JPH0376287B2 - - Google Patents

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JPH0376287B2
JPH0376287B2 JP14852889A JP14852889A JPH0376287B2 JP H0376287 B2 JPH0376287 B2 JP H0376287B2 JP 14852889 A JP14852889 A JP 14852889A JP 14852889 A JP14852889 A JP 14852889A JP H0376287 B2 JPH0376287 B2 JP H0376287B2
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crl40827
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fluorophenacyl
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Rafuon Rui
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RABO ERU RAFUON SA
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な工業的生産物としてのフルオ
ルフエナシル−アミン誘導体を含有する抗抑うつ
剤に関する。
以下に述べる明細書の記述において、“フルオ
ルフエナシル−アミン”(fluorophenacyl−
amine)誘導体とは、式F−C6H4−CO−CH2
で示されるフルオルフエナシル基を有する化合物
だけを意味するものではなく、この化合物のカル
ボニル基をアルコール基に還元することにより誘
導される、式F−C6H4−CHOH−CH2−で示さ
れるβ−ヒドロキシ−フルオルフエナシル基を有
する化合物をも意味するものである。
〔従来の技術及び、発明が解決しようとする課題〕
2−アミノ−1−(ハロゲノフエニル)−1−エ
タノール型の化合物は、フランス特許第1503517
号明細書に記載の式中に包含されるものであつ
て、利尿抑止剤として表示されている。しかしな
がら、上記フランス特許には、1−(フルオルフ
エニル)、1−(クロルフエニル)、1−(ブロムフ
エニル)及び1−(ヨードフエニル)誘導体につ
いては何も開示するところがないし、また、それ
のCNSに対するポテンシヤル作用(potential
action)についての示唆もないことに注目すべき
である。
予想に反して、CNSには作用するところの新
規フルオルフエナシル−アミン誘導体が、治療上
の観点から、特に有利な抗抑うつ性を有すること
が判明した。
〔課題を解決するための手段〕 すなわち本発明は、次の式 〔但し式中、AはCO又はCHOHであり、そして
RはCH(CH32又はC(CH33である。〕 で示されるフルオルフエナシル−アミン誘導体系
に属する化合物のうち、N−(4−フルオルフエ
ナシル)−イソプロピルアミン、N−(2−フルオ
ルフエナシル)−t−ブチルアミン、1−(2−フ
ルオルフエニル)−2−t−ブチルアミノ−1−
エタノール、1−(4−フルオルフエニル)−2−
t−ブチルアミノ−1−エタノール及び、これら
の化合物の付加塩よりなる群から選択される少な
くとも一つの化合物を含有してなることを特徴と
する抗抑うつ剤である。
これらの化合物のうち、N−(4−フルオルフ
エナシル)−イソプロピルアミン及びその塩、特
に塩酸塩である。
茲にいう付加塩とは、式()で示される遊離
塩基に無機酸又は有機酸を反応させて得られる酸
付加塩、及びアンモニウム塩を指す。式()で
示される塩基を塩の形にすることができる酸のう
ち、特に好適なものとしては次のものを挙げるこ
とができる。塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、酢
酸、プロピオン酸、シユウ酸、フマル酸、マレイ
ン酸、コハク酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル
酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、P−ト
ルエンスルホン酸、及びメタンスルホン酸。所望
するアンモニウム塩を与えることのできる化合物
の内、特に好適なものとしてはCH3l及びCH3Cl
を挙げることができる。酸付加塩は好適な塩であ
り、その内特に有利なものは塩酸塩である。
本発明に係るフルオルフエナシル−アミン誘導
体は、通常の反応メカニズムを応用した、それ自
体既知の方法により製造することができる。製造
方法として推奨できる方法は次のとおりである。
(1) アルコール中、好ましくはメタノール中で、
還流下、少なくとも1時間、次式で示されるフ
ルオルフエナシルハライドと、 (但し式中、X1はCl又はBrである。) 次の式で示されるアミン、 H2NR () (但し式中、Rは先に定義したとおりである。) とを反応させて、“カルボニル”化合物(A=
CO)を得、 (2) 必要あれば、対応するカルボニル誘導体を、
特に好ましくはNaBH4で還元して、“アルコー
ル”化合物(A=CHOH)を得るのである。
本発明に係る化合物は、すべて、CNSに対し
て活性であり、また、心臓血管に対して興味ある
効果を有する。特に、これらの化合物は、抗抑う
つ剤(antidepressant)としてCNSに作用し、う
つ病(depressions)の治療に用いることが指示
されている。
すなわち、本発明の抗抑うつ剤は、上記フルオ
ルフエナシル−アミン誘導体又はその非毒性付加
塩を、生理的に許容しうる賦型剤とともに含有す
るものであるが、この活性成分は、もちろん、薬
学的に有効な量だけ投与するものである。
いくつかの製造例を以下に述べるが、本発明は
これらのみに限定されるものではない。
製造例 N−(4−フルオルフエナシル)−イソプロピル
アミン塩酸塩の取得 (コード番号:CRL 40727) P−フルオルアセトフエノン69g(0.5モル)
を100mlの酢酸にとかした溶液を氷浴で冷却して
おき、これに臭素25mlを滴加する。得られた混合
物を1時間撹拌し、そして蒸発乾固する。残渣を
100mlのメタノール中に取り上げ、こうして得ら
れた溶液を、イソプロピルアミン210mlをメタノ
ール200mlにとかした溶液中に注ぐ。これを2時
間還流し、そして蒸発乾固する。残渣を水に取り
上げ、そして、目的とする物質の遊離塩基をエチ
ルアセテートで抽出し、溶媒を乾燥し、そして塩
酸性エタノールを用いて塩酸塩を沈殿せしめる。
アセトン−メタノール(1:1)V/V混合物で
再結晶すると、CRL40727が17.2g得られる(収
率:14.8%)。融点207℃(分解)。
分析:N% 測定値=6.01% N% 理論値=6.04% 製造例 N−(2−フルオルフエナシル)−t−ブチルア
ミン塩酸塩の取得 (コード番号:CRL 40828) オルソフルオルアセトフエノン50g(0.362モ
ル)を酢酸75mlに溶解する。得られた混合物を氷
浴で冷却し、臭素18.1mlをこれに滴加する。これ
を1時間接触させたままにしておき、そして蒸発
乾固させ、次いで残渣を100mlのメタノール中に
取り上げる。このようにして得た溶液を、t−ブ
チルアミン(tertiobutylamine)132gをメタノ
ール100mlにとかした溶液に注ぐ。これを1時間
還流し、そして蒸発乾固し、次いでこの残渣を水
に取り上げ、エーテル抽出し、そして塩酸性エタ
ノールを用いて目的とする塩酸塩を沈殿せしめ
る。これを、アセトン−エタノール(1:1)
V/V混合物中で再結晶すると、CRL40828が18
g得られる(収率=20%)。融点=240℃(分解)。
分析:N% 測定値=5.74% N% 理論値=5.70% 製造例 1−(2−フルオルフエニル)−2−t−ブチル
アミノ−1−エタノール塩酸塩の取得 (コード番号:CRL 40827) 0.04モルのN−(2−フルオルフエナシル)−t
−ブチルアミン(CRL 40828の遊離塩基)を、
120mlのメタノールにとかす。−5℃に冷却し、水
素化ホウ素ナトリウム3gをこれに加える。これ
を1時間、接触させたままにしておく。酢酸5ml
を用いて、反応媒質中に残留している過剰の
NaBH4を破壊し、次いで、この混合物を蒸発乾
固する。蒸発残渣を水に取り、NaOHを用いて
そのPHを11に調節し、エーテルで抽出し、エーテ
ル相を水洗し、そして該エーテル相をMgSO4
乾燥させる。過した後、遊離塩基を集め、そし
て、塩酸性エタノールを用いて目的とする塩酸塩
を沈殿せしめる。これを、アセトン−エタノール
(1:1)V/V混合物中で再結晶すると、CRL
40827が8g得られら(収率:80%)。融点=18.5
℃。
分析:N% 測定値=5.60% N% 理論値=5.65% 製造例 1−(2−フルオルフエニル)−2−t−ブチル
アミノ−1−エタノール フマル酸塩の取得 (コード番号:CRL 40827 A) 1−(2−フルオルフエニル)−2−t−ブチル
アミノ−1−エタノール(製造例で得られた遊
離塩基)とフマル酸とを反応させると、
CRL40827 Aが得られる。融点=195〜200℃
(分解)。
製造例 1−(4−フルオルフエニル)−2−t−ブチル
アミノ−1−エタノール塩酸塩の取得 (コード番号:CRL 40854) α−クロル−p−フルオルアセトフエノン50g
(0.289モル)をメタノール900mlにとかす。得ら
れた混合物を−5℃に冷却し、そして
NaBH45.80gを添加する。これを、1時間接触
させたままにしておき、次いで酢酸10ml添加す
る。t−ブチルアミン151mlを加え、得られた混
合物を12時間還流せしめる。これを蒸発乾固し、
蒸発残渣を蒸留水に取り上げる。結晶した遊離塩
基を取し、これをヘキサン中で再結晶すると、
1−(4−フルオルフエニル)−2−t−ブチルア
ミノ−1−エタノールが39g得られる(収率63
%)。融点=117℃。
この塩基をジエチルエーテルにとかし、塩酸性
エタノールで処理すると、その塩酸塩が沈殿して
くる。これを取し、P2O5上で真空乾燥すると、
CRL40854が44g得られる(収率61%)。融点=
176℃。
CRL40854は、N−(2−フルオルフエナシル)
−t−ブチルアミンにかえてN−(4−フルオル
フエナシル)−t−ブチルアミンを用いて、製造
例に記載した方法をくり返せば、その方法によ
つても製造することができる。
本発明に係る好適な化合物について試験を行つ
たので、それを以下にまとめて述べることにす
る。
(A) CRL40727に関する試験 1 毒性 最大非致命量(maximum non−lethal
dose)LD−Oは、マウスの腹腔内投与の場
合、128mg/Kg以上、256mg/Kg以下である。
2 心臓血管系に対する作用 (a) 静脈内投与による場合 2匹の犬に、CRL40727を順次0.1mg/
Kg、1mg/Kg、2.5mg/Kg、5mg/Kg、10
mg/Kg及び20mg/Kgの投与量で、6分間潅
流し静脈内投与する。そしてこれらの動脈
血圧、脈拍(cardiac frequency)、大腿動
脈の流動率、及び直腸体温を測定する。
次のことが観察される。
CRL40727は、1mg/Kgからの投与量で
大腿動脈の流動率を増加せしめる;この効
果は10mg/Kgまでは増加していき、その効
果は+140%に達する。
投与量5mg/Kgから、示差動脈血圧が上
昇する;拡張期動脈血圧及び平均動脈血圧
は、それぞれ、10及び20mg/Kgから低下す
る。
脈拍は、はつきりとは変化しない。
投与量2.5〜10mg/Kgで、皮膚はピンク
色になる。
胆汁は黄色いままである;直腸体温は変
化しない。
イソプレナリンによつて誘発される頻脈
は減少し、脈拍は、10mg/Kg以上の投与量
で、平均、182拍/分になるが、一方、対
照区では215拍/分であつた;低血圧症は
変らない。
補充的に更に次の試験を行つた;一匹の
犬に、CRL40727を40mg/Kgだけ静脈内に
追加投与したところ、その前の投与量の場
合よりも低血圧症が更に進行することが認
められ、そして、胆汁は黄色いままであ
る;第2番目の犬には、対照の薬品を投与
する。それは、(2,4,6−トリメトキ
シフエニル)−3−ピロリジノプロピル)−
ケトンの塩酸塩であつて、英国特許第
1325192号明細書に記載されており、その
コード番号はLL 1656であり、これは
FONZYLANEという名称で市販されてい
る。これを6mg/Kg静脈内投与する。大腿
動脈の流動率は、LL1656の場合は、CRL
40727を10mg/Kg投与した場合ほどは増加
しないことが判つた。
(b) 十二指腸内投与による場合 三匹の犬に、CRL40727を順次1mg/
Kg、2.5mg/Kg、及び10mg/Kgの投与量で
十二指腸内投与する。上記したのと同じパ
ラメーターを測定する。次のことが観察さ
れる。
CRL40727によれば、2.5mg/Kgの投与量
で大腿動脈の流動率(flow rate)が明ら
かに増加する;この効果は、投与量の増大
とともに増加するのではなく、わずかに増
加するものである。投与量10mg/Kgから、
低血圧作用が現われてくる。投与量2.5
mg/Kgから、皮膚は非常にうすいピンク色
になる。
胆汁は黄色いままである。直腸体温は変
らない。
イソプレナリンによつて誘発される頻脈
は低下する。脈拍はCRL40727 10mg/Kg
以後の投与量で、平均165拍/分になるが、
一方、対照区では、220拍/分(beats/
min)に達する。低血圧症は変らない。
補足的に次の試験を行つた;一匹の犬
に、20mg/Kgの投与量を十二指腸内に追加
投与する。更に血管拡張効果をともなうこ
となく、より大きな低血圧作用が観察され
る。同一の結果が、試験の最後に
CRL40727を5mg/Kgだけ静脈注射した別
の犬の場合にも得られる。更にまた、その
後LL1656を6mg/Kgの投与量で静脈注射
したけれども、血管拡張が追加的にひき起
されることはなかつた。
最後に、静脈経由と十二指腸経由とで
は、それらによつて得られら結果を比較す
ることは困難である。静脈内投与のみで犬
を処理した場合、20mg/Kgの投与量で低血
圧症が生じるけれども、これに対して十二
指腸経由の場合、10mg/Kgの投与量で処理
した犬は、上記と同じ低血圧強度を有する
ことが明らかになつた。
CRL40727の血管拡張作用は、おそらく
β+ 2作用によるものと思われる;β+ 1作用は
認められない(頻脈なし)除脈もない;こ
れに対して、イソプロテレノールによる頻
脈誘発作用は低下する。更にまた、蓄積投
与量が静脈投与で38.5mg/Kgになつた後で
も、胆汁は黄色いままである点にも注目す
べきである。
(B) CRL40827に関する試験 CRL40827を蒸溜水にとかした溶液を、オス
のハツカネズミに対しては20ml/Kgの投与量
で、そしてオスのマウスに対しては5ml/Kgの
投与量で、それぞれ腹腔内投与した。
1 毒性 最大非致死量LD−Oは、オスのハツカネ
ズミの場合、64mg/Kg以上、128mg/Kg以下
である。
2 CNSに対する作用 アポモルフインとの相互作用 (a) ハツカネズミ 6匹のハツカネズミからなる各バツチ
に、アポモルフインを1又は16mg/Kgの投
与量で皮下注射する30分前に、CRL40827
をそれぞれ投与する。CRL40827を0.5及び
2mg/Kg、とりわけ、8及び32mg/Kg投与
した場合、アポモルフインの多量投与によ
る体温低下作用が明らかに防止されるが、
常同症や上下運動(verticalisation)は変
化がないことが認められる。
(b) ラツト 6匹のラツトからなる各バツチに、アポ
モルフインを0.5mg/Kg皮下注射する30分
前に、CRL 40827をそれぞれ投与する。
ラツトにおいてアポモルフインにより誘発
された常同症(stereotypy)には変化がな
いことが認められる。
アンフエタミンとの相互作用 6匹のラツトからなる各バツチに、CRL
40827を投与する30分前に、アンフエタミン
(2mg/Kg)を腹腔内投与する。常同指数だ
けとり出して、これが低下したことを除け
ば、CRL 40827は、4mg/Kgの投与量では
アンフエタミンによつて誘発される常同症を
変化させる(modify)ことはないことが注
目される。
レセルピンとの相互作用 6匹のハツカネズミからなる各バツチに、
レセルピンを2.5mg/Kg腹腔内投与して4時
間後に、CRL40827をそれぞれ投与する。
CRL40827は、0.5mg/Kgの投与量から、レセ
ルピンによる体温低下を明らかにくいとめ、
しかもその際、下垂を変えることがないとい
うことが認められた。
オキソトレモリンとの相互作用 6匹のハツカネズミからなる各バツチに、
オキソトレモリンを0.5mg/Kg腹腔内投与を
する30分前に、それぞれCRL40827を投与す
る。0.5mg/Kg以上の投与量では、オキソト
レモリンによる体温降下誘発作用と
CRL40827は拮抗し、しかもこの効果は32
mg/Kgの投与量で非常に明瞭であるというこ
とが認められる。また、CRL40827は、オキ
ソトレモリンによつて誘発される振せん強度
を変えるものではない。最後に、CRL40827
は、オキソトレモリン投与後に現われるコリ
ン性の末梢刺激の徴候を変えるものではな
い。
4プレートテスト、けん引及び電気シヨツク
に対する作用 10匹のハツカネズミからなる各バツチにお
いて、CRL40827を投与して30分後に試験を
行う。CRL40827を投与しておくと、罰せら
れる不正確な動きの数が増加しないようにな
るし、大きな運動不能は一切生じることがな
いし、多量に投与すると、電気シヨツクによ
るけいれん誘発効果が抑えられる。
自発的能動性に対する作用 CRL40827を投与して30分後に、ハツカネ
ズミ(6匹は投与、12匹は対照)をアクチメ
ータ(actimeter)の中に入れて、ネズミの
能動性を30分間記録する。CRL40827は、ハ
ツカネズミの自発的能動性を事実上変えるも
のではないことが観察された。
各種薬剤によつて障害を受けるいくつかの行
動についての作用 (a) ケージに慣れることにより減退する能動
性アクチメータの中には18時間おいた後、
ハツカネズミ(6匹は投与、12匹は対照)
にCRL40827を投与する。これらのネズミ
を直ちにそれぞれのケージに入れ直し、そ
して30分後に、ネズミの運動性を30分に亘
つて記録する。CRL40827を高濃度で投与
すると(34mg/Kg)、運動性を穏やかにと
りもどさせるようにみえる。
(b) 酸素圧低下攻撃により減退する能動性 CRL40827を投与して30分後に、ハツカ
ネズミ(10は投与、20匹は対照)を、減圧
にすることによつて急性の酸素欠乏症に羅
病せしめ〔つまり、90秒かけて600mmHg
(すなわち、8×104パスカル)に減圧し、
45秒間で常圧にもどしてやる。〕、次いで、
ハツカネズミをアクチメータ内に置き、そ
の運動性を10分間記録する。次のことが注
目された。つまり、短時間ではあつても減
圧したケージの中に居たことによつてひき
起されたネズミの運動性の低下は、
CRL40827によつても、これを回復改良す
ることが全くないのである。
(c) 窒息性酸素欠乏症 10匹のハツカネズミからなる各バツチ
に、トリエトヨウ化ガラミンを34mg/Kg腹
腔内投与する30分前に、CRL40827を投与
する。最大投与量において(34mg/Kg)、
CRL40827は、ネズミのけいれんの発現を
阻止し、志望するのを40%阻止した。
CNSに及ぼす作用に関する結論 アポモルフイン、レセルピン、又はオキソ
トレモリンによつて誘発される体温低下に対
して拮抗作用があることからして、
CRL40827については、抗抑うつ剤タイプの
活性を予想することができる。これらの拮抗
作用は、抗コリン性効果なしで認められるの
で、CRL40827は、イミプラミン系抗抑うつ
剤(imipraminic antidepressants)とは別
なものである。
他方、レセルピンによつて誘発される下垂
に対する拮抗性がないこと、及び、常同症と
ともに運動性への刺激がないことからして、
CRL40827は、IMAO及びアンフエタミン系
化合物とはそれぞれ区別することができる。
簡単に云えば、CRL40827は、βアドレナリ
ン性興奮剤として挙動するものであると、強
く推定されるのである。
(1) 胆汁分泌に及ぼす作用 ネンブタールで麻酔した犬において、通
常の場合、30分間で集めた胆汁の量は1.5
mlである;CRL40827を十二指腸投与した
後、胆汁の排出量は増加し、その量は、
CRL40827の投与量が2.5mg/Kgの場合、
17.5mlとなり、投与量が5mg/Kgの場合、
2.25mlとなり、そして投与量が10mg/Kgの
場合には2.5mlとなる。ネンブタールで麻
酔したラツトにおいて、胆汁の排出量は、
CRL40827を5mg/Kg及び25mg/Kgの投与
量で静脈内投与してから、1〜3時間後に
増加する。
(2) 局部麻酔効果 モルモツトを用いて、CRL40827の0.1
%、0.5%、及び1%濃度の溶液0.2mlを、
皮下注射した後(1投与量当り3匹のモル
モツトを使用)、それらに対する麻酔効果
を研究した。モルモツトには、それぞれ指
定した部位に、生理血清、プロカイン、及
びCRL40827を投与する。
注射を行つた後、5分、10分、15分、20
分、25分、及び30分毎に一連の6回の注射
を、上記の注射を行つた部位に行うことに
より、試験を実施する。CRL40827は、こ
れを0.5%及び1%の濃度で投与したとき、
局部麻酔効果を有することが確認された。
(C) CRL40854に関する試験 CRL40854を蒸留水にとかした溶液を、オス
のハツカネズミに対しては20ml/Kgの容量で、
そしてオスのラツトに対しては5ml/Kgを容量
で、それぞれ腹腔内投与した。
1 毒性 最大非致死量LD−Oは、ハツカネズミの
場合、128mg/Kg以上、256mg/Kg以下であ
る。
2 CNSに対する作用 CRL40827について上記した方法を実施し
て、次のことが観察された。
アポモルフインとの相互作用 CRL40854は、これをハツカネズミに対し
て16及び64mg/Kgの投与量で投与したとこ
ろ、アポモルフインによる体温降下作用を穏
やかに阻止するが、その場合、上下運動や常
同症についての挙動には何も変化がない。
ラツトにおいては、CRL40854は、アポモ
ルフインによつて誘発される常同症には何も
変化を与えない。
アンフエタミンとの相互作用 CRL40854は、その投与量が8及び32mg/
Kgの場合、アンフエタミンによつて誘発され
る常同症の期間を相乗的に長くする。
レセルピンとの相互作用 CRL40854は、その投与量が4、16及び64
mg/Kgの場合、レセルピンによつて誘発され
る体温降下に対して穏やかに拮抗し、しかも
その際、垂下を変化させることがない。
オキソトレモリンとの相互作用 CRL40854は、その投与量が16及び64mg/
Kgの場合、オキソトレモリンによつて誘発さ
れる体温降下誘発作用を助長する。これは、
振せんを変化させることはないし、コリン性
の末梢刺激の徴候に変化を与えることもしな
い。
4プレートテスト(four plate test)、けん
引、及び電気シヨツクに対する作用 CRL40854は、CRL40827と同様に、罰せ
られるところの不正確な動きの数が増加しな
いようになるし、大きな運動不能は一切生じ
ることがない。他方、電気シヨツクによるけ
いれん誘発効果には変化を与えない。
自発的固有運同性に対する作用 CRL40854は、これを高い投与量で投与し
た場合(64mg/Kg)、ハツカネズミにおける
自発的能動性を穏やかに低下させる。
各種薬剤によつて障害を受けるいくつかの挙
動についての作用 (a) ケージに慣れることにより減退する能動
性CRL40854は、ケージに慣れたハツカネ
ズミにおいて、運動性を明らかに取り戻さ
せるということはできない。
(b) 酸素圧低下攻撃により減退する能動性 CRL40854は、CRL40827と同じ様に、
ハツカネズミにおいて、運動性の回復を全
然改善しない。
(c) 窒息性酸素欠乏症 CRL40854は、けいれんの発現を改善す
るものではないし、酸素遮断によつて生じ
る酸素欠乏症(クラーレ麻酔)に付随する
死亡の発現を改善することもない。
結論をいうと、CRL40854は、通常の抗抑うつ
剤として驚くべき結果を有するものである。
臨床では、CRL40727、CRL40827、及び
CRL40827Aは、精神科領域において抗抑うつ剤
として良好な結果を示している。とりわけ、
CRL40727及びCRL40827Aは、この各々の活性
成分を5mg含有する錠剤又はゼラチン被覆カプセ
ルの形で、1日3錠又は3カプセル、人に投与す
ると、これらは、いずれも、それぞれ抗抑うつ剤
として卓越した結果を示した。
また、抑うつ性症候群を有する61人の患者につ
いて行つた臨床試験の結果について説明すると、
上記患者のうち30人には偽薬を、残りの31人には
CRL40827を1乃至4mg、それぞれ40日間に亘つ
て経口投与した。この場合、後者では最初の10日
間は1mg、次の10日間は2mgというように10日間
毎に投与量を1mgずつ増量する投与方法を採用し
た。
薬効については、“くつろいだ気分”、“不安な
気分”、“何かしたい気分”、“疲労感”、“いらいら
感”、“幸せな気分”、“好調な気分(fitness)”、
“物悲しい気分”、“会話したい気分”、“楽天的な
気分”及び“眠りたい気分”の項目について調査
した。
その結果、CRL40827が、偽薬に比べて上記11
の評価項目のいずれにおいても優れた抗抑うつ効
果を示すこと、並びに“幸せな気分”、“好調な気
分”及び“会話したい気分”の評価項目において
特に顕著な薬効を示すことがわかつた。
また、CRL40827、偽薬のいずれも患者の耐薬
性(tolerance)を増加させるものではなかつた。
さらに、CRL40827についての薬効/耐薬性の
最適比率は投与量3mg/日で得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の式 〔但し式中、AはCO又はCHOHであり、そして
    RはCH(CH32又はC(CH33である。〕 で示されるフルオルフエナシル−アミン誘導体系
    に属する化合物のうち、N−(4−フルオルフエ
    ナシル)−イソプロピルアミン、N−(2−フルオ
    ルフエナシル)−t−ブチルアミン、1−(2−フ
    ルオルフエニル)−2−t−ブチルアミノ−1−
    エタノール、1−(4−フルオルフエニル)−2−
    t−ブチルアミノ−1−エタノール及び、これら
    の化合物の付加塩よりなる群から選択される少な
    くとも一つの化合物を含有してなることを特徴と
    する抗抑うつ剤。
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