JPH0481613B2 - - Google Patents
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- JPH0481613B2 JPH0481613B2 JP59222523A JP22252384A JPH0481613B2 JP H0481613 B2 JPH0481613 B2 JP H0481613B2 JP 59222523 A JP59222523 A JP 59222523A JP 22252384 A JP22252384 A JP 22252384A JP H0481613 B2 JPH0481613 B2 JP H0481613B2
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- meth
- compound
- resin composition
- acrylate
- acid
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- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は硬化型樹脂組成物に関するものであ
り、さらに詳しくは、紫外線などの活性光線によ
り一次硬化する反応と次いで加熱による完全硬化
する反応とを併用することにより、透明性および
高温下での耐変色性、接着性、耐水性、電気絶縁
性などの諸性能に優れた硬化型樹脂組成物に関す
るものである。 (従来の技術) 近年、省資源、無公害、安全性などの社会的要
請に伴い、いわゆる無溶剤型樹脂である紫外線硬
化型樹脂の開発が活発に進められてきた。しかし
ながら、一般に紫外線硬化型樹脂には、紫外線が
照射されにくい部分や紫外線の到達が不十分とな
る厚膜部分などは完全に硬化させることができな
いという致命的な欠陥がある。 その改良方法として、紫外線硬化と勇気過酸化
物による熱硬化を併用した公知の方法がある。こ
の方法では、まず紫外線硬化により樹脂の流動性
を失わせ、次いで有機過酸化物による熱硬化によ
り完全硬化させるものであり、紫外線硬化型塗料
などに応用されている。しかし、この方法には通
常有機過酸化物を使用するため、(1)保存安定性が
悪い、(2)接着性が劣る、(3)熱硬化時、樹脂が発泡
し易い、(4)空気中の酸素により硬化が阻害される
などの多くの欠点がある。 このような従来の紫外線硬化型樹脂の欠陥を解
決するためエポキシ化合物と分子内にカルボキシ
ル基を有する光重合性化合物を含有する光重合性
化合物からなる硬化型樹脂組成物であれば、前記
した従来の紫外線硬化型樹脂の欠陥が解決される
事が既に提案されている(特開昭59−43015号)。 (発明が解決しようとする問題点) この硬化型樹脂組成物は、従来の紫外線硬化型
樹脂に比較して肉厚部分の硬化性や各種基材との
密着性において非常に優れたものであるが、高温
下で長時間空気中に放置した場合、硬化物が黄褐
色に着色し易いという改良点を残していることが
判明した。 (問題点を解決するための手段) そこで本発明者らは高温下で長時間空気中に放
置した場合であつても殆んど着色がみられず、併
せて接着性、耐水性、電気絶縁性などの諸性能を
保持した硬化型樹脂組成物を得るべく鋭意研究を
重ねた結果、特定の有機リン化合物類を添加する
ことにより、高温下で長時間空気中に放置した場
合であつても殆んど着色がみられない硬化型樹脂
組成物が得られることを見出し、本発明に到達し
た。 すなわち、本発明は分子内に少なくとも2個の
エポキシ基を有するエポキシ化合物(A)、分子内に
カルボキシル基を有する光重合性化合物(B)または
該化合物(B)との他の光重合性化合物(C)との混合物
および亜リン酸) 本発明で使用する分子内に少なくとも2個のエ
ポキシ基を有するエポキシ化合物(A)とは、エポキ
シ当量が100〜4000、好ましくは100〜1000のもの
である。 代表的な化合物としては、ビスフエノールA、
ビスフエノールF、ハロゲン化ビスフエノールA
などのジグリシジルエーテルであるビスフエノー
ル型エポキシ樹脂やフエノールノボラツク、クレ
ゾールノボラツクなどのポリグリシジルエーテル
であるノボラツク型エポキシ樹脂を代表とする2
価以上の多価フエノール類のポリグリシジルエー
テル類、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチ
ロールプロパンなどの2価以上の多価アルコール
類のポリグリシジルエーテル類などがある。これ
らのエポキシ化合物は単独にまたは2種以上併用
して使用することができる。 また、アリルグリシジルエーテル、フエニルグ
リシジルエーテルなどの分子内にエポキシ基を1
個有するエポキシ化合物を併用して使用すること
もできる。 これらの分子内に少なくとも2個のエポキシ基
を有するエポキシ化合物の中で好ましいエポキシ
化合物としては、ビスフエノールA型エポキシ化
合物、フエノールノボラツク型ポリエポキシ化合
物、クレゾールノボラツク型ポリエポキシ化合物
などがあげられる。 本発明で使用する分子内に1個以上のカルボキ
シル基を有する光重合性化合物(B)としては、例え
ば、()アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、クロトン酸、フマル酸などの不飽和カルボン
酸系化合物類や()次の一般式()で表わさ
れる化合物がある。 (式中、R1は水素又はメチル基を示し、R2およ
びR3は各々脂肪族、芳香族、脂環族の残基を示
し、Aはエステル結合を表わし、mおよびnは
各々1〜3の正の整数を示す。) 一般式()において、R2は炭素原子数2〜
10である2〜4価の炭化水素基またはヒドロキシ
ル基含有炭化水素基であることが好ましく、R3
は炭素原子数2〜10である2〜4価の脂肪族多塩
基酸残基、炭素原子数6〜15である2〜4価の芳
香族多塩基酸残基または炭素原子数6〜10である
2〜4価の脂環族多塩基酸残基であることが好ま
しい。 一般式()で表わされる化合物としては、例
えば次のような化合物がある。 m=1、n=1の化合物としては、例えば、コ
ハク酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエ
ステル(アクリロイルオキシエチルエステルおよ
びメタクリロイルオキシエチルエステルを示す。
以下同様に略記する。)、フタル酸モノ(メタ)ア
クリロイルオキシエチルエステル、マレイン酸モ
ノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、
テトラハイドロフタル酸モノ(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルエステル、ヘキサハイドロフタル
酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステ
ル、エンド−ビシクロ(2・2・1)−5−ヘプ
テン−2,3−ジカルボン酸モノ(メタ)アクリ
ロイルオキシエチルエステル、テトラハイドロフ
タル酸モノ−2−(メタ)アクリロイルオキシ−
1−(フエノキシメチル)エチルエステル、フタ
ル酸モノ−2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリ
ロイルオキシプロピルエステル、コハク酸モノ−
2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキ
シプロピルエステルなどがある。 m=1、n=2の化合物としては、例えば、ト
リメリツト酸モノ−2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチルエステルなどがある。m=1、n=3
の化合物としては、例えば、ピロメリツト酸モノ
−2−(メタ)アクリロイルオキシエチルエステ
ルなどがある。 m=2、n=1の化合物としては、例えば、フ
タル酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)アクリロイ
ルオキシイソプロピル〕エステル、メチルテトラ
ハイドロフタル酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)
アクリロイルオキシイソプロピル〕エステル、テ
トラハイドロフタル酸モノ−〔2,3−ビス(メ
タ)アクリロイルオキシイソプロピル〕エステ
ル、コハク酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)アク
リロイルオキシイソプロピル〕エステルなどがあ
る。 m=2、n=2の化合物としては、例えば、ト
リメリツト酸モノ−〔4,5−ビス(メタ)アク
リロイルオキシネオペンチル〕エステル、トリメ
リツト酸モノ−〔3,4−ビス(メタ)アクリロ
イルオキシイソブチル〕エステルなどがある。 m=3、n=2の化合物としては、例えば、ト
リメリツト酸モノ−〔3,4,5−トリス(メタ)
アクリロイルオキシネオペンチル〕エステルなど
がある。 m=3、n=3の化合物としては、例えば、ピ
ロメリツト酸モノ−〔3,4,5−トリス(メタ)
アクリロイルオキシネオペンチル〕エステルなど
がある。 光重合性化合物(B)としては、前述の化合物の中
で、特に()のものが好ましい。これらの分子
内にカルボキシル基を有する光重合性化合物(B)は
単独にまたは2種以上併用して、または後記する
他の光重合性化合物(C)の1種または2種以上と併
用して使用される。 本発明で使用する光重合性化合物(B+C)中
に占める分子内に1個以上のカルボキシル基を含
有する光重合性化合物(B)の配合量は10〜100重量
%である。その配合量が10重量%未満の場合は、
得られる樹脂組成物の硬化性が著しく劣る。 本発明で使用する光重合性化合物(C)とは分子内
に1個以上の光重合性二重結合を有する光重合可
能な化合物である。 分子内に1個の光重合性二重結合を有する光重
合可能な化合物としては、例えば、()メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、n−およびi−プロピル(メタ)アクリレ
ート、n−sec−およびt−ブチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ
ート、ラウリル(メタ)アクリレート、などのア
ルキル(メタ)アクリレート類、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレート類、あるいはポリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
トなどのポリオキシアルキレングリコールモノ
(メタ)アクリレート類、テトラヒドロフルフリ
ル(メタ)アクリレートなどの複素環含有(メ
タ)アクリレート類、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレートなどのアミノアルキル(メタ)
アクリレート類、()ビスフエノールAのエチ
レンオキシドおよびプロピレンオキシド付加物な
どのビスフエノールAのアルキレンオキシド付加
物のモノ(メタ)アクリレート類、()ジイソ
シアネート化合物と1個以上のアルコール性水酸
基含有化合物を予め反応させて得られる末端イソ
シアネート基含有化合物に、さらにアルコール性
水酸基含有(メタ)アクリレート類を反応させて
得られる分子内に1個の(メタ)アクリロイルオ
キシ基を有するウレタン変性モノ(メタ)アクリ
レート類、()分子内に1個以上のエポキシ基
を有する化合物にアクリル酸またはメタクリル酸
を反応させて得られるエポキシモノ(メタ)アク
リレート類、および()カルボン酸成分として
アクリル酸またはメタクリル酸および多価カルボ
ン酸とアルコール成分として2価以上の多価アル
コールとを反応させて得られるオリゴエステルモ
ノ(メタ)アクリレート類などがある。 分子内に2個の光重合性二重結合を有する光重
合可能な化合物としては、例えば、()エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートな
どのアルキレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト類、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレートなどのポリオキシアルキレング
リコールジ(メタ)アクリレート類、()ビス
フエノールAのエチレンオキシドおよびプロピレ
ンオキシド付加物などのビスフエノールAのアル
キレンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレート
類、()ジイソシアネート化合物と2個以上の
アルコール性水酸基含有化合物を予め反応させて
得られる末端イソシアネート基含有化合物に、さ
らにアルコール性水酸基含有(メタ)アクリレー
ト類を反応させて得られる分子内に2個の(メ
タ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン変性
ジ(メタ)アクリレート類、()分子内に2個
以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸ま
たは/およびメタクリル酸を反応させて得られる
エポキシジ(メタ)アクリレート類、()カル
ボン酸成分としてアクリル酸またはメタクリル酸
および多価カルボン酸とアルコール成分として2
価以上の多価アルコールとを反応させて得られる
オリゴエステルジ(メタ)アクリレート類などが
ある。 分子内に3個以上の光重合性二重結合を有する
光重合可能な化合物としては、例えば、()ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アク
リレートなどの3価以上の脂肪族多価アルコール
のポリ(メタ)アクリレート類、()ジイソシ
アネート化合物と3個以上のアルコール性水酸基
含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシ
アネート基含有化合物に、さらにアルコール性水
酸基含有(メタ)アクリレートを反応させて得ら
れる分子内に3個以上の(メタ)アクリロイルオ
キシ基を有するウレタン変性ポリ(メタ)アクリ
レート類、()分子内に3個以上のエポキシ基
を有する化合物にアクリル酸または/およびメタ
クリル酸を反応させて得られるエポキシポリ(メ
タ)アクリレート類などがある。 本発明で使用するエポキシ化合物(A)と前記した
分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合物
(B)または(B)と他の光重合性化合物(C)との混合物と
の配合比はエポキシ化合物(A):光重合性化合物
〔(B)または(B)+(C)〕=10:90〜90:10(重量比)の
範囲であり、好ましくはエポキシ化合物(A):光重
合性化合物〔(B)または(B)+(C)〕=20:80〜80:20
(重量比)の範囲である。エポキシ化合物(A)の配
合量が10重量%未満では、前記した分子内にカル
ボキシル基を有する光重合性化合物(B)とエポキシ
化合物(A)との反応が実質的に少なすぎ、接着性、
耐熱性などに優れた硬化物が得がたい。また、エ
ポキシ化合物(A)の配合量が90重量%を超える場合
は、硬化型樹脂組成物としての粘度が高くなり、
取扱い性に欠けるとともに、活性光線による硬化
反応の利点、すなわち速硬化性を生かし得ない。 本発明においては亜リン酸(D)を使用することが
必須であり、他のリン化合物、例えばトリエチル
ホスフエート、トリス(アクリロイルオキシエチ
ル)ホスフエートなどのリン酸トリエステル類、
フエニルホスホン酸などのホスホン酸類、フエニ
ル亜ホスホン酸などの亜ホスホン酸類などでは効
果を示さず、本発明の目的を達し得ない。 亜リン酸の配合量は本発明の硬化型樹脂組成物
中、0.02〜10重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%
である。配合量が0.02重量%未満であると着色防
止効果がなく、また10重量%を超えた場合効果の
増加がなく、逆に耐水性、耐湿性などに悪影響を
及ぼすので好ましくない。 本発明において、電子線以外の活性光線を使用
して光重合性化合物の光重合反応を行う場合は光
開始剤の添加が効果的である。 光開始剤としては、例えばベンジルジメチルケ
タールなどのケタール類、ベンゾインメチルエー
テル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン−
i−プロピルエーテル、ベンゾイン、α−メチル
ベンゾインなどのベンゾイン類、9,10−アント
ラキノン、1−クロルアントラキノン、2−クロ
ルアントラキノン、2−エチルアントラキノンな
どのアントラキノン類、ベンゾフエノン、p−ク
ロルベンゾフエノン、p−ジメチルアミノベンゾ
フエノンなどのベンゾフエノン類、2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロピオフエノン、1−(4−イ
ソプロピルフエニル)−2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピオフエノンなどのプロピオフエノン
類、ジベンゾスベロンなどのスベロン類、ジフエ
ニルジスルフイド、テトラメチルチウラムジスル
フイド、チオキサントンなどの含イオウ化合物
類、メチレンブルー、エオシン、フルオレセイン
などの色素類などがあげられ、単独にまたは2種
以上併用して使用される。 本発明においてはこの光開始剤の配合量はエポ
キシ化合物(A)と光重合性化合物との総量に対して
0.05〜20重量%であり、好ましくは0.5〜10重量
%である。 本発明においてはエポキシ基とカルボキシル基
との反応を促進させる必要がある場合は反応促進
剤の添加が効果的である。反応促進剤としては、
例えば、2−メチルイミダゾール、2−エチルイ
ミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾー
ル、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールなど
のイミダゾール類、ベンジルジメチルアミン、ト
リエタノールアミン、N,N−ジメチルアミノエ
タノール、N,N−ジエチルアミノエタノール、
N,N−ジプロピルアミノエタノールなどの第3
級アミン類、トリジメチルアミノメチルフエノー
ルのトリアセテートおよびトリベンゾエートなど
の第3級アミン塩類などがあり、単独にまたは2
種以上併用して使用される。 本発明においてはこれら反応促進剤の添加量は
エポキシ化合物(A)と光重合性化合物との総量に対
して0.05〜5重量%であり、好ましくは0.1〜3.5
重量%である。 本発明に使用する硬化型樹脂組成物は室温また
は必要により加温下で撹拌混合することにより容
易に製造される。製造時の熱重合や貯蔵中の暗反
応を防止するために、ハイドロキノン、ハイドロ
キノンモノメチルエーテル、1−ブチル−カテコ
ール、p−ベンゾキノン、2,5−t−ブチル−
ハイドロキノン、フエノチアジンなどの公知の熱
重合防止剤を添加するのが望ましい。その添加量
は本発明に使用する光重合性化合物に対して
0.001〜0.1重量%であり、好ましくは0.001〜0.05
重量%である。 本発明に使用する硬化型樹脂組成物には上記添
加剤の他に、公知の着色剤、表面平滑剤、消泡
剤、充填剤などの各種添加剤を必要に応じて添加
することができる。 本発明の硬化型樹脂組成物の硬化方法は、まず
活性光線の照射によりカルボキシル基を有する光
重合性化合物(B)あるいは(B)と他の光重合性化合物
(C)との混合物を重合させカルボキシル基含有重合
物とし、次いで加熱によりエポキシ化合物(A)と上
記重合物に含有されるカルボキシル基とを反応さ
せて完全硬化させる2段階から成る。 光重合反応条件としては、光量20mW/cm2〜
200mW/cm2において時間0.1秒〜5分が好まし
い。また熱硬化反応条件としては温度40℃〜250
℃において時間10秒〜120分が好ましい。 本発明の硬化型樹脂組成物は、紫外線、電子線
などの活性光線を照射して重合反応を誘起させ
る。紫外線照射に用いる光源としては、太陽光
線、ケミカルランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、
カーボンアーク灯、キセノンランプ、メタルハラ
イドランプなどが使用される。電子線を照射する
場合には必ずしも光開始剤は必要としない。 加熱に用いられる熱源としては、例えば、赤外
線ヒーター、熱風加熱、高周波加熱などの公知の
加熱方法が使用される。 (発明の効果) (1) 本発明の樹脂組成物は亜リン酸を配合するこ
とにより短時間で透明な硬化物が得られ、高温
雰囲気下でも長時間透明性を維持し、ほとんど
着色がない。他のリン化合物では着色が生ず
る。 (2) 本発明の樹脂組成物は加熱により硬化を行な
い、紫外線などの活性光線が照射されにくい肉
厚部分や遮光された部分であつても樹脂の完全
硬化物を得ることができ、併せて紫外線硬化型
樹脂の特長である速硬化性を有している。 (3) 本発明の樹脂組成物は多量の充てん剤が配合
される場合や、肉厚部であつても紫外線照射に
より短く短時間のうちに樹脂の流動性が失われ
るため、直ちに次工程へ移すことができ、従来
の熱硬化型樹脂あるいは紫外線・熱硬化併用型
樹脂と比較して大巾な生産性向上が可能であ
る。 (4) 本発明の樹脂組成物は硬化収縮が小さいため
電子部品の封止などに使用する場合、電子機能
を破壊することなく封止することが可能であ
り、同時に各種プラスチツク、セラミツク、ガ
ラス、金属などとの密着性も優れている。 本発明の硬化型樹脂組成物はこのような長所を
生かして、IC、LSI、ダイオード、サイリスタ、
ハイブリツドIC、抵抗器、コンデンサー、発光
ダイオード、液晶表示素子、光センサー、圧力セ
ンサー、温度センサーなどの電子部品、光電子部
品の封止・被覆用途に使用される。また、塗料用
途、インキ用途、接着用途などの分野にも使用可
能である。 (実施例) 以下、本発明を具体的に説明するために実施例
を挙げるが、本発明はそれらの実施例に何ら限定
されるものではない。 実施例中、部および%とあるのは各々重量部お
よび重量%を示す。硬化型樹脂組成物の樹脂特性
およびその硬化物の性能は次の方法により測定し
た。 (1) 粘度:JIS K6901に従いブルツクフイールド
型粘度計を用いて25℃で測定した。 (2) 着色度:厚さ3mmの硬化物のb値をデジタル
測色色差計を用いて測定した。 (3) 接着性:100μmポリエステルフイルム上の
20μm厚の樹脂硬化物試験片をセロフアンテー
プ剥離試験により測定した。 (4) 耐水性:硬化物を沸騰水中に60分間浸漬し、
外観の異常の有無を判定した。 (5) 電気絶縁性:JIS K6911に従い厚さ3mmの柱
型板の体積固有抵抗値を測定した。 実施例 1 ビスフエノールA型エポキシ化合物であるエピ
コート1001(油化シエルエポキシ社製)100部、コ
ハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル48
部、テトラヒドロフルフリルアクリレート70部を
撹拌容器に仕込み、80℃で混合撹拌し、透明な樹
脂組成物(1)を得た。得られた樹脂組成物(1)の粘度
は16ポイズであつた。この樹脂組成物(1)100部に
対し、着色防止剤として亜リン酸0.2部、光開始
剤として2−ヒドロキ−2−メチルプロピオフエ
ノン0.5部、および硬化促進剤としてN,N−ジ
エチルアミノエタノール0.5部を配合して本発明
の硬化型樹脂組成物(a)を得た。 次いで厚さ3mmのスペーサーをはさんだ2枚の
ガラス板の間に樹脂組成物(a)を注入した後、85m
W/cm2の紫外線を30秒間照射し、次いで120℃で
20分間加熱して縦10cm、横10cm、厚さ3mmの注型
板を作成した。得られた注型板の性能を第1表に
示した。次に得られた注型板を100℃の空気雰囲
気下に所定時間放置後、着色度を測定した。得ら
れた結果を第2表に示した。
り、さらに詳しくは、紫外線などの活性光線によ
り一次硬化する反応と次いで加熱による完全硬化
する反応とを併用することにより、透明性および
高温下での耐変色性、接着性、耐水性、電気絶縁
性などの諸性能に優れた硬化型樹脂組成物に関す
るものである。 (従来の技術) 近年、省資源、無公害、安全性などの社会的要
請に伴い、いわゆる無溶剤型樹脂である紫外線硬
化型樹脂の開発が活発に進められてきた。しかし
ながら、一般に紫外線硬化型樹脂には、紫外線が
照射されにくい部分や紫外線の到達が不十分とな
る厚膜部分などは完全に硬化させることができな
いという致命的な欠陥がある。 その改良方法として、紫外線硬化と勇気過酸化
物による熱硬化を併用した公知の方法がある。こ
の方法では、まず紫外線硬化により樹脂の流動性
を失わせ、次いで有機過酸化物による熱硬化によ
り完全硬化させるものであり、紫外線硬化型塗料
などに応用されている。しかし、この方法には通
常有機過酸化物を使用するため、(1)保存安定性が
悪い、(2)接着性が劣る、(3)熱硬化時、樹脂が発泡
し易い、(4)空気中の酸素により硬化が阻害される
などの多くの欠点がある。 このような従来の紫外線硬化型樹脂の欠陥を解
決するためエポキシ化合物と分子内にカルボキシ
ル基を有する光重合性化合物を含有する光重合性
化合物からなる硬化型樹脂組成物であれば、前記
した従来の紫外線硬化型樹脂の欠陥が解決される
事が既に提案されている(特開昭59−43015号)。 (発明が解決しようとする問題点) この硬化型樹脂組成物は、従来の紫外線硬化型
樹脂に比較して肉厚部分の硬化性や各種基材との
密着性において非常に優れたものであるが、高温
下で長時間空気中に放置した場合、硬化物が黄褐
色に着色し易いという改良点を残していることが
判明した。 (問題点を解決するための手段) そこで本発明者らは高温下で長時間空気中に放
置した場合であつても殆んど着色がみられず、併
せて接着性、耐水性、電気絶縁性などの諸性能を
保持した硬化型樹脂組成物を得るべく鋭意研究を
重ねた結果、特定の有機リン化合物類を添加する
ことにより、高温下で長時間空気中に放置した場
合であつても殆んど着色がみられない硬化型樹脂
組成物が得られることを見出し、本発明に到達し
た。 すなわち、本発明は分子内に少なくとも2個の
エポキシ基を有するエポキシ化合物(A)、分子内に
カルボキシル基を有する光重合性化合物(B)または
該化合物(B)との他の光重合性化合物(C)との混合物
および亜リン酸) 本発明で使用する分子内に少なくとも2個のエ
ポキシ基を有するエポキシ化合物(A)とは、エポキ
シ当量が100〜4000、好ましくは100〜1000のもの
である。 代表的な化合物としては、ビスフエノールA、
ビスフエノールF、ハロゲン化ビスフエノールA
などのジグリシジルエーテルであるビスフエノー
ル型エポキシ樹脂やフエノールノボラツク、クレ
ゾールノボラツクなどのポリグリシジルエーテル
であるノボラツク型エポキシ樹脂を代表とする2
価以上の多価フエノール類のポリグリシジルエー
テル類、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチ
ロールプロパンなどの2価以上の多価アルコール
類のポリグリシジルエーテル類などがある。これ
らのエポキシ化合物は単独にまたは2種以上併用
して使用することができる。 また、アリルグリシジルエーテル、フエニルグ
リシジルエーテルなどの分子内にエポキシ基を1
個有するエポキシ化合物を併用して使用すること
もできる。 これらの分子内に少なくとも2個のエポキシ基
を有するエポキシ化合物の中で好ましいエポキシ
化合物としては、ビスフエノールA型エポキシ化
合物、フエノールノボラツク型ポリエポキシ化合
物、クレゾールノボラツク型ポリエポキシ化合物
などがあげられる。 本発明で使用する分子内に1個以上のカルボキ
シル基を有する光重合性化合物(B)としては、例え
ば、()アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、クロトン酸、フマル酸などの不飽和カルボン
酸系化合物類や()次の一般式()で表わさ
れる化合物がある。 (式中、R1は水素又はメチル基を示し、R2およ
びR3は各々脂肪族、芳香族、脂環族の残基を示
し、Aはエステル結合を表わし、mおよびnは
各々1〜3の正の整数を示す。) 一般式()において、R2は炭素原子数2〜
10である2〜4価の炭化水素基またはヒドロキシ
ル基含有炭化水素基であることが好ましく、R3
は炭素原子数2〜10である2〜4価の脂肪族多塩
基酸残基、炭素原子数6〜15である2〜4価の芳
香族多塩基酸残基または炭素原子数6〜10である
2〜4価の脂環族多塩基酸残基であることが好ま
しい。 一般式()で表わされる化合物としては、例
えば次のような化合物がある。 m=1、n=1の化合物としては、例えば、コ
ハク酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエ
ステル(アクリロイルオキシエチルエステルおよ
びメタクリロイルオキシエチルエステルを示す。
以下同様に略記する。)、フタル酸モノ(メタ)ア
クリロイルオキシエチルエステル、マレイン酸モ
ノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、
テトラハイドロフタル酸モノ(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルエステル、ヘキサハイドロフタル
酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステ
ル、エンド−ビシクロ(2・2・1)−5−ヘプ
テン−2,3−ジカルボン酸モノ(メタ)アクリ
ロイルオキシエチルエステル、テトラハイドロフ
タル酸モノ−2−(メタ)アクリロイルオキシ−
1−(フエノキシメチル)エチルエステル、フタ
ル酸モノ−2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリ
ロイルオキシプロピルエステル、コハク酸モノ−
2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキ
シプロピルエステルなどがある。 m=1、n=2の化合物としては、例えば、ト
リメリツト酸モノ−2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチルエステルなどがある。m=1、n=3
の化合物としては、例えば、ピロメリツト酸モノ
−2−(メタ)アクリロイルオキシエチルエステ
ルなどがある。 m=2、n=1の化合物としては、例えば、フ
タル酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)アクリロイ
ルオキシイソプロピル〕エステル、メチルテトラ
ハイドロフタル酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)
アクリロイルオキシイソプロピル〕エステル、テ
トラハイドロフタル酸モノ−〔2,3−ビス(メ
タ)アクリロイルオキシイソプロピル〕エステ
ル、コハク酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)アク
リロイルオキシイソプロピル〕エステルなどがあ
る。 m=2、n=2の化合物としては、例えば、ト
リメリツト酸モノ−〔4,5−ビス(メタ)アク
リロイルオキシネオペンチル〕エステル、トリメ
リツト酸モノ−〔3,4−ビス(メタ)アクリロ
イルオキシイソブチル〕エステルなどがある。 m=3、n=2の化合物としては、例えば、ト
リメリツト酸モノ−〔3,4,5−トリス(メタ)
アクリロイルオキシネオペンチル〕エステルなど
がある。 m=3、n=3の化合物としては、例えば、ピ
ロメリツト酸モノ−〔3,4,5−トリス(メタ)
アクリロイルオキシネオペンチル〕エステルなど
がある。 光重合性化合物(B)としては、前述の化合物の中
で、特に()のものが好ましい。これらの分子
内にカルボキシル基を有する光重合性化合物(B)は
単独にまたは2種以上併用して、または後記する
他の光重合性化合物(C)の1種または2種以上と併
用して使用される。 本発明で使用する光重合性化合物(B+C)中
に占める分子内に1個以上のカルボキシル基を含
有する光重合性化合物(B)の配合量は10〜100重量
%である。その配合量が10重量%未満の場合は、
得られる樹脂組成物の硬化性が著しく劣る。 本発明で使用する光重合性化合物(C)とは分子内
に1個以上の光重合性二重結合を有する光重合可
能な化合物である。 分子内に1個の光重合性二重結合を有する光重
合可能な化合物としては、例えば、()メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、n−およびi−プロピル(メタ)アクリレ
ート、n−sec−およびt−ブチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ
ート、ラウリル(メタ)アクリレート、などのア
ルキル(メタ)アクリレート類、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレート類、あるいはポリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
トなどのポリオキシアルキレングリコールモノ
(メタ)アクリレート類、テトラヒドロフルフリ
ル(メタ)アクリレートなどの複素環含有(メ
タ)アクリレート類、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレートなどのアミノアルキル(メタ)
アクリレート類、()ビスフエノールAのエチ
レンオキシドおよびプロピレンオキシド付加物な
どのビスフエノールAのアルキレンオキシド付加
物のモノ(メタ)アクリレート類、()ジイソ
シアネート化合物と1個以上のアルコール性水酸
基含有化合物を予め反応させて得られる末端イソ
シアネート基含有化合物に、さらにアルコール性
水酸基含有(メタ)アクリレート類を反応させて
得られる分子内に1個の(メタ)アクリロイルオ
キシ基を有するウレタン変性モノ(メタ)アクリ
レート類、()分子内に1個以上のエポキシ基
を有する化合物にアクリル酸またはメタクリル酸
を反応させて得られるエポキシモノ(メタ)アク
リレート類、および()カルボン酸成分として
アクリル酸またはメタクリル酸および多価カルボ
ン酸とアルコール成分として2価以上の多価アル
コールとを反応させて得られるオリゴエステルモ
ノ(メタ)アクリレート類などがある。 分子内に2個の光重合性二重結合を有する光重
合可能な化合物としては、例えば、()エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートな
どのアルキレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト類、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレートなどのポリオキシアルキレング
リコールジ(メタ)アクリレート類、()ビス
フエノールAのエチレンオキシドおよびプロピレ
ンオキシド付加物などのビスフエノールAのアル
キレンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレート
類、()ジイソシアネート化合物と2個以上の
アルコール性水酸基含有化合物を予め反応させて
得られる末端イソシアネート基含有化合物に、さ
らにアルコール性水酸基含有(メタ)アクリレー
ト類を反応させて得られる分子内に2個の(メ
タ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン変性
ジ(メタ)アクリレート類、()分子内に2個
以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸ま
たは/およびメタクリル酸を反応させて得られる
エポキシジ(メタ)アクリレート類、()カル
ボン酸成分としてアクリル酸またはメタクリル酸
および多価カルボン酸とアルコール成分として2
価以上の多価アルコールとを反応させて得られる
オリゴエステルジ(メタ)アクリレート類などが
ある。 分子内に3個以上の光重合性二重結合を有する
光重合可能な化合物としては、例えば、()ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アク
リレートなどの3価以上の脂肪族多価アルコール
のポリ(メタ)アクリレート類、()ジイソシ
アネート化合物と3個以上のアルコール性水酸基
含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシ
アネート基含有化合物に、さらにアルコール性水
酸基含有(メタ)アクリレートを反応させて得ら
れる分子内に3個以上の(メタ)アクリロイルオ
キシ基を有するウレタン変性ポリ(メタ)アクリ
レート類、()分子内に3個以上のエポキシ基
を有する化合物にアクリル酸または/およびメタ
クリル酸を反応させて得られるエポキシポリ(メ
タ)アクリレート類などがある。 本発明で使用するエポキシ化合物(A)と前記した
分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合物
(B)または(B)と他の光重合性化合物(C)との混合物と
の配合比はエポキシ化合物(A):光重合性化合物
〔(B)または(B)+(C)〕=10:90〜90:10(重量比)の
範囲であり、好ましくはエポキシ化合物(A):光重
合性化合物〔(B)または(B)+(C)〕=20:80〜80:20
(重量比)の範囲である。エポキシ化合物(A)の配
合量が10重量%未満では、前記した分子内にカル
ボキシル基を有する光重合性化合物(B)とエポキシ
化合物(A)との反応が実質的に少なすぎ、接着性、
耐熱性などに優れた硬化物が得がたい。また、エ
ポキシ化合物(A)の配合量が90重量%を超える場合
は、硬化型樹脂組成物としての粘度が高くなり、
取扱い性に欠けるとともに、活性光線による硬化
反応の利点、すなわち速硬化性を生かし得ない。 本発明においては亜リン酸(D)を使用することが
必須であり、他のリン化合物、例えばトリエチル
ホスフエート、トリス(アクリロイルオキシエチ
ル)ホスフエートなどのリン酸トリエステル類、
フエニルホスホン酸などのホスホン酸類、フエニ
ル亜ホスホン酸などの亜ホスホン酸類などでは効
果を示さず、本発明の目的を達し得ない。 亜リン酸の配合量は本発明の硬化型樹脂組成物
中、0.02〜10重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%
である。配合量が0.02重量%未満であると着色防
止効果がなく、また10重量%を超えた場合効果の
増加がなく、逆に耐水性、耐湿性などに悪影響を
及ぼすので好ましくない。 本発明において、電子線以外の活性光線を使用
して光重合性化合物の光重合反応を行う場合は光
開始剤の添加が効果的である。 光開始剤としては、例えばベンジルジメチルケ
タールなどのケタール類、ベンゾインメチルエー
テル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン−
i−プロピルエーテル、ベンゾイン、α−メチル
ベンゾインなどのベンゾイン類、9,10−アント
ラキノン、1−クロルアントラキノン、2−クロ
ルアントラキノン、2−エチルアントラキノンな
どのアントラキノン類、ベンゾフエノン、p−ク
ロルベンゾフエノン、p−ジメチルアミノベンゾ
フエノンなどのベンゾフエノン類、2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロピオフエノン、1−(4−イ
ソプロピルフエニル)−2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピオフエノンなどのプロピオフエノン
類、ジベンゾスベロンなどのスベロン類、ジフエ
ニルジスルフイド、テトラメチルチウラムジスル
フイド、チオキサントンなどの含イオウ化合物
類、メチレンブルー、エオシン、フルオレセイン
などの色素類などがあげられ、単独にまたは2種
以上併用して使用される。 本発明においてはこの光開始剤の配合量はエポ
キシ化合物(A)と光重合性化合物との総量に対して
0.05〜20重量%であり、好ましくは0.5〜10重量
%である。 本発明においてはエポキシ基とカルボキシル基
との反応を促進させる必要がある場合は反応促進
剤の添加が効果的である。反応促進剤としては、
例えば、2−メチルイミダゾール、2−エチルイ
ミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾー
ル、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールなど
のイミダゾール類、ベンジルジメチルアミン、ト
リエタノールアミン、N,N−ジメチルアミノエ
タノール、N,N−ジエチルアミノエタノール、
N,N−ジプロピルアミノエタノールなどの第3
級アミン類、トリジメチルアミノメチルフエノー
ルのトリアセテートおよびトリベンゾエートなど
の第3級アミン塩類などがあり、単独にまたは2
種以上併用して使用される。 本発明においてはこれら反応促進剤の添加量は
エポキシ化合物(A)と光重合性化合物との総量に対
して0.05〜5重量%であり、好ましくは0.1〜3.5
重量%である。 本発明に使用する硬化型樹脂組成物は室温また
は必要により加温下で撹拌混合することにより容
易に製造される。製造時の熱重合や貯蔵中の暗反
応を防止するために、ハイドロキノン、ハイドロ
キノンモノメチルエーテル、1−ブチル−カテコ
ール、p−ベンゾキノン、2,5−t−ブチル−
ハイドロキノン、フエノチアジンなどの公知の熱
重合防止剤を添加するのが望ましい。その添加量
は本発明に使用する光重合性化合物に対して
0.001〜0.1重量%であり、好ましくは0.001〜0.05
重量%である。 本発明に使用する硬化型樹脂組成物には上記添
加剤の他に、公知の着色剤、表面平滑剤、消泡
剤、充填剤などの各種添加剤を必要に応じて添加
することができる。 本発明の硬化型樹脂組成物の硬化方法は、まず
活性光線の照射によりカルボキシル基を有する光
重合性化合物(B)あるいは(B)と他の光重合性化合物
(C)との混合物を重合させカルボキシル基含有重合
物とし、次いで加熱によりエポキシ化合物(A)と上
記重合物に含有されるカルボキシル基とを反応さ
せて完全硬化させる2段階から成る。 光重合反応条件としては、光量20mW/cm2〜
200mW/cm2において時間0.1秒〜5分が好まし
い。また熱硬化反応条件としては温度40℃〜250
℃において時間10秒〜120分が好ましい。 本発明の硬化型樹脂組成物は、紫外線、電子線
などの活性光線を照射して重合反応を誘起させ
る。紫外線照射に用いる光源としては、太陽光
線、ケミカルランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、
カーボンアーク灯、キセノンランプ、メタルハラ
イドランプなどが使用される。電子線を照射する
場合には必ずしも光開始剤は必要としない。 加熱に用いられる熱源としては、例えば、赤外
線ヒーター、熱風加熱、高周波加熱などの公知の
加熱方法が使用される。 (発明の効果) (1) 本発明の樹脂組成物は亜リン酸を配合するこ
とにより短時間で透明な硬化物が得られ、高温
雰囲気下でも長時間透明性を維持し、ほとんど
着色がない。他のリン化合物では着色が生ず
る。 (2) 本発明の樹脂組成物は加熱により硬化を行な
い、紫外線などの活性光線が照射されにくい肉
厚部分や遮光された部分であつても樹脂の完全
硬化物を得ることができ、併せて紫外線硬化型
樹脂の特長である速硬化性を有している。 (3) 本発明の樹脂組成物は多量の充てん剤が配合
される場合や、肉厚部であつても紫外線照射に
より短く短時間のうちに樹脂の流動性が失われ
るため、直ちに次工程へ移すことができ、従来
の熱硬化型樹脂あるいは紫外線・熱硬化併用型
樹脂と比較して大巾な生産性向上が可能であ
る。 (4) 本発明の樹脂組成物は硬化収縮が小さいため
電子部品の封止などに使用する場合、電子機能
を破壊することなく封止することが可能であ
り、同時に各種プラスチツク、セラミツク、ガ
ラス、金属などとの密着性も優れている。 本発明の硬化型樹脂組成物はこのような長所を
生かして、IC、LSI、ダイオード、サイリスタ、
ハイブリツドIC、抵抗器、コンデンサー、発光
ダイオード、液晶表示素子、光センサー、圧力セ
ンサー、温度センサーなどの電子部品、光電子部
品の封止・被覆用途に使用される。また、塗料用
途、インキ用途、接着用途などの分野にも使用可
能である。 (実施例) 以下、本発明を具体的に説明するために実施例
を挙げるが、本発明はそれらの実施例に何ら限定
されるものではない。 実施例中、部および%とあるのは各々重量部お
よび重量%を示す。硬化型樹脂組成物の樹脂特性
およびその硬化物の性能は次の方法により測定し
た。 (1) 粘度:JIS K6901に従いブルツクフイールド
型粘度計を用いて25℃で測定した。 (2) 着色度:厚さ3mmの硬化物のb値をデジタル
測色色差計を用いて測定した。 (3) 接着性:100μmポリエステルフイルム上の
20μm厚の樹脂硬化物試験片をセロフアンテー
プ剥離試験により測定した。 (4) 耐水性:硬化物を沸騰水中に60分間浸漬し、
外観の異常の有無を判定した。 (5) 電気絶縁性:JIS K6911に従い厚さ3mmの柱
型板の体積固有抵抗値を測定した。 実施例 1 ビスフエノールA型エポキシ化合物であるエピ
コート1001(油化シエルエポキシ社製)100部、コ
ハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル48
部、テトラヒドロフルフリルアクリレート70部を
撹拌容器に仕込み、80℃で混合撹拌し、透明な樹
脂組成物(1)を得た。得られた樹脂組成物(1)の粘度
は16ポイズであつた。この樹脂組成物(1)100部に
対し、着色防止剤として亜リン酸0.2部、光開始
剤として2−ヒドロキ−2−メチルプロピオフエ
ノン0.5部、および硬化促進剤としてN,N−ジ
エチルアミノエタノール0.5部を配合して本発明
の硬化型樹脂組成物(a)を得た。 次いで厚さ3mmのスペーサーをはさんだ2枚の
ガラス板の間に樹脂組成物(a)を注入した後、85m
W/cm2の紫外線を30秒間照射し、次いで120℃で
20分間加熱して縦10cm、横10cm、厚さ3mmの注型
板を作成した。得られた注型板の性能を第1表に
示した。次に得られた注型板を100℃の空気雰囲
気下に所定時間放置後、着色度を測定した。得ら
れた結果を第2表に示した。
【表】
【表】
比較例 1
実施例1の硬化型樹脂組成物(a)から着色防止剤
である亜リン酸0.2部を除いた硬化型樹脂組成物
(b)を得た。次いで実施例1と同様にして厚さ3mm
のスペーサーをはさんだ2枚のガラス板の間に得
られた樹脂組成物(b)を注入した後、85mW/cm2の
紫外線を30秒間照射し、次いで120℃で20分間加
熱して縦10cm、横10cm、厚さ3mmの注型板を作成
した。得られた注型板の性能は実施例1と変らな
いものであつたが、100℃の空気雰囲気下に所定
時間放置したところ着色が著しいものであつた。
得られた結果を第3表に示した。
である亜リン酸0.2部を除いた硬化型樹脂組成物
(b)を得た。次いで実施例1と同様にして厚さ3mm
のスペーサーをはさんだ2枚のガラス板の間に得
られた樹脂組成物(b)を注入した後、85mW/cm2の
紫外線を30秒間照射し、次いで120℃で20分間加
熱して縦10cm、横10cm、厚さ3mmの注型板を作成
した。得られた注型板の性能は実施例1と変らな
いものであつたが、100℃の空気雰囲気下に所定
時間放置したところ着色が著しいものであつた。
得られた結果を第3表に示した。
【表】
比較例6、比較例2、3、4、5
ビスフエノールA型エポキシ化合物であるエピ
コート828(油化シエルエポキシ社製)38部、フタ
ル酸モノアクリロイルオキシエチルエステル53
部、テトラヒドロフルフリルアクリレート31部を
撹拌容器に仕込み、室温で混合撹拌し、透明な樹
脂組成物(2)を得た。得られた樹脂組成物(2)の粘度
は12ポイズであつた。この樹脂組成物(2)100部に
対して着色防止剤として比較例6ではトリフエニ
ルホスフアイトを1部、比較例2、3、4、5で
はそれぞれトリフエニルホスフエート、トリフエ
ニルホスフイン、リン酸、ヒンダードフエノール
系抗酸化剤(商品名イルガノツクス1010)を各々
1部配合した。更に実施例2および比較例2、
3、4、5に光開始剤として2−ヒドロキシ−2
−メチルプロピオフエノン0.5部、硬化促進剤と
してN,N−ジエチルアミノエタノール0.5部を
配合して本発明の硬化型樹脂組成物(c)および比較
のための硬化型樹脂組成物(d)(e)(f)(g)を得た。 次いで実施例1と同様にして厚さ3mmのスペー
サーをはさんだ2枚のガラス板の間に得られた樹
脂組成物(c)(d)(e)(f)(g)を各々注入した後、85mW/
cm2の紫外線を30秒間照射し、次いで120℃で20分
間加熱して縦10cm、横10cm、厚さ3mmの注型板を
作成した。 得られた注型板の性能はそれぞれ実施例1と変
らないものであつたが100℃の空気雰囲気下に所
定時間放置したところ実施例1に較べて比較例2
〜6はいずれも着色が著しいものであつた。得ら
れた結果を第4表に示した。
コート828(油化シエルエポキシ社製)38部、フタ
ル酸モノアクリロイルオキシエチルエステル53
部、テトラヒドロフルフリルアクリレート31部を
撹拌容器に仕込み、室温で混合撹拌し、透明な樹
脂組成物(2)を得た。得られた樹脂組成物(2)の粘度
は12ポイズであつた。この樹脂組成物(2)100部に
対して着色防止剤として比較例6ではトリフエニ
ルホスフアイトを1部、比較例2、3、4、5で
はそれぞれトリフエニルホスフエート、トリフエ
ニルホスフイン、リン酸、ヒンダードフエノール
系抗酸化剤(商品名イルガノツクス1010)を各々
1部配合した。更に実施例2および比較例2、
3、4、5に光開始剤として2−ヒドロキシ−2
−メチルプロピオフエノン0.5部、硬化促進剤と
してN,N−ジエチルアミノエタノール0.5部を
配合して本発明の硬化型樹脂組成物(c)および比較
のための硬化型樹脂組成物(d)(e)(f)(g)を得た。 次いで実施例1と同様にして厚さ3mmのスペー
サーをはさんだ2枚のガラス板の間に得られた樹
脂組成物(c)(d)(e)(f)(g)を各々注入した後、85mW/
cm2の紫外線を30秒間照射し、次いで120℃で20分
間加熱して縦10cm、横10cm、厚さ3mmの注型板を
作成した。 得られた注型板の性能はそれぞれ実施例1と変
らないものであつたが100℃の空気雰囲気下に所
定時間放置したところ実施例1に較べて比較例2
〜6はいずれも着色が著しいものであつた。得ら
れた結果を第4表に示した。
Claims (1)
- 1 分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有す
るエポキシ化合物(A)、分子内にカルボキシル基を
有する光重合性化合物(B)または該化合物(B)と他の
光重合性化合物(C)との混合物および亜リン酸(D)を
含有することを特徴とする硬化型樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22252384A JPS61101526A (ja) | 1984-10-23 | 1984-10-23 | 硬化型樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22252384A JPS61101526A (ja) | 1984-10-23 | 1984-10-23 | 硬化型樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61101526A JPS61101526A (ja) | 1986-05-20 |
| JPH0481613B2 true JPH0481613B2 (ja) | 1992-12-24 |
Family
ID=16783762
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22252384A Granted JPS61101526A (ja) | 1984-10-23 | 1984-10-23 | 硬化型樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61101526A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPH0715009B2 (ja) * | 1990-07-30 | 1995-02-22 | 積水化学工業株式会社 | 被覆物の製造方法 |
| JPH0491104A (ja) * | 1990-08-06 | 1992-03-24 | Ootex Kk | 光重合反応開始剤 |
| JP3472629B2 (ja) * | 1993-09-14 | 2003-12-02 | 関西ペイント株式会社 | 硬化性樹脂組成物 |
| JP2005307123A (ja) * | 2004-04-26 | 2005-11-04 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 硬化性組成物、硬化物品、および物品 |
| JP2007250871A (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Olympus Corp | 基板搬送装置 |
Family Cites Families (2)
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|---|---|---|---|---|
| JPS5550503B2 (ja) * | 1973-08-08 | 1980-12-18 | ||
| JPS5943015A (ja) * | 1982-09-02 | 1984-03-09 | Toyobo Co Ltd | 硬化型樹脂組成物 |
-
1984
- 1984-10-23 JP JP22252384A patent/JPS61101526A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61101526A (ja) | 1986-05-20 |
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