性を有する強磁性金属粉
末を用い、加熱焼鈍条件を150℃、20時間とした
以外は実施例1と同様にして処理を行つた。その
磁気特性等を表1に示す。 実施例 3 Hc1510Oe、σs149emu/g、Rs0.510の磁気特
性を有する強磁性金属粉末を用い、加熱焼鈍条件
を80℃、24時間とした以外は実施例1と同様にし
て処理を行つた。その磁気特性等を表1に示す。 比較例 1 実施例3と同じ磁気特性を有する強磁性金属粉
末を用い加熱焼鈍条件を300℃、0.4時間とした以
外は実施例1と同様にして処理を行つた。その磁
気特性等を表1に示す。 比較例 2 Hc1507Oe、σs153、Rs0.509の磁気特性を有す
る強磁性金属粉末を用い加熱焼鈍条件を650℃、
1時間とした以外は実施例1と同様な処理を行つ
た。その磁気特性等を表1に示す。 表1より各処理を行なつた後において前記強磁
性金属粉末の保磁力及び角形比の低下が著しいこ
とが明らかである。 比較例 3 実施例1と同じ磁気特性を有する強磁性金属粉
末1.5Kgをトルエン30Kg中にてスラリー状とし実
施例1と同様な反応容器に入れ130rpmで撹拌し
ながらこれに予熱器を経て空気をN2で希釈した
酸素5%を含有する50℃のガスを90/minで下
部より吹込み50℃で12時間反応を行つた後トルエ
ンを過除去しその後乾燥した。 この磁性粉末の磁気特性はHc1500Oe、
σs130emu/g、Rs0.509であつた。耐酸化安定性
はΔσs24%であつた。開封テストの結果は開封後
1〜2分で赤熱し酸化暴走反応に至つた。 比較例 4 実施例3と同じ磁気特性を有する強磁性金属粉
末を用い反応温度を90℃とした以外は比較例3と
同様な処理を行つた。その磁気特性等を表1に示
す。 比較例 5 実施例3と同じ磁気特性を有する強磁性金属粉
末を用い反応時間を48時間とした以外は比較例4
と同様な処理を行つた。その磁気特性等を表1に
示す。 比較例 6 加熱焼鈍までを実施例1と同様にして磁性粉末
を得た。この粉末について開封テストを行なうべ
く乾燥して空気中に取り出したところ、直ちに発
火した。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 有機溶媒中において酸素濃度5容量%以下の
酸素含有ガスと接触させ表層部を酸化させた鉄を
主成分とする強磁性金属粉末を、気相中で不活性
気体雰囲気において80〜600℃で0.5〜24時間加熱
焼鈍後、有機溶媒中において酸素濃度5容量%以
下の酸素含有ガスと接触させることを特徴とする
酸化皮膜を有する強磁性金属粉末の製造法。 2 前記加熱焼鈍温度が90℃〜200℃であること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 前記加熱焼鈍時間が1〜5時間であることを
特徴とする特許請求の範囲第1項又は2項に記載
の方法。 4 前記加熱焼鈍前後の処理における前記有機溶
媒の量が前記鉄を主成分とする強磁性金属粉末の
2重量倍以上とすることを特徴とする特許請求の
範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の方
法。 5 前記有機溶媒として強磁性金属粉末に対して
不活性な有機溶媒を用いることを特徴とする特許
請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載
の方法。 6 前記加熱焼鈍前後の前記酸素含有ガスとして
空気もしくは酸素ガスに窒素、ヘリウム、アルゴ
ン及びネオンのうち少なくとも一種からなる不活
性気体を希釈ガスとして混合したものを用いるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第5
項のいずれかに記載の方法。 7 前記加熱焼鈍に用いる不活性気体として窒
素、ヘリウム、アルゴン又はネオンを用いる特許
請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載
の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60251126A JPS62112702A (ja) | 1985-11-09 | 1985-11-09 | 酸化皮膜を有する強磁性金属粉末の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60251126A JPS62112702A (ja) | 1985-11-09 | 1985-11-09 | 酸化皮膜を有する強磁性金属粉末の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62112702A JPS62112702A (ja) | 1987-05-23 |
| JPH0246642B2 true JPH0246642B2 (ja) | 1990-10-16 |
Family
ID=17218054
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60251126A Granted JPS62112702A (ja) | 1985-11-09 | 1985-11-09 | 酸化皮膜を有する強磁性金属粉末の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62112702A (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3684714D1 (de) * | 1986-06-27 | 1992-05-07 | Namiki Precision Jewel Co Ltd | Verfahren zur herstellung von dauermagneten. |
| JPH0620008B2 (ja) * | 1987-08-24 | 1994-03-16 | チッソ株式会社 | 酸化皮膜を有する強磁性金属粉末の製造方法 |
| US5244510A (en) * | 1989-06-13 | 1993-09-14 | Yakov Bogatin | Magnetic materials and process for producing the same |
| US5129964A (en) * | 1989-09-06 | 1992-07-14 | Sps Technologies, Inc. | Process for making nd-b-fe type magnets utilizing a hydrogen and oxygen treatment |
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-
1985
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