JPH0460129B2 - - Google Patents
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- JPH0460129B2 JPH0460129B2 JP18997183A JP18997183A JPH0460129B2 JP H0460129 B2 JPH0460129 B2 JP H0460129B2 JP 18997183 A JP18997183 A JP 18997183A JP 18997183 A JP18997183 A JP 18997183A JP H0460129 B2 JPH0460129 B2 JP H0460129B2
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- polymer
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Description
[発明の技術分野]
本発明は耐熱性及び透明性が優れた熱可塑性重
合体の新規な製造方法に関する。 [発明の技術的背景とその問題点] ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン等の
透明性ビニル重合型熱可塑性樹脂は家庭電気製
品、車輌用光学部品、計器板、採光用窓材等に、
広く用いられており、近年に至つては光学繊維用
素材等の特殊な用途にも使用されるようになつて
きた。 しかしながら、これらビニル重合型熱可塑性樹
脂は加熱すると解重合を起し、それらのモノマー
に分解されやすいという欠点を有していた。 このため、これら樹脂にはその耐熱性の増大が
強く要望されている。 これらビニル重合型熱可塑性樹脂の耐熱性を向
上せしめる方法としては特開昭55−102614号及び
特開昭57−153008号公報に記載の如く無水マレイ
ン酸構造を導入する方法が提案されている。 この方法はポリマーの主鎖中に環構造を形成さ
せて剛直性を付与させることにより耐熱性を増大
させるものである。 無水マレイン酸はその共重合特性が他のジビニ
ルモノマーとは可成り異なつており、その共重合
性を向上するにはスチレンを共重合モノマーとし
て併用する方法がよい方法であることが知られて
いる。この場合、無水マレイン酸/スチレン系共
重合体はポリマー主鎖中にマレイン酸無水物の五
員環構造が形成させられることにより耐熱性が向
上する。このようなポリマーとしては、例えば、
メチルメタクリレート/無水マレイン酸/スチレ
ン三元系コポリマーや、更にこれら三元系ポリマ
ーに他のビニルモノマーを共重合せしめた四元系
コポリマーがある。 しかしながら、これらポリマーは多成分共重合
ポリマーであるため、その製造が難しいばかりで
なく得られたポリマーの透明性が必ずしも良好な
ものではなく、また、これらはいずれも、加熱成
形温度近傍で解重合反応を起こし、その結果、揮
発分の生成等によつて重合体自体の物性が著しく
劣化するという致命的な欠点があつた。 製造が容易で、しかも耐熱性、耐熱分解性及び
透明性に優れるポリマーを得る方法としては、ポ
リメタクリル酸重合体を熱分解することによつ
て、グルタル酸無水物環構造をポリマー主鎖中に
導入する方法が知られている。ここでいうグルタ
ル酸無水物と称するものは通常重合体中アクリル
酸又はメタクリル酸{以下、「アクリル酸又はメ
タクリル酸」を単に「(メタ)アクリル酸」と記
す。}、ユニツト間で脱水反応により得られる(メ
タ)アクリル酸無水物を意味する。 この様な重合体側鎖反応に関しては、P.H.
GrantとN.GrassieによるPolymer1 125(1960)
に記載されている。その記載によると、ポリメタ
クリル酸を200℃で熱分解した場合、グルタル酸
無水物六員環構造がポリマー主鎖中に生成すると
同時にポリマー間でも縮合反応が起り架橋性重合
体が得られる。 しかしながら、このポリマーは分子間架橋を有
するため溶媒に溶解せずまた溶融もしない。換言
すれば、これらの方法によつて得られる樹脂は、
熱可塑性を有さず、加工性に劣るものであつた。 [発明の目的] 本発明は熱可塑性、透明性、耐熱性及び耐熱分
解性を兼備した重合体の新規な製造方法を提供す
ることを目的とする。 [発明の概要] 本発明の熱可塑性重合体の製造方法はtert−ブ
チルアクリレート又はtert−ブチルメタクリレー
ト5重量%以上と、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル及びスチレンからなる群より選ば
れた少なくとも1種のエチレン性単量体95重量%
以下からなる混合物を共重合させて得た重合体
を、抗酸化剤の存在下に130〜450℃で熱分解する
ことを特徴とする。 本発明に於いて、原料重合体中のtert−ブチル
(メタ)アクリレート成分は、熱分解処理によつ
て、重合体主鎖にグルタル酸無水物環構造単位を
導入し、以つて重合体の耐熱性を向上せしめるた
めの必須成分である。 重合体中のtert−ブチル(メタ)アクリレート
成分の含有量は5重量%以上とする。その含有量
が5重量%以下では高い耐熱性の重合体が得られ
ないからである。本発明に用いる原料重合体に
は、上記tert−ブチル(メタ)アクリレートの他
に、スチレン、クロロスチレン等の置換スチレ
ン、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステ
ルからなる群より選ばれた少なくとも1種のエチ
レン性単量体を含む。アクリル酸エステル又はメ
タクリル酸エステル(以下、(メタ)アクリル酸
エステルと記す)としては、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピ
ル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレートなどの炭素数1〜18個を有する脂肪族
又は芳香族官能基を含むアルキル(メタ)アクリ
レートを挙げることができる。 これらエチレン性単量体としては加熱によつて
着色し難いものが好ましく、この観点からメチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、ブチル
メタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート、ラウリルメタクリレート等のメタクリル系
単量体及び2,2,2−トリフルオロエチルメタ
クリレート、2,2,3,3,3−テトラフルオ
ロプロピルメタクリレート等のフツ化アルキルメ
タクリレート系単量体が好ましく、特に好ましく
はメチルメタクリレートを用いる。 本発明で用いる原料重合体は前記エチレン性単
量体を一種もしくは二種以上含有する。 また、原料重合体中のエチレン性単量体成分の
含有量は95重量%以下とする。 本発明の熱可塑性重合体の製造方法は原料重合
体を抗酸化剤の存在下で熱分解処理する。 抗酸化剤は熱分解処理中の原料重合体の酸化と
それに伴なう重合体の機械的強度の劣化を防止す
るための必須要素である。 用いる抗酸化剤としては、ホスフアイト系抗酸
化剤、ヒンダートフエノール系抗酸化剤、イオウ
系抗酸化剤及びアミン系抗酸化剤が挙げられる。 ホスフアイト系抗酸化剤としては、亜リン酸エ
ステル系化合物の亜リン酸トリクレジル、亜リン
酸クレジルフエニル、亜リン酸トリオクチル、亜
リン酸ブトキシエチル等を、ヒンダートフエノー
ル系抗酸化剤としては、ハイドロキノン、クレゾ
ール、フエノール等の誘導体を、イオウ系抗酸化
剤としてはアルキルメルカプタン、ジアルキルス
ルフイド等の誘導体を、アミン系抗酸化剤として
はナフチルアミン、フエニレンジアミン、ハイド
ロキノリン等の誘導体を用いることができる。 原料重合体の熱分解処理温度は、130〜450℃、
好ましくは150〜300℃とする。 また、熱分解処理雰囲気としては窒素、アルゴ
ン等の不活性ガス雰囲気を用いることが好まし
い。活性ガスを用いると、しばしば異常反応が起
こり、目的とする重合体が得られなくなつてしま
うからである。 このようにして得られる重合体は分子間架橋が
実質的に存在しない。 得られる重合体中の架橋構造の有無の簡便分析
法としては重合体の溶融流動性の測定、或いはジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テ
トラヒドロフラン、メチルエチルケトン等の溶媒
への溶解性の確認による方法がある。また、重合
体の溶液中の未溶解粒子を光学的(例えば、光散
乱法)もしくは物理的手法(例えば、遠心分離
法)によつて測定して重合体中の架橋構造の生成
の有無を確認することが出来る。遠心分離法では
架橋性重合体を遠心分離機によつてゲル状態で分
離することも可能である。 また、得られる重合体は、固有粘度が0.01〜2
dl/grであることが好ましい。 固有粘度が、0.01dl/gr未満では重合体とし
て機械的強度が不足するため実用上使用が困難と
なる。又、2dl/grを越えると粘度が大となり
溶融成形などの賦形性に問題を生じることがあ
る。 特に、成形材料として使用する場合には、この
重合体の固有粘度は0.1〜1dl/grであること
が好ましい。 尚、本明細書において、重合体の固有粘度は、
デロービシヨツプ(Deereax−Bischoff)粘度計
によつて試料ポリマー濃度0.5重量%のジメチル
ホルムアミド溶液の流動時間(ts)とジメチルホ
ルムアミドの流動時間(to)とを温度25±0.1℃
で測定し、ts/to値からポリマーの相対粘度ηrel
を求め、しかる後、次式より算出した値である。 ηinh=(1nηrel)/c (式中、cは溶媒100mlあたりのポリマーのグラ
ム数を表わす。) [発明の効果] 本発明の製造方法は、簡易にして耐熱性及び透
明性に優れた熱可塑性重合体を与えるという利点
を有し、得られる重合体は各種の成形材料や被覆
材、レジスト材、光学材料及び耐熱フイルムなど
として利用することが出来る。また、比較的固有
粘度の高いものは溶融賦形される成形材料や繊維
素材としての適性を有している。また、この重合
体は低分子量ポリアミン等の架橋剤を併用すると
架橋硬化性を示す樹脂組成物とすることができ
る。 更には、本発明の熱可塑性重合体とアンモニア
又はアンモニア発生能を有する試薬を加熱反応さ
せることによつてグルタルイミド環構造を有する
重合体を得ることができる。尚、アンモニア発生
能を有する試薬としては尿素、置換尿素、ホルム
アミド及びアンモニア水溶液が挙げられる。ま
た、メチルアミン、エチルアミン、アニリン等の
一級アミンと反応させるとN−アルキル置換グル
タルイミド環構造を有する重合体とすることがで
きる。 [発明の実施例] 以下、実施例によつて、本発明の熱可塑性重合
体を更に詳しく説明する。 これら実施例において、重合体の特性測定は次
の方法によつた。 赤外線吸収スペクトルは赤外線分光光度計((株)
日立製作所製258型)を用いKBrデイスク法によ
つて測定した。 数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)
及びZ平均分子量(Mz)は東洋曹達(株)製ゲルパ
ーミエーシヨンクロマトグラフイーHLC−
802URを用い、試料濃度0.1(重量/体積)%、溶
出溶媒はテトラヒドロフランを用い、流速は1.2
ml/分で行ない、検量線は単分散ポリスチレン検
量線を用いた。 貯蔵弾性率(E′)及び損失弾性率(E″)は動
的粘弾性測定装置(東洋ボルドウイン(株)製)を用
い110Hz昇温速度2℃/分で測定した。 ガラス転移温度の測定には差動走査熱量計
(PERKIN−ELMER DSC−2C型)を使用した。 耐熱分解性の測定は熱重量分析(TGA)
(PERKIN ELMER TGS−1型)によつた。ま
た、ギヤーオープン(田葉井製作所(株)製KH−
180遠心分離機)中、270℃で一定時間保持した後
の重量変化を求める等温分析によつて熱分解性を
評価した。 溶解性試験は簡易法としては、特定の溶媒によ
る溶解性を目視試験した。同時に、遠心分離法
(久保田製作所(株)製KH−180遠心分離機)により
15000回転/分で60分遠心分離した後ゲル分の存
在の有無により溶解性の評価を行つた。 加熱分解反応にもとづく熱帯色はハンター型測
色計(日立カラーアナライザー307型)を使用し
て次のHunterの式による黄色度指数Y.I.(イエロ
ーインデツクス)で評価した。 Y.I.=(A−B)/G …() 式中、A=1.28X−0.212、B=0.847Z、G=Y
を表わし、Xは反射スペクトル光が有する赤の、
Yは緑の、Zは青の刺激を有する反射波長の強度
から得られる測定刺激値を表わす(色彩科学ハン
ドブツク238頁色彩科学協会編集 南江堂を参
照)。 なお、以下に記載される「部」は重量部を表わ
すものとする。 実施例 1 メチルメタクリレート50部、tert−ブチルメタ
クリレート50部、2,2′−アゾビスイソブチロニ
トリル0.01部及びtert−ドデシルメルカプタン0.1
部を溶解してガラス製アンプル内に入れ、液体窒
素温度下で冷却した後、脱気をくり返して窒素雰
囲気下で封管した。次いでこの封管アンプルを加
熱浴中に入れ70℃で15時間加熱した後、更に120
℃で3時間加熱して重合を完結させた。この重合
における単量体の反応転化率は95%であつた。 次に、この生成重合体をテトラヒドロフランに
溶解した後、n−ヘキサン中へ投入して沈澱させ
る操作を数回くり返して重合体を精製した。 精製重合体は次のような物性を有していた。 数平均分子量(Mn);8.61×104 重量平均分子量(Mw);20.9×104 Z平均分子量(Mz);32.0×104 Mw/Mn=2.44、Mz/Mn=3.72 固有粘度;0.35dl/gr また、この重合体の赤外吸収スペクトルを測定
したところ波数1720cm-1にエステルカルボニルの
伸縮振動に基づく吸収が観測された。 次に、この重合体を粉砕して、0.5部のフエノ
ール系抗酸化剤のイルガノツクス1076(チバガイ
ギー社製)を添加した後に窒素雰囲気下でオイル
浴中、230℃、3時間加熱分解反応させた。この
反応において揮発性有機ガス分としてイソブテ
ン、メタノール及び水の生成が確認された。反応
終了後、1時間、1.0mmHgの減圧下で揮発成分を
除去して発泡した白色の樹脂体を得た。この樹脂
体を粉砕した重合体粉末は次の様な物性を有して
いた。 数平均分子量(Mn);8.25×104 重量平均分子量(Mw);17.8×104 Z平均分子量(Mz);28.2×104 Mw/Mn=2.16、z/Mn=3.42 固有粘度;0.33dl/gr この重合体のジメチルホルムアミド10(重量/
体積)%溶液として溶解すると均一に溶解してい
ることが目視判定された。この溶液を15000回/
分で遠心分離操作して沈澱部にゲル成分の存在の
有無を確認したところ、均一溶液でゲル成分は存
在しなかつた。 また、この重量体を250℃、150Kg/cm2で加熱加
圧成形して厚さ150μmのフイルムを作成し、動
的粘弾性を測定した。損失弾性率(E″)の分散
ピークは147℃に現れた。 また、差動走査熱量計を使用して求めたガラス
転移温度は123〜154℃の間であつた。 更に、上記成形フイルムの赤外吸収スペクトル
の測定を行なつた結果、波数1720cm-1にエステル
カルボニルの伸縮振動の吸収の他、波数1756及び
1802cm-1にグルタル酸無水物基の生成による酸無
水物カルボニル伸縮振動の吸収が確認された。 同様にして、10×10×5mm(厚さ)の平板を作
成してビカツト軟化点を測定したところその値は
153℃であつた。 次に、この重合体をメルトインデクサー(東洋
精機製作所)にかけて230℃、10Kg荷重下で押出
したところ良好なストランド状樹脂体が得られ
5.8gr/10分のMI値を示した。 次に、この重合体を25φベント式押出機(第一
実業(株)製、ダイス温度230℃、アダプター温度230
℃、スクリユーバレル温度200〜230℃、フルフラ
イトスクリユーL/D=24)を使用して押出成形
後ペレツト化した。このペレツト化した重量体を
使用して1オンス立型スクリユー式射出成形機
(山城精機製作所製SAV−30A)により平板の成
形板(60×80×2mm)を得た。 この樹脂成形板について、ASTM D−1003に
従い光学的性質を測定したところ全光線透過率は
92%、曇価は3.0であつた。 また、この日立カラーアナライザー307型によ
つて黄色度(イエローインデツクス値)Y.I.値を
測定したところ2.5であつた。 この重合体の物性の主なものを第1表に示す。 実施例 2〜15 第1表に示すように単量体組成物及び抗酸化剤
を用いて実施例1と同様な操作をくり返して原料
重合体を調製し、これに加熱処理を施して本発明
の方法による重合体を得た。その物性測定結果を
第1表に示す。 比較例 1 メチルメタクリレート100部、2,2′−アゾビ
スイソブチロニトリル0.01部及びtert−ドデシル
メルカプタン0.1部を溶解してガラス製アンプル
内に入れ、液体窒素温度下で冷却した後、脱気を
くり返して窒素雰囲気下で封管した。 次いでこの封管アンプルを加熱浴中に入れ70℃
で15時間加熱した後、更に120℃で3時間加熱し
て重合を完結させた。この重合における単量体の
反応転化率は97%であつた。 次に、この生成重量体をテトラヒドロフランに
溶解した後、n−ヘキサン中へ投入して沈澱させ
る操作を数回くり返して重合体を精製した。この
精製重合体は次の様な物性を有していた。 数平均分子量(Mn);5.71×104 重量平均分子量(Mw);14.3×104 Z平均分子量(Mz);20.0×104 Mw/Mn=2.68、Mz/Mn=3.50 固有粘度;0.30dl/gr また、この重合体の赤外吸収スペクトルを測定
したところ波数1720cm-1にエステルカルボニルの
伸縮振動に基づく吸収が観測された。 次にこの重合体をガラス管に入れ窒素雰囲気下
でオイル浴中、230℃、5時間加熱分解反応させ
た。この反応において揮発性有機ガスが生成した
が揮発性ガス成分はメチルメタクリレート単量体
でありこれは重合体主鎖の解重合にもとづくもの
であつた。 反応終了後、1時間1.0mmHgの減圧下で揮発成
分を除去して透明の樹脂体を得た。この樹脂体を
粉砕した重合体粉末は次のような物性を有してい
た。 数平均分子量(Mn);5.20×104 重量平均分子量(Mw);13.5×104 Z平均分子量(Mz);17.8×104 Mw/Mn=2.6、Mz/Mn=3.42 固有粘度;0.27dl/gr この重合体をクロロホルム10(重量/体積)%
混合体として混合させると、重合体は均一に溶解
することが目視判定された。この溶液を15000
回/分で遠心分離操作して沈澱部にゲル成分の存
在の有無を確認したところ、均一溶液でゲル成分
は存在しなかつた。 この重合体試料を250℃、150Kg/cm2で加熱加圧
成形して厚さ150μmのフイルムを作成し、動的
粘弾性を測定した。 損失弾性率(E″)の分散ピークは107℃であつ
た。 同様にして10×10×5mmの平板を作成してビカ
ツト軟化点を測定したところ98℃であつた。 また、差動走査熱量計を使用してガラス転移温
度を測定したところ、その温度は78〜109℃の間
であつた。 更に、上記成形フイルムの赤外吸収スペクトル
の測定を行なつたところ、波数1720cm-1にエステ
ルカルボニルの伸縮振動の吸収が観測されたが加
熱分解反応前の重合体と同様波長1756及び1802cm
-1にグルタル酸無水物基の生成による酸無水物カ
ルボニル伸縮振動の吸収は認められなかつた。ま
た、加熱分解重合体をメルトインデクサー(東洋
精機製作所製)にかけて230℃、10Kg荷重下で押
出したことろ良好なストランド状樹脂体が得られ
15gr/10分のMI値を示した。 また、この日立カラーアナライザー307型によ
つて黄色度(イエローインデツクス値)Y.I.値を
測定したところ0.5であつた。 第1表に得られた物性の主なものを示す。 比較例 2 第1表に示すように単量体組成物及び抗酸化剤
を用いて実施例1と同様な操作をくり返して原料
重合体を調製し、これに加熱処理を施して比較用
の重合体を得た。その物性を測定した結果を第1
表に示す。 比較例 3 抗酸化剤を用いることなく第1表に示すような
単量体組成物の重合体を用いて実施例13及び14と
同様な加熱処理を施して比較用の重合体を得た。
その物性を測定した結果を第1表に示す。
合体の新規な製造方法に関する。 [発明の技術的背景とその問題点] ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン等の
透明性ビニル重合型熱可塑性樹脂は家庭電気製
品、車輌用光学部品、計器板、採光用窓材等に、
広く用いられており、近年に至つては光学繊維用
素材等の特殊な用途にも使用されるようになつて
きた。 しかしながら、これらビニル重合型熱可塑性樹
脂は加熱すると解重合を起し、それらのモノマー
に分解されやすいという欠点を有していた。 このため、これら樹脂にはその耐熱性の増大が
強く要望されている。 これらビニル重合型熱可塑性樹脂の耐熱性を向
上せしめる方法としては特開昭55−102614号及び
特開昭57−153008号公報に記載の如く無水マレイ
ン酸構造を導入する方法が提案されている。 この方法はポリマーの主鎖中に環構造を形成さ
せて剛直性を付与させることにより耐熱性を増大
させるものである。 無水マレイン酸はその共重合特性が他のジビニ
ルモノマーとは可成り異なつており、その共重合
性を向上するにはスチレンを共重合モノマーとし
て併用する方法がよい方法であることが知られて
いる。この場合、無水マレイン酸/スチレン系共
重合体はポリマー主鎖中にマレイン酸無水物の五
員環構造が形成させられることにより耐熱性が向
上する。このようなポリマーとしては、例えば、
メチルメタクリレート/無水マレイン酸/スチレ
ン三元系コポリマーや、更にこれら三元系ポリマ
ーに他のビニルモノマーを共重合せしめた四元系
コポリマーがある。 しかしながら、これらポリマーは多成分共重合
ポリマーであるため、その製造が難しいばかりで
なく得られたポリマーの透明性が必ずしも良好な
ものではなく、また、これらはいずれも、加熱成
形温度近傍で解重合反応を起こし、その結果、揮
発分の生成等によつて重合体自体の物性が著しく
劣化するという致命的な欠点があつた。 製造が容易で、しかも耐熱性、耐熱分解性及び
透明性に優れるポリマーを得る方法としては、ポ
リメタクリル酸重合体を熱分解することによつ
て、グルタル酸無水物環構造をポリマー主鎖中に
導入する方法が知られている。ここでいうグルタ
ル酸無水物と称するものは通常重合体中アクリル
酸又はメタクリル酸{以下、「アクリル酸又はメ
タクリル酸」を単に「(メタ)アクリル酸」と記
す。}、ユニツト間で脱水反応により得られる(メ
タ)アクリル酸無水物を意味する。 この様な重合体側鎖反応に関しては、P.H.
GrantとN.GrassieによるPolymer1 125(1960)
に記載されている。その記載によると、ポリメタ
クリル酸を200℃で熱分解した場合、グルタル酸
無水物六員環構造がポリマー主鎖中に生成すると
同時にポリマー間でも縮合反応が起り架橋性重合
体が得られる。 しかしながら、このポリマーは分子間架橋を有
するため溶媒に溶解せずまた溶融もしない。換言
すれば、これらの方法によつて得られる樹脂は、
熱可塑性を有さず、加工性に劣るものであつた。 [発明の目的] 本発明は熱可塑性、透明性、耐熱性及び耐熱分
解性を兼備した重合体の新規な製造方法を提供す
ることを目的とする。 [発明の概要] 本発明の熱可塑性重合体の製造方法はtert−ブ
チルアクリレート又はtert−ブチルメタクリレー
ト5重量%以上と、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル及びスチレンからなる群より選ば
れた少なくとも1種のエチレン性単量体95重量%
以下からなる混合物を共重合させて得た重合体
を、抗酸化剤の存在下に130〜450℃で熱分解する
ことを特徴とする。 本発明に於いて、原料重合体中のtert−ブチル
(メタ)アクリレート成分は、熱分解処理によつ
て、重合体主鎖にグルタル酸無水物環構造単位を
導入し、以つて重合体の耐熱性を向上せしめるた
めの必須成分である。 重合体中のtert−ブチル(メタ)アクリレート
成分の含有量は5重量%以上とする。その含有量
が5重量%以下では高い耐熱性の重合体が得られ
ないからである。本発明に用いる原料重合体に
は、上記tert−ブチル(メタ)アクリレートの他
に、スチレン、クロロスチレン等の置換スチレ
ン、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステ
ルからなる群より選ばれた少なくとも1種のエチ
レン性単量体を含む。アクリル酸エステル又はメ
タクリル酸エステル(以下、(メタ)アクリル酸
エステルと記す)としては、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピ
ル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレートなどの炭素数1〜18個を有する脂肪族
又は芳香族官能基を含むアルキル(メタ)アクリ
レートを挙げることができる。 これらエチレン性単量体としては加熱によつて
着色し難いものが好ましく、この観点からメチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、ブチル
メタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート、ラウリルメタクリレート等のメタクリル系
単量体及び2,2,2−トリフルオロエチルメタ
クリレート、2,2,3,3,3−テトラフルオ
ロプロピルメタクリレート等のフツ化アルキルメ
タクリレート系単量体が好ましく、特に好ましく
はメチルメタクリレートを用いる。 本発明で用いる原料重合体は前記エチレン性単
量体を一種もしくは二種以上含有する。 また、原料重合体中のエチレン性単量体成分の
含有量は95重量%以下とする。 本発明の熱可塑性重合体の製造方法は原料重合
体を抗酸化剤の存在下で熱分解処理する。 抗酸化剤は熱分解処理中の原料重合体の酸化と
それに伴なう重合体の機械的強度の劣化を防止す
るための必須要素である。 用いる抗酸化剤としては、ホスフアイト系抗酸
化剤、ヒンダートフエノール系抗酸化剤、イオウ
系抗酸化剤及びアミン系抗酸化剤が挙げられる。 ホスフアイト系抗酸化剤としては、亜リン酸エ
ステル系化合物の亜リン酸トリクレジル、亜リン
酸クレジルフエニル、亜リン酸トリオクチル、亜
リン酸ブトキシエチル等を、ヒンダートフエノー
ル系抗酸化剤としては、ハイドロキノン、クレゾ
ール、フエノール等の誘導体を、イオウ系抗酸化
剤としてはアルキルメルカプタン、ジアルキルス
ルフイド等の誘導体を、アミン系抗酸化剤として
はナフチルアミン、フエニレンジアミン、ハイド
ロキノリン等の誘導体を用いることができる。 原料重合体の熱分解処理温度は、130〜450℃、
好ましくは150〜300℃とする。 また、熱分解処理雰囲気としては窒素、アルゴ
ン等の不活性ガス雰囲気を用いることが好まし
い。活性ガスを用いると、しばしば異常反応が起
こり、目的とする重合体が得られなくなつてしま
うからである。 このようにして得られる重合体は分子間架橋が
実質的に存在しない。 得られる重合体中の架橋構造の有無の簡便分析
法としては重合体の溶融流動性の測定、或いはジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テ
トラヒドロフラン、メチルエチルケトン等の溶媒
への溶解性の確認による方法がある。また、重合
体の溶液中の未溶解粒子を光学的(例えば、光散
乱法)もしくは物理的手法(例えば、遠心分離
法)によつて測定して重合体中の架橋構造の生成
の有無を確認することが出来る。遠心分離法では
架橋性重合体を遠心分離機によつてゲル状態で分
離することも可能である。 また、得られる重合体は、固有粘度が0.01〜2
dl/grであることが好ましい。 固有粘度が、0.01dl/gr未満では重合体とし
て機械的強度が不足するため実用上使用が困難と
なる。又、2dl/grを越えると粘度が大となり
溶融成形などの賦形性に問題を生じることがあ
る。 特に、成形材料として使用する場合には、この
重合体の固有粘度は0.1〜1dl/grであること
が好ましい。 尚、本明細書において、重合体の固有粘度は、
デロービシヨツプ(Deereax−Bischoff)粘度計
によつて試料ポリマー濃度0.5重量%のジメチル
ホルムアミド溶液の流動時間(ts)とジメチルホ
ルムアミドの流動時間(to)とを温度25±0.1℃
で測定し、ts/to値からポリマーの相対粘度ηrel
を求め、しかる後、次式より算出した値である。 ηinh=(1nηrel)/c (式中、cは溶媒100mlあたりのポリマーのグラ
ム数を表わす。) [発明の効果] 本発明の製造方法は、簡易にして耐熱性及び透
明性に優れた熱可塑性重合体を与えるという利点
を有し、得られる重合体は各種の成形材料や被覆
材、レジスト材、光学材料及び耐熱フイルムなど
として利用することが出来る。また、比較的固有
粘度の高いものは溶融賦形される成形材料や繊維
素材としての適性を有している。また、この重合
体は低分子量ポリアミン等の架橋剤を併用すると
架橋硬化性を示す樹脂組成物とすることができ
る。 更には、本発明の熱可塑性重合体とアンモニア
又はアンモニア発生能を有する試薬を加熱反応さ
せることによつてグルタルイミド環構造を有する
重合体を得ることができる。尚、アンモニア発生
能を有する試薬としては尿素、置換尿素、ホルム
アミド及びアンモニア水溶液が挙げられる。ま
た、メチルアミン、エチルアミン、アニリン等の
一級アミンと反応させるとN−アルキル置換グル
タルイミド環構造を有する重合体とすることがで
きる。 [発明の実施例] 以下、実施例によつて、本発明の熱可塑性重合
体を更に詳しく説明する。 これら実施例において、重合体の特性測定は次
の方法によつた。 赤外線吸収スペクトルは赤外線分光光度計((株)
日立製作所製258型)を用いKBrデイスク法によ
つて測定した。 数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)
及びZ平均分子量(Mz)は東洋曹達(株)製ゲルパ
ーミエーシヨンクロマトグラフイーHLC−
802URを用い、試料濃度0.1(重量/体積)%、溶
出溶媒はテトラヒドロフランを用い、流速は1.2
ml/分で行ない、検量線は単分散ポリスチレン検
量線を用いた。 貯蔵弾性率(E′)及び損失弾性率(E″)は動
的粘弾性測定装置(東洋ボルドウイン(株)製)を用
い110Hz昇温速度2℃/分で測定した。 ガラス転移温度の測定には差動走査熱量計
(PERKIN−ELMER DSC−2C型)を使用した。 耐熱分解性の測定は熱重量分析(TGA)
(PERKIN ELMER TGS−1型)によつた。ま
た、ギヤーオープン(田葉井製作所(株)製KH−
180遠心分離機)中、270℃で一定時間保持した後
の重量変化を求める等温分析によつて熱分解性を
評価した。 溶解性試験は簡易法としては、特定の溶媒によ
る溶解性を目視試験した。同時に、遠心分離法
(久保田製作所(株)製KH−180遠心分離機)により
15000回転/分で60分遠心分離した後ゲル分の存
在の有無により溶解性の評価を行つた。 加熱分解反応にもとづく熱帯色はハンター型測
色計(日立カラーアナライザー307型)を使用し
て次のHunterの式による黄色度指数Y.I.(イエロ
ーインデツクス)で評価した。 Y.I.=(A−B)/G …() 式中、A=1.28X−0.212、B=0.847Z、G=Y
を表わし、Xは反射スペクトル光が有する赤の、
Yは緑の、Zは青の刺激を有する反射波長の強度
から得られる測定刺激値を表わす(色彩科学ハン
ドブツク238頁色彩科学協会編集 南江堂を参
照)。 なお、以下に記載される「部」は重量部を表わ
すものとする。 実施例 1 メチルメタクリレート50部、tert−ブチルメタ
クリレート50部、2,2′−アゾビスイソブチロニ
トリル0.01部及びtert−ドデシルメルカプタン0.1
部を溶解してガラス製アンプル内に入れ、液体窒
素温度下で冷却した後、脱気をくり返して窒素雰
囲気下で封管した。次いでこの封管アンプルを加
熱浴中に入れ70℃で15時間加熱した後、更に120
℃で3時間加熱して重合を完結させた。この重合
における単量体の反応転化率は95%であつた。 次に、この生成重合体をテトラヒドロフランに
溶解した後、n−ヘキサン中へ投入して沈澱させ
る操作を数回くり返して重合体を精製した。 精製重合体は次のような物性を有していた。 数平均分子量(Mn);8.61×104 重量平均分子量(Mw);20.9×104 Z平均分子量(Mz);32.0×104 Mw/Mn=2.44、Mz/Mn=3.72 固有粘度;0.35dl/gr また、この重合体の赤外吸収スペクトルを測定
したところ波数1720cm-1にエステルカルボニルの
伸縮振動に基づく吸収が観測された。 次に、この重合体を粉砕して、0.5部のフエノ
ール系抗酸化剤のイルガノツクス1076(チバガイ
ギー社製)を添加した後に窒素雰囲気下でオイル
浴中、230℃、3時間加熱分解反応させた。この
反応において揮発性有機ガス分としてイソブテ
ン、メタノール及び水の生成が確認された。反応
終了後、1時間、1.0mmHgの減圧下で揮発成分を
除去して発泡した白色の樹脂体を得た。この樹脂
体を粉砕した重合体粉末は次の様な物性を有して
いた。 数平均分子量(Mn);8.25×104 重量平均分子量(Mw);17.8×104 Z平均分子量(Mz);28.2×104 Mw/Mn=2.16、z/Mn=3.42 固有粘度;0.33dl/gr この重合体のジメチルホルムアミド10(重量/
体積)%溶液として溶解すると均一に溶解してい
ることが目視判定された。この溶液を15000回/
分で遠心分離操作して沈澱部にゲル成分の存在の
有無を確認したところ、均一溶液でゲル成分は存
在しなかつた。 また、この重量体を250℃、150Kg/cm2で加熱加
圧成形して厚さ150μmのフイルムを作成し、動
的粘弾性を測定した。損失弾性率(E″)の分散
ピークは147℃に現れた。 また、差動走査熱量計を使用して求めたガラス
転移温度は123〜154℃の間であつた。 更に、上記成形フイルムの赤外吸収スペクトル
の測定を行なつた結果、波数1720cm-1にエステル
カルボニルの伸縮振動の吸収の他、波数1756及び
1802cm-1にグルタル酸無水物基の生成による酸無
水物カルボニル伸縮振動の吸収が確認された。 同様にして、10×10×5mm(厚さ)の平板を作
成してビカツト軟化点を測定したところその値は
153℃であつた。 次に、この重合体をメルトインデクサー(東洋
精機製作所)にかけて230℃、10Kg荷重下で押出
したところ良好なストランド状樹脂体が得られ
5.8gr/10分のMI値を示した。 次に、この重合体を25φベント式押出機(第一
実業(株)製、ダイス温度230℃、アダプター温度230
℃、スクリユーバレル温度200〜230℃、フルフラ
イトスクリユーL/D=24)を使用して押出成形
後ペレツト化した。このペレツト化した重量体を
使用して1オンス立型スクリユー式射出成形機
(山城精機製作所製SAV−30A)により平板の成
形板(60×80×2mm)を得た。 この樹脂成形板について、ASTM D−1003に
従い光学的性質を測定したところ全光線透過率は
92%、曇価は3.0であつた。 また、この日立カラーアナライザー307型によ
つて黄色度(イエローインデツクス値)Y.I.値を
測定したところ2.5であつた。 この重合体の物性の主なものを第1表に示す。 実施例 2〜15 第1表に示すように単量体組成物及び抗酸化剤
を用いて実施例1と同様な操作をくり返して原料
重合体を調製し、これに加熱処理を施して本発明
の方法による重合体を得た。その物性測定結果を
第1表に示す。 比較例 1 メチルメタクリレート100部、2,2′−アゾビ
スイソブチロニトリル0.01部及びtert−ドデシル
メルカプタン0.1部を溶解してガラス製アンプル
内に入れ、液体窒素温度下で冷却した後、脱気を
くり返して窒素雰囲気下で封管した。 次いでこの封管アンプルを加熱浴中に入れ70℃
で15時間加熱した後、更に120℃で3時間加熱し
て重合を完結させた。この重合における単量体の
反応転化率は97%であつた。 次に、この生成重量体をテトラヒドロフランに
溶解した後、n−ヘキサン中へ投入して沈澱させ
る操作を数回くり返して重合体を精製した。この
精製重合体は次の様な物性を有していた。 数平均分子量(Mn);5.71×104 重量平均分子量(Mw);14.3×104 Z平均分子量(Mz);20.0×104 Mw/Mn=2.68、Mz/Mn=3.50 固有粘度;0.30dl/gr また、この重合体の赤外吸収スペクトルを測定
したところ波数1720cm-1にエステルカルボニルの
伸縮振動に基づく吸収が観測された。 次にこの重合体をガラス管に入れ窒素雰囲気下
でオイル浴中、230℃、5時間加熱分解反応させ
た。この反応において揮発性有機ガスが生成した
が揮発性ガス成分はメチルメタクリレート単量体
でありこれは重合体主鎖の解重合にもとづくもの
であつた。 反応終了後、1時間1.0mmHgの減圧下で揮発成
分を除去して透明の樹脂体を得た。この樹脂体を
粉砕した重合体粉末は次のような物性を有してい
た。 数平均分子量(Mn);5.20×104 重量平均分子量(Mw);13.5×104 Z平均分子量(Mz);17.8×104 Mw/Mn=2.6、Mz/Mn=3.42 固有粘度;0.27dl/gr この重合体をクロロホルム10(重量/体積)%
混合体として混合させると、重合体は均一に溶解
することが目視判定された。この溶液を15000
回/分で遠心分離操作して沈澱部にゲル成分の存
在の有無を確認したところ、均一溶液でゲル成分
は存在しなかつた。 この重合体試料を250℃、150Kg/cm2で加熱加圧
成形して厚さ150μmのフイルムを作成し、動的
粘弾性を測定した。 損失弾性率(E″)の分散ピークは107℃であつ
た。 同様にして10×10×5mmの平板を作成してビカ
ツト軟化点を測定したところ98℃であつた。 また、差動走査熱量計を使用してガラス転移温
度を測定したところ、その温度は78〜109℃の間
であつた。 更に、上記成形フイルムの赤外吸収スペクトル
の測定を行なつたところ、波数1720cm-1にエステ
ルカルボニルの伸縮振動の吸収が観測されたが加
熱分解反応前の重合体と同様波長1756及び1802cm
-1にグルタル酸無水物基の生成による酸無水物カ
ルボニル伸縮振動の吸収は認められなかつた。ま
た、加熱分解重合体をメルトインデクサー(東洋
精機製作所製)にかけて230℃、10Kg荷重下で押
出したことろ良好なストランド状樹脂体が得られ
15gr/10分のMI値を示した。 また、この日立カラーアナライザー307型によ
つて黄色度(イエローインデツクス値)Y.I.値を
測定したところ0.5であつた。 第1表に得られた物性の主なものを示す。 比較例 2 第1表に示すように単量体組成物及び抗酸化剤
を用いて実施例1と同様な操作をくり返して原料
重合体を調製し、これに加熱処理を施して比較用
の重合体を得た。その物性を測定した結果を第1
表に示す。 比較例 3 抗酸化剤を用いることなく第1表に示すような
単量体組成物の重合体を用いて実施例13及び14と
同様な加熱処理を施して比較用の重合体を得た。
その物性を測定した結果を第1表に示す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 tert−ブチルアクリレート又はtert−ブチル
メタクリレート5重量%以上と、アクリル酸エス
テル、メタクリル酸エステル及びスチレンからな
る群より選ばれた少なくとも1種のエチレン性単
量体95重量%以下からなる混合物を共重合体させ
て得た重合体を、抗酸化剤の存在下に130〜450℃
で熱分解することを特徴とする耐熱性に優れた熱
可塑性重合体の製造方法。 2 抗酸化剤がホスフアイト系化合物、フエノー
ル系化合物、イオウ系化合物又はアミン系化合物
である特許請求の範囲第1項記載の熱可塑性重合
体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18997183A JPS6081207A (ja) | 1983-10-13 | 1983-10-13 | 熱可塑性重合体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18997183A JPS6081207A (ja) | 1983-10-13 | 1983-10-13 | 熱可塑性重合体の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6081207A JPS6081207A (ja) | 1985-05-09 |
| JPH0460129B2 true JPH0460129B2 (ja) | 1992-09-25 |
Family
ID=16250243
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18997183A Granted JPS6081207A (ja) | 1983-10-13 | 1983-10-13 | 熱可塑性重合体の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6081207A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101154760B1 (ko) * | 2008-06-24 | 2012-06-18 | 가부시키가이샤 니프코 | 클립 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69617838T2 (de) * | 1995-09-11 | 2002-06-20 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Flache Filamente mit Rippen und Fasern für Florgewebe |
| WO2002085980A1 (en) | 2001-04-20 | 2002-10-31 | Plaskolite, Inc. | High heat distortion temperature methacrylate polymer blends |
-
1983
- 1983-10-13 JP JP18997183A patent/JPS6081207A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101154760B1 (ko) * | 2008-06-24 | 2012-06-18 | 가부시키가이샤 니프코 | 클립 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6081207A (ja) | 1985-05-09 |
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