JPH0529067B2 - - Google Patents

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JPH0529067B2
JPH0529067B2 JP5548186A JP5548186A JPH0529067B2 JP H0529067 B2 JPH0529067 B2 JP H0529067B2 JP 5548186 A JP5548186 A JP 5548186A JP 5548186 A JP5548186 A JP 5548186A JP H0529067 B2 JPH0529067 B2 JP H0529067B2
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autoradiograph
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JP5548186A
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Takashi Kaneko
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP87103138A priority patent/EP0240729A3/en
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Priority to US07/420,603 priority patent/US4982326A/en
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、核酸の塩基配列決定のためのオート
ラジオグラフ解析方法に関するものである。
[発明の背景] 近年、急速に発達して来た分子生物学の分野に
おいては、生物体の機能や複製のメカニズムを解
明するために、生物体のもつ遺伝情報を明らかに
することが必須のこととなつている。とりわけ、
特定の遺伝情報を担うDNA(もしくはDNA断片
物、以下同様)などの核酸の塩基配列を決定する
ことが必要不可欠なこととなつている。
DNA、RNAなどの核酸の塩基配列を決定する
ための代表的な方法として、オートラジオグラフ
イーを利用するマキサム・ギルバート(Maxam
−Gilbert)法およびサンガー・クールソン
(Sanger−Coulson)法が知られている。前者の
マキサム・ギルバート法は、まず、塩基配列を決
定すべきDNAあるいはDNA断片物の鎖状分子の
一方の端吹に32P等の放射性同位元素を含む基を
結合させて放射性標識を付与したのち、化学的な
手段を利用して鎖状分子の構成単位(塩基単位)
間の結合を塩基特異的に切断する。次に、得られ
た塩基特異的DNA切断分解物の混合物をゲル電
気泳動法により支持媒体上に分離展開し、多数の
切断分解物がそれぞれ分離展開されて形成された
分離展開パターン(ただし、視覚的には見ること
ができない)を得る。この分離展開パターンをた
とえばX線フイルム上に可視化してそのオートラ
ジオグラフを得、得られたオートラジオグラフと
各々の塩基特異的切断手段とから、放射性同位元
素が結合された鎖状分子の端部から一定の位置関
係にある塩基を順次決定し、これにより対象物全
ての塩基配列を決定するものである。
また、後者のサンガー・クールソン法は、
DNAあるいはDNA断片物の鎖状分子と相補的で
あつて、かつ放射性標識が付与されたDNA合成
物を化学的な手段を利用して塩基特異的に合成
し、得られた塩基特異的DNA合成物の混合物を
用いて上記と同様にしてそのオートラジオグラフ
から塩基配列を決定する方法である。
従来より、オートラジオグラフの可視画像は、
放射性標識が付与された核酸の塩基特異的切断分
解物もしくは塩基特異的合成物(以下、単に核酸
の塩基特異的断片物と称する)が分離展開された
支持媒体と、高感度X線フイルムとを一定時間重
ね合わせて該フイルムを感光させることにより得
られている。そして、核酸の塩基配列は、フイル
ム上に可視化されたオートラジオグラフから核酸
の塩基特異断片物の分離展開位置(バンド)を視
覚的に判断し、それらバンドの位置を相互に比較
することにより決定されている。
具体的に、オートラジオグラフの解析は、まず
オートラジオグラフが可視化されたX線フイルム
をシヤーカステン上に固定したのち、シヤーカス
テンに設置されているプラスチツク製のカーソル
(読取用の目安板)を手動によりフイルム上を上
下(または左右)に移動させながら、このカーソ
ルを目安にしてバンドの相対的な位置関係を目視
によつて判断することにより行なわれている。
プラスチツク製の透明なカーソルの中央には通
常、細い直線が引かれており(いわゆるヘアライ
ンカーソル)、ヘアラインカーソルはシヤーカス
テンに固定された状態で一方向(フイルムに平行
な方向)に移動することができる。この直線状の
ヘアラインカーソルを目安にして各列のバンドの
相対位置を求め、バンドに序列を付けることがで
きる。
あるいはまた、デジタイザボードなどを用いた
コンピユータシステムを利用する解析方法も試ら
れている。すなわち、オートラジオグラフが可視
化されたX線フイルムを、二次元の座標系を有
し、コンピユータとオンラインで結ばれているデ
ジタイザボード上に固定したのち、フイルム上の
バンドを指示ステイツクで指し示しながらキーボ
ード等の別の入力手段を介してバンドが帰属され
るべき塩基名を入力する方法である。この方法に
よれば、指示ステイツクによつて入力された座標
系に従つて自動的にバンドに序列および塩基名を
付すことができる。
しかしながら、上記のシヤーカステンを利用す
る方法およびコンピユータシステムを利用する方
法のいずれにおいても、読取処理済みのバンドと
未処理のバンドとを区別しにくい、X線フイルム
上でバンドを読み込む視線と塩基名記入(入力)
のための(キーボードへ向ける)視線とが異な
る、および両者の間に時間的に間隔があくなどの
欠点がある。そのために、バンドの順序の逆転、
読み落とし、重複読みなどの読取りミスおよび塩
基名の記入ミスを避けることができなかつた。
[発明の要旨] 本発明は、核酸の塩基配列を高精度でかつ簡易
に決定することができるオートラジオグラフ解析
方法を提供するものである。
また、本発明は、決定された核酸の塩基配列を
容易に確認することができるオートラジオグラフ
解析方法をも提供するものである。
すなわち、本発明は、放射性標識が付与された
塩基特異的DNA断片物もしくはRNA断片物が支
持媒体上に一次元方向に分離展開されて形成され
た複数の分離展開列のオートラジオグラフを解析
することにより、核酸の塩基配列を決定する方法
において、 (1) オートラジオグラフに対応するデジタル信号
に基づいて該オートラジオグラフを電気的に画
像表示する工程、 (2) 表示画像上に読取カーソルを表示する工程、
および (3) 読取カーソルを用いて決定された分離展開列
のバンドが帰属される塩基の名称、および該読
取カーソルを表示画像上に同時に表示する工
程、 を含むことを特徴とする核酸の塩基配列決定のた
めのオートラジオグラフ解析方法を提供するもの
である。
本発明の方法によれば、従来のシヤーカステン
を用いた場合と異なり、読取用のカーソルをオー
トラジオグラフが可視画像化された画面上に表示
させて自由自在に画面上で動かすことができる。
また、従来のシヤーカステンを用いた場合および
デジタイザボードを用いた場合と異なり、読取カ
ーソルと該カーソルに基づいて決定され入力され
たバンドの塩基名とが同時に画面上に表示され
る。そのために、どのバンドまで読取つたかが一
目瞭然であるので、従来のような読取り時におけ
るバンドの逆転読み、読み落とし、重複読みなど
を防ぐことができる。また、読み取つて入力した
塩基名が瞬時に同一画面上に表示されるから、読
み取つたバンド、カーソルおよび塩基名の対応関
係を把握、確認しながら読取操作を進めることが
でき、従来のような時間的、空間的隔たりがある
ことによる塩基名の記入(入力)漏れ、記入の誤
りを解消することができる。
従つて、核酸の塩基配列を高い精度でかつ短時
間のうちに決定することができる。
また、読取時および記入時における間違いは、
読取りに使用されたカーソルとこれから使おうと
するカーソルとを色彩、模様、輝度などによつて
区別して表示することにより、更には記入された
塩基名の箇所とこれから記入しようとする塩基名
の箇所とを同様に区別して表示することにより、
更に一層防止することができる。
特に、読取カーソルを、分離展開列(レーン)
を横切つて各レーンのバンドに沿うように作成し
て画面に表示する場合には、スマイリング現象、
オフセツト歪みなどによつてレーン間でバンドの
位置ずれが生じている場合であつても、カーソル
に基づいてバンドの順序を一層正確に読み取るこ
とができる。ここで、スマイリング現象とは、分
解展開過程における放熱効果(エツジ効果)など
が原因となつて生じるものであり、支持媒体の中
央部の分離展開距離と比べて両端部の分離展開距
離が短くなる現象をいう。またオフセツト歪みと
は、試料注入口(スロツト)の形状の相違等によ
り試料の分離展開開始位置、開始時間が各レーン
で異なることなどが原因となつて生じるものであ
り、レーン間相互の全体的な位置ずれをいう。こ
れらのバンドの位置ずれのほかにもバンド自体の
欠陥、レーンの蛇行などが生じることがある。
この読取カーソルは上下(または左右)の平行
移動のみならず任意の方向に移動することが可能
であるから、分離展開パターンが蛇行している場
合であつてもパターンに最適にカーソルを動かす
ことができ、このことによつても読取りの精度を
高めることができる。
なお、本出願人は、分離展開パターンのオート
ラジオグラフを得る方法として放射線フイルムを
用いる従来の放射線写真法の代りに、蓄積性蛍光
体シートを用いる放射線像変換方法を利用する方
法について既に特許出願している(特開昭59−
83057号、特願昭58−201231号)。ここで、蓄積性
蛍光体シートは輝尽性蛍光体からなるものであ
り、放射線エネルギーを該蛍光体シートの輝尽性
蛍光体に吸収させた後、可視乃至赤外領域の電磁
波(励起光)で励起することにより放射線エネル
ギーを輝尽光として放出させることができるもの
である。この方法によれば、露光時間を大幅に短
縮化することができ、また従来より問題となつて
いた化学カブリ等が発生することがない。さら
に、放射性標識物質のオートラジオグラフは、一
旦放射線エネルギーとして蛍光体シートに蓄積さ
れたのち輝尽光として光電的に読み取られるか
ら、直接にデジタル信号として得ることができ
る。
[発明の構成] 本発明において用いられる試料の例としては、
放射性標識が付与されたDNA、RNA等の核酸の
塩基特異的断片物の混合物を挙げることができ
る。ここで、核酸の断片物とは長鎖状の分子の一
部分を意味する。たとえば、塩基特異的DNA断
片物混合物の一種である塩基特異的DNA切断分
解物混合物は、前述のマキサム・ギルバート法に
従つて、放射性標識が付与されたDNAを塩基特
異的に切断分解することにより得られる。また、
塩基特異的DNA合成物混合物は前述のサンガ
ー・クールソン法に従つて、DNAをテンプレー
ト(鋳型)として、放射性標識が付与されたデオ
キシヌクレオシドトリフオスフエートとDNA合
成酵素とを用いて合成することにより得られる。
さらに、塩基特異的RNA断片物の混合物も上
記と同様の方法により、切断分解物混合物として
または合成混合物として得ることができる、な
お、DNAはその構成単位としてアデニン、グア
ニン、チミン、シトシンの四種類の塩基からなる
が、一方RNAはアデニン、グアニン、ウラシル、
シトシンの四種類の塩基からなる。
放射性標識は、これらの物質に適当な方法で
32P、14C、35S、3H、125Iなどの放射性同位元素を保
持させることによつて付与される。
試料である放射性標識が付与された核酸の塩基
特異的断片物の混合物はゲル状支持媒体など公知
の各種の支持媒体を用いて、電気泳動法、薄層ク
ロマトグラフイー、カラムクロマトグラフイー、
ペーパークロマトグラフイーなど種々の分離展開
方法により支持媒体上に分離展開される。
次に、本発明の方法を用いたオートラジオグラ
フ解析の実施態様を、DNAの塩基配列決定を例
にとつて説明する。
以下の四種類の放射性標識が付与された塩基特
異的DNA断片物の混合物が電気泳動によりゲル
支持媒体上に分離展開されてなる泳動パターンに
ついて、来の写真感光材料を用いる放射線写真法
により、あるいは蓄積性蛍光体シートを用いる放
射線像変換方法によりそのオートラジオグラフを
得、次いで適当な読取り(読出し)系を介して該
オートラジオグラフに対応するデジタル信号を得
る。
(1) グアニン(G)特異的DNA断片物 (2) アデニン(A)特異的DNA断片物 (3) チミン(T)特異的DNA断片物 (4) シトシン(C)特異的DNA断片物 ここで、各塩基特異的DNA断片物は、塩基特
異的に切断分解もしくは合成された、すなわち末
端の塩基を同じくする種々の長さのDNA断片物
からなる。
前者の放射線写真法を利用する場合には、まず
支持媒体とX線フイルム等の写真感光材料とを低
温もしくは常温で長時間(数時間〜数十時間)重
ね合わせて放射線フイルムを感光させたのち、現
像して放射性標識物質のオートラジオグラフを放
射線フイルム上に可視画像化する。次いで、画像
読取装置を用いて放射線フイルム上に可視化され
たオートラジオグラフを読み取る。たとえば、放
射線フイルムに光ビームを照射してその透過光ま
たは反射光を光電的に検出することにより、オー
トラジオグラフは電気信号として得られる。さら
に、この電気信号をA/D変換することにより、
オートラジオグラフに対応するデジタル信号を得
ることができる。
後者の放射線像変換方法を利用する場合には、
まず、支持媒体と蓄積蛍光体シートとを常温で短
時間(数秒〜数十分間)重ね合わせて蛍光体シー
トに放射性標識物質から放出される放射線エネル
ギーを蓄積させることにより、そのオートラジオ
グラフを蛍光体シートに一種の潜像として記録す
る。ここで、蓄積性蛍光体シートは、たとえばプ
ラスチツクフイルムからなる支持体、二価ユーロ
ピウム賦活弗化臭化バリウム(BaFBr:Eu+2
等の輝尽性蛍光体からなる蛍光体層、および透明
な保護膜がこの順に積層されたものである。蓄積
性蛍光体シートに含有されている輝尽性蛍光体
は、X線等の放射線が照射されるとその放射線エ
ネルギーを吸収して蓄積し、そののち可視乃至赤
外領域の光で励起すると蓄積していた放射線エネ
ルギーを輝尽光として放出するという特性を有す
る。
次いで、読出装置を用いて蓄積性蛍光体シート
に蓄積記録されたオートラジオグラフを読み出
す。具体的には、たとえば蛍光体シートをレーザ
ー光で走査して放射線エネルギーを輝尽光として
放出させ、この輝尽光を光電的に検出することに
より、放射性標識物質のオートラジオグラフは可
視画像化することなく直接に電気信号として得ら
れる。さらに、この電気信号をA/D変換するこ
とにより、オートラジオグラフに対応するデジタ
ル信号を得ることができる。
上述のオートラジオグラフ測定操作およびオー
トラジオグラフに対応するデジタル信号を得る方
法の詳細については、前記特開昭59−83057号公
報等に記載されている。
なお、上記においては、支持媒体上に分離展開
された放射性標識物質のオートラジオグラフに対
応するデジタル信号を得る方法として、従来の放
射線写真法および放射線像変換方法を利用する方
法について述べたが、これらの方法に限定される
ものではなく、それ以外の如何なる方法により得
られたデジタル信号であつても放射性標識物質の
オートラジオグラフと対応関係がある限り、本発
明の解析方法に用いることが可能である。
また、上記いずれの方法においてもオートラジ
オグラフの読取り(または読出し)は、放射線フ
イルム(または蓄積性蛍光体シート)の全面に亘
つて行なう必要はなく、画像領域のみについて行
なうことも勿論可能である。
さらに、本発明においては、予め各分離展開列
の位置およびバンドの幅等についての情報を入力
して読取り(読出し)条件を設定しておき、読取
り(読出し)操作においては各バンド上を一本以
上の走査線が通過するような走査線密度を光ビー
ムによる走査を行なうことにより、読取り(読出
し)時間を短縮化して必要な情報を効率良く得る
ことができる。なお、本発明においてオートラジ
オグラフに対応するデジタル信号とは、このよう
にして得られたデジタル信号をも包含する。
得られたデジタル信号Dxyは、放射線フイルム
(また蛍光体シート)に固定された座標系で表わ
された座標(x,y)とその座標における信号の
レベル(z)とからなる。信号のレベルはその座標に
おける画像濃度、すなわち放射性標識物質の量を
表わしている。従つて、一連のデジタル信号(す
なわち、デジタル画像データ)は放射性標識物質
の二次元的な位置情報を有している。
第一に、このオートラジオグラフに対応するデ
ジタル信号を一旦メモリ(バツフアーメモリ、ま
たは磁気デイスク等の不揮発性メモリ)に記録し
たのち、信号処理回路と、オートラジオグラフ、
カーソルおよび塩基名記入欄を同時に表示するこ
とができるCRTなどの表示手段と、カーソル移
動および塩基名表示のための入力を行なうことが
できる入力手段とを有する装置に送り、解析対象
のオートラジオグラフ(放射性標識物質の分離展
開パターン)を表示画面上に可視画像化する。
なお、デジタル信号には予め、濃度およびコン
トラストが適正で観察読影性能の優れた可視画像
が得られるように信号処理(画像処理)を行なつ
ておいてもよい。画像処理としては、たとえば、
空間周波数処理、階調処理、加算平均処理、縮小
処理、拡大処理などが挙げられる。
画面上に画像表示されるオートラジオグラフ
は、画面に設定された座標系における信号のレベ
ル(画像濃度、すなわち放射性標識物質の量)を
色彩の明度で表わした、従来の写真画像と同様の
濃淡画像であつてもよいし、あるいは信号レベル
を予め二値化することにより簡略化して表わした
二値画像であつてもよい。
あるいはまた、オートラジオグラフは、一次元
の位置(泳動方向に沿つた位置)と信号レベルと
からなる多数の二次元波形を泳動方向に垂直な方
向に一定間隔で多重表示することにより表わした
画像(いわゆる鳥瞰図)であつてもよい。この鳥
瞰図によれば放射性標識物質の量が鳥瞰図の高さ
として三次元的に表わされるから、バンドのピー
ク位置を正確に読み取ることができ、泳動列(レ
ーン)間のバンドの位置関係の把握並びに泳動開
始位置近くのバンドの密な領域におけるバンドの
分離を容易に行なうことができる。なお、鳥瞰図
によつてオートラジオグラフを表示する方法の詳
細については、本出願人による特願昭60−181431
号明細書に記載されている。
第1図に、画面上に濃淡画像として表示された
泳動パターンのオートラジオグラフの例を示す。
また第2図に、鳥瞰図として表示された泳動パタ
ーンのオートラジオグラフの例を示す。
第二に、表示画面上に読取カーソルを表示す
る。
読取カーソルはレーンを横切る単なる直線とし
て表示してもよいが、泳動パターンにスマイリン
グ現象またはオフセツト歪みなどが生じている場
合には、各レーンのバンドに沿つた折れ線もしく
は曲線として表示するのが好ましい。
折れ線状もしくは曲線状の読取カーソルは、た
とえば以下のようにして画面上に作成した表示す
ることができる。
第3図は、画面上に濃淡画像として表示された
泳動パターンのオートラジオグラフの別の例を示
す図である。第3図において泳動方向は右方向で
あり、泳動パターンにはスマイリング現象が生じ
ている。
まず、画面の上端から表示画面に基づいて入力
された位置まで垂直な線を引く。入力さる最初の
位置は、端部のレーン上のバンドの位置であるの
が好ましい(第3図1)。端部のレーンとするの
は読出カーソルがこの位置を起点として作成され
るからである。
位置情報の入力は、マウスカーソル、ライトペ
ン、ジヨイステイツクなどの手段を用いて行なう
ことができる。位置精度の点から、特にマウスカ
ーソルが好ましい。
たとえば、画面上のオートラジオグラフが表示
される四角形の領域を座標(xa,ya)、(xb,yb
で表わし、マスウカーソル(画面上の矢印2)の
位置座標を(xn,yn)で表わすとすると、マス
ウカーソルによつてxn=x1,yn=y1なる位置情
報が入力されることにより、線分3(x1,ya
(x1,y1)が画面上に表示される。
次に、起点4の位置から、それによる泳動パタ
ーンの内側の入力された位置(第二の位置)まで
直線を引く。位置の入力は上記と同様にしてマウ
スカーソル等を介して行なわれる。まず始めに、
起点4(x1,y1)とマウスカーソル2の位置
(xn,yn)との間に線分(x1,y1)(xn,yn)が
表示される。マウスカーソル2が移動すると、こ
の線分は画面上で消えて、新たに起点4と移動し
た位置との間に線分が表示される。なお、マウス
カーソルは上記座標(xa,ya)、(xb,yb)で仕切
られた四角形の領域内を自由に移動することがで
きる。こうして、マウスカーソルの移動とともに
起点4とマウスカーソル2の各移動位置とを結ん
だ線分が次々と表示される。該線分が好適にレー
ンを横切るところで位置の入力を行なうことによ
り、線分3に連結した次の線分が画面に固定され
て表示される。
このようにして、上端のレーンから下端のレー
ンまでレーンを横切りかつ各のレーのバンドに沿
うように順次、線分(xi,yi)、(xi+1,yi+1)(た
だし、iは正整数である)を引く。なお、試料は
四種の塩基特異的DNA断片物の排値的な組合せ
であるので、各レーンのバンドは互いに同じ位置
(泳動距離)には存在しない。従つて、『バンドに
沿うように』とは、各レーンの泳動距離が等しく
なるように巨視的な意味でバンドに沿つて線分を
引くことを意味し、厳密に各線分が各レーンのバ
ンド上を通過することを意味するものではない。
次いで、第4図に示すように、線分が泳動パタ
ーンを完全に横切つた時点で最後に入力された位
置が終点であるとの入力情報に従つて、該終点の
位置5から画面下端までの垂直な線分6(xi,yi
(xi,yb)を引く。このようにして画面上には、
泳動パターンを完全に横切つた複数の連結した折
れ線からなる読取カーソル7が表示される。
読取カーソルは泳動パターン上の任意の領域で
作成することができ、泳動開始位置に近いパター
ン上部の領域であつてもよいし、あるいは泳動距
離の大きなパターン下部の領域であつてもよい。
また、入力される位置情報は、泳動パターンに
応じてレーンの個数程度であつてもよいし、ある
いはそれより多くても少なくてもよい。少なくと
も一つの位置が入力され、かつ起点と終点が認識
できればよい。読取カーソルは、入力位置を直線
で結んだ折れ線状であつてもよいし、あるいは得
られた折れ線に適当な演算処理(曲線近似)を施
することにより曲線状であつてもよい。
作成された読取カーソルは泳動パターンに合致
しているから、このカーソルを用いて解析者は正
確かつ容易にDNAの塩基配列を決定することが
できる。なお、読取カーソルの作成および表示方
法の詳細については本出願人による昭和61年3月
5日出願の特願昭61−47924号明細書に記載され
ている。
第三に、読取カーソルおよび該カーソルを用い
て決定されたバンドの塩基名を表示画面に同時に
表示する。
第5図は、画面上に表示された泳動パターンの
オートラジオグラフ11、読取カーソル12,1
3および塩基名記入欄14の例を示す図である。
第5図において、泳動方向は右方向であり、読取
カーソル12に基づいて既に読み取られたバンド
の塩基名(G、A、TまたはCの頭文字で表示)
が記入欄14に表示されている。
まず、読取カーソルの移動についての入力情報
に従つて、これから読取りに使おうとする読取カ
ーソル(これをアクテイブカーソルと呼ぶ)13
を左または右に平行移動させて、次に読み取るべ
きバンドの位置に合わせる。この際に、既に読み
取られた塩基名のみならず、読取りに使用された
カーソル12(これをマークカーソルと呼ぶ)を
そのまま画面に表示しておいてもよい。これによ
り、バンドと塩基名との一対一の対応関係を明確
に表わすことができる。
なお、読取カーソルの移動開始位置、移動方向
および移動距離を予め設定しておくことにより、
簡単な入力操作でカーソルを一定の間隔で動かす
ことが可能である。カーソルの移動は画面の左右
方向への平行移動のみならず、任意の角度をもつ
て斜め方向に移動させることもできる。従つて、
レーンが蛇行している場合あるいはパターン全体
が傾斜している場合であつてもそれに沿つてカー
ソルを移動させることができる。
マークカーソルとアクテイブカーソルとを区別
して表示するのが好ましい。これにより、読取り
ミスを一層確実に防止することができる。マーク
カーソルとアクテイブカーソルとの区別は、たと
えばカーソルの色彩を変えたり、実線の点線で区
別したり、あるいはカーソルの輝度を変えること
によつて行なうことができる。
また、バンドの帰属を行なう過程で読取カーソ
ルが泳動パターンに合致しなくなつた場合には、
前記と同様の操作を繰り返すことにより簡単に所
望の形状のカーソルを作成表示することができ
る。
各バンドが属する(1)〜(4)のレーンはそれぞれ
(G)、(A)、(T)、(C)からなる末端塩基についての情報
を有するから、バンドの属するレーンに対応する
塩基の名称がキーボード操作などによつて入力さ
れると、直ちに未処理の記入欄15に塩基名が表
示される。勿論、表示が正しくない場合には再入
力によりその場で修正することができる。なお、
この際に上記四種類の塩基特異的DNA断片物の
組合せが排他的な組合せであることから、同じ位
置に二つ以上のバンド(異なるレーンのバンド)
は存在しえないことを利用して、序列を決定する
ことができる。
塩基名が表示された未処理の記入欄15は、第
6図に示すように反転させて表示したり、点滅さ
せることにより、他の塩基名記入欄と区別して表
示するのが好ましい。これにより、記入ミスを一
層確実に防止することができる。
次にカーソル移動のために入力が行なわれる
と、第6図におけるアクテイブカーソル13そよ
び未処理の記入欄15の色彩などによる識別表示
は、使用済みおよび処理済みと判断して直ちに表
示が転換される。すなわち、アクテイブカーソル
13の位置に新たにマークカーソルが表示され、
塩基名記入欄15は他の処理済み記入欄と同じに
表示される。そして、入力情報に従つて新たに画
面上を移動していくカーソルはアクテイブカーソ
ルである。第7図には、マークカーソル12′、
アクテイブカーソル13′および読取処理済みと
して表わされた記入欄15′が示されている。
このようにして、泳動パターンの下方から順に
バンドに塩基名を付すことができる。
読取りの終了した画面上には、各バンドに一対
一で対応した読取カーソルと、カーソルの下端の
記入欄に記入された一連の塩基名が表示されて残
る。従つて、終了あるいは途中段階において帰属
されたバンドと塩基名との照合、確認を容易に行
なうことができる。この一連の塩基を端から順に
結ぶことにより、DNAの塩基配列(例えばT−
G−C−A−T−C−G−…)を得ることができ
る。
上記においては、試料である塩基特異的DNA
断片物の混合物として(G、A、T、C)の排他
的組合せを利用した場合について説明したが、本
発明の解析方法はこの組合せに限定されるもので
はなく、例えば(G、G+A、T+C、C)など
の種々の組合せに適用することができる。また同
様に、塩基特異的RNA断片物の混合物(例えば、
G、A、U、Cの組合せ)についても本発明の方
法を適用することができる。さらに、本発明の方
法な、一組の核酸の線基特異的断片物の分離展開
列に限定させるものではなく、支持媒体上に同時
に分離展開させた全ての分離展開列について塩基
名記入欄を分けて表示することなどにより同時に
適用することが可能である。
得られた核酸の線基配列についての情報は、信
号処理回路を介して磁気デイスクや磁気テープな
どの記憶保存手段に保存したり、さらには別の
CRT等の表示画面、感光材料、感熱記録材料に
表示記録することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、画面上に濃淡画像として表示された
泳動パターンのオートラジオグラフを示す図であ
る。第2図は、画面上に鳥瞰図として表示された
泳動パターンのオートラジオグラフを示す図であ
る。第3図および第4図はそれぞれ、画面上に表
示されたオートラジオグラフを示す図であり、読
取カーソルの作成工程を説明する図である。 1:泳動バンド、2:マウスカーソル、3,
6:線分、4:起点、5:終点、7:読取カーソ
ル 第5図〜第7図はそれぞれ、画面上に表示され
たオートラジオグラフを示す図であり、本発明に
従う読取カーソルおよび塩基名記入欄を同時表示
する工程を説明する図である。 11:オートラジオグラフ、12,12′:使
用済みカーソル(マークカーソル)、13,1
3′:未使用のカーソル(アクテイブカーソル)、
14:塩基名記入欄、15:未処理の記入欄、1
5′:処理済み記入欄。
【特許請求の範囲】
1 放射性標識が付与された塩基特異的DNA断
片物もしくはRNA断片物が支持媒体上に一次元
的方向に分離展開されて形成された複数の分離展
開列からなる分離展開パターンのオートラジオグ
ラフを解析することにより、該酸の塩基配列を決
定する方法において、オートラジオグラフおよび
それに基づいて決定された核酸の塩基配列に関す
る情報を、 (1) 該分離展開パターンのオートラジオグラフに
関する情報、 (2) 該オートラジオグラフ上のバンドを通り、バ
ンドの相対的な位置を指し示す複数の読取カー
ソルに関する情報、および (3) 該オートラジオグラフ上のバンドが帰属され
た塩基の名称に関する情報、 からなる三種類に分離し、かつ(1)のパターン情報
と(2)のカーソル情報、および(2)のカーソル情報と
(3)の塩基名情報をそれぞれ対応づけて記録保存す
ることを特徴とする核酸の塩基配列決定のための
オートラジオグラフ解析方法。 2 上記パターン情報とカーソル情報とが座標系
によつて対応づけられており、カーソル情報と塩
基名情報とが順序によつて対応づけられているこ

Claims (1)

  1. もしくは弧を描くことにより作成された読取カー
    ソルを表示することを特徴とする特許請求の範囲
    第2項記載の核酸の塩基配列決定のためのオート
    ラジオグラフ解析方法。 4 上記第三工程において、塩基の名称を読取カ
    ーソルの端部に文字および/または記号として表
    示することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の核酸の塩基配列決定のためのオートラジオグ
    ラフ解析方法。 5 上記第三工程において、バンドの帰属のため
    に既に使用された読取カーソルと、次に使用すべ
    き読取カーソルとを区別して同時に表示すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の核酸の
    塩基配列決定のためのオートラジオグラフ解析方
    法。 6 上記第三工程において、既にバンドが帰属さ
    れた塩基の名称と、次にバンドが帰属されるべき
    塩基の名称とを区別して同時に表示することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の核酸の塩基
    配列決定のためのオートラジオグラフ解析方法。 7 上記第一工程において、オートラジオグラフ
    を濃淡画像もしくは二値画像として画像表示する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の核
    酸の塩基配列決定のためのオートラジオグラフ解
    析方法。 8 上記第一工程において、分離展開方向に沿つ
    た位置と信号のレベルとからなる複数の二次元波
    形を分離展開方向に垂直な方向に一定間隔で多重
    表示することにより、オートラジオグラフを画像
    表示することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の核酸の塩基配列決定のためのオートラジオ
    グラフ解析方法。 9 上記第一工程において、オートラジオグラフ
    に対応するデジタル信号が、支持媒体と輝尽性蛍
    光体を含有する蓄積性蛍光体シートとを重ね合わ
    せて、支持媒体上の放射性標識物質のオートラジ
    オグラフを該蛍光体シートに蓄積記録した後、該
    蛍光体シートに励起光を照射して該オートラジオ
    グラフを輝尽光として光電的に読み出すことによ
    り得られたものであることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の核酸の塩基配列決定のための
    オートラジオグラフ解析方法。 10 上記第一工程において、オートラジオグラ
    フに対応するデジタル信号が、支持媒体と写真感
    光材料とを重ね合わせて、支持媒体上の放射性標
    識物質のオートラジオグラフを該感光材料に感光
    記録した後、該感光材料上に可視化されたオート
    ラジオグラフを光電的に読み取ることにより得ら
    れたものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の核酸の塩基配列決定のためのオート
    ラジオグラフ解析方法。
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