JPH0436967B2 - - Google Patents

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JPH0436967B2
JPH0436967B2 JP27720287A JP27720287A JPH0436967B2 JP H0436967 B2 JPH0436967 B2 JP H0436967B2 JP 27720287 A JP27720287 A JP 27720287A JP 27720287 A JP27720287 A JP 27720287A JP H0436967 B2 JPH0436967 B2 JP H0436967B2
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JP
Japan
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grip
handle arm
drive shaft
handle
rotation
Prior art date
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JP27720287A
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JPH01122811A (ja
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Teruyuki Kimura
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、保管庫や書架等の代替品としてオフ
イスや図書館で用いられる移動ラツク等に好適に
使用可能なハンドル装置に関するものである。
[従来の技術] この種の移動ラツクとして、床に敷設したレー
ル上に、手動操作用のハンドルを有した複数のラ
ツク本体を厚み方向に移動できるように走行車輪
を介して載設したものが知られている。しかし
て、このものは、前記ラツク本体を相互に密着さ
せた状態で所要の移動代が残るように、レール長
さに対するラツク本体の厚み寸法や台数を設定し
ておき、所望のラツク本体とそれに隣接するラツ
ク本体との間に人の出入りが可能な通路を選択的
に形成することにより、そのラツク本体を保管庫
等として適宜使用することができるようになつて
いる。
なお、前記各ラツク本体のハンドルは、ハンド
ルアームの回動端にグリツプを設けてなるものが
一般的であり、そのハンドルの駆動軸はチエーン
や歯車等の伝動要素を介して該ラツク本体の走行
車輪に連結されている。したがつて、そのハンド
ルのグリツプを把持して前記ハンドルアームを手
動で回転操作することにより、そのラツク本体が
レール上を移動するようになつている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、このような移動ラツクあるいはそれ
に類する装置では、特定のラツク本体のハンドル
を回転操作してそのラツク本体を移動させる際
に、それに密着して隣接している他のラツク本体
をも押圧して従動させることが少なくない。この
ような場合、ハンドルと走行車輪とをチエーン等
の伝動要素のみを介して連結してなるものでは、
従動するラツク本体のハンドルがその走行に伴つ
て回転することになる。そのため、その付近に立
つている人に思わぬ障害を与えたり、衣類を巻込
む等といつた事故を招き易い。
そのため、このようなものにおいては、ハンド
ル側からの回転力はいずれの方向のものも確実に
走行車輪に伝達されるが、走行車輪側からハンド
ル側への逆駆動力は伝達されないような機能を付
与することが望まれる。
さらに、このようなものでは、操作していない
ハンドルが種々の位置で停止していたのでは、見
苦しく操作性にも悪影響を及ぼすため、グリツプ
から手を離した場合には、そのハンドルが定位置
に復帰することが理想である。
近時、このような機能を付与した装置も種々開
発されてはいるが、従来のものはいずれも構造が
複雑で確実な作動を得ることが難しく、信頼性に
欠けるという問題がある。特に、いずれの操作位
置で手を離しても、円滑かつ確実にハンドルを定
位置に復帰させるようにするのが困難であり、実
用的なものは開発されていない。
本発明は、このような問題点を解消すると同時
に、操作性の極めて良好なハンドル装置を実現す
ることを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、このような目的を達成するために、
次のような構成を採用したものである。
すなわち、本発明に係る移動ラツク等のハンド
ル装置は、第1図に示すように、走行車輪5に伝
動要素51,52を介して連結された駆動軸6
と、この駆動軸6に非拘束時は重力により垂下し
得るように空転自在に軸装された有効半径略200
mmのハンドルアーム7と、このハンドルアーム7
の回動端に空転自在に装着された半径略15mmのグ
リツプ8と、このグリツプ8、前記ハンドルアー
ム7および前記駆動軸6間に設けた差動伝動機構
9とを具備してなり、前記ハンドルアーム7を停
止させている状態での前記グリツプ8の回転が、
前記駆動軸6にn:1の比率(但し、12≦n≦
13)で伝達され得るように、前記差動機構9の伝
動比率を設定していることを特徴としている。
[作用] このような構成のものであれば、ハンドル操作
を行つていない場合には、グリツプ8がハンドル
アーム7に対して空転自在となつている。そのた
め、ラツク本体3等に押圧力が作用して走行車輪
5側から駆動軸6に逆駆動力が作用しても、ハン
ドル全体が回転することはない。すなわち、駆動
軸6の回転は差動伝動機構9を介してハンドルア
ーム7とグリツプ8とに差動分配されるが、前記
ハンドルアーム7は重力により垂下状態に維持さ
れているのに対して、グリツプ8は、無負荷状態
にある。そのため、駆動軸6が回転すると、前記
グリツプ8が空転し、前記ハンドルアーム7は、
重力により、その垂下位置に保持されることにな
る。
一方、グリツプ8を把持してハンドルアーム7
を回転操作した場合には、それに応じて、駆動軸
6が回り始める。その関係を、グリツプ8の回転
が駆動軸6に対して同一方向に伝達されるように
設定した場合を例にとつて説明すると、次のよう
になる。すなわち、グリツプ8を握つてハンドル
アーム7を時計回り方向に1回転させ、これをハ
ンドルアーム7上に設定した座標を基準にして観
察した場合には、前記グリツプ8が反時計回り方
向に1自転し、前記駆動軸6が同じく反対時計回
り方向に1/n回転することになる。これを空間
に設定した座標を基準にした場合に換算すると、
前記グリツプ8が自転せず、前記ハンドルアーム
7が時計回り方向に1回転し、前記駆動軸6が時
計回り方向に1〜1/n回転することになる。そ
して、逆方向にハンドル操作を行つた場合にも、
これに準じた作用が得られる。このように、グリ
ツプ8を把持してハンドルアーム7を回転させれ
ば、それに対応して駆動軸6が回転し、走行車輪
5が駆動されることになる。
この状態から、操作を停止してグリツプ8から
手を離すと、このグリツプ8の自転を拘束する負
荷が消滅する。そのため、前記駆動軸6がいかな
る回転状態にあつても、ハンドルアーム7にいか
なる拘束力も伝達され得ない状態となる。その結
果、このハンドルアーム7が、重力により垂下位
置にまで自己復帰する。その際には、前記グリツ
プ8が空転して、前記駆動軸6と前記ハンドルア
ーム7との回転差を吸収することになる。
なお、以上の作用は、グリツプ8の回転が駆動
軸6に対して逆方向に伝達されるように設定した
場合にも同様に得られるが、この場合にはグリツ
プ8を把持してハンドルアーム7を時計回り方向
に1回転すると、前記駆動軸6は時計回りに1+
1/n回転することになる。
ここで、比率nを12〜13の値に限定している理
由を説明する。先ず、次に述べるような理由か
ら、比率nの値は略4以上であることが望まれ
る。第2図は、グリツプ8の回転が駆動軸6に対
して同一方向に伝達されるように設定した場合に
おいて、前述したようにグリツプ8を把持してハ
ンドルアーム7を1回転させた場合の駆動軸6の
回転数と、前記比率nとの関係を実線Aで示し、
このような操作を行う場合に必要なグリツプ保持
トルクと、前記比率nとの関係を破線Bで示して
いる。ここで、値T1は、駆動軸8を直接把持し
て回転させるのに必要なトルクに相当している。
この図面から明らかなように、実線Aは、比率n
が1に近付くと、急激に降下して零に接近する。
すなわち、ハンドルアーム7を1回転させても、
駆動軸6が全く回転しない状態に接近していく。
逆に、前記比率nが大きくなると漸次上昇率が低
下し、1に漸近する。すなわち、ハンドルアーム
7を1回転させれば、駆動軸6が1回転する状態
に近付いていく。しかして、前記比率nが4未満
の領域では、ハンドルアーム7の回転数に対して
駆動軸6の回転数が少なく、しかも、グリツプ8
に作用する反力、すなわち、グリツプ保持トルク
は大きなものとなる。そのため、操作感として
は、駆動軸6を直接に把持して回転させるような
ものとなり、ハンドル構造を採用している意義が
損なわれる。したがつて、大きな負荷を移動させ
るような場合には不利になる。それに対して、前
記比率nが略4以上の領域であれば、駆動軸6の
回転数がハンドルアーム7の回転数に近くなり、
しかも、グリツプ8に作用する反力は小さなもの
となる。そのため、過大な操作力を要することな
しにハンドルアーム7を回転させることができ、
そのハンドルアーム7の回転が効果的に駆動軸に
伝達されることになる。
一方、第3図は、グリツプ8の回転が駆動軸6
に対して逆方向に伝達されるように設定した場合
において、比率nに対する駆動軸6の回転数およ
びグリツプ保持トルクのそれぞれの関係を示した
ものである。この図面から明らかなように、実線
Aは、比率nが0に近付くと、急激に上昇して無
限大をめざす。すなわち、ハンドルアーム7の回
転が、駆動軸6に増速状態で伝達され、その増速
率が無限大に増加していく。しかして、前記比率
nが4未満の領域では、ハンドルアーム7の回転
数に対して駆動軸6の回転数が大幅に増加して、
前述の場合と同様にハンドルアーム7を回転させ
るのに要する力が大きくなり、さらにグリツプ保
持トルクも大きなものとなつて具合が悪い。した
がつて、この場合にも比率nは略4以上の領域に
あることが望ましい。
次いで、前記比率nは同時に、次に述べるよう
な理由から略40以下であることが望まれる。すな
わち、前記ハンドルアーム7を回転させている途
中で、前記グリツプ8から手を離すと、伝達方向
が何れに設定されている場合であつても、前述し
たようにグリツプ8が空転しつつ前記ハンドルア
ーム7が重力により垂下位置にまで復帰する。そ
の際に、前記グリツプ8は、前記ハンドルアーム
7の回転に対してn倍に増速されて空転する。す
なわち、前記ハンドルアーム7を例えば水平位置
から前記垂下位置にまで自己復帰させる際には、
前記グリツプ8が1/4×n回自転することにな
る。そのため、この比率nを40を上まわるような
大きな値に設定しておくと、グリツプ8の回転抵
抗や慣性等の影響により、前記ハンドルアーム7
が垂下位置に自己復帰するのに時間がかかつた
り、正確に垂下位置にまで復帰しないことが起
る。これを防止するには、前記ハンドルアーム7
の回動端側を重くする必要が生じるが、あまり重
くすると操作性に悪影響を及ぼす。これに対し
て、前記比率nを略40以下の値に設定しておけ
ば、前記ハンドルアーム7の先端側を操作性に悪
影響が及ぶ程に重くしなくても、該ハンドルアー
ム7を垂下位置に円滑に自己復帰させることが可
能となる。
さらに、nが以上の条件を満足する値(4〜
40)であつても、なお操作性に次のような問題が
残る。すなわち、グリツプ8を把持してハンドル
アーム7を回転する際に、操作する者の手には、
グリツプ8が回転するために必要なグリツプ保持
トルクの他に、当然の如く、ハンドルアーム7を
回転させるために必要なアーム回転トルクが同時
に作用する。そして、前者が後者に対してある程
度以上大きくなると、グリツプ8から操作力を入
力した際、グリツプ8の回転がハンドルアーム7
の回転に先行してなされ、グリツプ8が手の中で
転動して安定感に欠けることになる。逆に、前者
に対して後者がある程度以上大きくなると、今度
はハンドルアーム7を回転してもグリツプ8の回
転がこれに伴わないため、グリツプ8が手中で空
回りするような操作感を与え、意識してグリツプ
8を強く握る必要が生じる。
これらに対し、前記ハンドルアーム7の有効半
径を略200mmとし、グリツプ8の半径を略15mmと
した上で、比率nの値を12〜13の範囲に選定する
と、グリツプ保持力とアーム回転力とが略等しく
なる。すなわち、グリツプ8が手の中で滑らない
ようにそのグリツプ8の外周面に加えるべき力
と、ハンドルアーム7を回転させるためにその接
線方向に加えるべき力とが略等しくなる。したが
つて、この場合はグリツプ8を介して加えた力が
ハンドルアーム7とグリツプ8とに均等に分配さ
れ、両者が操作する者にとつて最適な力関係の下
に回転および自転しようとするので、ハンドル操
作を違和感なくスムーズに行なうことが可能とな
る。
なお、ハンドルアームの有効半径およびグリツ
プの半径は、本発明者の反復的な試験を通じてそ
れぞれ略200mmおよび略15mmに限定してあり、平
均的な通常の大人にとつて最良の操作感が得られ
るようになつている。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
<第1実施例>(第4図〜第6図) この実施例のハンドル装置は、グリツプ8の回
転が駆動軸6に対して同一方向に伝達されるよう
に構成されたものである。移動ラツクは、第4図
〜第6図に示すように、床1に敷設した平行なレ
ール2上に、ハンドル装置4を有した複数のラツ
ク本体3を走行車輪5を介して載設している。
ラツク本体3は、第4図に示すように、移動方
向両面3aを開口した書架形のもので、その前面
に操作面パネル3bを有している。そして、この
操作面パネル3b部分にハンドル装置4を設けて
いる。
ハンドル装置4は、第4図および第5図に示す
ように、伝動要素たるスプロケツト51およびチ
エーン52を介して前記走行車輪5に連結された
駆動軸6と、この駆動軸6に空転自在に軸装され
たハンドルアーム7と、このハンドルアーム7の
回動端72aに空転自在に装着されたグリツプ8
と、このグリツプ8、前記ハンドルアーム7およ
び前記駆動軸6間に設けた差動伝動機構9とを具
備してなる。
駆動軸6は、ベアリング61を介してラツク本
体3内に水平に支持されたもので、その一端部6
aを操作面パネル3bを貫通させて外部に突出さ
せている。そして、この駆動軸6の突出端6aに
前記ハンドルアーム7を空転自在に装着してい
る。
ハンドルアーム7は、ボス部71aを前記駆動
軸6の外周に空転自在に外装した中空箱形の基端
部71と、この基端部71から径方向に延出させ
た中空の延出部72とからなるもので、その延出
部72側に偏心した自らの重心に作用する重力や
その延出部72の回動端72aに装着した前記グ
リツプ8に作用する重力等により、非拘束時には
図面に示すような垂下位置に安定保持されるよう
になつている。そして、このハンドルアーム7の
有効半径Lを200mmに設定している。また、基端
部71に形成されている開口部71bには、図示
しないカバーが蓋着される。
グリツプ8は、円柱状のもので、その軸部81
を前記ハンドルアーム7の回動端72aの前壁部
分に空転自在に支承させている。そして、グリツ
プの半径rを15mmに設定している。
差動伝動機構9は、前記駆動軸6の突出端6a
に固着した大径タイミングプーリ91と、前記ハ
ンドルアーム7の回動端71aに空転自在に保持
されたグリツプ8の軸部81に固着した小径タイ
ミングプーリ92と、この小径タイミングプーリ
92と前記大径タイミングプーリ91との間に張
設したタイミングベルト93とを具備してなるも
ので、前記タイミングプーリ93の外面には、対
をなるガイドプーリ94が転接させてある。しか
して、この差動伝動機構9の伝動比率および伝動
方向は、前記ハンドルアーム7を停止させている
状態での前記グリツプ8の回転が、前記駆動軸6
に12.5:1の比率で同一方向に伝達され得るよう
に設定してある。すなわち、この実施例のもの
は、前記大径タイミングプーリ91の有効径を前
記小径タイミングプーリ92の有効径の12.5倍に
設定することにより実現している。
このような構成のものであれば、ハンドル操作
を行つていない場合には、グリツプ8がハンドル
アーム7に対して空転自在となつている。そのた
め、ラツク本体3に押圧力が作用して走行車輪5
側から駆動軸6に逆駆動力が作用しても、ハンド
ルアーム7が回転することはない。すなわち、駆
動軸6の回転は差動伝動機構9を介してハンドル
アーム7とグリツプ8とに差動分配されるが、前
記ハンドルアーム7は重力により垂下状態に維持
されているのに対して、グリツプ8は、略無負荷
状態にある。すなわち、グリツプ8の自転に多少
の摩擦抵抗があつても、このグリツプ8は、駆動
軸6の回転に対して、12.5倍にしか増速されてい
ないので、その摩擦抵抗が大きな負荷になること
はない。そのため、駆動軸6が回転すると、前記
グリツプ8が空転し、前記ハンドルアーム7は、
重力により垂下位置に保持されることになる。
一方、グリツプ8を把持してハンドルアーム7
を1回転時計まわり方向に操作した場合には、空
間に設定した座標を基準にして観察すると、前記
グリツプ8は自転せず、ハンドルアーム7が時計
回り方向に1回転し、駆動軸6が時計回り方向に
1−1/12.5=0.92回転することになる。同様
に、グリツプ8を把持してハンドルアーム7を1
回転反時計まわり方向に操作した場合には、前記
駆動軸6が反時計まわり方向に1−1/12.5=
0.92回転する。したがつて、グリツプ8を握つて
ハンドルアーム7を所望の方向に回転操作するこ
とにより、走行車輪5が駆動され、ラツク本体3
が所望の方向に移動することになる。この場合、
前記ハンドルアーム7を回転させるためのグリツ
プ保持トルクは、前記駆動軸6を直接把持して回
転させる場合に必要なトルクT1の1/12.5にしか
ならないため、操作に過大な力を要することがな
い。しかも、比率nが12.5に設定されているの
で、グリツプ保持力とアーム回転力とが等しくな
る。したがつて、グリツプ8が手に良く馴じんで
絶妙な操作感が得られることになる。
また、この状態から、操作を停止してグリツプ
8から手を離すと、このグリツプ8のハンドルア
ーム7に対する自転を拘束する負荷が消滅する。
そのため、前記駆動軸6がいかなる回転状態にあ
つても、ハンドルアーム7に拘束力が働くことが
なくなる。その結果、このハンドルアーム7が、
重力により垂下位置にまで自己復帰する。その際
には、前記グリツプ8が空転して、前記駆動軸6
と前記ハンドルアーム7との回転差を吸収するこ
とになる。この実施例の場合、駆動軸6が停止し
ている状態で、前記ハンドルアーム7を、例えば
水平位置から垂下位置にまで自己復帰させる際に
は、前記グリツプ8が12.5×90/360回空転する
ことになる。したがつて、このようなものであれ
ば、どのような位置でハンドル操作を停止して
も、ハンドルアーム7の拘束が確実に解除される
ことになり、該ハンドルアーム7を円滑に垂下位
置にまで、自己復帰させることができる。
さらにまた、ハンドルアーム7の有効半径Lと
グリツプ8の半径rとを、それぞれ通常の平均的
な大人にとつて最も取扱い易い寸法に設定してい
るので、この種のハンドル操作を行なうケースに
おいて絶妙な操作性が得られることになる。
<第2実施例>(第7図、第8図) この実施例のハンドル装置は、グリツプ8の回
転が駆動軸6に対して同一方向に伝達されるよう
に構成されたものである。移動ラツクには、前記
第1実施例に用いたものと同様のもの(第4図参
照)が用いられている。また、第7図および第8
図はハンドル装置を示しているが、共通する部分
は同一符号を付し、その説明を省略している。
両図に示すように、差動伝動機構9は、駆動軸
6の突出端6aに固着した大径歯車99と、ハン
ドルアーム7の中間位置に支軸95を介して空転
自在に支承され前記大径歯車99に噛合する小径
歯車97と、この小径歯車97に軸心を一致させ
て一体的に設けられ該小径歯車よりも大きな有効
径を有した大径タイミングプーリ98と、前記ハ
ンドルアーム7の回動端72aに空転自在に保持
されたグリツプ8の軸部81に固着した小径タイ
ミングプーリ92と、この小径タイミングプーリ
92と前記大径タイミングプーリ99との間に張
設したタイミングベルト96とを具備してなる。
しかして、この差動伝動機構9の伝動方向は、前
記ハンドルアーム7を停止させている状態での前
記グリツプ8の回転が、前記駆動軸に逆方向に伝
達され得るような構造となつている。そして、こ
の実施例のものは、例えば前記大径歯車99の有
効径を前記小径歯車97の有効径の5倍に設定す
るとともに、前記大径タイミングプーリ98の有
効径を前記小径タイミングプーリ92の有効径の
2.5倍に設定し、前記ハンドルアーム7を停止さ
せている状態での前記グリツプ8の回転が、前記
駆動軸に12.5:1の比率で逆方向に伝達されるよ
うにしている(前記大径歯車99の有効径を前記
小径歯車97の有効径との比、および前記大径タ
イミングプーリ98の有効径と前記小径タイミン
グプーリ92との比は、両者の積が12〜13になる
ような関係であればいかなる設定であつても条件
は満足される)。
このような構成であれば、前述した第1実施例
と同様に、ハンドル操作を行なつていない場合に
は、ハンドルアーム7は重力により垂下位置に保
持される。そして、グリツプ8を把持してハンド
ルアーム7を時計回り方向(または反時計回り方
向)に1回転した場合には、前記第1実施例とは
若干事情か異なり、駆動軸6が時計回り方向(ま
たは反時計回り方向)に1+1/12.5回転するこ
とになる。しかし、この場合もやはり、グリツプ
8を把持して前記ハンドルアーム7を回転させる
ためのグリツプ保持トルクは、前記駆動軸6を直
接把持して回転させる場合に必要なトルクT1
1/12.5にしかならないため、操作に過大な力を
要さずに済むことになる。また、この場合もグリ
ツプ保持力とアーム回転力とが略等しくなつて、
グリツプ8の把持感およびその操作性に良好な特
性が得られる。さらに、ハンドルアーム7の有効
径Lとグリツプ8の径rをそれぞれ上述した最適
な寸法に設定しているので、平均的な通常の大人
にとつて最も取扱い易いものとなつている。な
お、例えば水平位置から操作を停止してグリツプ
から手を離すと、前記実施例と同様に該グリツプ
は12.5×90/360回転して、確実に垂下位置に復
帰する。
以上、本発明の実施例について説明したが、ハ
ンドルアームやグリツプの形状、並びに差動伝動
機構の構造は、図示実施例に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形
が可能である。
[発明の効果] 本発明は、以上のような構成であるから、グリ
ツプを把持してハンドルアームを回転させる場合
には、いずれの方向の回転操作力も駆動軸を介し
て走行車輪に確実に伝達されるが、グリツプを離
して回転操作を停止した場合には、走行車輪側か
ら駆動軸に逆駆動力が付与されても、ハンドルア
ームがその力により駆動されることがなくなる。
しかも、前記グリツプを離すと前記ハンドルアー
ムが重力により垂下位置にまで自己復帰する。そ
して、このものは爪や楔部材の係脱により動力の
断続を行う箇所が全くないため、以上の作用を円
滑に営ませることができる。その上、ハンドルア
ームの有効半径を約200mm、グリツプの半径を約
50mmに設定するとともに、ハンドルアームを停止
させている場合の前記グリツプの回転が前記駆動
軸に略12.5:1の割合いで伝達されるように限定
しているので、ハンドルアームが極端に重くなつ
たり、グリツプが垂下位置に復帰できないという
不都合が生じることがないだけでなく、グリツプ
が手に良く馴じんで滑りや引掛かりを伴うことが
ない。
このように、本発明のハンドル装置は、従動す
るラツク本体等のハンドルアームが自転して付近
にいる人に危害を加えるという不具合や、停止し
ている各ラツク本体等のハンドルアームが不揃い
で見苦しいという問題を解消すると同時に、極め
て絶妙な操作性を確保できるという優れた効果が
得られる。
なお、さらに良好な操作性を得るための積極的
な手段として、ハンドルアームの有効径を略200
mmに、グリツプの径を略15mmにそれぞれ限定して
いるため、平均的な通常の大人にとつて最良の操
作性が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を明示するための構成説
明図、第2図および第3図は本発明の作用を示す
作用説明図である。第4図〜第6図は本発明の第
1実施例を示し、第4図は全体の正面図、第5図
は要部を拡大して示す正面図、第6図は同側断面
図である。また、第7図および第8図は本発明の
第2実施例を示し、第7図は第5図に対応する正
面図、第8図は第6図に対応する側断面図であ
る。 4……ハンドル装置、5……走行車輪、6……
駆動軸、7……ハンドルアーム、8……グリツ
プ、9……差動伝動機構、51……伝動要素(ス
プロケツト)、52……伝動要素(チエーン)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 走行車輪に伝動要素を介して連結された駆動
    軸と、この駆動軸に非拘束時は重力により垂下し
    得るように空転自在に軸装された有効半径略200
    mmのハンドルアームと、このハンドルアームの回
    動端に空転自在に装着された半径略15mmのグリツ
    プと、このグリツプ、前記ハンドルアームおよび
    前記駆動軸間に設けた差動伝動機構とを具備して
    なり、前記ハンドルアームを停止させている状態
    での前記グリツプの回転が、前記駆動軸にn:1
    の比率(但し、12≦n≦13)で伝達され得るよう
    に、前記差動伝動機構の伝動比率を設定している
    ことを特徴とする移動ラツク等のハンドル装置。
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