JPH0467721B2 - - Google Patents
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- JPH0467721B2 JPH0467721B2 JP18117784A JP18117784A JPH0467721B2 JP H0467721 B2 JPH0467721 B2 JP H0467721B2 JP 18117784 A JP18117784 A JP 18117784A JP 18117784 A JP18117784 A JP 18117784A JP H0467721 B2 JPH0467721 B2 JP H0467721B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- weight
- group
- insulated wire
- pet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Epoxy Resins (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
〔発明の技術分野〕
本発明は冷却延伸処理を施さないポリエチレン
テレフタレート樹脂またはポリブチレンテレフタ
レート樹脂を主剤樹脂とする樹脂組成物を被覆し
た絶縁電線、特に比較的低温例えば150℃で数時
間の加熱により脆化する現象を改善した紫外線硬
化型樹脂組成物を被覆した絶縁電線に関するもの
である。 〔従来技術〕 ポリエチレンテレフタレート樹脂(以下PET
と呼ぶ)は主として繊維、フイルム等の形状で電
気絶縁および繊維産業用に多量に使用されてい
る。これらはすべて冷却延伸処理およびヒートセ
ツト処理により結晶構造が配向、規制され、強靭
かつ柔軟であり、200℃程度の温度では簡単には、
結晶構造が変化せず、柔軟性を保持することは周
知の通りである。 しかし、このPETを電気導体に押出被覆した
場合は事後の冷却延伸処理は不可能であり、帰結
するところPET被覆絶縁電線は熱脆化が烈しく、
実用に耐えない。 PET成型物は冷却延伸処理を施さなくても、
その冷却速度等の調整により柔軟性に富むが、加
工温度に比べて相対的に低温である150℃でも数
時間で、結晶構造が変化し、脆化する。そこで結
晶構造の変化を阻止すべく各種の官能性樹脂を混
合し、各種の架橋剤による架橋を行うことを検討
したが、PETの成型加工温度により架橋が部分
的または完全に進行し、加工中にゲル化して成型
物自体を安定に得ることができなかつた。 しかるに本発明者等は、ある種の官能性樹脂と
この官能性樹脂の重合を開始しうるルイス酸遊離
型光重合剤を配合した組成物のみが熱に安定であ
り、かつPETの押出加工温度でも殆ど分解せず、
自由に成型加工し得るのみならず、事後の紫外線
重合機能を保持することをついに発見した。 〔発明の概要〕 本発明は上記従来の欠点を解消する目的でなさ
れたもので、PETまたはポリブチレンテレフタ
レート(以下PBTと呼ぶ)を主成分とする主剤
樹脂に、カチオン性重合剤化合物およびルイス酸
遊離型光重合剤を配合した樹脂組成物を導体に被
覆して紫外線重合することにより、自由に成型が
可能であり、事後の紫外線処理のみで、冷却延伸
処理を行わなくても熱脆化を生じない優れた絶縁
電線を提供するものである。 〔発明の構成〕 本発明は、PETおよびPBTから選ばれる1種
以上を主成分とする主剤樹脂と、1分子中にオキ
シラン環を2個以上有するエポキシ樹脂を主成分
とするカチオン重合性化合物の1種以上を前記主
剤樹脂に対して50重量パーセント以下と、紫外線
照射によりルイス酸触媒を遊離する前記カチオン
重合性化合物の光重合開始剤を前記カチオン重合
性化合物に対して0.1〜10重量パーセントとを含
む紫外線硬化型樹脂組成物を導体に被覆し、次い
で紫外線照射により硬化処理したことを特徴とす
る絶縁電線である。 本発明で用いる主剤樹脂はPETおよび/また
はPBTを主成分とする樹脂である。PETはフイ
ルムまたは繊維用のグレード、あるいは固相重合
法により重合度を上げたボトル用グレート等の市
販のものが好ましいが、軟化点170℃以上であれ
ばイソフタル酸成分が入つたものでも使用可能で
ある。 PETと同系統の樹脂であるPBTはPETとほぼ
同一特性挙動を示し、PETに置換して主剤樹脂
として用いることができる。PETとPBTはいず
れか一方のみでもよいが、両者を任意の割合で配
合して主剤樹脂としてもよい。 主剤樹脂はPETおよびPBTの溶融押出温度を
下げるため、デスモーヘン(バイエル社製、商品
名)で代表される比較的低分子量のハイドロキシ
ポリエステル樹脂、またはエリテール(ユニチカ
株式会社製、商品名)で代表される飽和共重合ポ
リエステル樹脂等を一部混入することも可能であ
る。また主剤樹脂はPET系樹脂の熱脆化性を若
干改善することで知られるポリアリレート樹脂、
ポリカーボネート樹脂、あるいはペルプレン(東
洋紡績株式会社製、商品名)で代表されるポリエ
ステルエラストマー類等をPETの30重量パーセ
ント以下含んでいても良い。 本発明に用いられるカチオン重合性化合物は、
1分子中にオキシラン環を2個以上有するエポキ
シ樹脂を主成分とするカチオン重合性化合物の1
種以上であり、このエポキシ樹脂としてはビスフ
エノールA型エポキシ樹脂、ノボラツク型エポキ
シ樹脂、脂環式エポキシ樹脂などが好ましい。 かかるビスフエノールA型エポキシ樹脂として
は、たとえばエピコート828、エピコート834、エ
ピコート836、エピコート1001、エピコート1004、
エピコート1007(以上、シエル化学社製、商品
名)、DER331、DER332、DER661、DER664、
DER667(以上、ダウケミカル社製、商品名)ア
ラルダイト260、アラルダイト280、アラルダイト
6071、アラルダイト6084、アラルダイト6097(以
上、チバガイギー社製、商品名)などがあげら
れ、それらが単独または混合して用いられる。 また前記ノボラツク型エポキシ樹脂としては、
たとえばエピコート152、エピコート154(以上、
シエル化学社製、商品名)、アラルダイト
EPN1138、アラルダイトEPN1139、アラルダイ
トECN1235、アラルダイトECN1273、アラルダ
イトECN1280、アラルダイトECN1299(以上、チ
バガイギー社製、商品名)、DEN431、DEN438
(以上、ダウケミカル社製、商品名)などがあげ
られ、それらが単独または混合して用いられる。 さらに前記脂環式エポキシ樹脂としては、たと
えばアラルダイトCY175、アラルダイトCY177、
アラルダイトCY179、アラルダイトCY184、アラ
ルダイトCY192(以上、チバガイギー社製、商品
名)、ERL−4221、ERL−4299、ERL−4234(以
上、ユニオンカーバイト社製、商品名)などがあ
げられ、それらが単独または混合して用いられ
る。 その他可撓性を付与するためにブタジエン系エ
ポキシ樹脂、フエノキシ樹脂などの使用も可能で
あり、前記各種エポキシ樹脂を混合したものも使
用しうる。 前記カチオン重合化合物には硬化特性が悪くな
らない範囲内で1官能エポキシ希釈剤を使用して
もよい。かかる1官能エポキシ希釈剤としては、
たとえばフエニルグリシジルエーテル、t−ブチ
ルグリシジルエーテルなどがあげられる。 さらにカチオン重合性ビニル化合物を前記エポ
キシ樹脂に混合して使用することも可能であり、
かかるカチオン重合性ビニル化合物としては、た
とえばスチレン、アリルベンゼン、トリアリルイ
ソシアネート、トリアリルシアネート、ビニルエ
ーテル、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピ
ロリドンなどがあげられる。 カチオン重合性化合物の配合量は主剤樹脂に対
して50重量パーセント以下である。 本発明に使用される紫外線照射によりカチオン
重合性化合物の重合を開始するルイス酸触媒を遊
離する光重合開始剤としては、芳香族ジアゾニウ
ム塩、芳香族ハロニウム塩、第a族または第
a族元素の光感応性芳香族オニウム塩などがあげ
られるが、芳香族ジアゾニウム塩は紫外線照射に
よりルイス酸を放出する時に同時に窒素ガスをも
放出するため、絶縁電線には好適ではなく、芳香
族ハロニウム塩、第a族または第a族元素の
光感応性芳香オニウム塩などが好ましい。 かかる芳香族ハロニウム塩としては一般式
(): 〔(R4)d(R5)eX〕f +〔MQg〕-(g-h) ……() (式中、R4は1価の芳香族有機基、R5は2価の
芳香族有機基、XはたとえばI、Br、Clなどの
ハロゲン原子、Mは金属または半金属およびQは
ハロゲン原子を表わし、dは0または2、eは0
または1であり、かつ(d+e)は2またはXの
原子価に等しく、gはhより大きい8以下の整数
を表わす)で示される化合物であつて、たとえば などがあげられる。 また前記第a族元素または第a族元素の光
感応性芳香族オニウム塩としては一般式(): 〔(R6)i(R7)j(R8)kY〕l + 〔MQn〕-(m-n) ……() (式中、R6は1価の芳香族有機基、R7はアルキ
ル基、シクロアルキル基、置換アルキル基よりな
る群から選ばれた1価の脂肪族有機基、R8は脂
肪族有機基および芳香族有機基から選ばれた複素
環基または縮合環構造を構成する多価有機基、Y
はS、Se、Teの第a族元素またはN、P、
As、SbおよびBiから選ばれた第a族元素、M
は金属または半金属およびQはハロゲン原子を表
わし、iは0〜4の整数、jは0〜2の整数、k
は0〜2の整数であり、かつ(i+j+k)はY
の原子価に等しく、Yが第a族元素のときは
3、Yが第a族元素のときは4に等しく、i=
(m−n)が成立し、かつnは2〜7の整数でM
の原子価に等しく、mはnよりも大きい8以下の
整数を表わす)で示される化合物であつて、第
a族元素のオニウム塩としては、 などがあげられ、第a族元素のオニウム塩とし
ては、たとえば などがあげられる。 カオチン重合性化合物に対して添加される前記
ルイス酸遊離型重合開始剤の量は、カオチン重合
性化合物の0.1〜10重量%好ましくは1〜5重量
%であり、0.1重量%未満になると紫外線による
架橋反応速度が遅くなり、処理時間が長くなりす
ぎる傾向があり、10重量%をこえると触媒コスト
が高価であるため樹脂組成物の価格が高くなる。 本発明で用いる樹脂組成物は前記主剤樹脂、カ
チオン重合性化合物および光重合始始剤を配合し
たものである。この樹脂組成物は通常の押出機に
より導体に被覆することができ、更にTダイスを
用いで被覆することにより電子回路用基板等に用
いられる絶縁処理した導体条または箔を製造する
こともできる。 導体に樹脂組成物を押出加工後、紫外線架橋に
より硬化処理を行う。この処理には低圧水銀灯、
高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、カ
ーボンアーク灯などの光源による照射や電子線照
射などにより別工程にて処理してもよいが、押出
機に照射装置を組込み、樹脂組成物被覆後の電線
を冷却するための水冷槽を短かくし、被覆電線の
余熱を利用して、硬化反応を促進しつつ、紫外線
照射部分をリターンホイールを利用して、反復通
過させることにより連続的に架橋硬化処理を行わ
せる方式が経済的である。 〔発明の実施例〕 次に本発明の組成物について実施例および比較
例にもとづいて詳細に説明するが、本発明は下記
実施例のみに限定されるものではない。 実施例 1 PETのペレツト70重量部とエピコート828(ビ
スフエノールA型エポキシ樹脂)30重量部を混合
し、ニーダーにて300℃、10分間混練し、次いで
冷却、ペレツト化し、このペレツトの1/5量を採
り、トリフエニルスルホニウムヘキサフルオロア
ンチモネート1.0重量部を充分混合し、ニーダー
にて250℃、10分間混練し、次いで冷却、ペレツ
ト化し、光重合開始剤のマスターバツチを作製す
る。 この2つのペレツトをブレンダーにて充分混合
し、更に窒素気流中にて150℃、30分間乾燥後、
バレル230℃、ヘツド260℃に保持したL/D=28
の押出機のホツパーに投入し、クロスヘツドによ
り1.0mm径の軟銅線上に厚さ40μ、線速50m/分に
て押出加工し、被覆電線を得た。この電線は紫外
線照射処理を受ける前の未硬化のものである。 次いでこの未硬化電線を2kw高圧水銀灯(長さ
25cm、岩崎電気株式会社製)2本を20cm間隔に設
置し、その中間部を水銀灯の長さ方向に平行に沿
つて3m/分にて走行させることにより紫外線硬
化処理を作つた絶縁電線を得た。JISC3003に従
つた巻付可撓性、軟化点および耐溶剤性の測定結
果を第1表に示す。 実施例 2 PETのペレツト80重量部とエピコート152(ノ
ボラツク型エポキシ樹脂)20重量部を混合し、ニ
ーダーにて300℃、10分間混練し、次いで冷却ペ
レツト化し、このペレツトにトリフエニルスルホ
ニウムヘキサフルオロアンチモネート1.0重量部
を充分混合し、ニーダーにて250℃、10分間混練
し、次いで冷却、ペレツト化し、更に窒素気流中
にて150℃、30分間乾燥した。 このペレツトを用い実施例1と全く同様にして
1.0mm径の未硬化被覆電線と紫外線硬化処理を行
つた絶縁電線を得た。JISC3003に従つた巻付可
撓性、軟化点および耐溶剤性の測定結果を第1表
に示す。 実施例 3 PETのペレツト50重量部、デスモーヘンF−
950(ポリエチレンテレフタレート系樹脂、バイエ
ル社製)17重量部、ジエチレングリコール3重量
部、エピコート828 30重量部を混合し、ニーダー
にて300℃、10分間混練し、次いで冷却、ペレツ
ト化し、このペレツトの1/5量を採り、ジトリイ
ルヨードニウムヘキサフロロホスフエート1.0重
量部を充分混合し、ニーダーにて210℃、10分間
混練し、次いで冷却、ペレツト化し、光重合開始
剤のマスターバツチを作製する。この2つのペレ
ツトをブレンダーにて充分混合し、さらに窒素気
流中にて150℃、30分間乾燥する。 この乾燥ペレツトをバレル180℃、ヘツド230℃
に保持したL/D=28の押出機のホツパーに投入
し、クロスヘツドにより1.0mm径の軟銅線上に厚
さ40μに線速30m/分にて押出加工し、被覆電線
を得た。この電線は紫外線照射処理を受ける前の
未硬化のものである。 次いで実施例1と全く同様にして紫外線硬化処
理を行つた絶縁電線を得た。JISC3003に従つた
巻付可撓性、軟化点および耐溶剤性の測定結果を
第1表に示す。 実施例 4 PETのペレツト52.5重量部、U−100(ポリアリ
レート樹脂、ユニチカ株式会社製)17.5重量部と
エピコート828 30重量部を混合し、ニーダーにて
300℃、10分間混練し、次いで冷却ペレツト化し、
このペレツトの1/5量を採り、トリフエニルスル
ホニウムヘキサフルオロアンチモネート1.0重量
部を充分混合し、ニーダーにて250℃、10分間混
練し、次いで冷却、ペレツト化し、光重合開始剤
のマスターバツチを作製する。 この2つのペレツトをブレンダーにて充分混合
し、さらに窒素気流中にて150℃、30分間乾燥後、
押出機のホツパーに投入し、実施例1と全く同様
にして1.0mm径の未硬化被覆電線および紫外線硬
化処理を行つた絶縁電線を得た。JISC3003に従
つた巻付可撓性、軟化点および耐溶剤性の測定結
果を第1表に示す。 実施例 5 実施例4におけるU−100 17.5重量部を
Novarex7022A(ポリカーボネート樹脂、三菱化
成工業株式会社製)17.5重量部に置換し、他の条
件はすべて実施例4と同一にて1.0mm径の未硬化
被覆電線および紫外線硬化処理を行つた絶縁電線
を得た。JISC3003に従つた巻付可撓性、軟化点
および耐溶剤性の測定結果を第1表に示す。 実施例 6 実施例4におけるU−100 17.5重量部をペルプ
レンP40H(ポリエステルエラストマー、東洋紡
績株式会社製)17.5重合部に置き換え、他の条件
はすべて実施例4と同一にて1.0mm径の未硬化被
覆電線および紫外線硬化処理を行つた絶縁電線を
得た。JISC3003に従つた巻付可撓性、軟化点お
よび耐溶剤性の測定結果を第1表に示す。 実施例 7 実施例1におけるPET70重量部を1401−X
(PBT、東レ株式会社製)70重量部に置換し、他
の条件はすべて実施例1と同一にて1.0mm径の未
硬化被覆電線および紫外線硬化処理を行つた絶縁
電線を得た。JISC3003に従つた巻付可撓性、軟
化点および耐溶剤性の測定結果を第1表に示す。 実施例 8 実施例1と全く同様にして得られた窒素気流中
にて150℃、30分間乾燥した混合ペレツトをバレ
ル230℃、ヘツド260℃に保持したL/D=28の押
出機のホツパーに投入し、T型ダイスにより0.2
mm厚、幅50mmの銅条の上に厚さ40μにて押出被覆
し、片面被覆銅条を得た。 次いでこの未硬化被覆銅条を実施例1と同様に
水銀灯間を3m/分にて走行させ紫外線照射を行
つた絶縁銅条を得た。 この銅条の3mm径180°折曲げ特性と、被覆面上
に1.6mm径の鋼球を置き、その上に1Kgの荷重を
かけ、鋼球と銅導体間に交流100Vを印加し、恒
温槽中にて約2℃/分の割合で昇温することによ
り測定した軟化点およびJISC3003に準じた耐溶
剤性を第1表に示す。 比較例 1 PETのペレツトをバレル250℃、ヘツド300℃
に保持したL/D=28の押出機ホツパーに投入
し、1.0mm軟銅線上に厚さ40μに線速50m/分にて
押出加工し、絶縁電線を得た。JISC3003に従つ
た巻付可撓性、軟化点および耐溶剤性の測定結果
を第1表に示す。 比較例 2 1401−X06(PBT、東レ株式会社製)のペレツ
トを用いて比較例1と同一条件にて1.0mm径の絶
縁電線を得た。JISC3003に従つた巻付可撓性、
軟化点および耐溶剤性の測定結果を第1表に示
す。 比較例 3 PET75重量部とU−100(ポリアリレート樹脂、
ユニチカ株式会社製)25重量部を均一に混練し、
ペレツト化した押出用混合物を用いて比較例1と
同一条件にて1.0mm径の絶縁電線を得た。
JISC3003に従つた巻付可撓性、軟化点および耐
溶剤性の測定結果の第1表に示す。 比較例 4 PET75重量部とポリカーボネート樹脂
Novarex7022A 25重量部を均一に混練し、ペレ
ツト化した押出用混和物を用いて比較例1と同一
条件にて1.0mm径の絶縁電線を得た。JISC3003に
従つた巻付可撓性、軟化点および耐溶剤性の測定
結果を第1表に示す。 比較例 5 PETペレツトをバレル250℃、ヘツド300℃に
保持したL/D=28の押出機ホツパーに投入し、
T型ダイスにより、0.2mm厚、幅50mmの銅条の上
に厚さ40μにて押出被覆し、片面被覆銅条を得
た。実施例8と同じ方法にて測定した特性を第1
表に示す。 比較例 6 PETのペレツト50重量部と溶融温度降下剤と
してエリテールUE−3221(共重合ポリエステル樹
脂、軟化点115℃、ユニチカ株式会社製)30重量
部をp−クロルフエノール453重量部に加熱溶解
し、室温に戻つてからビスフエノールAのクリシ
ジルエーテル(室温粘度120〜150ポイズ、エポキ
シ当量184〜194)をジアクリレート化した
Gramdic FC−0511(大日本インキ化学工業株式
会社製、商品名)20重量部を溶解分散させ、更に
光重合開始剤として2,2−ジエトキシアセトフ
エノン0.4重量部を追加溶解し、透明な均一溶液
を得た。 この溶液を100℃減圧下にて溶剤分を除却し、
窒素ガス加圧下にて下部孔より吐出可能な構造を
有する溶融槽にて170℃で融解させ、吐出孔を通
常の電線被覆用押出機と同一機構のクロスヘツド
に接続し、ダイス、ニツプルを使用し、1.0mm径
の軟銅線上に被覆を試みた。しかし、溶融組成物
はゲル化し、絶縁電線は得られなかつた。
テレフタレート樹脂またはポリブチレンテレフタ
レート樹脂を主剤樹脂とする樹脂組成物を被覆し
た絶縁電線、特に比較的低温例えば150℃で数時
間の加熱により脆化する現象を改善した紫外線硬
化型樹脂組成物を被覆した絶縁電線に関するもの
である。 〔従来技術〕 ポリエチレンテレフタレート樹脂(以下PET
と呼ぶ)は主として繊維、フイルム等の形状で電
気絶縁および繊維産業用に多量に使用されてい
る。これらはすべて冷却延伸処理およびヒートセ
ツト処理により結晶構造が配向、規制され、強靭
かつ柔軟であり、200℃程度の温度では簡単には、
結晶構造が変化せず、柔軟性を保持することは周
知の通りである。 しかし、このPETを電気導体に押出被覆した
場合は事後の冷却延伸処理は不可能であり、帰結
するところPET被覆絶縁電線は熱脆化が烈しく、
実用に耐えない。 PET成型物は冷却延伸処理を施さなくても、
その冷却速度等の調整により柔軟性に富むが、加
工温度に比べて相対的に低温である150℃でも数
時間で、結晶構造が変化し、脆化する。そこで結
晶構造の変化を阻止すべく各種の官能性樹脂を混
合し、各種の架橋剤による架橋を行うことを検討
したが、PETの成型加工温度により架橋が部分
的または完全に進行し、加工中にゲル化して成型
物自体を安定に得ることができなかつた。 しかるに本発明者等は、ある種の官能性樹脂と
この官能性樹脂の重合を開始しうるルイス酸遊離
型光重合剤を配合した組成物のみが熱に安定であ
り、かつPETの押出加工温度でも殆ど分解せず、
自由に成型加工し得るのみならず、事後の紫外線
重合機能を保持することをついに発見した。 〔発明の概要〕 本発明は上記従来の欠点を解消する目的でなさ
れたもので、PETまたはポリブチレンテレフタ
レート(以下PBTと呼ぶ)を主成分とする主剤
樹脂に、カチオン性重合剤化合物およびルイス酸
遊離型光重合剤を配合した樹脂組成物を導体に被
覆して紫外線重合することにより、自由に成型が
可能であり、事後の紫外線処理のみで、冷却延伸
処理を行わなくても熱脆化を生じない優れた絶縁
電線を提供するものである。 〔発明の構成〕 本発明は、PETおよびPBTから選ばれる1種
以上を主成分とする主剤樹脂と、1分子中にオキ
シラン環を2個以上有するエポキシ樹脂を主成分
とするカチオン重合性化合物の1種以上を前記主
剤樹脂に対して50重量パーセント以下と、紫外線
照射によりルイス酸触媒を遊離する前記カチオン
重合性化合物の光重合開始剤を前記カチオン重合
性化合物に対して0.1〜10重量パーセントとを含
む紫外線硬化型樹脂組成物を導体に被覆し、次い
で紫外線照射により硬化処理したことを特徴とす
る絶縁電線である。 本発明で用いる主剤樹脂はPETおよび/また
はPBTを主成分とする樹脂である。PETはフイ
ルムまたは繊維用のグレード、あるいは固相重合
法により重合度を上げたボトル用グレート等の市
販のものが好ましいが、軟化点170℃以上であれ
ばイソフタル酸成分が入つたものでも使用可能で
ある。 PETと同系統の樹脂であるPBTはPETとほぼ
同一特性挙動を示し、PETに置換して主剤樹脂
として用いることができる。PETとPBTはいず
れか一方のみでもよいが、両者を任意の割合で配
合して主剤樹脂としてもよい。 主剤樹脂はPETおよびPBTの溶融押出温度を
下げるため、デスモーヘン(バイエル社製、商品
名)で代表される比較的低分子量のハイドロキシ
ポリエステル樹脂、またはエリテール(ユニチカ
株式会社製、商品名)で代表される飽和共重合ポ
リエステル樹脂等を一部混入することも可能であ
る。また主剤樹脂はPET系樹脂の熱脆化性を若
干改善することで知られるポリアリレート樹脂、
ポリカーボネート樹脂、あるいはペルプレン(東
洋紡績株式会社製、商品名)で代表されるポリエ
ステルエラストマー類等をPETの30重量パーセ
ント以下含んでいても良い。 本発明に用いられるカチオン重合性化合物は、
1分子中にオキシラン環を2個以上有するエポキ
シ樹脂を主成分とするカチオン重合性化合物の1
種以上であり、このエポキシ樹脂としてはビスフ
エノールA型エポキシ樹脂、ノボラツク型エポキ
シ樹脂、脂環式エポキシ樹脂などが好ましい。 かかるビスフエノールA型エポキシ樹脂として
は、たとえばエピコート828、エピコート834、エ
ピコート836、エピコート1001、エピコート1004、
エピコート1007(以上、シエル化学社製、商品
名)、DER331、DER332、DER661、DER664、
DER667(以上、ダウケミカル社製、商品名)ア
ラルダイト260、アラルダイト280、アラルダイト
6071、アラルダイト6084、アラルダイト6097(以
上、チバガイギー社製、商品名)などがあげら
れ、それらが単独または混合して用いられる。 また前記ノボラツク型エポキシ樹脂としては、
たとえばエピコート152、エピコート154(以上、
シエル化学社製、商品名)、アラルダイト
EPN1138、アラルダイトEPN1139、アラルダイ
トECN1235、アラルダイトECN1273、アラルダ
イトECN1280、アラルダイトECN1299(以上、チ
バガイギー社製、商品名)、DEN431、DEN438
(以上、ダウケミカル社製、商品名)などがあげ
られ、それらが単独または混合して用いられる。 さらに前記脂環式エポキシ樹脂としては、たと
えばアラルダイトCY175、アラルダイトCY177、
アラルダイトCY179、アラルダイトCY184、アラ
ルダイトCY192(以上、チバガイギー社製、商品
名)、ERL−4221、ERL−4299、ERL−4234(以
上、ユニオンカーバイト社製、商品名)などがあ
げられ、それらが単独または混合して用いられ
る。 その他可撓性を付与するためにブタジエン系エ
ポキシ樹脂、フエノキシ樹脂などの使用も可能で
あり、前記各種エポキシ樹脂を混合したものも使
用しうる。 前記カチオン重合化合物には硬化特性が悪くな
らない範囲内で1官能エポキシ希釈剤を使用して
もよい。かかる1官能エポキシ希釈剤としては、
たとえばフエニルグリシジルエーテル、t−ブチ
ルグリシジルエーテルなどがあげられる。 さらにカチオン重合性ビニル化合物を前記エポ
キシ樹脂に混合して使用することも可能であり、
かかるカチオン重合性ビニル化合物としては、た
とえばスチレン、アリルベンゼン、トリアリルイ
ソシアネート、トリアリルシアネート、ビニルエ
ーテル、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピ
ロリドンなどがあげられる。 カチオン重合性化合物の配合量は主剤樹脂に対
して50重量パーセント以下である。 本発明に使用される紫外線照射によりカチオン
重合性化合物の重合を開始するルイス酸触媒を遊
離する光重合開始剤としては、芳香族ジアゾニウ
ム塩、芳香族ハロニウム塩、第a族または第
a族元素の光感応性芳香族オニウム塩などがあげ
られるが、芳香族ジアゾニウム塩は紫外線照射に
よりルイス酸を放出する時に同時に窒素ガスをも
放出するため、絶縁電線には好適ではなく、芳香
族ハロニウム塩、第a族または第a族元素の
光感応性芳香オニウム塩などが好ましい。 かかる芳香族ハロニウム塩としては一般式
(): 〔(R4)d(R5)eX〕f +〔MQg〕-(g-h) ……() (式中、R4は1価の芳香族有機基、R5は2価の
芳香族有機基、XはたとえばI、Br、Clなどの
ハロゲン原子、Mは金属または半金属およびQは
ハロゲン原子を表わし、dは0または2、eは0
または1であり、かつ(d+e)は2またはXの
原子価に等しく、gはhより大きい8以下の整数
を表わす)で示される化合物であつて、たとえば などがあげられる。 また前記第a族元素または第a族元素の光
感応性芳香族オニウム塩としては一般式(): 〔(R6)i(R7)j(R8)kY〕l + 〔MQn〕-(m-n) ……() (式中、R6は1価の芳香族有機基、R7はアルキ
ル基、シクロアルキル基、置換アルキル基よりな
る群から選ばれた1価の脂肪族有機基、R8は脂
肪族有機基および芳香族有機基から選ばれた複素
環基または縮合環構造を構成する多価有機基、Y
はS、Se、Teの第a族元素またはN、P、
As、SbおよびBiから選ばれた第a族元素、M
は金属または半金属およびQはハロゲン原子を表
わし、iは0〜4の整数、jは0〜2の整数、k
は0〜2の整数であり、かつ(i+j+k)はY
の原子価に等しく、Yが第a族元素のときは
3、Yが第a族元素のときは4に等しく、i=
(m−n)が成立し、かつnは2〜7の整数でM
の原子価に等しく、mはnよりも大きい8以下の
整数を表わす)で示される化合物であつて、第
a族元素のオニウム塩としては、 などがあげられ、第a族元素のオニウム塩とし
ては、たとえば などがあげられる。 カオチン重合性化合物に対して添加される前記
ルイス酸遊離型重合開始剤の量は、カオチン重合
性化合物の0.1〜10重量%好ましくは1〜5重量
%であり、0.1重量%未満になると紫外線による
架橋反応速度が遅くなり、処理時間が長くなりす
ぎる傾向があり、10重量%をこえると触媒コスト
が高価であるため樹脂組成物の価格が高くなる。 本発明で用いる樹脂組成物は前記主剤樹脂、カ
チオン重合性化合物および光重合始始剤を配合し
たものである。この樹脂組成物は通常の押出機に
より導体に被覆することができ、更にTダイスを
用いで被覆することにより電子回路用基板等に用
いられる絶縁処理した導体条または箔を製造する
こともできる。 導体に樹脂組成物を押出加工後、紫外線架橋に
より硬化処理を行う。この処理には低圧水銀灯、
高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、カ
ーボンアーク灯などの光源による照射や電子線照
射などにより別工程にて処理してもよいが、押出
機に照射装置を組込み、樹脂組成物被覆後の電線
を冷却するための水冷槽を短かくし、被覆電線の
余熱を利用して、硬化反応を促進しつつ、紫外線
照射部分をリターンホイールを利用して、反復通
過させることにより連続的に架橋硬化処理を行わ
せる方式が経済的である。 〔発明の実施例〕 次に本発明の組成物について実施例および比較
例にもとづいて詳細に説明するが、本発明は下記
実施例のみに限定されるものではない。 実施例 1 PETのペレツト70重量部とエピコート828(ビ
スフエノールA型エポキシ樹脂)30重量部を混合
し、ニーダーにて300℃、10分間混練し、次いで
冷却、ペレツト化し、このペレツトの1/5量を採
り、トリフエニルスルホニウムヘキサフルオロア
ンチモネート1.0重量部を充分混合し、ニーダー
にて250℃、10分間混練し、次いで冷却、ペレツ
ト化し、光重合開始剤のマスターバツチを作製す
る。 この2つのペレツトをブレンダーにて充分混合
し、更に窒素気流中にて150℃、30分間乾燥後、
バレル230℃、ヘツド260℃に保持したL/D=28
の押出機のホツパーに投入し、クロスヘツドによ
り1.0mm径の軟銅線上に厚さ40μ、線速50m/分に
て押出加工し、被覆電線を得た。この電線は紫外
線照射処理を受ける前の未硬化のものである。 次いでこの未硬化電線を2kw高圧水銀灯(長さ
25cm、岩崎電気株式会社製)2本を20cm間隔に設
置し、その中間部を水銀灯の長さ方向に平行に沿
つて3m/分にて走行させることにより紫外線硬
化処理を作つた絶縁電線を得た。JISC3003に従
つた巻付可撓性、軟化点および耐溶剤性の測定結
果を第1表に示す。 実施例 2 PETのペレツト80重量部とエピコート152(ノ
ボラツク型エポキシ樹脂)20重量部を混合し、ニ
ーダーにて300℃、10分間混練し、次いで冷却ペ
レツト化し、このペレツトにトリフエニルスルホ
ニウムヘキサフルオロアンチモネート1.0重量部
を充分混合し、ニーダーにて250℃、10分間混練
し、次いで冷却、ペレツト化し、更に窒素気流中
にて150℃、30分間乾燥した。 このペレツトを用い実施例1と全く同様にして
1.0mm径の未硬化被覆電線と紫外線硬化処理を行
つた絶縁電線を得た。JISC3003に従つた巻付可
撓性、軟化点および耐溶剤性の測定結果を第1表
に示す。 実施例 3 PETのペレツト50重量部、デスモーヘンF−
950(ポリエチレンテレフタレート系樹脂、バイエ
ル社製)17重量部、ジエチレングリコール3重量
部、エピコート828 30重量部を混合し、ニーダー
にて300℃、10分間混練し、次いで冷却、ペレツ
ト化し、このペレツトの1/5量を採り、ジトリイ
ルヨードニウムヘキサフロロホスフエート1.0重
量部を充分混合し、ニーダーにて210℃、10分間
混練し、次いで冷却、ペレツト化し、光重合開始
剤のマスターバツチを作製する。この2つのペレ
ツトをブレンダーにて充分混合し、さらに窒素気
流中にて150℃、30分間乾燥する。 この乾燥ペレツトをバレル180℃、ヘツド230℃
に保持したL/D=28の押出機のホツパーに投入
し、クロスヘツドにより1.0mm径の軟銅線上に厚
さ40μに線速30m/分にて押出加工し、被覆電線
を得た。この電線は紫外線照射処理を受ける前の
未硬化のものである。 次いで実施例1と全く同様にして紫外線硬化処
理を行つた絶縁電線を得た。JISC3003に従つた
巻付可撓性、軟化点および耐溶剤性の測定結果を
第1表に示す。 実施例 4 PETのペレツト52.5重量部、U−100(ポリアリ
レート樹脂、ユニチカ株式会社製)17.5重量部と
エピコート828 30重量部を混合し、ニーダーにて
300℃、10分間混練し、次いで冷却ペレツト化し、
このペレツトの1/5量を採り、トリフエニルスル
ホニウムヘキサフルオロアンチモネート1.0重量
部を充分混合し、ニーダーにて250℃、10分間混
練し、次いで冷却、ペレツト化し、光重合開始剤
のマスターバツチを作製する。 この2つのペレツトをブレンダーにて充分混合
し、さらに窒素気流中にて150℃、30分間乾燥後、
押出機のホツパーに投入し、実施例1と全く同様
にして1.0mm径の未硬化被覆電線および紫外線硬
化処理を行つた絶縁電線を得た。JISC3003に従
つた巻付可撓性、軟化点および耐溶剤性の測定結
果を第1表に示す。 実施例 5 実施例4におけるU−100 17.5重量部を
Novarex7022A(ポリカーボネート樹脂、三菱化
成工業株式会社製)17.5重量部に置換し、他の条
件はすべて実施例4と同一にて1.0mm径の未硬化
被覆電線および紫外線硬化処理を行つた絶縁電線
を得た。JISC3003に従つた巻付可撓性、軟化点
および耐溶剤性の測定結果を第1表に示す。 実施例 6 実施例4におけるU−100 17.5重量部をペルプ
レンP40H(ポリエステルエラストマー、東洋紡
績株式会社製)17.5重合部に置き換え、他の条件
はすべて実施例4と同一にて1.0mm径の未硬化被
覆電線および紫外線硬化処理を行つた絶縁電線を
得た。JISC3003に従つた巻付可撓性、軟化点お
よび耐溶剤性の測定結果を第1表に示す。 実施例 7 実施例1におけるPET70重量部を1401−X
(PBT、東レ株式会社製)70重量部に置換し、他
の条件はすべて実施例1と同一にて1.0mm径の未
硬化被覆電線および紫外線硬化処理を行つた絶縁
電線を得た。JISC3003に従つた巻付可撓性、軟
化点および耐溶剤性の測定結果を第1表に示す。 実施例 8 実施例1と全く同様にして得られた窒素気流中
にて150℃、30分間乾燥した混合ペレツトをバレ
ル230℃、ヘツド260℃に保持したL/D=28の押
出機のホツパーに投入し、T型ダイスにより0.2
mm厚、幅50mmの銅条の上に厚さ40μにて押出被覆
し、片面被覆銅条を得た。 次いでこの未硬化被覆銅条を実施例1と同様に
水銀灯間を3m/分にて走行させ紫外線照射を行
つた絶縁銅条を得た。 この銅条の3mm径180°折曲げ特性と、被覆面上
に1.6mm径の鋼球を置き、その上に1Kgの荷重を
かけ、鋼球と銅導体間に交流100Vを印加し、恒
温槽中にて約2℃/分の割合で昇温することによ
り測定した軟化点およびJISC3003に準じた耐溶
剤性を第1表に示す。 比較例 1 PETのペレツトをバレル250℃、ヘツド300℃
に保持したL/D=28の押出機ホツパーに投入
し、1.0mm軟銅線上に厚さ40μに線速50m/分にて
押出加工し、絶縁電線を得た。JISC3003に従つ
た巻付可撓性、軟化点および耐溶剤性の測定結果
を第1表に示す。 比較例 2 1401−X06(PBT、東レ株式会社製)のペレツ
トを用いて比較例1と同一条件にて1.0mm径の絶
縁電線を得た。JISC3003に従つた巻付可撓性、
軟化点および耐溶剤性の測定結果を第1表に示
す。 比較例 3 PET75重量部とU−100(ポリアリレート樹脂、
ユニチカ株式会社製)25重量部を均一に混練し、
ペレツト化した押出用混合物を用いて比較例1と
同一条件にて1.0mm径の絶縁電線を得た。
JISC3003に従つた巻付可撓性、軟化点および耐
溶剤性の測定結果の第1表に示す。 比較例 4 PET75重量部とポリカーボネート樹脂
Novarex7022A 25重量部を均一に混練し、ペレ
ツト化した押出用混和物を用いて比較例1と同一
条件にて1.0mm径の絶縁電線を得た。JISC3003に
従つた巻付可撓性、軟化点および耐溶剤性の測定
結果を第1表に示す。 比較例 5 PETペレツトをバレル250℃、ヘツド300℃に
保持したL/D=28の押出機ホツパーに投入し、
T型ダイスにより、0.2mm厚、幅50mmの銅条の上
に厚さ40μにて押出被覆し、片面被覆銅条を得
た。実施例8と同じ方法にて測定した特性を第1
表に示す。 比較例 6 PETのペレツト50重量部と溶融温度降下剤と
してエリテールUE−3221(共重合ポリエステル樹
脂、軟化点115℃、ユニチカ株式会社製)30重量
部をp−クロルフエノール453重量部に加熱溶解
し、室温に戻つてからビスフエノールAのクリシ
ジルエーテル(室温粘度120〜150ポイズ、エポキ
シ当量184〜194)をジアクリレート化した
Gramdic FC−0511(大日本インキ化学工業株式
会社製、商品名)20重量部を溶解分散させ、更に
光重合開始剤として2,2−ジエトキシアセトフ
エノン0.4重量部を追加溶解し、透明な均一溶液
を得た。 この溶液を100℃減圧下にて溶剤分を除却し、
窒素ガス加圧下にて下部孔より吐出可能な構造を
有する溶融槽にて170℃で融解させ、吐出孔を通
常の電線被覆用押出機と同一機構のクロスヘツド
に接続し、ダイス、ニツプルを使用し、1.0mm径
の軟銅線上に被覆を試みた。しかし、溶融組成物
はゲル化し、絶縁電線は得られなかつた。
【表】
本発明によれば、PETまたはPBTを主成分と
する主剤樹脂にカチオン重合性化合物およびルイ
ス酸遊離型光重合開始剤を配合した樹脂組成物を
導体に被覆して紫外線重合するようにしたので、
自由に成形が可能で、冷却延伸処理を行わなくて
も熱脆化を生じることなく、耐軟化性、耐溶剤性
ともに優れた絶縁電線が得られる。
する主剤樹脂にカチオン重合性化合物およびルイ
ス酸遊離型光重合開始剤を配合した樹脂組成物を
導体に被覆して紫外線重合するようにしたので、
自由に成形が可能で、冷却延伸処理を行わなくて
も熱脆化を生じることなく、耐軟化性、耐溶剤性
ともに優れた絶縁電線が得られる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリエチレンテレフタレート樹脂およびポリ
ブチレンテレフタレート樹脂から選ばれる1種以
上を主成分とする主剤樹脂と、1分子中にオキシ
ラン環を2個以上有するエポキシ樹脂を主成分と
するカチオン重合性化合物の1種以上を前記主剤
樹脂に対して50重量パーセント以下と、紫外線照
射によりルイス酸触媒を遊離する前記カチオン重
合性化合物の光重合開始剤を前記カチオン重合性
化合物に対して0.1〜10重量パーセントとを含む
紫外線硬化型樹脂組成物を導体に被覆し、次いで
紫外線照射により硬化処理したことを特徴とする
絶縁電線。 2 主剤樹脂が30重量パーセント以下の飽和共重
合ポリエステル樹脂、ポリエステルエラストマ
ー、ポリアリレート樹脂、またはポリカーボネー
ト樹脂を含むことを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の絶縁電線。 3 光重合開始剤が芳香族ハロニウム塩、および
第a族元素または第a族元素の光感応性芳香
族オニウム塩よりなる群から選ばれた1種または
2種以上の混合物である特許請求の範囲第1項ま
たは第2項記載の絶縁電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18117784A JPS6158103A (ja) | 1984-08-30 | 1984-08-30 | 絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18117784A JPS6158103A (ja) | 1984-08-30 | 1984-08-30 | 絶縁電線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6158103A JPS6158103A (ja) | 1986-03-25 |
| JPH0467721B2 true JPH0467721B2 (ja) | 1992-10-29 |
Family
ID=16096227
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18117784A Granted JPS6158103A (ja) | 1984-08-30 | 1984-08-30 | 絶縁電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6158103A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4987512B2 (ja) * | 2007-03-06 | 2012-07-25 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 絶縁電線およびワイヤーハーネス |
-
1984
- 1984-08-30 JP JP18117784A patent/JPS6158103A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6158103A (ja) | 1986-03-25 |
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